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2016-03-14

http://anond.hatelabo.jp/20160314154327

すまん。俺が誤読した。

まり、質は関係なく、文庫本の値段が同じ。

多くお金を払わなくても、多様な本が読める時代。質が異なるだけ。

2016-03-06

妖怪探偵・百目を読み終わった。妖怪SFで扱った作品だったけど、いい意味文章ラノベのように読みやすかったので気軽に楽しめた。

アニメにしやすそうな内容だし、文庫本三冊程度だから映像化したら面白そう。

上田早夕里が書いたSF作品にしてはとっつきやすいし、魚舟・獣舟とか、竜宮の宮とかに手が伸びやすい良い入門書だと思う。

ビターな結末が最高だった。大きな問題は解決して、それぞれの登場人物がそれぞれの方向を向いて歩き出すんだけど、なんとも言えない切ない余韻があって上質なエンタメ作品になってた。

2016-02-27

SNS軟禁するのいいな

仕事するのにブラウザ起動してて、ついでだからツイッターとかフェイスブックとか増田とかmixiとか開いてた。

タスクが終わったり、大小かかわらず壁にぶちあたったり、気が進まなかったり、何か割り込みがあるたびにそれらを巡回してた。

とくにツイッターフェイスブックなんかは、新着があるとタブに未読数が表示され、それが溜まっていると消化したくなる。

そのせいで仕事が進まず、よくないから改善しようと思い立ち、ある日からこれらをブラウザから常駐させることをやめた。常駐してないだけで、気が向けばチラ見はするけれど。

するとどうだろう、集中力が断然違う。今までよりも数倍はタスクに入れ込めるようになった。

とくに未読があっても常駐させないからどこから読んでいないかは気にならないし、そもそも未読があったからといって自分重要な話など5%にも満たないのだ。うすうす感づいてはいたけど。


続いて通勤電車内でSNSを貪るように読んでいたが、それもやめた。

車内でのネットワークの遅さにイライラしながら、話題ブログなんかにアクセスして、それがしょうもない話だったりして、さらストレスをためていたことに気づく。

通勤車内では、片手をあげられるスペースがある程度なら、文庫本を読むことにした。有名な芥川賞直木賞受賞作家作品だと、好みはあろうが大きなはずれはない。

まり、くだらない今はやりのブログなんかを読むより、精読するのにストレスがたまらない。むしろ安心して読書にふけることができる。

これで通勤中に得られる情報はいつもよりも数倍になったことに気づく。


意識高いとか言われる気がするけど、今のSNSの質が良くないってだけで、またネットワークが向上したり、質の良いコンテンツが生まれときにはそっちを使えばいいと思ってる。

今現状は自分のつかっているSNSは少なくとも朝から晩までひっついてる価値があるものではなかった。1日に3回ぐらいアクセスしたら十分。軽い情報取得ぐらいがストレスまらない。

仕事ストレスなのはもちろんなのだが、実際はSNSにへばりついてるのもストレスだったのだ。俺は今ストレスの根源に気づき解放された。すがすがしい。

2015-12-11

掻爬(そうは)手術を受けてきた

12/12追記

先週金曜日12wにして血液検査により稽留流産の診断がおりた。

先月初旬から、胎嚢が育ってない週もあり、宣告されたときは「ああ、やっぱり」と思った。

1ヶ月以上時間与えられたものから、少し気持ちの整理が出来たからかもしれない。思ったより冷静に宣告を受けれた。

そして今日12/11、日帰りで子宮内除去手術(そうは手術)を受けてきたのでここに可能な限り情報と経過を記す。

手術を受けるその時まで、ずっとネットで同じ手術を受けた方の体験記を読んでだいぶ助かったところもあったので。

スペックなど

夫、私とともに20代後半。出産中絶経験なしの今回が初めての妊娠

10月下旬妊娠検査薬で陽性が出て、病院エコー検査により妊娠確定。

最終生理開始日を妊娠0日と換算すると、宣告時は12w。ただし生理周期が不定期なため、実際の排卵日(2wと計算される)は予測不可。

11月初旬から胎嚢の大きさは7~9wの間で変化。卵黄嚢は確認できるも胎児心音ともに確認できず。子宮内で出血のようなものが見られ、2週間ほど止血剤を飲んだ。

2週間ほど前から繋留流産の疑いあり、基礎体温をつけた。36.3~36.6の間で高温期にはなっていない。つわり継続中。

確定させるために先週月曜日と金曜日血液検査実施し、HCGホルモンの数値(安定期にまでは絶対に下がらないもの)を確認。この間ホルモンの値が下がり、診断。

1周間経過観察をして自然流産を待つものの、出血もなくこれ以上待っても母体へ影響がある場合を考え手術を決断した。

自然流産を推奨する医者もいるので、そこはどちらが自分にとって良いか、よく医者相談するべきだと思う。納得出来ないときセカンドオピニオンおすすめする。

私は、自然流産でもかなり痛みは伴うし、いつ始まるかわからない上完全に排出しきらない場合もあり、そうなると結果手術は避けられないというデメリットが大きいと思ったので手術に踏み切った。

前日

21:00

この時間から絶食。水とお茶に限ってはごくごく飲まなければ当日6時くらいまでならおk

18:30頃に、その日来てくれていた実家の母が取ってくれた特上寿司を夫と2人で食べていたので、お腹は満腹。

ただ自由に飲めないという制約のせいか微妙に喉が乾く。ごまかすために歯を磨いたり口を濯いだりする。

手術したその日は入浴もシャワー浴もできないため、念入りに洗った。

当日

8:00

手術への半端な知識のせいで、痛みへの恐怖が拭えずほぼ不眠。時折ウトウトする程度。この時間に布団から起き上がる。

夫が朝食を食べている横で、着替えを済ませ準備物の確認。()は個人的に用意して役に立ったもの

・手術同意

・サニタリーショーツ

生理ナプキン

(・スマホの充電器・予備の電池パック)

(・暇つぶし用の文庫本

(・袖がない綿入れ)

お茶あるいは水を入れた水筒ペットボトル

水筒がなかったので、ペットボトルを用意した。寝ながら飲むことになりそうと言われたので、ストローつきのキャップを事前に購入して装着。100均などで買える。

8:45

病院へ到着。家から車で5分とかからないので楽。

着いたと同時に、今日1日過ごす部屋に通される。隣は手術室。

セミダブルサイズのベッドで個室。待合室も兼ねているので、夫がくつろぐスペースもありありがたい。暖房がきいてとても暖かく快適だ。

入院着に着替えて診察室へ。

9:00~9:30

点滴(ラクテック)装着。血管が細すぎる上、つわりのせいで栄養状態が悪く、利き手じゃない方に4回入れて失敗。手の甲に失敗されるのはやっぱり痛いぞ。

以前入院していたときも同じことがあったので、利き腕の関節にある静脈に挿してもらう。針がずれないように腕を固定しないといけないから嫌がられるけれどしょーがない。

利き手が固定されてスマホいじりづらいなーって思っていたら、主治医先生に呼ばれ内診へ。

経膣エコーで再度子宮内を確認、前回と胎嚢の大きさ変わらず7w程度しかない。卵黄嚢は見えても胎児心音はやっぱり確認できず。

そのまま前処置開始。

麻酔なしで子宮口にラミセルをつっこむこの処置、とにかく痛い、激痛と評判で、これだけはしょうがないから頑張れと言われたもの

ラミセルとは時間が経つと膨らんでいく性質のもので、子宮口を開くときに使うものである。同じ役割を果たすものとして海藻が成分のラミナリアがあり、後者のほうが一般的だ。

ラミセルを使い、普段赤ちゃんが出てくることのないよう固く閉じている子宮口をゆっくり開き、手術中に器具が入りやす状態へ導く。男性は、体の中にある肛門(大便が漏れないよう固く閉じているイメージ)を器具を使って開くと考えるとわかりやすいのではないか。

先生が「今から入れるよー」と言った瞬間、なんとも言えない不快感

痛い?ような?でもとにかく気持ち悪い。思わず先生痛いよ~」って言ってしまう。

「◯◯さん不安そうな顔していたけど、この処置が怖かったでしょ~?色々調べていたみたいだからねえ。大丈夫もうすぐおわるよー」「がんばれがんばれー」と先生看護師さんが話しかけてくれて気が紛れた。これはものすごくありがたかった。

数分と経たずに前処置終了。何本入れたかは敢えて聞かなかった。緊張が一気にほぐれて饒舌になる私。頑張ったねーとほめてくれる先生、いい方である

待合室で待っていた夫が「一気に顔色良くなったね」と笑う。

ラミセル挿入後は、評判通り生理痛のようだ。私は生理痛がかなり重い方で、これなら普段より軽いくらいだな~と感じた。ずーんと重いけれど、寝転んでいれば耐えられそうな感じ。

9:30~12:00

病室へ戻りベッドへ寝かされる。鎮痛剤いる?と聞かれたけれど我慢できそうだったので断った。

今日外来(個人病院婦人科の他に内科もやっている)が多いので、そちらが少し落ち着いたら手術を始めますと言われた。なんとなくそうだろうなーと思ったので軽く了承。

うーん、我慢できるとは言え痛いなあと思いつつ、寝転がるより体を起こしている方が楽だと気づきそうしていると、途中点滴の様子を見に来た看護師さんにびっくりされた。

寝てていいんだよ!?って言われたけれど、体起こしている方が楽で…って言うと、背中が楽になるように枕をもう1つ持ってきてくれた。親切だな~。

その後は夫と2人でぽつぽつしゃべりつつスマホいじって時間を過ごす。暇な時間が多いと予測されたので、文庫本を持って行ったが正解だった。病室にテレビがなかったし。

生理痛のような痛みは1時間もしないうちに楽になった。

待つ時間結構長い。いつ呼ばれるかわからないので外出も出来ない。付き添う旦那お腹空くのではないかと気の毒だったので、パンでも持ってくるんだったなーって思った。

12:00~12:30

午前中の外来が終わったようで、手術室へ呼ばれる。トイレを済ませ下着まで全部脱いで行く。

やぱり麻酔かけるとはいえ緊張してくる。手術台へ上がると、心電図をつけられ、両足を開いて固定したところで主治医先生がいらした。

静脈麻酔をかけるけど、前に言ったとおり血管痛があると思います。でもその後は大丈夫から安心してね」

はい

「じゃ、入れます

点滴に何やら先生が注入した(術後説明でソセゴンセルシンと判明)

痛くなるよー、と言われたけれど感じられず。ここ数年注射は慣れっこだから鈍感になったのかな?と思ったところで上半身がカッ!と熱くなった。

以前肩こり解消のために処方された薬を飲んだ時のようだ。筋肉が弛緩しているのを感じる。

まったく眠くならない。むしろ意識がはっきりしている。あれ?いつ意識落ちるの?と思いつつも、そのうち落ちることに期待をしていた。

しかし。

お腹ちょっと冷たいよ」と先生が言って少し経った後、子宮付近?とにかくお腹の中に激痛。さっきの前処置とは比べ物にならない。

先生!!!痛い!!!痛いよ!!!

と言うも止まってくれない。そうだよな…と冷静に思う自分はいるけれどとにかく痛い。ギリギリ我慢できないほどの疝痛

「◯◯さんがんばって、ごめんね、もうすぐ終わる、綺麗に取れるよ」

「◯◯さんもうちょっとだよ~」

先生看護師さんも励ましてくれている中、お腹の中で何か動いて吸い取っているのがわかった。かき回される感じもする。

2度ほど痛みの頂点を味わって、正味5分前後

ようやく終わった。

麻酔、効いてくれなかった…………

12:30~15:30

病室へストレッチャーで運ばれる。夫の心配そうな顔が見えたけれど何も言う気力がなく、手術が終わった後もお腹はズキンズキンと痛んで泣きそうになりながらベッドへ移される。子宮が収縮しているようだ。

ちょっと麻酔がうまく効かなかったみたいで、もう少ししたらお腹の痛みも落ち着くと思いますが、耐えられなくなったらナースコール押してください」と夫か私かに説明する声が聞こえた。

大丈夫?と撫でられるが答えるのも嫌で首をふる。手を握って貰ってひたすら丸まって痛みに耐えた。

なんで麻酔効かなかったんだ、なんのための麻酔なんだよ、と悲しさが頭をぐるぐる回る。

しかし、しばらく目を閉じていたら、少しずつお腹の痛みを癒え、起きることができた。

1時間位して看護師さんが見回りに来た時は、喉が乾いているんで持参したお茶飲んでいいですか?と聞いてたくらいには元気に。

枕もなく寝転ぶのがきつくて、枕を使う許可求めたけれど両方ダメぐぐる麻酔後はどっちも落ち着くまでは喉に何かをつまらせたり気管を圧迫する恐れがあるためダメらしい。

おまけに前日夜から絶食してることもあってお腹も空いてきた。帰ったらカツ丼ラーメンカレー食べたいなと考える。

途中看護師さんがトイレの介助に来てくれたが、殆ど助けもいらずスタスタ歩けた。ふらつきもなし。

そのご先ほどと同じように元気になってから2時間くらいは、夫としゃべりつつ先生の診察を待つことに。

15:30

主治医先生が病室へいらして、診察と手術後の説明に。膣に入れてたガーゼを抜いてくれるとき申し訳ないとひたすら謝ってくれた。

「この麻酔量だと、普通ならグースカ寝れるんだけどごめんね」

「私不運でしたねえ」

「我慢してくれたおかげで、子宮内は綺麗に取ることができたよ」と、手術後のエコー写真(いつ撮ってたのかわからないが手術後すぐに撮ったっぽい)とカルテ記載してくれた図をもって詳しく説明してくれた。

「この後出血が続くけれど、正常だから。薬出しておくので1週間後にまた来てください」とのこと。

術前の説明だと4日後だったけれど延びたらしい。やったぜ。

薬の内容は、止血剤(トラネキサム酸・オダノン)と子宮伸縮薬(メテルギン)と抗生物質(セフジトレンピボキシル)。

しかし、麻酔後にこんなしっかり受け答えできてふらふらしたり嘔吐したりしないのってすごい」と感心された。術後の具合悪さは覚悟していたのだが、まったくない。

まあ、痛みが取れなかったのと考えればプラマイ0かなあと考えることにした。

会計を済ませ、病院を出る。

前回の診察後に総額2万弱だろうと言われていたが、実際は薬と合わせて1万程度だった。

16:00

お腹すきすぎたので上とんかつ定食を食べて帰宅

総評

主治医先生は、初診の頃から雑談を交えて親しげに話してくれる方だった。

色々勉強してくる妊婦さんは好きだからと、質問をしたり、経過観察のとき症例を挙げて詳しく説明してくれたり、いい先生に巡り会えたと感じる。

ただ、今回の手術を説明する用紙にデカデカと"人工中絶手術"と書いてあって閉口した。今回私が受けた手術とやり方が同じということは事前に知っていたとはいえ。

慌てて看護師さんがその文言を消してくれたが、書式2つ用意しておいたほうが神経質な妊婦さんにはいいのではないかなと思ったり。

手術も蓋を開けてみれば、一番怯えていた前処置より子宮内除去のほうがよほど痛くてびっくりした。

麻酔からず激痛だった方の体験談は読んでいたけれど、かなり稀なパターンと聞いたのでまさか自分に降りかかると思わなかった。

私自アルコールはかなり弱いし、アルコール弱い人は麻酔にかかりやすいはずなのになあ。

耐えられたけれど、もう二度と経験したくない。

今これを書いている現在じわじわ子どもを亡くした悲しみが襲ってきている。正直のところ今日までは手術の痛みの恐怖に怯え、悲しむ余裕がなかった。

初期流産殆どの原因は染色体異常によるもので、母体がどうだったとしても防げないものだとは説明を受けた。

母も双方の祖母も、叔母も流産経験者で、おまけに義母もそうだった。知らないだけで経験してる方は多いのだなと思う。前もって知っていたので、何で私だけ!というショックは少し和らいだような気がする。

妊娠中、コウノドリという産婦人科医の漫画を読んだこともあって、子どもが無事に生まれてきてくれるというのは奇跡だなと身を持って知った。

初めて流産の疑いがあると言われ、怯えて過ごし次の週検査に訪れた時胎嚢が育っていて大喜びして泣いてしまったことがある。

そのとき先生が「産んだ子どもが成長していく過程で、やれあの子より成長が遅い、あの子より成績が悪いと嘆くことがあるだろうけれど、その時無事に育って生まれてきたときの喜びを思い出してみてね」と言ってくれた。

今回は残念な結果だったけれど、もし次妊娠することがあったらこ言葉を忘れないようにしたいと思う。

そして今はただ、亡くなってしまったこの子を思って供養していきたい。

2015-11-20

http://anond.hatelabo.jp/20151119183357

トラバつけたうえでこういう前置きを書くのもナンなんですけど)

(でも、disってるように読めるかもという危惧があるので書くんですけど)

(小声で言いたい案件

新刊書店における」喜ばしいトピックとして

「B6ソフトカバーで1000円~1500円」というチャレンジ、が挙がっていて

そこには同意する。ただ、別のトピックとして

「読者の値ごろ感」が新刊書店で買われる前提の

単行本2000~3000円」「文庫本500~1000円」レンジから大きく下がって

新古書店まんせー

図書館まんせー

派閥跋扈している件を指摘したいのは

どうしてもこういう論議って

新刊書店で定価で本を買うひとたち大正義で進むけど

現実にはそうじゃないユーザー(読者、と呼びたくない心を表現してみた)

との戦い

……戦いじゃないか。

どう折り合いをつけていくか、に収斂されるのではと思うんだ、

というまた別の業界内部増田からコメント

2015-11-19

http://anond.hatelabo.jp/20151119183357

一読者としては、文庫本は小さすぎて文量のわりにページをめくる回数が多くて嫌、

ハードカバーは重すぎて、楽な姿勢で気軽に読めない、

ソフトカバーが本として手にフィットして読みやすい みたいな理由で、ソフトカバーが好きなんだよね。。

でもまぁ、紙の量、重さで漠然と値段が変わるイメージはある。。

http://anond.hatelabo.jp/20151119145752

「なぜ最初から文庫本で出さないのか? 」を書いた増田です。

質問の件に触れる前に前回の補足と今回の質問関係する部分をお話ししたいと思います。話が長くなって申し訳ないです。くどかったら飛ばして下さい。

ものには何でも「値ごろ感」とでも言うべきものがあり、それはその値段の歴史でおおざっぱに決まっているようです。原価や需給のバランスというのは経済学的には価格決定の要素として解説されるのですが、マクロにはともかくミクロ日常レベルではそこまでビビッドは要因にはなりません(人間の目は店頭で需給バランス可視化して見えるというわけではないですからね)。書籍で言えば文庫本って500円から1000円弱くらいだよなあ。ハードカバーって2000円から3000円くらい? そういう肌感覚です。もちろんこれは永遠不変のものではなく、値上げしたり値下げしたりがおこなわれ、受け入れられ日常化する繰り返しです。いまから10年ほど前、おそらく文庫本平均価格は50円ほど安かったと思いますし、僕たちが子どもの頃(というとばらつきがありますが)週刊少年ジャンプは200円を切っていました。

前回はなした「ハードカバー3000円ほどで売り出して、後に廉価版で700円ほどの文庫で出し直す」というのも、この値ごろ感が関係した結果です。最初から3000円の文庫でだし、部数が伸びるに従って値段を下げることは(少なくとも法制上や原理上)不可能ではありませんが、みなさんの「値ごろ感」が邪魔をして、3000円の文庫は購入してもらえないのです。なかには「いいや俺は本棚圧縮のために喜んで金を払うね」という方もいらっしゃいますが、それは少数派です。

さて、値ごろ感の話ですが「ハードカバーって2000円から3000円くらい」の本は売れます。多くは売れません。しかし少なくとも、その規格の本が現在でも毎月出る程度には、世間に受容されているわけです。「この大きさの商品に2000円から3000円くらいは払うよ」というのが一定読者層から理解を得られていると考えられます。それは文庫も同じです。文庫サイズで500円から1000円弱(じりじり値上がりしています)は世間に「まあ、そんな値段のアイテムだろう」と思われているわけです。パッケージと値段のセットはセットであって、たとえば「ハードカバー文庫の間の大きさで、値段も真ん中くらい」とか自由に決めてもなかなか浸透しません。書棚のサイズ問題や整理の問題もありますし、なにしろ値ごろ感は皆さんの内部の常識ですからそれを固定化するのに時間コストがかかります

角川ホラー文庫とかあとハヤカワとかの、

基本文庫で時々単行本ソフトカバーとかのレーベルってどういう戦略なんですかね?

さてやっとこの話が出来るのですが、「B6程度のソフトカバーで1000円~1500円程度の小説を売る」というのは、最近発明」されて「根付いた」新しい値ごろ感なのです。

いやいや昔からあったよ、という指摘もあるとは思いますが、いまほど安定できたのはごく最近のことだと思います。(さらに以前はカッパノベルスなどのノベルス判型があった地位なのですが、仮想戦記没落のあたりで徐々に廃れて行ってしまいましたね)

この新しい値ごろ感は、Web小説などをきっかけに広まったように思います(ここは私見です。きちんと統計などを蒐集すれば別の経緯かもしれません)。

新しい値ごろ感の発見というのは、そのまま、新しい読者層の発見でもあります。いってみれば「文庫しか買ってくれないと思っていたライトノベルユーザーが、少し大きめの判型であれば1200円だしてくれるのだ!」というエウレカでした。はっきりとした統計データなどはもっていませんが、現場の肌触り的な感覚で言えば、a)初期ラノベを読んでいた読者の皆さんが年齢を重ね可処分所得が増えた結果、1200円程度のレーベルでも購入してくれるようになった。b)すべての国内大衆小説が多かれ少なかれラノベの影響を受ける中で、文庫判型ではないライトノベル(の隣接したなにか)が要請された――などの実感を持っています

日常的に書店に行く皆さんであれば判ると思うのですが、ここ数年の間に書店ではB6判型ソフトカバーライトノベル的な書籍がふえていませんか? Web小説が主流ですがそれ以外の参入や、ボカロ小説と呼ばれるものや、自動文学的もの推理小説ライトノベルのハイブリットのようなものも見られると思います。それはこの「新しい値ごろ感」=「新しい判型と価格バランスポイント」が皆さんに受け入れられ、希望があると出版社判断たからです。もちろんそれが全面的に善だとはいいません。まだ固まっていない規格でぼったくってやれ、というような出版社レーベルがあるかもしれませんし、読者的には「文庫で良かったのに」と思われるかもしれません。

はいえ、新しいチャレンジなど10して1つか2つ成功すれば万歳ですから、この「B6ソフトカバーで1000円~1500円」というチャレンジは、最近出版業界では(かなり)成功した部類だと言えます

なぜ最初から文庫本で出さないのか?

http://anond.hatelabo.jp/20151118225408

 業界内部増田です。

 まず、本当にどうしようもない(不可抗力ではなくしょうもないという意味理由として、その作者さんと編集者さんのアクセスできるラインに制約があります文庫しかアクセス出来なければ文庫で出しますし、文芸書的な編集部ならその判型で出すというのはあります作家編集者は、どんな装幀の本でも自由に出せるかと言えばそんな事もなく、編集部の主戦場にしてる判型や書店本棚というものがあるのです。営業が影響力を発揮できる範囲書店全域ではありません。まあ、これは後付けのところのしょうもない理由ですね。

 より本質的理由としては、「想定読者数(≒初版部数)」の問題があります。もし、新書四六判文庫など自由な判型が選びうる編集部企画が進んだ場合問題になるのは、この本を何人くらいの読者が求めてくれるか? という点です。本を作る編集デザイン作業というのは、どんな装幀でも実はさして大きくコストが変わるわけではありません(紙代や印刷費は変わります。部数が増えれば安くなるので、文庫本で部数が多いもの負担少ないです)。つまり書籍の値段の本質は「(作者が著述に要したコスト編集デザインにかかったコスト必要利益)を初期読者がシェアして負担する。」ということなのです。

たとえば「5000人しかかってくれそうにない」「だったら3000円にしないとまずいな」「じゃあ判型は文芸で表紙もハードカバーにするか」というような展開で判型は決まります。この段階で幾つか疑問が発生すると思います

Q.3000円の文庫本じゃだめなの?

A.読者の皆さんは3000円の文庫は買ってくれないです。読書体験文庫でも四六判でも(内容という意味で)大差はありませんが、物質商品としては購入してもらえなくなります出版人として自分が関わった3000円の本がソーシャルゲームガチャ6回に劣るとは思っていませんが、やはり売れない物は売れません。

Q.値段を下げて、つまり判型を最初から文庫にして薄利多売を狙う企業努力はしないの?

A.もちろんそういう戦略判断をする場合もありますベストセラー著者が最初から文庫に殴り込みなどと言うのはそう言ったパターンです。しかし大多数の著者において「値段を下げる」というのは部数増加には結びつきません。たとえば作家Aさんの本が欲しい人というのは値段に関係なく買ってくれる傾向があり、逆にこのAさんに興味がない人や知らない人は、値段を下げても買ってくれません。

 以上のような条件から出版ビジネスの値付けは「初期読者(=おおよそ初版部数に相関)で製作費用と最低限の売り上げを確保する」という方向性になっています増刷文庫化というのは収益ボーナスステージであって、その段階になると利益がどんどん出て黒字になるわけです。しかし、おそらく読者の皆さんが思っているほど、このステージに行ける本は多くはありません。多くの本は、最初の売り上げ確保のステージに失敗して赤字になるか、もしくはなんとかトントン程度の収益になります文芸畑ではより顕著ですが、ライトノベルなどの文庫でも、一部の売れっ子作家さんの書籍とそうでない多数の作家さんの書籍二極化が深刻です。

 こういう状況に問題を感じないのか? といえば個人的には感じています。本をもっと安くすべきだという問題意識ではありません(日本の本は世界的に見ても安価だと思います)。どちらかというと、初期読者の人に十分報いていないと思うからです。ある作家を(ひいては編集部出版社を)支えているのは初期読者(=初版で買ってくれるような読者)です。彼らの数が予想部数を通して本の値段や判型を決める基礎材料になっているのです。しかし、実際には彼らは文庫化ではなくその前の段階の大きな判型で購入するなど、経済的負担を大きく受け持つ構造になっています映像作品などには「初回限定特典」のような概念がありますが、出版では一般的ではありません。その点は不公平で歪だと考えています元増田氏の言及したコメントは、この不公平感にたいして「初期読者はいち早く読める」という点を解説たかったのだと思いますが、それに対してどこまで価値を感じるかという点は読者次第だとも思っています。このへんは個人的感想なので、出版業界の中にもいろんな意見があると考えて下さい。

 読書にたいしてお金を使う習慣のある方、書店日常行動の経路に含んでいる方、読書家という人種ある意味非常に高尚で「紙の書籍を手にとる楽しみ」「装幀を愛でる楽しみ」という点に価値を感じて下さっています。それはすごく嬉しいしありがたいことです。そういう文化があるおかげで命脈を保てる出版社存在することも事実です。しかし一方でそれに甘えてこなかったか? といわれればたぶんそういう部分もあると思います。こういった読者の方は、読者であると同時にパトロン的な性格さえ持っているのです。

 今後十年から二十年かけて、その文化も徐々に変わっていくと思います。どうなるかはまだ判らないのですが、そういうアーリー読者&パトロン的な文化を完全否定する方向ではなくて、リスペクトコミュニティに対する利益還元出来る方向の出版方式企画などが(もちろん試行錯誤の残骸の中からの芽生えとして)産まれてくることを願っています

顧客に平然と我慢を強いる業界

http://ameblo.jp/arikawahiro0609/entry-12095468256.html

つの商品でできるだけ長く稼ぎたい・できるだけ利鞘のある商品を売りたいというのが商業上のセオリーだということは、働いている人ならご理解いただけると思う。そして、出版業界もそのセオリーに則って動いていることは、他業種と同じだ。

というのは一方的な都合であって「読者は理不尽に耐えてくれ」といっているだけだ。「顧客理不尽無視するから衰退するんだろ」以外の感想が出てこなかった。

「でも、最初は高い単行本で売って、後から安い文庫を出すなんてずるい」そう仰る方に思い出していただきたいのは、時間お金反比例するという資本主義社会における大原則だ。例えば電車。鈍行は安い。しかし、時間がかかる。移動に時間をかけたくない人は、特急を使う。つまり時間お金で買っている。「早さ」というサービスを受けようとすると、その分お金がかかるのである

 本も同じだ。単行本は高いが、発売と同時にすぐ手に入る。文庫は廉価だが、手に入れるのは数年先になる

本当にこの理由しかないのであれば同じ値段でいいから単行本文庫を同時に発売すればいい。

2年でも3年でも経った後に廉価版単行本文庫本新装版でも新たな解説もつけて売りだせばいい。

名のある文芸賞はだいたい単行本しか候補になることすらならない。だから賞をとったとしてもその時には単行本しか買うことができない。文庫しか読まない人は買う動機が一番高まっているであろうその時に買うという選択肢がそもそもなくなってしまっている。

なぜそんな数秒考えれば出てきそうなアイディアを実行しない? 理由は色いろあるのだろう。たとえば、単行本文庫部署がわかれていることが多い。その部署収益も別々にとられているか本来協調をとるべき二者間がなぜかお互いがお互いの収益を食い合うライバル同士みたいになってしまう。もちろんこれが全ての原因などというつもりはないが、なぜ「こういう理由があるから読者は理不尽しかない環境に耐えてくれ」なんて呑気にいえるのかと疑問に思う。

問題があると認識しているのであれば改善アイディアを出し、プロセスを走らせるのが普通なのでは。

2015-11-18

単行本文庫本関係特急普通電車関係」というアナロジー

某所で

小説には、単行本文庫本という形態があります。この2種類について、読者さんから多いご質問は、「どうして最初から文庫で出してくれないんですか?」

というお題に

例えば電車。鈍行は安い。しかし、時間がかかる。移動に時間をかけたくない人は、特急を使う。つまり時間お金で買っている。「早さ」というサービスを受けようとすると、その分お金がかかるのである。本も同じだ。単行本は高いが、発売と同時にすぐ手に入る。文庫は廉価だが、手に入れるのは数年先になる。

と答えている作家文章を目にしたのですが。

この読者から質問の主旨は「本の値段って高くないですかもっと安くなりませんか」ですよね。

作家は、安くならないよ、だって特急から。って言うんですけど、かつて「本を読む行為」って、たしかに読者を新宿から小田原まで連れて行ってくれるようなものだった。と思うんです。だから特急で行くなら普通で行くより高い料金払ってもいい」と思えた。

それが、最近では-作品の内容云々ではなく、「本を読むという行為」そのもの地位が、相対的に下がって-新宿から、せいぜい下北沢しか行けない。ような体験になってしまっている。

だとしたらなるほど特急に乗る必要なんかないんで、普通料金でいいんで。って利用者が言いたくなるのも、わかる。

鉄道会社もとい出版社大事に抱いている自分たちビジネスイメージと、いまの利用者が持つイメージが、オダワラシモキタぐらいに乖離していて、それに気付かないまま、昔の論理特急料金払ってね、って言う姿勢出版不況を生んでるんじゃないのか。

2015-11-17

http://anond.hatelabo.jp/20151117223202

ネット買取いろんな所よく利用するから知ってるけどそれかんたん買取使ってない?

注意

買取申込みフォーム入力にて「自動承諾」を選択していただいた場合お客様からのご承諾」のお手続きは省略されますのでご了承下さい。

査定価格ご連絡から5日以内に承諾を頂けなかった場合は、買取を承諾していただいたものします。

尚、期限経過後の商品ご返送依頼等はお受けできませんのでご了承ください。

って元々書いてあるんだからその上で言ってるなら筋が通らない。

買取額については駿河屋は高めのものもあるし平均のものもあるし勿論安すぎるものもある。

基本古めの文庫本は0円だった気がする。

新しいもの新書とかで古くても需要があるものはそれなりの買取額。

ブックオフの実店舗だと古い文庫本でも5円にはなるから

自分は古めの文庫本は全部ブックオフに売ってる。

新しめの文庫本査定額調べてから高めのところへ。

査定安すぎるのが怖いなら次回から査定額を出してから申し込めるところを選ぶことだね。

2015-10-31

http://anond.hatelabo.jp/20151031233315

文庫本がそうだろ

ハードカバーで出したあと文庫で値下げ+加筆してまた売る

昔の名作だって表紙だけ挿げ替えてぽいぽい売ってるじゃん

2015-10-22

車の中でピンセットを使ってヒゲを抜いてる人を見た

信号待ちや、並走している時、あるいは駐車している車内

ドライバーが様々な事柄に取り組んでいるところを目撃してきた

携帯電話スマホ3DS等の携帯ゲーム文庫本週刊誌

女性なら化粧、男性なら電気髭剃り、そして剃り残したヒゲを爪でつまんで抜く人

自分だって出先でヒゲと爪で格闘したことが何度もある

戦いに破れた時はピンセットがあればと悔やんだもの

だが自分は行動を起こさなかった、ピンセットを持ち歩こうとはしなかった

でもきっとそんな人もいるはずだ、とは思っていた

そして今日、ピンセットを持ち歩いている(あるいは車内に常駐している)人を見かけたのだ

車の中でピンセットを使い、悠々とヒゲを抜く人を、今日見ることができたのだ

2015-10-05

ああ

牛乳水筒に入れて歩けばチーズになるように鞄の中の文庫本がいつのまにか100万円にならないだろうか

http://www.meiji.co.jp/meiji-shokuiku/exp/experiment/02/

ふきんに残った白いもの

カッテージチーズです。

というところで思わず「ほえー」と感嘆の声を挙げたら

分離した水分は、乳清(ホエー)といって栄養がたくさん含まれています。捨てないで、レモン砂糖を加えたり、オレンジジュースを加えてドリンクを作ったりと料理活用しましょう。

とあった

なるほど

2015-09-28

http://anond.hatelabo.jp/20150928095634

仕事で役に立つかもなーってwebで拾って印刷したpdf

電車中吊り見出しに騙されて買った週刊誌

すきなジャンル文庫本2冊ぐらいがはいってるんだけど、

最近スマホweb記事読んだりtwitterしたりしてるうちに目的地に着いちまうので

実質紙ゴミを運んでると思ってもらえば正解です。

2015-09-06

あーどっかに年収380万円で専業主夫

やってくれるヒトいないかなー。本当はぶっちゃけ兼業主夫希望だけど。パートとかバイトでいいから。「夫」ね。

生活費ガチ折半じゃなくていいです。今私が借りてるとこに住んでくれるなら家賃を全額持ちます都内で8万円くらいの1DK、駅近日当たり最悪。ごめん食費と光熱費日用雑貨費(トイペとか)は出してください。日当たりがアレすぎて換気扇とか除湿かけっぱで電気代は割とかかってます。被服費とシャンプーとかの身だしなみ費は個別会計で。あっごめんなさいやっぱ専業無理だこれ。兼業主夫でお願いします。

料理とか掃除とか洗濯とか本当向いてないんですよね。特に掃除救急車必要になっても呼べないレベル泥棒に入られてもわからないし、この部屋を捜査しなきゃならないおまわりさん本当ごめんなさいってレベル

ただ子どもが欲しいんだよなー。それがネックすぎる。今の職場産休制度とかあるけど事務員しか原則定時の部署仕事内容超簡単、いつクビ切られても全然おかしくない)だから無給の可能性高い。確認しないとわかんないけど。専門職なら7割出るらしい。いいなー。

あと欲を言えば正直都内子どもは育てたくない。環境デンジャラスすぎっだろ。ワタシが田舎育ちなせいかしらん。ゆくゆくは越したい。職場東京からすごく遠くには無理だけど。

さらさらわがままを言えば、犬飼いたい。のです。でかいやつ。実家で飼ってるラブラドールかわいすぎるんじゃ。

正直わがまま言ってる場合じゃないけどな。もう来年30やで。大卒30で年収380って婚活こいても相手おらんレベルやろ。しかコミュ障人間こわい。今計算したらいない歴10年超えてるし。おまけにちょっとヘンテコな病気持ってて薬と診察で月にいちまんごせんえんくらい出費してる。妊娠出産に支障が全くないとは言えない。

趣味読書、だったんですが最近全然時間取れてない。今読んでんのアレです、京極夏彦リミックス遠野物語文庫本。あと菊地成孔という人の『スペイン宇宙食』をちびちび。この人の文章やばいすごい。内容は「他人が話してる内容だから笑って聞けるけど身近にあったらブッ飛ぶ」系。でも文章やばいすごい。美しい。表現がなんかこう煌めいているのです。一発でファンになった。

ディズニーランドより動物園派です。憧れは掛川花鳥園。正直イモい人間です。イモいのに色鮮やかなものや美しいものに弱いという一番タチ悪い感じです。

好みのタイプ特にないです。タイプとか言えるほど人付き合いの経験がないです。最近一番キた有名人若い頃のダニー・エルフマンあん笑顔デモーニッシュで声の綺麗な男がそこそこ正装して"Won't you stay with me one more day? If we get through one more night, if we get through one more night..."なんて歌いかけてきたら大抵の女は落ちるんとちゃうか。すみませんタンクトップは無理ですきっと笑っちゃう

タバコは吸わない、お酒は嗜む程度、という方最高です。当方タバコダメお酒ダメ(元々両方ダメだったけど薬とも相性悪い)なので、お酒付き合えないんですがそれでも可の方素敵です。

怒鳴る方、叩く殴る方無理です。両親は命に関わるルール違反をたしなめる場合以外ではあまり感情的にならないタイプで、この年になるまで一度も手をあげられたことがないという育ちなので、それがデフォルトで来ております

羅列してわかったけどこれ無理ゲーな感じがする。人間こわいならおとなしくペット可物件住んで犬飼っとけやって感じする。

でも子どもほしいんだよなあ。

2015-08-30

http://anond.hatelabo.jp/20150830102404

自分小説ならある程度速読ができるようになってきたんだけど、専門書は無理だね。

でも全然知らない分野でもとりあえず全部の文字が一度頭に入るととっかかりも見つかりやすいし、理解の助けにはなってるかな。

ブコメも見てると速読斜め読みは一緒とか速読では粗筋しか追えないといってる人多いけど、ちゃんと?熟読はできるよ。

自分より遥かに速い人いっぱいいるけどその人たちができてるかどうかはわかんない。

たぶんブコメの人たちが想定してる速読は、増田の言うところの「精度の高い斜め読み」で速読じゃないと思う。

本読む速さって、

音読

②黙読(音あり)

③黙読(音なし)

④一列ずつ読むけど一度に認識する文字を増やす

⑤数行まとめて文字を見て、次の数行を見てる間に脳内再構成しながら読む

⑥行数を増やす周辺視野でも文字を拾えるようにする、再構成の速度と精度を上げる

みたいな段階を踏むんだけど、自分ができるのは⑤くらいまで。

速い人は文庫本サイズだと視点上下にあまり動かず真ん中あたりをゆらゆら横にスライドするだけで読めるとか、

見開きを一見で全部認識できる、らしい。それでどれくらい読み込めてるかは不明

⑤くらいでも読みやすエンタメ系の小説文庫本一冊で~20分くらいかな。

読みにくい文体とかだと時間かかるし、時代背景全然知らない歴史小説時間かかるし、ミステリー犯人考えだすと止まっちゃうし、人に速読できますと言えるレベルじゃないけどさ。

読み終わった後一緒の本読んだ人と感想を話し合えるくらいには読めてるし、ゆっくり読んだ時の理解あんま変わらんから自分の中では熟読と同等くらいだと思う。

情景も自分なりには追えてると思うんだけど、増田がどれくらいのものを想定しているかよくわからんから何とも言えん。

慣れないうちはすごく集中しないとできないから、15分くらいしか速く読めなかった。

でも慣れてくると一冊通せるようになるし、連続しても読める。でも1時間くらいが限界かなあ。

もっと慣れて集中する必要もなくなれば時間は増えると思う。

そういえば速読意識するようになってからの方が昔より本の内容を後になっても覚えてるかも。

もしも何かの参考になれば。

2015-08-29

ラノベとはなにか

最近本屋に行くと、漫画みたいな表紙の文庫本をよく見る。昔はそういう表紙の本はラノベだと思っていたので、正直手にとって読みづらい。ラノベ否定するつもりはないし、自分自身も読むのだけれど、どうしても恥ずかしい。

そこでふと、自分ラノベとは何か?という基本的な事を知らないことに気がついた。セリフがやたらと多くて、情景描写が少ないものは大体ラノベだと思っていたら、先日立ち読みした小説は、漫画か?と思うぐらいセリフばかりだった。

2015-08-28

どこで区切ってるの

2ヶ月くらい前から小説家になろうを読むようになった。

通読したのは以下

謙虚

猫耳

無職

・リゼロ

・オバロ

迷宮の王

風呂女神

アルバート家

乙女ゲームの悪役

他にもいろいろ読んだけど面白くないのは途中でギブ。

今読んでるのは本好き賢者の孫勇者のお師匠様。

なろうにおいては転生ものが最大派閥で、上で挙げた作品群も半分以上は転生してる。

それら転生もののうち、男性向け作品女性向け作品との違いとして、転生先あるいは転生後の目的が変わってくる。

例えば男性向けの猫耳猫はVRMMOへ転生してゲーム攻略していく、なろうにおける王道物語である。オバロも転生先はVRMMO。

無職はエセ中世ヨーロッパファンタジー世界神様を殺しに行くお話。リゼロも大体同じ。

対して女性向けの謙虚少女マンガ内の悪役キャラに転生し自らの破滅を防ぎつつ青春を謳歌する。アルバート乙女ゲームも同じタイプで、なろう少女向けにおいてはどメジャージャンル

本好きはエセ中世ヨーロッパファンタジー世界で大好きな本を書いて読める環境を構築していく話となっている。

で、なろうで人気のタイトルには書籍化しているものも多い。上で挙げたものも大体書籍化済みで、オバロはアニメが絶賛放映中。リゼロアニメ化決定している。

本好きも書籍化していてすでに4巻まで出ているらしい。謙虚は累計女性向けでダントツの人気だがなぜか書籍化していない。

そこで疑問に思ったのが本好きの書籍はどうやって巻数を区切ってるのかということである

ラノベは大抵続き物だけど、どの1冊だけをとってもそれだけで読めるような作りを指向していると思う。多分書下ろしが多いから

これが漫画になると、連載を一定ページ切り取りましたこの巻だけ読んでも意味からないでしょ1巻から読んでね、というのが多い。

なろうは連載形式なので文庫本1冊で起承転結みたいな作りになってない。だからそのまま書籍化するとラノベフォーマットにそぐわない。漫画単行本になってしまう。

男性向けは大体敵がいて戦うので明らかに盛り上がる部分が存在する、そこを中心に改稿して巻を区切って出版しているんだろうと思う。

でも本好きや謙虚最初に大まかな目的設定がされて、それに向けて多くの障害を細かく乗り越えていく話である

本好きはどうやってこの齟齬を解消してるの。してないの?

あとおすすめのなろう作品教えてください、アリュージョニスト以外で。

2015-08-04

まれて初めて働いた

まれて初めて働いた。

いや、正確には働いていないかもしれない。

父親の会社写真トリミングをしただけだ。

割とぼんやりとした時間が長かった。

万が一自分を酷い扱いしたら実質的雇用主の父親に何されるか分からないわけで、周りからめちゃくちゃな扱いを受けるわけではない。給料もしっかり払われる。

でも物凄く疲れた

会社で何をしていたのかほとんど記憶にない。

物凄く疲れた後に、10辛の味がよくわからないチキンカレーを流し込みながらダウナー系の自称高学歴で親が金持ち医者の文を読んだらさら疲れた

そもそも親の課金高学歴かいうなら数千万家庭教師やら塾に投資されて京都ゴミみたいな私大に通う自分は何者なんだよと。

その後、三省堂書店に向かう。

三省堂書店入り口の窓で自分容姿が映ったのだが酷いものだった。

顔と体のバランスが奇妙だ。

顔がとても大きい。そして自分の肌はみんなから羨ましがられないどす黒い色だ。

そして顔からは膿やら肉やら血やらが吹き出ていてドロドロでボコボコだ。

きったない容姿をみて社員はどう思っていたのだろうか。

いい印象は持ってないに違いない。

文庫本コーナをとりあえずうろうろしていたら、以前ここで見た酷い容姿女子高生を思い出した。

謎の親近感で「ひどく不細工だけど頑張って」と身勝手なことを思ったのをつよく覚えている。

コンフォートという喫茶店に突き当たった。

女子高生二人がアイスコーヒーを飲みながら会話している。

あぁ、顔も綺麗だ 制服も綺麗だ 美しい。

あの女子高生に勝てない。ルミネウエストで騒いでいる女子高生には勝てない気持ちと同時に「死ね」と思う。

しかし、三省堂書店コンフォートで会話しているあの女子高生にはただただ勝てないと感じた。

コンフォート女子高生は美しい。

そしてきったない容姿地下鉄に乗って家に帰った。

2015-07-25

http://anond.hatelabo.jp/20150723161942

Q.戦国自衛隊ファンタジーVer. みたいなもの

A.自衛隊別世界で戦うのは同じですが、常時接続してるため、

 物資や人員の相互移動が可能であり、地球側への影響も大きくなります

Q.なんで自衛隊が異世界に進出してるの? /門を壊せばよくない?

A.門を壊すだけでは、再度門を開いて攻め込まれる恐れがあるからです。

 それを防ぐとともに虐殺の首謀者に責任を取らせるために進出が行われました。

Q.なんで1話主人公が偉そうに仕切ってたの?/主人公はどういう活躍をしたの?

A.官庁街が襲われて警察指揮系統も混乱していて、対処現場任せになってたから。

 そこで現場警察官と協力して避難誘導と敵の足止めに成功したことが功績に。

 政治的悲劇の中での英雄が求められたということもある。

Q.何で主人公自衛官なのにオタクなの?

A.現実自衛隊にもオタクはい戦闘ヘリに萌え絵をペイントしたりしてます

Q.あれ、○○って間違ってない?

A.初出から期間が経っていること等もあり、作中の状況や法関係などで現在との齟齬もみられるようです。

Q.どういう経緯で世に出た作品なの?

A.Web小説2006~2009) →単行本化(2010~ 実質・原作版) →漫画化 →文庫化アニメ化(いまここ)

Q.アウトブレイク・カンパニーパクリ

A.上記参照。アウトブレイク・カンパニー2011年12月~)よりも前の作品です。

Q.これの原作に興味あるけど、文庫本漫画のどれから買うのがオススメですか?

A.無料公開中の漫画第1話を読んで買いたいと思ったらまず漫画を買って

 さらに興味が出たら後書きや挿し絵がある文庫本を買うのがオススメ

 また最新刊が欲しければ、挿し絵、後書きが含まれていない単行本を買いましょう。

Q.どうして旧式兵器ばかりなの?10式戦車が観たい!89式小銃が観たい!

A.門に何が起こるか予測出来ないため、最悪の場合放棄を想定して旧式装備を主に持ち込んでいます

 中には威力などで旧式装備の方が有効場合や、逆に欠陥から持ち込みを断念した旧式装備もあります

Q.なんで大群でいきなり突入したの?/防疫はどうなってるの?

A.事前に斥候(せっこう)による偵察が行われており、また銀座事件捕虜への調査実施されています

Q.敵を殺して自衛官PTSDにならないんですか?

A.アニメではまだ不明ですが、原作では戦闘による自衛官PTSDについての明示はありません。

 無いという記述がないこと、特地にカウンセリング担当が配置されていること等から各自脳内補完してください

Q.特地の言語ってどうなってるの?日本語は通じてるの?

A.日本語は通じません。銀座事件での捕虜から言語の解析が行われ、 伊丹が練習に使っていた辞書が作られました。

Q.これからどんどん攻め込んでいくの?/補給線とか大丈夫なの?

A.特地に送れる人員や資材などの関係から自衛隊では特地を占領しながら進むことができません。

 よって、米国のシーンにあるように、門という要点を確保して背後にある日本を守りつつ、

 偵察隊の派遣によって情報収集し、交渉など次の展開に繋げようとする戦略をとっています

http://mastiff.2ch.net/test/read.cgi/anime/1437787074/3

2015-07-03

食事中に読書をする旦那

結婚3年目、共働き夫婦。

旦那の帰りは遅い。

彼は毎日0時過ぎて帰宅して私の作った夕飯を食べるのだが、食事中に本を読む。

あんなに苦労して下ごしらえして、見た目もそこそこ綺麗に盛り付けたつもりの料理が、

いただきます」もないまま彼の胃袋に飲み込まれてゆく。

彼の視線文庫本にくぎ付けだ。

そして30分ほどかけて読書兼食事を終えると、「ごちそうさま」の一言もないまま、

食器そのままで文庫本だけを手に持ってソファに寝そべり、休憩する。

平日における旦那自由時間ほとんどない。

0時過ぎに帰宅し、1時ごろ食事を摂り終わり、風呂に入って2時ごろ寝る。

そして朝は8時に起きて9時には家を出る。

そんな生活を送っているのを一番分かっているので多少大目に見ているし、

注意しても2日と持たないのですでに諦め気味だが、

この先数十年とこんな思いをするのかと思うと気が重たい。

2015-05-15

頭の中でお店の中を歩き回っている

最近よくやるのが、頭の中で知っているお店の中を歩き回ること。

それらのお店はすでに閉店してしまって、実際にお店の中を歩き回ることはもはやできない。

過去5年で自分のよく行っていたお店のうち15店が閉店した。かなり寂しい。

---

よく行っていた喫茶店。6時30分にお店に入るとおばちゃんが「おはよう」と言ってくれる。

いつものサンドイッチ紅茶を注文する。おばちゃんがサンドイッチを作っている間、勉強しようと思って持ってきた電子回路の本を読み始める。

そのうち、別の常連客のおばちゃん二人が入ってくる。一人はコーヒーサンドイッチ、もう一人は紅茶トーストを頼むのが多い。

常連客二人の世間話を聞きながら、サンドイッチができるのを待つ。

...

---

よく行っていた本屋

ボーリング場だった所が本屋になっているため、階段を上ったところにある。

少し太めのおばさんがいつもの店番をしている。

とりあえず最近雑誌斜め読みした後はコミックのコーナーで新刊のチェックをし、そのあとは文庫本のチェックをして気になった本を1冊手に取ってレジへ行く。

...

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よく行っていたミニスーパー

大学生くらいの女の子レジにいたり、お店のオーナーのおばちゃんがレジにいたりと日によって違う。

今日はとりあえず唐揚げ弁当かな?」「サラダも食べよう」など考えながら、弁当や総菜を買う。

「そうだ、納豆もきれていたな」など考えて直近で食べるものもろもろをレジへもっていく。...

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これらすべてのものがもはや実在しない。

まるで夢でも見ていたかのように。

頭の中で過去のお店を歩き回るのをやめた途端、それらのお店のことも忘れてしまうのだろうか?

よき思い出としていつまでも記憶しておきたい。

2015-03-29

藤田直哉は如何にして伊藤計劃の「計劃」を妄想円城塔言葉ねじ曲げたのか?

伊藤計劃以後とは何か?

http://d.hatena.ne.jp/naoya_fujita/20140323/1395596751

藤田直哉はこのブログの中で、伊藤計劃が自らの死を利用し、死後に作動するプログラムとして『屍者の帝国』という小説を構想したという考えを披露しています

伊藤計劃皮肉を込めて描き、死後にまで作動する「悪ふざけ」のプログラムを残し、そして「悪ふざけ/本気」としてそれを実行する/せざるをえない、この社会のものを相対化するプロジェクトであるのだと、ぼくは考えています。そこで必要なのは、きっと怒りではなく、(冷めた)笑いの共有なのではないかと思います

 そして、死人を利用する資本主義の話である。これが、自身の「死」の物語をどう利用されるか理解し、それを用いてプロジェクトを用いた、伊藤計劃という作家の壮絶なところ。感情や感動、物語に冷淡な目を向けていた。二次創作的な模倣が「感動」を生み出すことを理解して冷めていた。でも、自身の死という、物語ではない、絶対性の高いものを、そういう物語として利用した。そしてその「死」の物語を消費する人をあざ笑うかのようないたずらを仕組んだ。

 その結果、伊藤計劃を用いたビジネスもまた、伊藤計劃の仕掛けたいたずらの延長のようになった。この皮肉な仕掛けこそが、伊藤計劃という作家の最大のプロジェクト

 所詮商業レッテルでしょ、とか、故人を商売に利用しているんでしょ、という批判があるのはよくわかる。実際そういう側面はあるが、ぼくは、伊藤計劃というのはそれを理解して、わざと仕組んだと解釈する立場ある意味で、死を贈与した。それがSF界や出版社利益をもたらしたことは否定できない。その代わり、ぼくらは贈与だけではなく、このプロジェクトという呪いを受けるようになってしまった。「伊藤計劃言語」みたいなものが、解釈や、資本の中に残って蔓延している状況を作られてしまった。


僕は、この考えというものはとてもグロテスク不快ものだと思いますが、まあ藤田直哉がそういった考えを持つこと自体否定しません。人の死に物語を求めてしまうのは、ある程度は仕方のないことではあります

伊藤計劃は、自らが死ぬことによって作動するプログラムとして『屍者の帝国』を構想した。僕はこの考えにまったく賛同できませんが、藤田直哉の考えが間違っていると断定することもできません。伊藤計劃はもう死んでいて、その真偽を問うことはできないのですから

しかしながら、藤田直哉はこの妄想正当化するために、円城塔自分と同じ見解に立っているという嘘をつきました。

藤田直哉がこのブログ掲載している、「週刊読書人寄稿した『屍者の帝国』評」に次のような文があります

 悪質な冗談はこれだけではない。伊藤計劃はそのような屍者を労働させるプロローグを、死病に苛まれながら、書いた。まるで、自身の「死」がどう利用され、「物語化=伝説化」されるか理解したうえで、チェシャ猫のような微笑を死後に残そうとしたような「冗談」を伊藤は遺した。それを受ける円城も、あくまで本作が死後に駆動し続けることを見越した悪ふざけのようなプロジェクトとして理解し、そう書かれているからこそ執筆を引き受けた旨をインタビューで答えている。悪ふざけを受けつぐ粋な心こそが、プロジェクトを先に進めるエンジンとなった。


ここで、藤田直哉は「それを受ける円城も、あくまで本作が死後に駆動し続けることを見越した悪ふざけのようなプロジェクトとして理解し、そう書かれているからこそ執筆を引き受けた旨をインタビューで答えている」と述べていますが、そのような事実はありません。藤田直哉自分妄想正当化するために、円城塔言葉ねじ曲げています

円城塔は「『屍者の帝国あとがきに代えて」で次のように述べています

http://www.kawade.co.jp/empire/

伊藤計劃は『屍者の帝国』を自分の全てを語り切る畢生の作、最後作品として構想したわけではなく、次へと続く切り替えの場として、むしろ軽い読み物として考えていたはずです。


ここで円城塔は、伊藤計劃が『屍者の帝国』を自身最後作品として構想していた、という考えをはっきりと否定しています。「あくまで本作が死後に駆動し続けることを見越した悪ふざけのようなプロジェクトとして理解」などしていません。

確かに『屍者の帝国』が発表されたことのインタビューで、「悪ふざけは続けよう」といった言葉円城塔は語っています。当時のインタビューが乗っていたサイトはもう削除されているため、一部のみの引用となってしまますが、一応載せておきましょう。

http://awabi.2ch.net/test/read.cgi/mnewsplus/1346917403/

http://ddnavi.com/news/87399/

「『死者が動く』話でなければ、やらなかった。当人が亡くなって、冗談のようであっても、誰かが引き受けなければならないだろうと思いました。

追悼というわけではなく、悪ふざけは続けようと」

「死者が動いてる話じゃなければ、やらなかったです。(中略)冗談の中の雰囲気で、中編ぐらいのボリュームで、死者が動く話。それで、当人は死んでしまう。“ええっ、(自分が)動かさないといけないのでは”と(笑い)。それが一番ですよ」


確かにここで円城塔は「『死者が動く』話でなければ、やらなかった」とは述べていますしかし、そのことが円城塔が「あくまで本作が死後に駆動し続けることを見越した悪ふざけのようなプロジェクトとして理解し、そう書かれているからこそ執筆を引き受けた」ことに繋がるとは思えません。先ほど引用したように、円城塔伊藤計劃が『屍者の帝国』を自身最後作品として構想した、という考えを退けています

確かに円城塔は、伊藤計劃の死によって中断された小説を書き継ぐ、という状況を『屍者の帝国』を書くにあたって利用しています

 しかし、『虐殺器官』で言葉による人間社会崩壊を、『ハーモニー』で人間意識自体喪失を描いた伊藤計劃が、「死んでしまった人間労働力とする」物語を構想した以上、その先へと進もうとする意図を読み取らずにいることはとても難しいのです。また、その脈絡を受け入れない限り、わたしが『屍者の帝国』の続きを書くという仕事を受ける意味はないとも考えました。なぜなら、『屍者の帝国』の続きを書くということはそのまま、「死者を働かせ続ける」作業となるに決まっているからです。偶然にも与えられたこの図式を最大限に活かすことが、わたしの作業目標になりました。


しかし、その図式は「偶然にも与えられた」ものしかありません。伊藤計劃がこの状況を意図して作り上げたという考えは明示されていません。

円城塔は「『屍者の帝国文庫本あとがき」でもこのように述べています藤田直哉ブログを書いた後に発表された文章ですが)。

そもそも自分の死の可能性が確率として高まっている状態で、次回作は死者を労働力としている世界について書きます、と嬉々としている時点で人の悪さも極まっている。

 ここでわたしは、伊藤計劃自分の死を見越して、そのあとに展開するはずの「死者を素材として利用する世界」を書こうとしていたといいたいのではない。


まあ、とりあえず藤田直哉が自らの妄想正当化するために円城塔言葉ねじ曲げた、ということはご理解いただけたのではないかと思います

藤田直哉伊藤計劃の「計劃」というペンネームに無理に意味を求めようとしたことが原因で、このような妄想を抱いてしまったのではないかと僕は妄想してしまますペンネームペンネームです。伊藤計劃プロジェクトという呪いSF界にかけたなんていうのはただの被害妄想しか思えません。

2015-03-16

電車の中での出来事なんだけど、朝のラッシュの時に運良く座れてやった!と思ったら、隣に座ってるおじさんが鼻をほじりだした。

しかも、結構奥まで指つっこんで、鼻毛とか抜いちゃってんの。

何なの?何なの?

文庫本読みながら、ものすごい鼻ほじってる。

もちろん、ティッシュやハンカチで指を拭くわけでもない。

ここはあんたの家じゃないっつーの!!

しかも、時々指を口の辺りに持っていったり、

文庫本持っている方の手になすりつけたりして、もううんざり

気持ち悪いから、せっかく座れた座席だったけど、座るのやめてとなりの車両に移ったわ。

何なの、ほんとに。

男性陣、気持ち悪いから止めてほしい。

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