まず、古いものを一律に捨ててしまう人が多い中で大切かも? と思うのはとっても大事なことだと思います。
たくさん出版された本であれば江戸時代のものでも図書館にあったりします。
本件の勲章リボンの見本帳は一般向けではなく、内部の検討用資料と思います。
なんとなくですが、あまり出回ってはいないのではないかと思います。
あるいは、同じく国会図書館のデジタルコレクションでも調べてみるといいかも。
由来をしっかり書いて本に挟んでおくと良い。
ただ、元の文章読む限りそういうタイプの本ではなさそうな気がする。
こっからが面白くなってくるのですが、お示しの資料は「なんだかわからないが古いものが出てきた」的なものではない。
ちゃんと「お祖父様が戦前に働いていた勲章のリボンの工場の見本帳だ」とわかっている。とっても良い。
博物館職員にとってはこの情報の揃いが大いに大切になってきます。
その際に、先ほどの5w1h的な情報を揃えて伝えると良いです。
ファミリーヒストリーの言葉がでてきましたが、それも含めての歴史資料です。
お祖父さんが用いた資料が増田家の歴史のなかで伝えられてきた。
この経緯も博物館職員にとっては貴重な情報で、資料の確からしさを深めます。
県博よりは市博などの規模が適当と思います。ただ、勲章の工場が地域で有名だったら判断の余地があります。
もし勲章のリボンの業界博物館や関連する企業博物館があるなら、そこも寄贈先としては候補になりますが、あまり聴いたことがありません。
なお地域の博物館の都合や資料の如何でもしかしたら受け取ってもらえないかも知れません。
そんな時もあります。
自分で持っておくのであればデジカメで1ページごとに写真を撮りましょう。
また先ほどの通り由来を書いておく。代替わりするとこういう情報はすぐに失われます。
逆に、情報がしっかり書かれていると子孫も大切さに気づけやすい。
「なんだかわからんが古いものがある」という状態にならないことが重要です。
上の世代の方はお元気でしょうか。祖父の一つ下の世代。また祖父世代でも兄弟多いとご健在の人がいるかも知れません。
この資料や、昔の写真なんかがあったら一緒に持って行って、いろいろ話を聞く。それも記録しておく。
モノが残っていると格段に記憶を呼び覚ましやすい。勲章の見本帳はそうした魅力を秘めています。
こういう周辺情報を備えておくことで、モノは未来に伝わりやすくなりますし、博物館でも受け入れやすくなると思います。
以上です。