はてなキーワード: 自力とは
これこそネットの力が発揮すると思うけどな。
https://nordot.app/844522079794642944?c=39546741839462401
下町の風情を残す東京都墨田区の住宅街を、60代ぐらいの男性を探して訪ね歩く人がいる。江蔵智さん(63)だ。生まれた直後、産院のミスで別の赤ちゃんと取り違えられ、そのまま育てられた。両親と血のつながりがないという衝撃の事実を知ったのは約17年前。そこから独りで膨大な行政資料を調べ、取り違えられた可能性のある家庭を1軒1軒回り、生みの親と、自分を育ててくれた両親の本当の息子を探し続けている。(共同通信=典略健佑)
▽取り違えの発端
日本が高度経済成長へと歩みつつあった1958年4月10日、都立墨田産院で男の子が生まれた。この子を仮にAさんと呼ぶ。前後して同じ産院で生まれたのが江蔵さんだった。
赤ちゃんのころの江蔵さん
産院では通常、母親は1日2回ほど、授乳の際に新生児室のわが子と顔を合わせる。ただ、Aさんの母は母乳が少なく、看護師が代わりにミルクを与えていたたため、わが子の顔を見る機会はほぼなかったという。
出産から4日ほどたった頃、看護師が「へその緒が取れた」としてAさんの母の元に連れてきたのが、江蔵さんだった。「取り違え」の発端だったとみられる。
Aさんの母も父も江蔵さんをわが子と信じ、そのまま退院した。父は名前を「智」と決め、出生届を墨田区役所に提出。長男として育てられ、その後に生まれた弟と共に台東区で暮らした。
▽「家族の誰とも似ていない」
「巨人の王や長嶋に憧れた野球少年で、やんちゃな子どもでした。でも、父とはそりが合わなかった」。江蔵さんがおだやかな口調で幼少期を振り返る。父は都電の運転手。厳格な面がある一方で気性が荒くなる時もあり、物心ついた頃から対立した。
お盆や正月に親戚の子どもが集まると、大人たちに「おまえは家族の誰とも顔が似ていない」とよく言われた。江蔵さんにとっては、今も忘れられない言葉だ。「確かに自分だけ顔立ちが違うな」と幼心に思ったが、それ以上深く考えることはなかった。
中学卒業後は家を出て、浅草のおしぼり店で住み込みをして働いた。その後は建設作業員やトラック運転手、貿易関係など仕事を転々としたが、時代は高度経済成長期のまっただ中。食いぶちには困らなかった。
10代の頃からモータースポーツが大好きで、車のレースにも参加していた。好きが高じて30代で中古車流通関連の会社を設立。仕事に明け暮れ、両親と会う機会も少なくなっていった。
▽親子としてはありえない血液型
転機は1997年、39歳の時だ。病院嫌いだった母が体調を崩し、初めて血液型検査を受けてB型と判明した。父はO型で江蔵さんはA型。親子では考えられない組み合わせだ。念のため他の病院でも検査したが結果は同じだった。
「ありえないよな」。江蔵さんの問い掛けに、両親も訳が分からないといった表情を浮かべた。当時はまだDNA型鑑定は一般的ではない。鑑定機関に問い合わせたが「300万円かかる」と言われた。その頃見た新聞には「実の親子でも、遺伝子上の原因で血液型が合わない場合がある」という内容の記事が載っていた。
約7年後の2004年、福岡市に仕事の拠点を移した江蔵さんは、かかりつけのクリニックで家族の血液型について話した。すると話を伝え聞いた九州大の法医学者が「研究のため調べたい」と持ち掛けてきた。DNA型鑑定も無料ですると言われ、両親と血液を提供した。
▽「あの看護婦かしら」
約2週間後に会った法医学者は、おもむろにこう語った。
「あなたの体に、両親の血は1滴も入っていません」
衝撃を受け、すぐに母に電話で伝えた。電話口で母は「えーっ」と言ってしばらく絶句した後、こんな言葉を口にした。「あの看護婦かしら…」
母が語った話はこうだ。墨田産院では当時、沐浴などで新生児を運ぶ際、看護師がかごに入れて頻繁に移動させていた。ただ、母から見た産院は明らかな人手不足。どこかで取り違えが起きていてもおかしくはない―。母の話を聞きながら、江蔵さんは頭が真っ白になったという。
すぐに真相を確かめようと思ったが、都立墨田産院は15年以上前に閉院していた。東京都の担当部署に電話し、対応を求めたが拒まれたという。墨田区役所や法務局も訪れたが、らちが明かない。江蔵さんと両親は、都に実親の調査と損害賠償を求める訴訟を東京地裁に起こした。
▽「過失は重大。人生を狂わされた」
05年の地裁判決は「真実の親や子を見いだすため、手を尽くしたいとの心情は察して余りある」と理解を示した一方で「請求権が消滅する除斥期間(20年)を既に経過している」として訴えを退けた。
江蔵さんは控訴。すると06年の東京高裁判決は正反対の結論を導く。「時効は成立していない。過失は重大で、人生を狂わされた」として都に計2000万円の賠償を命じた。都は上告せず、判決は確定した。
上告しなかった理由について、当時の石原慎太郎都知事は「本当に痛ましい話で、総合的に判断した」と述べたものの、江蔵さんが求めた出生情報の開示については「(取り違えられた)相手方の人生にもかかわる。行政としてできることに限りがある」と、事実上の拒絶をした。
▽60人の候補者、誰ひとり拒まず
それでも諦めるわけにはいかない。江蔵さんはその頃、既に自力で生みの親を探し始めていた。自宅がある福岡市から時間を見つけては飛行機で東京に通い、墨田区役所で住民基本台帳を閲覧し続けた。区の住人は当時約33万人。そこから自分と生年月日が近い人の氏名と住所をメモした。
半年ほどかけ、約100人をピックアップし、レンタカーで1軒ずつ回り始めた。事情を伝えた上で「血液型だけでも教えてほしい」とお願いすると、見知らぬ人の突然の訪問にもかかわらず、誰ひとり江蔵さんの調査を拒まなかった。
反対に「俺も同じ立場なら一生懸命探すかもしれない」「会えることを願ってます」と言われ、励まされた。60~70人分を調べたが、該当する人はいなかった。
ただ、住民基本台帳には限界がある。新たな転入者の情報は随時追加される一方で、転出者の情報は削除されてしまうためだ。江蔵さんが探し始めるまでの四十数年間に転出した可能性は、低いとは言えない。
▽該当者は黒塗り100人の中に
頼みの綱は、墨田区が保管している「戸籍受付帳」だ。自分の生年月日に近い戸籍受付帳を開示するよう請求したが、区はプライバシーを理由に、個人情報を黒塗りした上で開示した。それでも、黒塗りされた該当者の人数は分かる。約100人。彼らの戸籍情報さえ分かればたどり着けるはず。江蔵さんはもう一度司法の力を求めることにした。今年11月、都に実親の調査を求める訴訟を東京地裁に再び起こした。
育ててくれた父は、約5年前に他界した。折り合いの悪かった父は常々、実親を探し続ける江蔵さんを見かねて「今更、もういいんじゃないか」と言っていた。だが、死期が近づいた頃には「まだ見つからないのか」と気に掛けるようなことも言ってくれた。
東京都に実親の調査を求める訴訟を起こし、記者会見する江蔵さん=11月5日、東京都内
その父と自分の間に立ち、陰ながら調査を見守ってくれた母(89)は、苦しい胸の内を最初の訴訟に提出した陳述書で明かしている。
「私も生んだ子どもがどうなっているか、見届けたいし、会いたいです。でも見るだけで、声はかけられないと思います。向こうの気持ちもあるでしょうから。会えるものなら、遠くからでも見てみたいです。その気持ちには変わりありません」
母は今、認知症を患い高齢者施設にいる。江蔵さんが語り掛けると、にこやかな顔を見せるが、会話の内容はもう理解できていないという。
「せめて一目でも生みの親に会いたい。取り違えは東京都の責任なのに、なぜ協力してくれないのか。もし判明しても、相手側に面会を拒まれるのなら諦めます。でも、調査さえしないのはおかしいと思いませんか」
江蔵さんの闘いは終わらない。現在は幼少期に墨田区内にあった小中学校の卒業アルバムや住所録を集め、地道な調査を続けている。
https://anond.hatelabo.jp/20211226230142
上の記事を書いた増田なのだけど、思っていたより反響があったのでブコメに上がっている疑問点に可能な限り答えたいと思う。内容の重複するコメントが多かったので、要旨を丸める。
Q 本当に死にたい人間はこんなに精力的になれない、婚活も結婚もしようとしないはずだ。
A 友人は、婚活をしていたし、結婚もしていたし、国内外の旅行にも行っていたし、資格の勉強をし、亡くなるほんの数か月前に簿記2級に合格するような知性とバイタリティを持っていたし、貯金もあった。だが、死んだ。
活動的であるかどうか、「自分が生きると思わせてくれる何かがあるかもしれない」という一縷の望みに賭けて努力する(婚活や資格取得)かどうかということと、死にたい気持ちは全くの別物であることを理解されたい。寧ろ努力した結果、報われなかった、あるいは何らかの果実を得たものの「やっぱり生きたいと思えなかった」と落胆することで死に一歩近づくことがある。
そしてこれは言っておかなければいけないことだと思うけれど、「本当に死にたい人間なら」というのは、単に「私の観測範囲内では」という話に過ぎない。実際のところ、死にたい人間も多種多様だ。
希死念慮者は死によってでしかその意思が肯定されないのか、それは違うと思う。希死念慮者は、「死にたいという気持ちを抱えた生きた人間」だ。単に自分の想定に沿わないからといって「ニセモノだ」という話をされたのでは、サバイブした事例の話は出来ないことになってしまう。
Q 2019年に破産の申請が通り、仕事がうまくいかなかったにもかかわらず2020年にはバイクを買って数か月も働かずに旅に出られるだけのお金が貯まるのか?
A 裁判所から破産の決定が下りたのは2019年だが、相談をしたのは2018年であり、相談時点で全ての債務の返済及び利息の加算は停止する。その為、2年近く給与を貯蓄し続けることが出来た。仕事がうまくいかなかったのは、単に自分の無能さに嫌気がさしているということ。私は歩合の無い普通のサラリーマンなので、無能でも減給になったりはしなかった。
A 実際ひときわ美人だから。もはや生きることにうんざりしていた私は、「まあ、この人でも良いかな」みたいな妥協をしてまで他人と付き合う気はなかった。なので、ひときわ美人だったことはやはり俗っぽいけれど重要な点だったと思う。しかし最も重要なことは、このエントリは妻も監視しているということ。
Q 2020年年末から「新潟経由スタートで南下」し「冬の北海道をバイクで走破」は、積雪によって不可能ではないか?
A 年末という書き方が悪かったと思う。これは「12月」と読みかえて欲しい。当時、新潟から日本海沿いに寒波が下りてきていた。私は寒波から逃げるように日本海を南下したので、日本海では積雪に遭遇していない。九州では、大分の九重連山で積雪に悩まされたが、それは乗り切ることが出来た。また、東北・北海道については春に入り雪解けを待ってから上陸したので、「冬の北海道を走破」はしていない(春季でも所どころ積雪はあったが)。
A 実際に行動を起こした(自殺未遂、友人の自死、発信し続けたこと)という点において、漠然と死にたいと思うだけで気付いたら理解ある彼くんが人生をリードしてくれたという案件とはフェイズが違うと思う。
が、「人間を救えるのは人間しかいない」と結んでいるように、一度袋小路に陥り自力では抗えないほど閉塞してしまった人生は、理解してくれる(しようとしてくれる)他者によってしか救われないと思う。犬も歩けば棒に当たるみたいなことが伝わってくれれば嬉しい。
Q 首を吊っても縄が切れることはあり得ない。
A 私の場合、購入して数年経った中型犬用のロープを用いたので、劣化していたことと、そもそも中身がスカスカだったこともあり切れたのだと思う。また、これは私が体験談を聞いた範囲での話だが、縄が切れて首吊りが失敗する事例は割とあるようだ。
Q 「遺書は、私に書かされたものではないことを示すために、自宅に届いた携帯料金の請求書の裏に書かれていた」ってどういうこと?
A 友人がわざわざ自宅から持ってこなければ、通常、携帯料金の請求書は手に入らない。そういう紙の裏に書くと、遺書が自発的に書かれたものである(私に無理やり書かされたのではない)という事実を裏付ける証拠になる。
Q ホテルで死のうとするなんて、ホテル側に迷惑だと思わないのか?
A 誠に申しわけございません。
Q 実話? 創作?
A この種の疑問に回答しても栓ないと思うけれど、実話。読んでくれてありがとう。
上の記事を書いてから2年が経った。さすがに本体はあちこち傷みが出てきたが、相変わらずいろいろ着せ替えてはフェチいポーズを取らせたりスカートめくりしたりして突発的に楽しむ日々を送っている。10年以上前からエアドールなどを着せ替えて楽しんでいたため服はたくさん(下手すると自分の服よりもたくさん)ある。ちなみに今は10年以上前に仕入れたアンミラっぽいシースルーコスプレをさせている。強調されてブラが透けたおっぱいが実に眼福である。
一方で自分のEDはこの2年間でさらに進行して、最早何を見てもこすっても揉んでもまるっきりエレクチオンしなくなった。一応揉み続けているとイッたような感覚があって賢者モードに入るのが分かるので基礎機能はあるようだが、硬くはならないし白く白濁するナニカも出てこない。
そんなこんなで"ロストバージン"させるのは最早諦めていたのだが、あるサイトでナニに付ける増強用の外部装甲(?)というものを見かけて、これを使ったらデキるんじゃないかと勢いだけでモノを購入してみた。
で、届いた物を前にミッショナリーアングルにしてローションでヌレヌレにして、ブツを自分のナニに付け…ようとしたんだけど。
寒いから袋が完全にしぼんじゃって、固定用のゴム輪がつけられないの。仕方ないから部屋を温めたらそっちはなんとかなったんだけど、これそもそもある程度自力でエレクチオンすることが前提だからフニャチンだと固定すらできないの。なんとかセットして突っ込んでみたんだけど、本体がないから中空になっちゃって、ぺちゃんこになって圧力に負けて折れ曲がって押し出されちゃうの。
…小一時間ほど頑張ってみたが、結局行為らしきものはほとんど出来なかった。
その後そんな状態でも使えそう(と言うか"本体"がない人でも使えるタイプ)なものは見つけたが、根本的に「ラブドールを器具を使って犯す」という行為自体どーなんだと思ってしまい、仕入れるのは躊躇している。
毎年この時期話題になったりするけど、
結局年賀状に子どもの写真を使うときに親は子どもの肖像権をどう思ってるの?
正直、年賀状に関してだけじゃないんだけど、SNSのアイコンに使ったりとかさ、今の自分の写真を親のラインのアイコンに勝手に使われたら腹立てるでしょ?勝手に使うなよって思うでしょ?
なのに何で自力で自分の権利を守ったり主張したりすることが難しい子どもの写真を勝手に使うの?
むしろそうしたことから子どもを守るのが保護者の務めではないの?
俺の権利は俺のもの、子どもの権利も俺のものみたいな精神なの?
今やもうFANZAとなっているが、DMMの時代からライブチャットにはお世話になっている。
お気に入りパフォーマーはどんどん消えていく中、10年くらい前からノンアダ一本でやっている人もいる。
そんなFANZAライブチャットだが、マダムフロアがとてもじゃないがゲテモノ揃いだ。見るも悍ましいサムネが並んでいる。吐き気すら覚える。
フィルタは「すべての女の子」「お気に入り」「新人」「巨乳 顔出し」しかなく使い勝手がくそ悪い。
「アダルト」と「ノンアダルト」しか見たくない。マダムとかいうあんなゲテモノカテゴリを非表示にしたい。
加えてアダルト、ノンアダルトにいるゲテモノや不快なサムネの奴らを一掃したい。
意見を送ったところで実装はされないので自力で何とかしてみようと思った。
まず、昔?ニコニコ動画でマリオメーカーだかの動画を除外する拡張機能+スクリプトがあったがあれに似たものはないかと探したがなかった。
色々試したが、「はちまバスター」という拡張機能。これが素晴らしかった。
もともとはまとめサイトをぶち消すものだが、キーワードやURLで非表示にすることが可能だ。
元からこの拡張機能は渡辺直美、フワちゃんをはじめとする各種ゲテモノ、ウーマン本村、ラサール石井、立花孝志などの目に入れたくないものを排除するために入れていたのだがこれが使えた。
ライブチャットでの使い方は簡単だ。ゲテモノを右クリックしてはちまバスターに追加(URLでの追加)これだけでどんどん快適になっていく。
が、マダムは9割ゲテモノだ。追加しようにも追いつかない。溢れかえるゲテモノ。追加されるゲテモノ。
これには悩んだ。
はちまバスターで追加したものは非表示ではなく「censored」となるためこういった一覧での表示では見栄えも悪い。
キーワードで指定しようにもパフォーマーのIDはランダム。アダルトは01***とかではない。
そして次に目を付けたのが内部ソース。
パフォーマーIDに規則性はない、が表示ではアダルトやらノンアダルトでカテゴライズされているので何かしらあるはず。と覗いた。
そして発見する「listbox madam」
だが今回ははちまバスターではない。先述の通り除外したところで「censored」となる。今度は非表示にしたい。
追加は簡単だ。
##li[class="listbox madam"]
とぶち込んでやればいい。
だが気を付けてほしい。listboxとmadamの間は半角2つだ。拡張機能によっては半角2個が1個とされてしまうものもあるので注意してほしい。
これだけであのゲテモノカテゴリが非表示となるのだ。そしてアダルト、ノンアダルトのパフォーマーだけが表示されるのだ。
これで当初の目的の8割は達成できた。これだけでもかなり快適になった。
アダルトだろうとノンアダルトだろうとスマホからインしてるやつのゲテモノ率は8割くらいある。
「span class="smartphone"」があるのは見つけているがこれを含んだやつを排除すればいいはずなのだが…
あとは写真が反対になってるやつとか私が不快と思う顔をAIかなんかで自動で非表示にしてくれたら…と思う。
あ。パフォーマーが動画販売できるやつを終了させたのは英断だと思います。ほぼほぼクリーチャーだったし、ほぼ毎日出してたSMおばさんも不快だったので。
とあることをきっかけに、母とは事務的な会話しかしなくなった。
お迎えの時間、他のお友達は皆が母親に抱き上げられたり手をつないで楽しそうに帰っていく中で、わたしはいつも黙って母の後をついていくだけだった。
幼稚園であった沢山のことを母に聞いてほしくてずっと母の後頭部を見つめていたが、母が振り返ることはなかった。
何も会話がないままに、母は黙々とわたしの世話を繰り返した。
だから身の回りのことは言われるよりも先にやったし、怒らせないように何でも完璧にやろうとした。
ある日、母が起こしに来る前に自分で目覚めて身支度を始めてみた。
絶対に褒められる自信があったが、母はわたしの存在を確認すると何も言わずに振り返って自分の身支度を始めた。
父はわたしのことをこれでもかとかわいがったが、忙しいせいか家にいることはほとんどなかった。
母のことを相談しようとしたことがなかったわけではないが、わたしが眠っているときに普段の父からは想像ができないような剣幕で母に怒鳴りつけている姿を見てしまったことがあり、それを思い出すと躊躇してしまった。
泣きながら謝る母を前に怒りが収まらない様子で手当たりしだいにものを投げつける父の姿は、鬼にでも乗り移られてしまったかのように恐ろしく、心の深いところに爪痕になって残った。
小学校に上がっても、やはり母に褒められるようにと学校のことは何でも頑張った。
幼稚園では人と比べられることは少なかったが、これならわたしは誰よりも優れていることが証明できる。
いくら母だって認めざるを得ないだろう。今までで一番ワクワクした気持ちで家に帰った。
そして溢れんばかりの笑顔でこれまでにないテンションで両手に持った満点の答案用紙を母の前に広げて見せた。
その瞬間母は、まるで道端に轢かれた小動物を見るような目でわたしを見て、声を上げてえづき出した。
しばらくして呼吸が落ち着いてきた母が、喉のそこから絞り出すような声で一言「あてつけか?」と言った。
何のことかさっぱりわからないわたしは、黙って立っていることしかできなかった。
「あてつけなのか!私が母親としてあんたに接せられないことに対するあてつけなのか!」
「わたしはあんたが嫌いだ。でも、死なれたら困るから世話を続けてきた。頼むから余計なことはしないでくれ。あんたが嬉しそうに近づいてくる度に、わたしは胸が苦しくなって死にそうになる。」
現実にまったくついていけていない自分を、視界のずっと奥から見つめているような不思議な感覚だった。
わたしというかわいそうな子を別のわたしになって頭の中から覗いているような感覚で、わたしというかわいそうな子が表情も変えずに立ちすくんだままただひたすらに涙を流している様子を、別のわたしとして頭の中からずっと眺め続けていた。
母が原因で涙を流したのは、今まで生きてきた中ではこれが最初で最後だった。
この日を堺に、わたしは母が嫌いになった。
わたしを嫌いだという母を、どうしたって好きになることはできなかった。
母が理由で道を踏み外すことも違うと思ったわたしは、思春期に湧き上がる特有の苛立ちも、母に見下されたくないという理由で自力でねじ伏せた。
母を見返したいという気持ちはなかった。
ただ、趣味や習い事に時間を使うことで、母よりも劣っていると思われることだけは嫌だった。
その結果、自分に残されていたのは誰のためでもなく黙々と勉強を続けることだけだった。
母はわたしに無関心な代わりに、わたしが持っていくお願いについては基本的に何でも聞き入れてくれた。
そうはいっても父の金であるが、予備校も受験費用も私立の学費も、渋られたことは一度もなかったおかげで、割と良い大学まで進むことができた。
大学に入ったら家を出る。
忘れることが許すことなのかも知れない。母の顔にモヤがかかるように記憶から薄れていくのと同時に母からの呪縛から解き放たれるような気がした。
年に数回、父からの連絡があるついでに思い出す以外、母のことは考えなくなった。
そんなわたしも、人並みに恋をして結婚してもいいと思える人に出会った。
しかし、そう思えたと同時に、突然心の底の方から恐怖が湧き上がってきた。
「もし娘が生まれたときに、わたしは母と違って娘を愛することができるのだろうか。」
その瞬間わたしは、あのとき頭の奥に押し込んだわたしに、再び覗き込まれているような感覚に陥った。
そんな目で見ないでくれ。
わたしだって嫌われたくて嫌われたわけではないのだから、嫌いたくて嫌うのではないかも知れないなじゃないか。
そのことを彼には相談できないでいた。それが理由で手に入れた幸せを手放さなくてはならなくなることが怖くて仕方なかったからだ。
その日からというもの、わたしはいつも頭の奥からわたしに覗かれているような感覚が消えなくなった。
不安を抱えながらも、話は順調に進んでいった。
実家への挨拶をどうしようかと父に連絡をしてみると、わたしが聞くより先に父が一人で東京に出てくると言い出してくれた。
母は今どうしているのか聞こうとも思ったが、父からも何も母の話がでない中で切り出せないままに会話は終わった。
もともと友達の少ないことを理由に親を呼ばずに数人の友達と二人だけでの挙式をしたいと彼に願い出た。
普段からこだわりのない彼は特に抵抗もなく、わたしにすべてを任せてくれた。
妊娠がわかったのは挙式の少し前だった。
その嬉しさが、今までの人生の苦しみから、ほんの少しだけ開放してくれた気がした。
相変わらず不安は大きく残っている。でも、少しでも嬉しさを実感できたことは自分にとって大きな救いになった。
式も滞り無く終わり、写真を持って彼の両親に報告に行ったときに、あわせて妊娠を報告した。
お義父さんは無神経に「絶対に男で頼む!」などと要らぬプレッシャーをかけて来たが、わたしも内心男の子を生みたいと思っていた。
娘だとわかったときに、妊娠した嬉しさごと消えてしまう恐怖が、まだ心の底の方にあったからだ。
産婦人科医も最近では聞かれるまで性別を答えないらしく、知るための選択権はわたし一人に委ねられていた。
いよいよお腹も大きくなって、もう準備を始めないと間に合わないという段階になって、意を決して聞くことにした。
断定はできないと前置きされた上で、「おそらく女の子ですね」と言われた。
心臓が大きく一度どくんと脈を打った。
喉の乾きを感じたが、うまくつばを飲み込めずに喉の入り口に痛みが走った。
遠のきそうになる意識の中で、必死の思いでお腹に手を当ててみる。
涙が溢れた。
大丈夫。わたしはこの子を愛することができる。心からそう思えた。
突然の涙に驚いたのか、何かを言おうとして喉をつまらせている夫がいた。
やがて涙目になって抱きしめてきた。わたしの気持ちも知らないで声を上げて泣き始めた夫を見て、少し冷静さを取り戻した。
後で聞いたところ、夫は娘が欲しくてたまらなかったらしい。
それが言い出せないままここまできて、わたしが嬉しそうに泣いているのをみて堪えられなくなってしまったそうだ。
彼も彼で抱えているものがあったのだ。そう思うとおかしくなってきて、バツの悪そうな彼を前に大きな声で笑ってしまった。
「そんな大きな声で笑うことがあったんだね」
驚きと喜びが混じったような不思議そうな彼の顔がおかしくて、さらに大きな声で笑いだしてしまった。
その瞬間、まさに雷に打たれたかのように、わたしは自分が母を許せたかのように思えた。
母は、何も自分から好き好んでわたしを嫌っていたのではないのかも知れない。
母がわたしを好きになる努力をしたかどうかはわからないけど、好きになれなかった自分を誰よりも責めていたのは母本人かも知れない。そう思えたのだ。
好きも嫌いも、自分の意思でありながら、自分ではどうすることもできないときがある。
わたしはたまたま自分の娘に愛情を感じることができただけで、それが当たり前かどうかなんて誰にも決めることはできないはずだ。
それならば、わたしはわたしが嫌いだという理由だけで、母を嫌う必要はなかったのではないか。
わたしを嫌いだという母を、そのままの姿で受け入れることだってできたはずではないか。
これは決して同情ではなく、そして、娘を愛することができた自分からの優越感でもない。
あのときの自分がそれに気がつけなかったことを責めるつもりはない。
今、わたしはそれに気づくことができて、許すことができた。ただそれだけの話だ。
わたしは、わたしを嫌いだと言った母を嫌いと思った日から、母を嫌ってしまったわたしを許せていなかったのだ。
娘を嫌う母以上に、母を嫌う娘が許せなかった。嫌われていることを言い訳に、嫌うことを正当化する自分が、誰よりも許せていなかったのだ。
もちろん嫌わないに越したことはない。
でも、何かの手違いや神のいたずらで嫌ってしまう可能性がゼロではない以上、それが許されない世の中ではあまりにも窮屈だ。
それと同時に、母から嫌われてしまった子供が不幸だなんて、誰一人として決めつけることはできないはずだ。
この日を堺に、わたしはわたしを嫌いである母とも、普通に接することができるようになった。
久々に見た母はただただ老けていた。でも、命あるうちに気がつくことができてよかった。
孫娘を抱く母の顔は、わたしが一度も見ることのなかった嬉しそうな顔をしていた。
その顔を見たとき、頭の奥から覗き込んでいるわたしと、今ここに立っているわたしが一緒になれたような気がした。
母を許せたことで母が許されたことを実感できたと同時に、自分自信も許されたような気がしたのだ。
何かを許さないということは、その何かから許されないことと同じなのだろう。
今や誰もがその人気を認めるVTuber事務所といえばホロライブ。
先日1年数カ月ぶりに新人を迎え、年末年始に向けて更に波に乗りそう。
そんなホロライブは、今でこそ新人同士で同期の繋がりをしっかり作ってからデビューさせるという戦略がハマっているが、実はこの戦略を取り始めたのは、奇跡の世代と言われた3期生以降だったり。
それ以前の、今振り返ると草創期に当たる頃だと、1期生2期生はデビューになって初めて同期初顔合わせだったと聞くし、他に現在は0期生としてひとくくりにされている、個人でデビューしたVがポツポツいる。
このうち、0期生の筆頭に来るのは間違いなくホロのオリジンたるときのそらだが、他にも絶対見逃せない子達がいる。
2人共細かい経緯は異なれど、事実上一人きりで出発し今やチャンネル登録者数100万人以上になるまでに成長という、紛れもないシンデレラストーリーを紡いでしまった、生きるレジェンドである。
確かにホロというハコで下駄を履かされた面は否定できないが、それは彼女らが自力で培ってきた能力が、3期生+桐生ココ(OG)のシナジーにより人気を爆上げさせたハコの後ろ盾を得て、一気に花開いたという話だろう。
つまりご両人ともホロ所属がアナウンスされる前に積み重ねてきた、Vとしての鍛えられ方のレベルが違うと言える。
これ、生主時代にサクセスのキャリアを築いた3期生とはまた違った下積みというか、純粋にVとして0から出発し成功したことに、3期生とはまた違った価値があると思うのだ。
実際、さくらみこは初配信時と現在の配信では別人と言っていいキャラなのだが、これこそ彼女が知恵と工夫を限りを尽くし、配信の面白さを向上させてきた証左と言える。
など、これらは一例に過ぎないが、気がつけばこの人にしかできない引き出しをいくつも揃えてしまった。
そして星街すいせいが他の歌系Vと一線を画しているのは、その化け物じみたセルフブランディング能力だろう。
と、最終的に歌で稼ぎ、未来の目標たる武道館ライブにつなげるため、一切のブレなく、あらゆる手を尽くしている。
そしてシンデレラストーリーのとどめは、この2人がホロで出会ってしまったことだったり。
何かと気が合う自称「ビジネスフレンド」として、イベでの共演をきっかけにmiCometなどというユニットを結成したと思ったら、GTAで暴れマイクラでやんちゃし放題…と、もはや見所しかない。
ツッコミどころ多すぎてたぶん釣りなんだと思うけど、一応マジレスしてみる。
・70万円? 700円じゃなくて??? いまどき掲示板なんて無料のスクリプトがいくらでも転がってる。自力で無料で作れる。もしチンプンカンプンでその設置をプロに頼むにしてもクラウドソーシングで数千円でやってくれる人はゴロゴロいる。仮に完全オリジナル仕様でフルオーダーするにしても、やはりクラウドソーシングで探せば数万円で作ってくれる人が見つかるだろう。
・「10年~20年かけて費用回収できたら御の字くらいの感覚」と言っているが、感覚が狂っていると言う他ない。雑多な掲示板に広告を貼って仮にそこそこアクセスがあっても、月に数十円~数百円が関の山だろう。ましてや現状では全然アクセスがないようだから、10年どころか1000年経っても回収不能。
・そもそも明らかに需要がなさそうな掲示板である。既存の有名掲示板(5chなど)とどういう差別化が出来ているのか? わざわざその独自掲示板を利用するメリットあるのか?
些細な事だが久しぶりに穴があったら入りたい系の失敗をこいて死にたくなった。お客様の前で変な言い間違いをしたとか噛んだとかそんな類いのやつ。思い出しただけで顔から火がでそう……。
女性店員ばかりを理不尽に怒鳴り散らす迷惑客が、最近しょっちゅう来店するんだけど、そいつをDさんが自力で迎え撃ってやるぜ! と鼻息を荒くして待っていたそうなんだが、そんな日に限って迷惑客は来店しなかった。
まさかの単なるノロケ話。Dさん、彼ピに惚れ直した女の顔になっている。
しかし、Aさんが言うには、AさんはDさんから酷いセクハラを繰り返しされているだけで、別に付き合っている訳じゃないのだそう。
前にAさんから、Dさんがしてくるセクハラの数々がどんなものか聞いた事があるが、どれもあまりにも度を超えた吐き気をもよおす邪悪な行いだったので、私は引いた。
だが、そんな事をされてもAさんはそれはそれ・これはこれという精神で問題を切り分けているらしく、Dさんが困っていたら助け船を出すのだ。まあそれはいい行いかもしれないけど、Dさんからはますます惚れ込まれているみたいだが、大丈夫なのか。
あと、Dさんからご飯を食べに行くお誘いを受けると、Aさんは「断る理由がないから」といって着いて行くのだという。一度、居酒屋の個室でド派手にセクハラされて以来警戒はしているとAさんは言うが、私にしてみれば、何故そこまでされても懲りないんだろうなと、不思議なのだけれど……。
21時過ぎに、ケーキが予約出来るか聞きに来たというお客様が来店。12月の半ばの、夜遅くから深夜にかけての時間帯にケーキの予約に来る客は、だいたい酷い、いろいろと。
そこまで聞いた所で「もう予約は締め切りました。」とぶったぎってお帰り願いたかったが、そうもいかないので、仕方なく対応した。
まず「フローズンのフルーツケーキでノンアルコールのやつをどうしても欲しがってる知り合い」なんて架空の存在というか、この人自身なんだろうなって思った。っていうかこの人、前にも見た覚えがある。去年もギリギリになってどうにか予約が出来ないかとゴネた人だよな。一昨年にもきたし、なんなら私が以前勤めていた同系列他店にも来たんじゃないかな。
パンフレットさえないというので、事務所から持ってきて(オーナーが、もうこの時期はほぼ予約は取れないからといって、早々にパンフレットを店頭から下げてしまったのだ)、説明した。
「他店でもお断りされたなら、無理だと思います。ケーキの予約は店舗毎に枠があるのではなく、生産工場のキャパによっ」
「いいから調べてちょうだい!!」
そんな事言ってるから、毎年同じ事を繰り返すんじゃないのかな。
引き続きコロナで豊漁なんだけどanond:20200725000654 から卒業とかで結構入れ替わったんで書いてみる
① 月1@4
自力でお金を稼げるのにエレクトラコンプレックスで年上の男に甘える手段として売春してる
インスタを見ると過去パパに連れて行ってもらった高級旅館に加え最近はシャトーラトゥール飲んでやがった
② 月2@4
狐顔のそこそこ美人で感度もかなり良い
首都圏外縁で秀才を誇ってトップ私大に入ったら男関係が壊れてしまってパパ活という名の売春に手を染めた
とりあえず私を落とした大学の女子学生を低学力生ちんちんがいかせまくるのは超快感
③ 月極め10
賢いから一人暮らしが云々とお金が必要な理由を表向き整然と説明するけど
見え隠れする親との関係を含めた心の闇
とりあえず周囲の男どもを学力でぶちのめし続けた優秀女子に低学歴ちんちん突っ込めるのは超快感
④ 月2@4
上京してきて学問を追う生活をするにはお金が足りなくてパパ活という名の売春に手を染めた
ミニグラマーで感度もよいし化粧下手だけど顔立ち自体は整ってる
男慣れしていないベッドのたたずまいに征服欲を掻き立てられる
とりあえず薄幸な秀才がお金ごときのために低学歴生ちんちんで性的に開花していくのを見るのは超快感
⑤ 月1@5
これまたどうしてパパ活という名の売春をしているか理解不能な出自
長身で美形、胸のボリュームも申し分なくセックス自体は好きだし喘ぎ声は色っぽい
とりあえず中年男性に抱かれるのに抵抗感を隠さないお嬢様に庶民ちんちんが生中出しするのは超快感
ポートフォリオとしては完成形に近いと思う
女子フリーターアルバイトさんを狙うストーカーが再出現。先々週辺りの事らしいが、女子フリーターアルバイトさんが品出しをしている最中に接近してきて、気がつくと真横ちょう至近距離でガン見されていたのだそうだ。
「きも! きもきもきもきもきもっ! それはきもい奴だ! 酷い目にあったね」
他人に対して「きも」とはなんだって我ながら思うのだが、ストーカー等迷惑行為の被害報告に対しては、そのリアクションが最適なんだなあと思う。被害者としては、自分の受けた被害を重く見ているのは自分だけで、報告するとか悪いことなんじゃないかと内心ビクビクしながら報告してくる。ので、被害者の気持ちを迅速に代弁する言葉を発することは大事だ。ああよかった、第三者から見ても私は気持ち悪いことをされているんだ、私の感覚がおかしい訳じゃないんだと、被害者に思ってもらうのだ。
女子フリーターアルバイトさんがストーカー被害に遭った話は前々から人づてに聞いていたのだけど、昨日初めて具体的な内容を彼女の口から聞いた。事はバレンタインデーに突然プレゼントと連絡先を押し付けられたことから始まった。彼女が無視して連絡をしないでいたところ、ストーカーは頻繁に来店し、彼女を執拗にガン見してくるようになったという。それで、店の皆で結託して、ストーカーが来店したら彼女を事務所に匿って顔さえ見せないようにしたのだ。それを続けた結果、まんまとストーカーに彼女が辞めたと誤認させる事に成功。ストーカーは必要最低限しか来店しなくなった、ということ。
ていうか、ストーカーって全く相手とのコミュニケーションが成立していないにも関わらずに一方的に高いもの贈りつけて拒否られて逆上っていうの、よくやるよなぁ。私にもストーカーしてくる客がいるんだけれど、やはり唐突に糞高価な食パン1斤880円とか押し付けてきた。
ストーカーへの対応について、女子フリーターアルバイトさんと武闘派のシフトリーダーとで一時揉めていた。シフトリーダーは「ハッキリ『断る』って言えばいいじゃない!」と言って女子フリーターアルバイトさんを無理矢理レジ接客させよとした。女子フリーターアルバイトさんはどうしても報復が怖いと言ってフロアに出ることさえ嫌がった。結局、オーナーが無用なトラブルを避ける主義だから、無闇にストーカーを刺激することはないよねといって、ストーカーが来たら女子フリーターアルバイトさんを事務所に隠すことで合意が取れた模様。
「私がアパレルでバイト中にナンパ男の集団に絡まれた時は、自力で応戦して撃退したのに!」
なんて言ってたけど、それって運良くナンパ男集団が本当にただのナンパ男だっただけの話だ。マジでヤベェ奴らだと、仕事上がりまで待ち伏せして拐うじゃん。過去の武勇伝を若い後輩にごり押しするのはやめて欲しい。後輩は己の自己肯定感をヨシヨシするための道具ではないので。
私自身ストーカー被害に遭い、女子フリーターアルバイトさんまでストーカー被害に遭っている、ということでストーカー対策に関する本を読んでみたけど、奴らは薬物やアルコールの依存症患者とあまりかわらない。依存対象が薬物ではなく「コンビニ店員の誰々さん」なだけだ。依存症患者の目の前に薬物や酒を置いといて摂取するな依存を辞めろと言っても大方無理なように、ストーカーの目に付く所に被害者を居させては悪化するばかりで良くはならないのだと思った。
ストーカー行為を被害者や第三者が咎めることは、却ってストーカーの執着心を煽ることになり、また怨恨を懐かせ報復行為を働かせる危険もあるようだ。
したがって、ストーカー被害者はストーカーから身を隠すというのが、やはり最適な対策なのではないかと思う。
だが理不尽ではある。悪いのはストーカーなのに、被害者や現場の人達ばかりに負担がかかる。ストーカーはずっとストーカーのままだ。現場が疲弊すると被害者を追い出せば解決するのでは? なんて言い出す人もいずれ出てくるだろう。そうなれば職場の人間関係が一気に悪くなり、働きづらくなる。
当店のオーナーは、従業員がストーカー被害に遭うこととストーカーから従業員を守る為に対策することは、雇用者が抱える当然のリスク(従業員が悪いのではない)と認識しているらしいので、我々従業員はその点では安心して働ける。
自炊する平均身長以上の男性は、流しの蛇口の高さを検討しようという話。
長々と書いちゃったので結論だけ読みたい人は最終段落だけでも。
それぞれで惣菜やレトルトを買って食べたりでいいねというルールの下で暮らしてた。
ただ、たまに休みが合った日に、旦那がちょっとした食材を組み合わせて
実用的なオトコメシ(冷凍チャーハンにちょい足しとか余り物ブチこみ焼きそばとか)を
作るのをみて、センスとスキルはあるんだからもっと日ごろから自炊をすればいいのに
旦那は身長180cm、増田は155cmで、25cmの身長差がある。
いつも鴨居に頭ぶつけそうで気の毒だなとは思ってたけど。
洗い物をするにも腰をギュッと折って前かがみにならないと
蛇口の水で皿を洗うことができない。
え、かわいそう。
調べたら「キッチンの高さは(使用者の身長÷2+5)cmが適切」だということ
そして「日本のキッチンは床から85cmの高さに設定されていることが多い」そうで
これは「身長160cmの人が使うのに適した高さ」だということがわかった。
さらに流しに関して言えば、流し台の前に立って
まっすぐ手を下ろしたときに流しの底に手のひらが付くくらいが適正らしい。
つまり180cmの旦那は、自分よりも20㎝小さい人向けに作られた設備での
作業を強いられることになる。そりゃ好きで毎日立ちたくはないよね。
設備のほうを何とかできないものかと思い、賃貸でもできるDIYなんかを調べてみたけれど
底上げとかは材料費もかかるし、そもそも増田もつかうキッチンなので
同じウエイトで分担するのはフェアではないな、ということで
せめて皿洗いや流しを使う作業が出たときは増田がなるべくやろうとなっていたのだけど
今年の夏、状況が変わった。増田が妊婦になり、立ってする水仕事が厳しくなったのだ。
自炊頻度も増え、誰も洗い物をしないわけにはいかないので旦那にも手伝ってもらうけど
設備のせいで「いらない苦労(=腰痛との戦い)」をさせるのが本当に心苦しい。
自転車があれば快適に向かえるところに三輪車で行かなきゃいけないような。この例え伝わる?
「蛇口は主人も使いやすいように高めのパイプで☆」というのを見かけ
あーあーやっぱりマイホームを持てる民は選択肢も多いねえ賃貸しんどいぜ……と思ったけど
よく考えてみると、蛇口を取り換えるだけなら賃貸でもできるな?
それを上向きパイプかスワンパイプ(スワンボートの首みたいに持ち上がってる)に変えれば
水の出る位置が高くなる=腰をかがめなくても皿に水を当てられる!!
スワンパイプは首が持ち上がっているので水が出る起点が水栓から上に7cmの位置のため
現状パイプと比較すると14cmも水の出る位置を上に調整できるとのこと。
この値段なら失敗しても博打と思えるかなと。
旦那が工具とか持ってる人なので届いたものを自力で取り付け変えたら……
水の出る位置が高くなったー!
これで腰をかがめなくても洗い物ができるー!!!
これで家事の身体的負担が片方にだけ大きいという環境を改善できた!
水の出る位置が変わっただけなので増田にとって使い勝手が悪くなったということもなく
なんなら椅子に座っての洗い物もできるようになったので一石二鳥ラッキー!
予算だとか置き場所だとかで我が家では現実的ではなかったのでそこはお目こぼしください。
そもそも「設備が低いせいで腰が痛くなるから台所に立ちたくない」ということに
本人も気づいてない男性、気づいてても言い出せない男性が意外といるんじゃないかな。
それで“なんとなく台所に立ちたくない”という感情だけがあって
皿洗いくらいやってよ、とせっつかれて手伝うけど気乗りはしない……そして険悪に……とか。
パイプ一本つけかえるだけで解決できるならハッピーだと思うので
「旦那が皿洗いもしやしねえ」とお嘆きの奥様などは、まずはヒアリングから始めてみたり
そういう原因があるかも、選択肢としてパイプ変えるのアリかも、というのを
頭の片隅にとどめておいていただければいいのではと思います。