はてなキーワード: 死地とは
圧(あっっっっっっっ)倒的に画力や構成力が進化してるやないけ。
https://comic-days.com/episode/3269754496441951198
こっちがジュウドウズじゃい!
ぜんぜん違うやろがい!
作風の癖は一緒だがぜんぜん違うやろがい!
ジュウドウズの頃から一貫した視線誘導により画面に動きを見せる作風!
だがジュウドウズの頃には動きの流れは読みやすいが、あくまで流れる動きを見せやすくすることに専念した画作り。
モーションの中割部分を見せることにより前後を想像させるスタイル。
そこから、忍極では動きの中にある一番カッチョイイ部分で画面を止めながらも構図や集中線による誘導で動きを見せている。
さながら最高のカメラマンによって手ブレ一つないパーフェクトなシャッターが決められたか如き一瞬の美。
バトルの展開は変わらず読みやすいがそれだけでなく「なぜ、漫画としてその絵を描くのか?カッコイイからだ!」がひと目で分かる。
これをお前「こんな天才を見抜けなかった馬鹿がいるらしいですよ?」だと?
ここまで育つことまで含めて才能なんじゃい!
途中経過だけで「これはのちのち高くなりますよこの株は」とかやるのは単なる山師やんけ!
展開もみてみい。
友情パワーの集大成でパワーアップすることで敵キャラに主人公的説得力をもたせて無理くりな理論を完全補強。
今までは単に最強にして天才ってだけで王子様よばわりされてる3枚目だけど強キャラってポジションやったがこのキマった顔を見てみい!
割れた子供達(グラスチルドレン)の目に映るガムテがこれじゃい!
王子様なんじゃい!
亡国の王子が滅びゆく世界に国民たちの生きた証として御旗を突き立てる姿じゃい!!!
お前らわかっとるか?
王子を演じとるんじゃ?
悪魔に唆され愛を見失った割れた子供達(グラスチルドレン)、無数に飛び交う白鳥その一羽一羽がそれぞれのオディールなんじゃい!
そのオディール達に、命を賭して愛を示す王子ジークフリードなんじゃい!
殺しという悪魔に魅入られ、返り血の中で純白の翼を心に広げ、愛を求めて死地へと飛び込むオディール達の王子様なんじゃい!
この物語が!
死線のなかに現れる一瞬の沈黙のわずか2ページで読者の脳裏でスパークするんじゃ!!!
この圧倒的パワーが!!!!!!ジュウドウズの頃にあったか!!!!!!!!!!!!!!!!!!
圧倒的成長!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
才能を評価するはよし。
だがな、それを評価する己に酔って目の前にある漫画のみかたを見失うなよ。
確かに宮迫の印象は悪くなり、蛍原は男をあげたのかもしれない。
だが、これだけのコンテンツが地上波で流せないことが、テレビの限界であり、泥舟であることを示している。
確かに、YouTubeを始めた時期は最悪だっただろう。古い仲間にとっては。
だが、それによって、ヒカル、DJ社長というどう考えても今後のエンタメ界を牽引する時代の寵児を伴侶にすることに成功した。
たしかにそれは美しい形だろう。しかし、そんなことが本当に可能なら、宮迫がYouTuberになったわけがない。
亮とは違い、主犯とみなされた宮迫を吉本は、否、大崎が絶対に許さない。
それに見事に成功した。
一方、YouTubeで時代の寵児と新たな絆を得ることで無限の可能性が広がった。
新進気鋭の革命児たちにとってもオールドメディアのレジェンドから歴史を体感出来ることで、確実に伝統は次の世代に受け継がれた。
その伝道師であり、恩人である。その位置を宮迫は独り占めすることに成功した。
将来、彼らが天下を手中にした時、
あの解散報告は、古女房への最後の手向けだ。自分が悪者になることで、泥舟のしがらみに向こうから離れてもらえた。
それによって、新たな世代に迎えられ、
大手を振って乗り込むことが出来る。
それが芸人だ。
その気概。
「私の怪我は、両社で行われた催しが発端なんですよね」
「はい、おっしゃる通りです。テナントを奪うための戦い、という体で……」
「その戦いに参加させてもらえないでしょうか」
「ええっ!?」
みんな困惑していた。
この催し自体、もはや中止という方向で両社共に意見が一致していた。
それを再開するどころか、被害者が自ら乗り込みたいと言い出したのである。
自分をこんな目に遭わせた、いわば死地といえるような場所なのに。
クダラナイ茶番の幕を、自らの力でもって閉じる。
それこそが、自分が前に進んでいくのに必要なケジメだと考えていたんだ。
「いや、しかし、この戦いはロボット同士によって行われるもので……」
無理筋だったが、ここまで押しが強いと断るわけにもいかなかった。
自分たちの過失でこうなった以上、被害者の要求は飲まざるを得ない。
まあ、莫大な賠償金だとか法外な訴えをされるよりはマシだという打算もあったのだろうが。
『企業同士の争いに巻き込まれた少女が、機械の身体に生まれ変わって戦いを終わらせる』
……なんていうストーリーは傍から見れば分かりやすく、極上のエンターテイメントそのものだ。
もちろん実在する被害者を、そのようなストーリーで消費しようとする姿勢について疑問視する声もあったが、大局的には肯定的な声が多かった。
企業側にとっても、“本人たっての希望”という建前があり、信頼回復のため催しを再開できるのは願ったり叶ったりだった。
母はシックスティーンへの復讐という名目のため、一応はラボハテ側のチームとして参加。
ラボハテ側に味方ロボットもいたが活躍はないに等しく、実質一人で全滅まで追い込んだ。
観客からすれば怒涛の展開に見えるだろう。
以前、説明されたように、この戦いにはレギュレーションが設けられている。
対して、母のスペックは周りのロボットよりワンランク上だった。
更にロボット側が、母に万が一のことがないよう更に武器の威力を下げていたのである。
母がそうしろと言ったわけではないが、相手はこの件で大怪我を負った被害者。
手加減や忖度とまではいかずとも、技術者の間で遠慮や気負いがあったのかもしれない。
機械が情報処理に時間をかけている間に、母は既に間合いを詰めて攻撃を行っている。
あれホントムカつくんだよな
いや、恋愛と性欲は別軸とか、そもそも恋人作んないと自分がアセクシャルだってことを殊更意識することはないとか、そういう理由があるのはわかんだよ
でもですよ
頭がチンポだったり、あるいはすげえ寂しいと思い続けてんのにぜんっぜん恋人できねえ層もいるわけじゃない
俺ぁ告白というか好意の表明にすら踏み切れない(加害行為だから…)キモオタクだから、恋愛に関して努力してるとは言えん
だからいいんだよ俺がモテねえのは そりゃそうだ そもそもモテたくもないしな
でも、ファッションも頑張って、背伸びして趣味のサークルなんかにも入って、異性と関わりを持とうとして、なおまったくモテねえ層がいるじゃないですか
それに対して「私、恋愛に興味ないっぽい!恋人3人できたけど全然恋愛感情わかんなかった!」みたいな存在がいるのってメチャクチャ残酷じゃないですか
アレなんだよな
剣に全てを捧げた男がその辺の羊飼いに負けてさ、その上「ぼくは暴力は嫌いだから…」って言われたらもうスゲーキレるしなんなら自殺するじゃん
そういうことなんだと俺は思う
いや、しゃあねえよ
そりゃあ「よくわからんけど試しに付き合ってみるか」的な状況も起きるわ
でもさあ!やっぱひでえよ
神様……
剣聖をめざす男が手に血豆つくりながら毎日一日中剣を振り回しても届かない領域があるわけじゃん それは今でいうゾーンでさ、"凪の境地"とか呼ばれてんの 全てがスローモーションに見えて、無類の力を発揮できる
農民が畑耕しながらそれに入りまくってるのと同じことじゃん おっ、凪の境地だ!入っとこ!って感じで入るもんじゃねえんだそれは
剣に人生を捧げた男がよ、戦場で、死地で生涯に一度だけ入ってさ、そのあと酒場で一生それを武勇伝にする、そういうものでしょうが
ひどいんだとにかく
アセクシャルの話をするときにサラッと恋人がいた話をしないでくれ これにつきる
そこには触れないでくれ
俺はアレを見るたびに涙しそうになるんだ
この世はさあ………
舐めすぎている。野戦築城術といういうものは、単一機材によってのみ効果を発揮する物ではなく、地形を含めた総体を以て防御を行うにある。もちろん欧州大戦の塹壕戦を有刺鉄線が支えた側面は否定できない。しかし塹壕戦が戦車によって蹂躙されるまで誰にも突破できなかったのは、そのシステム全体が強固なものであったからだ。
有刺鉄線、というか鉄条網に期待されているのは敵歩兵の突撃妨害に過ぎぬ。あれで殺すのではない、あれで足が止まった連中を火力で薙ぎ払って殺すのだ。実際くぐってみるがいい。なるほど致命傷にはならないだろう。だが現実に痛みを前にすればそれが人間は死との二択であったとしてもなお怯む。肉体を痛めるという原始的な恐怖からは逃れられない。そして人間に覚悟があっても、人間に付随する衣服だベルトだ銃だ雑嚢だには覚悟がない、トゲに引っ掛かって主人の行動を制限する。ソンムで、パッシェンデールで、フランダースでヴェルダンでイーペルで、もたもたしていればタダの的。いや的ならばまだ狙ってくれるだけ人間的というもので、大体は広がった暴露面積に応じてなんだかよくわからぬ飛んできたものが確率で当たって、死ぬ。
しかるに鉄条網を単に突破するだけならば容易いことだ。毛布の一枚、戸板の一枚、それもなければ代わりに踏まれる犠牲的兵士の一人がおれば、か細いながらも突撃路の啓開は十分に可能である。で、そのか細い突撃路から侵入した兵士がどこまでたどり着けるのか。砲弾降り注ぐ無人地帯を踏破して、鉄条網を潜り抜けてようやくたどり着いて塹壕を一本確保したところで、その奥には予備陣地が控えている。そこをなお突撃する体力は、連合も同盟も有してはいなかった。いや無論、一部の突撃兵には出来た。しかし全体としては少数で、後続の連中には無理だった。人が人である以上、その貧弱な限度を超えることはできないのだ。
そして最大の特徴は、あれは針金で体積から見ればスッカスカである点だ。即ち、事前砲撃や射撃によってほとんど破壊されぬ。通常、陣地攻撃を行うならば事前に「耕す」と形容される程度には突撃路を砲撃によって確保する必要がある。塹壕は強固に作られても線だ。特火点は点に等しいが面積と破壊できる実態がある。砲弾は爆弾は確率の女神の気まぐれでいつかは当たって、それらは破壊される日が来る。しかし有刺鉄線は敷設された空間の中で実態が占めている体積はほとんどない。砲弾が降り注いでも柳に風、都合よく弾片がワイヤーを切ってくれることを祈るしかないがその確率は限りなく低い。つまり単なる鉄線であるがゆえに、これを確実に断ち切ることは火砲ではほとんど不可能だ。となれば突撃を開始してから銃弾ふきっ晒しの敵前において悠長に切るか、肉迫して特殊機材で吹っ飛ばすか、攻撃路を変更するか穴でも掘るか、犠牲を許容して尚踏破するかを迫られる。おまけに普通の阻塞とは異なり、攻撃側の身を隠してはくれず、銃弾砲弾は素通しで危険が増す。なお、変更した先は大体火力が集中しやすい死地になるので選ばれがちなのが犠牲的精神という訳だ。
ちなみに本邦で一番有名な戦訓は「爆弾三勇士」だ。かれらが爆弾で吹き飛ばしたかったものこそが有刺鉄線なのだ。ああいう特殊資材が要求される程度には、あれは厄介な代物なのだ。あの「爆弾」、バンガロール爆薬筒という。ほぼ専用の爆破機材だ。覚えて帰れ。
望外の高評謝するに余りあり。
ただし投稿子は無論本職でもなく、オタクとしての領分はむしろ航空、就中1000~2000馬力までのwarbirdsである。加えて早朝寝る前の勢いで綴った代物で、意図するとせざるとを問わず多数の陥穽があるはずだ。現にこの追記時に助詞程度ではあるが、第一段落から若干の修正を加えている始末である。ゆえに読者、殊にこの領域をご専門であろう諸賢の御鞭撻と補足、並びに御寛恕を賜れば幸いである。
またに未見の作品のご紹介は大変にありがたかった。投稿子はそれを覚えて巣に帰ろう。また何らかの巡り合わせがあれば、何処かで。
観光業者が現状においてどれだけ死地に立っているのかということを、誰もが理解していることは疑いようがない。
それは観光業者当人らにとっても、そうでない者にとっても明白だろう。
今や炭鉱夫のような、消えゆく立ち位置に立っていると言い換えても過言ではないかもしれない。
それに対して、ブコメ群はどうか?
『より多くの人命を守るためには仕方がない』
それはわかる。ただ、死に瀕する人間らに対して、直截に、痛痒も無く突きつける言葉なのか?
『お前らのために死にたくはない』
とてもわかる。俺も同意見だ。ただ、それは己が被害者であって、相手は被害者ではないと考えたいのか?
『大変なのはわかるし、どうしよもないと思うが、こうした声が上がるのは当たり前』
尤もだと思う。何もおかしいことは書いていない。ただ、それを口にして一体何が言いたいんだ? その判断は誰もが思う当然の発露であるから、罪ではないと?
正直、他に選択肢がないこともわかる。現状、切り捨てなくてはならない側がどちらか、政治的判断の中で下されなくてはいけないことがあるのもわかる。
ただ、それは限りなく重大な、それこそ文字通り、片方の人命を取り片方の人命を捨てるくらい、重たい結論になるはずだ。
軽々しく転職だどうだという言葉を吐き連ねるようなのはまだいい。
ただ、大義がそこにあるからと、悩みもなく単に「恨み」と遮断し、想像の外に置いて、自らが行う決断に対する罪の意識に麻酔をかける様は、あまりにも大衆的なやり口で、人が死ぬ決断を俎上に載せている。
どちらであっても人が死ぬからといって、人が死ぬ決断が軽くなるわけがないのに。
もう、そこには誰もいはしない。
だから、
もう、そこには君もいやしない。
そこに只、在るのは。
二度と生を刻むことの無い(元社長と首を切られた社員の)骸―。
首と躯とは離れ離れ。
幸福に沈む、傍ら、磔に。
そして、僕といえば、
二度と地を踏むことさえない屍―。
ああ僕らは
何も知らなかったんだ
ああ何を
違えてしまったのか
僕らはきっと仲良く生きていける筈だったのに
―せめて、君が起業すれば…
そんな思いが、胸を掠めては、 消えた。
こんな恐ろしいところには、
もはや、
一刻たりとてもいられない。
そうしてその足を。
世界に触れてなどしてはならない。
かくも愚かだったのだ
ああ(起業界隈を去った)ボクこそ
そして誰もいなくなる前に
これは心の最奥に刻み込む、墓標。
疑いもせず 手に取る報い
好奇心こそ最大の敵よ
(収益化がすぐにできないにもかかわらずこれが儲かるんじゃないかと好奇心で歩んだゆえに苦しむ)
そう、刻まれるべきだ一人一人
一人夜歩き 忍び寄る影は
(さまざまな人間としてのおぞましさがある。振舞方と周りを見る余裕と金がない人間は絶望的に弱いということ、そして商品に係る知識や、起業に係る事象の知識をしらない幼さ故に気付かなったか)
そう、刻まれるべきだ一人一人
足掻くことさえ 試せぬほどに
聡さとは愚かさと同義か
(余裕はどんどん失われる。試せることも無く最短の経路を選ばざるを得ない、それでもだめかもしれない。先に展望が見えなくても修正は許されない)
そう、刻まれるべきだ一人一人
恋の苦さと 命の甘さ
大人の味は油断大敵
(そもそも起業なんかやるのは人間としての好奇心や使命感に燃えてる、ということは色恋だとか情で折れるだろうと、足元を見透かして捻じ曲げ、おろうという奴がわいてくる)
そう、刻まれるべきだ一人一人
一夜限りの 丑の刻参り
(丑の刻参りのような嫉妬もうごめく。別に売り上げなんざ上がってないからうらやむものなんてないものなのに。なのに何を勘違いしたか嫉妬して、隙を見て邪魔をしようとしてくる。誰が裏で嫉妬しているかすらもわからない。)
そう、刻まれるべきだ一人一人
(ハードワークによる睡眠不足や、ジャンクフードだよりにもなる。ゆえに体調を崩し、メンタルにも悪影響を及ぼす)
そう、刻まれるべきだ一人一人
正直者が 馬鹿を見るのだ
臆病者に進む道なし
(臆病者であればうまくいかないが、だからといって正直者であれば弱くて騙してはめこみやすいからと騙そうとし、そして起業家は馬鹿を見る)
そう、刻まれるべきだ一人一人
ああ何を
違えてしまったのか
ああせめて
君が起業してくれたなら
などと馬鹿めが!
世迷いごとに沈め!
ああ!
墓標に刻んだ数だけ 胸に込み上げる勝利の余韻に嗤う。
「家で自粛を!」
「外国ではこの状況の数週間後爆発した!今家に居て!」
そうだね、そうだね、分かってるよ。
でも明日の朝、私はまた隣県から満員電車に乗って東京に行くんだ。
行っちゃいけないのも知ってる。
でも職場は来いって言うんだ。
時差通勤はあるけど、東京の上り電車が空いてる訳ないじゃん。意味ないよ。
「家で自粛を!」
「外国ではこの状況の数週間後爆発した!今家に居て!」
分 か っ て ん だ よ そ ん な 事 は ! ! ! ! !
じゃあ明日からそこに行かなきゃいけない自分は一体なんなんだよ
怖くて死にそうだよ、恐怖を煽らないでくれよ、そこに行かなきゃいけないんだよ
そうやって皆自粛自粛って言うくせに、肝心の県政や企業からはお達しがない。
お前たちに一番言って欲しいんだよ「自粛」って。
誰か応援してくれよ……怖くて泣きそうだよ……。
ベランダにはアロエという先客がいるが、こいつは手をかけずともいつも青々と育ってくれる。バラは手がかかるとは聞くが、新緑に映えるその美しい色は手間を惜しませない魅力があったし、何せ最近仕事も忙しくないのでちょうどよい道楽になる。
だけどそんなバラという植物はものぐさな私が育てるにはやはり繊細過ぎたのだろう。案の定元気をなくしてしまった。あえて言い訳をするなら、しおらしい花を摘むのがあまりにも惜しかったのだ。
そのうえ運の悪いことにそれは5月のことだった。
五月晴れがくれる心地よく乾いた空気は、ハダニという厄介な居候をも連れてきた。
こいつらはダニというその名前の割には器用に生きる。糸をはいてクモの巣みたいな構造物を建設し、コロニーの繁栄を謳歌するのだ。
その文明は明らかに発達していて、最も進んだ文明の住人を自負している私にも手には負えない代物だった。
私たちの文明の利器たる農薬をまいてみてもなかなかやつらはしぶとい。まいてもまいても、やつらは発展の象徴たる摩天楼の中から屈託のない表情で私に手を振ってくる。
ただ、我々のと同じくその文明の発展は犠牲を伴うようで、その資源となるバラはますます死地をさまようことになってしまった。
だが、多くの予言書にあるように開花した文明はいつか終焉を迎えるもの。
やつらにとっての恐怖の大王は物干しざおの住人の小さなクモだった。
じつは私とそんな恐怖の大王たる彼女とは以前からの知り合いでもある。私が洗濯物を干す朝、彼女は夜の仕事をするひとらしく、ちょうど店を片付けている。そして目をちょっと合わせては挨拶をする。そんな日々。
ある夕方、洗濯物を引き上げる私を横目に、彼女は店を広げる場所を吟味していた。私はそれならいい場所がありますよ、とバラにエスコートする。
私は地味な男だが、そのくらいのことはできる。彼女は満足そうに仕事をはじめたので、私も充足感に満たされ、その日買ってきた冷たいビールに心地よく酔った。
そしてどうやら、神は文明の発展とともに傲慢になっていた彼らに味方をするのをついにやめたようである。
次の日から彼らはその数を減らしていき、ついには文明があったはずのそこにはいまや限界集落のみ。代わりにそこには達成感を抱いた彼女の姿があった。
翻って、神が味方したであろうバラは元気を取り戻し、その先端には新たな芽を宿らせていた。
ただ、神はとても冷酷なようで一度見限った者には容赦がない。
昔の人々が語った大洪水のごとく、そこからしばらく降り続いた雨はバラを隅々まで洗い、すべてを清めた。
あの雨はすべてを流し、彼女もまた。
別れは突然やってくるとは聞いていたが、あまりに突然。
一抹の寂しさという言葉があるが、それはこのためにあるのだろうか。
いや、言い過ぎ。
約10年間はてブやブコメを眺めてきたが、年々ネガティブニュースやネガティブコメントの比率が高まっていると感じる。
誰々が〜社会が〜政府が〜という愚痴のオンパレード。それに付随するコメントも愚痴に賛同するものが目立つ。
ネガティブな情報ばかり眺めていて何が楽しいのかと心底謎で仕方がない。
各々がネガティブな情報を集めてきて、各々がそれらに共感し、ネガティブな世界を醸成する。
その瞬間々々は溜飲を下げられているのかもしれないが、果たしてその先に何があるというのか?何の意味があるというのか?
なぜ自分たちで自分たちの首を絞めるような行動や発言ばかりしてしまうのか?私には分からない。
誰か、その答えを教えてほしい。
いや、教えてください。お願いします。
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- 約束のネバーランド
- 終末のワルキューレ
- 荒野の花嫁
- 薬屋のひとりごと
- 虚構推理
- 賭ケグルイ
- 賭博師は祈らない
- 軍靴のバルツァー
- 転生したらスライムだった件
- 迷宮ブラックカンパニー
- 進撃の巨人
- 邪剣さんはすぐブレる
- 銀の匙
- 銀狼ブラッドボーン
- 青の祓魔師
- 鬼滅の刃
- 魔法少女特殊戦あすか
- 魔都精兵のスレイブ
隅々まで探索されつくした世界に、唯一残された秘境の大穴『アビス』。どこまで続くとも知れない深く巨大なその縦穴には、奇妙奇怪な生物たちが生息し、今の人類では作りえない貴重な遺物が眠っている。
「アビス」の不可思議に満ちた姿は人々を魅了し冒険へと駆り立てた。そうして幾度も大穴に挑戦する冒険者たちは、次第に『探窟家』呼ばれるようになっていった。アビスの縁に築かれた街『オース』に暮らす孤児のリコは、いつか母のような偉大な探窟家になり、アビスの謎を解き明かすことを夢見ていた。そんなある日、リコはアビスを探窟中に、少年の姿をしたロボットを拾い…?
所感:フェティシズムの塊。
難病の妹を救う為、10億の資金集めに奔走する高校生・四宮良真は、不慮の交通事故で死んでしまう。しかし目覚めた先は、天使クロエルが支配する地獄の狭間だった。そこは本名がバレると、灰になってしまう世界……。強制参加させられた四宮たちは、名を偽り、性を偽り、嘘と本能に従い、命と金を賭けた人生逆転のデスゲェムが始まる!!
所感:作者死亡につき未完となった遺作。漫画の内容というよりこのニュースによって印象が三階級特進。
アオき原石よ、「Jユース」で飛翔せよ!愛媛に暮らす中学三年生・青井葦人。
粗削りながら、強烈なサッカーの才能を秘めているアシトだったが、まっすぐすぎる性格が災いして、大きな挫折を経験することに!!そんなアシトの前に、東京にある強豪Jクラブ「東京シティ・エスペリオン」のユースチーム監督・福田達也が現れる。アシトの無限の可能性を見抜いた福田は、東京で開催される自チームのセレクションを受けるよう勧めて!?将来、日本のサッカーに革命を起こすことになる少年の運命は、ここから急速に回り始める!!
所感:さすが「読めばサッカーが上手くなる」と言われるだけある漫画。基本のルールくらいしか知らない自分でも分かりやすくそれでいて実践的。その上漫画としても面白いというケチの付けようがなさ。色んなサッカー漫画を読んだが「サッカー漫画」ではなく「サッカー」が面白いと初めて感じた作品。
舞台は気高き北の大地・北海道。時代は、激動の明治後期。日露戦争という死線を潜り抜け『不死身の杉元』という異名を持った元軍人・杉元は、ある目的の為に大金を欲していた…。一攫千金を目指しゴールドラッシュに湧いた北海道へ足を踏み入れた杉元を待っていたのは…網走監獄の死刑囚達が隠した莫大な埋蔵金への手掛かりだった!!?雄大で圧倒的な大自然! VS凶悪な死刑囚!! そして、純真無垢なアイヌの美少女との出逢い!!莫大な黄金を巡る生存競争サバイバルが幕を開けるッ!!!!
所感:作者が正気ではないことだけは、わかる。
“寓話”と呼ばれし、風変わりな“殺しの天才”が、この町の片隅にひっそりと棲んでいる。殺しのプロとして“一般人”になりきれ! 野蛮で、滑稽な、大阪DAYS。
所感:「間」が良い漫画。
中学2年生の桶屋 風太のクラスに転入生がやってきた。霊が視える風太は、転入生・石神 鉱子にイーストという背後霊が憑いていることに気づく。風太はイーストに話しかけないようにしていたが、その日の放課後、鉱子と別れる際にイーストに話しかけられ、つい返事をしてしまう。風太にイーストが視えていることに気づいた鉱子はそれまでと態度を一変、スピリットサークルで風太を殴りつけ、過去生を視させる。
所感:全6巻だが1ページも無駄がない。5巻でも7巻でも駄目。6巻にすべての話が淀みなく、綺麗に収まっている完成された漫画。
それは「衝撃の第1話」から始まる物語。幾多の死地を踏み越えた最強の聖職者と、希代の死霊術師の戦いは、新たな舞台『新宿』へと誘う。
所感:よくある有象無象のなろう系だと思ったありきたりな設定。しかし、描く人間が違えばやはり面白さには差が出るのだと思い出した。
紀元1600年、天下分け目の関ヶ原……敵陣突破の撤退戦「島津の退き口」「捨てがまり」で敵将の首を狙うは島津豊久!! 生死の狭間で開いた異世界への扉……現在では無い何時か、現実では無い何処かへ、 …
所感:ヘルシングの人。やっぱりこれも作者の味付けでありきたりな設定でも差が出るものだと実感する。
ある日偶然春高バレーのテレビ中継を見かけた小柄な少年・日向翔陽は、「小さな巨人」と呼ばれ躍動する地元・宮城県立烏野高校のエースに心奪われバレーボールを始める。低身長という身体的不利を補って有り余るほどの類稀なる運動神経とバネ、バレーへの情熱を持ち併せていた日向であったが、入学した中学校のバレー部に指導者どころか自分以外の部員がいないなど環境に恵まれず上達の機を逸していた。中学3年の夏、やっとのことでメンバーを集めて出場した最初で最後の公式戦で、日向率いる雪ヶ丘中は「コート上の王様」と呼ばれる天才セッター・影山飛雄擁する強豪・北川第一中に惨敗してしまう。影山に中学校での3年間を否定された日向は、影山へのリベンジを果たすべく憧れの烏野高校排球部に入部。晴れて迎えた部活動初日、体育館に入った日向の目の前には影山の姿があった。初めは反発し合っていた二人だが、それぞれの持ち味を生かした“トスを見ない”クイック攻撃、通称・「変人速攻」を編み出し、独りでは見ることのできない「頂の景色」を見るため、個性豊かな烏野高校の仲間たちと共に全国大会を目指すこととなった。
異世界に迷い込んだ男子高生・太多陽太は、森の中で美少女騎士・ルーミと出会う。そこは少女だけが存在する世界。神の化身からルーミとの交尾を命じられる陽太。触れられただけで極限まで発情したルーミは‥‥!?
所感:安定の岡本倫。安定…?作品毎に酷くなり続けているという意味では安定か。
帝国は、フロスト共和国と長きにわたる大規模な戦争を行っていたが、「薄氷の条約」とも呼ばれる停戦条約が結ばれ、戦争は終結した。
停戦条約から3年を経て、帝国は復興しつつあったが、なおも社会混乱は完全には収まっておらず、難民や兵隊の野盗化などの「戦災」が続いていた。そこで帝国および帝国陸軍は、これら問題を解決する戦災復興の専門部隊として陸軍情報部第3課(後に通称「パンプキン・シザーズ」)の設置を決める。
第3課の実情は形式的な物であったが、彼らは戦災復興に真面目に取り組み、時に戦後の混乱を利用して私腹を肥やしたり、民衆を虐げる権力者たちと対峙する。
物語は、とある村にパンプキン・シザーズとして赴いたアリス・L・マルヴィン少尉と、退役後は悲惨な戦場に倦み疲れて行く宛ても無く各地を放浪していたランデル・オーランド伍長との出会いから始まる。
所感:最新刊で悪い意味で作者の「我」が出たと思う。今まで積み上げてきた影の黒幕の「格」をなぜここにきて暴落させたのか理解できない。
舞台は紀元前、後にアレキサンダー大王の書記官となるエウメネスの波乱に満ちた生涯を描いた歴史大作です。蛮族スキタイの出身でありながらそれを知らず、都市国家カルディアでギリシア人養父母に育てられたエウメネスは、そのおかげでギリシア的教養を身につけることとなる。ある日養父がスキタイ人に殺され、自分の出自を知ったエウメネスは奴隷の身分に落とされてしまう。それが彼の波乱の旅の始まりだったのです。
成績優秀かつスクールカースト上位の充実した毎日を送りつつ、どこか空虚な焦燥感を感じて生きる高校生・矢口八虎は、ある日、一枚の絵に心奪われる。その衝撃は八虎を駆り立て、美しくも厳しい美術の世界へ身を投じていく。美術のノウハウうんちく満載、美大を目指して青春を燃やすスポ根受験物語、八虎と仲間たちは「好きなこと」を支えに未来を目指す!
所感:青春。
ラノベやゲームを愛好するおたくな主人公・新田良太(通称アラタ)。専門学校卒業後おたく業界入りを目指すが挫折し、7年続けたニートの立場に耐えかね、30歳手前で一念発起。ネットで見つけた外資系軍事企業PMSCsの好条件に魅力を感じ出来心で就職した。軍事企業に就職したニートが、異国での訓練期間で垣間見た、この世界の現実とは?
所感:知らないで最低のやつか、知ってて最低のやつしか世の名にはいない。
その世界では、人間は死なない。撃たれても刺されても数秒後にはケロリと生き返る。
かつて「死ぬ」生き物だった人間たちは今、死の恐怖から解き放たれて暮らしていた。
貧乏な生活を送る高校2年生・上杉風太郎のもとに、好条件の家庭教師アルバイトの話が舞い込む。ところが教え子はなんと同級生!!しかも五つ子だった!! 全員美少女、だけど「落第寸前」「勉強嫌い」の問題児! 最初の課題は姉妹からの信頼を勝ち取ること…!?毎日がお祭り騒ぎ! 中野家の五つ子が贈る、かわいさ500%の五人五色ラブコメ開演!!
幼少期に家族を惨殺された中條千里は、ただ復讐を果たすためだけに生きている。生活の全て、学校の全て、復讐という目的を果たすのに必要な力とお金を得るため、自分が汚れるのも厭わない…。心配する幼馴染み、残された肉親の思いも振り切って果たそうとする、人生の全てを懸けた復讐劇の先にあるものは、果たして千里に何をもたらすのだろうか?!
所感:僕だけがいない街の人。この人やっぱりサスペンス1本の人なんだな。
極道の家で生まれ育った女子高生、染井吉乃。家庭環境は特殊でも、おとなしく平穏に日々を過ごしてきた。婚約者の深山霧島と出会うまでは!はみ出し者たちが織りなす、スリルと笑いが融合した極道エンタメがここに誕生!!
高校中退、バイトも即クビ。社交性もなきゃ愛想もなし。18歳の是枝一希が唯一持っているのは、ハッキングの腕。金融機関にサイバー攻撃を仕掛けた彼の前に「お前の腕で世界征服する」と宣言する大金持ちの男が現れる。ハッカー少年と仕事中毒のエンジェル投資家、彼ら2人はどんな仕事を創り出すのか…?全く新しい新世代タッグ誕生!!!
17年間の昏睡状態から目覚めたおじさんは、異世界「グランバハマル」からの帰還者だった……。現実→異世界→現実と渡り歩いたおじさんと、甥っ子たかふみによる、新感覚異世界&ジェネレーションギャップコメディ!
所感:第一印象より数段絵が上手い。
ネット上のおいしそうな話には、とりあえず突っ込む性質なもので、
ここ数年の
というムーブメントにも、乗っかってみた。
この手の謳い文句は、間違いではないのだが、
一昔前の「※ただしイケメンに限る」のように、
プライベートを切り売りして作った成果物か、過去の実績がないといけない。
(そして、人に見せれるような成果物を作るのも、仕事で実績を作るのも、とてもとても大変。)
完全にポテンシャルで雇えるほど余裕があるところは、まだまだ少ない。
そもそもソフトウェアの開発は、構造的に新人お断り気質になるものなのだ、と思う。
凡人の寄せ集めより少数の優秀な開発者だ。
だとすると、
おいしい労働条件という人参をぶら下げ、世の若人を出口の見えない死地に誘うアフィリブロガーは、罪深い存在なのだろうか。
今思うのは、それも必要悪だということだ。
優秀な人間を排出するには、多数の人間をふるいにかけるしかない。
新卒を大量に雇う大企業が、社内の出世レースでふるいにかけていくように、
Web系では、業界全体で生き残りレースを行いふるいにかけているのだ。
アフィリエイトブログの軽いノリで友人にペラペラ話していた自分が恥ずかしい。
なんて言っても別に体質とかそういう事で乗れないわけではない。
ただ単に怖いのだ。
鉄の塊に詰め込まれシートベルトを締められ身体がグワっと椅子に押し付けられるような重力を感じ機体が浮く。怖い。
…なんで怖いの?
飛行機以外にも高いところは怖いし絶叫マシーンは好きではないし、さらに言うならエレベーターで一瞬感じるあの無重力感も苦手だ。
幽霊が怖い人が何故怖がるのかとかゲテモノ料理が嫌いな人に何故嫌うのかとか、わざわざ尋ねるか?
そんなことはどうでもいいのだ。怖いものは怖いし嫌いなものは嫌い。
今までの人生で飛行機に乗ったのは小さい頃の家族旅行と高校の修学旅行だけだ。乗ってみたらたいしたことなかったね、なんてことはなかった。大変な緊張とストレスだった。正直もう一生分の飛行機搭乗経験は済ませたのではないかと思う。もう乗りたくない。
幸いにも現在は飛行機に乗る必要のある仕事も趣味も持っていないので大地に足の着いた生活を送ることができている。幸せなことだ。人の子、もっと大地讃頌せよ。
まあ、嫌だと言っても命に係わる場合があれば背に腹は代えられないので乗ると思う。
ゲテモノ食いが嫌な人も、他に食料が無ければ虫を食べるしかないだろう。飛行機に乗る以外に生きる道がない、というシチュエーションになったのなら乗らざるを得ない。
でも今はそのときではない。
しかし自分がそうであっても周りの人間はそうではない。仕方ないよね。だって自分は自分で他人は他人だもんね。
友人には旅行好きな人が何人かいる。もちろん海外旅行も好きだ。それは良いことだと思うし、旅行のお土産を貰ったり代え難い経験をしたという話を聞くのは好きだ。とても楽しい。
そうすると友人は言うのだ
海外に興味はあるし海外旅行という大きなイベントの同行者として自分を誘ってくれることは嬉しく思う。
しかし、しかしなのだ。友達は少なくないが飛行機には乗れない。
その旨を伝えるとほどんどの友人は言う。
大丈夫だよ。飛行機なんて一瞬だよ。なんで怖がるのかわからないな。事故を心配するなら飛行機より自動車のほうが事故数は多いんだよ。
そんなことは知っている。知っている上で嫌なのだ。誘ってくれる友人達には申し訳ないが、今は飛行機という苦しみを乗り越えてまで海を越えて見知らぬ土地へ行きたいとまでは思わないのだ。同行しなくともSNSで楽しそうにしている姿や写真でも見せてくれれば充分だ。
なんどもなんども同じことを言わせないでくれ。飛行機が苦手なのだ。
こうして何度も友人達の誘いを断っていると、まるで自分が人の心が無いような薄情者であるかのように思えることがある。
だがしかし、なぜ飛行機が苦手と言っている相手を海外旅行に誘うのだろうか。
無論海外旅行が好きなのだろう。国内では駄目だろうか。飛行機が駄目だと伝え「なら飛行機を使わない国内旅行はどうだろうか」と返してくる人はいない。当然だ、だって彼らは私と旅行に行きたいのではなく、ただ海外に行きたいのだから。わかっている。知っている。
それはいい。構わない。旅行が好きだというのは充分知っている。だからせめて。
私を友人と思ってくれているのなら、友人が苦手だと知っているのに提案しないでほしい。私が飛行機を苦手に思っていることは知っているが、知って尚対案の用意もなくいつも同じ気休めの言葉しか出さずストレスを伴う行為を求めていると自覚しているのだろうか。
例えば、アレルギーというわけではないが苦手な料理がある友人に「おいしいよ。たいしたことないよ。みんな食べてるよ。なんで食べないのかわからないな」なんて言って嫌いとわかっている物を食べさせようとするだろうか?
私を友人と思ってくれているのなら、自分は苦手ではないからと友人の苦手を軽んじないでくれ。それだけだ。
と、ここまで書いたがもし、もしも、なにか大きな心変わりや大いなる理由があって飛行機に乗って何処かへ行くことがあるのなら
同行者は私と同じように飛行機が苦手な人がいい
空港への道を共に死地へ向かう戦士として分かち合い、ロビーで二人青い顔で目配せし、互いに生きて再び大地に足をつけることを誓うのだ
離陸する飛行機の座席で手を握り数時間を戦い海の向こうに辿り着いたら息を吐き、帰りにまたあの鉄の塊に呑まれることを嘆きたい
苦しみを理解できず第一の試練を乗り越えた戦士に対し「ほらみろ、大丈夫だっただろう?」なんて言葉を掛ける相手よりは苦しみを共有する相手に隣にいて欲しい