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はてなキーワード: 四部とは

2018-03-07

anond:20180307145623

なんど砕けても直す、なんど挫けても立ち上がる、逃げられても逃げられても追い続ける、その精神の在り方が第四部テーマじゃないのか。

「砕けない」だと第三部の承太郎のようなあらゆる危機を表情ひとつ変えずに乗り越えてしまヒロイックキャラクター想像してしまう。

2018-01-06

anond:20180105234421

「優れた風俗小説は、時の流れを乗り越えると時代小説として生まれ変わる」


しか金井美恵子文庫本解説で評者が言ってたことだけど(目白四部作だったかな)、

これ映画でも音楽でも何でもいえるよね


やがて古くなれば価値が薄まるものだとしても、その瞬間は大切だったことってあるでしょ

モノそれ自体じゃなくて、モノにまとわりつく感情を保存するために、

作品なかにモノとして描いて記録しておく意味はあるんじゃないか


この考え方は大森靖子作詞スタンスとも重なるなあと昔思った

荻上

大森さんの歌詞の中には

現代的な固有名詞でおそらく数年経てば古びた歌詞になるであろうというようなものというのが

しろ選択されて、今の風景としてあったりしますよね?

それはやっぱり意識的なんですね。


大森

はい、そうですね。「自分風俗資料になりたい」と思っているので。

http://www.netapod.com/2016/09/blog-post.html

2017-06-24

https://anond.hatelabo.jp/20170624084517

現代都市舞台」ってのは何の特徴もない設定だから

因習残る寒村とかだったらちゃんと説明するけど。

ジョジョ四部なら「少年漫画」「超能力高校生たち」「殺人鬼が潜む町」というところだけ押さえとけば。

むかしむかし、あるところに

疑問に思ってることがあるんだけどさ

たとえば「ジョジョの奇妙な冒険(第四部)」を知らないという人に内容の説明をするとき、俺は最初に「現代(連載当時)の宮城県仙台市モデルとした架空地方都市舞台で…」という風に、まずは作品時代場所をおおまかに説明するんだけど、同じようにやってる人をあんまり見たことがない

なんでだろ?

スタンド」すら知らない人にいきなりクレイジーダイアモンド能力説明とか始められてもわかるわけないじゃん

2017-04-18

20170406_ミュシャ

ちょうど仕事の谷間も時期だったので、衝動的に有休を取って平日の昼間に六本木国立新美術館まで行ってミュシャ展を観に行った。

連休にぶつかると混雑は必至なのはわかっていたので、そうなる前に観に行きたいと思って行ったのだが行って正解だった。

はいえ、平日にも関わらずそれなりに人が多かった(ちょうど草間彌生展も同時開催してたので、そちらの客入りの影響もあったのかもしれないけど)。

少し前のNHK特番を見て予習したのだが、やはり生で観るのとでは迫力が全然違った。

まず、ミュシャの画風がスラヴ叙事詩とそれ以前(パリポスターとか広告絵を書いてた頃)で全くの別人のようで大変驚いた。

スラヴ叙事詩はそこに描かれた苦難の時代を生きるスラヴ人眼力の凄まじさに、まさに射竦められる心地がした。

「残りの人生スラヴ民族のために捧げる」というミュシャのの真摯姿勢が感じられた。

一般的ミュシャイメージといえば、パリ時代サラ・ベルナール舞台ポスター代表される作品群だが、これはこれでもちろんよかった。

花と女性四部作に描かれる女性官能的だけど、決して下品ではないエロティズムが魅力的だった。

「花と女性」だけでなく、宇宙的なモチーフ(太陽・月・六芒星星座)も取り入れられてるのも特徴的だった。

故郷チェコ(当時はチェコスロヴァキアか…)に戻ってからパリ時代ポスター画みたいな作品をいくつか描いているが、

そこに描かれる女性は少し趣が異なる、スラヴ系特有の丸顔が特徴的だった。

朝の10時半頃から昼過ぎの14時までゆっくり鑑賞することができて満足した。

帰りは遅めの昼食を東京ミッドタウンの中の店で採った、新宿にもあるだし茶漬けえんで冷汁を食べた。これは美味しかった。

後はついでに近くにあった日本酒ショップで取り扱ってる日本酒三種の試し飲みセットを注文したがこれは正直微妙だった。

保存のせいなのか…どれも苦味が気になってしまい味に違いがあまり感じられなかった。

2016-12-28

こんなこと、ジョジョ好き公言してるアカウントで書けないのでここで。

私はジョジョ4部がかなり好きではないし、特に最後が嫌いだ。アニメを観て本当につくづく思ってしまったんだけど、いまいち自分でも納得ができてない。なんでこうなった。

もちろん「ジョジョの中では」という枕詞つくし、個々に好きなエピソードもある。その上での話。ただの感情論。まとまってない。

太郎でしゃばりすぎなんだよ!!!

太郎大好きと普段公言してるし実際大好きなのでなおさら言えないけど、4部って仗助が主人公(康一かと思うこともあるけど)なわけで、最後最後はやっぱり仗助に締めてほしかった。

わかってるよ、展開的に無理だろうね、そんなことわかってるけど、だって仗助をずっと主人公として応援してたの!

康一君も大好きよ、最後にいいアシストしてるのすごいかっこいい!って思うよ。だけどさ、シアーハートアタック戦みたいに「ここは承太郎と康一君のターンです」ってわかる話ならともかく、最終決戦で最後最後あのふたりにもってかれるのどうなの?

それでも康一君はまだいい、そもそも四部キャラだし一番成長してるし、彼がかっこよく最後決めてくれるのうれしい。

でも承太郎、てめーはダメだ!3部で散々活躍したじゃん!最後決めてったじゃん!あんたのターンは終わってんだよ!仗助に活躍させろよ!!!その前に散々戦ってた?そんなことはわかってる、でも吉良と決着をつけるのは仗助でなきゃ駄目だろう!!!

もう、承太郎が好きなはずなのに、活躍してる姿もうれしいはずなのに、邪魔邪魔しかたなくて妙なジレンマに立たされるの理不尽しかない。

なんでみんなあれで「4部最高におもしろかった!」みたいなこと言えるの?

仗助君ジョジョで一番活躍してない主人公じゃない?あれでいいの?満足なの?

うん、わかってる。そもそも4部は町の話だし、主人公を一番かっこよく描く、みたいな話でもない。作者もそう言ってたの知ってる。

杜王町の人々が侵食している悪に立ち向かう話なんだからそれでいいんだよ、と言われりゃ、もうまったくそのとおりだよ。

だって正直仗助君がすごく好きなわけじゃないの。むしろジョジョ主人公の中で一番気に入らない。仗助君に活躍してほしかった、とかじゃないの。むしろそういう意味なら億泰にもっと活躍してほしかった!でもそういうことじゃないの!

太郎まじうぜえ!!!

太郎大好きなのになんでこんなこと思わなきゃならんのだ!

理不尽!!!

から6部もわりと冷や冷やしながら読んだ。ああいう流れで本当に良かったと思っている。悲しかったけど。

20161229

まさかこんな愚痴コメントいっぱいつくと思ってませんでした。

しかに誤解を招くと思ったりもしたので一応言っておきますと、何人かの方が推測されてたとおり、同人界の片隅で承太郎へのキャラ愛を公言してるアカウントではさすがに「承太郎うぜえ」とか言えないという話です。本当に個人的愚痴です。

完全に私の感覚問題で、「承太郎へのキャラ愛のせいで目につきすぎてかえって物語を楽しむことを邪魔してくるんだけど、なにこの理不尽!」ということだったんだな、と読み返してみて改めて思いました。あと、そもそもジョジョが好きな方にとってかなりアレな発言をしているのも気がつきました。気に障った方には本当に申し訳ありません。反省しています

それにしても、長く続いてる作品だけあって、みなさん考察なりスタンスなりが確立されてるものなんですね。

やっぱりみんなジョジョ好きなんだなあ、読んでてとても楽しいです。ありがとうございます

2016-12-26

http://anond.hatelabo.jp/20161226133042

いや岸辺露伴吉良吉影スピンオフがあるくらい単体で魅力あるキャラじゃん?

どっちかっつーと第四部キャラ萌えなんだよなあ。

四部好きに「マニア気取り」があるのは事実だよね。

2016-12-19

http://anond.hatelabo.jp/20161219214617

乗り越える物語からこそ、父親は偉大だったが志半ばで非業の死を遂げた的な造形が多いのが少年漫画では

(んで主人公目標となったり。偉大なまま健在だと主人公邪魔になるので早死にがお決まりパターン

言われてみればジョジョにそういう父親いないな

一部二部は師匠がその代わりの役割だし三部は…承太郎最初から成熟してるからなあ…

四部以降はテンプレ少年漫画から離れてリアリティ路線から、そんな偉大な父なんか現実いねえって事の反映なのかな

2016-12-18

ジョジョ父親ってろくなの居ないな

血が受け継がれていく物語のわりにはろくでもない

第1部

ジョージはお人好しの素晴らしい紳士ではあるが、家に邪悪ディオを引き入れて息子がディオに虐められていても助けないどころか、息子に厳しくディオには甘い、ジョナサン普通の人なら潰されていたレベル環境で育てていて父親としてはろくでもない。

ディオ父親ダリオは言うまでもなくゲス毒親だ。

第二部

ジョセフの父親は既に死んでいて、シーザー父親子供から離れて極貧に落としてしまい誤解され憎まれシーザーをグレさせている。

第三部

母親存在はでかいが、承太郎父親は全く出てこない。

四部

不倫で種だけ残して息子が高校生になるまで存在すら知らなかったジョセフは言うまでもなくろくでもない。

億泰の父親兄弟にとって呪いのような存在

吉良の父親は息子を溺愛して息子の敵を排除殺人を助けている病んだ毒親

川尻描写はないが妻からは疎まれ息子は病んでいた。

ママを守る!と言う決意は語られるのに、父親のかたきをとる!みたいな事は言われない。

息子にとって良い父親では無かったのだろう。

第五部

DIOは種だけ残した親。

ブチャラティ父のせいで息子は殺人を犯してマフィアに入ることになった。

ディアボロは種だけ残した上に娘を殺そうとしているジョジョの中でも特に邪悪父親

六部

太郎は近くに居られなかった為に娘から誤解され憎まれている。

DIOは息子達の母親を食べ、息子達はいずれも不幸で絶望の中にいた。

第七部

ジョニィの父親は言うまでもなく毒、何かいい感じに改心した風だったがてめぇどの面下げてである

ジャイロ父親は息子に処刑人仕事を受け継がせた。

八部は終わったらまとめて読むのでどんな父親が出てくるのか知らない。

父親がろくでもない代償か、祖父祖父的なキャラはしっかり愛して支えになっている事が多い。

何でだろう。

2016-11-29

逃げ切り? DeNAパクリサービスを生んだ土壌は、あの韓国企業の再挑戦

一気に書いた。

結局(一時?)閉鎖に追い込まれWELQ問題と、キュレーションと、DeNAがやってること。

タイトル釣りだ、タイトル付けは難しい。

けど「モラルなき金儲け」の土壌が生まれた背景に、あの外資系が影響しているように思う。外資系企業は、「自国以外の法や心情には無頓着サービス展開」する傾向はままある。但し、韓国企業批判ではなく、話の流れとして登場させた。

WELQ問題は2つのポイントがある。一つ目は、場合によっては生死に関わるかもしれない医療情報問題。そしてもう一つが、前々から一部の人達が不満を抱えている「パクリ問題だ。こちらのパクリ問題はまだネット業界の一部だけにしか問題視されていない。DeNAとしては何としてもWELQだけの閉鎖で誤魔化したい所だろうが、今やっていることはあまりにも酷い。

  1. キュレーション」という"合法"ドラッグみたいな言葉が生まれた背景。
  2. 薄給ライターが集まる二極化した我が国
  3. 酷い現状
  4. DeNAは「インターネットを汚しまくる」のをとにかく止めてくれ。

の4部構成で書いた。

第一部:NAVERまとめが生み出したキュレーションという"隠れ蓑"ワード

NAVERといえば大半の人は NAVERまとめ会社ぐらいの認識だろう。ちょっと知ってる人で LINE を作った会社さらに詳しい人なら livedoor を買収した会社ぐらいは知っていると思う。

実はこの NAVER は、一度日本に参入したが撤退、その後に再挑戦して今に至る。(※ 以下、社名とサービス名は違うといった話は無視する)

NAVERといえば韓国では圧倒的な存在日本Yahoo! と同じような影響度だ。NAVER過去2000年頃に日本に参入した。

検索エンジンとしての成果は出せなかったが、NAVERブログの方は予期せぬ注目を浴びる。NAVERブログには他サイトコンテンツを容易に転載できる機能実装されていたため、他社サイト画像などを無断で直リンする「著作権無視」のブログが多数作られ、批判が噴出する。

最近の人は「NAVER厨」という言葉を聞いたことがないと思うが、NAVER厨というのは著作権無視ユーザ批判的に言う表現として使われていた。

参考:NAVER厨

NAVER2005年頃、メインの検索エンジンがうまく行かず、著作権無視した韓国企業というイメージが強くなってしまった事もあり、日本撤退する。

そしてその2年後ぐらいに、再度日本市場に挑戦。NAVER韓国国内で生む潤沢な資金があり、しか韓国は限られた市場であり、日本攻略を是が非でもやりたかったのだと思う。

同じ失敗をしないために、前回の教訓を活かす事にした。韓国色を消すため日本人経営者であることを打ち出し、他には美人広報を前面に立てるなどして、イメージ戦略を大きく変えた。

そして前回手痛い目にあったもう1つの課題著作権問題について。

"NAVER厨"として叩かれたイメージを払拭すべく、今度は日本著作権をよく調べ、法的なリスクを「回避する」方法を見つけ出す。この「回避術」が、今の「インチキキュレーション」につながってしまったと思うのだ。

(※ NAVER問題があるという話ではなく、DeNA が酷いことやってるのが現状だと思う)

まず大きなポイントは、日本著作権の多くは「親告罪」と呼ばれ、著作権侵害被害者が訴えない限りは告発されないこと。つまり、有名タレント画像を無断で使ってもその権利者(タレント事務所タレント本人)から訴えがない限りは、言い逃れできてしまう。

もう一つは「引用」の解釈Google検索結果は著作権侵害ではなく引用の延長と考えられており、訴えられることがない。現状では、"検索"という体を取り、出典を載せ、参照元リンクを貼っておけばスリ抜ける事ができてしまう。

他にも、権利侵害された側がそれを実証する必要があるというルールをうまく使い、権利侵害を訴えるハードルを上げまくったりもしている。「こうした防御壁は今のキュレーションメディアに全て踏襲」されている。

NAVER社はこうしの抜け道を見つけ出し、まずは「著名タレント画像検索エンジン」を作り出した。検索窓にタレントグラビアアイドル名前を入れると、ズラッとグラビア写真などが出てくるサービスである。この画像検索エンジンは、自社でコンテンツを持ってないにも関わらず、NEC子会社サービスBIGLOBEのこと)にOEM提供するなどの成果をあげる。こうして韓国色を消し日本的な見せ方をするイメージ戦略と、著作権上のグレーゾーンを巧みにつくことによって、そこそこに日本市場に受けいられる事に成功する。

この成果を元に次に生み出したのが NAVERまとめ であるNAVERまとめがどういうサービスかは皆さん知っていると思うので省略する。

こうして、「ユーザ作成し、引用元を書いておけばOK」というキュレーションサービスが生まれる事になった。ここまでが「キュレーション誕生までの流れである

第二部:安価記事が量産される二極化された社会

話は大きく変わって、nanapiについて。

nanapiは元々、著名投資家アイデアで、それを古川氏(=けんすう氏)がサービス化していったものだ。当初は 7分でわかるライフレシピかいうコンセプトだったと思う。

サービス開始から1年後ぐらいに、コンテンツを増やすための試作としてライター募集を始める。現在は終了してしまったが、nanapiワークスというサービスである。当時のnanapiはいかにして質の高い記事安価にたくさん作るかが大きな経営課題だったと思う。そのため、ライターに対して、低単価にも関わらず高い要求をしていた。

参考:nanapiワークスに萎えた理由

nanapiワークスは本当に稼げる?~その単価と収入

300円で数千文字画像などの引用ルール通りに行うなど、たいへんな作業だったことがわかる。

ところが、あることに気づいてしまう。この国には、これだけの低単価と高要求にも関わらず、仕事を請ける人がたくさんいるのだ。そしてSEO対策すれば記事を作れば作るほど、記事作成コストを上回る"流入"があることもわかった。"流入"という表現にしたのは、nanapiは膨大なユーザ数を換金化するために KDDI に売却するという道を取ったので、お金ではなく人の流入という意味である

こうして nanapi記事の質を高める方向ではなく、「ライター安価記事を量産させるSEO対策サイト」として拡大していく。

ライター安価に作らせた記事でも、工夫さえすればSEOが強烈に効いてアクセスが稼げる」ことに気づいた人は他にもいた。

ここでMERYが登場する。MERYはペロリ社が運営する女性向けキュレーションメディアである現在、このペロリ社はDeNAによって買収され、炎上したWELQを含むキュレーション事業の中核を担っている。

MERYを作り上げた中川太郎氏は、けんすう氏と仲が良く、nanapiワークスで記事を量産し始めた頃は2社は歩いてすぐの場所にあった。「ライター安価に作らせた記事でも、工夫さえすればSEOが強烈に効いてアクセスが稼げる」事を知った中川氏は、記事を量産し、アクセスを順調に伸ばしていく。選んだマーケットがとても良く、1つの記事に多数のアクセスが稼げるようになり、アクセス数は急成長を続けるようになる。

また当時、同じやり方でインテリア関連のメディア iemo を作っていたのが、村田マリである。もちろん、村田氏は上記の方々とは仲が良い。村田氏が凄いのは、DeNA社長の守安氏に iemo を売り込む際に、MERYも抱き合わせた事だろう。iemoの買収価値を上げるため、自社よりアクセス数が圧倒的に多く若い優秀な経営者もセットで売り込むことで、DeNA社はこの2社を数十億で買収する事になる。

参考:iemoやペロリの買収に見る~DeNAが仕掛けるゲーム・メディアの次のビジネス【B Dash Camp】

村田氏はサービスユーザへの思い入れ事業を興したというより、けんすう氏や中川氏や他の起業家仲間から得たヒントを具現化し、換金化したという感じだろう。例えば、子育てすらも効率重視でアウトソース活用すると発言しているこちらのインタビューが参考になる。(※ 批判してるわけではない、考え方は人それぞれ)

参考:村田マリがシンガポールに移住した理由とは?

第三部:酷い現状

DeNAが2社を買収するまでは、まだ「一線を越えた」と書かれてしまう状況ではなかった。

参考:DeNAがやってるウェルク(Welq)っていうのが企業としてやってはいけない一線を完全に越えてる件(第1回)

nanapiワークスは、お金を払って記事を作っている事は明らかだった。NAVERまとめも同様に、ユーザ還元することで記事を増やすサービスだ。

しかし、DeNAが買収したMERYとiemoの2社が行っていた「キュレーションメディア」は、実態は、キュレーションとはほど遠い。

参考:元welqライターからの告発

記事の大半は、クラウドソーシング活用して大量に記事作成している。もちろん、中には一般ユーザ投稿したコンテンツもあるだろう。しかしこの割合は非常に低く、かつ、一般ユーザ投稿記事でSEOが強力に効いている物はほとんどないはずだ。つまりキュレーションサービスと言いながら、実態コンテンツ作成外注記事内容は全て自社でコントロールしており、ややこしいが見方によっては「内製」しているわけだ。

キュレーション」というを隠れ蓑にすれば、「パクリ問題記事の質をさほど気にしなくて済む」という発見nanapi が見つけ出した法則に近い。

こうした背景からDeNAパレットが生まれた。DeNAパレットのページによると「キュレーションメディアプラットフォーム」と書かれている。

当初、キュレーションという言葉が生まれた時に期待されたもの

一般ユーザが、インターネット空間に点在している良質なコンテンツ再構成し、役立つコンテンツを作り上げていくメディア

だったように思う。

しかDeNAパレットは、NAVER日本攻略の際に見つけ出した著作権などの法をすり抜ける「キュレーション」という言葉を都合よく使い、nanapi発見した「日本には安価に雇えるライターがたくさんいる」ことを組み合わせ、SEOスパム記事を大量に生産するというのが実態だろう。

資本を投下すればそれが回収できる見込みが経った今、スパム記事の量産に邁進している。(やや誇張だが)ユーザのためではなくSEO対策だけしか考えられていないサービスに、月間数千万ものアクセスが集まるメディアになってしまっている。

四部:とにかく止めてくれ

DeNA創業者の南場氏が天才と言うほどの経営者である守安氏が、これをわかってないはずはない。モバゲーで急拡大した会社を引き継ぎ、「高成長への高いプレッシャー」があるのだとは思う。

だが、本当に "こんなサービス" を作りたいと思ってやっているのだろうか?

中の人」は自分達が、ユーザのためのメディアを作っているのではなく、ライター安価にSEOに記事を量産させているだけのサービスであることは十分にわかっているはずだ。

球団を買収し、任天堂と手を組んだのは、もっと世間に受け入れられる会社にしたいからではないのだろうか?「目指すイメージに見合うサービスを作る会社にする」と宣言することは、株価プラスに反応してもおかしくない。

DeNA高学歴で頭が切れる方が多数いる優秀な集団であり、このまま「キューレーション事業」を閉鎖すること無く「抜け道を見つけ出して」サービス運営を続ける事は可能だろう。しかしそれで得られるお金に比べたら、失うレピュテーション企業への信頼やイメージ)は計り知れない気がするのだ。これまでに投じたと言われる50億をサンクコストと見て"英断"することで、大きな転機と飛躍につながるようなイメージが沸くのだが、難しい決断だろうか?

参考:Welq(ウェルク)で炎上しているDeNAがこんな事業をしないといけない訳。

と、まあ、部外者経営方針に口出しするのは余計なお世話ではあるが、これはさておき、今やってることは日本中に大迷惑を撒き散らしているようにしか思えない。

このままゲームで荒稼ぎしたお金を「ライターを安い賃金で買い叩いて、質を問わないスパム記事量産」に投入し続けるような行為は本当に勘弁だ。

例えば現状でも、自分たちが大量投入したコンテンツによって検索結果がどれだけ酷い状況になっているのかは、DeNA中の人でもわかっているはずだ。むしろ中の人の方がよくわかっているだろう。

美や健康など、人が切実に悩んでいることやコンプレックスに感じている事は検索数も多く、金儲けの商材としても美味しい。しかし、今や彼らが目をつけたサービスの関連ワードに関してはGoogle検索結果はほとんど使い物にならなくなってしまった。

DeNAは様々な会社サービスが見つけ出した「抜け道」と編み出した「手法」を組み合わせ、ガチャで荒稼ぎした「資本」を組み合わせた実に酷い現状が作られつつあるように思う。なぜ同じ国の国民を買い叩いて、質の悪い記事を量産し、検索エンジンを使い物にならなくする行為に邁進しているのか。

もし中の人お金儲けだけしか考えてないにしても、これ以上、インターネット検索結果を汚しまくるのは止めて欲しい。

その他、参考にしたページ

WELQの面接で落とされ、その後WELQが炎上して、思うところ

ウェルク(WELQ)問題は根本的な「医療×キュレーション」そのものにある

http://amateras-seo.com/archives/1394]

2016-09-28

ジョジョ四部実写化が嫌だー!!!

監督が嫌だー

撮影場所スペインなのは意味からない

花子転校生康一君の世話係として使命に燃えてる女の子設定嫌ー

億康が美形て

嫌な予感しかしない!!

2016-07-17

ジョジョ

http://anond.hatelabo.jp/20160717094915

一部を少し読んでからジョジョ三部が良い。

ジョジョの奇妙な冒険 Part3 スターダストクルセイダース

冒険ものとして面白いよー。コピペや名台詞が数多く出てくるので、サブカルの基礎知識や教養として知っておくと色々と楽しめると思うで。

  

続いて、四部かぐらいかな。高校生なら、杜王町舞台の話。。(四部

(あの1980年代頃は、不良っぽい学ランキャラ流行った時代だったのでキャラデザインとか服が男塾の影響を受けているように、個人的に思う。)

アメリカ好きなら大陸横断の話。(七部)

(『ジョジョの奇妙な冒険 Part7 スティール・ボール・ラン』ほぼ完全に独立している感じはある)

  

イタリアマフィア好きなら、「黄金の風」五部でないか

(序盤が、四部活躍したキャラが出てくるので、四部を読んだ後がいいのかも)

2016-04-10

2016見ている春アニメ感想

最終回まで絶対に見る

ガンダムユニコーン

二話にしてまだ主人公ガンダムに乗ってないが面白いし、作画が良すぎて日曜の朝にこれを見ていいのかと驚くレベル主人公ヒロインも好き他のキャラも重みがある。今期一番楽しみにしている。

カバネリ

進撃っぽさは強いもの前評判通りの圧倒的作画と血生臭く痛みの伝わるハード和風スチームパンク世界観美樹本晴彦ならではのヒロインの可愛らしさと古き良きアニメ雰囲気映画じゃなくていいのかと不安になるハイレベル最後まで視聴確定。

僕のヒーローアカデミア

最初ワンパンマン世界観が近いこともあってクオリティの差がちょっと気になったけど、これはこれで熱くてまっとうな少年漫画って感じで面白そう。

うしおととら

うしとらラストの盛り上がりが喋って動くのに見ないわけないだろ。真由子とキリオの出会いを早速削ってきたの許せないしこれからどこを削られるのか怖すぎ。

ジョジョ四部

オープニングとエンディング凄くいい!

次も見る

マクロスΔ

ヒロイン可愛い!?歌もいいし超期待。

迷家

多すぎるキャラクターの誰にも好感を持てないし、楽しげにバスに乗ってるだけで不吉な雰囲気惨劇の予感が凄くて次が楽しみ、面白そう。

阪本ですが?

笑ったので次も見る

文豪トレイドック

全然期待してなかったけどテンポが良くて面白いこれ、Twitter文豪擬人化ってポップ見て笑ったけどまさにそんな感じ。

ジョーカーゲーム

大戦中の日本舞台にした硬派なスパイアニメって感じで画面が綺麗で面白そうだがキャラが多いのに見分けがつかないし名前を覚えられないのハードすぎるから最後まで見れるかなぁ。

キズナイーバー

これも期待してなかったけど面白い。これと迷家キャラメンヘラっぽさ凄い。

逆転裁判

作画ひどすぎて笑うけど、金田から引き継いだ夕方推理アニメ健全でダサイ感じ好きだから見ようかな。

切る

クロムクロ

何も悪いところはないがヒロイン性格とかテンプレ過ぎて特別心に引っ掛からなかった、ロボアニメはお腹いっぱいなのでこれを切ろうかなぁ。一話の全裸戦闘シーンで局部自然に隠しきった腕前は圧巻。

今時仕方ないけどロボが3Dアニメあんまりきじゃない

こわぼん

普通に怖いけど怖がらせ方が似てて二話で飽きた

これから見る

田中くんはいつもけだるげ

シンドバット冒険

くまみこ

影鰐

今期はユニコーンカバネリだけでも大豊作なのに他のアニメも軒並み質が高くて切れないの多すぎ忙しくなりそう。

2016-01-01

2015最終回まで見たアニメまとめ

クロスアンジュ

下品で汚くてアホみたいに勢いと生命力のあるロボアニメだった。

クロスアンジュの代わりになるアニメがない。終わって寂しい。

ユリ熊嵐

難解に見せかけて最後ストレートに熱い愛の話に着地したのが心地よかった、この監督毎回ほんま可愛い面白い

ジョジョ

面白くないわけがない四部アニメ化嬉しすぎる

純潔のマリア

原作者の真面目さに監督の真面目な時代考証が加わって重厚で見ごたえがあった。

物語

原作から面白いので面白くて当然、カップルがいちゃラブする話を面白く見せるって凄い。

食戟のソーマ

安定して面白かった

響けユーフォニアム

美しい画面に不快にならない程度にリアル高校部活空気感そして音楽説得力、久しぶりにさすが京アニと思わされた青春アニメの名作。

がっこうぐらし

最後が気になって完走。

うしおととら

ダイジェスト忙しい人のためのうしおとおらになってしまって悲しいが大好きなので見るしかない。

とらの声が理想的

シャーロット

たまに面白い回があるのと妙なオーラ最後まで行ってしもうたが終盤がっかりした

ルパン三世

全てのクオリティが高くて満足したが出来のわりには話題になってない感じ

ワンパンマン

文句のつけようがないハイクオリティ作画だった

おそまつさん

まさかおそまつがオタクブレイクするなんて夢にも思わなかったよ

鉄血のオルフェンズ

丁寧に捻らず進んでいるのに予想の斜め上を行かれている感じもする、なんかよく解らないがとにかく面白い。まだ最終回じゃないけど完走は間違いない。

2015-12-19

[] 承認欲求の森

第七七四部隊長 摩巣53様へ。

増田ねこの報、聞きました。ネコではなかったようで、残念でしたね。今度は良いしらせが聞けることを祈っています

私の弟、須田072は元気でやっているでしょうか。ご迷惑をおかけしていなければ良いのですが。私の部隊明日にでも《承認欲求の森》に入ります。正直なところ生きて帰れるかどうか……。弟によろしくお伝え下さい。私はお前を愛している、と。

2015-12-19 16:00 for mail

※※※※※

「満間隊長、ついに入りました。《承認欲求の森》ですよ」

部下の奈々詩が言った。

「ええ、そのようね」

私はズボンポケットから羅針盤を取り出した。方位磁針はくるくると止めどなく回転し、完全に方角を見失っている。

「恐ろしいですね。他者から無責任承認が、自分の本当に進むべき道を迷わせる。何千人もの増田承認欲求の虜になり、この森に姿を消した……」

奈々詩は道の先を睨みつけている。彼女の弟も承認欲求に足を掬われ、命を落としたのだった。森は霧で満ちている。少し息を吸い込んだだけで承認恍惚感に目眩しそうな、恐ろしい瘴気だった。

ふぇぇ……ふぇぇ……』

森の奥から、不気味な声が響く。私と奈々詩は熱線銃を手に持って、声の聞こえる場所へと慎重に足を進める。木々の切れ間から見えたのは、ふりふりのワンピースを来た中年男性増田だった。

ふぇぇ……ブクマが欲しいよぉ。ブクマカおにいちゃあん

中年男性幼女増田スカートをたくし上げて、自分の涙を拭いていた。上空では灼炎鳥(ホッテントリ)が喜々として飛び回り、獲物を喰らう機会を窺っている。

私は中年男性幼女増田に、銃口を向けた。幸いにしてまだ向こうはこちらに気がついていない。

「殺すんですか」

奈々詩はためらいがちに聞いた。

「ええ、それが増田のためよ。ブクマ中毒の末期患者がどれほどの悲壮最期を遂げるか、あなたも知っているでしょ」

もともと、自分の『名』から切り離された完全匿名空間は、承認欲求とは縁が遠い世界だと思われていた。増田であればスターの過剰摂取による食中毒も起こらないし、ましてや増田ブクマをつけようとする物好きもいなかった。いつからだろう、このセカイは変わってしまった。

さよなら

私は口を固く引き結び、銃の引き金を引いた。森にひとつの銃声が響き渡る。

増田探検隊第四十四部隊》の任務は、まだ始まったばかりであった。

2015-12-17

[] 増田ねこはどこへ消えた?

親愛なるマス4545へ。

なぁ知ってるか? 先月、増田野生生物局(MWS)が『増田ねこ絶滅宣言』を出した。馬鹿言ってやがる。増田ねこ絶滅しただって? 俺はMWSの奴らにトイレ便器でも投げつけてやろうかと思ったさ。

第一部隊を覚えてるだろ。ネコ探しに《呪いの密林》に行った連中だよ。あいつらの行方が分からなくなって、もう八年だ。増田ねこの目撃情報も、二〇〇九年を過ぎてからひとつもない。俺らは完全に手がかりを失ったんだ。

誰が想像できるもんか。一昔前は匿名ダイアリーをあれほどまでに賑わせていた増田ねこが、今じゃ一匹足りとも見つからねー、消えちまった。ねこ果たしてノアの箱舟にでも乗って増田の地を離れてしまったんだろうか。俺たち増田探検隊第七七四部隊は、まだ諦めちゃいない。絶対増田ねこを見つけてみせるさ。

消印――2015-12-16)

※※※※※

隊長ー、もう帰りましょうよー。家に帰ってモンハンしたいんっすけどー」

新入り増田コードネーム:マ須田072)が言った。まったく、本部はどういうつもりでこんな腑抜けを俺の隊に配属したのだ。

馬鹿言え、今日こそ増田ねこを見つけるんだ」

俺たちは巨大な虫取り網を背負って、森を探索していた。そろそろ日が暮れる。ヘルメットライトONにする。

「僕、増田ねこなんかより、アイルーの方が好きっす」

須田落ち葉を踏みしめながらぶつくさ文句を垂れている。俺は頭にかっと血が上るのを必死でこらえた。今や我が隊は、須田と俺の二人しかいないのだ。

辺りは暗闇に包まれている。森のなかのひらけた場所に出たとき、突如として木々がざわざわと音を立てた。

《むきゅー!》

「おい、今なにか聞こえなかったか

辺りを慎重に見回し、耳を澄ます。山の冷たい風が頬を撫でた。

《むきゅー! むきゅー!》

「ひぇぇ、オバケだぁ」

須田が震え上がって、俺に抱きつこうとする。俺は情けない後輩をなんとか身体から引き剥がした。

増田ねこじゃあねえな。増田ねこなら《にゃあ》と鳴くはずだ」

「きっと新種なんすよ。いいからもう戻りましょうよ」

「うーん、俺の考えが正しければ《増田ハムスター》だと思う」

しかとっとこハム太郎で《むきゅー!》と鳴くハムスターを見た記憶がある。てるてる坊主みたいな頭巾を被った、ハロウィンオバケのようなハムスターだった。

「違うっすよ。ハムスターの鳴き声は《ヘケヘケ》《クシっ》《ペローン》の3つですよ。僕子供の頃とっとこハム太郎で見ましたもん」

須田が震えた声で言う。

馬鹿言え、それは『ロコちゃん』の口癖だろうが」

まったく、これだから最近若いモンとは話が合わない。

《むきゅー! むきゅー!》

まだ声が聞こえている。

俺は巨大虫取り網を両手にぐっと握りしめて、茂みの奥に分け入っていった。須田は待って下さいよぉと後について来る。待っていろよ、増田ねこ。きっと俺がお前を探し出してやる。

2014-06-25

http://anond.hatelabo.jp/20140625121801

三部は評判良いというかスタンダードから人気があるだけだね。

ジョジョファンのあいだでは四部好きが多いんじゃないかね。

五部はスタンドが大味になるので四部みたいなのが好きだときついよね。

頭脳というよりは精神の戦いになっていくしね。

絵柄も五部以降から独特のセンスが濃くなっていくよね。

でもプロシュート兄貴はかっこいいよね。

主人公の影が薄いのは仕方ない。

真の主人公ブチャラティ

ちなみにボス戦はめちゃくちゃ評判悪いよ。

でもドッピオのあたりは面白い

2014-05-25

地味な能力

自分は超常的な能力を扱った作品に触れることが多いんだけど

そういう作品の中に、ことごとく戦闘に特化した派手な能力ばかりが登場するとき

逆に、生活に則した能力とか、一見して役に立たなそうな能力比較的地味な能力を考えたりする。

そして、そうやって考え出した地味な能力物語の中に溶けこませて楽しむという妄想遊びをしている。

そんな自分が一番最初に考えた地味な能力は「筋肉痛自分意志で和らげる能力」というものだった。

地味な能力への覚醒(めざめ)

そもそも、そういう地味な能力を考えて妄想遊びをするようになったのは中学生の時。

きっかけは部活でひどい筋肉痛を味わったことだった。

中学に入るまでは激しい運動をしたことがなかったのもあって、最初は本当にひどかった。

脚全体が激しい筋肉痛になってしまって”階段を降りる時”が一番痛かった記憶がある。

下の段に足を着く瞬間って、体重ほとんどすべてを片足にかけるわけだから、すごく痛い。

そっと足を着こうとしても、激しい痛みが脚全体を駆け巡るからタチが悪かった。

しかもその時期は足の皮もボロボロで、爪もほとんど剥げて無くなっていたので何重にも痛かった。

でも信じがたいことに、練習になるとアップ前後から徐々に痛みが引いていって

いざ本練が始まると嘘みたいに痛みを感じなくなくなるということがよく起こった。

めちゃくちゃ激しい運動をしているにもかかわらず、不思議ほとんど痛みを感じなくなった。

たまたまではなく、いつもそんな事が起こってたもんだから不思議しょうがなかった。

そして、練習が終わってしばらくすると、ちゃんと痛みが戻っているのもまた不思議だった。

無意識の内に脳からそういう分泌物が出てるのかは分かんないけど

そんな経験があったか意識的に痛みを和らげる事できればいいなと思うようになった。

そういうレベルの地味な能力(ちから

痛みを和らげる能力以外にも、そういうレベルの地味な能力を中二のときから色々と考えていた。

五感の鋭敏化やパワー・スピードとかの強化はわりとありそうだから、そうじゃないやつを考えていた。

しかも、まるっきり超能力っていうものではなく、あくまでも人間の本来持っている能力をイジる系のやつ。

薬とか食事でなんとかできそうなのも含む。

痛みをイジる能力

さっきも出たけど、痛みを自由自在に調整できるって相当に憧れる。

完全に遮断するんじゃなくて、あくまでも”和らげる”っていうのがそれっぽくて重要だと思ってるけど

場合によっては完全遮断できるってのもアリなんだろうなと思う。

食欲をイジる能力

意識的に食欲を抑制したり増進したりするやつ。

痩せたい人とか、病気で食事を控えなきゃいけない人はもちろんだけど

太りたい人とか、体を鍛えてる人にとってもありがたい能力だと思う。

代謝をイジる能力

食事とか生活習慣によらず自分意思でなんとかしたかったやつ。

代謝を高めて体温を上げることで寒冷地を凌ぐとか、傷の治りを早めるとか

代謝を低めて食事をなるべく摂らなくてもいいようにすることで過酷な状況を生き延びるとか

そういうサバイバル的な状況を想定した妄想をよくしていた。

記憶をイジる能力

ホント食パンとかでなんとかなんないかなと思っていたやつ。

記憶力抜群になりたいとか、いっそ直観記憶的なのが身につかないかなと思ってたけど

忘れたいことを完全に忘れられるとか、記憶をいい感じに改編できるとかもありだと思うようになった。

感情をイジる能力

緊張したり恐怖を感じたりするような状況に打ち勝ちたいという願望からのやつ。

不良にカツアゲされそうになったり、授業中に左翼ゲリラが押し寄せてきたりしても

一切動揺せずに素早く対処できたらカッコイイと思っていた。

睡眠をイジる能力

制御できたらどんなに助かるかというやつ。

好きな時にすぐ深い眠りにつくことができて、ショートスリピングでもスッキリ目覚められるようになりたかった。

いっそ一週間は眠らなくても平気っていうぐらいの能力を身に着けたかった。

アルコール分解能をイジる能力

『GHOSTS IN THE SHELL』で草薙素子が言ってたやつ。

お酒の味とか、ほろ酔い気分だけを味わいたいだけの時にほしい。

しこたま呑んでも30分ぐらいで完全に抜けるよう調整ができればいいのにとも思う。

ついでにアルコールだけじゃなくて疲労物質をさっさと取り除いてくれる能力もほしい。

これ書いてて思ったけど、脳をイジればなんとかなるものが多い気がした。

その他にも、派手さがない程度に人間をはみ出してる能力(?)も考えていた。

ミトコンドリアの活動を活発化させるとか、美形とそうでない人間区別がつかないとか、

肉眼で赤外線を知覚できるとか、足音だけでその人物の体重が正確にわかるとか、

どんだけぶっ叩かれても骨折だけは絶対にしないとか、そういうのも面白いと思っていた。

地味なだけでは物足りない

自分の思いついた地味な能力をひたすら列挙したけど

生活の中であったらいいな」とは思っても、そのままで物語に登場するとやっぱり物足りないと思う。

なんか、地味な能力が単体で存在してるだけだとそんなに魅力は感じないし

作品にもよるけど、地味な能力だったらなんでも良いとか好きだとかいうわけでもない。

現実との地続き感

そういう地味な能力って、ほどよい説得力というか、ほどよい現実感があるとなんか良い。

物語自体現実との地続き感があってもいい。

ただし、現実に照らしあわせたときの正しさも大事だけど、そればっかりで無くてもいいというか

あくまでもそれっぽい感じとか、それっぽい説得力で、それっぽく納得できればいいと思ってる。

ほどよく足を引っ張るそれっぽい制約(弱点含む)とか

発現した能力を実際に使いながら検証していって、どんな事がどの程度できるのかを把握する展開とかも好き。

あんまりカッチリしなくていい

能力をいつでも確実に正確に使えなくてもいい。

そういうカッチリした能力者ばっかり登場するとどうしても「ヌッ」ってなる。

現実との地続き感の話にもなるけど、例えばスリーポイントシュートの達人だって

現実だと100パーセント決められるわけじゃないし結構いろんな要素に左右されるしね。

要は、ちゃんと失敗したり、上手いこといかなかったり、机上の空論通りにならんのがいいって感じ。

そういう不確定で不安定な描写がちゃんと物語に組み込まれてるとなんか安心するし

しろ地味な能力効果的に引き立たせてくれる。

見せ方にもよるよね

地味な能力と知力と体力の合わせ技で派手な能力を打ち負かす展開とかが好き。

地味な能力者たちが、個々の力を合わせて強敵撃破するのも好き。

地味な能力者同士が、ジリジリとした攻防戦を繰り広げる話も好き。

能力自体は地味だけど、使いようによっては強力になるというか、本人の資質と相まって強力なものなるみたいなのも好き。

気持ちよさも大事

地味な能力の話ばっかしたけど、そもそも自分は派手な能力も好き。

そういう派手な能力を使って派手に活躍する作品も好きになることが多い。

というか、気持ちよく活躍するなら能力が派手でも地味でも良いという場合もある。

要は派手な能力でも地味な能力でも「気持いいかどうか」っていうところも大事なんだと思う。

でも、そういう条件を満たしていたら何でも良いかというとそうではないし、色々と複雑な感じはある。

地味な能力王様

自分がそういう能力を考えるようになったのって、乙一の影響も少なからずあると思う。

乙一の考える能力の設定とか使い方って、いい感じに地味で、かつ物語に上手く溶け込んでるし

正直、地味な能力物語界の王様だと思うぐらいには尊敬している。

ちょっと前に読んだ乙一作品だと”THE BOOK”は、やっぱりその感じがよく出てて面白かった。

ちなみに”THE BOOK”っていうのは、ジョジョの奇妙な冒険四部ノベライズ作品なんだけど

タイトルのものが、劇中に登場するスタンド名にもなってる。

スタンド能力ネタバレになるから書かないけど、なんかすごく良かった。

能力自体はわりと地味なんだけど、すごく便利で生活にも役立つし

もともと戦闘に特化しているわけではないけど、”戦闘にも使える”っていう側面もある。

それになにより、能力のもの能力者の人間性に深くよりそっているあたりも乙一らしさを感じた。

作品全体を通してジョジョらしさと乙一らしさがうまいこと溶け合ってることに乙一ジョジョ愛を感じたし

そこらへんが単なるジョジョノベライズに留まっていなかった。

なにはともあれ、そういう地味な能力が出てくるオススメ作品があったら教えてください。

2013-04-10

http://anond.hatelabo.jp/20130410101708

三部の単純な能力バトルから

四部の非戦闘的な能力を含む様々なスタンドによる遭遇戦、

五部の広範囲かつ強力なスタンドによる集団戦を経て、

六部・七部は精神や信念の戦いに重心を移していった。

精神を試したり磨いたりするための特殊な状況を作り出すのが「スタンド」の役割で、

から一定範囲内の人間を複雑なルールで縛り付ける」みたいなのが増えたんじゃないかと。

おそらく増田頭脳戦が好きなんだろうけど。

2011-12-24

虐殺器官 リマインダー

一度虐殺器官を読んだ人(=自分)が内容を思い出すためのもの

第一部

 

 死者の国の夢と、そこに現れる死んだ母さん。

 僕は「濡れ仕事屋(ウェットワークス)」として、二〇一〇年代後半に頻発する内戦をおさめるため、「レイヤーワン」を殺してきた。レイヤーワン――罪の多寡とは無関係に、それを殺すことでもっと効率的に争いを終結させられる標的。

 仕事で殺してきた数多くの(時に罪のない)標的のことは少しも心に留まらないのに、プライベートでの、母に対する医療行為打ち切り決断したことで、僕は気を病んでいる。

 仕事で、二人の標的AとBを殺すように命じられ、異国に入る。標的Bについての情報は、上司から与えられているはずなのだが、それが上司意図により隠されている。

 標的Aはその国で虐殺行為を率いていた為に、ぼくの手により暗殺される。

 ぼくは標的Aに、なぜそのようなことをしたのかをきくが、彼はしきりに「わからない」と繰り返す。

 標的Bはすでにそこにはいなかった。

第二部

 仲間のアレックス自殺する。

 彼はしばしば「地獄は頭の中にある」と言っていた。

 ぼくの父も、かつて自殺したのだった。

 家の天井に散った父の血を拭き取ったのは誰なのだろう?

 標的B――ジョン・ポールを追って、僕らは殺しを繰り返してきた。彼は内戦から内戦渡り歩いているようだった。

 だが、ぼくらが暮らすアメリカは、「ドミノ・ピザやペイムービーリピート平和」か支配し、戦火とは無縁だったのだ。

 ペンタゴンに召集される。

 そこで「ジョン・ポールは軍とは無縁の文人学者でいる」、「しかし、彼が関わった国は決まって内戦が起こる」と聞かされる。

 彼は今度、ヨーロッパに入ったらしい。

 ぼくの新たな任務は、チェコで彼を追跡すること。

 死者の国の夢――「死体物質にすぎない、生きた人間も」と母さん。

 幼少時、僕は家の中で母さんの視線を感じ続けて育った。その視線から逃れるために、「濡れ仕事屋」を始めたのだった。

 視線と、認証との類似性。

 ジョン・ポールと関係を持つらしい女、ルツィアと接触する。チェコ語講師をしている彼女の生徒として。

 ルツィアに、「言語進化によって獲得された『器官』である」という話を聞かされる。

 チェコプラハ行方くらませた人間(ジョン・ポールもそうかもしれない)のIDの追跡可能性はゼロらしい。

 9・11のテロとの戦い以後、認証を繰り返さなければ買い物も交通機関を利用することもでしないのに。

 ルツィア曰く、「ジョン・ポールはもともとMIT学者だったが、いつからDARPA研究(ぼくが使う武装、SOPMODを作ったのもDARPA)をするようになった」

 それは上司からは当たられていない情報だ。

 ルツィアの部屋からの帰り、若者におそわれるが返り討ちにする。おそらくは、ジョン・ポールの協力者。

 彼は、指紋と虹彩とで、認証されるIDが異なる。

 サラエボの核クレーター

 IDトレースによれば、かつてジョン・ポールとルツィアが密会していたとき、彼の妻子はサラエボで核に吹き飛ばされた。

 ――彼が関わった国で虐殺が起こるようになったのはそれから

第三部

 死者の国の夢――夢の中のプラハでは、例の虐殺が発生していた。

 その夢でも、母さんが現れる。

「母さんは意識はなかったけど、内蔵は動いていた。そして、ぼくが医療行為の中断を認証した。

 ……母さんが死んだのは、ぼくが認証イエスと言ったときだったんだろうか?」

あなたは、任務での殺しでは「それは政策が決めたことだ、自分が決めたことじゃない」と、責任の重みから逃れられた。

 でも、医療の中断の責任からは逃れられない。あなた自身の決断から

 ……そう思っている。もしくは、中断をする前から私は死んでいたと信じたがっている。

 けれど、本当は、私だけじゃなく、あなたがころしてきたすべての人々が、あなた決断によって死んだ。

 私を殺した罪を背負い込めば、あらゆることが帳消しになると思っているの?」

 夢の虐殺後の静けさとは裏腹に、プラハのあるクラブには、生き生きとした騒々しさが満ちている。

 そのクラブでは、ID認証せずに支払いできる紙幣(みなくなって久しい!)を使うことができる。

 クラブオーナールーシャス曰く、

「プライヴァシー(認証されない)自由と、テロの自由からの恐怖はトレードオフ。自由の選択の問題」

 クラブでの、ルツィアの告白

 

 ジョン・ポールの妻子がサラエボで核の熱で蒸発したとき彼女はジョン・ポール不倫し、セックスを楽しんでいたという罪の告白

 罪悪感の対象が死んでしまうということは、いつか償うことができるという希望を剥奪されること。

 死者は誰も許すことはできない。

 ぼくの告白――もちろん、仕事の部分はルツィアに隠しながら。

「濡れ仕事」で数々の骸を見、中央アジアからワシントンに帰ってくると、母さんは事故で死んでいた。が、彼女心臓は再び動き出した。――危険軍隊へ行ってしまったぼくへの復讐として、ぼくに生き死にを決断させたかたから?

 決断材料を探す為に、母さんのいえ――ぼくの生家でもある――に行く。

 かつてそこでも母さんの視線を絶え間なく感じながら、ぼくは育った。

 見つめられることの安堵は、(認証され続けることの安堵は、)息苦しさの表面にすぎない。

 結局、母さんの残したログは見ずに(ロックがかかっていて、他人が見ることはそもそもできなかった)、ぼくは母さんの「死」を決断する。

 ――母さんの視線の「気圧」から逃れたくて、ぼくは母さんを「殺した」んじゃないのか。

 僕の告白に対してルツィアは、

人間生得的に善ね利他行動を行える。あなたの、お母さんを「殺した」決断も、本能による利他の行動。だからあなたは許されるべき」

 ルツィアとの帰り道、気を失う。

 ジョン・ポールによる電撃を食らって。

 とらえられた僕は、ジョン・ポールと会話をする機会を得る。

 ジョン本人により、虐殺言語の詳細が語られる。

 虐殺言語は、僕の装備を作ったDARPAが協力した研究により生まれ、僕の殺す対象を選ぶのと同じシステムを利用してる。

 ジョンの協力者によってつれていかれた先は、ルーシャスの店。

 ルーシャスは、〈計数されざる者〉という、ポールの協力者集団の一人だったのだ。

 〈計数されざる者〉は認証を嫌う。プライバシー平和トレードオフの関係にあるはずなのに、実際は、認証をすればするほどテロが増加している。

 それは、世界の人々が、自分のことにしか興味がないから。ドミノ・ピザビデオクリップ平和に浸っているから。すぐに手にできるはずの現実に手を伸ばそうとしない奴らばかりだから

 ジョンとルツィアは去る。

 僕はルーシャスに殺されかかる。その寸前のところで、ウィリアムズに助けられる。

四部

 旧印パ国境地区。そこにいるらしいジョンをとらえるように命じられる。

 痛いと「感じる」ことはなくても、痛いと「知覚する」ことはできる。人をためらうことなく殺せても、その殺意自分のことのようには感じない――僕は「濡れ仕事」をこなせるように、DARPAによって、そのように調整されている。

 ――「殺される」前の母さんと同じ、希薄意識だ。僕が「濡れ仕事」をするために必要な、意識希薄さ。

 この殺意は、本当に僕のものなのか、僕が「殺す」前、母さんが本当に「死んで」いたのか、僕にはわからない。


 仲間のウィリアムズとリーランドとともに、インドに入る。

 ジョンを文化顧問として雇った、ヒンドゥー原理主義国、ヒンドゥーインディア。

 その少年少女の兵を、「他人の殺意」で殺しながら、ジョンのもとにたどり着き、彼をとらえる。

 ジョンを輸送する列車

 ジョンは、

「私が行っている「虐殺言語」と、きみが施されている「「他人の殺意」による殺人」は同じだ。どちらも、良心抑制する」と。

 ぼくは、

「あんたには内通者がいるな。政府部内に。僕らの面子か、もっと上のほうだ」

 ぼくらアメリカと同等の技術を持った敵によって、列車が襲われる。ジョンは僕たちによる拘束から逃れる。

 僕たちも敵も、痛みを「知覚」するが、感じない。体の部分が吹き飛ばされても、戦闘は続く。お互い、「ハンバーガーになるまで弾と火薬をたたき込むしかない」。

 リーランドミンチになりながら、死の間際まで、冷静で希薄意識で戦い続けた。

第五部

 インドミンチになったリーランドは、商品と違ってメタヒストリーを持たないから、つなぎ併せて一つにして、棺に納めるだけでも一苦労だった。

 それでも、ミンチにさえならなければ、認証によるメタヒストリーを僕らは持つ。母さんもそうだった。

 母さんのメタヒストリープロテクトされていなければ、僕は母さんを「殺す」か否かの決断を、認証の蓄積によるライフログを手がかりに探すことができた。

 リーランドミンチになった戦いがきっかけで、ジョンとの内通者が発覚する。

 発覚した情報を手がかりに、ヴィクトリア湖へとジョンを追う。そこは、誰も追おうとしない人工筋肉メタヒストリーの行き着く先。

 〈ヴィクトリア湖沿岸産業同盟〉は、人工筋肉利権を得るために、独立しようとしている。

 ジョンはそこの文化顧問だ。

 ジョンがいるはずのゲストハウスにルツィアを見つける。

 ルツィアを探してゲストハウスに入ると、ジョンが待ちかまえていた。

4(物語のコア)

 ジョンは、

虐殺利他も、進化によって得たモジュールという点で同じ。むしろ両立すらできる。生存のための大量虐殺というのもありうる。たとえば、食料を多部族から奪って自部族の仲間を生きながらえさせるためだったり」

 ルツィアは、

あなたは、サラエボの奥さんや子供を失って絶望しているか虐殺言語をばらまいているのね?」

 ジョンは、

「いや、愛する人々を守るためだ」

 ――そうだ。ジョンがいたどの国も虐殺に見回れていたはずなのに、彼の過ごしたアメリカチェコでは、それが起きていない!

5(物語のコア)

ジョンは、

「人々はみたいものしか見ない。だから、いくら認証しても、テロはなくならない。

 ならば、テロで爆発するはずの憎しみがこちら、アメリカチェコといった先進国に向く前に、彼ら同士で憎しみあってもらおう。――そのために、虐殺言語をふりまいた」

 ジョンは、ぼくらの世界へのテロを未然に防ぐため、虐殺の旅を重ねた。

 ルツィアは僕に、ジョンを殺さずに逮捕するように言う。僕らの世界平和は、ジョンによる無数の死者の上に成り立っているのだと、みんなが知るべきだと。

 と、ルツィアがヘッドショットを決められて死ぬ。

 ウィリアムズによって。

「なぜ殺した」と僕。

「妻と子のためだ。彼女らは、この世界虐殺の上に成り立っていることを知らなくていい。

 ドミノ・ピザ認証で受け取る世界くそったれの平和世界を、俺は彼女らのために守る」

 ウィリアムズはジョンを殺したがっているが、僕はルツィアの最後の言葉の通りに、ジョンを生きてアメリカにつれていき、証言の場に立たせたい。

 ジョンとともに、逃げる。

オリジナル

「おまえを逃がせばまた、虐殺言語を振りまくのだろう?」と僕。

「いや、死んだルツィアの望んだ通り、世界真実を知らせよう」

 タンザニア兵と合流しようとするが、それはタンザニア兵になりすました、僕の「濡れ仕事」の仲間だった。

 彼がジョンを射殺し、僕の任務は(アメリカからすれば)成功裡に終わる。

エピローグ

 僕のもとに、母さんのライフログ権利譲渡される。

 ……僕は、プロテクトがあるためにライフログを見られなかったのではない。ただ、漠然とした恐怖があって、ライフログの閲覧を申請しなかっただけだ。

 僕は幼いころ、常に母さんに監視ID)されているような気でいたが、母さんのログを読んでみると、必要最低限にしか、僕の存在記述されていない。

 母さんの記録の中に生きていたのは、圧倒的に父、自殺したはずの父だった。

 僕は、ジョンからもらった手帳を元に、虐殺言語を語る。虐殺言語でもって、ルツィアの願い通り、真実を世に知らせるのだ。

 そして、世界にとって危険な、アメリカという火種を、虐殺に突き落とす。

 僕はこの決断を背負う。ジョンがアメリカ以外の命を背負おうと決めたように。

☆改変版

「お前はまた、虐殺言語をばらまくのか?」

 ジョンは、

「いや、私は米国内の後ろ盾を失った。深層構造原理を知られれば、たか言葉だ。応用されるのも時間の問題だろう。マスコミ政府公報で、いくらでも虐殺言語を打ち消せるさ。

 だが、私は〈計数されざる者〉という新たなバックアップを得られた。認証に対して憎悪を抱く、世界的な組織だ。この力を使えば、私たちのすむ「こちら側」を静寂に保つことができる」

「なにをするつもりだ?」

 僕の「濡れ仕事」の仲間が、僕がジョンの答えを聞く前にジョンを射殺し、僕の任務は(アメリカからすれば)成功裡に終わる。

エピローグ

 僕はジョンに、「真実」が書かれたテキストファイルを渡されていた。

 それを世界に知らしめ、僕たちが虐殺の上にたっていることをみんなが理解することがルツィアの願いなら、僕はそうするべきなのだろう。

 公聴会で、ぼくはジョンの件で見聞きしたものを語る機会を得る。

 ジョンから渡された「真実」オルタナに浮かべて話そうとする。

 すると、僕が見ずにいた、母さんのライフログオルタナに突きつけられる。――これが、〈計数されざる者〉、ジョンが最後に得た力か。

 幼少の僕は、母さんに監視ID)され続けていたと思っていた。しかし、母さんのライフログには、あまりにも父ばかりがいる。彼の死語ですら。

 それを皮切りに、次々に、アメリカの全議員、いや、オルタナをつけているすべての人々の視界に突きつけられる、真実ログ世界からアメリカ憎悪の数々が向けられているという真実。〈計数されざる者〉のルーシャスは言っていた。プライバシー提供と、テロとのトレードオフの不均衡は、みたいものばかりを見ることによって起こると。認証の中に閉じこもり、ドミノ・ピザビデオクリップ平和の外を知ろうとしないことで起こると。

 ふと、アメリカはもう死んでいるのだと思った。母さんに視線を返せない、父さんのように。憎悪を浴び続け、しかしそれを無視しているアメリカは、死んだ父さんと同じだ。

 ……だが、アメリカ憎悪を向ける小国とて、自分の窮状をしらしめようと騒ぐばかりで、他の小国を知ろうとすらしていないのだ。僕が母さんのログを見ようとしなかったように。

 ジョンが行った、〈計数されざる者〉の力の改変。それは、小国の内部で争いを起こす虐殺言語よりも規模が大きなものだった。互いに無視しあっていたずの、小国小国視線をぶつけ合わせる。そして、小国同士で戦争を起こすことで、「こちら側」の平和を保とうとするものだった。

 ジョンの考えと僕の考えは違う。

 母さんが僕を見ないのは、父さんというすでに存在しない項があるからだ。アメリカから存在しない視線小国が期待するように。

 存在しないものを、存在しないと意識させること。僕にはそれができる。ジョンから得た「真実」の欠片、虐殺言語と、僕のマザータンアメリカで語られる英語によった。

2011-10-06

不登校中学生彼女欲しい話

小学校の頃からぼちぼち学校行ってない。

中学校ほとんど行ってない。

そんでもって現在中3。かなりクズい。

学校行っていないが勉強してない。つまり頭悪い。

毎日ほとんど家にいて一日中インターネッツをしている。

プログラミングちょっとぐらいならできる。

RubyをやっていてCとかレイヤの低いことが大してできない。

よくOSとか作ってる人からdisられる。

英語分からん日本語情報がないとき困る、大変困っている。

もう10月なわけで、世の中の中学3年生は受験やらなんやらで忙しそうだ。

俺もそろそろ高校のことを考えないといけない。

そもそもまともに勉強していないから都内でも限られる。頭悪いかしょうがない。

定時制DQN巣窟というイメージがあるのでそれだけは嫌だ。

普通科に行ったらリア充生活できるのかもしれないけど、まあまた不登校になったらオワコンなので四部制の情報科にでもする。

そんなこと書いてもどうでもいいと思うので彼女欲しい話をしようと思う。

こんなクズがぐだぐだ書いても多分誰も読まないと思うが。

そんな俺にも彼女が欲しい。

どのくらい欲しいかってジョブズが亡くなって自分の手でAppleの新製品を発表できない後悔の念ぐらい彼女欲しい。

しかしよく分からない例えだ。

それはともかく彼女がほしい。

中学は中1の夏休みまで行っていたが、その頃に小学校からクラスメイトを好きになった。

もし友達と呼べるぐらいの関係ならクラスメイトとは書かない。

ずっと好きだし、今も好きなわけで、割と身元バレる前提で増田に書いている。

今まで2年半ぐらいこの想いをずっと伝えられないでいる。

リア充になりたい。

まあリア充になるには学校に行かないとならない。

俺は別に人間関係不登校になったとかなんだとかいありがちな理由で行かなくなったわけではない。

から行こうと思えば行ける環境にあるわけだし、実際最近行きたくなってきた。

あー学校行ったら好きなあの娘と話せるんだろうなとか毎日考えながらだらだら生きてる。

3年からクラス替えでまた同じクラスになったのに行かないのはすごくもったいない

クロックの低い年寄りHTCデュアルコア端末を使わせるぐらいもったいない。俺にくれ。

自分コンテンツ価値ある人間だとは全く思ってないが、せめてこの想いを伝えてから死んだっていいのではないか

14年生きてきたし今更死ぬわけにはいかない。せめて元を取らせろ。伝えてからじゃないと。

あーどうしたら伝えられるかなー

最近恐れていることがある。

ずっと好きだけどそのうち諦めがついたり今好きな娘よりも可愛くて優しい娘が目の前に現れたらどうするか。

もちろん今も好きだし、早く伝えたい。

からこそ伝えなくてはならない。

別にあの娘は俺のことなんかなんとも思ってないだろうし、もし少しでも考えてくれていたら嬉しいけど多分それはない。

でも考えてくれていたらなーとか考えるとあの娘にも迷惑だしさっさと伝えて片付けたい。

俺も早いとこ伝えてこの状況から脱出したい。

今年中には伝えたいけどやっぱり早ければ早いほどいいわけで、なんとかして伝えたいがなかなか勇気が出なくて伝えられないでいる。

なんだかなぁ

なんかここに書いたら少し気分晴れるかなと思ったらそうでもなかった。

何かツッコミがあればTB

追記

やっぱり学校行けと言われるのは当たり前か。

好きで行ってないわけじゃないから何かきっかけがあれば行けるんだけどなぁ…

111010 0:25追記

http://anond.hatelabo.jp/20111008133632

伝えられなかったら多分後悔するでしょうし、

想いを伝えてきもいとか言われていてもそれはまあ少なからず想定していないわけではないのでなんとかなります

むしろ何も言われないよりはきもいから無理とか明確な理由が分かったほうがいいので。

もうフラれてもいいのでさっさと伝えたいですね。

111019 0:39追記

俺があの娘を好きになった理由

小4のときの話。

そのころから不登校したりしていた。

そして、先生がやってくれたんだと思うのだが、俺にクラスの人が書いたメッセージカードとかくれたりした。

学校行けよ的なそういうあれで、あんまり不登校の人いないから聞けないけどだいたい経験あるらしいので割と普通にあるみたい。

その中に今の好きな人が書いてくれていて。

あれって全員分じゃないし先生勝手に決めたわけじゃないだろうし自分から書いてくれたんだろうなって考えてるうちに…

まずそれが違うなら俺の3年間根底から覆されるわけなんですが。

まあそれはもういい。

自分で書きたいと思って書いてくれたなんて少なくともやさしいんだなーって思うじゃん。少なくとも俺は思った。

こんなので好きになるの多分自分だけだと思うけど。リア充から見たらアホみたいに見えるんだろうな。

それを中1ですでに不登校になった9月下旬だか10月ぐらいに引き出しから見つけてなんか泣きそうになって、

やさしいんだな、そういえばけっこうかわいかったよね…とか考えてるうちに好きになっちゃった

なんかごめんなさい。

2007-11-02

[]いかにして問題をとくか

How to Solve It by Polyaの翻訳丸善書店からでています.古い本で昭和二十九年発行現在11版です.

数学の問題解決について,高校生から学部生,それに指導者が考えるための一貫した視点を与える本です.リストと呼ばれる20項目の自問を通して問題を解決することを提案しています.

リストの項目は問題を理解すること,計画を立てること,計画を実行すること,結果を検討することの四部にわかれており,

  1. 理解すること
    1. 未知のものは何か,既知のものは何か,条件は何か
    2. 条件は成り立つか,未知のものを定めるのに十分か,または不十分か,剰余か,矛盾
    3. 図をかいて適当な記号を導入する
    4. 条件を各部に分離する.それらを表す
  2. 計画を立てること
    1. 同じ問題をといたことがないか
    2. 似た問題,役立つ定理を知らないか
    3. 未知のものをよくみて!知っているもので関連した情報はないか
    4. 似た問題を活用できないか,補助的な問を考えるべきでないか
    5. 問題のいいかえはできないか,定義から何かがわからないか
    6. 一般・特殊をめぐり,条件を外したりふやしたりして考える
    7. データを使い尽くしたか
  3. 計画を実行すること
    1. 各段階を検討して,それらが正しいことを確かめる
  4. 結果を検討すること
    1. 結果を試せるか,議論を試せるか
    2. 結果を違った仕方で導くことが出来るか,一目瞭然にはならないか
    3. 他の問題に結果や方法を応用できないか

(原文とは表現が異なります)

となっています.発想の仕方を整理させ,発見をさせる内容になっています.巻末の問題もおもしろいです.

2007-09-23

理系文系の区分けなんて、ソプラノアルトパートわけのようなもの

私はまだ幼い頃、しばらく合唱と取り組んでいた。部活動とか OB の集いとか、要はクラス合唱に毛の生えたようなものだったけれども、クラス合唱レベルでは体験できないうたやオンガクの世界を垣間見ることができた。

でもって、クラス合唱や授業での合唱かそれ以上のことをやったことあるかたならば必ず経験のある儀式パート分け。声(音域)が高いからソプラノテノール)、声が低いからアルトベース)、に分ける、と思っている人が多いのではないだろうか。ほんとうは違う。これは、理系文系の区分けと実によく似ている。

実際、普通の個人の発声できる音域の差というのは、そう大して違うものではない。簡単にいうと、存在するのは「ソプラノ向きの声」と「アルト向きの声」だ。プロを考えてみればわかる、3大テノールの人は、ベースの音域が発声できないか、そんなことはない。充分カバーしている。(ではベースの人が世界レベルテノールが歌う高音域を出せるのか、というと、それは流石に無理だし、逆も勿論そうだ。しかしそれは飽くまでぎりぎり限界まで追求するプロ同士の場合の話であって、通常の合唱曲のパートぐらいならば余裕だろう。)

しかし現実には、クラス合唱などでもありがちな話として、ほんとうに喉から音が出ない、という物理的な制約からパートチェンジを余儀なくされることはある。「○○ちゃんと一緒のパートじゃないとヤダ」とかいう中二的な物言いなんかあったりして、懐かしい(まさかと思うかもしれないが、女子だけではない、男子でもこういうことを言うのを目にしたことがある)。身体ができあがってなければ正直なところ声はできあがらない。まだまだ未熟…というか、ほとんど取り組んでもいない状態で、これからどう伸びる可能性があるかわからない状態で、パートわけをしなくてはいけないのだ。たまたまそのとき高い音が出しづらいだけかもしれない。たまたま低音が乗っているだけかもしれない。(もちろん、「ハモリパートが好き」とかいう単に音楽的に器用かどうかがパート志望の理由になることもあるし、「主旋律じゃないと歌った気がしない」なんていう(楽して)目立ちたいかどうかだけがその理由になることもある。)ただまあ、ひとつ言えるのは、中学生変声期も迎えたかという頃になんなんとすれば、多くの人にだいたいその「片鱗」は見えてくるものだ。私は合唱の指導の経験はないが、ときどき街中を歩いていて聞こえてくる喋り声を聴いて「ああ、この人はソプラノかな、高音域の楽声を聴いてみたいなあ」とか「この低音の充実感はアルトだろうな」とか思うことがある。因みにしゃべり声の高低と合唱におけるパートは無関係ということも多く、地声が高くてもパートアルトの人もいるし、地声がガラガラでやんちゃなのにソプラノの人もいるのだ。(…ただし、私の「妄想」が合っているのかなんてわからないのだけど。)

もうひとつ、現実には「パートバランス」という切実な社会的要求がある。個人の資質をどれだけ正確に見極め、適切なパートに放り込んだとしても、合唱全体が「頭数」としてそのバランスでいいといっているかどうかはまた別問題だ。高々数十人という狭い範囲内(社会)で、これは解決されなければならなくなる。「どっちでもできそうな人」や「正直どっちとも微妙な人」などが、パートを移動することになる。勿論この「パートバランス」に関する要求というのは、歌われる楽曲によってそれぞれ異なる。だから、場合によっては、曲の部分部分で「あなたとあなた、ここだけアルトを手伝ってね」とかいう「手」もたまに使用されたりする。さらに、テノール人間アルトを手伝ったり、なんてこともないわけではない。

(「どっちとも微妙な人」(つまり、合唱全体の中では声量的に貢献しないんじゃないかという人)を動かして意味あるのか、と思う人もいるかもしれないが、これがまた合唱というものの不思議なところで、案外意味があったりするのだ。)

でもって実際、歌い始めてみると、「音域」と呼べるほど音程が異なるのは曲の中でもそう多くはなく、ほとんどが 3度 とか 6度程度。1オクターブも違いやしない。通常の流れでは「音域」はほぼ重なっている。単に「役割分担」程度の話。クラス合唱なんかでパート分けをなかよしグループ分けか何かと同一視する病理をあながち一笑に付すこともできない。

楽曲が高度になってゆくと、パート内で「ディビジョン」が頻繁に発生する。通常、合唱団では、ディビジョンした場合のパート分けは決まっており、例えば私はセカンドテナーテノールの下のほう)だった。男声四部の場合は通常上から 2番目を担当することになる。トップテナー担当することはあまり無かった。私の同期に私よりも適任がいたからである。ただし楽曲が高度になってゆけばゆくほどこの予め分けた「パート分け」は強い意味を持たなくなってゆく。

個人の資質というところでみると、例えばソプラノだったら高い音を出す練習ばかりしていればいいか、というと、そんなことはない。全音域を練習し、充実を図り、音域を広げる努力を続けることが、ひいては自分の得意な音域を充実させることに繋がる。

こうしてみてゆくと、パート分けにかかるあらゆる事項が「文理分け」と酷似していると言える。まだ習いたてもいいところの数式を目の前に「得意・不得意」を判断し、たまたまあたった先生のその授業で「苦手かどうか」「伸びうるかどうか」を判断し、また判断される。実際は、もっとあとに決めたい。でも、あとでは遅い。いま、決めなくてはならない。そんな中、「どっちつかずの人」とか「正直どっちでも同じようにできそうな人」なんてのも必ず出てくる。周りがどう見ても「こいつは理系だろ」と思うのに、「自分には将来やりたいことがある」と、文系科目をさらりとこなして進学してゆくようなのもいる。

理系だからといって物理数学ばかりやってればいいというものではない。様々な分野を習得し、深めてゆくことにより、ひいては得意分野についても実力の「底上げ」が図れるのである。

合唱おもしろいソロでは決して為し得ない音楽をつくり出すことができるのが、合唱だ。しかし、全体として少々高度なことをやっていこうと思うと、たちどころに構成員の個人個人の資質がその成果へと反映してゆくのだ。この点も文理を基準として見た場合の社会のありようとすさまじく似ているといえよう。

個人で何かやろう、事業でも起こそう、なんて思った人にとって理系文系がどんどん関係なくなってくるのも、そうだ。曲を構成できる音域を全てカバーしなくてはならない。苦手な音域も多少の無理をしつつ広げていかなくてはならないかもしれない。でも、そういうのが向いている人もいる。向いていない人もいる。

いま、その分野で、自分は「鳴って」いるか。「響いて」いるか。これからのひとは、長い目で見て、そのパートを気持ちよく充実して歌いこなせそうか。そのための鍛錬ができそうか。そんなふうに考えてみるのもいいかもしれない。

「その音域が出せるか」ではない。誰だって出せるのだ。「その音域を響かせることができるか」「その音域をよく鳴らせているか」。

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