2021-09-16

大学時代、完全ぼっちで200単位取った話

6年前、私は10年憧れ続けた大学に落ちた。

浪人は許されず、受験の失敗を引きずっていた私は塞ぎ込んでいて、気づいたらぼっちになっていた。

鬱っぽくなっていて何もやる気が起きず、

サークルバイトも入っていなかったので毎日が本当に暇で暇で仕方なかった。

友達もいない、コミュ障、きっと就活も失敗するし、ろくでもない人生になるんだろうなぁと思った。

毎日が辛く、苦しい日々だった。

暇すぎて、暇を潰す方法を考えるのすらしんどくなったある日、私は漠然と、忙しかった高校時代を思い出した。あの頃は当然ながら、朝から夕方まで学校があって、放課後部活と塾。常に何かに追われていて、絶望する暇もあまりなかったな。

そう思ったら、一つの案が降りてきた。

「同じ状況を作り出せばいいのでは?」

だが、大学は1から5限まで毎日履修するということはなかなか難しいようだった。

単位に上限があるためだ。

ならどうすればいいか。答えは明確だった。

教職を履修することだ。

私はクソほども教員に向いているような人間ではなかったが、教職を取れば単位の上限を解除できる。

私は暇を潰すため、教職を履修した。

それから卒業までの間、私は教職忙殺された。

就活をする暇もないほどで、私は何をやっているのだろうと思ったが、授業がつまりまくっている日々というのは現実逃避にもってこいだった。

それなりに、めちゃくちゃ楽しかった。

度を越すコミュ障なので教育実習ではどもりやキョドリが激しく、評価は最低だったが、なんとか履修することができた。

複数免許を取ったので、気づいたら200単位ほど履修していた。

教務課には、かつてこれほど単位を取った人間はいないと言われた。

今は教育実習のあとに適当に受けた中小企業薄給で働いているが、どうせ就活は失敗するだろうと思っていたので後悔はあまりない。

人生を諦めたクズぼっちが暇を潰す手段としては有効だったと思う。

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