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はてなキーワード: イディオムとは

2017-12-13

anond:20171213125506

自分もそんなに詳しくないので適当に流し聞いてほしいけど、基本的にはtooの持つのは「過剰」という意味だけなんだと思う

日本語でも「過剰」という言葉にはネガティブ評価が含まれてるから、tooがネガティブ要素を持つのはそういう理由

too bad はこの2単語合わせて「そりゃ残念」というイディオム

じゃないか

たぶん

anond:20171213125226

tooが使われるパターン

・soに比べてネガティブ表現をする時

一定基準を超えて過剰である

その他イディオムとして使われる事もある

って認識なんだけど有ってる?

2017-08-09

デビルメイクライって

悪魔(ですら)泣くかも知れない(ほどの悲惨な・難しい)ゲーム

もしくはデビル メイク ライ みたいなネタが入ってるのかとか思ったけど全然違った

そういうイディオムがあるんだってガッカリ

2017-05-31

小学校英語教育改革案

単語文法に触れる前に、本物の英語を知る必要がある。教科書に書かれているI have a penのような文ではなく、実際に使われている英語から、その意味体感させる。単語文法による分解は、まず英語を知った後でいい。

子供の気を引くためには、やはりアニメだ。シンプソンズのような良質のアニメ国家予算で買ってきて、編集して教材にする。アメリカらしい、ナマの英語を感じてもらう。

しかしま発音が難しすぎて聞き取れないので、ゆっくりはっきり喋るように音声を再録してもらう。語彙レベルギリギリまで下げる。英語では(日本語でもそうだが)、難しい語彙も基本語の組み合わせでほとんどは表現できる。

小学校で学ぶべきは、give, take, get, go, makeのような横綱級に使い倒すことになる基本動詞達や、on,off,in,out,with,withoutといっ前置詞、副詞達、do, have, can, could, will, would, should, must, have to, be going toといった頻出助動詞、where,whenのような5W1H、this, that, it, a, the,といった基本語達を感覚で捉えられるようにする。これらは理屈では難しく、幾つもの実例に当たって感覚を磨かなければわからない。さらに、句動詞としての意味の変化や、頻出イディオムなど、理屈を覚えると逆になんでそうなるのかわからないものも、フレーズ単位で丸暗記させ、アニメのシーンとフレーズを関連付けて覚えさせることで感覚的に理解させる。

You can say that again(もう一度それを言っていい→全くその通り) 大人になってから真面目に英語勉強を始めてすぐ、このフレーズに触れたのだが、その時の衝撃は計り知れなかった。なんでこれが「全くその通り」になるのか、あまりに納得いかなくて寝込みそうになった。

しか英語勉強を続けるにつれ、そっちのほうが英語本質なのだと思うようになった。英語字面にそんなに意味がないので、とくに口語では、なんでそうなってるのかさっぱりわからないイディオムが大量に出てくる。単語文法にこだわるより前に、まず英語のいい加減さを受け入れなければならない。

I'm onto you(お前の企みを知っている)、He is up to something(彼は何か企んでいる)、You can't get away with it(その罪からは逃がれられないぞ)、You bet(まかせろ/どういたしまして)、I mean it(俺は本気だ)、頻出慣用表現小学校時代に全部見せて覚えてもらう。

そして、小学校時代に鍛えておくべきは発音だろう。まず発音記号を覚えさせる。教えられる先生がいないかもしれないが、真面目に教材を見ながらきちんと正しい口の形を練習すればすぐできるようになるはずだ

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この本のDVDは役に立つ。Rの発音はこのやり方ではダメだが、そこはYouTubeとかでやり方を探してちょっと練習すればあっという間に発音は良くなるはずだ。

まずアニメを、英語字幕つきで見せる。意味が分かるということはないだろうが、長い単語も一瞬で捉えて認識する力が速読には不可欠だ。英語字幕を追っていれば、その能力は否応なく鍛えられる。

英語字幕名詞冠詞を緑、助動詞ピンク動詞を赤、前置詞をオレンジ副詞を青、形容詞黄色接続詞関係詞は白、強く発音する単語は大きな文字、弱いところは小さな文字、修飾節はメインより一段小さい文字にする、イディオムは斜体にする、といった工夫をこらす。最初意味がわからないだろうが、いずれ実際に英文を読むようになった時に、品詞ごとに色がついて見えてくるだろう。

まずは一周、楽しんで見終わる。5分ぐらいの長さを想定している。どういうストーリーだったか児童たちに推測で話をさせ、答えは言わない。

このためには、英語がわからなくても映像だけで楽しめるようなアニメでなければならない。シンプソンズのそういうエピソードを使う。

そして二周目に入る。今度は発音記号字幕にする。色分けや大小などは英語字幕に準じる。キャラクターが喋るごとに一時停止していくモードにする(この教育法には 高度なシステム必要である教室の前方にはみんなに見える大画面があり、さら児童1人ごとタブレットを配り、作り込んだ英語学習アニメアプリを使うことを想定している)

大画面でアニメ再生し、キャラクターが一文を話し終わるごとに、発音記号字幕を見ながら、みんなでアニメ声優の真似をして発音する。日本人英語先生では本当の英語発音を教えるのは無理なので、ネイティブ声優を真似る。

発音が終わったら、さて、ここでなんと言ってるでしょう?と児童の一人に聞く。適当な推測で構わない。推測が感覚を磨く。

さあ、答えは何でしょうか、といいながら次に進むと、日本語の答えが表示される。それと同時に、英語字幕のルビ部分に単語イディオム意味日本語で表示される。一画面に日本語英語とルビの日本語が出てくることになる。

それで最後まで進んだら、三週目である発音記号字幕とともに、キャラクター一言喋るごとに発音するところは同じ(さすがに退屈するかもしれないので、3週目は発音練習飛ばしたほうがいいかもしれない)。その次は英語字幕と、ルビ部分に単語イディオム意味日本語で出てくる。

さて、このシーンはどういう意味だったでしょうか。児童全体に問いかける。単語イディオム意味日本語を見て、児童の1人が先程見た正解を類推で思い出して大きな声で言うはずだ。その後、日本語の正解が出てくるので、みんなで正解を言っていく。一体感の中で、英語ができているような気分がするだろう。この過程日本人英語コンプレックスは溶け去るはずだ。

次は個人学習うつる児童一人一人のタブレットで、アニメを見させる。先程のように、英語字幕一場面ごとに再生が止まる。

単語イディオムタップすると、4択で意味を答えるクイズ画面になる。答えを思い出して選んでいく。間違っていたら即×がつくので、4択の他の選択肢タップして正解を探す。正解だと単語イディオムのルビに正解の日本語が表示される。全単語意味を正解したら、文全体の意味も4択から選ぶ。アニメ全部を正しくタップして日本語意味を取れたら、ご褒美として日本語字幕アニメを見られるモードがアンロックする。これでおそらく、授業時間中に終わらなくても、家に帰って自らアンロックのためのタップ作業をし、ご褒美の英語音声日本語字幕も家で見るようになるはずだ。

ルビから単語イディオム訳語を覚え、訳語の羅列から文全体の意味を推測する。この作業を繰り返していけば、確実な英語力の向上が見込める。

それとともに、英語音声を発音記号レベルでしっかり認識し、強く発音する所弱く発音する所を字幕からビジュアルに知って真似することで、音声的な部分も強化できる。リスニング力もかなり強化されるはずだ。

学年が進むに連れて、内容を高度にし、発音現実のものに近づけていく。本物の役者を使ったドラマも入れていく(これはセリフを録り直して編集しても口がシンクしないので、新しく作らなければならないだろう)。

小学校卒業時には基礎的な語彙と、感覚的な英文読解法が身につき、TOEIC400点ぐらいには至っているはずだ。ここまでで読書のための基礎が身についたことになる。

http://anond.hatelabo.jp/20170531191820

腹立つ英文3選

(1)動詞+前置詞句+目的語

He put on the table a ball. みたいなやつ。このくらいシンプルだと理解できるけど、動詞が見慣れないやつで前置詞句が長めだったりすると、名詞が2連続するという謎の状況(the table the ball)に困惑して思考が停止する。目的語は素直に前に持ってこいよと思う。

(2)前置詞句が補語

Her opinion is to the point. みたいなやつ。前置詞句はオマケ的なもの、補足説明的なものという固定観念があるため、こんな風に「主要な」場所に出て来られるとビビるしかも往々にしてイディオムなのもタチが悪い。(例文は「要領を得ている」)

(3)不意に出てくるどれとどれを結んでるのかわからんand

S V1 〜なんやかんや〜 and V2 みたいなやつ。なんやかんやを読んでるうちに主語が何だったかからなくなったりする。V2名詞っぽい単語だとS V O1 and O2 の可能性も浮上する。V1がbe動詞だとさらに混迷は深まる。

2017-05-29

英文意味乖離英語日本語乖離

英文意味乖離

英語話者は皮肉冗談好きな人が多く、語った言葉意図している内容が違うことがよくある。日本語と同じように、空気を読んで相手意図を探る必要がある。

たとえば映画サウンド・オブ・ミュージック」で、マリア大佐が初めて出会うシーン。ここでマリア勝手ボールルーム(パーティーで踊るための部屋)に入り込み、一人で踊っている所を大佐に見られてしまう。マリアは驚いてそそくさと部屋を出るが、この時、大佐マリアにこのように言う。

In the future, you'll kindly remember there are certain rooms in this house which are not to be disturbed.

直訳

「今後、あなたは親切にも覚えてくださるでしょう、この家にはいくつかの乱してはいけない部屋があることを」

DVD字幕

「今後も用のない部屋には入らぬように」

DVD日本語音声

「覚えといてください、許可なく用のない部屋を覗かぬように」

フォーマル英語なので、「入るな」の婉曲表現として「乱してはいけない」(not to be disturbed)と言っている。この"disturb"は「部屋に入って掃除をしないで下さい」とホテルの部屋のドアノブに吊るしておくサイン"DO NOT DISTURB"で使われる言葉だ。さらにkindly remember(親切心から覚える)と相手への配慮をしているように見えるが、このkindlyは実際はすごく皮肉を込めている単語で、言いたいことは「勝手にその辺の部屋に入るな」である。(*1)

このような皮肉は、日本語にしても文化の違いにより伝わらないため、日本語版では直接その意を述べている。

英語でも日本語でもそうだが、文を見ただけではその文の意味することは分からず、言葉を発した人の意図などの非言語的な要素を補って理解する必要がある。

"I mean it"は「それを意図している」のか

英語話者が「今のは皮肉冗談じゃなくて言葉通りの意味だ」と言いたいとき定番フレーズとして"I mean it"がある。

英語にはこのような定番フレーズが無数にある。あまりにも自然に使われているので、イディオムとして認識されていないが、実際は慣用によって、その意味するところが文字通りの意味から離れている。

特に口語ではそういった定番フレーズはかなりの割合を占めているので、避けては通れないのだが、その意味を知らない英語学習者は「I mean it? 私はそれを意味している・・・?」などと混乱してしまうことになる。

meanが「意図して言う」という意味になることを知っている学習者なら、「私はそれを意図して言っている」という意味だと分かるだろう。だが、「それ」とはなんだろうか。

日本語では「自分がさっき言った内容」を指して「それ」と表現することはないので、日本語を介した英語理解はここで限界を迎えることになる。

しか映画を見ている時に、役者真剣な顔をして"I mean it"と言っているのをみて、さらに言われた相手がうろたえながら、さっき語った内容について反論を始めたならば、"I mean it"は「俺は本気で言っているんだ」と言っていたことが分かるだろう。

日本人英語日本語を介して理解するのには限界がある。しかし、空気を読み、非言語的な要素を感じ取ることで、意味していることを理解できる場合がある。

そして、使用されている状況から"I mean it"というフレーズ真剣さを感じ取り、それが頻出することから定番フレーズであると知ることが出来る。そこまで分かれば、真剣に「今のは本気だ」と言いたい時に、自然と"I mean it"というフレーズが口から出てくるようになる。フレーズ自分のものとし、スピーキングでも使うことができるようになる。

ネイティブの語彙の増やし方

これはネイティブがやる語彙の増やし方と同じだ。ネイティブは新しい表現出会うと、状況からその意味を読み取り、なんとなく理解する。その表現に何度か出会えば、いままでに出会った状況を加味して、無意識レベル総合的に意味判断し、表現の完全な理解に至る。その表現を気に入ったらすぐに自分でも使うので、新しい表現をみんなが気に入ると流行語になる。

ネイティブは知らない表現出会っても、意味理解するために辞書を引くことはあまりない。新しい表現であればそもそも辞書には載っていない。

なぜ辞書を引かなくても意味がわかるのか、不思議に思うかも知れないが、人間の脳には本来そういう能力が備わっている。我々日本人も、子供の頃に日本語習得するために辞書を引いたということはほとんどないのではないだろうか。

さらに言えば、言葉の本当の意味辞書を引いてもわからない。辞書を引き、言葉意味を別の言葉説明しているのを見ても、腹に落ちるような理解が出来ることは稀だ。たとえ腹に落ちたと思っても、実際には説明理解して納得できたというだけで、本当に言葉意味理解できたわけではない。言葉を本当に理解して自分のものにするには、状況から感じ取って自分の物にするしかない。

このように自然に語彙を増やす方法については、こちらに詳しく書いた。 http://anond.hatelabo.jp/20170526220542

英語表現が正しいかどうかは慣用によって決まる

文法的に正しく、意味も合っているけれど、自然でない言い方というのがある。

Lang-8で非ネイティブスピーカー日本語を読んでいると、たとえば「今日私はコンピューターをしたい」といった文に出会う。文法意味おかしいということではないが、「コンピューターをしたい」という言い方はせず、「パソコンをしたい」というのが自然だ。

これは英語でも同じで、発せられた言葉自然かは文法意味ではなく、慣用によって決まる。みんながそういう言い方をするなら自然表現であり、しないなら不自然だ。

たとえば冷静になれ、と言いたい時に、英語では"Keep our cool"という言い方をする。私達の冷たいをキーしましょう、というような文法的おかしフレーズだが、みんなが使っているので自然表現だ。

これに対して冷静という言い方がわからず、平常心になれと言おうとして"Be a normal mind"と言ったとしよう。

文法おかしいわけではないし、normalやmindの意味を誤解しているわけでもないのだが、"normal mind"は「正常な精神」を意味している。"Are you suggesting I'm insane?"(あなたは私がイカれてると言いたいのですか?)などと怒らせてしまうことになりかねない。

「慣用されている自然表現であるか」も、文そのものからは分からない非言語情報になる。そしてこの自然さを感じ取れないと、ライティングスピーキングおかしな文を作ってしまうことになる。

言葉とは慣用の集積である

イディオムというのは慣用されることでもとの意味から離れてしまった表現のことであるが、そもそも慣用されていない表現は不自然になる。「コンピュータをする」のような、使われていない表現は、その言語表現として正しいものとは認められない。

その意味で、全ての言語表現慣用表現だと言えるだろう。

言葉というものは、単語文法構成されたものではなく、実際は慣用の集積である。そして全ての言語表現が、文字通りの意味から少しだけ離れているか、大きく離れている。文字通りの意味から大きく離れたものイディオムと呼ばれ、少ししか離れていないものは呼ばれない。

英語をやりこんでいくと、全フレーズがそのフレーズに固有の感覚を持っていることを感じるようになってくる。それはネイティブたちの間で概ね共通した、そのフレーズ出会った時の体験から来ている。

まり、同じような時にネイティブは同じような表現を使うので、ネイティブたちは同じような場面で同じような表現をしているのを見ることになる。こういった共通体験により、その表現に固有の感覚が生まれ、それはネイティブたちの間で共有される。

なので、全てのフレーズにこめられた感覚理解し、自分の中に取り入れていくべきだ。そのためには膨大な学習必要になる。

しかし、たとえば、「なんでそうなるの?」と言った場合、我々日本語ネイティブの間では、あるコメディアン自動的に想起される。そのコメディアンに固有の感覚が「なんでそうなるの?」というフレーズにはこびりついている。しかし、それを外国人が感じ取るのは、限りなく難しい。ノンネイティブがここで完璧を目指しても、克服不可能な壁に当たるだけなので、ある程度で妥協せざるを得ない。

そこまで目指さずとも、まともな英語表現をするためには、その表現が慣用されているかどうかを知っていなければならない。「コンピュータをする」は使われないが「パソコンをする」は使われる、ということを知っていれば、「コンピュータをする」を避けて「パソコンをする」と言える。しかし、これにも膨大な学習必要だ。

長文すぎて増田限界に達したので、ここで一旦区切る。

後半 http://anond.hatelabo.jp/20170529005228

**1 文法で考えると、ここでのyou'llWill you ~?(~してくれますか?)のひっくり返っていないバージョンで、返事を求めない、有無を言わせない依頼、つまり命令文だ。You will命令文になる場合にはwillを強く発音すると言われているが、別に強くしなくても良い。この場合WILLの強い感じが状況とそぐわないので、You'llと引っ込んでいる。なのでyou will(you'll) kindlyは「~していただきます」といったような、丁寧な命令文になるが、kindlyは丁寧すぎて言外に何か含んでいる時に使うことが事が多い単語で、このように皮肉に使われたりもする。
ただ、こういう変な文は文法で考えるとやたら難しくなる。意味雰囲気でわかるはずなので、この解説自体忘れて、you will kindlyはバカ丁寧な命令表現フレーズ単位感覚的に覚えてしまうのが得策だ。

2017-05-26

英単語は暗記してはいけない

さて、今回は私の英語学習法の核心、「英単語の暗記をしない」ということについて語ってみたい。

英単語を覚えた」とはどういう状態

http://anond.hatelabo.jp/20170524213622

ここで前回リスニングについて語った内容には、凄まじい反響があった。私は1500というブクマ数にoverwhelmされてしまった。

いきなり何を言ってるのか、と思われるだろうが、私の感覚の中では、1500ブクマという気分を一番表せるのは、日本語の「圧倒された」ではなく、英語の"overwhelm"だ。

この単語はただ「圧倒された」だけでなく、「圧倒的な力に晒されて、疲弊してしまった」という感覚がある。もしこれが増田でなく普通ブログだったら、プレッシャーで何も書けなくなっていたかもしれない。

他にも、前回の「英語をあるがままに受け入れなければならない」という結論の部分は、最初は「英語をあるがままにembraceしなければならない」と書いてあったのだが、伝わらなさそうなので書き直した。embraceは「抱擁するように受け入れる」というような感覚だが、日本語で書くと何のことやらわからない。

英単語を覚えるということは、こういった単語に伴う感覚を一つ一つ身につけていくことだ。そうすれば英単語自分のものなり、ライティングスピーキングでも自然単語が湧いてきて、自由に使うことができるようになる。

英単語それぞれに固有であるこの感覚をどう身につけるのか、というのがここで語りたい話題である

日本語訳語を覚えるのは有効

英語学習世界で良く出て来るスローガンに「英語英語のままに理解しなさい」「日本語に訳して理解してはいけません」というのがある。

しかし「英語英語のままで理解しろ」と言われても、初心者には何のことか分からず、何か魔術的な、自分には絶対にできない思考法によってしか英語理解できないのではないか、という気にさせられてしまう。私も高校生の頃に、このスローガンを聞いて、そんな絶望感に襲われたことがある。

日本語しかできない日本人にとって、言語思考する際に使える唯一のツール日本語だ。英単語意味を知りたいなら、日本語訳語なり、日本語で書かれた説明によって理解するしかない。

日本語訳語を当てはめ、文法ルールに従って語順を並び替えて、並び替えた日本語から文意をつかむ。ノンネイティブである学習者はそこからスタートするしかない。そして大学受験レベルになっても、難関校を受験するのでなければ、その方法論で通用するだろう。

そのレベル英語力が欲しいならば、訳語を覚えることは有効だ。

ただ、「英単語を覚えるぞ!」と単語帳を開き、そこに記された訳語や例文を見たり、書いたり、発音したりしてみても、それで記憶できるのは記憶力がいい人だけで、普通は無理だ。

そしてそのレベルの、日本語訳語並べ替えるような英語力では、現実世界にあるほとんどの英文は読めず、あまり役に立たない。日本語英語はあまりにも違いすぎるので、逐語訳、直訳はほとんど通用せず、日本語訳語をそのまま適用しても英文理解することは出来ない。

なので、受験関係ない大人にとって、日本語訳語による英語理解は、目指すべき目標にはなりえない。

英英辞典を引くのは有効

「『英語英語のままに理解しなさい』か。ならば英英辞典を使って英語意味を覚えよう!」と考えるのは自然な発想だ。しかし、これもうまくいかない。

日本語を介して英語理解する段階を超えるには、英単語の持つ固有の感覚を覚える必要がある。

英単語から日本語訳語が想起されるようではいけない。それと同様に、英英辞典に書いてある語の定義が想起されるのも、その隣に書いてある同意語が想起されるのもアウトだ。そういった余計なものが出て来るようでは、リスニングはできるはずもないし、リーディングにも苦労を伴うことになる。

日本人にとっては、日本語単語が持っている感覚を想起するのは容易い。一方、英語から感覚を想起するのは難しい。英単語感覚を結びつけるという意味では、日本語訳語を介したほうが早い。

しかし、日本語訳語英単語では、意味に違いがある。日本語訳語を介して英単語理解しても、不正確な理解しかならない。しかしそれは、英英辞典に書いてある定義にしても、同意語にしても同じことだ。同意語といっても、単語が違う以上はニュアンスの違いがあり、辞典の短い説明でそれを完全に言い表すことは出来ない。

なので、単語を覚えるために英英辞典を使うべきではない。(*1)

英単語の本当の意味

英和辞典英英辞典では、英単語が持っている本当の感覚を掴むことはできない。

英単語の本当の意味は、その単語が実際に使われたシチュエーションの中にあり、その中にしかない。その単語を発した人の感情であったり、伝えたいメッセージがその単語の中に込められる。それを感じ取ることが出来れば、その単語の本当に意味するところが伝わってくる。

もちろん人によって、単語に込める意味には多少の違いがあるし、一度や二度その単語出会っただけで、その感覚を本当に自分のものに出来るかはわからない。その単語に何度も出会い修正を重ねながら、感覚を確かなものにしていく必要がある。

いずれにしても、実際にその単語が使われている生の英語を、深く理解し、言葉を発した人物気持ちシチュエーションをしっかりと読み取ることで、そこに出てきた単語の本当の意味を掴むことが出来る。辞書定義や、ぶつ切りにされた例文からでは分からない。

小説映画を介して英単語を学ぶ意味

小説映画シチュエーションを深く感じ取って理解し、記憶の中に蓄積していくことで、そこで出てきた英単語イディオムといった英語表現意味を、実感を伴って理解することが出来る。やがてその英語表現自分身体の中に染み込んで、感覚的に使いこなすことができるようになる。

http://anond.hatelabo.jp/20170522214348

私が以前ここに書いた学習法では、「辞書を引きながら小説を読む、映画英語字幕を一時停止しながら解釈する」といった事が勧められている。それは小説映画が、人物の心情があり、シチュエーションがある生の英語の塊だからだ。そして「自分が楽しめるものを見る」ことを勧めているのは、そうでないと登場人物の心情に寄り添ったり、シチュエーションハラハラすることが難しくなり、英語感覚的に深く読み取ることができないために、著しく学習効果が落ちてしまうからだ。

ここで使う辞書はもちろん英和で構わない。ただし辞書記述はヒント程度にとどめ、単語の本当の意味作品の中から感じ取ることが重要だ。辞書から単語感覚理解することは出来ず、実際に使用されたシチュエーションを蓄積することでしか単語自分のものとすることは出来ない。

英語英語のまま理解する

単語イディオム等、全ての英語表現は、小説映画実体験などから記憶の中にその表現使用されたシチュエーションが蓄積されることで、その表現に固有の感覚が醸成されていく。

そのシチュエーションが印象深いほどに、感覚はより明確になり、記憶への定着率も上がる。そしてシチュエーションの数が増えるほどに、感覚はより正確に、記憶はより強固になっていく。

シチュエーション自体は時とともに忘れてしま場合が多い。しかしその表現に染み付いた感覚は、シチュエーションを忘れた後も残っている。

そして英語表現からその感覚が直接想起されるようになれば、日本語を介さず「英語英語のまま理解する」状態に至ることができる。その状態に至れば、その英語表現感覚的に理解し、適切な時に適切な形でアウトプットすることも出来るようになる。

作品を味わうために必要英語

そうはいっても、「私の英語力では小説映画もとても歯が立たない。それは語彙力が足りないからだ。まず単語を覚えなければ」と考える人は多い。

そして単語学習のあまりのつまらなさ、記憶の定着しなさに絶望して諦めてしまうというという人が後を絶たない。しかしそれは根本が間違っている。

辞書というものがある以上、英語解釈するのに語彙力は必須ではない。テスト問題を解くためには、辞書なしで英語を読み解く力が必要かも知れないが、小説映画を味わうために必須ものではない。

単語を調べるためにいちいち辞書を引いていたら、話が先に進まず、読書体験がぶつ切りになるので楽しめない」という考え方もあるだろう。しかし私は「辞書を引きながら頑張って読んだからこそ、心に深く残る読書体験になる」と考えている。

通常の母国語読書では、立ち止まり辞書を引き、文法構造を考え、熟考しながら読み解くというような作業はまず行わない。学習者が文章理解するために行うそれらの作業は、文章を深く読むことにも役立っている。

最初に読んだ一冊、私の場合は"There's a Boy in the Girls' Bathroom"という児童書だったが、当時の私には非常に難しく、何度も立ち止まり辞書を引き、検索し、英文法に立ち返り、悪戦苦闘した。ただ、これは本当に素晴らしい本で、読む価値があると思えたから頑張ることができた。登場人物の心情に寄り添い、シチュエーションハラハラしながら、苦しいながらも素晴らしい読書体験をすることが出来た。

一冊目を終えれば二冊目はずっと簡単に読めた。三冊、四冊と進むに連れて英語力がぐんぐんと増していき、読書から苦が減り喜びが増していった。やがて「ゲームの達人」のような大人向けにも手が出せるようになり、刑事ハリーボッシュシリーズにハマる頃には映画英語字幕で存分に楽しめるようになっていた。

そして今はKindleがある。単語を長押しすれば辞書が引ける、検索も直ぐに出来る、洋書はなんでも安くダウンロードでき、スマホに入れて持ち運べる。これは英語学習のために存在するような素晴らしいツールだ。

Kindleがあれば語彙力は読書障害にはなりえない。ただし、児童書レベルでも英文を読むためには、ある程度の文法力が必要だ。そのためには受験参考書活用してほしい。日本受験英語界には素晴らしい文法解説がたくさんある。

日本語訳使用してもよいのか

日本語を介してしまうと英語を深く感じ取れないため、基本的日本語訳は使うべきではないと考えている。

ただ、どうしても理解できない英文出会うことはある。いくら時間を費やしても理解できない、そういう時には、日本語訳を見る。日本語字幕であったり、訳書であったりだ。プロフェッショナルの訳からは、独習では得難いものが得られることも多い。

作品から単語を覚えるのは非効率ではないか

世の本屋には「基本単語1000」とか「TOEIC必須単語3000」といったような、頻出単語とその意味を並べた参考書が大量に並んでいる。

英文に登場する単語の90%は1000語に含まれる、だからこの基本語をまず暗記して、それから英文を読むのが効率的だ」などと言う人もいる。しかしこれはほとんどデタラメである

英文に登場する単語の大半が基本語なのは確かだ。しかし500ページそこそこの参考書に1000個も意味が書けるほど、基本語の内容は浅くない。私は今でも日常的に、基本語を辞書で引いている。そしてその単語のさまざまな使い方を見て、基本語の奥深さを噛み締めている。

英語は読むにしても、書くにしても、聞くにしても、話すにしても、基本語は身体の一部になるぐらいまで深く理解する必要がある。実際の英語の中で気が遠くなるほど何度も遭遇し、使用シチュエーションを蓄積し、自分でも使ってみる、そういった積み重ねの中でしか、その本当に意味するところは分からない。参考書レベルで基本語を分かった気になっても、少し派生的な意味で登場しただけで分からなくなるのがオチだろう。

そして英語の語彙の中で特に難しいのは、基本語の組み合わせによって発生する熟語イディオムであるイディオム意味単語意味するものから大きくかけ離れていることが多く、故にイディオムと呼ばれるわけだが、この知識参考書ではほとんど得られない。このように、90%とされる基本語の中にも、参考書に含まれていないものが大量にある。

「それでも、頻出単語基本的意味だけでも抑えておくのは重要ではないか小説などでランダムに出て来るのに任せたら、時間がどれだけかかるかわからない」そう思う人もいるだろう。

しかし、頻出語は頻出するから頻出語と言われる。基本単語1000ぐらいなら、小説を1冊読む頃には否応なく頭に染み付いているはずだ。それも単語参考書で得たものとは違って、単語から想起される感覚を伴った、生きた英単語として身についている。

TOEIC3000語も、何の本でも数冊読めばほぼ頭に入っているはずだ。3000語を感覚的に理解できるようになれば、その3000語で構成された文は、日本語を介さず感覚的に理解できるようになり、「英語英語のままで」理解できるようになる。そうなれば読書スムーズに進むようになり、インプットスピードが上がり、それが英語の上達を加速させる好循環に入ることができる。成長の実感は英語学習モチベーションを高め、それがさらに成長を加速させる。3000語を感覚理解できる頃には、英語学習にドハマリして抜け出せなくなっているはずだ。

高難度の単語

高難度の単語は出現頻度が低くなるので、そういった単語網羅的に学習するのは、小説映画ばかりを偏って見ているノンネイティブには難しいかもしれない。英語上達完全マップによると、多読などの自然方法に任せると二万五千~七千程度で語彙力は伸びなくなるという。

現在私の語彙は2万5千~7千と思われますが、多読などの自然ボキャビルにまかせると、この当たりで語彙の伸びは止まるようで、ここ10年くらい同じレベルにとどまっていますhttp://mutuno.o.oo7.jp/05_training/05_training06.html

それ以上の高難度の単語網羅的に学習したい場合は、単語参考書を使うのは有効だろう。高難度の単語なら基本語のように意味派生したりイディオムになったりということは少なく、参考書レベル理解でもなんとかなるかもしれない。

ただ、参考書による単語学習はやっても覚えられないので、私はやらない。無数にある見たことのない単語の予習に励むより、知らない単語が出てきても、話を追い続ける力を磨いたほうが現実的だと考えている。

自分がやるべき学習法とは

何の学習法でも言えることだが、自分が今やるべきでない学習法、自分に合ってない学習法は、やってみると身体本能的に拒否する。そういう学習法は、無理にやっても身が入らないのでやらないほうが良い(もちろん私の勧めている学習法も含めて)。

気持ちよくて、クタクタに疲れられる学習法と出会ったら、それをやるべきだ。疲れているということは脳が働いているということで、気持ち良ければずっと続けられる。

そのうちに慣れると疲れなくなってくる。トレーニングしても疲れていない場合、上達は見込めない。そうなったら学習法をアレンジし、負荷を上げて、気持ちよく疲れられるところまで調節する。誰かに教わった学習法でも、こうして自分の今のレベルに合った形にアレンジすることで、効果を高めることが出来る。

追記:

長くなりすぎてしまった。ここまで読んでくれてありがとう

 *1 しか英英辞典自体は、それを使いこなせる英語力が身についた後ならば、英語学習の強力な武器になる。
 私は普段オックスフォード英英辞典を使っている。グーグル使用言語英語にして単語ググると、一番上にオックスフォード記述が出てくるので、まずこれを見る(出てこない場合検索語にdefinitionを加える)。Kindle無料でついてくる英英辞典オックスフォードだ。
 オックスフォードでは、英単語をより難しい英単語説明している。その単語辞書で引くことで、際限なく難しい単語出会えるため、いくらでも語彙を増やすことが出来る。単語定義も難解で味わい深く、その文章に触れること自体英語力を向上させてくれる。

2017-05-24

日本人の脳が英語リスニングするために必要なこと

前回ここでリスニング学習法を書いたところ思いのほか反響を得ることが出来た。

http://anond.hatelabo.jp/20170522214348

今回は実際のところどうやってリスニングしているかをまとめてみようと思う。

人はどうやって音を聞いて言葉として理解しているのか

リスニング無意識下で行われる実に精妙なプロセスで、自分でもどうやっているのか正確にはわからないが、注意して観察すれば大まかなところは分かってくる。

まず単語について。日本語は「交渉、高尚、考証、公傷、公称」のように同音異義語が多い言語だ。「こうしょう」は広辞苑で50の見出し語を持っているという。対して英語単語意味時代とともに付け加わり多義的になっている。Random HouseTakeを引くと126の意味登録されている。

どちらにしても、音を聞いただけでは単語意味特定することは出来ず、文脈から単語とその意味を導く必要がある。

文脈が分かっているということは、あらかじめ相手のいいたいことが予想できているということだ。現在トピック、話の向かっている方向、相手のいいたい結論がわかっていれば、リスニングは格段に楽になるが、我々学習者はそれを簡単に見失ってしまい、リスニングは著しく困難になる。

相手の表情や身振り、口調などは文化的な差が大きいが、これに慣れることで相手の話したい内容が事前に予想できるようになり、リスニング力が上がる。

文の予測

文脈を踏まえ、相手の言いたいことを察知した上で、相手の話の最初の数語を聞く。そこで出てきた単語文法構造を元にして、その後に続く文を人の脳は予測することができる。

正確に言えば、英語学習した脳において、文の最初の数語、動詞が出て来るまでを聞けば、その後の展開として考えられるさまざまな可能性は、あらかじめ学習によって脳の回路に刻みこまれているので、その回路が後に続く文を効率的解釈してくれる。

我々は学習によって脳の回路を育て、「始めがこうなら、文の続きはこうなる」という様々なパターンを繰り返し刷り込んで、文を解釈するために必要な脳の回路を作り上げている。そのおかげで、音を聞いてリアルタイムに文として解釈することが可能な脳が構成できている。

まり適切な用語ではないが、これを便宜的に脳による予測と考える。あらかじめいろいろな展開に備えた準備を入念にしているので、「その展開は俺の予測範囲内だぜ!」といった返しが、どんな文の展開が来ても出来るような状態にあるということだ。

予測の中に正解がなかったら、リスニングは失敗する。文のパターンを大量に仕入れて、最初の数語を聞いただけで引き出せるようにしておくことが必要だ。

相手の話が進むにつれて、予測された文の解釈候補が次々と脱落していき、相手の話す一文の終わりにはその解釈も一つに定まる事が多い。

詩的な文では、それが何を意味しているのか一つに絞りきれないことがある。そういった場合複数解釈が渾然一体となって聞き手脳内に残り、深い味わいを残すことになる。

英語を先頭から順に一語ずつ解釈していくプロセス

日本語英語では思考の順序がまるで違うので、英語最初から順番に解釈していくのは多大な困難を伴う。しかしそれが出来ない限りリスニング不可能だ。このときに頭のなかで何が起きているのかできるだけ詳細に追ってみようと思う。

最初の一語の前

英語単語ごとに区切りがなく、滑らかにつながって発音される言語で、それが日本人による聞き取りを著しく困難にしている。

ただ、最初の一語に関しては前に繋げるものがないので、ネイティブにとって少し無理をしたような発音になり、変な音が漏れることがある。これを単語と誤解しないようにしなければならない。

また、変な音の発生を避けるために一瞬「ウェ」という音が入ることがあり、これは喋ることを考えている時に文頭に出てくる単語"Well"とされ、日本語で言うと「ええっと」とか「まあ」にあたる。しかし実際は最初の一語をスムーズ発声するための準備運動という意味合いが強い。

主語

最初主語としてのHeとかIとかTheyとかWeのような、非常に出現率の高い単語が出てきやすい傾向がある。

日本語では主語の省略が頻繁に起こるが、英語では発音の省略が起こる。日本語では言わなくても分かることは言わずに省略するが、英語では言わなくても分かりそうなことは発音がいい加減になる。

文頭のTheyやWeなどは一瞬th音やw音が聞こえるだけということも珍しくない。一般的に、出現率が高い単語ほど発音がいい加減になる。

文頭が聞き取れないとその後も何を言ってるのか分からなくなってしまいがちだ。最初の語が聞き取れなかった場合主語重要でなかったのだと考え、とりあえず先に進んでみるのが重要である

英語字幕と話していることが違う場合

ちなみに英語でもIt isは省略されて全く発音されないことがある。しか英語字幕の中では、ないと不自然なため補われていることがあり、学習からすると「字幕と言ってることが違うぞ!」という困った事態になる。

英語字幕では話し言葉としては自然だが文法的に間違った表現が直されていることがよくあるため、注意しなくてならない。

助動詞動詞

主語の次は動詞か、あるいは助動詞がくる可能性が高い。その中でも、一般動詞ははっきり発音されるので聞き取れるはずだ。

助動詞、あるいはbe動詞は非常に出現率が高いため、ほとんど発音されないことがよくある。

w音が来た場合willかwouldであるほとんど聞き取れない一瞬の休符を感じたらそこにはcanが入っている可能性が高い。r音を感じたらYou're, They're, We'reの'reの部分だ。

そういった出現率の高い音を覚えて一瞬の音を聞きのがさないことが重要だ。

助動詞の後には動詞がくる。その後に来る文のパターンはそれぞれの動詞によって変わってくる。

動詞ごとの文の形

動詞はその次に目的語をとるもの補語として形容詞も取れるものgo toのように前置詞を置かないと目的語が取れないもの目的語が二つ取れるもの二つ目目的語の前に前置詞が必要もの二つ目目的語位置動詞の原形が入るものing形が入るもの、to+動詞が入るものなど、様々なものがある。一つの動詞に様々な使い方があり、句動詞と言って動詞の後に続く前置詞や副詞コンビネーションにより意味が大きく変わるものも多い。リスニング成功させるためには、動詞ごとの文の展開の全パターンを把握し、脳に刷り込んでおく必要がある。

ちなみに、前置詞の後にくる目的語は、動詞目的語と考えず前置詞の目的語と考えるのが正しい文法用語のはずだが、私は区別していない。正しい文法用語思考している人には不便だろうが、ご容赦願いたい。

目的語、前置詞

目的語の中には自分の言いたいポイントになる目的語と、そうでないどうでもいい目的語があり、どうでもいいものは弱く、ポイントになるものは強く発音される。

目的語を二つとれる動詞giveで説明すると、「I gave him a ○○」私は彼に○○をあげた、という場合は、何をあげたかに話の力点があり、彼にあげたというのは話の流れから明らかな場合が多い。

このhimのように、「出現率の高い単語発音はいい加減になる」というルールに当てはまり、話の力点も乗っていない単語は、音が省略され聞き取りは非常に困難になる。例を挙げると、himは「イム」、herは一瞬「ァ」themは「エム」itは一瞬「ィ」といった発音になる。

前置詞も非常に出現率が高く、話の力点が乗ることもあまりないので発音が省略されやすい。ofは一瞬のv(ヴ)音、withは一瞬のth音といった感じになる。

thやvは日本語にはない音なので、聞き取るのが難しいが、注意して聞いていれば分かるようになってくる。正しい発音の仕方を覚えて、音読時に実践していると、さら聞き取りやすくなる。

から単語判断する仕組み

それでもやはり、日本人にとって、音から単語を正確に識別するのは難しい。それに英語にも同音異義語はある。

それが母国語であれ外国語であれ、単語は「音、文の形、文脈」の3つの要素から無意識下で総合的にリアルタイム判断される。

たとえばwantとwon'tの違いが音からからない、という事が私にもある。この二つはそもそも発音が異なるので、ネイティブなら区別は容易なはずだ。しか日本人にはなかなかそうは行かない。

助動詞本来弱く発音されるが、否定形のcan'tとかwon'tのようなもの否定であることを強調するために比較的強く発音されるため、普通動詞との判別が難しい。また、I want you to ~のように「君に~をして欲しい」の~の部分に力点が置かれる場合I want you toの辺りはゴニョゴニョと発音されて弱くなるので、won'tと区別がつかないといった事が起こる。

しかし、ウォントの後にtoやyouが来れば「さっきのはwantだった」動詞が来たら「さっきのはwon'tだった」と判断し、名詞にも動詞にもなる単語が来たら、文脈リズムから名詞動詞判断する、といったことで区別可能だ。このように、様々な情報無意識下で総合的に使うことでリスニングは成り立っている。

これは実は母国語でもそうで、日本人の話す日本語でも、発音曖昧だったり、失敗していることは結構ある。注意して聞いていると、聞く側が自然に補って意味を汲み取っていることが分かる。音から言葉が分からなくても、他で補って総合的に判断するというのは、人の脳が持っている能力だ。

日本語英語発音は大きく異なり、日本人には英語の音を判別するのは難しい。けれど周りの情報を使うことで弱点を補うことが出来る。

たとえば一瞬しか発音されない前置詞を日本人が聞き取るのは難しいが、動詞から現れる前置詞のパターン予測できていれば、一瞬の音でも聞き取りやすくなる。たとえ聞き取れなくても、予測した文の形に当てはめてみることで、文脈から前置詞を補い文を完成させる事もできる。

関係代名詞

英語動詞によって文の形のパターンが大体決まっていて、文の展開の予想を立てやすい。もちろん動詞副詞で修飾したり、toやed形,ing形などを介して名詞を修飾することで文章を飾ったりもするが、修飾部は文の屋台である主語動詞目的語とは発音リズムが変わるので区別できる事が多い。

それでも問題になってくるのは関係代名詞who、that、それと「関係代名詞の省略」のパターンである

関係代名詞who,thatは出現率が高く、発音が省略されるので聞き取れないことがよくある。一瞬のh音やth音を聞き逃さないことが大事だ。

関係代名詞の中は修飾部なので、文のメインとなる主語動詞目的語よりも一段弱い感じで発音することが多いが、区別は難しい。話の力点関係代名詞の中にある場合もあり、その場合は同等かより強く発音されることもある。

ちなみに英語において、弱く発音されるということはゴニョゴニョと、速く発音されるということであり、聞き取りにくくなる。英語重要度が低い部分は聞き取りにくく、速くなり、重要なことははっきりと、遅く発音することで、文の構造リズム表現する。

主語目的語のあとにいきなり主語動詞が出て来る、つまり主語主語動詞」や「目的語主語動詞」の形が出てきたら、関係代名詞が省略されているか、あるいは関係代名詞が聞き取れていない。

関係代名詞主語を修飾している場合は、その後でメインの動詞が来ることになるので、それを忘れないようにしなければならない。「主語 who 動詞」や「主語 that 動詞」で関係代名詞を聞き逃すと、ただの「主語動詞」と認識されるので、その後に動詞が出てくると激しく混乱することになる。

関係代名詞を聞き逃さなかったとしても、文の途中で他の文を処理して前の文と頭のなかでつなぎ合わせるのは難しい。そういう複雑な文の構造を使いたがる人は、さらにandで繋ぎたがる傾向があり、そうなるとお手上げということになってしまいがちだ。

一文が長くなってくるにつれて、何の話かわからなくなるのは誰にでもあることだ。それが外国語であれば避けては通れないように思う。

文全体の構造を見失ったとしても、今いる部分の意味を追い続けることが重要だ。文脈、話の向かう方向さえ追えていれば、その先の話を聞き取るのに不都合が生じる可能性は低い。混乱しても立ち止まらずに話を追い続ければ、言いたいことの要旨は分かる可能性が高い。

関係代名詞whatや関係副詞where, whenなども弱く発音されるので聞き逃しやすい。I know where you live(あなたの住所を知っている)と言った時にはwhereとyouが弱くなってウェユリヴ、what it is(それが何であるか)といった場合はwhatもitisも頻出語のため全部ごちゃっとなってワリリズといった感じになる。

英語において「場所、時」は文末にいきなり現れる。なのでwhere,whenはどんな文でもいきなり出てくる可能性がある。

さまざまな場面で、w音は聞き逃すと話を見失う原因になるため、注意して聞く必要がある。

フォーマティと省略

英語において音の省略はインフォーマルな、友達職場の同僚との会話の時などに起こりやすい。目上の人との会話や、フォーマルスピーチでは、いい加減な発音は起こりにくく、日常の何気ないところでは発音が崩れて、聞き取りの難度が格段に増す。

これも結局のところ、フォーマルな会話は重要なのではっきりゆっくりと喋り、プライベート重要な話ではないので発音がおろそかになって、ゴニョゴニョと早く喋っているということだろう。

私は英語があまりできない日本人が「日常会話ぐらいなら出来ます」といってるのをよく見かけるが、あれはおかし表現だと思う。日常会話を聞き取るのはかなり難しい。

フォーマルな場では、日常使われるような基本単語を用いた分かりやす表現は避けられ、婉曲で難解な言い回し知的な感じがして好まれる。これはこれでとても難しいのだが、インフォーマルな場では砕けた発音スラングが出てくるので、これもすごく難しい。そういった英語の癖を掴んで、そういうものとして受け入れてやっていくことが大切だ。

反復と反射

さて、いろいろ書いてきたが、実際のリスニングの場で意識してこれらのことを実践することはできない。リスニングにゆっくり考えている時間はなく、全て反射的に無意識に行えなければいけない。

英語理解を反射にまで高めるためには、音読や、集中して繰り返し聴くことを行い、反復して脳に刷り込んでいくことが必要になる。

頭の中で黙読している時でも、英文自分のモノになっておらず、反射にまで至っていない場合、スルッと頭に入らず、引っかかる感覚がある。それに出会ったら、繰り返し音読したり黙読したりして、スムーズに頭に入るようにする。その積み重ねによって刷り込みが行われ、文が反射的に理解できるようになり、リスニングや、返り読みなしのリーディングが出来るようになっていく。

終わりに

リスニングの上達は基本的無意識レベル刷り込みによるものだが、注意すべきポイント理屈の上で意識していれば、脳内の処理も効率化されやすく、上達も早くなるように思う。

また、これらのポイント意識できていれば、「何だこの発音は! 全く聞き取れないじゃないか! 納得いかない!」といった混乱をすることが少なくなり、学習スムーズに行くのではないかと考えている。

私の英語学習は混乱の連続だった。日本語英語がなぜこんなにも違うのか、私には今でも納得いかない部分がある。怒りと諦めがないまぜになったような感覚と、それでもいつか理解できるんじゃないかという希望が私を英語学習に駆り立てている。

それでも、納得できないうちは頭に入ってこないので、なんとか納得して折り合いをつけて、受け入れて学習をすすめなければならない。

字面と全く意味が違うイディオムを受け入れ、ゴニョゴニョした発音を受け入れ、増えていく単語意味勝手に作られていくスラングを受け入れ、知的すぎて難解な言い回しを受け入れ、優秀なキャリアウーマンが話す信じがたいほどの早口を受け入れなければならない。

英語をあるがままに受け入れて理解しなければならない。この駄文がその一助になれば幸いだ。

2017-05-23

http://anond.hatelabo.jp/20170522214348

すごく良い方法だと思う。

金もまりからないし。

自分の好きなものを見て、楽しく続けるのが結局は一番効率的になる。

詰まる所、これだわな。

俺は洋楽ロックが好きなんだが、国内版のDVDでまず字幕OFFにしてインタビュー見て内容を推測、

それから字幕ONにしてみて答え合わせ、ってのを繰り返してたら日常会話程度なら聞き取れるようになった。

まあロックミュージシャンはオツムが足りない人が多いので、汚い言葉ばかりで語彙力の足しにはならないことが多いけどw

最近はそれだと物足りなくなってきたので、増田と同じ方法映画なりドラマを見るようにしてる。

あとこれにプラスアルファでやってみると面白いのは、日本語映画英語字幕で見ることだな。

「ああ、日本語のこの言い回し英語だとこういう風に言うのか!」

「ああ、この諺や熟語慣用句はこうやって意訳すれば通じるのか!」ってな感じで面白い

何度か繰り返すうちに、英語イディオム結構身についててビックリするぞ。

2017-05-22

映画ドラマを用いた英語リスニング学習

私は英語趣味にして久しく、英語学習法などいろいろ探したり手を付けたりしてみたが、リスニングに関しては出来るようになりそうなのを見たことすらない。なので自力手法を開発していくしかなかったのだが、その手法はなかなかの成果を上げ、最近では自分の納得いくリスニング力にかなり近づくことが出来た。嬉しいので今回その手法シェアしてみようと思う

私は大人向けのドラマ映画を見ながらリスニング力を鍛えたが、子供向けのものも実はリスニングレベル的には大差がないので、より面白く感じてモチベーションを保てるものをやっただけだ。自分の好きなものを見て、楽しく続けるのが結局は一番効率的になる。英語教材は高いが映画DVDなら100円で借りてこれるのでお金もかからない。

スポーツ勉強など通常のトレーニングでは、考えて仮説を立て実際にやってみて実証するといったプロセスをとる必要があるが、リスニングは考えても出来るようにはならない。英語音声を何回も聞いてみて、必死意味を考えてみたところで何を言ってるかわかるようにはならない。

まず第一に音を覚える必要がある。だから英語字幕が出ない映画ドラマなどは見ても意味がない。英語字幕ありとパッケージに書いてあるものを借りてきて見なければならない。

英語字幕を出さずに視聴をする意味があるかというのは実は大きな問題である最初は何を言ってるのか全く分からないはずなので字幕なしで見る意味はない。

字幕を出しながらの視聴でもネイティブペラペラしゃべっていると字幕を読むのすらついていけないという人も多いだろう。一時停止をしながら意味確認しようとしても、映画ドラマに出てくる口語表現イディオムは難しいため一時停止しても意味がわからないということもある。その場合はまずリーディングの訓練をすることをおすすめする。簡単英語小説なら普通に読破出来るくらいのリーディング力がないと、ドラマ映画を視聴するのは難しい。

ある程度のリーディング力がつけば、一時停止して字幕を見ながらネット検索などで一つ一つ意味確認していく、という作業を全体通して2,3周繰り返すことで、字幕英文意味を全て把握することが出来るようになる。そうしたら字幕を消して視聴し、役者がしゃべっているセリフと頭のなかにある英文を比べていく。一致してるように思えない場合は、字幕を出したり消したりしながら同じシーンを繰り返し視聴し、字幕英文を繰り返し音読し、テレビの中の役者セリフに近づけていく。これは出来るまで100回でもやる価値がある。

1箇所を100回やっても分かるようにはならないが、長期間やり続けることで音の解像感が上がっていき、役者の話している音ひとつひとつが捉えられるようになり話している言葉も徐々に分かるようになってくる。

音を聞いて頭の中の英文と比べる作業は初めはものすごく疲れるし、うまく出来ないので辛くなるだろう。わからない箇所を100回音読する作業を全体通して3,4周するのが理想だが、別に10回でもいいし、1周でもいい。やり続けることが一番大切なので出来るペースでやっていくことだ。初めは一時間ドラマ一話に一ヶ月かかるかもしれないが、そのうち音読必要な箇所が減り必要音読の回数も減り、聞き取れるまで何周もする必要もなくなるので、一日かからず出来るようになる。

からないシーンを何回も聴き直すためには、巻き戻しを効率的に行えるようにすると良い。このためにはDVDを取り込んで再エンコードし、キーフレームの間隔を狭めるという作業必要になる。これは多大なPC知識必要で、法的にもグレーなので自己責任で行って欲しい。

それと、動画再生パソコンで行うこと。Media Player Classic Home Cinemaのようなソフトが良い。「前のキーフレームに戻る」「次のキーフレームに行く」「字幕オンオフ」「再生/一時停止」のキーボードショートカットを覚えて自由に使いこなせるようにしておく。私は全て矢印キーに配置することで快適に操作できている。

役者の音声と英文対応をとっていくうちに、様々な役者の様々な発音、訛り、音響による音の違いなどが頭に入ってきて、やがて初見の音でも何を言ってるのか分かることが増えてくる。そうなればいよいよ映画を予習なく最初から字幕なしで見るというトレーニングが出来る体制が整う。

音は覚えられたが、話のスピードが速くてついていけない、途中で疲れて集中が途切れてしまって意味が取れない、といった場合がある。そういった問題対処するためには、脳の動作スピードを上げる筋トレのような作業必要で、このために字幕を出さずにそのまま聞くトレーニング有効である

この脳の動作速度の問題は、実は大半がリーディングでも鍛えることが出来る。返り読みなしのリーディングをスラスラこなすことが出来るなら、リスニングでも音さえ取れれば意味を捕まえることは難しくない。リスニング能力の向上に行き詰まったら、リーディングトレーニングも併用することをおすすめする。

私のおすすめトレーニング法は、ただ辞書を引きながら英語小説を読んでいく、というものだ。児童文学にも大人の鑑賞に耐える楽しいものが多いので、そういったところから徐々にレベルを上げていけば良い。小説児童文学でもいろんな語彙が出て来るので、辞書を引いていけば自然に語彙力もついていく。

日本人一般的英語力では児童文学でも読破はかなり難しいが、そこは学習参考書とかネット検索質問サイトなどを駆使しつつ根性で何とかする。最初さえ越えてしまえば後は「小説を読む」「映画ドラマを見る」といったことだけで英語力は際限なく上げることが出来る。楽しくて実用にもなる最高の趣味になることは保証できる。

2017-03-03

気持ち悪いエンジニアイディオム

ジョイン」は言わずもがな

「恋に落ちる〜」は意味不明

「好きな〜」は、本当に好きなら胸に秘めとけ

2016-08-24

http://anond.hatelabo.jp/20160824154735

アメリカに5年いたので書く。

英語が聴き取れない原因は主に3つ

1.英文自体理解できない

2.脳内英文処理速度が不足している

3.音に対応できていない

増田場合は、映画が聴き取れるので2は排除

1と3の組み合わせだと思われるが、主に3が原因。

1については、イディオム専門用語を強化することで改善される。

野球用語メジャーリーグでよく使われる表現

アメリカ人ならではの言い回しなどを覚えていくのがよい。

ここに関しては暗記なので近道はない。

主に3が原因であろうが、これに関しては勉強というより筋トレに近い。

重いものを持ち上げるには筋肉をつけるしかない。

おすすめ方法としては、映画などの動画メディア英語字幕をつけて観ること。

脳内で音と文字情報リンクさせる作業

99%聴き取れるようになるには、500時間覚悟した方がいいだろう。

もっとかかるかもしれないし、音に対するセンスがよければそこまでかからずに上達するかもしれない。

モチベーションを維持するためには楽しめるメディア使用するのが良い。

メジャーリーグ解説を聴き取れるようになりたいのであれば、

アメリカ英語で速いスピードで話されているものを選ぶのが良いだろう。

2015-10-04

東大ディープ英語」の例文についてメモ

The sacrifices that the two countries have been told they must make ARE to restore stability to the world economy

are

almost if not completely the opposite of each other.

不要語は、make ARE to restore~ のARE.

The sacrifices that the two countries have been told they must make to restore stability to the world economy

are

almost if not completely the opposite of each other.

構造は、

S The sacrifices that the two countries have been told they must make

不定詞 to restore stability to the world economy

V are

C almost if not completely the opposite of each other.

if not completelyがコンマで挟まれてたら、almost(ほとんど)とcompletely(完全に)の対比に気付けたかもしれない。

almost, if not completely, the opposite of each other.

ほとんど、完全とは言わないまでも、お互いに正反対になる。

このoppositeは名詞であることに注意せよ。

名詞】【可算名詞】 [the opposite は 【不可算名詞】]

(正)反対のもの[人,事,語] 〔of〕.

用例

He thought quite the opposite. 彼は正反対に考えた.

http://ejje.weblio.jp/content/opposite

if notはイディオムになってるけど、あえて省略されてるとこを書き出すと、

if it is not completely

itはこの例文だとThe sacrificesになる。

if not のifは、「~ではなかったとしても」っていう逆接の意味が含まれてるんだろう。

追記;

本を見直したら、このifはeven ifの意味だと明記してあった。

2015-09-04

医療人類学のレッスン』私的読書メモ

▼▲でコメント挿入。

医療人類学のレッスン 病をめぐる文化を探る』 http://www.amazon.co.jp/dp/4313340165

著者本人HPインデックスあり

http://www.cscd.osaka-u.ac.jp/user/rosaldo/00-Frame2012.html

論点くらいは確認できるっぽい。

医療人類学の始まり

前提:歴史一定の方向に進化しており、最後絶対的価値を持つ正しいものけが残る(勝利者史観)が支配する状況

19世紀から20世紀初頭のヨーロッパにて、「歴史時間的に遅れた未開民族医療を調べれば、西洋人過去発見できるのではないか?」という発想から調査。現地に赴く宣教師等に非西洋の様々な文化的事象蒐集させた。

▼私としては文化結合症候群トピックが興味深い。文化の違いで人々の葛藤行動やストレス表現行動は異なる。文化的差異精神疾患に典型にみられるということだった。

このあたりは『クレイジー・アライク・アメリカ』に詳しかった。香港での拒食症欧米拒食症と違う病像だったけど、DSM基準で診察する精神科医の増加でその病像が変わっていくとか。

苦痛イディオム」というのも興味深い。ストレス表現するそれぞれの文化独自イディオム日本語でいうところの慣用句的なところでの「肩が凝った」とかか。身体に表現されやすい(身体を表現する言葉に落とし込まれやすい)かどうかは文化次第かな。精神ストレス精神的異常を表明しづらい文化圏では心身症が多く出ると聞くし。日本とか中国とか。ヨーロッパ心身症少ないと聞くけど本当なのか。どっかで統計拾いたい。

各論

著者本人HPインデックスあり

http://www.cscd.osaka-u.ac.jp/user/rosaldo/00-Frame2012.html

論点くらいは確認できるっぽい。

読んだ中だと、特に呪術」「憑依」と「狂気」が興味深かったです。狂気フーコーとかのアレでおなじみ。でも、狂気だけでなく、国家が個人の健康・身体をどう扱うかみたいな部分でも頻出していました。

呪術

http://www.cscd.osaka-u.ac.jp/user/rosaldo/000606magicLS.html

呪術がその効力を発するには、以上の条件を満たさなくてはいけない。呪術それ単体で存在するのではなく、呪いにかかったと信じる人がいて、それが呪いにかかったからだと信じる社会があって、呪いをかけた人間がいて、はじめて呪術が成立する。呪いにかかったと思わなければ呪いは成立しない。

▼このあたりは治験プラセボを使ったダブルブラインドテストとは真逆ダブルブラインドテストは、薬効のないプラセボと実薬を、医師患者もどっちか分からない状態で投与して、薬効の有無や程度、安全性確認する。プラセボでも改善効果副作用が出ることはあるので、プラセボに対する優越性を確認するのが目的試験

しかし、向精神薬や鎮痛剤の類など、プラセボ効果比較的出やすジャンルがある。器質的な異常なんかをプラセボ改善するのは難しいけど、精神症状や痛みの評価は気の持ちようのファクターがある程度あるので。(もちろん、実際に世に出ている薬はそれらを乗り越えて承認されたものなので、有効な薬だとは考えられますが。)

プラセボが効いちゃうというのは、呪術構造的に似てると思う。

薬に対する期待(あるいは副作用があるのではという不安)があり、治験薬を処方する医師治験に対する期待(不安)があり。服薬したのが単に乳糖を固めただけのプラセボであっても実際の改善効果副作用として現れてしまう。これは科学という権威に支えられて発動した呪いだと思う。

精神科のくすりを語ろう』で熊木先生がいってた、向精神薬は薬への期待や医師への思いも含めて服薬する、効くということなのだよみたいな話を思い出す。薬効だけでなく、薬をめぐる心の揺れ動きも効き方のファクターになる。それが向精神薬を使うということ。

webですれ違った人に、不安発作に襲われた時のために抗不安薬を持ち歩くこと、薬が入っている包みをさわることそれ自体安心する人がいた。その人はとっくに使用期限が切れたそれを「私のおまもり」といって大事にしていた。以前それを飲んで安定したとか、医師との関係とか、色々な要素があって、そのひとにその薬は安定をもたらしていた。もはや飲まなくていいレベルで。これも向精神薬を「使う」ことになると思う。現代呪術。▲

☆憑依

憑依とは:異常性をもたらす主体

私が病気になっているという状態ではなく、外部に症状の原因となる霊的存在を想定する。

それ故に、人ではなく霊的存在に働きかけることでどうにかするという話。

憑依の認識と流れ

苦痛がある

オーソリティによって何らかの霊的存在に憑依されているという判断がなされる

それによって症状の見方が変わる。身体内部の問題でなく、外部に存在するものとの関係問題へとシフトする

憑依したものに対する儀式

呼びかけ、憑依された人をトランス状態にする、命名する

自己=身体から精霊主体の分離)

意識的意思決定ではなく儀礼空間に身体が感応するという意味で身体的自己による参与

化物語の蟹のアレとか分かりやすいですね▲

自分の中にある困りごとを、外在化させて対象化する、私・誰か・それの三項関係で扱えるものにするというのは心理療法的。分かりやすいところではフォーカシングがそうだし、普通カウンセリングの中でも言語化することで自分の中のもやもやと向き合い、扱えるようにしていくというプロセスは踏むし。対象化したそれに対して、言語アプローチするのではなく、あくまで身体的・無意識的なアプローチをかけるのも面白い象徴象徴のまま扱っている。そのものの持つエネルギー減圧させない感じがしてすごい。▲

2015-08-06

[] smorgasbord

スウェーデン語由来の言葉で、いわゆる「バイキング料理」の意味

実際に料理や食事形式を指すことも多いが、製品等を指して「It's a veritable smorgasbord」と言えば「こいつはまさに何でもアリだ(機能が盛り沢山だ、集大成だ)」といった意味イディオムになる。

 

後で思ったけど、日本語で似た表現を探すなら「満漢全席」とかになるのかな?

 

実例

This special folder will have a veritable smorgasbord of settings for over forty categories, ...

(前述の手順を実行すると)40以上ものカテゴリに分けられたオプションがこのフォルダ内に出現し、まさに設定の満漢全席といった趣になる。

2015-02-24

英語

久しぶりにこのリストを眺めてみた。

http://www.sasolution.net/tatujin/skill-toeic-correlation.htm

やっと1級くらいまで来たかなあという感じだ。

この先どうしたらいいのか…。語彙とイディオム表現力が全般的に弱いんだよな。

会話しててもよくわからないことはしばしばある。特に若者っぽい感じでペチャペチャっと話されると全然わからん

映画スクリプト用意してひたすら見続けるとかやってるけどなかなか…。

なんかお勧め方法があったら知りたい。(人それぞれ合う合わないがかなりあるのは重々承知しているけど)

目標としてはとりあえずTOEFL ibtで110くらいは欲しいんだよな。受けたことないけど。

2014-07-05

俺が勝手に考えた英語上達法 3つ

と言っても色々な本を読み漁り、留学して実践した結果なんでそれほど的外れではないと思う。


1. 英文法や単語イディオムなどをひたすら覚える

このやり方は一番とっつきやすい。受験勉強なんかと一緒だから誰でもやったことがあると思う。基本中の基本。

メリット とっつきやすい。効果が実感しやすい。

デメリット すぐに飽きる。覚える量が膨大なので飽きても頑張り続けないといけない。

お勧めの本 ForestDuoなど


2. シャドーイングディクテーション音読をひたすら繰り返す

脳に英語を染み込ませ、発音リスニング力を鍛える。筋トレみたいなもの

メリット 楽しい継続して続けられる。シャドーイングは車の中でもできる。

デメリット あまり文法や単語を覚えられない。

お勧めの本 英語は絶対勉強するな、英語シャドーイングなど


3. ネイティブと話す

最終目的でもある。2が筋トレならこれは何でもありのストリートファイト

メリット 英語を話す度胸がつく。いいたいことを、知っている文法・単語で言い表せる応用力がつく。脳に英語回路ができる。

デメリット ある程度の語学力がないと無意味。というか語学力がないと、間違って変な英語回路ができてしまい後々修正するのが大変。

お勧めの本 なし。実践あるのみ!


これらは単独でやってもあまり意味が無い。ある程度並行してやっていく必要がある。

2は完全に独立している。好きな時に好き勝手にやってよい。

1,3は交互に行う。

ネイティブと話したときうまく言えなかったことをどう言うか、あとで文法を調べる。

会話中に知らない単語がでてきたらあとで調べて覚える。

文法や単語勉強していて新しいことを覚えたら実際に使ってみる。


結論、手っ取り早く英語を上達したければネイティブをうまく利用すること。

周りにネイティブがいなければ1と2をひたすらやり続けること。


これらは何度も留学して計半年イギリス生活して導き出された結論である。当たり前すぎるかもしれないが…

2013-03-08

英語参考書を山ほどこなしたので、参考書感想を書きまくるよ

37歳が、2年間ほど仕事の合間(昼食時とか)に勉強して、TOEICの点数を400点から850点(その後900点)まであげました。

もちろん、850点程度だと何の役にも立たないのがわかったので、さらなる勉強中です。

現在、37歳です。まともに英語勉強をしたのは、大学受験の時が最後

大学慶応大学。でも、合格時点でも五文型をよく理解できてなかった。

で、英語勉強を再開したのが2年前。

大学受験時の英語偏差値代ゼミで70くらいだったような。昔のこと過ぎて覚えてない。

五文型わからずに偏差値70? って声も聞こえてきそうですけど、事実そうなんだから仕方ない。

勉強再開時、つまり受験から15年以上経ってから受けたTOEICは400点。

まずは前提として、35歳の勉強再開時の自分英語力がどれくらいかについて


大学受験当時、確実につぶしたといえる英語書籍は以下の5つだけ。

まずは、なんというか、構文とか文法とか熟語とかそういうのが渾然一体となった参考書

大学入試英語頻出問題総演習 (即戦ゼミ)

http://amzn.to/YQf7aR

・新・英文法頻出問題演習 (Part1)

http://amzn.to/ZvLxts

いわゆる、英頻というやつですね。桐原駿台、両方とも。

でも、聞くところによると、最近受験生にとっては、英頻ユーザーは多数派ではないんですってね。

次に英単語集。

英単語ターゲット1900

http://amzn.to/YFQyAF

速読英単語 必修編

http://amzn.to/13IZPN0

速読英単語 上級編

http://amzn.to/YQfvpZ

この三冊だけつぶしました。当時の上級編は、早稲田慶應入試に出た文章だけで構成されていました。

今は違うんですね。

ちなみにZ会の本は、なぜかアマゾンでは新本が手に入らないんですね。

なので、リアル書店Z会通販で買う必要があります

他にも何かマイナ熟語集をつぶした記憶がありますし、こまごまと色々やりましたが、極めたといえるほどやりこんだものは上記五冊だけです。

そして、16年くらいぶりに英語勉強を再開


なんで英語をいまさら勉強し始めたかというと、英語くらいしゃべれてもいいんじゃないか? というテキトーな理由からです。

そして、未だにある程度の英文を読むことはできるものの、まったくしゃべれないし、海外旅行とき自分のふがいなさにうんざりしたというのも理由のひとつです。

そこで、勉強再開に際して、まずは2つのことを考えました。

1)英会話普通にできるようになりたい。

2)それには文法からやり直すことが必要かなあ。

英文法書

そこで、まず、評判の良い英文法書を、ということで以下の本を読み始めました。

・英文法TRY AGAIN!―英会話からTOEICまで

http://amzn.to/Z4h4mr

この本は良いですね。でも、初学者向けではない。

僕のような、大学受験時にまあまあ偏差値が出ていて、三十代になってから英語を再勉強する人には良い本だと思う。

ただ、熟語が列挙されているだけのページなんかもけっこうあって、しかし、暗記に適したレイアウトになっていません。

なので、そういった完全なる暗記ものについては、この本でこなそうとするのは非効率だと思う。

ようやく五文型がクリアになりました。

大学受験当時、滑り止めの明治大学英語試験が、けっこう基礎英文法重視の問題ばかりで、五文型をまったく見分けられず、滑り止めどころか受からなかった記憶がよみがえります

なお、この書籍上下巻に分かれた改定新版が出ています

巨大な上に2冊組なので、僕は上記書籍をやりましたが「新版が良い!」というかたは以下の2つがそうです。

・NEW・山口英文法講義の実況中継 (上) 改訂新版

http://amzn.to/MQ6qzX

・NEW・山口英文法講義の実況中継 (上) 改訂新版

http://amzn.to/1n6IDq1

大岩いちばんはじめの英文法【超基礎文法編】 (東進ブックス 名人の授業)

http://amzn.to/1m59PIf

山口の英文法で扱っていないような、もっと初歩的な英文法に穴があるのではないかと思い、使った本です。

さすがに、だいたいのことはわかりましたが、一部、わかっていなかったこともあり、役に立ちました。

世界一わかりやすい英文法の授業

http://amzn.to/14M5RIW

関正生さんの本はいくつか読みましたが、この1冊はなかなか良いです。

この本は大岩さんと同じレベルくらいの本ですが、網羅的な本ではないです。わかりづらい部分を平易に解説した本。

no more thanとかそのへんの文法の理解については、この本と上記山口本の併用でようやく理解できました。

でも全体的に関さんの本は費用対効果が悪すぎるように思います

全解説頻出英文法・語法問題1000(大学受験スーパーゼミ)

http://amzn.to/WgwQeX

問題集ですね。解説が充実していてやりやすいです。勉強になります

本当は、これより簡単な、

全解説入試頻出英語標準問題1100―文法・語法・イディオム・会話表現の総整理(大学受験スーパーゼミ)

http://amzn.to/Zya8jA

から取り掛かるべきだと思ったものの、1100のほうが簡単ということを知らず1000のほうから始めてしまいました。

おまかせ!英文法・語法問題演習888

http://amzn.to/11P2cco

これも問題集ですが、山口俊治さんの著書です。山口さんの著書ですからもちろん「英文法TRY AGAIN!」との親和性が高いです。

そのため、この問題集もやってみました。感想としては、なんというかまあまあ。

上記の1100と1000のほうが解説が厚いのでオススメです。

特にやる必要はなかったかなと思います

英語勉強の仕方に関する本

英語上達完全マップ―初級からTOEIC900点レベルまでの効果勉強法

http://amzn.to/10oK799

この本の内容は(おそらく)すべて公式サイト上にあるので、買う必要はないかもしれません。

英語勉強法に迷いが出ていた時期に読めたので、この本を読んだ後は、かなり勉強法を参考にしました。

英作文

ドラゴン・イングリッシュ基本英文100

http://amzn.to/YGaFi7

この本は、やって良かったとは思うのですが、どうも他の竹岡本同様、めちゃくちゃ効く感じはぜんぜんないです。

何か中心点を突けてないような、そんなもどかしさがあります

でも、全文暗記しました。

CD2枚付 竹岡広信の 英作文が面白いほど書ける本

http://amzn.to/X1guKc

文句を言いながらも、竹岡本をまた買ったりしてるわけですが笑。

この本の感想ドラゴンイングリッシュと同じです。

・英作文TRY AGAIN!

http://amzn.to/13J8sHp

この本、勉強になりました。なりましたが、どうも、ところどころ英語がヘンな気がして、そんなとき職場ネイティブに確認してもらったりしました。

絶対のオススメというわけではありません。

ちなみに、大矢本を読んだ後で竹岡本を読むと、暗に大矢本の英文をバカにしている箇所がいくつか発見できたりして楽しいです。いや、それほど楽しくないです。

・例解 和文英訳教本 (文法矯正編) --英文表現力を豊かにする

http://amzn.to/15Wzlur

この本は、上記大矢本と扱っている内容がある程度似通っていますが、より充実していて洗練されています

もちろん、大矢本は良いですが、個人的にはこちらのほうが良いと思いました。

these days, recently, lately, nowadaysあたりの使い分けについても、こちらの本のほうが定着しやすい説明でした。

残念ながら、竹岡さんの「ドラゴンイングリッシュ」や「CD2枚付 竹岡広信の 英作文が面白いほど書ける本」はわざわざやる必要がなかったなと、この本を開始した後で思いました。

英作文の参考書は、英文法の参考書ではあまり説明されないような文法のポイントが出てくるので、前記のような文法書をつぶした後であっても、色々と学ぶ部分があります

引き続き、以下の同著者のシリーズに取り掛かろうと思います

・英文表現力を豊かにする例解和文英訳教本 公式運用

http://amzn.to/19chnCF

・どんどん話すための瞬間英作文トレーニング

http://amzn.to/12z3FZC

・スラスラ話すための瞬間英作文シャッフルトレーニング

http://amzn.to/Z4yrn4

ポンポン話すための瞬間英作文 パターンプラクティス

http://amzn.to/VObqHb

・おかわり!スラスラ話すための瞬間英作文シャッフルトレーニング

http://amzn.to/Wy6fMP

英作文の参考書を数冊こなした後、いわゆる「瞬間英作文」というのを開始しました。

このシリーズの良い点と悪い点はもう議論されつくしています

良い点は、簡単な英文を大量に作成する訓練をすることで、アウトプット力が養える点です。

この機能をこのシリーズほど備えている書籍はたぶんないです。

悪い点も明らかで、誤植が多い、奇妙な英文がある、という点です。

でも、これらの悪い点は、良い点に比べてはるかに微細な問題といえます

ちなみに、上記4冊をすべてやりました。

また、この4冊の中では「スラスラ話すための瞬間英作文シャッフルトレーニング」が圧倒的に難しいので、最後にやるのが良いでしょう。

どんどん→スラスラおかわり→ポンポン→スラスラ の順が良いと思います

深い意味はありませんが、どんどんおかわりはやっていません。

単にさすがに飽きたというだけです。

・必ずものになる 話すための英文法 Step1[入門編I]

http://amzn.to/10AQFS2

森沢洋介さんの瞬間英作文ものがほぼ終わったので、次の段階の瞬間英作文としてやってみました。

この段階でこの本をやると、瞬間英作文としての機能は低いです。

なぜなら、どんスラポンを終えた後だと、文法レベルが低すぎて、文法的な側面からアウトプット力が上がらないからです。

森沢本と違って、難単語というか気の利いた表現みたいなものが頻出しているので、

しろ、それらを暗記する本のような取り組みかたになってしまます

はいえ、このシリーズは上級編まですべて出て完結しているので、最後まで取り組もうと思っています

ちなみに、市橋本については、以下のサイトが参考になるかもしれません。

http://www.geocities.jp/boston_english_80/

…などと書いていましたが、すみません、結局1巻目で挫折しました。

どうも親しみのない表現が多く、これらを暗記していって良いのか確信がもてなくなったためです。

入試英語重要構文540

http://amzn.to/ZCyshX

この本はまだ途中です。そして、この本を開始したのは、以下のサイトオススメされていたからです。

http://www32.atwiki.jp/english_map/pages/17.html

この本は、この段階でやる本としては非常にオススメです。

構文のくせに540も? とか思うかもしれませんが、「よく見かけるし読めるけど、英作文のときは出てこないなー」という文章が多く、かなり勉強になりました。

その後、本編の540部分を25周ほどこなし、書き換え表現を含め、ほぼ暗記しました。

そして、 やはりこの本は良い、という実感が増しました。

表現のための実践ロイヤル英文法(例文暗記CD付き)

http://amzn.to/Uad73q

この本は、持っているもののちゃんと読んだことはないのですが、300文の例文集がついており、しかも、この例文集は以下のリンク先でpdfで入手できます。そのため、このpdfを加工してankiに突っ込んで全文暗記しました。短い文章ばかりですから、暗記しておいて損はないです。

http://www.obunsha.co.jp/pr/jroyal201203/jroyal201203.html

英単語

DUO 3.0

http://amzn.to/16kRZJ2

英単語は、まずはみなさんがオススメしているこれをやりました。

かなり良いです。短い英文に非常に巧みに必修英単語を組み込んでいます

他の類似単語集を試すとわかりますが、DUOの完成度の高さはすごいです。

ちなみに、日本文を読んで英作文するというやりかたをしました。

そこまでしなくても良かったかもしれません。

速読英単語 必修編

http://amzn.to/13IZPN0

速読英単語 上級編

http://amzn.to/YQfvpZ

速読熟語

http://amzn.to/ZelqaF

DUOはほぼ完璧になったので、次は何をしようかと思ったときに、受験時代に慣れ親しんだ速読シリーズに取り掛かってみました。

さすがに15年以上経つと、収録されている英文も総とっかえされているのでしょうか。まったく見覚えのある文章が出てきません笑

・ワードスター エッセンシャル2300 - Wordster Essential 2300

http://amzn.to/Zyvo8Y

・ワードスター アドヴァンスト1300 - Wordster advanced 1300

http://amzn.to/Y3U2xy

速読英単語のほうは、英文読解の練習を兼ねてぼちぼちやっているので、それとは別に、本格的に語彙を増強するための書籍がほしかったときに買ってみた本です。

すでに絶版なんですね。

学習本は、版を重ねていくうちに間違いが減ったり改良されていったりすることが多いので、本当はもっとメジャー英単語勉強本をやりたかったのですが、どうも良いのが見つからないんですよ。

SVLみたいな英単語羅列型の本は、この歳になると、どうしてもなかなか覚えられないものですから

DUO式というんですか、いわゆる、短文で覚えていくタイプが良かったのです。

時々、「これって間違いが直ってないんじゃないかなあ」という不安感を覚えるときがあるのですが、そこそこよくできています

・究極の英単語SVL Vol.1 初級の3000語

http://amzn.to/1u7jEZ1

・究極の英単語SVL Vol.2 中級の3000語

http://amzn.to/1rB1BfZ

・究極の英単語SVL Vol.3 上級の3000語

http://amzn.to/1kodxMV

・究極の英単語SVL Vol.4 超上級の3000語

http://amzn.to/1jLvArB

アルクのSVLはリストとしては素敵だと思うのですが、書籍としてはちっともよくないんですよね。これらの本で暗記していくのはなかなかつらいです。僕はankiに全部突っ込んで覚えました。ankiの使い方は他のページに任せますが、ankiはすごいですよ。

・Instant Word Power

http://amzn.to/16DCdbb

語源系の英単語本を使用するのは初めてです。この本はもともと評判が良いですが、たしかに良いですね。以下列挙します。

1)価格が安い

2)重さが軽い

3)説明が面白いし、しつこく練習させられるので定着率が高い。

例えば、principalとprincipleの違いについての説明。

principle最後の「le」は語源的には「rule」のことであり、principalとprincipleと迷った場合に、rule関係しているものはprincipleで、それ以外はすべてprincipalだ! と書いてあります

で、その後4周目に入ったあたりで、それでさらに上記3)を実感しています

単純に3周しただけで、もうほぼ覚えることができました。

僕はこの本については、フリクションボールペンでどんどん解答していき、一日の終わりにドライヤーの熱で書き込みを全部消すというやりかたをとっています

英会話

ネイティブなら子どもときに身につける 英会話なるほどフレーズ100―誰もここまで教えてくれなかった使える裏技

http://amzn.to/XBZ19g

英会話きちんとフレーズ100

http://amzn.to/XgeWMw

英会話ピッタリ表現でぃくしょなりぃ

http://amzn.to/14LTU5K

英会話なるほど練習帳―50のフレーズで500通りの表現をモノにする

http://amzn.to/Xgfguy

・50のフレーズで500通りの表現をモノにする英会話ペラペラ練習帳

http://amzn.to/15H2LZ3

スティーブ・ソレイシィさんの本はどれも良いのですが、暗記に適していないレイアウトばかりなのが難点です。

でも、上記一通りこなしました。

これだけやっておいてなんですが、英会話本は、別にTOEICで900点すら出てない段階ではやらなくても良いかなという気持ちもあります

でも、さらっと海外旅行に行くときドーピング用としては、フレーズ100の2冊は良いかと思います

・絵で見てパッと言う英会話トレーニング 基礎編

http://amzn.to/1n2FCta

ある程度英語の独学で勉強をしていると「かなり複雑な文章を読めるし、少し時間はかかるもののかなり複雑な文章も書ける。でも、スモールトークがさっぱりで、どうも簡単な会話が微妙」という状況がやってきます。そのあたりのギャップを埋めるためには英会話本はたしかに役に立つことがあります

発音

英語耳

http://amzn.to/YbCrD0

イギリス英語でしゃべりたい! UK発音パーフェクトガイド

http://amzn.to/16l85Cp

発音の練習は真っ先に取り組むべきという声を頻繁に聞くので、おそらくそうなのでしょうが、いかんせん出先で合間合間で勉強していると、発音の練習に取り組むのがなかなか大変です。

このあたりの本に取り組んでいるものの、なかなか進んでいません。

イギリス英語に憧れがあるものの、時々イギリス人と話すと、「完全にアメリカ発音だよな」と言われます

もちろん、それ以前に明らかに日本人発音の域を出てないんですけどね。

音読

・みるみる英語力がアップする音読パッケージトレーニング

http://amzn.to/ZtaxR0

音読発音と同じ理由でなかなか進んでないです。

英文解釈

・英文読解の透視

http://amzn.to/YVmpu6

英文読解本といえば、伊藤和夫の「英文解釈教室 改訂版」( http://amzn.to/12HbrAU )をオススメするかたが多いですが、

独学だけでTOEIC970点の友人が強くすすめてくれたので、この本をやってみるつもりです。

…と書いていましたが、その後やり始めました。うん、これは良いですね。

ページ数も少ないのですぐ終わりますし。

地味なレイアウトの本なので、流して読んでると重要ポイントスルーしそうになりますが、これはかなり良い本です。

熟読玩味すべきです。

英文を読んでいるときに、ややあやふやなところを、単語意味から「えいや」で解釈するということがたいがい誰にでもあると思いますが、そういった機会が減ります

ただ、どうもこの本は、大学受験生には「国立上位、早慶」あたりを目指す人向けと言われているようですね。

なので、ちょっと取り掛かってみて難しそうだったら撤退してしばらく寝かせると良いと思います

この本をやって良かったと思える日が必ずきますから

まあ、このことはたいがいの英語参考書について言えるんですけどね。

レベルに応じた本を選ぶというのはやはり重要ですね。

・英文読解入門基本はここだ!―代々木ゼミ方式 改訂版

http://amzn.to/1oZoy8e

透視図が良かったので、もっと初歩的な内容からさらいしてみたくなり購入した本です。こちらは透視図よりずっと簡単ですが、それなりにあやふやだったところがつぶせました。薄いからさらっと終わるのでなかなか良いです。

入手したものの、結局、ろくにやらなかったもの

ALL IN ONE

http://amzn.to/ZCEcZg

DUO 3.0が良かったので似たような方式英単語集を、と思い買ったものの馴染めずやめてしまいました。

というのも、英単語の盛り込みかたが凄く雑なんです。

無理やりすぎて、これなら単なる羅列型の単語集とさほど違わないじゃないかと。

English Grammar in Use with Answers and CD-ROM: A Self-Study Reference and Practice Book for Intermediate Learners of English

http://amzn.to/12H8LTC

英語学習する英語の本としては非常に有名なこの本ですが、どうも重いし巨大だしって感じで、なかなかやる気がでずじまい。

今後取り掛かる予定の本

・Practical Everyday English: A Self-study Method of Spoken English for Upper Intermediate and Advanced Students

http://amzn.to/13OMjaH

・Advanced Everyday English (Practical Everyday English)

http://amzn.to/XgAZ5z

もともと、イギリス英語を学びたいという気持ちが強くあります

でも、やはりアメリカ英語勉強本のほうが日本英語本だと圧倒的に量も質も高いので、時々、こういうイギリス英語書籍を手にとって挑戦してみます

とりくみやすレイアウトだし、良い本だと思いますしかし、自分レベルだとまだ難しい部分が多いので、もう少し後に再挑戦するつもりです。

勉強途中経過

やはり、大学受験生の頃と比べると、本当に暗記力の低下を感じます

当時は、何か1冊の勉強本を全部覚えるというのは、けっこう楽だったのですが、今は何周しても100%にはなりません。

なので、95%くらいまでこなしたら、諦めて次の本に移るようにしています

そうすると、なかなか覚えられなかった内容や理解できなかった事柄が、別の本だと簡単に覚えられたりするものです。

勉強途中経過2

その後、900点までいきました。また、紹介書籍は随時追加予定です。

2011-06-21

高専にいるけれど、普通高校の連中が眩しくなったor大学受験したい人

高専先生でさえ「大学受験生はこんなに頑張ってる!」とか言ったり、

普通高校に進学した中学時代の同級生が大変そうにしている…

翻って見るに、高専の同級生はバイクバイト、服装の話ばかり。

理系に興味があるのは間違いないけれど、高専じゃない道が気になってしょうがない。

そんな人への具体的なアドバイスです。当方のプロフィルは

http://anond.hatelabo.jp/20110616153059

を見てね。

1.大学受験組のパターン

 まず、高専をやめて高校に入りなおすのは在学年数だけロスしますね。

10代のころの1,2年の遅れなんて30才以上の人間からしてみれば屁みたいなもんですが、

当事者からしてみれば大きなロスに感じるのも無理はありません。

 次に考えるのは高専にいながら大学受験勉強をすることです

これは時間的に大変!ってネットでも言われますよね。そのとおり。

それでも俺は大学受験するぞおおおお!そんなに頭は悪くないんだああああ!

…といってそのまま4年生になり、大学への編入学を考えるようになるのが9割。

ほんとに3年で高校卒業資格を得て中退していくのが残りじゃないでしょうか?

2.となりの芝生は意外とショボイ?

 そもそも大学受験生ってそんなに頑張っているのでしょうか?

例えば神戸大学工学部前期の難易度は代ゼミセンター得点率でおよそ75パーセント

これだけとれば60%が合格するというラインです

そこそこできる受験生が目指す国公立としては申し分ないでしょう。

 シュミレーションしてみます

あなた高専を目指すくらいですから理数系が得意なんでしょう。

もし多くの同級生と同様に地元中堅公立高校の進学コースに進んだとしてみてください。

進学コースでは当然受験向けに毎日のように小テストを受けて多くの解法や暗記項目をこなしていきます

大変ですがそれは周りも同じですからできますあなたと同レベルか、それ以下の同級生がこなしているんです。できないわけがありません。

さて、3年間の努力の結果、あなたは理数科目だけはクラストップレベルにいます(全国レベルでは数千人いるうちの一人ですが…)。でも暗記の多い文系科目は相変わらず苦手ですテスト前になんとなく教科書ノートを見直し、テスト後に答え合わせをするだけのレベルです

というわけでセンター過去問では数学9割、理科9割、社会7割、英語6割5分、国語は7割という典型的理科系得点をしてしまいました。

これだと、神戸大学の配点ではどうなるのでしょうか?見てみましょう。

国語 87.5/125

社会 52.5/75

数学 45/50

理科 45/50

英語 49/75

合計 279/375 74.4%

はい、十分挑戦する価値ありです。もちろん実際に神戸大学に挑戦できる受験生なんてそう多くはないのですが、

ピンキリはい高専合格する頭脳を持ち、しか大学受験をしたいなんて言い出すあなたです。このシュミレーションを見てたじろいだりはしないでしょう。

逆に言えば普通高校受験生なんてその程度なんです

国公立は範囲が広い…ってそりゃそのための勉強を3年するんですからそこそここなせて当然です。これをこなせない受験生が実は大半なんです

 どうですか?これでも大学受験勉強に魅力を感じますか?

「でも英語なんかは高専はショボイし!なんか焦る!」

うーんしょうがないですね。

3.大学受験高専残留のポートフォリオ

 そのまま高専に残っても本気で大学受験するにしても後悔しない勉強法を説明します。

それはとにかく数学英語について大学受験向けの参考書マスターする事です。行きたい大学があるならそこの赤本も買うといいでしょう。

これらの科目の勉強の仕方は荒川秀樹の著作

医学部受験成功する人、しない人」---------①

を読んでください。

医学部と書いてありますが、普遍的な勉強法が書かれてありますので、これを参考にしてください。実際僕もこれで成績を伸ばしました。

3.1 数学黄色チャートマスター

 僕の高専時代には青チャートをやりたがる連中は多かったです。好みでやればいいですが、黄チャートで十分です

素人大学入試の解答を見ると、「そんなテクニック思いつくか!」

となるものが多いですが、黄チャートをやると当たり前の解法であることがわかります

チャートは例題だけこなすと全部で800題ほどあります

あなたが仮に高専生の中で数学ができる方だったとしても、

高専に通いながらだと、効率よくやってもせいぜい1日2~3題でしょう。一通りやるだけで1年半かかると思ってください。

 基本書も「高専数学」で十分。苦手分野があればその分野について「~が面白いほどわかる本」でカバーしましょう。

これだけやれば大学受験は安泰です。2次試験も標準的な良問を出す大学を選びましょう。神戸大学とかの総合系に多いです

数学ができるかどうかで高学年の専門科目の大変さは倍違います受験しなくても無駄にはなりません。

3.2 英語速読英単語速読英熟語

 まずは高校の標準的な英文法を学びましょう。自分が使ったのは市村憲太郎「シンプル英語構文とイディオムです

解説を読んで、簡単に問題を解き、見出しの例文だけを覚えればいいでしょう。後半の熟語集は別の本でやればいいので飛ばします。

これは長期休暇に集中的にやれば2週間でできます

あとは「速読英単語 必修編」「速読英熟語」を①の通りに音読します。この時点でセンター8割は楽勝です

 さらに「ネクステージ」で文法力を固めて、「英作文のトレーニング-はじめて編-」の前半を読んで英作文のコツを学び

「減点されない英作文」例題と基本構文、単語マスターすれば、これも大学受験はかなり安泰です

英作文はz会を利用するかlang-8で英作しまくって格安添削を受けましょう。

これだけやれば高専英語なんて寝ててもいけるでしょう。

 大学受験はいえ「速単」「速熟」「ネクステ」を終えた時点でTOEIC600点は堅いと思います

僕は「速単」「速熟」をやった後すぐにCASECを受験したところ、TOEIC換算600点の判定が出ました。(TOEIC自体はうけてません><

話がずれるので言及しませんが、大学受験がこなせないのに実用英語ものにしようとするのは無茶苦茶です

4.意気込みは良くても

 1で述べたとおり実際に大学受験をする高専生なんてレアです

実際、上記の参考書高専にいても役立つものなんですが、これをこなすのはメンタル的にも時間的にも至難の業です

大学受験者でもこれらをマスターするのは1割以下でしょう。

 結局あなた大学受験をするにしても、理系に進むなら素直に編入学をすることを勧めます

工学部以外に行くにしても、はるか勉強量が少なくて済みます

「でも、みんなチャラチャラしてるし、なんか焦る!」

そういう人は比べる対象が間違っています。確かに高専でも40人中10位以下の連中は間違いなく頭が悪い勉強不足です

ですが上位5位、3位くらいになるとどうですか?この人たちは結構真面目にやっている上にびっくりするような点数を取っていませんか?

はっきり言って普通高校に通っても立派な成績を収める人たちだと思います

働きアリの話は有名ですが、進学校に通っても大体こういう分布になります

こういう上位陣をいい意味ライバル視して、他の連中は目指すものが違う人たちと思って頑張ると少し見る世界が変わりますよ。

(いやな奴にはならないでくださいね

そして勉強に遊びに一生懸命になれれば、後で振り返っても良い5年間になるはずです

とりあえずこんなところでしょうか?

質問や思いつくところがあればまた追記します。

2010-06-20

http://anond.hatelabo.jp/20100620093001

いや、そんなことはない。そう思いたい。自分も年老いた親を日本に残しているので、親が体調崩したらどうしようというのは結構重い問題で、他人事に聞こえない。最悪こっちに呼ぶ手もあるけど、それはそれで親にはストレスだろうし。

外資系会社(大きな会社は人気で入りづらいし、日本人も多いので、小さくて知名度の低い会社を狙うのも手。自分もそうだった)は最初の取っ掛かりとしては悪くないと思う。会社お金英語勉強させてもらえるし。ローカルスタッフ扱いなので出張の機会は逆に日系企業より減るけど。

後は、毎日少しでも英文を読み続けること。新聞でもいいし、掲示板でもいい。それで語彙を可能な限り増やす。単語イディオムが大量に頭に入っていれば、或る程度までは何とかなる。バーでのぼっち対策にはメジャーリーグプレミアリーグを抑えておけば或る程度は何とかなる。スポーツの話題は一番汎用性が高いし、逆にこれについていけないとアメリカでは女々しいオタク扱いされる。

後は、英語プレゼンをする際には10回予行演習をするとよい。練習は大切。ネイティブの人でもやっている。なのにそれすらやっていないとしか思えないプレゼンをする人を良く見るので。

どんな努力であれ、真剣にやった努力はどこかで(自分希望とは違っていたとしても)実を結ぶはずなので、頑張ってください。

2010-02-16

東大レベルまで英語を持っていきたい

http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1436797534

に対する回答です。

もはや数年前のことですが、120点満点で100点に届かなかったくらいのレベルでよければお読みください。

あなたが何年生なのか分からないので、現在高校2年生であるという前提で話をします。

当面は、英語に全力を費やすという理解でよいですね?

英語は、「語彙力」「文法力」「読解力」だと言われますが、

東大受験についていえば

単語イメージをつかみ、相性が良い前置詞がわかるだけの語彙力」

英語を頭から素早く読みこなせ、間違いは間違いと指摘できる文法力」

英語構造的な特徴を理解しており、話の続きが自然にわかるだけの読解力」

が必要です。

まず、とてもよい「英語辞典」を用意してください。単語、文法で疑問があったときに常に立ち返ってください。

おすすめは紙のジーニアスです。語義・関連・コラム・絵が全て載っているという点で紙の辞典がベストです。もしかしたら、最近電子辞書はフルに載っているのかもしれませんが。。。)

英語辞典の使い方】 辞典は引いたら「読む」ものです。一度引いたら、その単語イメージや周辺の単語ごと丸ごと覚えてしまってください。例えば、こんな使い方です。

inspire」の単語がわからない→「意味:ひらめきを与える」がわかる。→「inspire him to do」という使い方で「彼に~する気を起させる」という意味になる。→名詞形を調べる。「inspiration」なるほど、インスピレーションか!ちなみにアクセントは、"a"だな→inspire語源を知る「(in)中に」「(spire)息吹を与える」→「spire」を使った他の単語は?expire, aspire, perspire ...→expire「ex(外に)-spire(息が出る)」で「死ぬ→失効する」ふーん、無理やりだなw、aspire「a(~へ)+spire(息を吹きつける)」で「熱望する」、perspire「per(~を通って)+spire(息をする)」で「汗をかく」って液体と気体じゃ違うやんw→アスピリンってaspireと関係するのかな?…、へーエジソンの「1%のひらめきと99%の努力」って1% of inspiration and 99% perspiration って言葉だったのか。英語だとセンスいいなw…

といった感じで、どんどん「読んで」いきます。こうした使い方ができる辞書を選んでください。

こうしたことをしばらく続けていると、しらない単語に出会っても意味が分かるようになります。よく、意味は文脈で判断すればよいという人がいますが、親戚の単語から推測するからこそ文脈でそれを補完できるのです。でなければ、ただの辻褄合わせ、山カンになってしまいます。

単語帳】

現在速読英単語必修編を使っているとのことですので、むやみに他の単語帳に手を出す前に、その本を完璧にしてください。

完璧にするというのは、単語帳に書いてあることを余すところなく吸収するということです。

例えば、「glance(ひと目見る)」といった単語を一つ覚えるにしても、glance=ひと目見る と覚えてはダメです。

"glance at the ball"でボールを見る。"at"はlook at と同じ"at"だな。名詞でも使えるのか、"take a glance at him"で彼のほうをちらりと見る。なるほど、a を忘れちゃいけないな。a glance of him でなくて a glance at him だから、「彼の姿をみる」ではなくて「彼のほうへ、ひと目ちらりと目をやる」ってのが正しいイメージだな、と覚えていくのです。(多分、こうした関連・派生的な使い方は単語帳に書いてあるはずです。)

また、単語帳でなかなか覚えられない単語や、2つめの意味が1つめの意味と異なっているように思える単語(例えば、correspond 1.一致する 2.文通する)などは、辞典を引いてどうしてそういう単語なのかを理解しましょう。思わぬ発見があるはずです。

こうして覚えるのは非常に非効率に思えますが、実はこうして単語を丸ごと覚えることで「イディオム」の暗鬼や「語法」の暗鬼に費やす時間が圧倒的に減ることになります。というのは、ほとんどのイディオム・語法のうちの7割程度が「既知」の知識から導けるようになるからです。

【文法・語法】

1冊薄いものでよいので、高校英文法の参考書を用意してください。あなたの質問から察するに、まだ文法の基礎が固まっていないようだからです。これを一通りやりきります。

やりきるというのは、説明に使われている例文を「まるごと覚えつつ」、例題とか章末問題を真正面から取り組むということです。(だから分厚いのを用意して挫折するのだけは避けてください。全部で100ページくらいのもので十分です。)さて、この英文法の基礎的な一冊をやる中で分からないものは、(1)辞典を引く、(2)必ず学校先生に聞くなりして「完全に理解してください」。

わかったふりをすると結局受験の後半で「なんとなく5割くらいは取れるんだけど、頑張ってもそれ以上に伸びない」という感じになってボロが出ます。そんな友人を沢山見てきました。

さて、薄い基礎が固まったら、それを得点力に変換する番です。おすすめは以下の一冊です。これを、文字通りやりきってください。間違ったところは文章と解説を丸ごと覚えてください。それを3回は繰り返します。

これを全て覚えてしまえば、世の中の文法問題は全て見たことがある問題になって、典型的な問題ならほぼノータイムで解けるようになります。しかも所謂「語法」や「イディオム」についても主要なものは覚えられます。結局、イディオムなんてものは、他の学習をしている最中に“自然に”覚えてしまって、最後に足りないところを「へぇ~」といいながら覚えていくものなのです。

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さて、こういった“基礎的な”文法力が身に付いたら「英文解釈」と呼ばれる参考書を買ってください。(自分は買ってないのでおすすめの本が分かりません><

英文解釈とは、一文~複数の分を的確に読みこなすコツみたいなものです。よく、英文解釈は「読解力」だと思われていますが違います。「英文を頭からどんどん読むための文法力」を養成する本です。

【読解・把握力】

さて、これらと並行して読解も始めてください。最初は簡単なレベルからスタートしてよいので毎日継続してください。(毎日はいいすぎでも、一週間に3回くらい。計画的にこなせるのであれば、高校1年生向けからスタートしても十分なくらいです。)

問題が簡単そうなときは、「早く読む」ことをこころがけ(「500word+問題」を5分でこなす程度)、ちょっと込み入っていたら正確に読みこなすようにしてください。

ただし、「適当に回答する」ことはやめてください。

ちゃんと勉強していると、適当に回答していても結構な頻度で当たりますが、そんなことをする意味はありません。妥協せずに、ある英文が伝えようとしている意味を正確にとらえてください。(それでもわからなければ諦めて、回答を見る・辞典を引く→でもわからなかったら学校先生に聞いてください。付き合ってくれる先生を仲間にしてください。結局、大学受験は「読めなければ」話にならないのですから、ここだけは絶対に妥協してはいけないのです。)

※なお、読解は単語力養成のチャンスでもあります!簡単なレベルの読解で出合った知らない単語はどんどん調べてください。下手に2冊目の単語帳に手を出すよりも効果があります。(固有名詞とか、そういうマニアックそうなのはやめてもよいです。)

さて、「英語構造」がわかるようになる方法ですが、いわゆる「パラグラフリーディング」「ロジカル・リーディング」とか呼ばれる技法です。

自分は、3年の冬になって初めて実況中継シリーズのロジカルリーディングとかを読んでました。読んでみると大したことは言っていないのですが、知っているか知っていないかで、英文の先読みをする力に大きな差が出ます。ある程度のレベルまでだと、英文をちゃんと読めていないのに、パラグラフリーディング技術のみで問題が解けるようになってしまいます。しかし、勘違いしないで欲しいのは、それはあなたの英語力うんぬんよりも、「問題の質が悪い」ことに起因することがほとんどです。

東大レベルの英文問題においては、知っていると早く読めるけれど、そもそも基礎力が無いと話になりません。というわけで、予備校に通ってからでも十分間に合います。

>学校芸術系のため頼れる先生がいません

とのことですので、勉強法について。東京大学新聞社が毎年刊行している「東大20XX」シリーズという本をおすすめします。この中には、東大の説明やキャンパスライフの紹介のほか、東大合格者の勉強法や、教授がすすめる勉強法が掲載されています。これを読むと、先人たちの知恵とか東大受験法が自然に頭の中に形成されます。そして、何よりもモチベーションがあがることが、一番よいところでしょう。

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余談ですが、英文法が完成した段階で、一度TOEICを受けてみると面白いです。

私は高校二年の冬に一度受けましたが、2時間半もの間ずっと集中して英語につかるというのが、こんなにつらいことかというのを実感しました(汗) 正直、東大入試よりもつかれます。

2010-02-01

東大入試二次試験戦略英語

おはようございます。

もう2月ですね。

大学入試(二次試験)の季節です。

今日東京大学の二次試験、それも英語という、

きわめて特殊な形式を持ったテストに立ち向かう上で、

僕が個人的に獲得していった「戦略」についてお話しできればと思います。

 もちろん、東大英語に臨むうえでは、

基礎的な英語の実力が重要なのは言うまでもありません。

ただ、試験の形式に最適化された解法・戦略を選択すれば、

平凡な日本語ネイティブの僕たちでも、

戦略のない帰国子女よりも良い点数を取れることでしょう。

 なお今回の話はあくまで、僕個人の経験から導出されたものですし、

テストの形式も僕が合格した2008年準拠です。

ですからこれから東大受験されるかたには限定的にしか役に立たないでしょうし、参考程度に聞いて下さい。

また、話していく中で、僕が他の先達たちから聞いた話をそのまま織り交ぜていくことが予想されます。

おそらくこういった話はすでに多くの方がされた類のものでしょう。

ただ僕は田夫野人にして『ドラゴン桜』すら未読なので、

僕自身のオリジナリティがあるのかどうかすらわかりません。

もし著作権等の問題に抵触する場合は、明示していただければ対処します。

 さて、それでは本題に入っていきましょう。

東大英語という特殊な形式の問題を前にして、

第一に考えなければならないことは何でしょうか?

それは、各大問の性質を明らかにし、それにあった戦略を考え、

「解く順番」を明確にすることです。

 東大英語の各大問は、それぞれユニークです。

和文要約と長文を含む第一問、英作文の第二問、リスニング第三問、英文和訳と文法問題の第四問、長文読解第五問(もちろん、年によって変動があります)。

それぞれの大問は、独自の設計思想に基づいて作られており、

これらを最初に分析した上で学習の指針をたてるのがベストでしょう。

たとえば、それは「単語戦略にも現れてきます。

私見では、東大英語で求められる英単語・熟語知識は3つに分けられます。

すなわち、「長文でつかうもの」「和訳でつかうもの」「英作文でつかうもの」の3つです。

これについてもおいおい説明していければと思いますが、

とにかく、5大問の分析と戦略策定が何よりも重要だと言っても過言ではありません。

 また、その結果得られる「解く順番」も重要です。

東大英語は、かなりの作業量を強いてきます。

ですから、各工程を適切な順番で適切な戦略の元に片付けていかなければ、

最後まで解ききることすら出来ません。

その意味で、東大英語は「ドラクエをいかに短時間・低経験値で全攻略するか(タイムアタック)」という「しばり」プレイにも似ています。

ここでは、僕のおすすめの「解く順番」を一つ挙げてみましょう。

 それは、「後ろから解いていく」です。

つまりおおざっぱに言って、第五問(長文読解)→第四問(英文読解和訳→文法)→第三問(リスニング)→第二問(英作文)→第一問(長文→要約)のプランです。

「解く順番」を考える上で一番のボトルネックは、

やはり試験時間のまんなかに鎮座ましましている30分のリスニングでしょう。

ですからこれを中央にして、前半に読解系を、後半に作文系を入れてみました。

 このプランにした理由や各大問の設計思想などもからめながら、もう少し細かく見てみましょう。

 最初は、第五問……ではなく、リスニングの問題文の下読みから。これは当然ですね。

リスニングを解くのは真ん中ですが、第五問第四問がどう転ぶかはまだわからないので、

あとで下読みする時間が無くならないように、最初に読んでおきます。

そして読解系の第五問・第四問(の和訳)。

これらの1.5大問が問うているのは、「精読・読解できるか否か」でしょう。

それにしても、なぜこの二つを最初に置くのか。

それは、「ある程度時間と集中をかければリターンが大きい出題形式」だからです。

長文を精読して答えを詰めるのも、英文と格闘して解釈をひねり出すのも、

一定の時間と集中が要求されるタスクです。

だからこういった粒の大きな作業は、余裕のある最初に入れておきたい。

2ちゃんねるコピペで、「小さな砂をビンに最初に入れてしまうと、あとからでは大きな石は入らない(だから最初に石を入れよ)」というのがありますね。

それと同じです。

 読解系を集中して解き終り点数を積んだら、リスニングに入る前に、

第四問(の文法)と、第二問(英作文)のメモ作りに参りましょう。

英作文、リスニング、文法の2.5大問が問うているのは「ロジカルな文脈復元力」ですが、

文法も、英作文のメモ作りも、「石」というよりは「砂」です。

リスニングの開始まではもう余裕がありません(もちろんリスニング中も)。

ですからここは「砂」を入れて、無駄なく(そしてリスニングへの弊害なく)進めていきましょう。

(ちなみに、「英作文はいきなり英文を書き出すのではなく、一度日本語メモを作る」というのは常識ですよね?)

この文法とメモ作りを、余裕があればリスニング中の小休止にも行った方が良いですね。「リスニング中」!? そうです。

そんなことしたらリスニングがまともに聞き取れなくなるじゃないか! ……確かにそうです。

でも、そもそも東大英語リスニングって、「まともに聞き取れ」るものでしょうか、帰国子女ですらない僕らが?

個人的には、「帰国子女じゃあるまいし、リスニングはまともに聞き取れない(そしてまともに聞き取れなくても点は取れる)」という戦略お勧めしたいと思います。

聞き取るのは、断片だけで構いません。

ディスコース・マーカー」などのテクニックに限らず、基礎的な文法知識や「教養」など、すなわち「文脈復元力」があれば、

かろうじて得た断片から選択肢を絞るのはそう難しいことではありません(東大英語リスニングはPolitically Correctですから)。

 さて、こうしてリスニングを耐えしのいだあとは、文法問題を片付け英作文のメモ英訳しましょう。

そういえばさっき、単語・熟語には3分類ある、と言いました。

これは要するに、「今見ているこの単語が、いったい試験の何処でクリティカルに使われるものか常に意識して学習せよ」ということでもあります。

具体的には、たとえば英作文では、たとえ中学英語レベルでも、絶対にミスのないイディオム無難な英文を生産する必要があります。

他方長文では、つっかえずに読むためには、「なんとなく意味が分かって読み流せる」単語重要です。

和訳では、「微妙ニュアンスを原義にさかのぼって解釈する」ような単語も出てくるでしょう。

良い具体例が思いつきませんが、英作文のhave nothing to do with、長文でのsimultaneously、和訳でのdevelopなどですかね。

 はい、英作文が書き終わりました。え、細かいテクニックは、って? それは皆さんのほうが詳しいでしょう……。

第一問は、僕の記憶が正しければ英文の和文要約(1A)と、乱文整序や選択式問からなる長文(1B)の2本立てです。

どっちも時間と集中の要る読解系じゃないか、って?

いやいや、長文のほうは第五問に比べれば「パラグラフリーディング」で対応可能なものですし、

乱文整序なんかは特に、運の要素が読解系より格段に強いですよ。

大問1が問うているのは「ぱっと見で大意をつかむ作業効率」。

なので時間をかけるのが馬鹿馬鹿しい。要約もそうです。

もちろん読解はするのですが、そもそも要約とは、

極論すれば「キーセンテンスを運良く一文訳せれば点数の半分は来る」程度の運試しです。

大意さえつかんでしまえば、枝葉にまで潜っても、対時間コストパフォーマンスは悪い。

それよりは最後の5分で幹だけ掴み、荒削りで確実に効率よく得点したほうがクレバーですね。

 以上、「解く順番」をフックに、東大英語戦略についてしまりなく語ってきました。

大問毎の設計思想「精読・読解できるか否か」「ロジカルな文脈復元力」「ぱっと見で大意をつかむ作業効率」を見ても分かるとおり、

やはり、東大英語というのは「官僚スキル」を見るためのものなんですね。

大量の紙幅を右から左に流しつつ、個々の場面で求められるレベルアウトプットを行っていくという。

もちろん、基礎的な英語力や各大問ごとのテクニック(「リスニングではHoweverなどのディスコース・マーカーに注意しろ」とかの類)に関しては、

僕なんかより、受験生の皆さんや予備校先生のほうがよっぽど詳しいでしょう。

僕も枝葉末節については記憶が怪しいので、今回は「幹」や「石」の部分について覚えていることを語ってみました。

ひねくれているとは思いますし、多くの真面目な受験生にとってはむしろ混乱の素かもしれません。

(帰国子女ではないが現役で本試験(英語)約100点を獲得し文科一類合格した、という)「過去の栄光」がぎりぎり通用するうちに、

偉そうなことをはき出しておきたいという、僕のささやか実存を感じ取ってもらえれば幸いです。

細かい部分や他教科については、また要望が万が一あれば考えます。

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