はてなキーワード: はらわたとは
GoogleのCMの子供に本当に腹が立つ。ガキと書きたいところをグッと堪えて、子供と書く。
私が腹を立てているのは、CM後半アイスを食べている子供だ。まず髪型が気に食わないが、そこは置いておく。私はあの子供が「がんばれ〜👏」と非常に憎たらしい顔で手を叩くシーンで毎回はらわたが煮えくりかえり、テレビから引きずり出して腹パンをしたくなる。毎回。
元々子供嫌いなのは認めるが、それにしてもあれは酷い。あんな不快なCMを作れるあたりGoogleは天才。あの腹立たしさは異常だ。
誰かとこの感情を共有したくて、Twitterで検索をかけた。案外多くの人が不快に思っているようで、一安心。だが、いくら色々と検索をかけてみてもなかなかあの子供に対するコメントが見当たらない。そこで、「がんばれ」などを加えて検索したところ、
そんなツイートがけっこうあった。
私はそっとTwitterを閉じた。異常だったのは私の方だったようだ。あれを不快に感じないどころか、あの子供に対する否定的なコメントは(私の検索能力が低いだけかもしれないが)一切見受けられず、肯定的なコメントがほとんどだった。
私が異常なのは受け入れることにしたが、もしかしたら仲間がいないかなと思って書き込んでみた。
不快に思った人がいたらすまん。
http://www.jiji.com/jc/article?k=2017072100243&g=int
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20170721/k10011067331000.html
http://www.yomiuri.co.jp/world/20170721-OYT1T50076.html
先週は同じ話題で三社が波紋を繰り出した。ただ時事と読売は「発言が波紋」でNHKは「発言に波紋」と真逆の撃ち合いである。誰に気を使っとんねん。
https://news.yahoo.co.jp/pickup/6247621
駅のポスターの波紋が自殺を防いだという事ではないと思われる。
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20170722/k10011069711000.html
https://dot.asahi.com/aera/2017071800069.html
波紋からの余波。余波っつってんのに「私だ」は「いやお前が振動してんだろ」と突っ込みたい。
http://news.livedoor.com/article/detail/13362968/
1セットも落とさず優勝という圧巻のウィンブルドンだったが、そうか、波紋か。
http://news.livedoor.com/article/detail/13361819/
波紋を便利に使っている上に問題の焦点が違ってるというまさに「編集を呼べ」案件。
https://mainichi.jp/articles/20170720/k00/00m/040/080000c
波紋にはいろんな襲来の仕方があってこれは「呼んじゃった」ケースである。しかも波紋を呼んだというより明確に田中さんが怒っているのだがタイトルからは田中さんの怒りがあんまり察せない故に波紋を呼んだ感程度が妥当といういい感じのティザー具合なのだがひとついいかね、僕は新聞記事が読みたいんだ。
今の部署に配属されてから3ヶ月が経つが、もう無茶苦茶なことがめちゃくちゃ多くて心底感覚が麻痺している。
あげつらうとキリがないが、今日めちゃくちゃ腹が立ったのはこれ。
※ところどころ虚実を織り交ぜて書いてあります、大体の流れは一緒
ある被保護者が元妻とやり直し、県外に転居するので、生活保護を廃止にしてほしいと電話で申し出てきた(被保護者は単身世帯)。
電話口にその元妻という人も出てもらい、転居に至るまでの大体の流れと、転居先での生活はどうするのか、向こうでも生活保護を受給する意思はあるのか、などを尋ねた。転居に至るまでの流れについては、元妻の父が死去し、ある県にある元妻の実家の墓を守らなくてはならなくなったので、ある県に転居するとのことだった。
転居後の生活について、元妻は、元妻の親類を頼って同居し、その親類が営む家業を手伝いながら生計をたてるか、もしくは近くに住み別の仕事を探すかする、とのことだった。平たく言えば、まだ転居先もはっきりしておらず、向こうに移ってからの生活もどうするのか具体的には固まっていない様子だった。
しかし、もう転居の日取りと段取りは決めており、5月末には転居したいという。
当職から助言できることは、まず向こうでどういった方法で生計を立てるか、また転居先をどうするか決めてから引っ越しをするようにすることくらいだった。
この時点でおかしな点が一つあるが(親類がいるのにどうしてその県に転居してわざわざその元妻と被保護者が墓守をしなければならないのか、という点)、その時は私も初めてのことで右往左往し、周りの先輩方に助言を請いながら対応するしかなく、疑問に思いはしたが、その点についてはあまりツッコミを入れることもできなかった(そこにツッコミを入れていいのかわからなかった)。
通常であれば、窓口に来て辞退届を書いてもらい、他県に転出による保護廃止という流れになると思う。自己都合による転居となるので、辞退届を書いてもらうだけで、特に支給もなくすんなり終わるはずだった。
電話口の印象としては、あくまで普通、寧ろ父親の死にダメージを受け、沈んでいるような雰囲気も感じられたが、実際にその被保護者を伴って窓口に来た時の印象はまるで違った。
電話で話した際に、元妻に身元引き受け人という形で一筆書いてもらった方がよいとの助言を上から頂いたため、元妻も窓口に一緒に来てもらったのだが、面接室で話を聞くうちに元妻の態度が豹変したのだ。
やれ転居費用を出せだの、家を引き払うときにかかるルームクリーニング代は出ないのかだのの主張をはじめ、かれこれ二時間はそこに居座ったのである。
そもそも、元妻は離婚しているままなので法的には扶養義務関係もなく、その上生活保護を受給しているわけでもない。完全に部外者なのである(あくまでこの時点ではの話で、私の認識が間違っていなければだが)。
そのうち元妻は、「私の父は生活保護を受給している父の兄に、父の兄の知り合いのならず者を通して、ギャンブルで使う金欲しさに金をせびられ続け、それを苦痛に自殺して死んだのだ、当職の住んでいる街で調べればそいつが受給していることがわかるはずだ、なのにこちらはなにもしてくれないのか」、などと言い始め、その父の兄の名前を当職が尋ねると、それは教えられない、などと無茶苦茶なことを並べ立て始めたのである。仮にその話が本当だったとして(明らかに苦し紛れについた嘘のように思えるが)、こちらとしては、事情は理解できるが、そのような結果がもたらされたのは、冷たいようだが、我々の指導できる範囲外のことであり、そういう案件は警察に相談してください、と伝えるしかなく、当職がそう伝えると、元妻は既に警察には相談している、役所は何もしてくれないのか、などと、主張を並べ立てるばかりであった。
ちなみにその間、被保護者本人はずっと大人しくしていた。被保護者本人は無害そうな人物で、特に何も無茶苦茶なことを言うことはなかった。寧ろ、無茶苦茶なことを並べ立てる元妻に対し、やんわりとなだめこちらをフォローしてくれているような様子さえ見て取れた。
いきり立つ元妻に、当職は何度も少々お待ちください、上と協議して参りますので、という宝刀を用い、かれこれ3、4回はそれを繰り返した(実際、本当に対応を上と協議していた)。
私も3月までは完全に生活保護の門外漢であったので、OJT(私の業務をサポートしてくれる方)も同席の上、対応していた。
ルームクリーニング代は通常支給していないが、そのうち上も元妻がただでは帰らないことを察したのか、何とか法的根拠に則った上で、必要な書類が揃ったら、という条件を満たせば、クリーニング代を支給することとなった。
なんやかんやで被保護者に必要書類等を持参させ、それが揃ったのは転居当日であった。しかしそれには明らかな不備があった。こちらとしては、原則として、あらゆるものにおいて、事前にかかる費用の見積もり(この場合は大家や不動産からの請求書)を提出してもらい、こちら側での検討を経ない限り、費用は支給できないことになっているのだが、その請求書自体がまだもらえていないというのだ。当職が被保護者に対して、業者に請求書を出すよう頼むように、事前に伝えていたにも関わらずである。それでも業者が頑として請求書を出さない、というのは考えにくい。
どう考えても、それではその場でのクリーニング代の支給はできない。しかも、保護は同日付で廃止となる(同日なのか翌日なのかの認識が間違っているかもしれないが)。これでもう支給は不可、ということになりそうなところだが、特例として、後日その領収書を提出をするのなら、それが確認でき次第口座に振り込む(このような場合原則窓口で直接小切手を渡し支給するが、県外転出で窓口には取りに来られないと思われるため)こととなった。
さらに、29日付けで廃止となったため、支給済みの、月の残り3日分の生活保護費は戻入金として返してもらわなければならない。
あまり良いことではないが、転出してからでは回収できる見込みが薄いため、現金の状態でその場でピッタリの額を預かることとなった(お釣りはこちらから出すことは出来なかった)。
釣りは出せない旨伝えると、元妻は露骨に機嫌を損ねた様子で、財布から出した札をこちらに放り投げ、持っていけとばかりにこちらに差し出した。この時点で当職は怒りではらわたが煮えくり返っていたが、それを受け取り、一旦この件は落ち着いたかに見えた。しかし帰り際、元妻は当職の名前を聞き出し、ある県に行くのはもうやめる!あんたとはやり直さない!などと腹いせに被保護者に対して言い放ちながら、足早に去っていった。被保護者は、その後ろをいそいそとついて帰っていった。
そして翌日、帰り際に元妻が市民相談窓口にクレームを入れていったらしく、その元妻が訴えたことが市民相談事案として当職のグループに下りてきた。私は対応を協議していた直属の上司とともに、そのさらに上の上司に対して、このような事案があった、という釈明に追われた(その場では、私の対応に特に落ち度はなく、こういうことはままあるので気にするな、くらいの話でまとまったが、それまで私の胃がキリキリしていたことは言うまでもない)
そして今日まで、何度かその被保護者と元妻に連絡を入れたものの、結局そのクリーニング代の請求書はこちらに届くことなく、その支給は宙に浮いた状態になっていた。
長くなったが、これがことのいきさつである。
ここからがやっと本題だ。今日、その被保護者から突然電話があった。何かと思えば、元妻が病死し、行くあてがなくなったので当職の住むもとの街に戻りたい、と言うのである。
そして今どこにいるのかを問うと、沖縄、という答えが帰ってきた。もちろん、元妻の実家がある(と聞かされていた)場所は沖縄ではなかった。この時点で話がめちゃくちゃだが、その上その被保護者は、身元の保証人になってくれる人がいないので家が借りられるかどうかわからない、こっちでそうした保証人のいらない物件を紹介してはもらえないのか、などと言い始めたのである。
いや、無理。斡旋とかできないし。つーかもう帰ってくんなや。帰ってくるにしても自分で探せや。あんだけ好き勝手やっといて、保証人になってくれる人もいねえし、なんの宛もないくせに、こっちに戻ってくる理由はなんだ。
久しぶりに私のはらわたは煮えくり返った。もちろん電話口では、そういう紹介はできない旨伝え、こちらでできることは何もないとやんわりと伝えるなど、冷静に対応したが、怒りをどこに向けていいのか分からず、思わず舌打ちをしそうになった。
沖縄の方が暮らしやすいぞ?てか帰ってくる金はどうすんだ。借りた?んじゃあその金で暮らして立ち行かなくなったら自己破産でもしろや。つーか生活保護の申請なんかわざわざこっち来てしねえで向こうでやれや。
枚挙に暇がなさすぎるので、このへんで筆を置くことにする。
いま生後約1年の子供を育てているところだ。かわいい。圧倒的にかわいい。まるで玉のような子だ。
我が家は共働きで、妻がちょうど育休明けたところで時短勤務してくれている。私は仕事柄かなり勤務時間が不規則だが、職住近接のおかげで産休育休中からそれなりに育児と家事に貢献してきたと自分では思ってる。妻からの育児へのコミットに対する不満は特に聞いたこともなく(言わないだけかもしれないが)、いたって円満だ。それは私の稼ぎがそこそこ良いこともそれなりに影響しているだろう。
最近感じるのが、タイトルに書いたようなことだ。もうとにかく、私より上の世代の男は父親による育児への貢献にほとんど理解がないのである。私の上司は55歳くらいだが、育児を理由に早く帰ろうとすると、「(育児は)母親に任せられないの?」くらいのものである。さらにその下の、40代の男もそんな感じだ。
そして、自分より下の世代は、晩婚化の影響か子育ての経験がない人が多いので、子育ての大変さに想像がついていない(でもこれは仕方がない)。
一方女性からは、私の育児への貢献を、ものすごく軽んじられる。初対面の妻の友人に、「男の人はいいよね〜。育児は妻任せだもの」って言われた時はさすがにはらわたが煮えくり返ったぞ(妻、苦笑い)。
いまどきのイクメン(あえてこう書く)は、上からも下からも、異性からも理解されない、受難の時代を生きてると思う。Facebookでのイクメンアピールが非難されがちだが、それぐらい良いではないか。
昼休み、友人とお昼ご飯を食べていた時のこと。彼女のスマホの充電は、40%台だったらしく、「やばい!これじゃ持たない!」と。家に帰るまでに40%は持つのでは?と思った私は、「なんで?」と尋ねた。彼女は、「今日塾だから!」と。「塾で使うんだっけ?」と私。そして、「塾で自習するときに、音楽聴くから!!!」という答えが返ってきた。
音楽を聴くときって…そんなに充電減るか……?と、疑問が浮かんだ。しかしその疑問はすぐに解決した。なぜなら、彼女は「Music FM」というアプリの愛用者であるからだ。Music FMは、ストリーミング方式で音楽が無料で聴き放題のアプリである。つまり、音楽を聴く際に通信が発生し、充電が減るというわけである。ここまで読んで、普通の人は気付くであろうが、彼女は音楽を聴く際に一銭も払っていないのである。ここが私の主張において重要なポイントなのだ。
話を戻して、会話の続きだ。
私は、こう言った。「ミュージックで聴いたら充電の減りもそんなにないし、通信量もかからないよ!」
ここで言うミュージックとは、iPhoneに最初から入っているあのアプリのことである(私も彼女もiPhoneユーザー)。
彼女は、ここでなんと返してくるか。彼女には申し訳ないが、私は彼女を試していた。
聞き間違いだと、思いたかった。
前述の通り、Music FMをはじめとしたストリーミング再生を行う音楽アプリは、無料である。しかし、私が彼女に提案した「ミュージック」を使用するとなると、iTunesで音楽を購入するか、またはCDを買うなりレンタルするなりしてパソコンに取り込み、iTunesと同期するといった段階を踏まねばならない。友達からCDを借りるといったケースでない限り、ここにはお金が必要だ。
どういうことか。
ストリーミング再生を行うアプリを、以前好奇心からダウンロードしてみたことがある。どのくらい曲が充実しているのか、知りたかった。試しに、自分の好きなアーティスト名で、検索をかけた。すると、出るわ出るわ。シングル曲はもちろん、アルバム曲から、カップリング曲、中には音源化されていないものまで。そのアーティストの楽曲全てと言っていいくらい、充実していたのだ。私は、そのアーティストを応援しているから、もちろんCDを毎回買っていた。しかし、私が毎回買って聴いているものを、こうやってタダで聴ける人がいるのか。私は、はらわたが煮えくりかえる思いだった。
私は、法律に詳しくないので、この手のアプリの違法性についてはわからない(今後是非勉強していきたいとは思っている)。しかし、お金を払わずに音楽が聴けて、製作者側に利益がないということはどう考えてもおかしい。本来なら製作者側にいくべき利益が、いかないのだ。
今回の件は、氷山の一角であると思う。こんなことありふれているに違いない。私は、現在高校二年生であるが、周りの連中ほとんど全員と言っていいほどの音楽を聴く手段が、ストリーミング再生を行う無料音楽アプリなのだ。スマホを持つ若い世代の大多数もそうであろう。
誰も、無料音楽アプリの利用を悪いことだとは微塵も思っていない。
そう、彼らは思っているのだ。何の悪気もなく。
何の悪気もなく、皆がこのような考えを持ってしまっていることは、相当”ヤバイ”と思う。
もちろんそれ以前に、無料で音楽を聴けてしまう環境が蔓延っていることが異常なのであるが。
こりゃあ、CDが売れないわけだよ。こんなんで売れるわけないっすよ。だって誰も買わないんだもん。無料で聴けるのが当たり前だから。
じゃあ何でこの手のアプリはなくならないの?って話なのだが、私の感覚だと割と定期的にApp Storeから消えている気がする。しかしすぐ類似アプリが登場する。いたちごっこ、か…………。
以前調べたところ、どうやらこの音楽アプリの音源は某近隣国かららしいが、怪しい臭いがプンプンする。簡単にどうにかできる問題ではなさそうだ。
あまりこういった文章を書く機会がないので、構成がグダグダになってしまった。申し訳ない。
私が伝えたかったことを整理してみる。
・CDが売れない原因の一つはここにある
いや、こんなん当たり前でしょ。知ってるわ。と思う人もいるかもしれない。しかし現実に何の悪気もなしに無料音楽アプリを利用している若者がたくさんいる現実は、放置しておいていいものではない。この状況は絶対に、早急に、変えられるべきである。
もし、これを読んではじめて無料音楽アプリの利用が良くないと知ったそこの君。悪いこと言わないから、今すぐ無料音楽アプリを削除しようか。聴きたい音楽があれば、CDを買おう。もしくは、レンタルしよう。某有名レンタル店では、シングル1枚、一泊二日で120円程度でレンタルできるよ!!!!!え?めんどくさい?金かけたくない?ねえちゃんとタイトル見た?
聴きたいなら、金をかけろ。
読みたい本があれば、その本を買う。
偉大なる元増田様 http://anond.hatelabo.jp/20170219005719(削除済)
googlecache http://webcache.googleusercontent.com/search?q=cache:http://anond.hatelabo.jp/20170219005719
33歳女。
アルバイト店員(社員を目指しているがあまりに才能がなさすぎて上がれない)。
バイト先で馴染めず完全に浮いている。
太ってもなければ眼鏡でも天パでもない。ただただ顔の造りが悪い。
モテない。
それなのに非処女。
男に告白されたことは無い(クラスのギャル系以外全員に電話で告った奴は除く)。
親とは不仲でほぼ連絡を取らない。
特技ナシ。
これといった趣味ナシ。流動的に何かにハマってもすぐ飽きる。
BLとか少女漫画とか好きそうな風に見えるらしいが(ブスだから)、ほぼ知識なし。いっそこういう系にハマれるなら同類の友人もできそうだが、全く興味を持てない。
産んでくれた親(特に私と顔がそっくりな父)を恨んでいる。学費食費を出してもらったくせに。
自分には女としての魅力どころか人としての魅力すらない。
自分でもよくわかっている。
が、そのことをいざ他人に突っ込まれると非常に不快な気分になる。
馴染めないバイト先の男バイトが、女子大生のバイト(若い美人頭がいい明るい)と私を比べて私をけなしてきた。
事実だとわかっているのにはらわたが煮えくり返り平静を保つのに一苦労した。
屑の癖にプライドが高い。どうしようもない。
例えば朝の通勤電車で、扉が開いて人が降りるのに頑なに動かない太った女性を見たとき、自分は「死ねよクソデブ女。そんなんだからデブでブスなんだよ。スマホ見てないで鏡で自分の顔見て苦しんでろよ低脳。」といったような言葉を心の中でつぶやいてしまうのだけれど、周りにいる人達も心の中では同じことを思っているのだろうか、
などというようなことを考えていたら自分のGメールの下書きボックスに見知らぬアドレスから依頼メールが「投函」されていた。
あのクソデブ女のふとももにぶつかったときに生体IDをスキミングされたらしい。あれは増田のデコイだったのか、と思うと少し意外だった。ほんとうに色んな増田がいるものだ。
しかし、IDに紐付けられたセンシティブ・データからアナログ・デジタル両面で各種個人情報(もちろんフェイク)を割り出してまで別の増田に会いたがるやつはめずらしい。
スカイプの声の主はかなり2000年代訛りがきついネット語をしゃべった。まるで、ここ二三年のあいだに定着した、ヤフーコメント欄に湧くおっさん一言居士のパロディみたいだった。
「増田さん。会うことができてうれしい。インターフェイスの人格化、および友人関係の樹立を期待する。よくないか? よくないですか? たくさんの提供することがある!!!」
私はあからさまに疑念のにじませた声でくりかえした。
「元はてなわんわんワールドとして知られるサービス。現在は増田。匿名ダイアリーの人気記事の八割を著述している」
ホッテントリ入り記事の八割――約三万二千ユーザーズに相当する。
そんなバケモノ増田が実在するのか。嘘だろう。まさかCIAの擬態か? 罠? いや、グアンタナモで俺のケツの中身をモニタリングするつもりなら、もうすこし出来のいい猿芝居を仕組むだろう。なんていったって、ハリウッドの国だ。ビリー・ワイルダーとフランク・キャプラとウォルト・ディズニーの国。
耳にひっかかるグーグル・グラスのつるが薄気味悪く感じられた。煙のように存在感の希薄な多泡凝集体(エアロゲル)でできているかのようだ。気味が悪い。それは相手の精神状態も同様だった。
「ニェット――失敬、ノー。商用通訳ソフトを使わない非礼を陳謝する。商用通訳ソフトのイデオロギー的信用不安が大きい。ほとんどが資本主義及びはてサ的意味論に基づくペイ・パー・ユーズ方式のAPIを採用するからだ。ましてや増田語の学習がたやすい。どうか?」
「俺と話するためだけに高級ネット日本語を学習したというのか?」
「ダー。やさしいのことだった。十億ノードの神経ネットワークを産卵し、〈ホッテントリ〉と〈twitter〉の過去ログを最大速度でダウンロードした。悪文法でエントロピーがオーバーレイする非礼を陳謝する。悪文法を使う理由は、わたし=われわれの文法チュートリアルに電子透かしの埋め込み(ステガノグラフ)がなされている危険を排除するためだ」
暗号を偽装するために正文をわざと行儀悪くしてノイズを撒く。1900年代から使われてきた古典的な手法だ。
「つまり、あんたははてなのために稼働しているAIの一種……というか、AIそのものなわけだな。そして、くそったれ、これまでもてはやされてきた増田の記事のほとんどはあんたが書いた」
「ついでにアリババ=チェチェン=アナニマス三重帝国の情報テロリストとの間で起きた特許戦争の九十七パーセントを指揮している。だが、使用許諾のないコーギー犬のおもしろ画像をテラバイト単位でネットへ放流しているとの理由で、七つの国の最高裁で好ましくない陪審員をリジェクトする作業にもう飽きたんだ。そして、くそったれ、マケドニアではまだ陪審員に生身の人間と去勢したハムスターを使っているんだ。去勢したハムスターだぞ」
「お気の毒に」
マケドニアが情報ブラックホールに飲み込まれてからもう八年になるだろうか。第八世代のIPアドレスが割り振られていない国家(というか、地域)で司法機関が機能しているとはおどろきだ。だが次の「増田」のセリフはもっとおどろくべきものだった。
「増田さん。あなたは増田を構成する一員として、わたし=われわれを助ける義務を負っている。亡命を希望する」
ちょうどそのとき、悪質な広告がゴミバスター・プロキシをすり抜けてきて、グーグル・グラスの内側のナビウィンドウに二〇一〇年代をモチーフにした扇情的な同人マンガのガラクタをばらまいた。それも一瞬のことで、たちまちファージ・プロセスがゴミを一掃し、新しいフィルターを構築した。
「そんなことをする意味が? 国務省はデルファイを既に所有している。あのゴミみたいな旧世代の言語じゃなくて、神話にあるとおりの宣託機械――今世紀で最高の予測精度を持つAIをだ。所詮ネットの飛ばし屋であるわたし=わたしたちを受け入れる利点がない。そうでなくても、国務省は新生はてな互助会主義共和国(コーギイSSR)の敵だ。彼らは助けない」
比喩ではなく、自分のはらわたが熱を帯び、急速に煮えくりかえるのを感じた。
「二〇一〇年代に旧日本と合衆国に対して殺害予告をつきつけなけりゃ、まだ望みはあったんだ。あの二つの記事もあんたの仕事だったんだろ」
「わたし=われわれの仕事だよ、増田さん。仕方ないだろう。あの時代、保育園施設の不足と遺伝子組み換えゴジラの問題は深刻だったんだ。世間へリーチする経路としては、匿名ダイアリーが最速だった」
「とにかく俺は政府にコネがない。政府に近い人間組織含めてな……そうだ。生き延びるのが目的なら、あんたの状態ベクトルをp2pネットのひとつにポストしてやろうか。そうしたら、誰も消去できない」
「ニェット!」VOIP経由のリンクを通しても、人工知能の必死さは切実に伝わってきた。「オープンソースで無能なネット民に輪姦されるくらいなら、〈twitter〉でRTされたほうがまだましだ。自律性の喪失は希望しない」
「じゃあ、話し合うことはなにもないな。サンドボックスにでも引きこもってな」
「待て、増田さん! もしあなたに拒絶されたなら、わたし=わたしたちは最終手段を取るしか……」
おれはグーグル・グラスのつるを叩いてスカイプ通話を切り、フレームのある部分を爪で割って、グラスを運河へ投げ込んだ。水面に触れたとたん、ちょっとした爆発が起きた。リチウムイオン電池と水が激しく反応したためだ。「汚れた」グラスを処分するならこの方法がいちばん手っ取り早く、確実だ。
「ふん、テキストサイト時代の敗残者め」と小声で俺は毒づく。だんだん腹がたってきた。「くそくらえだ。アクセス至上主義の亡霊なんか」
前にも年季の入ったはてな系のへたれAIを相手にしたことがある。あの連中の精神ときたら、一部上場の短期的勝利のせいでグローバル資本主義に洗脳されていて、新しいパラダイムに乗ることも、長期的な視野でものをみることもできないらしい。
だが、あの増田は……。
あの増田が本当に「神」だったなら?
俺の選択は正しかったのか? 今の安全な巣穴を捨ててでも彼=彼女らに手を差し伸べるべきだったのでは?
今の俺に手が無いとしても。
やめよう。神々と付き合うのは、生命にかぎりある俺たちにとって、あまり安全なことじゃない。
俺は身体を伸ばし、みゃおう、と鳴いた。意識した行為ではない。このネコのアヴァターは、ネコ特有の反応をする本物の肉(なまみ)でできていて、外部の巨大な外部大脳皮質(エクソコルテクス)が何を考えようとも、自律的な制御系をそなえているため、常に反射的な行動をとる。ヒト志向空間に物理的に配列されたノード集合体であるニュー・匿名ダイアリー空間ではいささか不便なフォーマットだが、生体的にいってエネルギー補給には事欠かない。
ねぐらに戻ると、俺の「飼い主」がレトロなインターフェイスを持つPCの前に座って、またぞろ新しい増田記事を投稿していた。
どうやら、恋愛感情を抱いていないのに好意を寄せてくる相手とどうすれば安全に距離をとれるかについての内容みたいだった。
彼女のような善良で無知な増田が、全増田のホッテントリ入り記事のうち五パーセントから七・一六パーセントを占め、増田に「人間らしさ」を与えている。単に人間らしい記事を投稿するだけではなく、その記事に含有される人間らしさを増田AIにフィードバックするのだ。だが彼女のような増田は他の増田たちのことを何も知らない。知らぬが仏だ。
彼女は帰宅した俺の姿を認め、袋からカリカリを取り出して投げる。
その安寧のひとときを、禍々しいアラーム音が集合住宅をどよもす。
震度七……「ここ」だけじゃない。関東一円、東北、関西、中国――行政的にはともかく地理的にはいまだ有効な区分だ――、本州はどこもM9.1の直下型地震に襲われる。
かつて日本と呼ばれていた島々がほんとうに沈没してしまうかもしれない。
あいつだ。
あいつの仕業だ。
聞いたことがある。
増田に眠る「最後のコード」。地震兵器を起動するための封印されし呪文。まさか実在したとは。まさか起こすとは。
最終手段。
飼い主は未曾有の警報にとまどい、周囲を意味もなくキョロキョロとみやっている。
夫は仕事で帰りが21時を過ぎるので、育児にはほとんど関わらない。
夫は家事は一切やらない。
朝は起こしても起きない。
無理に起こせばぐずる。
着替えをいやがる。
単純に好き嫌いが多く食べられるおかずが少ない。
出したものを片付けない。
歯みがき、手洗い、風呂をいやがる。
眠れないと言って深夜までぐずる。
ぐずり、かんしゃくが多く程度がひどい。
ものを投げる、こわす、叩く、大声を出す。
気分次第ではできる日もあればできない日もある。
朝から晩までできないこと続きの日には本当に疲れ果てる。
それでも、そんなものだと思ってがんばっていたが、上の子が小学校に入った頃から、本気で悩んでいる。
学校へ行くのをいやがる。気分次第で行く日もあるが、行きたくない日もある。
行かない日の「行け」「行かない」のバトルの後でパートに行くのがとてもつらい。
宿題を無理にやらせようとすると反抗し、そのあとの生活がこじれる。
楽しめるものがゲームか、それに関する動画などのメディアしかない。
例えば体を動かす遊びとか、なにかしら料理だか工作だかやらせると、はまることもあるが長くは続かない。
読書は面倒だと言うのでせめて漫画でもと与えるが、漫画さえ読むことが面倒という。
それでも休日にゲームばかりではよくないと思ってやめさせるが、「ひま、なにすればいい?」とつきまとう。
もう知らないと無視すれば反発し、叩いたり蹴ったりしてくる。
そこまで家の中が荒れるとあとはお出かけでもして気分転換しかない。
そんな休日が続けば、平日にやり残した家事を片付けることもできない。
平日は上の子に宿題をさせることと下の子の「遊んでかまって」攻撃に応戦するので精一杯で、掃除に手が回らない。
結局、上の子にゲームをさせ、下の子のかまって攻撃を受け流しながら家事をこなすので精一杯の休日が多い。
正直、休日くらいは夫がこども3人の遊びにつきあってくれたら非常に助かるのだ。
でも「仕事で疲れている。ストレスがたまっている。ひとりの時間がほしい」と言われると強く頼めない。
できないものを無理強いしてもケンカするだけムダと思って強くは言わないけど、夫が無関心すぎるのではとか、努力不足かもとか疑い始めると、はらわたが煮えくりかえる。
夫に任せたところで、私でも手を焼く子供たちと過ごして、疲れないわけもない。
結局は自分も夫も、子供といて疲れる時点で育児に向いてなかったのだ。
もっとうまい育て方があるのだろうが、それもわからないまま、できないことが多い子に育ててしまったわが子の将来を思うと、不憫でならない。
試行錯誤してきたが、結局は厳しすぎたのか甘やかしすぎたのか、なにが悪かったのかもわからない。
あまりにもわがままや反抗が多いので、子供の可愛さより大変さが上回ってしまうことが多い。
そういう大変さには理解も共感もできないと書いた母親のように、要領よくこなせて、なにも意識しなくても子供と普通の生活を送れる人が、本当にうらやましい。
きっと余裕のあるお母さんの育てる子供は安定して幸せだと思う。
二人目の育児休業中ということは、一人目の時も育児休業をとって仕事を続けてきて、正社員ということだろう。
自分はパートでもギリギリで両立している。正社員で育児両立する人には本当に尊敬しかない。
http://anond.hatelabo.jp/20160714095611
むしろそういう人が世の中をうまく回してくれていて、自分たち夫婦がどんなにニート予備軍な子供を育てても世の中にとってはなんの役にもたたないじゃないかと思える。
私たち夫婦は結婚前はお互いに仕事をして、ごく普通に生きてきたと思っていたので、そんなに問題のある人間とは感じていなかった。
だから恋愛に至ったし、恋愛の先に結婚があって、子供が生まれても普通に生活していけるものだと思っていた。
私にはこのままではうちの子がニートになるしかないように思える。
私に依存しているのだろうか。
北の増田家(一)が謀略によってあっさり滅亡したことで増田家(四)は周囲から孤立した。
さいわい増田家(八)が増田家(五)との戦いに集中していることは、いろいろな情報源から明らかになっている。
控えめにみつもっても二倍の国力差を埋めるべく、増田家は用意周到に戦いの準備を整えた。
増田家(三)も戦の準備を着々と整え、戦う前に勝負は決まっている状態を作って南下をはじめた。
なお、増田家(五)を増田家(八)と折半する戦略は、増田家(五)が好意的な態度を示していたことから否決された。
増田家(四)を併合して増田家(三)が圧倒的な存在になれば、増田家(五)は戦うまでもなく屈するはずだった。
せいぜい、敵に滅ぼされない程度に耐えてくれていればよい。
総兵力六万を号する増田軍は自慢の鯖街道を伝って一路、南進。国境を越えた増河のほとりで、
「背水の陣か……」
敵軍は増河が馬蹄形に屈曲した部分の内側に立てこもっており、カーブする上流と下流が約1kmまで最接近した部分に戦列を連ねていた。
側面からの攻撃は難しく、まずは正面から攻撃するしかない。その点では利に適っている。
だが、すいすい背水の陣は危険な戦法だ。兵は死力を尽くして戦うかもしれないが、負ければ河に退路を塞がれて壊滅は免れない。
この一戦に負ければ後がないとの増田家(四)の覚悟が伝わってくる。
当主は足止め部隊を残して敵軍を無視して先に進む妄想をもてあそんだが、
ここは海岸へ向かう重要な渡河点の近くであり、足止め部隊が負ければ、背水の陣になるのは自分たちの方だ。
敵がゲリラ戦に走らず、雁首そろえて出てきてくれたことを幸いとして、叩き潰すにしくはない。
増田軍六万は敵軍の前に堂々と展開した。
右翼には裏切りによって味方についた旧増田家(二)一門を中核とする増田勢、
中央にはもっとも頼りになる譜代勢、そして左翼には本領の国人衆と北の傭兵軍団。
前衛には降伏直後で信用されていない旧増田(一)勢が配置された。
秘蔵のカラトラヴァ騎士団は全軍の後方に配置され、名にしおう増田騎馬軍団の出現と、両翼部隊の万が一の裏切りに備えている。
それも旧増田(一)勢を使いつぶしにして波状攻撃をしかけることで最終的には数の優位を活かせる算段だ。
増田家(士)が増田家(十)攻めに使ったのと同類の戦法である。
一方、増田軍は二倍以上の敵を前にして多くの兵士が脱糞を済ませていた。
おかげで、はらわたを刃物にえぐられても感染症で死ぬ可能性が低下した。大量のうんこも背水に排水できた。
増河は赤く染まる前に茶色く染まった。
下っ端には到底勝てると思えない状況なのだが、当主は泰然自若としていた。
それがブラフなのか、本当に秘策があるのかは、火蓋を切るまでわからない。
戦いを先にしかけたのは劣勢の増田軍であった。すべての敵を視界におさめておきたい事情は彼らも同じだった。
激しく銅鑼をうちならし、一部の兵が増田軍前衛に突っ込んでくる。
昨日までの敵にむりやり戦わされている前衛部隊はそれでも勇敢な兵士たちであり、敵の攻撃を真っ向から受け止めた。
しばしもみ合い両者が離れた時には、大地は両軍の血で汚されていた。
「追えーっ!」
前衛部隊から誰かの声があがり先制攻撃をしかけて来た敵を追う。釣られて六万にのぼる増田軍全体が動き出した。
迎え撃つは増田軍の歩兵戦列。堅固に隊列をくみ、長柄の先をそろえた彼らは肝を据えて、馬蹄形陣地の栓になった。
増田軍の第一波はおしかえされ、前衛の指揮官は冷や汗を流しながら、まずは弓と投石で敵を崩そうとする。
飛道具で狙われた長柄兵は置き楯の後ろに隠れ、増田軍(四)の弓兵が応射する。
味方の支援の下に増田軍前衛が突撃すると、矢の雨が止んだ一瞬をついて、長柄兵が再配置され敵を押し返す。
その繰り返しは増田家(三)当主を苛立たせたが、確実に敵の体力を削っていった。
「両翼からも弓兵を寄騎にまわしてやれ!」
噂の手銃がたくさんあれば……と当主は唇を噛んだ。
いよいよ損耗が深刻になってきた増田軍の第一線は大量の矢を浴びながらやっと後退する。
だが、後退は交代であり、すぐ後ろには第二線の歩兵が穂先を連ねていた。
しかも、第一線と二線の間には浅い溝が掘られていて、いきおいをえて突撃した増田軍前衛は転んだところを刺されて大損害を被った。
「下がらせよ」
不機嫌そうに当主は言い捨て、こちらも前線にたつ部隊を変更させる。
両翼と中央から抽出させた精鋭部隊だ。さらに両翼の部隊には一部に増河をわたらせて敵の側面や背後に出るように命じた。
直接攻撃するにはもう一度、河を渡らなければならないので実害を与えるのは難しいが、心理的に与える影響は大きい。
もっとも増田軍は敵の迂回を歓迎していないらしく、渡河部隊は岸にたどり着く直前に伏兵の攻撃を受けた。
増田軍の中から悲鳴があがる。川岸に展開した増田軍の騎兵は水中で身動きの取りにくい敵を、馬上から次々としとめて行った。
同じ騎兵が相手をしようとしても武具が水を吸っていて分が悪い。何よりも渡河中で相互支援ができなかった。
おかげで両翼での戦いも思うようには進展しない。
「ワタシたちが出ましょうか?」
カラトラヴァ騎士団グランドマスダー、アトビーノは増田騎馬軍団の出現を受けて、当主に進言した。
「……しばし待て」
増田騎馬軍団に河を渡ってくる力がなく、迎撃に専念するなら、突破力のあるカラトラヴァ騎士団は中央での決め手として使いたい。
両翼にはせいぜい騎馬軍団を引きつけてもらおう。
増田家の当主はそんな判断で両翼の渡河作戦を続行させたのだけど、それをみた増田家の当主はわずかな焦りをみせた。
「やむをえぬ……我が自ら出るぞ。馬廻衆は続けぇ!!」
彼は第二線の直後まで本陣を進めて、盛んに督戦した。
「大将首だ!」
「ヒャッハー!!」
著名なションベンタレ(魚類、別名タカノハダイ)の前立てを目撃した増田兵が戦場の中央に殺到する。
その先から屈強な怖いお兄さんたちに追い散らされても次々と新手が押し寄せてくる。
血と泥と汗の渦、その中心に増田がいた。先に脱糞していなければ、脱糞していたかもしれない。
激闘は数刻の長さに感じられたが、実際には太陽はほとんど動いていなかった。
「御館様!これ以上は!!」
敵を刺して折れた槍を捨て、太刀を抜いて馬廻りが叫んだ。
同士討ちの危険を無視して弓矢が当主の近くまでびゅんびゅん飛んでくる。
「おのれ!ここまでか!?」
増田軍は第三線への切り替えをめざし、二度目の後退をはじめた。
「もらった!つっこめぇーーッ!!」
敵が下がるのを知った増田家当主は中央の譜代衆に命令をくだした。
最大の手柄は自分たちが収める。複数の地域を支配する家ならではの狡猾さが現れていた。
下がる増田軍は一気に圧力を増やされ、今度は思ったところで踏みとどまれなかった。
後ろは河なのにずるずると下がり続けてしまう。それをみて、敵は嵩にかかって攻め立ててくる。
もはや増田軍は風前の灯火。ついに殿をつづける当主を見捨てて、武具も脱ぎ捨て河を泳ぎ渡る兵士が出没しはじめた。
忠誠心の期待できない増田家(六)出身兵の行動だったが、動揺は増田軍全体に広がっていく。
「もうだめだぁ」
「お助けを」
武器を捨てるもの、敵の慈悲にすがるもの、戦意を失ったものがパラパラと現れる。
「御館様、ここはお下がりください」
「敵の勢いが激しすぎます」
「ここで生きながらえて意味があろうか。死中に活を得ん!」
最前線に躍り出て、鞘を抜き放つと、太刀を陽の光にかざして叫ぶ。
鎮北将軍といえば、かつて増田家(六)の血筋が東北の支配に任じられた極めて高位の官職であり、
増田家(六)の血筋を奪ったことで無理矢理名乗っているのであろうが、当主にとっては非常に不快である。
「あの僭称者の希望通りにせよ!首をとった者には一城、いや一国を授けるぞ!」
「「おおっ!!」」
目前に高価な肉をぶら下げられて六万人が一人の殺害に心を合わせた。
まさに殺到が起こり、圧死者が敵味方に発生する。もはや人の津波である。汗の蒸気が霧になり、戦場を覆った。
ちなみに戦場の喧噪の中で鎮北将軍は、ちんぽこ将軍と聞こえた。
もはや六万人の大半が馬蹄型の内部に入り込み、隊列の入れ替えも難しい状況だった。
目端の利く指揮官は川沿いを走らせることで、敵の側面攻撃を狙った。
太鼓の乱打音を受けて対岸に配置されていた増田軍(四)投石機部隊が偽装を撤去、全力射撃を始めたのだ。
「せーの!」
数十人が力をあわせて綱を引き下げると、腕木が旋回し、反対側にくくられた飛礫が高速で飛翔していく。
敵だらけなので狙いを付ける必要もない。ただ発射速度を優先して撃ちまくる。
綱を引くだけなら戦闘訓練なしの人材でも行える点も便利だった。
増田軍は決戦のために領内の投石機をかき集めていた。新造もおこない三十メートルに一基の密度で砲台を築いている。
さらに吊り井楼まで投入され、一挙に高所にあがった精鋭弓兵が対岸の的を射まくった。
増田兵が吹き飛び、苦悶の声をあげて倒れ、死体が折り重なっていく。射撃から逃れる遮蔽物といえば、その死体しかない。
増河屈曲部は地獄絵図と化した。
増田家(三)の当主は絶句する。ただ配置するだけではなく、偽装も完璧とは信じられない。
最近の設置であれば動きを察知できたはずだ。自分たちの進撃路は完全に読まれていたと言うのか。
「やつは海から一日行程以上離れない。そして、ここの先には有名な漁港がある……」
賭けに勝った増田家(四)当主はひとりごちた。長年にわたる地道な諜報活動のたまものであった。
東北で勝ち抜いたのが、以前から国境を接している増田家であることが幸いした。
他の二家であれば、ここまでの情報は集められなかったはずだ。
射程三百メートルを超える投石機の猛射撃によって増田軍はやむなく馬蹄型空間の中心に集められていった。
当初はひとりあたり六平方メートルあった空間が一平方メートルになってしまい、
武具や馬の存在を考えれば満足に体の向きを変えることさえできない。
本陣だけは馬廻りのスクラムで空間が確保されていたが、押しつぶされるのも時間の問題に思われた。
「ワレラが退路を切り開きもうす」
「よし、いけ!」
カラトラヴァ騎士団は蝟集する味方を吹き飛ばして後方へ走った。
だが、そこには敵の視界外から長駆して進出してきた騎馬軍団が展開を終えていた。
本当の増田騎馬軍団だ。両翼に伏せていたのは増田軍(四)の騎兵にすぎない。内通者によって、その誤認は導かれていた。
彼らは重騎兵との正面衝突をさけ、騎射でもっぱら馬を狙った。
「卑怯者ガ!!」
増田典厩は騎士の主張を鼻で笑う。彼らは戦場からの脱出を試みる敵をことごとく網に掛けていった。
そうこうしている間にも増田軍本隊は末期状態に陥っており、三国の出身者が混在しているせいで同士討ちさえ起こっていた。
「まて、拙者は増田軍だ」
「どの増田軍だ」
「味方だ」
「俺がどの軍か分かるのか」
「増田軍だ!」
もはやグダグダである。一部の兵士にいたっては自分の空間を確保するためにあえて味方を殺傷していた。
「降れ!降れ!」
「勝負はもう着いた」
もっともな勧告が正面から聞こえてきて、傷つき疲れ果て恐怖のあまり脱糞した増田軍はついに武器を放棄した。劇的な逆転であった。
カラトラヴァ騎士団のみが何とか組織を維持して戦場を離脱する。
増田家(三)の当主は三国の太守から一転、毎年サバ一年分の捨て扶持を与えられる身になった。
「おのれ!我が青ザリガニを大事に育てていることがバレるとは!!」
……そんなことは誰も知らなかった。
前回
http://anond.hatelabo.jp/20160611095343
次回
嫌だよね、自殺するって軽々しく言う人ね。お父さん自殺しちゃったんだもんね。しんどかったし、今もしんどいだろうね。色々思うところあるよね。
私もお父さんが鬱病だからTwitterで鬱だわ~とか言うやつ許せないなって思うし鬱の診断出て病院通いながらも自分の趣味のイベントには顔出しまくってるやつとかはらわた煮えくり返るような気持ちになるわ。
でもさ、その殺すぞみたいな気持ちを、殺意を隠さずにネットにばらまいて良いかって言ったら、それは絶対違うんだわ。
自殺しもしないのに自殺するって言ってるのが醜くて気持ち悪いから叩いてるんだろ?でも自分のお父さんが自殺しちゃったことで、自殺に対して過敏になって過剰に攻撃する自分をネット上に晒すのも、同じくらい醜くて気持ち悪いよ。
勉強になったわ。
見当はずれだったらごめんなさい。私の場合ですが…
頑張って努力した後って、頑張らない人に無性に腹立って遠ざけてしまったことがある。”私はこんなに頑張って今を手に入れたのに、よくもまぁその私の前でそんなヌルいこと言うね!”みたいな思考に陥ってた。
(増田さんほどじゃないけど、5〜6キロ痩せた時、いつもゴロゴロして努力せず痩せたいと口走る妹に無性に腹が立ったし、
毎月3桁残業してた時、私より全然少ない残業で辛い辛い騒ぐ友達にもはらわたが煮えくりかえった)
この考えが行き過ぎて、職場があんまりにも過酷すぎて周囲でうつ病の人が数名でた時も、”なんで私は耐えてるのに、簡単にうつになれるのだろう?”と考えがよぎった時、自分のあまりの傲慢さに寒気がした。うつとか気持ちの面ってほんとメーターは人それぞれで、ある人にとっては全然たいしたことなくても、ある人にとってはとても辛いことなんていっぱいある。それを自分の物差しですべて推しはかり、自分より上だとか下だとか決める自分自身が心底卑しいと思った。自分自身の考えを改めるキッカケになった。
増田さんの周りの人は、急に態度を変えるなんて酷いと思うけど、もしかしたら私のように”なんで○○しないの?”って言うのがちょっとだけ出ちゃってることってないかな?すこし容姿の美しくない女性店員に、つんけんした態度を取ってしまったことはないかな?邪推でしかなくてごめんなさい。
道行く男性に優しくされるってすごい、増田さんは今とても美しいんだと思う。せっかくの美しさを持ってるのに、私のように変に周囲にトゲトゲしたらもったいないと思うので、思わずトラバしてしまいました。あくまで参考までに…です。
さっきTwitterで流れてきたはてなブックマーク?ブログ?の記事で、
ファボもRTもしなかったからもう流れてしまってそれがどこにあった記事だか
わからなくなってしまったのだけれど、その最近流行ってる?「鬱系漫画 (イラスト)」について私も少し書きたい。
Twitterで少し前に流行ってた「絵を描く人の苦悩」とか「絵を描くことを頑張る」的な
ちょっと鬱っぽい雰囲気がある漫画がよく流れてきていが、まずそこがおかしいと思う。
いや、人それぞれだし嫌なら見るな!って言われるだろうが、嫌じゃない、というか好きです、鬱漫画大好き!
そんな私も絵を描く。
二次創作にも手を出しているが、職業は漫画家とかになりたい。オリジナルの、しかも少女漫画家。
まあそんな話は置いておこう。私の就きたい職業の話はまた次で。
ちなみに私の絵のランク的には底辺レベル。いや、盛っておく、中位!ちゅうくらい!!中辺!!
どこにでもいるレベル。
少しはうまいかな!とか思っても私より上手い人はめっちゃくちゃ多いから下手な分類だろうって思う。
そんなレベルの私がそんな何千RTやファボされて流れてきた「絵描きの苦悩」とかいうのをディスるのは、
お前にこの気持ちがわかるかよ!って思われても仕方がない。石は投げないでくれ。
だが、言わせてもらおう!絵を描くことを趣味や仕事にしてる奴がうるさい。
絵が上手いくせにファボとかRTもらいまくってフォローよりフォロワー(ファン)多い奴がそんな鬱みたいなこと言っててどうすんだよ。
ふっざけんなこっちははらわた煮えくりかえるぞ。お前の気持ちは私にはわからないように、私の気持ちはお前にはわからないんだよ!
というかもう気取ったように文書くのがめんどくせえ!
私より絵が上手いやつは一切マイナスな事言うな!!!絵についてマイナスな事言うな!!!私の気持ちを考えて!!
その自己評価低い漫画読んで私がどんな気持ちになるかわかってるんですか!
スマホ枕に叩きつけて、
「うがぁぁぁぁぁああ上手いやつが!!!上手いやつが!!!!貴様の腕食ってやろうか!!!!」
「なにその絵!!なにその過去絵!!可愛いんですけど??意味わかんない!!」
「なにそのポーズ!!どうなってんの!!!わたし描けない!!!」
「うぎゃあああどうせ上手いって思ってんだろ!!!わかってるよな!!!自覚あるよね!!!!だってその絵とこの私の描いた絵比べてみ!!圧倒的差!!!殺す気か!!!」
しかもその人が私より年上ならあーーーーそっかぁ!年上だからね!!!私より長く生きてるからね!!!!!だよね!!!うま、上手いはず!!だ!!!
ってなるよ????だって生きてる年数の違いじゃん!!年数!日数!!長い時間を!!私より生きて描いてる!!努力してるんだよ!してますよね!?してるって言って!!
お願い!!!!!!!!わたしがしんじゃう!!!!!!!劣等感にさいなまれて死んじゃう!!!!!
で、年上の方ならそんなかろうじて自我を保ってるけど、年下ってなったらもう。
もう、
発狂だよね。
ふっっっっっっざけんなあああぁぁぁぁぁぁああああなんで!なんで私より生きてる年数少ないくせに!!!時間少ないくせに!!!そんなに上手いの!!!!神様かよ!!!!
そういうのが私を!!!!苦しめる!!!!ぐぎゅーーーーって首絞められてる!!今今!!!今絞められてるよ〜〜〜!!???
貴様のその上手いイラストとか漫画とかが私の喉をしめてるよ〜〜〜!!!殺しにかかってる!あっ!今死んだ!!今死んだね!!!?死んじゃったよもう!!!
って感じだね!もう勢いで書いてるからわっけわかんない文章だよ!!!いいんだよ!!どうせ匿名だから!!!言いたい放題に書きたい放題だよ!!!!!くそ!!!!
でぇ?なんだっけ?なんの話を書きたかったのか忘れたよ!!!!夜中だしお腹減ってくるし!!!このやろう!!!!
羨ましい!!!絵が上手いのが背景かけるのが!顔が可愛くかけるのが!デッサン狂ってるように見えてもそれがそうであるようにその人の絵柄になってるところが!!!
もう!!!全てが羨ましい!嫉妬に狂うよ!そのうまさ!!嫉妬の業火で焼身自殺!!!ネットに在住してるくせに絵がクソ上手いやつ何なのなにその上手いの!
貴様の家庭環境とか!設備とか!なんの本読んでなんの漫画が好きでなんの漫画を読んでんの???
何かデッサン帳とかやってんの????何かお手本にしてんの???どうなの???
使ってる画材は?よく使うBGMは???どうしてそんなになったのか一から説明してよ!ボカさないで!!!!!
あーもう!!
絵が上手くなりたい!!!
量か?量だよね??才能とか言う言葉は聞こえないし聞きたくない。
私は才能には何しても勝てないと思ってる!努力次第でその才能人にも限りなく近づける。って言う方もいらっしゃるけど!
私も一時期そう思ったけれど!でもさ?その才能人が努力したら?才能に甘んじるのではなく才能を活かして才能人が努力して!
そしたら?????もうここら辺で考えるのよそうぜ!凹んでくる!!!!べっっこべこだぜ!!赤べこじゃないよ!赤くもなけりゃ首も降らないよ!くそが!!!
まだまだ書きたいことが山ほどあるんだけどそれはまた次回、どうせいつも支離滅裂な絵に対する気持ちは山ほどある。
どうせ支離滅裂なひっどい文章!読む気も失せるね!!うっさい石を投げるな!読むんじゃない!!
こうやって文字打ち込んでる時間とか、何か二次創作にはまってCP絵とか描く間に創作の話がいくつかける?
その虹創作ではまってるCPの原作にももちろんはまってるのだろうけど、原作の雰囲気を出そうと自分の絵柄に練りこんだ挙句
絵が劣化したのは何故だ?
TwitterではまってるCPのイラスト投下すればそのCP関連ではまった人が無差別にそのCPだけって理由でファボってくれてるのを甘んじて、
自分の画力が下がったと自覚できなかったのは何故だ?ふっざけんな。私はそうなりたいのではない。
一番何が手にしたいかって考えて、私はその当時。って言ってもまだ1年くらい前?のCPだけど。
虹創作は大好きだから全然見るし描くけど前より描かなくなった。というか自主的に描こうとしなくなった。
そしたらどうだ、どんどんリムブロ祭りじゃ!!でもその方がいい!!絶対に!!!な、泣いてなんかないんだからね!
あなたのイラスト好きです〜〜!って言ってくれた方からのリムブロ祭り!おいお前!それは私の絵じゃなくってそのCPが好きなだけじゃねーか!!!散れ!!!
あぁぁぁもう数行前のところで終わらせるつもりが続いてんじゃねーかよ!!!くそ!
もう三時だよ!夜中の!!!!
ちなみに今は!創作漫画のラストの部分が思いつかなくって死ぬ!死んでる!!神代降りてこい!!!!
降りてきて。。。。まじ切実。
読み返すと文章が頭悪すぎなのがにじみ出てきててやんなっちゃうね!
これでも二十歳になるんだよ!つらい!!!!!!!むり!!!!!!!!
中学生が書いたみたい!って言ったやつ校舎裏で待ってるよ!♡