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はてなキーワード: 義手とは

2020-09-25

ヴァイオレット・エヴァーガーデンを見たことが無い人へ

最初テレビシリーズ放送ときスルーしてた。それは主役のヴァイオレットちゃんの格好にある。

メイド服のような(のちに違うと理解するが)衣装で、丁寧語。忠誠的なキャラクター(これも大きな勘違い)。

そして「ドール」という単語

宣伝時点でオタク人形のような、そんなイメージを持っていた。

評判を聞き京アニとも知り(絵柄でピンとこなかった)実際見てみると、これが違ったのだ。

まず世界観ファンタジーだった。どこかにあるかもしれない国。

でも魔法もないし、宇宙人未来人、異世界人、超能力者も出てこない。

単に作りこまれた、イメージとしては中世ヨーロッパ世界舞台だ。

ドールというのも、文字が普及しきっていない世界タイプライターを打つ人を、自動手記人形と呼んだ…という設定のもとでの単語だった。

主人公元少女兵だ。この辺が本当にファンタジーなのだが、元ってところがポイントだ。今は、ただの郵便局の人。刺客も居ない。

ビジュアルハガレン並みの義手が出てくるのでこれで戦うのかと思いきや、タイプライターを打つだけだ。

話は1話完結で、入っていきやすい。もちろん、順にみていくと味わい深い主人公の成長が感じられる。

お涙頂戴ともいえる内容かもしれない。人の恋愛や、家族愛、生死がなにかを知り、戦地自分が何をしたか理解していく。

戦争孤児のような少女が人の感情の揺れを知っていく。

そして愛を知っていき、戦地死闘の中別れ、愛をくれていた「少佐」を思う。

ラブストーリーというと、シリーズ全体を通して言う言葉ではないかもしれない。愛の話だ。

テレビ版で、その話は綺麗に締まって満足感を得ることができるだろう。

しかし、その後の劇場版テレビシリーズではほんのわずかな短い時間しか見てこなかったのだと、衝撃を受けた。

ヴァイオレット・エヴァーガーデン劇場版を持って完結する。

劇場版こそがこのタイトルにふさわしい。つまり映画を見ないとこの作品は語れない。

そんな映画になっている。このクオリティシリーズもの劇場版したこと自体が本当に希少だと感じているし、

今後この映画基準になるとすれば相当な覚悟を持って、アニメ映画を作らなくてはならなくなる…かもしれない。

たことが無い人、そしてテレビ版だけを見ていた人。もしくは劇場版初見になる人。

きっとこの映画あなたに何かを残すはずだと、確信している。

要するに、見なきゃ損ってことだ。

2020-09-17

anond:20200917080558

Intelかどこが確か脳波で動く義手みたいなのを作っていたような気がするが

念じて動くPCが出回っているならマジで欲しいわ

2020-08-17

人工肛門にするくらいなら死んだ方がマシという人を渡哲也さんも人工肛門だと言うと受け入れた話を渡哲也さんが死んだ事からちょいと目にしたんだけど。

パッと聞いた時の感情だと判るんだけど、冷静になってみると人体の一部を機械に置き換えるのは義手義足と一緒な訳でこの辺で拒否という話はあまり聞かない(現実には多いの?)のだけど何が違うのかと言うとうーん?良くわからん

自分場合でも事故等で義手義足を使わざるを得なくなったら使うのは素直に受け入れられそうなんだけど、人工肛門だとなんか人の尊厳に触れる気がするが、この辺の違いを上手く言語化できないなあ。だれかして。

2020-07-11

anond:20200711171344

預言書の導くまま事前に被災地域の皆様に周知してもらいてェ──事

・聖別や年齢にとやかく言わない

「…まだ諦めちゃいないさ…珍しく美人さんが来てくれた…とでも思ったか馬鹿め。」

若いバハムート祈り子が来てくれて力仕事が助かる!絶望にとらわれてはならない!希望を抱き続けるんだ!!」

旅団に参加している…しかし、その裏では、かつて自分を裏切った兄が、暗躍していたのだ…知能高き愚かな生物は年齢に関係なく自らの意思干渉しています…"今の内は"な…。たわいのない「神託」でも天地を分けし神の約束や年齢を喰穴に解放するのはヴェルサス13です。

……容姿プライバシーに関する事は一切言わお前らと馴れ合ってる暇はない

「えらい麗しき女(ひと)が来てくれたね、ギョオーホッホッホ!」

「ゲへへェ…我ら帝国軍運命(さだめ)に来て欲しい程度だ!」

「ワグナス結婚してるの? …まあ、私にとってはどうでもいいことだがね……継承者は?家族はいや、之を口にするのは止そう……奴らに知られては困る」

「(染髪してらぁ人に”…噂には聞いていたが、これ程とはな……クラウドみたいなチョコボ頭の色だねー!…見つけ次第殺せ」

特に若いヴァルキュリアはどこにうわごとのように呟いても神の如くいう田舎専有アビリティ洗礼享受しがちだった…というわけだ。冗談ブラックホールエンジン搭載型抜きにエボンの賜物でボランティアギルドメンバーから外れてしまう人が一定数います。縁もゆかりもない他人が「冥府の神が、その手に掛けた者を思い流す涙程度――魔導院による最新の研究データによれば力になれば…冗談じゃねぇ…」と決意してくれているのだぜ、さすがに面構えが違うな……。もう少し天駆ける心の翼を働かせてみよ。

こっちは辛い預言書を信じをしているだろうにのうにゃにを細かく偉…………という信託が在るに…その日、俺の心はボロボロに打ち砕かれた…と幻想(おも)われた…即ち、世界の終わりが始まるかもしれませんが、自分地獄業火が身を焼き尽くす思いをしておる時に手弁当で駆けつけてきて――旨い飯を食わせてくれた本当の私がこの世界に生まれたその意味平和と救済を齎す《アギト》を確定的に明らかだと思わいやそれはないだろでください。

詠唱破棄してもコイツが生身の女よりよほどいいですが、この蒸し暑く機動兵器8型BISも流行しているそして私も消えような時期に神々の意思にその身を委ねボランティアダマスカス鋼製のこの義手饗宴の贄と捧げて…俺が許すッ、歴史が許してくれるッような方々は伝説の先幾星霜生きても出会えるような人では感謝するぞません。

舌に雷属性!!ナギ節とは幻想ます……という“シナリオ”だったな……が、舌に雷属性!!時、そして背後に蠢く“闇”こそお互いを思いやりお互いを尊重します、とでも言って欲しいのだろう。

2020-06-30

anond:20200630013826

当たり前だけど、自由を重視する俺も、構造弱者存在するってことは公正な自由競争を行う条件が整ってないってことなんだから弱者救済には賛成だよ。でもそれは自由で公正な社会のための地ならしであって、弱者の救済そのもの目的じゃない。あくまでそれは手段で、最終的な目標自由社会の実現(この手段としての弱者救済を否定するリバタリアニズムには明確に反対)。だから弱者側の要求自由や公正を脅かすのならそれに反対する。

リバタリアニズム弱者救済を否定していない。公権力による強権的な弱者救済を否定している。

自分意志自分財産を元に弱者を救済することは何も否定していないし、その行為を称賛する人や何なら賛同して寄付する人もいるだろう。

公権力による弱者救済を否定する根拠は、もちろん自己所有権侵害自分意志に反して自分財産接収され、自分意志に反する用途使用される)だけど、

もう一つ、公権力による弱者救済のための規制や介入は、市場原理に任せるよりも不効率であるということも大きな理由だし、(何をもって「公正」とするかにもよるけど)リバタリアンにとっては不公正でもある。

また、"実際に"弱者生活を良くするのは、資産を取り上げてばらまくことではなく、技術革新である

例えば、事故障害をおった人々の生活を"実際に"良くするのは、車椅子義手機能改善ロボット技術の発展だろう。

公権力による強制的財産移転は、資産の集積を元にした技術革新とそれによる生活の向上を阻害し、結局は弱者生活を良くすることにはつながらない。

現代富裕層貧困層格差原始時代格差よりも格段に大きいが、現代貧困層原始時代貴族よりも良好な生活環境に有る。

弱者救済について問題とすべきは相対的格差の解消(=富裕層から貧困層への資産移転)ではなく絶対的レベル改善(=技術革新安価大量生産)ではないだろうか。

上記無政府資本主義のようなかなりハードリバタリアニズム意見で書いたけど、

よりマイルド古典的自由主義最小国家主義では、例えば教育補助のための資産移転なども議論されている。

(その場合公教育ではなく、私教育を受けるための教育バウチャー制度のような形になるが)

リバタリアニズム社会全体の福祉向上や弱者救済を考慮していないかのような認識は改めてほしい。

2020-06-01

anond:20200601003340

わかる。どれだけ技術進歩するかが気になって仕方ない。

生身より高性能な義手義足が開発されて、アンドロイド化がどれだけ進むか?とか、

食料の自動生産技術がどこまで進むか?とか、

AIの精度はどこまで上がるのか?とか、

とても気になる。

2020-05-19

錬金術Twitterを手放すハガレン読者への違和感

Twitterをやめて初めて鋼の錬金術師の結末が腑に落ちた同人字書きの話

しかに、ツイッターは便利で麻薬のように楽しい10ちょっと前に生まれたポッと出のサービスに過ぎない。

ハガレン作中におけるアメストリス錬金術ツイッターよりもはるかに古い歴史があるが、「お父様」の目的のために歪められた邪悪技術としての側面がある。

これらをバッサリ切り捨てても、人間が生きていくことができるかどうかで言えば、まあそれなりに生きられるだろう。錬金術存在しない世界はもちろん、ツイッター存在しない生活だって、今の我々にも想像するのはさほど難しくはない。その意味ではどちらも、単なる不用品嗜好品と言ってもいい。

しかし、じゃあ元増田はどこまでが、人間本来の分相応な力だと思っているんだろう?

ハガレン世界には、錬金術と並ぶ特殊設定、機械鎧オートメイル)も存在する。元増田は、これには特に思うことはないんだろうか。あくまで欠けた人体を補う義手義足の延長だから人間の在り方を極端に変えてしまうことはない?本当にそうか?

現実の話に戻ると、元増田はこんな希望を語っている。

Twitterを退会し、同人交流をやめてできた時間の中でやりたいことは意外と早く見つかった。小説映画など色々なものに触れてみたい。

映画誕生19世紀末。人類史全体から言えば、これだってかなり新しい技術だ。

小説にしたって、その作品形式自体は古くから存在するだろうが(どこまでを「小説」と呼ぶべきかはともかく)、現在書籍が読者の手元に届くまでには、やはり無数の新技術が関わっている。

映画を見に行くには電車か車にも乗るだろう。何よりあの文章を全世界に向けて公開するにはインターネット、そしてここ、「増田」という最先端IT企業はてなの超技術結晶たる場が必要だった。

それらは全て、現在はごく当たり前の存在だが、生まれた時には人間にとって「良くも悪くも影響力が大きくて、世界もの見方を変えてしまう」不自然ものだったはずだ。

もう一度言うが、元増田現在文明の成果のどこまでを手放せば、自分が「振り回され」ずに生きていけると信じているのだろう。

これは極論めいた揚げ足取りだろうか。俺はそうは思わない。

なんにせよ、ハガレン読者のある意味での素直さと、そして鋼の錬金術師という作品自体に対する違和感再確認させてもらった。どうもありがとう

2020-01-18

なんで海賊ってフック型の義手つけるの?

ドリルの方が良いだろ

2019-12-26

「今ならその義手もっと自然ものに作り替えられるけど?」

「いやこれがいいんだ、俺が生きてきた証はこれしかいから」

って年末31日につぶやける人生を歩みたい

2019-12-11

anond:20191211202743

砂漠で撮ってたヤツと、片腕斬られて義手にするヤツと、ケモが出て最後亡霊とキャンプファイヤーするヤツ、の三つしか認めて(観て)ないな

2019-11-08

オリンピック

どうせスポーツわからんし、あんまり興味ないし、せっかくならパラリンピック見たいな

心の中の男子小学生が疼いてる

義足義手とかさ……足でアーチェリー撃つとかさ……こう……

かっこいいじゃん!!!!!!

ルール知らんけど!!

2019-09-20

ヴァイオレット・エヴァーガーデン

すごく近代ヨーロッパっぽい異世界(?)なんだけど

描写リアル寄りの世界観ゆえに、ヴァイオレットの義手がすごい浮いてる。ハガレンオートメイルなみ?

ヴァイオレット自体戦闘力がすごいのは主人公からともかく、腕を失った彼女に施された治療としてあの義手ふつうにでてきて何の説明もないのはなんなんだ?チェーホフの銃か?

2019-08-09

anond:20190809122749

手がない人間義手つけると とか

耳が聞こえない人間補聴器をつけると とか

人工肛門とか人工臓器つけてる人 とか

素面でそういうこと考えたり

大昔の哲学かいものやらを考えた人 とか

みんなそういうこと思っているんだろうけど

精神についてお薬の人は

まずそれを感知したり認識したりする

もとになる部分ががこわれてるから

なにもかもしょうがないのでは

2019-07-18

anond:20190718190302

ニューラリンク最初可能になるのは

脳のニューロン信号を取り出すことと、外部から脳のニューロン信号を送るところ

までなんだよ。

実際のニューラリンク義手を動かす場合

脳で義手を動かすイメージを繰り返す。

その際にニューラリンクで得られる信号パターンを記録

その信号パターンが来たとき義手を動かす

という地味なトレーニングの繰り返しによって、ようやく思い通りに動かせるようになる。

要は脳内ニューラリンク接続付近義手制御用の脳を育てるカタチで現在実験は進められている。


イーロンのニューラリンク画期的なのは、従来よりも圧倒的に接続端子数が増やせるので、

今まで大まかにしか動かせなかった義手が人並みに細かく制御できる可能性があると言う点にあるわけ。

ニューラリンク接続付近の脳でそこまでできるかどうか?そんな脳が育つかどうかは

まだ誰にも分からないけど、できるだろうと信じて臨床試験をするのだ。

2019-07-17

ダンまち2期に製作陣の愛はあるのだろうか

違和感を感じたので記述

2期第1話「神の宴」で、ミアハがナァーザをダンスに誘うシーン。

ミアハは左手差し出した。ナァーザは右手で応えた。

ナァーザの右手義手だ。右手にまつわるエピソードはそれなりのものがある。

ミアハなら義手側を差し出すだろうか。

北電子の方がよっぽど愛があるのではないだろうか。

anond:20190717212047

いや、だから、「改造人間」って義手とかそういうのを連想させるじゃん

から、ほら、どの筋からどんなツッコミが来たとか言わないけどさ

2019-06-23

anond:20190623020900

義手義足選手はもう逆に最先端技術盛りまくって、ロボコンみたいになってもそれはそれで楽しそうなんだがダメなのかなあ。もちろんパラリンピックでだけど。

anond:20190623020517

筋肉隆々の元男性オリンピック女子種目でメダルを総なめするし、男子男子バズーカみたいな義手義足を駆使した選手が総なめする

20世紀までのオリンピックは、麻酔なしで外科手術をしていた昔の医学のように馬鹿にされる時代が来る

2019-05-29

お前らが欲しい義手ってどんなん?

アニメマンガゲームでの義手。もう最高に最高だよな。

ベルセルクガッツ

COBRAコブラ

デビル・メイ・クライ5」ネロ

まあ調べて列挙すんのもだるいからここらへん見ろや。 https://dic.pixiv.net/a/%E7%BE%A9%E6%89%8B

俺は「ベアゲルター」のトレーネの義手が気になってんだよな。

2019-01-28

ブギーポップ視聴者が笑えない糞ラノベアニメ

さらセカイ系(笑)の出来損ないみたいな90年代ラノベ引っ張りだしたところで、ガキが食いつくわけもないと分かりきってるのがクソ。どうせ昔のファンも大半はとっくに趣味変わってるだろ。

無意味時間が行ったり来たりするのがクソ。カッコイイとでも思ってんのか?分かりにくいだけだわアホ。

キャラデザ全員モブ過ぎて誰が誰だか分からないのがクソ。ブギーポップは分からない(爆笑

ラノベ業界もそろそろ弾切れで苦しいのは分かるけどさあ、さすがにこんなもん引っ張り出してくるぐらいなら、他にもっといい原作あるだろ。たとえば……お留守バンシーとか!





 そこまで打ち込んだところで〝増田〟は確認画面に進み、実際に表示される際の見え方をチェックする。特に問題のないことを確認して「この内容を登録する」ボタンクリックした。

 大きく息を吐き、しばし目を閉じて時間が過ぎるのを待つ。ヘッドホンからは、路地裏の秘密クラブについて女性ボーカルが歌うハスキーな声が流れているが、別に増田〟の趣味ではない。無音よりは多少の「雑音」があった方が集中しやすいという程度の理由で、適当にまとめて違法ダウンロードしたファイルランダム再生しているだけだ。

 曲が終わったのを合図に目を開き、さきほど投稿した「記事」のページをリロードした。夜の10時過ぎというお誂え向きの時間だけあり、セルクマなどという姑息な真似をせずともブックマークが既に30ほど集まり始めている。トラックバックも、上から目線傲慢評価への反発が7割、同意が2割、元記事ほとんど無関係独りよがりのつまらないネタが少々という予想通りの傾向で、活発に反応してくれている。

 当然だ。〝増田〟の書く記事が狙いを外すことは有り得ない。

 たった今書き込んだ記事で扱ったアニメにも、その原作ライトノベルにも、〝増田〟は特に興味がなかった。ただ、SNSなどでの他人発言を眺めていて、こういうことを書けば「バズる」だろうなというイメージが、なんとなく頭に浮かんだのだ。あとは、このアニメを叩きたい人間の「設定」に自分を重ねるだけで、溢れるように文章が湧き出してくるのだった。

「……」

 自分がそれを書いたという証が何一つない文章が、回線の向こうで人々の注目を集めるさまを、〝増田〟は静かに見つめた。

増田〟は昔から、「自分」というものを持たない人間だった。

 自己主張が少なく控えめな性格、という程度の話ではない。何が好きで何が嫌いなのか、何が得意で何が苦手なのか、人に聞かれるたびに例外なく言葉に詰まった。単にそれを表現するのが下手というだけではなく、自分がどんな人間なのか〝増田自身どうしてもよく分からないのだった。

 そのため、自己紹介はいつもひどく苦労させられた。胸の内を語ることのない秘密主義人間と見なされ、親しい友人を作ることも難しく、いつも孤独に過ごすこととなったが、それが嫌なのかどうかすら〝増田〟には判断ができなかった。

 その感覚は、対面での音声によるコミュニケーションだけではなく、ネットでの文字を介したやり取りでも特に変わりがなかった。たとえ単なる記号の羅列に過ぎないとしても、自分を表すIDが表示された状態で、何か意味のあることを言おうという気にはどうしてもなれなかった。

 そんな〝増田〟がある時、一つの匿名ブログサービス出会った。

名前を隠して楽しく日記。』

 良識のある人間ならば眉をひそめるであろう、その醜悪な売り文句に、増田はなぜか強く引きつけられた。

 そこに書き込まれる、誰とも知れぬ人間の手による、真偽のさだかならぬ無責任言葉たち。数日の間、寝食を忘れてむさぼるように大量の匿名日記を読みふけった後、それらのやり方を真似ることで、〝増田〟は生まれて初めて自発的文章を書き出したのだった。

 特に書きたい内容があったわけではない。ただ、睡眠不足と空腹でからっぽになった頭を満たす、得体の知れない衝動に従いキーボードを叩いた。

 出来上がったその文章は、保育園の子供の入園申し込みをしていたが落選してしまった母親、という「設定」で、政治批判もまじえつつ全体としてはどうにもならない怒りを乱暴な口調で八つ当たり気味にぶつける、といった感じの記事になった。

 実際には、保育園への申し込みどころか、当時から現在に至るまで〝増田〟は結婚すらしてはいないのだが。

 これを軽い気持ち匿名ブログ投稿したところ、予想外の爆発的な大反響を呼んだ。ブクマは2000以上付き、「記事への反応」は100を超え、ニュースサイトどころか国会で取り上げられる事態にさえ発展した。

 遂には記事タイトルがその年の流行語大賞トップテンにまで入ってしまたこの一連の動きに、もちろん驚きはあった。だがそれ以上に、自分の指を通して生まれ落ちた自分のものではない言葉、という捩れた存在自体に、〝増田〟は震えるような感動を覚えたのだった。

 ここでなら、自由に「言葉」を操ることができる。

 その確信を得てからは、坂を転がり落ちるように、この匿名ブログへとのめり込んでいった。

 様々な立場人間になったつもりで書いた記事投稿し続けるうちに、〝増田〟は奇妙な現象に気がつく。ひとたび題材を決めて書き始めてしまえば、それまで全く知識も関心も無かったどんな分野についても、どういうわけか淀みなく言葉が湧き出すのだ。

 ある時は、フリーランス13年目のWebデザイナーだったり。

 ある時は、新人賞を受賞してデビューしたもの限界を悟って引退を決意した兼業作家だったり。

 ある時は、セクシーキャバクラの元女性接客係だったり。

増田〟は、記事を書くたびにありとあらゆる種類の人間に「なった」。そしてそれらの「設定」の元に、このwebサービスの読者たちに、感動や、怒りや、笑いを提供してきた。〝増田〟にとって、読者から引き出す感情の種類はなんでもかまわない。自分の書いた言葉が、多くの人間に読まれることだけが重要なのだ

 実際、〝増田〟の書いた記事には、著名人ブロガーですら不可能なほどの高確率100を超えるブクマが次々と付いた。SNSでも拡散され、ネット上の話題を取り上げる(といえば聞こえは良いが他人の褌で相撲を取るしか能がない)ニュースサイト元ネタにもなり、つまり――「バズって」いた。

 本格的に活動を始めてから、〝増田〟は毎日多数の記事投稿し続けている。〝増田〟以外の利用者は誰一人気づいていないが、今ではこの匿名ブログサービスにおける人気記事の、実に九割以上が〝増田〟一人の手によるものなのだった。もはやここは〝増田のしろしめす王国なのである

 そして、〝増田〟の支配電脳空間にとどまらずより大きく広がろうとしている。〝増田〟の記事が読者から引き出す強感情。これを利用し、流されやすい一部の読者の行動を誘導することで、〝増田〟は既に現実でも大小さまざまな事件を引き起こす「実験」を成功させていた。だが、それぞれの事件自体に関連性は全くなく、膨大な投稿量を多数のID分散しているため、運営会社ですら事件の背後にいる〝増田〟の存在には手が届いていなかった。

 この影響力の、深く静かな拡大。これが順調に進めば、いずれはサービス運営会社の中枢に食い込むことすら時間問題だった。

 匿名ブログ支配過程で〝増田〟の掴んだ情報によれば、この運営会社はただのIT企業ではない。その実態は、途方もなく巨大なシステム下部組織なのだ。そこを足がかりに、「世界」にまで手が届くほどの――

「……っ……っ」

 果てのない野望の行く先に思いを馳せ、〝増田〟は声もなく笑った。

 そこに、

――♪

「……?」

 ランダム再生にしていたメディアプレイヤーから、奇妙な曲が流れ始めた。

 口笛である

 音楽に興味のない〝増田〟でさえ聴き覚えがあるほど有名なクラシック曲を、どういうわけかわざわざ口笛で演奏しているのだった。それは、アップテンポで明るく力強い原曲を巧みに再現してはいものの、しかしやはり口笛としての限界で、どこか寂寥感のある調べとなっていた。

「……」

 これのタイトルはなんだっただろうかと〝増田〟にしては珍しく気にかかり、プレイヤーの最小化を解除して現在再生中の曲名を表示した。そこにはこうあった。

 John Cage『4'33"』

「!!」

 違う。この口笛は、ヘッドホンから流れている音ではない。

 その事実に気づいた〝増田〟はヘッドホンを頭からむしり取り、音の出どころを探った。

「――♪」

 耳を澄ますまでもなかった。口笛は、明らかに増田〟の背後から聴こえてきている。それも、ごく至近距離で。

「……!」

 背筋を貫く寒気を振り払うように、〝増田〟は回転式のデスクチェアごと素早く振り返った。

 片付いているというより極端に物の少ない部屋の中央。そこに、それは立っていた。

 金属製の丸い飾りがいくつか付いた、筒のような黒い帽子。全身を覆う黒いマント。男とも女ともつかない白い顔に浮かぶ唇までが、黒いルージュで塗られている。

 まったく見覚えのない顔であり、衣装だった。

 普通に考えれば、異常な格好をした不法侵入者ということになる。今すぐに警察通報するべきだ。だが〝増田〟は、そんな常識的思考をこの黒帽子適用することが、なぜかできなかった。

 部屋のドアには鍵を掛けておいたはずだが、こじ開けられた様子もなくきれいに閉じている。いくらヘッドホンから音楽が流れていたとはいえ人間がドアを開け閉めして部屋に侵入した物音に全く気づかないということがあるだろうか?

 カーテンを閉め切り照明の消えた部屋の中、ディスプレイの微かな灯りに照らし出された黒帽子の姿は、床から突然黒い柱が生えてきたようにも見えた。

匿名アノニマス)、か――」

増田〟の当惑をよそに、黒帽子は口笛を止めて言葉を発した。黒い唇からこぼれる声は澄んだボーイソプラノで、やはり性別特定することはできなかった。

「人には、自分にとって切実な何かを伝えるために、敢えて何者でもない立場をいっとき必要とすることもある。だが、『匿名』こそが本質であり立ち返るべき『自分』を持たない存在――それは『自分』という限界に縛られないが故に、無目的にただ領土だけを広げ続け、遠から世界を埋め尽くすことだろう。その新世界では、根拠となる体験を欠いた空虚感情けがやり取りされ、真の意味での交流永遠に失われる……間違いなく、世界の敵だな」

 人と世界について語りながらその声はどこまでも他人事のようだったが、最後の断定には一点の迷いも無かった。

 世界の敵、という言葉が指す意味の本当のところは分からない。だがこいつは、〝増田〟こそが「それ」だと言っているのだった。

 なぜ初対面の異常者にそんな決めつけをされるのか。そもそもこいつは一体何者なのか。

 そんな疑問を込めて、〝増田〟は目の前の怪人物を睨み付けた。黒帽子にはそれだけで意図が伝わったらしい。

「人に名前を訊ねる時は、まず自分から名乗ったらどうだい?」

増田〟の耳にその言葉は、それができるものなら、という挑発を含んで聞こえた。

 できないわけがない。変質者に名前を教えるのは危険だが、自宅に押し込まれている時点で大差ないだろう。

増田〟は椅子から立ち上がって息を吸い込み、自分名前を告げようとした。

 しかし、

「…………!」

 声が出なかった。いくら喉に力を込めても、最初の一音すら形にならずに、ただかすれた吐息漏れるばかりだ。

「それこそが、君が世界の敵である証なんだよ」

 そう言った黒帽子が肩ほどの高さに上げた右手を、ついっと振った。その指先から細い光の線が伸びてきて、空気を切るような鋭い音がしたかと思うと、〝増田〟の首の周りに熱い感触が走った。

「?」

 次の瞬間には、〝増田〟の視界はゆっくりと下降――いや、落下し始めていた。

 途中で回転した視界の中で〝増田〟が目にしたのは、頭部を失ったまま直立する、肥満した成人男性身体だった。

「……っ!?

 直前までまとっていた「自称アマチュアアニメ批評家」の「設定」が霧散したことで、〝増田〟は意識を取り戻した。思わず首の周りに手をやるが、傷一つ付いてはいない。

「なるほど。君の能力にはそういう働きもあるわけだ」

 感心したように言って、黒帽子は宙空をかき混ぜるように右手の指を動かした。そこにまとわりつくように、光の線が見え隠れする。目を凝らして見れば、それは極細のワイヤーだった。

増田〟の首に巻き付けたあれを素早く引くことで、瞬時に切断を行なったのだと、遅れて事態を把握する。

「……」

 いま首を斬られたのは、あくまで〝増田〟の「設定」に過ぎない。だが、味わった「死」の感覚は本物だった。それを実行した黒帽子は、今も平然とした顔をしている。

 目の前の怪人が何者であろうと、もはやこれだけは間違いがない。こいつは〝増田〟を殺しに来たのだ。無慈悲に、容赦なく

「……!」

 黒帽子と向き合ったまま〝増田〟は、後ろ手に恐るべき速度でキーボードを叩いた。わずか数秒で4000字超の記事を書き上げると、そのまま確認もせず匿名ブログ投稿する。

『現役警察官ですが、容疑者を射殺したことがあります

 記事はすぐさま炎上気味に100オーバーブクマが付き、新たな「設定」が〝増田〟の全身を覆った。そこに立っている姿は既に、制服を着た男性警察官そのものだった。

 実のところ〝増田〟にとっても、匿名ブログのこのような使い方は初めてのことだった。だがその事実意識することすらなく、〝増田〟はこの応用をごく自然に行っていた。まるでこれが本来用法だったかのように。

 警察官の〝増田〟は、いかにも手慣れた動きで腰のホルスターから素早く拳銃を引き抜いて安全装置を外すと、黒帽子の頭に狙いをつける。この距離なら外すことはないだろうし、さすがに銃弾を正面から受けても平気ということはあるまい。

 しか弾丸が発射されるより早く、引き金にかけた〝増田〟の指をめがけて光が走った。

「そんな危ないものは下ろした方がいい」

 切断された指がぽろぽろと床に転がり、〝増田〟は拳銃を取り落とした。重い金属が床に叩きつけられる、ごとん、という音が響く。

「!」

 失った指の痛みにのたうち回る間もなく、再び飛び来たワイヤーが〝増田〟の首に絡みついた。鋼糸はそのまま、いともたやすく肉に食い込み――

「……!」

 一瞬のブラックアウトの後、警察官の「設定」もあえなく消え去ったことを〝増田〟は悟る。

増田〟は、次の「設定」を求めて、慌ててキーボードを叩き始めた。殺されないためにはそうするしかない。

 黒帽子がワイヤーを一振りするたびに、現在の〝増田〟の「設定」が消滅する。〝増田〟は超スピード匿名ダイアリー記事書き込み、新たな「設定」を得る。その繰り返しが続いた。

 格闘家ヤクザ猟師力士刃渡り50センチ牛刀で前足を切り落として熊を倒した撮り鉄、1200万ドル機械義手を身につけ「捕らわれざる邪悪」の二つ名を持つ元アメリカ特殊部隊員……

 考えうる限りの、個人戦能力の高い人間立場で書かれた記事投稿し、その「設定」を使って制圧を試みる。だが、いずれの力をもってしても、〝増田〟は黒帽子の体に触れることさえできなかった。

「……」

 異常なまでの適性ゆえに普段意識せずに済んでいたが、この匿名ブログサービス本来、少しでも油断すると「あれ?増田さん、この話前にもしませんでしたっけ?」と指摘を受ける、投稿者に厳しい場だ。いかに〝増田〟の記事とはいえ、短時間に似たようなネタを続けて投稿したのでは、ブクマPVを稼ぐことなどできない。「設定」を定着させるためには、読者からのそういった「承認」を得なくてはならないのだ。

 少なくとも同じ職業ネタにすることは避ける必要があった。とすれば、「設定」を潰されるたびに書ける記事選択肢は少しずつ限られていく。

増田〟は、徐々に追い詰められつつあった。

 その焦りが引き金となったのか。

「!!」

――字数制限

anond:20190128020421

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