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2016-09-04

工数」と「工期」のちがい

たとえば、6人月ソフトウェア開発プロジェクトがあったとします。エンジニアが3名いたときに、このプロジェクトの工期(終わらせるまでの期間)はどれくらいでしょうか。

ここで、6人月÷3人=2ヶ月と答えるのは、だいぶアホな回答です。

もし、プロジェクトタスク依存関係がなくて、タスク要求されるスキルが均一であれば、2ヶ月でプロジェクトを終わらせることができるかもしれません。だけど、現実プロジェクトは、あるタスク完了させなければ後続のタスクに着手できないような依存関係があったり、タスク完了させるためのスキルを持つ人を好きなタイミングアサインすることが難しかったりするのが普通です。

ちょっと考えるために話を単純にしてみましょう。たとえば、プロジェクトの6人月見積の内訳が、設計に2人月、開発に2人月テストに2人月だったとします。そして、プロジェクトアサインされた3人のうち、設計ができる人間が1人だけだとします。

そのときの工期はどれくらいになるでしょうか?

設計のできる1人が設計完了させるのに2ヶ月間待つ必要があって、そのあとにようやく残りの4人月タスクを3人で取り組むことができるのようになるので、工期は約3.33ヶ月となりますね。

日本情報システム・ユーザー協会JUAS)の調査による経験則では、適正な工期は「人月の立方根の2.4倍」となるそうです。これを採用すると、6人月に適正なプロジェクトの工期は約4.36人月となります。6人月プロジェクトに4ヶ月間以上かかるっていうと、なんだか腑に落ちない感じがするかもしれませんね。

プロジェクトにおける工数と工期の違いは、直感では分かりにくいものの一つです。勘に頼らずに、きちんと理解して、論理的に考えてきましょう。

2016-09-03

http://anond.hatelabo.jp/20160903174441

人月120万ならうちに提案される人ではAクラスに入るかな。

職種プロマネSEクラスになるけど。

PG業務中心で、実装+テスターばっかりやってるやつはいないよ。

最短3ヶ月、通常でも半年契約外注元増田みたいな事いったら、まあ契約更新はしないな。

決定権は派遣さんにはないもん。

http://anond.hatelabo.jp/20160903163204

(2600+2600)*8*20=80万じゃないかな。

プロマネSEだと超大手人月200,中堅〜大手で150,弱小で80〜100

ちなみに80〜100だと、人が失踪し始めるライン

http://anond.hatelabo.jp/20160903163204

時給2600円ってことは、超勤無しで月150時間としたら給与は約40万

ってことは派遣会社が時給2600円で募集して、単金を人月120万ぐらいで出してるんじゃないか

人月120万ってC,B,A,Sクラスの中のどのクラス

2016-08-31

標準化

世間では数多のIT土方が己が人月計算上の存在しかないことを嘆いているというのに

我が社では底辺工員が発揮しなくていい職人技を発揮して偉そうにふんぞりかえっている

どっちが高等なことをやってるかと言ったらもちろんIT土方のほうなんだが

主観的幸福度で言ったら勝ってるのは工員のほうなんだろうなあ

2016-08-23

僕は仕事ができない

10年ほど働いてるが、つくづく仕事ができない。

経理的な知識感覚がない

売上-原価=利益程度は理解できるが、逆に言うとそれぐらいしか理解できない。同時に金銭的な感覚を全く持てず、部の予算が幾らなのか、どのぐらいの売上があるのか、といったことを何度覚えても覚えられない。金銭的な感覚がないか見積を作るときもよくわからず、人月に換算したら高すぎるといった指摘を受けてしまう。1人月が幾らかすら知らない。

技術的な知識もない

手順書に書かれていることを実施する程度の上っ面の知識はあるが、それ以上のことは知らない。マニュアル仕様書を見れば良いのだろうが、何度見ても理解できないし覚えられない。

仕事に興味がもてない

世間的にはいわゆる大企業というやつらしく、社員仕事実行部隊である請負の人が仕事をし易くすること。つまり仕事を持ってくる、請負の人に発注を出す、終わったら検収を上げるといった事務処理が主。最初に書いた通り、経理会計的な知識が無く、そもそも数字に弱いので苦痛で仕方がない。何度チェックしても小さなミスを繰り返す。

入社~7年ほどは、出向先や本社現場作業作業リーダー的な仕事でそれなりに仕事は出来ていたと思う。だけど今の部署地方)に異動になってからは、上述のような仕事が主になってしまい全く興味が持てなくなった。


全く向いてないことはよくわかってるけど、今以上に給与の良いところへ転職できる見込みは皆無だからしがみついてる。でも、何度教えても直る見込みのない自分はそろそろ上司にも見捨てられるのかも知れない。見捨てられたらどうなるんだろう。

2016-08-21

SI錯覚人月意味

当然だが遅れている日程を回復させるため、今週末も出勤だった。もう4月からずっとこうなのだから「遅れている」と判断する基準の日程がおかしいと思うのだが、どうやら、責任者間では違う認識のようだ。

かれこれ13年。都内SI屋で働いている。実作業をしたり、一日エクセルファイル更新したり。いろいろやってきた。

中学生の時に初めてパソコンに触れ、ファミコンからスーパーファミコンコンピュータに興味を持ち、進学して色々学んで、興味があるしこの仕事自分に向いていると信じてきたが、最近になって錯覚だっと思い知った。

システム開発/構築の表現人月計算になって久しい。「これくらいの経験スキル知識を持った人間がこれくらいの時間作業し終える」のが基準だと理解していたのだが、真実としては「なんの知識もない、ただただ日本語理解でき、手を雨後がし続けられる人間作業をし終える時間」が人月を指す。したがって、経験スキル知識のある人間から評価される(お給料が高い)わけではない。単に使うほうから見たら「ガチャのあたり」なだけである

また、どうにもこうにも、そういう人でも作業できるようにしておかなければならない、というのが共通認識のようだ。そうでないと「属人的」だと批判される。

結局のところ、知らない人間、興味のない人間ばかりになってしまった。言いたいことはわかるが、知らない人間、興味のない人間では続かない。わかる人間はこうして、休日出勤をして、わからない人でもわかるようにしなければならない。

2016-07-31

http://anond.hatelabo.jp/20160730220221

年金の支払いが一人月額1万5千円。時給千円で月170時間だと年金だけで1割消える。このクラスでは、他に健康保険所得税住民税もあるが、年金割合が一番多くなる。

こういうものGDPといった全体額から算出されるのであって、個々の活動費用から算出されるのではない。最低賃金ですべてやるという組織人件費の設定が不当に安すぎなのであり、社会的始点から本来行政が介入しなければいけない。

ただし日本場合、もともと年金保険料世帯主(とその雇い主)がその給与から家族全員分払い、時給はその支払がない学生主婦のための小遣い稼ぎの駄賃設定だったという経緯がある。ここ15年というのはそういった小遣い稼ぎの給与帯だったものが、年金社会保険を払う世帯主給与帯になっていったために問題になったのだ。

2016-07-18

システム開発法規制すべきだ

全部仕事だった。この3日の間に遅れているスケジュール回復させようと毎日16時間労働だった。

IT屋、SI屋に勤めて10年近くがすぎた。慣れてしまってはいけないのだが、もうあきらめてしまった。職場から見えるビル建築現場は日、月と休みだった。毎日日没後には誰も働いていない。私の仕事とは、会議のない日没後が本番だ。

20万人月案件のひくまでもない。この惨状が常に続いているのは、どこでも発生しているのは、法規制がまったくされていないからだ。不動産屋なら受付に免状がかけられているように、納涼も知識もない人間大勢アサインされている。20万人月というのは、相応の能力を持った人間がよってたかってやっと達成できる作業量なのだが、単純に20万人月あつめれば完成するように思われていないだろうか。オラクル、エムセスレッドハット、シスコ、ほかいろいろ。企業の発行している認定失格ではなくて、法が定めた資格がないのが問題なのだ。座っているから死なないと思われていないだろうか。

一刻も早いシステム開発設計法整備を望んで止まない。

2016-06-25

アジャイルよくわからない

今の現場WF開発なのだけど1週間~2ヶ月、体感で2.5~8人月くらいの重さの案件が2~4つ並行していて、それを2~4人で回している。

古来よりつぎ足しつぎ足し作られてきた継ぎ接ぎだらけの秘伝のソース雰囲気踏襲してつぎ足していき、そのスパゲティぶりたるや村上春樹小説主人公を思わせる。

当然レシピはなく、数多の暗黙の了解的な仕様自分で発掘していくしかない。もはや歴史という他ない。発掘してはよくわからないまま踏襲していく。何故か動く。

WFというには仕様不安定かつ不明確なまま進行していくのでこれは実はアジャイル開発なのではないかとなんとなく疑っている。

期間が短いためスケジュール上で既に工程が重なっているし当然同時並行に近くなる。案件も重なっている。色んな事情で頻繁に戻りも発生し混沌とする。

ぎりぎりカウボーイコーディングでないのは元のソースの味が濃すぎるためである

もう辞めたい。元受けではないので客先を変えるだけでよさそうな気もするのに会社を辞めるしかないのであろうか。変な感じだ。

逸れてしまった。

・完全に0から作るのか。と言っても要望くらいはあるだろうから、どのくらいの状態で始めるのか。

短期感で戻りが多いWFとどう違うのか。まず何からするのか

文書をあまり残さず作った後、そのシステムを全く知らない人が加筆修正する場合はどうするのか

・作っていくうちにだんだん巨大になってしまった場合誰も全容を知らないようなことが起こりうるのではないか

賞味期限はどのくらいのつもりでつくるのか

このあたりが気になっている

2016-06-16

年収1300万になって思うこと(ITエンジニア

■ 経緯

リーマンショックの時に26歳で新卒

 

1年目  100万 新卒3ヶ月で不本意ながら退職個人事業主ニート

2年目  240万 バイト

〜中略〜

一昨年 380万 2社目

去年  580万 3社目

今年  1300万 フリー(※年収じゃなくて年商、なお借金200万)

 

 

■ 思うこと、意外だったこと、気づいたこ

 

・思ったより幸福度が薄い

・周りの反応は変わらない(そもそも知らない)

・飲みに行く暇もないので、奢ることもない

・というかぼっちすぎて不安になる

医者弁護士くらいの稼ぎらしいが、医者弁護士ほどに偉い感じがしない

IT業界って正社員メリットが無さすぎな気がする

大企業や安定を信じないで実力主義を貫いてきたが、多分間違いだったと思う。自分場合ゴリ押しただけ

大企業でのほほんとしてる奴ら、楽しそうだなと傍から見てて思う

・まあどうせ受からないんだけど

・受からなかった会社の奴らより給料高いのは少しだけ溜飲が下がる

・でかい組織というのは本当に煩わしい、何であいつらは出世ゲームを作りたがるのか

FF7マスターしたぜんたいかマテリアを売った時の不思議な虚無感を覚える

・5年後も1000万以上稼いでる自信がない

・常に求人チェックしてるが「チームリーダー 600万〜800万」とか書かれても上限からして今より下でなんとも言えない気持ちになる

・高時給バイトメールが来ると「いいなこれ!行きたいな!!」と思う

・いい会社があれば正社員に戻りたいが、いい会社がない

・今に限ったことではないが、仕事以外が進捗ゼロすぎる

・同じくらい稼いでるITエンジニアは大体私生活破綻しててどうなのと思う

・でも結婚してる奴は幸せそうに見える

・さっさと法人化したほうがいいよと言われるが、昨日の今日すぎて何とも言いがたい

不労所得がほしいと思ってサービス作りを頑張る → 不労じゃないんだよなあそれ

・3000万くらい稼ぎたいけど普通に働いてるなら無理だ

グリーン車高い、タクシーとか無理 ← 貧乏性??

・移動時間もったいない、この移動時間があれば◯円稼げるのに!と思ってしま

・はたらけどはたらけど猶わが生活楽にならざり 意味:働きまくると時間がなくなるから楽どころか辛くなる(違うか)

金持ちキャラはやっぱ資産家じゃなきゃ無理だと思う(金持ち時間がある+派手な遊び)

お金とか年収とかって、ゲームで言うところの点数やレベルみたいに思ってたけど

 そんないいものじゃない気がしてきた

・稼ぐというのはあくまで長期戦で、短期でバッと上がっても大したことがない

社会的信用度は、1000万のフリーランス<<<300万の正社員 という現実

給料が高いところ=成長できる場所 とは限らないので、高年収を保つには高いところに居続けてはいけないという矛盾が生じる

・そのおかげで「3年は同じ会社で頑張れ」とか言いつつ自分は1年で転職してる

・たぶんだけど、事業タイプの人は途中から金を使うより稼ぐほうが楽しくなってくるのではないだろうか

タックスヘブンはまだ興味が無い

・2500万以上稼いでる人が日本に15万人以上居るらしい。キモい

・1000万は、アメリカITエンジニアだと底辺クラスキモい

年収変動が大きすぎて、普通感覚が持てない

・億の遠さを感じる

・多いと言ってもせいぜい3人分くらい、無力感がある

・どこまでいつまで頑張ればいいのかいまいち分からない

年収というのは個人の頑張りや優秀さと別の要因が大きすぎてどうかと思う(特に最近

・BIって程度によっては有りなんじゃないかな、と思いつつ別にどうでもいい

ITエンジニアの一番美味しいところは、エンジニアでありながら様々なビジネスに関われるというコンサル的な面も含んでいる点だと思うが、

 これをきちんと活かしているエンジニアは3%も居ない

・「あー金ほしい」という口癖が言いづらくなった 最近はもっぱら「あー死にたい」とつぶやいている

納期が怖い

1月あたり手取り換算で70万くらいだと考えると、PCをホイホイ買うのは躊躇われる

年金を信じないとすると、月20万くらい貯金しないといけないと気づいて絶望する

・「人月は入れ替えてはいけない」は知ってたが、金と時間も入れ替えちゃいけないと気づいた。両方大事

年収の1/4を家賃に当てるなんて不安でできない→結果平均的な暮らしになる

 稼いでる人が貯めこむ理由が分かった気がする。重要なのは将来に対する不安の解消だ

・1000万目指すより600万で幸福を追求した方がいいと思う

しか仕事の虫になって、全力で成長していないと600万を保つのが厳しい

 仕事の虫になって全力で成長を目指すと600万など越してしまうが不幸になる

 バランスが難しい

金もらってもコンビニ弁当、他に選択肢がない

2chの有名トレーダーとかもカップ麺食ってるよね

・結局のところ、いい商品というもの規模の経済限界まで安くなるから、良いものは基本常識的な値段になる

・つまり金が増えても生活の質は大して上がらない(これは誰でも高品質享受できるわけで、良いことだと思う)

・でもライザップとかああいうのに少し興味が湧く(でも高すぎて引く)

お手伝いさんってどうなんだろうと検索したが、そもそも部屋が荒れ放題で任せられない

健康は金で買えないという言葉の重みを感じる

 まあ金無くても不健康なんだけど

・昔、「金額とか貯金を気にしなくても生きていけるくらいに稼ぎたい」と思ったが、まだそこまで至れていない

・ちびっ子とくだらない遊びがしたい

・世の中、貧乏暇有りと金持ち隙無ししか居ないなら、一体誰が幸せなのかと思う

あんハピ♪ 泣ける

2016-06-10

http://anond.hatelabo.jp/20160610181612

80h = 1日8時間10日だから、0.5人月。これが25万なら安いよね。月単価50万の人だから

もっと早く出来る人は、月単価が120とか200になるから、速くできても安くなることはない。

なんて思ったりする。

2016-06-05

格差教育無料でも広がる

金さえ有れば良い教育が受けられて、良い人生が過ごせると思っている皆さん、間違いです。

金持ちの子は良い教育を受けて、良い学校に入り、良い仕事につくというのは一面の事実では有る。

しかし、あくま金持ちの家に多い「傾向」でしかない。

本当の所は「まともな親は、比較金持ちに多い」のだ。まともな親に育てられるからまともに育つのであって、金持ちからまともに育つのでは無い。


貧乏人に多いクズ親の特徴はこんな感じだ。

子供が家に帰ると親が寝転がってポテチ食いながらワイドショーお笑い番組を見ている。

肥満あるいは栄養失調。三大栄養素食育など考えた事も無い。

家に有る本といえばマンガ芸能人名義のゴミ本。

掃除洗濯をまともにしない、当然片付けも教えない。

喫煙者、安酒飲み。

趣味パチンコorスマホゲーor改造車宝くじを常習的に購入。

仕事単純作業or非正規、数年かけてスキルキャリアを積む仕事についた事が無い。

例えば、上記のような暮らしをする人間に、いくら金をやってもまともな子供は育たない。

貧乏の子供は貧乏になる確率が高いのだが、それは最も長い時間を過ごす家庭がそのように運営されているからだ。


多くの金持ちの家庭はそうでは無い。

家に帰ると宿題を見てくれて、親は休日美術館に行ったり読書をしている。子供自然に学び、本を読み、豊かな文化的素養を養う。

整理整頓自分人生効率的に生きる手段である事を身をもって教えられる。

海外に友人が居る。子供の頃から多様な文化に触れ、その中でアイデンティティ確立する機会が有る。

積み重ねた努力で、ある程度の地位仕事についている人に囲まれ生活をしている。努力すれば、具体的にどうなれるかを日常的に見ている。

親共大学を出ている。子供の頃から大学に行くのが「当たり前」になっている。海外へのホームステイ留学視野に入り、経験者の話をいつでも聞ける。

高い能力を持つ人に囲まれ、日々の生活の様々な場面で礼儀を学び、見聞を広げられる。

このような日々の暮らしこそが「文化資本」なのである。カネを持っている事など、瑣末な事でしかないのだ。(もちろん文化資本の無い金持ちも居る)

例えば貧乏人にカネだけ与えても、こんな暮らしは出来ない。せいぜい半額惣菜外食になり、しまむらの服がブランド物に変わるくらいだ。(文化資本を持った貧乏人という存在は極めて少ない。)


東大に入る学生の親は約半分が年収1000万以上だと言う。日本年収比率から考えれば明らかに偏っている。

もちろん、小学校からSAPIXをはじめとする有名塾に通える環境一助にはなっている。まぁ塾代だけで、本気で通わせると小学1年から高校3年までで1000万以上かかるし。

しかし、家庭環境が壊れている子供SAPIXに通わせたとして、有名私立に入れるか?と言われれば無理なんだよね。最も重要な家庭での学習が出来ないから。

良い教育とは、まず最初に家庭で行われる。家庭で教育を受けられない子供は、最初から大きなビハインドを食らって社会に出る。そこにいくらカネをつぎ込んでも無駄

稀にトンビが鷹を産むが、そんな子供現在制度でも返済不要奨学金いくらでも有る。

格差とは経済力では無い。本当の格差とは、誰もが選べない幼少期の環境の事なのだ

その格差を国が是正する方法など無い。


教育に過剰な期待をしているブコメが多いけど、家庭でするべき教育学校が肩代わりしろと言っても無理ですよ。

何事も本人のやる気が無ければ始まらないのだが、その「やる気」をステロタイプ貧乏親は削りとる。

まともな親の子供は親&周囲のまともな大人からやる気をもらい続ける(ついでに良質な知識、コミュ力、広い見聞も)

要するに、日々の生活追い風になるか逆風になるかの差がデカイのだ。これに比べれば、スタートラインの差など無いに等しい。

教育費を無料にした所で、大学に遊びに行くバカと、目標持った優秀な学生に二分されるだけ。

優秀な学生は大体親が金持ちだし、そうでなければ奨学金を取れる。

教育無料なんて教育関係者ポジショントークしか無いよ。乗せられている貧困層は利用されているだけ。



解決策は無いのか?という話だが、これ以上のバカ底上げ無意味なのでしない方が良いという立場だ。

そもそも日本は、ホームレスですら字が読める国だから初等教育は行き渡っていると言って良い。

教育費でよく話に出てくるOECD各国だが、字を読めない人が普通に居る国だらけだからな。

日本識字率は99%以上だから初等教育バカ底上げ)に成功している国とも言えるのだ。

巷で叫ばれている大学無償化奨学金返済不要については、費用対効果が悪すぎるのでやめた方が良い。

20年ほどクズ親に育てられれ、何の文化資本も持っていないFラン大学生なぞ、支援しても無駄から

一定数、世間知に長けたワンチャンを掴める層は居るが、そいつらは放置してても勝手に伸びる。学校教育範疇ではないからな。

やるなら一定以上の偏差値を持つ世帯年収が低い家庭の小中高生に集中して支援するくらいか

または、いくつかブコメで出ていたが幼児教育シフトするか。

しかし、いずれの場合バカ感染を防ぐために寄宿舎で預かる必要が有るが、日本でやる事は不可能だろう。

日本国が行う学校教育幻想を持っている人が多すぎだが、そもそも東大すら世界的には有象無象の一大学しか無い訳で、本物のエリート欧米アジアエリート養成大学に行ってる。

世界的な流れはバカを救済するよりもエリートを伸ばす方向だ。

ただし、日本エリート養成をする事は無駄平等を重んじる文化から無理だろうなと思う。

みんな平等格差をなくそうという思想はご立派だけど、現実的に考えると家庭に介入出来ない限りは不可能だという事。

国(あるいは他人)に出来るのは自力一定ラインを超えてきた人を支援するくらいだ。

やる気のない(あるいはやる気を奪われた)人は、自助努力が出来ないので救いようがない。




共産党機関誌である前衛」を読んでいるコミュニストが、この記事ネタに書いているので見てみた。

格差教育無料でも広がる」のか - 紙屋研究所

http://d.hatena.ne.jp/kamiyakenkyujo/20160605/1465138757


まぁ一言で言えば「そう出来たらいいですね、ところでどこから金が出てくるの?」である

 松本は、さらにそこから夫が主な稼ぎ手で、妻が専業もしくは補助的な労働でそれを支えて、子どもケア労働担当する「標準家族モデル」がいか危機トラブル脆弱かを述べる。

 そして、もし子どもに関わる費用をすべて社会負担するようになれば、親は自分の食い扶持さえ稼げばよくなり、シングルでもダブルでも不利や不公平は解消すると述べる。これこそが「強い家族なのだと。


さらにこう続ける。

もし小学校中学校のように、高校大学に誰でも行けることはおろか、医療住宅もそして食事文化に触れる機会も、子ども無料アクセスできるようになれば、その時初めて子ども貧困は親の責任から切り離される。そこまで社会を進めることの覚悟とセットでなければ、容易に元増田のような非難に遭遇するハメになる、と松本警鐘を鳴らしているのである


ユートピアを追求するコミュニストらしい意見だ。で、そんな国どこにあるの?日本人は1億人以上居るので、中東産油国でもこんな暮らし出来んぞ。

ちなみにその理想を実現しようとした国知ってる、ソ連かい強制収容所国家だ。

まぁ共産主義者に財源を追求しても仕方ない。彼らは責任をもって行動した事が無いのだから

仕方がないので、テキトーだが俺が考える。

日本の0~14歳までの年少人口は1613万人。彼らに衣食住+文化的生活学習無償化したとする。

かなり安めに見積もって1人1ヶ月10万円の経費がかかるとして、1年で120万×1613万=19兆3560億円

更に高校生大学生まで含めると900万人ほど増える、1人月10万で年間10兆円ほどかかる(年齢が高くなるほど消費が増えるが、面倒を見る職員の数は減らせるので同じ経費とする)

合計して約30兆円、数字を見ただけで非現実的だとわかるだろう。

まぁ所得税を3倍にすれば実現可能だ。もしかしたら、共産主義者として望む所なのかもしれない。

現在日本において、財源を示さずに甘い夢だけを語るのは誠実な態度だろうか?

耳障りの良い話、目の前の人を気分良く救える話は正しいのだろうか?

共産主義者家族解体を是とする。旧ソ連では集団主義教育が行われていた事は周知の通りだ。

全ての子供を「学習はおろか、医療住宅もそして食事文化に触れる機会も」親の責任から切り離す覚悟が問われるそうだ。

まさしくコミュニストに相応しい思想ですねとしか言いようが無い。


ちなみに私が提唱する解決策?はこんな感じ。ブコメにも有ったが、教育は数世代解決するしか無いので、まず1代目はお金を稼ごう。

1代だと所詮成金なのだけど、2代続けばその子供は教育が行き届くようになるだろう。

年収1000万になる方法

http://anond.hatelabo.jp/20160225194038

内容は一言に集約される(私の言葉じゃないけど)

人並み以上の努力をすれば年収1000万ってそれほどの高い障壁じゃないと思うんですよ。


とりあえず年収1000万くらいにはなって、経済活動に貢献してから社会保障を語ろう。

他人の財布で天下国家を語るその姿、ダサいですよ。

まぁ共産主義者が語る、財源の裏付けが全くない甘い夢を見たいならご自由に。夢の見過ぎで虫歯にならないようにね。

2016-05-29

富士通退職した話」に言及とついでに自分の話でも。

自分も前に富士通に居て既に退職してます。後で詳しく書くけど、ソフトウェア開発職に居たです。

富士通を退職した話

彼のへの感想

富士通はクソでっかい会社なんだし、サイト見ればメインフレームやってるのだって判るんだから、開発職を希望したらメインフレーム関連の開発やる可能性あるのは当然予見出来るだろうし、それを想像してなかったのなら情弱とかブコメで言われてしまうよね。あと何も記述が無いか想像だけど、「それほど有能ではない」と判断された可能性もある。と言っても学生が思う「開発者として有能かどうか」ってのと会社でのそれってのは別物で、要するに学生自身自分が実績もあって優秀だと思っても、会社的にはそうでないのよね。そうなると(後述の富士通入社して10年が経った人の話にもあるのだけど)新人能力客観的判断材料って大学資格応用情報レベル以上)程度なのよね。資格に関しても基本情報なんてMARCHクラス以上の人間なら受けたら取れて当然だから、「有能かどうか」の判断材料にならない。就活の際に本気でIT業界に入りたいかどうかの判断材料にはなる程度。自分の同世代富士通本体に入ってソフトウェア開発関連に配属された人のプロフィールを見たけど、確か偏差値的には少なくとも神戸大学とか千葉大学あたりの修士しか居なかった覚えがある。あと確か2~3人がソフ開持ってた気がする。だから、この増田がどの程度だったのかなと。

ただ、20人月案件が具体的に何かは判らないのだけど、自分の在籍していた当時でも炎上巨大案件というのはあって、(自分が知ってるのは確かデジタルテレビがどうのこうのとか言ってた)、そういうのに入社して間もなく入ってしまうと自身勉強等が出来なかったり潰されたり最悪死んだりするんで、そういう意味でも逃げるのは正解の一つ。(自分炎上案件に放り込まれ新人が寮で死んでたとか話を聞いたことある

上司対応はまあこれだけ見ればクソだわな。

富士通を退職して思うこと

はあ、としか。この人がこう判断した際の判断材料にするであろう自己体験を具体的に書いてないので、意識高い系がフカしてるようにしか見えない。あと、たった3年しか居なくてあの巨大企業経営とか体制とか理解出来るんかね?と思わないでもない。自分とは部署が違うだろうから当然かもしれないけど、自分体験とは違うなーって感じ。自分は、外から見たら馬鹿みたいな事やってるように見えるかもしれないけど、経緯や目的巨大企業特有問題があってそうなってるんだなって思う事が多々あった。

富士通に入社して10年が経った - blog

近い時期に入社したと思われる。具体的な話が自分経験と一致してる。特に富士通ソフトウェア開発と言えばミドルウェアの開発が主だというのは、富士通内部じゃないとなかなか(特に学生なんかじゃ)判らないかなと。

それでこれらの話を見てどんな人が富士通(というか大企業)に向くのかなと考えたんだけど、「やりたいこと」そこまで明確じゃないけどコンピュータは嫌いじゃないって感じで、地頭がまあまあ良くて勉強に関しても要領よくやれる(要するにそこそこの大学に行って卒業した人)、それでそこそこ安定した職・収入目当てな人かなと。ってコレ書いててふわふわしてる人みたいであまり良い印象の人物像じゃないな。マッチングミスはどうしても起きると思うし、学生の頃に思う「やりたい事」って往々にして変わったり間違いだったりするし、そもそも学生の頃に明確な「やりたい事」がある人の方が少数派でしょ。だからこういうそこそこ優秀だけどふわふわしてる人の方が良いんじゃないかなとか。逆に、ちゃんと「やりたい事」が明確にあるけどまあ安定はしたいって人はどうしたらいいのかって言うと、自分みたく大企業の子会社を狙うと良いんじゃないかなと。子会社ならその会社がやってる事が理解やすいし、入った後の配属の希望も大きく違ったものにはなりにくいし。まあ子会社子会社で色々アルかもしれないけど。

で、自分入社から退社までの話。

入社10年ぐらい前。入ったのは富士通の子会社で主にミドルウェアの開発をやっている所でした。入社して1~2年したら子会社の統廃合とのことで富士通本体連携してる部署自分がそうだった)は富士通本体になりますとのことで富士通本体の方に移ったという経緯ですね。別に待遇とか元々本体と同じだったから変わらず、事務関連が小回りきかなくなったぐらい。入社してから退職までは5年ぐらいでした。辞めた理由実家事業を継ぐ事にしたため。

入社して数ヶ月の時にある温泉地にある某所でその手の開発をやってる子会社沢山と

富士通本体ソフト開発配属の人達研修をやったのだけど、その際に富士通本体人達と知り合った。(この際に全員のプロフィール冊子が配られた)そのときは流石子会社に入る人達本体とじゃレベルが違うな~と思いましたね。(ちなみに自分MARCHより下の院卒。)

自分が配属されたのは某製品部署API部分チーム。その製品C言語Java言語からも使えるように出入り口を用意する部分。中でやってる事は指定されたIPポートプロトコルに沿ってデータ投げるだけなんだけどね。ちなみに配属希望の際は「そこそこの忙しさの所がイイ」と言っていました。「バリバリに働きたい」と言ってた同期は多忙ヤバい所に配属されてました。他にもチームがいくつかあったけど、それらのうちの一つは例の「山奥の工場」でしたね。自分が配属された当時はC言語APIリニューアルするって開発してたのだけど、設計担当Javaしかやったことない人で色々とC言語流儀に反してて後々のメンテが大変でした。まあそれでもリニューアル前よりは遙かに良くて、以前はユーザに見せてる関数名が ○○search1 ○○search2 ○○search3 とかでしたね(ちなみに機能はそれサーチか?思うのもあった)。もっと酷かったのが初期製品Javaの公開メソッドで、マニュアルには「このメソッド引数○○を□□を指定した場合戻り値Objectを△△にキャストしてください。××を指定場合は…」という「これ製品にして売ってたんだ…」と思うレベル。もちろんコレがダメだったってのは開発側も認識していて当時は既にリニューアル済みだったけど。リニューアル済みでも少し微妙だったけどね。

これは、ミドルウェアの開発をやってる人達って基本的C言語が主でJavaとかをやってる人がほぼ居なかったからだと思う。上司もそういうのは良くないってのは認識してた。対象OSWindowsLinuxSolarisだったけど、そんなにたいした事やってなかったからほぼ同じコードだったような。ソケットの一部だけ違ってたっけかな。

それでそのバージョンの開発が終わったあたりで、.NET Frameworkが出始めてきたので次バージョンでは.NET FrameworkAPIを作る事になりまして、自分が少し勉強していたのでそれの設計から担当する事に。当時は.NET Framework 1.1で今思えば少し時期が早かったと思う。2.0Genericが出てからやった方が良かったと思うんだけど、そういうの政治的判断だし結果論だしなー。それまでにRubyとかオブジェクト指向言語に触れてその辺の勉強もしていたので、.NET用のAPIに関しては設計実装結構良い感じに出来たと思う。ああ、そういえばRuby用のAPI効率化の開発ツールとかの名目仕事中に勝手に作ってたなあ。他にもC言語APIも内部実装がクソすぎ!とキレてユーザ公開関数インターフェースだけ同じで中身をフルスクラッチした事も。もちろん絶対LDしてるんで完全に趣味なんだけどな。これでAPIC言語Java.NETになった訳だけど、現場案件で使われたのってほぼ全てJavaだったと思う。(開発中のサーバテストアプリC言語だけど)。要するに自分が数年関わったコードが世の中ではほぼ使われてない訳でして、取りそろえとして必要だったとはいえ世の中の役に立ってないってのは嬉しくは無かったですね。まあ、大企業仕事なんてそういうもんです。.NETに関してはそのバージョンが出る頃はその製品があまり売れてなかったんだか使われたって話は聞かなかったですね。ほほほ。大企業に勤めるのならこういう覚悟必要かもね。

で、.NETAPIが出来たあたりに開発ネタがなくなって保守気味になってきたので、人員整理作業整理との事でインストーラと切りたいけど一度やったからには切れない補助製品担当が増える事に。インストーラWindowsがInstallShieldというクソみたいな言語上で作られたものLinuxSolarisシェルスクリプトのもので、InsallShieldの方のコードはあまりにクソなのでリファクタリングさせてもらった。この辺の開発は少なかったのだけど新OS対応(Vistaとか)とか保守作業が大変だった覚えある。

んで、これらの作業が終わったあたりでこの製品でやることが無くなってきたのと同時に、この製品派生製品の話が出てきてて、それは1機能1exeで提供されてて、それらを纏めるバッチ処理機能部分を担当することに。バッチ処理の内容・順番を記述するのにXMLを使う事になったのでXMLのパーサが必要なのだけど、色々調べたら富士通内部でパーサ作ってたのでそれをもらって使う事に。そのパーサはC++からじゃないと使えなかったのだけど、趣味C++勉強してたので何とかなった。あと、結構OSの知識(プロセスとか)が必要WindowsLinuxSolarisで動くコードを書く必要があってまあまあ大変でした(と言ってもifdefで切り分けるだけなんだけど)。けど、これらの開発は自分が一から設計してコードを書いていたので楽しかったですね。それでこれが完成するかしないかあたりで、このバッチ処理機能が他の開発中の製品バッチ処理に使えないかとか話が出てきたあたりで自分退職する事に。(退職の話は1年ぐらい前に話し合って決定済み)引き継ぎをして退職ということになりました。最後は溜まった有給を使う予定でまだ在籍中だけど部屋を引き払って実家に帰ってたのだけど、打ち合わせに来て欲しいって言われてしま実家から何日か通ったのは良い想い出。というかまさか実家から朝8時に間に合うとは思って無かった。

振り返ってみて残業時間は月40~60時間が多かったかな。100時間超えた時は上司に怒られた。あと退職前の1年ぐらいはうちの事業本部(だったかな?)単位残業禁止になってホント残業0時間になった時期があった。他の部署の人の話で、どう考えても狂ってる上司の話とかを聞いてると上司とかの運は良かったと思う。あと、やっぱり仕事でみっちりプログラミングが出来たのは運が良かったと思う。富士通ソフト開発で C C++ C# Java シェルスクリプト InstallShieldとか(そんなに深くはないけど)色々やれた人間はそうそう居ないんじゃないかな。同期とかの仕事は年上の人の派遣の人に指示出したり取り仕切ったりする仕事とか、保守サポートみたいな開発じゃない仕事の話も良く聞いていたので、ソフト開発のキモ体験出来たのは良かったです(こなみ)。

2016-04-14

20人月案件ってすごいよな

もう誰でも知ってるプロジェクトになりつつある。

2016-04-13

http://anond.hatelabo.jp/20160413023627

自分自身理想が高すぎる気がするし、その割に就職先がFなんて時点で間違ってる気がするし。

どっちにも落ち度があるかなあって感じが。

オープンプラットフォームにしてほしいとか、COBOLは嫌だとか

これなんてFなら普通に避けられないようなとこだと思うがな。そう思ってなかったなら知らなさすぎ。

ただ、20人月案件からさっさと離脱したのは正解だと思うがw

富士通退職した話

少し前に新卒入社した富士通株式会社退職した

理由は簡単に言ってしまえば自分の目指すキャリアパスとのミスマッチ

おそらく人事部書類にも、今頃そんな感じのことが書かれているんだと思う。

ただ、それだけで済ませてしまっては腹の虫が治まらないので、

なぜ好き好んでそんな会社入社して、短期間で退職するはめになったのかを書こうと思う。

入社する前は大学情報学部に通い、大学院まで進学して専門分野の研究にそれなりに熱意をもって取り組んでいた。

それもあって、同じ分野の研究企業として行なっている同社に入社しようと考えた。

内定前後にいくつかの職種マッチングを行う機会はあり、自分希望についてはしっかりと主張したつもりだったけれど、

入社して1週間後に告げられた自分の配属先は、山奥の工場メインフレームを主とするシステムの開発・保守を行う関連会社への出向だった。

当然この決定に対して人事に不服を申し立てたけれど、返ってくる答えはあらかじめ用意してあったような定型文と、「みんな我慢しているからお前も我慢しろ」というお説教だけ。

もちろん、規模の大きい会社だし、全員が希望通りの職種につけるとは思っていたわけではない。

でも、曲がりなりにも現代IT企業入社したつもりなのに、20代そこそこの新卒社員化石みたいなプラットフォームの世話を押し付けられるなんて想像だにしていなかったし、

綺羅びやかな会社説明資料の中にそんな説明を見た覚えもなかった。

もちろん決定は全く覆らなかったのだけど、その後も思いつくだけの人脈を辿って色々な人に相談して助言を貰い、

せめて担当業務オープンプラットフォームにしてほしいとか、COBOLは嫌だとか、ついでに可能であれば山奥の工場に押し込まれるのも勘弁してほしいとか、

できる限り主張をしつつ、しばらくの間実際に働いてみてから身の振り方を決めることにした。

それからしばらくの間新入社員研修をこなし(富士通に限らず、いわゆる日本的大企業研修期間がやたらに長い)、

そろそろ本格的に業務に携わりたいと思っていた矢先、上司に告げられた自分担当業務はほかでもない、あの20人月案件だった。

例によって守秘義務があるので詳しくは書けないのだけれど、業務を行うツールはもちろんMicrosoft Excel

自分仕事は言われたとおりにExcelシートに入力し、マクロを実行して成果物となるファイルを吐き出すことだった。

このマクロ挙動はとても怪しいものだったのだけれど、どうやら自分はこのマクロ修正はおろか、ソースを見ることもできない身分らしい。

SI現場で日々行なわれている業務内容については詳しく知っているわけではなかったけれど、自分のやっていることが著しく非効率的であることだけははっきりとわかった。

そもそも、具体的な配属先については希望とズレがあったにせよ、少なくとも自分は開発職として入社したはずで、SI業務がやりたくてこの会社に来たわけではない。

とどめに「君はオープンプラットフォームでの開発には多少覚えがあるらしいけど、メインフレームではそんなものは役に立たないから。」なんて台詞が飛んできた。

確かに、Excelシートへの入力作業情報学修士号なんていらないし、キャッシュコヒーレンシの話なんてオタク気持ち悪い自分語りみたいなものでしょうね。

結局これが引き金になって、転職を決意した。

しばらくの間働いてみてそれから考えるなんて、とんでもなく愚かなことだとようやく気付いた。

ただ、短い期間ではあるけども世話になった上司と、開発職の社員SI業務に割り当てざるを得ない状況については自分一定の理解を示しているつもりだったので、

多少なりとも会社への影響を軽減できればと思い、転職するつもりである旨を早い段階で上司に明かした。結果としてこれが大きな間違いだった。

転職の旨を伝えた週の金曜日、自席に上司から電話があり、「働く気がないならすぐに辞めてもらう」といった調子一方的退職日を設定された。

流石にこれは法的にも問題がある行為だと思い、すぐに折り返し電話をかけて抗議し、翌週時間をとって直接話すことになった。

翌週直接話してみると、上司はケロッとした顔で「なんだ、働く気がないわけじゃないんだ、勘違いしてた。じゃあ退職はいつにする?」なんて聞いてきた。

自分が抗議しなかったらどうするつもりだったんだろう。

幸い、書類上は見栄えのいい学歴と、知人からの紹介と、"多少覚えのある"スキルのおかげで転職には全く困らなかった。

それでも、無駄にした時間は何をどうやっても返ってこない。

そろそろ就職活動が本格的に始まる頃だけど、今の就活生には是非とも就職先は慎重に選んで、貴重な若い時間無駄にすることがないようにしてもらいたい。

2016-03-07

人月計算と案の上の三月

タイトル日本死ねとつけようとしてやめた。

たとえば6人月、というのは、3人なら2ヶ月で終わる、という意味ではないし、先週面接して採用したハローワークジャバスクリプト学んできましたという人を6人そろえる意味でもないんだと、いろんな人に早く気づいてほしい。

2016-02-13

ゲームを遊べ、現実破壊しろ

http://togetter.com/li/937461

子供ゲームに熱中して現実をおろそかにするというなら、破壊するべきは、ゲームではなく現実のほうだ。

ゲームは公平で平等だ。

老若男女誰にでも楽しめる。

性別宗教国籍も嗜好も思想も貧富も容姿障害も「コミュ力」も関係なく、ゲームは万人を受け入れて、同じステージで遊ばせてくれる。

ゲームは無作法を許す。

でも、根本的なルールは丁寧に順序立てて教えてくれる。

努力すれば必ず報われ、失敗しても攻略法を考えて何度でもやり直せる。

レベル難易度に応じた適切な課題を、飽きないようにたくさん工夫した形で、繰り返し与えてくれる。

ゲームは、子供を惹きつけるために、ほんのわずかな武器しかない。

さな画面、数個のボタン、限られたサウンド。

暴力権力強制力も怒鳴り声も使えない。

それでも子供の移り気な興味を惹いて、いくつもの難しいステージクリアしてもらおうと考え抜かれている。

どんな順序で何を見せていけば良いのか?

奥深いゲームルールをどう覚えてもらえば良いのか?

新しいアイテムスキルを使った時の喜びを、どうやって大きく感じてもらうか?

ゲーム破壊する「教育ママ」達。

ゲーム嫌悪する教育熱心なご両親方

現実」(と呼ばれる自分たちやらせたいこと)をかえりみないと嘆く多くの大人たち。

あなた達はゲームに敗北しているのだ。

ゲームの洗練された文化に。

その技術芸術に。

あなた達のように振り回す手足もなく、怒鳴る口もなく、電源を入れてもらえなければ無言でいつまでも待ち続ける。

そういう小さく無力な機械に敗北しているのだ。

大勢天才的なクリエイターが何千人月も掛けて真剣デザインした作品に対して、あなた達の暴力権力言葉や、描き出す貧相な世界が、惨めに敗北を喫しているのだ。

あなた達は、ゲームを作り上げたクリエイター達と同じくらい真剣に、子供のことを考えたのか?

本当の子供の目線で、どうすれば子供自分たちの考えた通りに興味を示し、覚え、身につけ、行動してくれるか、考えたのか?

子供には現実の辛さも教えないと……」

その現実の辛さを、なぜ我々は、セックスのやり方より先に子供に教えなければならないのか?

幼少期に染み込ませた「現実の辛さ」とやらで、我々は子供たちに何をやらせたいのか?

将軍様の号令の下、どこかの大陸出兵して女子供を皆殺しにする。

現実の辛さ」に耐えてそういうことができる人間を育てたい。

そういう話なら納得できる。

だが、もし、人間らしく生きる人間を作りたいなら

——多様な選択肢の中で、自分の適性と手持ちの武器に合わせて目標を選び、仲間と一緒に努力してクリアし、その成功を分かち合う。そういう人間を育てたいなら——

なぜ、破壊するのがゲームではなく現実であってはならないのか?

もし現実が、公正でも平等でもなく、やり直しが認められず、苦痛に満ち、わずかな楽しみもない場所であるなら。

現実が、理不尽ルールに満ち、納得できない気持ちごまかしながら、退屈で単調な日々をただ過ごしていく場所であるなら。

まれた人にだけ開かれていて、そうでない人の前には門戸を閉ざし、異なる人間を蔑んで、互いに触れ合うことを禁じる場所であるなら。

大きすぎる問題を前に、まともな知識もアイテムスキルも与えられずに、無力感に苛まれたまま押し潰されてゲームオーバーする場所であるのなら。

もし、現実が、そういう場所であるとしたら、なぜ、破壊するのが現実であってはならないのか?

なぜ我々は、現実の方を破壊して、ゲームのようにしようと考えないのか?

なぜ我々は、現実ゲームのように、寛容で公正なルールを備え、レベルに応じた適切なヒントと問題・適切な資源が与えられるようにしないのか?

なぜ現実を、誰にでも開かれ、どんな母語のどんな状態の人でもコミュニケーションが取れ、それぞれが役割を果たせるようにしないのか?

なぜ、何度かの失敗とやり直しを許し、いつでも好きな時に参加や離脱が可能なようにしないのか?

なぜ、たくさんの作品があり、多様な選択肢があり、自分の興味と能力に合わせて好きなステージジョブを選べるように、現実を彩り豊かにしないのか?

ゲームを遊び、ゲームから学ぼう。

そして、現実のほうを破壊しよう。

2016-02-09

から気分がいい

出社後、少し時間ができたので、ふと、過去に在籍していたベンチャー企業ホームページを見た。


入社時、そこの社長は声高らかに、打倒 google を謳っており

若く、身の程を知らない自分根拠のない高揚感に包まれ入社した。


自分joinした時は、立ち上げ間もなかった頃で資金も潤沢。R and D に勤しんでいた。

だが、半年経ったころ、ふと気付いた。


技術者の類が、自分を含め3人しかいない。

しかも全員、ちょっとプログラムをかける程度。ましてや、自分以外はPHPで"hello world"なレベル


もともと、社長は、某日本企業に在籍していた。

そこから引き抜く予定であった、優秀だと噂の技術者も来ない。


ある日社長に問いただす。

ゴールの確認と、それに向けた会社マイルストーン

「勝てると思ってるの?数も資金技術力もノウハウも、比較にすらならないのに」

その返答に戦慄した。


しばらくして、会社資金繰りに苦しくなる。


出資者から資本金引き上げも相次ぎ、入社当初4億近かった資本金は3000万まで下がった。


リストラも加速。給与も1割減。

ついには受託開発に手を出し始めた。

運用はどうする?インフラはどうする?そんなことも決めないまま、訳のわからない受託案件が飛び込む。

受託に慣れていない社長営業は、3人月で100万とか、どこの会社にも見向きもされれないブラック案件ばかりをとってくる。


1年と半年が経ったころ、自分退職をした。

今は200人くらいの中小企業の開発部でマネージャをしている。


朝、過去いた会社ホームページには事務所移転とあった。

昔は大きくはないが、ちゃんとしたビルに入っていたのに、なんとかマンションの302号室。


いや。ほんとに辞めてよかった。

転職時は、年齢的にもギリギリだったが、あの時、歯を食いしばって動いた自分を褒めてやりたい。

さて、仕事頑張ろう。


こんな自分性格の悪さも、ちょっぴり愛おしい。

2016-02-02

割安な人

SI屋ですごい知識と手の速さ、最低限度以上の意思疎通ができ、技術以前の問題に利害調整ができる人がいるとする。

たぶん、すごくこの人は便利。売られた先で相応に便利だろうと想像できる。

しかし、どれほどスキルがあろうとも、調整能力が高かろうとも、結局のところ「1人月」としか価値がないのだ。言ってしまえば、課長より給料は上にならない。それが日本式から。つまりアウトプット比較すれば割安な人になる。

こういう人月しか評価できないから、性能の低い人の方が割高なので生き残っていくのだろう。

2016-01-31

WEB企業エンジニアリングの才能が無くても給料ガンガン上げる方法

そこそこ有名なWEB企業に勤めている。

入社してすぐのプログラミング研修で、自分エンジニアリングの才能は無いなと気づいた。

同期でものすごく才能あるやつがいて、そいつ自分の3倍くらいのスピード課題を解いていく。

あ、これ俺は終わったな、と思ったが、そうでもなかった。

自分に才能は無いと自覚した後、自由な社風なので志願して複数部門をかけもちさせてもらった。

飛び込み営業からコールセンタープロモーション運用部門、当然プログラミングサーバー管理ディレクターデータ分析部署も。

1部署半年から1年くらい。それをかけもちしながら、6年で18部署経験した。

もちろんその部署をやってる間はその仕事関係する本を読みながら、必死ですぐキャッチアップできるようにした。

各部署の人から最初は嫌がられることはあるが、他部署の知見を持っているというのは意外と役に立つもので、すぐに価値は出せてくるもんだ。

個人的感覚値としては、1部署半年から1年くらい働けばだいたいのことはわかってくるし、そのあとの学習曲線は急速に鈍化する。

4年目くらいから、急激に自分の出せる価値が多くなってきた。また、他社から誘われることも増えてきた。

複数部署経験していると思いの外、「みんななんて非効率なことをやってるんだろう」というのに気づける。

ディレクターは、そんなのコールセンターに聞けばすぐわかるのにというニーズにうじうじ時間をかけていたりする。

プログラム書いてるやつはその後そこに入ってくるデータがどんな風に分析されるかなんて考えたこともない。

営業10人月かかる変更も1人日で終わる変更も同様に要望として上げてくる。

重要なのは、今の日本にはこうした複数業務ガンガンやったことある人はほとんどおらず、

からこそ超貴重な人材になれる。実際引き抜きの話も本当に多くなった。

スタートアップも優秀な理系だけでほとんどが占められるが、そういったチームからこそこういう人材ニーズは高い。

エンジニアリングで才能がないやつにオススメ

2016-01-25

じゃあ逆に聞くけど、外国ではプログラム開発の案件見積もりってど

日本プログラマ待遇が悪いとかいう話はよく聞くし、その原因が人月計算(1人が1ヶ月で出来る作業量基準とした見積もり)によるもんだってのもよく聞くけども。じゃあ海外ってどうやって見積もりしてんの?

こういうプログラムが欲しいと依頼して、「そのプログラムならコレコレこういう理由でN百万円かかりますね」みたいに回答するわけでしょ?

その算定方法人月計算ではないってこと?

それとも開発を依頼するよりも完成したプログラムを購入することの方が多いってこと?

日本IT業界下請け構造がよっぽど悪いならば、日本以外の国ではもうちょっといい感じの見積もりとか出来てるんだろうけど、その辺がイマイチからない。その辺のが広く浅くまとまった本とかあったら教えてほしい。

2015-12-20

http://anond.hatelabo.jp/20151122210459

まあ、プロジェクトが暇な時期ならいいんだけど、

22時、23時が当たり前、休出も当たり前、体調悪くても電車乗れるなら休めないってくらいクソ忙しい時期に、

子供が熱出したんで全休します。熱が下がらないんで今日も全休します。子供に伝染されたんで今日も全休します。月~木は残業できません。なので定時後のリリースデータ修正には立ち会えません。夏休みは前々から家族旅行約束が」

ってやられると、

オーライ。好きなだけ休んで。その代り別の人アサインして。戦力とは思えないから。っつーか、上もこの人を1人月カウントするんじゃねえ」

って気分にもなるわな。

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