2014-04-27

旅行先も政党も、2頁目は注目されず、1頁目への一極集中が進む

ネット社会SNS社会になって、商品購入の「勝ち馬心理」が加速していると思う。

 要は、「楽天売れ筋ベスト10、アマゾン売れ筋ベスト10に入った商品は、より加速して売れる」

 「Google先生検索結果でベスト10以内のサイトは、より注目されるが、それ以下は閲覧されなくなる」

 という現象。

 これが、より社会のいろんな消費行動、あるいは政治行動に影響していると思う。

★例えば、「国内旅行でどこに行くか?」

 以前にも増して、人気観光地東京京都北海道沖縄)の寡占が強まり

 そうでない観光地(例:四国など)は「より厳しい戦いを強いられる」ことになりそう。

心理学的に、人間選択肢として許容できる数は、せいぜい5~6つらしい。

 「メニュー選択肢を5~6個に絞ったお店の方が、選択肢が20も30もある商店より、売行きはいい」らしい。

 となると、旅行サイトとかで、「より消費者旅行に出かけてもらう」には、

 「国内の有力な旅行先候補地の中で、サイト運営サイドで、第一候補地を5~6つに絞っておくのがいい」となる。

 こうなると、東京関西北海道沖縄九州で5つ。あとは東北とか信州が入って6~7つ。

 中国地方とか四国地方は、「運営者側の予選に選ばれない」ので、余計に訪問者が減ることになる。

 ※勿論、四国とかの選択肢を、旅行会社側が「用意しない」のではない。

 「用意はするが、目立たないところ、トップページじゃなく2頁目の掲載」になってしまう、ということ。

 かつて、ガイドブック旅行先を選んでいた時代であれば、

 四国ガイドブックも書棚に並んでいて、それなりに手に取る人は多かったと思う。

 書棚に「並んでいさえすれば」、気付いて手に取る⇒興味をもって出かける、という可能性はあった。

 しかし、今では「トップページ東京京都北海道沖縄しか存在せず、「四国は2頁目」なので、

 「2頁目まで捜しに行く、アクティブ旅行者」だけしか四国旅行先候補にしなくなる。

 国内旅行を例に挙げたが、恐らく海外旅行も同様だろう。

★そして、この傾向が、旅行先のみならず、「大学選び」「就職先選び」「住宅選び」

 そして「政党選び」にまで波及していっているのでは?

 昨今の自民党の圧倒的強さは、こういう時勢を反映している気がする

住宅選びの場合ネット時代になってから、明白に「徒歩10分」と「徒歩11分」のマンション

 売れ行きの差が顕著になったらしい。

 これは「徒歩10分以内」のラジオボタン検索し、その結果で家さがしする人が増えたため、と言われている。

 (逆に言えば、徒歩11分のマンションは「お買い得」ともいえる。資産価値は兎も角。) 

★別の言い方をすれば、「スマホ時代になって、人々は即断即決、3秒で決めたがる」ので、

 予選エントリー(例:Google1ページ目表示)までが勝負になっている、ということか。

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