はてなキーワード: 幹細胞とは
こういってもアル中は煙草は有害で酒は無害とか言い出すんだろうな
昔から内臓の寿命縮めるし今は幹細胞を少量でも死滅させる結果が出てんのに
つーか酔っぱらって何が楽しいわけ?酒なんて大学生で卒業しろよ
いい歳したおっさんがこの酒はうまい!とかどんだけ尊敬しててもそれだけで評価下がるわ
何の栄養にもならない毒物飲んでいいね!って馬鹿すぎるから頼むからやめて
酒の力に頼らないと言いたいことも言えない文化を変える努力しろ
店でアルコールを出すことを法的に禁止すればそれだけで飲酒事故を大幅に減らせるんだよ
人命や財産を優先して店内でアルコールを売ることを禁止すればいいだけ
酒飲みたければそれこそ煙草と同じように自宅でやってください
https://anond.hatelabo.jp/20171110125209
過去に別のドナーさんから提供された骨髄を移植したレシピエントさん
https://anond.hatelabo.jp/20171110205203
どちらも普通に生活をしていると全く知り得ない出来事で、マンガやドラマの中によくある「ドナーさえ見つかれば万事解決」的な描かれ方とは程遠い、圧倒的で重くて細かい現実が良くわかる。
いい機会なのでここで骨髄移植について書いておこうと思う。
まず移植というと腎臓移植とかを思い浮かべるだろうし、コメントにもちらほら手術とあるから誤解を受けやすいのだが、骨髄移植に限っては、手術はしない。
ドナーが見つかったら移植日を設定し、そこに合わせて致死量を超える抗がん剤と放射線(移植前処置)により、レシピエントの免疫を完全にゼロに持ち込む。これは一旦Goとなったら止めることはできない。
そしていよいよその日、day0に移植となる。移植自体はむしろ輸血に近い。血管から提供された幹細胞を輸注するのだ。そして生着を待つ。
ここで幹細胞が入れられないと当然レシピエントは死ぬ。移植が受けられなければ、移植前処置とは単なる殺人行為だからだ。ドナーが提供前に危険を伴う行為を制限される理由はこのことに他ならない。
ただし、やはりドナーにおける負担は現状、相当重い。自身の健康を損なう危険がある上、仕事を休んで検査をし、入院して痛みを伴う処置に耐えなければならない。
また、レシピエント側の問題として、ドナーの上記の準備を待つ時間がない、ということもある。その間、少なくともがん細胞をコントロールし続けなくてはならないのだ。
そういう意味で骨髄バンク経由の移植というのは最もハードルが高い。
まず知名度もあり、利用も多いのが臍帯血バンクだ。出産のときに廃棄される臍帯血を保管し、移植に使用するものだ。骨髄バンクとは違い、もともと捨てるものを保管管理するだけなのでドナー側の負担はほぼゼロだ。(出産前に提供の意思表示をするくらい。)
問題点としたら、得られる造血幹細胞が限られており、レシピエントの体格が良いと足りない場合がある、再発した場合に効果が期待できるドナーリンパ球輸注が使えない、臍帯血を採取できる施設が限られており、なおかつ出産はいつ何時始まるかわからないため、週末や年末年始など、採取できないケースが結構ある、などだろう。
骨髄移植は白血球の型(HLA)が全て合うことが望ましいが、これが一致するのが非血縁者間(骨髄バンク)だと一万分の一以下である。
この合致率を下げて、血縁者をドナーとしようではないか、というのがハプロ移植である。血縁だけあって、兄弟なら50%の確率で、親子ならほぼだいたいドナーになることが可能である。縁もゆかりもない他人のためにドナーになるのは負担が大きいが、兄弟や子どもであればどうだろう。しかも、抗がん剤や放射線で叩ききれない残存がん細胞に対する抗腫瘍効果も高いと言われている。
こう書くとまるで夢の治療だが、実際行われているのは日本でも数施設である。なぜか。移植をするということは、他人の免疫細胞を招き入れ、定着させるということである。そして、免疫細胞の役割とは、自己でないものを攻撃することである。
移植された免疫細胞にとって、レシピエントの身体は非自己でしかないため、当然攻撃対象となる。これが移植片対宿主病(GVHD)だ。
消化管に出れば1日何リットル単位での下痢になるし、吐き気が出ることもある。皮膚がぼろぼろになったり、肝臓がやられる場合もある。
そして、何より問題なのが、GVHD に有効な薬剤があまり市販されていないことだ。免疫反応がその実態であるので、免疫抑制剤が主力になる。当然、移植後から全身性の免疫抑制剤は綿密な血中濃度のコントロールを行いながら投与されるのだが、強力な免疫抑制は感染と表裏一体だ。局所のGVHD 制圧のためにはその場所にさえ薬が届けば十分なのだが、なかなかそういう薬はないのだ。
ではどうするか。
作るのだ、病院で。
この、2017年の日本において、薬剤師が、カプセルに、手動で粉薬を、つめている!
また、健康な人の腸内細菌を移植する、と言えば聞こえは良いがその実態はちょっとここでは書けないような、そんな治療も医師が自ら犠牲(犠牲?)になって行われていたりもする。
骨髄移植、それもハプロ移植となれば最先端医療である。しかし、最先端であるが故、市場規模が小さすぎ、まだまだ製薬会社を始めとする企業が手を出しにくい状況であり、医療スタッフが手弁当で補わなければならない部分も多々あることは記しておきたい。
レシピエントの方が書いていた、骨髄移植が生きるか死ぬかぐるぐるポン!というのは確かにその通りであるが、移植後の生存率とQ O Lを少しでも上げるために、現場ではいろいろ、本当にいろいろ、試行錯誤を重ねている。
先日の続きを。
大手出版社でSEOのデタラメな医療記事を書いて辞めた私のしごと
http://anond.hatelabo.jp/20170205201944
大手出版社でSEOのデタラメな医療記事を書いて辞めた私のはなし
http://anond.hatelabo.jp/20170129142538
http://anond.hatelabo.jp/20170206220352
DeNAのMERYも復活するそうだが、この大手出版社のサイトは、ずっと根拠の怪しい医療記事や美容記事を公開し続けている。
http://anond.hatelabo.jp/20170125084824
リスクを謳うこのサイトが好きなのは、「腸内腐敗」という言葉。本当に腐敗していたら腸重積や血栓症を疑うべきだか、ここでは便秘は即腐敗。日本人女性の半分は腸が腐敗しているそうだ。もちろん医師の取材などはない。
また、広告も滅茶苦茶だ。4か月腐らないリンゴから抽出された「リンゴ幹細胞」なるものが入った化粧品を使うと肌が覚醒するそうだ。幹細胞はノーベル賞を受賞したiPS細胞でおなじみって、小保方さんもびっくりだろう。ただ、こんな広告記事でもページビューさえあれば広告主からお金がもらえる。
専門家が執筆しているとあるが、ライターは表に出ていない形でクラウドワークスやランサーズなどに発注していた。このサイトは、日本の誰もが知る大きなニュースサイトにも配信しているが、配信先にはクラウドワークスやランサーズのことは伏せてある。なので、今日も専門家の信頼性の高い記事として、単価の安い素人の記事が配信され続けれいるのである。このサイトのクラウドソーシングの求人の募集も未だあるし、クラウドライターへの指示書も手元にある。
しばらくしたらポスドクになる予定の者だけど、ちょっとぼやきたい。
少し前にどうしてもやる気が出なくて、一日中「サービス残業」とか「労働ダンピング」とか、その他類似するキーワードで、はてブを検索して、記事とかコメントとかを読んでいるだけの日があった。はてブコメントでは、サービス残業に対して批判的な内容が多く、中には、サービス残業をする人は犯罪者というようなコメントもあって、それにも星が沢山ついて人気コメントに上がってきていた。
そんなのを読みながら、ある出来事のことを思い出していた。二年ほど前に、ある日本人研究者が新しい多能性幹細胞の作り方を発見したというニュースがあった。最初の記者会見の中で、確か、彼女は休日も含めて毎日12時間研究室に居るというようなことを語っていたと記憶している。そのことについて否定的なコメントは、自分の観測範囲内では見当たらなかった。当時、彼女は主任研究員の地位に居たが、恐らくそれ以前のポスドクの時代からそのような働き方をしていたと思うし、どのような雇用契約であっても同じであったろうと思う。
私がこれからなろうとしているポスドクはパートタイム職員で、時給いくらで一日7時間勤務という雇用条件である。うちの大学にいるポスドクは皆同じような契約で働いているはずだ。しかし、周りを見回しても、定時に帰っているポスドクは皆無であり、だいたい彼女と同じくらいの時間研究室で仕事をしている。定時で働いたら、研究室にいる時間は8時間なので、土日含めて毎日12時間研究室にいたら、月の残業時間は150時間を超える。そして、その時間外勤務について、給料をもらっているポスドクもいない。つまりすべてサービス残業である。これは労働力のダンピングではないのか。しかし、そのダンピングの末に何らかの大きな研究成果を発表したら、あの発表の時にそうであったように称賛のコメントばかり寄せられるだろうと予想される。休日も無く毎日12時間働いたという話すら美談として扱われるだろう(もし自分の研究がメディアで扱われたら称賛のコメントばかり寄せられて欲しいと思っていることは念のために書いておく)。自ら進んでサービス残業をする会社員が犯罪者とまで言われるのに対して、この違いは何なのか。
そもそも、仕事の内容的に時間給で雇おうとするのが間違いなのだとは思う。しかし、現状そういう契約で雇われている人が沢山いて、彼らはその契約など無視してサービス残業を常態化させている。そこに後から入って競争するには同じことをするしかないだろうし、自分も当然のようにそうするだろうと思う。
ただ、大学や研究所の外の人から見てどう思われているのかについては気になるところである。サービス残業は悪であると考える人達はこの状況についてどう考えているのか。研究は特殊な業務であるから、このような形での長時間労働も許容されると考えているのかどうか。
Winny開発者逮捕→東大法の権威を守るため、学閥内の粛清ってやつ
原発爆発は天災か?→実際は古いアメリカ製の原発を偉い人の都合で先送りにされた人災、菅元総理は座っているだけで政治的に楽勝だった
理研の幹細胞は女が悪いか?→女をネガキャンすればするほど裏があるのがあぶりだされ、理研エリートが理研で首をつらされた
安保関連の茶番→公明党下野させるのが一番簡単だが、インフレターゲットとセットなので茶番をやってガス抜き以外どうしろと・・・国立も話題そらしだろうな・・・
宮崎駿基地問題→本当は安保拡大解釈に反対なのだが口止めされて妥協点として基地問題に反対したのだろう・・・
言いたいこともいえない世の中じゃ・・・インボウロン
STAP騒動を笹井の視点で、ギャンブルとリスク管理の側面から考えてみると、リスクミニマイゼーションではなく期待値の大きい方を選択して破れた、ように見える。
敗因は小保方が稀代の嘘つきであったこと、また稀代の無能研究者(実験音痴・パソコン音痴)であったことである。
小保方とそのケツ持ち(おそらく西川が中心)に、「酸浴あるいはその他の刺激による、遺伝子導入によらない、細胞の初期化と多能性獲得」の可能性を聞いて、燃える。
この時点ではおそらく純粋な科学的探究心と幹細胞研究トップランナーとしての野心の両方が刺激された。
笹井が論文の構成を考え、小保方にそれに合うデータ出させる、という共同作業が開始された。
笹井は極めて優秀なので、中にはかなり怪しいデータがあると気づいていたが、「酸浴による初期化」というメインストーリーが本当であれば、
一流誌に論文さえ載せれば、莫大な予算でこの領域を牽引して独走状態に持っていけると考えた。
① 怪しいデータを無視して論文を完成させる → すれば莫大な予算と名声、仮に不正データが露呈してもコリゲンダム程度かな?
② 怪しいデータを突っ返して小保方を問い詰め、関係を終了 → 自分を含め幹部が採用の責任を問われる
ここで①を選び、論文発表直後から疑惑にさらされる。第一の賭けに負けたのである。
小保方に確認し、肝のデータである奇形腫の免疫染色が流用であることを知る。
この時点で小保方が全て捏造であることを笹井に白状したかどうかは定かでないが、笹井であれば「全てが捏造であり虚構」だと気付いたはずである。ここで第二の賭けである。
① 全て虚構でしたと言って謝罪する → 論文共著者および理研CDBの権威は失墜、Natureおよび姉妹紙からは出禁、研究費獲得もかなり厳しい。
しかし駒沢&下村など過去の例を考えれば、少なくとも小保方以外は科学者として退場というレベルの厳しい責任追及はない。
② 些細な取り違えであり現象自体はリアルフェノメノン → ウソをつき通せればフェードアウトできる。無理ならみんな終わり。
この時点ではSTAP細胞がES細胞であったというゲノム解析結果などは出ておらず、直接証拠が露呈することはないと踏んで、②に賭けた。
会見で笹井は実によくやった。
客観的データからはかなり不利な状況であったものの、天才的な頭脳でディベート力を遺憾なく発揮し、記者の質問の論点をずらして、自分の主張を堂々と述べた。
ほぼ全ての専門家(広くは医学生物学者、狭くは幹細胞研究者)が、「完全に虚構だろう」と思っていた状況から、
少なくとも私はあの会見で自信が揺らぎ、「あれ、やっぱりSTAP現象自体はリアルフェノメノンなのかな。いやいやそんなわけあるかい。
でも論理的には筋が通っているし・・・。」ぐらいまで揺さぶられた。
その辺は近藤滋さんのtwitterを参照。http://whatisascientist.blogspot.com.au/2014/04/blog-post_18.html
その後、8番トリソミーやアクロシンGFPなどとんでもない解析結果が続々と出て、科学的には完全に虚構であったことに疑いの余地がなくなる。
最初に言っておきますが、当然ながらSTAP細胞の存在には極めて否定的で、関係者を擁護する気持ちはありません。
いまさらですが、早稲田の学位論文問題について思うところがあったので書きます。
私が書く内容は部分的には全て他者の意見としてさんざん既出ですが、全体を通して私と同様の意見を見たことがありません。
結論からいうと、私が望む結論は、
1. 小保方の学位は取り消す
2. 博士課程に復学させたうえで再度の学位審査とそれにかかる指導を無料で行う(姿勢を示す)
3. それでも下書きだと見え透いたウソをつくのなら退学にする
(4. たぶん結果的に小保方だけ学位剥奪、他のコピペ博士は再審査で生き延びる)
当該学位論文が博士の学位に値しないことは明白です。したがって学位は剥奪すべきです。
学位は資格に準ずるものですから、過失の有無を問わず温情措置はあり得ません。
しかしながら、博士号取得時点でまともな英語論文を自力で執筆できる大学院生が、特に理系の実験系で、現実問題としてどのぐらいいるでしょうか。
私の大学は「出版された査読付英語原著論文に日本語要約を添えたもの」を学位論文と認める規定でしたので、学位論文自体には苦労しませんでした。
一方でその根拠となる査読付英語原著論文については、指導教官によって徹底的に修正されました。面積比で赤:黒=8:2ぐらいでしょうか(笑)。
それでも兄弟弟子よりは大まかな文章構造がはるかに残っていて、褒められたぐらいです。
私の大学は超一流大ではありませんが底辺でもないので、感覚としては博士号取得前後の一般的な研究者はせいぜいマテメソとFigure legendを自分で書けるぐらいでいーとこじゃないでしょうか。
したがってこの問題の本質は、大学側によるネグレクトであって、書いた小保方よりも、あの論文を通した教授会と、あの論文を提出させた指導教官の責任が重いと考えます。
もちろん、いくら下書きとはいえ序章をまるまるコピペするとか、試薬会社のカタログからとった図を流用するなんてもってのほかです。
ですが普通は指導教官が気付いて一喝すればいい話です。「おまえふざけんなよ。」で済むところでしょう。
だから単純に学位を剥奪して、「学位が欲しいなら入学し直してもう3年下積みしろ」というのは理不尽に感じます。授業料の対価としての指導を怠ったのは学位の発行側なわけですから。
学位の取り消し、留年扱いで復学、その間の授業料無料、というのが落としどころだと思います。
しかしながらその上で、製本された論文が下書きであるとか、タイムスタンプが直前のファイルを完成版と言い張り、しかもそれも不十分とか、その辺もろもろによって、「品行が悪いことを理由にして退学」にすればよいでしょう。
そうすれば早稲田ひいては日本の博士号の価値はほどほどに守られ、すでに研究職についている他のコピペ博士の立場も保全されます。
いかがでしょうか。
ありとあらゆる器官に変形する万能性を秘めたSTAP細胞を投与されたサルが、
http://www.tanteifile.com/diary/2014/05/14_01/
ハーバード大学のバカンティ教授らはNature論文発表直後に「STAP細胞移植した脊髄損傷猿が著しい回復をした」と発表した。
基本的に少なくとも霊長類を用いた移植実験では施設内倫理委員会の承認が必要となる。マウスならばそれほどでもないが、
犬以上の大動物なら厳しい審査になる。今回の場合、彼所属のBWH(ハーバード大学医学部関連病院の1つ)で審査がなされているはずだ。
よって、理研はバカンティ教授らと病院の広報にSTAP細胞関連の動物実験に関する審査資料の情報開示請求を行えばいい。
そこには「ハーバード産のSTAP細胞(STAP幹細胞)」に関する記述が詳細に書かれているはずだ。日本では理研のSTAP細胞
(STAP幹細胞)に関する議論しかされていないが、ハーバード大学にSTAP細胞(STAP幹細胞)があったか否かがこれでわかる。
さて、関係者によれば「上記の猿は逃げた」とのこと。
参考画像
https://pbs.twimg.com/media/Bngu1GNCEAA3Ggs.jpg
http://livedoor.blogimg.jp/manaboomax/imgs/7/1/71771629.jpg
http://blog-imgs-68.fc2.com/j/i/j/jijimonster/jijikaijyuu36.jpg
http://www.nicovideo.jp/watch/sm22787445
[niconico:sm22787445]
Natureに掲載された2編の小保方論文を、そこそこ詳細に、「抄読会でプレゼンする」ぐらいのレベルで読んで気づく違和感は下記のとおりである。
2) 蛍光顕微鏡によるGFPの検出で、ネガコンの細胞に赤いフィルタを使っている
以上は理研の調査委員会で争点になっておらず、またいずれの会見でも取り上げられていない。
5) たかが3,000 bpの電気泳動をパルスフィールドで行ったと主張
(普通なら30分で終わる実験をオーバーナイトでやってんの?)
これらの怪しい点は、仮にデータを捏造するにしてもあまりに場当たり的な印象を与える。少なくとも仮に平均的な能力を持ったポスドクが一から捏造するなら、このレベルで整合性を疑われるデータを出すことはない。全部をでっちあげたとしても、あたりまえの材料と道具を使って、少なくとも見かけ上は完璧な図を作ることができる。それも比較的簡単に。ただ同僚に察知されずにやるとなればハードルが格段に上がるし、疑いをもって詳細に見られればバレると思うが。
また不適切な画像処理についても、例えばバンドの切り貼りで境界を消すことなど、普通にPhotoshopが使える人にとっては造作もないことである。人間の髪の毛を背景に溶け込ませることに比べればずっと簡単だ。
したがって彼女は研究室主催者としてどころか、同世代のポスドクと比べても平均的な能力を備えていないと考えられる。しかし一方で理研のPIになれるのは研究者のなかで一握り、天才的な頭脳と連続の徹夜に耐えられる体力に加えて、キャリアの序盤で大仕事を成し遂げる強運が必要である。彼女は私の知る限り医学生物学分野ではここ10年で2番目の若さでユニットリーダーに採用されているが、これを高校野球に例えるならオンナ投げのピッチャーが甲子園優勝校のエースだった、みたいな話である。幹細胞分野には、CNSや姉妹紙に複数報の業績を有し、分子構造からマウスまでなんでも扱えるような数多のスーパーポスドクが、食うや食わざるやの安月給でこき使われており、公募•採用時における彼女の潜在的ライバルは数知れなかったはずだ。したがって採用経過が全く不透明で、仮に竹市先生がおっしゃるようにSTAPに強いインパクトを感じて特例で採用したにしても、笹井研究室の常勤研究員として雇い、スーパーポスドクとして育てるべきだったわけで、彼女をPIとして採用した責任は非常に重い。
デマ拡散に手を貸したと言われたので、せっかくなのでフルボッコされてる彼女を擁護してみるよ。
デマとされているSTAP細胞、純粋にそんなバカなと思うぐらい驚いたんだよ。インパクト半端なかった。
応用化学科で生命工系の研究室にいたこともあったので、それがどういう意味を持つのかはわかったし、将来どこまで波及するのかが想像できたんだ。
様々な分野で結果を残していて尊敬できる研究機関である理研が発表した論文で、データ・セットもしっかりしているし、マーカー組み込んで蛍光発光まで確認したり、幹細胞であることを証明するためにそこからクローンを作成したりしていた。
単純にできました!っていう発表だけでなくて、きちんと関連の実験まで済んだうえでの発表だった。
まじか、すげぇな、とんでもないな。ありえないな。まじか、すげぇな、まじか、と。繰り返しちゃうぐらい。
なのに、そこでなされた報道が「リケジョ」じゃない?「ムーミン」じゃない??
ガクっとくるよね。
そりゃ、論文の内容を査読するような報道がすぐにでるわけはないのだけれども、あまりにもだよ。
なんで普通に研究について書かれているブログがあるだけで嬉しかったんだよ。
でね、肝心のSTAP細胞の実在性、惹起性変化がありえるのかについてだけれども、2014年の今、あらためてこの分野が研究されるのはいいことなんじゃないのかなと思うんだよね。
発光現象はただの死滅細胞で、幹細胞はもしかしたら意図的な混入で、本当はかけらも存在しないのかもしれないけれど、理研が細胞外環境研究チームを組織しているように、これは現代においては再び研究のテーマとしては成立しうると思うんだよね。なぜなら変化をデバッグできるようになったから。
小保方さんの論文の作成手法は剽窃にまみれたものだったようだけれど、実験は大得意だけどそれをまとめるのは好きじゃないっていう人、実際に結構いるし。結果として動くものがあるんだから、ドキュメントなんて適当でいいじゃないという彼女の心境は、作ったソフトウエア、もう動いてるし、運用されてるし、製造したあとに詳細設計書かけとかいわれても、じゃあ切り貼りじゃだめですか?というSEのそれと本質的にはかわらないでしょう。
実際そこにバグ、瑕疵があれば責任者が遡及して責めを負うわけで、今回は彼女がそうなってしまっているわけだけれども、もし、細胞外環境による形質変化の惹起がありえるのだとしたら、それは歴史が証明することだけれども(便利な言葉!)やはり彼女は一度はドロにまみれたけれども歴史上の偉人にはなる可能性はやはりまだあるとおもうんだよ。そして歴史にも歴史的発見に伴った初動における誤認は例の枚挙に暇がない。・・・気もする。
論文が糞残念なことよりも、実験が正常だったのかどうかのほうが気になる。理研さんは実験ノートを見る限り実験はきちんとおこなわれているといってるし、ハーバードのチームは関連実験に進んでるんでしょ?
仮説が大いに間違ってて、そこを辻褄あわせるために切り貼りしちゃったみたいな無邪気でいてそれでいて致命的な失敗は、日本の科学における、あらゆるものに逆風をもたらすかもしれない。でも、実験そのもが作為や土器埋めちゃった系の創作がないと信じるのであれば、この逆風は超えなければいけない試練なんだとおもう。
擁護になってる?
状況をよく解説していると思ったので転載。
http://ikura.2ch.net/test/read.cgi/ms/1394709614/
■小保方晴子 メモ ①
・1983年生まれ
・実験時には白衣ではなく、祖母からもらったというかっぽう着を身につける、というキャラ作り
・研究室では指輪を日常的に着用、見せびらかして自分で女子力()アピール
・研究室にアメリカのころから愛用しているソファを持ち込んでいる
・実験室だけでなく、おふろのときも、デートのときも四六時中、研究のことを考えている(本人談)
・ムーミンヲタク 研究室のあちこちにアニメ「ムーミン」のグッズやステッカーを貼っている
・収集癖がある
・ポエマー
・松戸市立第六中学2年生の時、青少年読書感想文コンクールにて 『ちいさなちいさな王様』 で教育長賞受賞
・千葉県松戸市、最寄り駅から徒歩10分新興住宅街の一角にある一戸建て黄色い壁の豪邸
・父は海外に10年以上赴任していたので長い期間女4人で裕福に放埓に暮らしてきた
・父:一夫 韓国三菱商事株式会社常務理事・機械 事業本部長 母:大学教授 (心理学) 姉:大学准教授
■小保方晴子 メモ ②
・成績はピカイチではなく真ん中か、それより少し上ぐらい
・2002年、早稲田大学理工学部応用化学科に、AO入試(学力不問、面接と作文、人物重視で選考する)の1期生として入った
面接では、「再生医療の分野に化学からアプローチしたい」 と主張。
幼き頃より、研究者を志し、特に再生医療に強い興味を持っていたという。
父母のコネで入ったと自ら言ってたという話も
院生時代の2008年には学振研究員DC1(書類申請と面接で選考)になり、以降3年間に渡り 『月20万円の奨励金+年150万円の科研費』受領
・東京湾の微生物等を研究をし、2005年に院進学後は常田(捏造D論主査で共著論文あり)の指導を受ける
・2007年、専門を再生医療に転向し女子医大の研修生にもなり大和(捏造D論副査でSTAP共著)や
岡野(共著論文あり/TWIns所長/日本再生医療学会理事長)の指導を受ける
・東邦大東邦の同級生によると、彼女は思い込みが激しく、好きな男子と付きあってもいないのに付きあっている記憶になっていた 「不思議ちゃん」
「当時は、後に国立医学部に進学したバレー部の秀才にずっと片思いしていました。彼にはその気がなかったようですが、彼女はとても思いが強く、
『もう諦めたほうがいいよ』と忠告する友人たちに『もう彼女だもん!』と泣きながら食ってかかり、ハラハラしたほどです」(同級生)
■小保方晴子 メモ ③
・ハーバード大に留学し、悪名高い麻酔科バカンティ(STAP共著)に師事し
「全ての面で成功し皆が憧れる人生を送りなさい」 と助言され、小島(STAP共著)の指導で万能細胞の研究を始める
・ハーバード大では、 「ドクター・バカンティーズ・エンジェル」 と呼ばれて(自ら名乗って)いた
「博士号もない学生を雇用するのは無理だ」 とも事務員に言われたのに、不思議な力で2009年冬までの1年半ほども滞在する
バカンティ教授が 『アイ・ニード・ハー(彼女が必要だ)』 と言って引き留める
・ハーバード大に滞在中の2009年8月、STAP論文の原型となる論文が完成し投稿するが2010年春に却下され
審査した研究者、ネイチャーから 「細胞生物学の歴史を愚弄している」 という趣旨のメールが届き、酷評されて泣く
・博士学位取得要件の雑誌に投稿した査読付き学位申請用論文3本で、不適切なデータ処理・加工・流用・捏造行為
・Ph.Dの肩書きを使って再度ハーバード大に行くつもりが就労ビザが得られず諦める
・ハーバードで知り合った若山(当時理研所属でSTAP共著)に口利きを頼み、
理研CDB次期所長で35歳の若さで京大教授(京医卒)になったES細胞の権威である理研の副センター長・笹井芳樹の推薦を受けて理研入り
(左から小保方晴子、笹井芳樹、若山照彦 ttp://imgur.com/Fz5xqlC.jpg)
「化学系の出身で、生物学の先入観がなく、データを信じて独自の考えをもっていた。真実に近づく力と、やり抜く力を持っていた」
「僕はケビンコスナー、小保方さんのボディガードだ」 と、笹井から支援を受け、強力な後ろ盾を得る。
■小保方晴子 メモ ④
・2011年末、「酸に30分浸すと初期化する万能細胞(STAP)を作製」 (本人談) とノーベル賞級大発見世紀の大発見()をする
「渡された細胞の万能性を何度も確認し間違いないと告げると小保方さんは泣いていた」 (若山談)
・2013年3月、29~30の若さで、理化学研究所発生・再生科学総合研究センター・細胞リプログラミング研究ユニット・ユニットリーダー(教授級)になる
・「(STAP細胞は)マウスのリンパ球を弱い酸性の溶液に30分浸すだけで作製に成功した。
細胞を細い管に無理やり通したり、毒素をかけたりしても作製できた」(本人談)
・STAP細胞の名前を本当は「王子様にキスされて目覚めるお姫様」になぞらえた 「プリンセス細胞」(P細胞) と名付けようとしていた
・STAP細胞の優越性を説き、比較対象の山中教授のiPS細胞を貶め風評被害を与える(発がん性、研究の停止など)
小保方の誹謗を受けて、山中教授はiPS細胞の安全性を弁明する羽目に陥った
・「あきらめようと思ったときに、助けてくれる先生たちに出会ったことが幸運だった」(本人談)
「女」を使ったのか、権威ある男性に取り入るのが上手いのか、親のコネなのか
・現在は、小保方が笹井をセクハラで訴えている、との未確認情報も さんざん権威に媚びて取り入ってコネを利用して、用済みになったらポイ捨てか
・脊髄損傷のサルをSTAP細胞移植で治療したと発表したチャールズ・ヴァカンティ教授のグループの小島宏司の論文における不適切な画像流用が発覚
■小保方晴子 メモ ⑤
・小保方晴子が第一著者のNature Protocol誌の論文と、第二著者のTissue Eng Part A誌の論文において、利益相反事項の隠蔽の疑惑
・小保方晴子による博士号論文 『三胚葉由来組織に共通した万能性体性幹細胞の探索 (2011年2月)』
その33枚、ほぼ全部がコピペだったことが判明 (3月11日)
米国立保健研究所(NIH)が幹細胞の基礎知識を一般向けにネット上に掲載している文章から、ごっそり剽窃している
論文の冒頭、研究の背景を説明する部分がネット掲載の文章と単語の並びから句読点までほぼ同じ
文章の前後入れ替えや、見出しの変更、ネットで「この文書」と書かれていたのを論文で「この節」と書き換える、などの
つじつまを合わせた変更はあった。
小保方博士号論文のPDF: ttp://stapcells.up.seesaa.net/image/Background.pdf
剽窃された米国立保健研究所(NIH)の元の文章: ttp://stemcells.nih.gov/info/basics/pages/basics1.aspx
テキスト比較ツール difff《デュフフ》ver.6 : ttp://altair.dbcls.jp/difff/dev/obokata_copypaste.html
・博士論文、参考文献リストもコピペか、参考文献リストが他の論文と酷似している
第3章では38件の文献リストがあり、著者名、論文名、雑誌名、ページが列挙されている
これは10年に台湾の病院の研究者が医学誌に載せた論文の文献リスト53件のうち、1~38番とほぼ一致した
博士論文では一部文字化けしている文字があり、切り張り(コピペ)の可能性がある
リストは著者名のABC順で、元論文の38番はPで始まる姓のため、ありふれたSやTで始まる著者名が博士論文にはない不自然さがある
普通の論文では本文で文献を参照した箇所に(1)などの番号を添えるが
図を除いて 5ページある第3章の本文にはこのような番号はつけられていない
・小保方晴子による博士論文 P53, Endoderm(Figure 10)の実験画像は、コスモ・バイオ株式会社のホームページ掲載の画像からの盗用(3/13)
ttp://jump.2ch.net/?pbs.twimg.com/media/BijJAfvCcAAFE3d.png
■小保方晴子 メモ ⑥
・STAP細胞論文(Nature誌のArticleとLetter)
Stimulus-triggered fate conversion of somatic cells into pluripotency (30 January 2014)において、不適切なデータ処理・加工・流用・捏造行為疑惑
・120日でSTAP細胞を10^60個(ベテルギウス750個分)もの増殖に成功したというデータグラフが存在
グラフc: ttp://www.nature.com/nature/journal/v505/n7485/images/nature12968-f5.jpg
(山中教授の論文に間違って10^60になっているグラフがあったらしい。それを丸パクリしたから悲惨なことになった?)
・自分で文章を作成せず、他の論文(ドイツの研究者らが2005年にIn Vitro Cell Dev Biol Anim.誌で発表した論文)からそのまま文章を剽窃した疑惑が
しかも、正しい表記が無意味な言葉に変わってしまっていたり、誤記誤用がたくさん (意味が解かってない?)
例)
盗用元論文(正しい表記): 塩化カリウムを意味する「KCl」 → 小保方論文(誤った表記): 「KC1」という無意味な言葉に
盗用元論文(正しい表記): 二酸化炭素を意味する「CO2(シーオーツー)」 → 小保方論文(誤った表記): 「C02(シーゼロツー)」という無意味な言葉に
EDTA (EDTA) と、ethylenediaminetetraacetic acidの略称であるEDTAを誤って連続して記載
■小保方晴子 メモ ⑦
・2005年のドイツの研究者らの論文からそのまま文章を剽窃した為に、現存しない機器やWindows98環境でSTAP細胞の実験をした状態になってしまっている
新規に購入する事が出来ない古い実験機器、Win98、と
論文を剽窃した対象と思しきドイツの研究者らと同じ道具やOSをわざわざ全部集めて、STAP細胞の研究をしていたとでも言うのか
小保方のSTAP論文の文章の中には、ライカ社(Leica Mikrosysteme GmbH)の DM RXA RF8 落射蛍光顕微鏡 (epifluorescence microscope )と
フォトメトリクス社(Photometrics)のSensys CCDカメラの実験機器名も含まれているが、
これは、小保方が剽窃した疑惑のある2005年のGuo Jianliらドイツ人研究者が用いた実験機器と同一のもの
ライカのDM RXA 顕微鏡も、フォトメトリクスのSen sys CCDカメラも、1990年代末~2000年代前半に販売されていたもので既に製造中止の機種
さらには、Sensys カメラのウェブサイトには、「Then turn your computer back on and boot Windows 98/2000/ME/XP again.」と記載されており
Win 98が現役だったような時代の懐かしい製品
小保方らが研究室を立ち上げるときに、このような古い実験機器を新規に購入することは不可能であり、また中古品も出回っていない
■小保方晴子 メモ ⑧
・STAP細胞論文を、論文の価値を高めるために「簡単」と誇張していた (3月1~2日? 若山が毎日新聞の取材に対して告白して発覚)
・小保方晴子がSTAP細胞再現実験に成功した()と発表 (3月5日 理研発表)
・STAP細胞の公開した作成手順に新たな矛盾が浮上 (3月8日)
「一度T細胞に分化した細胞が初期化された結果生じた」(TCR再構成という“証拠”が「STAP細胞」のキメ手になった)という内容が
今回公開された作製手順では、「なし」と書いてある
・論文データ上のSTAP細胞とマウスのES細胞のDNA配列がほぼ同一だと判明
撮影した生の画像データではなく、紙の文書をスキャンするなどしてデータ化したものを切り貼りか (3月12日)
論文から写真だけを取り出して分析すると、写真の上の部分に別の写真の一部とみられる紫色などの線が入っているのが分かる
・STAP細胞論文の画像流用の問題を、1ヶ月前には、小保方と、理研の副センター長・笹井は把握していた (3月13日)
把握していた上で意図的に隠蔽か
・STAP細胞論文疑惑が生じると
「指摘されて初めて(ミスが)分かった。 全く気付かなかった。研究そのものを疑われるのは悔しい」 と
科学者なのに感情論を持ち出して悲劇のヒロインぶって若山に泣きつく
・弁明等はすべて他者に丸投げして、自身はファーストオーサー・ユニットリーダーの責任と義務を放棄して逃亡
理研神戸の広報担当者 「論文を書いた小保方晴子ユニットリーダーは休暇をとっており、同日中に結論を出す状況にはない」 (3/11)
http://www.riken.jp/pr/topics/2014/20140314_1/
http://www.riken.jp/~/media/riken/pr/topics/2014/20130314_1/document-4.pdf
PDFの中の文字が引っこ抜けなかったので、Microsoft Office Document Imaging使って文字にした。
精度はイマイチだけど、タイプするよりはマシだろうと思うので、情報共有。
誰かが引き継いでくれなかったら、明日清書する。
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平成26 年3 月13 日
経緯
平成26 年2 月13 日、独立行政法人理化学研究所く以下、「研究所」という0 ) の職員らの研究論文に疑義があるとの連絡を受けた研究所の職員から、役員を通じて監査・コンプライアンス室に相談があった。監査・コンプライアンス室長は、「科学研究上の不正行為の防止等に関する規程く平成24 年9 月13 日規程第61 号)J (以下、「規程]という0 )く参考資料)第10 条第3 項に基づき、当該相談を通報に準じて取扱うこととし、規程第11 条に基づき、同日より同年2 月17 日の間、予備調査を実施した。予備調査に当たったものは、石井俊輔、他4 名である。研究所は、予備調査の結果の報告を受け、平成26 年2 月17 日、規程第12 条に基づき本調査を実施することを決定し、石井俊輔を委員長とする本調査委員会が本調査を行うこととなった。
本中間報告書は、調査対象のうち、これまでの調査で結論を得た一部のもの、及び調査継続中のものについて報告するものである。調査継続中のものについては、事実関係をしっかL )と把握した上で結論を導<必要があL )、結論を得た時点で速やかに報告する。
2 調査の方法・内容
以下の点に関して、規程第2 条第2 項に規定する「研究不正」が認められるかどうか調査した。
( 1 ) obokata et al , Nature 505 : 641 - 647 ( 201 4 )論文(以T 、r 論文1 ]という。)く1 - 1 ) Figurelf のdZ 及びd3 の矢印で示された色付きの細胞部分が不自然に見える点。
く1 - 2 ) Figureli の電気泳動像においてレーン3 が挿入されているよ引こ見える点。
( 1 - 3 ) Method の核型解析に関する記載部分が他の論文からの盗用であるとの疑い。
( 1 - 4 ) Method の核型解析の記述の一部に実際の実験手1 ― 頃とは異なる記述があった点。
く1 - 5 ) Figure Zd , Ze において画像の取り違えがあった点。また、これらの画像が小保方氏の学位論文に掲載された画像と酷似する点。
小保方晴子く筆頭著者、責任著者)、笹井芳樹く共著者)、若山照彦く共著者)、丹羽仁史く共著者)
( 2 ) obokata et al , Nature 505 : 676 - 650 ( 201 4 )論文(以T 、r 論文2 ]という。)( 2 - 1 ) Figure lb (右端パネル)の胎盤の蛍光画像とFig 29 ( T パネ
小保方晴子く筆頭著者、責任著者)、笹井芳樹く責任著者)、若山照彦く責任著者)、丹羽仁史く共著者)
く発生・再生科学総合研究センターく以下、「CDBJ という0 )細胞リプ口グラミング研究ユニット:研究ユニットリーダー)
笹井芳樹
若山照彦
く前CDB ゲノム・リプ口グラミング研究チーム:チームリーダー、現国立大学法人山梨大学生命環境学部生命エ学科発生エ学グループ若山研究室:教授)
丹羽仁史
( CDB 多能性幹細胞研究プ口ジ工クト:プ口ジ工クトリーダー)
2 一3 調査方法
平成26 年2 月20 日から同年3 月12 日までの間、関係資料の収集及び関係者のヒアリングを行った。
資料は、論文に掲載された実験のオリジナルデータ・ラボノート、論文作成過程を示すファイル、調査対象者らから提出された書面、調査対象者らの間の電子メール、実験に使用された機器類等に関するものである。
加えて、イメージ画像の復元に関して、専門家である中野明彦氏(国立大学法人東京大学大学院理学系研究科生物科学専攻発生生物学研究室教授、研究所光量子エ学研究領域エクストリームフオトニクス研究グループライブセル分子イメージング研究チームチームリーダー)から意見を聴取した。委員会は、これらの資料・ヒアリング結果を基に審議をした。
2 一4 調査結果及び評価く見解)く結論を得た調査項目)
調査結果
小保方氏より、ライブイメージング画像を作成し、この画像から静止画像を作成し、これを圧縮したものを投稿した、投稿論文の元の画像には歪みがなかった、論文に掲載された画像に歪みがあることは気付かなかった、歪みが何故生じたかは分からないとの説明があった。
この画像元となるオリジナルのライブイメージング画像ファイルの提出を受け、調査したところ、複数の仕様の異なるコンピュターで再生しても画面上で、投稿された論文の画像に歪みはな<、他方、論文に掲載された画像には歪みが見えることを確認できた。
中野明彦氏から、歪みが生じる原因等について、以下のコメントを得た。提出されたライブイメージング画像から、論文に掲載された静止画像と全く一致するものは作成できなかったが、類似したものは作成できた。解像度を下げ、さらにJPEG などで圧縮すると歪みが出る。歪みはどれだけ圧縮するかによるた
め、同じ歪みを再現するのは難しい。従って、Nature 編集部における図の作成過程で、この歪みが生じたとしても、画像の歪みを正確に再現することは困難である。画像の圧縮に伴いブ口ックノイズが生じて元画像にはない色が出ることがある。以上のことから、論文に掲載された画像は、提出されたライブイメージング画像の1 コマと考えてよい。
評価く見解)
元のライブイメージング画像から、論文に掲載された静止画像が作製されたと解するのが相当であるc 投稿の際に用いられた画像に歪みはな<、一方、論文に掲載された画像では歪みが見えることから、Nature 編集部における図の作成過程で、この歪みが生じた可能性がある。画像を圧縮した時に生じる画像の歪み(ブ口ックノイズ)についても広く知られているところである。従って、動画からこの図を作製する過程には改ざんの範畷にある不正行為はなかったと判断される。
調査結果
若山氏より、この2 つの画像はいずれもSTAP 細胞から作製したキメラマウス胎児のひとつを、異なる角度から同氏が撮影したものである、それぞれの画像の帰属を整理した上で、他のキメラ胎児画像とともに電子ファイルで小保方氏に手渡したとの説明があった。
小保方氏から、同氏が上記2 つの画像を若山氏から受取L )、笹井氏と共に論文用の図を作製した、論文の構想の初期過程では、FigZg 下の画像はsTAP 細胞とFI - SC との比較のためのコント口ールとして使用することとして挿入することとなり、小保方氏が挿入した、その後、笹井氏の執筆の過程で、構想が変わり、図の1 ― 頃番を変えたため、この画像は不要になL )、この図についての記載も一切行わないことになった、しかし、そのことに気づかず、削除することを失念したままであったという説明を受けた。笹井氏か引ま、同旨の説明に加え、削除することを失念した状態のままで投稿し、論文の修正や校正の過程でも看過したまま論文発表に至った、図の作製の具体的な作業に当たっていた小保方氏に対して、削除の指示をすることも失念していたとの説明を受けた。
FigZg 下の画像は、胎盤でのGFP の発現を示したものであるが、FigZg の本文及び図の説明では、胎仔でのGFP の発現を説明しており、FigZg 上の画像だけが記述されている点を確認した。また、当初の論文の構想過程で考えられていた図の配置を示すとする作成日情報付きのファイルや該当する実験ノート部分コピー等が提出された。
評価く見解)
Figure lb (右端パネル)の胎盤の蛍光画像とFig 29 ( T パネル)の胎盤の蛍光画像は、同一のキメラに由来する画像である。他にも本文や図の説明の中で言及されていない図が存在することから、GFP 陽性細胞の存在を示すためにFig 29 (下パネル)の図が配置されたと解する余地もある。論文構想の変遷のすべてを記録したデータが保存されていなかったため、その変遷を説明通りに復元するには至らなかった。しかし、上述の作成日情報付きのファイルデータの内容を検討したところ、当初の論文の構想過程に異なる図の配置を検討したとの説明と矛盾するものではなく、異なる図の配置を議論していたデータであると解する余地が
ある。
論文では、本文及び図の説明の中で言及されていない図が他にもあるので、他の図に関する説明がないことについても検討したところ、失念とは別の理由によって言及されていないと解することもできる。悪意があったことを直接示す資料等も存在していない。とすれば、規程に定める「改ざん]の範畷にはあるが、その行為について「悪意」があったと認定することはできず、研究不正であるとは認められない。
2 一5 調査経過(調査継続中の項目フ
本項目における下記4 点については、研究不正が行われたか否か、について事実関係をしっかりと把握した上で判断するためにさらに期間を要する。現時点で把握された事実について調査経過として報告する。なお、今後、所定の調査結果及び評価く見解)が得られた時点で報告を行う。
調査経過
小保方氏と笹井氏の連名により提出されたFigure 11 の元になったゲルの写真の電子ファイルと実験ノート類および同図の作成経緯と方法の書面による説明、ならびに同二氏からの個別の聴取内容を精査した結果、Figure 11 の図は2 つのパルススフィールド電気泳動ゲルを撮影した2 枚の写真に由来する加エ画像であることを確認した。同電気泳動においては合計29 のサンプルを、サンプル1 から14 をゲル1 に、サンプル15 から29 をゲル2 に電気泳動し、Figure 11 のレーン1 , 2 , 4 , 5 がゲル1 の左から1 , 2 , 4 , 5 番目のレーンく標準DNA サイズマー力一をレーン0 として左から番記)に相当し、レーン3 がゲル2 のレーン1 (同)に相当することを、各ゲルに写った写真情報から確認した。
画像の加工については、ゲル1 のレーン1 , 2 , 3 , 4 , 5 の写真において本来レーン3 が存在していた場所にゲル2 のレーン1 の写真が単純に挿入されたものではなく、前者のゲルにおける標準DNA サイズマー力ーレーンの泳動距離が後者のそれに比して約063 倍であり、Figure 11 の作成時に前者を縦方向に約16 倍に引き伸1 ます加エをした上で後者が挿入されたことを、前者に写った挨類の位置関係の縦方向への歪みから確認した。また後者については写真に淡く写ったスメアが消失して挿入されていることからコントラストの調整も行われていたと判断した。そこで小保方氏に説明を求めたところ、T 細胞受容体遺伝子の再構成のポジティブコント口ールを明瞭に示すためにはゲル2 のレーン1 が適しておL )、ゲル1 とゲル2 のそれぞれの標準DNA サイズマー力一の泳動について双方のゲルにおいて、標準DNA サイズマー力一の対数値と泳動距離が良好な直線性を保っている関係にあることを確認した上で、ゲル1 の写真を縦方向に引き伸ばし、標準DNA サイズマー力一の位置情報に基づいてレーン3 の写真の挿入位置を決定したとの説明があった。検証の結果、ゲル1 とゲル2 の間には、標準DNA サイズマー力一の対数値と泳動距離について直線性の保持は見られず、説明通L )に標準DNA サイズマー力一の位置情報に基づいてレーン3 を配置することが無理であること、仮にFigure 11 のレーン3 に見られるT 細胞受容体遺伝子再構成バンド群の位置に近い標準DNA サイズマー力一群に絞ってそれらの位置情報に基づいてレーン3 の画像を配置するとFigure 11 のレーン3 に見られるT 細胞受容体遺伝子再構成バンドとは異なる位置にT 細胞受容体遺伝子再構成バンドが来ることから、説明を
裏付けることはできなかった。説明とは逆に、Figure 11 のレーン31 こ見られるT 細胞受容体遺伝子再構成バンド群の位置に合わせる形でレーン3 の画像を配置すると、ゲル1 とゲル2 の標準DNA サイズマー力一j くンドの位置にずれが生じることから、Figure 11 の画像加エ時には、標準DNA サイズマー力一を基準にしていたのではなく、T 細胞受容体遺伝子再構成バンド群の位置を隣接するレーン4 のそれらに合わせる形で図の挿入が行われたことが示唆された。
電気泳動されたサンプルについては、実験ノート類などの記載やサンプルチューブのラべルなど小保方氏から提供された各種の情報は、Figure 11 のレーン1 , 2 , 4 , 5 は論文の通りであること、論文で「LymPhocytes 」とラべルされたレーン3 はCD45 + / CD3 + T ' J ンパ球であることを示していた。
( 2 )論文1 のMethod の核型解析に関する記載部分が下記の論文からの盗用であるとの疑いが判明し、この点についても調査した。
Guo J etal ; Multicolor Karyotype Analyses of Mouse embryonic stem cell In Vitro Cell Dev Biol Anim 41 ( 8 - 9 ) , 278 - 283 ( 2005 )
調査経過
小保方氏は、若山氏がチームリーダーをしていたCDB ゲノム・リプ口グラミング研究チームく以下「若山研」という0 )では、核型解析を日常的に行っていたが、若山研で使用されていたプ口トコールの記載が簡単であったので詳しく記載した方がよいと考えて詳しく記載のある文献を参考にしたが、引用を忘れたと説明した。論文のMethod 部分は小保方氏により作成された文章であることを同氏に確認した。小保方氏は何らかの記載をコピーしたという暖昧な記憶を持つ様子であったものの、この文献そのものを保有しておらず、この文章の典拠については覚えていないと説明した。文章の類似性、小保方氏がその手法を熟知していなかったこと、実際に行われていた実験と記載が完全に合致しないことから、この記載はGuoJ らによる論文の記載を何らかの方法でコピーしたものであると認められた。
( 3 )笹井、若山両氏から、以下の修正すべき点が見つかったとの申し出を受け、この点についても調査した。論文1 : Method の核型解析の記述の一部に実際の実験手1 ― 頃とは異なる記述があった。
調査経過
この核型解析の実験は、小保方氏と若山研のスタッフによL )行われ、データは小保方氏に渡されたとの説明を若山氏から受けた。細胞サンプルの調製は小保方氏によりMethod に記載された通L ) l こ行われたが、ハイブリダイゼーションとイメージングは、若山研のスタッフにより、記述とは異なり、APP - ied sped 「al lmaging のSKY FISH システムを用いて行われたとの説明を若山氏から受けた。作成日情報を含むこれらの画像のファイルが提出された。若山氏は、このMethod 部分は小保方氏により書かれた、小保方氏がハイブリダイゼーションとイメージング部分の実験の詳細を知らなかったため、この間違いが生じたと推測していると説明した。
( 4 )笹井、小保方両氏から、以下の修正すべき点が見つかったとの申し出を受け、この点についても調査した。論文1 : Figure Zd , Ze において画像の取り違えがあった点。また、これらの画像が小保方氏の学位論文に掲載された画像と酷似する点。5
調査経過
2 月20 日に笹井氏と小保方氏より、修正すべき点についての申し出とこれに関する資料の提出を受けた。申し出の内容は、論文1 の牌臓の造血系細胞から作製したSTAP 細胞を用いたという記載が、実際には骨髄の造血系細胞から作製したSTAP 細胞を用いた画像であることと、正しい画像に訂正することを考えているという2 点であり、提出された資料は、実験過程を示す資料と作成日情報を含むこれらの画像のファイルであった。小保方氏から、それぞれの実験の過程で、牌臓及び骨髄に由来する血液細胞のサンプルに対し、いずれもhemato ( hemat 叩oietic :血液系の意味)というラべルを用いていたため混乱が生じ、同氏において画像の取り違えをしてしまったとの説明を受けた。提出された資料等により、この2 つの実験は全く違う時期に行われていたことが確認された。一方、上記の骨髄の造血系細胞から作製したSTAP 細胞を用いた画像は、小保方氏の早稲田大学における学位論文に記載された画像と酷似することが判明した。データの比較から、これらは同一の実験材料から取得されたデータであると判断せざるを得ない。学位論文では3 - 4 週のマウスB6 骨髄細胞を細いピペットを通過させて得られた多能性幹細胞(スフ工ア)を用いて実験が行われたと記載されていることを確認した。すなわち、修正前の論文1 のデータは学位論文作成時に取得されたと推定されるが、実験条件の記載が学位論文と論文1 とでは異なっていることが確認された。
また、この申し出の際、これらの図が小保方氏の学位論文に記載されたデータであるとの言及はなかった。
3 その他の事項
論文1 のMethod のBisulphite sequencing の記述の一部に、他の論文と似た記載があることが認められた。記述は8 行であるが、似た記載のうち大半は、プライマーの配列と頻繁に行われるPCR 実験の記述であり、必然的に良く似た記述となる。そのため、このような似た記載は、多<の論文に見られる。盗用の範畷にないものであった。
以上
○ 手1 学酬究上の不正行為の防止等に関する規程
(平成24 年9 月13 日規程第61 号)
し目的)
第1 条この規程は、独玉目う攻法人理化学研究所(以下研究所」という0 )の研究者等による科学酬究上の不正行為(以ド1 研究不正」という。)を防止し、及び研究不正が行われ、又f まその恐れがあるときに、迅速かつ適正に油志するために必要な事項を定める。
k 定義)
第2 条この規程において… 研究者等」とf ま、研究所の研究活動に従事する者をいう。2 この規程において「研究不正」とは、研究者等が研究活動を行う場合における次の各号に掲げる行為をいうD ただし、悪意のない間違い及び意見の相違は含まないものとする。( 1 )掲告データ発研究結果を作如上げ、これ
http://blogos.com/outline/82075/
http://agora-web.jp/archives/1585739.html?utm_source=SNS_20140313
https://twitter.com/yoshiyuki_seki/status/443860335573757952
『幹細胞』とは、自己複製できて、かつ他の細胞へ変化できる細胞です。体の様々な組織に幹細胞があり、
組織の恒常性を維持しています。幹細胞からクローンなんて作製できません。
STAP細胞は自己複製を永続的にできないので多能性細胞と呼びます。一方で、STAP細胞を特殊な培養液で培養し、
永続的に自己複製できるようになった細胞をSTAP幹細胞と呼んでいます。
https://twitter.com/kumikokatase/status/443890018902228992
https://twitter.com/Yuhki_Nakatake/status/443926597997821952
https://twitter.com/kayukawajunji/status/443906969120677888
もし僕が無理して経済のこと書いたら(汗)
https://twitter.com/jseita/status/443926488614981634
ネットのみのもんた、みたいなもんですかね。知ったかぶりは困ったもんです> @Yashiro_Y 至急なんとかしてください。
https://twitter.com/ja150087/status/443864368543846400
経済学者がSTAP細胞の解説をするなんて、おかしいですよね。ぜひ専門家が分かりやすい解説をしてくれる事を、国民の多くが
望んでいると思います。そうした誠意を見せる場がないと、山中教授以外の予算は大きく削られる状況に陥るかもしれません。
https://twitter.com/gakumura/status/443902067279548416
なぜ解説しようと思ったのか…
https://twitter.com/ChimaOh1/status/443901844578787329
https://twitter.com/kazu_acky/status/443936989318877184
https://twitter.com/fukuda56513/status/443794587706851328なんか、昔、科学者の誰かが 『分からないものを前にしたら、沈黙しなくてはならない』 って言っていたが、
STAP細胞論文、というか小保方さんは不正・捏造疑惑で「真っ黒」状態のようです。
http://stapcells.hatenablog.com/
別の研究のはずの博士論文からNature論文への使い回しをしていたとしたら、さすがにアウトだろう思います。論文は近々取り下げとなるのでしょうね・・・。この件が、日本の幹細胞研究、ひいては、基礎科学研究への逆風にならなければよいなと思います。
STAP論文の共著者にしても理化学研究所にしてもNature査読者にしても、これから批判の対象になるのだと思いますが、彼らにしても「まさかここまでやる人が研究者がいたのか!!」という感じではないかと想像します。
特に、理研の責任はこれから追求されるのだと思います。しかし、研究者倫理を教育するのは大学・大学院ですし、早稲田大学も同程度以上に当事者意識を持つべきだろうと思います。
ところで、生物学は分野外なのでよく分からないのですが、この論文の著者は8人いますよね。
自分の感覚だと、研究に実質的にコミットできるのは、(資金獲得をする人を入れても)3,4人、せいぜい5人が限界で、共著者8人もいたら、密に議論を行うのが難しいよなあ。
一ヶ月に一時間もコミットしない人がどうしても出てくると思うのですが。
謝辞に入れるのなら分かりますが。