★ネット社会、SNS社会になって、商品購入の「勝ち馬心理」が加速していると思う。
要は、「楽天の売れ筋ベスト10、アマゾンの売れ筋ベスト10に入った商品は、より加速して売れる」
「Google先生検索結果でベスト10以内のサイトは、より注目されるが、それ以下は閲覧されなくなる」
という現象。
これが、より社会のいろんな消費行動、あるいは政治行動に影響していると思う。
★例えば、「国内旅行でどこに行くか?」
以前にも増して、人気観光地(東京、京都、北海道、沖縄)の寡占が強まり、
そうでない観光地(例:四国など)は「より厳しい戦いを強いられる」ことになりそう。
★心理学的に、人間が選択肢として許容できる数は、せいぜい5~6つらしい。
「メニューの選択肢を5~6個に絞ったお店の方が、選択肢が20も30もある商店より、売行きはいい」らしい。
となると、旅行サイトとかで、「より消費者に旅行に出かけてもらう」には、
「国内の有力な旅行先候補地の中で、サイト運営サイドで、第一候補地を5~6つに絞っておくのがいい」となる。
こうなると、東京、関西、北海道、沖縄、九州で5つ。あとは東北とか信州が入って6~7つ。
中国地方とか四国地方は、「運営者側の予選に選ばれない」ので、余計に訪問者が減ることになる。
※勿論、四国とかの選択肢を、旅行会社側が「用意しない」のではない。
「用意はするが、目立たないところ、トップページじゃなく2頁目の掲載」になってしまう、ということ。
四国のガイドブックも書棚に並んでいて、それなりに手に取る人は多かったと思う。
書棚に「並んでいさえすれば」、気付いて手に取る⇒興味をもって出かける、という可能性はあった。
しかし、今では「トップページは東京京都北海道沖縄」しか存在せず、「四国は2頁目」なので、
「2頁目まで捜しに行く、アクティブ旅行者」だけしか、四国を旅行先候補にしなくなる。
★そして、この傾向が、旅行先のみならず、「大学選び」「就職先選び」「住宅選び」
そして「政党選び」にまで波及していっているのでは?
昨今の自民党の圧倒的強さは、こういう時勢を反映している気がする
★住宅選びの場合、ネット時代になってから、明白に「徒歩10分」と「徒歩11分」のマンションに
売れ行きの差が顕著になったらしい。
これは「徒歩10分以内」のラジオボタンで検索し、その結果で家さがしする人が増えたため、と言われている。
(逆に言えば、徒歩11分のマンションは「お買い得」ともいえる。資産価値は兎も角。)
★別の言い方をすれば、「スマホ時代になって、人々は即断即決、3秒で決めたがる」ので、
予選エントリー(例:Google1ページ目表示)までが勝負になっている、ということか。