某所で
小説には、単行本と文庫本という形態があります。この2種類について、読者さんから多いご質問は、「どうして最初から文庫で出してくれないんですか?」
というお題に
例えば電車。鈍行は安い。しかし、時間がかかる。移動に時間をかけたくない人は、特急を使う。つまり、時間をお金で買っている。「早さ」というサービスを受けようとすると、その分お金がかかるのである。本も同じだ。単行本は高いが、発売と同時にすぐ手に入る。文庫は廉価だが、手に入れるのは数年先になる。
この読者からの質問の主旨は「本の値段って高くないですかもっと安くなりませんか」ですよね。
作家は、安くならないよ、だって特急だから。って言うんですけど、かつて「本を読む行為」って、たしかに読者を新宿から小田原まで連れて行ってくれるようなものだった。と思うんです。だから「特急で行くなら普通で行くより高い料金払ってもいい」と思えた。
それが、最近では-作品の内容云々ではなく、「本を読むという行為」そのものの地位が、相対的に下がって-新宿から、せいぜい下北沢にしか行けない。ような体験になってしまっている。
だとしたらなるほど特急に乗る必要なんかないんで、普通料金でいいんで。って利用者が言いたくなるのも、わかる。
鉄道会社もとい出版社が大事に抱いている自分たちのビジネスのイメージと、いまの利用者が持つイメージが、オダワラとシモキタぐらいに乖離していて、それに気付かないまま、昔の論理で特急料金払ってね、って言う姿勢が出版不況を生んでるんじゃないのか。
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安くしても売れる部数が変わらないというのは森博嗣先生が実際に試しておられましたね。実際安くても何も反響(売り上げ、感想)がなかったとか。
http://anond.hatelabo.jp/20151119124356 おれは安くていいからいっぱいごほんがよみたいよう
値段のことはおいといて、本の情報ってよっぽど注意していないと入ってこない。 昔は本屋行ったり新聞の書評や本の雑誌を読んだりして「むぉー。あの本もこの本も読みてえ。金が足...
Amazon「おるで」
立花隆「フィクションは読まない。人が頭の中でこしらえあげたお話を読むのは時間がもったいない」 http://anond.hatelabo.jp/20151118225408