はてなキーワード: 在庫とは
喋るタイプのコミュ障とは、喋りかけると「アッアッ…」となる一般的なコミュ障の真逆で喋りかけると
「あ、お疲れさまですーーー昨日の夜の話なんですけどー、私遅くまで残業していたのでお腹が空いちゃって、気づいたら11時になってたんで、仕事を『ヴァーーーーーーーッ!!』って片付けて机片付けて鍵閉めて今日は頑張ったから焼き肉にしよっかなぁ~~~って街を『ヴァーーーーーーーーッ!』って歩いてたら…」
てな具合で気が済むまで自分語りをし続けるような人のことを示す。
上の書き方だと早口で喋っていそうだが、実際はむしろテンポが異常に悪い。幼稚園児がママに今日あったことを頑張って喋ってるようなイメージだ。(あとなんか擬音が異常に多い)
話を組み立てる技術が致命的になく、上の例も要約すれば「昨日頑張ったから焼肉行こうとしたけど寒かったし出汁の匂いに負けてうどん食べた」でしかないことを長々と喋り続けるのである。ちなみにいまのところ最長記録は@20分ちょい。
彼はとにかく自分語りをし続ける。上司が外出したのを確認するや否や話を聞いてくれる優しい人を見つけて喋る喋る喋る。
サンドバッグ(話を浴びせる相手)のリストを脳内にこしらえているらしく、チャンスさえあればフロアを駆け回り片っ端から昨日あったことやうんちく披露を気が済むまでし続ける。最近サンドバッグの1つにあまり近寄ってないのでどうも殴りすぎて壊れたようだ。
彼はフロア中に響き渡るくらい声がでかい。なのでサンドバッグでなくとも強制的に酷い話を何度も聞かされることになる。しかも全サンドバッグに同じ話をするのでサンドバッグの在庫分だけ話を聞かされ続けることになる
彼は自己アピールがとにかく激しい。「今日残業中に気づいたことなんですけど」「私が休日に出勤たときに対処します」「私は四国民なので~~だと思います」のように1言目にボクチャンアピールを挟みまくる。お客さんがくれた上等なみかんを「ちなみになんですけど~~~愛媛県民は親戚にだれかしらみかん農家が居るのでみかんを買わないんですよ~~~」って一人ひとりに言って回りながら配ってるのを見てこいつは本当に頭がおかしいんだなと思った。
彼は話の腰をへし折るのが上手い。同僚と読んでる漫画の話をしていたら高校の頃切手の収集に月2万かけていた話デッキを手に割り込んでくる強者である(もちろん彼一人で喋りまくるので『会話』はここで終わる)。もう前科2桁犯なので、彼が横にいるときに他の人と会話をするのはやめた。
彼は友だちが多い。色々な大企業に友達が居るらしい。「この件に詳しい友だちが居るので『休日に』聞いてやっときます~」みたいなこともちょくちょく言ってるし、「増田さん△△大学卒なんですね、私△△大学の友達いっぱいいるんですよ!」って話しかけられたこともある。その割に自分語りの中に友達とどこかに行ったり何かをした話が出てこないのが不思議である。というか友達達は君の話を聞いてくれないのだろうか…
子供から映画を見に行こうと強く誘われた。普段そんな事言わない子なので只事ではないというのは分かった。しかも学校が終わったらすぐ行こうとなり、公開4日目の月曜夕方に車で向かう事に。車中で子供は誰が行ったとかと話をしてくれて、かなりの数のご家庭が映画館に足を運んでいるというのが分かり、何この鬼滅って?なった。
この時自分は漫画もアニメも全く見ていない、鬼滅初見が映画館という状態。平日、コロナ禍の中での映画館なのだがそれなりに人がいる。多くが家族連れで自分も巻き込まれているこの強いムーブメントに関心しながら映画が始まる。キャラクターの関係性が外見で何となく想像できるので割とすんなり見ることができた。唯一混乱したのは、小さい箱に出入りする女の子のサイズのカラクリが分からなかった事。
映画が終わり子供がこれでネタバレの恐怖から解放されたと言っていたのが印象的だった。漫画を知っている子たちにとってはネタバレでも何でもなく、数年前の話が映画となっただけで、この先の出来事も既に漫画では描写されているので、これで漫画を買えば読んでくれるのでは?と思った。
子供には色々な機会に漫画を買い与えてきたがYoutubeにプライム、dアニメ、スイッチでエンタメ時間が満杯なので、中々興味を持って漫画に接してくれない、読む機会はほとんどなかった。これは中々悲しい事で、自分の仕事が漫画にそう遠くない業界にいて、プロとして活躍する知り合いもそれなりにいるし、漫画があった事で自分が仕事にありつけたという思いもあり、どうにか子供には漫画が読めるリテラシーを与えたいと願っていたのだが、そう簡単には行かない所が今の子供の時間消費で、漫画業界の危機。だが今はチャンス。映画の先の話は漫画しかない。アニメ、映画を見ていれば、既に知った話として読むので漫画に入り込みやすいはず。なので即次の日の仕事帰りに3巻までを購入。
読んでる、読んでるぞ。やっと読んでくれてる。
読み終えた子供に次どうするか聞いてみると、こちらの願い通りに欲しいと訴えてる。じゃああなたの貯めたお年玉で買いに行こうとなり、週末近所のTSUTAYAへ。無い。あれ?ってなってちょっと離れたモールの書店に行くと6巻まで置いてあり、3冊を抱え子供が自分のお金で購入している。これ、やらせたかった事。楽しみが詰まった紙存在を自らのお金で買う。Kindle買って電子書籍でもいいのだが、親のアカウントから配信なので、正確には自分のものではないし、支払いも親経由なんで間接でしか無い。直接レジで本人が支払い、漫画を手に入れる、いい経験できてるなってしんみり感動していたのだが、購入経験はここまで。興行収入10日で100億って話が出てあっと言う間に書店から消えていた。7巻8巻は映画の所なんで特にない。どうも6巻まで買えたのも奇跡的な状況なようで、早めに映画見てすぐ買ったからまだ何とかなったが、ここから先がかなり厳しそうなのは想像できた。週末子供と書店を見てももう21巻以降しかない。郊外住まいなのでそれなりの規模の書店に車でいくつかたどりつけるのだが、どこにもない。Amazon見ても他の業者の物しかなく値段も高い。仕事は電車で1時間、都内。そう言えば集英社にも近く、大きい書店もあるから期待していたがない。7巻無いなあ。
だがしかし、ここから都内と郊外の力の差が発揮される。都内は書店にパラパラと配本されていて、次いつ来るか明記している書店もあり、順番通りの購入を諦めて12巻から18巻までを何回かの来店で入手する事ができた。その間も子供との書店巡りはしていたが、もう22巻しかない所ばかりで、動きがなくなってるのが分かった。都内は20巻から22巻はそれなりにあるし、特装版も残ってるが郊外はもうない。これはいかんと20巻から22巻までを都内で購入しようとしたら棚ぼたで19巻を含めて買うことができた。これが先々週。あとは映画に関係する巻だから、ゆっくりAmazonで待つかと欲しい物リストに7巻から11巻を登録している時、11巻が購入可能になっていた。なんだよ買えるじゃんとカートに入れて購入手続きしようとしたらエラーが出て購入できない。うん?
在庫が速攻で無くなったのか、もしやキャンセルの一冊だったのか。なんにせよ、購入が可能な瞬間があったのは確か。これ頻繁にチェックしてれば買えるのでは?と何回か見ていると業者に混じりAmazonが出現、今度はカートに入れる時にエラーとなった。惜しい、急いで買えばいけそう。欲しい物リストの「すべての出品を見る」を順番にゆっくりと一冊ずつ巡回していると、ぽつっとAmazonが出てくる、がエラー。あー、なんだかポケモンGOをやっているような気分。ゲームだと思うと割と楽しい。スマホを手に取ったらチェック、スマホを置く時にチェック。そしてついに9巻ゲット。2週間後に届く事に。これ30分ほど在庫が存在していたので重版が配本されたのだろう。そしてここから3日ほどでAmazon出現の一瞬を逃さず、残り全てを買うことができた。色々な時間にチェックしていたがAmazonが出現するのは夕方から夜間にかけてが多く、自分が購入すると、在庫切れになるので、これはAmazonからの配送待ちの状態で現物を書店で発見、購入、Amazonをキャンセル、それが即在庫に反映していると想像している。いやもしかしたら配本が秒で消えてるのか?にしても一瞬だからキャンセルだとは思う。キャンセルが割と頻繁におきてるということはかなりの数の配本と配送待ちが存在しているのだろう。すごいなAmazon。
この漫画を探す件で都心書店とAmazonの強さ、郊外書店の厳しさを知った。配本数は普段の取引数なんだろうし。そして大量の人々が本を待っていて大量に重版しても消えるが、その揺れ戻し、キャンセル待ち(なのかどうかは分からんが、)一瞬購入の争いは楽しかった。こんな巨大なブーム無かったし、それに全力で乗っかったことも無かったからこそ購入の喧騒が楽しめた。
あと1週間で7巻から9巻まで届く。レジでの購入をもっと経験させたかったが仕方ない。3冊ずつを子供のお金と交換していこう。子供には家に22巻まである事知らせていない。今は6巻までを激しくリピートしている。あったな自分も、次が来るまでの読み直し。ありがとう鬼滅の刃、子供の漫画の入り口になってくれて。
ねーよw
https://ja.wikipedia.org/wiki/WETA%E3%83%87%E3%82%B8%E3%82%BF%E3%83%AB
学費メッチャ高いけどw
あとニュージーランドは医療費もバカ高いので国民でさえタイに旅行も兼ねて治療に行く
タイはまあピンキリではあるだろうけど日本より医療費は高くても日本よりまともで高度な医療が受けられることがある、らしい
歯科治療とか何周もかかる日本と違って短期集中でやってくれる、らしい
らしい、は伝聞
あとハリウッドだろうがどこだろうが、CGやコンポジット合成のスタッフなんかは当然作品単位の契約なんで、
だから、映画のCG制作を受託する企業に就職するとか、仲間を見つけてそういう会社を一緒に立ち上げるとか、会社にすることで、
映画だろうが、ゲームだろうが、スーパーのちらしだろうが、仕事をバンバン入れてかないとキツいと思う
YouTubeで無償でCGなどを駆使した高品質な短編映画を公開している人達がいるが、ああいうのも営業活動の一環だと思われる
日本で言えば、大手広告代理店やCM映画制作会社から声がかかるレベルならば食っていけるかもしれない
でもYouTubeのあの手の人達ってどう見ても金持ちのボンボンだよね
技術力はスゴいけど
打率は高め
会社にも入れるかもな
3位 転売
まあ、安定して稼げる
趣味かは知らんけどな
4位 ゲーム開発
だが、一つ作れば会社にも入れるかもね
一応経験者だけど、
5位 WEB制作
どうでもいいけどYouTubeでフロントエンドだけでイキってる動画がウザい
6位 なろう小説
当たるといいね
毎日書こう
7位 DTM
ニートが特技に上げがち
ん?
そんなことないぞ?
食っていけるほどの収入は難しいだろうけどあるぞ
これ書きながら、やっぱり普通に働くのが一番だと思うのでした
おわりー
在庫とか版権とかセルフマネジメントみたいな実務的な話じゃなくて、もっと根源的な「物語やキャラを生み出す」行為の中で絶対発生する話だから。
(「発表された作品は作者のものか読者のものか」という答えの出ない問いの中で、必然的に発生する呪詛じゃないか?)
もし増田が絶対権力を得たり法廷闘争を盾に二次創作を禁止しにくるとしたら、その振舞いは批判するが憎むなとは言えない。増田のような「作者」側からの憎しみがあることを作者も読者も互いに引き受けるしかないんじゃないかなー。
増田の苦しみについては竹本建治「ウロボロスの基礎論」でかなり掘り下げた思索が提示されているので、もしよければ増田も読んでみてほしい。
で、増田も「傷を残したい」「呪いのために書いた」と自分で告白してるほどには、「ファン及び二次創作で左右されるキャラクターのイデア」に対して現況無力でこれからも無力なわけでさー。
大体、作品解釈をめぐる作者と読者の関係なんて、「読んで心の中で思い浮かべる」時点で絶対衝突するものだし闘争(内的葛藤)が発生するものではないの?
作品を受け止め咀嚼し、自分なりに消化(昇華)する行いは二次創作よりもっと手前の「読む」時点で必ず発生するのだから、極論するとその時点から既に解釈をめぐる作者の苦悩は絶対消えないと思うんだよ。
増田は「二次創作」として語ってるけど、それをずっと手繰っていくと「読んで解釈すること」に繋がるわけで。でも作品を発表しておいて読解するなとは言えないじゃん。読解は物語を受け止める行為そのものなんだから。
もうその時点で増田という作者の苦悩も絶望も、絶対に発生するんだよ。
だから読む側としては作者から呪われ憎悪されることくらいは引き受けてもいいんじゃないのかなぁ。
創作と読解という組み合わせはそういう感情を引き起こすこともあるって。
増田の呪いくらいは引き受けて、それでも読解した以上はそのキャラクター解釈は読者のものなんだから、愛を持って二次創作はどんどんしていけばいいんじゃないかなー。
今、私も含むオタクたちの間では、物語を作り語り、受け止め楽しむことのポジティブな面ばかりがやたら礼賛されるけどさ、作者と読者には根本的にそういう「対決」の関係性が織り込まれてるってあまり考えられてないよね。そんな風潮を破壊したいって増田が望む気持ちは、なんとなくわかる。
作品を享受する側がやたらと「公式」を崇めてありがたがる割にこういう時にはワーッてなっちゃうのを見ると、版権などの意味ではない「発表された作品は誰のものか」っていう問いをもっと一人一人が真剣に考えて内的に闘争すべきだなと思う。
そこらへんの精神的闘争はもっと「読者」の側でもなされていくべきだと思うんだよなぁ。
オタクは自らの蕩尽をどう考えてるか向き合おうよ(蕩尽をするなとは言ってない)。
追記:増田、著作権を持ち出して犯罪者だ何だという方向で話をするのはさすがにダメじゃない? 増田の怒りとか呪いはそういう実務で解消できる話ではないと思うし、二次創作を規定し始めたら焼け野原にしかならないぞ。
極論、作品は読まれたらもう読者のものであって、著作権や「犯罪」のレッテルを振りかざしても、読まれた先での作品解釈のイニシアチブを増田に繋ぎ止めてはくれんのだ。実務の話ではなくね。
だからこそ増田は絶望し続けると思うけど、その怒りと呪詛は無力ゆえに最も捨て置いてはいけない。読者の側も覚えておくべきものだと思うよ。
自転車操業が破綻してやばいことになってる人とそれに巻き込まれた被害者の話を見かけて、私もグッズで破産しかけたことがあったので増田に書き捨てることにした。
数年前まで私はガチめのグッズ厨だった。推しのグッズがでる度にはしゃいで買い求める、典型的なグッズ厨だった。
コラボイベントがある度に会社を休んで初日始発に店舗に向かい、推しが出るまでランダムグッズを買い漁り、新商品が出る度にアニメイトに箱で予約しにいき、ついでにおみくじ感覚で陳列されているトレーディング缶バッジなどを買う女だった。
そんな生活を過ごしてたら当たり前だが普通に破綻したので、この記事でグッズ集めるの辞めたいな。とかグッズ買うの止められない。 なんて思ってる人の参考になれば身を滅ぼした甲斐があるので嬉しい。
今でもこのジャンルは好きなのとやめ方が酷いのでジャンルについては敢えて伏せるが、多分読んでく内にあーあそこのジャンルね。と分かってしまうかもしれない。その時はそっと心の中に閉まってくれると嬉しい。
あとグッズを集めている人からしたら信じられないような最低な手段を用いてるのでそれだけを踏まえて読み進めてほしい。
十数年前に流行った作品の周年企画でトレーディンググッズを買ったことだと思う。
それまで缶バッジすら出ないようなジャンルや作品にしかハマったことが無かったので、初めてトレーディングに手を出した。
結果、推しがでた。
と言っても記念グッズなのでこれ以上グッズが出ることもなかったのでこの時点では問題なく終わった。
今まで商業的に成功してなかったり商業化すらされてないインディーズな作品など、いわゆるマイナーな作品にしかハマってなかったのが、ある日当時大人気だった作品のキャラにハマってしまった。
右を見ても左を見ても作品のグッズで溢れかえり、コラボイベントやコラボグッズがどんどん決まっていく。
こんなことは初めてだったので、このビッグウェーブに乗らなければと思い、ナンジャタウンでコラボイベントをやると聞きつけ初日に始発で参加した。
人生で初めて推しの名前があるメニューを頼み推しのブロマイドを貰い、推しのグッズを手に入れた。
さらにアニメイトカフェなるものもやると聞き、急いで会員登録をしてアニメイトカフェに応募した。当選した。
この時点でもうダメだった気がするけど、アニメイトカフェに行った後、さらに他のイベントで限定グッズを売るらしいことを知り、他の店でコラボイベントをやるらしいことも知った。
これらに全て参加し、上限まで購入したランダムグッズ全てに推しが出たりしてる間に、いつのまにか立派なグッズ厨が出来上がっていった。
・レート文化
何が出るかわからないランダム性のグッズをよく買う人はみんな知ってると思うけど、キャラによってレート差がかなりある。
期間限定販売のグッズなどはだいたい上限が決まっており、推しがでなくても追加で購入できない。そうなるとレート差はかなり深刻な問題になってしまう。
自分の推しもだんだんレートが高くなっていったので、交換ではなかなか手に入らなくなってしまった。
ただ上限が6個まででも推しが2個はでるような運を持っていたので、自引きが一番手っ取り早く確実に推しをゲットできる方法だった。
当時はめちゃくちゃラッキーな上に推しに愛されてるじゃんハッピー。などと思っていたけど、結果的に見れば買えば出るという成功体験が積み重なって、よりグッズにのめり込む要因となってしまったと思う。
・痛バ文化
痛バという文化は正直馴染みが無かったのだけど、池袋を歩けば何かしらの痛バをいっぱい見かけるので抵抗感はなかった。
それと公式で行われるイベントで痛バを持っていると反応してくれるケースが何度か起きたのだ。
ここまでされたので勿論作った。持って歩くだけでめちゃくちゃ楽しかった。
あと交換の時に説明が省けて楽だった。
色んな理由で痛バ作りにハマり、そうするとますますグッズが欲しくなる。
・やばいと気づいた辺り
人気作品だったので毎日新しいグッズがアニメイトに並び、毎週何かしらのコラボが発表される、それらのグッズを全部BOXで買っていたので、毎月最低10万円以上は確実にグッズに使っていたと思う。イベントで九州や関西に行ったりもしたのでもっと使ってたかも。怖くて記憶を封印している。
お金持ちだったら良かったが田舎から就職を機に上京してきて日々働いてるだけの人間にそんなに金はない。
なのでこんな生活を長く続けていると、当然目に見えて貯金が減っていく。
お金は減るが、一人暮らしのワンルームの部屋にはグッズが溢れ返り、表紙を飾ったり特集が組まれた雑誌が積み上がっていく。
ある日急に実家に帰る用事ができ貯金を確認したら、旅費分がこの貯金から無くなるのは痛い。と咄嗟に思ってしまった。たいした額ではないのにだ。ここらへんでようやく「もしかして買い物依存症では?」と危機感を抱いた。
しかしそれでも推しのグッズがほしい気持ちが強かったので辞めよう。という気にあんまりならなかった。
今振り返るとだいぶやばい。
・グッズ厨をやめる初めの一歩
推しのグッズはいっぱいあるといっぱい嬉しい!という気持ちはそのままだったが、物欲は無限でもお金は有限だったのでどうにかせねばならなかった。
とりあえずまず買うグッズを絞ろうと考えた。
その頃はらしんばんやkブ等で、情報を取りこぼして買えなかったグッズをこまめにチェックしていたため、アニメイト等の全国の店舗で売ってるトレーディンググッズや、ネット販売をしていたり、何度もコラボする店のグッズは値崩れしやすく定価より安くなりがちなことを学んでいた。まずそこを買うのはやめようと決める。
トレーディングで推しが手に入るか分からなくても、どうせ半年経てば定価以下で店に並ぶ。その時好きなだけ回収したらいい。今はこらえよう。
都内でしかも期間限定のグッズはあんまり再販しないから後々手に入り辛い。
みたいな色んな人の反感を買いまくる取捨選択の仕方で買うグッズや参加するイベントを色々選んでいった。人気作品だからできた酷いやり方だと思う。
その当時は自業自得で破産しかけるのをなんとかするのに必死だったため許してほしい。
・好きな絵柄のみを買う。
後々手に入りにくいグッズだけを買うと決めても、作品が本当に人気があったのでそれでもグッズは買いきれないくらい出てきた。
ひどい時は同じ日に別々の場所で期間限定のコラボが何個も重なっていた。
今までは相互代行などで手に入れていたがそれをやめようと思ったのだ。
なので、自分の中でのピンとくる推しの絵柄だけを買うことに決めたのだ。
グッズは基本的に原作絵のままだったので、推しちゃんどれもこれも可愛い〜!となり全部欲しくなったからだ。
デフォルメ絵のグッズを買うのを辞めるようになったくらいである。
予約商品をBox購入する時にツイッターで枠を譲る文化があることを知ってる人は多いはず。グッズ厨をやる上で利用したことがない人も少ないと思う。
私も勿論利用していた。しかしお金がどんどん消えていく中で未清算の取引がいくつも残っているのはリスクがでかすぎる。
余裕が少しでもあれば間違いなくグッズに使う。と自覚していたのと、いざ取引の時までにお金があるか分からない。という危機感があったので、予定を前倒して支払える取引は即座に支払い、まだ時間がかかりそうな取引分は全て現金に変えて名前を書いた封筒に隔離し、発売されるまでファイルにまとめて本棚に隔離することにした。
相手が取引を無視して飛ぶことよりも自分が注意喚起される立場になりかねなかったからだ。
それとお金がないストレスで先送り癖が復活してきたので郵送での交換や代行もやめた。
自論だけどExcelなどで在庫とお金の管理が出来ない人はお譲り側に回るのは向いていないのでやめた方がいい。私は向いてなかった。
あと郵送交換もトラブルが起こりがちなので心身が健康な状態でないなら控えた方がいいと思う。
単推しだったのと部屋を圧迫する原因にもなるので、購入した推し以外のグッズはその場で手放すことにした。
これはあくまで体感なのだけど、推し以外のグッズを手放したい時は初日が一番手放しやすい。
購入枠の抽選で外れる人も多い。購入枠が当たってもそれまでに売り切れることも多い。
そうなると買いたくても買えない人がでてくる。
そんな状態の中で現地で買った絵柄を定価で譲る募集をかければ比較的すぐに決まるのだ。
ただ購入の時間以外で会場付近でたむろするのは当たり前に迷惑になるので、近所で時間を潰せる場所をあらかじめ調べておいたほうがいい。
・クレカの利用をやめる
頑張れ来月の自分!などと言いながらクレカをばかすか使っていたので使用をやめた。
買い物依存症に陥ると、クレカは魔法のカードになりリボ払いで地獄に直行する。という話をよく聞いていたので出来た判断だった。
心のストッパーが壊れていてもヤバイ仕組みを分かってさえいたら止まれる時もあるので、教育は大事だなと思った。
クレカを封印してもネット決済などでクレカが必要な場合もあるので、代案としてデビットカードを利用することにした。
その場で引き落としなので使いすぎることを防ぐ目的だ。デビットカード専用の口座を作ってそこに5万円だけ入れてその中でやりくりするように心がけた。そしてその範囲で3ヶ月続けてやりくりをできたら5千円単位で予算を減らしていくことにした。
アプリで残金をすぐ確認できるので数字に弱くても管理がやりやすいのも良かった。
私は作品のキャンペーンがきっかけでマルイでエポスカードを作り、そのままグッズ購入用のカードとして使っていたので、万が一使った時は決済額が確定したら即座にマルイのカウンターに行き、現金で利用分を清算することにした。
数字に弱いため、引き落としではどれだけ使ったかピンとこなかったためである。
・推しがでなくなる
それまでずっと何を買っても上限さえ購入したら推しが複数でていたのに、ある時から全く出なくなったのだ。
たまにでても1個。交換はレートの問題でなかなか決まらない。転売はもちろん利用しない。
そうなるともう一度上限まで買うしかないのだが在庫がそこまでもたない。
この辺りで「買った中に私の推しがいる」という快感を求めてグッズを求めていたのでは?ということに思い当たった。
気付いたら何故か気が楽になり飢餓感も薄れていった。
・引越し
上記のことを行っている時に諸事情で都内から隣県に引っ越すことになった。
思うにこれが一番効果があった気がする。
23区内ならどこでコラボをやろうが始発で5時台につくような場所に住んでいたので、物理的に距離が遠くなると現地に行く億劫さがすごかったからだ。
今まで徒歩込みで30分で行けたところが電車で1時間以上かかり交通費も倍以上かかる。
現地についても抽選で外れるかもしれない。
そうすると一気に億劫になったのだ。
けれど一度行かなくなると、どんどん冷静になることができた。
あと今買わなくても過去に手に入れた推しがこんなにある。そう思うとかなり気が楽になった。
・新しい趣味を見つける
しかしグッズを買いまくった後遺症か、お金を使っていない状況に違和感も出始めた。
おそらく依存症の症状の一つだったと思う。
なので気を紛らわすために新しい趣味を作ることにした。
新しい趣味ならやはり推しに関することがいいな。そう思い、絵を書いたり文章を書いたり色々チャレンジをしてみた。
ソシャゲや限定グッズの絵で推しが色んな服を着ていたのをフェルトの生地で再現することにハマったのだ。グッズ厨だったので家に資料はいくらでもあった。
依存症になりやすい人間は依存先が多い方がいいとは思うけど、私は著しくズボラなので趣味すら管理ができなくなるのを考えて数個にしている。
・最後に
私は依存心が強いタイプだったので、手っ取り早く別ののめり込み先を見つける選択肢をとったが、本来ならしかるべき施設に行って適切な治療が必要な症状だったと思う。
一応、もしまた似たようなことに陥った時は病院に行こうと近隣の精神科をピックアップしている。
最初は私がルーズで自制心がないのが全てダメだと思っていたが、自転車操業で破綻した人や、流れてくる色々な注意喚起を見るに、私のような人はかなり多いのではないかと思うようになった。
推しがかわいいことに夢中になると人生踏み外してることに普通に気づかないよね。崖の底に叩きつけられてから気付くよね。
幸い私は後戻りできるギリギリの位置でやめることができたのだが、多分きっかけがなかったら間に合わなかったと思う。
なので書き捨てのつもりで書いたこの記事がグッズ買うの辞めたいと思った人の参考になってくれたり、やばいと気付いてない人がやばいと気付くきっかけになってくれたら普通に嬉しい。
go toイートのせいで大変な日々が続いていた。チケット発券一件につき15枚もの券がプリントされる訳で、発券完了までに時間がめっちゃかかる。その間レジは停止している。あっという間に会計待ちの為に長蛇の列ができる。
当店は、オーナーがチケット用紙のロール一本で何件ぶんのgo toチケットを発券できるのか計算し、沢山のチケットロールの在庫を確保していたので、まだよかった。
チケット発券に来たお客様によれば、近隣他店には、チケット用紙不足によりgo toチケットの発券を休止している所がいくつかあるという。そのせいもあるんだか、当店にはやたらめったらチケット発券のお客様が多い。
チケット用紙の確保には積極的だったオーナーだが詰めが甘いところもあって、チケット受付をレジ2台のうちの一台に限定するという対策を取らなかった。そのせいで、両方のレジに同時にチケット発券のお客様がやって来て混乱が起きることになった。オーナーは「受付はレジ一台だけにしてくれ」と口で言うだけで対策は何もしないので、チケット発券のお客様はせっかく順番が来たのに隣のレジに誘導されるということがあったりして、揉め事が多発した。
あー疲れる。
転売についての議論のたびに「商社だって中抜きしてるじゃねーか」という意見が出てくるのでここで反論をしておきたい
■「中抜き」ではなく、「売掛金回収リスクを負う」ことに対する対価としてのフィー
増田食品が新しくカップラーメンを開発し、全国のスーパーに販売を行うとする
スーパーは現金取引はしてくれないので、掛け(月末締め翌月末現金払い)だったり手形での回収となり、増田食品は売掛金の回収リスクを負うこととなってしまう
増田食品に全国のスーパーの支払能力を調査することは難しい そこで間にはてな商事(商社)に入ってもらうわけである
増田食品は1~2%程度の手数料を払うかわりに、与信管理を全て商社に丸投げすることが出来る
仮に販売先のスーパーが倒産したとしても、増田食品ははてな商事から代金を回収するため影響を受けることがない
■長期プロジェクトの期間中のリスクを引き受けることの対価としてのフィー
国内企業が億単位の大型機械を発注した場合、発注から納品まで1年から1年半程度かかる
代金は「契約時金」「中間金」「竣工時金」の3回に分けて支払われるわけだが、1年から1年半の間買い手売り手それぞれにリスクが生じる
まず買い手のリスクとして、「代金は払ったが、完成までの間にメーカーが倒産してしまい、機械が受け取れないリスク」がある
売り手のリスクとしては、「機械は完成したが、買い手が倒産してしまい代金が全額回収出来ず、完成した機械も誰にも引き取ってもらえないリスク」がある
この場合、間にはてな商事が入り、買い手売り手ともにはてな商事と契約することになる
仮に買い手が途中で倒産すれば、はてな商事が代金を支払って機械を引き取り、新たに機械を買ってくれる企業を探す
売り手が途中で倒産した場合には、製造途中の機械をはてな商事が引き取り、新たなメーカーを見つけて完成まで漕ぎつける
こういったリスクを負うことで、商社は相応のフィーを受け取っているわけである
■メインコントラクターとして海外企業の与信管理&プロジェクト期間中のリスクテイク
どの総合商社にも船舶営業部は存在する 日本の商社の特徴がフルに発揮されている案件はやはり船舶建造プロジェクトであろう
世界の中でバルクキャリア(ばら積み船 石炭やら小麦やら要はなんでも運ぶ船)を建造しているのは日本、韓国、中国の3ヵ国
ヨーロッパ(主にギリシャ)やアジアの船主から日本国内の造船所に対して発注が成されるわけだが、双方ともに相手の財務内容を完全に把握しているわけではない
そもそも船舶案件の場合、バルクキャリアであれば一隻20~40億円程度、大型コンテナ船ともなれば1隻100億円超になる
そんな巨額の案件で「発注して一部支払ったはいいけど造船所が途中で倒産した」「受注して船舶建造してるけど途中で船主が倒産した」なんてことになれば間違いなく連鎖倒産である
そのため、メインコントラクターとして全てはてな商事が主契約者になり全ての責任を負うのである
仮に海外の船主が途中で倒産したりキャンセルしてくれば、はてな商事が代わりに代金を払って船を引き取り、新たな買い手を探す
逆に造船所が倒産した場合には、船舶建造を引き受けてくれる新たな造船所を探し、必ず工期までに完成させる
商社はこれだけのリスクを負っているので、当然のことながら1案件あたり双方から数千万円単位のフィーを受け取っている
(商社抜きで直取引をやるケースもあるが、海外船主からのドタキャンやクレームによる引取拒否で経営が傾いてしまった造船所も複数存在する)
商社なんて商品を右から左で暴利貪ってんだろみたいな意見があるが、商社の実態を正しく理解し、
「リターンを得るためにはリスクを負う必要がある 商社の利益はリスクを負った結果の報酬である」ということを理解して頂きたい
あ、でもスーパーゼネコンの丸投げとか某広告代理店の丸投げとかはありゃ完全にただの中抜きだからね 思いっきり叩いてやってください
【追記1】
商社の場合仮にソニーがプレステ5の製造を中止したら他のメーカーに作らせるっていうまでのリスクを負ってるの
それを同等のリスクだと思ってるの?
⇒「頭悪いブコメ」という表現は不適切でした 「的外れなブコメ」に訂正させて頂きます
【追記2】
クレジットカード会社ですら3~5%の手数料取ってるので、商社が1~2%ってのは低すぎですね 実際にはもっと取ってると思います
自分の商社機能に関する知識はビッグコミックスピリッツ「なぜか笑介」(聖日出夫)で得たものが大半なので実態と異なる部分も多々あると思います
switch(本体)が買えた。初期に買いそびれて以来2年近く過ぎて、ようやく買えた。
初期に買い逃した時や、転売ヤーが出始めた頃は、まあ半年もすれば落ち着くだろうと思っていたのだが、まさか2年待つことになるとは。
何度も何度も抽選に落ち、なかば諦め状態にあった私に降ってわいた幸運。
ヤマダ電機の人、仕入れ担当の人、運送業の人、ニンテンドーの人、その他かかわった皆様に感謝申し上げます。
購入できたのは、とある展覧会のため遠出した日のこと。美術館のすぐそばにヤマダがあったので、帰り道にダメ元で電話をしてみたところ、なんと色を選ばなくていいなら最新モデルの在庫があると言う。
転売対策か、電話での取り置きはやっていないようなので、ヤマダ電機に駆けつけてゲームコーナーに向かう。
そこには、地元ではもう何年もお目に書かれていないswitchの交換券がたくさんあった。ついでにswitchを買いたいと思うきっかけになったリングフィットネスもあったのでダミーのパッケージを手に取る。
浮足立ちながらレジに向かうと、先ほど電話をくださった方ですか、とレジのお姉さん。どうやら電話で応対してくださった方のようだ。
そうです、でもまさか本体があるなんて、本当にうれしいです、としどろもどろに返すと、最近は在庫が回復しつつあるんですよ、と返される。
転売ヤーはあまり来ないのかなと同行者と話していると、来るには来るが、顔を覚えているので店舗側で対策をしているらしい。ありがとうヤマダ電機、おかげで手にすることができました。
レジのお姉さんは本当に丁寧な方で、補償に関する説明やアプリのダウンロード、保証書を補完する袋までサービスでつけていただいた。
FFの販促で作られたらしい袋で、会社が違うのでアレですが、とお姉さん。これ、DQ11も一緒に買ってたらネタになったのかしらと思わないでもない。
ハードとソフトの方は入る袋がお店になかったので、マイバッグにどうにか詰め込む。
店頭掲示のマッサージチェアで溶けている同行者を引っ張って、コメツキバッタのように頭を下げながら退店した。
家に帰り、switchの箱を開ける。ゲームでもなんでも、箱を開けて内容物を確認するこの時が一番楽しい。
switch本体は、思っていたより小さかった。欠品がないのを確認したら電源を入れ、設定を済ませていく。
いよいよリングフィットを開封。リングコンを押し引きしてみるが、なかなか力が要りそうだ。
カセットを差し込む場所が一瞬わからなくて戸惑いつつもなんとか起動し、ジョイコンの設定にうつる。
動きやすさを考えて短パンで始めたのだが、もものバンドは運動中にわりとずり下がるので、太ももがゴリラな人間は滑りにくい素材の長ズボンをはいたほうがいいと思う。
押し込む力は、全力で挑んで68。強いのか弱いのかよくわからないが、これが今後の基準になるようなので、もう少し弱くしていた方がよかったかもしれない。
上半身のみ鍛えて下半身がおろそかになっているのをチキンレッグと揶揄するが、その逆で下半身は岩石のごとくキレキレなのに上半身は贅肉の塊である私は、決定ボタン代わりにジョイコンを押し込む操作の連続で死んだ。
運動負荷は23からスタート。1,2面は特に困ることもなく、スクワットと椅子のポーズの大腿筋コンボで敵を蹂躙していく。
リングフィット以前から日常的に200回ほどスクワットをしているので、太ももだけならMAX負荷でもよかったかもしれない。オラッ退散ッと念じながらスクワットを繰り返すのもなかなか面白い。
ドラコ戦にて、初めてバンザイプッシュを選択。上にも書いたが上半身が虚弱な私はここで死ぬ。上半身にストレッチパワーがたまっていくのを感じながら、早くお死にと念じまくる。部位別に負荷の度合いが選べたらなあと思いながら、既定の回数を終える。
腹筋ガードののち、今度はニートゥチェストを選択。腹筋は足ほどではないがまあまあ鍛えているので、やすやすとニートゥチェストでとどめを刺す(刺せない)。不穏なセリフを残して去っていくドラコの背中を見送る。
心拍数を計測したところ、リングにまだまだ余裕があると言われ、負荷は27に。そのまま2面に進んでみると、なんか技の回数が増えている!
運動負荷は、運動そのものの内容ではなく回数の方に影響するらしい。スクワットと椅子のポーズは多少増えてもなんてことはないが、バンザイプッシュは無理。死ぬ。
それととにかく上半身が雑魚なので、宝箱やジャンプがなかなか難しい。上半身を重点的に鍛えねばなと痛いほど理解する。
走るとすぐにバンドが落ちてしまうので、移動時の足踏みはスクワットにするかなあなどと思いながらストレッチを終え、牛乳とささみでタンパク質を摂取。
あらためて、こんなすごいゲームを作ってくれたニンテンドー様、在庫を転売ヤーから守ってくださったお店の人たち、流通に尽力してくださった運送業の人たちに感謝のシシースクワットを捧げます。本当にありがとうございました。
メーカーが考えてるのは「少なすぎて機会損失になるのは嫌だ」「でも多すぎて在庫を抱えるのも嫌だ」だろ。
あとはゲーム機に限って言えば、
量産が早すぎるとチップの性能は低くなるので、
適切なタイミングで量産化に入らなければならないってあたりか。
僕はPS5を買えませんでした。転売屋のせいです。もう、とにかくムカついて2~3日くらい眠れませんでした。そして転売屋を憎みながら考え続けました。転売とはなんなのか! そしたら、ようやく答えらしきものにたどり着きました。
モデルを作ってシミュレーションしてみます。ただし、人数とか価格は実情がわからない部分があるので、完全に仮のものにします。
まずは、転売屋のいない世界について考えます。100人の人が居て、PS5が発売されたらそれぞれが1万円~100万円未満の値段なら買いたいと思っているとします。1万円未満なら買いたいと思っている人が1人、2万円未満なら買いたいと思っている人が1人、・・・、99万円未満なら買いたいと思っている人が1人、100万円未満なら買いたいと思っている人が1人、といったような100人です。PS5が無料だったらすべての人が買います。PS5が1万円なら、99人の人が買います(1万円未満なら買いたいという人は買いません)。99万円だと1人だけ買います。100万円だと誰にも見向きもされません。100万円未満ならPS5を買いたい人は、富裕層でお金が余っているのか、お金に余裕はないが熱狂的なPS5のファンのどちらかでしょう。とにかくどちらの理由でもいいので、100万円未満ならPS5を買いたいと考えています。
そのような状況で、PS5の在庫が45個で、ソニーが10万円で販売したとします。このとき、 PS5を買いたい人は90人に対して、PS5は45個しかありません。2倍の倍率で争奪戦となります。
100人のPS5を獲得する能力が等価なら、90人のうちの45人に均等にPS5が行き渡ります。11万円未満なら買いたいと思ってる人は妥当な価格だと思って購入し、50万円未満なら買いたいと思っている人はPS5安くてソニー神!と思うことでしょう。
平和な世界でしたが、100人のうちPS5に興味がなかった10人(つまり、10万円未満じゃないとPS5を買いたくない人々)が転売屋になったとします。さらに、彼らはPS5の獲得能力が極めて高く、1人につき3台ずつPS5を購入するとします。10人の転売屋と90人のPS5を買いたい人々の間で、一体何が起こるでしょうか。
転売屋によって、45個あったはずのPS5は15個に減ってしまいます。買いたい人は90人のままなので、競争の倍率は6倍まで跳ね上がります。本来2倍の倍率で買えたものなので、転売屋のせいで本当に買いたかった人が大きな害を被っていることになります。
さて、PS5を3台ずつ買った10人の転売屋はこの後どうするでしょうか。彼らはPS5に興味がないので、これを誰かに売る必要があります。問題はいくらで売れるのかです。もっともPS5に高値をつけている人は99万円でPS5を買ってくれるので、99万円で売りたいと考えます。しかし、10人が30台のPS5を99万円で売りに出しても、買ってくれるのは1人だけで29個のPS5が余ってしまいます。PS5を買う人がちょうど30人になる価格は、70万円です(実際は市場に出回った15台のPS5を買えている人もいるので、もう少し安くなります)。よって転売屋は、最初は95万円程度の高値でPS5を売ろうとし、最終的には70万円ですべてのPS5を売り切ります。PS5の本来の価格10万円の7~9.5倍の値段で取引されていることになります。近年メルカリでよく見かけている光景ですね!
転売屋は徐々にPS5を安くしていくので、売り切るには時間がかかります。少なくとも発売日当日には、45台販売されたPS5のうち30台は箱に入ったまま眠ることになります。転売屋は早くPS5を売ろうとしますが、それでもすべてのPS5を売り切るまでに数ヶ月かかる可能性は十分にあるでしょう。ソニーは使ってもらうため(ソフト等の販売で収益を得るため)にPS5を安く販売しているので、ソニーにとっても転売屋は害悪だと言えるでしょう。
ここまでの転売屋の影響のまとめです。
最後に、転売屋から70万円以上でPS5を買った人は損をしているのか、について軽く考えておきます。シンプルに考えると、10万円で買えるPS5を70万円で買ったので、60万円損をしているように見えます。しかし、「10万円で買える」には落とし穴があります。転売屋が居ない世界でも、PS5の購入倍率は2倍でした。つまり、もともと10万円で確実に買えるわけではないのです。それを、「70万円出せば確実に買える」という事実から「10万円出せば確実に買えていた」という誤った推論に陥いらないように、注意が必要です。
PS5、安過ぎると思いませんか? どうしてこんなに安いのでしょう。「ハードウェアを赤字で販売し、ソフトウェアで利益を得るというソニーの戦略である」という答えが一つあります(任天堂も同じ戦略でファミコンを売っていたはずです)。しかし、僕らは中学校の社会の時間に「需要と供給の法則」というものを習いました。供給より需要が高ければ値段が自然と上がり、需要と供給が成り立ったところで価格が決まる、と。PS5は需要が供給の2倍という需要過多の状態なのに、なぜ価格が上がらないのでしょうか。
そこには、「希望小売価格」という暗黙の了解があります。ソニーがヨドバシカメラなどの小売店や消費者へ、PS5の価格の目安は10万円ですよと伝えているのです。法的には希望小売価格以上の値段で販売をしても構いません。むしろ、ソニーが定価以上の販売にペナルティを与えたりすると、独占禁止法違反です。
このリンクにも、『日本では、商品を製造したメーカーは、一度、その商品を卸業者や小売業者に販売するときに「この商品は、希望小売価格で売ってください」とか「値引きはしないでくださいね」といったお願いをしてはいけないことになっています。』と書いてますね。
じゃあ、なぜヨドバシなどがPS5を希望小売価格で売るのかというと、それが暗黙の了解だからです。消費者の多くは、PS5の希望小売価格10万円を定価だと思っており、それ以上の価格で売られていると悪徳業者だと考える人がほとんどでしょう。それが社会の暗黙の了解となってしまっているのです。
それでは、希望小売価格のない世界でPS5を販売するとどうなるかを考えてみましょう。転売屋はまだ居ないものとします。
この場合、小売店はなるべく利益を出すために、PS5を高値で販売します。45台のPS5をすべて売り切れる金額の上限は55万円です。よって、小売店は55万円でPS5を販売します。ここで小売店は転売屋より良心的で、経験も十分にあり、市場の適正価格で最初から販売できると仮定しています。
希望小売価格10万円が設定されていたときと違い、お金のある45人だけがPS5を手にすることができます。お金がない人はとても困ってしまう世界です。PS5の値段が高くて手が届きません。
希望小売価格のない世界で、また10人が転売屋に転向したとします。しかし、この世界では転売は簡単ではありません。
転売屋はPS5を調達することに秀でていて、各自3台のPS5を10万円で調達していましたが、この世界ではPS5は55万円で売っているため、「10万円で」という部分を実現することができません。そこで、「じゃあどのくらいの金額でPS5を買うのか」という姿勢を明確にする必要があります。一体いくらでPS5を購入すると転売して儲けることができるでしょうか?
例えば、転売屋が「40万円で買う」と言う意思決定をするとどうなるでしょうか。当たり前ですが、この場合PS5の販売価格は55万円なので、転売屋は1台もPS5を買うことができません。よってこの戦略で儲けることはできません。
では次に、「85万円で買う」と言う意思決定をするとどうなるでしょうか。直感的には、100万円未満なら出してもいいと思うほどの商品なので、これでも15万円の利益が出て十分転売が成立するように見えます。しかし、実際はそうはいきません。転売屋10人が各3台ずつ、合計30台を1台85万円で買おうとしているとします。このとき、小売店がPS5を45台売り切るための適正な価格は、85万円となります(86万円未満なら買おうと思っている15人のゲーマーと、85万円で買おうとしている10人の転売屋×3台でちょうど45台です)。という事で、マンマと転売屋は30台のPS5をせしめることができたのですが、問題はこの後です。PS5を持っていない残っている人は、85万円未満ならPS5を買いたいと思っている人々です。よって、85万円より大きい金額でメルカリへPS5を出品しても、在庫をさばくことはできません。85万円未満であれば売れますが、完全に赤字です。
結局この世界では、転売屋はどのような値段でPS5を購入しても儲けを出せないことになります。儲けを出すには、市場の適正価格より安い金額で流通しているPS5(例えば、店の広告代わりに安売りするなど)をどこからか見つけてくる必要があります。ただ、そこまで行くと転売と違って苦労や経験を伴う商品の「仕入れ」であり、転売ではなくて商いと言えるのではないでしょうか。
ここまでのまとめです。
希望小売価格の撤廃で転売屋がいなくなるのはわかりましたが、我々庶民も道連れでPS5が買えなくなります。これは本当に正しいことなのでしょうか?
今、メルカリのPS5の販売金額の実情を見てください。金持ちじゃないととてもじゃないけど買えない価格になっています。つまり、「庶民にPS5が買えない」ということは、すでに起きていることなのです。「転売屋が居なければ庶民でも買えるじゃないか」という主張は半分しかあっていません。転売屋が居なくても、庶民の全員がPS5を買えるわけではなく、買える人と買えない人が出てきます。これは運や調達能力に依存して決まります。
逆に、PS5が庶民でも買えるように安値を保つべきものだと仮定しましょう。その場合、日本には「再販売価格維持制度」というものがあります。この制度が適用されている代表的なものは書籍ですね。書籍は出版社が決めた定価で売り買いしなければなりません。理由は先に述べたとおり、書籍は文化的なもので、庶民でも誰でも平等なチャンスで購入できるべきだからです。また、電気水道などの公共料金も、同様の理由で国が介入して価格を決めています。
もし、PS5が再販売価格維持制度の対象となれば、定価で取引することが義務付けられますから、転売を撲滅することが可能です。ただ、PS5は書籍や水道、ガスと同様に国に価格を決めてもらうべきものなのでしょうか? 僕はそうは思いませんでした。
ちなみに、希望小売価格がない世界で庶民がPS5を買えないかと言うと、そうではありません。PS5は毎月供給されて着実に増えていき、それと比較して需要は必ずしも増加傾向にないため、販売価格はどんどん下がっていきます。発売日には買えなくとも、自分の手が届くようになったタイミングでいつか買うことはできます。
僕は、前者のほうが適切だと思います。ただ、大昔には化粧品などが再販売価格維持制度の対象となっていたようです。なので、もしかするとPS5やニンテンドースイッチ、希少なグッズなども再販制度の適用となる未来もあるのかもしれません。コロナ禍で転売されたマスクなどは、再販制度の適用に最も近いポジションにあったと言えるかもしれません。
ところで、転売屋から物を買っていいかですが、転売屋には腹が立ちますが(PS5欲しい)、以下の理由で買っていいんじゃないかと思います。
最後に、僕が転売屋をどう思っているかですが、適正価格より安くPS5が売られているのでバカでもできる行為で、何も知性を感じないし生産性もない行為だなあと思ってます。つまり、転売屋は嫌いです。
僕と同じ主張をしている人はこの人くらいかなーと思いました。まる。
仕事は供給側で、間に代理店やブローカーが入る仕事をしていて、日頃なんでこんな奴らが何十%の売り上げを持って行くんだと思ってる立場だけどなぜps5の転売はNGで他の仲介業には(少なくとも、名目上の)意義があるのかを教えてやる。
販売権を取って物を輸入して日本で代理店をやったり、仲介をやってる連中に対して最終顧客が上乗せで払っている(あるいは、一時供給が代理店手数料なりブローカレージの)金は何かというと、輸入とか物流とか手間賃だけじゃなく、仲介が取るリスクに対しての金である。
だから最終顧客にハンドオーバーするまでの間に何かあれば仲介が責任を取る。そのためにリスクを自家保有したり保険化したりして、その費用が手数料で上乗せされてるわけ。
販売権とか言って、日本での小売を独占する輸入代理店はクソだが、そのリスクを自分で取る人なら直接個人輸入すればよい。今時大抵のものは個人輸入できる。ところがPS5の転売屋は何もサービスを上乗せしない上にこの個人のアクセスをも阻害してる点でとても悪。
一方金融や不動産の仲介業はリスクに加えて情報提供とカスタマー管理で金を取ってる。マーケットは個人や個別企業にアクセスさせると煩雑すぎてハンドリングが面倒だからこれはむしろ供給側に利点がある。
PS5の転売屋はなんにもリスクテイキングしてない。在庫を抱えるかどうかの自分の内部のキャッシュの話だけで、製品になにがあっても責任をとっちゃくれないし、ソニーは個別の客にアクセスさせるために既に小売りに卸しているので、小売から最終顧客に割って入るのは完全に無駄で、ゼロの労働について手数料と称して金をただどりしている。
ところで、海外のセレブとかフットボーラーとかには、彼らの謎の取り巻きがいて、ps5が欲しいなあ新しいスマホが欲しいなあというとそういう連中がいち早くネットワークを駆使して手に入れてきてさらに特別仕様にしたりする。故障したらもちろん駆け回ってなんとかしたりする。セレブ本人はいちいち買いに行ったり契約したり面倒なことはしたくないので、これはwinwinの関係で、転売屋が正当化される余地があるとしたらそういう御用聞きみたいな仕事だけだと思う。