はてなキーワード: 通勤とは
もう書くことないしここみることもないです
仕事をやめてから寮も出て友達と2人、都内の端っこの方でルームシェアを始めた。これは小学校の同級生で、今も一緒に暮らしてる。
彼女は大卒で、就職を機に上京するというので私から話を持ちかけた。家電代浮くし、部屋探しやライフライン周りの手続き全部やるし、ってことで。
ぼんやりニートをして、中々バイトが決まらなくてめっちゃ苦労した記憶がある。給料はそんな良くないけど暮らしていければいいなー、っていうのでクリーニング屋さんでバイトを始めた。
めっちゃみんな優しくてびっくりした。おばちゃん3人と、年の近いお姉さんが1人。駅前にあるクリーニング屋なので今でもたまにあったりする。
その中にめちゃお上品な人が居て、何かと本当に気にかけてくれる。お菓子持ってきたよ~!とか、これお土産!お友達と食べて!とか。未だに道端で会うと「マックごちそうさせて!笑」とか言ってくれる。
常連のクレーマーとかいうよく分からん人に当たって苦労もあったけど凄く良い環境だった。労働時間も5時間ぐらいで短い代わりにたくさん出勤させてくれて稼がせてくれた。
多分おばちゃんたちからすると「有給使って休めるラッキー」くらいだったのかも。就活とかも大丈夫?とか、旦那の会社紹介しようか?って本当優しい人たちばかりに恵まれたいい環境だったなあ。
お盆休みも2週間くらいあった。初めて夏休みが出来た……って思ったくらい。大体半年ちょっと、クリーニング屋で働いてる間にそろそろ就活しよう!と思った。
バイト始めてからは仕事を覚えるので手一杯で、就活するような余裕が無かった。なので、落ち着いてきた秋ぐらい。生活の安定しないフリーターだと友達も不安だろうし、と思ってたまたま母親の紹介してくれた就職エージェント的な人に会った。
ふとフォロワーが「縁切り行けば?」と言ってくれたのを思い出してその日のうちに縁切りに行った。
行った縁切りは於岩稲荷陽運寺。お岩さんの階段で有名なとこ?らしい。縁切りと縁結び、両方あるってネットで見てこれは今の私に最適じゃ~んと思った。
そこで今までの悪縁全部切って、今月中に就職したいです!あと櫻井孝宏みたいな(声の)彼氏欲しいです!!ってお願いした。(櫻井孝宏の声に人生狂わされたオタクなので)
その効果があったのか分からないけど、縁切りに行った3日後に内定が出た。それが去年の10月末のことで、友達も自分のことみたいに喜んでくれた。
今までしたことなかったけど、決まった次の日が土曜日だったのでピザとか頼んじゃって、お酒冷やして、ハロプロのライブみて騒いだ。今までで一番うまい酒だった。
転職先はインフラ系IT企業。警備員だったときの基本給が14万だったので、多分17万くらいだろうな~と思って雇用契約書みたら21万って書いててひっくり返った。ドッヒャー!
研修中にCCNA取得して、12月中はなかなか常駐先が決まらず、月末頃にやっと決まった。その間は本社で研修のお手伝いとか電話番とかしてた。この時ぐらいにマッチングアプリで彼氏と出会ってお付き合いに至る。
なお、櫻井孝宏みたいな声ではぜんっぜんない。ただ、名前が「ささき たかひろ」という。名前に寄せろって言ってないんだけど~!?wwwwwwみんなもお岩さんにお願いするときは絶対ちゃんと細かく指定したほうが良い。
私のようなニアミスを起こす人が出ないことを祈ります。ただ彼氏お酒は苦手、タバコは吸わない、ギャンブルもしないっていう良い人なんでオッケーです。
年明けからは常夜勤、土日祝休みの超ホワイトな現場で働き始めた。最初は何が何だかよく分からん~ってなってたけど先輩は優しかったし、「僕もよく分かってないこと多いです」って言ってくれた。本当にこの言葉に助けられた……
初めての夜勤で最初は辛かったけど警備員時代の体力で普通に乗り切れた。仕事も慣れてきたら楽しいし、現場におじさんが多いのもあってお菓子とかよく貰った。優しくて厳しい人たちだった。
夜勤のうちは本当に良かった。満員電車に乗ることも無く、コロナが流行りだしてからも通勤があったけど人がさらに減ってラッキーぐらいに思ってた。でもコロナのせいで、夜勤で出来る仕事がなくなって日勤に移動になった。
それと同時に、現場の人は変わらないが場所だけ移転となった。今まで通っていた場所までは1時間だったのが、通勤に1時間半かかるようになった。
夜勤は広いフロアに20人しか居なかった。日勤は常にたくさんの人で溢れかえっていた。常にどこかピリピリした空気が漂っていて、人多いな~、嫌な感じだな~くらいだった。
通勤の時も満員ほどではないけどほぼ満席、それでも毎日座ることは出来てた。日勤になってから、徐々に徐々に、自分でも気付かないうちにストレスが溜まってたのかもしれない。
日勤に移動したところで仕事はほぼ無く、暇な時間を過ごすことが多かった。何もやることも、出来ることもなかった。
この頃からなんとなく自分の体調がおかしいことに気付いてた。なんとなく落ち込んで、イライラしてしまう。生理前だからだろ、って勝手に解釈して片付けてた。
食事を摂らなくなって、早朝覚醒が多くなったのはこのへんからだと思う。
これが、5月20日頃の話。
私の心と体のバランスが完全に取れなくなったのは緊急事態宣言解除後からだったと思う。
今までにないくらいの満員電車、職場の人の多さ。思い返してみると6月中はずっとピリピリして彼氏に当たり散らしてた。先月までの私は口を開けば愚痴ばかりの女で、何をきっかけに怒るか分からない。そういうヤバい人だった。
コロナの中での通勤、3密を避けられない満員電車、新しい場所の現場、常にピリついた雰囲気、人の多さ。これが私のストレス源になってたんだと思う。
6月10日の夜。
気が付いたら自宅のベランダ、3階から飛び降りていた。幸いなことに怪我は打撲と切り傷しかなかった。痛くて涙が出て、その時に「もしかして私は限界なのでは?」と思った。もしかしなくても限界である。気付けバカ、と過去の自分に言いたい。
痛い……って思いながら階段登って家に帰った。次の日、寝て起きて普通に出勤した。今思えば普通に病院行けって感じだけど、とにかく私は出勤しなきゃと思った。
そこで初めて飛び降りたことは伏せて「気持ちの具合が悪い」的な感じで先輩に相談すると「早めに医者には行くほうがいい」と言われる。先輩も前の会社をメンタル病んで辞めた人だった。
日勤はやることが殆ど無かったし、そういう日は先輩に時々相談したり、LINEの自殺相談チャットとか、自殺相談の電話とかを週に2、3回してた。
6月10日の週や、その前の週は「私は何もしてないのに周りは仕事をしている」。というので落ち込んでた。勝手に周りと比較して、勝手に会社の中で泣きそうだった。
15日以降は通勤の電車の中で泣きそうになった。「この人達は今から出勤して働くんだ、なのに私は今日出勤しても何もやることない。その上通勤するだけでもう泣きそう、なんてダメなんだろう」って思った。
確か出勤したのは17、19の2日間だけ。あとは休んだ。休んでしまう罪悪感で押し潰されそうだった。夜中、車や大雨の音が怖くて怖くてたまらなかった。
22日はコロナの抗体検査を受けるように、と言われて抗体検査の会場に会社の人たちと向かった。昼からだったので午前休を取って、会場に行った。
自宅で玄関を開けるだけで手が震えて、最寄り駅に行くまでの間で泣きそうになった。すれ違う人が怖かった。行かなきゃ、使命感みたいな義務感で向かった。
その会場がよくなかったのかもしれない。今まで行ったことがない場所で、たくさん人が居た。検査結果はオール陰性で、これから会社に行こう、って向かう駅の改札前で具合が悪くなった。
突然目の前が真っ暗になるって感じかもしれない。フラフラして、しゃがみこんだ。すぐに駅員さんが椅子持ってきてくれて、先輩がポカリ買ってきてくれた。
流石に改札前じゃ目立つ、って思って駅のホームの椅子に座って、半泣きで先輩に色々話した。
先輩が教えてくれたのは「いい意味で休んでも大丈夫。休んでも今みんな暇だから代わりにやってくれる人はたくさんいるし、みんなやりたがる。だから一度休んだほうがいい」。
その先輩は色々限界な人だったらしく、一時期生活保護貰って生活してたこともある、生きてたらなんとでもなる、と言ってくれた。出会って半年くらいの小娘にここまでいろんなことを教えてくれるいい人だった。
やっと自分が限界なのを悟って休職に踏み切った。心療内科に電話して、予約を取って、人生二度目の医者にかかった。
最初に看護師さんとカウンセリングをした。その時今ここに書いてあるようなことを喋った。生育歴、というらしい。
カウンセラーさんには「うーん、親離れが出来てないのかも?」と言われてめちゃくちゃ衝撃を受けた。
私は今までの人生、母親の言うことは絶対だと思って生きてきた。何なら今もそう思ってる節はあるかもしれない。
お母さんが言うから女子より男子の多い学校に行って、お母さんが言うからAOで入れる学費の安い専門に入って、お母さんが言うから仕事を社員寮のある場所にして、お母さんが言うから前の会社を辞めた。
私は無意識にそういう話し方をしていたらしくて、自分でも無意識のうちに、母親の言うことにずっと従ってたらしい。あまりの衝撃に呆然とした。待合室でぼんやりしてた。
他にもいくつか心理テストみたいなものも行った。自分の思ってるものに近いものに丸をつけましょう、みたいなやつ。
その後の診察でお医者さんに言われたのが、「まあ、いわゆるうつ病ですね」だった。自分でも「ですよね」って思った。多分、ホッとした。
心理テストの結果で点数が出るらしい。その数値は「平均的なうつ病」らしい。平均的なうつ病、有る種のパワーワードだなと言うのが率直な感想だった。
そして、休むことに対する罪悪感が大きい、と告げれば「うつ病の一種に過剰な罪責感って項目があるのね。だから病気のせいだよ」と言われた。それと同時に、「多分あなたの場合はお母さんからの言葉があるのかも」と言われハッとした。
「休むことはサボり」という価値観は、母親に植え付けられたものだった。職場にいるのに仕事をしない=サボってる状態、と無意識に解釈してたのかもしれない。それで疲れていたのもあったのかも。
元々うつ病の素質(警備員時代)があったこと、環境の変化がストレスに繋がりやすいタイプなこと。今回は後者がきっかけで表に出てきたんだろうね、と丁寧に図を使って色々説明してくれて、休職の診断書を書いてくれた。
私に言い渡されたのは3ヶ月間の自宅療養だ。
会社の人とオンラインでの面談なんかを済ませ、なんだかんだ休職して1ヶ月近くが経過する。
一緒に住んでる友達は「お父さんがうつで休んでた事あるし、私は私で生きてるから大丈夫。今はめっちゃ休んだらいいぞ」と言われた。理解の有る友達で一生大事にしたい。
最初の1週間は何したらいいんだ…?って凄い焦ってたし、休むことに対する罪悪感が大きかった。
でも、彼氏や友達、お医者さんにも「休むことは権利として存在してる。そうじゃなかったら公休以外の有給や祝日は存在しない」と言われた。
そしてお医者さんには「休まなきゃ人間は病む」と言われた。医者が言うならそうなんだな!って思える単純な脳みそで良かった。
薬のおかげもあってか、死にたいとか思うことは無くなった。段々夜も眠れるようになった。外に出るのが苦にならなくなった。休んでも良いんだと思えるようになった。
何より説得力があったのは「警備員時代に休めなかった分休むと思えばいいんじゃない?」という彼氏の言葉だ。月3、4休みの1年半。3ヶ月休んでも多分足りないんだよな~!
今は買い物に出るぐらいは出来る。ただ、人が多いとパニック状態になってしまうのでオフピークや、パニクったら一人になれる場所に行く、とかで対策してる。
外で店員さんと話すのとかはちょっとまだ不安なことが多いけど一時期よりは随分マシになった。
当面の課題は電車に乗れるようになる、あとは選択肢が多すぎるとパニックになるのを克服する。この2つかな、と思う。
徐々にだけど良くなってきたので無理せず今はやりたいことをやって行こうと思う。
最後にこんなアホ長文読んでいただいてありがとうございます。何かの役に立てば幸いです。
まさか、自分がなるとは思っておらず、「これは熱中症じゃなくて食中毒なのでは?」と疑ったほど。
先ほど病院で点滴を打ってもらってから、どうにか回復し、まっすぐ歩けるようになった。
以下、昨日の状況を羅列する。
・不織布マスク着用。ただし、半そでのオフィスカジュアルで、デスクに小型扇風機を置いていた。一日中稼働。
・昨日はクーラーがついてない(ついていたかもだが、温度が高かった?)せいで暑くはあった。ただ扇風機のおかげで腕は寒いほど冷えていた。
・朝昼晩は食べていた。水筒もコーヒーと水をそれぞれ持参。時々、おかきやせんべいなどのしょっぱいお菓子を食べていた。
・通勤は駅から駅の間に徒歩十分と、オフィスまで徒歩十分歩く程度。人が少ないときはマスクをずらしていた。
人並みには暑さ対策を取っていたにも関わらず、昨日の帰宅時に駅のトイレで嘔吐。酷い倦怠感に襲われ、自宅でポカリなどを飲んでもめまいや倦怠感、吐き気が
収まらなくなった。
今日の朝も気分が悪かったため、会社を休んで病院へ行くと「熱中症ですね~」とのこと。
なお、私の隣の席の男の子も昨日は早退し、今日熱中症と判明していた。
主に職場でクーラーがついていないことが要因ではあるとは思うが、だとしても、周りも「少し暑いね~」と言う程度だった。
自分は体力がないほうじゃなく、着ぐるみバイトや、炎天下でティッシュ配りなどのイベントスタッフとして働いていたので、暑さに強いほうだと自負していた。
すでに熱中症で搬送された患者が例年以上にいるという、来月からどうなるのだろう、このままじゃ熱中症で死ぬんじゃないか、と不安を抱えて日々を過ごすことになるかもしれない。
出勤する際は意地でも座りたいから鈍行で長時間掛けてノロノロ通勤する。
今回の出勤もいつも通り、端の座席を一目散に確保して周囲を気にせず、スマホで電子書籍を読み耽っていた。
ある駅に着くと、視界ギリギリに入っていた手すりを突然飛び出してきたシワシワの手が勢いよく掴んだ。
ふと目線を上げると「どっからどう見ても婆さん」、という風体の高齢女性がよろけながら乗車してきたのだった。
すぐ後ろにはヘルパーさんか孫か分からないが、30代くらいの私服の女性が心配そうな眼差しで、
婆さんを支えながら様子を見守っている。そりゃ心配だろう。遅めとはいえ通勤通学時間帯だ。
都心に近づくにつれ乗客は増え、周囲には人がごった返しはじめていた。
ふと辺りを見渡すと当然ながらどの座席も完全に埋まっており、8割以上の人々は先程までの自分と
同じく手元のスマホに視線を落とし、そのうち半数以上の人は耳も塞いで、外界との交流を遮断している。
その事実が視認できた瞬間、「ああ、なんて醜い光景だ。」と反射的に感じてしまった。
つい先程まで自分だってその「醜い光景」を構成する片棒を担いでいたのにも関わらず、だ。
「よし、席を譲ろう。」何食わぬ顔で一旦スマホの中の文字列に目線を戻しながら、そう決意した。
ただ自分の中にも若干の葛藤が生まれた。「ここで譲ったら、少なくともあと2~30分はすし詰めで立ちっぱなしだよな。」
「今日何の為に早寝早起きしたんだろう。」・・・いやいや、それどころじゃないだろう。バカ言うな。恥を知れ自分。
この間の思考の変遷は自分でも驚くほど高速に行われた。時間にして20秒くらいではなかろうか。再び視線をスマホから上げる。
定刻通り電車がぐらりと動き出す。婆さんはよろめく。同伴女性は急いで支え、心配そうに声を掛ける。婆さんは小声で礼を言って頷く。
この間も彼女らに誰も席を譲ろうとする人間は出てこない。視線を送るものすらいない。どうなってんだこの国は、ええ?
この事態を認識しているのは俺だけなのか?それとも誰もが薄々気付いてるが、手を差し伸べないのか?
なんというか、やり場のない怒りが沸々と湧いてきてしまった。いや、ここでキレてもしょうがないんだけど。
よーし、このクソッタレな現代社会を象徴する1ページを俺が打破してやろうじゃないか。こん畜生め。
意を決してむんずと立ち上がり、婆さんの前に立ちはだかる。一瞬戸惑う婆さんと同伴女性。
先程まで自分の座っていた座席に向かって上に向けた手のひらを差し出し、「どうぞ」と声を振り絞った。
「いやいや、いいですよ。」婆さんは、はにかみながら言う。いい訳なかろうが!受け取りなさいって!
「いやいや、いいですから。」こっちも折れんぞ。婆さんの目を見据えて力強く、毅然とした態度で続ける。
「ああ、ああ、ありがとうございます。」婆さんはすぐに折れた。頭をペコペコ下げてよろめきながら、席に座った。
そりゃ婆さんも本心では座りたいだろう。同伴女性からも同様の礼と会釈を貰う。これで一丁上がりだ、うむ。
こうして、「クソッタレな現代社会を象徴する1ページ」を打ち破ることに成功した俺は僅かな達成感と大きな気恥ずかしさを覚えながら、
婆さんと同伴女性が立っていたドア脇に陣取り、つい先程まで婆さんの命綱だった手すりに寄り掛かり、再びスマホに目を落とした。
それからしばらくの間、目では文字を必死に追いかけているのに、電子書籍の内容はぜんぜん頭に入ってこなかった。
マスクの中の頬っぺたとマスクを引っ掛けてる耳がジワジワ熱を帯びてくるのを感じた。ああ、マスクしててよかった。
みなさん、もっと席を譲りましょうね。以上。
みんな色んなことを言う。あんなに売れてるのに、あんなに人気なのに、あんなにイケメンなのに、あんなに笑顔だったのに。
価値観を鏡のように映している。
売れているのに、という人は、社会的地位が安定して高収入なら人生安泰…と思っているのだろう。
イケメンなのに、は容姿が優れていれば、自己評価も高く異性にもモテて幸せな人生のはず…と思っていて、
先輩や仲間がたくさんいたのに、は信頼できる人に囲まれていれば辛いことがあっても乗り越えられると思っている。多分。
仕事の難易度はそれなりで、残業は少し、ちょっとならサボれたし、怖い上司もいない。
大好きな趣味もいくつかあって、友達と遊ぶ予定もあって、職場でもらったお菓子は美味しいし、今日の晩御飯なにしよっかなーと思いながら仕事終わった1830ぐらいにスーパーうろうろして、
死にたかった。
正確には死につきまとわれていた。
数年前の話。
でも原因となる出来事は何もなかった。(正確には「あった」のだが、これは後述)
将来の心配は多少あったけど、仕事があって友達がいて健康だからそこまで気にしてなかった。
職場の人は、ちょっと感じ悪い人もいるけど別に怒られたりいじめられたりしてない。みんな落ち着いてて、コミュニケーションもちゃんと取っている。
趣味の予定もたくさんあった。(オタクなので、イベントやライブなど…)
生理前にイライラすることが多かったのでたぶんPMSだろうと思って、サプリを飲んだり漢方を試したりした。
不安な気持ちをモノに例えると…、もやもやした雲のような形で、わたしのまわりを漂っていた。
(振り払う方法 好きな音楽を聴いて気分転換、美味しいものを食べる、友達とおしゃべりなど)
たまに濃くなったり重たくなったりするとなかなか動かせない。
(なんとかする方法 ひらすら寝る、長風呂、号泣、怒る、どか食い)
最初は小さくて薄い雲で、大きくなったり小さくなったり、でもうまくコントロールできてると思ってたのに、
だんだん大きくて重い雲の状態が長くなってきて、目の前をふさいだり肩にまとわりついたり、寝てるときに胸の上から押しつぶすように乗っかったりするようになった。
不安の雲に邪魔されることが多くなってきて日常生活に支障が出てきた。
ごはん食べてるときに急に目の前にやってきて、突然不安になる。食事してるだけなのに。
仕事で打ち合わせしてるときにやってきて、なんともないルーチンワークでも不安から焦りが生まれ失敗する。
そんなのが2年くらい続いてた。
だんだん疲れてきた。
ある日(確か金曜だった)仕事から帰ってきて、ごはん食べてお風呂済ませて、明日は休みだから…ってツイッターしながらダラダラしてたら、また大きくて重い不安の雲がやってきて、体を包み込んだ。
耐えかねて、もういい加減にしろよ!なんなんだよお前は!!と叫んだ…と思う。
原因なんてなにもないのに、なんでこんな目に合わなきゃならない。
(引きちぎるのは例えで、不安の正体を考えて、こんがらがった自分の感情をひもといて、自分の感情を認知しようとした。)
雲のまわりのワタを取ったら中に黒いものが入ってた。
これなんだろうと思って覗いてみたら、「死にたい」って書いてあった。
びっくりした。
こわい。死にたくないのに「死にたい」って思ってるの?こわい。
なんで。こっち来ないで。わたしやることいっぱいあるし、やりたいこともいっぱいある。明日休みなのに。なんで。
狂いそうだった。
確かツイッターで「早く人間になりたい」ってつぶやいて、すぐに消した。
不安の雲は私の「死にたい」を隠していたらしく、私はそれを自分で引きちぎって取ってしまった。
次の日からは不安の正体=「死にたい」がそのまま私のまわりをうろつくようになった。
買い物してるとき。
あ、これか、この瞬間か。と思った。
この瞬間に引っ張られちゃうんだ、そうか、みんな大変だ…
できるだけひっそり生きようと思ったけど、日常生活のなかで「死にたい」が叶う瞬間はいっぱいあって、避けて生きるのも限界だと思った。
このままだと私は「死にたい」に殺される。
ゴミ箱に捨てても、山に埋めても、海に流しても
友達とご飯行っても、ライブで感動しても、美味しいもの食べても。これでもう大丈夫!と思ってもしばらくしたら目の前に居る。
こわくてこわくて、半泣きで生活してた。
殺されないために何とかしないといけない。
自分の「死にたい」には一定の周期があって、生理周期と連動している部分があった。
月経がはじまると肉体の猛烈なだるさと痛みが勝り、死にたいが一時的に消える。
(でも肉体の辛さが精神の辛さを上回ってかき消されているだけなので快適ではない…)
この状態から、PMSの悪化版PMDDではないか?と目星をつけた。
うつ病にしては食欲がありすぎるし周期があるし、なにより月経中のだるさと痛みがすごいから、月経不調に詳しい婦人科に行くことにした。
病院選びは今後の人生を決める、慎重に選んだが合わない病院なら即やめて次に行くと考えた。
初診なので電話予約し現状を説明するのだが、絶不調メンタルのしどろもどろの説明でも診察項目に月経不調を掲げているだけあって理解してもらえた。
人気病院だから予約が詰まっていた。直近だと空きがないかも…という状態だったが、
受付の方が「でも辛いでしょう、はやく診てもらいたいよね?時間が調整できないか調べますね」と言ってくれた。
最終的に、ちょっと中途半端な時間だけど…と言って予約を入れてもらえた。
「いま辛いよね」と言ってもらえたのが衝撃的で、電話が終わってから泣いた。会社の休憩室で。(誰もいなくて良かった)この悩みは誰にも話していなかった。
病院では、PMSとPMDDと子宮内膜症について色々説明をうけた。(ただ全部ネットで調べまくった情報と同じで復習の感じだった)
どうしても漢方がいいなら出せるけど、僕はあんまり漢方詳しくないから他院を紹介するね。詳しい先生のほうがいいからね。SSRIは抗うつの薬だけど親御さんが服薬を嫌がることが多いね。あなたお一人で暮らしてるの?それならまあいいね。でもあなたは月経痛も酷いと言うことだから、まずはピルを飲んで頂くのがいいと思います。
ピルも色々種類があるんだけど、うちで取り扱うのはこれ、この表にあるやつ。このなかで一番軽いやつをまず一ヶ月試して、一ヶ月後にまた来て頂くということで。でもこの薬は副作用とか、合わない人もいらっしゃるから。あとでしっかり説明しますから。
あとこの薬はね、これを飲んですぐ健康になるとか、元気なるとか、そういうものじゃないからね。
結果はすぐ出るものじゃないし、様子見て、合わなかったら他のお薬に変えます。
月経困難症の治療薬として低用量ピルを処方され飲むことになった。
先生の説明は今思うと当然だけど、当時はすぐ元気になりたかったから、ちょっと残念だった。
ドラゴンボールの仙豆みたいな薬が欲しかったなあ、ひとくち食べたら疲れも痛みも不安も全部ふっとんで元気になって…
真面目なクリエイターがおくすりやっちゃうのってこういう状況なんだろうか、ちょっとかわいそうだと思った。
その日がちょうど生理が終わったくらいの日で、薬が飲める日までだいたい2~3週間ぐらい。
まだ飲めないのか、早く飲みたい、もう10錠ぐらい一気に飲みたい、でもこれは一日1錠、早く飲みたい…
いや、これを飲めばなんとかなるかもしれない薬をわたしは持っているんだ、前のわたしとか違うんだ…そう思い込んでなんとか乗り切った。
飲み始めて一か月はほとんど変わらなかった。
二か月~三か月くらいでちょっと安定してきた。
半年ぐらいでだいぶ良くなって、一年くらいたつと不安が生まれることがほぼなくなった。
普通に生きられるようになった。突然涙が出ることもなくなって、ライブ中に感受性が突然「無」になることもなくなって、「死にたい」もなくなって、目の前にあることを普通にとらえることができるようになった。
たぶん。
自死を選ぶ直前の人を保護して病院に連れて行ったら、いますぐ治療を開始しましょう!
ってなると思う。だいたいは。
それで治療してお薬飲んで病気が良くなったら、100%元通りまでいかなくても自死は選ばないと思う。
病気じゃなかったらそんなことは選ばない、だから本人の考えや意思じゃない。
ひとりぼっちじゃなかったし、いじめられてなかったし、楽しいこといっぱいあったし、仕事は安定してたし、ちゃんとした収入もあった。
それを伝えたくて書きました。
あなたのせいじゃないです。
間抜けなことにもう一足安くて足が痛くなる靴を買っていた。件のバレエシューズより爪先が入る部分が深く、試し履きしたときはちょうどいいサイズ感だったのに、いざ通勤に履いてみると痛い。爪先が深いぶん、パカパカしてしまう確率は低いが、二足いっぺんに外れを引くとダメージがでかい。
昨日は珍しく親切なブコメが沢山ついて、「バレエシューズという存在自体がダメ」という結論に達したが、今日の靴の方が足にしっかりフィットしそうなのに痛い。かかとがきつい感じなので、慣れれば楽になるのではないかという希望は捨てがたいが、やっぱりこれもハズレなんだろうか。
私も社内ニートでした
仕事なんか2時間もあればその日の分全部終わってて、やることあるかと聞けば忙しくてやることもらえなかったり、あるいは本当にやることなくて何も言われなかったり
通勤時間も勤務時間も無駄だし帰りたかったですが、私がやってたことはインターネットでエクセルの使い方や仕事術の勉強してました。
あとショートカットキーの使い方を通勤中に本で覚えて実践してみたり。エクセルとか開いてれば仕事してるように割と見えるので本で得た知識をアウトプットのために使ってみたりしました。
他には日次週次月次年次…といった定期的におこなわれる業務内容の改善案を考えていました。新しく学んだことを取り入れていつもする作業を試しにやったらどれくらい効率的に仕事が終わるかなど検証してました。
これまでに起こったトラブルとかそのときどう解決したのかだとかそういうのの一覧も作りました。自分の業務に手順書がなければ誰がみてもわかりやすい手順書を目指して作ってみたりしてました。これを読み返してても時間はまぁ潰せます。イントラがある会社はお知らせだとか、会社から発散してるコラムなんか読むのもいいですよ。メール文が上手な人のメールをストックして研究したりもしました。
PC知識が少しずつ培われていったのもあり、中年層から機器の使用方法をよく聞かれるので教えてました。
そんなこともあり、余計に仕事が早く終わるようになってしまい、なんか会社のために頑張るのがだるくなって会社の目を気にするのをついにやめました。
私のいたところは社内ニートが他にも割といてみんなスマホいじったりしてたので、Amazonで安いBluetoothイヤホン買って片耳にだけつけて髪で隠しながらpodcastや音楽や金のフレーズという英単語帳の音声付録を無限に聴きながら仕事してましたね…仕事ほとんどなかったからだいたいは聴きながら単語のメモやラジオMCのおすすめ商品のメモだとかをパソコンにしてました。
TOEICはこれだけで100点あがりましたね!
最終的にはネットでお得なクレジットカード探しを始めました 笑 その他にも業務改善のときの応用でこれまでに私生活で不便だなと思ってたことなどの改善方法をネットで探したりしてました。あと労働基準法だとか厚労省だとか統計関連やってるところだとか数字を見て回ったりしてました。日本の制度も恥ずかしながら無知な点があるのでいい機会に学んでおきました
ただ社内ニートの罪悪感とかこのまま同世代より経験積めなくてどんどん置いてかれるのでは…といった恐怖もあり最終的には辞めたくなってました。通勤時間もかかるし環境も個人的に最悪最低でしたので。。
正社員型派遣だったんですけど、次のところは社畜仕様だったのと営業のやり方が気に入らなくて顔合わせだけしてたのですが会社ごと辞めてしまいました。
ヒールが高くて爪先の入る部分が浅いのがパンプスで、爪先の浅さは似たりよったりだけどヒールが低くて飾りにリボンがついてたりするのがバレエシューズだと思っていた。一時期、通勤でやたらと歩く距離が長かったときに「とにかく歩きやすい靴をください」とか言って、ストラップがついてたり中敷きが工夫してあるような靴を買っていたんだけど、あれが一番正解だったかも。
高卒バイトリーダー「へっ プロ棋士様がレジ打ちできるのか しかもこれからは通勤客とか一番混む時間だぞ 出来るもんならやってみろよ」
藤井「今来たサラリーマン おーいお茶とシーチキンおにぎり、缶コーヒーで計389円の買い物をされますよ」
藤井「次の土方風の人、牛カルビ弁当と烏龍茶、スープ代わりにカップラーメンを買って店頭でお湯を注いでいきます」
高卒バイトリーダー「まさかっ うちの来店客全て覚えているのか」
藤井「店長にお願いして防犯ビデオ過去1年分見てすべての客の動向特徴インプット済ですので」
当方マスコミ男性。今年は暑いのをいいことに個人的にクールビズ導入。ユニクロのポロに感動パンツでお腹がぷっくりしていやーんな感じ。
もともとお堅い業界紙なのでセットアップで通勤していたが会社に反旗を翻して一人でクールビズ展開することにした支店の上司は黙認している。
そこでクールビズ実態調査!男性みなさんの業界と業種、来ているブランド・スタイルについて教えてください。それを持って「世の中はこんなにクールビズが普及してるっす!我が社も展開するべきっす!スッスッ!」という話をする。
なお、建設業で作業着でなくアウトドアブランド、最近流行のクーラーベスト を使っている方がいれば使用感を教えていただけると幸い。ではよろ〰︎⭐︎⭐︎⭐︎
えー
このとおりやぞ?
(大学から京都だが結婚は京都以外の出身者としてて、未だに京都市内生まれの友人ができたことがなく、京都近郊に住んで大阪市に通勤してる他府県人のオッサンより)
ちきりんの GoToキャンペーンの解説記事について、別ページに記した。
この記事は書きなぐった文章なので、批判を浴びた。そこで、改めて書き直す形で説明する。
──
※ ちきりんの記事は、「なぜ GoToキャンペーンを強行するか」について、役人の視点から解説したものだ。しかしそれでは、役人の都合が書いてあるばかりで、国民の視点がないので、国民の視点から物事をとらえ直す。
「1兆円を補助金にして、個人客の2兆円を引き出せば、3兆円の効果が出る。それは経済的に効果的である。一方、1兆円を観光業界に直接給付するのでは、1兆円の給付で、1兆円の効果なので、あまり効果的でない」
つまり、「1倍に対して3倍の効果があるから有効だ」というわけだ。
具体的には、次の記述だ。
コロナ対策費として、その 1兆円をそのまま旅館に支援金として給付しても、旅館の収入は 1兆円にしかなりません。
しかし、
国が1兆円を使って旅行費の3分の1を補助すれば、旅行に使われる費用の総額は、
国が出す 1兆円 + 個人が旅行費として負担する 2兆円 の合計 3兆円となります。
ちきりんの言うようになったとしても、その3兆円は、売上げだ。売上げの全部が所得になるわけではない。そのうちの大半は、原価となって、外部に流出してしまうからだ。
ちきりんの説明では、「1兆円を投入して、3兆円の効果が出る」というふうに説明しているが、それで増えるのは売上げであって、所得ではないのだ。ちきりんは「収入」という言葉を使って、売上げと所得を混同している。だが、売上げとしての「収入」がたくさん増えても、所得としての「収入」はたいして増えないのだ。
──
だが、それにも増して、もっと重要なことがある。それは「レバレッジの比率が小さい」ということだ。ここが、このキャンペーンの最大の問題だと言える。
たとえば、補助率が 20% であれば、1万円の補助金で、5万円の支出が生じるから、レバレッジの倍率は5倍となる。これならば、たしかに有効な政策となるだろう。私も反対しない。
ちきりんの説明では、1万円の補助金で、3万円の支出が生じるから、レバレッジの倍率は3倍となる。(補助金の割合は 33%である。)
「これならばそう悪くはない」と思う人も多いだろう。しかし、レバレッジの倍率が3倍であるというのは、嘘である。ちきりんのモデルは、嘘である。
GoToキャンペーンのレバレッジ倍率は、何倍か? 2倍である。たったの2倍である。
モデル的に言えば、観光業者は、政府から 100万円分の支出を受けるが、その支出を、100万円の現金でもらうかわりに、200万円の売上げ増をもらうだけだ。
この点を根本的に勘違いしている人が多い。たとえば、「京都某所で旅館を営んでいます」という人が、現金給付について、「多少の現金もらっても焼け石に水ですわ」と述べている。
だが、「 100万円の現金給付をもらっても焼け石に水」であるとすれば、「 200万円の売上げ増加」があったとしても、「焼け石に水」以下でしかない。「 200万円の売上げ増加」のうち、原材料費や光熱費で 100万円を支払ったら、残りは 100万円。そこから人件費を払ったら、あとはもう何も残らないだろう。(固定費もまかなえない。)
こんなことをするくらいなら、従業員を全員解雇した上で、給付金の 100万円をもらうだけの方が、よほどマシだ。それならば、固定費ぐらいはまかなうことができる。
( ※ あるいは、営業しないで、休業補償の形で、従業員の給料を国に払ってもらえばいい。この場合も、固定費ぐらいは払える。)
──
さて。以上の話の眼目は、「レバレッジ倍率が3倍でなく2倍でしかない」ということだ。以下ではこのことを説明しよう。
まずは、GoToキャンペーンの制度を正確に知る必要がある。情報は下記にある。
→ Go To Travel キャンペーンは7月22日から!その内容は? | LINEトラベルjp 旅行ガイド
ここで示されたモデルは、2名で4万円。1名2万円。
これに対して、政府の補助金は、宿泊に 7000円の割引で、地元消費に 3000円のクーポン券。合計で1万円。
このとき、政府の支出は1万円。宿泊施設の売上げは2万円。地元商店の売上げは 3000円。合計、2.3万円。
すると、「レバレッジの効果は 2.3倍だろ」と思うだろう。確かに、全体としては 2.3倍だ。しかし、宿泊業者に限っては、宿泊費の2万円をもらえるだけだから、2倍なのである。
たとえば、先の京都の旅館業者は、「政府から 100万円を直接もらっても焼け石に水だから、500万円ぐらいの売上げ増加があった方がいい」と思っているのだろう。しかしそれは「捕らぬタヌキの皮算用」である。実際には、「政府から 100万円を直接もらう」ことのかわりは、「客の売上げが 200万円だけ」なのである。100万円の利益(所得)を得るかわりに、たったの 200万円の売上げ増加があるだけなのだ。
──
では、どうしてこういう「当てはずれ」みたいなことになるのか? 換言すれば、どうしてレバレッジの倍率が著しく低いのか? そのわけを言おう。
レバレッジの倍率が著しく低いのは、このキャンペーンの目的が、「観光業界の支援」ではなく「金のバラマキ」(票の買収)であるからだ。
人々は、GoToキャンペーンを「観光業界の救済のため」と思っているのだろうが、本当はそうではない。そのことはレバレッジの倍率を見ればわかる。このキャンペーンの目的は、あくまで「金のバラマキ」なのである。それで票を買おうとしているわけだ。(だからこそ、買収のために、割引率を上げようとする。今回は割引率が 50%にまで上がっている。)
そして、その分、損をするのが観光業界だ。本来ならば自分たちが 100万円をもらえるはずなのに、現実には、得をするのは客ばかりであって、観光業界は 200万円の売上増加だけで、お茶を濁されてしまうのである。(割引率が高ければ、レバレッジ倍率が下がるからだ。)
《 注 》
さらに、別の面がある。GoToキャンペーンで1兆円を払ったからといって、それで3兆円の需要が丸々増えるわけではない。(1兆円は純増にはならない。)
そもそも「このキャンペーンがなければ需要がゼロになる」というわけではない。「コロナが収束すれば旅行をしたい」と思っている人は大勢いる。そういう人は、キャンペーンがあってもなくても旅行をするのだから、「キャンペーンによって増える純増の分」は、3兆円にはならないのだ。純増の分は、おおざっぱに、半分ぐらいだろう。
この分を差し引くと、実際には、1.2兆円の増加にはならず、その半分の 0.6兆円ぐらいの純増に留まりそうだ。
※ 一方、直接給付ならば、1兆円は丸ごと純増となる。
──
では、正解は何か? ここで、私の推奨を示そう。それは、「直接給付をせよ」ではなく、「5倍のレバレッジにせよ」だ。
先に「 GoToキャンペーンよりは直接給付の方がマシだ」と述べたが、それは「直接給付が最善だ」ということを意味しない。
先の比較はあくまで、「直接給付と2倍のレバレッジのどちらがマシか」という比較であって、「2倍のレバレッジよりは直接給付の方がマシだ」と結論した。
ただし、最善の策は、「直接給付」ではなく、「5倍のレバレッジ」である。(つまり割引率 20% である。)……これを私の結論としておこう。
※ 割引率 20%では、すぐには埋まらないだろう。だが、別に、すぐに埋まる必要はない。そもそも「夏の時期だけに観光客が急増して、秋以後はガラガラになる」というのでは意味がない。長期的に少しずつ、客が増えればいい。だから、割引率 20% でも足りるのだ。しかも、レバレッジが5倍だから、2倍のときよりも、総額は 2.5倍に規模が拡大する。
※ 地元クーポンは必要ない。それよりは、投入資金を値引きに集中して投入する方がいい。そのことで、割引倍率を高めれば、その分、客が増える。たとえば、レバレッジ倍率が5倍なので、客が大幅増になる。そうなると、いちいち地元クーポンを提供しなくても、地元経済は自然に潤うはずだ。(地元クーポンを使っても、現金払いがクーポン払いになるだけで、実質的な軽波及効果はほとんどないだろう。つまり、地元クーポンは、ただの無駄。)
《 蛇足 》
「いきなりレバレッジ5倍論を出すな」
と言われそうだ。済みません。レバレッジ5倍論は、前の記事(改訂前)の最後にも記していたのだが、本記事では唐突に思えそうだ。
ただ、それは仕方ない。本記事は、「レバレッジ2倍の GoToキャンペーンは駄目だ」と否定することが目的であって、「代案を出すこと」は目的ではないからだ。
しかし、代案を出さないと、「直接給付こそが最善だ」という主張だと勘違いされかねない。そこで、代案としての「5倍論」を出すことにしたわけだ。
唐突に見えるとしたら、ごめんなさい。
なお、「レバレッジ5倍論」とは言っても、私は「今すぐやれ」という主張ではない。「やるなら、あとで」という主張だ。
──────
「今すぐやらないと死んでしまう」というような解説をしているが、それは、今でなくて将来でも同じだ。今すぐ死ぬか、二カ月後に死ぬか、半年後に死ぬか、どっちでも同じだ。
つまり、「今すぐやったとしても、どっちみち秋には死んでしまう」というふうになる。秋には第二波が襲いかかってくるからだ。10月以後には、客が激減するだろうが、そのときにこそ、政府支援の意味がある。
ひるがえって、7月と8月は夏休みの需要があるだけ、まだマシだ。比較的マシである夏休みの時期に政府支援をしても、あまり意味がない。
どうせなら、状況のひどくなる秋以後に支援するべきだろう。(今は感染者の減少の方を狙うべきだ。その方法は下記。)
根源的には、GoToキャンペーンは、一切必要ない。最優先の課題は、感染者数を減らすことだ。
感染者数が大幅減少した水準(5月25日から6月24日の水準)をずっと維持していれば、GoToキャンペーンなんかやらなくても、夏休みには自然に大量の観光客が戻る。1円も使わないで、3兆円以上の効果が出る。
そして、そのために大切なのは、「感染を減らすこと」という目的を実現する手段である。それは、「多人数会食の禁止」と「マスク義務化」だ。この双方を実施すれば、東京都でも全国でも感染者は激減するだろう。以前の水準に戻すことも可能だろう。
しかるに、現実には、この双方が実施されていない。そのせいで、感染者数が急増する。こんな状態で GoToキャンペーンをやっても、「旅行すれば、旅行先で感染する」と思う人が、怖がって、旅行したがらないだろう。出した金が無駄になる。
そもそも GoToキャンペーンは、一切必要ないが、仮に実施するとしても、コロナが収束したあとのことだ。それならば、人々が安心して旅行に行けるので、金を出したことの効果がある。
実際、政府はもともと「コロナが収束したあとに GoToキャンペーンを実施する」と言っていたはずだ。その当初の方針をひっくり返して、「感染拡大のさなかに GoToキャンペーンを実施する」というのは、狂気の沙汰というしかない。
ちきりんは何やら弁解しているが、「経済を回すこと」ばかりを優先して、「感染の拡大を止める」ということをまったく失念している。
安易に GoToキャンペーンを実施すると、日本中をコロナだらけにしかねない。すると、緊急事態宣言やロックダウンにして、経済を全面ストップさせることになりかねない。そういうことになったら、日本は大損だ。
目先の GoToキャンペーンの利益にばかりとらわれて、将来訪れる大損害に気づかない。これでは、 損じゃね?
【 関連記事 】
https://anond.hatelabo.jp/20200718000431
【 追記 】
ブコメへの回答。
redra22 「わたしが言ってるんじゃなくて政府の役人はこう考えてます」という逃げ道を作ってるちきりんの手のひらからは逃げ切れてないなあ。
本記事は、ちきりんを批判したいわけではない。批判対象は、ちきりんではなく、GoToキャンペーンそのものです。
政府が GoToキャンペーンを推進して、ちきりんがその正当性を解説している。ここで、政府やちきりんを批判するのではなく、GoToキャンペーンそのものを批判しているのが、本記事です。
本記事の結論は「政府はけしからん」「ちきりんはけしからん」ではなくて、「 GoToキャンペーンをやめよ。かわりにコロナ対策をせよ」です。
ダメじゃないけど、効率が悪い。かなりの分は、輸入品を通じて、外国の業者の利益になる。日本国民の税を投入して、海外の外国人を支援するのでは、金が無駄になる。
そもそも、周辺を支援したいのであれば、周辺に直接金を投入すればいい。旅行関連業など。
困っているのは、業者であって、業者を利用する観光客じゃないんです。観光客にばかり金をプレゼントしても、助ける方向が間違っている。
なお、レバレッジを利かせたいのであれば、援助額を「半額の割引と贈与」なんかにしないで、「 20% の割引」にすればよかった。それなら、5倍の効果が生じる。このくらいの支援ならば、特に悪くはないだろう。
本記事で言う「利益」は、会計上の利益のことではなく、経済学上の「所得」のこと。原価を差し引かれない金のこと。これを会社がもらって、経営者と労働者が分けあう。1兆円は、法人所得と労働者所得に分かれる。当然、労働者にも多額の金が回る。
企業の決算で黒字が多額に出る、と言っているのではない。あくまで「あとで原価の分を差し引かれない所得」という意味だ。
Gim 「ちきりんは売上と利益を区別できていない」という増田の理解が浅い。もっと言うと間違い。この部分の言説は、ちきりんが正しく、増田が間違っている。極端な話で言うと、3兆円の原価分は別の誰かの売上になるため
こういう誤解をしている人が多いが、GoToキャンペーンは、「日本経済振興策」ではなくて、「観光業界救済策」である。
「観光業界を救うため」という名分で国費を投入するのに、観光業界とは別の業界を救うのでは目的に合致していない。
特に、海外の業者や、ボロ儲けしている小売業を救うのでは、意味がない。助けなくてもいいものを助けるから、肝心の困窮者に回す金がなくなる。
そもそも、3兆円も増えるわけじゃない。レバレッジの効果は 2.3倍だから、最大でも 2.3兆円でしかない。しかも、支出される 2.3兆円のうち、半分ぐらいは、もともと予定されていた旅行の分を置き換えるだけだから、純増は 1.2兆円ぐらいでしかない。そのうち半分が関連産業に回ったら、観光業に残るのは 0.6兆円だけだ。
実際には 0.6兆円しか増えないのに、3兆円も増えるというのは、ちきりんの計算が間違っている(甘すぎる)から。捕らぬタヌキの皮算用だね。
hdampty7 マクロ経済学だと入門だと思うんだけど「消費性向」とか「乗数効果」とか基本的な概念を把握した上で批判して欲しい。増田の言ってることはまさに政府官僚が目指していること、周辺への波及効果が高い政策。
(1) レバレッジの効果が 2.3倍しかないのが問題だ。5倍ならまだしも。
(2) 1兆円の利益を受けるのが客であって、観光業ではない、ということに気づくべし。似た例では、公共事業があるが、公共事業では利益を受けるのは国民であって、特定の一部国民ではない。このことに気づかないと、「国民一律に 10万円を給付するのも、俺様一人が1兆4千億円をもらうのも、経済波及効果は同じだ」という理屈で、特定の一人が利益を独り占めできる。
経済波及効果ばかりを考えて、利益を受けるのが誰であるのかを考えないと、「利口ほど詐欺師にだまされる(自分の金を奪われる)」という結果になる。
埼玉の自宅から東京の職場まで90分。緊急事態宣言中含め、今でも毎日電車通勤している。
何故90分もかけて出勤しているの?というツッコミはしないでね。色々事情があるのだ。
最近のGoToなんちゃらの話題を見てると、どうでもいいなぁという気持ちと、お前らが騒いでる陰で毎日県を跨いで移動しちゃっててすいませんという気持ちで複雑な思いに駆られる。
毎日コロナのリスクと隣り合わせの生活をしていると、当然毎日恐怖を感じている。四六時中だ。
どんな恐怖を感じているかを挙げていこう。
①ワクチンが無いということ。これは、色んなところで言われていて、皆さん同じ思いでしょう。風邪やインフルエンザとの明らかな違いの一つだと思う。
②何故かあまり話題になってない気がするんだけど、もう夏なのに感染者数が増加し続けているということ。これも、風邪やインフルエンザとは明らかに違う点ではないだろうか。
③肺の繊維化とか、後遺症が残ると言われていること。
自分は感染しない、感染しても重症化しないと思ってるんだろうけど、無症状の人から移された相手に重症化するリスクがあるということを考えて行動して欲しい。
とは言え、こういう人は極たまにです。多分1万人に1人とか?
最後に、毎日外を歩いている人間から見た都内の状況について報告しておこうと思う。
まず人混みについてだが、これは、コロナ前と比べて8割程度戻っていると思う。但し、土日はまだ6割程度といったところだ。
(年中無休の職場なので、土日も出勤することがあるというだけで、土日に東京まで遊びに出かけているわけではない。)
電車の中も似たような状況なのだが、これが思いのほか快適である。
山手線なんかはもちろん三密状態でマスク必須なのだが、コロナ前のギュウギュウパンパンな状態と比べると、コロナ様々と言いたくなるレベルの快適さだ(不謹慎か?)
電車の中は、自分が見る限り100%です。電車の中で会話してる人も殆どいないしそれぞれ自衛していると思う。
Netflixにあって何気なく見始めたらめちゃくちゃおもしろくて1日でOVAまで見た。仕事中もガルパンのことを考えてた。マジでずっとガルパンのこと考えてた。仕事終わって速攻アマプラで劇場版と最終章を見た。最高だった。本当に最高。大好き。あんなに集中してテレビを見たのも久しぶりだった。面白いアニメもドラマも映画も今までたくさん見たし、どれも大好きだけど、一瞬たりともスマホに触らず全話見たのはガルパンが初めてかもしれない。話もキャラも戦車もBGMも何もかも魅力的なんだけど、なんでこんなに安心して見られるのか考えたら、失敗しても西住さんは責めないからだ。失敗しても西住さんは次頑張ろうと言ってくれる。励ましてくれる。みんなが優しい。努力をする。一生懸命頑張る。諦めない。助け合う。人間としてこうありたいと思うものがガルパンの女の子たちに詰まってた。泣いた。大好きだ。早く最終章三話を劇場で見たい。ガルパンありがとう。毎日Enter Enter Missionを聴きながらニコニコして通勤してる。一日中Enter Enter Missionを聴いていたい。
私は歌うことが好きだ。
録音したものを通勤中に聴くくらいには自分の歌声も好きだ。(ちょっとナルシストっぽくて他人には言えない)
びびりなため控えめな人生を歩んできたが、こんな私でもいろんな人に歌声を聴いてもらい、あわよくば称賛してもらいたいという欲があった。
そんな折、簡単にスマホで歌を配信できるアプリがあることを知った。
そのアプリは固定客がいなくても視聴してもらいやすく、気軽にコメントを貰える空気だったので、私はここで歌ってみたい!と思った。
歌える曲の選別や音ズレしないかのチェック等、入念に準備をした。すごくわくわくした。
そして実際配信をしてみると、本当に何人か視聴してくれて、褒め言葉も貰えた。ありがとうございます。
この配信、録音して後で聴けないのが残念だな、と思った。
私は今まで、歌声をいろんな人に聴いてほしいと思っていたはずなのに、本当に一番聴いてほしいのは自分にだったのだ。
奇しくも望みを達成することで、今までが満たされていたことに気付いた。
青い鳥は近くにいるとは云うが、自分の求めているものって行動してみなければ分からないものなのだなあ。
という驚きに遭遇した話を誰かに言いたいけど上から二行目の前提を知り合いに話すのが恥ずかしいのでここに書きました。
読んでくれてありがとうございました。
《 後日記 》
本記事は、記述が未熟なので批判を浴びました。そこで、改訂版を、別ページに記述しました。そちらをご覧ください。
→ ちきりんの GoToキャンペーン 記事について 【 改訂版 】
以下の通り。(読む必要はありません。)
※ 「擁護」という言葉に噛みつくブコメが多いので、「擁護」を「解説」に改めてもいい。
「今すぐやらないと死んでしまう」というような解説をしているが、それは、今でなくて将来でも同じだ。今すぐ死ぬか、二カ月後に死ぬか、半年後に死ぬか、そんなことはどっちでも同じだ。
どうしても早めにもらいたい、というのがちきりんだが、それは、
「今すぐ四つもらうのが良くて、今すぐ三つではイヤだ」
もうちっとまともに考えるなら、7月と8月は夏休みの需要があるだけ、まだマシだ。苦しくなるのは、第二波が襲いかかってくる、10月以後だ。このころには客が激減する。その時にこそ、政府支援の意味がある。
比較的マシである夏休みの時期に政府支援をしても、下手をすると、需要が供給を上回ってしまうので、金が無駄になる。
ちきりんはこう書く。
コロナ対策費として、その 1兆円をそのまま旅館に支援金として給付しても、旅館の収入は 1兆円にしかなりません。
しかし、
国が1兆円を使って旅行費の3分の1を補助すれば、旅行に使われる費用の総額は、
国が出す 1兆円 + 個人が旅行費として負担する 2兆円 の合計 3兆円となります。
仮にちきりんの言うようになったとしても、その3兆円は、売上げだ。売上げの全部が収入になるわけではない。おおざっぱに、10割のうち、5割ぐらいは原価となって外部に流出する。たとえば、食材費とか、交通費とか、光熱費とか。
残りの5割のうち、3割ぐらいが人件費となって、2割ぐらいが粗利となる。粗利によって、販促費などの経費を払って、残りの1割が利益となる。
結局、3兆円のうち、3割と1割の合計である4割( 1.2兆円)が、労働者の賃金と会社の利益になる。一方、原価の5割と経費の1割という合計6割は、会社の外に流出する。
これらの分も、確かに経済振興の効果はあるのだが、それは必ずしも観光業を振興するわけではない。地元経済を振興するとも限らない。つまり、本来の「観光業の支援」とは別の分野に流れるわけだ。
その金は、無駄になるわけではないにしても、本来の狙いの分野とは別の分野を振興することになる。
以上からわかるように、決して「1兆円の3倍の3兆円の経済効果」があるわけではない。実際に観光業に回るのは、4割の 1.2兆円程度だ。
「それでも元の1兆円よりはマシだろ」
と思うかもしれないが、さにあらず。GoToキャンペーンで1兆円を払ったからといって、それで3兆円の需要が丸々増えるわけではない。もともとある2兆円ぐらいの需要が3兆円ぐらいにふくらむだけだ。この「キャンペーンがなければ需要がゼロになる」というわけではない。「コロナが収束すれば旅行をしたい」と思っている人は大勢いる。そういう人は、キャンペーンがあってもなくても旅行するのだから、「キャンペーンによって増える純増の分」は、3兆円にはならないのだ。
この分を差し引くと、実際には、1.2兆円の増加にはならず、その半分の 0.6兆円ぐらいの純増に留まりそうだ。
それだったら、観光業だけを狙って、1兆円をそのままばらまいた方が、よほど有効だ。
《 加筆 》
という意見がある。なるほど、そう思う人も多いだろう。
だが、観光業の周辺に金が回るということは、その分、観光業に回る金が減るということだ。それでは肝心の観光業を救う分が少なくなる。
効果をなるべく広げたいのならば、国民全体を対象に、「一律給付金」を再度実施すればいい。同じ金額を国民全員に配れば、1人1万円ぐらいをもらえる。その方が効果的だろう。(広く、という点では。)
ともあれ、観光業の取り分は、GoTo ならば 0.6兆円 で、直接給付ならば1兆円だ。観光業を救うという目的のためならば、同じ金額でも、直接給付の方が効果的なのだ。つまり、ちきりんの算術は成立しない。
( 1兆円に対して3兆円の効果がある、という説は成立せず、1兆円に対して 0.6兆円の効果しかない、ということ。)
──
乗数効果について言及している人がいるが、乗数効果は、補助金だけにあるわけじゃない。直接給付の場合にも、乗数効果はある。どっちも似たような効果があるので、言及しなかっただけだ。とっくに考慮済み。
「乗数効果」という言葉を知ったばかりの素人の出る幕じゃない。
というのがちきりんの理屈だ。それは、わからなくもない。が、だとしても、このキャンペーンが本質的には「貧富の格差の拡大」「金持ち優遇」に当たる、ということは理解しておく方がいい。
だいたい、ちきりんの理屈で言うと、「一律 10万円の給付」をやめて、「金持ちに限って多額の給付をして、貧乏人には給付をやめる」というのも、許されてしまう。
※ 所得税の減税ならば、そうなる。
もう、メチャクチャだね。
ちきりんは何やら弁解しているが、「経済を回すこと」ばかりを優先して、「感染の拡大を止める」ということをまったく失念している。
「金よりも命が大事」という発想がないんだね。馬鹿馬鹿しいにもほどがある。もうちょっと常識のある人かと思ったが、今やスーパースプレッダーも同然だ。日本中をコロナだらけにして、ロックダウンにして、経済を全面ストップさせることを狙っているとしか思えない。
というふうになるのを狙っているんだね。
ここでも理屈は同じ。猿と同じで、目先のことしか考えられない。感染が拡大したら、日本中の経済がストップするということを、理解できていない。
政治力は関係ない。単に(方針を決めた)菅官房長官が馬鹿なだけだ。「馬鹿(菅官房長官)に政治力がある」だけのことだ。
→ 「それはダメ」菅氏一蹴の1都3県案 東京だけ除外の裏:朝日新聞
※ ふるさと減税と同じ構図。
あんたの頭だよ。
──
そもそも、観光業が可哀想なら、観光業に金を出せ。ひるがえって、客に金を出しても、客が得をするばかりで、観光業の方には金があまり回ってこない。客ばかりが得をするような制度では、金を出す方向が間違っているだろう。
可哀想な観光業に金を出すのでなく、観光業を利用する金持ちにばかり、集中的に多額の金を出す。金を出す方向が間違っている。
根源的には、GoToキャンペーンは、一切必要ない。最優先の課題は、感染者数を減らすことだ。感染者数がゼロ同然になれば、GoToキャンペーンなんかやらなくても、夏休みには自然に大量の観光客が戻る。1円も使わないで、3兆円以上の効果が出る。
そして、そのために大切なのは、「感染を減らすこと」という目的を実現する手段である。それは、「多人数会食の禁止」と「マスク義務化」だ。この双方を実施すれば、東京都では感染者が激減するだろう。
しかるに、現実には、この双方が実施されていない。そのせいで、感染者数が急増する。こんな状態で GoToキャンペーンをやっても、「旅行すれば、旅行先で感染する」と思う人が、怖がって、旅行したがらないだろう。出した金が無駄になる。
そもそも GoToキャンペーンは、一切必要ないが、仮に実施するとしても、コロナが収束したあとのことだ。それならば、人々が安心して旅行に行けるので、金を出したことの効果がある。
実際、政府はもともと「コロナが収束したあとに GoToキャンペーンを実施する」と言っていたはずだ。その当初の方針をひっくり返して、「感染拡大のさなかに GoToキャンペーンを実施する」というのは、狂気の沙汰というしかない。
それに気づかない人々にも呆れるばかり。馬鹿げたことばかりをやっても、ただの無駄だ。 損じゃね?
【 関連記事 】
https://anond.hatelabo.jp/20200718000431
【 追記 】
ブコメに答える。
salon_hiyake ちきりんの文章だと、現状こういう風になっているよね、という分析ばかりで、それが良い悪い、の判断は入れないようにしてると読めるのだけど。
codingalone さっと読んだだけだが、わりとフラットに書かれてると感じたがなぁ。擁護してると思うのはちきりんに対して特別な感情があるからじゃないの?
gomisute44 あれって擁護なの? あれは傍目から見て気狂いとしか思えないGoToキャンペーンを何故強行するのかを役人視点から解説した記事で、それ自体の善し悪しを語ることが主題ではないと思った
Outfielder ちきりんさんの話を「GoTo擁護」として理解してしまうような歪んだ読解力と、敵認定した連中が出した施策はとにかく悪口を言うという党派性思考とはワンセット
この記事の冒頭で「擁護」という言葉を使ったのが引っかかってしまったのだろう。「擁護」というより感情を込めずに、「 GoToキャンペーン否定論に対して、GoToキャンペーンを肯定する趣旨の解説」と言った方が良かったかもしれない。
指摘された「何故強行するのかを役人視点から解説した記事」というのは、たしかに、それはその通りだろう。
とはいえ、「何故強行するのかを役人視点から解説した記事」というのは、それ自体が擁護になってしまっている。なぜなら、「役人視点から解説した」というのは「黒を白と言いくるめるようなもの」つまり「虚偽」であるからだ。
旅行推進で感染が拡大すれば、ロックダウンで全国経済が麻痺しかねない、という危険性を隠しているのもそうだ。
夏には救われても秋になればまた恐慌状態になるというのを隠していることもそうだ。
要するに、真実を隠蔽して、ありもしない虚偽を吹聴する。「今さえしのげば、あとは大丈夫」という虚偽を吹聴する。こういうふうに嘘ばかりを書いて真実を記さないのだから、ちきりんの話は、ただの政府の太鼓持ちというしかないだろう。
結局、上のブコメの人たちは、詐欺に引っかかっているのも同然なんだよ。詐欺師の口車にだまされるのと同じ。「儲かりますよ」と言われて、ホイホイと金を出して、大損する。
そして、その詐欺師の口車を指摘しないで、「詐欺師の口車は正しい」というような解説を書く人は、詐欺師のお先棒をかついでいるのも同然だ。
ここでは「解説を書いているだけだ」というような逃げ口上は成立しない。「詐欺師のお先棒をかついでいる」とはっきり指摘するべきだ。つまり、「ちきりんは嘘つき政府の嘘を正しいものとして解説することで、詐欺師の嘘に加担している」と。
──
なお、擁護かどうかなんて、どうでもいいことに噛みついているのが、ブコメだ。
擁護かどうかは、話の論旨じゃない。「擁護」という言葉は取り消してもいい。冒頭に記しておこう。
> タイトル変えて公平ぶるのずるくね?
と書いている人がいるが、タイトルは変えていません。
本文を含めて、削除した箇所は一つもありません。加筆した箇所があるだけです。
──
それより、タイトルと言えば、ちきりんのタイトルは「 Go to キャンペーン」云々となっていて、To が小文字の to になっている。
こんなところで書き間違えるんだから、ちきりんの理解が いい加減だというのは、明らかだろ。