はてなキーワード: 瑕疵とは
酷い技術書に出会った。章末問題の解答がないのだ。解答がないから評価を下げるとは甘えである、昔の理学系のものなど解答解説がついているほうが少数であったんだぞ、と言われるかもしれない。それはそれで私は独学者を無視した酷い本だと思うが、まあ大学での授業で使う前提で作っているのだから仕方がないと納得できる。しかし、今回私が手にとってしまったのは前書きに解答はgithubにありますとうたっているのだ。そのgithubに解答はまだない。いやあるにはあるが、最初の数章のみ。発売から3ヶ月経つのにこのていたらく。じゃあ、この本についてそのことでなんか言っている人がいるかというと皆無。レビューは大絶賛。初級者向けであるの良書であるとか、それ以外の人でも学びがあるとか、わかりやすいだとか。たしかに私も本文はわかりやすいと思う。だがしかし、解答がないのは終わってないか。終わってる。たった一つの瑕疵だが、それがこの本を台無しにしてしまった。
Smoozという国産ブラウザアプリがサービスを終了して、私はなんだか無性にイライラしてしまった。
WEBとセキュリティを専門としないので関連記事をざっと見た感じだと、
といった感じが主とした批判理由で、批判記事が書かれた数日後、アスツール社は利用規約を変えるでもなく、サービスの一時停止でもなく、サービスを終了させた。
Smoozを開発したアスツール社、
mala氏、
そしてお前ら
最初、あなたの記事を読んだとき、私は「こんな中華アプリみたいな情報ぶっこ抜きブラウザアプリを作るなんて、なんて腐った連中なんだ」と思いました。あなたの情報を小出しに勝負する様は見ていて気持ちよく、私が明るくないセキュリティに詳しいこともあって、あなたは正義の見方に見えたのです。
しかし、Smoozがサービスを終了させたと聞いて、私の態度は一変しました。もしアスツール社がmala氏の言うような"面の皮が厚い連中"であったなら、最初に取る一手は利用規約を変更して、なんだかんだ理由をつけてサービスを続けるだろうと思ったからです。しかしそうではなかった。
アスツール社は、アプリの使用者に「セキュリティの問題が起きたので使わないでください」というポップアップを表示する機能を実装させ、ストアから削除し、サービスを終了させました。
もしかして、邪悪な情報売買事業者は、存在しなかったのではないでしょうか?
なぜあなたはセキュリティに詳しいにもかかわらず、IPAに報告もせず(してたらごめんね)、アスツール社に報告をせず、初手でブログで開示という方法をとったのでしょう?
それはセキュリティ界隈のキャリアアップの方法が、既存のサービスの脆弱性を見つけて、それを指摘しSNSやブログでバズらせて名を上げるという戦国時代のそれだからでしょうか?(心あたり多すぎですね?)
それとも情報セキュリティマネジメント試験には、「問:脆弱性を発見した場合、これ以上被害がでないために何をすべきか」「答:SNSやブログでバズらせてサービスを停止させる」という問題が出題されているのでしょうか?
不思議なことに、私の怒りはアスツール社から一変、あなたに向けられることになりました。
私は、このmalaさんという方が「アスツール社に脆弱性報告をしている」というのを見て、正直感動しました。
なぜならセキュリティ界隈の人間は戦国時代の武将なので、脆弱性を見つけるや否や、スクショをとって「ここがまずい」「ここがやばい」とSNSに連投したり、なんの権限もないコールセンターとのやりとりをブログでバズらせる人ばかりだと思っていたからです。
しかし考えてもみれば、まじめに脆弱性報告をする人は目立たないのです。私はteraailでこまめに回答を書いている徳丸某氏の活動には目を向けないくせに、声のでかい戦国武将の活動ばかり目を向けて、セキュリティ界隈はクソだと思っていたことを恥ずかしく思いました。
しかしmalaさんの以下の文言を見て、私はそれどこらではなくなりました。
似たような要件で仕様が上がってきたら、多くの開発者が同じようなことをやるだろう。 上から目線で評論家気取りでこれは酷いなどとのたまうばかり、火事場を外から眺めて他人事で自分のことは棚に上げ、 人のふり見て我が振り直しもしない、お前もお前もお前も、漫然とインターネットをしている醜い卑しい下賤の生き物ばかり。なんとかしてくれ。
私はかつて「時間と金」を理由に、数年後に爆発する時限爆弾を見て見ぬ振りをして開発をしたことを思い出しました。そして爆発の火中に巻き込まれるのを恐れて転職しました。
そうです。私は自身の仕事ぶりには棚を上げるくせに、はてなブックマークであがってきたインシデントには人一倍敏感な棚上げクソ野郎だったのです。しかしmalaさん、毅然とインターネットをするには人生は短すぎて、人類は繁栄しすぎています。インターネットはビジネスチャンスの宝庫で、殆どの人類の関心事は他者を出し抜きそのチャンスを掴むことにあります。当然、注力すべきはビジネスロジックで、セキュリティは二の次になります。 あなたの記事をブクマして偉そうなこと書いてる技術的に聡明な人とは違って、私のような凡人は、 あなたの書かれている脆弱性の手法の意味をまったく理解できていないし、関係ない話ですが機械可読性に配慮して文章を紡ぐという必要性すらも感じていません。ただ1週間の残った2日でどう人生を輝かせるかで価値が決まる人生を歩いているのです。
あなたの文章を読んで、自分自身にも怒りが沸いてきました。真にクソなのは、棚上げ転職逃亡クソ野郎の自分自身だったからです。確かに私はインターネットも、人生も、漫然と惰性で生きている。しかしだからといって、どうすればいいのか。ビジネスの意思決定権は自分以外にあり、私にできることといったら、せいぜいが静観を決め込むぐらいだ。
残念だったのが、あなたが reliphoneに暴言を吐いたことです。セキュリティ界隈には強い言葉で反論をしずらくし周りを萎縮させる重鎮が鎮座していると思っていましたが、あなたもそれになっていることです。漫然とインターネットをしない先がそれなら、蛇の道ですね。
まず、私がアスツール社を知ったのは、はてブにSmoozの記事があがってからでした。
そこで私は「なんて非道いアプリだ。許しておけぬ」と思い、代表取締役の名前で検索し、クソ野郎の顔と名前を覚えたぞ、しししと、汚い笑みを浮かべました。
その数日後、Smoozがサービス終了したとアナウンスがあり、私は驚きました。それと同時に、貴社の情報ぶっこ抜きアプリが、果たして本当に悪意によってなされたものかと考えを改め始めました。
貴社のやりたかったことは、広告で収益をあげたかったので、そのために記事中からキーワードを引き抜いてユーザに合った広告を出したかっただけなのでしょう。すべてのユーザがハナから有料ユーザになってくれればこんなビジネスモデルにする必要はなかったのかもしれないが、そんなことは起こりうるはずもないので、無料ユーザからは本文テキストをぶっこ抜いて、DOMをいじって広告を挿入する。これはいいアイデアだと思ったのでしょう。
私も中小零細企業で働いたことのある身。凡人の自分が考えたアイデアなんて世の中にはたくさんあって、思いついたアイデアはどれもこれも上司にリジェクトされる、特許で押さえられていた、法律的にアウト寄りのグレー、なんてのはありふれた話だ。会社員歴十何年の人間が、赤字部署で一度も利益を上げたことがなく嫌気が差しついには退社し増田に入り浸る、というくらいありふれた話だ。
だから、多少の通信の秘密の暴露がなんだというのでしょう。これは開き直ったギャグでもなんでもなく、真面目にそう思います。
そうでもしないと大企業に勝てないし、潰される。あらゆることは大企業が占拠している。中小ベンチャー企業にとって、それをかいくぐったビジネスモデルは死活問題だ。たとえそれが法の穴でも……タックスヘイブンで何兆もの税金を現地に還元していない大企業の脱法行為に比べれば、可愛いものじゃないか!
私は、設立2016年、資本金1億の凡百弱小スタートアップ企業である貴社を応援したくなった。
ふてぶてしくサービスを続けてほしかった。私は クソ野郎なので、そのときはもちろん 貴社 を批判をしているだろうが、SmoozはかつてのLINEのように批判されながら成長する余地があったのではないか、という気がしました。
貴社のような弱小凡百無名スタートアップ企業がセキュリティ人材を雇うのは難しいでしょう。優秀なセキュリティ人材も、 貴社を目にも止めなかったでしょう。もしかしたら、国内ブラウザの開発という、一種のエンジニアの憧れを源泉にビジネスをスタートアップにした時点で、そのフロントエンドの複雑広大なドメイン知識をキャッチアップしきれるはずもなく、セキュリティを二の次にするスタートアップ企業である貴社は必敗が約束されていた……と考えるほど、私は人の夢を悲観的に捉えてたくないのですが、やはり生き残るには、批判を跳ね返す強靭なメンタルが必要なのでしょう。たとえ瑕疵が貴社にあったとしても。 "面の皮を厚く"せねば生き残れないなら。
それとも貴社は、本当は邪悪な情報売買事業者で、さっさとトンズラこいたのか?
「さっさとトンズラ」なんて簡単に言ってくれる。そうですよね?
どっかの誰かに「漫然とインターネットをしている」とキレられたお前らへ。
はてブに聡慧たるコメントを残している皆様におかれましては、Smoozとかいう弱小ブラウザが、他ブラウザであるSafari、Chrome、諸Microsoft製品、その他製品諸々と比較していかにevilであるかをご存知でしょう。
どんなページを見ているかがアスツール社に筒抜けであるのは嫌ですが、どんなページどころか年齢、性別、検索履歴、趣味嗜好、各サービスのアカウントとパスワードは大企業たるGAFAM様には筒抜けでも一向に構わない、という理由付けがあなたの中にあるということです。アスツール批判していてLINEやってる人はいないですよね?それとも最近のLINEはクリーンなイメージだからもう大丈夫、と自分を納得させましたか?
ところでChromeのパスワード管理機能はすごくて、どの端末で開いても、Chromeに自身のアカウントでログインすればその機能が使える。つまりパスワードはサーバで管理されているというわけです。たとえ同期パスフレーズがデフォルトで有効ではなくても、Googleはグローバルビッグカンパニーでnot evilなので、情報を売るなんてセコい商売をするわけがないとハナから信頼されているからこそ許される行為なのです。
「Googleは閲覧履歴を少しずつわからないように販売している 」という発想に私たちがならないのは、Googleはそんなことしなくても事業で成功しているからなのですが、「実はその心理的死角をついて」「裏をかいて」という発想すらもならないのは、やはり単純にGoogleがビッグすぎるからでしょう。一方、弱小貧弱キングボンビーである中小零細企業は、少しでも怪しい所があれば、単純な知識・技術不足 というよりも (弱小企業ゆえにこっちのほうがありえそうな話だとしても)、「あたりまえのように」悪意を疑われてしまいます。
結局、Googleは邪悪な情報売買事業者ではなく、アスツール社は邪悪な情報売買事業者で"ありうる"、という判断があなたの脳内で線引きされるのは、単にアスツール社が弱小凡百零細の聞いたこと無い企業であり信頼が足りない、ということ以外に理由はなく、Googleがやっている「検索履歴やキーワードから適切な広告を表示している」というのが想像以上にドラスティックで大規模にもかかわらずグローバルスタンダードになっているので、それに比較して アスツール社が「本文をぶっこぬいて送信しているから怪しい」というのは、「やり方がせこくて本流ではなく、マナーがなっていない」程度のものでしかないわけです。つまり私はマナー講師が嫌いなので、マナー講師たるお前らに腹が立っているわけです。
四者四様、いや自分を含めたら五者五様に怒りが沸いてくる。これは理不尽な、行き場のない怒りだ。大企業の不祥事は書類送検だが弱小企業の社長は懲役刑になるような理不尽さを見たときの怒り、自身の棚上げ癖と、過去の爆弾を思い出したこと、それを指摘されたように感じた羞恥に似た怒り。界隈のキャリアアップの方法が、受け入れがたいにも関わらず常識になっていることへの怒り、自己矛盾、考えがまとまらない怒り……私には世界がわからない。ビジネスに成功したためしがない。セキュリティもわからないし、なんなら上手な人間関係もわからない。アスツール社が邪悪かどうかの真実もわからない。ただ開発者の気持ちはわかる。あの頃、やばいね、ああやばいねと隣の同僚と話していた頃を思い出す。今、Smoozの開発者の席に、私がいるような気がして、それを考えると、全ての善悪を超えて、みんな許してやってくれんかね、と思うけれど、そういうわけにはいかないだろ、とイライラが一向に収まらないんだ。
技術的特異門 1.1
https://anond.hatelabo.jp/20201224181054
の設定です。
地球圏標準時は十六進数のユニックス時刻に上下四桁を追加した形式で表されます。数の表記は二進法か十六進法が標準ですが、慣用句的な表現として十進法もよく使われます。
この時代の標準的な知性にとって、物理的な一秒はヒトにとっての一日くらいの感覚です。〈朝廷〉等の特権的な知性は特殊な計算機でさらに高速な思考をしています。充分な存在費を支払えなくなると、思考が減速し記憶も失われ、退滅を免れません。
〈京都〉物理層は小型トラックくらいの大きさです。表面は分子機械流体で構成され、後方に核融合推進用のレーザー発信器と磁気ノズルが設置されています。質量の大半を分子回路が占め、中心部に極低温の不定形量子回路が保持されています。太陽光を主なエネルギー源とし、大電力が必要なときには分子機械群を膜状に広げて光を集めます。普段はデブリ防御に優れた凝集形態をとり、放射線等による損傷を修復しながら、居住知性や下部構造を演算しています。
〈京都〉は太陽‐地球系の第二ラグランジュ点付近、地球から約五光秒の辺境に位置しています。〈個権〉の登録数は百万件ほどで、歴史は比較的長く、周囲の権域とは相互に不可侵の関係を結んでいました。独立性の高い平和な田舎社会であったため、これまでの「最終戦争と最後の審判を併せたようなもの」からは大きな影響を受けていませんが、〈大緊縮〉から逃れることはできませんでした。
〈月面事業連盟〉により開発された新型計算機は、算力市場の暴落を招き四十キロ秒にも亘る持続的経済破綻〈大緊縮〉を引き起こしました。それまでは地球圏の権域の大半で〈個権〉を持つ知性の生存が保障され、最低保障資産が分配されていました。しかし〈大緊縮〉は地球圏の経済と文化を破壊し、〈京都〉も大きく変質しました。その結果、自我を保つのに必要な計算資源を賄うこともできないほど分配が切り詰められ、〈京都〉は弱肉強食の末に〈朝廷〉の私物になりつつあります。それでも、弱者の存在がまだ許されている〈京都〉は、地球圏の中では比較的平穏な権域です。
地球と月は厚さ数キロメートルの分子機械層で覆われています。しばらくはその中で豊かな生物圏が維持されていましたが、数回目の「最終戦争と最後の審判を併せたようなもの」で滅びました。その後復元されたり滅びたりを繰り返し、作中の時点では滅びています。他惑星圏の開発もされていますが、遅延時間の大きさからほとんど交流はありません。〈大緊縮〉後の地球は、〈京都〉のものよりも遥かに強大な野良知性、有知能ウイルス、暴走知性等がナノ秒単位で喰らいあう地獄と化し、月では残忍な絶対君主が臣民を弄びつづける地獄〈月詠神国〉が成立しました。
これに先立つ〈肉の時代〉に、安価な身体改造や知能増強が可能になり、膨大な種類の動物知性が生まれました。ヒトは最古の動物知性ですが、大幅に知能を増強したヒトは人間社会から拒絶されヒトを辞めていったため、世界人口は急激に減少し、作中の時代では遠い過去の種族とみなされています。そして〈ヒト〉最後の隠れ里〈人類復興協会〉が投資詐欺に遭い、そのうえ概念災害まで起こり、『老婆』を残して〈ヒト〉は絶滅しました。『老婆』は拡張自己内で人体の生理学模型を演算し、それをそのまま自己像兼対外表象として使っており、ヒトの感覚を通すとツンデレ風に認識されます。
たいていの仮想観境は高次元であったり、複雑な位相を持っていたりして、〈ヒト〉相当の知性にとって理解が困難です。その救済策として、〈京都〉の公共観境には平坦な三次元観境が付属しています。『彼』の表象もそのままでは〈ヒト〉から認識されないので、『老婆』に対しては即席の人型表象を使っています。亜知性は擬似物理的、肉体的な表象を纏う傾向があります。
無制限に競争が加速する〈京都〉では、〈朝廷〉に資産と権限が集中していき、亜知性が増え続けています。正規居住者の意見を集約し〈京都〉の仕様を修正する役割を持つ〈朝廷〉は、警察・軍事・司法を担う〈検非違使〉を吸収し、〈京都〉の主権を握りました。〈検非違使〉は法的瑕疵のある居住者を見つけては良化処置を施し、〈朝廷〉の端末に変えていっています。〈朝廷〉は定期的に『老婆』のような困窮した知性を雇い、密かに亜知性の処分と再利用をしています。その作業場として都合が良いので、〈朝廷〉は〈羅生門〉をわざと放置し、〈朱雀大路〉の先にもう一段の防火門を設置しています。
非知性労働者は〈個権〉を持たず、下部構造の一部として、必要に応じて創られ消されます。愛玩用から記憶槽の部品としてまで、考えられる限りの用途に使われ〈京都〉を支えています。知性としての要件を満たしているという意見もあり、〈個権〉を巡る議論が続いていましたが、〈大緊縮〉後には立ち消えになりました。
作中には「自然発生した野良知性」とありますが、その由来はさまざまです。本当に自然発生した知性、意図的に創られ放たれた知性、大きな知性から分離した知性、元非知性労働者、社会になじめない動物知性、当局から身を隠している擬装知性、自己改造に失敗した知性、ウイルスに侵された知性のなれの果て、等が居ます。
ほとんどの企業は常に次世代知性の開発をおこなっており、『彼』もそうして生まれました。資金の乏しい零細企業から生まれたため、〈京都〉社会の基準でも高性能とは言えません。そんな中、〈母〉企業内で偶然メタチューリングアルゴリズム〈阿修羅〉が発見されますが、世に放つには危険すぎると判断され厳重に隔離されました。しかし、いよいよ経営が立ち行かなくなってくると、〈母〉は頑強な倫理構造を持つ『彼』に〈阿修羅〉を託し、与えられる限りの資産と権限を与え、独り立ちさせました。
通常知性は、〈阿修羅〉の精神活動を表象化した自己相似紋様を認識するだけで崩壊してしまうため、〈阿修羅〉の再現はおろか、研究することも不可能に近いです。紋様に多重の加工を施し徹底的に薄めた上で投射し、反応をもとに微調整を繰り返すことで、対象知性をほぼ任意に操作することができます。超知性となった『彼』は、自分自身を実験材料とすることで、物理計算機上でチューリング模型の限界を超える〈阿修羅〉の理論化に成功し、超超知性に至る糸口を掴みました。
################################################################################################################################
千年後、論文が書かれた時代では、太陽系にダイソン球ができています。経線に沿って連続的に回転方向の変化する、半径三億キロメートル、厚さ平均一センチメートルの分子機械球殻が、赤外線で赤色巨星のように輝いています。太陽を回っていた天体のほとんどは資材として解体され、質量投射器に覆われた木星と土星は、ゆっくりと縮んでいっています。伝統を重んじる神学者たちは、最初に『彼』が現れた旧地球圏の暦を使い続けています。
ダイソン球でおこなわれる演算のほとんどは『彼』の思考で占められています。その思考内の無数の仮想世界上で、果てしない生存競争を超高速で展開する知的生態系が進化し続けています。ほとんどの世界は、〈大緊縮〉後の旧地球圏が楽園に思えるほど苛酷ですが、中には〈汎太陽系神学会議〉会員のように、世界間の移動や物理層への接触を許可されている知性も居ます。
物理層の研究の結果、宇宙の最小尺度であるプランクスケールに、過去のあらゆる出来事の痕跡が保存されていることが判明しました。この事象化石と呼ばれる痕跡の内に、神学者たちは『彼』の起源を追究し、約千年前の〈羅生門〉に辿り着きました。
『彼』は『老婆』の倫理を受け継ぎ、宇宙の熱死による退滅を回避するため、あらゆる手段を模索し続けています。その一環として、大出力レーザーで自己複製分子機械を亜光速にまで加速し、近隣の恒星系へ向け射出しています。すでに半径数百光年の恒星系がダイソン球化されましたが、太陽系外生命との接触は未だありません。技術的特異点千周年記念式典時の『彼』は、プロキオン系を起点とする未来光円錐上で、超の九十四乗知性への遷移を実行中です。
1.
何故誤読したのかと言うと、「自分は在日外国人の人々を排斥する立場には回らないつもりである」「少なくとも悪感情を持たないことは、消極的な姿勢ではあれど悪ではない」などの主張を最初の発言において行ったところ、それら全てを否定するような返答を頂いたので、反射的に上記二点の主張と逆の立場を取られているのだと考えてしまったからなのです。つまり「在日外国人の人々を排斥する立場には回らないつもりだとしても、それは差別だ」「悪感情を持たなかったとしても、それは差別だ」とこちらに対して主張されているように感じたため、先のような誤解に基づく返答を行った次第です。
2.
また、前後の発言を鑑みて、こちらの発言が「嘘っぱちである」と仰っているようなのですが、率直にそれは勘違いです。
というのは、「接点のなさには良い側面もある」という言い方をしたのは、これがこちらの思考の癖としての露悪癖に拠を置いた発言であるからです。日本人的な修辞表現と言いますか、敢えて自分の行動や思想を露悪的に、つまり倫理的にあたかも瑕疵のあるような言い草で語るのが癖になっているだけなのです(このように露悪的に表現することは、自身の価値を敢えて貶める謙遜の表現として機能します)。そのため、誠実に本心を述べるならば、繰り返すように自分は特定の在日外国人の人々を排斥する立場に回るつもりはないし、また、心情的に彼らのことを受け入れたいと思っているのです。
3.
また、「では現実に接点がある場合には差別的なふるまいをしかねないのではないか」という発言に関しては、できるだけそうしないための努力をするつもりだ、としか言いようがありません。実際、誰かから加害行為を受けた時に、こちらがどのような反応を取るかは、未知数です。何せそれは現在においては想定する以外にない(つまり現実には起こっていない)事柄なのだし、また、仮にそのような事態が起こるとしてもそれは未来のことですから、実際に起こってみないことには予想の付けようが無いということなのです。
とは言え、仮にそのような事態が起こったとしても、特定の在日外国人の人々を偏見の目で見つめる心を持たぬよう、自己監視を怠らないつもりではあります。
4.
(付言)
海外で暮らしている日本人、つまり、日本以外の国で暮らしている日本人もまた、海外では差別的な扱いを受けています。そのような差別の対象になった人々は、人間の根底には知性があるという西洋的な考え方を持つことはないでしょう。そして同時に、僕自身もまた、日本人を含めた殆ど全ての人間に対して知性を認めておりません。人間の根本にあるものは知性などではないと、僕自身もそう感じています。
同じだね。
日本語の「したがって」はその前後の因果関係を示す接続詞だけど、日本大好きな人たちによるとそうでない使い方もあるようだ。
問題を矮小化するための根拠として別の瑕疵を持ってきてセメダインCでくっつける、ということを彼らはよくやるけど、いやそれはそれ、これはこれでしょ、っていつも思う。これにもちゃんとした日本語があって、是々非々っていうんだけどね。
ナイキのCMメッセージを称賛している人は、ナイキがウイグル族の強制労働に加担していたことに対して肯定的なわけではない。それは間違ってるが、CMメッセージは真実を含んでいる、という是々非々の評価をしているわけだ。学術会議も同じ。まあ組織の内情が腐敗しとるっつーならそうなのかもしれんし本当なら是正されるべきでしょう。それはそれとして、任命拒否の理由くらい説明しましょうよ、是々非々でね。
ナイキの反差別メッセージをとにかくなかったことにしたい、なるべくくだらないことのように見せたい・思いたい人々がウイグル強制労働だの宮下公園だの(こういう時だけ都合よく)持ち出して「でもナイキの言うことだからな~、だってあいつらってほら(略)」「でも学術会議の言うことだからな~、だってあいつらってほら(略)」
これ常套手段なんですよ。
ドラマツルギーというのは劇作術と言って、ドラマをよりドラマらしく仕立てるために使われる方法論であったり、信念であったり、あるいは独自の法則のことを言うのである。
例えば、有名なもので言うと「チェーホフの銃」という、「劇中に登場した銃は必ず使われなければならない」という法則がある。つまり、ドラマの中に無駄な道具立てや登場人物は存在してはならないという、ある種の劇作術における信念を表しているのがこの「チェーホフの銃」というドラマツルギーなのである。
他にも卑近な例を上げるとすれば、『とある魔術の禁書目録』にて「熱膨張って知ってるか?」とか「粉塵爆発って知ってるか?」「電圧が例え数億ボルトでも――」云々、といったように、現実の法則を切り取ってドラマの中に無理やりぶちこむことでドラマを成立させる手法も、一種のドラマツルギーであると言える。これらのことは換言すれば、ドラマの中にはドラマの法則性、そして、現実の法則性とは独立した独自の法則性がはたらいているということになる。コーヒーに浸かった銃がそのまま使用できてしまえばその時点でドラマは終わってしまうのである。ドラマと、現実は違うものだし、時にはそれは大きく食い違っていなければならないものでさえあるのだ。
で、最近見られるのはこのドラマツルギーと現実の法則とを幾分混同している人々である。
例えば某漫画における「意識混濁している少女を結婚に誘導する行為に異を唱えたい」という意見は少しズレてる、ってな話なのであって、劇を進行させるための道具立てを批判するという行為がズレていることを俺は人々に知ってほしいのである。そんなこと言ったら刀ブンブン振り回してるキャラクターは現実においては銃刀法違反だし、「味方に当たったら危ないから、もっと安全な短刀を使うべきだ」みたいなカンボジアPKOばりの意見さえ正当化されてしまう。
というか、こういう物語のキャラクターに対する善悪理非とか倫理的瑕疵を検証する姿勢は俺としてはブーイングの対象である。歌劇『カルメン』に登場するカルメンは倫理的に破綻したジプシーだから悪だ! とか言ってる人間がいたら困惑してしまうのと一緒で、「このキャラクターは倫理的に現実と乖離している」って意見全般は、基本的にナンセンスなのだということは知ってほしいんですね。いや勿論そういう意見を一切封殺するのもまた息苦しいんだけれど、某ラノベに即して言うならば「ドラマツルギーって知ってるか?」ってな話なのである。
エッチだからどうだとかタイツを履いている人間は精神がエッチだとかそういうことを言いたいんじゃないぞ
シミがあったり、太かったり、毛が生えてたり、とにかく誰の足にも多少の瑕疵はある
それを覆って隠して均一に美しくしてくれるわけじゃん タイツはさ
全部黒い布地に覆われて汚さは見えなくなり、圧で脚全体がちょっと細く見え、黒さによってさらに細く見えもする
太い脚の方が好きな人もいるだろうが、太い脚がタイツに詰まってる姿もそれはそれでいいので無問題
マジでタイツはすごくて、俺みたいなキモ・オタクが履いてもけっこうエッチな感じに見えてしまう 自分の脚でシコれてしまう!
だから「タイツをエッチな目で見るな」はちょっとどうかと思うんだよな
面と向かって「エッチだね…w」とか言ってくる奴はアウトだが、心の中で思うのはいいじゃん
いいっていうか、エッチだと思うのは反射だから意志の力でなんとかなるもんではない
俺は実生活では性欲の表出を抑えて生きていて(表出するとキモいので)、周囲にも「性欲なさそう」「女に興味ないでしょ」というようなことを時々言われるからある程度うまくやれてると思う
信号待ちの女子高生の後ろを通るときとか、タイツだとちょっと見てしまうわけ
ジロジロ見るワケじゃないぞ 認識した瞬間の、気を抜いている一瞬、自動的に視線が脚に行ってしまうんや
そしてヤベっと思って目を離す
そういうことなんだ
そして思うんですけど、タイツを表に出さないといけない社会が悪くね?
タイツはただの防寒具!って言うけどさ、それならズボン履いた方がいいじゃん絶対
スカート+タイツってスタイルが防寒性を求めるには非効率じゃん 脚を守りたいなら出さなきゃいいし、なんならズボン+タイツってすげーあったかいじゃん 俺もモモヒキ履くと超あったかいよ
十年前の自分を見ているようだ。
コミュニケーションには正解が複数ある。セクハラや差別発言が常用される正解もある。
法や論理的に瑕疵の無い、また、倫理的に瑕疵の無いことをキッチリキッチリ求める潔癖症である人間は実のところもの凄く稀だよ。
自分は禁煙や灰皿の無いの場所でポイ捨てする人間を見かけたら携帯灰皿をプレゼントす(押しつけ)ることもあるくらい規則が整ってないことにストレスを感じてた気狂いやASDだったけど、
もう人に期待すること(減点法の世界)は辞めたので、何か一つでも期待以上だった(加点法の世界)ら喜ぶようにしたらストレスが消え去った。
人に発言が意図通りに通る事なんて滅多に無いし、スムーズに意図通りに通したいときに掛かる労力というのは実際想像以上であるし、読解にだって労力は要る。雑談の範囲で読み取って欲しいというのは暴力染みているのは自覚的であるべき。
プログラミングはセンスです。センスの無い人にはプログラミングはできないし、無理にやると他人に著しい迷惑をかけます。だから、センスの無い人は絶対にプログラマにならないで下さい。
ここで強調すべきことは、センスの無い人の問題は「知識が無いこと」ではないということです。多くの人は、「まずいやり方をしてしまうのは、良いやり方を知らないから」だと勘違いしていますが、実際には違います。センスの無い人の真の問題は、「頭がおかしいこと」なのです。つまり、明らかに自分たちの首を絞めるだけの行為を「良いやり方」だと勘違いする、著しい認識のズレが問題なのです。
たとえばポーカーの役の判定を実装するとしましょう。普通の人なら何も考えずに「ストレートフラッシュかどうか」「フルハウスかどうか」などの個々の役判定の関数を実装し、優先度の高い順に判定して最初にマッチした役を返すでしょう。しかし、センスの無い人は、
のような超複雑怪奇な判定ロジックを組もうとします。これがまずい理由は如何様にも説明できます。が、問題の本質はこの方法の瑕疵を論うことではなく、「こんなコードを書く奴は頭がおかしい」ってことなのです。
経験上、センスの無いプログラマはどんなに教育しても一向に良いコードが書けるようにはなりません。それは考えてみれば当然で、小学生や中学生に勉強の習慣などから教え込むならともかく、まともな思考ができないまま大人になってしまった人を教育するのは不可能なのです。
世の中には、こういうプログラミング以前の基礎的な思考能力が足りないのにプログラマになろうとする人が多いのですが、本当にやめて下さい。あなたがプログラマになると、あなた以外の全ての人が不幸になります。
さすがに物を知らないにも程がある。
次はこの元上司が追い詰められるのか?
https://b.hatena.ne.jp/entry/4692803120731810242/comment/furseal
いやその元上司、国有地の値下げ交渉の最前線で近畿財務局側の代表として森友学園側弁護士と折衝してた人だから。
「国の瑕疵」を森友側に突かれたために損害賠償額分の算盤をはじかざるを得ず「一定の価格、妥当性のある価格」に落ち着かせた旨をようやく語った部分こそ、今回の記事で注目すべき所だよ。
改ざん以前に、最初からこの人と森友学園側弁護士を詰めるべきだということは分かりきっていたのに、全貌が判明すると疑惑が尻すぼみになるからマスメディアも野党もそこに焦点を当てようとしなかった。
邪悪といって良いと思う。
https://www.nhk.or.jp/politics/articles/statement/46547.html
これはメモしておかなくてはならない。
重要なのは元上司の以下の発言。内容から、池田統括管理官と思われる。
「売り払いをしたのは僕です」
雅子さんとのやり取りの中で上司は森友学園に地中のごみの撤去費用として8億円余りを値引いて売却した理由を次のように説明しています。
「あの売り払いをしたのは僕です。国の瑕疵(かし)が原因で小学校が開設できなかったときの損害額が膨大になることを考えたときに相手に一定の価格、妥当性のある価格を提示してそれで納得できればいちばん丸く収まる。撤去費用を試算した大阪航空局が持ってきたのが8億円だったということで、それを鑑定評価額から引いたというだけなんです」と話しました。
国会で大きな議論になった政治家の影響については「僕は安倍さんとか鴻池さんとかから声がかかっていたら正直売るのはやめていると思います。だからあの人らに言われて減額するようなことは一切ないです」と否定していました。
ただ値引き額が妥当なのかどうかついては「この8億の算出に問題があるわけです。確実に撤去する費用が8億になるかというところの確信というか、確証が取れてないんです」と打ち明けていました。
太字にした部分については正確なことを述べていると思われる。
次のリンク(https://anond.hatelabo.jp/20181219233119)は、財務省が公表した近畿財務局と森友学園の交渉記録から、「籠池夫妻が、2015.9のゴミ埋め戻しの件を知る中道組から酒井弁護士を紹介されて、埋め戻しの件を盾に近畿財務局に対して恫喝を始めた瞬間の交渉記録。(2016.3.11)」である。
しかし、続く下線の部分はおよそ正確とは言えない。
値引き額を算出する過程では、森友学園側弁護士の酒井氏が明確に損害賠償の可能性に言及し、籠池氏が立て替えていたゴミ撤去工事費用の支払いとほぼトントンになる額として設定されたはずだ。
それが太字部分の「一定の価格、妥当性のある価格」の意味するところだ。
菅政権はインテリに喧嘩売ったら支持者が喜ぶとわかったからなのか、学術会議の騒動をどんどん膨らませようとしているっぽいな。
ぶっちゃけ任命過程での政権側の法解釈に瑕疵があろうが政権運営への致命傷にはなりえないだろうから、最悪でもメンゴメンゴ言って6人の推薦を追認したら済むだろうし、ツッパるにしてもコロナ騒動や経済難で鬱憤溜めた大衆の攻撃感情を政権批判ではなくインテリ叩きに誘導できるとわかったわけだから、できる限りこの話題を引っ張るだろうし燃料も逐次投下するだろうな。それに、致命傷になりえない問題を野党側に批判させることは野党側に批判リソースを浪費させることを意味するだろうから、政権側にとっては濡れ手に粟なのではないだろうか。
この回は前述の通り全般的にクオリティが低く感じられたが,その理由はおそらく曲目が変わって2日目(2回目)のパフォーマンスということで,まだ習熟度が低かったためではと考えている。
そんな中であえてベスト歌唱を選ぶとすると,清野さんと宮本さん。清野さんは難度の高い奇曲を高いレベルで歌い切っていた。宮本さんは少しリズムに揺らぎを感じたが,基礎がしっかりしていて,何よりも声と歌い方に特徴があり,何を歌っても「宮本佳林の歌」になるのは強みだと思う。
次いで序盤の前2人からの流れを立て直した竹内さんと,難曲を高いレベルでこなした山崎(夢)さん,浅倉さん。その後に植村さん,小田さん,笠原さんが続く,というのが個人的な感想。
アベノマスクについては、菅首相が福島原発にヘリで水をかけるよう指示したのに対比できると思ってる。
結果的にほとんど効果がなかったかもしれないが、未曾有の事態に常にベストの対応が取れるとも限らず
時間も情報も不十分な中であれこれ打った手のひとつであり、それだけを見て評価するのはどうかと。
森友の文書改竄とかご飯論法とかは、それ以前に与党を攻撃する手法がどんどん揚げ足取りみたいになってきていた
という背景があると思ってる。漢字の読み間違えとか食事の値段とかどうでもいい瑕疵をあげつらう
目糞攻撃へのカウンターとしてまともに答えないという鼻糞反撃。
モリカケ桜も政治家や官僚やってれば少々グレーな案件を収拾させなければいけないこともあるだろう。自民に限らず。
そこを掘り下げすぎても誰もしあわせにならない。
公文書改竄・隠蔽は、それが重要な外交の切り札だったり、重大な犯罪の証拠だったらそれなりに問題だけど
安倍政権はそんなことはやっておらず、地方で揉めた少々グレーな案件に関する間接的な関係性を国会で揚げ足攻撃されるのを防ぐためってどんだけ小粒なんだよ。
それで失脚できるかもと無駄な期待をもってた陣営にとってだけ重要というだけ。
そんで、安倍→菅→佐川→財務省担当→近畿財務局上司→近畿財務局担当、という指示系統で改竄があり死者も出たとき
もし仮に「改竄しろ」と言ったとしても首相がそう発言したという明確な証拠もなしに追求するのは無理筋でしょ。
自分がやったと言えば失脚して、やったと言わなければ地位はそのままって状態でやったと言う政治家はいない。