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はてなキーワード: パラリンピックとは

2016-05-28

スポーツって徹底的に不公平だよね?

だってさ、バレーボールとかバスケットなんか背の高い奴の勝ちじゃん。

テニスだって世界トップクラスは物凄く恵まれトレーニングスクールみたいなところの出身者ばっかなわけだし。

フィギュアスケートとかに至っては金持ちしか出来ないわけでしょ?

何処が公平なんだよ?

パラリンピックとかやって、如何にもスポーツは公平だってことを必死で装ってるけど、全然嘘だよそんなの。

はっきり言ってスポーツ偽善ぶりには反吐が出るわ。

2016-04-29

パラリンピック側に日蓮正宗の紋を使った理由

似てる似てない以前に、パラリンピック側の鶴丸紋は日蓮正宗の紋で、創価学会破門されてからは使ってないとのこと。…ちょっとググればわかるのに。

かつて創価学会刊行した「折伏教典」(昭和26年発刊)に次の記述がある。

1)地獄不具者、病者、狂人ルンペン宗教坊主及び信者

2)餓鬼:下級労働者、衣類住居まではとても手が届かず、毎日毎日生活が食を得る為に働いているような人々。アルコール患者拝金主義者。性格異常者。

3)畜生パンパン、不良、泥棒スリ、その他犯罪者

4)修羅兵隊警官拳闘家、将棋、碁を職業とするような、人と争う人間

5)人界:普通平凡に生活している市井人。

6)天界大金持、元の皇族貴族、一国を動かしている大政治家経済家、偉大な軍人等々。

7)声聞学者研究家学生等。

8)縁覚:大作曲家音楽家芸能上で一芸の奥義に達した者、何かの研究を完成した学者等。

9)菩薩二宮尊徳の如く広く社会利益した者。偉大な発明発見 により広く社会利益した者。仏法を広め、衆生に救を与えた人々。

10)仏:日蓮大聖人(御本仏)、釈迦(迹仏すなわち影の仏)、天台(迹仏)、伝教大師(迹仏)等

すなわち、パラリンピック日蓮正宗の紋を使うことで、地獄界(不具者と邪宗)の祭典であることを表現しようとしたのではないか。

2016-04-26

実録!2020年東京五輪エンブレム最終選考

都知事「安いエンブレムでは他国VIPから軽く見られるので、多額の予算をかけて選考を進めてきた最終候補4案です。皆さんのご意見をうかがいたい。」

識者「どれも素晴らしいが、僕が選ぶならB~D案よりA案。スカートをなびかせるような軽やかさがある。シンプルだが、エンブレムはいろいろ考えるより頭からっぽのほうがいい。」

識者「私もA案に一票を投じたい。大変素晴らしいデザインで、手も足も出ません(笑)パラリンピックエンブレム案もよくできている。」

芸術関係者歌舞伎伝統的な市松模様が使われている事を嬉しく思う。私個人は結婚したばかりだが、もし子供がいたら誇りたいと思う。」

スポーツ関係者A「実際に大会に出場する選手たちにとっても大切なエンブレムなので慎重に選んだ。我々としてはA案にベットしたい。」

スポーツ関係者B「我々もA案に賭けようと思う。シンプルだが筋の通った漢気を感じるデザインで、繰り返し見たくなるような中毒性がある。」

2016-04-25

http://anond.hatelabo.jp/20160425162056

  • デザインが複雑で細かすぎて縮小すると潰れるため多様な媒体に展開しにくい
    • そこまで細かくないしD案の線のほうが細すぎて消えそう

東京オリンピック作品Aについて

2016-04-10

エンブレム私感

A

かっこいいなーって思ったけど、フォントがなんかダサい気がする

あと縮小するとモアレそう...。

B

なんか色がどぎついなーっておもった。

パラリンピックはいいけど、オリンピックの方は人が渦に巻き込まれてるっぽい印象

C

風神雷神だって解説がないとわかんなかった。

パッと見た時に花とかをモチーフにしてるのかな?っておもったけど、人だった...。

D

ぱっと見た時にしいたけに見えた...よく見たら朝顔だった。

これもフォントださいしモアレそう。

しっかしなんでこんな複雑なデザインばっかりなんだろう

やっぱパクリって思われたくないから

シンプルな方が目につきやすいし、覚えやすからいいと思うんだけどなー。

2016-04-07

http://anond.hatelabo.jp/20160407122333

純粋に競技人口が少なければその分競争もゆるいからという話なんだけど

これは選手の質が高くても変わらないことでしょ

パラリンピックオリンピックの2軍的位置に収まってもオリンピックより規模が大きくなるようなことはまずないだろうしさ

http://anond.hatelabo.jp/20160407121517

その行為問題があるとすれば、パラリンピックオリンピックよりも実力がない人間がやってるもの、っていう前提が必要になるけど、そんなことないし、仮に健常者のほうがハンデが少なくて有利ならその分ハンデつければいいだけなんだけど。

なんで健常者はパラリンピックに出られないの?

時代ノーマライゼーションなんだよね。だったら、健常者がパラリンピックに全く出られないのっておかしくね?

障害者に比べて健常者のほうが体力あるからダメなの?障害者だって障害の程度によって体力著しく違うじゃん。だから車いすバスケはもってるハンデで点数つけるよね。健常者もハンデの点数決めれば対応可能だし、日本大会ではそれやってる。ローカル大会ではできるのに国際大会で出来ないのって何のせいよ。

障害者の生きがいを奪うからダメなの?ブラインドサッカーって、弱視人間も完全に見えなくなるようにアイマスクするよね。普段見えてて試合や練習の時だけ目隠しする人より、元から見えない人のほうが有利じゃない?

義足ランとか対応できないものもあるのはわからないこともないけど、車いすマラソンなんか、車輪使うから普通マラソンとは全然違うタイムでゴールするよね。そこに健常者と障害者を分ける意義、ある?

けっきょく、いたいけな障害者が頑張ってる、っていうイメージお金を払ってもらうために障害者以外の参加ができなくなってるんじゃない?そうとしか考えられないんだけど。

だとしたらパラリンピックってかなり欺瞞の多いイベントだよね?感動を求めてとかって放送しているNHK24時間テレビのこと笑えないよ。

2016-04-06

http://anond.hatelabo.jp/20160406002129

ああ、最後の愛だの慈しむだのが気に入らなかったのね。

ゲイ/ビアン的にはニューカマーが入ってくる分にはかまわんしむしろウェルカムって感じなんだけど

それを異性愛からの逃げとか、負け犬として同性愛を選んだとかってふうにされるのはある意味文化否定って思えるわけ

食えりゃなんでもいいってゲイ/ビアンの人もいるかもだけど

ちょっと問題のある例えかもしんないけど、「オリンピックでは金メダルとれないんでパラリンピック目指します!」とか言ったら殆どの人は否定的意見するでしょ。

元増田がそうじゃなくて「パラリンピック選手は素晴らしいので自分も対等なフィールド勝負したい」っていうふうに思っているなら多分受け入れられるってか。

ちなみに同性愛者と障がい者を同列にしろってんじゃなくてあくまマジョリティマイノリティという意味での例えでね。

2016-03-26

1964 東京パラリンピック讃歌 

パラリンピック讃歌

門えりお 作詞

田中信昭 作曲



世界の友輩ここに集いて

共に示さん 精神と技を

健やかなる心もて

来る日日にまことを尽す

我等の願い 集い溢れ

結ばれし友情

大いなる力となりて

地球を包み

世界平和を育てゆかん

パラリンピック パラリンピック

高らかに たたえん──

2016-01-19

今日SMAPは神になるチャンスを棒に振った

木村挨拶に続いて、メンバーが語り始める。

皆んなが台本どおりの謝罪をし、中居言葉が終わりかけた時

「おい、ちょっと待てよ!」と木村

木村「お前ら本当にこれでいいのか?このまま終わって、頭下げて、それでいいのかよ?」

ハッとするメンバー

中居・・・そうだよな。わかった。

みなさん!聞いてください。

俺たちはこれからジャニーズ事務所SMAPとして活動していきたいんです。その気持ちは本当です。」

香取「俺たちはジャニーさんに認めてもらいデビューしました。

でも、最初全然鳴かず飛ばず事務所からも放ったらかしにされてました。」

草薙「そんな俺たちを飯島さんは本当に一生懸命支えてくれ、ここまで大きく育ててくれました。」

稲垣「俺たちはそんな飯島さんを裏切ることはできません。

そして、僕たちを守ってくれたジャニーズ事務所も、裏切れません。」

中居「でも、今回のメリー副社長のやったパワハラだけは、許すことができないんです。

権力を笠に着て飯島さんを追放するような人の下で働くことはできません。」

木村「だからメリーさん。謝罪してください。

僕たちにSMAPを続けさせたかったら、飯島さんにパワハラ退職強要したことを謝罪し、今後そのようなことをしないとテレビの前で誓ってください。

それが俺たちが解散しないための絶対条件です」

中居「もし、俺たちを解散させるというなら、それは仕方がありません。事務所意向として受け止めます

僕たちが辞めさせられる事でイベントテレビ番組CMなど、本当にたくさんの方に迷惑がかかるかもしれません。

多額の違約金も発生するでしょう。それもすべてメリーさんの謝罪にかかっています

ファンの皆さん、スポンサー各社のみなさん、パラリンピック委員会のみなさん、政治家のみなさん、どうか力を貸してください。

メリー副社長が力で僕たちを押さえつけるなら、みなさんの声を、もっと大きな力を僕たちにください」

木村「僕たちはアイドルとして、みんなに夢と勇気を与えることが使命だと思っています

パワハラで部下をクビにするような人に負けてしまったら、権力に屈して謝罪してしまったら、僕たちはその使命を全うすることができません。

僕たちはこれからジャニーズ事務所SMAPを続けたいんです。

から、これからもまっすぐな気持ちで、笑顔で皆さんの前に立てるよう、応援してください。

メリーさん、謝罪してください。正しいことをしてください。

そして報道各社の皆さん、ジャニーズ事務所から圧力に屈せず、勇気を持って正しいこと、本当のことを報道してください。」

SMAP「これが、僕たちの正直な気持ちです。ありがとうございました。」

ーーーーーーーーーーーーーーー

・・・という熱い展開を期待したんだがなぁ。

2015-12-25

アニメ魔法少女 平塚ハル サンダーバード編』第2期の感想

全体として

まぁ楽しめた。全26話の内、8話までで戦国編が終わったのが評価できた。これをかたらないとなぜハル魔法少女になったか充分に語り得ず、かといって原作があれだけの分量を費やした戦国であるバランスをどう取るか気がかりだったが、ここは制作指揮を執った田町ボラギノール監督の『ぱらりんぴっく!』以来の豊富経験が十二分に活かされた結果と言えるだろう。ただし、平塚為広と大谷刑部との絡みは安直に過ぎると思う。田町ボラギノール監督がかつて制作した『都立尾久の原公園のたたかい!』のキャラパシフィック種村」と「パラリンピック吉岡」との情愛の構造トレースであり、なんらの新規性がないにも拘わらず、人気を得るための安直な策と思しい。この構造は為広と刑部との間に何らの検討も経ずトレースされた。これらはもう受け手が嘗められているとしか思えない。「お前らはこれで楽しいんだろ? え? ほれほれ」という馬立コーラック監督意図がすけすけである。ここは助監督木村氏にも頑張ってほしかったが、最近岐阜県揖斐川郡にある自分農場管理が忙しいらしい。

9話から最終話にかけてが原作通称大正SF編」に該当する。アニメ第1期で語られた明治41年の初デート。これがハル魔法少女として目覚めさせる直接の経験になったわけだが、そもそも成美女英語学校時代の勉学や課外授業と言った、争乱に巻き込まれる以前の牧歌的な部分こそがアニメ第一期の醍醐味かつ要旨であった。「大正SF編」では田町監督が好むスチームパンクの要領を原作に累加し、ハルの激動たる活動を描いた。これが本作。もうおわかりかと思うが私は「第1部のノリが良かった! なにこのノリ! 付いていけないよ!」という意見に真っ向から反対したい。第1期が文学への淡い目覚めであり、その後当然闘争への情熱が生まれてくるのは原作を読んでいれば自明なわけで、1期のノリが変わるのは当然だ。作品ハルの生涯を見渡せばこれは当然のはず。昨今のアニメのノリにたまたま第1期がたまたまたまたまである合致したに過ぎない。最近アニメに絆されてるんじゃねえよ。ばーか

大正SF」編では後述するが声優田端エリザベスの演技が相俟って、独特のケミカルさを醸成していた。一般に「大正ロマン」+「スチームパンク」はかなり親和性がありSF界でも常套手段とも言える組み合わせである。ここに長い歴史を持つ魔法少女モノを組み込もうとしたとき田町ボラギノール氏にとっては、師匠である大谷江戸仕草氏の影響を受けたことが役に立ったと私はにらんでいる。60年代の草創期に活躍した大谷江戸仕草氏の功績は今更贅言する必要性も(とくにこの増田界隈では)なかろうが、特に「ハル」の一連の成果には、氏のアニメにおける第三作目「モリソン号じけん!」がかなり直接に関係しているように思える。あまり界隈でもこの指摘はなされていないと思うので、まあ皆さんには自明と思いますが一応・・・。

声優について

さっきも書いたけど上中里マリアンヌの演技最高ー! もう大好き。主人公ハルの魅力を充分に発揮しているうえに、かわいい陰獣の「ウンゲツィーファー」も彼女がやってるんだぜ。もうたまらんうー。せーの! 「たまらんうー。」「たまらんうー。」「たまらんうー。」「たまらんうー。」「たまらんうー。」「たまらんうー。」

恋人役「燕尾服仮面」こと奥村声優西荻窪松庵の演技もまた良かった。松庵思想上の師である都立家政ドトール1932年ベルリンでの演技を彷彿とさせるシーンがあった。おわかりかと思うけど19話の例のシーンね。

友人の市川房枝役の声優保谷ビアンキも妖艶な演技が光った。市川房枝って公式でも眼鏡がずれているんだけれど(wikipediaでも見てほしい)、それをアニメでも反映させていて、保谷はその眼鏡がずれているという演技をしているところが印象に残りました。最近揖斐川郡でハウス栽培やっているそうです。岐阜の。っていうか俺あん声優詳しくねーや。

作画について

正直残念だったのが魔法詠唱シーンの作画だ。ハルが本を開いて中空に浮かせて詠唱するというお決まりのシーン。ここに全く気合いが入っていない。ハル水晶槍の呪文パージしてマテリアルタスク化するロマネスク技を出したシーンあっただろ。12話だったか? あそこで監督や、あるいは原作者十返舎一九も多分想定していたことだと思うが、あそこのモチーフは一般にイメージされるフェミニズム観点からだけでは捉えられない。このアニメを見る際には岩波の『日本フェミニズム』全編を通読してからにしたほうが望ましいと半分冗談wikiに書かれているけれど、これは実際マジだとおもう。あのシーンではむしろ参政権の獲得と戦争との関係クローズアップされているのであって、フェミニズムへの外的要因(ここでは太平洋戦争・・・というか総力戦体制というべきか。この辺りは突っ込むと難しいからこれ以上は無理だー誰か解説してくれ。)が問題なわけだ。で、あの作画である作画誰かは知らないけれどそういう文脈が必ずしも現場に伝わらなかったのではないか。25話のハルが友人の奥むめおの101才の誕生日タイムワープして祝うシーン。これも輻輳するフェミニズムイメージ作画が全くついて行っていない印象を受ける。ここも、参政権から出発し、翼賛体制との関わりからさら高度経済成長を経てバブルという消費社会経験しか男女雇用機会均等法が出たあと、というハルの至らなかった(生きられなかった時代の)地平を魔法で見に行く、というのが大魔法の骨子になっていたと思う。これにたいしてあの70年代初期を思わせる「リブ」で作画されちゃあ適わねえ。ハルまだいきてんじゃねーか。

第3期へ向けて

結局ハル原作では婚約者からもらった指輪マレーシアのビナツボ火山に捨てに行ったわけだ。いわゆる夫婦別姓という現代問題魔法でどう解決するのかが楽しみです。文句も沢山書きましたが、基本的にこのシリーズには期待しています制作会社の「オベリスク護国寺」の益々のご発展を祈っています

2015-12-21

全文の最後をこれにすると面白いと存じ奉り候

全文の最後を「ちんこ立て祭早漏」にすると面白いと存じ奉り候。

では、参る。

徐々に面白くなってきたはずであると存じ奉り候。

皆様におかれては、これぞという使用法をお聞かせ願いたく存じ奉り候。

追記

感謝いたしちんこ立て祭早漏

baikoku_senseiさんより

2015-12-18

http://anond.hatelabo.jp/20150821111821

五輪エンブレム見直し 大会組織委の元局長ら、旧作審査時に不正行為 佐野氏ら8人の作品優遇

 白紙撤回された2020年東京五輪パラリンピックの旧エンブレム問題で、大会組織委員会が設置した外部有識者による調査チームは18日、組織委の元マーケティング局長らが、事前に参加を要請した佐野研二郎氏ら8人のデザイナー作品を、2次審査に残すために不正を行ったとする報告書組織理事会に報告した。

 一部の委員に8人の作品を知らせ、通過ラインの2票を獲得できるよう画策したという。

蓋を開けたら「普通に評価しても及第点届いてなかった」ってだけじゃねえか

2015-11-07

パラリンピック期間の小中学校休みしろという話は

意識云々なんてどうでもよくて、本当の目的交通混雑解消だけど

東京だけでやると問題になるので全国全部でやっちゃえ!ってな感じだろうと思うけど

本当に通るんかねこんなの

しか小中学生なんて私立はともかく公立は家の近くで徒歩登校が殆どだろうに

混雑解消としても役に立つのか?という疑問が

2015-09-07

五輪エンブレム問題記者会見が開かれたら聞きたいこと

ブコメだと書ききれないけど,日記ブログ始めるほどでもないのでこちらへ。

対象者ごと/だいたい時系列順のつもり。

佐野研二郎

原案について

1回目の修正案について

2回目の修正案=最終版について
  • 「躍動感が失われた」という指摘に対して,この時行った修正で「躍動感」が回復したとする説明を誰に,いつしたか? またそれはどのような説明であったのか? 【質問意図デザイン意図を知り,修正妥当性を明らかにするため】

審査委員会(の各委員

原案

原案審査過程に関しては http://bunbuntokuhoh.hateblo.jp/entry/2015/08/28/234056 に詳細な説明があるので,特に聞きたいことはない。

1回目の修正案
2回目の修正案=最終版

永井一正氏(審査委員長

原案

組織委員会

1回目の修正
2回目の修正=最終版の受理

終わりに

とりあえずこんなところか(長くなりすぎて途中から手抜きになった感は否めない)。

2015-09-04

五輪エンブレム問題の終わり、そして次のエンブレムに向けて


大阪芸術大学教授純丘曜彰氏の発言への疑問を述べた記事に、氏から応答があった。


元の記事

五輪エンブレム問題についての純丘曜彰氏(大阪芸術大学教授)の発言

http://anond.hatelabo.jp/20150903062450


純丘氏の応答

佐野五輪エンブレム超弩級の駄作!」(page: 6)

http://www.insightnow.jp/article/8644?page=6


もう佐野研二郎氏に関わるような話題は終わらせたほうがよいと考えているので、

議論がふたたび活発になるようなことは望まない。

筆者から疑問を投げかけ、氏がそれに答えてくれたので

パンチ一発ずつ(?)ということでこれ以上の応酬はやめようと思う。

なぜか筆者が「チャレンジャー」ということになっているが……


ただ、わざわざ返答をくれた氏に対してこちらから感想ちょっとした考えを述べておきたい。

加えて、幻となってしまった佐野氏のエンブレムへの所感を残して旧エンブレムについては最後とし、

次のエンブレムについての思いを記そうと思う。



ニーチェ綴り


ニーチェ綴り2ちゃんねるでどうこう、ということだが、なんのことやら」(純丘氏)

炎上という非常事態に対してまさにこの「なんのことやら」という意識で臨み、

周辺に挙がっている言葉火種)をそのまま拾って記事を作るということが、

筆者の言う「なんの検証もなく」という状態であると考える。



■色の件


一般の人が読むことも考えて説明を加えたのだろう。

残念だがこちらの疑問に答えたものではなく、新たな論点もない。


この項を借りて…

「私なんぞの記事真剣に読んでくれて」と謙遜されていたが、

氏の表象論などを用いたデザインに関する言説は(半分以上フィクションとしてだが)みな

面白く読めるものだったことを付け加えたい。



■純丘氏の社会的影響


非常にあったと考えている。

それは、(失礼だが)純丘氏の所論が正しく、力強かったからではない。

炎上サイバーカスケードという事態において、

とてもよく燃える燃料だったかである


マスコミはもちろん燃やすのが仕事であり、

識者の言質さえ取れればいい、このフリップのこのスペースが埋まればいい、

そんなノリでコメントを拾っている。


8月10日、純丘氏のこの一文を読んでびっくりしたのをよく覚えている。

「このデザイナーpinterest、その他、ネットのかなり奥深いところから

巧妙に素材を拾ってきていることが完全に明らかになってしまった」


Pinterest ついては、この時点では「完全に明らかになった」といえるような

証拠は出ていなかった(強く紐づけられるものがせいぜいニーチェの件で、

結局、最後まで確たる証拠といえるようなものは出てこなかったと考えている)。

しかし、この記事は一気に広まり、その後のムードを作っていったように思う。


純丘氏には、「佐野エンブレムを下ろしたい」というご自身希望

そのまま社会活動としていくのはご自由としても、

識者として、炎上デマがむやみに広がらないような、

適切な言葉と確かな情報検証を元に発言してほしかった。



さようなら佐野エンブレム


初見ロゴだけを見たときはあまりいい印象をもっていなかった。

が、明滅するアニメーションを見て選ばれた理由がわかった気がした。

その後は、騒動の最中ではあったものの見慣れていき、黒がよい主張と映ってきた。

CMスポンサーロゴの両脇を固めたオリンピックパラリンピックエンブレムにはリッチで崇高な印象をもった。

黒のことがよく言われるが、プラス方向に見ればゴージャス、フォーマルな色である

しろあの黒がチャームポイントになるはずだった。

もちろん、この強い色の使用はチャレンジだった。

桜のリースのようなデザインもすばらしいが、今回の選考委員の半数はチャレンジを選んだ。

オリンピックでこれまでに使われたことのない「黒」も、

選ばれた主な理由だと考えられる「組み替えアイデア」も、チャレンジであったと思う。

そして、チャレンジ理解されるには時間がかかる。

時間をかけて受け入れられるには障害物が多すぎた。



■これから五輪エンブレムに向けて


再び公募になったということで、それ自体は楽しみである

筆者自身、応募したい気持ちもあるのだが、

選ばれることがすなわちよい結末になるとも限らない、そんな不安がある。

何か思い当たるふしなどなくてもだ。


コンペではよく「勝った」「負けた」という言葉が使われる。

新国立競技場のコンペについて伊東豊雄氏もはっきり「負けました」という言葉を使っていた。


芸術も、学問も、勝った、負けた、の話じゃない。なにが本当か、

どうすればより美しくなるか。みんなで知恵を絞るにこしたことはない」


今回、純丘氏から聞けた言葉である

次の五輪エンブレムのコンペほど、「勝者のいないコンペ」という言葉がふさわしいものはないだろう。

それがいい意味でになるのか、悪い意味でになるのかは、わたしたち自身にかかっている。

2015-09-03

サノケン騒動について、第五の権力について

統括するにはまだ早いと思うのだけど覚書。

業界関係者でも、デザイナーでもないです。念のため)



【1】一連の騒動について

【2】デザイン的に見てどう思うか

【3】佐野氏に同情できるか



【1】一連の騒動について

サノケンエンブレム取り下げまでの一連の事件を振り返ってグーグル会長が書いたエリック・シュミット『第五の権力』を思い出したので書いておく。

まず第五の権力とは何か。

行政司法立法の3つの権力に対して今まで報道第四の権力となぞらえていた。それを本書でエリックは第五の権力のことを、全世界の人がオンラインでつながったことで手にする力と言っていて、つまりインターネットをもった我々のことで、有体にいえば『炎上』のことである

で、サノケン炎上だけど、これまでの炎上と明確に一つ違う点があることを留意しておきたいと思う。

それは今回の炎上海外に飛び火したことだ。

海外デザイナーフォトグラファーらとニュースを通じてオンライン上で繋がり、情報が次々と提供され、外堀を着々と埋められてしまって国はもう言い逃れできなくなってしまった。

恥の文化がある日本人にとって、海外リアクションはすごく耳が痛かっただろうなと思う。

サノケン炎上で我々は世界と繋がったのである


で第五の権力、つまり炎上』についてまだまだ日本過小評価されているような気がする。

佐々木俊尚氏に限っては、いまだにネット民の自制が必要みたいなナイーブな話をしているし、茂木健一郎氏は、権威者層に対する下位層による妬み、対立みたいな話になっている。

いやいや、デザイナー広告業界からタレコミが多かったと思うけどな。政府関係者の中にもサノケンエンブレムが気に入らなかった人は大勢いたんじゃないかなと思うし。

ていうか、妬みの力だけで国は動かないし、動かせるわけがない。もし妬みで国を変えられるのなら、Gakut何人必要なんだよって話だよね。

トートバックの事案、過去デザインの掘り出し、原案意匠の発表と、無視できない事案が重なってエンブレムが取り下げになった。

それに寄与したのが業界関係者言葉と、海外の反応である

しかしたらデザイン業界ではコピペ(盗用)・改変(剽窃)は、慣例的に、普通に行われていたのかもしれない。

でも、もうそれは許されることではなくなった。

どうでもいいけど、茂木氏がクオリア死語)的にデザインが受け付けないと語った時にはこれはギャグなのかなと思った。

(あと茂木健一郎佐野研二郎って名前ちょっと似てるよね)




【2】デザイン的に見て

素人目に佐野エンブレムデザイン的に悪いところを個人的に挙げておく。

1:デザインが堅苦しい。

他のオリンピックエンブレムと比べて、

スポーツの躍動感がない。

祭典のイメージがない等


2:パラリンピックの白黒反転ロゴが、『T』に見えず、『U』に見えること

佐野的にはパラリンピックは『=』(イコール平等)をイメージしたらしいがパラリンピック関係者は、それを

聞いてどう思っただろうね?

まだ『U』でUNITE(結合)とした方が良かったのではないか。せっかく26文字作ったんだからさ。


アルファベットイニシャルが、日本人にはそもそも受け付けないものであること。

なんでTOKYOのTなんだろうね? 

日本には「ひらがな」や「カタカナ」や「漢字」があるじゃん

アルファベット26文字の中で判別できたのいくつあった?

たぶんあれは原案を元に作成されたもので、意匠変更を経て発表できなくなったものなんだろうなと推測。

素人目には、ここまで悪いところを挙げられる。


あとプロ素人境界職務に対して『批判的』になれるかである

批判的になれないのは『商売人』であって、『プロフェッショナル』ではない。





【3】佐野氏に同情できるか

はっきり言って、どうでもいい。

同情は彼の仲間が(同情)するべきことで、無関係の我々がすることではない、よね?

同業者に求めることは、再発防止に努めることだけである

著作権を軽視してトレパクすることは、他人の住所を勝手ネット書き込みすることに等しい犯罪であることを認識してほしい。

とりあえずインターネットウィルスによる情報漏えいと同クラス対策を取らないと自社、取引先の企業価値を大きく毀損する結果になるとだけ忠告しておく。

TPPによって著作権侵害の非親告による摘発が可能になればさらにこの流れは加速するはずだ。

しろ、このことによってオリジナルクリエイター権利が守られることを望みたい。

そういえばトートバックの件でで剽窃したと思われる猫のデザインはいつになったら取り下げてくれるのだろうと思っている。

佐野デザイン名前を付けている以上、名前に大きく責任を持つべきだと思う。

盗用されて被害を受けているデザイナーフォトグラファークリエイターが実際にいることを忘れちゃいけないと思う。

クリエイトすることによって飯を食っている人たちであることを忘れちゃいけない。

佐野氏より、五輪提携企業より先に、こちらに対して、まずどう補償していくのかが今後のこのサノケン事件の焦点になるのかなと思っている。

才能があるのに無名で売れないクリエイターってたくさんいるんだからさ、これを機に還元される流れになってほしいな。

以上です。

2015-09-02

2020東京五輪クリエイティブに思う事

まもなく四十路を迎えるWebクリエイティブ関連の仕事をしております。昨今、五輪関連でクリエイティブ問題が多々取りざたされているので、思うところをつらつらと書きます

エンブレム盗作疑惑

この問題については、盗作疑惑が持ち上がる以前から有識者から一般人まで、好きだの嫌いだの、良い悪いと倒錯(盗作ではなく)した意見文句罵詈雑言が飛び交っておりましたが、まず問題の整理として、いわゆる「有識者視点からお話しておかなければいけないと感じた事を簡単にまとめます

デザインダメだったのか?

まず、デザインの質はどうだったかについてですが、結論から言うと一定程度のクオリティは持っていると言えます

JOC組織委員会要求がどのようなものであったかについては文献が見当たりませんが、件の作品が発表された際の「パラリンピックとの並立」や「様々なメディアへの展開性」という選考基準に着目すれば、十分にそれを満たしていると言えます。また、図版的な面で言えば、黒・赤という色は白地を背景として視認性が非常に高く、かつシンプルな形状であるから人間認知作用的に受け入れやすい要素を持っていますキャンペーンロゴとして捉えるならば、第一の視認性・認識度は優れた機能性があると言えます。以上がクオリティにおけるプラス評価の点です。

次にマイナス評価として上げられるのが、過去文脈からの逸脱です。詳しくはNaverまとめあたりに歴代ロゴがまとまってるのでご覧いただきながら読んでいただきたいのですが、バルセロナ長野シドニー北京バンクーバー・リオ・平昌に共通しているのは、「人間」がモチーフになっているということです。途中で切れているだろと突っ込まれると思いますが、この文脈オリンピックの歴代ロゴの中で「スポーツイベントである」というアイデンティティ担保する大きなイニシアチブを持っています。これを逸脱するからには、それを代替するだけの文脈必要になりますが、件の作品にある「亀倉雄策」と「鼓動(日の丸)」というモチーフではそれだけの強い文脈を感じられません。

上記の総合評価としては、「アリっちゃアリだね」という評価です。悪いとは決して言いません。

パクリなのか?

正直、分かりません。情報錯綜し過ぎていて、どれが本当の情報判断が付けられないので、パクリであるという明確な断言はできません。それに、展開例として上げられた書体動画で展開していたテクスチャとしての分解要素などは「オリジナリティ」と呼べるものですし、それが仮にパクリ作品に擦り合わせられたものだとしても、その判別は難しいです。デザイナーは後から派生した要件デザインの中にマージしていく事も仕事のうちですから

何が問題なのか?

これはもうリエージュ劇場ロゴとの「類似性」に尽きます。まず法的な論拠についてですが、先発作品商標登録をされていなかったので、商標侵害という係争にはなりません。実際、訴訟となっているのは「著作権」の侵害についてです。「著作権」というのは、商標登録云々というのは一切関係がなく発生し、作られた作品過去作品に類似していた場合過去作品にその作家性等の支配権を有するというものです。具体的には「ベルヌ条約」という国際規程があり、条項ごとに各国が批准する形で国内法に継承されています日本批准しています

次に、デザイン機能としての瑕疵が、過去作品に類似作品があるという時点で発生しているという点です。例えば、コーポレートロゴ等を制作する際に、ロゴにまつわる使用規定や細かなパラメータ(配色の具体的な数値等)、ステーショナリー類などの派生製品制作指針をまとめますが、これを「ビジュアルアイデンティティ」と言います。その名の通り「アイデンティティ」というくらいですから、そのデザインについては「自己同一性」が求められるわけです。簡単に言うと他のロゴマークなんかと誤認されないような工夫が必要ということです。

件の作品は、その色にもアイデンティティが込められていると思いますが、実際は白黒メディアで伝えられる場面もあり得ます言いがかりっぽいかもしれませんが、仮にあの図式がモノクロ写真撮影され、かつ「鼓動」の部分が何か遮蔽物で隠れてしまったとします。すると、リエージュ劇場ロゴとの判別は非常に難しくなります。つまり場合によってはその写真印刷された情報が、リエージュ劇場情報と誤認される可能性を否定できないわけです。この点について、このデザインには明確な瑕疵があります

実は妥当デザインだったのではないか

まり一般には知られていないと思いますが、デザイン価格には業界団体がかなり具体的に指針を出しています

内容としては、デザインの料金は「作業料」と「質」「経費」「量的指標」によって決める事が妥当ですというものです。

「量的指標」というのは曖昧ですが、デザインが利用される事業規模と捉えてもらえば大体合ってると思います。これは事業規模が大きなものはそのデザインに求められる様々な機能性や今回のような「展開性」などがより複雑になります。これについて担保するものと考えてください。その上で、以下の内容、特に事業規模の数字についてご覧下さい。

東京オリンピック 2020 計画書(150ページ)を熟読してみました。 | コラム | Web制作 株式会社ワンゴジュウゴ WAN55 (東京千代田区http://www.wan55.co.jp/column/detail/id=124

これらの全てを、このデザインが網羅するとは言いませんが、「東京オリンピック2020の収入計画」という項目、オリンピックというイベントに直接関わる事業チケット売上とライセンシング(グッズ販売)に限って考えてもなんと911億円もあります。これを元に先のJAGDA早見表ではもう200億円以上ということで量的指数が上限いっぱいです。この表の上限でも1,200万以上と算出できます

この金額が妥当かどうかというと、私はこのレベルデザイン制作したことが無いので何とも言えませんが、しかし、オリンピック組織委員会提示したデザイン費は、たったの100万円です。特別招待席のチケット(笑)も付いてますが。

オリンピックという世界規模のイベントロゴですから世界最高級のクオリティが求められるのですが、与えられた予算はたったの100万円です。それなりに自分作品に対して責任を持つデザイナーであれば、この予算では受けられないと思います。ましてや、世界でも参加できる人間が300人くらいといわれているレギュレーションにあつまるデザイナーが、時間単価をどれくらいで換算すると思いますか。

以上の点から僕個人としてこのデザインは、予算と質が見事にマッチした、実に妥当デザインだったのではないかと結論付けるに至ったわけです。

2015-09-01

エンブレムにつきまして 2015年9月1日 佐野二郎

MR_DESIGN HP

エンブレムにつきまして

私は、東京オリンピックパラリンピック大会成功を願う純粋な思いから

エンブレムコンペティションに参加致しました。エンブレムフラッグに掲げられ、

世界中の人に仰ぎ見られている光景や、金メダルに刻まれエンブレム

強くイメージしながら伝統的かつ新しい日本東京表現すべく大胆に、

そして丁寧にデザインしました。

このような国をあげての大切なイベントシンボルとなるエンブレム

デザイン選考への参加は、デザイナーにとっては大舞台で会って、

疑いをかけられているような模倣盗作は、原案に関しても、最終案に関しても、

あってはならないし、絶対に許されないことと今でも思っております

模倣盗作断じてしていないことを、誓って申し上げます

しかしながら、エンブレムデザイン以外の私の仕事において不手際があり、

謝罪しました。この件については、一切の責任自分にあります

改めて御迷惑をかけてしまったアーティストや皆様に深くお詫び致します。

その後は、残念ながら一部のメディアで悪しきイメージが増幅され、

私の他の作品についても、あたかもすべてが何かの模倣だと報じられ、

話題となりさらには作ったこともないデザインにまで、佐野研二郎盗作作品となって

世に紹介されてしまう程の騒動に発展してしまいました。

自宅や実家事務所メディア取材が昼夜、休日わず来ています

事実関係確認がなされないまま断片的に、報道されることもしばしばありました。

また、私個人の会社メールアドレスネット上で話題にされ、

様々なオンラインアカウントに無断で登録され、毎日誹謗中傷メールが送られ、

記憶にないショッピングサイトSNSから入会確認メールが届きます

自分のみならず、家族無関係親族写真ネット上にさらされるなどの

プライバシー侵害もあり、異常な状況が今も続いています

今の状況はコンペに参加した当時の自分の思いとは、全く別の方向に向かって

しまいました。もうこれ以上は、人間として耐えられない限界状況だと思うに至りました。

組織委員会の皆様、審査委員会制作者の私自身とで協議をする中、

オリンピックパラリンピック成功させたいとひとえに祈念する気持ち

変わりがない旨を再度皆様にお伝え致しました。

また、このような騒動や私自身や作品疑義に対して繰り返される

批判バッシングから家族スタッフを守る為にも、もうこれ以上今の状況を

続けることは難しいと判断し、今回の取り下げに関して私自身も決断しました。

図らずも御迷惑をおかけしてしまった多くの人々、そして組織委員会の皆様、

審査委員会の皆様、関係各所の皆様には深くお詫び申し上げる次第です。

記事情のゆえ今回の判断に関しましてはどうか御理解くださいますよう

お願い申し上げます

                       2015年9月1日 佐野二郎

http://www.mr-design.jp/

東京五輪開会式心配しょうがない

エンブレムとかメインスタジアムとか、いろいろゴタゴタしているけれど、

それはそれとして、開会式がどんな感じになるのか、勝手心配している。

個人的に、ああいパフォーマンスを見るのが嫌いなほうじゃないのだが、

ここ最近の、北京とかロンドンとかソチとかの開会式は、それぞれの国柄が出ていたと思う。

まあ、好みはあるだろうし、長すぎじゃね、とか意見はあるだろうが。

ソチなんか、ああ、ロシアって作曲家とか文豪とか、バレエとかサーカスとか、ああ、自国文化がいろいろあるんだなあってのを

ここぞとばかりに見せつけた感じである

で、どうしても思い出さざるを得ないのは、長野オリンピックだよ。

いま思い出しても、恥ずかしい。

善光寺の鐘と、土俵入りと、御柱で始まって、なぜか森山良子が歌うたったりして。

全般的に「役所の人たちが考えた、外国人の喜びそうな日本的演出」が随所にあふれてた。

で、恥ずかしさのハイライトが聖火の点火だよ。

なぜか、十二単を安っぽく現代アレンジしたような衣装をきた伊藤みどりが、なぜか、イタリアオペラ蝶々夫人」のアリア「ある晴れた日に」をBGMにして、点火してやんの。

なぜ、蝶々夫人? あれ、「ゲイシャハラキリ」をエンターテイメントにしたオペラだよね?

今だったら、ネトウヨに怒られんじゃね?

で、ベートーベンの第9でフィナーレ。

もうね、アホか、バカかと。

ロス・オリンピックでジョン・ウイリアムス作曲した伝説的なファンファーレとまではいかないまでも、

誰かにあらた作曲させる気はなかったのか?

総合プロデューサーは、劇団四季浅利慶太だったわけだが、もうほんと、政治的力学でああい仕事やらせないでほしい。

パラリンピックのほうは、久石譲が仕切っていて、オリンピックよりはよっぽどましだったけど。

で、今回の東京オリンピックだが、まあ、まさか本気で秋元康やらせるようなことはないとは思うが、

日本的意思決定方式で、誰から文句が出しにくく、森喜朗でも名前を知っているような大御所、とかに任せることになると、

確実に時代からずれたジジイが仕切ることになるのは必定だ。となると、もう絶望しかない。


ま、個人的には、久石譲には絡んでもらったらいいと思うけど。

あと、ジャニーズとかAKBとかEXILEとかは、どうしても出したければ、大量に出てくるダンサーの「その他大勢」として出しとけばいいと思う。

ファンだけ「ウォーリーを探せ感覚で見つければいいし。

まあ「クールジャパン」っぽいことやりたければ、BABYMETALとか呼んで来ればいいかな?

あと、ケン・ワタナベあたりに何かやってもらって。

ロンドンオリンピックの「女王陛下の007」的な演出をやるのなら、ドラえもん皇居にお迎えに上がって、どこでもドア開けたら両陛下登場ってのをやってほしいが、

まあ、難しいだろうな。

熊本訪問ときに、事前打ち合わせで「くまモンには会えるのですか」とお尋ねになって、実際にお会いになった皇后陛下は、けっこうお喜びになると思うんだけど、そういう演出

2015-08-31

東京オリンピックエンブレム

食傷気味ではあると思いますが、佐野問題について自分の考えをまとめるために文章を書きました。

もうこの話題うんざりという方はそっとスルーして頂けると幸いです。

■前書き

デザイナーではないけれど、クリエイティブ職に携わっています

私の立場としては、

オリンピックエンブレムはそんなに好きではないけど

オリンピックエンブレムは(ほぼ)問題なし

トートバッグはアウト

・このような炎上懸念しています

というものです。

以下、目次です。

デザインとは

- 編集レイアウト、選択というデザイン

- デザイントレンド

佐野エンブレム

- このエンブレムは一体何なのか

- 似ているのか

- 著作権見地から

- 商標権見地から

- 原案は似てる

トートバッグコネ問題

- お粗末なマネージメント

- そんなデザイナーに任せてはいけないのでは?

- コネ悪用なのか

個人的には

デザインとは

編集レイアウト、選択というデザイン

デザインは、社会に受け入れられることを目的の一つとしています

受け入れられるということは抵抗がない方がいいですから、あまりに新しすぎて意味理解されないようなものはよくありません。

しかし多くのデザインにおいては、新しさや独創性を伝えたいという想いもありますからデザイナーにとって受け入れやすさとオリジナリティというのは永遠課題であると言えます

多くのデザイナーにとって、ロゴオリジナリティについて語りにくいのはこれが非常に繊細な問題であることが理由だと思います

ところで、デザインは「計画」「設計」「応用美術」という言い方もされることがあります

あるいは例えば、◯◯デザイナーという肩書きなどについて、プランナー(計画者)、マネージャー(管理者)という言葉を入れ替えても近いニュアンスがあるということについて考えてもいいかもしれません。

これらの言い方からも分かる通り、デザインとは一から全てを新しく作り出すという行為ではなく、適切に設計する、配置する、選択するという行為であるとも言えます

では果たして佐野氏のデザインは適切なものだったのでしょうか。

デザイントレンド

その前に、デザインにおけるトレンドというものについて簡単に考えたいと思います

参考に、近年のロゴトレンドと言われているものをご覧ください。

http://photoshopvip.net/archives/78102

http://www.radflaggallery-design.com/blog/2015-logo-trend

ちなみに以下は、2008年トレンドと言われたものです。

http://coliss.com/articles/build-websites/operation/design/788.html

すでに2008年トレンドが古く感じてしまうのが分かるかと思いますトレンドというのは、新しく感じられ、それでいて受け入れられている、という一つのラインです。トレンドを押さえる(上手く選択する)ことで瑞々しい印象を与えることができますが、トレンドが去った後には古さを感じるようになるものです。

新しさがありつつ、普遍性のあるデザイン、というものが如何に難しいかが分かります

佐野エンブレム

・このエンブレムは一体何なのか

それでは本題のオリンピックエンブレムについて考えたいと思います

図像的には非常にシンプルものになっています。また、恐らくは1964年東京オリンピック亀倉雄策イメージオマージュしており、色彩は日本的トラディショナルもので、あまり目新しさは感じられません。そういう意味でこのエンブレムはあまりトレンドに乗っていないと言えると思います

なぜこのような選択・デザインになったのでしょうか。

トレンドに乗らず、非常にシンプルものにしたのは、普遍的エンブレムになることを狙ったものだと思います

亀倉雄策1964年オリンピックは今でも素晴らしいデザインと語られるもので、古さは多少感じさせても未だに迫力が伝わってきます

佐野氏のデザイナー仕事にはシンプルで洗練されたものが多くあります。また、近年世界アピールできている日本デザインシンプルものや余白を活かしたもの自然融合的なものが多く見られます

このように、佐野氏、あるいは日本の強みであるシンプルデザインであり、また一時的トレンドではなく普遍性をもつもの、として単純な図像になっているのだと思います

もちろんこれにより、トレンドに乗っていない、古めかしく見える、単純すぎる、単純すぎるために似たデザインが挙げられる、といったことについて意見が出てくることについては想定していると思われます

・似ているのか

さて、よく問題として挙げられているベルギーロゴ比較してみます

前述の通り、単純な図像なので、近いロゴがあることは避けられないと思いますしかプレゼンテーション動画などを見ると、このエンブレムアピールは以下のようなものです。

東京の頭文字T

地球や繋がりといったもの連想させる円

トラディショナルカラー

日の丸

正方形タイルデザイン

パラリンピックエンブレムとの対称性

このうち、ベルギー劇場ロゴと共通するのは円のモチーフくらいではないでしょうか。

以上のような点を踏まえると、佐野氏のエンブレム図像的にはベルギー劇場ロゴと近く見えるところもあるが、その他の点で大きく異なっている、と言えると思います

著作権見地から

著作権は、思想感情創作的表現した著作物保護するものです。

佐野氏のエンブレムベルギー劇場ロゴ思想感情的表現とは違う発想で出来たものであることは明らかだと思われます

著作権侵害しているという指摘は間違いでしょう。

商標権見地から

Wikipediaによると、リエージュ劇場公共性が高いためロゴ商標登録がなく、商標権については問題にしていないとあります

商標権侵害ということはなさそうです。

原案は似てる

エンブレム原案が公開されました。

色彩、配置的なアレンジはありますが、これはヤン・チヒョルト展のタイポグラフィ結構似てると思います

しか原案として過去デザインを参考にすることは問題ないのではないでしょうか。個人的には、なぜ公開したのだろう、と思いますが…。

これがこのまま採用されるとしたら大変ですが、最終案ではかなり変化しているので、これはある意味で事前チェックが上手く機能したと言えるのではないでしょうか。

トートバッグコネ問題

・お粗末なマネージメント

佐野氏ほどのデザイナーですと、事務所を構え、他のスタッフデザインをさせるというのは勿論あることです。しかし本人の名前で発表する以上、その監督責任は本人に求められます

トートバッグに関しては、明らかに佐野氏の失態です。佐野氏もそれを認め謝罪し、社会的な罰は十分受けていると思います

・そんなデザイナーに任せてはいけないのでは?

私が冒頭に書いた「(ほぼ)問題なし」という括弧はここが理由です。

本来なら大きな仕事は少し控えた方がいいと思いますが、今回はエンブレムの後に発覚したものですし、取り下げる程ではない、と思っています

コネ悪用なのか

そもそもこのコンペは、一定以上のクオリティを信用されているデザイナーへの指名コンペです。

日本有数のデザイナーであれば、色々な人間との関係性ができるのは当然ではないでしょうか。

コネ悪用された時に問題になるものですが、今回のコンペがコネ悪用したものかどうかについては判断できないと思います

個人的には

個人的には、もう少しトレンドを押さえたデザインが好きだなぁ、と思っていますしかしそれと、ダサいかカッコイイか、良いか悪いか、善か悪かといったことは無関係です。

個人としてはそこまで好きになれなくても、表面的な華やかさを控えて理念としての重要性を選択したということは驚きでしたし、思い切った決断だと思っています

ところで、オリンピックエンブレムはどれほど重要なのでしょうか。

私はもう北京オリンピックロゴを思い出せません。

東京オリンピック世界に向けて恥ずかしくない誇れるものにするために、私たちは何を大切にしなければいけないのか選ばなくてはいけません。

インターネットのお陰でどこまでも検索することが可能になり、どんな事象でもどこまでも批判できるようになりました。

無限選択肢のある世界で、どれだけ冷静に選択できるかがこれからインターネット課題だと個人的には思っています

なんだか自己陶酔的な文章になってしまいました。気持ち悪くてすみませんありがとうございました。

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