はてなキーワード: バズフィードとは
https://anond.hatelabo.jp/20180214155553
https://anond.hatelabo.jp/20180214160914
の続きです。最後まで
チェックを受けることのない4大企業のパワーは何よりも競争を抑制するものとして現れる。考えてみればいい。アマゾンはあまりにも独占的な力を持ってしまったので、潜在的な将来の競争相手がマーケットに入場してくる前にジェダイ的なマインドトリックで相手に痛みを感じさせることも出来てしまう。株はもともと二つのキー・シグナルに沿って取引される。会社の潜在的なパフォーマンス(ポッタリーバーンの1平方フィートあたりの売上が10%上昇する)とマクロな経済の状況(住宅の供給が増える)だ。しかし今では公共・民間問わず投資家は三つ目のキー・シグナルを加えている。それぞれのセクターにおいてアマゾンがなにをするかしないかということだ。直近の例をいくつか挙げてみよう。
アマゾンが歯科関係用品のビジネスに参入することをアナウンスした日、歯科用品企業の株は4から5%下落した。アマゾンが処方薬を売ることを発表したとき、薬局関係の株は3から5%価格が下がった。
アマゾンのホールフーズ買収発表から24時間以内に大型生鮮食料品店の株の価格は5から9%も落ちた。
独占的慣行の問題が取り上げられると、アマゾンのPRチームはすぐに都合のよい数字を持ち出す。4%――アマゾンがコントロールするアメリカの小売シェア(オンライン・オフライン合わせて)、ウォルマートの市場シェアの半分に過ぎない、というわけだ。これは怪物を分割するべきだという主張に対して強力な反論だ。しかし他の数字だってある。アマゾンのプレスリリースにはなかなかあらわれない数字だ。
・34%: 世界中のクラウドビジネスに占めるアマゾンのシェア
・44%: アメリカのオンラインコマースに占めるアマゾンのシェア
・14億ドル: 2008年以降アマゾンが支払った法人税。対してウォルマートは64億ドルだ。(アマゾンは過去24ヶ月でウォルマート丸々一つ分の価値を時価総額に加えている。)
フェイスブックはどうだろうか?私たちがスマートフォンで使う時間の85%はアプリを操作するのに使われている。世界5大アプリのうち4つ――フェイスブック、インスタグラム、ワッツアップ、メッセンジャー――はフェイスブックが所有している。そしてこの4つはザックの指示のもと、5つめ――スナップ社――の息の根をとめるべく同盟を組んでいる。これが意味するのは私たちが持っているスマートフォンはすでにコミュニケーションの手段ではないということだ。フェイスブック社へのデリバリーサービスなのだ。
フェイスブックは競合アプリがユーザーの関心を集めているときにそれを知らせてくれる内部データベースまで持っている。それによってフェイスブックはその企業を買収(インスタグラムやワッツアップにしたように)したり、あるいはその強みを真似ることで競合相手を倒してしまうこともできるわけだ(ストーリーズとボンファイアでやろうとしていることがそれで、標的はスナップチャットとハウスパーティーだ)。
グーグルはグーグルで現在インターネット検索の市場の92%を握り、その価値は世界中合わせると924億ドルに上る。これはアメリカ以外のどの国の広告市場全体よりも大きい。インターネット検索業界は今や次に挙げるような数々のグローバル産業より大きなマーケットになっている。
・ 製紙・森林資源: 810億ドル
・ 建設業: 790億ドル
・ 不動産管理・開発: 760億ドル
・ 都市ガス: 580億ドル
もしたった一つの企業が世界中の建設業の92%をコントロールしているとしたら我々はどう思うだろう。あるいは製紙や森林資源の92%だったら?その会社のパワーや影響力が常識的な範囲を逸脱してしまったと思うだろうか、それとも今グーグルに対してそうしているように、素晴らしいイノベーターだと思うだけだろうか?そしてアップル、低コストの製品をプレミア価格で売ることに大成功した企業が存在している。iPhone8の材料費は288ドル、価格ラベルにかかれている799ドルに比べるとごく一部だ。
別の言い方をすると、アップルはトヨタの量を生産し、フェラーリの利益率をとっているのだ。アップルユーザーはもっともブランドに忠実な消費者でもある。92%の顧客がアップルの製品を買いつづけるのに対し、サムスンユーザーでは77%にしかならない。2017年2月には全アクティブiOSユーザーのうち79%が最新のソフトウェアにアップデートしたが、これがアンドロイドになると1.2%にしかならない。
アップルは消費者の生活の中に占めるその特権的な地位を利用して、スポティファイのような競合相手に対するアプローチにおいて独占的なパワーを振るっている。2016年にアップルはiOSのスポティファイアプリのアップデートを拒否し、iPhoneユーザーがこの音楽ストリーミングサービスの最新バージョンにアクセスするのを阻んだ。スポティファイの利用者がアップルミュージックの利用者の2倍に達したのを受けて、アップルはその遅れを30%の税金を競合相手に課することで埋めたわけだ。
アップルは消費者の間での人気を利用することにためらいがない。最近アップルが意図的に過去のiPhoneのパフォーマンスを遅くしていることが暴露されたが、これはユーザーに必要以上に早くアップグレードさせるための戦略である。これは独占に対する自信がなければできないことだ。
19世紀の終わりに、特定のマーケットの大半を支配する巨大ビジネスを指して「トラスト」という言葉が使われ始めた。テディ・ルーズベルトは牛肉と鉄道のトラストを分割し、大統領在任中に40を超える反トラスト訴訟を起こしたことで元祖「トラストバスター」としての名声を得た。100年後の2016年に話を戻すと、我々は「極めて少数の手に極めて大きな力が集中してしまうから」AT&Tによるタイムワーナーの買収は許さないと話すトランプ候補に出会う。一年後、彼のもとで司法省は実際に合併を阻止するための訴訟を起こした。
つまり我々の大統領は今も正しい戦いを続けているわけだね?よし、もうすこし掘り下げてみよう。AT&Tは1億3900万人の無線契約、1600万人のインターネット契約、2500万人のビデオ契約(そのうち約2000万はDirecTV経由)を保有している。タイムワーナーはHBO、ワーナーブラザーズ、TNT、TBS、CNNのようなコンテンツ製作のブランドを所有している。この2者の垂直合併は理屈から言うと、何百万という単位の携帯電話・インターネット・ビデオ契約者のネットワーク全体にコンテンツを製作・供給する巨大企業を作り出しうるかもしれない。
少数の手に大きな権力?そうかもしれない。しかしコンテンツと供給網の重要性が心配事であるなら、テディであれば10年も前にジェフ、ティム、ラリー、マークたちの会社のドアをノックしていたことだろう。四大企業の全てが、AT&Tとタイムワーナーを合わせたものをはるかに凌駕するコンテンツも供給網も持っているのだから。
アマゾンは2017年にオリジナルビデオに45億ドルを投じたが、これはネットフリックスの60億ドルに次ぐ第二位の金額だ。プライムビデオは200以上の国でローンチし、最近は10回サーズデイ・ナイトゲームを放送するためにNFLと5000万ドルの契約をした。アマゾンは音声テクノロジーの71%を支配し、プライムを通じてアメリカ家庭の64%に供給の拠点を築いている。64%のマーケットシェアを持つケーブルネットワークが存在するか考えてみたまえ。これに加えて、アマゾンは2位から6位までの競争相手を合わせたよりも大きなマーケットシェアをクラウドコンピューティングのマーケットに持っている。アレクサ、この状況がイノベーションを産んでくれるのかい?
アップルは今年10億ドルをオリジナルコンテンツに投資する予定だ。アップルは220万のアプリをコントロールし、2013年にはiTunes上で販売した曲数が250億曲に達するという記録を打ち立てた。アップルのライブラリーには今や4000万曲が登録されており、10億台のアクティブなiOSデバイスに供給することができる。テレビとビデオについても言うまでもないだろう。でもやっぱりAT&Tはカートゥーンネットワークを売る必要があるんだろうね?
フェイスブックは21億の月間アクティブユーザーによって作り出されたコンテンツの激流を所有している。サイトとアプリを通じて、この会社はアメリカの全成人の66%へアクセスすることが可能だ。フェイスブックはオリジナルのコンテンツに10億ドルを投資することを計画している。フェイスブックは世界で最も多産なコンテンツマシーンで、世界中のスマートフォンの大半を支配している。さあ、「今なに考えてる?」。
ユーチューブには毎分400時間分ものビデオがアップロードされているが、これはグーグルが世界の誰よりも多くのビデオコンテンツを所有しているということだ。グーグルは20億台のアンドロイドデバイス上のOSもコントロールできる。これでもAT&Tがアダルトスイムを売却することが大事なんだね?
多分AT&Tとタイムワーナーの合併が理屈に合わないというトランプは正しいんだろう。だがもしそうだとしたら、我々は10年前にまず四大企業を分割しているべきだったのだ。四大企業のどれをとっても、結局彼らがしているのは、マーケットの独占を利用して取引を阻害するという有害な独占的パワーの乱用だ。だが司法省は一体何をしているんだろう?怒り狂ったトランプのツイートはどこにいったんだ?ドアの向こう側にいる彼らはテクノロジーで人類を救いに来た救世主めいたイノベーターだという神話に騙されて、政府の居眠り運転を許してきたのは我々なのだ。
睾丸を落としてしまったような西洋諸国の中で、EUの競争担当欧州委員であるマルグレーテ・ベステアーは 巨大テクノロジーを恐れず、または彼らに騙されないただ一人の政府高官だ。昨年の5月、彼女は、フェイスブックとワッツアップの間でのデータ共有能力についてEUに虚偽を言っていたという罪状でフェイスブックから1億2200万ドルを徴収し、その一ヶ月後にはグーグルに対して非競争的慣行を理由に27億ドルの罰金を課した。
これは出発点としては良いが、この程度の罰金では象の背中を蚊がさすようなものだということも言っておかなければならない。フェイスブックの罰金はワッツアップ買収価格の0.6%にしかならず、グーグルに関しても手元資金のたかだか3%にしかならない。15分毎に100ドル取られるメーターに金を入れなかったことに対して、25セントの違法駐車チケットを切っているようなものなのだ。我々はこの手の企業に対して、利口で株主が喜ぶやり方を教えてやっていようなものだ。法律を破れ、嘘をつけ、必要なことはなんでもやって、万一捕まったらはした金を払えば良い、と。
巨大企業の独占的なパワーは資本主義者にとってのマッチョ・テストになってしまっている。イノベーションクラスの抱擁は我々を心強く感じさせてくれる。私たちは成功、特に巨大な成功が好きだし、億万長者や彼らの設立した素晴らしい企業に勇気づけられる。規制と聞けば吐きそうになる。確かに規制には醜いラベルがつきものだ。アマゾンを分割すべきだと私が提案しはじめて以来、フォックスニュースのスチュアート・バーニーは放送の時に私を社会主義者だと紹介するようになった。今にヨーロッパ人とでも呼ばれるのではないかと思っている。
2017年のマーケットが、我々の経済が規制にうんざりしているという強いシグナルを送ったことは間違いない。しかし規制とトラスト分割の間には違いがある。我々が経済について知っている話から抜け落ちているのは、トラスト分割はマーケットの健全性を保つためのものだ、ということだ。それは、がさつで不細工な規制に対する解毒剤なのだ。マーケットが失敗する時、そして確かにマーケットの失敗というのは起きるものなのだが、我々に必要なのは黄色の旗を挙げて秩序を取り戻してくれるレフェリーだ。試合ではそうしているのだから。
四大企業のすさまじい成功――10月には四大企業だけでS&P500の利益の40%を占めた――は、彼らが活動しているマーケットそのものが不健康であるという事実を覆い隠してしまう。昨年末、リファイナリー29とバズフィードという二つのデジタルマーケティング企業の将来有望な新星がレイオフを発表し、アドテク企業のクリテオは時価総額を50%下落させた。なぜ?フェイスブックがいて、グーグルがいて、その他諸々がいるからだ。そしてスナップ社を含むこうした他の会社全てがもう死んでしまっている。ただ自分たち自身が死んだことに気づいていないだけなのだ。
こういった企業が死ぬのは自己責任だと私たちは自信を持って言えるだろうか?むしろ我々のマーケットの方が失敗していて、無数のデジタルマーケティング会社が成長し、雇用を生み出し、イノベーションを起こす健全な生態系の発展を阻害してしまっているのではないだろうか?
二種類のマーケットを想像してみよう。最初のマーケットには以下の会社が含まれる。
そしてもう一つでは次のような会社がそれぞれ独立して活動している。
アマゾン・AWS・?・アップル・アップルミュージック・フェイスブック・インスタグラム・ワッツアップ・グーグル・ユーチューブ
(訳注: 原文では各サービスがアイコンで示されているが3つめのアマゾン関係のアイコンが不明)
そしてダース・ベイダーが息子に言ったように、「自分の心を探って」みて、どちらのマーケットが
ことができるか考えてほしい。トラスト分割が短期的には株価に対して悪影響をもたらすのは確かだが、マ・ベルの分割はテレコミュニケーションの分野での株主価値の急速な成長に繋がった。同様に、マイクロソフトは1990年の司法省とのいざこざにも関わらず、最高の時価総額に達したばかりだ。アマゾンとアマゾンウェブサービスが、一つになっているよりも別々の会社になった方が価値を高める可能性が高いことを信じる理由もある。
22年前に比べてアメリカの上場企業は1.5倍に増えたが、イノベーション分野の会社のほとんどが、自分たちが生き延びるための可能性が最も高くなる選択肢――あるいは唯一の選択肢――は、巨大テクノロジー企業に買収されることだと知っている。バイヤーがいなければ、大きくなる(グーグルになる、ということ)かすごすご家に帰る(ビジネスを止める)かの選択肢しかない経済が出来上がってしまう。ホームラン級の買収は格好の見世物になるけれど、中サイズの企業による買収が2・3倍に増えた方が経済成長のエンジンとしては強力に違いない。
パワーの集中はあまりにも巨大な政治力と資源を持つ企業を生み出すことで、彼らが自分たちに課される税率を中サイズの企業を大きく下回る水準に設定し、逆進的な税制を作り出すことを可能にしてしまった。
どうして我々は巨大テクノロジー企業を分割する必要があるのだろうか。四大企業が悪で、我々が善だからではない。鉄道会社やマ・ベルにしたように、競争を保証する唯一の道として、時には木の天辺を切り落とす以外の手段がないことを我々は知っているからだ。これは四大企業に対する告発でも復讐でもない。そうではなくて、健全な経済サイクルのキーになるのが、侵略的で、生まれたての企業の死を招き、他の企業の登場を許さないような企業を刈り取ってしまうことだ、という認識なのだ。巨大テクノロジー企業は分割されるべきだし、分割されるだろう。なぜなら私たちは資本主義者だからだ。今がその時だ。
三浦瑠麗氏の炎上についてなのだが以下の記事に対する氏の反論にツッコミどころがあったので書く。
http://www.huffingtonpost.jp/2018/02/12/ruri-miura_a_23359021/
『一般的に、テロリストは都市部にこそ潜伏しやすいものです。また、アメリカの9.11テロのように第2の都市を攻撃対象として狙う可能性があります。いきなり首都への攻撃だと全面戦争を招きかねないからです。つまり、そうした条件を考え合わせると、日本では大阪が危険ということになるわけです。
しかも大阪は1980年代に、北朝鮮の工作員による拉致事件が起きたことがあります。こうしたことから、東京だけが狙われていると安心しきってはいけない、むしろ大阪のような大都市こそが危ないということを伝えようとした発言でした。番組のMCの皆さんも大阪に縁のある人ですしね。仮にこのレベルの発言が難しいのであれば、この国で安全保障について議論をするのは正直、不可能です。
また、在日コリアンに対する差別や偏見を助長するというTwitterの反応についても、私は番組中、在日コリアンがテロリストだなんて言っていません。逆にそういう見方を思いついてしまう人こそ差別主義者だと思います。
いずれにしろ、発言の趣旨は、アメリカがNPR(核態勢の見直し)を公表し、小型化した核兵器の先制使用を辞さない方向にかじを切ったけども、スリーパーセルの危険性があるので北朝鮮に先制使用してはならない、ということです。それなのに、こうした反応になるのは、番組をよく見ていなかったか、よほど、うがった見方をしたのか。理解できません。』
以上引用終わり。
明らかに三浦氏は在日朝鮮韓国人が多いから大阪は気をつけろという意図で発言していたのだろう、首都ではなく第二の都市が危ないから注意を喚起したなどと言っているがユナイテッド航空93便テロ事件は首都ワシントンを狙ったものだった。
純粋に仕事がらみの人間関係だと思っていた上司や部下、同僚や取引先に、とつぜん性的な接触をされたら、男女にかかわらずショックを受けるだろう。仮に性的要素がなく、単に好意を示されただけでも、違和感を感じるのが普通だ。された方が「気持ち悪い」「そういうつもりじゃなかったのに」と思うのも無理はない。
もしもそう感じた人がいるならハラスメント、という原則でいえば、それをセクハラと感じる人すらいるだろう。「被害者」の彼ら彼女らには、本当に同情する。#MeTooで本当に救われるべきは、そういう人たちだ。
まあ「加害者」側だって、単に好意が抑えきれずに溢れてしまっただけなのに(もしかするとそれで相手の好意を引き出せるかもしれないのに)、それはやってはいけないのが現代のビジネス社会というものだ。
しかしだ。それは「被害」を訴える側が、純粋に仕事関係の相手だと思っていた場合の話だ。もしも一方、例えば女性が、
「気にいってもらえたら、早く希望の場所にいけるかもしれないという思いがありました」
という意図で男性に近づき、その反応として性的な接触があった場合には、先述したセクハラ容疑と同様に扱えるだろうか。
警察に行ったって「あんた、それは自業自得じゃないの?」と言われるのがオチだ。それが適切かどうかはともかく、ホンモノの極悪犯罪を数多く見ている人からすれば、そのあたりが「相場」というものだ。そもそも、加害者といわれる岸氏による、
「俺に気に入られる絶好のチャンスなのに体も使えないわけ?」
という発言は、
「気にいってもらえたら、早く希望の場所にいけるかもしれない」
岸氏は、これが若い独身女性という属性を利用した「色仕掛け」であると認識していたかもしれないし、認識していなかったかもしれない。
しかし、はあちゅうのやったことは、実質的に「色仕掛け」なのである。
岸氏の言葉を取り出し、文脈から切り離してしまえば、読者は冒頭で示したようなショックを受けるのが自然だ。ところが、実際に岸氏がはあちゅうにそう言った「文脈」は、そんな純粋な仕事関係ではなかったのではないか。
電通の女性同僚で声を挙げた人が少ない理由は、「図々しく色仕掛けに勤しんで返り討ちに遭ったあいつと、私は一緒にされたくない」と思っていたからではないだろうか。そして、被害を声高に叫ぶはあちゅうから、『「自分」を仕事にする生き方』とか、“そんな「自分」を無駄なく有効活用して、楽しく生きていくための方法”とか言われても、冷ややかに見る人が多いのではないか。
ただ、個人的には、いちばん罪が重いのはバズフィードの2人だと思う。私がデスクなら、この構造を見逃すことはなかっただろう。彼らが功名心と薄っぺらい正義感(あえてこう言おう)だけで暴走したから、#MeToo は冷水を浴びせられてしまった。否定する前に、いちど反省してみるがいい。
なんたる損失・・・。
原因は、岸氏とはあちゅうが無意識に共有していた、ある「制度」を彼らが見逃していたからである。本当は、その「制度」自体にメスを入れなければならなかった。しかし、それをやるためには、岸氏のみならず、告発者であるはあちゅうもが抱えていた、どす黒い人間の欲望の闇に直面する必要がある。
無邪気な彼らには、無理だったのだろうが・・・。
https://anond.hatelabo.jp/20171220195315
私があの日記を書いた時にはかなり頭に血が上っていて、言うべきではないこと・使うべきでない表現で物を言っていたと思います。なんというか、目の赤い王蟲になって無関係の民衆に突っ込んで多くの人を傷つけてしまったという感じで、傷つけてしまった人には申し訳ない気持ちでいっぱいです。口汚く罵られもしましたが、実際人を轢いてしまったのだからそれも甘んじて受け止めねばならないと思っています。冷静に宥めて下さった方、わかる部分もあるけどそれは良くないよ、と受け止めやすい形で批判を伝えてくれた方、ありがとうございます。わかるよと伝えて下さった方には、あなた方がいたから冷静になることができて、冷静な批判をちゃんと受け止めることができて、だから今謝罪ができるのだと、やはり感謝を伝えたいです。
以降は完全に蛇足ですが、なんでそんなに頭に血が上っていたのかを少し書きます。先の日記ではどんなに仕事の内容で勝負しようとしても下ネタを避けられないという話を書きましたが、私が新人・若手の頃に、先輩社員との仕事中の「コミュニケーション」の中でいきなりラブホの話が出てきたことがありました。仕事に関連する建物の構造だか何だかがラブホのこれこれこういう部分に似ているよね、増田ちゃんもそう思うでしょ?というような話でしたが、そんな話をされてびっくりしていると「え、うっそもしかして処女?」「いやいや全然イメージなくてめっちゃ経験多そうなタイプに見えるけどそうだったらギャップすごいね」「えーそれギャップあって超いいじゃん」みたいな話を口々にされました。その場は曖昧に笑って濁して話の輪から逃げましたが、最悪の気持ちでした。処女かどうかとか、経験多いタイプに見えるとか、ラブホに詳しくないとか、そんな話を仕事の同僚とする必要がどこにあるんでしょうか。大学までの間でそんな人と接した機会が無かったので、こんな野蛮で下品な人間がいるのか、入る会社を間違えたのではとショックを受けました。
学生時代の友人と飲んだ時に打ちあけようと思いましたが、ところがどっこい彼女は私以上に野蛮な環境に耐えていて、具体的には泊りがけの研修合宿に行ったら飲み会の後に男性の先輩社員が男性の新人社員全員を無理やり風俗店(直接的なサービスのあるタイプ)に連れて行く、連れていかれる同期を見るのが辛いしその話を翌日に自分たちがいる前で堂々とされるのも辛い、彼女持ちの同期に苦痛を打ち明けられてどうにもできないのが辛い、ということでした。それを聞いて自分の会社はまだ全然ましでこれくらい耐えなくてはならないのかと思い、仕事で成果を出すことで言わせない空気を作ろうと頑張っていましたが、そうやって仕事で成果を出しお給料に反映される頃には、飲みの席で酔った取引先のおっさんに「どこに住んでるの?えっそんないい所住んでるの?君独身でしょ?なんでそんな街に住めるの、あ、パパがいるのか。いいなー俺もパパになりたいなー」と言われて最悪の気分になりました。かなり酔った様子だったのもあり雑に扱ってすっと帰りましたが、嫌な気持ちは何週間か後を引きずりました。
私にラブホだの処女だの経験多そうだの言ってきた男性も、パパがいるんだろう・パパになりたいと言ってきた男性も、友人の同期を風俗店に無理やり連れて行った男性も、みんなコミュニケーションだの、明るく笑える会話だの思ってやってたんだと思います。ただ、それは本当に野蛮で下品な文化だと思いますし、その文化に理不尽に触れさせられた人間を傷つけます。だから、自分にとって楽しかろうが、飯の種になろうが、自分がそれをやっていると気づいた方にはすぐに止めていただきたいと思っています。
そんな訳で、最初にバズフィードの記事を見た時には「なんと大変な思いをされたのか、是非応援したい」という気持ちしかなかったのが、童貞いじりやヤリマンいじりはセクハラではない、それは許容されてしかるべきだし今言うべきではないと話の流れが変わるうちに、この人(またはこの人たち)は野蛮で下品な文化にズブズブで人を傷つけるサイドの人なのか、そんな人になぜ私たちの経験した辛さを無かったことにするように言われなければならないのかと、憤りを感じました。
それがああ言う形での敵意の発露となってしまったのは、お察しの方がいたように私が女を武器にして利益供与を求めるタイプの女性に煮え湯を飲まされたことがあったからで、過去に私に被害を与えた女性は教授や上司等と1:1で頻繁に夜や休日に飲食を共にしている女性でした。私の怒りは本来その私が遭遇した彼女たちだけに向けられるべきもので、それをましてや定義も曖昧に一般化し、属性化して向けるべき怒りではありませんでした。
誤解された方も多かったようですが、私が若手の頃に会社のお偉いさんに取り入ろうとしなかったのではありません。所謂エレベータートーク(移動中のタクシーや会食などの時間の長いものを含む)を頑張ったり、自分の担当案件に関連する指標とかを頭に叩き込んでおいて、偉い人との会議で案件責任者が答えに困った時にさっとサポートするとか、そういった形で「頑張ってる新人」「伸びそうな新人」ぽさを出して引き立ててもらおうとしていました。職種によってやり方は違うと思いますが、例えば同時期に庶務で入った友人は偉い人に届く封書の封を絶妙に開けやすくするように工夫していたりして、「あの子はすごくよく気がつく」と評価されていました。私も彼女も、夜や休日の1:1の誘いは全部かわしていました。
私は「誘いを断っても居場所を確保することに成功した」人間で、私の競争相手は「自分から”連れていってくださいよ〜””二人で行きましょうよ〜”と誘いをかけるタイプの人間」で、私の中にはその二種類の人物像しかありませんでした。ここに想像力の欠如がありました。多くご指摘いただいたように「誘いを断って居場所を確保することができない」状況もままあると思います。そしてそれは決して、本人が責められるべきものではなくて、加害者の卑劣さや、雇用の流動性の低さによる逃げにくさによる問題です。またそもそも、私が今回の自分の憤りを伝えるために持ち出す話として、完全に不適切でした。私の不適切な行いで傷つけてしまった人たちに、心からお詫びをお伝えしたいと思います。本当にごめんなさい。
WELQをなぎ倒し、フェイクニュースサイトの運営者を直撃し、ヘルスケア大学等の医療系サイトを攻撃し、サントリー頂で「いやぁ、クライアントの要求キツいから炎上も狙うよね」という広告業界の本音も暴露したりで、日々、快適なネット環境のために大活躍しているBuzzFeed。
そんなBuzzFeedが、やたら「Amazonプライムデー」をプッシュしてて、ちょっと多いなあと思って数えてみたら、正直引くレベルだった。その数少なくとも28本。
01)アマゾン、年1回の大セール「プライムデー2017」を7月11日に開催 今年は合計30時間! 2017/06/29 14:02
02)【Amazonプライムデー】ほしい商品だけタイムセールの開始通知を受け取る方法 2017/06/29 18:00
03)アマゾンジャパン社長が語る顧客第一主義 運送問題は「心配しないで」 2017/06/29 18:46
04)Amazonのお店が六本木にオープン Amazonプライム10周年で3日限定 2017/07/5 11:42
05)【ブクマ推奨】今年のAmazonプライムデーで安くなるパソコンと周辺機器はこれ 2017/07/7 16:33
06)今年のAmazonプライムデーで安くなる白物家電が情報解禁! 2017/07/7 19:27
07)本日18時からAmazonでタイムセールが始まる商品まとめ #プライムデー 2017/07/10 11:35
08)年に1度のお買い物の祭典 「Amazonプライムデー」を見逃すな! ポップアップ店舗でイベントも 2017/07/10 16:40
09)50%オフ!Fenderのギター&ベース32本がAmazonプライムデーで安くなるぞ! 2017/07/10 17:19
10)早い者勝ち!『Nintendo Switch』と『PS4』がAmazonタイムセールに登場 #プライムデー 2017/07/10 18:14
11)Amazonプライムデー始まる! いま、安くなっているPC・周辺機器はこれ 2017/07/10 18:24
12)Amazonプライムデーでカメラ・オーディオもお得に! 3万円以上値引きの商品も 2017/07/10 19:10
13)日用品を買い貯めしよう! Amazonプライムセールが超お得 2017/07/10 19:39
14)プライムデーで一躍人気に… Amazonのエラーページに表示されているかわいい犬の正体は? 2017/07/10 20:04
15)30〜50%オフ!超便利なKindle、Fire TVなどAmazonデバイスがお得! #プライムデー 2017/07/10 20:06
16)1台で11機種のカートリッジに対応する『レトロフリーク』がAmazonプライムデーでセール中 2017/07/10 20:24
17)とりあえず落ち着いて「うなぎ」を買おう! Amazonプライムデーで国産うなぎが安い 2017/07/10 20:37
18)【7/10限定・半額以下】今まとめ買いすべき洗濯洗剤はこれ! #プライムデー 2017/07/10 20:47
19)夏に便利なセール品が大集合! 60%オフの商品も #プライムデー 2017/07/10 20:52
20)プライムデーにダルビッシュ有の直筆サイン入りユニフォームが登場! 気になるお値段は… 2017/07/10 21:30
21)憧れの「原木生ハム」がAmazonセールに登場!お得に夢を叶えるチャンス #プライムデー 2017/07/10 22:14
22)プライムデーでまとめ買いしておきたい防災グッズ 2017/07/10 23:28
23)Amazon #プライムデー はアウトレットが狙い目 新品で売り切れたものも 2017/07/11 12:10
24)【急げ】異次元すぎる猫TシャツがAmazonプライムデーでセール中! 2017/07/11 16:53
25)Amazonプライムデー 人気のウィスキーも安くなってます 2017/07/11 17:56
26)Amazonの #プライムデー 売り切れてしまった大人気商品はこれ 2017/07/11 18:31
27)Amazonプライムデーで大幅値下げされてるおすすめヘッドホン・イヤホン 2017/07/11 19:52
28)懐かしすぎるクラシックなプロ野球チームのキャップ 2017/07/11 20:03
いずれもPRの表記はないのだが、これでAmazonから金もらっていないとすると、どういうレベルのネイティブアドを出せば、儲かるんだろうか。ネットメディアの闇深すぎだろ…。
改めて記事を見てたら、「※この記事から商品を購入すると、売上の一部がBuzzFeedに還元される場合があります。」と書かれていた。これはアフィ狙いの記事なんだろうか。
長めの労働系の記事とかも多い印象のサイトで、かつてはこんな記事も出ていたみたいだが、ちょっと悲しくなったぜ。
>過重労働にのめり込む宅配ドライバー 若者たちの「やりがい」が搾取されている(https://www.buzzfeed.com/jp/akikokobayashi/delivery-yarigai?utm_term=.nen5w7kR2#.bmpV8wr3X)
>境治氏「バズフィードってアフィ記事もやるわけね」(https://twitter.com/sakaiosamu/status/884784215862194180)
>ツイッターで検索したらこんなのもあった。定期的にステマやってるんだな(https://twitter.com/komagi340/status/869188702492270594)。
少し前に主に増田をブクマしていたIDを消した。今書いているIDは、この増田のためにとったもので、すぐに消すつもりだ。
増田を知ったのは2014年だったかな。たまたま最初に書いた増田が800ブクマを超えてしまって、それ以来、自分の文章に誰かが反応してくれる、という事にハマってしまった。
自分は人間関係を必要以上に重く捉えてしまうタイプなので、自分の人格や人間関係が積み上がらない増田は楽だった。
その後、増田をブックマークする顔ぶれはいつも似通ってることに気づいて、自分も自然にブックマークする側に回った。
最初はそもそも増田しかブックマークしないつもりだったので、そうと分かるID名をつけたんだけど、ちょうどその頃ははてブオフ会の話題が盛り上がっていて、そしてそれは増田を舞台にして様々な波乱を呼んでいた。
自分も軽く首を突っ込むうちに、ネット上とはいえ緩い人間関係ができたり、真面目なお節介をしたくなったりしてしまって、ふざけたようなアイコンのIDにもある程度の人格ができてしまった。
また、増田をブクマする人らの、半ネット半リアルみたいな関係があることも知って、面白いと同時に、そこに生身の人間を感じてしまい、どうにも増田との距離の取り方がわからなくなってもしまった。
増田にハマっていた2年弱は、リアルでは社会からは取り残されたような不安定な状況だったけど、その後なんとか状況は変わりリアルにおいても社会と関わるようになって、永遠のモラトリアム的な増田からはだんだんと遠ざかってしまった。
先日、たまたまバズフィードの去年の記事、ゲイの恋人に振られた話を書いた増田へのインタビュー(https://www.buzzfeed.com/jp/ryoyamaguchi/gay-life)を読んで、確かにここには人間関係があったな、ということを思い出した。
日本全国に散らばる増田ブクマカ達と、これまでも今後もリアルでバッタリ会うことはまずないだろうし、もし会ったとしても知らないフリをするだろうけれど、どこかで元気でやっていることを想像するのは楽しい。
いわゆる「森友問題」は、昨日の証人喚問で最大の盛り上がりを見せたように思う。
俺も、「乗るしかない、このビッグウェーブに」との精神から、証人喚問の数日前から情報収集を始めた。
まず、新聞をチェックしたのだが、新聞を半月分ためては捨てていたので、ひと月前の問題の発端がわからない。
テレビも新聞も、これまでの情報を当然の前提に積み重ねられているので、目の前の情報の全体的な位置付けがしにくい。
そこで、「テレビ・新聞はオワコン。時代はネットだな」と、グーグル先生に頭を下げたわけです。
しかし、検索に引っ掛かる情報は新聞社のHP。または、事実と評価の区別もできてない党派性バリバリの信頼できない個人ブログ。
ハフポも話題のバズフィードも、単発記事が整理されることなくただ並べられているだけ。
これさ、もっと社会問題を後追いしやすいように何とかならないの?
バズフィードとかがさ、これまでの記事を整理するようなまとめのページを作ってほしい。
http://anond.hatelabo.jp/20170109214808 のつづき
前回の記事を書いて、数日はセルクマ+netcraft3さんのブクマだけだったので、うーんはてなでもこういうの受けが悪いのかと思っていたのだけれど、久しぶりに見たら結構伸びていた。どうせ批判コメ(しかも本質に関係ない、放射能アレルギー的なもの)にあふれていると思ったが、意外や意外、肯定意見や建設的な批判が大半で、まだまだ日本のインターネッツも捨てたものではないななどと思ったりした。
その中でも、commonな批判と、その他目についたコメントに対する返信をしたい。
また、以下の返信については、あくまでもコメントに対する返信であって、コメントをした人に対する(人格)攻撃のつもりは一切ない。そう見えたのなら私の文章力の問題だし、そもそもミスリーディングな文章を書いたのが問題だろうと言われたらそれまでである。すいません。
(これだけ書いても多分ある程度の人は攻撃されたと感じてしまうのだと思う。文章力のせいだろうか。ちょっと申し訳ない)
この文章は、あくまでも彼の主張の問題をつくだけのものである。福島が安全かどうかというのは全く別の問題であり、ここではそれに関する議論は一切しない。
これでも噛みつかれそうなので一応書いておくが、別に私自身は特に何かを避けているとかはない。単に面倒だからだ。
と書いたら、id:reijikanさんから『「単に面倒だからだ」ということだけれども、早野さんはその面倒なことをやっている。』というコメントを頂いてなるほど書き方が悪かったなと思った。
単に(面倒くさくてw)一言で面倒と言ってしまった私が悪いのだが、これは後半でも書いているように、「私は私の責任でもって積極的には気にしない」という選択肢を取っているということである。したがって、例えば乳幼児の親が放射能汚染に敏感になっていることを批判することは私には決してできない。そもそも上で挙げた資料には、誤差すら書いてないので原理的に批判はできないのであるが…。
また、早野氏がどれだけ何をしていようと、(これも語弊を招くかもしれないが)私には一切関係ない。また、彼の行っているその「アウトリーチ活動」とやらは科学の世界と一切関係のないものであるというのが先の文章の主張である。
これは一番星を集めていたid:IkaMaruさんやid:njamotaさん、また「牧野さん政治発言繰り返してるじゃん…」とのトラバなど、結構たくさん頂いた指摘である。
結論から言うと、もちろん科学者が政治をするのはまことに結構なことである。有馬氏など、日本の科学行政にも科学者あがりの人は実際に何人かいる。政治発言にしたって、牧野さんが政治発言をtweetするのも結構だし、M川さんが天皇制に反対するのも結構だし、xxさんが毛沢東と会って公安の監視下に置かれたのもどうぞお好きにやってもらえればいいとしか言えない。外国でも例えばロシアのサハロフさんなんかは大変有名である(こう書くと業界が極左ばっかのようだが、まぁそんなことはない) 。
というかそもそもよく考えたら私のこの文章だって見ようによっては部分的には政治的であると言えなくもないかもしれない。
私が問題だと思うのは、「科学的発言の皮をかぶった政治発言」である。そりゃあ(直接面識もないのにこんなに例に出しまくって申し訳ないが)牧野さんが集団的自衛権に反対しているのを見て「あぁなるほど天文学的には日本国は9条を保持すべきなのか」と思う奴はこの世にいないだろう。こんなのは誰がどう見たって個人の思想信条を発言したに過ぎないと思うわけである。翻って見るに早野さんが「躊躇なくイエス」「どこにもない」「自信を持って言える」「間違っている」と繰り返したらどうか。(あぁ、http://bzfd.it/2jkl8zc からコピペしてめまいがしてきた…。)これを見て政治的発言だと思うやつは相当ひねくれているか科学的知識を持っているかのどちらかである。
もっと別の例を出そうか。いわゆるニセ科学、例えばなんとか水やなんとか菌のたぐいであるが、これにはほぼ必ずと言っていいほど「~博士」「~名誉教授」の肩書を持った人のコメントが寄せられている、ような気がする。人は一般に、そのような肩書があれば科学的に中立な発言としてそのコメントを見てしまうということの証左であろう。「水素水で若返りました(65歳男性)」とは発言の重さが違うのだ。
(どうでもいいが、改めて上の記事を読んでみたがこれは本当にとんでもない記事である。『その批判、一部は当たっているんですよね。「あなたたちは、全員を測ったわけではないでしょう」「安全な人だけ選別しているのではないか。きっとどこかで高い人がいる」という点は特に当たっている。その通りだと思いました。』なんてバイアスがあるって言われただけなのにあたかも「とんでもないいちゃもんつけられたのに真摯に対応するワタクシ!」みたいな感じに読めるし(というか下の論文読むまでこの文章が何言ってるかわからなかった)、そもそも「思想を語っているわけじゃない」とまで断言している。早野さんはサイコパスなんじゃないだろうか。正直言って恐怖を覚えた。)
私も、早野さんが(65歳男性)として発言する、あるいは「これはあくまでも政治的発言ですが」と断って発言するならば一切何も言わない。どうぞ好きにやってくれればいい。しかし、「科学者」の肩書を使って「絶対」というような非常に強い政治的発言を繰り返すのは看過できない。科学者として発言するならば科学の言葉を使わなければならない。
以上のような早野さんの言動は、日本のインターネット界にいわば「放射脳叩き」をもたらした。そのせいで、親が我が子を心配するといったような基本的な権利ですら危機に瀕している。少なくとも今私がここに書くくらい、公の場で福島関連を言うことははばかられるようになってしまった。このような恐ろしい事実を鑑みるに、やはり私には早野さんの政治スタンスを認めることはできない。
私が前の記事で言いたかったのはあくまでも「アウトリーチ」としてのあり方なので、論文には言及しなかった。もちろんなにか「動物のふしぎ」だとか「宇宙のふしぎ」みたいな啓蒙書に対して統計5σ要求するのは流石にやりすぎである。しかし、福島のような問題に対しては、アウトリーチですらも科学に立脚した発言でなければならないと私は思っている。なぜなら、目に見えない不安に対抗する術として人類が編み出した方法こそが科学に他ならないからである。まずは、自然に100%はないことから理解しなければ中世から進まない。
ところでid:njamotaさんが挙げてくださった論文 https://www.jstage.jst.go.jp/article/pjab/89/4/89_PJA8904B-01/_pdf もせっかくだからとさっと見てみたが、どうやらこれはあくまでも生データをそのまま載せた論文であるようで、そこから先の議論はなかった。正直これで論文になるのかというのは私も少し驚いた(おそらく、やはり前回の予想通り、疫学調査では統計を議論できるほど数がないからであろう。別に分野が違うから驚いただけで、ケチをつける意図はない)が、それ以前にそもそもSrに関してはmentionすらされていない。アンダーコントロールな汚染水を垂れ流している以上、チェルノブイリ基準では問題ない、という結論で良いのかどうかはわからない。
(ただやっぱりFig.3, 5, 7にエラーバーがないのは絶対におかしいと思う。早野さんだって東大理物の学生実験でこんなグラフ見せられたら突き返すと思うよ…)
このレベルの調査で絶対安全という結論を導き出すのは、私には不可能である。ググったところこの論文が聖典のように扱われているが、正直一体何がどうなっているんだ…という感じが拭えない。(しつこいが危ないと言っているわけではない。ただわからないと言っているだけである。)もっとも私は疫学など露とも知らないので、まあこれがどこまで確からしいかconcludeすることはできないのだが、少なくともある種の統計分布を仮定して有意性を出す、という(少なくとも私にとっての)conventionalな科学の枠内では捉えられなかった。有識者の意見を聞きたい。
おっしゃる通りだと思うが、私は牧野さんや押川さんほど社会的地位も無ければメンタルも強くないし、早野さんやそのゆかいな仲間たちほど厚顔無恥ではない。
あと日本語の読解間違ってたらすいません。やさしく教えてください。
トランプの性的に「不名誉な」個人情報をロシア当局が掴んでるとアメリカで報道されたニュースは、日本でも大々的に報じられた。
両者とも同じ情報源を持っていて、米情報機関の報告書内容と、その内容のソースとなった元英国諜報機関員の35ページのメモを入手している。
この35ページのメモの中に、トランプの「不名誉な」情報も書かれていた。
米情報機関は、まだこのメモの内容の真偽について調査確認をしていない。なので報告書には「ロシアはヒラリーだけでなくトランプの情報も集めていたがリークしたのはヒラリーの情報だけだった」との結論で結んでるだけだ。
CNNは、このメモの内容について、「真偽の確認が取れていない」として一切公表しなかった。
しかしBuzzFeedは、このメモの内容を35ページ全てネットにアップした。真偽を裏付けることなく。
トランプはガチギレして、先の記者会見でCNNとBuzzFeedの質問を拒絶。
CNNは、トランプにBuzzFeedと一緒くたに「ゴミ」扱いされたことに腹を立て「自分たちの記事は『丁寧に裏付けを取った報道』で、『バズフィードとはまったく違う』と反論」(BBC)。
これは例えると、日本で朝日新聞が安倍首相に「朝日とはちま起稿は捏造メディア」と一緒くたにされてキレる感じか。
このメモが信用性について、単純なところでは既に嘘が報じられてる。
メモにはトランプの顧問弁護士が昨年チェコでロシア政府関係者とハッキングについて話し合っていたと書かれていたが、この弁護士はtwitterで「一度もチェコに行ったことはない」と完全否定している。こんなのパスポートを米情報機関が調べれば一発で分かるのだから出入国記録で嘘のつきようがない。だから弁護士の言い分のほうが真実で、メモの内容が虚偽だろう。
ポストトゥルースを批判してた側がポストトゥルースに絡み取られる瞬間って感じ。
(追)しかも、BuzzFeedは「裏付けが取れない」って分かってても、CEOは「報道価値ある」って今も強弁。終わってるわ。
先に言っておきたいが、welqをはじめとするDeNAのメディアを擁護するつもりはない。ゴミみたいな値段で匿名の素人に専門的な内容の記事を書かせる運用には呆れるばかりだ。
ただ、これまでみんなが抱えていたモヤモヤが一気に噴出したように、医療系記事、まとめサイト、キュレーションサイト、もはやネットにあるありとあらゆる記事とメディアが十把一絡げに叩かれ始めているのはどうかと思う。同じ「キュレーション」という括りで、Gunosyも流れ弾をもろに浴びている(スマートニュースはそれほどでもない印象)。
でも、何から何まで批判してたら、もうネット記事なんてなくなってしまうよ。今当たり前のように読んでるものが激減し、有料になり、気軽にググることもできなくなる。
それで飯を食ってる限り、100%真っ白な、清廉潔白なメディアなんてないんだよ。
村田マリ氏を痛烈に批判したGIGAZINEは、他社からの画像盗用と継ぎ接ぎだらけのまとめ記事だし、welq問題に鋭く切り込んでいるバズフィードだって他から画像を引っ張ってきた量産型のまとめ記事を生産してる。メディアは深い傷を負うことを承知で、えいっとブーメランを投げながら日々飯を食うために記事を書いている。netgeekが村田マリ氏を叩くために2chソースで記事書いたのには笑ったけど、ネットメディアがピンキリだってのは間違いない。
真面目にやってるところもあれば、金儲けしか考えてないところもある。でも、ソシャゲとかと違ってメディアって儲からないんだよ。無茶して儲けたいならメディアやってる時点で失敗だと思う。真面目にやってても儲からない、そんな業界。だからこそ、社会の役に立つことがモチベーションになる仕事なんじゃないかな。
で、ネット記事は信用ならん、みたいにマスコミが報道してるけど、テレビこそ信用に値するかわからない健康番組や医療番組で溢れているし、影響力という意味ではwelqよりタチが悪いかもしれない。もっとたくさんの人を不幸にしたかもしれないし、殺したかもしれない。
もう今回の騒動は、いちキュレーションサイトとか、ネットメディアとか、そういうレベルの話じゃないんだよ。
世の中にある、ありとあらゆる情報、メディアが、真剣に自分たちの食い扶持について考えさせられるレベルの話。今、メディアを見る世間の目は厳しい。
全部有料化して、作成する記事の本数を絞ったら、世間が満足する、きれいで混じりっけないホワイトなメディアに生まれ変わるかもしれない。
でも、そんなのみんな望んでることなのか?ネットってそんなキレイなもの?
welqは超えちゃいけないラインを超えた。医療の専門知識の問題だけでなく、著作権の問題を改めて周知させるいいきっかけにもなった。
だが、読者全員が目を皿のようにしてネットメディア警察になったらどうなる?
ダメなものはダメなんだけど、このままだと「遊び」までなくなってしまう。
遊びがないと、人は死ぬ。
ここ最近、隊長の調子が悪い。都知事選でも能年玲奈に関しても、ポジショントークに終始しているし、今回のほぼ日に関しても切れ味が悪い。勢いがあって笑えた文章も、ただの罵倒にしか見えなくなってきた(個人の感想です)。
この変化は、メディア環境の変化と関係があるだろう。元々、隊長の持ち味はどこから集めたのかわからないリーク情報をベースにして、それをネット文体で書きたてるものだった。ちょっと前まで、ネットには独自取材をする人がいなかったので、それはとても貴重なものだった。しかし、バズフィードに代表されるように、既存メディアからの人材移動がいよいよ本格的に始まり、取材力を持ったライターが現れ始めたことによって、その価値は薄れてしまったのだ。
既存メディアのライターは強い。なぜなら、電話取材ができるから。何か起こったらすぐに取材をしてその日のうちに記事にしてしまう。正規のルートで一気に突破する。隊長は片手間にやっているから、この点で出遅れてしまうし、本業ではないから正規のルートが通れず、取材力も弱い。
雑誌の凋落で人材が週刊文春に集中し、彼らがネット展開のやり方も覚えてしまったので、出処が不確かな噂話も価値がなくなってしまった。
この変化はすべての個人の書き手に当てはまる。あなたはこの数ヶ月、個人ブロガーが「炎上」以外で注目を集めているのを見たことがあるだろうか? かつて「面白い」と言われていたネットメディアも、ぜんぜん見ていないのではないか? おそらく「YES」と言うだろう。既存メディアで教育を受けてきた人がいよいよネットに進出してきたので、個人ブロガーの存在感はどんどんなくなってきている。素人の与太話や感想を読むくらいなら、きちんと取材されたものを読みたいと思うだろう。
Kindle Unlimited、Dマガジン、Netflix、TVer……書籍も雑誌も映画もテレビも、すべてプロが作ったクオリティの保証されたものが、インターネットで手軽に見られるようになってきている。この変化は、インターネットにいっぱいいる個人の書き手を、どんどん駆逐していくだろう。切込隊長も例外じゃない。いよいよ「古き良き」インターネットは終わろうとしているのだ。