2024-10-06

ドラゴンインフレ古代から続く習わしに従う筋目正しきエンシャントドラゴンが倒されたときに発生する。

古代ドラゴン継承である彼らは金・銀・財宝・宝石の類を自らのねぐらにうず高く積み上げるのを伝統とする。

そのような存在冒険者により討伐されると一時的にその地域好景気に湧いたあと強度のインフレにより経済の低迷を招く。

通常、冒険者が獲得した財宝に対して直接税は徴収されない。

本来はその土地領主・その地域国王に対する納税法律的義務はあるものの、

冒険者がどれだけの財宝を獲得したか具体的に知る術がないがゆえに有名無実の法となっている。

ゆえに冒険者冒険者ギルト等を通しての間接税を支払う義務のみを有するのが実態である

しかし、古代から続く由緒正しきエンシャントドラゴンが討伐された場合は違う。

古代ドラゴンほとんどはその縄張りを正確に知られており、住処も調査済みである場合が多い。

なぜならドラゴンが非常に危険存在からである

古代ドラゴンの住処の回りには必ずその動静を観察する監査官が常駐している。

古代ドラゴン活動期には王都に向かって火急の知らせを届ける必要があるからだ。

彼ら監査官の使命はドラゴンの動静を探るだけではない。

ドラゴンを討伐しようとする冒険者軍事勢力の動向も把握することも重大な使命である

なぜなら極稀なことながら古代ドラゴンが実際に討伐される時があるからだ。

そのときには彼ら監査官は、古代ドラゴン討伐に関する財宝の管理及び徴税官へと早変わりする。

ドラゴン討伐を見届けたと同時に監査官徴税官は誰よりも早くドラゴンの宝物庫へと到着しなければならない。

そして、その宝物が古代から続くこの地域帝国王国継承する現王国管理下にあることを宣言する。

この宣言により全宝物は監査官調査が済むまでは一切の移動を禁止される。

そして、そこか

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