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はてなキーワード: 宝石とは

2024-11-15

anond:20241115144250

EVトラックメリットってCO2削減とか燃料費削減とかばっかり言われてるけど、作業環境改善って意外と見落とされがちだよね。

排ガス吸わなくていいってのは、ドライバー健康にも直結する重要ポイントだと思う。特に閉鎖空間での作業が多い物流業界にとっては、マジで画期的メリットだわ。

さらに言えば、排ガスがないってことは、食品とか医薬品みたいな繊細な荷物を運ぶ時にも安心だよね。荷台に排ガスが入り込む心配がないから、品質管理的にも一歩先を行ってる感じ。

あと、静音性の高さを活かせば、夜間配送とかも近隣住民迷惑にならずにできるかもしれない。24時間稼働できるようになれば、物流業界生産性爆上がりじゃね?

EVトラックメリット、まだまだ隠れた宝石がありそうだわ。業界の人たちはもっとアピールしていくべきだと思う。

anond:20241115114245

そんなニュアンス入れてないが

下着じゃなくお金でも宝石でもいいけど

仮に盗むことが合法世界だったらもう意思表明するくらいしか対策ないじゃん?

2024-11-14

オタクネタが通じないはるかぜちゃん

一時期は読書好きオタクと称してアンフェ芸で人気を得たはるかぜちゃんだが、ママの好きな本以外はからきしで個人的能動的な読書はあまりしないようようである

アイドルグループ内でのハルヒネタのやりとりも一人だけわかっていない

はるかぜちゃんオタク方面流行りの勉強か、政治勉強か、どっちかしてたらその手の論客として成人後も活躍できてたと思いもったいない

弟は典型的なミンミン支持の20歳男性でミンミン政治語りが多い

みや【宝石娘】

@yui_miyawaki_

存在が変わる程の

夢を持ってみたくなる

https://x.com/yui_miyawaki_/status/1856635099854594369

林 里咲【宝石娘💎】

@rinrin_risa884

から私ついていくよ

https://x.com/rinrin_risa884/status/1856662256869904876

春名風花🌸

@harukazechan

熱いグループ #宝石

https://archive.md/auTpg

「雪、無音、窓辺にて」と「Good Knows」の歌詞でやりとりしてるが通じず

ハルヒはともかく、推しの子有馬かなネタで集金してたのに色んな意味で大盛り上がりの最終回スルーなのはどうなん

2024-11-12

おはよう

おはます

増田選手の大きな夢は

銀河じゅうの全生命があまねく良質な睡眠をとることですわ

睡眠はとっても大事

きらきら輝く宝石よりもずっと価値があるの

眠りたい時にくうくう眠り

起きたらぎゅっと伸びをして

睡眠を祝福することですわ

2024-11-05

普通同人友達が欲しい

そこまで理想が高いと思わないんだが、他の人から見たら高いんだろうか。

政治思想関係は呟いたりRPしたりしない(選挙行ったくらいならまだセーフ、ツイフェミアンチフェミポリコレ叩きはアウト)

胡散臭いアカウントRPしない(滝沢ガ○ソ、青バッジ、○○bot等)

病気障害体調不良、MBTIやHSPについて言及しない

懸賞当選系をRPしない

・うざいタグツイをしない(「#私の作品砂糖宝石麻薬のどれですか」「 #私が絡みに行っても迷惑じゃないよって人いいねしろ積極的に絡んでほしい人rtお前のことお気に入りだぜって人リプして欲しいけど誰もいないと思うので好きな飲み物を言う」等)

自撮りを載せない(ネイル程度ならあり)

料理ご飯写真を載せない

・車やフィギュアぬいぐるみなどの写真を載せない

家族職場プライベート愚痴悪口を言わない

メンヘラではない(他の人と仲良くしたら嫉妬したり、自死自傷を匂わせたり、死ぬ死ぬ詐欺等)

・嫌いや苦手なものに関して言及しない(嫌いなCPキャラ、男女BL百合夢等)

いいねRPの数について言及しない、不満を漏らさな

モブおじさん、俺攻め、心のちんこ、ないものが勃つ、雄っぱい、などの単語を使わない

コスプレイヤーではない(生理的に無理)

ほしい物リストを公開しない

自分は絵が下手…上手くなりたい…などよしよし待ちしない

・上手い下手、絵描き字書き問わず何かしらの創作をしている人

・自信満々ではなく謙虚、でも卑屈ではない

ツイ廃ではなく、低浮上でもない程よいポスト頻度

作品だけ投稿するのではなくCPキャラについて萌え語りする

2024-11-04

アイドルはるかぜちゃん衣装かぶりで揉める

かつて「政治の話ができる小学生女児」としてネット有名人だった春名風花ことはるかぜちゃん

本人が有名になる前は母親芸能活動をしていてネット上で名を知られていた

最近母親芸能事務所を開いて横浜活動するアイドルグループマネジメントをしており、はるかぜちゃんアイドルになってる

現在は「いくり」と名乗る母親が、他の横浜活動するアイドルについて怒っている

いくり💎宝石娘P@info_amagoi

テレビ

テレビ神奈川 @tvk_3ch

担当者

初めまして

私、横浜拠点活動しているご当地アイドルユニット宝石娘」(旧Écrin)

youtu.be/ygej2agiIm4?si

運営しております

オフィスあまごいの郁里と申します。

御社番組スタージャン 川・奈(終) 」につきまして

お伺いしたい事がありご連絡差し上げました。

こちらの番組主題歌映像撮影されたは、いつ頃になりますでしょうか?

archive.md/5ebfh

スタージャン 川・奈(終)」は神奈川ローカル番組で、横浜ロコドルが出演している

はるかぜちゃん母も関わりたくて声をかけたのかと最初思ったが、「映像撮影された時期」を聞いており、そうではないようだ

なんか文もおかしいし怒りながら問いただしているような剣呑さがそこはかとなく漂っている

その原因はスタージャン出演アイドルを見たら察せられた


スタージャン出演アイドルにLOVELY RIBBONがいる

LOVELY RIBBON衣装はこんなのだ

https://pbs.twimg.com/media/GYUbpRMbkAAnPjt.jpg

https://pbs.twimg.com/media/GYQCLM6akAsjhHC.jpg

https://pbs.twimg.com/media/GZG1EOgbsAADXaJ.jpg

一方、はるかぜちゃん所属宝石娘」の衣装はこんなのだ

https://pbs.twimg.com/media/GVT6tuga4AAWTYO.jpg

https://pbs.twimg.com/media/Gbg0RJCa0AA3BHQ.jpg

https://pbs.twimg.com/media/GXjNx7QbgAAGQyR.jpg

衣装が全く同じだ

はるかぜちゃん母によればこの衣装既製品をオーダーしたもの

既製品ならそりゃ被ることもあるだろうが、はるかぜ母と宝石娘のアイドルたちは「パクリだ」と思っているようだ

森野山小亜/宝石娘ぽむ💚

@pomuchansub

うーーーん。。。流石にただの偶然とは思えないんですよねえ

archive.md/PdEwt

LOVELY RIBBON引用リプに宝石娘の画像送りつけを繰り返すはるかぜ

https://archive.md/NgOiI

https://archive.md/ZMKq2

それらをRTするアイドルたち

宝石娘はパクリ元にしたくなるほど有名なグループではない

横浜中華街チャイナ衣装露出のあまりない活動やすデザイン→安くて納期が早い、と辿っていたらかぶっただけではないか

デザイン権利ごと勝ったわけでなく既製品着てるだけで騒ぎ立てるのか

まあ、多分LOVELY RIBBONの方がこの衣装を着るようになったのは後で、後から出てきたくせにテレビ番組のエンドでこの服着てるのが毎週流れて地域での知名度宝石娘よる遥かに上というのはムカつくだろうけど、いきなり糾弾モード


はるかぜちゃん中川翔子のような「いじめについての有識者路線に行きたかったようでいじめについてたまに語る

いじめ被害者が逃げるように転校するのはおかしい、加害者こそ排除すべき」

いじめられた側に悪い点があったとしても、いじめる方が悪い」

こんなもんはただの一般論別にはるかぜちゃんが初めて発明した考えではないのだが、はるかぜ母やファンはしばしばこの手の発言バズると「はるかぜちゃんパクリだ」と糾弾を開始する

今ではファンネルが減ったので大規模炎上にはあまり発展しないが、つい先日にもバズツイに「これはるかぜちゃんの方が先に言ってたのに!」とブチギレてる人を見た

はるかぜちゃんは誰かに絡んで糾弾して燃やし燃やされで成り上がり最近ではわりと大人しくなったが、母やファンははまだその路線捨てられない

既存衣装なんかかぶるもんだと覚悟して、かぶったところで「うちのと同じだwこのデザインかわいいもんね、親近感〜」とかフレンドリーにやっとけばいいのに

2024-10-30

三大コンビニ絶対売ってないもの

・生きている猫ちゃん

宝石

ユンボ

あと一つは?

はるかぜちゃんママ、娘が売れないことに遺憾の意。どうすれば売れる

いくり💎宝石娘P

@info_amagoi

いま、物凄く悩んでいます

わたしの力では娘をその実力に見合った場に立たせてやることが出来ない

売れない時代糟糠の妻に支えてもらい、売れたらその妻を捨てて、自分よりネームバリューのあるトロフィーワイフを迎えるというのが悲しいか芸能界あるあるだったりもするのですが

才能ある人や作品を見つけて協力しても、その作品が世に出る頃には一切関わる事が出来ないの、何かそれに似た感じになってしまっているなあと。

ネットを初期からやっていることもですが昔からずっといち早く良いものや売れるものを見つける目があって、けれどそれらが世の中で流行り出した頃にその恩恵を受けたのを見た事は一度もなく、まあ本人はそれで良いと思ってるんでしょうけど不憫だなと

なら、わたし事務所オフィスあまごい)で何とかサポートしよう!と試みたのですが、また今も同じような事態になってしまっていて😞

力足らずで申し訳ない限りです

売れるものにいち早く目をつけたのに恩恵がないのはおかし???

株買ったわけではなく、ただの利用者消費者なら恩恵なくて当たり前じゃ???

推しの子モデル」をキャッチコピーにして活動しているのにメディアミックス全てで呼ばれなかったことへの恨みつらみだろうか

Twitterには参入が早く「実力に見合った」以上の評価を得られたと思うが、tiktokYouTubeはむし遅くてコロナで暇だから誰も彼もがやり出してからようやくはじめていた

先行者利益がない分そっちで伸びなかったのが「実力に見合った」評価だろう

バズってるツイートに絡んでの炎上芸で伸びた人がvlogダンスしても求められているのはそちらではない

橋本琴絵とかフィフィとかを研究して勉強して論客路線を復活させた方がいい

2024-10-29

県民埼玉県民ってゼリーフライ有名なんでしょ?」埼玉県民俺「え

県民スタミナラーメンも有名なんでしょ?」

俺「食べたことないや……なんか聞いたことある……」

県民山田うどんソウルフードなんだよね」

俺「早い、安い、クソ不味いですよ、好きな埼玉県民一人も居ないっすね、98円3袋のソフト面みたいな生麺うどんありますよね、あんな感じのうどんが出てきます

県民埼玉県何が有名なの……?」

俺「彩果の宝石とか十万石饅頭って聞いたことあります?」

県民「わかんない……」

俺「じゃあ無いです……(震え)」

円盤の扉の元ネタ

ティアキンのゲルドの地下街への扉とかロイヤルマッチ宝石発掘するやつの扉とか、円盤が平行移動して開くタイプの扉の元ネタってなんですか?説明下手ですみません、伝わってますでしょうか?四角い普通の扉より作るのコスパ悪そうだしメリットってロマンしかなくない?と感じるのでこういう扉が実際にあるのか気になりました。

ついでにスヤスヤ教の新しい祖の名前ネルエライってなんでこんな神様(しかも裏がありそうな)っぽい名前に感じるんですか?これも元ネタわかる方いたら教えてほしいです。

2024-10-26

はるかぜちゃんママが今はアイドルプロデュース事業やってるのだが、内幕バラしすぎて夢がない

夏用衣装をまず揃えることになり、「衣装作ってくれる人募集」と呼びかけ良さそうな個人制作の人が声をかけるもそちらとは契約せず

オーダーメイドじゃ金がかかるという現実を突きつけられたのだろう

安上がりの中国製既製品を購入することになり、レスポンスが悪いと愚痴

アイドル衣装価格優先で安物とか揉めてるとか表に出すアイドルPってどうなんだ

中国製に凝りたので今度はクラファンして衣装代170万円ぐらいを集めて国内メーカーに頼んだとのことだが、

そちらもオーダーメイドではなく2万円の既製品で、だけど入金した後で在庫がないと伝えられ返金に時間がかかって揉めているとメーカー晒して怒っている

それはそのメーカーが悪いけど、こいついつも揉めてんな

170万ぐらいあって結局既製品で2万円の衣装なのか

ECRINってフランス語アイドルグループ(今は”宝石娘”に変わった)なのに衣装が夏用も冬用もチャイナデザインなのもセンスがよくわからん

そんで一人ずつイメージカラー決めてるのに全員同じ衣装から見た目じゃ誰がどの色担当なのかわからん

推しの子有馬かなのモデル」ってのを今のはるかぜちゃん宣伝文句にしており、有馬かなが作中でアイドルやってるから真似してアイドル路線をはじめたが、

根本的にアイドル業に関心がなく今売れてるアイドル研究をしていないし、さりとてすごい可愛い子がいるとか歌がすごいとかダンスがすごいとか特技があるとかの売りもない

悪い地下ドルによくある、「大手に入れる能力のない微妙な奴らの詰め合わせセット」にしかなってない

はるかぜちゃん本人はアイドルにまつわるニュース見てナーバスになり「アイドルやってるけど”女”を売りにしてるわけじゃない、ガチ恋とは距離を置いてる」と語っているが、

ラファン170万円中90万円ぐらいが名物ガチ恋おっさんな時点で全然距離はおけてない

2024-10-16

アフタヌーンから10作品選ぶとしたら

1. 「寄生獣」(岩明均

人間寄生生物との戦いを描いた哲学的SFホラー

2. 「ヴィンランド・サガ」(幸村誠

バイキング時代を背景に、復讐と成長を描く歴史ドラマ

3. 「無限の住人」(沙村広明

不死身の侍と少女復讐の旅を描く、スタイリッシュアクション

4. 「シドニアの騎士」(弐瓶勉

宇宙舞台に、人類と異形の敵との戦いを描いた壮大なSF

5. 「げんしけん」(木尾士目

オタク文化リアルに描いた大学サークル青春コメディ

6. 「おおきく振りかぶって」(ひぐちアサ

高校野球に焦点を当てた、緻密で感情豊かなスポーツ漫画

7. 「宝石の国」(市川春子

擬人化された宝石たちの運命と成長を描く美しいファンタジー

8. 「波よ聞いてくれ」(沙村広明

ラジオパーソナリティを中心に描かれる、個性的ユーモア溢れる日常劇。

9.ああっ女神さまっ」(藤島康介

冴えない青年と美しい女神との恋愛を描く、温かみのあるラブコメディ。

10. 「なるたる」(鬼頭莫宏

 一見可愛らしいファンタジーに見えるが、次第に暗く衝撃的な展開を迎えるSF人間の心の闇や成長を深く掘り下げる。


異論は認める

2024-10-07

はるかぜちゃんアイドルグループ名前が「Ecrin」(エクラン)だったけど、結成から4ヶ月で「宝石娘」に変更だって

はるかぜちゃんママ本名が郁世(いくよ)で、愛称に「いくりん」があったからと今は「いくり」と名乗っている

いくりんとも読めるグループ名つけてるの自己愛すげえなと思ってたので変わってよかったんじゃないか

2024-10-06

ドラゴンインフレ古代から続く習わしに従う筋目正しきエンシャントドラゴンが倒されたときに発生する。

古代ドラゴン継承である彼らは金・銀・財宝・宝石の類を自らのねぐらにうず高く積み上げるのを伝統とする。

そのような存在冒険者により討伐されると一時的にその地域好景気に湧いたあと強度のインフレにより経済の低迷を招く。

通常、冒険者が獲得した財宝に対して直接税は徴収されない。

本来はその土地領主・その地域国王に対する納税法律的義務はあるものの、

冒険者がどれだけの財宝を獲得したか具体的に知る術がないがゆえに有名無実の法となっている。

ゆえに冒険者冒険者ギルト等を通しての間接税を支払う義務のみを有するのが実態である

しかし、古代から続く由緒正しきエンシャントドラゴンが討伐された場合は違う。

古代ドラゴンほとんどはその縄張りを正確に知られており、住処も調査済みである場合が多い。

なぜならドラゴンが非常に危険存在からである

古代ドラゴンの住処の回りには必ずその動静を観察する監査官が常駐している。

古代ドラゴン活動期には王都に向かって火急の知らせを届ける必要があるからだ。

彼ら監査官の使命はドラゴンの動静を探るだけではない。

ドラゴンを討伐しようとする冒険者軍事勢力の動向も把握することも重大な使命である

なぜなら極稀なことながら古代ドラゴンが実際に討伐される時があるからだ。

そのときには彼ら監査官は、古代ドラゴン討伐に関する財宝の管理及び徴税官へと早変わりする。

ドラゴン討伐を見届けたと同時に監査官徴税官は誰よりも早くドラゴンの宝物庫へと到着しなければならない。

そして、その宝物が古代から続くこの地域帝国王国継承する現王国管理下にあることを宣言する。

この宣言により全宝物は監査官調査が済むまでは一切の移動を禁止される。

そして、そこか

2024-10-02

40代独身男、アニメ漫画に飽き・・・ない!

ネット上では30、40代オタク趣味にも飽きて

やる事なくて絶望している独身男性を見かけるが、

40代も半ばになろうと言うのに自分は何故か未だに飽きていない。

ちなみに見ていた夏アニメは以下の通り。

天穂のサクナヒメ

転生したらスライムだった件

杖と剣のウィストリア

グレンダイザーU

推しの子

狼と香辛料

魔導具師ダリヤうつむかない

俺は全てを【パリイ】 する

小市民シリーズ

9月中に読んだ漫画単行本)は以下の通り。

悪人面したB級冒険者

悪夢令嬢は一家滅亡の夢を見た

☆悪役令嬢の意外な能力

☆悪役令嬢の矜持

☆義姉の代わりに、余命一年と言われる侯爵子息様と婚約することになりました

☆売られた王女なのに新婚生活幸せです

お茶屋さんは賢者見習い

王太子婚約破棄されたので、もうバカのふりはやめようと思います

俺だけレベルアップな件

織田家長男に生まれました

空っぽ聖女として捨てられたはずが、嫁ぎ先の皇帝陛下に溺愛されています

☆99回断罪されたループ令嬢ですが今世は「超絶愛されモード」ですって!

騎士王の食卓

魔法クロエの二度目の人生

現代社会乙女ゲームの悪役令嬢をするのはちょっと大変

☆「死霊術師など穢らわしい」と処刑されたので、魔族に転身致しま

☆虐げられ令嬢は人嫌いの魔法使いに弟子入りする

☆死に戻り令嬢の仮初め結婚

実は私が本物だった

人生疲れた最強魔術師は諦めて眠ることにした

捨て悪役令嬢は怪物にお伽噺を語る

聖女のはずが、どうやら乗っ取られました

戦場聖女

☆大獣公とユニコニス乙女

追放された悪役令嬢は断罪満喫する

TS衛生兵さんの戦場日記

☆できるメイド

☆手札が多めのビクトリア

☆転生したら才能があった件

転生した悪役令嬢は復讐を望まない

転生令嬢は精霊に愛されて最強です……だけど普通に恋したい!

ななしの皇女と冷酷皇帝

番手の女 歌姫としての誇りを胸に、最後のご奉公をいたしま

念願の悪役令嬢の身体を手に入れたぞ!

パワハラ限界勇者魔王から待遇スカウトされる

ふつつかな悪女ではございます

不老不死少女の苗床旅行記

宝石姫は、砕けない

未亡人アンネの閨の手ほどき

無自覚聖女今日無意識に力を垂れ流す

森の中で公爵が拾ったのは

ルリドラゴン

9月中に読んだラノベWeb小説は以下の通り。

月が導く異世界道中

異世界料理

ティムーン帝国物語

くまクマベア

魔導具師ダリヤうつむかない

本好きの下剋上 SS置き場

魔術師クノンは見えている

人質生活から始めるスローライフ

異世界転生して教師になったが、魔女と恐れられている件

TS衛生兵さんの戦場日記

☆義姉の代わりに、余命一年と言われる侯爵子息様と婚約することになりました

目的は生き延びること

☆は9月初見。ちなみに9月初見個人的に一番良かったものは「TS衛生兵さんの戦場日記

漫画で1~2巻見て面白かったら、「なろう」で続きを見ると言う流れが多い。

アニメ1~2話見て面白かったら、原作を見ると言う流れも多い。

仕事終わりも休日ほとんど引きこもって

漫画アニメを楽しめてしまっているのだが、

いつか飽きることはあるのだろうか・・・

2024-10-01

三四郎は流れから目を放して、上を見た。こういう空の模様を見たのははじめてではない。けれども空が濁ったという言葉を聞いたのはこの時がはじめてである。気がついて見ると、濁ったと形容するよりほかに形容のしかたのない色であった。三四郎が何か答えようとするまえに、女はまた言った。 「重いこと。大理石のように見えます」  美禰子は二重瞼を細くして高い所をながめていた。それから、その細くなったままの目を静かに三四郎の方に向けた。そうして、 「大理石のように見えるでしょう」と聞いた。三四郎は、 「ええ、大理石のように見えます」と答えるよりほかはなかった。女はそれで黙った。しばらくしてから、今度は三四郎が言った。 「こういう空の下にいると、心が重くなるが気は軽くなる」 「どういうわけですか」と美禰子が問い返した。  三四郎には、どういうわけもなかった。返事はせずに、またこう言った。 「安心して夢を見ているような空模様だ」 「動くようで、なかなか動きませんね」と美禰子はまた遠くの雲をながめだした。  菊人形で客を呼ぶ声が、おりおり二人のすわっている所まで聞こえる。 「ずいぶん大きな声ね」 「朝から晩までああいう声を出しているんでしょうか。えらいもんだな」と言ったが、三四郎は急に置き去りにした三人のことを思い出した。何か言おうとしているうちに、美禰子は答えた。 「商売ですもの、ちょうど大観音乞食と同じ事なんですよ」 「場所が悪くはないですか」  三四郎は珍しく冗談を言って、そうして一人でおもしろそうに笑った。乞食について下した広田言葉をよほどおかしく受けたかである。 「広田先生は、よく、ああいう事をおっしゃるかたなんですよ」ときわめて軽くひとりごとのように言ったあとで、急に調子をかえて、 「こういう所に、こうしてすわっていたら、大丈夫及第よ」と比較的活発につけ加えた。そうして、今度は自分のほうでおもしろそうに笑った。 「なるほど野々宮さんの言ったとおり、いつまで待っていてもだれも通りそうもありませんね」 「ちょうどいいじゃありませんか」と早口に言ったが、あとで「おもらいをしない乞食なんだから」と結んだ。これは前句の解釈のためにつけたように聞こえた。  ところへ知らん人が突然あらわれた。唐辛子の干してある家の陰から出て、いつのまにか川を向こうへ渡ったものみえる。二人のすわっている方へだんだん近づいて来る。洋服を着て髯をはやして、年輩からいうと広田先生くらいな男である。この男が二人の前へ来た時、顔をぐるりと向け直して、正面から三四郎と美禰子をにらめつけた。その目のうちには明らかに憎悪の色がある。三四郎はじっとすわっていにくいほどな束縛を感じた。男はやがて行き過ぎた。その後影を見送りながら、三四郎は、 「広田先生や野々宮さんはさぞあとでぼくらを捜したでしょう」とはじめて気がついたように言った。美禰子はむしろ冷やかである。 「なに大丈夫よ。大きな迷子ですもの」 「迷子から捜したでしょう」と三四郎はやはり前説を主張した。すると美禰子は、なお冷やかな調子で、 「責任をのがれたがる人だから、ちょうどいいでしょう」 「だれが? 広田先生がですか」  美禰子は答えなかった。 「野々宮さんがですか」  美禰子はやっぱり答えなかった。 「もう気分はよくなりましたか。よくなったら、そろそろ帰りましょうか」  美禰子は三四郎を見た。三四郎は上げかけた腰をまた草の上におろした。その時三四郎はこの女にはとてもかなわないような気がどこかでした。同時に自分の腹を見抜かれたという自覚に伴なう一種屈辱をかすかに感じた。 「迷子」  女は三四郎を見たままでこの一言を繰り返した。三四郎は答えなかった。 「迷子英訳を知っていらしって」  三四郎は知るとも、知らぬとも言いえぬほどに、この問を予期していなかった。 「教えてあげましょうか」 「ええ」 「迷える子――わかって?」  三四郎はこういう場合になると挨拶に困る男である咄嗟の機が過ぎて、頭が冷やかに働きだした時、過去を顧みて、ああ言えばよかった、こうすればよかったと後悔する。といって、この後悔を予期して、むりに応急の返事を、さもしぜんらしく得意に吐き散らすほどに軽薄ではなかった。だからただ黙っている。そうして黙っていることがいかにも半間である自覚している。  迷える子という言葉はわかったようでもある。またわからないようでもある。わかるわからないはこの言葉意味よりも、むしろこの言葉を使った女の意味である三四郎はいたずらに女の顔をながめて黙っていた。すると女は急にまじめになった。 「私そんなに生意気に見えますか」  その調子には弁解の心持ちがある。三四郎は意外の感に打たれた。今までは霧の中にいた。霧が晴れればいいと思っていた。この言葉で霧が晴れた。明瞭な女が出て来た。晴れたのが恨めしい気がする。  三四郎は美禰子の態度をもとのような、――二人の頭の上に広がっている、澄むとも濁るとも片づかない空のような、――意味のあるものにしたかった。けれども、それは女のきげんを取るための挨拶ぐらいで戻せるものではないと思った。女は卒然として、 「じゃ、もう帰りましょう」と言った。厭味のある言い方ではなかった。ただ三四郎にとって自分は興味のないものあきらめるように静かな口調であった。  空はまた変ってきた。風が遠くから吹いてくる。広い畑の上には日が限って、見ていると、寒いほど寂しい。草からあがる地息でからだは冷えていた。気がつけば、こんな所に、よく今までべっとりすわっていられたものだと思う。自分一人なら、とうにどこかへ行ってしまったに違いない。美禰子も――美禰子はこんな所へすわる女かもしれない。 「少し寒くなったようですから、とにかく立ちましょう。冷えると毒だ。しかし気分はもうすっかり直りましたか」 「ええ、すっかり直りました」と明らかに答えたが、にわかに立ち上がった。立ち上がる時、小さな声で、ひとりごとのように、 「迷える子」と長く引っ張って言った。三四郎はむろん答えなかった。  美禰子は、さっき洋服を着た男の出て来た方角をさして、道があるなら、あの唐辛子そばを通って行きたいという。二人は、その見当へ歩いて行った。藁葺のうしろにはたして細い三尺ほどの道があった。その道を半分ほど来た所で三四郎は聞いた。 「よし子さんは、あなたの所へ来ることにきまったんですか」  女は片頬で笑った。そうして問い返した。 「なぜお聞きになるの」  三四郎が何か言おうとすると、足の前に泥濘があった。四尺ばかりの所、土がへこんで水がぴたぴたにたまっている。そのまん中に足掛かりのためにてごろな石を置いた者がある。三四郎は石の助けをからずに、すぐに向こうへ飛んだ。そうして美禰子を振り返って見た。美禰子は右の足を泥濘のまん中にある石の上へ乗せた。石のすわりがあまりよくない。足へ力を入れて、肩をゆすって調子を取っている。三四郎こちら側から手を出した。 「おつかまりなさい」 「いえ大丈夫」と女は笑っている。手を出しているあいだは、調子を取るだけで渡らない。三四郎は手を引っ込めた。すると美禰子は石の上にある右の足に、からだの重みを託して、左の足でひらりこちら側へ渡った。あまり下駄をよごすまいと念を入れすぎたため、力が余って、腰が浮いた。のめりそうに胸が前へ出る。その勢で美禰子の両手が三四郎の両腕の上へ落ちた。 「迷える子」と美禰子が口の内で言った。三四郎はその呼吸を感ずることができた。

https://anond.hatelabo.jp/20241001172740

 ベルが鳴って、講師教室から出ていった。三四郎インキの着いたペンを振って、ノートを伏せようとした。すると隣にいた与次郎が声をかけた。

「おいちょっと借せ。書き落としたところがある」

 与次郎三四郎ノートを引き寄せて上からのぞきこんだ。stray sheep という字がむやみに書いてある。

「なんだこれは」

講義を筆記するのがいやになったから、いたずらを書いていた」

「そう不勉強はいかん。カントの超絶唯心論バークレーの超絶実在論にどうだとか言ったな」

「どうだとか言った」

「聞いていなかったのか」

「いいや」

「まるで stray sheep だ。しかたがない」

 与次郎自分ノートをかかえて立ち上がった。机の前を離れながら、三四郎に、

「おいちょっと来い」と言う。三四郎与次郎について教室を出た。梯子段を降りて、玄関前の草原へ来た。大きな桜がある。二人はその下にすわった。

 ここは夏の初めになると苜蓿が一面にはえる。与次郎入学願書を持って事務へ来た時に、この桜の下に二人の学生が寝転んでいた。その一人が一人に向かって、口答試験都々逸で負けておいてくれると、いくらでも歌ってみせるがなと言うと、一人が小声で、粋なさばきの博士の前で、恋の試験がしてみたいと歌っていた。その時から与次郎はこの桜の木の下が好きになって、なにか事があると、三四郎をここへ引っ張り出す。三四郎はその歴史与次郎から聞いた時に、なるほど与次郎俗謡で pity's love を訳すはずだと思った。きょうはしか与次郎がことのほかまじめである。草の上にあぐらをかくやいなや、懐中から文芸時評という雑誌を出してあけたままの一ページを逆に三四郎の方へ向けた。

「どうだ」と言う。見ると標題に大きな活字で「偉大なる暗闇」とある。下には零余子と雅号を使っている。偉大なる暗闇とは与次郎がいつでも広田先生を評する語で、三四郎も二、三度聞かされたものであるしか零余子はまったく知らん名である。どうだと言われた時に、三四郎は、返事をする前提としてひとまず与次郎の顔を見た。すると与次郎はなんにも言わずにその扁平な顔を前へ出して、右の人さし指の先で、自分の鼻の頭を押えてじっとしている。向こうに立っていた一人の学生が、この様子を見てにやにや笑い出した。それに気がついた与次郎はようやく指を鼻から放した。

「おれが書いたんだ」と言う。三四郎はなるほどそうかと悟った。

「ぼくらが菊細工を見にゆく時書いていたのは、これか」

「いや、ありゃ、たった二、三日まえじゃないか。そうはやく活版になってたまるものか。あれは来月出る。これは、ずっと前に書いたものだ。何を書いたもの標題でわかるだろう」

広田先生の事か」

「うん。こうして輿論喚起しておいてね。そうして、先生大学はいれる下地を作る……」

「その雑誌はそんなに勢力のある雑誌か」

 三四郎雑誌名前さえ知らなかった。

「いや無勢力から、じつは困る」と与次郎は答えた。三四郎は微笑わざるをえなかった。

「何部ぐらい売れるのか」

 与次郎は何部売れるとも言わない。

「まあいいさ。書かんよりはましだ」と弁解している。

 だんだん聞いてみると、与次郎は従来からこの雑誌関係があって、ひまさえあればほとんど毎号筆を執っているが、その代り雅名も毎号変えるから、二、三の同人のほか、だれも知らないんだと言う。なるほどそうだろう。三四郎は今はじめて与次郎文壇との交渉を聞いたくらいのものであるしか与次郎がなんのために、遊戯に等しい匿名を用いて、彼のいわゆる大論文をひそかに公けにしつつあるか、そこが三四郎にはわからなかった。

 いくぶんか小遣い取りのつもりで、やっている仕事かと不遠慮に尋ねた時、与次郎は目を丸くした。

「君は九州のいなかから出たばかりだから中央文壇趨勢を知らないために、そんなのん気なことをいうのだろう。今の思想界の中心にいて、その動揺のはげしいありさまを目撃しながら、考えのある者が知らん顔をしていられるものか。じっさい今日の文権はまったく我々青年の手にあるんだから一言でも半句でも進んで言えるだけ言わなけりゃ損じゃないか文壇は急転直下の勢いでめざまし革命を受けている。すべてがことごとく動いて、新気運に向かってゆくんだから、取り残されちゃたいへんだ。進んで自分からこの気運をこしらえ上げなくちゃ、生きてる甲斐はない。文学文学って安っぽいようにいうが、そりゃ大学なんかで聞く文学のことだ。新しい我々のいわゆる文学は、人生のものの大反射だ。文学の新気運は日本社会活動に影響しなければならない。また現にしつつある。彼らが昼寝をして夢を見ているまに、いつか影響しつつある。恐ろしいものだ。……」

 三四郎は黙って聞いていた。少しほらのような気がする。しかしほらでも与次郎はなかなか熱心に吹いている。すくなくとも当人だけは至極まじめらしくみえる。三四郎はだいぶ動かされた。

「そういう精神でやっているのか。では君は原稿料なんか、どうでもかまわんのだったな」

「いや、原稿料は取るよ。取れるだけ取る。しか雑誌が売れないからなかなかよこさない。どうかして、もう少し売れる工夫をしないといけない。何かいい趣向はないだろうか」と今度は三四郎相談をかけた。話が急に実際問題に落ちてしまった。三四郎は妙な心持ちがする。与次郎は平気であるベルが激しく鳴りだした。

「ともかくこの雑誌を一部君にやるから読んでみてくれ。偉大なる暗闇という題がおもしろいだろう。この題なら人が驚くにきまっている。――驚かせないと読まないからだめだ」

 二人は玄関を上がって、教室はいって、机に着いた。やがて先生が来る。二人とも筆記を始めた。三四郎は「偉大なる暗闇」が気にかかるので、ノートそば文芸時評をあけたまま、筆記のあいあいまに先生に知れないように読みだした。先生はさいわい近眼である。のみならず自己講義のうちにぜんぜん埋没している。三四郎の不心得にはまるで関係しない。三四郎はいい気になって、こっちを筆記したり、あっちを読んだりしていったが、もともと二人でする事を一人で兼ねるむりな芸だからしまいには「偉大なる暗闇」も講義の筆記も双方ともに関係がわからなくなった。ただ与次郎文章一句だけはっきり頭にはいった。

自然宝石を作るに幾年の星霜を費やしたか。またこ宝石採掘の運にあうまでに、幾年の星霜を静かに輝やいていたか」という句である。その他は不得要領に終った。その代りこの時間には stray sheep という字を一つも書かずにすんだ。

 講義が終るやいなや、与次郎三四郎に向かって、

「どうだ」と聞いた。じつはまだよく読まないと答えると、時間経済を知らない男だといって非難した。ぜひ読めという。三四郎は家へ帰ってぜひ読むと約束した。やがて昼になった。二人は連れ立って門を出た。

「今晩出席するだろうな」と与次郎西片町へはい横町の角で立ち留まった。今夜は同級生の懇親会がある。三四郎は忘れていた。ようやく思い出して、行くつもりだと答えると、与次郎は、

「出るまえにちょっと誘ってくれ。君に話す事がある」と言う。耳のうしろペン軸をはさんでいる。なんとなく得意である三四郎承知した。

 下宿へ帰って、湯にはいって、いい心持ちになって上がってみると、机の上に絵はがきがある。小川かいて、草をもじゃもじゃはやして、その縁に羊を二匹寝かして、その向こう側に大きな男がステッキを持って立っているところを写したものである。男の顔がはなはだ獰猛にできている。まったく西洋の絵にある悪魔を模したもので、念のため、わきにちゃんデビル仮名が振ってある。表は三四郎宛名の下に、迷える子と小さく書いたばかりである三四郎は迷える子の何者かをすぐ悟った。のみならず、はがきの裏に、迷える子を二匹書いて、その一匹をあん自分見立ててくれたのをはなはだうれしく思った。迷える子のなかには、美禰子のみではない、自分ももとよりはいっていたのである。それが美禰子のおもわくであったとみえる。美禰子の使った stray sheep意味がこれでようやくはっきりした。

 与次郎約束した「偉大なる暗闇」を読もうと思うが、ちょっと読む気にならない。しきりに絵はがきをながめて考えた。イソップにもないような滑稽趣味がある。無邪気にもみえる。洒落でもある。そうしてすべての下に、三四郎の心を動かすあるものがある。

 手ぎわからいっても敬服の至りである。諸事明瞭にでき上がっている。よし子のかいた柿の木の比ではない。――と三四郎には思われた。

 しばらくしてから三四郎はようやく「偉大なる暗闇」を読みだした。じつはふわふわして読みだしたのであるが、二、三ページくると、次第に釣りまれるように気が乗ってきて、知らず知らずのまに、五ページ六ページと進んで、ついに二十七ページの長論文を苦もなく片づけた。最後の一句読了した時、はじめてこれでしまいだなと気がついた。目を雑誌から離して、ああ読んだなと思った。

 しかし次の瞬間に、何を読んだかと考えてみると、なんにもない。おかしいくらいなんにもない。ただ大いにかつ盛んに読んだ気がする。三四郎与次郎の技倆に感服した。

 論文は現今の文学者の攻撃に始まって、広田先生の賛辞に終っている。ことに文学文科の西洋人を手痛く罵倒している。はやく適当日本人を招聘して、大学相当の講義を開かなくっては、学問の最高府たる大学も昔の寺子屋同然のありさまになって、煉瓦石のミイラと選ぶところがないようになる。もっとも人がなければしかたがないが、ここに広田先生がある。先生十年一日のごとく高等学校に教鞭を執って薄給無名に甘んじている。しか真正学者である。学海の新気運に貢献して、日本の活社会交渉のある教授担任すべき人物である。――せんじ詰めるとこれだけであるが、そのこれだけが、非常にもっともらしい口吻と燦爛たる警句とによって前後二十七ページに延長している。

 その中には「禿を自慢するものは老人に限る」とか「ヴィーナスは波からまれたが、活眼の士は大学からまれない」とか「博士を学界の名産と心得るのは、海月田子の浦名産と考えるようなものだ」とかいろいろおもしろい句がたくさんある。しかしそれよりほかになんにもない。ことに妙なのは広田先生を偉大なる暗闇にたとえたついでに、ほかの学者を丸行燈比較して、たかだか方二尺ぐらいの所をぼんやり照らすにすぎないなどと、自分広田から言われたとおりを書いている。そうして、丸行燈だの雁首などはすべて旧時代遺物で我々青年にはまったく無用であると、このあいだのとおりわざわざ断わってある。

 よく考えてみると、与次郎論文には活気がある。いかにも自分一人で新日本代表しているようであるから、読んでいるうちは、ついその気になる。けれどもまったく実がない。根拠地のない戦争のようなものである。のみならず悪く解釈すると、政略的の意味もあるかもしれない書き方である。いなか者の三四郎にはてっきりそこと気取ることはできなかったが、ただ読んだあとで、自分の心を探ってみてどこかに不満足があるように覚えた。また美禰子の絵はがきを取って、二匹の羊と例の悪魔をながめだした。するとこっちのほうは万事が快感である。この快感につれてまえの不満足はますます著しくなった。それで論文の事はそれぎり考えなくなった。美禰子に返事をやろうと思う。不幸にして絵がかけない。文章にしようと思う。文章ならこの絵はがき匹敵する文句でなくってはいけない。それは容易に思いつけない。ぐずぐずしているうちに四時過ぎになった。

 袴を着けて、与次郎を誘いに、西片町へ行く。勝手からはいると、茶の間に、広田先生が小さな食卓を控えて、晩食を食っていた。そば与次郎かしこまってお給仕をしている。

先生どうですか」と聞いている。

 先生は何か堅いものをほおばったらしい。食卓の上を見ると、袂時計ほどな大きさの、赤くって黒くって、焦げたものが十ばかり皿の中に並んでいる。

 三四郎は座に着いた。礼をする。先生は口をもがもがさせる。

「おい君も一つ食ってみろ」と与次郎が箸で皿のものをつまんで出した。掌へ載せてみると、馬鹿貝の剥身の干したのをつけ焼にしたのである

「妙なものを食うな」と聞くと、

「妙なものって、うまいぜ食ってみろ。これはね、ぼくがわざわざ先生にみやげに買ってきたんだ。先生はまだ、これを食ったことがないとおっしゃる

「どこから

日本から

 三四郎おかしくなった。こういうところになると、さっきの論文調子とは少し違う。

先生、どうです」

「堅いね

「堅いけれどもうまいでしょう。よくかまなくっちゃいけません。かむと味が出る」

「味が出るまでかんでいちゃ、歯が疲れてしまう。なんでこんな古風なものを買ってきたものかな」

「いけませんか。こりゃ、ことによると先生にはだめかもしれない。里見の美禰子さんならいいだろう」

「なぜ」と三四郎が聞いた。

「ああおちついていりゃ味の出るまできっとかんでるに違いない」

「あの女はおちついていて、乱暴だ」と広田が言った。

「ええ乱暴です。イブセンの女のようなところがある」

イブセンの女は露骨だが、あの女は心が乱暴だ。もっと乱暴といっても、普通乱暴とは意味が違うが。野々宮の妹のほうが、ちょっと見ると乱暴のようで、やっぱり女らしい。妙なものだね」

里見のは乱暴の内訌ですか」

 三四郎は黙って二人の批評を聞いていた。どっちの批評もふにおちない。乱暴という言葉が、どうして美禰子の上に使えるか、それから第一不思議であった。

 与次郎はやがて、袴をはいて、改まって出て来て、

ちょっと行ってまいります」と言う。先生は黙って茶を飲んでいる。二人は表へ出た。表はもう暗い。門を離れて二、三間来ると、三四郎はすぐ話しかけた。

先生里見お嬢さん乱暴だと言ったね」

「うん。先生はかってな事をいう人だから、時と場合によるとなんでも言う。第一先生が女を評するのが滑稽だ。先生の女における知識はおそらく零だろう。ラッブをしたことがないものに女がわかるものか」

先生はそれでいいとして、君は先生の説に賛成したじゃないか

「うん乱暴だと言った。なぜ」

「どういうところを乱暴というのか」

「どういうところも、こういうところもありゃしない。現代女性はみんな乱暴にきまっている。あの女ばかりじゃない」

「君はあの人をイブセンの人物に似ていると言ったじゃないか

「言った」

イブセンのだれに似ているつもりなのか」

「だれって……似ているよ」

 三四郎はむろん納得しない。しかし追窮もしない。黙って一間ばかり歩いた。すると突然与次郎がこう言った。

イブセンの人物に似ているのは里見お嬢さんばかりじゃない。今の一般女性はみんな似ている。女性ばかりじゃない。いやしくも新しい空気に触れた男はみんなイブセンの人物に似たところがある。ただ男も女もイブセンのように自由行動を取らないだけだ。腹のなかではたいていかぶれている」

「ぼくはあんまりかぶれていない」

「いないとみずから欺いているのだ。――どんな社会だって陥欠のない社会はあるまい」

「それはないだろう」

「ないとすれば、そのなかに生息している動物はどこかに不足を感じるわけだ。イブセンの人物は、現代社会制度の陥欠をもっとも明らかに感じたものだ。我々もおいおいああなってくる」

「君はそう思うか」

「ぼくばかりじゃない。具眼の士はみんなそう思っている」

「君の家の先生もそんな考えか」

「うちの先生? 先生はわからない」

だって、さっき里見さんを評して、おちついていて乱暴だと言ったじゃないか。それを解釈してみると、周囲に調和していけるから、おちついていられるので、どこかに不足があるから、底のほうが乱暴だという意味じゃないのか」

「なるほど。――先生は偉いところがあるよ。ああいうところへゆくとやっぱり偉い」

 と与次郎は急に広田先生をほめだした。三四郎は美禰子の性格についてもう少し議論の歩を進めたかったのだが、与次郎のこの一言でまったくはぐらかされてしまった。すると与次郎が言った。

「じつはきょう君に用があると言ったのはね。――うん、それよりまえに、君あの偉大なる暗闇を読んだか。あれを読んでおかないとぼくの用事が頭へはいりにくい」

「きょうあれから家へ帰って読んだ」

「どうだ」

先生はなんと言った」

先生は読むものかね。まるで知りゃしない」

「そうさなおもしろいことはおもしろいが、――なんだか腹のたしにならないビールを飲んだようだね」

「それでたくさんだ。読んで景気がつきさえすればいい。だから匿名にしてある。どうせ今は準備時代だ。こうしておいて、ちょうどいい時分に、本名を名乗って出る。――それはそれとして、さっきの用事を話しておこう」

2024-09-20

ゲームから発展してグッズ売って儲けたいと思った時にキャラ収集ゲームという手段を取りにくくなったという影響は否定できないな

まず収集方法に関わるゲームシステムを変えないといけないだろうけど、収集方法なんてそうそ画期的なのあるか?

倒したら何かに変化する(宝石)とかぱっと思いついたけど、これもう誰かやってる気がする

あとグッズ化する際にデザインを「ウチはポケモンさんと間違われる事はないと思いますハイ」と言い切れるだけのポケモンとは方向性が違う売れるデザインにしないとならないとなると、そのデザイナーは余程の天才か新進気鋭ということになるだろう

でもまあポケモンが悪いという事にはならんかな

どの業界にもある先行者特権だろ 仕方ない

2024-09-11

anond:20240906115527

最近増田婚活体験記がよく出てるのでとりあえず出してみた。去年の話。

スペック

年齢:35歳

身長:160cm

体重:70キロ

学歴大卒(日東駒専

年収:200万以下

趣味読書中国とか東南アジア関系の本が好き

職業非正規雇用社員。6社経験仕事で同じミスを何回もするので上司によく叱られた。

病歴:鬱病発症、この婚活ののち、発達障害と診断され今に至る。

実家暮らし

彼女いない歴=年齢

婚活始めた理由

40近くなって「結婚しなければいけないのか」と思って婚活を思いつく。父親に「〇〇(俺の名前)で我が家はお終いだな」と言われてムカついてたのもある。

マッチングアプリを始めたが収穫ゼロだったので結婚相談所に登録した。鬱病調子も良くなってきて、収入が少し増えたのもある。

結婚相談所に登録まで

ネットでいくつか検索して結婚相談所をいくつか絞り、費用が余り掛からず、障害者でも受け入れてくれるところに登録

説明会創業者の一人が現れて「今なら入会金ゼロですよ」と言われたことも登録するきっかけの1つになった。

婚活内容

はじめ高卒パン焼きしてる女性を見つけ、「会いたい」ボタンを連打したが反応なかった。

とりあえず片っ端から「会いたい」ボタンを押しまくったが50人も反応なし。

相談員から年収プロフ写真理由で断られてると言われた。

2か月後、ようやく1人目会いたいという女性が現れた。

~1人目~

歯科医で34歳の方。

オンラインで対面。歯科医障害者福祉に興味あるらしい。

障害者福祉施設を作りたいと言ったので、自分経験を涙ながらに語った。

けれど1回目で終了。

~2人目~

介護士で29歳の方。

直接対面。写真の見た目が小学生みたいで子供っぽい感じだった。

写真で見たより綺麗だった。

話した内容は覚えてない。

拒否理由は「コートを脱いでと言っても脱がなかった」から

~3人目~

宝石従業員30歳

直接対面。背が高い人。

偶然同じ大学だったので、大学ネタでそれなりに話は合った気はするが、1回目で終了。

拒否理由は「話が全く合わなかった」から

~4人目~

介護士34歳

直接対面。

のんびりした感じの人。

喫茶店がどこも満席で座って話すのに1時間ほどかかった。

持ってるスマホについて話した。

拒否理由は忘れた。

退会

退会した理由半年経っても中々2回目まで行かなかったこと、上司仕事を減らされた上に叱られ続け、精神バランスを失ったのでまた転職を始めようと思ったこと。

最大の理由お金が続かなかった事にあるかもしれない。

課金し続ければ誰かと会えたかもしれない。

今後について

お金が貯まったらまたチャレンジしたいと思う。

2024-09-06

半分ルビーで半分サファイアの1個の宝石とかないんかね

裏面エメラルドだと最高なんだが

anond:20240906170521

あるある

水晶エメラルドオイル処理がデフォルトだし、ルビーとかサファイアは加熱処理済が一般的というやつだね。

逆にそういうのをやってなくてしかも美しい石というのもあるにはあるが、我が月給の3倍注ぎ込んでも手が届かないようなお値段がついているw

それに比べればお値段的には多少の加工は折り込み済みと思って買ってるよ。何なら普通に合成石も買ったしw

人類の叡智はすごいねあんなにきれいな石を合成で生み出せるとは。ぶっちゃけ宝石個性求めないなら合成石が一番良い選択な気がする。(比較的)安価だし、安定して美しいし。

ミネラルショーに行ってみたんだが行かなきゃ良かったかもしれない

一日にして月の手取りの半分超が吹っ飛んだんだが。

しか全然後悔してない。かなりまずい。

だってダイヤモンドとかルビーとかサファイアとかエメラルドとかトルマリンとか、名前も聞いたことないきれいな宝石とかが、「ええっ!?こんなお値段で!?」みたいな金額で買いまくれたんだよ。

いっこ1000円とか500円とかの石もあったよ。もうね、「私の目に美しければよくない???」みたいな謎の確信と共に買っちゃったよ。

この煌めきが500円??は???しろお得じゃん???買わんでどうすんの???精神だよ。

色が薄い?いやこの明るい色味がむしろ良いのでは?買い!

インクルージョン?あっ知ってる!宝石の国でやってたやつ!個性ってことでしょ?ステキやん!買い!!

その宝石としてスタンダードな色味からは外れてる?それがどうした?(私にとって)美しいかが全てだ!買い!!!

この連続よ。

今数えたら合成でないルビーだけで10粒出てきて流石に乾いた笑いが出た。10粒て。両手の指全部にルビー指輪作れるやないか指輪指輪別に買っちまったのに。最高に美しい、✨←この絵文字きらめきマークみたいな黄色スクエアカット石がついてるやつを。

買うにしても鉱物標本とかにしようと思っていたにも関わらず、結果的にはカット済石ばっかり買っとる。

もうだめだ。私は二度とこの手の石販売イベントには足を踏み入れられない。金の飛び方が文字通りケタ違いだ。次は生きては出られないだろう。円安傾向だし家賃に手をつける羽目にでもなったら致命的だ。

石が趣味の人々ってみんなどうしているの?大金持ちばかりなの?今日あそこに行った客の中で年収400万に満たない私が一番のビンボー人だったということ???

仕事ストレスは吹っ飛んだし、ついでに金銭感覚と何なら現実感も吹っ飛んでった。この霧のように立ちこめる多幸感に惑わされて完全に上の空、しばらくは帰って来れないだろう。

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