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はてなキーワード: テーブルとは

2018-03-11

なんでもかんでもシステム化しすぎ

一ヶ月前、回転寿司に行った。

ちょうど恵方巻きシーズンだったので、普段はすぐに空くカウンター席でも、座るまでに結構時間待った。

食後にレジに向かうと、異常なまでの大行列が出来ていた。全て、支払い待ちの列のようだ。恵方巻きを注文した客の会計と、寿司普通に食べた人の会計が一緒の列で行われているらしい。

レジの支払い待ちが、食事中の人たちのテーブル席まで伸びている。テーブル席に座っている人たちも行列に並んでいる人たちに食事をチラチラ見られて居心地が悪そうだった。

15分ぐらい待って、俺は先頭から2つ後ろまで進んでいた。なぜこんなに時間がかかっているのか気になり、俺は大パニックになっているレジカウンターの裏側を覗き込んだ。

どうやら、恵方巻きがどれくらい売れたのか、業務アプリ入力する必要があるらしい。

大学1年生ぐらいに見える女性店員は、慣れない手つきでタブレット端末に映る豆粒みたいに小さな入力欄を、親指で懸命に押していた。

結局、思ったように入力できなかったようで、先輩と思われる50代ぐらいのおばさん店員に代わりに入力してもらっていた。

しかし、そのおばさん店員も苦戦しているようで、タブレット端末を覗き込むと「(恵方巻きを買った人の)性別、年齢層、注文個数、受取金額」などを事細かに入力する必要があるようだった。

それが、小指の爪より小さいぐらいの文字の大きさで書いてある。

俺はそれを見て、胸を痛めた。

自分自身プログラマという仕事をしており、毎日のように業務系のシステム開発をしているんだが、自分が作っているシステムは要らないんじゃないかと思うことがよくある。実は、システムを使う側からすれば、新しいシステムを導入しないで今のままのオペレーションを続けるほうがやりやすいんじゃないかって。

上の出来事がある前からそう思うことが良くあったが、行列に並んで現場を目撃した結果、その考えが確信となった。

システム理解していない人ほど、システム化=(今の仕組みよりも)便利なものになる、だと思っている。

これは全くの誤り。

システムというものは、作る側と使う側、お互いが理解し合うことで初めて便利なものになる。

使う側があれこれ無理を言ってきても、いいものはできないし、逆に作る側が良かれと思ってあれこれやってあげても、使ってもらえなきゃ意味が無い。

さしずめ、件の回転寿司システムは、レジ打ちなどの現場経験が一切ない本社人間と、その人の言うことに何の疑問も抱かず、提案ひとつもしない言いなりの開発会社が作ったんだろう。

今回のは、作る側が使う側のことを一切考えないで作ったパターンだと思う。

結果、現場では大混乱が起こり、不満が爆発。それをみた本社人間は開発会社文句を言い、開発会社改善要望を載せて次の新システム開発に動くと。

だったら、最初からシステム化しなきゃいいだろって思う。最近話題アマゾンの完全無人コンビニも、あれ人間良心を信用しすぎだと思っている。

俺ならそのコンビニ利用者尾行して携帯盗んで入る、ぐらいのこと考えるけどね。

とにかく、システム化すれば、物事は良い方向に向かうだなんてのは完全に幻想。頭がお堅い弊社の人々にもわかってほしいもんだ

2018-03-10

Numbers便利だな

こんなに使いやすいと思わなかったわ。

Excelと違ってシート全体がテーブルじゃないから、メモアプリとして使いやすい。

MaciOSシームレスに使えてここまで多機能メモアプリってなかなかないし。

2018-03-09

anond:20180309133926

中途非正規などで採用時の賃金テーブルが低い人を飲み会とき新卒年代追い越させたりするのは無理。

2018-03-08

anond:20180308060102

炊き出しのことをすっかり忘れていたので広場にあわてて駆けつけたときはもう撤収が始まっていた。辺りにはカレー匂いがただよっている。顔見知りのボランティアに残ってないか聞くとカレーはもう無いと。テーブルを片付けてるひとりに聞くとカレーはないけどご飯はあるよとパックを手渡された。プラスチックのパックにご飯がぎゅうぎゅうにつまっている。タッパーからたくあんを出してぎゅうぎゅうの中に押し込んでくれている。ありがたい。スプーンのかわりに割り箸を2膳つけてくれた。ここはもう終わりだからできれば別の場所で食べてほしいと言われ素直にうなづく。

3月、一旦暖かくなってからの冷え込みは辛い。時折強い風も吹く。雨も降りだした。行きつけの公園のあずまやで食うことにする。あそこなら雨も防げる。

ベンチに腰をおろしそそくさと弁当の輪ゴムを外すとパックがいきおいよく開く。割り箸を取りだしいちめんの白い飯に取りかかる。固い。飯に箸が刺さらない。ここへ来るまでにじゅうぶん冷えてしまっているのだ。無理をして飯を掴もうとすると頼りなげな箸はぷるぷると震えベキリと折れた。怒りと悲しみと情けなさと寒さが襲いかかる。あずまやに雨も吹き込む。しかしそれよりも空腹が勝る。それに、あのボランティアがここまで想定してか渡してくれた2膳めの箸が俺にはあるのだ。

今度は割り箸を割らずに使うことにする。無事なほうの割り箸と合わせて力いっぱい飯に箸を立てる。ギギギと箸を引くとパックを持つ左手が震える。落としては元も子もないからベンチに弁当を置き、パックを左手で押さえ飯の山を切り分けた。6つの飯の塊が出来上がった。こんな俺でもやればできるのだ。

雨はどんどん強くなる。俺が着いたときから公園には人影はない。塊に箸をぶっ刺し食う。無論固いが、噛んでいればそれなりになんとかなる。ひたすら飯を咀嚼する。ひたすら飯を咀嚼する。たくあん存在が嬉しい。最後の塊を飲み込んで格闘は終わる。言っていなかったいただきますと合わせて心の中でごちそうさまを言う。雨は止まない。熱い茶がほしい。

2018-03-07

anond:20180307233404

ポケット越しに勝手に開かないようにパスワードかけたのがきっかけだけど

ちょっとテーブルに置き忘れて慌てて戻ったら

知らんお兄ちゃんたちが楽しそうに画面開こうとしてて

絶対かけっぱなしにしよ、と決めた

2018-03-05

anond:20180305155556

いや、能力も加味した上で、さら学歴別に賃金テーブル設定するのが普通

大卒が減って高卒が増えれば、少しは安くなるだろうが、未経験人間教育を内部でするか外部でするかっていうのもあるし、大学での4年間を全て社会人養成的なものに置き換わるだけかもしれない

結局大学に行って勉強したことが役立たないと見做す企業学生無駄なことを教えていると見做す企業学生がそれなりにいるから、大学を減らせとかそういう主張が出てくるわけだ。

特に、低偏差値大学に通う学生ほどそういったところの劣等感からそうした思いを持っているのではないだろうか。

2018-03-04

anond:20180304142606

部屋の雰囲気にも寄るんじゃないかな…

ナチュラル系だったら木目の荒いものの方が合いそうだし、北欧家具的なアプローチだったらツルっとした表面でローズ材っぽい色の方がしっくりくるのかなとか。

リンク先の候補見てたら、バナーがそういう系のテーブルばっかりサジェストしてくるぜ…

今朝の夢。

さな男の子が俺のとこに走ってきて外国人のお姉さんが困ってるから助けてほしいと言う。

現場に行くと16歳くらいの超かわいい外国女の子が床にへたりこんで食器トレーを床にぶちまけている。

俺はテーブルからナプキンを鷲掴みにして、食器を拾って簡単に床と食器を拭いて一つにまとめて机に移動した。

なんでこんなとこでへたりこんでるん?お父さんとかおかあさんは?どこからきたの?大人の人はいないの?などなど聞きたいことは多かったが、日本語以外しゃべれないのでなにも聞けなかった。

西洋の顔だから英語かな?と思ってハローと言ったところで目が覚めた。

2018-03-03

IT系で働いてるひとに聞きたい年俸の話

都内10年以上前大卒IT企業(非SI、非Web)に入ったのだが、いわゆる大卒初任給20万、たいていの企業と同じような年収だった

ちなみに総額は年俸制で16がけの320

で、そこから少しずつ上がっていくのかと思ったがその会社自分の代が新卒をとるの初めてでそのへんのベースがわかっていなかったようだった

他の中途入社人間はまあ悪くない年俸で入り後は上り下りもほぼしない、月5000円いかないレベルのあげさげのようだったが、新卒入社場合普通そことはテーブルがわかれてるものだよね?

または新卒でも多少他より高くて、中途のひとと同じ上下とか

まずここがどういう形態一般的だったのだろう

で、その会社で5年経ち、全然あがらず年俸350いっていない中、会社の平均年収は500以上、平均年齢は35くらい

明らかにおかしい気がしたし、このままの計算だと30のときに400いかない

生活できないし結婚なんて到底できないと思った

で、転職してIT系の異業種にうつり、いまでは当時の倍以上もらえるようになったのだが、今考えてその会社ブラックだったのだろうか

技術自体は高い人が多かった気がするし、長時間労働とかは全くなかった

思い返すともっとそこで学べることはたくさんあったような気もしなくもないが、それより何より生活大事だった

たいていの人は給料が低くても、同じ会社や同じ分野でずっと働くものなのかね?

まあ正解なんてない気がするが

2018-03-02

初めて日本に来た時にできた友人が消えた

過去に戻れるなら絶対にしないことや言わないこと、誰かにもう一度会えるならその人に言いたいことや聞きたいこと、許しが貰えなくても知りたいこと。この世の中、後悔が多い。

だって、いくつもある。

2014年2月。まだ大学生の私は留学東京にいた。日本語が下手くそで、ギリギリ会話ができるレベルだった。友達ほとんどいないせいで、どこに行っても大体一人だった。あの日もそうだった。

好きなアニメは大きなイベント東京にあったので、本を買いに行った。緊張で誰にも声を掛けられなかったが、楽しい一日だった。本がたくさん買えて、それを読むのを楽しみながら、帰りの準備も始めたが、せっかくだから、もう少し歩き回ろうと思った。最後の一巡りだったから、もう何も買わないと思ったが、あるスペースでとても興味深い同人誌を見つけた。

普通なら、作者さんに声を掛けないのに、表紙の絵が素敵で、ぱらぱらと見た内容も面白そうだったので、ちょっと勇気を出してテーブルの後ろの2人の女性に話しかけた。

怖かった。人見知りだし、自分日本語ダメだったし、伝えたいことさえ知らなかった。しかし、その2人の女性はとても優しくて、私が外国からたことを知ったら様々な質問も聞いてくれた。片言の日本語で何とか会話できて、泣くほど嬉しかった。つまらない私とこんなに丁寧に話してくれるとは、信じられなかった。

名前”は「かん」と「くもこ」と教えてくれて、また話したいと言ったら、メールの連絡先も教えてくれた。LINEツイッターがないから、ここにメールを送ってくださいと。

帰ったら、一生懸命日本語メールを書いて、送った。礼儀上「いつでもメールしてね」と言ってくれたと思ったので、本当に返事が来るとは期待してなかった。でも翌日、返信が来た。

まさか、と思いながら読んで、ずっとニヤニヤして、笑いが止まらなかった。

なんと優しいメールだったことか。丁寧に書いてくれた言葉があまりにも素敵で、嬉しかった。

そのメールから、かんさんとくもこさんと話がたくさんできた。大阪に住んでいるのに、その日はわざわざ東京まで来て、イベントに参加した。実は大阪もその日、同じようなイベントがあったが、それを知らなかったせいで東京に来てしまった。しかし、それは多分運命だった。知っていたら、東京にも来なくて、私達は会わなかっただろう。

私より8歳年上の彼女達は私にとって、もう2人の姉のようだった。

2月出会いからずっとやり取りをして、私がアメリカに帰ってしま8月の前にはたくさん遊んだ旅行も一緒に行って、私も何回も大阪を訪ねることをした。

偶然会った人とこんなに大切で親しい友人になれるなんて、今まで期待したこともなくて、本当に幸せだった。

私の文句や弱音を聞いたり、落ち込んでいる時は優しく応援したり、困っている時はできる限り手伝ったりしてくれた。出会たこからずっと、そしてアメリカに帰った後でもそうだった。ずっとそのままでいられると信じていた。

お別れは切なくて、辛かった。私がいつかまた日本に戻りたいと分かったかんさんとくもこさんは「これは最後じゃないから、また日本に会える日まで頑張ってね」と言ってくれた。

うん。分かった。頑張るから、待っててください。

2014年8月上旬に、アメリカに戻った。

2016年9月

大学から卒業した1年間後。色々な事があったが、奇跡的に日本仕事ができた。今回は大学生の頃とは違って、東京ではないけれど自分の夢を叶えた。また日本に戻れた。

離れても応援しながら待っていてくれたかんさんとくもこさんとは10月にまた会えた。良かった…。2年が経っていたが、何も変わらなかった。3人で気軽に話したり、笑ったり、泣いたりできた。

短い一日だったが、また会えて幸せだった。

そしてほぼ一年前のこと。2017年3月

九州旅行に行きたいとかんさんとくもこさんに伝え、私のわがまま春休みに2泊3日で行った。でもその時は私達3人だけではなくて、くもこさんの同僚とその同僚の友人も一緒に5人で行った。私はその2人を知らなかったので、彼女達と上手くやっていけるか心配していたが、かんさんは「私とくもこさんもいるから、大丈夫ですよ!」と安心させてくれた。

大丈夫だと思った。かんさんとくもこさんがいれば、何とかなると。でもそうはならなかった。

知らない2人と性格が合わなかったし、四六時中日本しか使えなくて言いたいことも上手く伝えられなかったし、4人の会話にもほとんど参加できなかったし、ストレスが溜まった。時間が経てば経つほど、イライラしてきた。私は機嫌が明らかに悪くて、本当に子供のようにわがままだった。

楽しい旅行のはずだったのに、最後の日、私はほとんど何も話さなかった。誰にも声を掛けこなかった。私をほっといた方がいいと思ってくれたのかもしれない。かんさんとくもこさんに「大丈夫ですか?」と聞かれた時に、「大丈夫です」としか答えられなかった。あの時、嘘をつくことしかできなかった。だって、くもこさんの友人が好きじゃないなんて言えなかった…。

帰りの新幹線の中で、4人の向こう側で一人で座りながら、寝るふりをした。私の態度はひどくて、わがままで、バカみたいだって、誰よりも分かっていたのに、気持ちが切り替えられなかった。その時、その気持ちを全部解き放てばよかったのに…。

皆さんと別れた後、かんさんとくもこさんに謝りたかった。東京に戻る前に、もう一度会って、面と向かって謝りたかった。しかし、「ごめん、今週末は忙しいかちょっと難しいです。○○さんがまた大阪に来るときにご飯を食べに行こうね?」と断られて、会えなかった。

あの時は知らなかったけど、それはかんさんとくもこさんから最後の連絡だった。

春休みが終わり、仕事に戻った。罪悪感で4月下旬までかんさんとくもこさんに連絡していなかったが、その時彼女達はちょうど引っ越し中だと分かった。何もなかったふりして、気軽なメールを送ったが、返事がなかった。もしかしたら忙しいせいでメールを書く時間がないのだろうと思ったので、気にしなかった。

でもまたメールしても連絡が来くて、違和感を感じた。やっぱり。その時のことを怒っているだろう。

いても立ってもいられなくて、謝りのメールちゃんと書いて送ったが、返信がなかった。

4月は一回。5月は一回。6月は一回。7月は二回。

何回も、何回も送ってみたが無駄だった。

なぜ?それを知りたい。いつも優しくて、親切なかんさんとくもこさんはなぜいきなり消えてしまったのか?私はあの時、そんなにひどいことをしてしまったのか?何をしてしまったのか?私達の3年間の友情が壊れた罪は何だったのか?ねぇ…。一度だけでもいいから、また連絡してその理由を教えてくれませんか?

本当に大阪にかんさんとくもこさんを探しに行きたかったが、新しい住所も知らなくて、メールの連絡先しかしらなかったせいで、何もできなかった。

2017年12月新年の前。

今回こそ、最後メールを送ろうと思った。そうしたら、やっと解き放てるだろうと信じていた。送ったら、諦める。

その嘘は誰のためについたのだろう?

1月下旬、ふと思い付いた。手紙は前の住所に送っても、郵便局は新しい住所に転送してくれるはずだ。私のバカ!なんで今まで思い付かなかったの!早く思い付いたらよかったのに!

転送してくれる時期は一年間だけだからギリギリ間に合った。

一生懸命手紙を書いた。一年間の気持ちをできるだけ込めて、謝りの手紙だった。ちゃんとかんさんとくもこさんのところまで届くのか、返却されてしまうか、不安でいっぱいで手紙を送った。

一ヵ月が経ち、その手紙は戻ってこなかったが、返事もない。

結局、その手紙はどこの誰に届いたかからない。

このお話は、幸せな終わりにしたかった。

実は何かトラブルがあって、かんさんとくもこさんが私のメールを貰わなかったとか、ずっと私のことを待っていてくれたとか、そう言いたい。でも私がそれをどのように信じたくても嘘なので、言えない。

1月下旬に他に思い付いたことが一つ。かんさんとくもこさんの電話番号を知っている。しかし、それを知っても役に立てないだろう?

本当に私のことが嫌いにならば、こんなにしつこく連絡したら、迷惑だし困らせてしまう。そもそも電話を掛ける自信がない。

あぁ、もしかしてひどい事故に巻き込まられたら、それを言い訳にしてかんさんとくもこさんに連絡できるなんてひどい考えも何度もした。

私は本当に、本当に情けない。かんさんとくもこさんが恋しくて、会いたくてしかたがない。

また会いたい。ちゃんと謝りたい。許しなんて請わないから、せめて私が何をしてしまたか、教えてください。

それを知ったら、私は、多分、やっとあなた達のことを忘れられるから

2018-02-24

anond:20180222211209

うん。めちゃくちゃ肩入れしてるよ。私はナウシカという人物が大好きだし。

そして、ナウシカは現人類に肩入れしている。ユパが好きだし、アスベルやチククも好き。クシャナクロトだって好きだ。風の谷のみんなが好きだし、トルメキア人やドルク、蟲使いも。それ以上に王蟲が好きなんだけど……。いがみ合いは嫌いだが、いがみ合ってる人物のものを嫌っているわけではない。

その好きな人々を亡くしたくないんだよ。そのためにできることは何でもするだけだ。犠牲行動を「良い」と思ってやっているわけではない。行動原理は「その相手を助けたい」だ。そのためなら瘴気の中でマスクだって取っちゃうし、周りをドルクに囲まれて死の一歩手前だろうがトリウマを助けるのが先だ。「良いかいか」で判断してるような人にこの行動はとれない。

ナウシカ墓所が現人類邪魔から消したんだよ。私もその決断同意する。「私達のように凶暴でなく、おだやかで、かしこ人間」なんていらない。少なくともそれを生かすことによって自身の愛する世界を失うことになるのなら、その障害を潰すことを厭わない。

作中の現人類の多くはこの思考同意するだろう。漫画世界ではなく、今PCを閲覧している読者の多くも、ヴ王と同様に「そんなもの人間はいえん」と思っているだろう。

王蟲は変わったけど、新人類が変わるわけがない。それもまた思い込みにすぎない。

うん、それは私の思い込みだな。新人類進化して「凶暴で、おだやかでない、バカ人間」に、現人類並みに育つ可能性はあるよ。私はそれまで待てない、と言い換えるか。それにどうせ現人類並みになるならリセットせずに今の現人類を使えばいいじゃない。そしてそのとき墓所技術は現人類にとって危なすぎるの。そこの技術が現人類のいがみ合いの種の一つになってるから。「ヒトラーと同じだ」というが、ヒトラーなら優性思想から「おだやかで賢い人間」を生かすんじゃないの。知らんけど。

墓所側が攻撃するのは当たり前のことだ。旧人類の悲願は人間性の闇を捨てることだ。現生人類死滅させたいのも当たり前だ。それが残っていては計画が水の泡になる。交渉する余地など最初からない。武力で負かして交渉テーブルに無理やり着かせる必要がある。

あ、そういうこと言っちゃうんだ。じゃあまあ墓が弱かったから仕方ないね。「交渉余地すらない。武力で負かして交渉テーブルに無理やり着かせる必要がある」と言うからには負けた旧人類と新人類は黙って消えるしかないだろ。どうもあなたは「墓所が勝った場合人類交渉余地はない」しかし「墓所が負けた場合は、墓所交渉テーブルに着かせてもらえる」と思っているようだが、そんな甘いわけがない、巨神兵裁定はおりている。そして巨神兵プログラムしたのは旧人類だ。

新人類に正しい審判を下せるのは旧人類でも現生人類でも新人類でも王蟲でもナウシカでもない。はるかかなたの未来に生きる人類たちだ

あなた言葉には "説得力がない" んだよ。

「今」を生きるのに精いっぱいの人々にはるかかなたの未来に生きる人類を気にかけてる余裕なんかない。21世紀の現代日本ですらそうだろ。繰り返すけど、あなた物語の中の今を生きている人類に寄り添えていない。そんな人物の言説を誰が聞く?

古今東西、人を説得できないと物事は変わらない。国会でどれだけ「日本を良くする法だ!」と自説の正しさ唱えたところで、党内の票をまとめられなければ法案は通らず歴史は変わらない。

その、愚かな人類と決別しようとする "新人類教" では物語の中の世界を変えられないんだよ。せいぜい数千年後にまだしぶとく生き残っている現人類が「古文書見つけた!『お前ら人類虐殺者だ』『ナウシカ悪魔だ!世界を滅ぼしたのだ!』とか書いてあるよ。新人類だってさ」と珍しがる程度だ。

現生人類のみんながナウシカに心酔してたわけではないように、人間凶悪さを誰もが喜んで従っているわけではない

そうだろうね。そしてそういう人物は、誰かを殺す心配をするまでもなく、とうに誰かに殺さているだろう、と先にも書いたよ。

ナウシカ世界は、その環境過酷さにより人々がいがみ合い、憎しみ合っている。しかしそれぞれの人は "新人類ではない" から憎悪の一方で愛も持っている。良い一面も悪い一面も持っている。これが人間だ。そういう人々の行動を変えるにはどうしたら良いか。まずは説得だ。ナウシカは数々説得してきた。しかし凶暴で賢くない人類から、説得には応じられないこともあるだろう。では説得に応じない相手はどうすれば良いのだろうか?そう "行動を起こす" のだ。あなたは「交渉する余地などない、まず武力だ」と言っているが、まずは交渉、のちに行動。

最終話近く、マニ族とクシャナ軍がにらみあっている。ユパが、ケチャ年寄り連中と一緒に必死にマニ族を説得している。だがマニの若者たちは納得しない。彼ら彼女らも "復讐は何も生まない" と理性では分かっているのだ。だが自身感情を説得しきれない。そして、この気持ちを晴らすにはトルメキア人を殺すしかない、と"行動を起こし"クシャナに襲い掛かかった。(法の整備された現代日本では許されないよ)

ここでユパも説得は通じなかったことを悟り次の手段に出る。マニ族とクシャナの間に割って入り、マニの刃を受けることで双方の連鎖を止めた。先だって左腕も犠牲にし「この片腕、わしの心のあかしだ。たのむ判ってくれ」と再度説得。単なるきれいごとではなく、自らを痛めてまで訴える人間言葉は人の心に届く。(これには先立ってマニの僧正が同じ方法でユパの命を救っており、恩返しという側面と、僧正の念がこの場に出現しマニ族を説得するという流れになっている。この通り、聞かなきゃ殴るだけが行動ではない)

ナウシカも同様に、数々の行動によって人々を説得してきた。

ナウシカは恐れでためらうことが少なく、瞬時の判断力を持っており、おおむね良い方向に作用する。(主人公補正はあるが)

  • トルメキア軍を攻撃してきたアスベルを何の迷いもなく救出に向かう。単に"声"の主を探してたらアスベルがまだ生きてて遭遇しただけなんだが、死を目前にしながらも懸命に生きようとしている人間が目の前にいれば、躊躇なく助けるのがナウシカの特徴だ。

アスベル新人類と入れ替えてみたらどうだ?と言いたそうだな。やってみようか。新人類は生き残ろうとしない。生に執着しない。あなたと同様に「人間凶悪さを発揮し蟲を殺してまで生きようとは思わない」と言い残し、ナウシカに遭遇する前に蟲に食われる。おしまい

  • 粘菌に船を飲まれ「もはやこれまで」念仏を唱えだすチヤルカを問答無用で救出。説得の末、チヤルカの信頼を得る。
  • 王蟲の信頼を得ているので大海嘯の最前線に入れ、王蟲が怒っているのではないことに気づく。
  • 清浄の地から引き返すことで"森の人"セルムの信頼を得る。あなたなら「わ~い、清浄の地だ~」ともう帰ってこないだろう。
  • 腐海侵食され絶望する残された人々に対し「私たち風の谷の民は腐海とどうにかこうにかやっていく術を知っている。今残された土地は少ないが、まだお終いではない」と解決策を示している。


説得・行動・説得・行動だ。これによりナウシカは数々の障壁を超えてきた。残念ながらあなたの思惑とは違い、最終話ではもはやナウシカを止める人はいない。ナウシカはもう辺境の一首長ではない。行動により強力な支持者を得て、民衆を説得できる力を持った。ナウシカはみんなをつなぐ糸になれた。

あなたには説得力もなければ行動力もない。だから序盤で死んでいるだろうけど、それを大目に見てこの場で

新人類に正しい審判を下せるのは旧人類でも現生人類でも新人類でも王蟲でもナウシカでもない。はるかかなたの未来に生きる人類たちだ

と言えたとしよう。で?誰が耳を……あ!聞く耳持つ人がいたわ!墓所と守り人。ヒドラ

最後には旧人類の歩んだ道をなぞるだけだ。まったく徒労でしかない

これがあなた発言。そして墓所庭園の主『歴史は繰り返す』『お前達はその朝をこえることはできない』。そっくりだな!といってもあなたは墓の側に立って意見を出してるんだからそりゃそうか。

あなた墓所ヒドラだった場合、結局ナウシカを説得できなかったので歴史は変わらない。変えるとしたら、最後の生き残りの人々の前に現れ、今回の数々の教義を唱え、賛同者を募ってナウシカを止めてもらう必要がある。

そこにいる人々は、戦乱の世を必死に生き延び、死にたくないと願い、場合によっては人を殺めても生き延びてきた人たちである。その中でどのくらいあなた賛同者がいると思う?ナウシカを引き留めるには到底足りないと思うんだけどね。

ナウシカだって最初無垢でいたかったんだよ。でもそれだけでは自分愛する人は救えないと理解し、成長する物語だ。そしてナウシカは罪悪感や自己矛盾ちゃんと受け入れている。「人類を滅ぼしにいくのかもしれない」と自覚している。「悪魔として記憶されてもかまわぬ」と言っている。それに比べりゃ私たちなんて楽なもんだ。最後の決定をナウシカに任せちゃえるんだから。だからこそ、その決定について、ナウシカに責を負わせることはしないでおこうと思う。

あなたは、虐殺を犯したくない、無垢でいたい、と思っているようだが、一方で「まずは殴って言うことを聞かせる」と言う。あなたには矛盾があり、残虐で、勝手である。どう見ても現人類側の人間だ。

新人類だってあなた救世主だとは思えないだろう。「その人は私たちのために何かをしてくれたの?」「なんだ、世界の片隅で祈ってただけか」と。

あなたは、未来を変えたいが、自分の手は汚したくないという。墓所の主はそういう役割としてプログラムされているからまだわかる。しかあなたはには自分意志があるのに、その体があるのに、先へ進もうとしない。今の自分を超えようとしない。現人類より新人類側に思いを寄せている。もしかしたらあなた旧人類のように全てに絶望しているのかもしれない。どうせ全滅するのだから何をしたって同じか?「そうではない」とこの物語は示している。

ナウシカ行為正当性を産むことができるとしたら現生人類が生き残ることではなく、火の七日間を再度起こさないと確信に値するものを示すしかない。しかし作中の現生人類がそれを示すことはないまま作品は終わってしまった。

「答え」なんか分かるわけがない、っていうか自分で考えろってことだよ。人類は再度火の七日間を起こすよ。歴史は繰り返す人類は愚かだから正統性より目の前の命を取る。

今回私が書いたことはほとんど漫画の中に描写されていることだ。あなた最後の答えを知りたいというが、まずそこに至るまでをうまく読み取れていないじゃないか。まずもう一度通して読んでみてはどうだ。

あなたは結果を重視しているが、私は現人類過程を重視している。あなたは「自然に任せよう」と思っているらしいが、あなた自然だと思っていることは実のところ人間プログラムだ。穏やかで、賢い、人工の物体だ。自然体は許されない。人も動物も全てを書き換えるつもりだ。ナウシカ方法の方がずっと自然だ。「今」を乗り越えても、凶暴で頭の悪い人類は結局は滅ぶかもしれない。でも人類は滅んでも虫や動物は生き続ける。人類は滅ぶが、世界は滅ばない。とはいえ、人類はそんな簡単には諦めないという話だ。

たとえ過去1万回同じ過ちを繰り返したとしても、諦めなければ1万1回目でクリアできてしまうのが人類だ。1万1回やったけどダメだったから諦めたのが旧人類なんだろう。現人類は1万2回目、歴史は繰り返すしかしそれがいつになるかは現人類が決めるし、現人類はその今を精いっぱい生きるの。

このあたりはどこまでいっても平行線かもしれない。だからあなたが「私はナウシカ決断同意できない」と宣言すること自体問題はない。ただ、最後決断をした人物を責めてはいけない。私は旧人類の決断が間違っていると思うが、旧人類がそれしか取る手がなかったのだということは受け入れる。旧人類を責めはしない。現人類として、その決断には従わないという意思を示すだけだ。

1万2回目の人類最後ナウシカが決める。少数の反対を除き、私を含め大多数はナウシカ最後を託した。

歴史に埋もれたできごとが間違っているわけではないが、トルメキアとドルクをクシャナとチククが再興していくことを考えると、はるかかなたの未来に生きる人類たちはナウシカを「救世主」として受け止めることになるよ。「青き衣の人」として。新人類は生に執着しないが、もし執着するほど進化したとしたら、その時は現人類選択理解し受け入れるだろう。(同時にはなし得ないのでパラドックスだが)

あなたは現人類絶望しているのだろうが、それでも旧人類の決断自分を託すんじゃなくて現人類として自分で決めよう。誰から必要とされない自分なんていなくていいと思っているかもしれないが、人の評価未来を決めることはない。

本当に絶望の淵に立っている人に「マンガでこう言ってるし」「不安絶望も背負って、それでも生きていくしかない」と諭してもまったく力にはならないだろうなとは思う。私は漫画版ナウシカから力をもらったけど、絶望中にはせいぜい現実逃避として読んでただけな気がする。ある程度元気になって、現実世界に少し救いがあったからこそ、余裕をもってああだこうだ言える今がある。

はいえ、あなたは「マンガだし」と投げ捨てず、その内容について意見を書き綴れるくらいの力があるんだから、もう一度立ち止まって読んでみてはどうですか。

DS-Liteスプラトゥーン

DS-Liteスプラトゥーン2をやってみた。

ネットワークエンジニアではないので、以下は色々間違っているかもしれん。

噂ではホストになれないという話がでていた。

ただ、DS-Liteなのかv6プラスことなのかはよくわからない。

使ったルータヤマハのRTX810。

とりあえず、フィルタ設定とかはIPv6 IPoE側のみだけでやってみると普通プレイはできた。

ところが、2台使ってリーグマッチしようとするうまくいかない。

合流することができずに、NAT超えができないというエラーがでる。

一度ネットを切って再接続すると、直後のみ合流できるときもあるが、

しばらくすると合流できなくなる。

Switch上のNATタイプはA。調べるとfull cone NATとでるので、なんか行けそうに思えてしまう。

いろいろ試行錯誤してみた結果、

結論を書くと、PPPoE接続用にヤマハのページにのってるテンプレフィルタを、

DS-Liteの方にも追加することでいけるようになった。

そうするとfull cone NATには見えなくなる。

Port restricted cone相当になって、NATタイプはBになる。

なんか悪くなった感じがするが、こうすると問題なく合流できるようになる。

よくわからんが、DS-LiteNATテーブルの保持時間が短いのかもしれん。

そして、SwitchがFull coneだと思って接続している場合は、

それに甘えた通信方法をとる一方で、

最初からPort restrictedだと思って接続する場合は、なんかいろいろ頑張るので、繋がるんじゃないかと思う。

適当だけど、繋がったからよしとする。

避けるべき会社の見分け方

・給湯室に焼酎ペットボトルが置いてある

・応接室のテーブルがよく見ると雀卓

プレミアムフライデーなのに今も事務所の明かりがついてる

2018-02-23

安くて量が多い系の中華料理屋で夕飯を食べてて

隣のテーブルカップル巨峰サワーとかポテトとか頼んでて、おいおいと思ったけど、

ちゃんと店側がサワー類やつまみメニューとして用意しているわけだし、

単価も高そうだし、あちらの方が正義なんだなと思い直した。

後、安くて量が多いというのは、

ラーメンチャーハン餃子で800円くらい

チャーハンは半チャーハンではなく一人前、餃子も大きめ)

出先の時間調整で、ノマド()受けしそうな広テーブルコンセントあるカフェにいるのだが、

かいノマドってるらしき女性が、おそらく結婚式司会者業?の人で

混んでる昼過ぎカフェの、広いはずのテーブルを2人分ほど占拠して

バラバラと広げてる紙が、新郎新婦の来歴やプロフィールが書かれた一覧表。

頭書には会場名と結婚式の日付もばっちり、

新郎新婦家族構成出身地、進学先勤め先はもちろん、祝辞する人のプロフもばっちり。

かい側に座るわたしにはもちろん丸見え、

更に混んだ店内の通路をすり抜ける客達も見ちゃうよね思わず

からないのは、この仕事が依頼された会社名前と、

他人プライバシーを都会の真ん中でベローントだらしなく開陳してる

この女が誰かという事。

理不尽やなぁ。

新郎新婦ならびに関係者の方々には同情する。

混んでる店で1人で2人分占拠するなや、という不快感以上に、

結婚式プロデュース業とか、思えば個人情報の坩堝なのに、

ずいぶんしつけのなってない人を使うんだなって。

結婚式しなくてよかったよ笑

2018-02-22

anond:20180221195103

逆にいうけど、あなたあなたナウシカに肩入れしすぎている。

しろ神の視点からこそ読者として客観的評価するべきだ。

読者なんて結局のところ神の視点以外の視点なんて持てない。

それは感想評価に対する批判になってない。

墓所側の言い分はどうなんだ。

人類の行きつく先として巨神兵王蟲を作るほどの高度な科学技術を手に入れたが

ヴ王ナウシカの好む人間としての闇が強すぎた結果、滅びの道に進んでしまったのが旧人類ではないか

滅びに進むにつれて旧人類はナウシカたちが想像するよりもずっと大きな絶望と失敗を繰り返した。

ナウシカのいうような「血反吐を吐いてまで」という経験旧人類側はもう既に十分すぎるほど経験している。

今を生きる、今だけしか生きてこなかったナウシカからこそ、

墓所側の歩いてきた歴史を信じられないし、同情もできなかった。

反吐を吐いて進んだ道の答えが新人類であり、現生人類たちが例え環境適応し生き残ったとしても、

最後には旧人類の歩んだ道をなぞるだけだ。

まったく徒労でしかない。

人間性の闇を捨てる計画を立て、自分たち破壊した環境を取り戻すために尽力した行動と選択は、全部旧人類の流れた血によってつくられている。

神の視点に立たずともナウシカには墓所側の行動と動機推し測るだけの情報は十分すぎるほど得ている。

ナウシカエゴが贔屓されたのは、それは自分たちに向いていたからだ。

ナウシカ庇護を受けているからこそ心酔するのだ。

ナウシカ自己犠牲や時には反知性的犠牲行動を、「良い」と思ってやっている。

からこそ危険まりない。

やりたいから、やっているだけであり、その行動の結果がどうなるか推し測る能力にたけているわけではない。

トルメキアの兵士を怒りに任せて殺した場面でも仲間をより危険さらすだけだ。

しかナウシカはやった、やりたいから。

彼女ヒトラーと同じことをしている。

 

墓所側が攻撃してきたか交渉決裂。

墓所側が攻撃するのは当たり前のことだ。

旧人類の悲願は人間性の闇を捨てることだ。

現生人類死滅させたいのも当たり前だ。

それが残っていては計画が水の泡になる。

交渉する余地など最初からない。

旧人類は徹頭徹尾新人類を次の星の覇者にしたいのであって、現生人類はずっと捨て駒としてしか見てない。

からこそ武力で負かして交渉テーブルに無理やり着かせる必要がある。

あの時点で武力衝突するのは当たり前のことだし、それで和平が成立しないというのも早計すぎる。

交渉の主導権は武力で勝っている側にしかない。

交渉戦争が終わってからしかできない、墓所現生人類戦争はあの時点では何も終わっていない。

しろ墓所からしてみれば現生人類約束を守ってくれるなんて信じられるわけがないんだから

真実を話せば殺される、なら戦うまでだろう。

実際その予想は当たっていてナウシカという現生人類に殺されたわけだ。

 

王蟲は変わったけど、新人類が変わるわけがない。

それもまた思い込みにすぎない。

旧人類の計画では新人類現生人類死滅した浄化された世界ではじめて活動を再開する生き物であって、

現生人類共生しながら生きる環境など想定していない。

それが一体新人類にどういった影響を与えるかはそれこそ神ですら分からないことだ。

完全に未知の領域であり、王蟲のようによりよい変化が起きる可能性もあるし、

現生人類に対しても変化をもたらす可能性がある。

そういった可能性のある未来を確かにナウシカはあの場で殺したのだ。

ナウシカ道化との問答で自然に生きて自然死ぬべきだといっていたが、

それはナウシカが産まれるよりずっと前から存在し何百年も経過した後の結果である

王蟲の心という、それこそ旧人類の計画で産まれた上澄みだけを掬い取って悟ったつもりになっているだけだ。

新人類に正しい審判を下せるのは旧人類でも現生人類でも新人類でも王蟲でもナウシカでもない。

はるかかなたの未来に生きる人類たちだ。

ナウシカエゴ自己犠牲狂信者範疇を超えている。

人々はナウシカを見て心動かされるかもしれないし、ナウシカのおかげで助かった人間もいる、

墓所までたどり着いたのも事実

だがそれは、そこまでは正しかっただけであり、この先もナウシカという暴力カリスマが正しくあり続ける保証などない。

ナウシカ聖人性の反証として最後新人類虐殺があったわけだ。

どれだけ偉業を成し遂げたとしても虐殺虐殺

人間性の闇に疲れて果てた旧人類側からしてみれば成し遂げられそうだった計画台無しにして、

生みの親どころか抵抗すらできない子どもを殺す悪魔しかない。

あの世で彼らは環境変化を生き延びた現生人類が再び科学技術を再興し、二度目の火の七日間に進むまでじっと見てるだろう。

ナウシカ行為正当性を産むことができるとしたら

現生人類が生き残ることではなく、火の七日間を再度起こさないと確信に値するものを示すしかない。

しかし作中の現生人類がそれを示すことはないまま作品は終わってしまった。

誰もが森の賢者のようにはなれない、それを実現しようとしたのが墓所の願いだった。

ナウシカを読んだからこそ、愚かな人類と決別しようとした旧人類の思考理解できるし、

現生人類側で誰もそれに歩み寄ろうとしなかったのは単にお互い戦争だったからだ。

ナウシカは決着がついたのに戦争をやめなかった。

現生人類のみんながナウシカに心酔してたわけではないように、

人間凶悪さを誰もが喜んで従っているわけではない。

2018-02-21

anond:20180220015905

まずは料理を作ろう。それも、いつもの義務感に迫られる料理ではなく、自分へのご褒美のための料理

作らされる料理と違って自分のために作る料理楽しいぞ。

まずは何が食べたいのかを決めるんだ。すでに料理はここから始まっている。

今の自分の気分はどう?夜になったらどんな気分に変わっている?

その気分の移り変わりを予測しながら料理を決めよう。

自分の胃袋には限界がある。この限られた胃袋の中に、何を詰め込んだら幸せになれるのかをじっくりと考えるのだ。

お腹が空きすぎていてはいけない。すぐ作れて食べごたえのあるものをばかりが食べたくなる。

まずはお腹を温めるために、インスタントでもかまわないかスープを飲もう。

それと少しの炭水化物パンでもおにぎりでもクッキーでもいい。そうしてお腹を温めて、脳にも糖分を送るのだ。

そしたら温かい飲み物を一杯入れよう。

ゆっくり深呼吸をして、リラックスした気分で自分の心の奥底と会話をする。

今日は何を食べたい?」

食器棚を思い浮かべて、食べたい料理にふさわしいお皿をイメージする。

次に一緒に飲む飲み物を考える。一杯目に何を飲んで、二杯目からは何を飲もう。

グラスはどれにしようか。一人で食べようか、誰と食べようか。

その食事自分にとって一番のご褒美になるように想像をふくらませるのだ。

それが決まったら次はレシピ検索

料理名レシピだけでは選びきれないほどの結果が表示されるので、そこに一言自分の好きな食材アレンジ、めんどくさがりさんは”簡単”とか”火を使わない”とかを加えてみるといい。

そうしたら次に買い出しだ。

いつものスーパーで人混みに揉まれるもよし、せっかくのご褒美なのだから普段は買わないようなお店に言ってみるもよし。

それだって外食に比べればたかが知れている。なにせ自分へのご褒美なのだ。ここでケチ必要はない。

お買い物が終わったら少し休憩。

ここでもう一回温かい飲み物を飲んでリラックスしよう。

もし疲れたとおもったらお昼寝も大切だ。先にお風呂を済ませてしまうのもいい。

美味しい料理を食べるためには、肉体にも最高のコンディションが求められる。

疲れて急いで作ったのでは料理も美味しくならないし、体も美味しさに鈍くなってしまう。

味気ないご飯なんてそんなもの料理の味そのものより、その時の空気やコンディションのほうが味には大きく影響するものから

さあ。準備はできた?

ここから調理開始。でもちょっとまって。

せっかくのご褒美をどんな演出で食べたらふさわしいか考えてみて。

テーブルセット、照明、BGM、一緒にみるテレビ番組映画、静寂だってかまわない。

大切なのは自分料理とちょうどよく向き合える雰囲気作り。

そして次に大切なことは、これから作る料理、できたてをすぐに食べること。

ゆっくり呼吸を整えて、何から手を付けて、何で終わればぴったりに食べることができるかをよく考えよう。

使わなくなった調理器具はすきを見てすぐに片付ける。

料理ができて最後に残る調理器具は、思い切ってあとで片付けるように諦めよう。

今日の料理自分へのご褒美なのだから明日自分に甘えてしまおう。

いよいよ実食!

出来た料理が美味しくても思った味と違くても、今日一日頑張った自分を褒めながら食べよう。

頑張った自分のために頑張ってくれた自分を褒めるのだ。

自分のために頑張った自分自分が褒めなくて誰が褒めてくれるというのか。

そしたら自然と出てくる言葉

自分に向けて「ありがとう」

いつもなかなかもらえないけど、何よりこれが一番のごちそうさま。

明日の朝の片付けが少し面倒くさいけど、明日自分にも先に「ありがとう」といって放っておこう。

自分のために一生懸命に作る料理はいいぞ。

過去未来がつながって、すべての自分自分のために一生懸命になるから

そうして心も体も栄養を蓄えたら、また未来自分のために頑張る。

料理は数ある自分エコシステムの中でも飛び抜けて優秀なものだよね。

疲れた料理。すべてを忘れて料理

おすすめは、ちょっとむずかしい煮物スパイスから作るカレー、失敗しない鍋、ホットプレートでなんでも焼肉

スイーツ楽しいけど、かなり難しいからいきなりはおすすめしない。

まずは自分レベルにあった料理に挑んでみよう。


最後簡単メンタルにも効果的なステーキの作り方を置いておくね。

簡単に作れて、香辛料と肉の焼ける匂い幸福度MAX。

用意するもの

ステーキ肉(厚さ1.5cm以上がおすすめ

・塩、胡椒

・お好みでカラシ醤油ポン酢など

キッチンペーパー、アルミホイル

・食べる1時間前くらいか冷蔵庫から出して常温に戻す

・肉の片面にまんべんなく胡椒を振る

フライパンを温めて、大さじ一杯程度の油を敷く

・油が温まって水のように柔らかくなったと思ったら、胡椒を振った面から肉を焼く

アルミホイルを肉の大きさより2回りほど大きく切って、肉の上に軽くかぶせる

・強火のまま3~5分待つ

アルミホイルをどけて肉をひっくり返し、塩を肉の重さの3%ほど振る(300gなら10g

・再びアルミホイルを乗せてそのまま強火で2分ほど焼く

・お皿を用意して、肉を一旦お皿に移す

フライパンの油をキッチンペーパーで拭き取り、再びフライパンを熱する

胡椒を振った面から再び肉をフライパンに乗せて、アルミホイルを被せて強火のまま3分焼く

アルミホイルをどけて肉をひっくり返して1分ほど焼く

・お皿に移して完成

フライパンはとりあえずそのまま。さっさとお皿をもってテーブル直行

カラシ醤油ポン酢をお好みでかけながら、一気に平らげる!

肉だけはコゲが美味しく感じる不思議食材

でも、油を敷かないと鉄板では温度が上がりすぎて炭化してしまう。

かと言って油が残るとあとで重たい。だから表面をカリッとさせるために油のあるなしで二度焼き。

そとはカリカリ、中はジューシーステーキが完成!

時間でここまで幸福度が振り切る料理も珍しいってくらい簡単にうまくできます

美味しさに占める味覚の割合って、実は2~3割しかないそうですよ。

他の7~8割は、それ以外の要因。

誰とどこで誰が作ったものをどういう出会い方をしてどんな雰囲気の中で食べるか。

先味(料理との出会い方)、中味(食事中)、後味(食後)、全てが揃った料理出会えると、人は幸せを感じるそうです。

いつも頑張ってる自分への最高のご褒美を見つけてください。

あなた幸せを心より願っています

anond:20180220230710

かにナウシカがいなければ現生人類はすぐに絶滅していただろう、そこは認める。

しかナウシカに全責任押し付けたのなら、押し付けられた最高責任者であるナウシカ最後まで慎重な判断をするべきだった。

墓の技術を用いれば現生人類が新しい環境でも生きていけるだけの可能だってあった。

その真偽を確かめる前に破壊したのは全責任を背負わされた者の判断としては絶対に間違っている。

人が傲慢であることを認めるなら例え危険を冒してでも墓の技術現生人類存命のために転用しようと努力するべきだろ。

ナウシカ境遇に対する同情は当たり前だが、それとは分けてナウシカ現生人類運命決断する立場いたことを理解するべきだった。

現生人類奇跡的に新しい環境適応できる確率と、

墓と和解する、墓の技術を使って適応できるよう変わる、新生人類共存の道を歩む確率なら後者の方が高いことは疑いようがない。

武力制圧観点からなら生殺与奪拳をナウシカが握った時点でついている。

その後は交渉テーブルにつくのが最善策だった。

ところがナウシカは根っからテロリストから相手が無力化しても最後まで暴力を手放さなかったわけだ。

その場にもしヴ王がいたらやはり選択は違っていただろう。

真意を聞かされた人間ナウシカだけだったのが現生人類旧人類・新生人類全員の不幸だった。

それにナウシカ押し付けられた側というのなら、ナウシカ現生人類と話し合い情報を共有しあったか

勝手に一人で現生人類を愚かだと決めつけて話すタイミングもあったのに、一人で判断し一人で決断してたじゃないか

それがエゴ以外の何だというんだ。

王蟲とは心を通わせるというが、ナウシカのような特異な人間でないからこそ現生人類を導く役目があったのではないか

カリスマ求心力を向かわせた先は結局ただの暴力破壊活動だった。

それが真実であるのは最後破滅主義選択物語っている。

人間は、追いつめられるとその人間の核心に迫る。

平時においてはみなまとも、とは夏目漱石言葉だが、平時でないからこそナウシカ本質が浮き出た最終審判となった。

どれだけ苦しくても人の命を奪ってでも生きたいと願わない人間もいる。

ナウシカ危険な道を手探りで歩くことよりも、エゴイズムにまみれた自分の信じる正義現生人類の生きのこ選択を奪った。

それはナウシカに背負わされた責任よりも遥かに重い結果だった。

何度でもいうが墓の技術破壊したというのは取り返しがつかない選択だ。

政治力武力を持った人間が行うべき選択は、支持率多数決問題ではない。

正しい歴史が残るかどうかだ。

それは現実世界でも同じだ。

 

ってこんだけ書いててヴ王もその場にいたような気がするなあ。

というかラストヴ王ナウシカ決断に納得してるのがやっぱり腑に落ちないわ。

ヴ王なんて墓所技術を何としても手が欲しかった側の人間じゃん。

墓の技術でとんでもないことになると分かってても欲しがるタイプでしょ。

なんでぶっ壊したナウシカ共感してるんだよ。

そんなお人よしなら不毛権力争いしてるわけないでしょ。

大団円にしたかたか宮崎ヴ王思考を捻じ曲げたのか、ナウシカカリスマに当てられたのか、わからんけど。

2018-02-19

ベンチャー幹部から転職記録⑭ コンサルファーム事業会社か。

コンサルファーム事業会社か。

経営とか●●企画とか事業推進とか課題解決かに携わる人が転職だったりキャリアアップを考えるときに直面する問題

ご多分に漏れず、自分も直面している。

今、検討しているポジションの特徴を整理すると以下のような感じ。

コンサルファーム 

 年収:大

 退社時間:21時~22時

 通勤時間:1時間~2時間クライアント先による)

事業会社事業企画

 年収コンサルファームよりも入社時で▲50~100万

 退社時間:19時ごろ

 通勤時間:45分

コンサルファームは成果を出せば昇格するので、ひとつ昇格すれば+100万とか。

ふたつくらい昇格したら年収1,000万も。

事業企画の方は、大手グループの子会社で、福利厚生バッチリ残業も少ない。

しかし、どんな給与テーブルになっていて、どうなったらどう昇給するかは不明

しかしらポストが埋まっていて、空かない限り昇給しないかも。

要はバリバリ働いてジャンジャン稼ぐか、ワークライフバランスを整えて働くか。

かなり難しい選択

から近く、残業も少ない職場は、短期的にはとても魅力的。

しかし、あと30年位働くことを考えると、果たしてどうなのか。

成果を出したら給与は増えるのか。

業績が悪化して、給与カットリストラ配置転換リスクは?

このポジションで数年働いた後に、転職可能なのか。

などなど、考えればキリがない。。。

それに対してコンサルファーム不安ハードワーク。

きちんと成果が出せるのか。

一生勤められるのか。

正直、一生勤められるイメージはない。

そうなると、数年後にもう一回転職をすることになる可能性は大きい。

ただ、数年しっかり勤めて成果を出せれば、その先の選択肢はあると思う。

直近のワークライフバランスは望むべくもないが・・・

非常に難しい判断

2018-02-14

anond:20180212220528

元増田は本当にお疲れ様

前に飼っていた猫は乳癌で長く闘病していたのだけど、生まれた時から一緒に育った猫だったので大変辛かった。

その頃のことを思い出したのは元増田記事を読んだからじゃなく、昨日、その後に飼った別の猫が死んだからだ。便乗するのを許して欲しい。誰かにまれたいわけじゃない。吐き出さないとつらい。


今回の猫は心臓悪化から機能が低下して内蔵まわりを水びたしにして呼吸困難で死んだ。

そんな疾患を意識したこともなく、ほんの三日前の午前中まで元気に普段通りに過ごしていたので寝耳に水としか言いようがない。

細かく書こうとしてみたが、すでに出来事の順番が曖昧になっていることに気づいたのでやめた。ともかくジェットコースターだった。レールが出発地点に戻らずちょん切られていて池の中に放り出された感じだけど。

前述の癌の猫について、飼い主の都合で痛みを長引かせてしまったという自覚があることと、呼吸困難の苦しさ(丸二日間ずっと苦しみ続けて睡眠もとれないのを目の当たりにみしている上、完治の見込みは一切無い)を考慮して安楽死を選んだ。

選択自体には後悔は一切していない。猫はもちろん一秒でも長く生きることを選ぶだろう、意識だってまだあるのだ。自分の顔を声を、撫でる手を認識している。酸素室で比較的楽な一瞬、しっかりとこちらを見て立ち上がった時、確かに意識はしっかりしていた。でも、苦しさが限界まできてから眠らせるんじゃ意味がないと思った。少しでも早く楽にさせてあげたいと思った。口から垂れた水滴がうっすらと紅色だったのを見て、呼吸困難の後、血を吐くというのは本当なんだと思ったし、そこまでさせるのは本当に可哀想だと思った。前日の夜、撫でさすりながら「この呼吸困難は落ち着くことはない」と悟った時の悲しさは深くて、その時にもう決断したのだ。落ち着かないんだから、早い方がいい。でもそれは今日その日のことだとはわかっていても、何時何分になるのか、どうやって決めればいいのか。その瞬間までずっと考えていた。今はまだ撫でれば寄り添ってくる。声をかければ反応がある。尻の付け根を撫でればしっぽも跳ねる。でも決めてしまったら最後もう二度と触れあえない。

バックヤードに入って声をかけてから就業時間ギリギリまでそばにいる許可を得て、酸素室のそば椅子に座って猫をずっと眺めていた。猫は午前中は水を飲んだりできるまでに安定していたが、午後から酸素室に入れる前のように口を開いて呼吸する状態に戻っていた。心臓を圧迫するから俯せになるより座る姿勢の方が本来は楽なのだが、疲れているので伏せっていた。どうにもできないのでアクリル板の前で声をかけていた。顔と顔を付き合わせてスリスリするのが好きな猫だったので、なるべく顔を近づけて、たまに話かけるようにしていた。

しばらくして猫が体を起こした。そのまま頭をアクリル板に擦り付けスリスリとした時、私は撫でてやることができなかった。すぐに猫は座りなおし、また伏せてしまった。この仕草が猫から最後要望だったこと、それにその瞬間に応えてやれなかったことだけが、後悔として未だに引っかかっている。最後の瞬間まで何もかもを飼い主が勝手に決めるんだから、その時の「撫でて欲しさ」くらい絶対的に満たされるべきだった。

その後、酸素室を明けてもらってチューブを口元に持って行きつつ撫でたりもしたし、それで尻尾はピンと張ったけど、そんなの飼い主が触りたくて触っただけだし、今こうやって失われた手触りを惜しんでボロッボロに泣いているのも飼い主の勝手なのだ

死も病も生きとし生けるもの代謝を続ける生物すべてに降りかかる災難であって、この出来事もことさら特別運命ではない。だけど、なんでついこの間までピンピンしてたのに撫でて温めても治らないのかわけわかんないし、その直前に何か特別なご褒美がないものか、よくわからんと感じてしまうのだ。ペットとして生きものを振り回している人間の罪悪感から来ているとか、そういうたいそうなもんじゃなく、あの時に応えてあげたかったと、叶わなかっただけに後悔というより残念感がドーッと心を浸したまま浮き上がることはたぶんない。

安楽死想像よりも一瞬の出来事で、ハッキリ言ってまだ生きてる状態なのではと思いつつ死体を抱えて帰宅したが、やはり運動としての反応がない以上、死んだものではあった。体温は一月の寒さ程度では全然去らず、猫を抱えているとき特有の暖かさがあった。その意味ではまだ肉体は生きていた。肉体が生きている、感触は変わらず生前のままなので、猫とはまだ別れていない、「魂はまだ離れていない」という感覚ストン理解できた。通夜をするのだと決めた。

猫を抱いた人は了解されていると思うが、猫を抱くというのは小さいものの魂を抱くということだ。あれの温かさはそういう種類のものだ。スピリチュアリズムとかではなく、あんなに小さくて柔らかくて温かい繊細な感触をするものが、電池もなしに瞬発力を持って動くことに感動する。あの感触を得るために(あと鳴き声や舐める舌を得るために)人間は猫を飼っている。

この撫で心地を一瞬でも多く体験したいと思って、コンパクト姿勢にまとめて、体から熱が去らないようにバスタオルで包みながらずっと撫でていた。

やがて家族が飯の支度が出来たと呼びに来たので、二回目の呼び立てで立ち上がって猫を置いた。いつまでも続けているわけにはいかないのは分かっている。ただ、失われるものを少しでも得たいという、やはり飼い主の勝手欲望であって、そんなものは不純な気もしたが別れの儀式なのだと思えば許されるのではという気もした。

寝る時はベッドのそばのローテーブルに安置した。なかなか寝入れないので無料ガチャを回そうとソシャゲを起動したのだが、そういえば一昨日もこれをプレイしつつ俯せになっていたら猫が胸の下に入り込もうと邪魔をするので追い払っていたなと思い出した、とその時は泣かなかったが今泣いている。そのことは特に後悔はしていない(猫は実際に邪魔な時は邪魔だ)のだが、失われた瞬間の尊さときたら途方もない。猫が生きている時は「寂しい」の気持ちは押し込められていて、ともかく理不尽な病に苦しめられている猫の「運命」が「可哀想」だという気持ちで頭がいっぱいだったのだが、死んでしまうと寂しいに浸ることが許される。寂しいは自分状態への反応なので、順番を間違えてはいけない。

翌朝、猫の体は冷えていたが、水が溜まった下腹部がぶにぶにとしているせいで毛並と相まって生前の手触りを保持していた。腹に顔を埋めると猫本来香りは一切しなかった。発症してから口臭や小便の匂いもせず、口鼻や肛門に詰め込まれている綿と、昨夜寝かせる前に口元を拭った時の消毒剤の匂いがした。

その後、猫を弔ったわけだが長くなりすぎたので割愛する。

私が猫を看取ったのはこれで六匹目になる。回数を重ねるにつれ慣れるものだと感じていたのだが、正確ではなかった。この最後の一匹になる前は多々飼いをしており、一匹が死ぬことで猫の気配がなくなるということはなかったのだ。

最後の一匹になってから四年。この一匹だけは老衰でヨボヨボになりボケてあちこちに放尿するのを世話しながら息を引き取ることになるのかなと、なんとなく考えていた。



ペットロスという単語検索してみたら気が滅入った。

例えばこの文章を書きつつ号泣するというのはよくわかる。自分体験を振り返り、気持ちを盛り上げて文章化するものからだ。

だが、なんの切っ掛けもなく涙がこぼれることがあって、その時の心境は確かに「悲しい」だから心体は一致しているものの、ささいな刺激で表出するので本当に困る。「悲しい」には悲しいし、寂しがっているのだが、そうしたいと思っていないのに気持ちが昂ぶってしまい困る。

その一方でその気持ちから断ち切られたくないと考えている自分もいる。猫の感触仕草を声を忘れたくない。何度も振り返って記憶に焼き付けたいと願っている。その中でその愛している相手がこの世のどこにも存在しないことを感じて自動的に涙が流れる

時間解決することはわかっている。涙がなくても気軽に思い出せる日はたぶん遠くない。でも今はいっぱい悲しい。悲しいので涙が流れるし鼻水は垂れるし、一昨日からずっと目蓋が腫れぼったいしおでこまわりが熱いし、今年はもう必要ないなと思っていた鼻セレブを買った。

猫のことが悲しすぎない心持ちになったら、また新しい猫を引き取ろうと思う。一匹目の生まれた時から一緒にいた猫と死別した後、猫はあの一匹だけだと思っていた自分を変えたのは昨日看取った猫だった。

猫は猫それぞれで全然違い、個性や猫格を持っている。上手く付き合える確証なんてない。でも捨てられたり放棄された猫と暮らすのはどんな相手だろうと悪くないものだし、そのことで幸せになれる猫がいるなら今までの飼い猫たちにも報いることにならないだろうかと、そうも思うのだ。それこそ飼い主の勝手解釈で猫にしてみたらどうでもいいだろうが、一匹でも多く飯で腹いっぱいな猫が増えるなら猫好きとしては嬉しい。




一匹目の猫は乳癌で死んだ。

腹が腐る匂いと一緒に眠っていた。腫瘍の膿を拭って消毒液をかけないといけないのだが、大きく身をよじって嫌がるので雑な対処しかできなかった。爪を切られるのさえ嫌がる猫だった。

最期が近くなるとトイレがうまくできなくなり、尻まわりに糞をつけていたので臭かったが、その頃になると体もうまく動かせなくなっていたので拭き取ること自体は楽だった。しかし、腰が抜けて糞尿の上でのたうつようなことが度々あり辟易した。

最後の日、私が居間インターネットをしている時に「ニャア」といつもの声で呼びかけてきたが、私は怒っていたので相手をしなかった。

学校から帰って死んだ猫を見つけた時、ついに来ものが来たということはわかっていたが、そのことが理解できなかった、というのが当時のノートを読み返してよくわかる。生きていた時なら絶対にしないことを猫にした。首を持って持ち上げた。そのまま持ち続けていたが、反応がなくて、手を離した。床に落ちた。現象として確認した。信じられないものを目の当たりにしたあの時の気持ちを私は今でも忘れていなかった。紙から取り出せる。いつでも。

風呂場に遺体を持ち込んで糞と膿を荒い流している間、全世界への呪詛を吐きながらずっと泣いていたことも覚えている。初めて触れた身近な死だった。なんて残酷なんだろうと思った。

あの頃のように大声を出して泣くことも、荒々しい気持ちになることも、もうないだろう。

供養もなにもかも、飼い主の勝手で、寄り添ってくれたあの瞬間だけが本物だった。

DBに生パスワードを保存してた

サイト運営を引き継いだんだけど

ユーザー認証用のユーザーIDのと生パスワードをそのままテーブルに保存してて吹いた

SQLインジェクション対策だけしてるのがまだ救いか

anond:20180214102549

本物の活字中毒はとにかく何でもいいか文字を目に入れていないと落ち着かない状態

実体験になるけど具体例を挙げるなら、レストランテーブルに置いてある三角柱宣伝ペーパーあるやん?あれをごはん食べながらずーっと読んでる感じ

あとは、トイレ入って消臭スプレーの後ろに書いてある注意事項とか読んでる

自分は誰かと一緒なら全くそんな症状は出ないんだけど、そうじゃない人もいるんだろうか

2018-02-12

anond:20180212010740

すごい伸びててワロタ

ご報告するとあのあとは流石に五回戦はなく、静かに眠れました。

ただ、翌朝の朝食が大広間で部屋単位テーブル指定されてたんだけど、隣部屋が隣テーブルで、つい二人の顔を確認してしまったよ。

可愛い女の子でしたw

お二人共末永く幸せに。

2018-02-10

https://anond.hatelabo.jp/20180210073442

言いたいことを忘れていた

アニメクラスタが数百円のバッジを自慢しても許されるんだから

ガジェクラが数十万の機器ちょっと自慢するくらい許してくれよ

しかも、身内でテーブルに並べてるだけだろ

誰に迷惑になるんだよ…許せよ…

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