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はてなキーワード: 学士とは

2020-01-01

100分de名著シリーズバックナンバー約100冊を読破したら人生変わった

補足書きました

思った以上の反応を頂いて驚いてます

コメントへの返信など、追記しようかと思ったのですが、長くなったので別記事しました。

興味あったら見てください。

https://anond.hatelabo.jp/20200102201209

はしがき

釣りっぽく書いたけどほんと。

結構色んな意味読書知識というものに関する意識が変わったので、なんかアウトプットしたくなった

なお、名著そのものを知ったことに関する感銘とかは今更私が言うまでもないので省きます

書きたいのは100分de名著シリーズ対象にした読書を集中して実施したことに関するメタ効果に関して。

ちなみに、読破したと言っても読破したのはあくま解説本。

スペシャル版とか、ブックス版はもう少し厚いけど。どれも約120ページで、読書慣れしてる人なら2-3時間で読める量だと思う。

いやそれじゃ読んだことにならないだろ原典あたれよ、って思うよね。私もそう思っていた。

から最初20冊くらいは解説本を読んで、原典にあたって、と繰り返していたけど、以下の2つのことに気づいて一気に解説本を読む方向に転換した。

原典を読むのは、それが終わってからでも遅くないと感じた。

本の解説で繰り返し取り上げられる要素(人名思想歴史上の出来事など)があることがわかった

勉強とか、何でもそうだと思うんだけど、繰り返し出てくるものって記憶に定着しやすくなる。

さらに、その要素が「影響を与えられた」もの解説として出てきたり「影響を与えた」もの解説として出てきたりする。

何でもそうだと思うんだけど、流れというか構造の中にある知識って単発の知識より遥かに定着しやすくなる。

なので、バックナンバーの中で関連のありそうな同時代、同地域、同分野の本をグループ化して間開けずに読んでいくのが効果的に思えた。

原典が全16巻とか(おまけに明治時代の訳だったり)あるものがあった

まぁ要するに、それを読むだけで半年とかかかりそうなものがチラホラあったということ。

そこに突っかかっているうちに飽きて来ることを懸念した。

実に20年ぶりくらいに読書エンジンがかかっていることを実感していたので、これに水を指したくなかった。

約1年かけてバックナンバー読破して効用として感じていることは、、、


文系学問価値理解できるようになった

ちなみに私は理系出身

よく「文系は作者の気持ちでも考えてろ」と言われるけど、「本気で作者の気持ちを考える」ってのは実に尊い活動だと考えられるようになったこと。

今みたいにリアルタイム意見のやり取りが出来るわけでもないのに、驚くほど人間の考えや意識ってのは「繋がって」いることがわかった。

ある偉い人がいいことを言うに至った過程を忘れてしまうのは人類の損失だなと。というか、理系と一緒なんだよね。

アインシュタイン相対性理論だって洞窟暮らしていたアインシュタインがある日突然思いついたわけじゃない。

それに、曖昧さを嫌い、論理にはもととなる論理が明確に存在する理系学問「ですら」そうなんだけれど、

現時点の主流見解は現時点の正解ですらなくて、考え直しが迫られるのはよくある。

そういうとき、どこから間違っていたかどこから考え直すためにも歴史的な思考の経緯は絶対に失わせてはいけない。

文系学問の究極の目的は、新しい思考を生み出すことと思っているけど、新しいものを生み出すために今までの流れを知ることも必要だ。

果実を生み出すのがポンと生まれてきた天才的な作家哲学者だけれど、

天才誕生を待つ間その過程を丁寧に残すのがむしろ普通文学者役割で、

アカデミズムとしての文系学問の真髄はそちらにあるのかもしれないと思った。

これ、理系ブレイクスルーを起こす天才待ちと同じ構図だよね。

天才、と呼ばれる人間自身の業績についてちょっと違う視点物事を捉えただけ、とかちょっと違う組み合わせを思いついただけ、と語るのはよくあることだ。)

大学教育意味について捉え直せた

バックナンバーの消化も終わりに近づいたことろ、私は思った

「かなりいい勉強になった」

大学生の頃にこういうことをやっておくべきだった」

「というか大学でこういう講義あってもいいのに」

「あ、でもこんな事やってたらそれだけで四年間終わっちゃうか?」と。

そこで計算した。

100分deというくらいなので上記解説本一冊は、約100分の映像となる(補足説明踏めると1-2割、解説本のほうが情報量多い気がするけど)。

以下、とても雑な計算だけれど。

大学はだいたい15時間講義で1単位とされる。

まり900分だ。上記解説本でいうと、9冊。

100冊なら、約11単位計算してみて驚いたが、たったそれだけ。

一般的大学生は1年に20-30単位取得するだろうし、卒業には120単位程度必要だ。

定義サボり気味の大学生の半期分程度の勉強しかしていないことになる。

嘘でしょ?

驚いたついでにもっと攻めた想定をしてみる。

こんなことを意識している大学生はほとんどいないと思うけど、15時間講義には、30時間の事前学習と30時間の事後学習が想定されているらしい。

http://www.ohshiro.tuis.ac.jp/~ohshiro/univlaw.html

1冊辺り6時間程度の読書時間が追加で想定できるわけで、

原典には上記したとおり全16巻あるものもあれば、100ページもないものもあるから、慣らすとだいたいそれで読めてしまうとする。

するとつまり大学とは本来

「最も頭の冴えた4年間に」「専門家が選んだ良質なテキストを」「専門家解説付きで、必要なら質問し放題の環境で」「1200-1300冊読んで理解する」

場所だ、ということだ。

ああ、確かにそれをこなせば立派な「学士様」になれたろうと思う。

私は修士を持っているが、この10分の1も学士になれた気はしない。俺はなぜあん無駄時間を、、、

可能なら、放送大学なりでもう一度大学生をやってみたいと思う。

叶うなら今度こそ、学士になりたいものだ。

読書習慣と、読書をする体力を取り戻せた

なんというか、これから実施していきたい諸種のおもーい本を含む読書に挑む筋トレというかジョギングと言うか、基礎体力を作ってくれた感ある。

活字を追う体力、意味を捉え続ける体力みたいなのがないと、ほんとうの意味読書趣味にすることは出来ないと思った。

ていうか、楽しむ余裕がない。

スポーツと一緒で、やる気と勢いだけでやっても続かないと言うか。

この1年やってきたことは運動部の1年生が実施するような、練習をするための練習。これがまず必要だったとろこで、その役割果たしてくれたと思う。

練習のための練習として、この「解説読破」が有用だったと思う理由は以下の2つ

2-3時間で1冊終わること

週末、朝と夕方に一時間読む気でいればその日のうちに「また1冊読めた」と思って寝れる。

平日でも、風呂に入ってる30分で読めば25%終わり、はっきりと進んだ位置しおりを挟んで寝ることが出来る。

進捗が目に見え、さらにすぐ終わりが見えるというのは精神的に楽だ。

無駄足にならないこと

価値保証されている書物を、その書物についての深い理解があることが保証されている著者が解説する本であるということは、

読んでいた時間無駄になることはない(たとえ激烈につまらなくても3時間で終わるし、つまらなければ原典を読む必要はないという判断ができるということだ。)

という確信を持って取り組めるということだから、これも精神的に楽だった。

つらいだけのうさぎ跳びとかしたくないのよ。

今後読書を続ける動機づけになった

いろいろな本の中で語られていたことだが、

日々「モヤッと」してることはたいてい昔の人も同じこと感じていることがわかった。

下手の考え休むに似たりではないが、自分程度が疑問に思ったことはきっと昔の頭の良い人が一生かけて考え抜いているので

自分の中で結論出そうとするより同じ疑問を持っているであろう偉人の著書にあたったほうが

考えを前進させる上でコスパが遥かに良いことが芯から理解できた。

実はこれが一番の収穫だと思っている。

これから

というわけで、これから年末にかけていよいよ原典にあたっていこうと思う。

の前に

山川日本史世界史を買った。

解説読破の中で出てきたいろいろな付随知識、これがまとまりそうで纏まらなかった。

これをまとめてからの方が、今後の知識吸収速度が格段に上がりそうな気がすると思って、適切な本を暫く求めていたが結論まさか高校教科書だった。

今読むととんでもなく面白い本だ。まさに私の求めていたものだった。無論完璧じゃないが、知識統合がすすむすすむ。

なぜ俺はあん無駄時間を、、、と思うけど、おそらく解説読破と順番が逆じゃだめだったろう、OKOK。

さて、年末山川をやっつけたあと、原典の中で特に気になっていたものを30冊ほど買った。解説本で実施した筋トレ効果で読むスピードが上がっているが、

途中で気になった関連書籍とかその年気になった本とかをはさみつつ、100冊(巻数でいうと200近い)読み終わるのは3年後くらいの想定だ。

来年シリーズは続いていくので、積ん読もどんどん増えるだろう。

やりたいことが増えていくともっと若くからやっときゃよかったと思うことばかりだけど、

何もすることが無いよりはいいか、、、

とりあえず、今買った30冊とプラスαくらいは、今年の年末までに読み終わっておきたいところだ。たぶん出来る気がする

2019-12-09

anond:20191208200514

高卒には分からない世界だろうが、博士号取得のために絶対必要になる「まともな査読付き国際(英文)学術誌に自分第一著者となって原著論文を通す」っていうのは、大学学士(下手したら修士も)でやってきた""お勉強""と全く違う能力必要とされるからなあ。

話の流れ的に工学系だと仮定するけど、修士卒を新卒で取って社内で育ててから社会人博士号取らせるというルートはもちろんあるけど、そんな社内育成なんてしち面倒くさいことしなくても初めから博士号持ってる奴を採用したほうがポテンシャル低い新卒を掴まされるリスク低いし、というのはあるはず。

下手したら修士でも、っていうのは知ってる例だと京都大学医学研究科でも原著論文どころか学会発表もせず20ページくらいの修論で修了した人を見たのでまあアレですよ。皆さんの回りにも意外とそういう人いるんじゃないですか?私は理学系の博士卒なんでそういうオボちゃん予備軍みたいな人は周りにはいなかったですが。

あっ長文書いてる途中に別増田が「外れを掴まないことが重要」って言及してくれてるな、被ってしまった。

2019-12-08

anond:20191208200514

正直この問いには反論しにくいよなあ

学士も単なる大学入試突破したライセンスの面が大きい

博士レベルでようやく高卒レベルよりも難しい勉強したと言える差が見えてくる

博士とったとして、能力的にちがう存在になるの?

日経記事と、そのブコメみても疑問なんだけど


そもそも論博士どころか学士にしても結局は大学入学が一番重要だっていう現実があるよね。

4年間がんばって勉強して学士もらったところでそこまで価値があるものじゃなくて、入学たかどうかが評価されるよね

から〇〇大学中退なんていう肩書ができてしま


そもそも論その2で、研究職につくにしても修士となにが違うの?修士とって就職した人の3年と大学に残って博士号とった3年では何が違うの?って思うよね

企業研究開発することと大学研究して博士とることと、そこまで違いが分からないんだけど

大学じゃなければいけない理由ってなに?博士じゃなければいけない理由ってなに?って思うよね


この手の話ってさ、話者の想定以外の人生を歩んでる奴らを一時停止してるように語るじゃん?

今回は博士とそれ以外だけど、大卒高卒でも同じで

俺は工業高校出て就職したんだけど、大卒22歳は新卒で21万円払われるのに、高卒入社4年目の22歳は19万円なんだよね。

4年間何もしてこなかったわけじゃないのに、TOEIC800点と電験3種とってその辺の平均的大卒よりはできると思うんだけど評価はされない

そしたら日経記事博士博士うから、これって同じ話じゃないかなって思ったのよね

博士になったらなにか変わるの?修士就職した3年間と何が違うの?って思うわけですよ

2019-11-19

anond:20191119064725

もう一件の自殺は全分野通じて年間15人しか選ばれない学振SPDをとり、学術会議学士院の賞までとっていて、それでポストがなかったわけですよ。

あんな小さな分野で三冠なんて、知らんけど前代未聞じゃないかな。

私なんか適正ないか適当に死なない手段は確保して、論文閲覧のために週1日非常勤する、という生活で(文句ないとは言わないが)そんなもんかなと思うんだけど、あれだけ評価されて職がないんだと精神ダメージもでかいだろうな、と思う。

この状況で「見極め」なんて無理ですよ。

2019-11-14

anond:20191114224544

井の中の蛙って言うけど、絞った範囲で見てかないとキリなくない?

極端な話国外含めたら学士まりの時点で高学歴扱いはされんし、所詮ガラパゴス国家の中でどれだけ名前が通ってるかで争ってるだけだぞ。

ってことはやっぱり地方民には地元学校が一番だし、自分が属する会社なりなんなりにどれだけ学閥があるかが全てだと思う。

2019-11-10

氷河期世代の人は学歴差別してくる人が多い

もちろん個人的意見

この世代の人は学歴社会と実社会が不幸にもミスマッチしたせいなのか学歴に対する自尊心とその裏返しの低学歴への侮蔑感が強い。

かつてとある氷河期世代の人から

自分高卒ということ

90年代後半生まれ(大学進学率が高い)

という二点から心底軽蔑されたことがあり、あれは思い出すだに腹立たしい体験だった。

なんかああい冷血な態度をとられると正直「あなた新卒希望企業採用されなかったのはその性格問題なのでは?」と言い返したくなる。まあ言えないんだけど。

はてなブックマークにも氷河期世代ブックマーカー複数いて、上述の経験に基づく個人的な執心から日頃彼らのブックマークコメントに着目しているのだけど、やはりと言うかなんと言うか学歴に対する拘りや、頭の悪い(と彼らが感じた)人に対する冷血な態度がちらほらと垣間見える。

個人的にはとても納得感があった。

もちろん自分世代にも学歴差別する人はいるし、未だ日本学歴社会なんだけど、大学進学率が高まって「大体みんな大卒」という普遍的感覚が共有されてるみたいで、自分世代では高学歴よりもその人固有の稀有スキルを持った人が称賛されてる感覚がある。

YouTuberなんか正にそれで、コンテンツ力?とでも言ったらいいのだろうか、そういう固有のスキルが高い人ほど羨望の眼差しを向けられ尊敬されてるイメージ

から当然同世代にとって高卒自分など尊敬対象ではあり得ないんだけど、逆に特段軽蔑もされないというか、割合的にむしろ無視されてる感じ。

高卒?ふーんみたいな感じ。

軽蔑されるよりは無視される方が幾分かマシではあると感じる。

自分でも高卒コンプレックスがないわけではないので、通信教育学士を取得しようかな、と思ってはいるけど、それで周囲の扱いが高卒とそれほど変わるわけでもないんだろうな。

世代で語るのが乱暴なのは知ってるけど、愚痴のつもりなので乱暴に語りました。

2019-10-25

anond:20191025070443

みんな適当にやる学士卒論からこそ、そこをまじめにやることが大学生じゃないとできないことなんじゃないかな?

長期の海外旅行とかは、転職タイミングとかでできないことはないが、担当教員がついてアカデミックなことを

まじめに取り組むってのは大学生じゃなきゃできないよね。社会人をやってから大学院へってのもあるけど、

海外旅行より敷居高いし。

2019-10-12

[] Googleさんに低所者認定されたわけだが今度は

学歴学士 と 社員数大規模雇用者(従業員数:1000〜10000人) の タグがつけられておった

何を判断基準にしとるんじゃろね?

なお、どっちもハズレじゃよ

2019-10-09

anond:20191009200728

つのまにかブラック企業就職してるみたいに残業ノーカンで後輩の指導もやらされたりするんだよね

理系学士ひっさげて4卒でどっかにもぐりこんだほうがよかったのでは

とにかく体優先でな

親にも思い切り泣きつけよ

2019-09-29

anond:20190929195042

同感やで

言うほど成人じゃ無いと思うけど中卒/高卒学士ルートあるから

2019-09-09

学費無料大学/大学院について

University of the People (以下UoPeople) というアメリカ大学/大学院について書く。

私は昨日履修継続を諦めたのだけれど、驚きと感謝と、次の時代へのわくわくを込めて、誰かの役に立ちますように。

前提:UoPeopleについて

アメリカ大学/大学院 (https://www.uopeople.edu/)

正式登録された教育機関で、卒業すれば大卒、院卒を名乗れる。設立されてまだ間もないけれど有名大学や大手企業提携していて、良い成績を修めれば良いキャリアにつながる道もありそう。

学費無料

ただし入学審査や各単位での試験料はかかり、入学卒業までに20~30万程度(学士修士で異なり、奨学金もある)。

必要語学力

英検準1級(学士修士共通)、TOEFL(PBT)500/530、またはTOEFL(IBT)61/71、その他耳慣れない英語資格入学必要。いずれも持っていない場合英語講義を受けて一定以上の成績を取ることで資格に代えることができる。授業はすべて英語で、課題ほとんどが読み書き(聞く/話すはほぼない)。

卒業まで全てオンラインで完結する
小さく始められる

入学のための事務手数料にUSD100程度を払えばとりあえず始められる。入試はなく、英語力の証明選択したコースの授業→最初の2科目で一定以上の成績を修める→この時期までに高校/大学卒業証明書や推薦状を提出→本入学卒業、という流れ。

前提:私について

MBAを取りたい

でも仕事を辞める踏ん切りもつかない、入試面接の準備をするのも気が重い、続けられるかわからないのにお金をかけたくない、ということで、小さく始めてみた。社会人5年か6年目。

TOEIC920

英語力の証明として認められず英語講義から開始。

仕事はそこそこ忙しい

残業は均して月50時間、波があり忙しい時期は毎日終電、ひどいと朝帰り休日出勤が1週間くらい続く。ときどき出張あり。

講義について

授業はMoodleと呼ばれる大学ポータルサイトで行われ、基本的に1週間単位で以下の課題がある。木曜始まりで、その週が始まるまで課題アクセスできず、締め切りを過ぎたら提出もできない。

Reading assignment (読書課題)

指定された文献を読む。文量は週によってまちまち。多い週で100ページくらい。文献はWEBページだったり、大学ポータルサイトからアクセスできるデータベース上のPDFだったり(全て無料)。

Discussion forum (議論)

掲示板のようなものがあり、指定された議題について投稿投稿するとクラスメイト投稿が読めるようになり、最低3人にコメント評価をする。

Writing assignment (レポート1)

指定されたテーマについてレポート。「参考文献のページを含まずA4で2~3枚」と指定されることが多かった(行間を開けるよう指定されるので実質紙1枚と少し)。「参考文献を最低2つ用いること」等の指定が入ることもあり、どうかと思いつつ私は日本語の文献を引いていたが、それについて指摘が入ることは特になかった。

翌週、クラスメート3名のレポートを読み、指定の項目について10点満点で評価する。クラスメイトから評価クラスメイトへの評価も成績算出の材料になる。

Portfolio activity (レポート2)

これもレポート。Writing assignmentより「あなたはどう思うか」「あなた職場の~について説明しなさい」など、個人的なことがテーマになる。これはInstructorと呼ばれるその講義担当する講師から評価される。

グループワーク

期末にはクラスメイトと合同でレポートを書くなどの課題もあった。

感想と辞めた理由

個人的にはReading assignmentが一番しんどかった。英文比較平易なもので一文一文は読めるのだけれど、全体としての構成や要点を掴むのに時間がかかり、身になっていると思えなかった。日本語で読んだら大したことないのに、日本語勉強したい、としばしば思った。最終的に履修を断念した理由もこれが大きく、PDFファイルごとGoogle翻訳にかけたり一度wordに変換して翻訳したり(PDFだと各行に改行が入っている扱いになりうまく翻訳できない。でも結局やっぱり自然日本語にはならない)、他の課題使用される英語キーワード和訳のどの語に相当するのか探すなどの学習関係のないことに時間を割かなければならず時間が足りなかった。「一講義あたり週に最低15時間必要」というのが大学公式見解で、私の場合20時間必要だった。これはどこまで真面目にやるかにももちろん依るのだけれど、「適当にやってほどほどのクオリティを保つ」というのは母国語からできることだとも思う。

クラスメイトインストラクターはみんな感じよく前向きなコメントをくれた。「世界中の人に学習の機会を」というのが大学のコンセプトで特に途上国の人にフォーカスしているけれど(実際イラクシリアナイジェリアモロッコ等のクラスメイトがいた)、MBAに限っていえば非英語圏の人から徐々にいなくなっていき、最初講義が終わるころには半分以上がアメリカ人だった。(グループ課題アメリカ人と非アメリカ人で分かれていた。おそらくネイティブ議論スピードや参考文献の量に非ネイティブは付いていけないだろうという的確な配慮。)

最初講義はなんとか食らいつき悪くない成績で修了し、次の講義海外出張と忙しさの波でドロップ、その次の学期まで待って今また始めたけれど、資料を読み切れない。英文問題なく読解、記述できる人には良い大学だと思う。(私にはそんな余裕なかったけれど)質問すれば答えてくれるし、追加の文献も与えてくれる。英語力があがるか時間ができるかしたらぜひ再開したい。

2019-09-02

まーたブクマ嘘を書く anond:20190901193143

yogasa 海外では工学士の学位持ってる人の事らしいけど,なんで日本じゃこんなにゆるゆるなのか。あと2000年代はみんなエンジニアじゃなくてプログラマって言ってたんだけどな。

2000年代ワイは外資系におったけど名刺にはエンジニアって書いてあったで?

海外でも工学士でなくともエンジニアじゃよ

日本企業でも勿論名刺にはエンジニアって書かれてるし

「弊社のシニアエンジニアの〜」とか「インフラエンジニアの〜」って紹介する

一応、補足すると大した仕事でもねぇのに海外学位が重視されるケースが多かったのは、日本なんちゃって学歴階層 社会と違って、

海外ガチ学歴社会でかつ階層社会からじゃよ。高等教育に進める層とそれ以外で生活水準に大きな隔たりがある。あと日本と違って学士相当になる高度専門士に該当する教育施設たくさんあったりする。 anond:20181010111340

が、それも昔の話で、本当に卒業したんだかガチでは確かめようのない海外出身移民エンジニアが増えたせいで、

外資ITは多くが学歴不問にしている、ITエンジニアに限って。なお、経営戦略に関わる層は今まで通りエリートしかとらない模様。

ダイバーシティーとは?

2019-06-23

中卒の者です

日本大学生が「%」を理解できなくなった理由 約2割が「2億円は50億円の何%か」解けない | ブックス・レビュー - 東洋経済オンライン https://toyokeizai.net/articles/-/286802

唐突自分語りからまりますが私は高校1年生の1学期で中退しています人間関係理由

英語数学が苦手で中学生ときは「2」とかでした

そんな私ですら解ける問題を、なぜ大学生の約2割が解けないのか理解できない

答えが25%なわけないのは、パッと見で分かると思うのですが…

ちなみに新井紀子氏の読解力テストも私には簡単に感じたのですが、高学歴の多いはてなーの人でも解けない人がわりといたのは驚きました

学力とか学歴とか頭の良さってなんなんでしょうか

周りを見てると、修士博士はさすがだなと思う人が多いけど、彼らも自分が知らない領域については当然無知だし、学士だとばらつきが大きい(これは単なる個人的印象)

私は学校教育とは相性悪すぎて今後も学歴とは無縁だと思うけど、学び続けることは生涯やめたくない

大学生の中には何となく進学しただけでそうは思ってない人もいるんでしょうね

しかしたら学習障害の人もいるのかもしれないですし

自業自得とはいえ中卒として辛酸舐めてきた私にはなんかモヤモヤする記事でした

2019-06-06

anond:20190605203631

少しだけ癖がありそうな、だけどその屈折がその人の魅力になっているような、なんかこうくすぐる感じの男の人

まさしくそれが山里亮太だろ。

身長176で学生時代は友だちとゆるーくバスケやってて学歴関大学士ユーモア好きで他人を笑わせることばかり考えてる男じゃん。

仕事にのめり込みすぎるのとなんか言動がねちねちしてるってだけでそこに目を瞑れば親しみやすナイスガイだろ。

ディアレン映画主人公みたいな男だよ、山ちゃん

普通にしてりゃそこそこいい商社新卒入社して普通にキャリア積んで30前後結婚して子ども作ってただろうポテンシャルはあるよ。

2019-06-05

anond:20190604223140

こんにちは

3回の無職期間を経験した今年37歳のサラリーマンです。

文系 学士 地方高卒レベル収入

俺は文系修士まで出てる。

まり、世の中的にいえば3%未満に該当する高学歴だ。

あなた文章は、他部署の人へ配慮が全く足りない。他部署の人も、あなたと同じ専門知識を持ってる前提で書いてはダメ

大学論文みたいな文章を、会社に持ってくるのはやめなさい。ああいうのは、本当の文章能力とは言わない。

・本当のコミュニケーション力とは、相手に分かりやすく、説明、書ける能力のことをいう。

このスレサラリーマンやっている人がいたら聞きたいんだがこんな奴の言うことが、本当に正しいと思うか?

まりは世の中の97%以上に向けて商売する以上、(3%未満から見た)バカに合わせるしかない。

その能力を伸ばしてやりたかったと思えば言ってること自体妥当かと。

ただその上司、人を使うのが上手じゃなかったり、相性が悪かったのかなとは思うかな。

15年くらい働いた実感としては、組織(笑)所属する以上なんだかんだ不満は出ちゃうわ。

究極は自分事業やるしかないよ。お前の実力で世間からの不満をねじ伏せろ…!

お互い加齢も進んできてるので、まずは体力つけつつタネ銭とアイデアを貯めよう(ご提案

2019-06-04

36で職歴なしの男なんだがあんたらに一言いか

俺らが抱いている苦しみや痛みだとかってのがどれほどか分かってるか?

こっちは、常に悩みや苦悩を抱えて懸命に生きてんだよ。

どうしてその気持ちが分からないんだ。

俺は文系修士まで出てる。

まり、世の中的にいえば3%未満に該当する高学歴だ。

にもかかわらず、俺より大したことない大学行ってた奴や、高卒の奴らは普通に可愛い子と結婚したりして幸せそうにしてる。

こんな世の中の、どこがまともなのか教えてくれよ。

俺の方が18歳時点では学力が高かった。

俺は別に努力しなかったわけじゃない。

社会学を専攻して努力したし 修士までいってる。

にもかかわらず、就職活動の時は高卒以下の扱いを受け最後無職になった。

院までいって、高卒が働いてる職場なんかに行けるか。

36つったって俺にもプライドがある。

そもそも、俺にはやりたい事が分からない状況。

やりたい事とできる事の一致を探しているが 日本はそれができないようになってる酷い国。

俺が社会学で学んだ量的調査質的調査都市社会学サブカルチャー論、労働問題家族社会学ジェンダー民主主義人権問題、更には、マルクスヴェーバー、デュルケム、ギデンズ、ベックルーマンパーソンズは全て無意味だってことか?

22か23で人生選択を迫り、「働かない奴は死ね」だとかい社会は全くもっておかしい。

しっかりと自分のペースで人生を歩めるような、福祉国家日本は転換すべきだ。

俺は別に学歴を鼻にかけてるわけじゃない。

実を言うと、職歴なしとはいえ過去に一回雇われた事ある。

ただ試用期間内で辞めてくれっていう理不尽な扱いを受けた。

しかも、俺より低学歴上司社長に。

正確に言えば、修士まで行ったけど就職に失敗。

最後最後不本意会社就職

その後、理不尽会社から排除され引きこもり

これ見たら立派な社会被害者だと思う。

俺より低学歴高卒やただの学士の連中が普通に働いて結婚して幸せそうになったりしてるのにどうして俺だけがこんな目にあわなきゃならないのか、心底分からない。

俺より低学歴上司に「電話も取らない」だとか説教されて、辞めてやったんだよ。

「君は、どうして電話も取らないの。他のみんなは積極的に取ってるのに。○大学まで出てるのにさ」

最後の言葉でブチぎれて「こんな会社なんか俺のいるところじゃないんだよ」って辞めてやったんだよ?それ以降、引きこもり状態が続いてもう10年近い。俺が悪いのか?これ

電話取るのが面倒だし、上の奴らがやればいいだろ。声も聞き取れなかったりするし、嫌なんだよ

電話だけじゃない。

修士まで出てるのに、新入社員ということでテーブル拭いたりだとか、そういう雑用をやらされた。

どっか物運んだりとかも。

許せるか?

しかそいつ上司高卒だったんだよ。

ポスドクでその道が絶たれた以上、今はやりたい事すら分からない。

ただ、漠然とあるのは「俺はイチロー将棋藤井くんスケート羽生くんみたいな生き方をしたい」という思いだけはある。

試用期間で追い出された経緯をしっかりと説明する。

上司に呼び出されて「君は毎回電話も取ろうとしないし、声もボソボソだし、笑顔もしようとしない。掃除のおばさんが来ても、みんな挨拶して「ありがとうございます」って言うのに君は作業に没頭してそういうのも全くしない。人としてどうなの」って言われた。

から、俺は「なんで僕は上位大学出てるのに、外部委託してて清掃なんかしてるような人に挨拶しないといけないんですか」って反論したんだよ。

あれ以降、上司も同僚も誰も俺のことを取り合ってくれないし、ろくに業務も振られなくなってる。

会社全体が俺のことを目の敵にするような雰囲気にすらなってた。

これ俺間違ってるのか?

教えてくれよ

俺は社会学専攻しているから分かるが、社会学講義では「日本社会世界的にも、人権的にも、民主主義的に劣っている。弱者に厳しい社会だ」って論調だったんだが「社会のせいに」してるんじゃない。

現実に「日本社会は悪い」んだよ。

自分より下の人間に挨拶するのは、抵抗がある。

そして、それで業務評価を下げられるのも納得できなかった。

主任しろ係長しろ、俺は資料作りしてたけど、毎度のごとく赤ペンでチェックが入ったりしてた。俺の方が学歴は高いし、学力もあり、大学の成績も良かったのにどうしてそんな奴らに、毎回俺が作った資料が赤ペンでやり直しさせられなきゃならないんだよ。これ見れば、あんたらだって俺が不当な扱いを受けたって分かるだろ?

遠い昔の記憶だが、思い出した。

こんな人格否定みたいなことを、平然と俺に言った上司のどこが優しいか教えてくれ。

あなた文章は、他部署の人へ配慮が全く足りない。他部署の人も、あなたと同じ専門知識を持ってる前提で書いてはダメ

大学論文みたいな文章を、会社に持ってくるのはやめなさい。ああいうのは、本当の文章能力とは言わない。

・本当のコミュニケーション力とは、相手に分かりやすく、説明、書ける能力のことをいう。

このスレサラリーマンやっている人がいたら聞きたいんだがこんな奴の言うことが、本当に正しいと思うか?

あなたデータ見てるけど、どうして不必要なところまで非表示にしたり消さないのか分からない。残していると相手が混乱するし、自分ミスしたりするでしょ」

フォントを揃えなさい」

セルの書式設定だけだと、見かけ上だけで小数点は切り上げされてないから、round関数を使いなさい。書式設定だけではダメ

一々一、細かいところまで指示してきた覚えがある。あんたら、納得できるか?

こんな細かいところまで指摘されるのに。

2019-04-17

anond:20190416112546

日本学術振興会賞より、学士奨励賞の方が受賞者少なくて(1年に4-5名)権威もある。日本学術振興会賞取ってるのに、っているよりも学士奨励賞とってるのにどこにも行く先がなかったのが大問題だって言ってるんだよ。

わかってるだろうけど、どちらも45歳以下の若手対象役職比較するのはおかしくない?分野によって出世スピードには差があって、理系の、とくに工学系は30代の教授もザラ。人文学系は遅い。そもそもポストも少ない。業績も比べにくい。アラフォー役職ついてないのは当たり前。

非常勤講師赤字なのは同意コピーはしてもらえるけど、教材費は一切貰えないし、通勤中に電車止まって、急いでタクシーに乗り換えて来たのにタクシー代は払わないとかね。私学なのに。

2019-03-29

東大情理システム情報学専攻の放置&雑用系人気研究室で2年間過ごして

はじめに

 ブラック企業という言葉市民権を得てしばらく経ちますね。毎年、ブラック企業大賞なるものが発表され、だれもが聞いたことのあるような企業が名を連ねます。それに対し、ブラック研究室という言葉も有名なものの、どこの研究室ブラックだとかいった情報大学内部の学生でないとなかなか知りえないものがあります。ましてや研究室の内情は所属している学生しか分かりません。

 今回は、そんな研究室の中でも異質なケースとして、自分修士課程の2年間過ごした研究室の話をみなさんに紹介したいと思い、筆を執りました。必ずしも拘束時間が長く、人格否定を行うような研究室けが悪い環境ではないということ、メディアなどでよく見かけ、有名で人気な研究室が良い環境であるとは言えないということだけでも皆さんに覚えていただきたいです。後進の方々の研究室選びの参考に少しでもなれば幸いです。

研究室運営問題点

 初めに、研究室運営面について書いていきたいと思います

 第一に、とにかく人員が不足していたというのがあります。まず、先生(教授講師)はあまり研究室にいませんでした。先生たちは予算の獲得や大学内外の事務に追われるため、多忙になります基本的助教研究員博士課程の方が下の修士学士課程の学生の面倒を見ることになります。これだけなら普通なのですが、先生が後先考えずにどんどん仕事を受けてしまうことにより、プロジェクトに対して人間が足りていない状況が常に生じます。(先生曰く「断るの苦手なんだよね~」とのこと。)その仕事研究だけではなく、各メディア取材研究室見学など多岐にわたります自分研究室に配属されて一年は、講義を受けるほかに、(詳しくは後述しますが)研究室の立ち上げ用に物を発注したり組み立てたり、見学対応をやる日々で、ほとんど研究はしなかったように思いますさらに、月一くらいの頻度で(今はだいぶ減りましたが)先生のお友達を呼んで講演兼パーティーをやる準備や、先生の思い付きで増える仕事などに日々忙殺されていました。また、インターンアルバイトといった形で外部の学生を呼んで研究してもらうこともあり、その人達雑用をする義務はなくお金をもらいながら成果を出していたのに対し、学費を払っている学生雑用に追われるといった状況もありました。事務スタッフ教授所属している社団法人経理をさせられたり、共同研究先の企業から出向(?)の形で来てた研究員の方も、後述の巨大予算運営周りの仕事をやらされたりとひどい状況でした。

 第二に、新設の研究室で、研究を行う環境づくりをゼロから始めなければいけないことがありました。これは事前からわかっていたことではありましたが、自分想像以上の大変さでした。情報系の研究室なんて机と椅子PC発注すれば、あとは個々人の研究に応じて必要ものを買い足していくだけだろうと思っていました。しかし、先生方針で、リビングラボという生活空間研究室が融合したような形態ラボ運営することが決まっていたため、それを満たすような研究室の構築に修士最初一年は消えました。なぜ一年もこのようなことをしていたのかというと、9月ごろに先生とある巨大予算を獲得し、学生スタッフを増員するとの方針キャンパスを移動することに決まったからです。一度ゼロから作り上げた研究室をもう一度ゼロから作り上げることになりました。自分としてはキャンパス移動ですら最初に聞いていた話と違うので、とても不満に思いました。通学時間10倍以上増え、それだけでも大きな負担となりました。(授業は元のキャンパスでやることがほとんどで引っ越すわけにもいきませんでした。)

 このような状態でまともに研究が回るはずもなく、助教自分所属する学科・専攻で博士までとった唯一の人)はやめてしまいました。そこから、特任研究員の方に学生指導仕事が集中します。(本来、特任研究員助教とは違い、学生指導ではなく自分研究に専念するという名目雇用されます。)そして、社会人博士の方がその有能さゆえに研究室内の仕事を一手に引き受けこなしてくれたおかげでなんとかなっていた(?)のですが、当然彼らも自分研究は進みません。

 第三に、教授講師間でうまく連携が取れていなかったようにも感じました。二人とも物事放置・後回しにしたり散発的に進んだりと、計画性とは無縁の進行でした。ミーティングでもその場の思い付きのアイデアで話を発散させるばかりで収束には向かわず学生はどうしたらいいか当惑することが多かったです.

 さらに、二人の共感性の低さも研究室内の人間関係に大きくヒビを入れていました。特に事務の方々への接し方や飲み会の席(講師は酒を飲まないので主に教授ですが)での学生に対する発言は聞くに堪えないものがありました。(詳しくは後述)

 また、学内の期限(修論題目の提出など)を過ぎてから学生に通知したりと時間・期限に非常にルーズでした。そのことを詫びる様子もなく平然としている様子も腹が立ちました。その結果、学生事務員が期限を守らない印象を外部に与えていたのではないか懸念しています

 オーサーシップ周りに関しても不満が残りました。これは自分ではないのですが、大して面倒を見てたわけでもないのに、camera readyになって急に講師が「見るからオーサーに載せろ」と主張してくることがありました。 教授ゴーストオーサー常連からかそれには強く言わず結果的に受け入れられる形となりました。学生側としては教員陣の命令に背くわけにもいきませんしね。(この話に関しては、この研究室に限らず、分野としてそういう傾向があるのかなあと思います。他研究室の話は詳しく知りませんが。)

 このように研究室としての体を全くなしておらず、自分を含め最初3人いた同期修了出来たのは自分だけで、1人が休学、1人が留年という形になりました。(もう一人修了者はいますが、別の研究室がなくなった結果移ってきた人です。)

教授人格面との不適合

 次に、研究室の主である教授性格が合わず人間として尊敬できなかったということについて話したいと思います上司と合わないということはよくあることだと思いますが、よくあることだからこそ、記しておきます

 初めに、衝動的な発言暴言が多く看過できないということがありました。衝動気質に相まって、酒癖の悪さがそれを助長していました。例えば、論文を提出できなかった学生に対して「負け犬じゃん」といったり、昔自死した学生に対して「勝手に死んだんじゃん」などといったことがありました。(なお、これらの発言学生職員に窘められ即座に撤回しましたが、そう思っていたという事実は消えないと思います)。その他にも配慮のない発言が多くありました。

 また、自己顕示欲の強さとマウンティング(いわゆるイキり)が挙げられます。「君たちは潤沢な資金のあって、待遇のいいこの研究室に来てラッキーだ」などといった身内へのイキりを聞いた時は、上で書いたような現状に疲弊していた自分感情を逆なでするのには十分でした。また、自分は偉く、自分が言ったことはどんな無茶でも通ると思っているきらいがあり、無茶な予算申請事務の人を疲弊させることが多くありました。それにあきれ果てた事務の人が次々とやめることがあり、その結果事務仕事が逼迫することもありました。怪しい予算の使い方をしていて、機構の人に怒られたみたいな話を聞きました。大学に目をつけられているのはいわずもがな。

 内弁慶というわけではなく、外部の人間に対しても自分を良く見せようとしていることが多く、鼻につくこともありました。自分にはこのような先生の在り方が、いわゆる口だけの軽薄な人間に感じられてしまいました。いい環境を作りたいとは口では言いつつも自分は何もせず下の人間が苦労したり(「然るべきとき然るべき場所」というアイバン・サザランド言葉をよく引用しますが、これが「然るべき場所」なら笑止です。)、自分は人脈のハブだといいつつスタッフをなかなか引っ張って来れなかったり(前の大学にいるときこの業界で悪評が立ち、人が来たがらないとの噂)とあきれかえることが多かったです。他にも「教育が最優先」と口では言いつつも後回しにしたり、下の人間に任せているようなことなどとにかく「口だけの人間」というイメージです。隔月で1回20分ほどの面談教育したということなのでしょうか。

 専門用語拡大解釈して援用することで知識人を気取るようなスタンスが多く見受けられたのも癪に障りました。例えば、「インピーダンスマッチング」という、高周波電気信号の伝送路において、入力と出力のインピーダンス電圧電流で割った値で直流回路では抵抗にあたります)を合わせるという意味言葉があります。この単語力学などでも用いられます(こういった多分野に共通する背景理論研究しようという思想を持っているのが我が学科・専攻です)が、これを特に理論的背景もなく「折り合いをつける」くらいの意味で使って、さも各分野に精通している感を醸し出すことに長けていました。他には「バウンダリーコンディション」とかもありますね。微分方程式で言うところの境界条件です。これを前提・条件みたいな意味で使います。(こちらについては検索すると若干引っ掛かりますが。)これらにツッコミを入れた学生は以降食事会に呼ばれなくなりました。自分に媚を売らない用済みな人間簡単に切り捨てるようです。こういった拡大解釈した単語を用いてアナロジーを使い、自分の分野に話を引き寄せるのは上手いなと感じていて、知識がない人を煙に巻いたうえで自分の得意技を披露するのは、非常に参考になると思いました。

研究分野との不適合

 3つ目に研究分野であるHCI研究(と研究コミュニティ)との不適合について書きたいと思います。これは研究室自体問題というより、自分との相性の問題ですが、研究に着手できなかった大きな要因のひとつです。

 そもそも自分はどちらかというと、巨大で合ったり高性能であったりするものを着実に組み上げていくのが好きで、アイデア勝負だったり、プロトタイピングといった手法だったりが受け付けなかったというのがあります(同じような人のエントリ https://swimath2.hatenablog.com/entry/2018/07/30/205255)。

 また、この研究分野は、一見役立たなさそうなおもちゃのようなものに、理屈をこねくり回して正当化させるのが多いように感じ(もちろんすべての研究がそうというわけではありません)、興ざめししまったのも要因の一つです。元々内向的性格なのもあって、自我意識などに興味があり、ならば「人に興味があるということであり、工学的なアプローチで人の研究をやれるのはこの分野だろう」という薄い理由で選んだのもあって、この不適合はモチベーションに意外と大きく関わりました。学部時代の成績は良い方で(必要進振り点はそこそこの学科でしたが、コース内ではトップクラスと周りには言われていました)院試第一希望で通りましたが、勉強ができるということが研究できるというわけではないという言葉を痛感しました。ただ、この研究室を選ばなければ、自分ももっと研究が出来ていたのではないかと思い、研究室選択毎日後悔しています

なぜ回避できなかったのか?

 それではなぜ、このような大きな問題点が数多く存在しながら、この研究室に進学してしまったのでしょうか?

 第一に、自分所属していた学科は、院試卒論研究室配属より前に存在し(実質4か月で卒論を書かないといけないのです)、自分研究および研究室への適性がいまいちからないまま、修士で進学する研究室を決めなければいけないという点が挙げられます。(一応研究室に配属されてプチ研究のようなことをするのですが、研究室生活とは程遠いので参考にするのは難しいです) それに加え、卒論研究室修論研究室別にするという慣習があり、卒論配属後合わないから冬入試を受けようというのも難しいです。

 第二に、サークルの先輩(同じ研究室ではないです)にこの研究室を勧められたというのがありますサークル飲み会の時に、同じ分野で研究をしている先輩に、「この研究室はいいところだし、一期生として面倒を見てくれる」と勧められたというのがありました。当時は若く、盲目的に先輩の話を信じてしまいました。悪い噂が流れてこないなら大丈夫だろうと。それに先生記事ネット上で見たこともあり、先生研究科学雑誌を通して知っていたこともありました。学科内でも新設の研究室に関わらず人気があり、これは安パイだろうと考えていました。今考えると人気・有名だから自分にとっていい環境だろうと考えるとは愚かなことです。(ちなみに、この先輩はD取得後うちの研究室内定を蹴り、他の研究室ポストに就くそうです。)

 第三に、一番重要ともいえる点ですが、上でも書いた通り自分大学では新設の研究室で、情報が流れてこなかったというのがあります。今思えば前の大学OBの方などに話を伺うなどをすればよかったとも思いますが、学部勉強サークルに追われていてそこまで気が回らなかったし、回っていたとしてもする余裕まであったかわかりません。しかしながら、新設の研究室に進学するというのは大きなリスクはらんでいるということはもっとしっかりと自覚するべきでした。これを読んでいる方でもし新設の研究室に行くという人がいれば、もう一度自分選択をよく考え直してほしいです。

最後

 ブラック研究室といえば、拘束時間が長いとか日常的な人格否定などがやり玉に挙げられやすいですが、最近では放置ブラックなどという言葉も耳にする通り、劣悪な環境というのは色々な形で存在しています。また、他人にとっての良い環境自分にとっても良いとは限りません。トルストイ著作に「幸せ家族はどれもみな同じようにみえるが、不幸な家族にはそれぞれの不幸の形がある」(望月哲男訳、光文社古典新訳文庫)との言葉を残しています研究室も一つのさなコミュニティであり、同じことが言えるのではないでしょうか。これから研究室に配属される人には慎重に自分の進路を考えていただきたいと思います。このエントリを通して構成員がみんな幸せになるような運営に変わってくれると嬉しいです。

 文字数制限に引っかかってしまったのでコメント追記します。長文で申し訳ないです。

2019-03-22

anond:20190322204528

今までだって日本に興味ある以上に、稼ぐために勉強してきた人のほうが多かったのではないかしら。

我々だって英会話なんかを学士取得かビジネスのためにやっている人が大半じゃないかと思ってる。

2019-03-11

anond:20190309162857

看護師めざすなら聖路加の学士編入がある。専門学校だとたぶん40代男性には過酷世界が待ってると思う。実習に出してもらえない可能性もある。介護とやってることかわらないからまず施設ヘルパーに応募してみて、死にそうな人みてビビらないかオムツ交換や排泄物の扱いが大丈夫か(病院だとこれに血液汚染感染も加わる)、認知症の人とコミュニケーションとれるか、やってけるなと思ったら看護学校受ければいい。学校は行ってから無理とかなったら、すごい無駄から

2019-02-24

anond:20190224013321

鍛冶職人が初めて作る包丁みたいなもん それ単体は役に立つことも立たんこともある

学士論文や一行論文ノーベル賞とか取るやつもいるが

2019-02-19

Google ソフトウェアエンジニア給料の正しい情報

私は Googleソフトウェアエンジニアとして働いている。とても良い待遇で満足している。

Google待遇が良いことはイメージとしては知られていると思うが、実際どれくらいの額なのかということはあまり知られていないように思う。そして、出回っている情報には間違っているものも多い。そこで、正しい情報を知ってもらいたいと思い、自分給料の推移をここに記すことにした。なぜそのようなことをするかは後に述べる。

まず、Google給料について説明するときは、以下の三要素が重要になる。「基本給」「ボーナス」「RSU」である。このうち、基本給とボーナス一般的だが、RSU はそうではないので、説明する。例えば RSU を100万円受け取るとする。そうすると、「その時点での100万円分の Google 株を、その次の年から四年間かけて受け取る権利(ただし Google に在籍していることが条件)」を受け取ることになる。つまり、RSU をもらった年は何もないのだが、その次の年から四年間かけてもらうことになる。これは、会社を辞めずに残るインセンティブを与える仕組みになっている。株価の変動に依存するので必ず100万円もらえるわけではないというのが注意点になる。これが重要なのはGoogle給料のうち、RSU が大きな部分を占めていて、職位が上がるほどよりその傾向が強まるからであるGoogle給料についての情報で間違っているものは、RSU を含んでないものが多い。この三要素について書かれていない情報は間違いだと思って良い。

そして、職位についても説明する必要がある。社員は 1 - 10レベルに別れている(レベル11存在もあるが、彼らは「経営陣」と呼ぶべき存在である)。ソフトウェアエンジニアレベル3が最低となっている。新卒場合は、学士修士レベル3、博士レベル4からスタートすることが通例のようである中途採用場合はもちろんそれまでのキャリアによる。人数的にはレベル4とレベル5が多い。レベル3は入門的ポジションで、数年以内にレベル4に昇進することが前提とされている。平均以上のパフォーマンスを出していれば、そのうちレベル5には到達できることが多いように思う。レベル6は日本企業出身の人によると「課長級」とのことであり、中規模のサイズグループ管理職として認められるか、非管理職場合技術的にそれと同等のインパクトを出すことが求められる。筆者は現在レベル5なのでそれより上のことは詳しくないが、レベル8が「部長級」、レベル10が「事業部長級」とのことである

では、いくらもらえるか、である。もともとは筆者の年収の変遷を書こうと思ったのだが、どうもここ数年の間に給与システムが変わったようなので、現在待遇だけ書く。

現在筆者はレベル5で、基本給が1400万、ボーナスが300万、RSUが800万である特定を防ぐために数字丸めている)。計2500万といったところである特別出世したわけでもないのにこれだけもらえるのは大変ありがたい話である

新卒レベル3がどれだけもらえるのかというのも気になるところだとは思うが、あいにく筆者がレベル3だった頃とは制度が違う(待遇の内訳が大幅に変わっている)ので、誤解を防ぐ意味で詳細をここに記すことは避ける。しかし合計年収はそれほど変わっていないと思うので書いておくと、レベル3のときは1200万程度、レベル4のときは1400-1800万程度であった。レベル5に昇進したときは2000万程度で、その後もレベル5内でも平均以上のパフォーマンス評価されて上がってきたという感じである。とりあえず、RSU を含めれば、新卒でも1000万の大台に乗るのではないだろうか。

ちなみに、筆者がこれを書いているのは、現在待遇に不満がある人にどんどん転職してきて欲しいかである最近Google 以外にもソフトウェアエンジニアに高待遇を出す企業も増えてきていて素晴らしい限りであるが、そうでない企業特に伝統大企業に多いし、そういうところからはどんどん移ってきてほしいと思っている。Google東京に開発拠点を置いている理由はそこでまとまった人数の優秀なエンジニア採用できるからであり、採用東京オフィスの存続・発展の要だからである。私は今の職場にとても満足しているので、Google 東京オフィスにはぜひ今後も存続・発展を続けてもらいたいと思っているので、より多くの人に応募してもらいたいと思ってこれを書いた。また、Google 東京オフィス成功すれば、それがモデルケースになって他の外資系日本に開発拠点を設置または拡大するようになり、日本ソフトウェア産業がウインブルドン現象で栄える可能性もあると思っている。これは、中国アメリカによって「レッドチーム」と認識されていく中、日本ブルーチームではアメリカに次ぐ経済大国であることが再認識されているということもチャンスであるように感じている。

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