「勝ち馬」を含む日記 RSS

はてなキーワード: 勝ち馬とは

2014-09-25

地域特産品に頼った地域創生政策は必ず破綻する

地方創生を「農産物で」と政府は考えてるようだが、

「全国1000超の自治体それぞれに、地方創生用のキラーコンテンツ(キラー農産品特産品)を用意する」のは

無理ゲー」じゃないか?

それぞれの自治体が「他の地域にない特産品」を用意すること自体は、大して難しくない。

そうじゃなく、

「全国の各自治体が1,000種の特産品を用意したところで、消費者サイドが記憶できる容量が、せいぜい100種程度だから意味がない」のだ。

プロバイヤーならともかく、一般消費者が「1000もの特産品」種類を記憶しきれる訳がない。

人間記憶力は有限で、多分、その辺の消費者記憶してる農産物の種類なんて100種類程度だろう。

「一つ新たな品種記憶したら、多分以前記憶した別の品種のことを忘れてる」、それが普通人間の脳

そもそも、「全国1000超の地方自治体名前を知ってる」なんて人は地理マニア程度で、一般人ではほとんどいない。

から各自治体が1種類、つまり合計1000種のキラーコンテンツを用意したところで、覚えてもらえるのはその中の1割だけ

また、ネット時代は「勝ち馬に乗る」消費行動が顕著。

ランキングに入った食材コンテンツは、ますますアクセスクリック殺到する。

ベスト10入りか、惜しくも11位か」。この「たった1つの順位差」が、アクセス数に天と地の差をもたらす。

何故なら、「11位だとページが1ページ目に入れずに、2ページ目になったりする」から

まりキラーコンテンツも、結局勝ち馬現象で、上位10コンテンツしか生存できない。

地域特産品で地域おこし」と言う発想 は、そういう発想する地域数が一桁から二桁ならなんとかうまくいく。

しかし全自治体がそういう発想したら、地域数が四桁になったとたんに破綻する

特産品作りをやめろ」とは言わないが、地域創生には別の手法必要

増田知事が主張する「高齢者移住させ、高齢者年金介護医療支出地域経済を回す」の方が、はるか現実的

2014-07-02

http://anond.hatelabo.jp/20140702201100

寧ろ、「同盟国のアメリカが行う戦争に乗っかる権利」みたいな解釈してるけど

中国を中心にアメリカ一強体制が崩れつつあるから

反中国で日米を一枚板にするってことと

コウモリやりません」っていう誓いに近いんじゃね

んで、安部勝ち馬アメリカと踏んで乗っかったってことかと

まぁ、仮に中国が勝つにせよあの国の意向に乗っかるのはヤバ過ぎるし

消去法的に妥当だとは思うよ

あ、「スイスみたいな中立であればいい」ってのは

脳みそ花畑のタワ言であり、誰にも信用されないコウモリ宣言だっていう前提ね。

しろスイスを目指すっていうと、アメリカとか中国から見ると

「独自武装で強化して勝ち馬に乗ろうとしてる」と見られるだろうし。

まぁ、しゃーないんじゃね。アメリカ陣営中国陣営かって話しだよ。

個人的に「スイスみたいに~」の発想は極右的と俺には思えるんだけど

何故か左派陣営に支持者が多いよな、不思議だ。

2014-06-18

http://anond.hatelabo.jp/20140616105842

わかる。

「うお、この会社面白いな!」と思って受けた

魅力的な中小は全部落ちた。

結局、会社が小さければ採用人数も小さいから

そんなに簡単じゃないんだよね…。

デカいところに絨毯爆撃するのが意外と正解かもしれない。

デカいところで「うお、流石にここ受かるとは思わなかった」はあったけど

中小ホントに落ちる。つーか、選考中終わった後採用ゼロだったりして困る。

特に、「この会社順調に行けば上場まで行けそうだな…」って感じのベンチャー

勝ち馬に乗っかって一旗上げたい志望者が多いんだろうけど、本気で厳しい。

2014-06-12

http://anond.hatelabo.jp/20140612154123

そりゃそうだ。

既存既得権益に逆らえるほど色んな意味腕力がある人間なら

戦うより、そっち側の仲間入りした方がよっぽど楽で儲かるからな。

人材はそれなりにいても、結局無力なくせに終わりない内ゲバを繰り返す

若者や左みたいなカスもの陣営にわざわざつこうとは思わんよ。

特に、金や権力を振り回せる経営者側はそっちの勢力大嫌いだろ。

かくいう俺も大嫌いだしな。金も能力もないなら死ねば良い。

俺はTPPにも移民にもホワイトカラーエクゼンプションにも大賛成だ。

天網カイカイじゃねーけど、今の既得権益側の仕組みは

金と能力のある人間だけスクリーニングして取り込むように非常に良く出来てる。

この国で体制側にいないってことは、スクリーニング最後まで引っかからなかった残りカスってことだ。

弱者の勝利はこの国では当分無いよ。

こういう誰か一人の能力に頼ろうとする、自分で動く気皆無のクズが多勢を占めてるうちは。

金も労力も出さず、「人材がいない」と嘆くなんて優雅なことだと思うわ。

そんな見返りの無いことやる人間がいるとでも思うのかね。

「左とか若者」の陣営が先頭に立って戦える人材バックアップ体制と強固な信頼関係を作らんと

そんなんどーにもならんだろ。誰だって、持ち上げられるだけ持ち上げられて叩き落されるのは嫌だ。

挙句金にもならんのなら、そんなのやるわけねーだろ。

勝ち馬に乗りたいだけなら、既存体制の側に入り込む努力しろ。そっちの方がよっぽど早い。

さもなければ死ね

2014-04-27

旅行先も政党も、2頁目は注目されず、1頁目への一極集中が進む

ネット社会SNS社会になって、商品購入の「勝ち馬心理」が加速していると思う。

 要は、「楽天売れ筋ベスト10、アマゾン売れ筋ベスト10に入った商品は、より加速して売れる」

 「Google先生検索結果でベスト10以内のサイトは、より注目されるが、それ以下は閲覧されなくなる」

 という現象。

 これが、より社会のいろんな消費行動、あるいは政治行動に影響していると思う。

★例えば、「国内旅行でどこに行くか?」

 以前にも増して、人気観光地東京京都北海道沖縄)の寡占が強まり

 そうでない観光地(例:四国など)は「より厳しい戦いを強いられる」ことになりそう。

心理学的に、人間選択肢として許容できる数は、せいぜい5~6つらしい。

 「メニュー選択肢を5~6個に絞ったお店の方が、選択肢が20も30もある商店より、売行きはいい」らしい。

 となると、旅行サイトとかで、「より消費者旅行に出かけてもらう」には、

 「国内の有力な旅行先候補地の中で、サイト運営サイドで、第一候補地を5~6つに絞っておくのがいい」となる。

 こうなると、東京関西北海道沖縄九州で5つ。あとは東北とか信州が入って6~7つ。

 中国地方とか四国地方は、「運営者側の予選に選ばれない」ので、余計に訪問者が減ることになる。

 ※勿論、四国とかの選択肢を、旅行会社側が「用意しない」のではない。

 「用意はするが、目立たないところ、トップページじゃなく2頁目の掲載」になってしまう、ということ。

 かつて、ガイドブック旅行先を選んでいた時代であれば、

 四国ガイドブックも書棚に並んでいて、それなりに手に取る人は多かったと思う。

 書棚に「並んでいさえすれば」、気付いて手に取る⇒興味をもって出かける、という可能性はあった。

 しかし、今では「トップページ東京京都北海道沖縄しか存在せず、「四国は2頁目」なので、

 「2頁目まで捜しに行く、アクティブ旅行者」だけしか四国旅行先候補にしなくなる。

 国内旅行を例に挙げたが、恐らく海外旅行も同様だろう。

★そして、この傾向が、旅行先のみならず、「大学選び」「就職先選び」「住宅選び」

 そして「政党選び」にまで波及していっているのでは?

 昨今の自民党の圧倒的強さは、こういう時勢を反映している気がする

住宅選びの場合ネット時代になってから、明白に「徒歩10分」と「徒歩11分」のマンション

 売れ行きの差が顕著になったらしい。

 これは「徒歩10分以内」のラジオボタン検索し、その結果で家さがしする人が増えたため、と言われている。

 (逆に言えば、徒歩11分のマンションは「お買い得」ともいえる。資産価値は兎も角。) 

★別の言い方をすれば、「スマホ時代になって、人々は即断即決、3秒で決めたがる」ので、

 予選エントリー(例:Google1ページ目表示)までが勝負になっている、ということか。

2014-04-23

http://anond.hatelabo.jp/20140423184403

もちろんそうだよ。

でも仕事ってそれぞれ別の業務、別の局面役割が与えられているでしょう。

から大学受験っていう、非常に平等競争の中で、一定の成果をおさめた人を優遇するのが当たり前じゃないかな。

特にブルーワーカーの仕事は、ネジ何個巻きました!とかエクセル何行分作りました!みたいに計りやすいけど、

ホワイトカラー仕事は誰が上司になったのか、どのプロジェクトになったのか、どういうタイミングだったのか、

仕事の結果と実力が揃わないことが多い。

から学歴を使って、補正をかけるんだよ。

学歴補正がなかったら、運良く勝ち馬にのっただけのおばかさんが役員になったりするでしょう?

そんな会社って危ないなってなる。

2014-03-09

人と違うことやれとか言ってた連中がガラパゴス叩き

風・・なんだろう、吹いている確実に・・・的なドヤ顔になってもうしわけない

根拠はないけどそんな感じがするんだ

俺が言いたいのは、矛盾する攻撃カードを持っていて

どっちに転んでも叩けるようなロジックというか、批判する立場に身を置く連中が多いってことなんだよね。

ジャーナリストとか、アナリストとか、評論家とか

後出しじゃんけん勝ち馬に乗るタイプ職業の連中ってこうだろ?

んで、ガラパゴスとか言ってる連中の言うことって、ようはアメリカの言いなりになれってレベルで話にしならないよね

そのくせジョブズアップルの独自路線はガラパゴスかいわず褒めてる

ダブルスタンダードアメリカ様のけつ舐めてるだけあって、自分たちのダブルスタンダードは見て見ぬふりなんですねえ

何が言いたいかって任天堂とかソニーはどんどん独自路線突き進んでくれってことだよ

とくに任天堂

スマホゲームせとかあほな指摘は無視してほしい

岩田社長もへんに丸め込まれないでほしい

そういうこと

2014-02-16

葛西銀メダル熱狂してる奴は、佐村河内熱狂してた奴と同じ

ジャンプのものに感動している人間であれば、より優れた1位のジャンプに注目しているはずで、そうではない奴はスポーツのものではなく、スポーツの背景にあるストーリーしか見えていない。これは音楽のものではなく、音楽の背景が消費された佐村河内現象そのものだ。

ゆえに葛西銀メダルに感動しつつ、佐村河内をけなしている人間がいたら、それはダブルスタンダードに気づかない馬鹿か、ナショナリズムに染まったネトウヨか、勝ち馬に乗りたいだけのクズ

2013-10-14

http://anond.hatelabo.jp/20131014110236

これは嘘だわ。少なくとも高度経済成長からバブルにかけて、こんなことはなかった。

へー、今より大学に行きやすかったと?授業料なんてただみたいなもんだった時代だったのに、

なんで今より進学率が低いと?

落ち目企業よりも上り調子企業に入った奴のほうがラッキーだというのと同じように

落ち目日本よりも上り調子日本に生まれた奴のほうがラッキーだという

うん、だから、上がり調子日本って何かね?

勝ち馬に乗れるかどうかってのは、インフラ環境なんかより、遥かに大事なことだよ。

ほー、つまりお前は成長し続ければどんな環境でもいいと。

じゃ、発展途上国行けばいいじゃん。今の日本に比べてもものすごい勢いで成長してるところなんていくらでもあるぜ?

http://anond.hatelabo.jp/20131014105042

じゃあ、3,40年前の、今みたいにインフラ環境が全く整って無い時代の方が幸せだったと?

ニートみたいなんじゃ生きてけない時代だったけど、そっちのが良かったと?

別に今も昔も誰もが勝ち馬になれたわけじゃないし、むしろ昔は勝ち馬になれる可能性がある人間が物凄く「生まれ」で絞られてたんだが、

どうも、

  • 今は皆が辛い。努力しても失敗する
  • 昔は皆が勝ち馬。負けてる奴は努力してないだけ。雑魚。

というトンデモ理論を言いたいようだ。ま、今、自分が負けてる事を時代のせいにしたいのだろうな。

2013-07-21

いい大人に対して『選挙に行こう』って言うのは如何なものかと‥‥

 いい大人に対して『選挙に行こう』って言うのは如何なものかと常々思うんですよね

 以前は私も言ってましたよ。でも言われるから行くような人は選挙に参加する準備が整っていないのではないですかね。準備が整っていない人を無理に行かせた所でどうなるのでしょう。投票したので政治に参加できたと満足してしまうのでしょうか。それとも自分投票した候補が落選したら、なんだ損したって思うのでしょうか。

選挙を通じて得られる参加意識なんて、勝ち馬候補に投票した時に『自分が選んだ』ような気がする程度で、実際は風が吹いていたり組織の力だったりしますね。そんな参加意識を得たいのであれば、結局勝ち馬に乗るための人気投票になってしまますね。それでまた選挙に行こうと思うでしょうか。

 選挙政治参加への第一歩と言う人もいますが、選挙政治参加の節の一つに過ぎないわけで、第一歩と言うのは自分の周りの社会コミュニティーに関心を持つと言う事だと思うんですよね。それは色々な切っ掛けがあると思いますが、子供ができたり介護が始まったりする事が切っ掛けになる人もいますよね。

まとめると、選挙に行ったくらいで政治参加したつもりなってんじゃねえって事です。四十路になるまで一度も棄権したせずに投票してきましたが、ようやく最近そう思うに至りました・・・反省

http://anond.hatelabo.jp/20130721085948

俺は消費税困るから消費税反対の党に入れるけど

それを掲げてるのは少数政党だけで議決がひっくり返る可能性薄いからね。

日本人空気読むとか勝ち馬に乗るとか、自分の主張よりそっちに流される印象がある。

2013-07-18

参議院議員選挙についての雑感――自民党ブラック企業

若い世代の方にとって、今回の参院選ではどういうことが話題になったでしょうか。「ブラック企業」と名指しで批判されることも多い、ワタミ渡邊美樹候補を自民党擁立したことでしょうか(ここではワタミが実際に「ブラック企業であるかどうかは問いません)。

ブラック企業」と呼ばれる企業は、労働基準法抜け道をつかい若い労働者を長時間働かせます。もちろん、低賃金で、です。そのような扱いを受けた労働者のなかには、体調を崩し、「うつ病」に近い状態になり働けなくなってしまう人もいれば、自殺をしてしまう人もいます。「ブラック企業」は、どうしてそんなひどいことをするのでしょうか。

ブラック企業」の経営者は、国内や国際の市場における競争に勝つためには、経営努力必要であるといいます。つまり、売上を増やし、売上をつくりだすために必要コストを最大限に下げるのです。際限なくコストを下げようとするとき、まっさきに削られるコスト人件費、つまり労働者賃金です。

そんなひどい低賃金長時間労働をさせられるのなら、退職すればいいじゃないかもっといい会社転職すればいいじゃないか、そうすれば「ブラック企業」などなくなってしまう、と考える方もいるかもしれません。

しかし、現代就職難の状況では、生活していくためのお金を稼ぐために、厳しい労働環境職場を選択しなければならない人々がたくさんいます。誰かが退職しても、いくらでも新しい労働者が「ブラック企業」に供給されるからこそ、「ブラック企業」のようなやり方を続けていくことができるのです。「ブラック企業」は、「お前がやめても代わりはいくらでもいるぞ」と労働者恫喝します。だから労働者労働環境改善するような声を挙げることが非常に難しくなってしまます

まり、「ブラック企業」で働く労働者には、企業の言いなりになって奴隷のように働くか、退職して厳しい求職活動を行っていくかの2択がつきつけられるのです。背に腹は代えられません。いくら低賃金でも、お金がなければ日々を生きていくことはできません。その結果、労働者自分の自由を犠牲にしてでも、ブラック労働環境で働きつづけることを余儀なくされます

さて、一部からブラック」と呼ばれる渡邊美樹候補は、こんなことを言っています。つぎの演説をみてください。

http://iwj.co.jp/wj/open/archives/90354

この演説のなかで彼はこう言っています

日本のこの国を立て直すとしたらですよ。確かに社会保障費、そう動かせないお金もありますしかし半分にしたらですよ。この国、立ち直るんですよ!」

国には、たしかに「経営」としての側面があります。その点では、国の運営にかかるコストを少なくすることが大事でしょう。

ワタミ渡邊美樹候補は、会社経営を合理化するように、社会保障費を縮小し、国の経営を合理化したい、と言っているのです。

社会保障費」は、働けなくなった人、病気をした人、高齢者などの生活を支えるための重要費用です。すこし前に、生活保護不正受給が問題になりましたが、実際のところ、生活保護不正受給というのは、全体のわずか1.8%にすぎません(2010年データ)。もちろん不正受給は許されるものではありませんが、専門家は、生活保護に関してはむしろ、本当に生活保護必要な人に支給できていないことが問題だと指摘しています。つまり、実際には生活保護必要なのに、生活保護が支給されていないケースが非常に多いのです。

このように考えると、渡邊美樹候補の主張に疑問を感じる方も多いのではないでしょうか。

からワタミ渡邊美樹候補を批判しつつ、彼を擁立した自民党を支持するという意見を聞くことがあります

しかし、そのような立場は本当に正しいのでしょうか?

国の経営を合理化し、国際競争に勝つために労働基準法そっちのけで労働者使い捨てるいわゆる「ブラック企業」の精神は、現在景気を回復させはじめた経済政策アベノミクス)を武器に、さまざまな労働改革を行い、社会保障を引き下げ、生活することすら困難な日本に住むマイノリティを排除しようとする自民党精神と同じであるように私には思えます

いわゆる「残業代ゼロ法案」であるホワイトカラーエグゼンプションを推進したり、企業労働者解雇やすくする解雇規制緩和を推し進めようとしているのは、自民党です。安倍首相は、アベノミクスによって60万人の雇用をつくりだしたと主張していますしかし、実際に増えたのは非正規雇用が116万人であり、正社員は47万人減少しているのです。国の経営合理化によって、今後も不安定な非正規雇用を強いられる傾向は、今後どんどん高まっていくのではないでしょうか。

そのほかにも、自民党憲法を改正し、立憲主義の原則を取り壊し、これまで保障されてきた基本的人権を縮減し、自衛隊を「国防軍」として位置づけることによって、日本軍事力を明確にもつことができるようにしようとしており、その点でも多方面から批判されています

しかし、それでもなお、自民党経済政策に期待する声があります

そういう人は、おそらく次のように考えているのではないでしょうか?

―― 「国際競争のなかで日本が負けてしまったら、大変だ。うちの会社がつぶれると、自分も食えなくなる。だから自民党の多少の欠点には目をつぶって、日本をうまく経営してもらいたい。それが結局のところ、自分利益にもつながるのだ」、と。

しかし、この考えは、「うちの会社ブラックだけど、自分サビ残してでも何とかしないと、自分の職がなくなるから困る。食えないのは困るから、ここで働くしかない」という、「ブラック企業」で働くことを余儀なくされている労働者の考えとまったく同じです。

ブラック企業」やそれに近い労働環境で働く人たちは、自分のことを「社畜」などと呼んで、ブラック労働環境ネタ化して、無害化することがあります。ならば、「ブラック企業」と類似した考えによって行われる経済福祉政策を肯定する人たちは、自分のことを「国畜」と呼ぶのでしょうか。

社畜」「国畜」などとネタ化すると、本質が見えなくなります。それは、たんに「奴隷」なのです。賃金がなければ、お金がなければ生きていけないから、基本的人権は制限されてもしょうがないし、社会保障はどれだけ削られてもしょうがない、という考えは、お金という鎖につながれた奴隷以外のなにものでもありません。

無理やりの原発再稼働、ブラック企業正当化国防軍必要だという声。これらに共通するのは、恫喝ものごとを動かそうとすることです。権力者はつねに次のように言います。「原発を動かさないと経済ダメになるぞ! 労働基準法など守っていては国際競争に負けてしまうぞ! 中国韓国に侵略されるぞ! 」、と。

このように、危機に乗じて威圧的論理をつかい政治を動かそうとすることを、ナオミ・クラインは「ショック・ドクトリン」と呼んで批判しました。

もっと簡単にいえば、それは「(現在の危機に対して)いつやるの? いまでしょ! いまやらなければ、さもないとひどいことになるぞ!」という論理です。

こういう論法は非常に威勢のいいものです。たしかに、いますぐ何かをやって、変えてくれそうな気がします。しかし、その一方で、「いま」の危機がどういうものであるのか、という点は覆い隠されてしまます。たとえ国際競争に負けるからといって、過労死者をだすような労働環境正当化されるでしょうか。たとえ経済ダメになるからといって、活断層の上にある原発を動かしていいものでしょうか。

その意味で、例の「いつやるの? いまでしょ!」の人は時代の申し子というか、およそ考えうる最高の(最悪の)タイミングで出てきたわけです。

少しうがった見方をすると、ワタミ渡邊美樹候補というのは、今回の参議院選挙における自民党支持のための逆説的装置なのではないでしょうか。

まり、こういうことです。――世の中では、自民党の勢力が強いらしい。かといってその流れに単に乗るだけでは自分は「自由」ではない。しかし、ワタミ渡邊美樹候補を批判することができる私は「自由」であり、自分で「主体的に」政治についての情報を得ている。だから私は政治を「知っている」。 このように考えることができるというわけです。

要するに、「ブラック企業」といわれるワタミ情報インターネットから得て、それを批判することによって溜飲を下げ、安心して「自由な主体」として自民党を支持できるというわけです――「私は自民党にどっぷり浸かっているわけではない、批判もしている。それゆえ私が自民党を支持することは自由の証である」、と 。

しかし、そのような「自由」は本当の意味での自由でしょうか?

この参議院選挙のあと、自民党憲法改正にむけて大きく舵を取ります。彼らの改正案は、どういうものでしょうか。

その一番の特徴は、基本的人権を守ろうとする姿勢が大きく後退していることです。たとえば、自民党改憲案では、表現や集会や言論の自由は、たしかに保障されていますしかし、この自由は「公益及び公の秩序を害することを目的」とする場合には、保障されません。この規定によって、たとえば今の政府についての批判を行うことが「公益及び公の秩序を害する」と権力者が判断すれば、そのような批判は制限されてしまます政府を批判することすらできなくなってしまう可能性があるのです。

もちろん、批判する必要のないほど完璧政府であればいいでしょう。しかし、日本に生きる全員にとって「完璧政府」などというものが、はたしてありうるでしょうか。

それでも、景気の回復だけを理由に、自民党を支持することができるでしょうか?

こういう逸話があります

ある男が暴漢に拳銃をつきつけられ、「自由か死か!」と問われますふつう、死にたくはないですから、「自由」を選びますしかし、「自由か死か!」という二択を迫られたときに「自由」を選んでしまうことは、その選択を暴漢から強制されることにほかなりません。ならば、その男は、自分が自由であることを示すためには、「死」を選び、自由を放棄するしかありません。こういう逆説がいま、現実に起こっているのです。

経済政策武器に、私たちの自由を奪うような憲法改正を行うとする自民党を支持することは、自分が自由をもっていることを示すために、表現の自由も思想・信条の自由も、さらには基本的人権すら売り渡すことに他ならないのです。

実際に、いままさに私たちの「表現の自由」が制限されはじめつつあります。興味のある方は、次の記事をしっかりと読んでおきましょう。

http://kiikochan.blog136.fc2.com/?no=3113

世界歴史の至るところで、私たち私たちの「自由」を獲得するために、数多くの努力を行ってきました。その結果が、現行の憲法の「思想及び良心の自由(第19条)、表現の自由(第21条)、学問の自由(第23条)」です。こういった自由は、おそらく、あっさりと奪われてしまます。そして、こういった自由をふたたび取り戻そうとするときには、数多くの血が流れることは間違いありません。そのことは、歴史証明しています

すでに長くなってしまいました。

しかし、もう少し伝えたいことがあります

ここまで読んできてくれた方のなかには、「いや、そうは言っても外交問題などは、自民党以外にはまかせておけない」と言う方がいるかもしれません。

ところで、今の若い世代の方のインターネット上の発言をみていると、少なからぬ方が、いわゆる「2chまとめサイト」(「痛いニュース」「保守速報」「アルファルファモザイク」など)のURLSNSに貼り付け、それを情報源として政治について語っていることがよくあります中国韓国北朝鮮といった東アジア外交問題に関しては、とくにその傾向が強いように感じます

しかし、そのような「2chまとめサイト」を情報源として利用することは、とても恥ずかしいことだと私は思います

なぜなら、いわゆる「2chまとめサイト」は、その名の通り「2chで話題になったことをまとめた」ものではないからです。

この点について興味のある方は、次のURLを参照してください。

http://anond.hatelabo.jp/20130705113110

若い世代の多くの方が、「2chまとめサイト」をTV週刊誌などのマスコミから伝えられる情報とはちがった「自分で手に入れた真実情報」として受け取っていますしかし、「2chまとめサイト」は、その話題を提供するプロセスから、その記事作成に至るまで、実はごく少数の人物によって管理されているのです。

多くの「2chまとめサイト」は、嫌韓民族差別ネタを娯楽のようにパッケージ化して私たち提供しています。本当に愚かなことですが、「差別」はもっとも簡単に娯楽になるのです。差別を娯楽として提供することが一番PVを稼げるから、結果として思想的な偏向を生み出しているわけですね。

しかし、その娯楽を享受し、そのURLを嬉々として貼り、情報/娯楽として消費する行為は、まるで、いとも簡単に餌につられ、その餌に群がる昆虫のようではないでしょうか?

少し、個人的な話をさせてください。

私はたぶん2chとの出会いは早かったほう(たしか2000年)だと思います

2ch最初に見たとき、歯に衣着せぬ酷い書き込みの嵐に、「あ、これが筒井康隆が言っていた「ブラックユーモアは厳しい自己認識の手段である」ということなんだな」と思いました。そのことをよく覚えています

作家筒井康隆の作品には、さまざまな差別ネタや障害ネタが登場します。そのため、筒井は「2ch以前から一人で2chみたいなことをやっていた人」のように言われることがあります

しかし、彼の作中での差別や障害ネタは「差別を見て笑って/楽しんでしまう私のおぞましさ」を発見するための装置なのである、と筒井は語っている。私たちは、いくら「差別はいけない」と思っていても、実際に差別を目にしてしまったときに、笑ってしまう、その差別を楽しんでしまうことがあります。そういう「私」のおぞましさを発見させてくれるのが、「厳しい自己認識の手段としてのブラックユーモア」だということです。

文学価値としてはパロディよりもブラックユーモアのほうが高いとされている。なにしろ ブラックユーモアは16世紀のイギリスで発生してこのかた5世紀というスウィフト以来の伝 統を持っていて、それはすなわち死体をもてあそび、宗教冒涜し、病人をいたぶり、糞尿を 好み、身障者を笑いものにし、極端な人種差別をするというものであることはご存知のとおり である。それはまさに人間が、人間であることによって否応なしにもたされた醜さをすべて暴 き立てられ、鏡のごとく自分の醜さに対面させられ、叫ぼうがわめこうがどうしようが、それ を自らの笑いによって証明させられて認識せざるを得ないという、いわば厳しい自己認識手段 なのである。この伝統を守り、20世紀の日本などという建前社会おいて消滅させたりして はならないと孤軍奮闘してきたつもりであったが、今や世の底流はほうっておいてもブラック ユーモア指向しはじめた。「偉い人」だの「尊敬すべき人」だのといった言葉が出てきた限 りは、以後そういうことを言い出した人自身が自分の醜悪さの中にまみれてもらわねばならな い。どうやらまた何かしら倫理を作ろうとする連中がちらほらしはじめている。人間人間倫理など作れるほどの偉いものなのかどうか、自分の魂の地獄サイコダイバーとなっており ていってもらい、じっくり見てもらおうではないか。もちろんおれも一緒だ。安吾先生ではな いが、堕ちるところまで堕ちた人でないと倫理の何たるかすらわからない。

(『笑犬樓よりの眺望』http://sound.jp/kita-g/black.htm より引用)


初期の2chには、おそらく「厳しい自己認識の手段」としてのブラックユーモアがあったように思いますしかし、現代の「2chまとめサイト」は、その差別ブラックユーモアを単に娯楽として消費されるようにパッケージ化しています

こういったサイトの「情報」をもとに、政治の話をするのは、もうやめにしませんか?


最後に、映画監督想田和弘さんと、哲学者木田元さんが今回の参院選について語った言葉引用しておきます

マジでおかしいよ、自民党マジでブラック化している。 」

「僕は別に自民党に恨みがあるわけじゃないんだけどいまだに原発進めたり海外に売ったりTPP公約違反を犯してだまし討ちで進めたりトンデモ改憲案を出したり軍法会議検討したり生活保護切り崩したりワタミ会長公認したりとあまり最近ブラック過ぎて絶対投票するのはやめて欲しいと言いたい。 」

時代には勢いがあります。今ならば、ちょっと右寄りの方がかっこいいとか、そろそろ憲法改正必要だとか、昔日の日本の威光を取り戻そうとか、そういう動きですね。それらに安易同調したり、勝ち馬に乗ろうとしたりすると、とんでもないことが待っているかもしれない。… 戦前日本孤立を決定づけた国際連盟からの脱退に国民拍手喝采しました。その愚を繰り返さないように立ち止まって考え、『勢い』をチェックして、場合によっては抑えることが必要でしょうね。賢さと言い換えてもいい」

http://

顕彰馬

JRA顕彰馬 - Wikipedia

年代馬名生年GI級競走功績
1930年代クモハタ1936年1勝ダービー優勝 / 種牡馬としてGI勝ち馬14頭 / 産駒年間157勝 / 内国産馬初のリーディングサイアー
セントライト1938年3勝史上初の中央競馬クラシック三冠
1940年代クリフジ1940年3勝史上唯一の中央競馬変則三冠 / 11戦無敗
トキツカゼ1944年2勝史上初の牝馬皐月賞優勝 / オークス優勝 / 繁殖牝馬として年度代表馬2頭
トサミドリ1946年2勝クラシック二冠(皐・菊) / 種牡馬としてGI勝ち馬16頭 / 産駒通算1135勝
トキノミノル1948年2勝クラシック二冠(皐・ダ) / 10戦無敗 / アイドルホース
1950年代メイヂヒカリ1952年4勝第1回有馬記念優勝 / 日本競馬史上初の引退
ハクチカラ1953年3勝ダービー優勝 / 日本馬初の海外遠征 / 日本馬初の海外重賞勝利 / 史上最高のGI単勝支持率85.9%
セイユウ1954年0勝アングロアラブでは唯一の中央競馬サラ系重賞勝ち / 当時世界記録の年間種付け238頭
コダマ1957年3勝クラシック二冠(皐・ダ) / アイドルホース
1960年代シンザン1961年6勝史上2頭目中央競馬クラシック三冠 / GI馬では最多の19戦連続連対連対100% / 史上最多のGI6連勝 / サラブレッドの最長寿記録 / 産駒重賞49勝 / 産駒24連続勝利
スピードシンボリ1963年4勝史上初の有馬記念連覇 / 日本馬初のKGVI&QES・凱旋門賞挑戦 / 中央競馬最多記録タイとなる重賞12
タケシバオー1965年3勝天皇賞・春スプリンターズステークスで優勝 / 海外成績を除く23連続連対 / 中央競馬初の獲得賞金1億円越え
グランドマーチス1969年4勝中山大障害四連覇 / 中央競馬初の獲得賞金3億円越え
1970年代ハイセイコー1970年2勝アイドルホース
トウショウボーイ1973年3勝産駒重賞43勝 / 内国産種牡馬として初めて三冠馬を輩出
テンポイント1973年3勝アイドルホース
マルゼンスキー1974年1勝8戦無敗
1980年代ミスターシービー1980年4勝史上3頭目中央競馬クラシック三冠 / アイドルホース
シンボリルドルフ1981年7勝史上4頭目中央競馬クラシック三冠 / 無敗の三冠馬は初 / 中央競馬最多タイGI7勝
メジロラモーヌ1983年3勝史上初の中央競馬牝馬三冠 / 重賞6連勝 / 牝馬初の獲得賞金3億円越え
オグリキャップ1985年4勝アイドルホース / 重賞6連勝
メジロマックイーン1987年4勝天皇賞父仔三代制覇 / 史上最多の4年連続GI勝利 / 世界初の獲得賞金10億円越え
トウカイテイオー1988年4勝父仔で無敗のクラシック二冠(皐・ダ) / 日本馬初の国際GI勝馬 / 史上最長の休み明けGI勝利(364日) / アイドルホース
1990年代ナリタブライアン1991年5勝史上五頭目クラシック三冠
タイキシャトル1994年5勝外国産馬初・短距離馬初の年度代表馬 / 日本馬初のジャック・ル・マロワ賞優勝 / 中央競馬最多タイとなる重賞8連勝
エルコンドルパサー1995年3勝3歳馬初のジャパンカップ優勝 / (日本馬初の凱旋門賞2着) / 国際レーティングで当時日本馬最高の134ポンド
テイエムオペラオー1996年7勝古馬GIグランドスラム / 年間無敗 / 中央競馬最多タイとなる重賞8連勝 / 中央競馬最多タイGI7勝 / 史上最多タイGI6連勝 / 当時中央競馬歴代1位の獲得賞金18億3千万
2000年代キングカメハメハ2001年2勝種牡馬として歴代3位の通算勝利2222勝
ディープインパクト2002年7勝史上6頭目中央競馬クラシック三冠 / 史上2頭目となる無敗の三冠馬 / 中央競馬最多タイGI7勝 / アイドルホース / 種牡馬として牝馬三冠馬を輩出
ウオッカ2004年7勝64年ぶり牝馬ダービー優勝 / 内国産牝馬初のジャパンカップ優勝 / 中央競馬最多タイGI7勝 / 牝馬では最多の牡馬混合GI5勝 / 牝馬初の2年連続年度代表馬
オルフェーヴル2008年6勝史上7頭目中央競馬クラシック三冠
ロードカナロア2008年6勝史上初のスプリントGI3勝(最終的には5勝) / 日本馬初の香港スプリント優勝(連覇) / スプリンターでは史上初の年度代表馬
ジェンティルドンナ2009年7勝史上4頭目中央競馬牝馬三冠 / 3歳牝馬初のジャパンカップ優勝 / 3歳牝馬初の年度代表馬 / 史上初のジャパンカップ連覇 / 内国産牝馬初のドバイGI制覇 / 牝馬では歴代1位の獲得賞金
2010年代キタサンブラック2012年7勝中央競馬最多タイGI7勝 / 中央競馬歴代1位の獲得賞金18億7千万
アーモンドアイ2015年9勝史上5頭目中央競馬牝馬三冠 / 中央競馬最多のGI9勝 / 当時中央競馬歴代1位の獲得賞金19億1000万円
コントレイル2017年4勝史上8頭目中央競馬クラシック三冠 / 史上3頭目の無敗三冠 / 史上初の父仔無敗三冠

顕彰馬候補

馬名生年GI級競走功績
スペシャルウィーク1995年4勝当時世界記録の獲得賞金10億9千万 / 内国産種牡馬として初めて海外GI勝ち馬を輩出
ダイワスカーレット2004年4勝37年ぶり牝馬有馬記念優勝 / 12連続連対連対100%
ブエナビスタ2006年6勝史上最多タイの4年連続GI勝利 / 中央競馬最多の19戦連続一番人気
ヴィクトワールピサ2007年3勝日本馬初のドバイワールドカップ優勝
ゴールドシップ2009年6勝二冠馬(皐・菊) / 史上初の宝塚記念連覇
ジャスタウェイ2009年3勝国際レーティング内国産馬最高の130ポンド / 国際レーティング日本馬史上初の単独1位
モーリス2011年6勝距離馬では史上3頭目年度代表馬
オジュウチョウサン2011年4勝障害最多タイのJ・GI4勝(連勝) / 障害重賞最多8連勝
グランアレグリア2016年6勝史上初の古馬マイルGI完全制覇
デアリングタクト2017年4勝史上6頭目中央競馬牝馬三冠 / 史上初の無敗牝馬三冠
イクイノック2019年6勝国際レーティング日本馬最高の135ポンド / 当時中央競馬歴代1位の獲得賞金22億1544万円

顕彰馬候補の現役馬

馬名生年GI級競走功績
ウシュバテソーロ20173勝ダートドバイワールドカップ優勝 / 中央競馬歴代1位の獲得賞金22億1567万円

2013-06-21

http://anond.hatelabo.jp/20130621130018

勝ち馬にのるねぇ・・・おかげで、その勝ち馬バッタバッタと倒れているこの状況を失われた20年。不景気バブルがはじけたというのだと思うけど。

いくらサラブレットとはいえ、重荷を背をわされれば駄馬にも劣るだろ。

 

勝ち馬ってのは乗るものじゃなく支えるものだって国民がならないかぎり不況は終わらないよ。

2013-06-19

ブコメが時々気持ち悪い

とらねこさんの記事前後編読んだ。

http://d.hatena.ne.jp/doramao/20130618/1371549428

とても丁寧に書かれていて、どこかの自称ネットジャーナリストに読ませてあげたい良記事だ。

しかし、ブコメ勘違いしている人もいるけど、これは「公平な記事」ではない。

奇跡のリンゴに疑問がある人による、奇跡のリンゴに疑問を持つ農家へのインタビューだ。

わかっている人も多いが、逆にこういう記事を「中立な目で見ている」「科学的に正しい見地の記事」と勘違いする人も多い。

この記事はあくまでワンサイドから情報しか載っていない。 ※これは悪いというわけではない

ただ、同じ視点木村さんに対してインタビューをした記事がないと、どちらがどうという判断は下すことが出来ないよね。

私自身この記事を読んで、この農家の人は正しいことをしている、と感じるけれど、これは個人の感想にすぎない。

木村さんのリンゴについては他のサイトなどからの切れ切れな情報しか聞いておらず、実際のところ比較出来ないのだ。

おそらく多くの人も同じような状況のはずなのに、これだけみんな揃って木村さんのリンゴに批判を出来るのはちょっと不思議だ。

ネット上で議論が持ち上がる時、有識者vs知識的に怪しい人だと、一方的なフルボッコになる事が多い。

傍目から見ても論理破綻しているため、周囲から勝ち馬に乗りたがる人が一気に湧いて出てくる。

こういう人たちは「詳しいことはよく分からないけれどこの人が言っているから多分正しいのだろう」というスタンスで相手方を叩く。

結果的に見ても正しい方を支持している事が多いのだが、「これが科学的に正しいですよ」的なエントリーに同じようなブコメがズラッと並んでいるのを見るとなんだか気持ち悪いなぁと思うのだ。

2013-06-11

右翼の強みは「支離滅裂」であることに尽きる

数え方変え「待機児減らし」「横浜方式」 大阪札幌川崎でも

http://www.jcp.or.jp/akahata/aik13/2013-06-11/2013061105_01_1.html

「待機児童ゼロ」に主戦論消えた自民 横浜市長

http://www.asahi.com/politics/update/0611/TKY201306110019.html

横浜市長林文子氏は、もともと民主党推薦で出馬し、自民党推薦候補を破って当選した人である

なのに、今回自民党は、前回の経緯をなかったことにして勝ち馬に乗ろうとしている。

この「支離滅裂」さこそが、右翼が勢力を拡大してきた本質であり、最大の強みである

いっぽう、共産党社民党のような清廉潔白な左翼は、論理一貫性を重視するがゆえに、

まわりを巻き込む支離滅裂で下劣な戦術をとることができず、衰退した。

2013-02-01

http://anond.hatelabo.jp/20130201230608

一つだけ言えるのは、こいつの目的は「松下響やカーテンコール勝ち馬(?)に乗っかって大騒ぎする事」であって、「無断転載の撲滅ではない」ということだな。

2013-01-13

日本左翼ネトウヨツッコミ側に立ちたがるあの感じは何なんだろう

漫才だけじゃなくネットの議論の場にも役割みたいなのがあるよね

その場合だと、ボケとツッコミじゃなくて意見ツッコミってかんじかな

そんで僕が問題視してるのは、ツッコミ役を好む人達がいるってこと。つねにツッコミポジションを崩さない人たち

それがわかったんだよ

それって左翼ネット右翼なんだよね

ネット右翼を今更あれこれいうことはないなと思ったか左翼に絞るけどさ

でもけっきょくこの突っ込みたがり体質で発信力の無さが

日本左翼がしんでるというか支持されてないのもこのせいだろうと思うんだ

自分から発信する、意見するという立場に立つ人材。これが左翼には圧倒的に足りない。

勝ち馬に乗るじゃないけど、負け馬をうしろから突くあのいやらしさしか左翼から感じられない。ほんとこの点ネット右翼と似てる

左翼でいうと民主党なんてまさに代表といっていいだろう。

自民党のやることを常に反対して与党になっても自民党自民党言い続けた。まさに万年ツッコミ体質と言った感じだ。

こう言うとおそらく

「いやどこ見てんだよいるだろ。〇〇さんとかいるだろ~」なんていう人が出てくるだろう。

うんそうだね。でもね圧倒的に数がいない。その意見がみんなに広がっていくための熱量キャズムの谷を超えられないのよね。

この左翼ネトウヨツッコミ側にたって、万年勝者みたいな態度をとってる感じ

どうにかならないだろうかと思った。

2012-12-17

旅行先も政党も、トップ5~6に入らないと、2頁目に追いやられる

 ネット社会SNS社会になって、商品購入の「勝ち馬心理」が加速していると思う。

 要は、「楽天売れ筋ベスト10、アマゾン売れ筋ベスト10に入った商品は、より加速して売れる」

 「Google先生検索結果でベスト10以内のサイトは、より注目されるが、それ以下は閲覧されなくなる」

 という現象。

 これが、より社会のいろんな消費行動、あるいは政治行動に影響していると思う。

 例えば、「国内旅行でどこに行くか?」

 以前にも増して、人気観光地東京京都北海道沖縄)の寡占が強まり

 そうでない観光地(例:四国など)は「より厳しい戦いを強いられる」ことになりそう。

 心理学的に、人間選択肢として許容できる数は、せいぜい5~6つらしい。

 「メニューの選択肢が5~6個のお店の方が、選択肢が20も30もある商店より、売行きはいい」らしい。

 となると、旅行サイトとかで、「より消費者旅行に出かけてもらう」には、

 「国内の有力な旅行先候補地の中で、サイト運営サイドで、第一候補地を5~6つに絞っておくのがいい」となる。

 こうなると、東京関西北海道沖縄九州で5つ。あとは東北とか信州が入って6~7つ。

 中国地方とか四国地方は、「運営者側の予選に選ばれない」ので、余計に訪問者が減ることになる。

 ※勿論、四国とかの選択肢を、旅行会社側が「用意しない」のではない。

 「用意はするが、目立たないところ、トップページじゃなく2頁目の掲載」になってしまう、ということ。

 かつて、ガイドブック旅行先を選んでいた時代であれば、

 四国ガイドブックも書棚に並んでいて、それなりに手に取る人は多かったと思う。

 書棚に「並んでいさえすれば」、気付いて手に取る⇒興味をもって出かける、という可能性はあった。

 しかし、今では「トップページ東京京都北海道沖縄しか存在せず、「四国は2頁目」なので、

 「2頁目まで捜しに行く、アクティブ旅行者」だけしか四国旅行先候補にしなくなる。

 国内旅行を例に挙げたが、恐らく海外旅行も同様だろう。

 そして、この傾向が、旅行先のみならず、「大学選び」「就職先選び」「住宅選び」

 そして「投票先選び」にまで波及していっているのでは?

 今回自民党圧勝したのは、

 「ネット時代には、勝ち馬効果がより加速される」ということと、

 「政党乱立のため、定番政党支持が加速した」ということがあるのでは?

 スナック菓子とかでも、「新商品を試すより、定番商品を買う」傾向が加速しているそうだが、

 同じことが、政党選びでも起こっていたのでは? 

 

2012-09-18

ランキング一位店への勝ち馬消費】

妻の親(関西在住)が、

「この前テレビで、全国2位の人気店と紹介されていた、東池袋大勝軒に行きたい」と言い出した。

孫の幼稚園の敬老イベントに合わせて上京するついでに、食べてくると言う。

・・・しかし、自分は、大勝軒系の店は、

「魚介系つけ麺、濃厚味スープボリュームが売りの店」で、

関西系のあっさり味覚好きな高齢者には、合わないのでは・・・と内心思っていた。

が、実の親じゃない、ということもあり、

「やめた方がいいよ」と言い出せないまま、結局食べに行ったらしい。

で、案の状、妻の親は「ボリュームや味覚のミスマッチ体感し」、文句言っていた次第。

まあ無理やり引き止めなかった自分も何なんだが、

こういう「全国第1位、第2位」とランキングに登場した「有名店」というのは、

必ずしも「その味覚が好き」という人以外も、結果として押し寄せてしまうんだな、と感じた。

いわば

ランキングの店だから、話題の種として、食べてみよう」という

「話題消費」「ネタ消費」である

別の言い方すれば、「他の人が食べているから、自分も」という

勝ち馬に乗る消費」とも言える。

今回はラーメンから、実害は1,000円程度と少ないが、

トヨタ自動車トップメーカーからトヨタ車を買う」とか

「住んでみたい街ナンバーワンだから吉祥寺に住む」

のように、「ランキングに左右されて、高額消費をする」という消費行動も、案外バカにならないんだろう。

自分だったら、1駅隣の三鷹駅の方が、始発駅で座って通勤できるし、特別快速も停車するから

そっちの方が便利、と判断するのだが、「ナンバーワンブランドを盲信して、吉祥寺を選ぶ」という

人も、結構多いんだろうなあ・・

2012-06-18

ニュースマーケット」Ver.1

以前

はてなニュースオンデマンド」というのを提案したが、

http://anond.hatelabo.jp/20101005195339

今回は

ジャーナリストブロガーが、自分ネタを一部頭出しして、

 視聴者ニュースエントリ)を「買ってもらう」という

 「ニュース市場ニュースマーケット」の提案 

概略は以下の通り

ニュース提供者は、登録手数料1,000円を支払って、

 ポータルサイト(「Yahoo」「はてな」等を想定)にニュースを売る。

 登録手数料を設定するのは、いたずら、スパム登録の防止のため。

★一般視聴者サイトを見始める「ゴールデンタイム」の20時から、 

 ニュースマーケットの取引開始。

 ポータルサイトでは、ニュースヘッドライン(30字以内)だけ

 サイトに表示させ、本文は非表示にする。

視聴者ヘッドラインを見て、「面白そうだ」「読みたい」と

 思った記事に対して、購読料10円を先払い。

 (恐らく、ヤフーウォレット、はてなポイントでの支払いになろう)

 なお、「1口=10円」であるが、何口でも支払い可。

★1万口が集まった時点(10万ポイントが集まった時点)で

 「マーケット成立」となり、ニュースの全文が掲載される。

 この時点でポータルサイトが2万円を徴収し、残り8万円が執筆者の手元に入金される。

 (なお、振込口座名義と同一名義での実名執筆を原則とし、匿名執筆は認めない。

 これは名誉毀損記事などの抑止のため)

一定期間(1週間程度?)経っても1万口が集まらない場合

 「マーケット不成立」として、視聴者には1口10円を返金する。

 ニュース提供者の1,000円は返金しない。

 この場合、記事は「お蔵入り」となって、永遠に日の目を見なくなる。

★「このままだと記事がお蔵入りになりそうだ、どうしても記事が見たい」という視聴者がいたら、

 その段階で残額を一括で振り込めばいい。

 「残り1日でマーケット不成立になる、現時点で2,000口しか集まっていない、でもどうしても見たい」

 というのなら、残り8,000口(8万円)を出資する視聴者も出てくるかもしれない。

★全文掲載されると、上部にバナー広告が掲出される。

 このバナー広告収益は、「1万口の出資分」に比例して、出資視聴者に配分される。

★仮に、マーケット成立、全文掲載後1ヶ月で10万円のバナー広告収益が上がった場合

 出資視聴者1口当たり10円が支払われる。

★つまり視聴者

 「将来、人気が出そうだ、バナー広告収益が上がりそうだ」というニオイがする

 ヘッドラインに「投資」することによって、

 「10円の出資に対して、リターンが見込める」ことになる。

★「どうしても自分がそのニュースを知りたい」

 という人は、自己使用目的で10円(+α)を投資するが、

 「面白そうなニュースにツバ付けて、小遣い稼ぎしたい」という

 「ニュースせどり」目当ての人も、このニュースマーケットに参加することになる。

 (ニュースせどり目当ての人は、「脈があるニュースには複数口を出資する」であろう)

視聴者は、「ヘッドラインからニュースバリューを判断し、それに対して投資の可否を決める」という

 投資家キュレーター役割を果たすことになる。

 資本主義株式市場では「資本経営が分離」したが、

 ニュースマーケットとは「ニュース提供者とニュースバリューの利用者が分離」

 することで、よりニュース提供を活発にしよう、という試みである

★別の言い方をすれば、出資者は「1口10円の出資」という有限責任出資

 ニュース価値を買い取る、その点でも株式会社制度に通じる。

ヘッドラインは30字以内だが、本文がスカスカだとクレームになるので、

 本文の字数については「400字以上」とか、

 何らかの下限制限を加える必要があるだろう。

★「1口10円」と「あまり負担感を感じない金額設定」にしている点もポイント

★一方、ライターサイドから見ると、

 「うまくいけば、1回8万円(厳密には7.9万円)の収入」になるので、

 毎週1週間掛けて執筆して、毎回採用されれば、1年間で7.9万円×52週=410万円の収入

 2日に1本のペースでエントリを量産でき、コンスタント採用されるライターなら、

 7.9万円×365日÷2=1,440万円の収入

 こうなると職業として成り立つ。

★「執筆本業とするプロライター」以外にも、

 「医者が、医学関係のニュース小ネタを書きたい」

 「美容師が、美容関係のニュース小ネタを書きたい」

 「不動産業者が、不動産関係のニュース小ネタを書きたい」

 のような「その道のプロ寄稿」なんてのも、結構受けるだろう。

 うまい文章を書けば、お小遣い稼ぎになる。

ヤフオク食べログのように、

 「ライターについての評価」の欄も設けて、

 「過去スパム記事、ダメ記事を書いた、悪質ライター」については

 低評価を掲示するようにして、「ダメ記事に10円払ってしまった・・・」のような

 トラブルを、できる限り少なくする。

 (それでもゼロにはできないが、多少は仕方ない)

★恐らく、「20時にニュースマーケットの取引開始」として、

 数分もすれば、

 「出資の勢いがスゴイ記事」と

 「出資の勢いが鈍い記事」に分かれてくる。

 ⇒人間心理的に、

 「勢いがスゴイ記事は、他の人が「面白そうだ」と判断した記事だから

  これって、自分が読んでも面白いんじゃないか?」と思ってしまいがちで、

 そうなると「勢いがある記事に出資しようとする人が続出し、更に勢いが加速する」という

 勝ち馬現象が発生するだろう。

 逆に、「勝ち馬現象に乗れなかった記事は、マーケット成立しずらい」という冷酷な結果になるが、

 まあ仕方ない。

★このシステム執筆者自身の出資を拒むものではない。

 なので、

 「勝ち馬現象を発生させるため、20時のマーケット開始から、数分内に1,000口をセルフ出資して、

  勢いがあるように小細工しよう」

 とか

 「この記事はマーケット成立後、バナー広告収入結構上がりそうだから

  自分も一部出資して、バナー広告収入のおこぼれに預かろう」

 とか 

 「期限まであと1日で9,000口にか集まらなかった、ここで自分が1,000口出資して

  マーケット成立させれば、報酬2万円が貰えるから出資分差引いても1万円の儲けだ」

 のような思惑で「執筆自己出資」もありえるだろうが、それは容認してしまえば?

★登録料を再度支払えば、1度「落選」した記事を再アップすることも可能。

★「自分ブログツイッターFBで既に発表済」の内容も、

 このニュースマーケットに出品することが可能。

 「ちきりん本」など、ウェブ原典無料でも、書籍パッケージにしたら、有料でも売れてしまう、

 そのような現象がニュースマーケットでもあるだろうし、それを排除する必要はない。

 (「自分ブログPV少なくてマイナーだが、ニュースマーケットPVいか・・・」というニーズもあろう)

★ただ、「他人が執筆した発表物」をニュースマーケットに出品するのは、原則×。

 まあ相手方の承諾が得られれば○だが、実際問題、承諾は得づらいだろう。

 なので、「2ちゃんまとめサイト」のような、他人の褌で相撲を取ることはできない。

2012-05-28

studygift自分用まとめ2

http://anond.hatelabo.jp/20120526091039 続き

佐々木俊尚の反応(途中切込隊長含む)

https://twitter.com/sasakitoshinao/status/206228386853560324

なんか「Studygiftは<公>だと思ってたのに<私>だったのか、騙された!」とか言ってる人が何人かいるが、公の意味をこれからもう一度再定義した方がいいと思う。そうやって怒ってる人は公がどこかから神のように降ってくる存在だと思っていないだろうか。

https://twitter.com/kirik/status/206229674295181312

いや、公を誤認させてはいかんでしょ RT @sasakitoshinao なんか「Studygiftは<公>だと思ってたのに<私>だったのか、騙された!」とか言ってる人が何人かいるが、公の意味をこれからもう一度再定義した方がいいと思う。そうやって怒ってる人は公がどこかから

https://twitter.com/sasakitoshinao/status/206228646128656384

公は天から降ってくるものでなければ中間共同体が勝手に担ってくれるものでもなく、今後は<私>の無数の集合体、<私>がつくるさまざまな仕組みの集合体によって<公>が成り立つという方に考えを切り替えないと。

https://twitter.com/kirik/status/206230378468487169

先生、public というのはきちんとした定義のある言葉です。ご主張は理解しますが、今回の事例でそのような理屈は通らないと思いますよ。 RT @sasakitoshinao 公は天から降ってくるものでなければ中間共同体が勝手に担ってくれるものでもなく、今後は<私>の無数の集合体、

https://twitter.com/sasakitoshinao/status/203695743184273409

おっしゃる通りです。情報は開示されてる。家入さんという個人の信頼でも担保されてる。詐欺じゃないでしょ。 RT @fox_m @sasakitoshinao 単位とらなかろうが旅行に行こうがそれをひっくるめお金出す人の選択の自由はあるという話を佐々木氏は言ってる気がするんだけど。

https://twitter.com/sasakitoshinao/status/206751155445956608

私は家入一真という人は、おおくの人が批判するように欠点もたくさんあるのかもしれないけれど、彼が追い求めている価値共鳴している点で全幅の信頼を置いています

https://twitter.com/sasakitoshinao/status/206752926461476865

そんな担保などあるわけないでしょう。すべては個人の意見客観など幻想にすぎない。 RT @maitreya_K 公私とか自助公助とか、そういう切り口自体が佐々木俊尚さん、あなたセルフサービスの問題意識と見受けられます。その見方はいったい何によって担保されているのでしょうか?


批判コメントにはレスしていない

先ほどTwitterに連投したStudygift問題についての論考です。以下、少し整理して転載します。

 一連の議論を見ていて思うのは、個別包摂社会包摂がごっちゃになってしまっていませんか?ということ。社会包摂とは生活保護などの公的扶助をはじめ、誰もが平等に享受できるセーフティネット。個別包摂は、個人的なつながりの中でのセーフティネット

 たとえば隊長の「就学希望児童助成を軽いノリでやるな」という記事もそのひとつで、社会包摂としてはこの視点はそうだろうと思う。しかし個別包摂にまでそれを求めるのか?ということ。

家入一真さんの例の件で願うことなど: やまもといちろう http://bit.ly/KArAfU

 個別包摂なんて、親戚のおいちゃんおばちゃんに金出してもらうのと同じレベルで、単にそれをネットオープン場所でやってるだけ。だから「出したい人が出せばいい」と私は書いたわけです。そういう家族単位、知人単位ソーシャルグラフ単位の個別包摂の集合体が、公的扶助などの社会包摂を補完していく可能性があるから

 だから個別包摂で、後から「なんだお前退学してたのか!」「男女関係からんでんじゃないの?」とかそういう話が出たとしても、おっちゃん(支援者)と姪(被支援者)の間で話せばいい話。「ほんまに復学する気があるのか?」「おまえ結婚しても学業続けられるんか」みたいな、そういうレベルの話。

 そしてこの社会的包摂と個別の包摂の混同は、実のところ河本準一氏の生活保護騒動にもつながっている。「息子が支援(個別包摂)できるのに生活保護受ける(社会包摂)のはけしからん!」と。河本氏にあなたは個別包摂を利用せよと求めている。だったらなぜStudygift坂口さんには個別包摂によって支援を受けることを許さないのか? 二つの問題の根っこは、ここで実はつながっている。

 Studygiftは皆が見える場所でやってるからけしからん、目に入らないところでやってくれという意見もあるだろう。まるで全員に門戸が開かれてるように誤解させるのはけしからん、と。だがこうした個別包摂でさえも可視化されてしまうのがネット時代の恐ろしいところなのだ。そしてこの可視化時代に、妬みや誹りや恨みの対象となるありようはそこらじゅうに可視化されている。今までは知らないで済んでいたことが、全部見えてしまう。これはある意味たいへん苛烈時代だ。

 しかしこのような個別包摂の試みは今後も次々出てくるだろう。個人間送金が簡単になればさらに加速する。私はその多様化社会包摂を補完するありかたとして否定すべきでは無いと思う。今回のStudygift拙速なのは事実だが、そういう試みの最初の小さな一歩にすぎない。

 ネットを活用した個別包摂セーフティネットに対して「うまくやりやがって」「詐欺だ」と怒る人たちは今後も増え続けるだろう。それは避けられない。たとえばこの記事などが典型だ。

■仮に僕膣と学籍詐称が無くてもstudygiftは駄目だよな http://bit.ly/KAuGAA

 無償リスペクトが応酬されているだけの評価経済社会に留まっていれば、問題は起きなかっただろう。だが評価経済貨幣経済が結びつくことで、評価=カネということが実現してきている。これは大きな波紋を投げ掛ける。

 すべての人々が平等包摂されるような時代は最早やってこない。そういう包摂戦後社会でも平等幻想しかなかったが、その幻想さえも剥ぎ取られる時代になってきている。だからこの問題への怨嗟は今後もなくならないだろう。しか社会包摂とは何かということをもう一度考えなければならない時期に来ている。

 自らを助ける者が助かるだろう。しかもその「助かる」有り様は見えてしまっている。だったら自らを助けられる者だけが助かればいいのか? そして、自らを助けられない者をいったい誰が助けるのか? これはコミュタリアリズムリバタリアニズムの対立にも繋がってる。だからここから本当に真っ当な政治哲学的な議論が始まるのかもしれない。

 そう期待したいけど。

いのうえ とーる 私もこれを全く社会包摂で語って批判する人が多いことに最初から不思議でなりません。説明不足である問題点を除けば、売りのある人、自分がいいなと思った人を援助することは不自然でもなんでもないわけですし、そこに不公平だと文句をいうのはおかしいと感じます。だから、わたしは批判のほとんどは単なるそういう行動ができない人の嫉妬にすぎないと思えるのです。

上田 康之 ぼくも佐々木さんの言わはることに賛成なんです。同棲してたとか、退学してたとか、どーでもええ話やと思います

勝手にやりゃええ話やと思います

ただ、隊長の話と少し似てるんですけど、なにぶん対象が「子ども」なんで「顔を出して、実名も晒して、学校に行きたいけどいけないというプライバシー晒すことが、どれだけの苦痛を将来において背負うことになるのか」ってのが少しだけ気にはなりました。

の子20歳超えた子ですし、その点は理解してるかもしれないですけど。

上田 康之 そんな心配さえ、おせっかいなんですかねぇ・・・

最上 雄太 Twitterにも幾つかレスしましたが、別に悪意も変な扇動をしようという気もないのは伝わりました。

寄金 佳一 星野智幸さんが小説家らしいさすがの感性で語っています。「私たちバッシングし、叩こうとし、殺そうとしているのは、「俺」なのだ自分なのだ。」と。

http://hoshinot.asablo.jp/blog/2012/05/26/6457416

最上 雄太 失礼。途中で送信してしまいました。

で、悪意がないのにこういった事を本気で書かれているのにヤバいな、と思いました。

不特定多数と知人の区分けが無意味と言いつつ、個別包摂社会包摂に分けて考えろっていう起点自体が無茶苦茶ですよね。

先の「無視すればいい」という発言もそうですが、本質が全く見えてらっしゃらない。

今回こういう騒ぎになっているのは、一言で言えば「当事者に納得感が無い」からですよね?

この納得感というのは言うまでもなく必須要件であり、また今回の「当事者」は支援をする側される側だけじゃないですよね。

皆まで言いませんが、仲良しごっこも同好会ノリで楽しくやるのも全然いいんですが、迷惑かけないでって事です。

おおつね まさふみ これは「おっちゃん(支援者)と姪(被支援者)の間で話すようなトークを、単にネットという開けた場所でやってるだけ」って言われるだけのような……

おおつね まさふみ 「社会的包摂と個別包摂ネット差別される。前者について発言するのは自由だが、後者については言論の自由は制限される。理由は◯◯だ」の、理由の部分がなんだかわかりにくいので、そこを聞きたい所。

川岸 義明 今回の件で、就学希望児童助成自体が世間的に眉唾に思われたのであれば....個別包摂,社会包摂に関わらず、痛い話だなぁと...支援者がそれを正しく区別できるのでしょうか....よくわかりませんが...

Kanehira Takashi 学費援助の件では、否定派と肯定派の対立軸がすぐに出来て、両者を包摂するとしたら、弱者を助けたい人(肯定派)の役回りになりそうです。生活保護の件でも、否定派と肯定派の対立では、やっぱり弱者を助けたい肯定派が、否定派に地道な説得をすることでしか包摂が来ない気がします。否定派は日本ティーパーティーに見えます。閉塞感があるとさらに狭い方にいくのだなと。歴史を振り返ると、女性参政権を勝ち取った人はなんて偉いんだろうと想起したりもします。

くらまりょういち 個別包摂の試みというのは、ずいぶん前からありますね。いわゆる「○○ちゃんを救う会」。海外で手術受けるのに○千万必要です、みたいな。

しかし、その「○○ちゃん」の情報が、もし事実と異なるものであったとしたら。それがお金を集めた後に明らかになったとしたら。

はたしてそれは「おっちゃん(支援者)と姪(被支援者)の間で話せばいい話」で済むんですかね。

上田 康之 くらますさんの【「おっちゃん(支援者)と姪(被支援者)の間で話せばいい話」で済むんですかね】は、それで済ませたらええんちゃうかなぁ。

もし、その子が将来、極道になったとしても、文句言わんと、それ込みで支援したろうって思ってやったらええんちゃうかなと思います

はやし りょう 社会的包摂と個別包摂を区別してるんじゃなくて、資金の集まり如何に依らず目的を達成出来ない可能性を明らかにしないまま支援名目投資を募ったのが叩かれてる原因じゃないですか?社会的包摂と個別包摂で区別して云々って論調が通るならば極論すれば「ばれなきゃオレオレ詐欺ってOKなの?」って話になりますし。

今回の件は何がよくて何がだめだったのかを議論してブラッシュアップを図るのが第一で、論じる人の社会的な関係性に論点ずらすのは単にこのネタつかってプロレス見せてるに過ぎないと思います

おおつね まさふみ それだと「支援もしないし、興味もないけど、紛らわしい弱者風の錯誤でカネ集めているのは見過ごせないから個別包括をネットオープンなところで主張する」という人だって居てもいいよね。

はやし りょう おおつねさんの発言がStudygiftウェブで展開する事の意義だと思います意見を述べている人の立場を以て「あなたには発言する権利がない」というのはもう本当にナンセンスですよ。そんな主張は第一次世界大戦でもう過去遺物になってるんだから知的ブラッシュアップに社会的立場とかホント混ぜないでほしい。

G.k. Woody 「援交(個別包摂赤線社会包摂)」

芝尾 幸一郎 個別包摂の取り組みだったら、金くれ http://kanekure.ssig33.com/ と言うサイトで良い気がします。そして、現にこのサイト別に炎上していない。個別包摂の例なら上のサイトの方が適切な気がします。

金くれ

kanekure.ssig33.com

松本 孝行 社会が面倒を見るのか個人が面倒をみるのか、それを河本さんの話だけで語るならいいですが、studygiftを混ぜてしまうと、とたんに焦点がぼやけてしまます。その問いかけはたしか社会起業家サッチャーレーガン社会福祉削除の話とも関連して、非常に重要だとは思いますしかstudygiftの話はまた別問題です。それに私的な援助ができるのはジャストギビングなどもあるわけですし、なにもstudygiftダメに成ったから全てダメになるということはありません。むしろ、今回の件は私的な寄付という行為へのハードルを上げたと思っています

とにかく論点はそこじゃないと思いますよ。

荒巻 里江 個別包摂社会包摂の区別以前の問題では…? 被支援者が嘘(あるいは誤解を招く言葉)を堂々とサイト上に掲げ、お金を集めようとしたことは、仮に悪意が無かったにしろ問題のある行為ですよね。そして「お金を出したい」と思わせる為の嘘に気付けば、いくら身内のおっちゃんと言えど腹が立つのではないでしょうか。そしてそんな嘘に騙されたおっちゃんの存在を知った周囲が、姪を批難するのは至極当然の流れだと思います。私には佐々木さんが「騙したのが身内のおっちゃんなら何ら問題ない」と仰られているようにしか見えないのです…。そんな馬鹿な話がまかり通るのであれば、世の中の詐欺は無くならないでしょうね。

稲畠 康 概ね同意ですが、個別包摂はいえ間にサービス提供事業者(本件ではLiverty)が入っている訳で、「おっちゃん」と「姪」の間で話せばいい話と言う下りに疑問があります

小林 啓一  私も次長課長河本さんの件とstudygiftの問題はほとんど同じく(Twitter風に言うなら公式RTする様に)感じていました。

これって例えば子供が自立した夫婦の片方が亡くなった時、残された方が再婚する事に親族が反発してしまう話と同じと考えています

まり日本社会では成人でさえ個人としての自立が得られず、私で解決すべき問題と公で解決すべき問題の線が引けない、判断できない。

しかもそれに対して、それこそ非当事者当事者の問題にずけずけと土足で入り込んで、さもしたり顔で持論を押し付ける。

こういう嫌らしい社会にしない様、個々人の当事者性を高めるにはどうしたらいいでしょうかね・・・

佐々木 俊尚 小林さん、まったくその通りで全面同意です。

佐々木 俊尚 叩きやすものを叩く。叩かれてるものを擁護すると、「今さら何擁護してるんだ佐々木は、バカじゃないの?」という反応が湧き出てくる。ドヤ顔勝ち馬に乗る連中が大量に湧き出てる。

おおつね まさふみ 「誰にでも叩く理由があれば叩く自由は有るよね?」って話なんですが、批判者ウザいっていう話だったのかな?

河村当事者でないものもの言うな、という考え方は当事者性を高めるのと、逆のところにあるような気が...違和感を感じました。

荒巻 里江 少し気になったのですが、佐々木さんは『問題点を指摘して批判すること』と『ただやみくもに叩くこと』を一緒くたにされてませんよね??? studygiftに対して批判的な意見は『すべて悪だ』と思われてませんよね??? 汚い言葉を吐き捨てるだけの人間も勿論いますしかstudygiftを批判している人間全てが、ただ勝ち誇りたくて、ドヤ顔をしたくて、運営側に行動を起こしている訳ではないのです。佐々木さんに言わせれば『これは当事者だけの問題だから周りが口を出すな!!』ってことなのかもしれませんが、(揚げ足をとるようで非常に申し訳ないのですが、)もしそうであるなら『非当事者である佐々木さんがstudygiftに関して擁護的な意見を述べられたこと』にも違和感を感じざるをえません。個人的には、改善すべき点を完全に無視して、盲目的に運営側を擁護されるのは少し危険なのでは、と思います

Shuichi Asai 恥ずかしながら、個別包摂という言葉は初めて聞いたのですが、「個別」と「社会」という分け方が、そこまでデジタルにできなくなってきてるのではないでしょうか。人の姪のことでも、親しい家族以外の人でも、アドバイスする可能性があるでしょ?インターネットでおおっぴらにやられると、なんでも身近に感じてしまうんですよ。コンプガチャ問題も、同じようなもんでしょ。みんな、コンプガチャなんてやっていないのに、嫌悪感を持つ。インターネット人間がいる以上、このような現象が避けられないので、これを考慮してリスクヘッジするか、覚悟して強行突破するしかないのではないでしょうか?

Shuichi Asai あと「ドヤ顔勝ち馬に乗って、したり顔している連中」は佐々木さん側にも沢山いますよね。

木下 孝二 生活保護の件、社会包摂不正利用という1事例にすぎない。学費の件は、個別包摂を依頼する側の本人、仕掛人当事者性が不足してましたね。「投資」ではない借金や資金支援というのは財布の中身やネガティブ情報も十分に相手に晒す必要がありますからパブリックな場で募集しようとすれば当然それらを全公開する覚悟が要る。中途半端情報量を抑えようとしたから、支援要件としての情報量を満たせなかった。

木下 孝二 やまもと氏は「学業支援という未成年中心の支援に機微情報全公開の手法はふさわしくない」と述べていてそれに同意するわけですが、佐々木さんも述べている既存クローズド(親類)から一歩だけ進んだ、クローズドソーシャルグラフ上での支援というのが、「一歩先のネット時代の支援」の形ではなかったかと思いますstudygiftはいきなり全公開ですからちょっと勇み足が過ぎたかなという印象です。

最上 雄太 確かに叩く事自体が目的の人も散見されるので、イライラされるのも、ニュートラルを保つのが大変なのも分かりますが、勝ち馬とかドヤ顔かい言葉が出てくる事自体に驚きです。叩かれてるとか周りがどうとかではなく、それこそ極めてニュートラル視点から感じた事を僕は言っただけですし、ほとんどの方も同様なのでは。論点ずれるのでこの辺にしておきます

尾田 将史 突然のコメント、失礼します。

佐々木さんの論考には賛同しかます。なぜなら、佐々木さんが個別包摂という概念を持ち出すのであれば、Studygiftでは支援者と被支援者との関係が、おじさんと姪のような信頼性が担保される関係には無いからです。ネット時代の個別包摂からといって支援者に寛容を求めるのは、支援者にはあまりに酷な話でしょう。

そもそも包摂とかコミュタリアリズムとか、そんな複雑な概念で論考するような深刻な事案でしょうかね?私には小難しい言葉意図的に多用して御自身の主張「出したい人が出せばいい」の正当性を守ろうとしているようにしか読めないのですが。

やまだ まさゆき 個人的には「親戚のおじさんが、懇意にしてるキャバクラの女店を持たせたいけど、身銭で賄うんじゃなくて、「この子の夢を叶えてあげたいので、ちょっと金をくれないかな」って言ってきたって印象。

てめーの女なんだからてめーで金出せよって思うし、どうみても「かわいそう」だからじゃなくて、下半身問題にしかみえないのを「かわいそう」という綺麗事を全面に押し出そうとしているから問題視されているのだと思う。

「ばれなきゃオレオレ詐欺ってOKなの?」という書き込みがあるのだけれども、studygiftで今回提示されている案件血液型占いを本気で信じている人だって「あー・・・これは」って気づくくらいの作りになっていると思うのね。オレオレ詐欺なんか比較にならないくらいにユルいというか最初からぐぐたすで有名になったおねーちゃんがiPhone持ってインドなうお金出してね☆(・ω<)だっていうのは誰の目にも明らかなのに綺麗事で押し通そうとするから、切り込み Permalink | 記事への反応(1) | 11:15

2012-02-22

http://anond.hatelabo.jp/20120222114259

ハァ~♪

根拠もねえ、

理論もねえ、

当たりも外れも理屈はねえ

吉幾三の声でお読みください)


それ存在意義もねえだろ


競馬で「出目」っていう最高にあほらしい馬券の買い方があるんだけどさ、

「あの日は3番の次に5番が勝ったから、今日も3番の次は5番が、いや待て…」と

ひたすら勝ち馬の番号にありもしない法則を探り続けて

もはや馬やレースは見てない人達がいる。


それと一緒だろお前ら。

分裂症っていうんだっけ。

2012-01-27

被災者

本音は勝ち馬に乗りたいじゃん。落ちこぼれなんて目を向けたくないじゃん。

でもそういうのほっとくと犯罪が増えたり、倫理がどうのこうので国内外から叩かれるから社会保障制度があるわけで。

情けは人の為ならず」の本来の意味をしってるかい

ひとたび落ちこぼれたら「保障しろやゴルァ」って思うし、

死にそうになったら死にたくない!!って叫んだし漏れも。

社会体制の本音と建前、ってのは、あるよね。

被災地を見て、ああなりたくないなーと思うし、

まあ、ああなったらおしまいだよね。

保障をせびるしか生きる道がないし。

おれもああなったら社会保障にお世話になろうと思うし、

俺がああなったとき社会保障がなかったら困るので

そんな感じで募金や支援してます

情けは人の為ならず

ログイン ユーザー登録
ようこそ ゲスト さん