はてなキーワード: カッチョイイとは
私はかなりの倹約家だ。
社会人になってから十数年。「貯金をしなかった月」というのがほとんどない。収入がある度、その一部をエンヤコラと積み上げ続けて来た。
実家暮らしで契約社員で給与が13万ぐらいだった頃も、エイヤと上京して月給18万(額面)で月6万ちょいの部屋で一人暮らしを頑張っていた頃も。
「金がない、ああ金がない、もっといいブランドの服やメイク用品を買いたいし、いい店でいい酒を飲んだりご飯を食べたりしたい」といくら思っても、貯金を一切しないという選択肢を取ったことがほとんどない。思えば、学生時代のアルバイトでもそうだった。「収入を使い切る」ということがまずない。
恐らく、生まれ育った家が世間的に見てトップクラスの貧乏だったので、節約や貧乏暮らしには慣れっこだったからだろう。
数年前、妹が一人暮らしを始めたとき「ねえ、家にあるのって全部お店でいちばん安いやつだったんだね」と言っていたのが印象に残っている。
もちろん、結婚式などの出費が続いて貯金ができなかったタイミングや、スキルアップのために学校などに通って貯めていたお金を一気に十数万とか使った時期は一部ある。でも、どんなときも基本的に年収2年分の貯蓄を目指して「何かあったときのための備え」というのをつくり続けてきた。
投資系や節約系の有名ユーチューバーさんたちが提案している技や生活費の考え方は、既に私の生活で取り入れいているものが多かったりする。
「ああ、やっぱり私の考え方って資産形成をする上で間違っていないんだな」と、まるでおさらいをするような気持ちでそれらを閲覧する。
動画コメントなどを見ると、「わかっちゃいるけどなかなか実現できない」「そもそも本質を理解できていない」という人はかなり多いようなので、私は恐らく金を使わなかったり金を貯めたりするのが得意なのだと思う。私も動画とか出せば再生回数は伸びるだろうか。
20代は給与が手取り20万に満たないことがほとんどだったけれど、30代半ばを迎えた現在は平均収入ぐらいは手に入れていて、その内の3分の1〜3分の2は貯蓄や投資などに回しており、20代の頃は夢のまた夢だと思っていた額の資産が口座にある。
まあとは言え、私は独身で子どもは当然いないし、賃貸暮らしなのでそりゃあこんなものだろうとも思う。結婚式して新婚旅行行って家の頭金払ってなければそのぐらいの資産はあるよという人は多いだろうさ。
一方で、一緒に住んでいる恋人はかなりの浪費家だ。
付き合った直後は貯金が数十万しかなかった。働き盛りで仕事も上司に取り入るのも得意な彼にとってそれは、「十分な備え」だったようだが。
けれども、付き合った直後に死ぬか否かの大病に罹ってしまい貯金は完全ゼロに。
治療が終わった今は仕事も復帰し一緒に暮らしているのだけれど、とにかく放っておくと月給をほぼすべて使い切ってしまう。
同居当初に「毎月食費をこれだけで収めて、貯金をこれだけ二人でしようね」と話していたけれど、「今月少ないから貯金なしでいい?」みたいなのが何度か続き、あるときふと共有の貯金通帳を見たら私がいない間に勝手に引き出していた。当然ブチ切れた。その他にもいろいろあった。CICにも問い合わせを強いる出来事もあった。何度も何度もブチ切れて、泣いて、沈黙して、「いっそもういいや!」となっても、そのたびに彼は「頑張る」といって、私と一緒にいたいと言う。やっかいなのは、ほんの少しずつだけど改善は見られてきていることだ。ほんの少しすぎて何度もブチ切れるのだが。
別れるか?別れないか?ずっと押し問答を続けている。お金の問題はシビアだ。とは言え、自分はそもそも「自分で稼いだ金で生きる」のが好きだし、誰かに養ってもらうとなると恐らく窮屈に感じるので相手が自分の分だけしっかり収入を得ていたらそれでいいのか?という気持ちにもなる。
とは言え、金がないのは世間的にはダメとされている。資産がなければ社会的信用も、選べる人生の選択肢も薄っぺらい。一人で好きに生きるなら好きにしてもらっていいが、誰かと人生を共にしたいなら、改善はしてもらわなければいけないと考えている。
ただ、私は一般的に見て倹約しすぎる節があるとも理解しているので、彼に自分と同じ水準になれとまでは思わない。
彼が一般人から見て相当な浪費家であると同時に、私は一般人から見て相当な倹約家だからだ。自分と同じ(例として収入の半分を投資に回す等)を強いれば、彼以外の人だって苦しさを感じるだろう。
逆に、私がもし彼から「オレと一緒の感覚になれ」と言われたらジゴクのように感じる。それはきっと彼だって同じ。大切なのはお互いの歩み寄りだ。
でもふと、彼と生活をしていると、例えばRPGゲームなどをプレイしていると、彼の生き方がプラスに働く場合も時にはあるなと思う。
ゲームをすると、私は貯めたアイテムや武器をいつまでも使わずに起き続けている節がある。保守的な生き方と似ている。結果、敵を倒すスピードは遅い。
一方で彼は、貯まったアイテムはすぐに何か別のものに変えてスキルアップし、武器をどんどん使ってどんどん強くなっていく。彼の方がRPGをクリアするのは早い。
なんなら武器もなんかカッチョイイ。みみっちい感じでゲームが進む私は、なんか地味。武器もかっこわるい。
私は私でゲームを楽しんでいるけど、もし閲覧者がいたとして、どっちのプレイが見たいかと言えば断然彼の方だろう。
ゲームと現実では次元が違うけれども、私の生き方は彼から見れば「お金がせっかくあるのに使わずにひたすら貯めてどうするの?目的もないのに?」という信じられない行動をする人なのだろう。
私もある意味そう思う。投資知識をある程度身につけた今でこそ、「老後資産にする」や「親の介護資金」というほんの少し具体的な目的があるけれど、以前は「お金を使うのがもったいないから貯金する」というスタンスだったように思う。「お金を使わない人生が趣味です」とも言えるのかもしれない。それは、果たして幸福なのか?と言われるとわからない。不安を取りのぞくために貯めているという感覚が近いのかもしれない。恐らく私は、死ぬときがいちばん金持ちタイプだ。
彼がもし「お金が貯められない」病だとしたら、私は私で「うちにはお金がない」病に呪われているようにも感じる。
両極端だからこそ、どっちの価値観も学び合って、ちょうど半分ぐらいになれたら、いいんじゃないかなと思う。
私は、彼の考えなしで破天荒な性格は嫌いじゃない。安定志向で恐がりな私に「自分一人では絶対に見れない景色」を見せてくれるのが彼なのかもしれないと思って、一緒にいる。
「金遣いの荒い彼氏」というのは、非常にキケンだ。そのままでは、老後はのたれ死ぬしかないだろう。
いざというときはいつだって別れるんだ。その気持ちは常に持ち続けている。
でも、彼と私が力を合わせれば、「お互いに自分一人では辿り漬けなかった、ちょうど間の人生」が待っているのかもしれない。
そう思ってなんとなく一緒に暮らし続けているけれど、もういい年だし、まあやっぱり、金銭感覚があう人と暮らせてる人はマジでいいなと思う。
みんな金銭感覚とかどうやって合わせているんだろう。恐らく、ぴったりあう人同士で暮らせている人の方が少数だろうな。
厳密に言うとMONACAだけど。
当時のオタク系アニメにおいてちょっと気になる曲を探すとMONACAに行き着くことがよくあった。
そこからの延長で、MONACAが関わっている作品をチェックしていくうちにアイカツ!に行き着いた。
原点なんだよ。
アイカツ!の色んなアイドルが「あのときのライブ、あの憧れの人を追いかけて」と語るのと同じ感覚で、俺はMONACAを追いかけたんだ。
それがこんなことになった。
作品と作者の人格を切り離せって人もいるけど、俺はやっぱ切り離したくないんだよ。
あらゆる創作物はコミュニケーションとしての側面があって、結局どこまで行っても「この客層はこういのが好きなんだろ?」って気持ちは絶対混ざると思うんだ。
こっちに気持ちを向けてくれたことの嬉しさとか、期待に答えようとしてくれたことへの感謝とか、そういうのを作品体験から切り離してけないんだよ。
特に俺の中でMONACAの人達はクールでカッチョイイ奴らだったから、あんなカッコ悪いことされたら何かが失われてしまうんだ。
音楽を数回聞くだけなら、ただ曲だけを純粋に聞くことも出来る。
でも何十回何百回と聞くと、どうしてもそこに作り手の意図を探す動き、アナリーゼが始まってしまう。
そして作り上げてきた自分なりの楽曲感を持って聞くから、好きな曲がどんどん好きになるんだと思ってる。
でもそれが壊れてしまった。
なんでここでこんな音を入れたんだろうって想像したとき、頭の中にあの事件のことがチラっと入ってくるんだよ。
アイカツって作品の性質からどうしても「女の子のどういう気持を表現したかったんだろうか」を考えざるを得ないから、逃げようがないんだ。
たとえばこれが侍やロボットがただ殺戮を続けるだけの話だったら、「今女の子の話は関係ないだろ?」で済ませられる。
俺はもう楽しめないよ。
今楽しめている人は羨ましい。
これは単なる嫉妬心で言うことだから無視してほしんだけど、感受性がどっかおかしいんじゃねえの?
ごめんね。
我慢できなかった。
じゃあねバイバイ
圧(あっっっっっっっ)倒的に画力や構成力が進化してるやないけ。
https://comic-days.com/episode/3269754496441951198
こっちがジュウドウズじゃい!
ぜんぜん違うやろがい!
作風の癖は一緒だがぜんぜん違うやろがい!
ジュウドウズの頃から一貫した視線誘導により画面に動きを見せる作風!
だがジュウドウズの頃には動きの流れは読みやすいが、あくまで流れる動きを見せやすくすることに専念した画作り。
モーションの中割部分を見せることにより前後を想像させるスタイル。
そこから、忍極では動きの中にある一番カッチョイイ部分で画面を止めながらも構図や集中線による誘導で動きを見せている。
さながら最高のカメラマンによって手ブレ一つないパーフェクトなシャッターが決められたか如き一瞬の美。
バトルの展開は変わらず読みやすいがそれだけでなく「なぜ、漫画としてその絵を描くのか?カッコイイからだ!」がひと目で分かる。
これをお前「こんな天才を見抜けなかった馬鹿がいるらしいですよ?」だと?
ここまで育つことまで含めて才能なんじゃい!
途中経過だけで「これはのちのち高くなりますよこの株は」とかやるのは単なる山師やんけ!
展開もみてみい。
友情パワーの集大成でパワーアップすることで敵キャラに主人公的説得力をもたせて無理くりな理論を完全補強。
今までは単に最強にして天才ってだけで王子様よばわりされてる3枚目だけど強キャラってポジションやったがこのキマった顔を見てみい!
割れた子供達(グラスチルドレン)の目に映るガムテがこれじゃい!
王子様なんじゃい!
亡国の王子が滅びゆく世界に国民たちの生きた証として御旗を突き立てる姿じゃい!!!
お前らわかっとるか?
王子を演じとるんじゃ?
悪魔に唆され愛を見失った割れた子供達(グラスチルドレン)、無数に飛び交う白鳥その一羽一羽がそれぞれのオディールなんじゃい!
そのオディール達に、命を賭して愛を示す王子ジークフリードなんじゃい!
殺しという悪魔に魅入られ、返り血の中で純白の翼を心に広げ、愛を求めて死地へと飛び込むオディール達の王子様なんじゃい!
この物語が!
死線のなかに現れる一瞬の沈黙のわずか2ページで読者の脳裏でスパークするんじゃ!!!
この圧倒的パワーが!!!!!!ジュウドウズの頃にあったか!!!!!!!!!!!!!!!!!!
圧倒的成長!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
才能を評価するはよし。
だがな、それを評価する己に酔って目の前にある漫画のみかたを見失うなよ。
スカートがスケスケになっているともっぱらの話題になってる例のポスターを眺めて、
なにか書こうかなと思っていたら興味が横滑りしてなぜか『ホステル パート2』ポスターの変遷を再確認してしまう。
映画秘宝でちょろっとまとめられていたのを見たことがあったのだが、
だいぶ昔の話なので軽くググったら再確認できた(現物も手元に今ないし)。
最初のポスターがなんかお肉の断面がどーんと全体に大きく陣取ってるヤツで、
これがグロすぎる! ってことで次にリリースされたのが生首抱えた女の人の横姿ポスター。
生首持ってるのも問題だし、
生チチも見えてるし、
(つまり斬首された女性が裸で自分の頭を手に持っているという超カッチョイイ構図なのだ。最初からこう書けばよかったですね)
ほんで、この第二弾もヤメになったので、「じゃあこうすれば文句ないじゃろ」的なヤケクソ感覚(かどうかは知らんが、秘宝の紹介だとそのように書いてあった)で投入されたのが二つを合成した省エネポスター。
Hostel Part 2とかでググると簡単に出てくるので目の保養に見てみるのがオススメ。
と、ここまで考えてはたとそもそも映画のポスターってどこに貼ってあるのかなあと思い至ったわけです。
中学生くらいまでは町内の掲示板的なところに近場の映画館でやる映画のポスター貼ってあった気がする。
よく塾の帰りに親のお迎えがくるまでの間、ひまつぶしに眺めていた気がする。
ひるがえって、いま映画のポスターが貼ってあるところとして思い浮かぶ場所ってほとんどないんだよね。シネコンの入り口とかくらい? 町内の掲示板的なものに今も貼ってあるのかもしれないが、なかなか見に行こうとしないですね。
どうして日本の映画ポスターは情報量多めになっていてそれ以外ではシンプルなつくりになってるの、的な話題も、「ポスター」に求めらている機能がもしかすると違うのではあるまいかとはちょっと思った。
映画館でタダでくばってるちいさな公開予定作品のチラシを思い出してそう考えたわけですが。チラシだとしたら・・・情報量多い方がなんとなくうれしい気がする。日本以外であーゆーチラシを置いているのか知らないですケド。
食品パッケージのいろいろな表示もいっぱいいろんなことが書いてあったほうが食事してるときに読む文字が増えてなんとなくうれしい。つい読んじゃうよね、納豆パックの成分表示とか。
できれば昔の映画ポスターみたいに出演者の顔が丸で切り抜かれてそれぞれの名前とともに端のほうに並べられていてほしい。
あ、スカートスケスケの件は俺はスケスケにどうしても見えなかった派なのだが、
戯れにテキトーなビューアーで開いて縮小してみたら理解を得ました。
白金-青黒ドレスとか、どっちの方向にも回転して見えるシルエット錯視みたいなものだなあ。
「白金-青黒ドレス」を光源色(光源スペクトル)の推定→物体の分光反射率推定の問題として考えると、
うまいこと「いかに人間がものを見るときにそれまでの経験や未知のメカニズムによって影響されてしまうか」的な話ができて楽しいかもしれない。なんか俺の日本語が下手なせいもあるかもしれないけどなんでこんな下手な例え話を使ってしまうのか。
上手いことやるとぼくの考えた京極堂みたいな感じになるはずなのでがんばれ俺。俺はやればできる子(やらない)
合言葉は上手いことやれ、で。
主な舞台になったオフィスは光が丘にあるオフィスのフロアを使って撮影されたぞ。
環八の谷原交差点を北に進むと右側に見えてくる高いビルがそれだ。
周りが住宅地で見通しがよいので東は都心、北は埼玉スタジアム、西には富士山がよく見えるんだ。
セットなのはトイレくらいだな。あのアングルでは撮れないからな
風洞実験や無響室、構造や設備のいろいろな実験設備を揃えた自慢の最新施設だぞ。
ヤマダとエモトがふたりでいい感じになるカッチョイイオフィスもあそこだ。
つくばエキスプレスでぴゅーっと行って関東鉄道のディーゼル線にちょっと揺られた先にあるぞ。
ただし去年できたばっかりなので2003年にはなかったぞ
六角精児がいた狭い部屋もホンモノだ
トンネルの掘削重機のシーンは邦画のレベルではなかなかお目にかかれないド迫力であったな
壁に掛かってる社訓とかふつうにホンモノ。
劇場の大画面にエキストラで知ってる人が出まくる経験を君はしたことがあるか?
映画の内容なんて追っていられなくなるぞ。
場所もホンモノ、社員もホンモノなんだからその辺の再現ドラマやドキュメンタリでは太刀打ちできないホンモノぶりだ
毎日着てるのでそのまま映画館に行ってやろうかとちょっと思った
序盤に出てきたわりにあまり意味がなかったマスコット人形も実際にある公式ゆるキャラだ。
パンフレットの表紙にも使われている図面のフォーマットが見慣れたやつすぎてヤバイ
リアルのアサガワ氏はあんな空気読まないタイプじゃなくて人当たりのいいすごくいい人だぞ。
今はかなりえらくなった
パシフィック・リムを見てきた。
本来なら言うことはない。夏らしい平凡なポップコーン映画だった。
ただ、ネットの一部界隈では、映画監督の姑息なイメージ戦略にアテられたのかなんなのか、過大評価すぎるものが多く見えるので、細々と感想を書き連ねてみる。
映画監督が円谷ファンを自称しているらしいので、円谷のビデオソフトで例えると、パシフィック・リムは、怪獣大図鑑みたいなもの。(ウルトラマンの戦闘シーンのみを編集したプロモーションビデオ)
怪獣が暴れる映像のために他の全ては下敷きか犠牲になってる。ひたすら怪獣、巨大ロボ、衝突、破壊、爆発の繰り返し。
それらのアクションシーンには、見どころが沢山ある。細部までしっかり意味ありげにデザインされたロボットの造型。重量感。一進一退の攻防が次から次へと展開する。
友人達を集めて、談笑しながら見るのなら、かなりいい作品だと思った。
ただ、それ一辺倒なので真剣に見るのには向いていない。映画館など黙って鑑賞せざるを得ない環境だと、ワンパターン過ぎて睡眠誘導になりかねない。
間というものが皆無だ。心を落ち着けて、さあこれから山場だぞ!というシーンなど無く、パチンコ屋にいるような騒々しさが延々と続く。
ウルトラマンとは違って、テーマ性は薄い。ドリフトというシステムで取って付けたようなお題目はあったものの、じーんと心に響くものではなかった。
円谷ファンを自称する監督だが、本作に登場する怪獣には円谷作品のような多様性は一切ない。
全部クローンであるという設定と、欧米的説得力の問題でああなったのかもしれないけれど、どれも土気色に水色の体液でカラーリングが一緒で、形態には差異があるものの、画面の暗さとそれに溶け込む暗い色のせいで大した差を見いだせない。
最終決戦には3体もの怪獣と同時に戦うことになるのだけど、そのときにはもうどれがどれかわからない状態になってしまった。
最後の真打ちとして登場した3体目は、カテゴリー5(今までは4止まりだったのだろう、未知のタイプだ!と司令部が騒いでいた)と呼ばれていて、さぞスゴイ奴が出てくるのだろうと思ったら、気持ち大きいだけに感じる上に、乱戦してるうちに見せ場もなくボロボロになってしまった。
何のために盛り上げたんだ!
本作では上記のように戦闘シーンに特化した結果、オリジナル作品にも関わらず原作のダイジェストを見ているような忙しなさを抱えることになったが、その対価として、大ボリュームの戦闘シーンを2回もこなしている。
ただひたすらカッチョイイロボとでかい怪獣の戦いを表現したいというのなら、間違っていない選択だと思った。
海底に開かれた次元の扉を閉じるために、主人公たちのロボットは海底を歩いて進み、そこを守る怪獣と最後の決戦を繰り広げるのだけど・・・。
深海なので画面が暗く、水中なので動きは鈍い。敵が3体でてくるものの、暗さと没個性が相まってただごちゃごちゃ戦っているだけという印象。
地上での戦いだけで良かったのではないか。前半のほうが凄く感じただけに鈍い上に乱戦でグレードダウンした感のある最終決戦は、視聴者にとっても集中力の限界との戦いだった。
マーケティングの一環なのかなんなのか、監督の日本に対する愛情の現れなのかはわからないけれど、本作には日本人俳優がメインヒロイン役として参加する。
現代のヒロインを演じた菊池さんのほうは、海外の俳優に混じってなお遜色のない演技をしていた。吹き替えだと声が林原めぐみだし、かわいい。
ただ、問題は子供時代の回想シーンで。芦田さんという日本屈指の子役俳優が演じたのだけれど・・・。
最初にフォローとして、泣きながら逃げるだけな上に、実在しないCG相手というハードルの高い演技であったろうことは言っておくとして。
日本のトップクラスの子役と言えど、いざ洋画にでてみると、世界の子役俳優の足元にも及ばないのだなということがわかる。
最後、斜陽を背負うイェーガーを見上げる場面になると、お遊戯感が炸裂する。
”眩しくて顔に手をかざす”という行為と感覚を理解していないのだろう。あのシーンだけ、最近ありがちなCGギトギトのダサい邦画を見ている気分になった。
全体的に見て、僕はこの映画は好きだ。
映像はやっぱりすごいとおもったし、音の使い方も凄く良かった。
主人公機が画面中央に現れるときには決まって「デューン」というジングルみたいな物が入るのだけれど、あれのお陰で暗くごちゃごちゃした画面でも、すぐに主人公機だ!カッケー!という気分を呼び起こしてくれるので凄く乗りやすかった。
ビデオを借りてきて家で見るのなら、下手な名作系の映画よりも満足感を得られる内容だろうと思う。
でも、最近ネットで見られるレビューのたぐいは、流行に流されて一辺倒になっている雰囲気がある。
あまりに勢いがありすぎて、この映画が面白く無いやつはわかってないという上から目線めいたものも見受けられる始末。
本作はそこまでのものじゃない。ただ映像がかっこいいだけの、ポップコーン映画だ。
この映画を見て満足感が得られなかったとしても、当然と思えることは上に書いたように沢山ある。
おそらく、監督は円谷作品のファンということを大々的にアピールしていたことが出火元のひとつであるように思うのだけれど、
それで釣られた人たちは、この映画を見終わって果たしてどう思うだろう。
いきものがかりのイケメンじゃない方の男性が、以前テレビ番組で
「正直、周りも自分も、学生時代にはロックや洋楽に憧れていた。でも、みんなでカラオケに行った時、全員で盛り上がれるのはそういう曲じゃなかった。
結局、みんなポップな曲が好きなんだろ?じゃあ俺たちも、そういう曲を作っていこう」
みたいなことを言っていた。(しっかり内容を記憶していないので、間違いがあったら申し訳ない)
結局みんなポップな曲が好きなんだろ?というあたりには同意しかねるけれど、確かに、二次会なんかでカラオケで盛り上がる曲はAKBでありジャニーズであったり、いきものがかりであったりする。
私は学生時代(といってもほんの数年前)、バンドに明け暮れていて、時折作曲もした。
高校生の時は、いわゆるロキノン系、邦ロック、というものに周囲はドハマりしていた。
バンドメンバーの一人は、本格的に音楽を学びたいと上京していった。
彼は、ロキノン(雑誌「ROCKIN'ON」)から始まり、他にも毎月音楽雑誌を何冊も読み漁り、新しくお気に入りバンドを見つけては嬉々として語るような奴だった。一番のお気に入りはバンプだったと記憶している。
彼と数年ぶりに会うと、驚くほど音楽の好みが変わっていた。
近場のツタヤに寄ってバンドをやっていたときの事などを話していながら、ロキノンを読んだ。
高校時代の彼ならば飛びつくような、良くも悪くも「ロキノンらしい」新人バンドが目に入ったが、彼は「ここの曲、ちょっと酷いよ。最近売れてきてるみたいだけど。世界観が独特とか、いろいろ言われてるけど、そうじゃない。音楽の作り方が分かってないから、曲になってないだけ」と言うのである。
驚いた。高校時代に彼が好きだったマイナーなバンドの名をいくつか挙げた。
しかし、「あの頃は、人が知らない物を知ってるっていうことが嬉しかったんだと思う。音楽について知らなさすぎた」とばっさり。
ちなみに、バンプは今でも一番好きらしい。「あの人たちは凄い」と目を輝かせて言っていた。
私は高校時代、メジャーだろうがマイナーだろうがところ構わず勧められたものを聴いていたタイプで、けれど、一番好きなアーテイストは「絢香」と「Perfume」だった。
当然バンドメンバーに耳を傾けてくれる人はいなかった。絢香のリアルボイスをコピーしたり、Perfumeの楽曲をアレンジして一人楽しんだりしていた。
いざ、曲を作ろうという話になると、とにかくみんなが盛り上がれる曲を作ろうという話になったが、皆驚くほど作れない。
私は「ロックでキャッチーでノレるカッチョイイ曲」が作りたかったのに、なんだか通夜みたいな曲ばかりができあがる。
過去に絢香のバンド曲をコピーして、実際に書き起こした譜面を見ながら疑問符を並べた。
「みんながノレるメロディ」というものを作るのは、異常に難しい。
一応、進行に法則のようなものがあることは皆知っていたので当てはめてみるも、どうにもメロディがいまいち。
「で、どこで盛り上がるの?」という曲ばかりが出来上がった。
…思うがままに書いたがなんだか脈絡の無い内容になってしまっている。一度まとめたい。
AKB他アイドルやらGReeeNとか西野カナとかソナーポケットとか、ネットではこんなものがランキング上位などと日本終わってる云々と言われる始末であるが、
ではそのランキングを席巻する曲たちは本当に終わっているのか?
売り方に問題はある。それは十分に分かっているつもりである。
あと、最近はアニメソングとかも凄い。才能に驚く。全く興味の無い分野だったが、作曲家を少し調べてみると学生時代はバンドやってました、なんて人が結構いて驚く。
上記が一番書きたかったこと。
眠いので、全部すっ飛ばして、もう一つ書きたかったことを書く。
メジャーデビューしたりとかして、ロキノン系のバンドがタイアップを組み、がーっと知名度を広げていくと、ざーっと以前からのファンが去っていく。
「メジャーデビューしちゃったから一般受けする曲ばかりになった」と言う人がいる。
http://b.hatena.ne.jp/entry/togetter.com/li/2590
Pixivの絵師さんたちが公開している絵を無償で使われて困ってるらしい。
まあおいらは2Dの絵は歪んだドラえもんしか描けないのでこれについては当事者じゃ全然ないんだが、ちょっと思い出した事がある。
その昔、Nifty-Serveというパソコン通信サービスがあった。
匿名じゃない巨大ネット掲示板で、いろんな話題にしたがってフォーラムという板に分かれていろいろやってた。
で、そのフォーラムのなかにとある3DCGのソフトを扱ってる板があって、そこでは3DCGのテクについていろいろ議論してたり、教えて&教え合ってたりしてまったりしてたんだが、あるとき、某アニメ会社の製作の人が書き込んできた。
「☆☆というアニメの製作に参加しませんか?えーと、報酬はものすごく少ない、っていうかぶっちゃけナイです。
Projectワイバーンみたいな宇宙戦闘シーンが三分ほどほしいんです。アニメ製作の現場に参加してみたいあなた、是非どうですか?」
と。
Projectワイバーンってのは、当時アマチュアだった青山敏之氏と北田清延氏が作った自主制作CGアニメで、こんなの。
http://www.youtube.com/watch?v=S4MZH1gTd54
(プレステ2のムービーっぽいとか言って笑うヤツがいたら踵落としをお見舞いしてやる。PSはまだ1しかでてない1997年の作品だぞ)
アマチュアとは思えないほどの緻密なモデリングとスピード感で絶賛されていたムービー。カッチョイイ。
で、その制作進行の彼は、そういうムービーがTVアニメの中で必要だけど予算ないからアマチュア(っていうか、当時は商業的に3DCGを作ってる会社とかがまだ少なかったというのもある)にやらせちまおう、と思ったらしい。
……まあいいや。もう時効だろうし言っちゃおう。そのアニメってのはカウボーイビバップだ。
サンライズだか、サンライズから下請けに出された会社の制作進行の彼がNiftyでそういう発言をしたわけだ。
面白そうだ、と思ってあれこれ聞いてくるユーザーも居たんだが、フォーラム(2chでいう板)の重鎮が言ったんだ。
「じゃあナニか? 今後、ワイバーンみたいな凄いCGを作ってもそれはずっとタダになるってことか?
つまりCGじゃもう食えねえってことか?」
腕の安売りはしちゃいけねえ、とその重鎮は言った。
製作進行の彼は自分の発言のまずさに気づき、陳謝してそのフォーラムを去った。
もしあのとき、おっちょこちょいな(でも腕のある)学生なんかがヒマにあかせて参加なんかしちゃってたら、
今頃きっと商業ベースでのアニメの3DCGって仕事は仕事になってないんじゃないかなあ、と思ったことよ。
まあ、3DCGムービーってのは大仕事なので、イラストみたいに細切れには作品にできないって面もあるけどね。
でも、誰かがダンピングしちゃうと(手塚治虫がテレビアニメの黎明期にやらかしたように)、その後の人たちは圧倒的に食えなくなっちゃって結果として困る、って事態が招来するんだよね。
と、とくにオチはない話をしてみた。