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はてなキーワード: 出版物とは

2020-06-21

anond:20200621014839

※かわいさのレベルによります

※かわいさはおれ基準判断しま

だろ

気になる人がいれば直接アタックするなり元アイドルやAVなら出版物を全部買い占めてやりゃいいんであって

ここでどこへともなく叫ぶの意味ないじゃん 高校生でもいわなくてわかることやぞ

具体的情報がないのマジ高校生日記しかない

マジレスがいやなら最後うんこってかいておけ

2020-06-06

anond:20200606132151

全然知らない漫画だったけど調べてみたらなかなか生々しいな

自体はいくらでもある人間関係もつれなんだろうけど出版物ツイッターと合わせてみることで臨場感無常さが強い

2020-05-11

anond:20200511081541

表現の自由度が高かったとかはどうだ。

採算もコンプライアンス18禁表現もそこまで気にせずに一部のオタクだけを狙い撃ちにする媒体って、今は同人じゃないと存在しないのでは。

ラノベはまあ自由っちゃあ自由だが、エロゲみたいに音やカラーイラストや動きが付けられないし、どうしても出版物という所で多少の制限がかかる様に思う。

マブラブ沙耶の唄エロゲじゃなかったら無理だろ。

2020-05-02

最近、思う。

日本にも、百姓一揆安保闘争学生紛争があったのに、

なんで、フランス革命が持ち上げられているんだろう。

江戸幕府を終えたのも、財力と武力が背景にあったので、幕府を脅せたんだよね。。

ルノー日産を立て直した雇われ外人経営者が、ずるずるっとしたのをV字回復なんていうが、

化けの皮がはげたよね。パリ症候群じゃ無いが、なんか、海外革命ばかりを持ち上げるのは、

どうなんだろうか。

日本の良さを、その右翼的で無くて、真っ当に評価したいが。

誰か、そういう研究出版物はないのか。

2020-03-27

外国映画見てるとドラッグがやたら出てくるんですけど、底辺だろうが上級国民だろうが吸ってて、

底辺「こんな人生やってらんねー、だから吸う」

上級国民「忙しすぎる、吸って無いとやってらんねー」

って言い分で、ドラッグ合法化しろーって流れみたいなんですけど

搾取される人生政府のせい

それをドラッグごまかしごまかし生きてて何が悪いの?政治のお粗末さには目つぶってやるから合法化しよ?

みたいな言い分で、なんかアメリカっぽいねこなみかんしか思わんのだけど、若干これ日本ドラッグが今より一般的存在になったら自殺者減る気がしないでもないと思わんでもない

日本海外と同じぐらいの格差社会国民全員疲弊してるのに金持ち上級国民ハッピーニュース毎日入ってきて否応なく格差を見せつけられてんのにドラッグとかの逃げ場がないとそれもう死しか逃げ道ないじゃんみたいな

海外ドラッグ認識って多分日本での漫画村みたいな感じで、「違法だけど使うよね実際」みたいな感じで結構身近な存在かなっても思うんですけど、そもそもマンガ読まない人は漫画村何それ?違法?なら駄目だねって話で終わると思うんですけど、

漫画村ってそもそもブラウザ登録なしで出版社の垣根超えて簡単に読めて、それ既存サービスでは存在しないからウケた部分があって多分需要とか供給の話になると思うんですけど、そういう議論すっ飛ばしダメものダメって言われても素直に納得できるかと言われると反発するのはわからんでもない

テレビはタダで見れるのに漫画村ダメなの?じゃあテレビみたいに広告収入とかでタダで見れるようにすればいいじゃんとか言われたらそれで作家出版社守れるならそれでいいよねじゃあ結局違法がどうこうって言うより制度の話とかになるよねって感じで、

違法からダメです」だと思考停止だよねって言い分はわからんでもないというか・・・

あとこういうのを他で書くと

テレビ収益化と出版物が決定的に違う理由は~」

広告収入にするためには仕組みが必要ですよね?あなたが作るんですか?」

漫画無料で読めると作家さんが困るんです!!!><」(異次元

って違う方向に持っていかれるパターン

っていう流れで

女優高樹沙耶さん「商品券より大麻有効利用解禁を!」

じゃあこの人↑の言い分どうなのってなると、悪いけどワカランし知らん

多分きっとこの人そこらへんの人より専門的な知識あるし、合法化さけぶだけの根拠とか持ってるのかもしれないけど、結局ツイッターでこういうこと言っちゃうとただのキチガイ扱いで煽られて終わりじゃんっていう、でもそれもしょうがないじゃんだって興味ないし身近な問題じゃない

でも「キチガイ乙~」で一蹴するのも固定観念ガチガチでいいとは思わないし思考停止だよね

大麻合法化の件とか、芸能界強制的な所持品検査人権侵害と絡めて反発してる人らは少なくとも身近な問題としてこういう件をとらえてるわけだから、いやーきっと自分認識以上にドラッグってあるのかもね~知らん。

2020-03-14

真面目にフェミニズムについて勉強したい

世の中フェミニストを騙る偽物が跋扈している・・・気がする。

気がするだけだ。本当は彼らもフェミニストなのかも知れない。

からない。俺にはフェミニストが何か分からない。

フェミニストフェミニズムがセットのものなのかさえ分からない。

男女同権だとか、男児間引くべきだとか、フェミニスト自称する人たちは言ってることがそれぞれだ。

から、「こいつはフェミニストだ」「こいつは偽物だ」と根拠を持って言えるようになりたい。

真と偽の判定ができるようになりたい。

そして偽物に対し「お前はフェミニストを名乗る資格はない」と一蹴したい。

である根拠提示し、ぐうの音も出ないようにしてやりたい。

しかするとそれが真のフェミニストに対する汚名をそそぐ形になるかも知れない。

それはもう社会貢献にすらなるだろう、なあ?

ではそのためには何をすれば良いだろう?

とりあえず日本におけるフェミニスト第一人者と名高い上野千鶴子氏の出版物を読もうと思う。

その後女性学を志す学者出版物日本海外隔てなく読み漁ろうと思う。

また、並行して使いやす情報源も探さなければならない。

購入が必要書籍ログイン必要Webサービスなどは駄目だ。

偽物たちがちゃんと読めなければぐうの音も出ない状態にはならないからだ。

インターネット上で誰もが無料アクセスできるようになっていなければならない。

また、多言語対応していなければならない。

フェミニスト世界各国にいるはずだからまとめてNOと言ってやりたい。

・・・これはもう自らサイトを立ち上げなければならんかも分からんね。

(全てがフェミニストだとこの話は終わってしまうが。)

2020-03-01

anond:20200301174528

表現の自由ってのは「国家権力から表現を守る権利」のことであって

行政出版物撤去させる」というのは完全にありえないからだよ。

基本的に「他人が何かを撤去させる」というのは非常にセンシティブことなんだよ。

なんか「不快もの撤去させるのは当然の権利」くらいに思ってるみたいだけどさ。

単に「コンビニ雑誌コーナーを縮小してエロ本がなくなります」というだけの話なら

出版不況を残念がる人が出てくるくらいでこんなに反発は起きてない。

anond:20200301173257

違う。コンビニ経済合理性で悩んでいたなかで表現規制最後の後押しになった。

ついでに言うと最初にそれを推し進めたのが千葉市長だったのが最大の原因。

いちおう「市長アドバイスしただけでコンビニ自発的撤去した」という体裁は整えていたけど

明らかに行政が介入して出版物撤去させた」形だったから大問題になった。

2020-02-26

パクリと呼ばれないための努力はどこまですべきか

この世にある全ての出版物ネット記事映像作品に目を通すのは不可能だ。

しかし、消費者はどんなマイナー作品とでも比較してパクリと言うだろう。


たとえば最近だと週刊少年ジャンプの新連載が、12年前に週刊少年チャンピオン20打ち切りを食らった漫画の設定をパクっていると叩かれていた。

ジャンプに新しく連載を持つような新人チャンピオンマイナー漫画を知らなかったことを理由に責められている。

これはどうなんだろうか?



また、あるジャンルにおける決定版的作品が、そのジャンルの後発作品すべてをパクりのもとに封殺せんとすることもある。

SFガジェットが出てくる作品だとこれは顕著だ。

タイムリープタイムマシンを扱った作品は、ある世代において数作しか存在を許されず、それ以外は名の知れた作品パクリとされてしまう。

これでは誰もアイディアを発表することそのものが出来なくなる。


でも、アイディアさえあれば面白いと考え、それだけでいけると考えているようならそもそも創作なんてすべきじゃないよな

anond:20200225230155

まず、古いものを一律に捨ててしまう人が多い中で大切かも? と思うのはとっても大事なことだと思います

お示しの資料書物のような形態と思います

書物出版物なので、世の中に同じものが何冊も出回ります

それで、その出版物レアリティ問題になってきます

たくさん出版された本であれば江戸時代のものでも図書館にあったりします。

本件の勲章リボンの見本帳は一般向けではなく、内部の検討資料と思います

なんとなくですが、あまり出回ってはいないのではないかと思います

書物にはっきりとしたタイトルや奥付はありますか?

あれば、国立国会図書館所在があるか調べてみてください。

https://www.ndl.go.jp/

あるいは、同じく国会図書館デジタルコレクションでも調べてみるといいかも。

https://dl.ndl.go.jp/

これで出てくるのであれば、基本的にはレア度は高くない。

由来をしっかり書いて本に挟んでおくと良い。


ただ、元の文章読む限りそういうタイプの本ではなさそうな気がする。

こっから面白くなってくるのですが、お示しの資料は「なんだかわからないが古いものが出てきた」的なものではない。

ちゃんと「お祖父様が戦前に働いていた勲章リボン工場の見本帳だ」とわかっている。とっても良い。

博物館職員にとってはこの情報の揃いが大いに大切になってきます

あるいは自治体博物館に声をかけてみるのも良いと思います

その際に、先ほどの5w1h的な情報を揃えて伝えると良いです。

ファミリーヒストリー言葉がでてきましたが、それも含めての歴史資料です。

祖父さんが用いた資料増田家の歴史のなかで伝えられてきた。

この経緯も博物館職員にとっては貴重な情報で、資料の確からしさを深めます

県博よりは市博などの規模が適当と思います。ただ、勲章工場地域で有名だったら判断余地があります

もし勲章リボン業界博物館や関連する企業博物館があるなら、そこも寄贈先としては候補になりますが、あまりいたことがありません。

タオルとかなら博物館あるんですが。

なお地域博物館の都合や資料の如何でもしかしたら受け取ってもらえないかも知れません。

そんな時もあります

自分で持っておくのであればデジカメで1ページごとに写真を撮りましょう。

本体を扱わなくても見られる状態にしておくことが大切です。

また先ほどの通り由来を書いておく。代替わりするとこういう情報はすぐに失われます

逆に、情報がしっかり書かれていると子孫も大切さに気づけやすい。

「なんだかわからんが古いものがある」という状態にならないことが重要です。

また、資料情報収集するのも面白いかも知れません。

上の世代の方はお元気でしょうか。祖父の一つ下の世代。また祖父世代でも兄弟多いとご健在の人がいるかも知れません。

この資料や、昔の写真なんかがあったら一緒に持って行って、いろいろ話を聞く。それも記録しておく。

モノが残っていると格段に記憶を呼び覚ましやすい。勲章の見本帳はそうした魅力を秘めています

こういう周辺情報を備えておくことで、モノは未来に伝わりやすくなりますし、博物館でも受け入れやすくなると思います

以上です。

劣化を防ぐ手段もいろいろ大切ですが、こういう周辺情報の整理もまたモノにとって重要です。

2020-02-04

献血ポスター騒動についてとあるゲイ感想

まず言っておくと、ポスターへの批判や、ポスター嫌悪感を表明することへの批判気持ちは一切ない。

シスヘテロ向けコンテンツ愛好者と過激派フェミニストのバトルなんて心底どうでもいいかである

ただ、白熱したバトルの様子が毎日のようにTwitterに流れてきたりホッテントリ入りしてくるので、その感想自分語りを交えて。

(次の例は、たまたま私がよく観測記憶してしまうだけであって、もちろんそうじゃない人も大勢いるし、主題じゃない。)

いわゆるツイフェミの中にはMtF女装した性犯罪者と見分けつかないからと差別してトイレくらい我慢しろと言い放つ人がそれなりにいる。

自分安心する理由をつければ人権否定しても差別じゃないから。

いわゆる表現の自由戦士の中には淫夢とかヤマジュンネタにして男性同性愛者を嘲笑してる人がそれなりにいる。

献血しない層はターゲットじゃないか批判するなと言いながら、己がターゲット層じゃないコンテンツをわざわざ違法コピー面白おかし編集して偏見を広めて回っている。

誰かをいじり倒したりネットリンチするのも表現の自由から

性的搾取だとか差別だとか表現の自由だとか理論武装して崇高なことを言ってるけど、

結局大抵の人間って、いじりやすい奴を徹底的にいじるし、気にくわない奴を徹底的に叩く。

物心ついた時から現在に至るまで出版物でもテレビでもネットでもLGBTはそういう扱いをされているから、よく分かる。

そう気がついてから自分の中に(ゲイであることとは別の)確固たるアイデンティティを築けるように努力した。

今では人生を最高に楽しんでいる。

不快表現を見て多少傷ついても止めろと騒ぐ気力も湧かないし、自分表現趣味嗜好を否定されても必死反論する必要性も感じなくなった。

LGBT社会活動をする人達のおかげで差別が減ってきたのは事実なので、それには感謝してるし尊敬もしてる。)

献血ポスターの件に限らず、出口のない不毛な口先だけのネットバトルに人生の貴重なリソースを費やしてる人が多すぎる。

本気で人生を掛けてリアル社会活動をするなり、他にやるべきことを見出すなり、もう少し人生有意義に過ごされてはいかが。

2020-01-29

『窮鼠はチーズの夢を見る』と『18禁』『R-15』の法的根拠自主規制

0.まえがき

おそらく表現規制最前線にいる人しか分かってないと思うので&『窮鼠はチーズの夢を見る』の修正話題になっているので。

主に過去に書いたことの再掲

1.『18禁』などの年齢制限は何のため

1-1.販売店にとっての意味

(太字強調は筆者による)

[刑法 第百七十五条]

わいせつ文書、図画、電磁的記録に係る記録媒体その他の物を頒布し、又は公然と陳列した者は、二年以下の懲役若しくは二百五十万円以下の罰金若しくは科料に処し、又は懲役及び罰金を併科する。

電気通信送信によりわいせつな電磁的記録その他の記録を頒布した者も、同様とする。

[児童買春、児童ポルノに係る行為等の規制及び処罰並びに児童の保護等に関する法律 第7条第6項]

児童ポルノ不特定若しくは多数の者に提供し、又は公然と陳列した者は、五年以下の懲役若しくは五百万円以下の罰金に処し、又はこれを併科する。

電気通信回線を通じて第二条第三項各号のいずれかに掲げる児童の姿態を視覚により認識することができる方法により描写した情報を記録した電磁的記録その他の記録を不特定又は多数の者に提供した者も、同様とする。

まりわいせつ文書・図画や、児童ポルノに関する罪を問われるのは製造者や所持者だけではない。法律上は、販売した者も罪に問われる場合がある。

が、店員にとってみたら『わいせつっぽい物を販売したらある日突然逮捕されるかもしれない』は恐怖である

そのような販売店の恐怖が『それっぽいものは全部売らない』になるのは商業的にも文化的にもマイナスなので、

ビデオ映像関係の年齢表示や、成年向けコミックマークはそのような販売店の声に対し、『自主規制団体が、刑法および児童ポルノ法に違反していないことを確認したと責任を負います』という意味がある。

からこそ、数年に1度程度の割合で『AV女優が実は18歳未満だった』という事件があるが、そのAVを置いていたツタヤ店員が全て逮捕されるわけではないし、

以前薄消しが流行ってビデ倫関係者が逮捕されたことがあるが、問題になったビデ倫作品を扱っていた販売店の関係者は逮捕されていない。

逆に言うと、そういう団体を通していない、いわゆる裏ビデオを分かっていて売ったら店員逮捕される可能性もあるはずだ。

ちなみに刑法175条が保護しているものわいせつな図画を見たくない人の見たくない権利……ではなく、『最低限の性道徳』ということなっている。(この解釈については流石に時代錯誤を指摘する声は複数あるし、筆者もおかしいと思うが前提として現時点ではそうなっている)

1-2.条例上の意味

上で書いたような『わいせつ文書・図画』や『児童ポルノ』は世間で広義で用いられるような意味ではなく、たとえ18歳以上にしか売っていないとしても、売った人は逮捕されるような物の話である

では、一般的に「18歳未満には販売できません」で書店アマゾンで売っている商品はどのような法的根拠で売っているか。それが条例上の理由だ。

[東京都青少年の健全な育成に関する条例]

(表示図書類の販売等の制限)

第九条の二 図書類の発行を業とする者(以下「図書類発行業者」という。)は、図書類の発行、販売若しくは貸付けを業とする者により構成する団体倫理綱領等により自主規制を行うもの(以下「自主規制団体」という。)又は自らが、次の各号に掲げる基準に照らし、それぞれ当該各号に定める内容に該当すると認める図書類に、青少年が閲覧し、又は観覧することが適当でない旨の表示をするように努めなければならない。

まどろっこしいが、要は『一定倫理基準に該当する物は、青少年に閲覧・販売できないように努力せねばならない。(そして、成人に販売する分には問題ない)』ということである

"18禁"などに関する(映像作品ゲームではR-15も一応は存在する)法令上のもっと重要な(もしかしたら唯一の)根拠はこの前後の条文だ。

この条文があるからリアルでもネットでも、18禁などの作品自主規制団体出版元が自らマークを付け、また販売店がそれらを売る際には専用のゾーンを設けなければならない。その区分が雑だという話(特にネットにおいて)はノーコメント

1-3.いわゆる『有害指定』とは何か

2で書いたように、自主規制団体または出版社が自ら成年マークをつけたものは『表示図書類』として扱われる。それとは別に、『指定図書類』というもの条例には存在する。

[東京都青少年の健全な育成に関する条例]

(不健全図書類等の指定)

八条 知事は、次に掲げるもの青少年健全な育成を阻害するものとして指定することができる。(以下略)

(指定図書類の販売等の制限)

第九条 図書類の販売又は貸付けを業とする者及びその代理人使用人その他の従業者並びに営業に関して図書類を頒布する者及びその代理人使用人その他の従業者(以下「図書販売業者等」という。)は、前条第一第一号又は第二号の規定により知事指定した図書類(以下「指定図書類」という。)を青少年販売し、頒布し、又は貸し付けてはならない。

いわゆる『有害指定である。“成年マーク付きのもの有害指定されない”と明記されているわけではないが、条文上『表示図書類』と併記して扱われているので事実上棲み分けている。

そして、有害指定』の対照となるのは、「成年マークをつけなくても大丈夫だろう」と自主規制団体出版社が考えた本の中で、青少年健全育成会議指定された本である。(ちなみにエロ以外でも、犯罪自殺を推奨しているとして指定される場合はある)

さらに言うならば、『表示図書類』は書店アマゾンでも売っている。だが、『指定図書類』は流通が扱わなくなるため、事実上販売できなくなる。公式サイトから通販などは可能なのかもしれないが…。

1-4.世論との妥協

そもそもこのような自主規制団体が生まれたのは1950~60年代に『低俗な本・雑誌が溢れた』ことに対する世論批判とそれを受けての条例(2や3で書いたのは東京都条例だが、同様の条例は全ての都道府県存在する)制定の動きに対してであり、

ビデオゲームが出た後も法規制の動き(もしくは実際の逮捕事件)を受けてから出版団体を参考にして自主規制団体が生まれている。

もっとも、出版映像では少なからず差がある。最大の違いは、出版は成年マークのついていない書籍については一切の表示がないのに対し映像ゲームでは(ほぼ)全ての作品について「審査の結果、年齢区分はこうなりました」という表示があるということだ。

世の中において『私の考えるこれこれの思想道徳に反する本は全て排除せよ』という日本国憲法ガン無視全体主義者は少数だが、

「たとえ低俗出版物であっても、他者権利侵害していないならば全て認められるべきだ」というガチ一元的内在制約説原理主義者もまた少数であり、

低俗な本に対する一定倫理的歯止めをする制度必要だよね」という中庸な人がおそらく最大多数だ。

酒鬼薔薇の本など典型例だ。私の倫理観はあの本が出ることを嫌悪するが、あのような本の出版をどうやって規制するのか、というと非常に難しいよなと思う部分はある)

そういう人たちに対して「いや、一定倫理的歯止めはかけていますよ」というアピールをして、ひいては条例法律上の規制をするような世論に持っていかせないという存在としても自主規制団体は役立っており、

民主主義の世の中においてそのような団体存在意義は一概に否定するものでもない。

2.年齢制限の実際

2-1.基準はどこか

今の日本で、『わいせつな図画』(=刑法175条的なアウト)と『18禁コンテンツ』を区分ける基準は”性器をはっきりと描写しているかである

法律上明記されているわけではないが、事実上そのようになっている。

これに関しても過去には(主に写真集絡みで)争いがあった。具体的には以下のような流れだ。

警察「アンダーヘアが見えたらアウト」→写真家「じゃあパイパンならOKですね」

警察性器が完全に露出していたらアウト。なお、アンダーヘアも性器の一部とする」 →写真家「じゃあパンツはかせます。アレ、少し透けてるような気もしますけど、着てるからセーフですよね」

警察「じゃあアンダーヘアはOKだが性器のものが見えたらアウト」 →写真家ヘアヌードOKですね」 →警察「一応セーフにしておくか」

ということで、現在では成人を撮影した物については性器のものは写さない、もしくはモザイクなどの修正があればセーフということになっている。(児童ポルノは別である

からAVエロ漫画では性器にはモザイクをかけなければならないとなっているし、

逆に性器が写っていないヘアヌード写真集わいせつな図画には該当しない(から書店普通に販売されている。18禁ゾーンの先であることが基本であるとは思うが。)

ちなみにこの点において男性器と女性器は平等であるからAVなどでは女性器だけでなく男性器もモザイクがかけられている。(ちなみに2020年1月現在肛門はセーフのはずである。)

また、保護するものあくまで『最低限の性道徳であるから絵であってもアウトであり、だからこそエロマンガエロゲでもモザイク必要になっているが、十分に抽象化されていればセーフである

初期のドラゴンボール悟空チンコを一応描いているが、それが理由わいせつ図画に該当することは価値観の大転換でも起こらない限りは無い。

一方、『18禁』と『18禁ではないけどエロコンテンツ』の区切りがどこにあるかはよくわからない。

上述したように最終的には東京都指定を免れることができればそれでいいものしかないので結局は東京都と版元の空気読み合いだが、

性器モザイク付きで描写しているか肛門が描かれているか、それを含めて性行為が描かれているかなどが一つの目安だとは思う。

ちなみに上で例に挙げたドラゴンボールではブルマキャラ名)が何度か脱がされているが、股間部には特段、何かを描いてはいなかったはずである

女性股間部に何も描かない”というのはドラゴンボールに限らず、Toloveる青年誌ヤング〇〇掲載作品)などR-18ではない男性向けちょいエロではしばしば採用される手法である

BLやレディコミではその辺どうなっているのかは知らない(筆者が男性であるため)が、謎の光などを描いて男の股間に何も描かなければ、BLでもR-18指定は免れ得るはずだ。

これは無論、”性器リアルに描いているものは全てわいせつ図画であり、刑法175条違反から作成販売自体違法”ということを意味しない。

当たり前の話だが、医学書は実写で性器掲載してもわいせつ図画にはならない。

とまあ、医学書ならば流石に目的ははっきりしているが、”芸術”と”性欲”を厳密に線引きすることは困難だ。

悪徳の栄え事件最高裁判決でも「文学性や芸術性が性的刺激を緩和することはあり得るが、文学性や芸術性がある文書(・図画)が同時にわいせつ性を持つことはあり得る(意訳)」としている。

2-2.『わいせつであるかを巡る具体例

Q1:エロ同人は?

A1:性器無修正で描いたらわいせつ図画になりますが、コミケット準備会警察とほぼ同様の基準に従って修正させています無修正修正が甘いと見本誌を提出したとき販売停止になるはずです。

Q2:普通アダルトビデオは?

A2:性器修正しておく必要があります

Q3:裏ビデオは?

A3:作成販売したら違法です。だからこそ裏なんです。

Q4:無修正性器違法でない国からの、インターネットを介した配信は?

Q4:サーバー所在国の法律で取り締まるのが原則だとは思いますが、正直なところ何ともいえません。

Q5:ろくでなし子さんは?

A5:『でこまん』はセーフで3Dプリンターデータはアウトなんでしたっけ? 増田はでこまんを見たことが無いのではっきりとしたことは言えないのですが、流石にでこまんは最低限の性道徳には触れないという判断だったんでしょうねえ。

Q6:ダビデ像など、古典芸術は?

A6:流石にアレは性欲を刺激しないという扱いなんでしょう。

3.『窮鼠はチーズの夢を見る』問題

作者のブログに今回の決定について書いてある。

増田コミックの方の中身は見たことがないが、現在販売されているものも含めてどうも元々年齢指定は無かったようである

それがR-15実写映画になり、それに伴って若い読者が増えることを想定してコミックの方も性描写修正を強め、バージョンは今後は販売しないという扱いらしい。

男性向けで例えるなら、『ふたりエッチ』がR-15実写化され、それに伴い今以上に修正を強化し、旧修正バージョンは今後は販売しないようなものである

正直、そこまでする必要があるのかと言うならば疑問ではある。

ヤングジャンプやヤングマガジン掲載の性描写ありラブコメ、たとえば『源君物語』や『なんでここに先生が!』がR-15で実写になったとして、集英社講談社はそこまでしないだろう。

青年男性向けで小学館が出しているマンガならば、というと増田は現時点でビッグコミック雑誌定期購読していないのでそのような『性描写あり恋愛もの』が掲載されているのか自体を知らない。

どのみち、タイトルの後ろに『for Ladies』のように付けて旧修正版も併売すれば良いのではないか、と思うが、出版社がどのような理由で今回のような判断をしたのかはわからない。

BL実写化するならもうちょっと原作修正を考えろ』という東京都青少年健全育成審議会からの無言の圧力があり、出版社が忖度したのだろうか?

4.どなたか憲法学者の方はいらっしゃいませんかー(呼びかけ)

Q:「ややこしいから国が基準を定めてはどうか」

A:「それは憲法禁止する検閲に当たるのではないか?」

実際その辺どうなんでしょう、はてな憲法学者の方がいらっしゃったらその辺どのように解釈されるかお願いします。

2020-01-26

anond:20200125150540

ゴッホ

俺も美術知識皆無で付き添いで

行ったけど思ってたより楽しめたわ。

時代ライバルや仲間からの影響を咀嚼して、

どんどん自分の血肉にしてく感じとか。

後期のあのゴツゴツ、ボコボコとした

感じとか出版物じゃ絶対に感じられないしね。

2020-01-17

anond:20200117171708

言っても紙はもっと早く消えてくよね。

現代出版物国会図書館という仕組みがあるからギリギリ残ってるけど

もし無かったら死ぬほど古本屋めぐりをしても見つかるかどうかだろうし

個人ホームページに相当するような個人作成文書とか残ってるわけない。

2019-12-11

anond:20191211004936

枕草子出版で儲けを得た人または会社江戸時代か下手すると明治まで下らないといないのでは?

しか日本最初に成立した商業出版物は「東海道中膝栗毛」という話をきいたことがある。ちゃんと買えた本はアレが初なのだ。たぶん。

ヨーロッパではエラスムスの「痴愚神礼讃」が初の商業出版物なんだとか。

2019-12-10

anond:20191210104827

個人批判勝手しろだけど。ヤツらは"敵"の発言に「こういう作家出版社出版の機会を与えるな!」と言い出すからクソ。過去出版物も焚書しろと言い出す。実際リベラルの皮を被ったパターナリストばかり。

2019-12-06

anond:20191206100237

著作権画像使用等について

講談社出版物はもちろん、講談社ホームページ上の画像文章漫画キャラクター等もすべて著作物です。こちらは著作権法によって権利が守られていますので、以下のような行為をすることは禁じられています

1.出版物装丁・内容・目次等、あるいはホームページ上の画像文章漫画キャラクター等の全部ま たは一部を掲載転載すること。

2.出版物ホームページ上の文章漫画等の要約を掲載したり、出版物ホームページ上の画像文章漫画キャラクター等をもとにした漫画小説文章等を作成し、掲載すること。

3.出版物ホームページ上の画像漫画キャラクター等を使用・改変してイラストパロディ画像等を自分作成し、掲載すること。

4.出版物ホームページ上の画像漫画キャラクターから、あるいはそれらを使用・改変した自作イラストパロディ画像から壁紙アイコンコンピューターソフト等を作成し、掲載すること。

5.出版物をたとえ個人家庭内の利用であっても、代行業者等の第三者に依頼してコピースキャンデジタル化すること。出版物の無断複製は著作権法上の例外を除き禁じられています

以上のような行為は、サーバーアップロードした段階で著作権法上の「送信可能化権」の侵害に、サーバーデジタルデータを蓄積した段階で著作権法上の「複製権」の侵害に当たります。このような著作権侵害行為があった場合法的手段を講じることもありますのでご注意ください。

https://www.kodansha.co.jp/copyright.html

よく読めよ

2019-11-25

#KuToo 石川優実の本について軽く見てみた

引用かどうかで炎上しているので本持ってるので言及してみる

結論から言うと引用要件を満たしてると言えるもの多いと思うが、石川優実へのリプライでは無いし、#KuTooへの言及しかないもの石川攻撃したクソリプとするのはそもそも名誉棄損案件ではないだろうか。

第三者同士リプツリーの会話である要素を表すメンションの削除はツイート性質がかなり変わっててこれも危ういと思う。

Togetterにはツイート本文の改変もあるとのことでかなりマズイ状況かと

この章では、石川攻撃したクソリプツイッターの中から引っ張り出し、スマホを少し脇に置き、「物言う女」に嫌悪を抱くメンタリティーの危うさを読者とともに考えていきたい (編集部

#KuToo 靴から考える本気のフェミニズム P59より

ちなみに、1Pに一般ユーザーツイート石川リプライ、もう1Pにツイート内容に関連した解説記載されている。解説の文量はやや多いので主従関係要件は満たしてようにも思える。

12P(クソリプ集全体の1/8)しかチェックしてないが問題になりうるのが結構ある

https://twitter.com/al06532288/status/1139835918716567552

https://twitter.com/ishikawa_yumi/status/1139885097698521091

リプツリー

https://twitter.com/tao0107/ さんのツイート

(削除されているのでスクリーンショットから引用) とのこと

スクショ晒しと似たようなこと出版物でやるの大丈夫か?これで引用って言えるんだろうか。

https://twitter.com/iroa1991/status/1136846224479272960

https://twitter.com/ishikawa_yumi/status/1136848804223672321

リプツリー

後は帰ってからまた見る

2019-11-06

週刊少年ジャンプ公共出版物だった


公共出版物なんだからこれもう国から補助金もらって無料で配って欲しいな

国によって児童ポルノ定義が違うのは当たり前

メディア報道を辿り豪パース空港での日本人青年逮捕を伝える2019.11.4付豪州国境警備隊(ABF)公式リリース発見した。詳報の内容は、ほぼこのリリースの通りで、参照する「輸出入禁止品目(prohibited goods)」のIllegal porn違法ポルノ)の中にChild pornography(児童ポルノ)が含まれていた。

https://twitter.com/tkatsumi06j/status/1191564220548042752

日本いか実在児童個人保護法益適用していても、その論理国外では通用せず処罰対象になり得る。それを如実に示したのが今回のオーストラリアでのケース。政治家ならこの現実問題に対する解を示してほしいものだ。一国主義的な主張は何も解決寄与しない。

https://twitter.com/tkatsumi06j/status/1191611038350733313

ある意味では予想通り。

だってオーストラリアだし…

聞いた途端、そうだろうなと思った。

オーストラリアは昔からはっきり言ってアメリカ以上にアレな国だし、そもそも今回のセックスドール規制に関してもここから始まった代物だからな。

更に言えば、セックスドールに限らず、最近ウエディングドレスにすら児童婚だの噛みついて、販売停止に追い込んだりしたからな。

イカれてるだろ?(これも事件があった背景もあるらしいが。)

少女向けウェディングドレス」は児童婚を連想オーストラリアスーパー販売停止して物議

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20191026-00010003-huffpost-int

要は児童ポルノに託けた児童に見えるものは何でも逮捕できる口実にしているって所だよ。

ついでに言うと一部のキリストフェミ団体国連を利用するのもこの辺からな。

ここがおかしな国である事は何も児童ポルノ問題に限った事ではないからな。

昨今ではフェイクニュース規制辺りでこの国のおかしさはニュージーランドと共に知れ渡っているはずだしね。

この辺の話ね。

検閲法を有するニュージーランド政府、「不快出版物頒布することは違法行為であり、懲役刑処罰されることを国民に思い出させていただきます」とTwitterで堂々宣言

https://togetter.com/li/1330035

そう言えば、一時期話題になったシーシェパードもこの辺の国が関わりあったよね。

安易児童ポルノ規制の結果

ただその安易規制強化と際限なく拡大したせいで、欧米では実在児童児童ポルノ件数悪化し、事実上リソースを超えて、対応不能状態に追い込まれフィリピンでは児童ポルノ動画件数売春西洋人によって悪化していると言うふざけた結果を招いたのも事実しか言いようがないのだけどね。

だってこの辺は無論、警察恣意的運用冤罪等の危険性も指摘されていたけど、当時から下手な規制の拡大により、逆に実在児童保護自体悪化しかねない問題点も普通に指摘されていたからな。

今回に関して言えば、この辺が、以前に指摘された前提があるので、規制により逆に実在児童への被害が増大したと言える様な事態を招いたとしか言えないんだけどね。

現に日本より児童ポルノ規制が厳しい国でこの様な事が起きているのは規制が厳しすぎた結果、カリギュラ効果とか働いて、逆に興味をもった人が増えてしまった事実しか言いようがないからね。

下手な安易規制危険である個人的には思うのはこの辺からもあるんだよ。

ネットに激増している「幼児性的虐待」の実態

https://toyokeizai.net/articles/-/309872

フィリピン児童ポルノ動画、「西洋人によって悪化」 BBC番組取材

https://www.bbc.com/japanese/features-and-analysis-48781713

キリスト教のおまいう

またBBC記事に関しては

フィリピンでは現在キリスト教の教会に対してオンライン児童性的虐待サインを見逃さないよう警告が出ている。

ガルベル牧師は、親が「自分の子どもにカメラの前で売春をさせている」のは「吐き気がする行為だ」と話し、貧しくて他の選択肢がなかったという主張は通らないと一蹴した。

良くもまぁ、こんな事抜け抜けと言えるなと普通に思ったよ(苦笑)

だってキリスト教内の性的虐待が多いのは事実もの

この点はバチカン自体事実を以前に認めているからね。

ちなみにこのキリスト教の性的虐待は昔から指摘されてきたことで、最近漸くニュースでも取り上げ始めたなと思ったりする。

ローマ法王が認めたバチカンタブー修道女への性的虐待

https://rollingstonejapan.com/articles/detail/29979

それとプロテスタント普通に性的虐待を行っているわけで。

米最大のプロテスタント教派で性的虐待被害者700人以上

https://www.afpbb.com/articles/-/3210932

まずは本当に実在児童保護を主にするならば、一度全ての規制見直した方が良い。

性的虐待にのみに絞れと言われていたのもこの辺の事情もあるからね。

ただあの人達は気に入らないものを潰す為に、子供権利を利用しているに過ぎないし、実際の子供の保護なんてどうでも良い事は日本実在児童保護予算付けるべきだと言う指摘をガン無視した件でも判っている事なんだけどね。

スウェーデン裁判の話

>確かに日本児ポ法における保護法益児童個人尊厳保護であるが、他国では異なる。表現規制派が拠り所にしがちな件のスウェーデン最高裁判決で問われた法益は、「所持される図画で描写されている児童及び児童一般に対する尊厳」だった。

https://twitter.com/tkatsumi06j/status/1191611035699924992

この辺もとっくにおぎのさんに指摘されている所だし、逆に当時そうであったからこそ、裁判になり、違憲判決が出る様な騒ぎになったとも言える。

はっきり言って当初からスウェーデン定義自体実在児童保護のみに絞っていたら、ああ言う裁判自体起きなかったと言えるからね。

思う事

何にしても漫画やらゲームやらアニメやらセックスドールやら児童ポルノに含んでも実在児童保護に役に立たない所か、逆にリソースを奪って、捜査破綻等の事態を招きだしたのは昨今のニュースを見ても判る事だから実在児童保護をメインにするならば、一度本気で見直した方が良いよ。

そうしないと安易非実在児童保護を行えば、更なる悪化する事態を招くだろうよ。

一部の人々は逆に悪化する事を狙ってわざとこの手の規制の強化を行っている様にしか、見ていて思えないけどね(苦笑)

2019-11-03

「すぐ打ち切る」のは悪なのか?

この前、「すぐ打ち切る出版社はクソ。作品を想うならもっと続けてから判断しろ」というような意見ツイッターで見かけた。

流行りのWEB小説書籍化という流れで、1巻の売上が芳しくなく続刊が打ち切られたパターンだったと記憶している。

別に打ち切り作家八つ当たりはよくある話なのだが、俺が暇なので分析する。ブログでやってもいいんだけど、割とテキトーからここでいいや。あとなげーし。


なお、打ち切りにも数種類の理由があるが……作家女子高生に手を出したとか、レ〇プ描写で連載が続けられなくなったとか、そういうのは排除

「売れなかったか打ち切り」という場合についてだけピックアップする。

あと、ジャンプみたいに「人気がないと打ち切り」ってのも除外。アンケ至上主義は実は特殊で、ほとんどの出版社は売上で打ち切るか判断している。

人気があるから売れるというナイーブな考えは捨てろ。最近ジャンプですら懐疑的になってきたのがアンケ至上主義ってやつだ。

さてさて、「すぐに打ち切る」というものは悪なのか、という問題だ。ここからは真面目に書く。

仮に悪だったとして、打ち切りは、「誰に対する悪なのか」という部分を考える。

まず、「出版社にとって悪」かというとYESでありNOだ。

会社員作品を打ち切っても給料が出る、直接的に生活に響くわけではない。不公平だ」という論法をよく聞く。

これはかなり偏った見方だ。まるで出版社冷血な売上主義者で、作家を駒のようにしか考えていなくて、創作者を鵜飼いの鵜に過ぎないと小馬鹿にしているようにすら聞こえる。

だが仮にそうだとしても、だ。打ち切り出版社にとっても手痛い。

ある程度売れる見込みがあったからわざわざ編集作家コミュニケーションを取り、内容を読み、校正部によって校正がなされ、デザイナーパッケージを作り、印刷所が刷り、取次が配本し、書店が売るのだ。

電子書籍だって手軽に見えて、コストとしてはかなりのものだ。

そんな初期投資が「売れなかった」という理由で全部おじゃんになるのだから、当然「打ち切り」とは即ち「損」となる。

よって、冷血なる出版社様にとって打ち切りは悪だ。「損」は「企業」にとっての絶対悪からだ。

だが悪ではない面もある。

初期投資が回収できなかったとしても、売れない作品を続けて赤字を垂れ流すよりはずっとマシだからだ。

作品を打ち切れる自由」は出版社側に担保されているべきものだ。

多用なジャンルの本を作るのも、出版物を多くだすのも、返本制度を利用するのも、立派なリスクヘッジだ。

打ち切り可能」というのも、そのリスクヘッジ重要一角である

あらゆる点で、出版社というのは「作品が売れない」ことでダメージが受けないように工夫をしているのである。そうじゃなかったら怖くて誰も本なんか出せない。

「多くの作品が売れないのは問題だが、1本の作品が売れなかった程度で揺らぐ」ということはない。それを支えているのは「打ち切り」だ。

「売れない作品を、作家がNOと言えばコストを支払ってでも続けなければならない」という慣習が基本的にないことは、実はものすごく健全ことなのだ。

付記:上の文章作品を完全に商品としてとらえていて、作品に対しての情や尊敬が全くないように見えるが、

そもそも「情」や「尊敬」なんてのはあるのが前提のもので、「特定作品特別好き」でなければ仕事をしない編集など出版人失格だということは抑えておいてほしい。

面白いと思ったか出版するのだ。売れると思ったか出版するのだ。社会人として可能な限りの努力をした上で売れなかったから、打ち切るのだ。

まあ純粋クズもいるけど。人間からね。

次に「打ち切り」が「読者に対する悪」かというとNOだ。

何故なら売れていない作品というのは、それを商品として欲しがる人間が少ないということ。

だったらその作品を続ける労力を売れる作品=読者が欲しい作品に回した方が多くの人を幸せにできる。

かに好みの作品が打ち切られてしまうのは悲しい。

正直、続きが見たかった作品が打ち切られたら出版社を恨む。キャラクター達の行く末をずっと見ていたかったのに!と怒り狂う。

だが、そこはその分の労力を作家編集も「よりレベルの高い好みの作品」を提供するための準備であると割り切るのが互いにとって一番いいと思う。

とはいえ権利だけ抑えてWEBから作品削除させて続き打ち切るようなのはマジ許せんがな!うおお!

ここを書きだすと原稿用紙100枚くらいになるからやめることにする。

さて。最後に、「作家に対する悪」なのか。これが本題だ。

実はこれ、明確にNOと言いたい。

暖かい理由と、冷たい理由がある。

冷たい言葉から言う。

「売れないものしか作れないのに人生を浪費するな」という言葉だ。

実は本が売れないと、作家生活できないのだ。「知っとるわ」と言われるかもしれない。

だが、原稿料は、安い。本当に安い。原稿料だけでは食っていけない。

なろうのようなWEB小説をまとめて単行本化するものに関しては、そもそも原稿料というものすらない。

からこそ印税がある。印税があるから作家は食っていける。いや、大体の作家が食っていけない。だから兼業だったりバイトをしていたりする。

根本的に、

出版社が採算のとれる売上<作家の食っていける売上

なのだ。実は、金額という意味だと作家出版社の最低目標釣り合っていない。

初版2万部の本を1000円で刷るとする。これ、今の大抵の出版社にとっては悪くない話である全然採算がとれる。(初歩の話をすると、出版は「刷った段階で」、その分の「刷った部数だけ」売上と印税出版社作家に発生する)

だが、作家はそうも言えない。印税10%だとして、200万円しか収入がないことになる。(かなり単純な計算だが論点がズレるのでカットする。そもそもみんな10印税もらえてるんですかね……)

からこそ作家業というのは割に合わない。ものすごく残酷なことを言うと、打ち切りレベル作家、そして打ち切りラインとまではいかないまでも、

なんとか食らいついていけるレベル作家は、早めに諦めた方が人生有益にする可能性が高い。価値観は人それぞれだが……

暖かい言葉は、「次の執筆のために早めに損切ができたね」という言葉だ。

実はダラダラ続けた場合の方が、作家にとってダメージデカいのだ。

大きな前提がある。

『ありとあらゆる作品は、同じタイトルである限り1巻が一番売れる』

これは絶対だ。例外はない。あったとしても、マジで例外中の例外サンプルにするべきではない。

作品の売上は、どんなに売れる作品でも絶対に1巻を先に逓減していく。

から「1巻2巻が全然売れなくても、打ち切らないでくれ。続ければ売れるかもしれないだろ」という話は、まず破綻している。

もちろん、例えば続けているうちに時事ネタと噛み合ったとか、SNSでバズったとか、そういう意味で続けている途中で「1巻から」売れることはある。

だが、そんな「続けているうちに売れた」とか言える程度の時間が確保できている時点で、速攻打ち切られる作品よりずっと多くの売上は叩きだしていたということは覚えておいてほしい。

要するに、「続けたら売れる可能性がある」なんてのは初めから全ての作品の前提に入っていて、その上で見込みなしだという最低ラインを割ったと判断されたから打ち切るのだ。

加える。

初版を決める上で重要なのは出版社ではなく数字しか判断材料にしない取次」

「取次と出版社はほぼ全ての出版社の出す本の売上を共有している」

これは、まあ最近は知れ渡っている話なので別に細かく説明することはないだろう。

だが、もう一つの事実がある。それは「取次は最新刊データを元に交渉をする」ということである

上の二つを組み合わせて、「最初の方売れなかったけど打ち切らず続けた場合」どうなるか、ということを考えてみる。


『2万部の本を刷った。だが20しか売れなかった。よって取次と出版社会議の結果、2巻は刷り部数を減らし6000部で出すことにした。

2巻、6000部のうち10しか売れなかった。しかし、打ち切らずに3巻は3000部で出すことにした。

3000部のうち、8%しか売れなかった。しかし、打ち切らずに4巻を出すことにした。部数は1000部……3%しか売れなかった』


上の流れを経た後、例えば別の出版社企画をやろうとするとしよう。すると、取次的に見るデータはこうなる。


1000部刷って、売上率は3%』


散々な数字だ。ちなみに上の数字はかなり極端に書いている。1000部の本とか紙代や印刷代すらペイできないから、まず刷ることはないし、%もかなり適当だ。

さて、話は戻るが売上率というのは、刷り部数が少ないと減るのだ。

書店そもそも並ばないのだから露出も減るためである

上の事例を経た作家が次の作品を出す、となった時起こる事態はこうだ。

出版社的にも、次の作品を出すとき企画立案する時、「でも1000部刷って3%の売上しか出てないけど今度は売れるの?」という追求を躱さなければならない』

『そして、取次はもっとシビアに、最新の数字だけを見て、そもそも初版を刷ることを許してくれない』


長くなったが、要するに「残念な数字を残すくらいなら傷が浅いうちに撤退した方が次に繋がる」構造なのだ

よって、「早めの打ち切り判断」は実は作家のためでもある。


おっと、賢明な人なら気づくだろう。「でもそれって電子書籍版の売上が入らないよね?」と。

説明すると長くなるから、この場では結論だけ書く。

「8割方、電子版の売上は打ち切り判断プラス材料にならない。何故ならほとんどの出版社には、各ストアの電子売上を合算しデータとして参照できる能力がないから」

これは怠慢というよりも、現状の電子書籍ストアと出版社の、さらに言うなら業界全体のシステマチック問題で、解決するには多大なコストがかかる。言いたいことはあるだろうが、すぐには是正できなさそうだ。


長文になってしまったが、「打ち切り」には多くの事情が絡んでいることが分かったと思う。

打ち切り」そのものは、残念なものだ。できれば、そうならないでほしい。

出版社努力不足、作家努力不足、書店努力不足。言い始めたらキリがない。

でも、過去に打ち切られた作品ケアよりも、未来を見据えて新しい作品を創る方が、現環境には見合っているように思える。

作品にとっては悲しいことだが、逆に言うと売れない作品キャラクターと話に縋らないといけないのなら、それは商業作家ではない。残酷ながら。

書きたいものだけ書いていたいなら、同人誌でやるなり、それこそなろうにでも再び投稿して、自分を満たしていけばいいと考えている。

(本当、権利だけ持っていくのやめてほしいんだけどね)




長々と雑に書いちまったけど俺の持論は、「打ち切りは悪ではない」だ。おっぱい

2019-10-24

anond:20191024182027

井上伸一郎によれば1980年代後半には統一されたジャンル名はなく「ファンタジー小説」や「ヤングアダルト」に括られていたという。

ライトノベル」の命名は、1990年初めにパソコン通信ニフティサーブの「SFファンタジーフォーラム」において、それまでのSFファンタジーから独立した会議室を、会議室シスオペであった“神北恵太”が「ソノラマ・コバルト」などのレーベルから出版物に「ライトノベル」と名付けたことが始まりであるとされる。

従来、これらの分類に対して出版社がつけていた名称としては「ジュヴナイル」「ヤングアダルト」または「ジュニア小説」などがある。

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