少し前に主に増田をブクマしていたIDを消した。今書いているIDは、この増田のためにとったもので、すぐに消すつもりだ。
増田を知ったのは2014年だったかな。たまたま最初に書いた増田が800ブクマを超えてしまって、それ以来、自分の文章に誰かが反応してくれる、という事にハマってしまった。
自分は人間関係を必要以上に重く捉えてしまうタイプなので、自分の人格や人間関係が積み上がらない増田は楽だった。
その後、増田をブックマークする顔ぶれはいつも似通ってることに気づいて、自分も自然にブックマークする側に回った。
最初はそもそも増田しかブックマークしないつもりだったので、そうと分かるID名をつけたんだけど、ちょうどその頃ははてブオフ会の話題が盛り上がっていて、そしてそれは増田を舞台にして様々な波乱を呼んでいた。
自分も軽く首を突っ込むうちに、ネット上とはいえ緩い人間関係ができたり、真面目なお節介をしたくなったりしてしまって、ふざけたようなアイコンのIDにもある程度の人格ができてしまった。
また、増田をブクマする人らの、半ネット半リアルみたいな関係があることも知って、面白いと同時に、そこに生身の人間を感じてしまい、どうにも増田との距離の取り方がわからなくなってもしまった。
増田にハマっていた2年弱は、リアルでは社会からは取り残されたような不安定な状況だったけど、その後なんとか状況は変わりリアルにおいても社会と関わるようになって、永遠のモラトリアム的な増田からはだんだんと遠ざかってしまった。
先日、たまたまバズフィードの去年の記事、ゲイの恋人に振られた話を書いた増田へのインタビュー(https://www.buzzfeed.com/jp/ryoyamaguchi/gay-life)を読んで、確かにここには人間関係があったな、ということを思い出した。
日本全国に散らばる増田ブクマカ達と、これまでも今後もリアルでバッタリ会うことはまずないだろうし、もし会ったとしても知らないフリをするだろうけれど、どこかで元気でやっていることを想像するのは楽しい。