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はてなキーワード: 実践とは

2020-11-22

運動瞑想睡眠野菜350っての何回か見て実践したくなってきたけど

野菜350ってかなり多くない?

毎食野菜多めに食べてやっとだよな

anond:20201122142730

サクナヒメで冬に米を植えると強くなる説があって

それを実践することをルイセンコ農法と呼ぶらしい

2020-11-21

anond:20201121103839

論理学カウンセリング一種なのかもしれない


  というのを実践すると、認知行動療法あたりに行き着くのではなかろうか。

2020-11-19

合衆国大統領選挙不正への眼差しと態度について

 以下の記事のごときものは、自分管理するブログを持っているから、そこで書いて発表すれば良いのだろう。だが、私のブログは人の訪れるものでない。そこでよりは人の目に触れて、多くの人に読んでもらえもするかと想像して、ここに投稿する。

 大統領選投票日以降、いわゆる確実な証拠を挙げよとの要請を口にして、あちこちから報告される選挙での不正に関心を向けることを否定し、さら不正に目を向けながら、大統領選帰趨について論評することを控えるべきであるとする人たちがいる。

 この眼差しの持ち方と態度を守る人たちの中で、次のような人たちのことは、私は特に気にしない。例えば、バイデン民主党候補応援している者、トランプ大統領の退場を望んでいる者。これらの者たちがそうあるのは当然のことであろうから

 私が気になるのは、トランプ応援しているし、トランプ大統領の2期目に期待していると口にして、しか不正への関心を抑制し、それから視線を外して、どちらの候補大統領になるか、もはや自分たちの論評すべきものでない、と口にする者たちである

 代表として上念司、奥山真司の二人の名前を挙げておこう。とは言え、この二人に限るわけではない。彼らは、他の者たちよりは多少は筋道立てて、先の眼差しと態度をとる理由説明しているから、私には扱いやすいのである

 ところでお気づきの人もあろう、私は Youtube虎ノ門ニュース、アメ通 Live をこの一年、大変勉強になると感じて視聴してきた。加えて、上念司チャンネル文化人放送局DHC テレビニュース女子なども、興味深いと視聴を続けてきている。ついでに加えれば、SakuraSoTV とか、古是三春篠原常一郎チャンネルさらにはラジオ文化放送局、おはようちゃんなども、同じ関心に叶うところから視聴している。つまり私は、これらが人々に伝えて、解説する時局、情勢の認識批評が、現状の政治社会を、他のところでのものよりよく捉えていると評価しているし、自分理解を形作る参考にしているのである

 さてそれで、先の二人が自らの態度について言うところは、いくつかの論点から成り立っている。ここで彼らの議論論点全てを取り上げはしないし、そのまま辿ることもしない。同意できるところをあらかじめ挙げておけば、未確定情報に振り回されないようにすべき、選挙不正の論評にいたずらに促されて米国への評価自体を損なってはならない、などの主張を、私もしかるべきものとひとまずは同意しよう。

 だが、総評的にか、つけたりなのか、まるで根本的な姿勢の取り方の如きに、私たち米国大統領選挙権があるわけではない、他国指導者選択であって自分たちの指導者を選ぶわけではない、かように申し立てるところは、さしあたって尤もなことと感じながらも、何かうまくいなされた気分を覚えてしまう。

 さらにまた、不正については、裁判で決することができるのだから、その判断を待つべである不正は訴えることができるのである裁判を起こす権利が彼らにはあるのである三権分立が云々と教え諭されるところになると、いやどうも不正目眩して冷静さを見失っていましたと反省させられる。

 がしかし、先のいなされた気分の中で、この反省を自らに強いてみると、何かおかしものしかもどこか剣呑さを持ったものが潜んでいる不安に、私は囚われるのである

 それが何かと自らに問うてみるに、例えばこんな風に先の主張を言い直してみよう、すなわち、他国重要政治選択は、他国民の決めることであって、こちらが論うことではない、他国政治不正については、他国政治制度か、なんらかの強固な社会規範解決するのを、こちらはただその行く末を見ているべきである、まずはこのように言い換えてみよう。

 そして、他所の国や社会存在していると知らされたり、生じつつあると報じられたり、行われる可能性があると訴えられる不正について、私たちは須く他国政治解決に待つべきなのである他国政治社会能力に期待すべきなのである、このように答えて恬然自若としているべきなのであろうか、このように問うてみよう。

 この記事主題であり、私が気にかかるところの、大統領選挙での不正に対する眼差しと態度に沿うならば、この問いに対しては、然りそうあるべきである、と肯定的に答えることになろう。

 ここに私の不安は、むくむくと大きな黒い影となって、私の胸を塞いでくる。

 なんとなれば、それならば中国でのウイグル人の例の話題や、香港のことも、同じような態度をとって、それらは中国政治選択政治能力処置すべきことであって、不正だの不正義だのと感情を昂らせるようなことではない、中国政治解決に期待して、その帰趨を見ているべきなのである、このような主張も肯定してしまうことになるからである

 中国共産党独裁で、人権もないが、アメリカ民主主義国で、権利と法とがあり爾斯く斯くと言っても、なんの反論にもならない。何故なら、不正からは目を逸らして、ことの成り行きを待とうと説く者たちは、その態度から当然引出される主張として、バイデン大統領就任することになったならば、そうなった米国を見据えて、どう米国と接していくか、どんな外交技術でもって日本国益を実現させていくか、このことに注視せばならないとも力説しているのである

 ここで再び指摘しよう、それならば中国の例の件についてもまた、中国でどんな推移を経ていくのか、それを見定めて、その上で、どう中国と接するか、どんな外交でもって日本国益を実現させていくか、その工夫に腐心すれば良い、かように唱えるのが主張するところに忠実な態度であると言わねばならないかである

 我々は米国民ではない、だから米国大統領選について、なんら口を開くことはできない、物を言ったとしても、なんの意味もない、かように言うならば、これと同じくまた、我々は中国人民ではない、中国人民の状況について、なんらの口を開くべきでもなく、他所の国の我々が何かを指摘したとしても、なんの意味もない、このように言うべきことになるからである

 名前を挙げた二人についてみれば、上念司不正に対する感情を、自らにおいても他者においても、抑制せねばならないと留意するところから、先の態度を唱えているように見受けられる。その抑制理由も、私かに慮れば、納得できないものでもなく思える。しかしながら、政治への冷静さを得るための距離を取らんとして、政治的無関心・アパシーへと導く主張に近づいているように、私は思うのである。そして私がこれについて恐れるのは、政治不正への無関心を理屈だてる主張の、その一歩先に、人々の無関心によって批判されることなく、剥き出しの欲望自由になっている、そんな地平が広がっていると考えているかである

 他方奥山真司については、私の貧しい知識ながら理解する地政学よりして、選挙での不正といったものも、人権侵害といったものも、そうした政治価値に反することや、あるいは何かしらの理念に悖ることなどは、さしあたって考察の中になく、いやおそらく関心を向けるところですらなく、そんなことはどうであっても、つまり習近平中国共産党独裁国家らしいあり方をし続けていくのに対して、またバイデン米国民主党主導で営まれていくのに対して、日本国が自ら所持し、かつ国際的に構築できる政治的な力・リアルなパワーを行使して、日本国益を実現していく道筋を見つけることが、彼の主たる関心であり、もしかしたらそれが全てではないかと思える。

 いつ頃までのことであったろうか、昔は、ジャーナリズムというものが言われていて、それを実践するに努めたテレビ新聞報道では、何かしら政治不正が行われている国が、ことの重要性に応じて、熱心に取材され、分析され、そして批評されて、テレビ番組や新聞記事となっていたものである

 一つの話題が集中的に報じられるときには、国際世論喚起という風に目的づけか性格けがなされたもので、問題ある国に対して、国際社会には厳しい批判非難が湧き起こっているぞと感じさせて牽制を与えることで、その国の不正が深刻なものとならないように働きかけるのだ、そんな意義づけもなされていたと覚えている。

 今から思えば、そうした国際報道も国際規模でメディアを利用しての政治工作、そんなものと感じないでもないが、たとえそうであれ、米国の今回の大統領選挙では、こんな不正、こんな暴力、こんな悪事が行われているのだと、盛んに話題にするならば、外国でそんな風に言われてしまっていることが、よしやごくわずかなものとしても、それなりの牽制になるだろうと、やはり私は思うのである

anond:20201118132354

年齢差が隠されてしまうのもかなり問題に感じる

アラサーバリキャリ海外ブランドコスメ買ってても年相応のたまの贅沢って感じだけど、高卒すぐの子がそれを実践したくなったらどこから練金するのかっていう。。

あと、「リアルしんどいからこそハマる」に別のトラバ言及している「整形=自己実現のために努力して偉い」の価値観が影響して地獄生み出してる感じ

2020-11-17

ベンチャーから日本大企業転職して3年経った

とある日本大企業転職して3年経った。この3年、失望し続けることばかりでつらくなってきたので、ガス抜きにここに書こうと思う。

私は以前、とあるメガベンチャーに勤めていた。仕事ハードであったが、充実していた。結婚子供が生まれ育児しながら仕事をしていくのは少し難しかったため、業務時間が短く、保証も充実している日本大企業転職することにした。

大企業仕事はお遊びだった。偉い人のお気持ちをまとめて、要件らしい何かを書き、それをベンダーに丸投げする。仕様書も、テストケースも、負荷試験も、自分たちでは何も理解していなかった。ベンダーから成果物を、何も理解せず、検証もせずに受け入れていた。当然いくつかのプロジェクト最後になって破綻し、すべての責任ベンダーに投げていた。

私は以前の会社で、すべてを実施していた。そのため、それらをそれなりにこなせる私は重宝された。私は入社して数ヶ月でプロジェクトリーダーになり、そのプロジェクト成功させた。私が最初にいた企業では当たり前水準を満たさないようなものだったが、それでもこの企業では大きな成果だった。それ以降、数日おきに偉い人が自分の持っているプロジェクトについて意見を聞きに来るようになった。

私が彼らに話したのはシンプルな話だった。有名なマネジメントの本をよく読み、その知識を元にベンダーとよく話し、彼らの言葉をしっかりと理解し、無用な負荷を与えないように最も重要課題にのフォーカスできる環境を整える。本に書いてあることをちゃん実践する。それだけだ。それだけのことが、驚くほど彼らには伝わらなかった。最初プロジェクト相談だけだったのが、計画書、仕様書テストケース作成仕事が回ってくるようになった。倍以上の年齢の人が仕事を渡してくるのだ。当時20代の私はうまく断ることができなかった。平日は深夜まで働き、休日も多くを仕事に費やして、なんとか回るような状態だった。

そして気がつけば、2つのプロジェクトリーダーとなり、3つのプロジェクトアドバイザーになっていた。だが当時20代の私は、肩書のない平社員のままだった。平社員の私が私よりも数段上の役職人間に、彼らのプライドを最大限守りながら業務指示を出していた。

アドバイザーとしての仕事は、偉い人の非現実的妄想を聞いて、それを現実的な着地点に収める計画書を作るといったものだ。偉い人は自分で依頼した仕事について、何も理解していない。そのため、ベンダーから成果物も私が検品し、何も勉強していない足りない頭でも理解できるように解説して渡した。仕様書通りの成果物ベンダーから提供されたときも、偉い人間が癇癪を起こし、やり直しになることもあった。

この大企業は、若者たちの多くが優秀だった。みな学習意欲が旺盛で、プライベートでは様々なプログラミング言語クラウドについて学習し、今の仕事に取り込むために知恵を振り絞っていた。若者達は多くを学んでいるため、上の人間の間違いによく気づき、それとなく指摘した。上の人間知識では勝てないので、怒りの感情でそれに対処した。若者達は今の仕事で実績を作ったあと、AmazonGoogle転職していった。残されたのは、学習する習慣の無い、高学歴で、間違いを指摘するような精神性を持たない者達だけだった。

この企業年功序列であり、優秀な人は見切りをつけて退職していく。そして、学習意欲のない、無能で、間違いを指摘しようとしない人間のみが残る。そして残った無能人間が偉くなっていく。きっとこれを止める手立ては何もない。これが3年間の間に私が認識した、日本が誇るとある大企業の現状だ。

anond:20201117144218

からそういう話をしてる

用語としてのslaveが差別だと騒ぐ程度にはリベラル意識が高い教養のあるやつが多いけど、実際アメリカ社会でslaveみたいに扱われてる人間をどうこうしようなんて思ってる奴は大していなさそう

いや、アメリカだし寄付くらいはしてるだろうからその分マシかもしれないけど。

所詮ファッションリベラルで、思想実践しているとは程遠いと思う

結局シリコンバレーは完全に勝ち組世界から

ガチ氷河期来て欲しい

就職氷河期すらなまっちょろく感じられるような、ガチ物理氷河期

全球で平均気温が30度とか下がって、何にも取れない・超寒い・完全に終わりって感じになってほしい

そのときリベラルの皆さんのようすとか見たい

ビーガニズムを実践してるような、地球全体のことを考えて正しく行動するタイプの人は人類全体の存続がかなり絶望的になったらどんなこというんだろう

人生成功者金持ちな人たちの反応も見たい

いくら金あっても人類滅んだらどうしようもない

自分の力ではどうしようもない理不尽に押し潰される様子が見たい

2020-11-15

anond:20201115222832

想像の共同体の端的な例は国家であり、共通言語だよ

あなた共同体に属さないということは、日本語使用せず、

独自言語を話し、他人コミュニケートせず、

日本国の用意したインフラ全てを使わないということになるんだよ

それを実践するのは、たいていはむずかしい、だからイメージにおける闘争必要なんだよ

お客様気分で社会を混乱させるアカウント滅びて

社会会社を回している側じゃないスタンスの若手や学生が、回している側に対して上から目線嘲笑を浴びせる。

自分たちをうまく使えないのは上が無能からだ的な論調

残業させるなんてブラックだ。人前で怒るなんてどういうことだ。朝礼なんて前時代的だ。飛び込み営業なんて非効率だ。社訓の唱和をさせられるなんてゾっとする。



わからんでもないが、自分が回す側になったらわかるよ。

もちろん、今の回してる側が100点満点なんてことはないが、全員が落第点だなんてとんでもないってことに気付くよ。

限られたリソース(ヒトモノカネ)で、利益を出すためにはどうしたらいいか、考えて、実践していかなきゃならない側になったら気付く。

ベクトルを一方向にまとめるのが一番効率がいいこと。

反目する、うなずかない、輪を乱すようなタイプ放置することのリスク

研修や座学で時間を浪費することの恐怖と、効率的なインプット意識改革をする手段模索

新規開拓必要広告費(数百万~数千万円)と、飛び込み人件費(1日1人1万円)の比較



から回す側になんてなりたくない、誰が出世したいなんて言ったんだ、ずっとヒラでダラダラ安い給料もらってればいい、って意見もよく見る。

社会会社の成長期だったらそれでも居場所はあっただろうが、今は大半がそうじゃない。

役に立つ見込みが薄い人員を抱えてる余裕なんてない。

若手が相対的に役に立たないのは仕方ない。これからの伸びしろに期待だ。それ込みでの採用だ。

役に立つ若手はどんどん登用しよう、成果主義だ。(それに伴う社内の軋轢は、そもそも軋轢が発生しづらいような文化を組んでおく必要がある)

上に行くほど、個人での数字を上げるよりも、チームを機能させること、たくさんの人間数字を上げさせることの比重がどんどん上がってくる。

個人でそこそこの貢献しかできないような人間に、未来に向かって席が与えられるって、どういう自信なんだ。うらやましいな。


社会人歴5年を超えてもお客様気分で会社批判をしてるようなやつは、文化を乱すだけだからゼロどころかマイナスだ。

不平不満をグチるやつは、周囲が自覚していなかった不満まで掘り起こして顕在化させる、害悪だ。

もちろん必要改善もあるだろう。だが、回す側に立ってないお客様気分の人間から出るような改善案は、だいたいが醜悪だ。

※優秀な若手はその限りではない

短期利益の主張で、中長期の利益が見えていない。

もしくは利益ですらない、単にラクがしたい、イヤなことをやりたくない、という主張ばかりだ。

ただ、みんな空気を読むので、表立ってそういう主張をしてくることはない。

自分にとって不利にしかならないとわかっているからだ、優秀だ。

裏で同僚と焼鳥屋でグチってるのかもしれないが、そのくらいはまあ。



そういう主張が表に出るのは、匿名に近い場、主にTwitterだ。

匿名だが声がでかいやつはいる。それを面白がって広めるやつもいる。

そういうのは一見社会正義の皮をかぶってるから、本当にタチが悪い。

お客様気分で、回してる側の足を引っ張るな。

2020-11-14

anond:20201112234949

投票した時点で選挙統治者を選ぶ日本の間接民主制を認めたことになるのだから「俺は自民党投票してないから」などという言い訳はできない。

選挙で選ばれた代表統治される仕組みと知ってて投票しましたよね?

統治の仕組みは、現代日本のような間接民主制だけではない。広場民衆が集まって議論して決める直接民主制も、共産党一党独裁も、天皇親政も、過去実践したり現在実践したりしている国はある。

しかし、あなたは間接民主制が良いと考えて選んで投票した。

あなた自身が選んだ統治の仕組みによって統治されるのですから「あの時間民主制支持した結果だよ?」とあなたもまた冷笑されるのです。

つーわけでおれはこれから野党に入れ続けてただただ現状を追認してるやつらを「冷笑」することにするよ。若者たちに「あの時自民支持してた結果だよ?」って言葉は用意してますんで。おれは野党に入れてたんだからおれを責めるのは筋違いだぜ?

2020-11-12

男は男同士でケアすればいい論はクソ

男は自殺率が女より高いという話から「男はコミュ障強がりストレスを溜め込むからね。でもワタクシはママじゃないし男のストレスは男で解消してね♡」というクソみてえな主張が最近目立って来たので書く。

男性自殺率有意に高いのはコミュニケーションが下手とかそんな話ではなく(だいたい下手なんじゃなくてプロトコルが違うだけだろ)、受けているストレスの量が多い≒背負っている責任が重いせいだ。男性自殺の原因トップ経済的な困窮であり、それは友達と話をしたところでそいつ連帯保証人サインをしてくれない限りストレッサーから逃れる術はない。

日本社会は未だにジェンダーの縛りが非常に重い。扶養控除なんて制度もそうだし、親権母親に無条件に寄るのもそうだし、医学部女子に対する入試差別職場での男女雇用の不均等…あらゆる場所で昔からある「男は仕事、女は家庭」が幅を効かせている。

社会の主役は男性であり、女性は家庭や私的空間を守るためのもの、というのは建前としては消滅したが、未だにあちこち実在している。

この点については男性女性も概ね合意が取れると思う。男女差別存在しないなどと思っている奴はほとんど居るまい。

さて、そうした男性特権の向こう側には特権に比例した責任が発生する。中世貴族であれば権威継承する者として、共産主義国ではブルジョアを打倒する模範的同志として、そして資本主義国としては経済主体としての責務を自動的に背負う。資本主義国で生まれ男子は、程度の差こそあれ「自分今日の糧を食いつなぐ」という理由と並行して「国家構成員の責務」として金を稼ぐことを求められる。女子は、差別によってこの社会責任から排除されているのでこれを背負うことはない(多少解消されつつある現代的に言えば「少しは背負っている」が)。

ここで「男ってバカね、意地なんて張らずにそんなの捨てちゃえばいいのに」なんて思った人間も居るかも知れないが、国家がそのイデオロギーを維持しているのはどこかのハンコついた文書に書いてあるからではなく、常に社会構成員の大多数がそのイデオロギー実践しているからであり、それが維持されない、誰もが気軽に社会責任をポイしちゃう国家はその国体が維持できない(ナウルみたいになっちゃうぞ)。気軽に捨てちゃえばいいなどと言ってのけるのは、それこそ責任を持たない者の発言である

まり資本主義イデオロギーからの圧があり、男子は絶えずその圧に晒されている。そしてイデオロギーのもの否定することは不可能(本当は可能ではあるが…今の所資本主義よりうまく行ったイデオロギーがない)で、プレッシャーから逃れる術はない。立身出世しなければならない。大人になったのに親に食わせてもらうことは恥だ。子供部屋おじさん。勝ち組負け組…そんな言葉が未だに現代に漂うのはこうした圧力実在することの証左である

翻って女子の方は、差別によって権限剥奪されているので社会的な責任が薄い。出世しなくても馬鹿にされないし(させないのだから当然である)、本人が無職を望んでも多方面からちゃごちゃ言われない(ごちゃごちゃ言われるのは逆のバリキャリとして生きるときだ)。親に扶養されてて情けないと言われることもないし子供部屋おばさんなんて言葉もない。逆に家庭に対しては男子より多くの責任を負わされ、子供の面倒(母乳信仰など最たるものだろう)や地域コミュニティ行事など多くを強制させられるのだが。

この権限責任の差によって男子は敗北が許されず、弱音を吐くことが認められにくい。責任を果たすために特権を得たのだから負けてはならないし、負けたら資本主義イデオロギー実践者としてはもう後がない。実際には福祉がありそこに落ち着くが、資本主義イデオロギー強いアメリカ福祉アカ扱いする性質があるように、福祉の世話になることはほぼイコール資本主義社会責任から降りる事を指すので、圧を受け続けた人間ほどここで死を選んでしま可能性がグンと上がるのは想像に難くない。こうして経済的困窮による自殺男性に寄る。

フェミニズム運動とはこうした性差別排除し、社会進出し、女性強制させらた役割にNoを突きつけ、男性けが得られた特権女性にも等しく分配させるための闘争である

よって、男性から回収した権利には当然責任が伴う。男と同じく、資本主義無限競争へと身を置く責務である社会進出とはつまりはこういうことであるし、少なくとも初期のフェミニズムウーマン・リブ運動においては責任ごと請け負う気で女性たちは動いていたと思われる。

少し前に「フェミニストだけど彼氏に養ってもらいたい」といった大学生記事が出ていたが、とんでもないことである。それは「5000兆円欲しい!!」とかと同義で、お前今まで大学で何勉強しとったんや、教授もうんうん言ってる場合じゃねーぞ、と思ったものだ。

遡って表題の話をするが、こうした権限移譲によって男が抱えて離さなもの…そして背負わされているものを女も手にするということは、奪われたものを取り返す事であると同時に、一つのものを両者で分け合って背負うということでもある。つまり男性自殺率が高いという話に対してフェミニズム的にすべき話は「こっちも働いてやるから権限をよこせ」であり「男性のことはアテクシは知りませんわよ」などという態度を取るということは、結局のところ未だに自分社会中央でなく、主たる責任はどこかの誰かの男性がやってくれるという態度そのものであり、フェミニズムから最も遠いあり方である




余談であるが、自殺数の男女差でなくそもそも絶対数他国より多く、過労死がそのまま英語になっている不名誉な現状については上記ジェンダー論ではなく労働問題レイヤーであるジェンダーは受ける責任というベクトルを決定付けるもので、その方向に従って加圧されるパワーは純粋労働量に依存する。そもそも我が国の働きすぎ問題がマシになっていれば、比率はともかく絶対数として死んでいる人間の数は減っていたであろうことは自明である個人的には、女性が男と同じく過労死するほど働くよりは、男女がそれぞれほどほどに働く未来を夢見たい。

anond:20201111193512

相談所のカウンセラーアドバイザーがよく言うことに、実際婚活してる人の感想が加わって実践的なアドバイスだと思う。共感する。

anond:20201111071618

半分正解であると思える。残り半分は「当たり前でしょう」という話。

戦車を活かせたのがアルメニアではなくアゼルバイジャンであった、という点で

重要だった兵器戦車」という主張は正しい。


だがそもそも領土を奪い合う地上戦において戦車重要なのは当たり前の話である

占領とはそれ即ち軍事力による領土の確保であり、地上における軍事力の最たる物が装甲戦闘車両の王である戦車からだ。

なので「地上戦重要だったのは戦車だった」と言われると「当たり前でしょう」としか言えない。



肝心なのは戦車を活かすことができた要因であり、そこにアルメニアアゼルバイジャン最大の差があったのだろう。

その要因は主に次のような理由であると思う。


アゼルバイジャンが戦力で優勢だった
ドローンによる敵防空網破壊/航空優勢確保
アルメニア軍の杜撰な戦力運用



アゼルバイジャンが戦力で優勢だった


近年のアゼルバイジャン軍事費増大により、軍事バランス的にはアゼルバイジャン側が優勢であった。

対するアルメニア側はナゴルノ・カラバフ自治州東部に対アゼル陣地を構築していたが

後述のドローンにより防空網が崩壊

航空偵察により陣地の位置・陣容が露見し航空爆撃や砲撃で陣地が無力化、または放棄余儀なくされる

(後述する杜撰運用による陣地の脆弱性も無力化に寄与したものと思われる)

機甲部隊の進攻により部隊兵器放棄して後退


といった具合で徐々に都市を失い、最終的に自治州首都ステパナケルト直前までアゼル軍が迫る事態となっていた。

なお、アゼル軍は当初ナゴルノカラバ自治州北部南部から攻勢を開始したが

北部高山地帯では陣地に阻まれ思うように進軍できなかったものの、比較平野部の多い南部突破成功していた模様。

詳しくは戦況の変化を調べてもらいたい。



②「ドローンによる敵防空網破壊/航空優勢確保」

本戦争において最も注目すべき点であり、アゼル軍進撃最大の立役者無人戦闘航空機(UCAV/ドローン)の活用だった。


そもそも両国はまともな戦闘機を保有していない。

アゼル軍はMiG-29戦闘機、Su-25攻撃機を十数機程度。アルメニアに至っては戦闘機ほぼ0、Su-25攻撃機が数機程度)

アルメニア軍はS-300長距離地対空ミサイルSA-8/SA-15短距離地対空ミサイル等のロシア製地対空ミサイル合コンプレックス保有形成しており

これら防空ミサイルアゼル軍が保有する少数の航空機破壊するのは困難であり、アゼル軍側は航空作戦を実行できないと戦争前なら予想されていただろう。


ところがアゼル軍は外国から多数のドローンを購入し実戦に投入した。

アルメニア側は当初健在であった地対空ミサイルシステムにより、投入されたドローンの大半を撃墜したものと思われるが

それでもアゼル軍はドローンを投入し続け、ついにはアルメニア防空網の破壊成功したのである


活躍が目立ったのは次のような機種だ。

バイラクタルTB2

トルコ製時間滞在型UCAV。1機約5億円くらい

 遠隔操作または自律飛行が可能で、対戦車ミサイル誘導爆弾等の各種対地兵器運用できる。

 カナダ製の高性能なイメージセンサを(勝手に)搭載しており、偵察機としても優秀な性能を持つ。

 ※勝手に搭載しているのがバレたのでカナダからトルコへは輸出停止に。現在トルコ製国産センサに切換中らしい


ハーピー/ハロップ

イスラエルIAI社製の「カミカゼ特攻ドローン」。1機辺りの値段:諸説あり(1000万円~1億円程度?)

 ステルス形状の機体そのものに爆破弾頭を内蔵し、自律飛行により目標近辺を徘徊・滞空。

 対空ミサイル等の電波発信源を探知すると機体ごと突入自爆攻撃する。

 またイメージセンサも搭載し遠隔操作可能目標識別して攻撃する事もできる。


バイラクタルTB2は射程10km以上の誘導爆弾運用可能であり、

SA-8やSA-15の射程外から攻撃することができた。


ハーピー/ハロップは地対空ミサイルレーダーが稼働していればそこに向かって突っ込んでいく。

レーダーを漫然と運用していれば、これらのドローンには容易に探知されてしまうし、ドローンが近くにいる事に気付かずレーダーを起動してしまっても探知されてしまう。

特にSA-8/SA-15短距離防空ミサイルレーダーと発射機が一体型の車両なので、ミサイルごと破壊されてしまえば戦闘続行は不能である


これらドローン攻撃により空いた短距離ミサイル防空網の穴に入り込み、長距離防空を担うS-300までも破壊成功

さらアルメニア地上戦力をドローン一方的攻撃することができたのだろう。



アルメニア軍の杜撰な戦力運用

前述の短距離地対空ミサイルそもそも、地上付近を飛行するヘリコプター巡航ミサイル迎撃目的として運用されるものだ。

それが何故、同じく地上付近を飛行するドローンの探知に失敗し攻撃を受けたのか?


ここからは予想されている事に過ぎないが、防空システム運用の失敗として

 ・防空ネットワーク存在せず、ミサイル発射機ごとに単体で運用されていた(=ミサイル部隊連携ができていなかった)

 ・電波管制(EMCON)が徹底されておらず、逆探により位置が容易に露見していた

 ・ミサイル発射車両偽装がされておらず、ドローン搭載のイメージセンサで容易に発見できた

等が考えられる。


いくらドローンとはいえ、それよりも小さくて速いミサイルを探知できるレーダードローンを探知できないという事はないだろう。

(低速すぎて探知できない、あるいは探知するが閾値以下の反応でノイズとして弾かれる場合はある)

形状やレーダーの種類により探知性は変化するし、迎撃ミサイルとの位置関係によって迎撃確率も変わるので単純な比較は禁物であるが、

従来の巡航ミサイルドローンスペックを書いてみるとこんな感じである


トマホーク巡航ミサイル全長5m/直径50cm/巡航速度800km/h

バイラクタルTB2:全長6.5m/幅12m/巡航速度130km/h


山頂付近に設置されたレーダー早期警戒機ルックダウン能力があるレーダーを持つ第4世代以上の戦闘機なら低空目標も探知できるであろうし

ネットワークを通して友軍防空部隊位置情報を伝達、レーダー起動無し・もしくはミサイル発射直前の照準時のみレーダーを起動しミサイル発射・迎撃可能であろう。

こうしたミサイルシステム以外の警戒網がアルメニア側には不足していたと思う。



偽装については地対空ミサイルだけでなく車両全般や陣地にも同じ事が言える。

SNSネット上で出回っているアルメニア軍兵器が撃破される、ドローン空撮とおぼしき映像をいくつか見てもらいたい。

その殆ど偽装をしていない、あるいは偽装はしているが中途半端バレバレなのである

車輪の跡が残ってる、周囲の植生や地形に溶け込んでいない、赤外線暗視装置対策が皆無)


電波管制偽装アメリカロシア中国、そしてもちろん日本自衛隊においても、現代軍隊における基本中の基本であり

ネットワーク化は現代の高度化した戦争において優位性を保つための必須条件である

これらが徹底されていなければ、敵部隊の偵察により自軍存在は容易に発見されてしま

各種の長射程兵器により一方的攻撃を受けてしまうだろう。


逆に言えば、これらを徹底することで偵察に対する被探知性は低下し、

ドローン画像センサ/赤外線センサに対しても発見される確率は低くなる、

もしくは発見するために接近しなければならない距離は短くなり、自軍ドローンの接近に気付く機会も増えるというものである


自衛隊の演習で隊員がヘルメットや服に草をボーボーになるまで貼り付けたり、車両が草にまみれすぎて草そのものが動いてるような写真映像を見た事があるだろうか。

あれらはふざけているのではなく、偽装という戦闘必要技術実践しているのである

また最近では偽装網(バラキューというらしい)にも赤外線放射を抑える物があり、これを使用すれば赤外線暗視装置にも効果があるようだ。



今回のナゴルノ・カラバフ戦争ではドローン活躍が華々しく喧伝された。

だがその活躍も、一つ一つ紐解いてみれば軍事的には常識と思える要素の集合体であり

それらの対策を強化していくことでドローンへの対処可能だと考えられるのである


懸念しなければならないのは、ドローン戦闘機よりは安価で数を揃えやす

アゼルバイジャンのように多数を集中運用することで十全な防空網でも突破されてしまうかもしれないという事だ。

自衛隊としては、従来通りの偽装野戦築城等の戦闘技術を磨き、電波管制ネットワーク化を徹底、推進しつつも

電子妨害マイクロ波レーザー兵器等の新しい迎撃技術を導入して対応する必要もあるのだと思う。

2020-11-10

anond:20201110104005



お前が産む装置(人工子宮)を作れよ

お前が自分の体内に子宮移植しろ

女はお前のためのママじゃねぇよ。自分実践してから物を言え。

自分戦争に行くわけでもないくせに「戦争に行かない弱虫~!」って言いだすようなもん。

出来ないなら、話は終わりだ。ハイ解散

ちなみに、人工子宮は出来始めてる。話終わり。

https://news.yahoo.co.jp/articles/b201f43db81862635900b79a50972791f5d2baad?page=1

2020-11-05

土鍋ご飯作ってみた

うちは先祖代々農家だったのだけど、父親農家を継がなかった。

でも祖母は2ヶ月に一度くらいお米や野菜お菓子を送ってきてくれて、生活には昔から困らないでいた。

炊飯器で炊いた祖母のお米はとても美味しかったんだ。

でも、ある時増田土鍋ご飯というのがあると知って、ネットYouTubeで溶き方や炊き方を見たものの、まだ実践はしていない。

anond:20201105120012

優生思想に対するカウンターとしては素晴らしい実践じゃないのかな

2020-11-02

在宅勤務のスタイルについて

はてな利用者の中には、在宅勤務中、ずっと便器に座りながら、

好きな時に排泄しつつ仕事してる人がいるんじゃないかと思ってるんですが、

もし実践している人がいたら感想を聞かせていただけませんか。

2020-10-31

頭のおかしい奴とつき合うなってのは正しいと思うが

言い出しっぺのホリエモンも出来てないからたぶん実践は難しいのだと思う

サイバネティックスで頭にフィルター埋めるしかない

日本学術会議会員任命拒否についてイタリア学会による声明

http://studiit.jp/

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日本学術会議会員任命拒否についてイタリア学会による声明

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 日本学術会議が推薦した第 25 期会員候補者 105 名のうち、6名が菅総理によって任命されなかったことについて、

明確な理由説明はなく、説明要求を斥けることは学問の自由理念に反すると同時に、民主主義敵対するものであり、

これに断固として異議を唱えます

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 《説明しないこと》こそが民主主義に反する権力行使国民に対する暴力)であり、主権者である国民説明責任を果たすことが

民主主義の基本だからです。

情報公開制度古代ローマ時代イタリアの地で芽生えました。イタリア学会としてこれを看過することはできません。

必ず説明責任が果たされることをイタリア学会の総意として要望します。

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令和 2 年 1017

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イタリア学会会長

藤谷道夫慶應義塾大学教授

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理由

 イタリア学会は「日本におけるイタリア学の発展と普及に寄与することを目的としている。」(イタリア学会会則第 3 条)

イタリア学を通じて学び得た知見を社会活動適用することは、学会目的に適う実践行為判断し、

今回の声明を発した理由簡単説明したい。

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 菅首相は「(学術会議の会員は)広い視野を持ち、バランスの取れた行動を行ない、国の予算を投じる機関として国民

理解されるべき存在であるべき」だと述べた。これをテキスト解釈にかけると「国の税金を使っている以上、国家公務員

一員として、政権批判してはならない」という意味になる。ここには 2 つの大きな誤謬が隠されている。

学問国家従属する《しもべ》でなければならないという誤った学問観であり、国家からお金をもらっている以上、

政権批判をしてはならないという誤った公民である

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 学問は、国家や時の権力を超越した真理の探求であり、人類資するものである与党資するものだけを学問研究

なすことは大きな誤りである学問研究によって得られる利益人類全体に寄与するものでなければならず、

時の政権のためのものではない。

判りやすい例を挙げれば、日本西洋から数学物理化学を始め、あらゆる分野で多大な恩恵無償で受けた。

万有引力定数や相対性理論発見したのは日本人ではない。その恩恵利益を受けながら、その使用料は払っていない。

なぜなら学問成果は全人類共通善として無償で開放されているかである

日本国には受けた恩恵人類に返すべき義務があることは言うまでもない。

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 国からお金をもらっている以上、政権批判をしてはならない」というのは手前勝手な考え方である

公務員政権の《しもべ》ではないかである公務員国民全員の利益のために働く。

政権が間違った判断をすれば、それを国民のために批判することは、むしろ公務員義務である

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古代中国では臣下君主に行ないを改めるよう諫言することは褒むべき行為とされた。

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翻ってイタリアの地、古代ローマ時代には、時の政権勝手な振る舞いか国民を守るための公的機関である

護民官が設置されていた。現代公務員匹敵する護民官は、時の権力批判牽制するために作られた

驚くべき官職である

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 次に、菅首相憲法 23 条が保障している「学問の自由」の意味理解していない。「学問の自由保障とは、

学者学問良心に従って行なった言動評価は、まずは学者うしの討論に委ね、最終的には歴史判断に委ねるべきであり、

間違っても《時の権力者》が介入すべきではない、ということである。」(小林節慶應義塾大学法学部名誉教授

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権力学問世界に介入する事例は西洋史に無数に見出される。

1632 年ガリレオ・ガリレイが『天文対話』を完成させた時、ローマ教会検閲を行ない、教皇ウルバーヌス 8 世と

イエズス会士はこれに激怒し、同書を禁書にした。

ガリレオローマ異端審問所で証言するよう出廷を命じられ、翌年、6 ヶ月にわたる裁判を受けさせられた。

ガリレオ自分の誤りを認めさせられ、異端審問官の前で研究放棄するよう宣誓させられた。

そしてフィレンツェ近郊で残りの 9 年の生涯を軟禁状態で過ごすことになる。

教会の決定に疑義を挟むことなどあってはならず、時の権力に反する主張は時の権力判断によって封殺された。

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 「今回、菅首相は、特定学者言動について《広い視野を持っているか》《バランスの取れた行動であるか》

について自分権限判断した」と告白し、その結果、《国の予算を投じる機関(の構成員)として国民理解され

存在ではない》と認めたのである

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問題は、仮に菅氏が高い実績のある学者であったとしても、同時に、《首相》という権力者の地位にある間は、

そのような判断を下す《資格》が憲法により禁じられているという自覚がないことなである

にもかかわらず、高い実績の学者たちが全国から会議に集まるために 1 人につき月 2 万円余の交通費を用意する程度の

ことを逆手にとって学術会議に介入しようとするとは、《選挙に勝った者には何でも従え》という、政治権力者の思い上がり以外の

ものでもない。」(小林節名誉教授

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 私たちが最も問題とするのは、《説明がない》ことである憲法 63 条は「答弁または説明のため出席を求められた時は、

国会に出席しなければならない」と義務付けている。この趣旨について政府は「首相らには答弁し、説明する義務がある」(1975 年の内閣法制局長官

見解を示している。

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しかし、菅首相官房長官時代から記者会見で「指摘はまったくあたらない」と木で鼻を括った答弁を繰り返して憲法無視してきた。

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世界で初めて情報公開制度を始めたのはイタリアである。「執政官就任して(前 59 年)、まずカエサルが決めたことは、

元老院議事録国民日報編集し、公開する制度であった。」(スエートーニウス『ローマ皇帝伝』第1 巻「カエサル20

これが民主主義への第 1 歩である

それまで国民元老院でどんな議論を、誰がしているか知る術もなかった。

議員私利私欲談合を行なっても、知る由もなかったが、議事録速記され、清書されて、国民に公開されるようになったおかげで、

貴族権力は大いに削がれた。隠れての不正ができなくなったかである

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 一方、その時代から 2000 年以上経った今の日本では、安倍政権下で情報は秘匿され、文書改竄捏造、削除され続けてきた。

かに日本では民草に説明をするなどという伝統も習慣もなかった。江戸城で開かれる老中会義の内容が知らされることもなければ、

人事異動プロセスも民草には窺い知ることもできなかった。

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おそらく安倍菅首相が目指す世界はこうした江戸時代のものなのであろう。人事で恫喝して従わせる手法は、一種の《暴力》とみなされる。

紀元前 5 世紀のアイスキュロス作品『縛られたプロメーテウス』には権力の何たるかが活写されている。

この劇は二人の登場人物プロメーテウスを連行する場面から始まる。

プロメーテウスは絶対君主であるゼウス意向に逆らって、天上の火を盗み、人類に与えたために、

暴君ゼウスから罰を受けて、スキュティアーの岩壁に磔にされる。

この時、彼を連行する 2 人の登場人物名前に作者の意図が巧みに織り込まれている。

二人は Kra/toj(クラトス)と Bi/a(ビアー)という名だが、ビアーの方は劇中で一言言葉を発しない。

ギリシャ語でクラトスは「権力」を、ビアーは「暴力」を意味する。無言の暴力を用いて他者を従わせるのが権力であるという寓意である

ギリシャ語のビアーやイタリア語の violenzaは単に武力による物理的な暴力だけではなく、圧力強制意味する。

ビアーのように《説明しない》ことが権力(クラトス)なのである

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同じく、カフカの『審判』では主人公ヨーゼフ・K は、ある日見知らぬ 2 人の男の訪問を受け、何の理由も告げられず、逮捕される

(この 2 人の男はまさに「クラトス」と「ビアー」を暗示している)。

その後、何の説明もなしに、有罪とされ、「犬のように」処刑される。この小説でも《説明しない》ことが権力であるとして描かれているが、

これが現実になったのが、ソヴィエトである

ソルジェニーツィンの『収容所群島』にはまさに何の《説明もなしに》逮捕され、強制収容所に連行される日常が記録されている。

逮捕するのは決まって深夜である。深夜に訪れることで逮捕者を恐怖させる効果を狙ってのことだが、

また同時に、近隣住民が翌朝、隣人が忽然といなくなったことを知って恐懼するよう仕向けるためでもある。

これが不安をかき立て、恐怖を蔓延させる。いつ自分逮捕されるか人々は戦々恐々とし怯えるようになる。これによって国民心理的権力によって完全に支配される。

まり、《説明しない》ことこそが権力行使であり、国民を無力化させる手法なのである。こうして国民は恐怖と不安から権力に従うようになる。

なかに権力忖度し、取り入る者が出て来る。

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こうした事例から民主主義いかに「説明すること」にかかっているかが判る。

説明情報公開民主主義を支える命であり、それを破壊する手段は《説明しないこと》、《情報を秘匿する》ことなである

たかが 6 人が任命されなかっただけで、ガリレオを持ち出すのは大げさであり、学者はそうした政治的な喧噪から離れて研究をしていれば、好いではないかと思う人がいるかもしれない。

ましてや一部の学者の話であり、自分たちには何の関係もないと思っているかも知れない。

しかし、問題本質は、時の権力が「何が正しく、何が間違っているかを決めている」点において、ガリレオ裁判と変わりない。

科学分野の基礎研究予算は削られ続ける一方で、軍事研究には潤沢な傾斜配分がなされる今の日本にあって、

また軍事研究に手を染めない学術会議方針を苦々しく思う自民党政権においては、杞憂で終わらないことを心得ておく必要がある。

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実際、すでに文科省は今月17日に行われる中曽根元首相の内閣自民党合同葬義において弔旗を掲揚し、葬儀中に黙禱するよう、

国立大学都道府県教育委員会日本私立学校振興・共済事業団、公立学校共済組合などに通知を送っている。

公金は自民党のためのものではなく、国民のためのものである

国民全体の奉仕者である公務員を、自民党のための奉仕者に変えようとする暴挙は許されない。

かつて次のように臍をかんだマルティン・ニーメラーの轍を踏まないためである

(文責:藤谷道夫

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ナチス最初共産主義者攻撃した時、私は声を上げなかった。

なぜなら私は共産主義者ではなかったから。

社会民主主義者が牢獄に入れられた時、

私は声を上げなかった。

なぜなら私は社会民主主義者ではなかったから。

彼らが労働組合員を攻撃した時、

私は声を上げなかった。

なぜなら私は労働組合員ではなかったから。

ユダヤ人が連れ去られた時、

私は声を上げなかった。

なぜなら私はユダヤ人ではなかったから。

そして彼らが私を攻撃した時、

私のために声を上げてくれる者は誰一人残っていなかった。

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通常の娯楽に加えて、(古代ローマ人の労苦に満ちた厳しい生活を陽気なものにしてくれるものに、

凱旋式があった。

(中略)民衆は大喜びで拍手喝采していた。だが、部下の兵士たちから将軍に向けて罵詈雑言を浴びせる習わしがあった。

将軍の弱みや欠点、愚行の数々を公衆面前であげつらうのである将軍高慢ものぼせ上って、

自分を無誤謬の神(絶対に正しい偉い人間)だと思い込んだりしないようにするためである

例えば、カエサルには、部下たちがこう叫び立てていた。「禿げ頭の大将よ、他人奥さんたちを物色してんじゃねぇぞ!

あんたは商売女(淫売女たちで)で我慢してりゃいいんだ!」1現代独裁者たちに対しても同じように言うことが

できたならば、きっと民主主義にとって怖いものは何もなくなるだろう。

(Indro Montanelli, Storia di Roma, Rizzoli, Milano, 1969, pp. 141-142)

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犬儒派キュニコス派)のディオゲネース(前 400/4 頃-325/3 頃)は、

世の中で最も素晴らしいものは何かと訊かれたとき

《何でも言えることだ(言論の自由 parrhsi/a パッレーシア)》と答えた。」

ディオゲネース・ラーエルティオス『ギリシャ哲学列伝』69~

2020-10-27

anond:20201027175130

それ男は全く実践してない教えだよね。

女のみ他人感情配慮する義務があるのは男女差別だよね。

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