2014-09-25

地域特産品に頼った地域創生政策は必ず破綻する

地方創生を「農産物で」と政府は考えてるようだが、

「全国1000超の自治体それぞれに、地方創生用のキラーコンテンツ(キラー農産品特産品)を用意する」のは

無理ゲー」じゃないか?

それぞれの自治体が「他の地域にない特産品」を用意すること自体は、大して難しくない。

そうじゃなく、

「全国の各自治体が1,000種の特産品を用意したところで、消費者サイドが記憶できる容量が、せいぜい100種程度だから意味がない」のだ。

プロバイヤーならともかく、一般消費者が「1000もの特産品」種類を記憶しきれる訳がない。

人間記憶力は有限で、多分、その辺の消費者記憶してる農産物の種類なんて100種類程度だろう。

「一つ新たな品種記憶したら、多分以前記憶した別の品種のことを忘れてる」、それが普通人間の脳

そもそも、「全国1000超の地方自治体名前を知ってる」なんて人は地理マニア程度で、一般人ではほとんどいない。

から各自治体が1種類、つまり合計1000種のキラーコンテンツを用意したところで、覚えてもらえるのはその中の1割だけ

また、ネット時代は「勝ち馬に乗る」消費行動が顕著。

ランキングに入った食材コンテンツは、ますますアクセスクリック殺到する。

ベスト10入りか、惜しくも11位か」。この「たった1つの順位差」が、アクセス数に天と地の差をもたらす。

何故なら、「11位だとページが1ページ目に入れずに、2ページ目になったりする」から

まりキラーコンテンツも、結局勝ち馬現象で、上位10コンテンツしか生存できない。

地域特産品で地域おこし」と言う発想 は、そういう発想する地域数が一桁から二桁ならなんとかうまくいく。

しかし全自治体がそういう発想したら、地域数が四桁になったとたんに破綻する

特産品作りをやめろ」とは言わないが、地域創生には別の手法必要

増田知事が主張する「高齢者移住させ、高齢者年金介護医療支出地域経済を回す」の方が、はるか現実的

  • 地方ゆるキャラでコンスタントに目立ってるのが くまもんとふなっしー位だってことを考えれば分かりそうだけどな。

  • 地域の名産品というのは、実はすでに状況的に終わっていたりもする。 昔は、各地域の地域性に沿った作物・産品を作るのが一番経済的に有利だったから、それらを作っていた。 でも...

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