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はてなキーワード: レーベルとは

2022-01-07

https://anond.hatelabo.jp/20220107142331

出版 (編集) って二種類にわけられるんよ。

レーベルを立ち上げてそれに合う作家を集めるという企画者としての側面。

作品レビューマーケティング権利処理などを請け負うコンサルタントマネジメント業務としての側面。

日本では出版社といえばほぼ両方をやってるけど、後者については作家側が主導して細々とした手続き出版社が請け負うという形もありうる。

出版社が出版の全てを握っていた時代は (ネット配信の登場で) 終わったと思うが、だからといってかつて出版社の全ての機能がもう不要というわけでもない。

そこらへんを認識して上手く立ち回れば出版社はまだまだ活躍できるよ。

カドカワとかの大手は早い内にネット配信事業マルチメディア事業にも投資してプラットフォーマーとしての立場を手放す気は全然ないみたいだけどな。

2021-12-30

漫画雑誌文化はすでに壊れてるよな

タイトルだけに反応しちゃうけどさ

海賊版サイトを利用するのは、マンガ文化破壊するテロリスト資金提供しているようなもの | 海賊版サイト現在地 後編 - コミックナタリー

https://natalie.mu/comic/column/458617

こういう漫画を取り上げるネットメディア記事においても漫画単体の紹介ばかりで、「どのサイトアプリ)で読めるか」はズラーッと並べてあっても、「どの雑誌に連載してる(してた)か」が書かれてないことが多い。(連載中であっても!)雑誌じゃなくてWeb媒体連載だとしても連載元がどこなのか分からなかったりする。おっさん世代だとどの雑誌に載ってるかでだいたいの作品の傾向を判別して「俺向きだな」「俺向きじゃないな」などと選んでたものだ。ネット時代雑誌マーベルみたいにレーベルとしてブランド化できてるのは少年ジャンプくらいのもんだ。

2021-12-29

anond:20211228181052

なろうというかチートファンタジー作品あるかないかってデータだな

きらら系の雑誌チートファンタジーは似合わないんだろう

かといって別レーベルを立ち上げるのもライバル多すぎて難しいんだろ

やっと読み終えた(非)BL

『白昼堂々』(長野まゆみ

 昭和ジャパン耽美系。BLでないのは、BLレーベル作品ではないから。

あらすじ

 原岡凜一(はるおか りんいち)は華道家元の跡取り息子で、中高一貫の名門男子校に通う中学三年生だ。虚弱体質な彼は、よりによって高等部への進級判定がかかる期末考査試験の時期に高熱を出してしまった。

 凜一が寝込んでいる間に、祖母勝手に凜一の従姉 省子に、凜一の替え玉として期末考査の追試を受けるよう命じてしまう。

 回復後、凜一は省子から恩を着せられ、厄介事を押し付けられる。それは省子の服を着て彼女なりすまし美術館監視係を勤める、というもの。だがそれは罠だった。省子のボーイフレンド 氷川美術館まで会いに来たのだ。凜一を省子と勘違いしたまま、待ち合わせをすっぽかしたことを詰る氷川。凜一は人違いだと明かそうとするが、その時、氷川は思いもよらぬ行動に出て……。


増田感想

 ふぅ、そんなに長い小説ではないのだが、読了するのにかなり時間がかかったぁー。というのも、長野まゆみ作品四季折々の花鳥風月描写がただでさえ多いというのに、本作は主人公華道師匠であるために、やたらめったら沢山の花の名前が出てくるからだ。

 そういう物を全く気にせずに生きてきた私には、あれもこれも知らない花。一々調べることもないような……と思いつつも、全部読み飛ばそうとすると却って眠くなってしまうので、特に気になるものだけをググってみた。それでも一頁読む間に数回スマホを手に取る羽目になるくらいの、花の名地獄だったのだ。はぁー。その時は「なるほどこういう花なのね」と思うんだけど、まるで覚えられなかった……。幸か不幸か、長野まゆみ作品では花の名前は多く出ても花言葉には拘りがなさそうなので、花言葉調べ地獄にハマらずには済むのだけど、花言葉と関連づかないだけにむしろ記憶に残りづらいというのはある。

 『左近の桜』シリーズ茶道の話がよく出るけど、この凜一シリーズ華道なわけね……。私にはよく分からない世界だ。分からなさすぎて、どう想像したらいいものやら。

 なお、時代1976年の冬から1977年の夏! 私、生まれてない……! なおさら想像がし難い。時代微妙に近いだけ余計に。私の父がロン毛でパンタロン履いてたような時代だろうか。江戸時代とかよりイメージしづらい気がする。

 想像力の翼を折られそうになりながらも頑張って読んだ。ちょっと甘酸っぱい感じの耽美調のBLだった。なかなか距離感の縮まらない恋……。こういうのもたまにはいいな。

 最初の方は、凜一は病弱で可憐名前通りに凜としていて、他の長野まゆみ作品にはあまりいない感じのタイプ主人公かなと思ったら、ストーリーが進むにつれて、安定の例のメンタルがいやに太くて小賢しい性格だというのがわかった。期待を裏切らない! そしてやはり、そんなちょっとスレ性格の凜一を構う年長者たちは、やはり意地悪キャラばかりなのだった。長野先生定番だなぁ。

 凜一の叔父しかも凜一にとっては初めての男であるらしい千尋の意地悪具合がいい味を出している。『左近の桜』シリーズに登場する柾を幼くしたようなキャラだなあ。昔の恋人面影をいまだ追ってるところといい。

 凜一の想い人の氷川長野まゆみ作品登場人物とは思えないほどの健全スポーツマンタイプなために、すごく爽やかな恋愛模様だった。なんか、凜一シリーズ好きな人が『左近の桜』シリーズを嫌うの、ちょっとわかった。


こんな人におすすめ

2021-12-27

anond:20211227185048

今どき若手でもあんなのやらないよ

レーベルエイベだったし害でしかない

2021-12-26

最近観たBL

 いま、『白昼堂々』(長野まゆみ)を読んでいるんで、読み終わったらまとめて感想書こうと思ってたんだけど、なかなか読み進まないので、忘れぬうちにこっちだけ書いてしまおうと思い、参上した次第。

ドラマ『美しい彼』最終回




あらすじ

 小山告白されたところを清居に目撃されてしまった平良。しばらくは未練たらしく清居に電話をかけまくっていた平良だったが、今度こそ清居との関係は終わりだと思い、電話するのを止めた。一方清居は、自分のことを熱烈な視線で見詰めてくる平良小山に心変わりをしたり、かと思えば違うといい、そのくせ一方的関係を絶とうとしてくるのが理解出来ない。平良から最後メッセージを受け、清居は二人の思い出の場所に向かうが……。


増田感想

 毎度言ってるけど平良役の萩原利久と清居役の八木勇征がほんと良くて……。すごい、平良と清居は実在したんだ! と、一原作既読者の私は思うのだった。演技がいい、表情がいい、ものすごく。

 原作では平良と清居の気持ちのすれ違いぶりは真面目に心配するところというより笑うところなんだけど、このドラマ版ではシリアス路線に持ってきた。ちなみに原作を知らない人に向けて説明すると、原作小説『美しい彼』はBLレーベルから出版されたガチBL作品なので、男同士で恋愛するということがあまりにもデフォルトというか、ゲイですが何か? といった感じでそこはあんまり気にするところではないのだ。平良と清居が両想いなのに中々くっつかないのは男同士だからじゃなくて、平良変人から。それに尽きる。平良は極め付きの清居オタクであり、清居のことを神だと思い込んで崇め奉っているために、清居は平良とごく普通カップルみたいな恋愛が出来ずにムキー! ってなる。そういう関係

 ここは告白するとこ、ここはキスするところ……普通ならそういう流れでしょっていうところで、平良が清居への敬虔信仰心によってスッと引いてしまうところ、ドラマではすごく上手に表現されてていいなって思うんだけど、そこで清居が「えっ、なんで……?」って悲しい表情するとこ、演出のせいで本気の悲劇度高くなりすぎてて可哀想過ぎないか? と思った。まあ、ドラマドラマ原作小説とは違うんだから、これはこれでいいのかもだけどさ……清居可哀想過ぎね? と思ってスンッてなっちゃったというのが本音。まあ、実写映像からね……。『きのう、何食べた』のドラマ版でシロさんがキレると本当に恐くてケンジが可哀想なっちゃうし薄っすらDV感出てしまうのと、同じかな。実写は怒りとか悲しみが笑いになり難いのかもしれない。

 で、原作よりも可哀想さ増し増しになってしまった清居が平良を追っかけて行った場所が夜の高校教室という、突如として有りえんシチュエーションになってしまったのでまたスンッてなった。いや、防犯システムに阻まれて入れねえから。という常識レベルのこともあるけど、夜の暗さがシリアスを過剰にしているのは、個人的にはちょっときじゃないなという感じ。ひらきよは悲喜こもごもなところが良いと思う。悲だけでは、物足りない。

 しかし!! 肝心の清居怒りの告白シーンが湿気っぽすぎて微妙だったのを、ラスト自転車2ケツシーンが軽く吹っ飛ばしてくれた! ずっと平良背中合わせで後ろ向きに荷台に座ってた清居が、前向きに座って幸せに満ち足りた表情で平良背中に顔を埋めているの最高。一見人間離れしたキングが見せる等身大の微笑み最高。そして、それに気付いた平良がすごい気持ち悪い笑みを浮かべつつやっぱり幸せそうなのも良い。原作だと「デュフッ」とあからさまなキモオタな笑い方をする平良なんだけど、萩原利久はそれをリアルキモさのニヤケ笑いで表現してくれるの、匠の技だなと思った。

 ラストシーンは清居こと八木勇征の美ボディを見よ! と言わんばかりのあれでちょっと笑ってしまったけど、平良と清居の幸せそうなもぞもぞ感は良かった。こういうBLとしてのラブシーンを誤魔化さないところは良いけど、これから時代はこういう表現は許されなくなってしまうのかなあ。男女の恋愛ものでも、ここまで裸体の美を全面に出してくることって、今時なくないかな。


ドラマ版全部観て思ったこと。

 俳優さん達の演技がすごく良くて、背景セットがすごくセンスあってオシャレで良くて、時々演出微妙。うーん、やっぱり原作のある映像作品はどんなに原作ストーリーが違ってもキャラクター原作から飛び出て来たみたいっていうのは、一つの喜びな訳で。原作既読勢としての満足度は高かったけど、ドラマとしてすごく良いかっていうと正直微妙かな。出来の良さでいうと『ちぇりまほ』には及ばず『何食べ』には遠く及ばない感じなので、ひとにおすすめは出来ないかなあ。続編出て欲しいけど、これでは出ない気がする……。

2021-12-24

anond:20211224141241

マジョリティマイノリティ

マイノリティマジョリティへの発言の重さはまるで違うと思う

マイノリティ性のある作品からこそレーベルで分けてここにあるよ!!集めたぞ!!とする必要もあろうけど、それはそれとしてどの作品ジャンルに限らずどんな人も当たり前にいるのが当然、本来は。

BLだって百合だって社会の大半は異性愛である前提でそれ故の葛藤や苦労を描いてる作品はめちゃめちゃ多いし異性愛描写はメインになくても異性愛はこれでもかと存在を主張していることは多い。

anond:20211223183755

異性愛者用のレーベル読んでるのにそこに文句言うの

百合レーベル読んで「なんで異性愛者の女が出てこないんだ」って怒るくらい変じゃないか

2021-12-23

結局は異性愛なんだよな

面白いって言われて読んだ漫画、ほのぼのしつつもコンプレックスに立ち向かったりなかなか面白かったものの結局は男女、恋愛

自分同性愛者なのでそういった作品きのう何食べた?とかBLとか百合とか)も読むけど、最初から恋愛漫画とは打ち出されてないけどメインは男女の高校生のほのぼのし作品っての読んでて

結局異性愛収束していくの見るとさ、は~結局世の中そうだよなって思う。

男女で友達のままにはならねんだな。

仮にそこの二人は友達のままとなっても別で彼氏とか彼女がいたりしてさ。

同性愛者はアッチ(BLレーベルなり百合姫なりなんなり…)でやっててくださ~い、あ、でも物語スパイスポリコレ感出すためなら受け入れまーすみたいなさ。

ないよりはいいよ、BLレーベル百合レーベル存在してくれてるおかげでそういった作品にふれることができて、それで当事者として元気もらえたこともあったしさ。

自分たちは当たり前に世の中に存在してるけど漫画メディア作品の中には当たり前に登場させてはもらえないんだよな。

異性愛者は意味なく存在してるけどそうじゃない人は作品の中で何か意味をもって存在してないといけないんだよな。

自分視野が狭いので気づかなかったけど障害者とかもそうだよな。当たり前にいるのにな。

今日読んだBLじゃないみたいなBLと、ついでに韓国BL

 一見BLには見えないけれども、ちゃんBL。何故なられっきとしたBLレーベル作品から。そう、BLと非BLの違いは、単にレーベルの違いでしかないのだ……。

同棲ヤンキー赤松セブン』1巻(原作 SHOOWA/作画 奥嶋ひろまさ

 作画担当奥嶋ひろまさ先生ガチヤンキー漫画家。だが、原作のSHOOWA先生ガチBL漫画家だ。タイトル作画担当者の名前を見てから「SHOOWA」の六文字を見ると、すごくヤンキーっぽいというか、「SHOW-YA」と空目してしまうけれども。

あらすじ

 不良高校生赤松愛将(あかまつあいすけ)は、公園に住み着くカレーパン男(初対面の時カレーパンを食っていたのでカレーパン男とあだ名をつけた。)にケンカを挑むのが最近日課だった。ところがある日、カレーパン男の住まいだった土管公園から撤去されてしまう。住処を無くしたカレーパン男こと神崎七焚(かんざきセブン)を、赤松自分の部屋に招き入れるが……。


増田感想

 表紙絵からしてガチヤンキー漫画以外の何物でもないのだが、中身を見たらやっぱりヤンキー漫画以外の何物でもない。ただ、ひょんな事からなし崩し的に一緒に住むことになっただけの二人のヤンキーが、単に生活用品を揃えに休日ショッピングモールに出掛けたところ、同棲準備に浮かれる恋人同士の絵面になってしまうという、しょうもないギャグ漫画の体がしばらく続く。

 そして、これは本当にBLになるのか? という疑念をどっかに忘れてひたすらヤンキーギャグに笑い転げていたら、突然すごく強引にBLっぽい展開に突入。本作が商業BL作品であることを思い出しつつも、それ以前のノリの余韻があるので唐突BL展開もギャグとして笑えてしまうんだが、なんか、正統派ヤンキー漫画の画風そのままでえっちなことを始められると、見てはいけないものを見てしまった感がわいてくるw 青年向けヤンキー漫画らしい裸体絵で、やけにリアルなチン毛の下からライトセーバー電子書籍修正。何故ただの白抜きにされなかったのか。)が生えているの、とってもシュール一般漫画だったらチン毛までは描かれていても、ライトセーバーまでは描かれないもんな。ヤンキー漫画BLの融合……は、していないような、絶妙な感じの取ってつけた感のエロシーンw でも後半に行くにしたがって、エロシーン以外の部分でガッツリBLらしい表現になってくるのが面白かった。なのに、いかにも商業BLっぽいような湿気った恋愛模様ではなく、友情と恋のあわいくらいの関係性というのが、小ざっぱりとしていて読みやすかった。

 本当にヤンキー漫画を描いている人の描いた漫画なので、ケンカのシーンがリアルで迫力がある。動きの美麗さとかカッコよさより体重移動リアルさに重きを置いているアクション。サラリと台詞に出る、格闘技マニアっぽい蘊蓄。こういうアクション表現は、商業BLにはあまり見られないので、新鮮だった。

 商業BLを読んだことのない人にも読みやすいっちゃ読みやすいけど、ここから入るとBL王道を後から知って愕然としそうなので、読みやすさの割にはBL上級者向けなのかも。

 シーモアで、1月1日まで1巻丸ごと無料で読める。

 

こんな人におすすめ




『夜画帳』(Byeonduck)をちょっとだけ読んでみたよ!

 韓国BL。なんかすごい人気がある。本屋に行ったら2巻まで置いてあったなあ。

あらすじ

 娼館で生まれ育ったナミンは男同士のまぐわう春画絵師として知られていたが、現在絵師を辞め、飲んだくれている。そんなナミンを名家長男スンホは探し出させて拐い、彼の為に再び春画を描けと迫る。スンホはナミンの描く春画の虜なのだ。ナミンはスンホの暴虐な気質に恐れをなし、しぶしぶ筆を取る。



増田感想

 な、なんか韓国BLまじこわいんですけど……。何でこんなに愛とバイオレンスが分かち難い感じなのかな。といって、私の読んだことのある韓国BLはほんの少しなので、たまたまこわい作風の物だけに当たっただけなのかもしれないけれど。韓国フェミニズム小説のヒリつき感と似たような空気を、ほんのり感じた。

 歴史物の韓ドラをちゃんと観たことがないので、伝統的韓服とか物珍しくてわくわくした。半端に服を脱いでいるシーンを見て、へぇ、こういう構造になってるのかあ……と感心してしまった。でも、漫画だし全部を真に受けてはいけないかな?

 昼ドラのようにねっちりとしたストーリー人物描写なので、ついつい続きが気になってしまうけど、読むとメンタルやられそうな気がする。

 

2021-12-15

今日読んだ非BL

鎮魂歌レクイエム)』(馳星周

 馳星周先生デビュー作『不夜城』のシリーズ第二弾。ゴリゴリノワール小説だが、某BLレビューサイトによれば、本作を読んでBL沼にハマったという姐様もおられるようだ。

 私は確か二十年前に本作を一度読んだ記憶があるんだけれども、面白かったという感想けが残り、内容はほとんど覚えていなかった。闇落ちした劉健一クズさ最高潮ぶりはぼんやり記憶していたのだけれど。郭秋生のキャラがかなり立ってるのに存在ごと綺麗さっぱり忘れていた、私の記憶力は一体……。

 ろくでなし警察官崩れ滝沢と、凄腕の殺し屋郭秋生のダブル主人公で、物語は秋生視点滝沢視点が交互となって進行する。


あらすじ

 郭秋生は、楊偉民の子飼いの殺し屋だ。暗殺の依頼を請負い、秋生は一年ぶりに歌舞伎町に戻った。いつものように卒なく仕事を片付けた秋生。ところが、楊偉民はいものように秋生に逃亡先を用意してはくれず、歌舞伎町に留まれと命じた。そればかりか、楊偉民は秋生を歌舞伎町支配する二大勢力のうちの一つ、上海の老板・朱宏と引き合わせた。朱宏の情婦ボディーガードとして雇われる事になった秋生。いつもとは違う仕事に戸惑い、不安を覚える秋生だった。

 その少し後、滝沢誠は彼のボスである北京の老板・崔虎に呼び出された。崔虎の直属の部下である四大天王の一人・張道明が殺されたという。おそらくプロの犯行だった。だが、張道明の居場所を知るものはいなかったはず。すなわち、内部に裏切り者がいて、プロを雇い張道明を暗殺させたに違いない。崔虎は滝沢裏切り者を探せと命じた。

 初恋に囚われ続ける美貌の殺し屋と、ろくでなし変態サディスト警官。交わることのないはずだった二人の運命が、交差しようとしていた。



増田感想

 BL描写のある面白小説を読みたいと思ったらむしろBLレーベルから探せって事で、二十年ぶりに手に取ってみた本作。何となく面白かったなという記憶しか残っていなかったのだけれども、いざ読んでみたら本当に面白い。ものすごいページターナーっぷり。次はどうなるんだろうと気になってしまい、つい夜更ししてまで読んでしまった。

 一般レーベルでのBLっぽい作品ということだけど、お互いに相手に恋し合ってイチャイチャするっていう訳ではなかった。まあ、非BL作品なんだから当たり前だけれど。

 しかし、滝沢が秋生に恋に落ちるシーンとか、秋生の声を聞く、秋生に視線を向けられる、秋生と会話をする……その時々の滝沢の反応がめっちゃ乙女チックなピュアラブさかげんで、エモいの通り越して面白かったなw 複雑に絡み合う欲と謀略、大陸にまで及びそうな意外にもスケールデカい話、とか、最終的にはどうでも良くなって来るくらいの一方通行ラブロマンスだったー! なにこれ。ごめんなさい、こんな時どんな顔すればいいのか、わからないの……………。笑えば、いいと思うよ……………。

 滝沢は秋生をどうしようもなく好きなんだけれども、秋生は「正直どうでもいい(早くリタイアして犬飼って暮らしたい」っていうスタンスを崩さない。っていう、無情感が最高すぎる。実に萌えた。滝沢恋する乙女モードの目で見た秋生は本当にカッコよくて、つられて恋しそうになる。

 が、秋生が史上最悪のピロートークをする場面(無論相手滝沢ではない)で、「日本にいてわかったんだ。おれはホモにもてる」と断言したせいで、脳内に固まりつつあった秋生のイメージ画像に亀裂が入った。ちょ、ちょっとまって。滝沢乙女チックな秋生描写世間一般日本人の乙女に好かれる美男子描写は大体一致すると思うけど、ゲイモテるとなるとだいぶ違くなる気がする。一体、どのようにイメージ修正したらよいの!? 女にもゲイにもモテる優男とは、どんな風な奴のことを言うのだろうか……。例えば昔のケイン・コスギみたいな人とか? いやでもそれはマッチョ過ぎないだろうか。てか、ケイン・コスギことなんて、十五年ぶりくらいに思い出したな、私。

 かなり脱線してしまった。ともかく、ストーリー展開の面白さを楽しみつつ滝沢純愛についニヤニヤしちゃう感じで、感動して泣いたりとかはしなかった。

 

2021-12-11

今日観たBLと読んだ非BL

はー、ひっさしぶりに時間を忘れてガッツリ本を読んだ。

ドラマ『美しい彼』第4話

あらすじ

 卒業式の日、平良は清居から不意にキスされた直後に突き飛ばされ、携帯側溝に落とし水没させてしまう。携帯から失われた、清居の連絡先。平良は清居と自分はもう関係ないもの自分に言い聞かせる。そして大学に進学した平良写真サークルに入り、そこで小山出会った。小山との時間平良の心を温かくしてくれる。平良小山との心地よい関係にずるずると浸かり、友達以上恋人未満のような付き合いを続ける。

 ところが、小山誕生日小山に誘われて観に行った劇に、なんと清居が出演していた。平良は1日を小山の為に過ごすはずが、清居から打ち上げに誘われた瞬間、「行く!」と反射的に答えてしまい……。



増田感想

 毎度言ってるけど、今回もまた萩原利久平良再現度が120%。完璧過ぎてヤバい。これぞまさに平良原作既読勢は、ストーリー原作に忠実でないとか平良にしては背が低すぎるのではないかとか(だが実のところ萩原利久結構高身長さんだったりする。どちらかと言えば清居役の八木勇征の背が高すぎるとも言えるが、あの身長からこそのプロポーションの良さなわけで……)で不満の人もいるみたいだけれども、少なくとも平良だけはマジで平良なので原作既読勢もニッコリ、になるといいんだけどなぁ……。

 ビーバー小山が思った以上に好青年風なので、小山に対する平良無自覚塩対応はただ「何この冷たい奴」くらいの寒い印象を与えただけでスルーされるほどのものになって霞んでしまうのではないかなと危惧したけど、清居に打ち上げに誘われた時の平良の「行く!」の即答はピュアさがありつつも無慈悲無自覚俺様キングオブキモうざ感に満ちており、とてもよかった。直後に場の空気が瞬間冷凍され小山がピキピキしてる様もとてもいい。あー、このドラマ役者さん達ほんと芸達者すぎていいわぁ〜。

 そして遂に孤高のクールビューティー清居の化けの皮が剥がれる時がきた……! 実はさびしん坊で甘えん坊の清居がツンツンツンデレ平良の脛に蹴りの一撃。このエンドから来週は遂に清居のターン。次回予告に興奮を禁じ得ない。平良による城田フルボッコ事件が清居の視点から見れるだなんて最高過ぎる。



私立探偵麻生龍太郎』(柴田よしき

 私みたいな二次創作からBLに手を染めた系の人間には、商業BL恋愛に重きを起きすぎていて少女漫画のようにゲロ甘くネチネチしていてあんまり受け付けられないっぽい。というあなたにはこれがおすすめ!! と言われて手に取ったんだけれども、本当は同作者の『RIKO――女神永遠――』から読んだ方がよかったのかな。本作の主人公は『RIKO』シリーズに登場する人気キャラクター麻生龍太郎物語サスペンスとかミステリーとかの類だけれども、麻生龍太郎とその同性のパートナー山内練のBL要素がある。しかBLレーベルから出版された作品ではないので「非BL」扱いだ。

あらすじ

 麻生龍太郎は色々あって警察を辞め、私立探偵として独立開業する。人を雇う余裕はないが、自分一人で食べていくには何とかなる程度に、細々とやっている所に依頼人がやって来たり、恋人の練がふらりと現れたりする。短編4話。ちなみに、BLとしてのあらすじはというと、ずっと別れ話してる、の一言で表せる。

『OUR HOUSE

 麻生事務所に裕福そうな身なりの女性 唐沢が依頼の為に訪れた。彼女の依頼は意外なことに、子供の頃に住んでいた借家の縁の下に埋めた「タイムカプセル」を探してほしいというもの借家は取り壊されてしまったものの、管理していた不動産屋のつてにより、借家過去の住人達消息トントン拍子に知れて、調査は順調に進むと思われた。ところが、唐沢には思いもよらない思惑があったようで……。

『TEACH YOUR CHILDREN』

 もっといい部屋に引っ越そうと誘う練。だが麻生は乗り気ではない。練に金を出させていい所に済む気は麻生にはないのだった。挨拶もせずに練が帰ってしまった後、依頼人が訪れる。今回の依頼人は、憔悴した様子の中年男の石田。彼は私立女子学園中等部校長をしていたが、既に退職した若い女教師河野から、身に覚えのないセクハラで訴えられかけていた。しか河野最初から石田を陥れる為に巧妙な罠を張っていたという。仕事を引き受けたものの、石田の話に釈然としない麻生。そんな時、一本の電話がかかって来た。電話の主は麻生の古い知り合いの沖田。彼女は元警察官で、現在麻生同業者だ。沖田の誘いで飲みに出た麻生だったが……。

『DEJYA VU』

 風邪を引いてしまった麻生病院受診し、調剤薬局へと薬をもらいに行ったところ、そこの薬剤師の顔に見覚えがあるような気がした麻生だった。そして相手麻生に見覚えがあるという。薬剤師の名は川越琢磨川越はいつどこで出会ったのか、どうしても気になって仕方のない麻生は、おそらく川越とは警察時代麻生担当した事件関係者の誰かだろうと麻生は見当をつけ、昔の仕事仲間・山背に川越琢磨という人物を知らないかと問い合わせた。すると、後に山背は川越琢磨について、思いもよらない情報電話でよこしてきて……。

『CARRY ON

 女をたぶらかし風俗に落とす、いわゆる「スケコマシ」の田村田村と偶然に再会した麻生は彼と会食をしているのだが、練との煮えきらない関係について説教をされてしまう。

 田村と別れた後、麻生はある女性から声をかけられる。彼女後藤絹子。東京地検の元検事で、現在弁護士をしており、離婚して旧姓の「早坂」に戻っていた。

 早坂絹子は麻生に奇妙な依頼をしてきた。それは、彼女が叔母の啓子から貰った指輪盗難に遭ったので探してほしいというもの。早坂は指輪を叔母から不正手段により取得したため、指輪所有権を持たず、そのため警察に頼ることが出来ないという。麻生指輪の手がかりを求めて、まずは啓子の元婚約者犀川修造の元を訪ねたが……。

増田感想

 ネタバレなっちゃうから詳細には言えないけど、どの話も面白かった。得に4話目の『CARRY ON』は本の半分弱のページ数を占める中編なだけあって、複雑に伏線が張り巡らされている。

 トリックもいいけど、登場人物の得に女性心理描写が巧みで素晴らしい。『TEACH YOUR CHILDREN』で河野石田校長を陥れようとした理由には、相手をハメるほどの気力と頭脳はなくとも、自分が同じ目に遭わされたら出来るものなら相手地獄の底に突き落としてやりたいと思うだろう。実際、私にも似たような経験はあるしね。『CARRY ON』で登場する馬淵尚美の、カッとなってハチャメチャな行動に出てしまった、その時の心理の移り変わりもリアルだった。

 BLとしては、麻生山内練は相思相愛だけど、前述の通り最初から最後までほぼ別れ話をしているようだし、練はたまにしか登場しないのもあって、そんなに満足度は高くはないかな。面白ミステリー小説を読みたいならいいけど、ガッツリBLを読みたい時に読むものではないかも。

 あ、一話目の途中になんか古のケータイ小説みたいに行間の開いてる箇所が一箇所あるけど、その部分は古式ゆかしい感じのBLラブシーンだったのね……。そ、そういう表現するんだぁ。驚き。

ちょっとしたBL解説

 本作はシリーズ物なので、これを読んだだけだと麻生と練の関係性とか練の人となりが良くわからないんだけど、麻生は元警察官で、練はヤクザ世界に片足をツッコんでお金を稼いでいる人。二人は相思相愛なんだけれども、麻生は練にヤクザ稼業から足を洗って欲しく、一方練はそういう気はなく、しかも恩人のヤクザの組長の跡目を継ぐかどうかっていう所。そんな訳で本作では別れ話が出ているのだ。

2021-12-08

anond:20211129001114

BLなのに「非BL」とは。

 作者自ら本作を「BL」と明言しており、編集部BLとして売り出したようなのだが、本作は某BLレビューサイトには「非BL作品に分類されている。何故なのかというと、単にBLレーベル作品ではないからだと思う。だが、レビューを見てみると、本作が「非BL」に分類される理由レーベル問題以外にもあると思う読者もいるのがわかる。

男×男=BL ではない。

 実は商業BLにはけっこう厳しめのルールがあって、それを満たさなものBLとは見なさないようなのだ。私の知っている限りでは、以下のルールがあるっぽい。

何よりもボーイズがラブすることが最優先であること。(話の面白さは二の次である

ハッピーエンドであること。

カプの愛の証としてセックス描写すること

主な読者である女性不快にさせることを書いてはならない(例:攻めの浮気描写女性とのセックス描写そもそも無駄女性キャラを出すとかあり得ない。など。)

 そんな感じなので、セックスどころかキスハグもしない『日々、君』はBLではないと言われてしまう訳だ。けれども、恋愛になりそうでならない感じでもだもだしつつ、着実に互いの距離感を縮めていく描写は、恋愛ものの基本かつ根幹って感じがするよなぁ。

 なお、上記で紹介した『左近の桜』もレーベル問題で非BLなんだけど、亡霊達×桜蔵という、桜蔵総受けBL状態でありながら本命のカプと見なされる柾×桜蔵はずっとノータッチ状態なのがまた非BLとされる一要素かもしれない。

 はぁ……、商業BL(とそのファン)って面倒臭いな。以下、BL雑記

BLというジャンル確立されたせいで行き場を無くす表現もある。

 商業BLにはルールがあるが、個人で書いているぶんにはそこまで厳格にこれはBLだがあれはBLではないとかやらなくていいはずだ。

 ところが、Web投稿サイト投稿するとなれば話が微妙になってくる。中にはBLガチ勢字書きや商業で食っていきたいセミプロBL書きとかも混ざっている。読み手にしても、漠然BLっていうのは男同士でヤってればいいんでしょと思ってるだけの人から商業BL同等の物を読みたい人もいる。

 私個人感覚では、BLを書いて投稿サイト投稿し、多くの人に読まれたいと思ったら、商業BLルールに則った物を書くのが無難なのかなって感じる。人類の半分が女だからって登場人物の半数が女だったりとか、攻めが浮気しまくりとか、カプ離別バッドエンドとかは書かない方がいいんじゃないかと……。ただ無視されるだけならまだしも、「それはBLではないです」って苦情が来たらつらいし。

 じゃあ、そんなBLルールは窮屈だからってBLタグを外して「ヒューマンドラマ」だの「サスペンス」「学園ドラマetcタグだけ着けて投稿すれば、後から親切な読者に「BLタグを追加されるとか、「腐媚びキメェ」と苦情が来るかもしれない……。なまじっか面白い物を書いてしまった場合BLと明記しなければ人はそれを一般向けとして読む……ばかりか、何となく男性向け」に近いものと読んでしまい、後から「なんだよ女向けじゃねえかよ」とか「もっと男が喜ぶようなこと書けよ」って苦情も来るかもしれない。

 ……とかいう話を、最近とあるBL字書きコミュニティで話し合ったのだった。BLというジャンルがあるせいで、BLではない男×男の作品って行き場がなくない? と。

 で、どうする? って話で。対話相手は、そんなら仕方ないか腐女子から顰蹙買ってもいいかBLと言い張って書くよ、とのこと。一般向けと見られて、もっと人気を出すために男向けの表現……たとえば従順可愛い巨乳の女を書くくらいなら、生意気で男の言うことをきかない女の登場する「BL」を書きたい、と。なるほど。

 プロ世界なら、純文学とかエンタメ系という性別どっち向けとかないジャンルで書いていけるけど、Web素人小説書きはどっち着かずではやっていけないんだよね……という話。

 それとは別に、私が思うBL不自由で厄介だと思う点は、BLは男同士の関係恋愛帰結するということ。虐待も執念も「愛ゆえ」ということになってしまうので、へたに男→男の性犯罪から復讐譚みたいなものを書いてしまって、それをBLとしてWeb投稿しちゃったりすると、暴力描写が「癖」とみなされ一部の読者がたいそう喜ぶ……かもしれない。というのは、よろしくないよなぁと思う。たとえば殺意殺意なのだが、BLマジックがかかると恋情や愛情になってしまう。という歪さかげんにむずむずする時がある。

 だからってBLなんて無くなれと思ってる訳ではないのだが。

ここら辺の件が被害者意識他責欲求が酷すぎてマジで酷いなって思った

2021-12-07

anond:20211207090329

割としっくりきたまとめ。

萌え絵って何か?というと、自分にとってはまず条件として「デフォルメの強さ」があって、

特に「目がでかい」、「髪型(色)が特徴的」、そして「性的」なことが思い浮かぶ

やっぱり、「萌え」って言葉が急速に普及・浸透したのが90年代なので、

葉鍵とかぴあキャロとかシスプリとか90年代エロゲ

あるいはときメモとかサクラ大戦とかデジキャラットとかその辺のイメージが強い。

ある程度「記号であること」が萌えの条件かなと思うので、

漫画でも『ラブひな』とか『ToLOVEる』なんかは萌え絵って感じするんだけど、

『I"s』や『BOYS BE…』なんかを萌え絵とは感じないんだよな。

この辺の感覚個人差も世代差もあると思うんだけど。

そうだ、エロゲに加えて、自分の中の「萌え」のイメージとして大きいのは「電撃」レーベルかもしれない。

元増田は「ガンガン」が萌えイメージ強いって言ってたけど、俺はスクエニよりKADOKAWAの方が萌えイメージある。

あとは近年で言えば「まんがタイムきらら」とか「百合姫」とかは言うまでもないか…。

2021-12-01

最近読んだBLと観たBLと、BL小説大賞参戦記。

 まずは読んだBLから

スリピングデッド』(朝田ねむい)の単行本特典ボツ漫画

 朝田ねむい先生ツイートで読める。

あらすじ

 1ページ漫画。本編で間宮のことを好みのタイプじゃないとバッサリ言い切った佐田に、間宮が「じゃあどういうのが好みなんだ?」と聞く。佐田の答えは……。

増田感想

 好みのタイプについて考えているうちに、じわじわ恋心を自覚しちゃって「ドキドキしてきた」という佐田がとてもかわいい!! こんな30歳は反則……かわいい嗚呼かわいい……。間宮には気の毒だけど。

 この場面に限らず、佐田の、非の打ち所のないイケメンなのに応答がもっさりとしていてノロい所が好き。



次は観たBL

ドラマ『美しい彼』第2話

あらすじ

 高校最後夏休み到来。夏休み平良にとって、教室の息苦しさから解放される貴重な一時だった。だが、清居を好きになってしまった今となっては、清居と同じ空間に居られない夏休みなんかクソと思う平良だった。ところが、清居のグループの面々が夏休みをどこで何をして遊ぶか決めようとした時、清居が「平良の家に行く」と口を挟む。いつものメンバー女子まで加わり、平良家で宿題をやったり花火をしたりすることになったが……。

増田感想

 原作では花火大会にお出かけする話だったのが、ドラマではスケールが小さくなって、おうち花火に。作中世界は疫病のご時世ではなさそうなのに、ステイホーム花火とは。低予算努力カバーしたにおいぷんぷんだが、これはこれで面白かった。スクカー最上グループの皆にこき遣われている平良の表情がよく見えていい。動きはあくまでも従順。だが皆の視線が他に逸れている時に顔全面に「ふざけんなよ……」的な内心駄々漏れの表情を浮かべる平良無自覚俺様ぶりが滲み出ている。表面的にはおどおどしているけれど、芯の一本通った性格がよく表現されている。

 家に独りでいる時は素直に感情さらけ出し、集団内では沈黙を通し、しかし清居を見詰める視線には情熱の炎が宿る。萩原利久平良再現度半端ない萩原利久おそろしい子……!

 清居が平良に対して興味津々で、平良への絡み方が時々ちょっとワンコっぽいのも良い。見た目孤高のキングだけど、実は淋しがりやな性格が出ている。清居役の八木勇征もなかなかの演技派だなぁ。


最後BL小説大賞参戦記。

アルファポリスの第9回BL小説大賞にエントリーしたよ!

アルファポリスBL小説大賞とは。

 小説投稿サイトのアルファポリスで毎年11月に行われている。10月1日31日がエントリー期間で、11月1日~30日が開催期間。今年で9回目。

 出品資格オリジナル創作BL小説であること。そして受賞のあかつきにはアルファポリス出版権を握らすことに同意することである。参加前に出版契約書のテンプレをよく読んでおくべし。

 受賞作品は、読者ランキング上位からアルファポリス編集部が選ぶ模様。

 読者(大会エントリーした人も含む)には持ち票が3票与えられる。読者は投票することで好きな作品応援することができる。

参加作品総数

 今年は1900作品超えだった。すごい。

今年はルール変更があった。

 去年までは、オリジナルBL小説なら何でもよかったんだけど、今年は18歳未満の子であることが明らかな人物の性描写がある作品は選外というルールが追加されていた。

 けど、参加作品作品紹介文をざっと見て回ったところ、募集要項ちゃんと読まなかったらしき人がけっこういた。

気付いた事とか色々。

 箇条書きで。

反省点(エントリーの仕方・開催期間のプロモ活動について)

反省点(自分作品のものについて)
ところで私の読者ランキング最終順位は?

 400位台前半。思ったよりはよかった。

2021-11-29

最近読んだ(非)BLと、BL雑記

 少ないお小遣いで何買って読もうかなってしばらく考えた。来月の二日に『その花の名を知らず』(長野まゆみ)が発売されるというので、もう何も買わずに来月末まで待って、またお給料が出たら我慢して貯めた千円に新たなお小遣いの千円をプラスして買おうかなと思ったけど、やっぱり後回しにすることにした。なお、『その花の名を知らず』は『左近の桜』シリーズの第四弾である。二年くらい連載されていたらしいので、1冊で二巻ぶんあるはず。

 ついでだから最近読んだ訳ではないが『左近の桜』を紹介しておこう。

左近の桜』(長野まゆみ

あらすじ

 左近桜蔵(さこん さくら)は、武蔵野とある旅館女将の息子である。彼の家の生業は、実は男性専用の連れ込み宿だ。

 ある日の夕方、桜蔵は番頭の代わりに客を迎えに出て、間違えてこの世ならざる者を拾って来てしまった。その一件以来、桜蔵はしばしば謎の引寄せ体質により、亡霊を拾って来るようになる。そんな桜蔵のことを父の柾(まさき)はそれはお前が「女」だからだと言うのだが……。


ざっくりと解説

 舞台現代東京ながら、江戸情緒の僅かに残る世界観主人公の桜蔵が己の変わった体質により事件に巻き込まれ、毎度「アッー!」なことになる、短編連作集。また、桜蔵の出生の秘密を解くミステリー要素ありいの、桜蔵と父柾とのBL要素ありいの、読み応えがあるシリーズ作品だ。


増田感想

 個人的に気になるのは柾×桜蔵あるいは柾←桜蔵のほんのりBLがこれからどうなっていくかだなぁ。柾に対する桜蔵の思いはうっすら恋情もありつつ父への慕情とか憧れ。作中時間が経つごとに着々と老いていく柾と成長していく桜蔵。いずれ桜蔵が父を超えていく父子相剋物語になるのか、それとも桜蔵が成熟した「女」となって柾に抱かれるかなんかするのかっていう。

 柾と桜蔵の本当の父親がどういう関係だったのか、過去の話もいつか明かされるのか、たのしみ。

 



さて、結局『その花の名を知らず』を買うのを見送って買ったBL……というか、非BLはこれ↓


『日々、君』(小池定路

あらすじ

 脚本家の蓮野は仕事が忙しくなり、ただでさえ苦手な家事が回らなくなってしまった。そこで、前からちょっと気になっていた後輩の日暮を呼び出し、家事手伝いのバイトを頼むことにした。

 苦もなく家事をこなし、頼めば一緒にご飯も食べてくれる日暮に対し、蓮野は感謝以上のなんとも形容しがたい思いをつのらせていき、やがて日々を日暮のことばかり考えてしまうようになる。

増田感想

 前におすすめされてpixivで読めるぶんだけ読んだんだけど、一巻まとめて読んで、すごいなと思った。

 何がすごいって、四コマ形式コマ割で描かれていること。一ページ8コマの配分なんだけれども、ちゃん四コマごとに軽くオチのようなものがついているというか、そこで一区切りがついているということ。四コマをはみ出して半端なコマ数で一旦途切れるということがない。そして、8コマぶんで一回り大きな一区切りだし、数ページで「1話」として綺麗に完結している。そして1冊の漫画として綺麗に終わっている。(全2巻らしいんだけどね。)

 す、すごい……作者は四コマを描くために生まれた、四コマの神なのか? BLとしてどうこうという以前に漫画が上手すぎてこわい。絵も可愛いしなぁ……あぁ、すごい……。

BLなのに「非BL」とは。

 作者自ら本作を「BL」と明言しており、編集部BLとして売り出したようなのだが、本作は某BLレビューサイトには「非BL作品に分類されている。何故なのかというと、単にBLレーベル作品ではないからだと思う。だが、レビューを見てみると、本作が「非BL」に分類される理由レーベル問題以外にもあると思う読者もいるのがわかる。

男×男=BL ではない。

 実は商業BLにはけっこう厳しめのルールがあって、それを満たさなものBLとは見なさないようなのだ。私の知っている限りでは、以下のルールがあるっぽい。

 そんな感じなので、セックスどころかキスハグもしない『日々、君』はBLではないと言われてしまう訳だ。けれども、恋愛になりそうでならない感じでもだもだしつつ、着実に互いの距離感を縮めていく描写は、恋愛ものの基本かつ根幹って感じがするよなぁ。

 なお、上記で紹介した『左近の桜』もレーベル問題で非BLなんだけど、亡霊達×桜蔵という、桜蔵総受けBL状態でありながら本命のカプと見なされる柾×桜蔵はずっとノータッチ状態なのがまた非BLとされる一要素かもしれない。

 はぁ……、商業BL(とそのファン)って面倒臭いな。以下、BL雑記

BLというジャンル確立されたせいで行き場を無くす表現もある。

 商業BLにはルールがあるが、個人で書いているぶんにはそこまで厳格にこれはBLだがあれはBLではないとかやらなくていいはずだ。

 ところが、Web投稿サイト投稿するとなれば話が微妙になってくる。中にはBLガチ勢字書きや商業で食っていきたいセミプロBL書きとかも混ざっている。読み手にしても、漠然BLっていうのは男同士でヤってればいいんでしょと思ってるだけの人から商業BL同等の物を読みたい人もいる。

 私個人感覚では、BLを書いて投稿サイト投稿し、多くの人に読まれたいと思ったら、商業BLルールに則った物を書くのが無難なのかなって感じる。人類の半分が女だからって登場人物の半数が女だったりとか、攻めが浮気しまくりとか、カプ離別バッドエンドとかは書かない方がいいんじゃないかと……。ただ無視されるだけならまだしも、「それはBLではないです」って苦情が来たらつらいし。

 じゃあ、そんなBLルールは窮屈だからってBLタグを外して「ヒューマンドラマ」だの「サスペンス」「学園ドラマetcタグだけ着けて投稿すれば、後から親切な読者に「BLタグを追加されるとか、「腐媚びキメェ」と苦情が来るかもしれない……。なまじっか面白い物を書いてしまった場合BLと明記しなければ人はそれを一般向けとして読む……ばかりか、何となく男性向け」に近いものと読んでしまい、後から「なんだよ女向けじゃねえかよ」とか「もっと男が喜ぶようなこと書けよ」って苦情も来るかもしれない。

 ……とかいう話を、最近とあるBL字書きコミュニティで話し合ったのだった。BLというジャンルがあるせいで、BLではない男×男の作品って行き場がなくない? と。

 で、どうする? って話で。対話相手は、そんなら仕方ないか腐女子から顰蹙買ってもいいかBLと言い張って書くよ、とのこと。一般向けと見られて、もっと人気を出すために男向けの表現……たとえば従順可愛い巨乳の女を書くくらいなら、生意気で男の言うことをきかない女の登場する「BL」を書きたい、と。なるほど。

 プロ世界なら、純文学とかエンタメ系という性別どっち向けとかないジャンルで書いていけるけど、Web素人小説書きはどっち着かずではやっていけないんだよね……という話。

 それとは別に、私が思うBL不自由で厄介だと思う点は、BLは男同士の関係恋愛帰結するということ。虐待も執念も「愛ゆえ」ということになってしまうので、へたに男→男の性犯罪から復讐譚みたいなものを書いてしまって、それをBLとしてWeb投稿しちゃったりすると、暴力描写が「癖」とみなされ一部の読者がたいそう喜ぶ……かもしれない。というのは、よろしくないよなぁと思う。たとえば殺意殺意なのだが、BLマジックがかかると恋情や愛情になってしまう。という歪さかげんにむずむずする時がある。

 だからってBLなんて無くなれと思ってる訳ではないのだが。

2021-11-25

anond:20211125133350

かなり保たれてはいるけど、旧作で知らん間にしれっと抜けてる奴がたまにいる

あとはちょいちょいレーベルが丸ごと撤退してたりするかな

俺が見てるレーベルは全部残ってるからそこまで気にならないけど

このまま抜けてくレーベルが増えていくならちょっと考えたくなる

2021-11-20

anond:20211120013149

これとかどういう手法を使えばまともなデータとれると考えてるのか具体的に教えて欲しいわ

データが取れるなのかデータを処理できるなのかどっちのことだろう

データが取れる」であっても、例えば「アダルトレーベルを触れたことがある」で大体いけると思うけど

本当に聞くならもう少し丁寧にやるが

めちゃくちゃ細かく見れば重箱の隅をつつけるだろうけど、実際的にそれやっても意味ないし

その後は、どの程度を性的加害とするか次第

そこまで準備できたらあとはいつも研究者や国、企業がやっている程度の調査でいける

処理も普通因果推論でいいだろうし

なので普通にできるじゃんって感覚があるので、なんでそんな「不可能だ!」みたいな感じになっているのか

しろ誰かやってないと思う方がおかしいようなレベル

2021-11-18

anond:20211118190652

お前みたいなエロ漫画好きでも何でもない文句つけたいだけの奴は、絶対分かってないだろうけど、

エロ漫画エロ漫画だろ。セックスのある一般漫画とは全然別物だろ。

からゾーニングとか金儲けとかの問題じゃない。成人向け雑誌ではセックスのある一般漫画が描けない以上、一般漫画として描くしかない。


エロ漫画にはエロ漫画技法スタイルがあって、それが邪魔するってことが分からないんだったら、エロ漫画好きでも何でもない。エロ漫画で抜いてるだけの豚だろ。

エロ漫画っていうのは限られたページの中で

セックスなどの性行為描写しつつ

その背景を明に暗に表しながらエロさを描いていく

ってスタイルな訳。

エロが主眼で、毎回それを盛り込む必要があって、基本的作品としての緩急を1話の中に落とし込んでる無駄をそぎ落としたスタイルエロ漫画な訳よ。起承転結が1話で完結しているのがエロ漫画の美しさ、レベルの高さ、素晴らしさな訳。

普通漫画セックスのある一般漫画はそうじゃないだろ。

ゾーニングとか金儲けの問題じゃないんだわ。セックスのある一般漫画エロ漫画雑誌ではできないっていう問題なんだわ。

仮にお前のお望み通りゾーニングされたとして、エロ漫画雑誌は増えず、一般漫画レーベルチャンピオンRED烈とか)に成人シールが貼られるだけだわ。

エロ漫画にも一般漫画にも興味が無くて、違いが分からないアホだから頓珍漢なことが言えるんだろうな。

2021-11-17

現在活動中の女性声優ユニット

どれだけ知ってるかなと自分を試したくなったので書いてみる。これが足りないぞ!といった指摘歓迎。

レーベル系のユニット

特定作品と紐付かずに活動しているユニット

スフィア

わずとしれたミュージックレインの筆頭。4人全員が文句なしの人気声優寿美菜子ロンドンにいるのにYouTubeとかで揃って活動できてて現代すごい。

TrySail

ミュージックレイン2期生すイエんサーナレーションをしている。

月のテンペスト(ミュージックレイン3期生)

ミュージックレイン3期生ユニットではないがTwitterアカウント共通。月のテンペストは後述のIDOLY PRIDE作品内で結成されてるユニットなので後述のコンテンツ系判断に迷うところ。スフィアTrySail作品ユニットを結成している。

22/7

ソニーミュージックだがミュージックレインと違って坂道アイドル系統。超絶人気というわけではないが特典会商法軌道に乗ってるのでCD売上はトップ三四郎相田の顔は22/7計算中で覚えた。キャラクターと紐付いているがコンテンツ系とするのも違うかと思ったのでこちら。

i☆Ris

avex×81プロデュースで結成された最初ユニットプリパラから上手く飛躍できたように見える。最近は芹澤・若井が陶芸をしている。

Run, Girls, Run!

同じくavex×81プロデュースWake up, Girls!の妹分的な感じだったような?プリチャンが終わったがi☆Risほど伸びた感がなく今後どうなるか。

DIALOGUE+

後述のCUE!のキャストから結成されているが特にCUE!と関係する活動はしていない。

ピュアリーモンスター

石飛恵里花がいたところ。この前卒業ライブやってた。

ギルドロップス

飯田里穂プロデュース(まだやってるかは不明)。BSフジマヂカルラブリーMC冠番組をやるという謎に強いキャスティングをしている。

コンテンツ系

特定作品のためのユニット

AqoursSaint Snow(ラブライブ!サンシャイン!!)

Aqours紅白歌合戦には出演したが出場はしていない。いろいろ歌番組に出演している。最近ユニットユニットライブを開催してる。

虹ヶ咲

ユニットなのかユニットではないのかよくわからないが、多分ユニット

Liella!(ラブライブ!スーパースター!!)

全国ツアー中。毎週ライブで大変そう。

アイマス

たくさんある

バンド

ポピパとかRoseliaとか

D4DJ

ピアラとか

ワルキューレ(マクロスΔ)

劇場版公開中で近いうちにライブがある。

サニーピース(IDOLY PRIDE)

月のテンペストと異なりこちらはキャスト所属も別。

AiRBLUE(CUE!)

DIALOGUE+元ネタソシャゲサービス終了したが1月からアニメ放送

ウマ娘

なんか紅白に出るとか出ないとか。ユニット名前があるわけでもないのでキャラソン表現すべきだろうか。

2021-11-03

アルファポリスBL小説大賞にエントリーしたが。

しか馬鹿馬鹿しくなってしまった。

初日から仮のとはいえランキングがある。2000近い作品の中で、真ん中辺りとか半端な順位に配置されてるだけでもう詰んでる。

そして、上位作品順位ほぼほぼ動かない。

アルファポリスの持ってるBLレーベルカラーに合わないような作品は拾われないんだろうし、まあ、面白くないよな……。

どうせ書くなら他んとこに投稿できるものを書こうと思った。

2021-10-31

佐藤りこ新作(ブロッコリー3作目)

ボーイッシュで男友達みたいな彼女は隠れ巨乳3 ノリノリでオカルト話する面白女子絶倫チ●ポでメス堕ちさせました!

https://www.dmm.co.jp/mono/dvd/-/detail/=/cid=blor181/

よほどセールスが良かったとみえて、このレーベル同一女優で初の?3作目。

にしても、過去2作品で散々メス堕ちさせてるのにまた最初の15分くらい雑談トーク入れるんだろ?

トーク部分だけの総集編売ってくれよ。

2021-10-29

俺的逆表紙詐欺。それは少女漫画野郎が表紙でこれ俺には向かないかもなと思って一応試し読みしたらヒロイン可愛いから買うってパターンだ。

レーベル対象年齢が上がるほどヒロイン表紙の女性向け作品は少なくなる傾向があるようにみえるがどんぴしゃな可愛さのヒロインが埋没してないとも限らないで画風からこいつの女子描かせたら映えるぞ…って直感が働いたやつは全巻の表紙を見て試し読みもしておく。

ねこぱんちは出版社側は女性向けとして考えてそうだけど実態ケモナーホイホイで購入者の男女比はそんなにないのかもしれない。

普通女子高生と猫の頭で身体がふっさふさのメスの百合みたいな作品あったんだけどホントどこに向かってるんですかね…

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