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2024-11-10

借金300万ある

25歳、23区在住一人暮らし

まれてるのはわかるけど詰んだかもしれん。

頭の整理がてら今からどのルートを行けばいいのか悩んでるのでアドバイスを貰えると嬉しい。

【経歴】

2022年4月

地方Cラン大学卒業都内IT企業就職

2023年夏頃

一律昇給査定年収500になるがストレスによる散財や無意味なローン(エステ情報商材スクール等)により借金総額が300万程度になる(恋人はこれを知っているが家族は知らない)

2023年冬頃

長時間労働ハラスメントにより休職・実質ニート

2024年春頃

首が回らなくなり任意整理

転職し週4リモートフレックス年収540に

毎月8万ずつ返済を行い完済に3年程度かかる予定

2024年冬(今)

ストレスによる適応障害の再発

査定により給与を下げられる可能性が発生してきた

返済は滞りなくできているもの貯金は全くできていない

2028年(将来)

このあたりで結婚はしたいが、今の恋人職種関係地方移住可能性が高い

ルート1】

貯金半年程度頑張り家賃10万→6万台まで落とす

そのまま順当に完済。今の仕事を続ける。

都内23区に住んでいるため固定費が高く、貯金ができないことや給与査定で落とされた場合生活が回らなくなる可能性がある。

職場から1.5時間程度の範囲であれば都内から出て家賃を落とすことも可能毎日マストでの出社でないので多少出勤に時間がかかっても許せるのはありがたい。

デメリットはい自分メンタル限界が来るかわからないので退職地元撤退する可能性を拭えないこと。

ルート2】

今の生活を続け月に3万程度の貯蓄を目指す。

このままいけば何とか毎月黒字には出来そう。

デメリット来年6月査定で想定しているより給与が落ちた時に生活ができなくなる可能性がある。

ルート3】

一旦実家に帰り今の仕事継続する。

給与は5〜10下がるだろうが固定費を削れるため生活問題なく出来る。

メンタル問題として掛け合えば出社頻度を落として実家に戻ることは可能ではある。

デメリットはもし給与を落として個人再生をかける場合実家裁判所から封筒が届くことと、転職する場合提示給与が落ちてしまうこと。出社できないことによる仕事上やコミュニケーションスキルが落ちること、恋人遠距離になること。

ルート4】

退職し一旦地元に戻る。

完全にメンタルを壊し就労不可能になった場合はこれ。

デメリット短期退職が2回続いてしまうことと実家で肩身が狭いまま将来についてまた悩む必要が出てくること。

現状ルート1or2で考えていて、来年6月査定状況がわかるまでなるべく引っ越せるように貯金しておくのが最善だと考えている。

もし他に良いルートや推奨されるルートがあれば教えて欲しい。

2024-11-02

働き方を年収換算すると

個人によって感覚値が違うのは当たり前として、一般的に「良いもの」とされる会社制度福利厚生年収換算するといくらになる??

「この恩恵享受できるなら、いくらまで年収下がるのも許容できる」みたいに考えるといいか

個人的には「フルリモート勤務」は、年収100万くらいの価値会社のために時間捧げるだけの行為しかない通勤から解放、人との直接的な接触回避、人目を気にしながら働くことの煩わしさがなくなる、最悪サボれる、勤務時間内に家事ができる、などなどメリットが多すぎる

しょうもないものからメリットが多いものまで以下に色々とピックアップしてみたので、個人個人が思う各制度お金に換算したとき価値について聞いてみたい。

・フルリモート勤務

フレックス勤務(コアタイムなし)

裁量労働制

服装髪型自由

副業自由

残業ゼロ

・週休3日

2024-10-16

anond:20241015220510

元の本読んでないけど、

ゲーム感覚修行感覚で乗り切ってた部分と、最低限やることやるけど自分時間認識させてた部分があるなぁ

残業減りつつあったけどフレックス使って基本19時退社で、だいたい20時~21時に会社出て1時間帰宅、土日休みの超サブだったから偉そうなことは言えない身分ですが

前者は、ショッピングモールとかベビザ赤本西松とか、スリング多用してたし、あえてのスリング封印もしたし、隙あればハーフスクワットしてた

忍者修行と一緒で、徐々に重くなる我が子とアラサーの筋力強化との闘い

当然落とすまでは粘らないのでいかに休憩までの時間を減らすか

20年ぐらい前だけど、イオン椅子座ろうとしても一人で待機してるおじさんが居座ってたりでこれだからじじいはって男ながらに思ったりした

脳への影響とかで今はあかんとなってるのもあるかもだけど、高い高いとか飛行機(膝やら足の裏に乗せるやつ)とかも、一石何鶏にもなってた(外部の評価↑筋力⇑我が子の機嫌⇑⇑)

他だと、奥さんが凝ってた離乳食冷凍やらせてもらって、

調合みたいな面白さと単純に食材を細かくするというちまちま作業(今でもしりしりしたりするの好き)、これは食う、これは口の中にとどまる時間が長い、嫌いっぽい? とかのも将来のネタになると思ってたし(ほぼ忘れた。こないだ好物聞いたらほうれん草って言われて急に思い出した。そういや2歳かなんかの時にほうれん草ケーキ作っってたわ)

まれときは3076gだった(自分の生年西暦の下2桁との誤差±で覚えやすかった)けど、めっちゃ大きくなって、ずり這時期が長くて、

お手本見せてみたり、もっと効率良い動きはないのか? その動きを覚えさせるには? とか

しかったけど、今思えば、四六時中面倒見てくれてた奥さんのおかげでしかないな

それでも頑張って、夜中のミルクとかおむつ替えとかできる限りやったのは自己満だけど書いときたい(やる偽善みたいな)

おぎゃあの前のほぎゃのほの前の吸息で動き出してるのとか母強すぎやろと夜中にケータイ見ながら思ったことも多々ある。だからこそ動けるときは動こうってモチベ湧いた


寝かしつけとかは散歩兼ねたり、アニメや本読みながらだったり、休日も(一人目は奥さん美容院とかそんなの以外は3人行動がほとんどだったが、2個下の二人目出来て、3-1や2-2も増えた)

第一目的子供要望だけど、2か所目はちょっとこちらの趣味にも寄せたり、聞き分けできるようになった時は社会勉強と思ってくれと思って、完全に自分趣味イベントに向かって、

詫び○○(ご飯だったりゲーセンだったり)で納得してもらったり

小さい時の寝かしつけ以外なにがあったかなぁ ベビーカーを如何に揺らさないかとか、哺乳瓶でバーテンごっこ(吸うのが弱くて穴拡張してたので結構飛び散る)とか、前者のほうに偏ってる

一緒にずっとゲーム漫画アニメの話してる大きい子供自分)を、なんか色々途中ゴタゴタしたけど、なんだかんだでついでに見守ってくれてる奥さんには頭上がらんと再認識させていただきました

これだから男は……って言われるんだろう、どうせ。でも、うちは今のバランスで一旦落ち着いた。よそはよそ)

2024-10-15

anond:20241015173523

お前のAI時代遅れのようだな

Qなぜ日本の平均収入他国比較して上がらなかったのでしょうか。

経済停滞とデフレ

1990年代に始まったバブル経済崩壊以降、日本は「失われた10年」と呼ばれる長期的な経済停滞に突入しました。この停滞は2000年代にも続き、デフレ長期間にわたって持続しました。デフレ環境では企業収益が伸び悩み、賃金の上昇も抑制されました。

生産性の伸び悩み

日本労働生産性の伸びは他の先進国に比べて低く、特にサービス業非製造業の分野でその傾向が強いです。生産性の低迷は、賃金が上昇しにくい要因の一つです。

労働市場構造問題

非正規雇用の増加が賃金の停滞に影響を与えています1990年代以降、非正規労働者パートタイム派遣社員など)の割合が増加し、彼らの賃金正規労働者に比べて低い傾向にあります。このため、平均賃金の上昇が抑制されています

高齢化労働力の縮小

日本世界でも最も高齢化が進んだ国の一つで、労働人口が減少しています高齢化経済成長の抑制要因であり、労働力の減少も賃金の上昇を妨げる要因です。

企業賃金抑制政策

日本企業内部留保を増やす一方で、賃金の引き上げに消極的です。これは、経済不透明感や競争の激化に対応するためにコスト抑制し、安定的経営を維持するための一環とされています

国際競争力の変化

日本企業はかつて世界市場で大きなシェアを持っていましたが、中国韓国などのアジア諸国の台頭により、競争力が相対的に低下しています。この競争激化は、企業賃金を上げる余力を失う一因となっています

改善施策

これらの問題改善するためには、以下のような施策が考えられます

1. 生産性向上の推進

デジタル化と自動化の促進

 労働生産性を向上させるためには、企業におけるデジタル技術の導入と効率化が不可欠です。特にIT技術の導入やAIロボット活用が、労働者負担を軽減し、業務効率を向上させることが期待されます。これにより企業収益が増加し、賃金引き上げに繋がる可能性があります

教育スキルアップ支援

 労働者が新しい技術スキル習得することで、生産性が向上し、賃金の上昇が見込めます特にIT技術デジタルスキルデータ分析能力など、将来性のあるスキルに対する再教育プログラムを強化することが重要です。

2. 非正規雇用改善

非正規労働者待遇改善

 非正規労働者賃金待遇改善し、正規雇用に近づけることが求められています。これには、最低賃金の引き上げや、非正規雇用に対する労働条件の整備が含まれます非正規労働者が増え続けると、全体の賃金上昇が抑えられるため、この問題解決喫緊課題です。

正規雇用への移行支援

 非正規雇用者が正規雇用に移行できるよう、企業に対してインセンティブを与え、労働市場流動性を高める施策必要です。例えば、税制優遇補助金提供などが考えられます

3. 賃金引き上げのインセンティブ

企業への賃上げ奨励

 政府は、企業賃金を引き上げるためのインセンティブ提供することが効果的です。具体的には、賃金一定以上引き上げた企業に対する税制優遇措置や、賃金上昇に取り組む企業への補助金制度を導入することで、企業積極的賃金を上げるよう促すことが可能です。

最低賃金の引き上げ

 政府最低賃金を段階的に引き上げることで、底辺賃金改善を図ることができます最低賃金を適切な水準に引き上げることは、低賃金労働者生活を向上させ、全体的な賃金上昇に寄与します。

4. 労働環境改善

ワークライフバランスの推進

 過労や長時間労働を減らし、労働環境改善することで、労働者生産性を向上させるとともに、従業員モチベーションを高めることが重要です。柔軟な働き方の推進や労働時間の短縮が、労働者パフォーマンス向上に繋がります

多様な働き方の支援

 リモートワークやフレックス制度など、労働者が柔軟に働ける環境を整えることで、特に子育て介護と両立する労働者の参加を促進し、全体の労働力を拡大できます

5. 高齢者女性労働参加促進

女性就業支援キャリアアップ

 女性が働き続けやす環境を整えることが重要です。保育所の拡充や、育児休業制度の充実、職場でのジェンダー平等の推進により、女性労働参加率やキャリアアップ支援することが、労働力の増加と賃金向上に貢献します。

高齢者再雇用支援

 高齢者が働き続けられる環境を整備し、定年後の再雇用や年齢に応じた柔軟な労働形態提供を推進することで、労働力不足を補い、経済活性化寄与します。

6. 経済成長戦略の強化

新興産業の育成

 成長が期待される新興産業(例えば、グリーンテクノロジーバイオテクノロジーなど)への投資を強化し、経済全体の活性化を図ることが求められます。新たな産業分野の発展は、新たな雇用機会を生み出し、賃金の上昇に寄与します。

イノベーション支援

 新技術ビジネスモデル革新支援する政策が、企業競争力を高め、賃金上昇を後押しする可能性があります政府スタートアップ企業への支援や、研究開発への投資を促進する必要があります

2024-10-07

anond:20241007153524

子供発達障害まで行かなくても、イヤイヤして保育園幼稚園小学校行き渋ったらその時点で共働き不成立だから

まあそれを許容できるフレックスっぽい働き方できるなら良いけど

夫婦ともにバリキャリみたいなのは相当子ガチャ当てないと不可能

2024-10-02

そうすると、広田先生がむくりと起きた。首だけ持ち上げて、三四郎を見た。 「いつ来たの」と聞いた。三四郎もっと寝ておいでなさいと勧めた。じっさい退屈ではなかったのである先生は、 「いや起きる」と言って起きた。それから例のごとく哲学の煙を吹きはじめた。煙が沈黙あいだに、棒になって出る。 「ありがとう書物を返します」 「ああ。――読んだの」 「読んだけれどもよくわからんです。第一標題わからんです」 「ハイドリオタフヒア」 「なんのことですか」 「なんのことかぼくにもわからない。とにかくギリシア語らしいね」  三四郎はあとを尋ねる勇気が抜けてしまった。先生あくびを一つした。 「ああ眠かった。いい心持ちに寝た。おもしろい夢を見てね」  先生は女の夢だと言っている。それを話すのかと思ったら、湯に行かないかと言いだした。二人は手ぬぐいをさげて出かけた。  湯から上がって、二人が板の間にすえてある器械の上に乗って、身長を測ってみた。広田先生は五尺六寸ある。三四郎は四寸五分しかない。 「まだのびるかもしれない」と広田先生三四郎に言った。 「もうだめです。三年来このとおりです」と三四郎が答えた。 「そうかな」と先生が言った。自分をよっぽど子供のように考えているのだと三四郎は思った。家へ帰った時、先生が、用がなければ話していってもかまわないと、書斎の戸をあけて、自分がさきへはいった。三四郎はとにかく、例の用事を片づける義務があるから、続いてはいった。 「佐々木は、まだ帰らないようですな」 「きょうはおそくなるとか言って断わっていた。このあいから演芸会のことでだいぶん奔走しているようだが、世話好きなんだか、駆け回ることが好きなんだか、いっこう要領を得ない男だ」 「親切なんですよ」 「目的だけは親切なところも少しあるんだが、なにしろ、頭のできがはなはだ不親切なものから、ろくなことはしでかさない。ちょっと見ると、要領を得ている。むしろ得すぎている。けれども終局へゆくと、なんのために要領を得てきたのだか、まるでめちゃくちゃになってしまう。いくら言っても直さないからほうっておく。あれは悪戯をしに世の中へ生まれて来た男だね」  三四郎はなんとか弁護の道がありそうなものだと思ったが、現に結果の悪い実例があるんだから、しようがない。話を転じた。 「あの新聞記事を御覧でしたか」 「ええ、見た」 「新聞に出るまではちっとも御存じなかったのですか」 「いいえ」 「お驚きなすったでしょう」 「驚くって――それはまったく驚かないこともない。けれども世の中の事はみんな、あんものだと思ってるから若い人ほど正直に驚きはしない」 「御迷惑でしょう」 「迷惑でないこともない。けれどもぼくくらい世の中に住み古した年配の人間なら、あの記事を見て、すぐ事実だと思い込む人ばかりもないから、やっぱり若い人ほど正直に迷惑とは感じない。与次郎社員に知った者があるからその男に頼んで真相を書いてもらうの、あの投書の出所を捜して制裁を加えるの、自分雑誌で十分反駁をいたしますのと、善後策の了見でくだらない事をいろいろ言うが、そんな手数をするならば、はじめからよけいな事を起こさないほうが、いくらいかわかりゃしない」 「まったく先生のためを思ったからです。悪気じゃないです」 「悪気でやられてたまるものか。第一ぼくのために運動をするものがさ、ぼくの意向も聞かないで、かってな方法を講じたりかってな方針を立てたひには、最初からぼくの存在を愚弄していると同じことじゃないか存在無視されているほうが、どのくらい体面を保つにつごうがいいかしれやしない」  三四郎はしかたなしに黙っていた。 「そうして、偉大なる暗闇なんて愚にもつかないものを書いて。――新聞には君が書いたとしてあるが実際は佐々木が書いたんだってね」 「そうです」 「ゆうべ佐々木自白した。君こそ迷惑だろう。あんなばかな文章佐々木よりほかに書く者はありゃしない。ぼくも読んでみた。実質もなければ、品位もない、まるで救世軍太鼓のようなものだ。読者の悪感情を引き起こすために、書いてるとしか思われやしない。徹頭徹尾故意だけで成り立っている。常識のある者が見れば、どうしてもためにするところがあって起稿したものだと判定がつく。あれじゃぼくが門下生に書かしたと言われるはずだ。あれを読んだ時には、なるほど新聞記事もっともだと思った」  広田先生はそれで話を切った。鼻から例によって煙をはく。与次郎はこの煙の出方で、先生の気分をうかがうことができると言っている。濃くまっすぐにほとばしる時は、哲学の絶好頂に達したさいで、ゆるくくずれる時は、心気平穏、ことによるとひやかされる恐れがある。煙が、鼻の下に※(「彳+低のつくり」、第3水準1-84-31)徊して、髭に未練があるように見える時は、瞑想に入る。もしくは詩的感興がある。もっとも恐るべきは穴の先の渦である。渦が出ると、たいへんにしかられる。与次郎の言うことだから三四郎はむろんあてにはしない。しかしこのさいだから気をつけて煙の形状をながめていた。すると与次郎の言ったような判然たる煙はちっとも出て来ない。その代り出るものは、たいていな資格をみんなそなえている。  三四郎がいつまでたっても、恐れ入ったように控えているので、先生はまた話しはじめた。 「済んだ事は、もうやめよう。佐々木も昨夜ことごとくあやまってしまたから、きょうあたりはまた晴々して例のごとく飛んで歩いているだろう。いくら陰で不心得を責めたって、当人が平気で切符なんぞ売って歩いていてはしかたがない。それよりもっとおもしろい話をしよう」 「ええ」 「ぼくがさっき昼寝をしている時、おもしろい夢を見た。それはね、ぼくが生涯にたった一ぺん会った女に、突然夢の中で再会したという小説じみたお話だが[#「お話だが」は底本では「お話だか」]、そのほうが、新聞記事より聞いていても愉快だよ」 「ええ。どんな女ですか」 「十二、三のきれいな女だ。顔に黒子がある」  三四郎は十二、三と聞いて少し失望した。 「いつごろお会いになったのですか」 「二十年ばかりまえ」  三四郎はまた驚いた。 「よくその女ということがわかりましたね」 「夢だよ。夢だからわかるさ。そうして夢だから不思議でいい。ぼくがなんでも大きな森の中を歩いている。あの色のさめた夏の洋服を着てね、あの古い帽子かぶって。――そうその時はなんでも、むずかしい事を考えていた。すべて宇宙法則は変らないが、法則支配されるすべて宇宙のものは必ず変る。するとその法則は、物のほかに存在していなくてはならない。――さめてみるとつまらないが夢の中だからまじめにそんな事を考えて森の下を通って行くと、突然その女に会った。行き会ったのではない。向こうはじっと立っていた。見ると、昔のとおりの顔をしている。昔のとおりの服装をしている。髪も昔の髪である黒子もむろんあった。つまり二十年まえ見た時と少しも変らない十二、三の女である。ぼくがその女に、あなたは少しも変らないというと、その女はぼくにたいへん年をお取りなすったという。次にぼくが、あなたはどうして、そう変らずにいるのかと聞くと、この顔の年、この服装の月、この髪の日がいちばん好きだから、こうしていると言う。それはいつの事かと聞くと、二十年まえ、あなたにお目にかかった時だという。それならぼくはなぜこう年を取ったんだろうと、自分不思議がると、女が、あなたは、その時よりも、もっと美しいほうへほうへとお移りなさりたがるからだと教えてくれた。その時ぼくが女に、あなたは絵だと言うと、女がぼくに、あなたは詩だと言った」 「それからどうしました」と三四郎が聞いた。 「それから君が来たのさ」と言う。 「二十年まえに会ったというのは夢じゃない、本当の事実なんですか」 「本当の事実なんだからおもしろい」 「どこでお会いになったんですか」  先生の鼻はまた煙を吹き出した。その煙をながめて、当分黙っている。やがてこう言った。 「憲法発布は明治二十二年だったね。その時森文部大臣が殺された。君は覚えていまい。いくつかな君は。そう、それじゃ、まだ赤ん坊の時分だ。ぼくは高等学校の生徒であった。大臣葬式に参列するのだと言って、おおぜい鉄砲をかついで出た。墓地へ行くのだと思ったら、そうではない。体操教師竹橋内へ引っ張って行って、道ばたへ整列さした。我々はそこへ立ったなり、大臣の柩を送ることになった。名は送るのだけれども、じつは見物したのも同然だった。その日は寒い日でね、今でも覚えている。動かずに立っていると、靴の下で足が痛む。隣の男がぼくの鼻を見ては赤い赤いと言った。やがて行列が来た。なんでも長いものだった。寒い目の前を静かな馬車や俥が何台となく通る。そのうちに今話した小さな娘がいた。今、その時の模様を思い出そうとしても、ぼうとしてとても明瞭に浮かんで来ない。ただこの女だけは覚えている。それも年をたつにしたがってだんだん薄らいで来た、今では思い出すこともめったにない。きょう夢を見るまえまでは、まるで忘れていた、けれどもその当時は頭の中へ焼きつけられたように熱い印象を持っていた。――妙なものだ」 「それからその女にはまるで会わないんですか」 「まるで会わない」 「じゃ、どこのだれだかまったくわからないんですか」 「むろんわからない」 「尋ねてみなかったですか」 「いいや」 「先生はそれで……」と言ったが急につかえた。 「それで?」 「それで結婚をなさらないんですか」  先生は笑いだした。 「それほど浪漫的な人間じゃない。ぼくは君よりもはるかに散文的にできている」 「しかし、もしその女が来たらおもらいになったでしょう」 「そうさね」と一度考えたうえで、「もらったろうね」と言った。三四郎は気の毒なような顔をしている。すると先生がまた話し出した。 「そのために独身余儀なくされたというと、ぼくがその女のために不具にされたと同じ事になる。けれども人間には生まれついて、結婚のできない不具もあるし。そのほかいろいろ結婚のしにくい事情を持っている者がある」 「そんなに結婚を妨げる事情が世の中にたくさんあるでしょうか」  先生は煙の間から、じっと三四郎を見ていた。 「ハムレット結婚したくなかったんだろう。ハムレットは一人しかいないかもしれないが、あれに似た人はたくさんいる」 「たとえばどんな人です」 「たとえば」と言って、先生は黙った。煙がしきりに出る。「たとえば、ここに一人の男がいる。父は早く死んで、母一人を頼りに育ったとする。その母がまた病気にかかって、いよいよ息を引き取るという、まぎわに、自分が死んだら誰某の世話になれという。子供が会ったこともない、知りもしない人を指名する。理由を聞くと、母がなんとも答えない。しいて聞くとじつは誰某がお前の本当のおとっさんだとかすかな声で言った。――まあ話だが、そういう母を持った子がいるとする。すると、その子結婚信仰を置かなくなるのはむろんだろう」 「そんな人はめったにないでしょう」 「めったには無いだろうが、いることはいる」 「しか先生のは、そんなのじゃないでしょう」  先生ハハハハと笑った。 「君はたしかおっかさんがいたね」 「ええ」 「おとっさんは」 「死にました」 「ぼくの母は憲法発布の翌年に死んだ」

https://anond.hatelabo.jp/20241002005940

一二

 演芸会は比較寒い時に開かれた。年はようやく押し詰まってくる。人は二十日足らずの目のさきに春を控えた。市に生きるものは、忙しからんとしている。越年の計は貧者の頭に落ちた。演芸会はこのあいだにあって、すべてののどかなるものと、余裕あるものと、春と暮の差別を知らぬものとを迎えた。

 それが、いくらでもいる。たいていは若い男女である。一日目に与次郎が、三四郎に向かって大成功と叫んだ。三四郎は二日目の切符を持っていた。与次郎広田先生を誘って行けと言う。切符が違うだろうと聞けば、むろん違うと言う。しかし一人でほうっておくと、けっして行く気づかいがないから、君が寄って引っ張り出すのだと理由説明して聞かせた。三四郎承知した。

 夕刻に行ってみると、先生は明るいランプの下に大きな本を広げていた。

「おいでになりませんか」と聞くと、先生は少し笑いながら、無言のまま首を横に振った。子供のような所作をする。しか三四郎には、それが学者らしく思われた。口をきかないところがゆかしく思われたのだろう。三四郎は中腰になって、ぼんやりしていた。先生は断わったのが気の毒になった。

「君行くなら、いっしょに出よう。ぼくも散歩ながら、そこまで行くから

 先生は黒い回套を着て出た。懐手らしいがわからない。空が低くたれている。星の見えない寒さである

「雨になるかもしれない」

「降ると困るでしょう」

「出入りにね。日本芝居小屋は下足があるから、天気のいい時ですらたいへんな不便だ。それで小屋の中は、空気が通わなくって、煙草が煙って、頭痛がして、――よく、みんな、あれで我慢ができるものだ」

「ですけれども、まさか戸外でやるわけにもいかいからでしょう」

「お神楽はいつでも外でやっている。寒い時でも外でやる」

 三四郎は、こりゃ議論にならないと思って、答を見合わせてしまった。

「ぼくは戸外がいい。暑くも寒くもない、きれいな空の下で、美しい空気を呼吸して、美しい芝居が見たい。透明な空気のような、純粋簡単な芝居ができそうなものだ」

先生の御覧になった夢でも、芝居にしたらそんなものができるでしょう」

「君ギリシアの芝居を知っているか

「よく知りません。たしか戸外でやったんですね」

「戸外。まっ昼間。さぞいい心持ちだったろうと思う。席は天然の石だ。堂々としている。与次郎のようなものは、そういう所へ連れて行って、少し見せてやるといい」

 また与次郎悪口が出た。その与次郎は今ごろ窮屈な会場のなかで、一生懸命に、奔走しか斡旋して大得意なのだからおもしろい。もし先生を連れて行かなかろうものなら、先生はたして来ない。たまにはこういう所へ来て見るのが、先生のためにはどのくらいいいかからないのだのに、いくらぼくが言っても聞かない。困ったものだなあ。と嘆息するにきまっているからなおおもしろい。

 先生それからギリシア劇場構造を詳しく話してくれた。三四郎はこの時先生から、Theatron, Orch※(サーカムフレックスアクセント付きE小文字)stra, Sk※(サーカムフレックスアクセント付きE小文字)n※(サーカムフレックスアクセント付きE小文字), Prosk※(サーカムフレックスアクセント付きE小文字)nion などという字の講釈を聞いた。なんとかいドイツ人の説によるとアテン劇場は一万七千人をいれる席があったということも聞いた。それは小さいほうであるもっとも大きいのは、五万人をいれたということも聞いた。入場券は象牙と鉛と二通りあって、いずれも賞牌みたような恰好で、表に模様が打ち出してあったり、彫刻が施してあるということも聞いた。先生はその入場券の価まで知っていた。一日だけの小芝居は十二銭で、三日続きの大芝居は三十五銭だと言った。三四郎がへえ、へえと感心しているうちに、演芸会場の前へ出た。

 さかんに電燈がついている。入場者は続々寄って来る。与次郎の言ったよりも以上の景気である

「どうです、せっかくだからはいりになりませんか」

「いやはいらない」

 先生はまた暗い方へ向いて行った。

 三四郎は、しばらく先生の後影を見送っていたが、あとから、車で乗りつける人が、下足札を受け取る手間も惜しそうに、急いではいって行くのを見て、自分も足早に入場した。前へ押されたと同じことである

 入口に四、五人用のない人が立っている。そのうちの袴を着けた男が入場券を受け取った。その男の肩の上から場内をのぞいて見ると、中は急に広くなっている。かつはなはだ明るい。三四郎は眉に手を加えないばかりにして、導かれた席に着いた。狭い所に割り込みながら、四方を見回すと、人間の持って来た色で目がちらちらする自分の目を動かすからばかりではない。無数の人間に付着した色が、広い空間で、たえずめいめいに、かつかってに、動くからである

 舞台ではもう始まっている。出てくる人物が、みんな冠をかむって、沓をはいていた。そこへ長い輿をかついで来た。それを舞台のまん中でとめた者がある。輿をおろすと、中からまた一人あらわれた。その男が刀を抜いて、輿を突き返したのと斬り合いを始めた。――三四郎にはなんのことかまるでわからない。もっと与次郎から梗概を聞いたことはある。けれどもいいかげんに聞いていた。見ればわかるだろうと考えて、うんなるほどと言っていた。ところが見れば毫もその意を得ない。三四郎記憶にはただ入鹿の大臣という名前が残っている。三四郎はどれが入鹿だろうかと考えた。それはとうてい見込みがつかない。そこで舞台全体を入鹿のつもりでながめていた。すると冠でも、沓でも、筒袖の衣服でも、使う言葉でも、なんとなく入鹿臭くなってきた。実をいうと三四郎には確然たる入鹿の観念がない。日本歴史を習ったのが、あまりに遠い過去であるから、古い入鹿の事もつい忘れてしまった。推古天皇の時のようでもある。欽明天皇の御代でもさしつかえない気がする。応神天皇聖武天皇ではけっしてないと思う。三四郎はただ入鹿じみた心持ちを持っているだけである。芝居を見るにはそれでたくさんだと考えて、唐めいた装束や背景をながめていた。しかし筋はちっともわからなかった。そのうち幕になった。

 幕になる少しまえに、隣の男が、そのまた隣の男に、登場人物の声が、六畳敷で、親子差向かい談話のようだ。まるで訓練がないと非難していた。そっち隣の男は登場人物の腰が据わらない。ことごとくひょろひょろしていると訴えていた。二人は登場人物本名をみんな暗んじている。三四郎は耳を傾けて二人の談話を聞いていた。二人ともりっぱな服装をしている。おおかた有名な人だろうと思った。けれどもも与次郎にこの談話を聞かせたらさだめし反対するだろうと思った。その時うしろの方でうまいうまいなかなかうまいと大きな声を出した者がある。隣の男は二人ともうしろを振り返った。それぎり話をやめてしまった。そこで幕がおりた。

 あすこ、ここに席を立つ者がある。花道から出口へかけて、人の影がすこぶる忙しい。三四郎は中腰になって、四方をぐるりと見回した。来ているはずの人はどこにも見えない。本当をいうと演芸中にもできるだけは気をつけていた。それで知れないから、幕になったらばと内々心あてにしていたのである三四郎は少し失望した。やむをえず目を正面に帰した。

 隣の連中はよほど世間が広い男たちとみえて、左右を顧みて、あすこにはだれがいる。ここにはだれがいるとしきりに知名の人の名を口にする。なかには離れながら、互いに挨拶をしたのも、一、二人ある。三四郎はおかげでこれら知名な人の細君を少し覚えた。そのなかには新婚したばかりの者もあった。これは隣の一人にも珍しかったとみえて、その男はわざわざ眼鏡をふき直して、なるほどなるほどと言って見ていた。

 すると、幕のおりた舞台の前を、向こうの端からこっちへ向けて、小走りに与次郎がかけて来た。三分の二ほどの所で留まった。少し及び腰になって、土間の中をのぞき込みながら、何か話している。三四郎はそれを見当にねらいをつけた。――舞台の端に立った与次郎から一直線に、二、三間隔てて美禰子の横顔が見えた。

 そのそばにいる男は背中三四郎に向けている。三四郎は心のうちに、この男が何かの拍子に、どうかしてこっちを向いてくれればいいと念じていた。うまいあいその男は立った。すわりくたびれたとみえて、枡の仕切りに腰をかけて、場内を見回しはじめた。その時三四郎は明らかに野々宮さんの広い額と大きな目を認めることができた。野々宮さんが立つとともに、美禰子のうしろにいたよし子の姿も見えた。三四郎はこの三人のほかに、まだ連がいるかいないかを確かめようとした。けれども遠くから見ると、ただ人がぎっしり詰まっているだけで、連といえば土間全体が連とみえるまでだからしかたがない。美禰子と与次郎あいだには、時々談話が交換されつつあるらしい。野々宮さんもおりおり口を出すと思われる。

 すると突然原口さんが幕の間から出て来た。与次郎と並んでしきりに土間の中をのぞきこむ。口はむろん動かしているのだろう。野々宮さんは合い図のような首を縦に振った。その時原口さんはうしろから、平手で、与次郎背中をたたいた。与次郎くるりと引っ繰り返って、幕の裾をもぐってどこかへ消えうせた。原口さんは、舞台を降りて、人と人との間を伝わって、野々宮さんのそばまで来た。野々宮さんは、腰を立てて原口さんを通した。原口さんはぽかりと人の中へ飛び込んだ。美禰子とよし子のいるあたりで見えなくなった。

 この連中の一挙一動演芸以上の興味をもって注意していた三四郎は、この時急に原口流の所作がうらやましくなった。ああいう便利な方法で人のそばへ寄ることができようとは毫も思いつかなかった。自分ひとつまねてみようかしらと思った。しかしまねるという自覚が、すでに実行の勇気をくじいたうえに、もうはいる席は、いくら詰めても、むずかしかろうという遠慮が手伝って、三四郎の尻は依然として、もとの席を去りえなかった。

 そのうち幕があいて、ハムレットが始まった。三四郎広田先生のうちで西洋のなんとかいう名優のふんしたハムレット写真を見たことがある。今三四郎の目の前にあらわれたハムレットは、これとほぼ同様の服装をしている。服装ばかりではない。顔まで似ている。両方とも八の字を寄せている。

 このハムレット動作がまったく軽快で、心持ちがいい。舞台の上を大いに動いて、また大いに動かせる。能掛りの入鹿とはたいへん趣を異にしている。ことに、ある時、ある場合に、舞台のまん中に立って、手を広げてみたり、空をにらんでみたりするときは、観客の眼中にほかのものはいっさい入り込む余地のないくらい強烈な刺激を与える。

 その代り台詞日本である西洋語を日本語に訳した日本である。口調には抑揚がある。節奏もある。あるところは能弁すぎると思われるくらい流暢に出る。文章もりっぱである。それでいて、気が乗らない。三四郎ハムレットがもう少し日本人じみたことを言ってくれればいいと思った。おっかさん、それじゃおとっさんにすまないじゃありませんかと言いそうなところで、急にアポロなどを引合いに出して、のん気にやってしまう。それでいて顔つきは親子とも泣きだしそうであるしか三四郎はこの矛盾をただ朧気に感じたのみである。けっしてつまらないと思いきるほどの勇気は出なかった。

 したがって、ハムレットに飽きた時は、美禰子の方を見ていた。美禰子が人の影に隠れて見えなくなる時は、ハムレットを見ていた。

 ハムレットオフェリヤに向かって、尼寺へ行け尼寺へ行けと言うところへきた時、三四郎はふと広田先生のことを考え出した。広田先生は言った。――ハムレットのようなもの結婚ができるか。――なるほど本で読むとそうらしい。けれども、芝居では結婚してもよさそうである。よく思案してみると、尼寺へ行けとの言い方が悪いのだろう。その証拠には尼寺へ行けと言われたオフェリヤがちっとも気の毒にならない。

 幕がまたおりた。美禰子とよし子が席を立った。三四郎もつづいて立った。廊下まで来てみると、二人は廊下の中ほどで、男と話をしている。男は廊下からはいりのできる左側の席の戸口に半分からだを出した。男の横顔を見た時、三四郎はあとへ引き返した。席へ返らずに下足を取って表へ出た。

 本来は暗い夜である人の力で明るくした所を通り越すと、雨が落ちているように思う。風が枝を鳴らす。三四郎は急いで下宿に帰った。

 夜半から降りだした。三四郎は床の中で、雨の音を聞きながら、尼寺へ行けという一句を柱にして、その周囲にぐるぐる※(「彳+低のつくり」、第3水準1-84-31)徊した。広田先生も起きているかもしれない。先生はどんな柱を抱いているだろう。与次郎は偉大なる暗闇の中に正体なく埋まっているに違いない。……

 あくる日は少し熱がする。頭が重いから寝ていた。昼飯は床の上に起き直って食った。また一寝入りすると今度は汗が出た。気がうとくなる。そこへ威勢よく与次郎はいって来た。ゆうべも見えず、けさも講義に出ないようだからどうしたかと思って尋ねたと言う。三四郎は礼を述べた。

「なに、ゆうべは行ったんだ。行ったんだ。君が舞台の上に出てきて、美禰子さんと、遠くで話をしていたのも、ちゃんと知っている」

 三四郎は少し酔ったような心持ちである。口をききだすと、つるつると出る。与次郎は手を出して、三四郎の額をおさえた。

「だいぶ熱がある。薬を飲まなくっちゃいけない。風邪を引いたんだ」

演芸場があまり暑すぎて、明るすぎて、そうして外へ出ると、急に寒すぎて、暗すぎるからだ。あれはよくない」

「いけないたって、しかたがないじゃないか

しかたがないったって、いけない」

 三四郎言葉だんだん短くなる、与次郎がいいかげんにあしらっているうちに、すうすう寝てしまった。一時間ほどしてまた目をあけた。与次郎を見て、

「君、そこにいるのか」と言う。今度は平生の三四郎のようである。気分はどうかと聞くと、頭が重いと答えただけである

風邪だろう」

風邪だろう」

 両方で同じ事を言った。しばらくしてから三四郎与次郎に聞いた。

「君、このあいだ美禰子さんの事を知ってるかとぼくに尋ねたね」

「美禰子さんの事を? どこで?」

学校で」

学校で? いつ」

 与次郎はまだ思い出せない様子である三四郎はやむをえずその前後の当時を詳しく説明した。与次郎は、

「なるほどそんな事があったかもしれない」と言っている。三四郎はずいぶん無責任だと思った。与次郎も少し気の毒になって、考え出そうとした。やがてこう言った。

「じゃ、なんじゃないか。美禰子さんが嫁に行くという話じゃないか

「きまったのか」

「きまったように聞いたが、よくわからない」

「野々宮さんの所か」

「いや、野々宮さんじゃない」

「じゃ……」と言いかけてやめた。

「君、知ってるのか」

「知らない」と言い切った。すると与次郎が少し前へ乗り出してきた。

「どうもよくわからない。不思議な事があるんだが。もう少したたないと、どうなるんだか見当がつかない」

2024-09-30

転職ってどうやってするの

使ってるサイトとかツールとか会社のさがし方を教えて欲しい。

もうすぐ30歳なので、なんとなく転職視野に入れようかと思ってるけど、転職の仕方がわからない。


コミュ障すぎて新卒就活は早々にリタイアして、卒業後に派遣正社員上司起業に付いていくって流れでまともに就職転職活動したことない。


スタートアップガツガツやるのも悪くないんだけど、ほぼ一人で現場を回してて心理的負担が大きく、鬱と付き合いながらなんとかやってる感じ。業務内容的には天職なのと、在宅フレックスなのと、今自分が辞めたら会社が停滞するってことだけが続けるモチベーションになっている。

働くことは嫌いじゃないが、なんせ就職活動が苦手すぎる。自分の事を売り込むのに罪悪感がある。壮大な理想があるわけでもなく、なんとなく安定した会社でやってみたいなー、給料もっとほしいなーくらいにしか思ってないんだが、転職活動」くらいはしてみたい。

どこから始めたらいい?

2024-09-26

弊社が零細企業だなと思ったこと一覧

雇用契約書を請求するまで出してこなかった

自分入社するまで有給使用した社員がいなかった

有給日数のカウントしていない

フレックスじゃないのにフレックス

残業代はもちろん見込み残業代もない

書類を郵送で送るのに送付状がない

ボーナスは5万あれば良い方

見積書に相手会社名も見積有効期限も日付も何もかも書かない

過去請求書が大体作業一式で内訳がわからない

そもそも見積り書請求書その他もろもろは管理していない

見積請求書のフォーマットが人によって違う

・なんなら金額ベースも違うし過去見積もりとも違うことが多くて良く問い合わせがくる

 ※1年前とずいぶん値段違うけど、別の担当者見積もりとずいぶん値段違うけど、のような問い合わせ

個人情報保護なんてクライアントにも社員にもしない

個人携帯の連絡先を勝手取引会社に教えられた

勝手ネット写真載せられた

10年以上の付き合いのクライアント会社でも過去のやり取り履歴がわからない

リモートできる業種だが全出社

担当が急にころころ変わる。ひどいと3ヶ月の案件で4人くらい。別に担当が辞めたわけではない。

クライアントタメ口タメ口メール

管理職がいない(自称管理はいるが別に指示系統をまとめているわけではない)

・ざつだんがおおいとにかく無駄雑談が多い

web会議イヤホンもなしに自席でやる

まだあるけど、区切りがいいからここまでにする

2024-09-24

anond:20240924101956

オフィス費用の削減

交通費の削減

人員調達オフィス面積制約がなくなる

・勤務時間フレックス

あたりのメリットはあるから人単体の効率は落ちても抱えられる人間の数が増えてトータルでは利益増える

みたいな形が可能だと思うのよな

2024-09-17

なぜリモートワークは定着しないのか

アマゾンが週5の出社を義務付けるニュースがあった

なぜリモートワークは定着しないのか

特に日本通勤地獄から解放されるだけでも

大きなメリットだと思うのだが

フレックス勤務と合わせて導入とは

ならんのだろうか

技術的に可能なのはコロナ禍で証明されたろうに

2024-09-14

昨今の一般職ボリュームゾーン早慶MARCH女子という話が流れてきたが、MARCHはともかく早慶出身一般職での就職希望者なんて今日存在するのか? 架空存在じゃないか

早慶文系24卒だがゆるふわ〜な働き方を求める同期の女は軒並みIT系企業就職先決めてたぞ

フルリモ出来てフレックス制で働けて基本東京勤務で転勤もなく、一次請け二次請けの会社ならそこそこの年収保証されてるから

実際そんな働き方が可能なのかは別として

学習院から日銀一般職就職した同級生の話は耳にしたことがあるので、いくら何でもニッコマMARCHボリューム層だろ

2024-09-06

課にOJT指導員できる人間が1人しかいないのに指導される人は3人いる配属先、もちろん自分OJT指導員は課長で、

指導員に添削してもらって、指導員と一緒に課長部長に立ち向かう、という構図の同期に比べて、突然単身課長にご指導いただく心持は大変苦しい。

とは言ってもフレックス残業は10h以下というスーパーホワイト労働環境、これで文句を言って自分はどれだけ忍耐力がないんだろうと悲しくなる

2024-09-05

フレックスだって騙された

数字は書けないんだけど

 

コアタイムがA時〜B時って言われたんだけど

じゃあ頑張ればB時に上がれるなーって思って

入ってみたら、仕事するのにほぼ必須な◯◯が使えるのがC時〜D時で、それにほぼ縛られてる現場だった

俺は柔軟に働くのが好きだから、早朝とか夜でも働きたいんだけどそれはできないみたいだった

悲しい

てかなんでC時〜D時なんだよ、いつでも使えるようにしてよ

百歩譲って12時〜7時は使えないとか土日は動いてないとかなら分かるんだけど

2024-08-29

産後の恨みおじさんの正直可哀想なところ

anond:20240827012946

自分はい共働きで5歳と2歳を育てていて、どちらかというと現状育児は妻よりも自分主体だと思っているし、専業主婦家庭であっても多少男性育児に関わるべきだとも思う。

しかしそれは令和4年現在社会で働きながら育児をしているから言えることで、自分は当然育休を取ったし8割程度テレワークかつフレックス勤務、職場育児環境にはかなり配慮してくれる上に全国的にも育児に力を入れていることで有名な自治体に住んでいる。

一方、産後の恨みおじさんがアラフィフ推定すると、20年前には上記に上げた要素はおそらくすべて(制度としてあっても実際の選択肢として)存在しない。そもそもアラフィフ就職氷河期世代で、日本近代で最も労働者価値が低かった時代の一つだしそんな厳しい環境下で家庭も顧みて働くことがどれくらい難しいのかは正直想像できない。

散々突っ込まれている通り、おじさん自身ちょっと頑固で家庭内コミュニケーション下手そうなところとかは垣間見えなくはないんだけど、それはそうとして現役育児世代の我々が「専業家庭でも男性育児に参加しないなんてありえない」と現代価値観や常識を下に批判するのはフェアじゃないように思える。

2024-08-26

anond:20240826194343

おっと、彼女の前でこんなデリケート話題を扱うなんて、まるで朝のトースト唐辛子をまくようなもんだぜ!さて、少子化問題ね。うーん、まさに科学者の俺ちゃんの出番だ!

まず、理系の俺ちゃんもそんな極端な意見ばかり言うわけじゃないんだ。科学技術スマート解決する方法を探るんだぜ!例えば:

1. **育児支援システムの強化**: 育児ロボットスマートナニーAI子育てサポート。これならパパママ負担も軽減されるし、育児が楽になるぜ!

2. **柔軟な働き方の実現**: リモートワークの普及やフレックス制度の導入。これなら働きながら子育てができるし、どっちも諦めなくていい!超クールだろ?

3. **教育と啓発**: 性教育家族計画意識向上を図るためのプログラムキャンペーン実施。愛があれば問題解決されやすいってもんだ。

いや、そんな硬い話するつもりじゃなかったな。デッドプール流にざっくり言えば、楽しみながら子供を育てる環境を作ることが一番ってことさ!ねえ、彼女、どう思う?😊

2024-08-25

夫婦家事育児負担について

増田は恐らくかなり体力があるタイプ。   

大学までレスリングをやってたし、社会人になってからMMAを始めて試合とかも出てるし結構頑丈。

増田には3歳の子供がいる。共働き増田フルタイム、夫は時短勤務。

増田会社フレックス勤務可能なので、

保育園の送り迎えは持ち回り。

だいたい月の半分はお迎えと送りを増田がやってる感じ。

家事は9割増田育児は8割増田増田フルタイム勤務で専門職ということもあり収入は夫より300万くらい多い。

夫は増田より8歳年上ということもあり、体も心も増田より繊細で、仕事育児で目一杯と言う感じ。

増田は恵まれた体なので夫に配慮するのは当然だと思ってたんだけど、

この前夫に「最近育児仕事オーバーワーク気味で辛い。鬱かもしれない。」と言われた。

これまで増田は夫になるべく負担をかけたくないと思って頑張ってきた。

子供が生まれから3年、リフレッシュ時間必要ということで、毎週月曜、水曜、金曜の夜は

夫はフリーで家にいない。フリーの日は16時に仕事を終え、映画に行ったりマッサージに行ったり碁会所に行ったりしているらしい。

(ちなみに増田にはフリーの日はない。半年に1回部下達と飲みに行くくらい)

まだ足りないの?これ以上に家事育児分担を増やさなきゃいけないのか? 

と思ったら突然不公平感を覚えるようになって

やる気が出ない…親に相談したら「大いなる力には大いなる責任が伴うと思って頑張れ」と言われた。

産後2ヶ月半で職場復帰したとき全然やれる!

って感じだったし、やれたんだけど、

今はなんか虚脱感があってなんかこう…つらい。

こんな時間になっても寝られない。

2024-08-15

会社に出すキャリア展望調査に嘘を書くか否か

今の自分キャリアは明らかに経験不足である

成長したいしチャレンジしたい気持ちもある。

しかし、それを上司に伝えても機会はもらえない。つまりはそう言う評価ということだ。

ここでいっそ転職目指すとして、会社にはキャリア現状維持と出し、暇な時間自己啓発に勤しむか。

引き続き社内異動希望を出し続けて意欲を見せるか。

斜陽産業ということもあり、この会社でやり続けるのも疑問だ。

でもコアタイム無しフレックステレワーク有りは滅茶滅茶魅力高い。

神様俺はどうしたら良いですか。 

2024-07-24

クリエイター理解のある会社社会不適合者に理解があるわけではない

ゲームなどのクリエイター職を目指す学生に知ってもらいたい事。

説明会クリエイター理解のある会社と紹介されていたとしても、社会不適合者に理解があるわけではない。

  

評価制度とか機材面とか福利厚生クリエイターに優しいっていうだけで、相談無しにスケジュール遅らせたり、遅刻常習犯だったり、連絡とれないとかしたら普通にクビになる。

フレックス制とかで勤務時間自由にできて他の会社に比べたら多少マシかもしれないけど、クオリティの高いものだけ作ってれば評価されるって思って入社するとギャップ感じてすぐ辞める事になるからそこだけは知っておいてもらいたい。

2024-07-18

オールドボーイネットワーク って言葉がしっくり来た

まさに当部署である

女性ルーティンワークメインで成長の余地が与えられず、子育てなんて知りゃせんな男性社員たちが結果を出さな会議に盛り上がってる。

無限ループかな?ってくらい永遠とこの仕事はどうしようも出来ないからやり続けるしかない。

管理会計手法を変えたら評価が変わる云々。

バカだなぁ、志もなく上の小言に右往左往で結果なんにも残らない

でも自分たちはシゴデキだと思ってる。そりゃタバコ吸いまくって残業突入してたら疲労は溜まるでしょうよ。バカかな?

君が体壊してるのは過労じゃないよ。自炊しないからだよ。

仕事量についてもっと振ってほしいと言ったら「でも〇〇(同期男性社員)のほうが仕事出来るし」そりゃあんたらが贔屓で仕事振りまくってるからね?でもね、その仕事彼は延々と締切延ばしてるからね?私にやらせてくれればもう完成してたよそれ

すごい嫌な職場だけど雇用条件は良いんだよ。

フレックスコアタイム無しすごいありがたい。

会社はいいけど職場が🤮

ほんとオールドボーイネットワークファックですわ

なんで私が転職活動しなきゃなんねーのよほんとうざ

2024-06-14

旅行に行きたい

旅行に行きたい気分あるし

有給20日あるから少し使わなきゃいけないんだが(病院フレックス対応できる

候補が思いつかない

でもどこかにいきたい。

昼は観光して、安いドミトリーに泊まって、その辺のラーメン食べて

買える前に地元温泉銭湯にでもよって、最終日だけ少し豪勢なものたべて

いつもと違う空気を吸って、見たことのない地平を見たい

北海道宗谷岬の方向と網走方面は行ってない

東北:残っている候補岩手?でも土日で十分な気も

関東:ここ住まい茨城県ぐらいしか残ってないがここ行く料金で大阪行けるんだよね…

静岡目的地が何も浮かばない。ホビーフェスタ?

名古屋名古屋めしを食べによりたいが土日で十分

岐阜氷菓を思い出して、前々回いった。風光明媚でした

関西:前回奈良大阪に行ったけど、まだまだ目的地は設定はできそう。兵庫神戸しかいってない

中国:こっから行く難易度が少しあがる。強いて言うならしまなみ海道

九州福岡だけいった。飛行機必須領域になるが行ってみたいところは多いが、車必須なので少し考える

海外:前回は台湾(3回目)。さすがに避けたいので候補として安いので有力。

タイカンボジアマレーシア中国(3回)、トルコドバイは行った。

全部楽しかったが露のプー太郎さまのおかげでサーチャージが跳ね上がっておいそれといけない。

ふぁっきゅーなのだ。料金を無視するならオーロラ見たい。

あとサクラダファミリアを完成前に見に行くか、完成後に見に行くかで悩み中

というか金のこと考えないなら世界を見てみたいな。

話はそれたが現実路線(興味と金銭の折衷)でいうとベトナムミャンマーあたりだろうか

今日帰ったらチケット金色々見てみるか

この文章読んだ方はなんかおすすめのとこあったら教えてくだされ

2024-06-04

anond:20240604180315

まじか。

オレも会社360評価で高い部分と低い部分で差がありすぎって言われたわ。

計画性とかの能力が低い。

でも問題になってないのは本人も周囲と同じように能力の高低を認識してるからだ、とか言われた。

しか計画性ない自己認識あるから厳密な計画必要プロジェクトとかからは逃げてる。逆に言えばそれだけなんだけどな。

あと寝坊しても大丈夫なように、フレックスで在宅勤務の仕事選んどる。

もしかしてワイうまく生活問題抱えないようにできてるから ASD じゃないかもしれんのか。

2024-05-13

LoLの(元含む)プロプレイヤーソロQ配信を見てて思ったこ

俺はLoLが好きだ。

プレイするのも、プロ試合を観戦するのも好きだ。

だが、その界隈に通じている人間は苦手だ。

ゲーム内外問わず暴言は当たり前のように飛び交うし、常に問題が起きている。

色々なゲームの界隈を見て回ったが、全体的なプレイヤーの素行はよくないように思える。

たとえそれがプロ、元プロプレイヤーであろうともである

TwitchソロQ配信を見ていると暴言や味方批判は息をするように飛び出し、コメントもそれに賛同するものが多い。

何十人、何百人、何千人と見ている場であろうとも「これが普通ですよ」といった感じだ。

もちろん暴言を吐かず楽しくゲームをしているプレイヤーも存在するが、非常に残念なことにそういったプレイヤーは少数派である

対戦ゲームである以上、血の気の多いことは結構である負けん気の強いプレイヤーが伸びやすいのは事実であろう。

しかし、それを一片も隠すことなネット配信で全世界に発信しているというのが本当に恐ろしい。

多少はオブラートに包んだり我慢したりといった、配慮というものが一切感じられない。

野良プレイヤーに向かって「はーこれだからこの日本サーバーバカはよー」とか「チームゲーム知らねえのかよ」

といった同じゲームプレイしている人間へのリスペクトの欠片もない発言が飛び出す。

この「日本サーバー」や「チームゲームを知らない」などは上位プレイヤー配信内での頻出単語の一部だ。

そのうちの「チームゲーム」について知らないことについて少し言いたい。

「当たり前だろ」と。

まず、LoLというゲームは5vs5のチームゲームとしてデザインされてはいるが、実際に高いレベルで5vs5のチームゲームとしてのLoLを何度も経験したプレイヤーはどれだけいるだろうか。

League of Legendsというゲームコミュニティ大会というものは非常に少ない。

LoL自体知名度や機材の確保、大会ノウハウを持つ者の少なさ、ガチガチ規約などなどで、開くのも一苦労だからだ。

大会が少ないということは、一般プレイヤーの目標はそういった大会での優勝ではなく、ソロQのランクマッチにほぼ集約される。

フレックスランクやClashというものもあるが、日本では活気があるとは言えない状況であろう。

まりLoLプレイヤーのほとんどはソロQが主戦場であり、ガチガチのチームゲームとは無縁のゲームプレイをしているのだ。

俺は日本プロや元プロが「日本では多少通用するが世界では全く通用しない程度の知識プレイング」を「そういった知識を得る機会がなかっただけの人を馬鹿にするため」に使っているというのが本当に見るに堪えない。

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