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はてなキーワード: ナゴルノ・カラバフとは

2023-11-15

紛争地域把握としての外務省海外安全ホームページのすすめ

海外旅行勢としては常識だが、現在ニュースで進行中のウクライナ特に東部)、パレスチナガザ)含め、ここ数年前話題にあがって最近ニュースではやらなくなったミャンマーロヒンギャ)、アルメニア&アゼルバイジャンナゴルノ・カラバフ)、スーダン

慢性的紛争地でもう誰もニュースにあげないスーダンアフガニスタンイエメンソマリア(一部除く)、細かすぎてニュースにならない地域エチオピア北部サハラ砂漠に面している西アフリカ地域)、慢性的貧困地域中央アフリカハイチ)などそれら大変な地域が一括でわかるオススメページを提示する。

それは外務省の出している海外安全ホームページだ。

https://www.anzen.mofa.go.jp/

これは日本旅行者に対し、単純に治安が悪い(死ぬ可能性がある)やら紛争リスクあり日本政府の助けが及ばない地域を、レベル別でわけているものだ。赤いところは基本的に最もリスクが高いlv4であり、「退避してください。渡航は止めてください。(退避勧告)」つまりそこに行くな、逃げろ。との案内を出している。そういったところは現在ニュースて絶賛話題となっているガザウクライナも含まれている。ただもうニュース慢性的過ぎて)にすらならないイエメンシリア中央アフリカもある。その下のlv3も「渡航は止めてください。(渡航中止勧告)」つまり行くなといった地域があるのだが、ガザウクライナ東部も(今は暫定的収束した)ナゴルノ・カラバフも、ニュースがおきる前からLv3が指定されており、つまりキャッチーな)紛争が勃発してスポットライトが当たる前からずっと火種をかかえ、市民生活を脅かされていた、またはそういったリスクがあったのである

ニュースではまさにスポットライトが当たっている、日々情勢がかわっていたり、国のパワーバランスに影響があるところしか、なかなか報道されないが、世の中には他にニュースにすらならない、慢性的紛争貧困地域があるということを知ること、ニュースとなった紛争が突発的に起きたのではなく、日頃孕んでいた情勢が限界を超え世間顕在化しただけであることを知るのに、外務省海外安全ホームページオススメである。(もちろん突発的な事象も含む)

なお、こういった情報は各国が独自基準のもと出しており、他にはイギリス外務省が出しているものもあり、そういったところと比べて見るのもオススメである

https://www.gov.uk/foreign-travel-advice

なお、上に書いたことはLv3,Lv4の渡航中止勧告に行くことの是非とは全く別の話であることに注意してください。

また、これを見ると世間はどんどん悪くなっているように思えるが、たとえば古くはルワンダ、近年だとシエラレオネリベリアのように過去紛争から立ち直ってなんとかやっていこうとしている地域も多いことを明記しておきたい。

2023-09-22

ナゴルノ・カラバフ紛争ナゴルノ・カラバフをどうやって暗記するか問題

数年前から何度か耳にするようになったこ紛争

しかし、何度聞いてもしばらくすると地名を忘れてしまう。

今回はちょっと本腰を入れて暗記した上でしっかりと記憶したいと思う。

まずは「ナゴルノ」である

これは、「殴るの?」で覚える。

実際の紛争地域を少し茶化すかのような雰囲気があって

そう意味ではあまり好ましくはないのかもしれないが

暗記する方法としては覚えやすい。

そして、「名古屋チックに」「なぐるの?」

と覚える。

まり

1.「殴るの」を思い出す。

2.名古屋チックに変化させる。

3.すると「ナゴルノ」が導き出される。

うん、これで覚えれそうだ。

まずは第一関門は突破した。

続いては、「カラバフ」だ。

ラバフ、カラバフ、カラバフ。

決して覚えにくい地名ではないが、

しばらく時間が経過すると

ラバフだったか

マカロフだったか

ロマノフだったか

からなくなってしまいそうだ。

せっかく、ナゴルノまでは出ているのに、

ナゴルノ・マカロンとか言ってしまいそうだ。

そうならないためには、やはりガンダムだな。

説明するまでもないだろうがΖガンダム登場した、

エゥーゴとならぶ反地球連邦組織である「カラバ」。

これを使う。

そして、今をときめく藤井聡太だ。

藤井聡太将棋→「歩」と連想する。

まり

1.ティターンズ?いや違う。

2.エゥーゴ?いや違う。

3.クロスボーンバンガード?全然違う。

4.あっ!思い出した!

5.カラバ、カラバだ!!

6.あと、あの人、藤井聡太

7.藤井聡太といえば将棋

8.将棋といえば、歩

9.全部合わせる。

10.「カラバ」+「歩」=「カラバフ」

よーし。これでいけるぞ。

最後確認してみよう。

名古屋チックに殴るの?・ティターンズ藤井聡太

    ↓

なごるの?・エゥーゴ将棋

    ↓

ナゴルノ・カラバフ

よーし、完璧や。

これで絶対忘れんぞ。

2022-05-06

ATMジャベリンだが

ウクライナジャベリンのおかげでロシア侵略を阻んだ。ジャベリンゲームチェンジャーだ」みたいな報道を山ほど見たんだけど、既視感があるなと思ったらナゴルノ・カラバフ紛争で「ドローンゲームチェンジャー」、アフガン戦争で「スティンガーは……」と、マスコミお得意の「話を極端に単純化してわかりやすくする事で視聴者感情を煽る商売」なんよな。

 

定期的に盛り上がる「戦車無用論」なんかも、戦車存在理由とか効果について、素人がわかった気になりやすいからなんだろうな。 「そういう兵器がある」ってこと自体素人によく知られているとは言えない自走砲無用論とかIFVの無用論ってあまり目にしないもの

 

戦闘機無用論も昔からあるけど、これもまた流行るのかな。

2020-11-12

anond:20201111071618

半分正解であると思える。残り半分は「当たり前でしょう」という話。

戦車を活かせたのがアルメニアではなくアゼルバイジャンであった、という点で

重要だった兵器戦車」という主張は正しい。


だがそもそも領土を奪い合う地上戦において戦車重要なのは当たり前の話である

占領とはそれ即ち軍事力による領土の確保であり、地上における軍事力の最たる物が装甲戦闘車両の王である戦車からだ。

なので「地上戦重要だったのは戦車だった」と言われると「当たり前でしょう」としか言えない。



肝心なのは戦車を活かすことができた要因であり、そこにアルメニアアゼルバイジャン最大の差があったのだろう。

その要因は主に次のような理由であると思う。


アゼルバイジャンが戦力で優勢だった
ドローンによる敵防空網破壊/航空優勢確保
アルメニア軍の杜撰な戦力運用



アゼルバイジャンが戦力で優勢だった


近年のアゼルバイジャン軍事費増大により、軍事バランス的にはアゼルバイジャン側が優勢であった。

対するアルメニア側はナゴルノ・カラバフ自治州東部に対アゼル陣地を構築していたが

後述のドローンにより防空網が崩壊

航空偵察により陣地の位置・陣容が露見し航空爆撃や砲撃で陣地が無力化、または放棄余儀なくされる

(後述する杜撰運用による陣地の脆弱性も無力化に寄与したものと思われる)

機甲部隊の進攻により部隊兵器放棄して後退


といった具合で徐々に都市を失い、最終的に自治州首都ステパナケルト直前までアゼル軍が迫る事態となっていた。

なお、アゼル軍は当初ナゴルノカラバ自治州北部南部から攻勢を開始したが

北部高山地帯では陣地に阻まれ思うように進軍できなかったものの、比較平野部の多い南部突破成功していた模様。

詳しくは戦況の変化を調べてもらいたい。



②「ドローンによる敵防空網破壊/航空優勢確保」

本戦争において最も注目すべき点であり、アゼル軍進撃最大の立役者無人戦闘航空機(UCAV/ドローン)の活用だった。


そもそも両国はまともな戦闘機を保有していない。

アゼル軍はMiG-29戦闘機、Su-25攻撃機を十数機程度。アルメニアに至っては戦闘機ほぼ0、Su-25攻撃機が数機程度)

アルメニア軍はS-300長距離地対空ミサイルSA-8/SA-15短距離地対空ミサイル等のロシア製地対空ミサイル合コンプレックス保有形成しており

これら防空ミサイルアゼル軍が保有する少数の航空機破壊するのは困難であり、アゼル軍側は航空作戦を実行できないと戦争前なら予想されていただろう。


ところがアゼル軍は外国から多数のドローンを購入し実戦に投入した。

アルメニア側は当初健在であった地対空ミサイルシステムにより、投入されたドローンの大半を撃墜したものと思われるが

それでもアゼル軍はドローンを投入し続け、ついにはアルメニア防空網の破壊成功したのである


活躍が目立ったのは次のような機種だ。

バイラクタルTB2

トルコ製時間滞在型UCAV。1機約5億円くらい

 遠隔操作または自律飛行が可能で、対戦車ミサイル誘導爆弾等の各種対地兵器運用できる。

 カナダ製の高性能なイメージセンサを(勝手に)搭載しており、偵察機としても優秀な性能を持つ。

 ※勝手に搭載しているのがバレたのでカナダからトルコへは輸出停止に。現在トルコ製国産センサに切換中らしい


ハーピー/ハロップ

イスラエルIAI社製の「カミカゼ特攻ドローン」。1機辺りの値段:諸説あり(1000万円~1億円程度?)

 ステルス形状の機体そのものに爆破弾頭を内蔵し、自律飛行により目標近辺を徘徊・滞空。

 対空ミサイル等の電波発信源を探知すると機体ごと突入自爆攻撃する。

 またイメージセンサも搭載し遠隔操作可能目標識別して攻撃する事もできる。


バイラクタルTB2は射程10km以上の誘導爆弾運用可能であり、

SA-8やSA-15の射程外から攻撃することができた。


ハーピー/ハロップは地対空ミサイルレーダーが稼働していればそこに向かって突っ込んでいく。

レーダーを漫然と運用していれば、これらのドローンには容易に探知されてしまうし、ドローンが近くにいる事に気付かずレーダーを起動してしまっても探知されてしまう。

特にSA-8/SA-15短距離防空ミサイルレーダーと発射機が一体型の車両なので、ミサイルごと破壊されてしまえば戦闘続行は不能である


これらドローン攻撃により空いた短距離ミサイル防空網の穴に入り込み、長距離防空を担うS-300までも破壊成功

さらアルメニア地上戦力をドローン一方的攻撃することができたのだろう。



アルメニア軍の杜撰な戦力運用

前述の短距離地対空ミサイルそもそも、地上付近を飛行するヘリコプター巡航ミサイル迎撃目的として運用されるものだ。

それが何故、同じく地上付近を飛行するドローンの探知に失敗し攻撃を受けたのか?


ここからは予想されている事に過ぎないが、防空システム運用の失敗として

 ・防空ネットワーク存在せず、ミサイル発射機ごとに単体で運用されていた(=ミサイル部隊連携ができていなかった)

 ・電波管制(EMCON)が徹底されておらず、逆探により位置が容易に露見していた

 ・ミサイル発射車両偽装がされておらず、ドローン搭載のイメージセンサで容易に発見できた

等が考えられる。


いくらドローンとはいえ、それよりも小さくて速いミサイルを探知できるレーダードローンを探知できないという事はないだろう。

(低速すぎて探知できない、あるいは探知するが閾値以下の反応でノイズとして弾かれる場合はある)

形状やレーダーの種類により探知性は変化するし、迎撃ミサイルとの位置関係によって迎撃確率も変わるので単純な比較は禁物であるが、

従来の巡航ミサイルドローンスペックを書いてみるとこんな感じである


トマホーク巡航ミサイル全長5m/直径50cm/巡航速度800km/h

バイラクタルTB2:全長6.5m/幅12m/巡航速度130km/h


山頂付近に設置されたレーダー早期警戒機ルックダウン能力があるレーダーを持つ第4世代以上の戦闘機なら低空目標も探知できるであろうし

ネットワークを通して友軍防空部隊位置情報を伝達、レーダー起動無し・もしくはミサイル発射直前の照準時のみレーダーを起動しミサイル発射・迎撃可能であろう。

こうしたミサイルシステム以外の警戒網がアルメニア側には不足していたと思う。



偽装については地対空ミサイルだけでなく車両全般や陣地にも同じ事が言える。

SNSネット上で出回っているアルメニア軍兵器が撃破される、ドローン空撮とおぼしき映像をいくつか見てもらいたい。

その殆ど偽装をしていない、あるいは偽装はしているが中途半端バレバレなのである

車輪の跡が残ってる、周囲の植生や地形に溶け込んでいない、赤外線暗視装置対策が皆無)


電波管制偽装アメリカロシア中国、そしてもちろん日本自衛隊においても、現代軍隊における基本中の基本であり

ネットワーク化は現代の高度化した戦争において優位性を保つための必須条件である

これらが徹底されていなければ、敵部隊の偵察により自軍存在は容易に発見されてしま

各種の長射程兵器により一方的攻撃を受けてしまうだろう。


逆に言えば、これらを徹底することで偵察に対する被探知性は低下し、

ドローン画像センサ/赤外線センサに対しても発見される確率は低くなる、

もしくは発見するために接近しなければならない距離は短くなり、自軍ドローンの接近に気付く機会も増えるというものである


自衛隊の演習で隊員がヘルメットや服に草をボーボーになるまで貼り付けたり、車両が草にまみれすぎて草そのものが動いてるような写真映像を見た事があるだろうか。

あれらはふざけているのではなく、偽装という戦闘必要技術実践しているのである

また最近では偽装網(バラキューというらしい)にも赤外線放射を抑える物があり、これを使用すれば赤外線暗視装置にも効果があるようだ。



今回のナゴルノ・カラバフ戦争ではドローン活躍が華々しく喧伝された。

だがその活躍も、一つ一つ紐解いてみれば軍事的には常識と思える要素の集合体であり

それらの対策を強化していくことでドローンへの対処可能だと考えられるのである


懸念しなければならないのは、ドローン戦闘機よりは安価で数を揃えやす

アゼルバイジャンのように多数を集中運用することで十全な防空網でも突破されてしまうかもしれないという事だ。

自衛隊としては、従来通りの偽装野戦築城等の戦闘技術を磨き、電波管制ネットワーク化を徹底、推進しつつも

電子妨害マイクロ波レーザー兵器等の新しい迎撃技術を導入して対応する必要もあるのだと思う。

2020-11-11

二次ナゴルノ・カラバフ戦争重要だった兵器戦車

ドローンばっかり注目している人が多いと思うが

今回の戦争戦線前進させる原動力となったのは戦車だと考えている

(もちろんアルメニア軍の戦車を削った点でドローン重要

アゼルバイジャン陸軍は弱いと言われていて

シリアから騙して連れてきたような傭兵最前線に立たせていたのに

それでも前進できたのはアゼルバイジャン軍が一方的戦車をもっている状態

戦車歩兵連携して進撃したからではないか

アルメニア歩兵携行火器戦車を潰すのにも敵の位置を正確に把握する必要があって

航空優勢は無理でも偵察用ドローンアゼルバイジャンに負けずに飛ばすくらいは

できないと行けなかった(そして、これができても戦車なしで逆襲で土地を奪い返すのは厳しい)

偽装・秘匿した戦車前線に維持できていれば違ったと思う

まぁコインの裏と表ではあるが

とりあえず「ドローンにやられるから戦車不要」と言い出す論者には気をつけてほしい

追記:うまく言語化できていなかったが、何を中心に作戦を立てるか?といえばこの戦争では戦車だったと言いたかった

 
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