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はてなキーワード: 携帯とは

2018-07-07

ねえナナ、



まだ歌詞の付いていなかった

あの曲に

ナナがデタラメ英語

乗せて歌うから

まるで不思議呪文でも

掛けられてゆくように

あたしは その声の虜になったんだよ

食卓ステージ

携帯マイク

三日月スポットライトになる

あん魔法を使えるのは

この世にナナしかいない

あたしは今でも そう信じてる

2018-07-06

アイドリッシュセブンライブ行くけどオタクがきもすぎて憂鬱な前日

ナライ両日行きます

ファンの8割が馬鹿と厄介、おまけに引くほど粘着質で中身のないアンチにもみくちゃにされること3年弱、二次元アイドル戦国時代の「人気作」の枠におさまるまでのし上がったアイドリッシュセブン

めちゃくちゃ大好きなので両日行きます。イキったこと言うと事前登録組だから古参です。同行者も古参です。ずっと好きです。

でもとにかくファン気持ち悪すぎて気持ち悪すぎて辟易としてるんだよな。

同じ穴の狢やないか~~~~~~~~~~いという話なんですけど違うねん~~~~もう本当に気持ちいから「ナナライ 参戦服」「ナナライ 持ち物」「ナナライ ネイル」「ナナライ うちわ」等でTwitter検索してみてくれ もう本当にきもくないですか??????

別に服がダサいとかうちわきもいとかそういうことを言いたいんじゃないんだよまあダサいきもいんですけど、そこはいいんです個人自由なので

なんかも~~~~~~この不慣れ感?浮かれ感?がもうとにかく無理無理の無理………

「野外ライブで用意すべき持ち物!」とか「参戦時の心構え!」とか「ペンライトカラー一覧!」とかもうウルトラ無理 それが何千RTとかされてんのも忠実な馬鹿カウンターって感じ 

まれて初めてのライブ参戦な人が多いんですかね?持ち物とかって自分判断できないものですっけ?そもそもチケット1万円するんだからそれなりの経済力がある年齢じゃないんか?ていうか原作スマホゲームなんだからウェブ検索機能つき端末持ってるやろ 調べて 運営に聞くな 7月に半野外でライブやります!って言ったら何を対策しなきゃいけないかくらいわかるやろ 地球に生まれて何年目だ 遠足体育祭海水浴も夏のディズニーランドフェスもどれひとつとして経験せずに生きてきたのか?………そっか………ごめんね……

ドヤ顔で「持ち物リスト!」とか書いていっぱい拡散されて喜んでる人たち、あれもこれも書きすぎてそんな大荷物持ってたら列で周りの人の邪魔だわ自分も重くて体力取られるわ座席の下置けないわで馬鹿を見るからね。財布、携帯チケットタオル合羽、水、塩気のある軽食、必需品ってこの程度じゃない?小学校遠足のナップサックの中身思い出して~~~迷惑の種を拡散しないで~~~~~

他に追加で自分が何を持っていきたいかなんてそんなことは人に聞くことではない…自己判断してくれ……充電器もペンライト電池も好きにしてくれなくても死なない…

服もさあ~~~~「参戦服」…参戦服ね…「7月上旬に屋外で丸一日過ごす」ことを想定した上で好きなもの着れば良いじゃん 別にあなたが法被着ようがツナギ着ようがドレス着ようが浴衣着ようが興味ないで~~す ヒールも厚底も公演中に脱ぐなら履けばいいし帽子も同様

公式がいろいろ規定や注意を出してるんだからちょっと自分で読んで考えてルール内で好きにしてくださいよ 花冠著作権侵害自作衣装上下左右にデカとんちコスチュームがアウトなことくらい分かるよね 自分の近くにいたら嫌でしょ 私は邪魔なので嫌です本人にもスタッフにも言います

ちなみに著作権侵害無断使用イラストロゴ歌詞等をプリントした自作お召し物を着ていくとどんな分かりやすリスクが生じるかを丁寧にお伝えすると、公演のDVD化が消えます。【円盤はよ】【円盤化切実希望!】ってどうせ騒ぐんでしょうけど異常に遅れたり中止になったりしたり場合十中八九利権が絡んでるんですね~~~~~~~客席で自作衣装着せたダッフィー抱いても同じことが起きるのわかりますね~~~~~~~~映ったらアウトですよ~~~~~~~~~

書きながら自分の中での整理がつきました、この数週間感じてたナナラ参加者ツイート気持ち悪さの要因は主に2つ

1.人生初のライブに浮かれすぎててうざい ライブに行くのは世の中的に大して騒ぐことでもない

2.分からない事象に対して思考停止する無知馬鹿が多すぎる 自分で考えてくれ

ようは私の心が狭すぎるというだけですね。

いや~~それにしてもこんな幼稚で無知な脳足りんばっかりだから自分問題本質を調べたり考えたりしようともせずに脊髄反射アンチに噛み付くんですよね 名前の後に「☆ナナライ両日☆」とかつけちゃうんですよね 検索邪魔です

やだな~~~馬鹿ばっかの現場

ここまで書いておいて嘘だろ?という感じだけどナナライすっごい楽しみにしてます サイコパスか?

頭のてっぺんから爪先まで完璧にして行きますよ、推してきたアイドルたちの初ライブですもん。騒ぐようなことじゃないですけど。現場に行くような界隈で生きたことのあるオタク、同じイライラ感じてないかな~~~~推し自担に会いに行くときの心構えとか服装とか人に言われるのも言われたこと守るのもクソ食らえじゃないですか?人に流されて推し事してる奴が3万人以上いるところに行くの超きつくないすか?

こんなに心狭いの私だけか~~~~~~~そっか………私は森で暮らすからそなたらはタタラバで楽しくやってて………その代わり当日キッズ丸出しの馬鹿騒動炎上が起きて森にまで火が移ったら覚えとけよ 

anond:20180706104930

焼きなおすならCOD:MW2,3とか、マクロス30とかも焼きなおしてほしい。MGS4

あと、キャサリン・フルボディもswitchにほしい

携帯機として見るならVITAよりも性能が上だという利点をもっと生かしてほしい

2018-07-05

人生が終わってしまった。この世から消えたい。

ずっとずっとゴミのような人生だった。

私の幼少期、母親不倫した。

父に引き取られたが父は育児放棄し、

私は祖父母に預けられた。

父は10代の彼女を作り、家に連れ込んでいた。

父はギャンブルに狂い、借金を背負っていた。

毎週祖父母の家に金の無心に来ていた。

祖父母と父の喧嘩をずっと眺めていた。

そんな幼少期だった。

そんな家庭だったため社会的成功したくて、

勉強を頑張って偏差値の高い高校に入った。

いじめられた。

私は要領が悪かった。

勉強スポーツ楽器、何をやるにしても周りの人以上に時間がかかり、しかも成果がでなかった。

失敗するたびに周りに馬鹿にされた。

「何もできないのになぜ生きているの?」と毎日のように言われた。

学校に行ったら席がなかった。

携帯を取られて隠された。

帰ろうとしたら追いかけられて殴られた。

人が怖くなった。

自分に自信がなくなり、常に卑屈に生きるようになった。

人に弱みを見せることが恐怖となり、

常に会話するときはいかに自分の弱みを晒さずにすむかを考えて会話するようになった。

大学時代就活を頑張って行きたい会社に入れた。

自分に自信がないため、とにかく努力して上へ上へ行こうと頑張った。

どんどん昇進して、どんどん給料があがり、

世代の倍以上稼いでいることが唯一自己承認欲求を満たすものだった。

でもそれは人が怖い自分を無理やり押し隠して、

毎日毎日人と関わって傷ついて、

ボロボロになりながら得た成功だった。

どんどん生きている意味、頑張っている意味がわからなくなってきた。

なんでこんなに毎日つらい思いをしなければならないのだろうと思った。

毎日自殺方法を調べた。

会社に行けなくなった。

うつ病と診断された。

休職している。

今後どうなるのだろう。

不安しかない。

今すぐ死ねるなら死んでしまいたい。

でもいじめたやつらはのうのうと暮らしている。

許せない。許せない。許せない。許せない。許せない。許せない。許せない。許せない。許せない。許せない。許せない。許せない。許せない。許せない。許せない。許せない。許せない。許せない。許せない。許せない。許せない。許せない。許せない。許せない。許せない。許せない。許せない。許せない。許せない。許せない。許せない。許せない。許せない。許せない。許せない。許せない。許せない。許せない。許せない。許せない。許せない。許せない。許せない。許せない。許せない。許せない。許せない。許せない。許せない。許せない。許せない。許せない。許せない。許せない。許せない。許せない。許せない。許せない。許せない。許せない。許せない。許せない。許せない。許せない。許せない。許せない。許せない。許せない。許せない。許せない。許せない。許せない。許せない。許せない。許せない。許せない。許せない。許せない。許せない。許せない。許せない。許せない。許せない。許せない。許せない。許せない。許せない。許せない。許せない。許せない。許せない。許せない。許せない。許せない。許せない。許せない。許せない。許せない。許せない。許せない。許せない。許せない。許せない。許せない。許せない。許せない。許せない。許せない。許せない。許せない。許せない。許せない。許せない。許せない。許せない。許せない。許せない。許せない。許せない。許せない。許せない。許せない。許せない。許せない。許せない。許せない。許せない。許せない。許せない。許せない。許せない。許せない。許せない。許せない。許せない。許せない。許せない。許せない。許せない。許せない。許せない。許せない。許せない。許せない。許せない。許せない。許せない。許せない。許せない。許せない。許せない。許せない。許せない。許せない。許せない。許せない。許せない。許せない。許せない。許せない。許せない。許せない。許せない。許せない。許せない。許せない。許せない。許せない。許せない。許せない。許せない。許せない。許せない。許せない。許せない。許せない。許せない。許せない。許せない。許せない。

うえ○ら、つる○さ、え○どう、ば○、絶対に許さな

恋愛は少なくともメンヘラとは両立できなかった話

 本文をうっかり読んでしまうのは時間無駄なのでいくらか前置きで警告をしておく。

 これは一人のクソ女の自分語りだ。

 多分恋愛をしている人にもメンヘラをやっている人にも響かないと思うので、ノンフィクション小説好きな人とかが読んで哀れむなり蔑むなりネタにするなりしてくれたらいいと思う。

 文章にすると落ち着くたちなので、一回字に起こして整理したかっただけだ。

 特に意見アドバイスを期待してはいないけれど、私が想像も出来なかったような現実を打開する魔法があるなら教えて欲しい。

 そうじゃないなら今はほうれん草を沢山使うレシピくらいしか知りたいことはない。

 石を投げたりして気持ち良くなるなら好きにこの文章の私を罵ってくれて良い。もし肯定したいとか共感したとか優しい言葉を掛けたいとか思ったら、それは上手く受け取れないので胸に仕舞うか何かしておいて欲しい。言って満足するなら言って満足して欲しい。

 それから、ぼかしたりフェイクを入れてはいるけれど一応念のため。私の彼氏さん。あなたがこれをもし読んでいたら、私にいい加減愛想を尽かして下さい。メールもしなくていいし、顔も合わせなくていいです。ここにはあまり書いてないけどあなたはすてきな人なので、きっと可愛くて気立てが良くて知的趣味の合う恋人や奥さんがそのうち出来ると思います。私抜きで幸せになって下さい。でも今までありがとう

 さて、数えてないけど多分これ五千字くらいある本文。

 私には彼氏がいる。中学生の頃男女混ざった仲良しグループに居た同士だったが、彼は当時テンプレ中二病クソ女であった私に親切だった。私はいわゆる愛情に飢えたメンヘラであり、被虐待児でもあったので親切な彼を好きになった。

 親に無理矢理突っ込まれ進学塾、殴られたくないから沢山勉強して、私が目指した志望高校は彼と同じ学校だった。志望理由は、当時不良やヤンキーが苦手だったのでそれでもやって行けそうな校風であることと、私のやりたい部活の成績が良かったこと。通える範囲で目指せる偏差値勝手に割り出されたその高校を志望していると自分に言い聞かせるために、彼と一緒に高校に通えるかもしれないことを考えていた。彼は頭が良かった。彼の頭が良いところにも好感を持っていた。

 結果として高校受験は失敗だった。兄弟が多い我が家は長子の私の滑り止めを用意出来なかった。模試きれいな紙に印刷された合格する確率が70%まで落ち込んだ。挑戦は許されず漫画のように家庭の都合で通いやすくそれなりの偏差値の親が決めた高校受験して合格した。

 妥協のご褒美に私は携帯電話を買い与えられた。猿のように熱中した。友達とひっきりなしにメールをするのが楽しかった。そんな携帯中毒に付き合ってくれたのが彼だった。

 彼は愚痴をうんうん聴いてくれた。肌寒い日にはコートをかけてくれて、雨の日は傘を差して家まで送ってくれた。

 彼は誰にでもそうする人間だ。

 そういう人間を私は好きだと思った。

 高校一年の夏、好意を伝えた。彼はいわゆる恋愛恋愛した面倒は嫌だけど、と前置きした上で私と付き合う返事をくれた。友達にも家族にも内緒だった。私はおおっぴらに恋愛満喫して盛大に恋心に振り回される友人たちのようになりたかったが、その夢は絶たれたと言ってもいい。

 彼は時折、家族が留守にしている放課後休日、私を自宅に呼んだ。彼の家は急な坂の向こうにあり、私は暑い日も寒い日も自転車こいで彼の呼び出しに応じた。二人でカーペットの床に並んで座って、他愛もない話をするのはとても楽しかった。彼はキスがしたいと言ったので応じた。こんなもんか、と思った。彼は私の胸や下半身に触れたがった。胸は触らせたが、下半身他人に触られるのは嫌だったので精一杯かわいこぶって断っていた。

 彼が満足そうで良かった。私にかわいいとか偉いとか頭が良いとか言ってくれるのは彼だけだったからだ。

 たまにデートなるものもした。彼は共通の友人にばれたら面倒だから地元ではないところで待ち合わせて、博物館などに行った。博物館が好きなので楽しかったが、多分一人でいても楽しかったとは思う。彼は理系なので解説をしてくれて、知らないことを知れたのは楽しかった。

 いわゆる中学生ぐらいのいじましいお付き合いは高校三年生になるまで続いた。

部活大会模試で顔を合わせたら、こっそり示し合わせて抜け出して会って話したりしていた。

 関係が、と言うよりも私が変わったのは高校三年生の秋頃だっただろうか。

 私は学校へ行けなくなったというより、身体が動かなくなった。

 鬱を発症していたと知るのは年明けに通院をはじめてからだ。高校卒業も危うくなった。彼のメール無視し続けた。友人たちのラインブロックした。手首を切った。酔い止めを何箱も一気に飲んだりした。苦しかった。とにかく早く死にたかったが、癇癪を起こすと椅子を投げてくる母親から兄弟を守らなければならなかったので死ねなかった。

 音信不通を続け、両親の説得も不登校支援センター保健室も諦め、私は精神科に通院することになった。

 高校三年生の一月、私はセンター試験どころか学校へも行かず精神科に通った。薬が効き始めるまでが地獄のように長かった。向精神薬睡眠薬がなんとか効力を発揮する雰囲気を醸しはじめた頃には、卒業はほぼ絶望的だった。

 私は主治医から診断書をぶん取り、校長などのお偉方と交渉を重ね、補講を組んでもらうことでなんとか、卒業から数日はずれが生じるものの年度内に卒業出来ることになった。周りの大人は私の想像はるかに超えて優しかった。同情し、時には私の身の上話に涙ぐんでくれた。そんなことで悩んでいたなんて知らなかった、と口々に言った。進学校だったので不登校前例が無かったのが幸いした。先生方は私一人のために会議室卒業式をやってくれた。

 さて、話を恋愛に戻そう。私はなんとか卒業証書をぶん取り、彼は第一志望の難関大学合格していた。サイゼリアで久し振りに会って彼は「元気そうで良かった」と言った。

 私は全くもって元気では無かった。

 恋愛どころじゃない、何度も死にかけた。

 人に説明する元気もあまり無かったので、かなり端折って私はことの顛末説明した。ずたずたの腕を見せて「メンヘラと付き合うとろくなことがないって言うから、別れるなら今だと思うよ」と彼に提案した。彼は「それは別れる理由にはならない」と言った。

 そういうことでお付き合いは継続されることになった。

 彼は大学入学した。私はそれを祝福した。彼が受験勉強を頑張っていたのを知っていた。とても尊敬している。

 私はといえば、自分を殺そうとする自分に耐え、病状を必死家族説明し、ひたすら精神科に通った。

 彼は以前と変わらず家族が留守の合間に私を家に呼んだ。私は行かなかった。外に出る元気も無かったし、当日朝「今日家誰もいないよ」と言われても動き出す頃には翌日の昼間だ。

 彼はサークルが忙しかった。理系から男ばかりで可愛い子いないよ、と言っていた。

 私達はあまり会わなくなった。

 彼は学業を、私は治療を、お互い頑張っていた。

 彼は私が死んだら悲しむだろう。優しくて弱い人だから自殺だけはしてはいけないと自分に言い聞かせた。

 色々なことがあった。

 死なないために意識を失うことが必要だった。私は酒浸りになり、睡眠薬はどんどん強いものに変わった。早朝起きて、Amazonで買ったウォッカを水で割り、それで頓服を服用して眠り、昼過ぎに起き出して母に罵倒されながら(これは10年来の日課だ)食事をとり、薬を飲んでまた眠った。眠れない夜は頓服を酒で服用した。そうすれば眠れる。眠っている間は死にたくならないので楽だった。

 私某居酒屋で酒を飲みすぎて意識を失い救急車に乗った。倒れたはずみに骨折もしていたのでそれを治療するため更に入院した。入院中は母に罵倒されず三食昼寝付きだったので手術の痛みを差し引いてもお釣りが来るくらい快適だった。

 退院してからはまた酒を飲んで眠るだけの生活をした。

 そんな状況を医者は許さず、私は精神科閉鎖病棟入院することになった。彼は見舞いに来たがったが、私は断った。誰にも会いたく無かった。自分自身と二人きりになりたかった。何もかもに疲れ果てていた。

 入院生活幸福だった。

 看護師さんは優しい。変な人が沢山いるけどそれぞれが自分のことで精一杯だから誰も干渉してこない。

 母の罵倒が無いなら、現実逃避するためのスマートフォンは要らなかったので無くても困らなかった。

 少しの本、ポータブルCDプレイヤーと何枚かのCD。それだけで完結した生活は確実に私の心を癒した。

 これが人生の正解だと思った。誰も、何も要らない、天国だと思った。

 あらかじめ定めていた期間が過ぎ、私は退院した。

 閉鎖病棟入院したことがあるレッテル付きの私は母から罵倒が少しは薄まったと感じた。もう死にたくならないために一人で十分だった。

 そして同い年の彼が大学二年生になると同時に、私は大学一年生になった。

 母が勝手に推薦入学に出願して受験料も払い込んでいた。仕方がないので面接に行ったら大学に受かった。入学した。

 彼はおめでとうと言ってくれた。

 新調したスーツきれいなキャンパス、好きな学問、新しい友達

 私はまともな人間に戻れるかもしれないと期待した。

 アルバイトもはじめた。友達徹夜で飲み明かしたりした。

 しかし、ゴールデンウィークが明けた頃には既に私はくたびれていた。夏休みが明けて、大学へも行かなくなった。アルバイトはクビになった。

 主治医からストップがかかり、休学する事になった。

 私はただ家で時間を潰し、母の(以前よりはマシな)罵倒に耐え、薬を飲み生活していた。もう死のうと思っていた。

 大学で新たな人間関係を築いた彼は、私の死を受け入れるキャパがあると思った。

 そういえば私は彼とセックスしていなかった。

 呼ばれても家に行かない、共通の友人たちと遊ぶ以外では会わない、そんな恋人であったから、私はなんだか彼に申し訳が無かった。

 セックスすることでそれを清算できると思った。

 セックスする前に私は酒を飲んだ。

 薬の副作用で性欲は無く、彼とキスしても気持ち悪いと思ったからだ。

 彼が取ったホテルで私は彼と昼間からセックスした。

 こんなもんか、と思った。

 彼は別にセックスたからといってこれまでより優しくなる訳でも冷たくなる訳でも無かった。

 その日私からやや強引に誘い、夕食を食べながら話をした。私は彼と話がしたかたからだ。彼と話すのは楽しかった。

 それが数ヶ月前のこと。

 それ以降、私は彼と一度も顔を合わせていない。

 なんだかひどく億劫で、気の許せる女友達しか話したくない。

 精神科に通い続けて、自傷行為をやめられた。アルコール中毒も治った。睡眠規則的になった。

 兄弟が進学と同時に一人暮らしを始めた。もう自分の身を自分で守ってくれる。

私の生きる価値は無くなった。

 ある夜母が癇癪を起こして私に出て行けと怒鳴り、私を家から蹴り出そうとした。

 終電が無かったので私はははに頭を下げて「一泊止めてください、明日出て行きます」と言ってその場をおさめた。

 翌朝、私は最小限の荷物だけを持って逃げるように家を出て、何度か遊びに行っては掃除をしてやったりしていた兄弟一人暮らしをしている家に転がり込んだ。

 それから紆余曲折あり、結局兄弟仕送りで私は生活している。兄弟大学に行き、私は自分兄弟の二人分の家事をしている。おそらく幸せなのだろう。私が欲しかった暮らしは手に入ったのだろう。

 もう死んじゃおっかな。くたびれた。もう何も要らない。

 今死んだら同居している兄弟がショックを受けるだろうから、死んでないだけ。

 彼と連絡を取っていない。

 これが自然消滅と言うのならそうなのかもしれない。

 私は多分もう駄目だ。大学は妹宅から距離的に通えないので中退する。アルバイトでせめて食い扶持を稼ぐのが目標だが、達成出来るのはいつになるやら。

 こういう駄目な人間恋愛などしても彼に何の得も無いだろう。

 だから自然消滅であってもさよならを言っておきたい。

 もう恋愛感情がどういうものなのか思い出せないのだ。

 自分異性愛者ではないのかもしれないとも思ったが、同性も好きにならないのでたんに今恋愛をしたくないだけだと思う・

 彼は人間としてすてきだから好きだけれど、セックスはしたいと思わない。それじゃあ社会的地位の高い彼にぶら下がりたいだけの厄介メンヘラだ。しかセックスさせてくれないときた。そんなクズになってまで恋愛かいフィールドに立っていたくない。情けないし申し訳ない。

 友達に戻って彼と飲みに行きたい。手を繋がないで一緒に博物館に行きたい。一緒に食事がしたい。でも今は会いたくない。

 さよならを言うために約束を取り付けようと思って、彼が通う大学夏休みの期間を調べている。

 でも何だか会うのも連絡するのも嫌になってきた。

 こうやってぐずぐずしたまま、付き合い始めてこの夏で四年。嫌だ。

 生活が忙しくて、朝起きて夜寝るのが精一杯で、恋愛なんかやってる場合じゃない。

 そろそろ死んじゃおうと思っている。

 メンヘラはよく人生を虚無虚無言うけど例に漏れず私もやはり虚無を感じている。

 恋愛には向いてなかった。

 多分健康でいることが出来なくなった段階で恋愛なんかやめにしておけばよかったのに、彼の優しさでそれは人工的に延命措置を受け続けている。

 罪悪感はそれだけで健康を害するから排除しなければ、と、病気治療する上で判断出来る。だからさっさと別れようってメールを打てば良いのだ。

 参ったなあ。

 

2018-07-04

明日中1の息子の携帯を目の前で水ポチャする

ちょうど一年ぐらい前に、息子のガラケースマホ(格安)にした。キャリアの二年縛りが終わるタイミングだった。

当時息子にはちょっといかなと思ったけど、学年の3分の2近くはスマホ持ちだったということもあってそろそろかな?まぁいいかと思った。

習い事も人並み以上に頑張っていたし、塾にも行っていた。弟の面倒も見てくれるし、彼は私の自慢の息子だ。

いくつか当たり前のことは約束した。

食事中や歩きながらは触らないとか、やるべきことをやってからとか、9時以降はだめとか、寝るときは机の上とか。

どこの家庭も言いそうなことばかりだ。

当たり前に守らないことは想定していた。そりゃスマホ面白いし仕方ないよねと思っていた部分もある。都度都度注意した。たまに一時的ロックしたりしたり、取り上げたこともある。

彼は中学に入り、約束を守れないことが多くなった。

何度も寝るときは机に!ご飯ときは触るな!と注意しても翌日には忘れてる。

スマホを触ってて遅刻ぎりぎり。

ラインで聞けばいいと、宿題や提出物を把握していない。

電車通学なのに、何時に家を出ないといけないかを乗り換え案内で毎回調べないといけないぐらい、スマホ頼りで考えなくなってしまった。

ソシャゲに夢中でテスト前なのに勉強しなくて散々だった。

彼にはまだ早かったのだと、今夜もスマホをベッドに持ち込んでいることに気がついてやっと分かった。

遅かったのかもしれない。

でも中学だし、話せば分かると思ってたけど間違いだった。私は泣いた。

明日の朝とりあえずSIMを抜いて、目の前で水に付けよう。トラウマだろうな。

何度も約束したことは、彼は分かっていると思う。ここまで私が怒っているのは想定外だったのかな?

後悔してからじゃ遅いんだよという話をたまにしていたけどわかった?

別に彼を悲しませたいんじゃないし、スマホ渡してあげたいよ。ないと困るんだと思う。でも彼は中毒に近い状態なんだと思う。

親としてこれは間違ってるのかもしれないけど、勇気を出して嫌われよう。

旦那出会ったのは2ちゃんねるだった

出会った」どころか、実際にはもっと人に言えないような出会い方だった。

私は、童貞だった旦那と、出会ったその日にセックスをしたのだ。

10年か、もしかするともうちょっと前かも知れない。私はまだ学生だった。当時、2ちゃんには過激恋愛板というのがあって、恋愛話というか、エロ話があちこちで盛り上がっていた。といっても、多分女性は少数派で、たまにいる女性は妙にもてはやされた。

女という証拠が出せるだけでちやほやされるのがデフォルトで、私もたまに貧相な乳を自撮りしたりして、その画像を出して「女神とかちやほやされたりしていた。今から思うとバカの極みだったと思う。

で、そんな中に、「童貞エッチしたい人のスレ」みたいなのがあった。タイトル正確に覚えてないけど、「童貞くんとエッチしたいなー」とかなんとか、そんな感じだったと思う。そこには、自称女性と、そこに群がる男性という感じのひどい光景が展開されていた。

その頃、画像を出してちやほやされるのも飽きていた私は、そんな中、なんとなく感じが良さそうな男性書き込みに、いたずら半分でメールを出してみた。すごい勢いで食いついてくるのかと思いきや、その人は案外冷静で、もしよかったら童貞卒業させてくれると嬉しい、けど会ってみて嫌だったらやめてもいい、みたいな感じだった。

会ってみる気になった。実は、出会い系どころか、ネット経由で人に会うこと自体初めてだった。

待ち合わせは渋谷で、ハチ公前は分かりづらいので109の前だった。根は非コミュな私は、いつ引き返そうかいつ引き返そうか迷いながら待ち合わせに向かっていた。どんなキモいのがいるか、もしかすると複数人に襲われちゃうかも知れない、みたいなことまで想像していた。実際私も、経験なんてそれ程なかった。正直心臓バクバクだったと思う。

待ち合わせの人は、意外な程普通そうな人だった。スマートで、一見すると普通にモテそうな眼鏡男子。後から聞いてみると、大岡山にある某有名理系大学に通っていて、女性との出会いは小学校以来無かったらしい。

そんなに気が向いていたわけじゃないんだけど、ちょこちょこ話をする内に、この人とならセックスしてもまあいいかな、という気分になった。今でもあるのかどうか分からないけれど、渋谷セラヴィというラブホ。一緒にシャワーを浴びたり、洗いっこしたり。貧相なおっぱい押し付けたりとか、普段はやらないようなことも、妙に浮足だっていた私もやってしまった。

シャワーの時点では超興奮していた彼は、ベッドにいくと緊張のあまり脱力してしまって、わざわざシックスナインのようなことをしなくてはいけなかった。私のお尻をなでると彼はいきなり準備OKになって、彼の初体験は私が上になる騎乗位だった。

正直、リードすること自体が新鮮だったので、この時はかなり興奮したし、そこそこ気持ちよかった。彼にはもっと夢のような時間だったらしい。お昼寝も挟まないで何回かするのも、実は初めての経験だった。

で、この後も続くのかな、なんなら付き合ってもまあいいかな、と思っていたのだけど、彼は童貞力を発揮してしまって、その後メールは全く来なかった。後から聞いたところによると、なんと声をかければもう一度会えるのかさっぱり分からなかったらしい。自然消滅みたいな形になった。

何年か経った。

金融会社就職した私は、ある時IT会社提案を受けた。提案メンバーの一人が彼だった。お互い一目で相手が誰か分かったけれど、必死に隠し通した。当たり前だ、「2ちゃんで会って、その日の内に童貞をもらいました」なんて説明できるもんか。提案が終わった後、名刺で渡した会社メアドと、変えていなかった私の携帯アドレスの両方に、「良かったら会えませんか?」というメールが来た。

食事をしながら言ってきた彼の言葉は、「あの時よりは、経験積んだかも」だった。これも後から知ったことだが、これは単なるハッタリであって、彼の経験人数は一人のままだった。今でも一人のままだ。

結婚式では、「二人の出会いは、たまたま仕事提案をしに行ったとき」ということになった。けど実際は2ちゃんの、ひどく薄暗い、いかがわしい場所出会った。

もう2ちゃんもなくなって、今は5ちゃんになって、多分あの頃のいかがわしい空気ももうないんだと思う。ふっと思い出したので書いてみた。長文ごめんなさい。

いかがわしいところで出会った二人の間には、もうすぐ初めての子どもが生まれます幸せに育てようと思います

2018-07-03

十二月二十四日。昼頃からちらほらと雪が舞いはじめ、夕方深沢君があろえを引き取りに家に訪れるころには本格的な雪模様となっていた。

 彼は恋人を連れていた。私やあろえも何度か会ったことがある元気のいい女の子で、あろえを見ると、かわいいかわいい、と喜び、あろえはすかさず同じ言葉を返す。

 まだパーティには少し早かったので、家にあがって貰ってお茶を出した。深沢君の恋人あろえのために今日来てゆく服を選ばせて欲しいと言い、あろえと一緒に二階に上がって行った。

 すぐに、二人の話す楽しげな声が聞こえてくる。

彼女あろえと話をするのが上手ですね。驚きました」

「勘がいいんですよ。それにしても、凄いですね。ツリーも立派ですし」

 部屋のクリスマスの飾り付けを見回しながら深沢君は言う。

 あろえがすっかり工作魅せられてしまって、この一週間、頼みもしないのに毎日輪飾りばかり際限なく作っては笑顔で私のところへ持って来るので、飾り付けないわけにはいかなかったのだ。

「習慣になっちゃったんですね。クリスマスの後も、きっと作りたがりますよ」

 深沢君はおかしそうに目を細めた。

「そういえば、今年は学生最後クリスマスイブなのに、プライベートに使わないでいいんですか?」

最後からこそ、学校のみんなと過ごしたいなと思ったんですよ」

 少し寂しそうに言う深沢君は、年が変わり春になれば大学卒業してしまう。そしてその後は実家に帰って中学校先生になることが決まっていた。評判の良いボランティアである彼は、きっと良い先生になるだろう。

ちょっと早いけれど、お疲れ様でした。深沢君のおかげであろえは色んなことが出来るようになりました」

「いや、僕なんか全然したことしてませんよ。本人や周りの人がみんな頑張ったからです。いつも力不足を感じてますよ」

 深沢君は照れくさそうに頭を掻いた。

「もし中学校がクビになったら、帰って来てくださいね

 私が言うと、深沢君は困ったように笑った。

 やがて着替えを終えたあろえ階段下りてくる。選んでもらった服は組み合わせのセンスが私なんかよりもずっと良くて、同じ服なのに普段よりずっと可愛いく見える。

 そしてあろえたちが行ってしまうと、家の中が急に静かになってしまった。考えてみたら家に居るときはいつもどこかにあろえがいた。一人ぼっちになんて一体いつ以来になるのか、はっきりと思い出せない。

 シャワーを浴びて、体を洗う。丹念に洗う。そんな自分ちょっと恥ずかしい気もするが、それは考えすぎというもので、こんなの何も特別意味などない大人の女性として当たり前の身だしなみだ。そうに決まっている。下着だって、一番良さそうなやつを選んでやるのだ。やるのだ。

 それからメイクをして、髪の毛をセットして、着てゆく服をもう一度選び直していたら、いつの間にか時間がなくなっていた。だいぶ余裕を見ていたはずなのに。月島君が車で迎えに来る予定になっている。私は慌てて服を決め、コートまで着込み準備を済ます。そして椅子腰掛けると変に緊張してしまって今度は一秒がやたら長い。時計のカチカチする音が、普段よりずっとスローテンポに聞こえる。表の道路を車が通るたびに、彼じゃないかと思って立ち上がりそうになる。

 やがて訪れた彼の車に乗る。見知った街なのに、どこをどう走ったのかさっぱり覚えていない。駅の近くにあるその小さなイタリアンレストランの前で車から降りたとき、はじめて、自分たちがどこへ向かっていたのかを理解した。

 月島君の大きな背中を身ながら店内に入ると静かで品の良い音楽が聞こえてくる。席に座ってまもなくシャンパンが運ばれグラスに注がれる。細長いグラスのピンク色の液体の中を底から水面に向かって気泡が泳いでいる。私たちは小さくお互いのグラスの縁を合わせて、一口含む。

 美味しくて、ラベル確認したらどこかで聞いたような銘柄だった。高いのだろうか? そう思うとやたらと緊張してしまって、あとは何を食べているのかさっぱり解らなくなってしまった。

 食事がほぼ終わって二本目のシャンパンゆっくり飲みながら、高校時代の話をしていた。月島君が野球部で汗くさい放課後を過ごしていたとき、私は美術部でテレピン臭くなっていた。

 あの頃月島君が付き合っていた女の子の話を仕向けると、彼は仕返しに私と仲の良かった男の子について尋ねて来た。随分大昔のような気がする。世の中の何もかもをわかったようなつもりで、そのくせ何もわかっていなかった青臭い時代の話だ。

あのころも随分大人だっていう印象があったけど、八坂さんはいまでも大人な感じがするね」

「それは老けてるってこと?」

「じゃなくて」

 月島君は酔いでほのかに赤く染まった頬を弛緩させた。

 いい年して、こんなデートなんかでのぼせ上がって、何を食べているのかもわからなくなってしまう私が、大人の筈はない。せっかくこんなに高い料理を頂いたのに。

 もし私がそんなふうに見えているのなら、それはただ大人のふりが上手いというだけのことだろう。いつも幼くてわがまま自分にてこずっている。そんな話をしたら、

今日はのぼせてくれてるんだ」

 彼は少し驚いた様に言い、私は自分失言に気が付いた。

「化粧室行ってくる!」

 恥ずかしさにいたたまれなくなってハンドバッグを掴むと、慌てて席を立った。鏡に向かうと、私の顔は月島君よりもずっと赤くなっている。蛇口をひねり流れる水で手を冷やし、深呼吸をして気分を落ち着ける。お酒なんか飲んだのは今年のお正月以来だから殆ど一年ぶりだ。ふわふわして楽しい気分だ。これはお酒のせいだけなのだろうか。

ケーキがまだ残ってたんだって

 戻ると、テーブルの上には美味しそうなケーキが乗っている。

「でも、もうお腹一杯だわ」

「そうだね。包んで貰おう」

 月島君はウェイターを呼び止め、ケーキは下げられた。

「雪が、だいぶ強くなって来たね。この分だと明日除雪車が要るな」

 彼の視線につられて窓の外を見ると、羽毛の様な雪がゆっくりと舞い落ちていた。雪かきとなったら、スコップを新しく買わなければならない。去年のは、あろえおもちゃにしてどこかになくしてしまった。今年はよく教えておかなければ、また同じことを繰り返すだろう。

「妹さんは……」

 彼が、ふと呟いた。

「え?」

 顔を向けると、月島君はまっすぐに私の顔を見つめている。

「妹さんは、今日は何時までに迎えに行けばいいの?」

 ボランティアの人が明日まで面倒見てくれる、と答えかけて、彼の真剣な表情の意味に気が付いた。もし、私が今日は迎えに行かなくてもいい、と言ったなら、それが自分のどんな意思を示すことになるか、解ってしまった。

 私の表情がこわばったのを見て、月島君は表情をゆるめ、グラスを手に取る。私に考える時間をくれたのだ。ほっとする。

 しかし、どうしよう、どうしよう、そればっかりが頭のなかでぐるぐる回って上手に考えられない。

「あ、預かってくれてる人に訊いてみるね」

 無理矢理愛想笑いを作ると、携帯電話を手に取った。心臓の鼓動が早くなり、顔に血が集まってくるのがわかる。緊張しすぎだ。まったく予想しなかったわけじゃないんだ、別に拒む理由もないんだ。私は今さら何をうろたえているの?

 自分を納得させる時間を稼ぐつもりで、電話をかけた。

 五回コールしたところで、深沢君が電話に出る。

八坂さんですか?」

 彼の口調はいつになく硬かった。

「そうですけれど、あろえは何もしていませんか?」

「いや、何もないです。大丈夫です。安心してください

 何か変だ。

「もし何かあったのなら、教えてください」

「本当ですよ。ただ、突然の電話だったからびっくりしちゃって……」

 とてもそうとは思えなかった。確かに彼の口調はもう普段通りに戻っている。だけれど違和感は拭い得ない。だいたい、楽しく過ごしているにしては彼の声の後ろが妙に静かだ。どこにいるのだろう?

 月島君と視線が合う。思わず真剣な表情になってしまった自分申し訳なく思い、目をそらしてから会話を続ける。

「何かあったんですね。それで、私に言えないってことは、あろえに何かあったんではなくて、あろえが何かしたんですね?」

まいったな、本当にそんなんじゃ……」

「いま、どこにいるか教えてください」

 私が強い口調で言うと、彼は言葉を詰まらせてから

「すいません、僕は柿崎病院に来ています

病院……。あろえはどこにいますか?」

「一緒にいます

 それだけ聞くと私は電話を切り、月島君と向かい合った。

「ごめんなさい」

「気にしないで」

 彼は首を振ると、すっと立ち上がる。

「妹さんに何かあったんだね。行こう。俺もついて行くよ」

ありがとう、でも、一人で行くわ。一人の方がいいから」

「そうか」

「きょうはごめんなさい。誘ってくれて嬉しかった」

「うん」

 彼の微笑からからさまに失望が読み取れて、胸が苦しかった。新しいコートとブーツが、やたらと硬く感じる。

 タクシーで向かう途中、深沢から電話があった。

大丈夫ですからゆっくりしていてください」

 そんなことが出来るわけない。私はもう病院に向かっていることを告げる。そう遠い距離ではないから、すぐに到着した。

 一カ所だけ明かりの灯っている救急玄関に回ると、入り口のところに深沢君が立っていた。普段着のままで上着を身につけず、ズボンポケットに手を突っ込んで肩をすくめながら、寒そうに白い息を吐いている。声をかけると、

「中だと携帯が使えませんから

 震える唇で言った。

 彼は救急車に乗ってここへ来た。怪我人は、彼の恋人だった。コンクリートの上で転倒して、腰を打った。骨には異常がなかったけれど、いますぐに起きあがるというわけにもいかないらしい。痛み止めを飲んで、ついさっき寝付いたそうだ。

階段に雪が積もっていて、足を滑らせたんです」

 はじめはそうとしか言わなかったのを問い詰めると、やはり、あろえが原因だった。階段上りかけた彼女の服を、あろえが急に引っ張ってバランスを崩させたのだ。そして結果として階段から転落した。

「僕たちが不注意だったんです。あろえちゃんが人を呼ぶとき服や腕をつかんだりすることがあるのは、ちゃんと知っていたはずなのに」

 湯気のたつ紙コップで両手を温めながら、彼はそう言った。

 行為自体子供もよくやることだが、あろえの体格は子供のものではない。身長深沢君の恋人と同じか、ことによるとあろえのほうが少し高いかもしれない。そんな人間階段の途中でいきなり引っ張られたら、注意していたとしても、転倒は不可抗力だったはずだ。

 私はぞっとして背筋が冷たくなる。もし一歩間違えていたら、もっと酷い結果を導いてことは容易に想像出来た。

申し訳ありません」

「いや、頭なんか下げないでください。こっちこそ、せっかくのクリスマスだったのに、こんなことになってしまって」

「そんな」

「僕がついていたのに。あろえちゃんは、ただいつも通りにしていただけなんですよ。それなのに。やっぱり僕は、向いていないんでしょうね。今日は僕はここで夜を明かしますよ。八坂さんは帰った方が良いですよ。ちゃんとした時間あろえちゃんを寝かさないと」

 彼は元気づけようと笑ってくれたが、普段ほどの力がない。そしてコップの中身をすすった。

 自信を失い落ち込む彼を初めて見て、覆い隠せない彼のショックを知った。私は何も声をかけるべきだと思ったけれど、いまの私の役割から何を言ったらいいか解らなかった。

 あろえ病院の長椅子腰掛け絵本を読んでいた。傍らには若い看護師が座ってそれを見守っている。

「姉です」

あなたがお姉さん? この子、さっきまで落ち着かなかったんだけれど、この絵本が気に入ってくれたみたいで、ずっと真剣に見てるの」

「そうですか、面倒みていただいてすみません

自閉症なんですってね。こんなに大きい子、家にいる間ずっと面倒見てるのは大変でしょう。パニックが起きたときとか、大丈夫なの?」

「まあ、なんとか。妹は腕力はそんなにないですから

「親御さんも家にいないんですってね。大変ねえ」

「………」

「出来れば、ちゃんと話し合って一緒に面倒みたほうがいいですよ。やっぱり、身内の人が一致団結しないと。でも、そうは言っても簡単はいかないのよね。大変ねえ。綺麗な格好して、あなた今日どこか出かけていたんでしょう?」

 同情されて私は、より一層みじめな気分になった。あろえは、すぐ傍で自分のことについて話されているのにも気が付かず、絵本を見つめている。自分が何をしたか、ちっとも理解していないのだろう。

あろえ、もうやめなさい」

 あろえは、顔をあげた。

「帰ります。もうやめなさい」

ダメです」

 言ってから視線絵本に落とす。

「やめなさい」

 強く言っても、あろえは返事をしない。

「聞こえないの?」

「きこえないの」

「よっぽど気に入っちゃったんですね。もう少しだけここに居ますか?」

 いつのまにか深沢君が近くに来ていた。私たちは、いまこの状況の彼にまで、気を遣わせてしまっている。恥ずかしくなった。

「いいんです。ほら、やめなさい」

ダメです」

 その返事にもう耐えられなくなって、私は絵本あろえの膝の上から取り上げた。奪い返そうと伸ばしたあろえの手を掴む。

あろえ、帰りますよ」

 あろえは私の口調からようやく異変を察したのか、不安な表情を浮かべ、

あろえかえりますよ」

 口の中でぼそぼそと呟いた。私は取り上げた絵本看護師さんに渡す。

八坂さん……」

 深沢君が心配げに見ている。

今日は本当にすみませんでした」

 私は頭を下げてから、まだ絵本に未練を残し見つめているあろえの手を強く引いた。

https://www.saibunkan.co.jp/lechocolat/soft/ka_swan/images/preswan.htm

日曜日の昼下がり。外は冷たい風が吹いているけれど、部屋の中は暖房を強く効かせているのでまるで春のようだ。Tシャツホットパンツ。だらけた格好のまま休日を過ごす私は、クッションを胸に抱き込むように腹這いに寝転がって、あろえコミュニケーションブックを調整していた。

 コミュニケーションブックには、イラスト言葉を添えたカードがたくさんファイルされている。自閉症言語能力に障碍があるかわりに、視覚から認知する能力は強い。口で言って解らないことでも、絵や文字にして目から読み取れるようにすれば比較的容易に伝えることが出来る。だから、こうして言葉視覚化したものファイルにして携帯し、いつでも参照出来るようにすることで、日常言語能力支援しようというのがこのコミュニケーションブックのねらいなのだ

 まだ慣れない頃は、他人に開いたページを見せながらカードを指さして意図を伝えていたけれど、いま彼女カード自分で見て言葉を組み立てて話せるようになっている。

 使っているうちに、どうしても足りない言葉や、あっても使わない言葉というのが出来てくる。それを見つけるたびに、学校先生や、深沢君がメモにして教えてくれる。私はその意見を参考に、あろえがよりストレスなく会話が出来るようにブックの中身を構成する。それは、彼女自身はもちろん、私も含め周囲の人間のためでもある。

 ガラス越しに差し込む太陽の光が素肌に当たって温かいあろえは、大好きなキラキラのついた、金や銀の色紙で輪飾りを作っている。部屋にクリスマスの飾り付けをするのに使うのだ。

 静かで平穏な昼下がり、私はカードを握りながら、気が付けば傍らの携帯電話を見つめてしまっている。クリスマスイブの予定が空いたのなら、早めに月島君に連絡したほうがいい。こんな山奥の田舎町とはいえ、いや田舎町だからかもしれないが、人の集まるところはすぐに予約で一杯になってしまう。早く決めなくちゃ。第一それが礼儀というものだ。変にもったいぶるのは失礼に当たる。

 いや、まて、いつのまに私は一緒に出かけるのを決めてしまってるんだ。大体、一緒に出かけていったとして、何をするというのだろう?

 色々余計なことを考えてしまって、どうも、顔が熱くなってしまう。いやだなあと、思う。

 私はカードを握ったまま、あろえに目を向けた。

「ねえ、あろえさん、ちょっといいですか?」

はい

 あろえは即座に返事をする。私は構わず続ける。

「私は困ってしまいました」

はい

「私はクリスマス出かけるかもしれないんですよ」

はい

あなたは一人でも大丈夫ですか?」

はい

相手は昔からの知り合いなんだけれど、二人で出かけるなんてはじめてなんです」

はい

「私の話なんか聞いていませんよね」

はい

「えっと、コーヒーでも飲みますか?」

コーヒーのみます

 言うなり、あろえはそれまで熱中していた色紙とでんぷんのりを放り出して、すっくり立ち上がった。あんまり現金な態度に、私はあきれるのを通り越して失笑してしまう。

 あろえコーヒーを、自分にはジュースを、そして向かい合って食卓に座っている。彼女は皿にあけたクッキーには目もくれないで、カップに集中している。このところあろえは一時期よりはずっと穏やかになってるし、クリスマス当日はいつも面倒を見てくれている深沢君もいる。きっと私がいなくても大丈夫だろう。となれば、結局、私が行きたいかどうか、が問題なんだな。

 本当にどうすればいいんだろう。いや、答えはわかっているのだけれど、それでも迷っていた。

 行こう、と決めたのは結局翌日の月曜日になってからだった。会社の帰りに月島君を追いかけて告げると、彼は驚いてから嬉しそうに微笑んでくれた。私が店の予約を気にすると、心配しないで当日を楽しみにしてくれればいいと言った。

 その日私は新しいコートとブーツを買った。

https://www.saibunkan.co.jp/lechocolat/soft/ka_swan/images/preswan.htm

2018-07-02

ファンが嫌いになってコンテンツから離れる事は本当にある

自分語りです。

とあるアイドルグループファンでした。

しかしこのグループファンは年齢層が低く、行く先々でマナーの悪い人間出会いました。

観劇中に携帯を鳴らしたり平気で遅刻してくる人。

コンサート中、バラード曲なのに隣の連れとこそこそ会話し続ける人。

有料コンテンツスクショを「プレゼント企画」などと称し自分承認欲求を満たす為に利用する人。

いくつか分かりやすい例を挙げましたが、他にも些細なことで嫌な気持ちになる事が沢山あります

もちろんこれは大勢いるファンの内ほんの一部で、マナーを守るファンも沢山いますしかし外から見てみればマナーの悪いファンも良いファン区別は付きません。マナーの悪いファンが目立てば必然的に「あのグループファンマナーが悪い」という印象になります

早い話が「マナーの悪い奴らと一緒にされたくない」という理由でそのグループファンを名乗らなくなりました。

胸を張ってファンだと名乗れなくなると、自然とそのグループ自体自分から遠ざける様になりました。好きなのに好きと言えないのは辛いので、好きだと思う気持ちごと消してしまおうとするためです。

そうして徐々にコンテンツから離れて行く人は少なくないのではないでしょうか。

「そんな事で」と思う方も当然いるでしょうがあなたにとっての「そんな事」に耐えられないほど苦痛を感じる人間もいるのです。

名義変更RTAやってみた

自分入籍するちょい前に良きライフハックがバズっていたのでこれを参考に名義変更RTAをやってみました。


参考にしたのはこちら↓

婚姻届を出す日は忙しい!名義変更や身分証明の手続きのライフハック「戸籍の写しはその場でもらえないよ」という意見やアドバイス - Togetter


留意点として、これは2018年6月現在神奈川県の大きめな市(最近役所リニューアルした)で平日に行ないました。

参考と忘備録として書きますが各役所がすべてこの通りではありません。


まず、婚姻届変更後、自分が変更しなければならないものは以下でした。

マイナンバーカード

印鑑証明

免許証

保険証

銀行郵便局各種

携帯

クレカ各種

奨学金



<下準備>

新しい苗字の判子・実印印鑑登録のみ)



RTA

婚姻届を提出、この時にすぐにマイナンバーカード更新印鑑登録をしたいこと、住民票を発行してほしい旨を伝えました。(住民票旦那の社保に入るためと免許の更新のため必要なので取得しておきたかった)

私の住んでいる市では情報更新までに約3時間住民票の発行がされるということでその間は役所の別窓口で他用件を済ましたりご飯食べたりしてました。

ここまでで約2時間かかりました。


3時間後に再び窓口へ行き印鑑登録証、住民票マイナンバーカード更新を行いました。

旧姓印鑑登録自動で削除されるらしく登録の紙を書いて提出するだけで15分程度で発行され、マイナンバーカードは再発行ではなく書き換えと暗証番号登録のみなので10分程度で完了印鑑登録マイナンバーカード住民票の発行と並行して行ったため約1時間で終了。


次は免許証の書き換えを行うため最寄りの警察署へ。

現地にある変更届に必要事項を記入して住民票と一緒に提出しました。

変更前本籍を書く場所があったので変更前本籍メモしておくといいかもしれません。

ここでの手続きスムーズに30分程度で終わりました。


これで自身証明するものが一通り揃ったため銀行郵便局の変更手続き行脚をしました。

私の場合は3社変更する必要があり、郵送やオンラインで変更できるところもあるとは思いますが各所に足を運びました。変更には旧姓の判子と新判子、キャッシュカード、通帳が必要でした。30分程度の所要時間×3社で完了しました。

キャッシュカードは後日書留で郵送されてきます


携帯会社には窓口で変更手続きしました。

平日でも1時間は待ち時間があり、手続きにも30分程度時間を要しました。


クレカ奨学金名義変更電話インターネットで行えたため1時間でささっと済ませることが出来ました。こちらの新カードも後日書留郵送でした。



総評

630分(10.5時間)ぐらいで終わりました。(待ち時間含む・移動時間除く)

市役所での手続きが一番時間がかかりましたが、全部一度に済ませてしまうとその後がめっちゃ楽でした。あと平日はそこそこスムーズでとても良かったです。役所嫌いですが腹立たなくて済みました。

多分もっといい手続きの進め方があると思うのでこれから名義変更RTAに挑戦する方は頑張ってください。

2018-07-01

彼氏が家に女を連れ込んでいるのが最近わかった、

その仲直りを一応した。

しかし、彼の携帯からカカオトークの着信がくると迷惑メールかなと言う。

ウケる、その着信音カカオのやつじゃん、指摘しなかったけど。

やましいことあるから先に言い訳したんだろうな。インターネットの女かな。

普通カカオ使わないから。

仕事もうまくいないし、

やらないといけないことも全然出来てないし、

家賃といろいろ払ったら生活がぎりぎりだし

年金は払えてないし、

作りたいものは作れてない。

いろいろ帳尻合わせるために死にてえなあと最近思うけど、親に申し訳ない。

一緒に旅行に行く約束をしたので。

深夜二時みたいな心臓のドキドキと、これからどうしようっていう不安気持ちが、昼でもある。生きてるのがこわいなあと思う。

昨日プールに久しぶりに行った。

サボってた筋トレもまたやろうかなと思う。体を動かすと陽気になる気がする。がんばろ〜

この文章キモすぎ

2018-06-30

ヨドバシ携帯売り場が近寄りがたい

売り場面積・そこにいる客に対して、明らかにキャリア店員が多い

ちょっと新しいiPhoneみよっかなー」と売り場に入っていくと、ハイエナのごとき店員群に「なにかおさがしですかー?」と声をかけられる

いやまあ探してるけど、自由に見させてよ…

客:店員比が1:7くらいで、明らかにパワーバランスが狂ってる

売り場で見たいけど、売る気オーラがすごすぎて全然入っていけない

どういう販売戦略でああいう状況になってるんだろうか?

ヨドバシの他の売り場だと、むしろ店員に声をかけるのに苦労するぐらいなのに

理想的には相談カウンターみたいなところに店員が固定されてて、必要な時に声をかけるぐらいがいいんだけど

店員が多いと売り上げにも比例するのかね…?

よく分からない

2018-06-28

ネットとか携帯契約めんどくさくない?

何でシンプルにしてくれんの?

いや、難しくしてバカを欺こうっていうのはわかるんだけどさ。

こちとらバカなもんで、そんな難しいプラン理解できないから多少割高だとしてもシンプルな方を選んじゃうわ。

おぉ?

舐めんな

誰がアンテナ立ててお前ら携帯かけられるようにしとると思うんじゃ

だぼが、ぴいぴい文句言わんときっちり携帯代も解約料も払わんかい

anond:20180628134920

10万だけじゃなくて、居間テレビ占領するって事だから

子供がいるなら母親は余程のオタクでない限り許容しないのが普通だと思う。

子供の前で親がテレビ占領してゲームしている姿なんか見せたくないし、

子供に見せたくないようなゲームもあるし。

switchなんかで子供向けのゲーム子供と一緒に楽しむ、ってなら別だけど。

(でもこれも子供の年齢&教育方針によっては「そもそも子供ゲーム教えたくない」って家庭も多い)

自分もずっとゲームやってたけど、子供が出来てから携帯機かスマホだけだよ。

anond:20180628110414

ますだです。電話だとそういう言った言わないってよくあるんですよね。でも、最近は、トレタって予約台帳アプリを使ってるお店ですと、お店側の音声録音機能があったり(客の声は録音されない、お店側の発言だけ録音される)、予約客の携帯番号に予約内容確認メッセージ送れたりしますよ。

2018-06-27

anond:20180627144121

間黒男さんって常時手袋携帯してるのか

普通医者は誰も持ってないわな、あれは病院備品であって私物じゃないしね

anond:20180626222500

会社からお金は出ないけど本当は社労士勉強したい。

携帯とかでも勉強できないことはあるけど、とにかく携帯いじってるとうんざりしてくるんだ。。。

2018-06-25

anond:20180625223700

予言者本人が来てやったぞ

今日一携帯電池が切れていたので

低能先生犯人という事実

まだ飲み込めていない。。

低能先生の一貫した増田スタイルには

一種尊敬の念を抱いていたというのが、

正直な感想だ。

生活がどんなにクズでも、

俺にとって、その他8割のゴミみたいな投稿

より、低能先生投稿

価値ある一種様式美認識していた。

だが、これだけは言っておく

犯罪は許されない、

殺人犯なんて一生檻の中にいろ

とも思う。

しかし、残念ながら、

日本法律低能先生を檻の中に

一生留めることは出来ないだろう。

出所したら、また増田に戻ってこい!

俺が相手してやる

お前が外へ出て

世間様に迷惑をかけないように

2018-06-24

色々きついモンペ相手に、愚痴吐きと相談

教職なんだけど、ランドイップスってグループの歌が問題になって

クラスの生徒達のスマホを詳しい先生と一緒にチェックする事にした

そしたら何人かスマホに入ってる生徒がいたので、指導の後、

私達の立会の元で曲のデータを消去させ、スマホも一時没収した


そこまでは良いんだけど先週から指導した生徒の親の一人(生徒Tの母)が怒鳴り込んできた

T母と私、副担任データを実際に消した若い先生と一緒に話し合ったんだけど、

話し合いが平行線で埒が明きません

A母は

・正直ランドイップスはどこが良いかからないが娘が好きなグループとは知ってる、

データを消したのはやり過ぎだし謝罪しろ

・(他の曲も消されたらしく)借りたCDデータもある為、再度借りる費用を弁償しろ

・せめてスマホは返却しろ、代えのスマホ買うにもお金がかかるし手続きも面倒だ

・いちいち誰が何を聞いてるかに学校が口出すな!

乱暴な形でいい、私達は冷静に

歌謡曲とは言えそのグループの歌には内容に問題がある、生徒には聞かせられない

上記の旨は生徒指導の一貫として集会でもちゃん指導済、その時点で消さない事がおかし

指導の一貫なので基本的金銭的なやり取りは出来ない

スマホは防犯の為に持たせていたが、そもそも学校校則として「携帯持ち込み禁止とある

校則に従うのであればスマホの返却は在学中は難しいかもしれない…

そうなれば卒業式の翌日に返却する予定だ

と言ったのですが、話し合いは不調に終わり、その後も電話等で対応する事もあり

ストレス不眠症が再発してしまいました…

そして今週末も土曜日なのに話し合いの為、学校に行かなくてはならず、

予定も狂って子供にも謝ったりしてクタクタです

私は一体どうすれば良かったんでしょうか?

学校方針に従わず、見て見ぬふりをすれば良かったのか…

2018-06-23

一時期めちゃくちゃ来てた不動産営業迷惑電話が来なくなった

基本的には電話に出ないか、うっかり出てしまってもふざけるなカスとか死ねかいう応対をしていたのだが

連中のリストの中で「見込みなし」みたいなフラグが立ったのだろう


俺の携帯迷惑電話が来るようになった時期は、amazonの怪しいマケプレ業者商品を注文した直後である

直接の因果関係があるのかどうかは不明だが…

まあ怪しい業者から通販でモノを買うべきじゃないな

バーで社会勉強した話

増田には、初カキコなので、長文乱文は許して欲しい。

数年前の話になる。

当時は、30代前半、未婚子なしで、独身まっしぐらだった。

出張も多く、年間半分以上は海外という状態

会議が深夜から始まることが多く、日本の家も寝るだけの場所だったので、解約した。

実家が近かったけれど、ウィークリーマンションを借りるか、ホテルに泊まるようになっていた。

ふとしたきっかけで、御飯が充実しているバーを見つけて、

会議で帰りが深夜2時くらいになると、そこでご飯を食べるようになった。

私は飲めないのだが、申し訳なかったので、ビールを一杯か、ノンアルコールカクテルだけは飲んだ。

そこで、酔っぱらった彼女に話しかけられたのが出会いだった。

彼女は、50代くらいのシングルマザーで成人したお子さんが3人いる。

綺麗な人で、姉御的な雰囲気がある、柔らかい印象だった。

彼女まったりした雰囲気に癒されていた私は、自分の話はしなかったけれど、

気分転換になっていたことは確かだと思う。

子育てがひと段落し、バーで出会ったらしい彼氏と、恋を楽しんでいるようだった。

彼女の生い立ちや恋バナを聞いていたら、連絡先を聞かれた。

「こういうの私、普段しないのよ、今度ご飯に行こう、会わせたい人がいるの、気があうと思う。」

若いバーのマスターが「あの人はいい人だよ」と言うので、ご飯に行った。

誘われた場所に行くと、彼女より10歳くらい年上の男性がいた。

彼氏というその人は、かなり上下関係に厳しい人で、上司とその奥さんと飲んでいるようだった。

地元と言うのは面倒で、

その彼氏ともれなく共通の知人がいたり、若干の仕事上のつながりがあったりで

無下にも出来ず、深夜に呼び出されたら、行くようになった。

イエスマンと化して、ただ時を過ぎるのを待ち、飲めもしないのに、飲むふりをして、

かなり苦痛時間が続き、限界だなと思い始めていた。

そして、少しずつ、彼女に対して、疑問に思う事が出て来た。

タクシー移動の時や、彼氏お土産を買うと言っては、

「小さいお金持ってる?」と言ってくる。

もちろん、大した額でもないので、最初は気にせずに渡していた。

一緒にご飯を食べても「いくら払ったらいい?」と聞いてくる。

いくらって、半額でしょ?しかも飲んでるのそっちでしょ」

と思いながらも、そう聞かれたら、半分下さいとは言えなかった。

働いている様子はあったが「携帯代払えないから、息子に連絡しよー」とか平気で言う。

「私もあなたくらいの時にやりたい事がたくさんあった」

と言うのが口癖で、海外の話をよく聞いて来た。

実際、仕事なので、観光には縁がなく、あまり答えられなかったけど

苦労したんだろうなと思って聞いていた。

すると、「母親が具合が良くないんだけど、息子たちが旅行に連れてってくれるよ!だから頑張ろうって言ってるの」

と言った時「自分が連れてくんじゃないんだ」とかなり引き気味になっていた。

もうだめだ、やめよう。と思っていたが、

なぜか、その時は、2人を無視出来なかった。

ある時、同僚と入った出張先のホテルのバーで、その話をしたら、

「バーでは珍しい話ではありません。水商売の人も不倫も多いしですし、

 お金ルーズな人も多いです。 

 でも、君は普通の人でしょ。元の世界に帰りなさい。」

と言われた。

そして、「バーに入る時は、ある程度、高級なところに入った方がいいですよ」と忠告してくれた。

同僚も「金づるとダシじゃん、バカなの、お前」とキレた。

その時、初めて、それに気づいた。

2人は、別々に来たし、別々に帰って行っていた。

彼女から子供の話は聞いたけど、彼氏から家庭の話は聞かなかった。

私は、アホだった。

それから、速攻で電話番号を変えたので、その後のことは知らないが、

年末忘年会で、違う居酒屋に行ったら、

2人はかなりの有名人だった事がわかった。

そして、件のバーは、マスタークズで、女の子に手を出しまくり、犯罪で捕まって、潰れた。

彼らにあっていた時、かなり苦痛だったのに、

全く状況を理解出来ず、使命感のようなものに囚われて(うまく言えない)

半年くらい無駄にした。

今でも、何がどうなって、そうしていたのか、よくわからない。

私は、友達があまりいない。

から何まで話す人もいないし、聞いたりもしない。

深入りした人間関係ばかりでなくても、それでもいいと思って来た。

でも、こう言う形で、人間関係勉強するとは思っていなかった。

2人が悪い人かどうかは、わからないけれど、

爆弾て落ちてるもんだなと思った出来事でした。

読んでいただいた方、ありがとうございました。

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