出社後、少し時間ができたので、ふと、過去に在籍していたベンチャー企業のホームページを見た。
入社時、そこの社長は声高らかに、打倒 google を謳っており
若く、身の程を知らない自分は根拠のない高揚感に包まれ入社した。
自分がjoinした時は、立ち上げ間もなかった頃で資金も潤沢。R and D に勤しんでいた。
だが、半年経ったころ、ふと気付いた。
しかも全員、ちょっとプログラムをかける程度。ましてや、自分以外はPHPで"hello world"なレベル。
ある日社長に問いただす。
「勝てると思ってるの?数も資金も技術力もノウハウも、比較にすらならないのに」
その返答に戦慄した。
出資者からの資本金引き上げも相次ぎ、入社当初4億近かった資本金は3000万まで下がった。
ついには受託開発に手を出し始めた。
運用はどうする?インフラはどうする?そんなことも決めないまま、訳のわからない受託案件が飛び込む。
受託に慣れていない社長と営業は、3人月で100万とか、どこの会社にも見向きもされれないブラック案件ばかりをとってくる。
今は200人くらいの中小企業の開発部でマネージャをしている。
昔は大きくはないが、ちゃんとしたビルに入っていたのに、なんとかマンションの302号室。
いや。ほんとに辞めてよかった。
転職時は、年齢的にもギリギリだったが、あの時、歯を食いしばって動いた自分を褒めてやりたい。
さて、仕事頑張ろう。