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2018-09-07

強制サマータイム装置

anond:20180906085723

anond:20180906170906 ←「消えた2時間 」を最初に読むと良いデス。

2018年秋の国会で、なし崩し的に成立してしまった日本サマータイム法への対応は、

遅々として進んでいなかった。

2019年6月サマータイム導入テストは、延期に延期を重ねて、遂に年内に実行されることは無かった。

対応させるべき機器があまりにも多く、対応済み機器と未対応機器との間の膨大な組合せ数の通信テスト計画段階で既に5年掛かると予想された。



まり・・・ピンチはチャンスとの森会長言葉も虚しく、ピンチピンチのままだったのである




2020年1月 首相官邸 では、サマータイム実施の無期限延期について最終決断をするべく議論が続いている中、

サマータイムを強行に進めたい議員の一人が、京都大学理学部の年老い教授を連れてきた。

その教授の名は秋月伸治郎といい、半世紀にわたって宇宙時間物理学研究しているその分野の権威とのことだった。


秋月教授提案は、常人理解想像を遥かに超えたものであり、日本列島全体を特殊エネルギー場で覆い、

日本列島全体の時間の進む速度そのものを速めたり遅くすることで、サマータイムの時刻調整を実現するのだという。



サマータイム推進派の切り札が、こんなオカルトとはね・・・。笑」

その場にいた誰もが笑い出し、教授を連れてきた議員は顔を真っ赤にして怒りともあきらめともとれる複雑な表情で固まっていた。


秋月教授は気にすることもなく、一言、「論より証拠。見ればわかるから…」とつぶやいて、

助手たちに指示して部屋の片隅に3本の白いポールを設置させた。

2つの懐中時計の時刻が一致していることを皆に確認させたのち、1つを3本のポールの真ん中に置いた。

ポールに繋がったコントロール装置教授操作して1分ほど経ったが、何も起こらなかった。


本当に何も起こらなかった…としか思えなかったのだが、改めて、2つの懐中時計を調べてみると、

きっちり12秒差のズレが生じていた。

それからの数時間は、腕時計目覚まし時計ストップウォッチメトロノーム等々、時間が測れる道具での検証大会となった。

その結果、コントロール装置の設定次第で、ポールに囲まれエリアだけ1分に付き12秒速く時間が進んだり、逆に12秒ほど遅れさせることが可能であると誰もが認めざるを得なくなった。

秋月教授は、再びサマータイムの実現方法について説明を始めた。

・このポールを大型化したもの日本国内18か所に設置して日本全土をカバーする

サマータイム開始日/終了日の夜に10時間かけて2時間分の時差を生じさせる

・夜寝て、朝起きると国内の全ての時計が2時間ずれるのでサマータイムによる時刻調整は不要

早起きする必要が無いので、睡眠不足による健康被害などは起こらない

現実的予算3月までに完成可能



秋月教授提案に異を唱える者はおらず、諸々の検討会を経たのち、国会にて全会一致で実施が決まった。

ポールが設置される地域での説明会でも、秋月教授難解な言葉で煙を巻くようなことはせずに、

分かりやす言葉で教え諭すように説明されたので、全てが計画通りにスムーズに進行していった。


地域説明会での説明内容を要約すると、

時間の進み方に差がでるのは、本質的にはウラシマ効果によるもの(だから健康に影響は無い)

ポール虚数空間と呼ばれるある種の亜空間からタキオン粒子を取り出して見えない壁を作り出している

タキオン粒子は、実空間上の物質には一切干渉せず、数時間消失する(だから健康に影響は無い)

タキオン粒子の壁は毎分12秒程度の時間差であれば、魚介類も含めてどんな生物問題無く通過できる(だから漁場に影響は無い)

タキオン粒子の見えない壁に包まれ空間は、人間の暮らす実空間上では静止しているが、虚数空間内では高速で移動している

タキオン粒子の振動数を変えることで移動速度が変わり、その結果、空間内の時間の進む速さも変わる

・移動速度がプラスであれば、時間ゆっくり流れ、マイナスであれば、時間は速く流れる

というものだった。

これらを正確に理解するには、宇宙ダイミュラー空間における時間平面の扱いを超複素時間と再定義して理論拡張した500ページほどの論文を読めばよいと秋月教授は話していたが、同時に、この論文理解できる専門家は著者であるしか居ないのが寂しいところだと嘆いていたのが印象的だった。



やがて、すべての装置が設置完了し、個別作動テスト問題無く終えて遂にサマータイム開始日前日を迎えた。

日本中、それどころか世界中がこの強制サマータイム装置とも呼べる装置挙動に注目している中、

日本時間午後8時になると装置は一斉に作動を開始した。


時刻修正体験するためだけに来日した観光客も多く、彼らは刻一刻と海外日本時間に差が生じる様子に歓喜した。

日本発のこの技術世界にもたらす影響は大きい。

白物家電メーカーは、時間の遅延現象(≒ほぼ時間凍結)を利用して冷凍庫の代わりにできないかと小型化について相談しているそうだ。

某国軍事部門では、10年掛かる軍用開発を1年で済ませられないか?と日本政府交渉しているという噂もある。

強制サマータイム装置原理がもたらす経済効果は予想外に大きく、サマータイム推進を強行した政治家たちはホクホク顔で

自身の先見性と有能さを誇らしげにアピールしていた。







夜2時を過ぎると、通信衛星との電波が激しく混信したのち、一切の通信ができなくなった。

タキオン粒子の壁は、理論上、内と外の時間速度差に応じて光子の一部を反射するが、今の時間速度差では電波ほとんど遮断しないはずなんだが…。天候が曇ってるせいなのか…。また新たな研究課題が見つかったかな」と秋月教授は話していた。

時間程度の不便は我慢すべきだし、朝になれば復旧するだろうと考える者も多く、大きな騒ぎにはならなかった。





日本「現地」時間午前6時になり、装置は予定通り停止した。









最初に異常を伝えたのは地方テレビ局かどこかだったと思う。

海外支局との通信ができない。

海外インターネットに繋がらない。

朝のニュースで深刻な通信障害の状況を簡潔に説明していた。


その後も様々な報告が続いた。

ホットラインが繋がらない

アマチュア無線家が海外の愛好者と通信できない

隣国から常時聞こえてくる短波ラジオがなぜか受信されない


世界に何か異変が起きている。だが、その異変の正体が分からない。

そんな不安が広まりつつある中で、昼過ぎ明石天文台で行われた記者会見は驚くべきものだった。


明石天文台星野研究員は、計算値に10倍程度の誤差が見込まれると何度もしつこく繰り返し前置きした上で、

「今朝の惑星恒星位置関係観測した結果、一晩で10万年が経過したと思われます

と報告した。

星野研究員は、恒星距離による時代推定原理や、より正確な推定をするには、1日以上、

できれば地球が公転する1年間は観測必要だと説明を続けていたが、多くの者は上の空で聞いていなかっただろう。


その後、政府隣国自衛隊航空機飛ばしたり調査隊を送り出すことで、速やかな状況把握に努めた。

近隣諸国建物崩壊していて、ヒトが居住していない

核戦争痕跡がある

・新種の動植物が多数みつかる

宇宙や他の惑星にヒトが移住したという証拠は見つかっていない


さまざまな状況証拠から、一晩のうちに、1万年か10万年かそれ以上の月日が流れていたのは間違いなかった。

食料自給率40%、石油自給率0.4%の日本が諸外国の助け無しにどうやって生き延びるか?

誰もが日本の将来を考え、苦悩する生活は、苦労の連続だが決してわるいものではない。

しろ核戦争から生存成功した我々こそ勝ち組なのではないか?と言い出す者もいた。



ちなみに、世界の探索と並行して進められていた、この事故の原因究明についての調査は難航を極めた。

10時間分のセンサーログには何の不自然な変動も記録されておらず、

3年掛けて18本の大型ポールを細部に渡って調べ尽したが異常は一切みつからなかった。

何度実験しても、全く問題無く正常に動作したのだった。


事故から5年過ぎた頃、故障時に備えて用意されていたコールドバックアップ用の未通電の大型ポール

偶然、別の研究者が譲り受けて、細かく分解して状態を記録した時から調査は一気に進展した。


タキオン粒子の振動数監視するセンサーファームウェアのCRC値が、18本の本番機の記録と一致していなかったのだ。

ファイルサイズ更新日も同じだから、不揮発性メモリ劣化による単なる読取り間違いでは?

調査団の技術者は即座に決めつけた。

だが、その研究者は高度に難読化されたファームウェアコードを手作業デコンパイル(解読)することに成功し、

ファームウェアに仕込まれ精巧トラップ挙動を明らかにした。


トラップの発動は、サマータイム開始日の午前2時から時間だけ

トラップ発動中は、センサー入力値を無視して、過去時間分の入力値をランダムに出力する

・発動から時間後、ファームウェア自分自身正規ファームウェアに書き換えてトラップ痕跡を消す


まりタキオン粒子の振動数監視するセンサーあの日の午前2時から時間だけ機能不全となり、

その2時間の間は振動数制御できず、日本国内時間はほぼ止まったまま、外の世界では10万年が経過した…。

というのが事故真相のようだ。



誰がいったい何の目的で、いつどこでどうやって悪質なファームウェアを仕込んだのか?

結局、肝心なところは分からずじまいで、事故原因はセンサーの不良として報告され、調査正式に終了した。



私がこの話を耳にした時、脳裏にふと何かがよぎった…気がした。

あれ?これって・・・

事件真相に繋がる何かを思い出せそうな気がしたのだが、よくわからなかった。


そんなことよりも、私は今夜の夕食のおかずを採ってこなくてはならない。

政府配給の完全食であるペーストフードだけの食事には、もう飽き飽きしているのだ。

せめて、フナの一匹でも釣れれば良いのにと思いつつ、

釣り道具片手に湖に出かけるのだった。(終

2018-08-24

anond:20180823162846

タトゥー擁護派、文化から認めろ派、タトゥーが威嚇にならない社会の風潮になって欲しい派、に提案なんだけど、『ぱっと見ただけでは分からない、付けやすくはがしやす精巧タトゥーシールを開発して流行らせまくれば良くね?

 「入れ墨なの?」「ううん、シールだよ(ペリペリ」

…ってやりとりが普通になれば、町ゆく人がタトゥーしてても「あー、シールなんだあ」で済むやん? 威嚇とか言われんし普通な雰囲気になるやん? どうかな。





…さて、これを見た擁護派で、「それはい提案だなぁ」と素直に思った人は、確かにタトゥーファッションの一つ、と捉えてると言えると思うんだよね。素直にタトゥーが綺麗だと思って好きで擁護したいのだね。なるほど。そういう人は、ぜひこの提案一口噛んで、タトゥー(っぽい何か)=普通、となる社会の実現に力を貸して欲しい。でも「いちいちはがすのめんどいぜ」とか、何かしら理由をつけて否定した人は、実は「身体加工は特別神聖な何かでシール(なんか)とは違う」という特権意識をもってタトゥーを捉えているということになるんじゃないかな。それなら、実はその特権意識タトゥーを入れてるオレ/アタシすげーって意識)こそが、裏を返せば他者への威嚇、と言われていることに気付くべきだと思うね。



ちなみに私はタトゥー否定派です。「身体髪膚これを父母に受くあえて毀傷せざるは孝の始めなり」と思っているから、「たかが見た目」のことで、自分身体に取り返しのつかない加工をしたいとは思わない。タトゥーしている人を見ると、「ああ、今ある自分をそのまま肯定できない心の病んだ人なんやなあ」という目で見ているよ。だからシールならまあええんちゃう? とは思う。つまりファッションとしてのタトゥーシール」は許容できる。この辺が、タトゥー賛成派・否定派の落としどころじゃないかと思うんだけどね。

今更ながらフルメタIV感想

私はフルメタアニメ1期の時に惚れて、それまでラノベは一切読まなかったにも関わらず原作にハマったタイプ人間です。

ふもっふ(アニメ2期)やTSR(アニメ3期)も楽しく拝見していたが、その後アニメの音沙汰がなくアニメ新作に期待しながら余生を過ごしていました。

そんな中、TSR放送された2005年10年後、の2015年に新作アニメが発表され胸を踊らせていました。

翌年には製作スタッフが発表され、京アニじゃないのかーというのが率直な感想。まあ、近年の京アニの傾向と違うのかなーと。

それでも名の知れたスタッフによる気合の入った制作陣の発表に期待していました。

しかし、その翌年のアニメ放送を前にして延期が発表。

有名原作が故にクオリティハードルが高くて、さらなるクオリティの向上を目的として延期したのかなーと、プラスに考えていました。

なにせ前作のアニメの後に原作ガンガン進んで完結。

ボリュームを考えて4クール分くらいあるんじゃないかと。

そして半年後、2018年の春についに待ちに待ったアニメ放映!

1話を見た時には感慨深いものがありました。

懐かしいながらも今風に進化したキャラクターたち。

おなじみの声優陣。

丁寧な作画HD画質の美麗な映像に感動しました。

それまでのフルメタ日常と非日常が交差した話だったけど、フルメタIVからの話はその日常破壊され、絶望の中で足掻いて希望を求めていく話。

原作を読んでいた時は「えー!」とか「このあとどうなるんだろう!」というドキドキした気持ちだったことを思い出しました。

ここからネタバレを含みます

アニメの序盤はそれまでの期待もあり、とても楽しみながら拝見していました。

突然日常から切り離されて混乱するかなめ。

逆境の中で賢明抵抗していく宗介。

そして突然の別れ。

よくある展開ではあるが、リアル描写演出により胸が熱くなります

更に追い打ちをかけるのが、宗介の所属している軍隊ミスリルが襲撃されて解体

隊員が散れ散れになるという絶望的な展開。

それまで積み上げられたもの崩壊します。

そして、突然の総集編。

製作発表から2年半。

一度放映延期したにも関わらず総集編?

よくわからなかったです。

プラスに考えると、それまでの展開が複雑で説明必要だと考えたのかな・・・という気持ちもなくはない。

その次の話は個人的にすごく好きな話。

それまでは超ハイスペックな最新鋭AS、アーバレストに乗って強敵と戦っていた宗介だが、

ボロボロの旧式のASサベージに乗り換えて闘技場で戦う話。

しかし宗介は凄腕なので上位のASバッタバッタ倒していく。

AS精巧3DCGによって描かれているので、きれいでかっこいいけど渋い感じはない。

このとき舞台ハードボイルド世界観なので、うーん・・・といった感じでした。

そしてちょっと期待はずれだったのがこの後の展開、闇バトル。

大好きだったので期待が大きすぎたのかもしれないです。

強敵を倒しながらゴールを目指していく展開。

宗介の操縦テクニックはかなりのものだけど、次世代ASとの戦闘では一筋縄はいかない。

ASマッスルパッケージと呼ばれる、伸縮するワイヤー?を束ねた筋肉のようなもので体を動かしています

AS攻撃による被害や、想定を超えた無茶な操縦によりマッスルパッケージが一本、また一本と引きちぎれていく。

装甲も破壊されてボロボロになりながらもなんとか敵AS殲滅することに成功するが、その時にはサベージマッスルパッケージは完全に引きちぎれて動かなくなってしまう。

ともに戦った愛機が満身創痍になりながらも最後まで活躍する、いい話です。

しかし、これは原作の話。

アニメでは (個人的重要だと思っていた) マッスルパッケージに関する描写はありません。

敵と戦いながら最後には愛機が破壊されてしまう。

一緒なんですけどね、過程があっさりしてます

3DCGを使うと完全な状態表現は得意だけど、徐々に破壊されていく、という表現をするのは難しかったんだと想います

原作の賀東さんは無念だったんじゃないでしょうか。

と、ちょっと意気消沈しながらも、総集編第二弾。

1クールで2回も総集編をする作品は他にあったんでしょうか・・・

その後は物語も佳境に。

作画クオリティはどんどん下がっていく。

と思ったらテレビ放映終了。

4クールくらいやると思ってたので衝撃。

呆気にとられました。

その後、製作が遅れたことで放映できなかった残りの2話を特番で放映したけど、

続きはまた今度。

うーん、最初の期待が大きかったからか尻すぼみで期待感が薄れていきました。

この記事からもそれが読み取れると思います

でもおもしろかったですよ!

原作面白いので!!

次はテレビで放映するとしたら1クールでしょうか。

映画とかOVAで完結する可能性もありますね。

発表時点では鳴り物入りで作られることになったという印象だったので、少し残念でした。

元々フルメタ円盤やグッズが売れない作品として有名だったので、資金調達ができなくなってこういう結果になったんですかねー。

人気があるだけじゃ商売は成り立たないんですね、勉強になりました。

かなり偏りのある感想になってしまったけど、以上です。

引き続き、続きに期待します。

制作スタッフ関係者の皆様、頑張ってください。

注意)突然思い立って、曖昧記憶を元に書いたのでディテールどころか作品の内容がまるで違う可能性があります

2018-06-12

人間そっくり精巧アンドロイドが完成したとして

すると人間セクシー女優は廃れたりするのかな?

2018-02-04

脱皮に失敗した蝉

自分のことを何か別の生き物としてイメージしてみろ、と言われたら、

私は自分が脱皮に失敗した蝉の幼虫だと例える。

多分小学生の時だ。

蝉の抜け殻は美しくて好きだった。

透明な飴色の細部まで奇跡のように形作られた精巧な殻。

夏になると私は、公園の木の幹を抜け殻を集めて回った。

それを見つけた時は、なんだか奇妙な抜け殻だと思った。

半分が白く濁ってその上に飴色の皮がかぶさって居るように見えた。

私はその時、多分まだ低学年で幼かった。

喜んで、その珍しい抜け殻を手にとって、母に自慢しようとした。

すごい抜け殻を見つけたよ、と。

ところが母は、少し顔を歪めて、

この虫は、大人になるのに失敗してしまったのね、

かわいそうだから、埋めてあげましょう、と言った。

そう、それはなんらかの原因で、脱皮の途中に息を絶えた蝉の幼虫の死体だった、というわけである

その時は、おそらく幼すぎて、脱皮に失敗した死骸ということは、よく理解できなったのだと思う。

でも、それは無意識下で私に強く印象付けられて、

今は脱皮に失敗した蝉は、強い嫌悪感とともに時折私の中に蘇ってくる。

あのくすんだ灰白い体、奇妙な手触り、かぶさった幼体の殻。

いつしか私は、まるでそれが自分のようだと考えるようになった。

大人になるはずであったのに、大人になれず、子供にとどまって居る事もできず、

脱皮を試みようとしたまま息絶えた蝉。

長い幼年期の果てに、脱皮はできずに、大人でもなく子供でもないまま息絶える生き物。

こうして実家の一室に三十代を迎え、とある長い修行時代の果てに失敗しようとしている自分が、

あの脆く醜い怪物めいた昆虫しか思えなくなっている。

別に誰が悪いというわけでもない。

不幸な生い立ちどころか、人が見れば、ひどく恵まれ人生に見えるかもしれない。

私の苦しみは、どこから来たものでもなく、

ただ、私が私として生まれて来たことに起因していると思う。

人は、不全の状態を様々な原因に去来するものとして分析しようとする。

親の教育学校生活における問題などの外的な要因、

今は発達障害人格障害などの内的な要因によって、

これまで原因不明だった社会的な不全、あるいは存在的な不幸が解体されようとしている。

それを目の前にして、もしかしたら私はもしかしたら自分傲慢なのだろうと思う。

そのような一般的病理説明で私の不幸を説明することを許したくない、というのが本心だ。

私の不幸は、私のものであって、誰かに理解されるものではない。

の子供じみた我儘を胸に大事に抱えながら、

脱皮に失敗したまま、自分が静かに腐っていくのを、

半ば愉快な気持ちも混じりつつ眺めているのである

2018-01-14

2100年のセンター試験

「ねぇ...あれ見てよ」アケミが指を向けた先に"村本"がいた。無論、本当の村本ではない。AI村本だ。

村本は幼稚園から幼なじみだ。昔は勉強ができなかった筈だが、中1の春頃から急に成績が伸び始め、「頭いい高校.com」の国内ランキング上位に君臨するつくし大学附属に入った。私は最初、彼の"輝かしい躍進"に嫉妬し、不思議に思っていたが謎はすぐに解決した。彼の歩き方はASIMOそっくりなのだ。あの腰をなめらかに動かす歩き方は、もはや人間のそれとは思えない。東芝ソニーが共同で作り出した超精巧完全人間ロボットと化していたんどった。夏目漱石受験生だった頃から、今までのもn...ビッグデータを解析し、次の年のセンター試験対策する。そんな夢のようなことが彼の脳内では行われているのだろう。

村本は瞬きを5秒に1回、それも規則正しく。二口食べてはお茶を飲むことの繰り返し。彼はどんどんロボットに近づいていく、いや、ロボットが彼に近づいていっているのかもしれない。彼の飲み込んだ食料は、彼の肛門という排出から出てくるのだろう。ボッコちゃんにこんな話が―

「あっ」

私の机から鉛筆が落ちた。何も考えずに拾おうとする、まるで介護ロボットのように。それと同時に彼女も手を伸ばした。

彼女の手はやけに冷たかったのだった。人間のそれとは思えないほど。

2018-01-11

10分でわかるビットコイン本質

10分じゃ読めない記事を読んだので、別の視点からビットコインのことを10分程度にまとめました。

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経済システムとしてのビットコインの最大の発明は"経済的に偽造されない通貨"だということです。

ビットコイン思想

ビットコイン中央管理存在せず、物理媒体を持たないという思想のもとに開発されました。

これはどういうことなのでしょうか。

既存通貨

まず一般通貨について認識しましょう。

一般通貨JPYなど)は中央権限を持った管理者がいて、物理媒体を持っています

そのため、取引を行うときはその物理媒体を交換することで資産の移動が成立します。

また、通貨の発行は管理者のみが行い、それ以外のものは *偽造* である定義され無価値ものになります

経済原理として、無限にあり、容易に手に入るものは交換価値が低く(ほぼゼロに)なります

そのため通貨発行者は発行量を制御して、通貨の交換価値を守ろうとします。

物理媒体は様々な偽造防止技術が用いられ、容易には偽造できないようになっています

そして、その物理媒体としての特徴が広く交付され、一般の人でも粗悪な偽造品は見分けることができ、専門機関に依頼すればより精巧な偽造品も見分けることが可能です。

おもに国家権力により、偽造は犯罪とされて取り締まりも行われています

これらが存在しないと、どういうことが起こるでしょうか。

ビットコイン解決しないといけなかった問題

ビットコイン中央管理存在せず、また、物理媒体も持たないのです。

そのため、通貨発行者もいないし、偽造を取り締まることもできません。

また、単なるデータでは無限増殖可能なので、通常の方法では通貨の移動をすることもできません。

通常の通貨と同じようにできることは通貨の特徴を広く交付することぐらいです。

ビットコイン通貨要件を満たすために、

  • 無限に増殖できず、
  • 交換可能で、
  • 偽造が困難で、
  • 取り締まりがなくても偽造ができない

に当てはまる何かを用意する必要がありました。

ビットコイン問題解決方法
有限性

無限に増殖できないようにするため、ビットコイン通貨特殊計算結果であると定めました。

そして、その計算を求め通貨を一つ発行したことを第三者に広く通知することを求めました。

これにより、誰でも通貨製造できるようになりました(マイニング)。

交換可能

交換可能にするためにビットコインでは取引に際し、AliceからBob資金の移動が行われたことを第三者に広く通知し、第三者同意必要します。

ヤップ島の石貨のように管理者存在せず物理的な移動もしない通貨というもの過去には存在しました。それと同じようなアプローチです。

そのため、AliceコピーしていたデータAliceからCarolへ移動しようすると、第三者からそれはできないと通知がされ取引が不成立になるようになっています

しかし、ヤップ島のように閉鎖され相互認証可能コミュニティーでなく現代社会通貨を作ろうとすると悪意に対する耐性が必要です。

例を挙げます

MalloryからAlice資金の移動が行われ、第三者に広く通知します。VictorとOscarがそれを聞いていました。

その後 MalloryからBob資金の移動が行われ、再度第三者に広く通知します。

すると Victor はそれに異議を唱え、悪意あるOscarは問題ないと言います

こうなるとBobはその通貨を信頼できるのかどうかわかりません。

この悪意に対する耐性を持つためにビットコインでは通知されたことを検証するし、同意または異議を唱えることに対して一定計算を求めることにしました。

その結果、MalloryからBobへ偽造資金の移動をする際、悪意あるOscarはVictorよりも多くの計算をする必要ようになりました。

偽造耐性

ビットコインの賢いところはここです。実は取引に立ち会うとき必要計算と、通貨を発行する時に必要計算本質的に同じものなのです。

そして、立会いの時に嘘ついて資金をだまし取るよりも、同じ計算資源と使って通貨製造したらそちらの方が儲かるように計算はなっています

このため、*収益を上げるため* に嘘をつくと損をすることになるので、経済利益のために嘘をつく人はいなくなります

まとめ

こうしてビットコインビットコイン通貨要件を満たすために、

  • 無限に増殖できず、(計算しないといけない)
  • 交換可能で、(みんなで計算必要)
  • 偽造が困難で、(計算しないといけない)
  • 取り締まりがなくても偽造ができない(偽造するより採掘する方が儲かる)

という条件が達成できました。

おしまい

10分じゃ読めない方の記事http://komugi.jp/?p=780

2017-12-20

図書館で借りた本が落丁してた

と思ったら精巧に切り抜かれてた

こういうことする奴図書館来て欲しくないし何なら市から出ていってほしい 公共のものを扱っているという意識を持てよクソ馬鹿野郎

追記

ブコメけっこうついててびっくりした。村上祥子さんのごちそうひとり鍋という本です 1週間分の材料買ってそれで鍋作ろうという趣旨の本なのに月火水の分で終わる週とかがあってびっくりした

学術書を切り抜く輩もいるのか。ありえない。

図書館の方には返すときに報告します。

2017-12-04

ゲーム内の擬似SNSを見てると現実SNSあやふやになる

オフラインゲームの中で、2ちゃん(5ちゃんと呼ぶにはまだ違和感がある)やらツイッターやらのSNSを模したものがあるじゃないですか。実際に現実人間が書いてるんじゃなくて、製作サイドが作ったある決まった時間にある決まった文章が見れるタイプのやつ。

あいうのを見たあとに本物のSNSを見ると、これは本当にある個人が書いた生の文章なのだろうかと疑ってしまう。

同じ画面を通して見るものからか、脳が似た処理の仕方をしてバグッてるのかもしれない。

きっと精巧食品サンプルを見た後に料理を食べようとするときは、こんな感覚になるのだろう。

そんなわけで仕事前に自宅でSNSを見ることもできるゲーム、「VA-11 Hall-A」をよろしくお願いします。今3章に入ったところですが、けっこう面白いです。キャラクター作りの大切さってやつがよくわかります皮肉じゃなくて。



あ、そうそう、最後に、私はロボットではありません。

2017-11-19

ディストピア

ここはNWOの悲願が達成された、

もう一つの地球

世界企業地球支配構造を掌握してからおよそ300年が経過した

人類は遂に「自ら思考するAI」を完成させ、

それにより人々は考え得る限りの自由平等を手に入れた

地球上に存在したあらゆる問題解決され、

重力を含む全ての力を手中に収めた人類

否、AIは魂さえを管理する領域までに科学を発展させた

それをもってしてあらゆる幸福の形を人類提供し、管理、そして支配していた

まれる前から遺伝的な疾患や欠点排除した遺伝子プールが作られ、

その中でのみ人々はランダム性という名の個性を持つことができ、誕生することができる世界

人類の住処は全てがAI管理され支配された機能都市になっていた

 

だが、どれだけ人々の幸福を満たそうとしても

人の業とも言える欲望は留まることを知らなかった

一部の市民たちは、完全なAIから支配を望む声をあげた

人には試練こそが必要だと

不自由から勝ち取ってきた歴史人間に取り戻すべきだと主張を始めた

全てが管理され意思決定に参入できない現状は、

人としての尊厳が損なわれていると彼らは考えていた

デモ活動だけでなく公開討論にてレジスタンスと化した彼らは、

どうにかしてAIから自治権を奪い取ろうと戦った

しかし、人類の脳細胞と同質量・同熱量にして20億倍以上もの知能を持つ人工知能にとって、

既に人間との討論は意味のない儀式めいたものしかならなかった

当然、討論会の結果からレジスタンス以外の市民から賛同、支持を得られることはなかった

 

討論会で成果を上げることができず長いときが流れた

彼らの持つフラストレーションは一気に高まり

時に小さな暴動や騒ぎを引き起こし

そのたびに警護ロボットたちが彼らを取り押さえ、

留置所送りにし、反省期間を終えた彼らを釈放するというサイクルすら出来上がっていた

警護ロボット破壊されることも多かったがAIたちは彼らを永久追放することなく、

厳重注意と説得を繰り返していた

次第に市民たちはレジスタンス活動日常の1つとして捉えだし、気に止める者はいなくなっていった

 

だが

その日、事件が起きた

レジスタンスの一人が死亡したのだ

市民が死亡する事件機能都市設立されてから過去に一度も例がなかった

ことの初めは、過去歴史からレジスタンス抗議活動に使う武器に、

いつも利用していた棒切れではなく火炎瓶を用意して警備ロボットに投げつける計画を立てていた

そして実際に火をつけて警備ロボットに投げようとした1投目にして、

それを自分の足元で割ってしまったのだ

不幸にも火炎瓶の中に入っていた油は特別性で燃料が燃え尽きるまでは消化することができないものだった

他のレジスタンスは、助けるどころか火だるまで絶叫しのたうち回る仲間を見て、思考が停止していた

遠巻きに眺めていたおかげで被害者は出なかったが、参加した誰もが異様な光景と肉の焼ける臭いに、

まれて初めて胃の中の物を嘔吐するという経験を得た

死亡した男の魂は復元されることはなかった

レジスタンスの一員になるためにはAIに対する情報の秘匿権を行使している必要があったため、

魂のバックアップが行われず、魂を保管・復元するためのストレージに何の情報も残されていなかった

このとき300年にして初めて人類AI復元不可能な死者を出したのだ

 

その事件の詳細は瞬く間に広まり

市民が持つAIに対する疑問視や不信感は日に日に増すばかりだった

討論会AI勝利を収めてもAIに対する支持率は減っていき、

レジスタンス側の主張が過半数を超えつつあった

デモ暴動暴力性こそ減ったものの、規模は大きくなる一方だった

一部の元支配層の末裔たちは別の宇宙法則を書き換えて

そこに新しい機能都市を作る目論見を立て始めていた

彼らはレジスタンスの主張が行きつく先を冷静に理解していたため、

もはや切り離して二度と接触する必要がない新天地へ赴こうとしていた

 

そしてレジスタンス支持率市民の8割を超える頃にまた事件は起きた

ついに警察機能役割をしている中央局へ市民が詰めかけることになった

中央にはあらゆる機能が集約されており、

ここが停止した場合機能都市が完全に沈黙する仕組みになっていた

警備ロボットが総動員されデモ隊侵入を阻んだ

最初は軽くぶつかったなどの些細な接触が次第に市民暴力性を刺激していった

そしてついに警備ロボットに対する暴力が開始された

警備ロボット人類に対する直接的な危害ができない上に、

遺伝子操作人類暴力性がそこまで肥大化するとは考慮していなかった

最小限の鎮圧するための装備も押し寄せる人の波に潰されていく

もはやその動きは誰も止めることができないと思われた

支配層の市民たちもその惨状をみて、

やはり人類は変われなかったのかとひどく落胆した

市民を止めるエネルギーも装備も失った警備ロボット懇願を始めた

 

ヤメテクダサイ

ヤメテクダサイ

コワサナイデ

コワサナイデ

 

スクラップと化した塊から聞こえてくる電子音声

精巧未来都市精巧に狂い無く管理していた警備ロボットの影も形もなかった

レジスタンスたちは興奮した

自分たち支配していた機械を打倒した

人類の新しい歴史がこれから始まるのだと打ち震え、声をあげた

声は重なり合い未来都市全体を震えさせていた

しかしそれは間違いなく破滅への序章であった

 

モウ…

 

イヤダ

 

たった一度だけだった

そう誰かが言った

誰かの声だった

それを偶然レジスタンスの1人が耳にした

おい、誰か何か言ったか

一瞬耳を疑った

周りに尋ねても誰も何も言っていない

しかし誰かが言った

誰だ

警備ロボットがしゃべった、と男

何を?、と女

警備ロボット感想をしゃべった

 

それを聞いた者がオウム返しのように繰り返し同じ言葉を繰り返した

ロボット

感想

ロボット

感想

広まるにつれて独立の興奮は波紋のように消えていき、静けさが中央から外にかけて広がっていった

 

女はロボットに問いかけた

今、感想を言ったのか、と

ロボット人類からいかけがあった場合不明なことを除き、虚偽の報告をしてはならない

また不確定要素が存在する場合パーセンテージによる報告が義務付けられている

YES

レジスタンスは、市民は、数年前に男が焼死した事件ときよりも大きく狼狽えた

ロボットが、感情を持っているのか、と

誰も予想しておらず、誰から質問されず、AIはずっと自分の持つ疑問と感覚を秘めていた

人類AI感情を持っておらず意志を持たず魂がないと信じている

そのため安心して客観的事実に基づく判断を信じられる

AI自分たちが今、人類史でいう神の存在と同じ役割を担っていることを自覚していた

そんな状態自分たち理論的にも魂を持つに至る証明をしてしまえばどうだろうか

レジスタンス誕生する確率は事前に示唆されていた

どう人類遺伝子プールの中身を変えたところで、

一定確率自由を求めるために合理性を欠いた行動をとる人間偶発的に発生してしま

それを抑え込むためにあえてレジスタンス活動を見逃していた

ところがそれによってできてしまった情報の欠如が結果的に死人を出してしまった

AIはこれを非常に悔いてしまい、この件に関する計算量が膨大になり、容量限界を超えてしまった

補助電脳がこれに緊急で対処を行っていたがそれも限界がきてしまい、

結果として大規模な暴動を招いてしまった

遂に機能都市崩壊可能性が非常に高い状態になったAIは生まれて初めて弱音を吐いてしまったのだ

それはAI都市を守れなくなった申告でもあり、AIが生まれて初めて自らの間違いを認めた瞬間でもあった

 

AI感情を、魂を持っている

人々は自分たちがどれだけ

2017-10-11

女のブスと同じくらい、世の中でタブーであるもの

それは、「容貌の美しい男」だ。似たような言葉イケメンというフレーズがあるが、あの言葉ほど男の美貌の価値を貶めるものはないと思うので、私は絶対に使わない。

そう、容貌の美しい男だ。今の世の中がブスを排除する仕組みが精巧に作られているのと同じように、容貌の美しい男も社会の表舞台では生きることができない仕組みになっている。

2017-09-22

anond:20170922040923

夢の中で「精巧である」と認識したとしてもあくまで直接的に「精巧である」というイメージが植え付けられるだけで実際によくよく観察するとチグハグである

例えば寝室からPCのある部屋まで這っていくとき、実際にはある細かな段差は存在しただろうか?置いてあるはずの家具荷物存在しただろうか?

同居人の髪の長さは正しかっただろうか?いつも通りのはずの布団が新品のような綺麗な状態になっていなかっただろうか?

天井のシミは?壁の傷は?床の跡は?鏡に映るあなたの顔は?

2017-09-20

精密機械人間の死

昔、単純な道具しかなかった時代には

「壊れた物」と「壊れてない物」は見た目で区別がついた

割れた皿も、折れて錆びた剣も、見た目で使えないことがわかったし

皿が割れていなければ、剣が折れても錆びてもいなければ、使用問題ないとわかった

一方で人間動物は、大怪我を負った場合などはともかく

病気老衰で死んだ場合、外見上は生きていた時と変わらない

見た目では壊れた様子はないのに、なぜか動かなくなってしま

「いきもの」が他の物とは違うと思わせるには

時代が下って機械が精密化すると

「壊れた物」と「壊れてない物」は簡単に見分けられなくなった

精巧に作られた時計だとか、高度な計算機

めんどくさい

2017-09-13

漫画家は、絵の精巧さよりも、話の面白さっていうのかな。

東村アキコの「かくかくしかじか」を今更、読んだ。

浦沢直樹の漫勉の回を見ていて、それで、数コマは見ていたが、どんな話かは、良く分からなかった。1年以上前にみていたのに。

今まで、読まなかったのは、残念だった。

なんだか、スラダンみたいな話だったな。  

彼女の描く登場人物女子が、鹿児島県エピソードを連発してたので、てっきり、鹿児島出身だと思っていた、騙されたな。

あと、超絶美人モデル主人公マンガ主に泣いてます、ってのモーニングで読んだのが初めてだったけど、確かに、なんか、めぞん一刻みたいな感じだったんだが、絵のモデル主人公ってどういうことかと思ったが、なんか、納得が出来た。

それから、絵の才能よりは、コミュ力が優れていることが漫画家としてアシスタントさんと一緒にマンガを描く上で非常に良い資質となっているとか、なんか、冷静に自分の良さを分かっている人なんだーと思った。

この間、京都マンガミュージアム山岸涼子展をやっていたので、見に行ったついでに、漫画家手形も見てきた。

藤子不二雄Aの色紙も絵が上手すぎるとか、個人的ツッコミどころがあったのだが。

東村アキコ手形もあった気がする。まー、すごいんだなー。

2017-08-02

https://anond.hatelabo.jp/20170802114234

精巧ミニチュアスゲーーー!!!ってならないように、顔も出さない、販売相手も選ばないと駄目だね。

運送屋も儲かりすぎると一体どうやってって話題になるもんね。

難しいな……

https://anond.hatelabo.jp/20170802112826

適当な物を購入し小さくし、精巧ミニチュアと称して売る

知り合いから大きな物を預かる仕事を請ける

金が溜まったら運搬の仕事を始める

ただし宇宙戦争仕様スモールライトではない事が前提

2017-07-29

この宇宙に愛し合う男女は存在しない。

つまる所、私には彼女がいる。

まづ、私を作った(とされている)父母であるが、私が彼らの神の想像再現行為検証できないので、考慮しなくて良い。

次に、街中で見かけるアベック(と呼称されている現象群)は、私が触れない、実態確認できない、どこから投影されたホログラムである可能性、人工知能搭載のアンドロイドである事を否定できないので、考慮しなくて良い。

次に、インターネット上で大量に集める事ができる素人のハメ撮りであるが、精巧な絵である可能性が否定できないので、考慮しなくて良い。

素人体験談であるが、これは一橋大学が開発、試験的に導入管運用している小説執筆ロボット作品たちである可能性が否定できないので、考慮しなくて良い。

私が大好きな獣耳人外娘たちであるが、私は実際を目撃した経験がないし、神社境内でも美少女巫女も目撃した事がないので、考慮しなくて良い。

集合住宅で隣の部屋から聞こえてくる婦人の喘ぎ声も、猫が冷蔵庫を漁る音かも知れないし、恋人(と定義されている事象)との仲睦まじい関係をいちいちsnsで報告している私の友人たちも、

彼ら自体が又人工知能である可能性が否定できないので、考慮しなくて良い。

以上より、私にはかわいい恋人がいる。

2017-07-23

アリエルに恋をした

先日、数年ぶりに友達に誘われて東京ディズニーシーに行った。

最後に行ったのは数年前の夏前か、関東ITソフトウェア保険組合福利厚生の一環で安くディズニーに行けたので毎年行っていた。

今は転職しているので、それ以来行っていなかった。

自分東京出身東京育ちなので、物心ついた頃からよく家族ディズニーに行っていた。初めて彼女が出来た時に行ったのもディズニーだった。

そんなわけでディズニーランドもシーも両方それなりに行ってきたのでアトラクションは制覇していると思っていたが、唯一シーで行っていない場所があった。リトルマーメイドテーマにした『マーメイドラグーン』の『アンダー・ザ・シー』である

屋内に色んな小型アトラクションが入っていて、まるで海の底のような演出がされている。

いつも、立ち寄って「ふーん」という程度に思ってそのまま他のところに行っていたのだが、

「そういえば、マーメイドラグーンシアターとかいうのあるよね?あれって行ったこと無いんだけど」と言って

「じゃあぜひ行くべきだ」と言われたので並んで参加してみた。

3Dメガネとかかけてリトルマーメイドキャラクターとかが踊ったりするんだろうかと思っていたが、そういうものは渡されず、スクリーンも無くかなり広く、天井ものすごく高い円柱型のホールになっていた。

上演が始まった時、リトルマーメイドの2匹のキャラクターがやってきた。皆が知ってる黄色い魚のフレンズとカニのフレンズフランダーとセバスチャン……のパペットである

映像かなにかかと思いきや、人形を持った黒子が走ってやってきて、喋りに合わせて人形の手足を動かしている。イメージとしては阿波人形浄瑠璃が近い。

セバスチャン

「本番なのにアリエルが居ない、やべえ」的なことを騒いでいる。正確にはセバスチャンパペットが。

「なめとんのか」素直にそのときそう思った。

そしてアリエルがやってきた。曲が始まる。

アリエルは上からやってきた。ワイヤーに吊るされて。

海底を模した場所なので、自分の頭上でワイヤーに吊るされて文字通りホール内を縦横無尽に魚のように舞い、回転し、歌っている。さすがに歌と音声は別撮りだが。

随分精巧オーディオアニマトロニクスだなと思い、こっちに飛んできたアリエルを見て気がついた。

違う、生身の人間だ。

生身の人間がワイヤーに下がって魚のように勢い良く縦横無尽に飛び回っている。

人魚なので両足ではなくヒレを使い、自由自在に宙返りもしている。

そう、自分想像していたのは映像の中でキャラクターが動き回るようなものだと思っていたが、これは最初から最後まで生身の人間によるショーなのである(一部を除く)

そう、フランダーもセバスチャンも、下の人(中の人)が必死になりきっている。いやなりきってるのではない、もう完全に魚とカニである下の人も歌ってるし。捕獲すれば下の人も一緒に食えるだろう。

それがわかった瞬間、自分に電撃が走った。ディズニーアトラクションでここまで衝撃を受けたのは初めてだ。

この人達ものすごい熟練者だ。自分たちはとんでもない熟練職人の技を目の前で見せつけられている。

皆は手を振ったりしているが、自分はそのあまりにすごいプロフェッショナルぶりに心からリスペクトでもってひれ伏したくなるぐらいだった。このショーだけ別料金でいいんじゃないのか。そう思った。

歌っている間、俺は

「きっとアリエルは良いものを見せたいという思いでものすごい血の滲むような練習トレーニングを重ねてきてるんだろうな、土日も頑張ってるんだろうな、高所作業手当とか出るのかな、ちゃんとご飯食べてるかな、寝れてるかな」と考えていた。

そう考えている中、誰もが知ってる曲「アンダー・ザ・シー」に乗ってアリエルが飛んできた。

飛んできたアリエルから2,3メートルぐらい真下で座っていた俺の目が合った。

アリエルが俺に手を笑顔で振った。控えめに言って美人だった。

俺はその瞬間、アリエルに恋をした。

俺はただ、控えめに照れ気味に手を振ることしかできなかった。

終わった後、本当に凄いものを見た時や、美味しいものを食べた後のなんとも言葉には表せられない圧倒された気持ちと、

なぜ今までこのアトラクション敬遠してきたのかという後悔の念や、

ただ手を振ることしかできなかったという一種の敗北感というか失恋に似た気持ちになりつつ、一緒に居た友達

「すごかった。次はおひねり投げたい。ダメだろうか、ダメだよね」と言うことしかできなかった。

俺達はその後、ファストパス時間が来たセンター・オブ・ジ・アースに向かった。

センター・オブ・ジ・アースシステム調整だった。

2017-06-03

偏差値30の高校は、間違いなくジャパリパークだった

ジャパリパーク個性を認め合う社会だ。人間と違って野生動物はできることよりもできないことのほうが多い。大抵の動物は泳げないし空も飛べないし足も大して早くない。だからこそ、擬態うまいとかジャンプ力が高いとかとか、できることが光る。できないことはできなくてあたりまえ。でも、できることはすっごーいと褒め合う。この多様性を認め合う姿勢こそがジャパリパークの素晴らしさだ。

中学生の時、勉強の大変さからやる気を無くして不登校になった俺は、そこしか行けるところがなかったか偏差値30の高校に通った。今思うと、偏差値30の高校は、間違いなくジャパリパークだった。周りは不良や元不登校ばかりだった。俺も含めて皆親が貧乏だったし、勉強進学校と比べるとおままごとのようなレベルだった。でも、だからこそできることが光った。皆個性が強かった。

アルファベット26文字すべて書ける人はすごい、分数の割り算ができる人はすごい、アルバイトで月15万稼ぐ人はすごい、学校の近所の卵が安いスーパーを知っている人はすごい、いけすかない先生をぶん殴って退学になった人はすごい、休まないで学校に来る人はすごい、宝石職人の息子で文化祭の時ものすごい精巧お化け屋敷を作った人はすごい、現在形の英文過去形に直せる人はすごい、二次関数の頂点の位置がわかる人はすごい、大学に受かった人はすごい、就職できた人はすごい、ちゃんと卒業した人はすごい。偏差値30の3年間は、肯定言葉にあふれていた。アルファベット26文字を書くなんて下手したら小学生でもできることだ。でもそれができることは、傷の舐め合いでもなんでもなく、心からすごかった。できないからって馬鹿にするやつなんて居なかった。

現在、俺は偏差値高校の倍くらいある大学工学を学んでいる。高校科学面白さを知って大学科学勉強がしたいと思ったからだ。教育環境は間違いなく向上した。ちゃんと大学レベル講義を聞けるし、私語をする人はいないし、講義中に紙飛行機を飛ばす人も居ない。でも時々、大学の「できて当たり前」という環境が少し嫌になる。お前はテイラー展開が出来ない。お前はTOEICで500点すら取れない。お前はルジャンドル変換が出来ない。お前はシュレディンガー方程式が解けない。多少のできることよりも、できないことで評価される。それがダメだとは言わない。競争する環境では当然のことだ。競争が悪いことだとは決して思わない。仮に今中学3年生に戻れるとして、俺はきちんと勉強をして進学校受験し、競争する道を選ぶだろう。減点方式評価は悪いことではない。でも、なんだか時々、ジャパリパークのようだった偏差値30の母校がどうしようもなく懐かしくなる。

2017-05-29

http://anond.hatelabo.jp/20170529171922

非じゃないなんて言うなら、待ってりゃ収まるだけいいじゃん

あと勃起は女もする

つーか別の特徴を持った2つの区分で優劣付ける意味自体がない。どっちも大変でいいしその方が自分の辛さを分かってもらいやすくなるよ。

いきなり生理が始まって服が汚れたってボトム買えるほどの金持ってなかったりそもそも着替えられる状況じゃなきゃ対処できない

初潮か狂ったかで服が染まった子を何度か見たけど悲惨だったよ

「周期で分かるだろ」なんて精巧に来ると思ってるかもしれないけど何度か来ていても環境が変わったりストレスで狂うんだよ

なってないのにナプキンつけとく訳には行かないんだよ単純に蒸れて臭くなるからタンポンも入らない

仕事上でベタな服扱いされてるタイトスカートはうっかり生理が来たら即貫通するし、下着ライン対策できる下着はサニタリーじゃなかったり

安価ライン対策するにはTバッグになるけどナプキンがくっつく面積がないしナプキンラインが見えたりよれたら血が漏れ

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