はてなキーワード: 鎮魂歌とは
クラムノベル作家 馳星周の自伝的小説。馳星周先生が若い頃にゴールデン街の「深夜プラス1」でアルバイトをしていた頃のことをモチーフとして書かれた。
バブル時代。本好きの大学生・坂本は、ゴールデン街のバー「マーロウ」でバーテンのバイトをしていた。コメディアンで書評家の斎藤顕の勧めで上京し、ハードボイルドミステリや冒険小説好きの本読みが集まるというマーロウで働くことになったものの、斎藤顕の酒癖の悪さとゴールデン街の酔っぱらい達に辟易し、心が鬱屈した中年のように老けてしまっていた。
そんな坂本を、ナベさんやリリー、バイト仲間の田丸や常連客など、ゴールデン街の仲間達が慰め支えてくれていた。
ところが、そんなゴールデン街に暗雲が立ち込める。地上げ屋達がゴールデン街の土地に目を着けたのだ。なかなか土地や店を手放そうとしない、ゴールデン街の人々に業を煮やした地上げ屋が、店に放火しているとの噂が立つ。そこで、坂本の敬愛するナベさんがゴールデン街を守ろうと立ち上がったのだが……。
これが馳星周先生の書いた小説なのか!? 最近の馳先生の作品をさっぱり読んでいなかったので、文体の変わりように驚いた。地の文が柔らかい。トゲトゲしていない。ものを投擲しないし、あんまり呪詛の言葉を吐かない。ひぇぇ、まるで別人! でも根のピュアなところは昔のまま残っている。
ノスタルジックなストーリーだ。昔のこと書いてあるんだから当たり前か。あー、青春だなぁって感じ。同じような経験はないけど気持ちだけは共通するような若い懐かしい時代は自分にもあるから、同時に思い出してしんみりしてしまう。
直近に『鎮魂歌』を読んだので、坂本が犬を飼いたいって思ってるシーンで『鎮魂歌』の主人公の一人郭秋生を思い出してふふってなった。
どうしても斎藤顕をゆるせない坂本、許してやれと諭すナベさんや佳子母さん、どっちの気持ちもわかる気がするのは自分も年を取ったからかな。
馳星周先生のデビュー作『不夜城』のシリーズ第二弾。ゴリゴリのノワール小説だが、某BLレビューサイトによれば、本作を読んでBL沼にハマったという姐様もおられるようだ。
私は確か二十年前に本作を一度読んだ記憶があるんだけれども、面白かったという感想だけが残り、内容はほとんど覚えていなかった。闇落ちした劉健一のクズさ最高潮ぶりはぼんやり記憶していたのだけれど。郭秋生のキャラがかなり立ってるのに存在ごと綺麗さっぱり忘れていた、私の記憶力は一体……。
ろくでなしの警察官崩れ滝沢と、凄腕の殺し屋郭秋生のダブル主人公で、物語は秋生視点と滝沢視点が交互となって進行する。
郭秋生は、楊偉民の子飼いの殺し屋だ。暗殺の依頼を請負い、秋生は一年ぶりに歌舞伎町に戻った。いつものように卒なく仕事を片付けた秋生。ところが、楊偉民はいつものように秋生に逃亡先を用意してはくれず、歌舞伎町に留まれと命じた。そればかりか、楊偉民は秋生を歌舞伎町を支配する二大勢力のうちの一つ、上海の老板・朱宏と引き合わせた。朱宏の情婦のボディーガードとして雇われる事になった秋生。いつもとは違う仕事に戸惑い、不安を覚える秋生だった。
その少し後、滝沢誠は彼のボスである北京の老板・崔虎に呼び出された。崔虎の直属の部下である四大天王の一人・張道明が殺されたという。おそらくプロの犯行だった。だが、張道明の居場所を知るものはいなかったはず。すなわち、内部に裏切り者がいて、プロを雇い張道明を暗殺させたに違いない。崔虎は滝沢に裏切り者を探せと命じた。
初恋に囚われ続ける美貌の殺し屋と、ろくでなしの変態サディスト元警官。交わることのないはずだった二人の運命が、交差しようとしていた。
BL描写のある面白い小説を読みたいと思ったらむしろBLレーベル外から探せって事で、二十年ぶりに手に取ってみた本作。何となく面白かったなという記憶しか残っていなかったのだけれども、いざ読んでみたら本当に面白い。ものすごいページターナーっぷり。次はどうなるんだろうと気になってしまい、つい夜更ししてまで読んでしまった。
一般レーベルでのBLっぽい作品ということだけど、お互いに相手に恋し合ってイチャイチャするっていう訳ではなかった。まあ、非BL作品なんだから当たり前だけれど。
しかし、滝沢が秋生に恋に落ちるシーンとか、秋生の声を聞く、秋生に視線を向けられる、秋生と会話をする……その時々の滝沢の反応がめっちゃ乙女チックなピュアラブさかげんで、エモいの通り越して面白かったなw 複雑に絡み合う欲と謀略、大陸にまで及びそうな意外にもスケールのデカい話、とか、最終的にはどうでも良くなって来るくらいの一方通行ラブロマンスだったー! なにこれ。ごめんなさい、こんな時どんな顔すればいいのか、わからないの……………。笑えば、いいと思うよ……………。
滝沢は秋生をどうしようもなく好きなんだけれども、秋生は「正直どうでもいい(早くリタイアして犬飼って暮らしたい」っていうスタンスを崩さない。っていう、無情感が最高すぎる。実に萌えた。滝沢が恋する乙女モードの目で見た秋生は本当にカッコよくて、つられて恋しそうになる。
が、秋生が史上最悪のピロートークをする場面(無論相手は滝沢ではない)で、「日本にいてわかったんだ。おれはホモにもてる」と断言したせいで、脳内に固まりつつあった秋生のイメージ画像に亀裂が入った。ちょ、ちょっとまって。滝沢の乙女チックな秋生描写と世間一般の日本人の乙女に好かれる美男子描写は大体一致すると思うけど、ゲイにモテるとなるとだいぶ違くなる気がする。一体、どのようにイメージを修正したらよいの!? 女にもゲイにもモテる優男とは、どんな風な奴のことを言うのだろうか……。例えば昔のケイン・コスギみたいな人とか? いやでもそれはマッチョ過ぎないだろうか。てか、ケイン・コスギのことなんて、十五年ぶりくらいに思い出したな、私。
かなり脱線してしまった。ともかく、ストーリー展開の面白さを楽しみつつ滝沢の純愛についニヤニヤしちゃう感じで、感動して泣いたりとかはしなかった。
分かんないよ…
わっかんないよ!
分かんない! 私には分かんないの!
ブラッディって何がカッコイイの? 血なんて嫌だよ! 痛いだけだよ!
狂うのどこがカッコイイの?
クレイジーのどこがいいのか分かんない!
罪深いって何なの? 罪があるのの何がいいの!? 犯罪者がカッコイイの?
闇って何? 暗ければいいの!?
正義と悪だと、何で悪がいいの? 何で悪い方がいいの? 悪いから悪なんじゃないの?
右腕が疼くと何でカッコイイの?
自分の力を制御できない感じが堪らないって、何それただの間抜けな人じゃん!
普段は力を隠していると何が凄いの?
そんなのただの手抜きだよ! 隠したりしないで全力で取り組む人の方がカッコいいよ!
どうして二つ名とか異名とか色々付けるの? いっぱい呼び名があったって分かりにくいだけじゃん!
英語でもなんでもカタカナつけないでよ! 覚えられないんだよ!
ギリシャ神話とか聖書とか北欧神話とか日本神話とか、ちょっと調べたくらいでそういう話しないでよ!
内容もちゃんと教えてくんなきゃ意味が分かんないよ! 教えるならちゃんと教えてよ!
グングニルもロンギヌスもエクスカリバーもデュランダルも、天叢雲剣も意味不明だよ!
何がカッコいいのかぜんっぜん分かんない!
他の用語も謎なんだよ! 原罪とか十戒とか、創世記とか黙示録とかアルマゲドンとか…。
名前がいいだろってどういうこと? 雰囲気で感じろとか言われても無理だよ!
相対性理論とかシュレディンガーの猫とか万有引力とか、ちょっとネットで調べただけで知ったかぶらないでよ!
知らない人の言葉使われても何が言いたいのか全然分かんないんだよ!
お願いだから私が分かること話してよ!
厨二って何なの? 厨二ってどういうことなの?
分かんない分かんない分かんない分かんない! 分かんなーい!!
増田君の言うことは、昔っから何ひとつ、これっぽっちも、分かんないのよぉ!
友「フ●ミマのお母さん食堂というネーミングをやめろと騒いでいる人がいる。でもお母さん食堂って酒のつまみばかりでお母さんの味じゃなくない? 言いがかりでは?」
私「お母さん食堂を買う人たちはお母さんがお酒大好きでお酒のつまみみたいな味のご飯を作ってくれたんだ……お酒と共に食べる酒のつまみ……それがお母さん食堂を手に取る彼らの懐かしい味なんだ」
友「ちょっと待て地獄かよ……フ●ミマの人がそんなことを意図してそんなネーミングにしたとは思えない」
私「ではお母さん食堂を手に取る人たちはお母さん的な概念を求めてるんだよ」
友「お母さん的な概念」
私「昼間の様々な苦悩をすべて包み込むお母さん的な概念。それを求める人たちは日頃の辛さを解消するために酒に合うご飯を求める」
友「それがお母さん食堂……お母さんそのものではなく、お母さん概念に焦がれる人たちが手に取るご飯は、酒に合う味がした」
私「孤独な社会人の鎮魂歌。いずれにせよ地獄。やはりその名前はやめた方がいいのでは」
友「フ●ミマ可哀想。というかお母さん食堂をやめたらその孤独な魂はどこへ行くの」
私「つらい」
友「やはりお母さん食堂は残すべきでは」
私「せやな……!!」
ZeebraはHIPHOPシーンを追いかける人間なら誰もが知るレジェンド中のレジェンドだ。
大してHIPHOPに詳しくない人でも「東京生まれ HIPHOP育ち 悪そうな奴は大体友達」というフレーズは聞いたことがあるはず。
これを歌っているのがZeebraだ。
Zeebraは謝罪文をTwitterで公表しそれには「頑張ってください!応援してます!」「外野がどうこう言う話じゃない!」等と擁護のリプライが並ぶ(見た感じ7割くらいは擁護)。
ため息が出た。
ラッパーというのは歌が上手ければいい訳じゃない。
歌っていることとその人の人となりがズレていればそれはフェイクだ。
HIPHOPシーンではフェイク野郎というのは他人をdisる時に使う定番のライムだ。
孫も生まれて娘も芸能界で徐々に人気が出てって状況で不倫で足を引っ張るのは誇り高き日本人がやる事なのか?
散々自分のカッコ良さを歌っておきながらやってる事は超ダサいじゃん。
これからは「孫や子どもや連れ子を含めて子どもを育ててくれた奥さん」と「下半身」を天秤にかけて「下半身」を取ったちんこZeebrabraと名乗ってくれ。
anond:20200801034304を見て思いついたが、結論から言うとそうでもなかった。
君といるなら(number24)
君と重ねたモノローグ(ドラえもん のび太の新恐竜) *公開前
君に届くまで(MIX)
君 君 君(銀の墓守りII)
君にふれて(やがて君になる)
君は友達 一番の恋 〜way to love you〜(フルメタル・パニック! ディレクターズカット版 3rd SECTION “イントゥ・ザ・ブルー”)
君、ヒトヒラ(宇宙戦艦ヤマト2202 愛の戦士たち 第三章「純愛篇」)
君色に染まる(魔法少女なんてもういいですから。セカンドシーズン) *カバー
君といた空(蒼の彼方のフォーリズム)
君とボクの1日(ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうかOVA)
君はソレイユ(ストライク・ザ・ブラッドOVA)
君への嘘(名探偵コナン)
君と彼と僕と彼女と(FAIRY TAIL)
君の待つ世界(まじっく快斗1412)
君と二人(断裁分離のクライムエッジ)
君の引力(恋旅〜True Tours Nanto 晴喜と葵編)
君の銀の庭(劇場版 魔法少女まどか☆マギカ[新編]叛逆の物語)
君だけを(緋色の欠片 第二章)
君の涙にこんなに恋してる(名探偵コナン)
君は(妖狐×僕SS)
君へ(中二病でも恋がしたい!Lite)
君+謎+私でJUMP!!(バカとテストと召喚獣にっ!)
君を守りたい(フリージング)
君がいるから(FAIRY TAIL)
君が主役さっ!(極上!!めちゃモテ委員長 セカンドコレクション)
君と太陽が死んだ日(学園黙示録 HIGHSCHOOL OF THE DEAD)
君の歌(COBRA THE ANIMATION)
君の胸にLaLaLa(ポケットモンスター ダイヤモンド&パール)
君がまってる(バトルスピリッツ 少年激覇ダン)
君が微笑うなら(COBRA THE ANIMATION)
君を守って 君を愛して(BLEACH)
君が残したもの(ToHeart2ad)
君=花(純情ロマンチカ)
君へと続く道(ポルフィの長い旅)
君がいる限り(キスダム)
君がいるから(史上最強の弟子ケンイチ)
君だけを…(僕等がいた)
君との未来図(タマ&フレンズ 探せ!魔法のプニプニストーン)
君のそばで 〜ヒカリのテーマ〜(ポケットモンスター ダイヤモンド&パール)
君が待っているから(機動戦士Zガンダム A New Translation -星を継ぐ者-)
君という名の光(CLUSTER EDGE)
君に届くまで…(陰陽大戦記)
君のこと(涼風)
君は僕に似ている(機動戦士ガンダムSEED DESTINY)
君となら(陰陽大戦記)
君にこの声が 届きますように(金色のガッシュベル!!)
君を飾る花を咲かそう(モンキーターン)
君を見ている(ジパング)
君という光(名探偵コナン)
君と同じ青空(聖闘士星矢 冥王ハーデス十二宮編)
君に吹く風(フルメタル・パニック? ふもっふ)
君と生きていく(シスター・プリンセス Re Pure)
君よ 強くなれ(冒険者)
君のままで(こみっくパーティー)
君さえいれば(ラブひな)
君は魔術士?(魔術士オーフェン)
君さえいれば(中華一番!)
君に触れるだけで(るろうに剣心)
君、微笑んだ夜(快傑蒸気探偵団)
君がいない夏(名探偵コナン)
(見つからず)
君の中の永遠(機動武闘伝Gガンダム)
君らしく(ピンクパンサー)
君を好きでよかった(ここはグリーン・ウッド)
君にまた逢う日(冒険!イクサー3)
君に止まらない 〜MY GIRL,MY LOVE〜(魔神英雄伝ワタル2)
君の夢のために(名門!第三野球部)
君が通り過ぎたあとに -Don't Pass Me By-(タッチ3 君が通り過ぎたあとに)
君の手をとり(チロヌップのきつね)
君はトランスフォーマー(トランスフォーマー ザ☆ヘッドマスターズ)
君をとばした午後(タッチ)
君がいなければ(タッチ)
君にWoo...!(よろしくメカドック)
君は何かができる(キャプテン) *2005年版、2006年版でも使用
(見つからず)
君は走れ 君は歌え(どんべえ物語)
(見つからず)
名作傑作と言われている割には響かなかったなあという駄文
・青山作品はかつてハマってコナンは50巻近く、まじ快は3巻まで、YAIBAは全8巻のうちの真ん中の一部以外は集めた。
・劇場版コナンは全部見たわけではないが、こだま作品、銀翼、紺青が好き。確か水平線上、鎮魂歌、純黒は見た。
・相棒や科捜研の女は多分見たこと一度はあるとは思うけど、よく見てて好きだったシリーズとしては記憶してない。100の資格を持つ女や紅蓮次郎や法曹系の女主人公のが好きだった。
正直これコナンでやる必要あるかなと思った。ベイカー街の亡霊と同じくやりたい題材のために、名探偵コナンを利用した匂いがした。問題は、ベイカーはコナンファン・ホームズファンの中でも賛否わかれるところはあっても一般受けは良く対象もあくまで子供であるのに対し、執行人は対象が大人で一応コナンの推定ファンの年齢層だろう子供を捨て去っている節があった。正直良い意味で心動かされたのが、①毛利家(園子緑さんも含む)の描写、②少年探偵団がストーリー上意味があって足手まといではない、③ポアロのお姉さんの変なジェスチャー、④カーアクションで電車の側面を走るところ、⑤博士が有能(クイズだけや場所や道具提供だけではない)……くらいしか思い出せない。あと車のCGが結構目に入った。
まず、ストーリーに燃えるところがあまりない上に大人向けで暗い。公安警察が元警察官で、現有名探偵(背後のコナンという強力な協力者が目当て)とはいえ、一般人を巻き込んで拘束するようなことはどうなんだろうと思う。警視庁や地方警察所属警察官を好感の持てるキャラクターに描いてきた本シリーズにて、公安関係者にキャラクターとして好感が持てなかった。公安の歴史を考えれば好感を持てないキャラクターというのは考えられることではあるが、純黒の風見のあまりの無能さにキュンとしただけに残念に思った。すべての元凶は公安といってもいい物語であったが、燃えるところが少なく、対象を大人だけに振り切らないでほしかった。犯人の動機が協力者を失うことになった公安に復讐するためであるが、犯人も協力者もコナンも安室自身の正義の上で行動している。正直安室登場後のコナンに関してはあまり正義を問われたくないが、正義は一つではなく難しいものであるだけにコナンでやるのならストーリー自体もう少しは明るくした方がいいのではないかと思う。公安という立場をメインに出してきただけに難しいものではあるが、あまりの視覚的物語的暗さになんだかなという気分でいっぱいだった。正直自家用のテレビで見たが、夜設定とはいえ画面的にあまりにも暗いと感じた。またゲストキャラクター(いつもの芸能人枠)の弁護士の方のラストシーンで激昂するところがあるが、彼女もそれまでに公安の協力者として暗躍する中で監視していた対象に惹かれたものの、事件が起こり協力者に協力を頼んでいた中で自殺される。そのまま協力者を続けていたら実は公安によって、自殺していたとされていた恋人は生きてましたなどという自身の判断によるものであれど公安に人生を振り回されているのは、哀れみの感情をいだいてしまった。しかし彼女も暗さを増長した一因である。
次に犯人サイドの事情や処理に面白みがないなと思った。ここでは犯人の協力者は含むとする。推理モノやサスペンスで個人的に楽しみにするのは、犯人の動機が大きい。犯人が犯行を起こす動機が、同情する余地があったりカリスマ性があれば正直娯楽として好きになってしまう。犯人の処理もそうだ。ただ今回の犯人周りはつまらなかった。犯人の上司に対して火傷負わせ他のが犯人と分かったときはよくやったと思ってしまったが、協力者の生存を知らされて諭されてすぐパスワードを言ってしまったりコナンの言葉にすぐ諭されてしまったりというのは、尺の問題が大きいかもしれないがやった規模や抱えていた自身の正義に対して描写が薄いなあと思った。協力者の方は結局自分の正義感に酔いすぎて就職できなかっただけで死んだと思ったらなんだかんだのうのう生きてたし、あと正直ミスキャストで演者に対してキャラが抱えているものが大きすぎて演者が頑張っている分ちょっとなあと思った。おそらくもっと丁寧に描写されていたら協力者の生存に残念だとは思わなかっただろう。正直犯人サイドのキャラクターとしての描写があんなに有名作なのだからもう少し掘り下げしていると期待していたために残念に思った。犯人よりも公安の傍若無人さの方が印象に残り、それがクライマックスの燃え上がるはずのところでうまく自分には火が付かなかった。
またクライマックスで少年探偵団が活躍するところと安室とコナンが活躍するところがある。少年探偵団が足手まとい過ぎない(足手まといの例:水平線上)、灰原が原作のスペックから考える必要以上に出しゃばらない(一応薬学が専門のはずなのに薬学以外で博士よりも活躍している場面など)、博士が有能(ただの見守るお爺さんや道具・場所・クイズ提供者じゃない)など個人的には好きだと思った。ただ、何も知らされずに衛星探査機を子供たちが迎撃するというのはどうなんだろうかと疑問には思ったが。目暮警部をはじめとするいつもの警察関係者のポーズに近いのもあるとは言えど、子供に危ないことをさせないために止めるのに慣れているだけに、博士以外ためらう姿が絵として見られないのが少々残念に思った。まあコナン・灰原以外の事情を知る大人が公安関係者だけなことはあるために納得は行くが。今回は探偵たちの鎮魂歌のように実は危険な目にあっていたし、その状況を対処したのは少年探偵団という描写だった。彼らなら事情を知ったうえできちんと対処できる(例:天国)という期待があっただけに、実は自分たちで破壊した探査機を間近で見られなくて悲しむ姿に言ったうえで協力してもらってもよかったんじゃないかなと思った。
毛利家の描写(園子緑さん含む)は結構好きだった。近年のコナン映画は蘭にとりあえずアクションさせ、雑でも新一と叫ばせればいいという個人的な偏見がある中新一を必要とする理由(おっちゃんの逮捕)がわかりやすく、コナンから蘭への愛情もちゃんと尊重している(安室がコナンから蘭への感情に言及している)など、蘭の扱いがラブコメ中心ではない映画にしては良いと思った。純黒の蘭の存在意味が無に近いのを最近見返したので、思っていたよりはよかった。コナン映画といえば蘭に精神的デバフをかけるのが恒例ではあるし、よくそれで叩かれている(空手強いのに騒ぎすぎとか)のを考えると新しい精神的負荷のかけ方だと思った。小五郎を蘭が疑うというのは14番目の標的でもあったが、今回は異例の起訴という事態に陥っているため精神的に弱っても不自然ではないと思う。妃さんも身内には弁護できないという状況でおっちゃんのことを考えているのが伝わってきてよかった。エンディングの毛利夫妻はやっぱりこうでなくちゃと思った。園子は不安な欄に付き添ってあげているいいやつだし、緑さんも毛利家のことを思っている(正確には妃さんのことだろうけど)し、色々と手助けしてくれたりしてよかった。正直毛利家がこの映画の視覚的にも物語的にも癒しとなっていたところあった。
あと途中で車が泣き顔に見えるほどズタボロになっているのがかわいそうだけど、頑張ったねって感じで好き。カーアクションで電車と真っ向から衝突し、電車の側面走ったりと本当お疲れ様だった。最後はもう廃車確定なのかもだけど、MVPは君だったよ。
総括すると、「名探偵コナン」の傑作として持ち上げられていた割には基本的に物語が暗くてスンって気分でいた時間が多かった。ベイカーみたいに「名探偵コナン」としては異色という認識だとしても、それまでの認識していたコナン像と違ってたぶん困惑しただろう。これがコナンでなければもうちょっと先入観に踊らされることなく、楽しめたのかな。正規の駄作とまでは言わないけど、公安や警察方面に明るくもなく、コナン知識に自信があるわけでもない身としてはもうちょっと説明が欲しいなと思った。例えば、なぜ犯人が共犯者を選んだのか、共犯者は自殺した()あとどうしていたのか、コナンがスマホに盗聴アプリを仕込まれていたことを博士に調べてもらって知っていたのなら調べてもらう際にバレなかったのか、NAZUは侵入された後に犯人によってパスワード変更されるまで(された後も)何もしなかったのか、警察(公安)以外の省庁のお偉方が無能に見えたけど本当に何もしてないのか、犯人の上司(公安検察の人)が結構嫌なだけの不美人に描かれていたけど何か信念とかはあったのか、あのあと女弁護士はどうなるのか、あたりの説明は欲しいなと思った。小説を読めばいいのかもしれないけど、こだま時代の疑問点はあっても雰囲気とかでだいたい満足みたいなのに慣れすぎてて手を積極的に出す気にはなれないんだよなあ。世間評価のわりにあんまり響かなくて残念だった。安室というよりも公安の降谷を見るための映画だなと思った。だけど映像やアクションでごまかすんじゃなく、降谷という人についての描写をもうちょっと色濃くやってくれたら今よりも好みの作品になってくれたかもしれない。
「100日後に死ぬワニ」が炎上している原因はインターネットのルールに違反しているからだと思う
インターネットはそもそものはじまりがデファクトスタンダードで成り立っている
誰かが決めたルールじゃなくてみんなで決めたルールでインターネットは成り立っている
RFCはRequest for Commentsの略であることを考えても明らかで
押しつけられたルールじゃなくて自分たちで決めたルールで通信してる
みんなで決めたルールだから一人で考えるよりも良いものができるという考えで成り立っている
GoogleだろうがCiscoだろうがこのルールを犯すと叩かれる
IPv5がないのはこの辺も起因してる
この基本精神があるからWebのコンテンツも「みんなで作る」という精神がある
バズるとかバズらないとかはTwitter社やはてな社が決めるのではなくてそこにいるユーザが決める
みんなでバズらせたものだから誰かが流行らせたものより良いものができると考えている
だからこそクラウドファンディングが成り立つ
リツイートボタンを押すだけの作業かもしれないけれど、この10万リツイートのうちの1つは自分なのだと感じる
普通のドラマや映画でも周りに話したりグッズを買ったりして所有感を持つけれど
なのでネットコンテンツをマネタイズしようとするとこの所有感が問題になる
という気持ちが出てくる
そして所有権が明確なコンテンツであっても所有感は持つことになる
ワニは完全にこれに抵触した
100日かけてバズらせたのは自分たちなのに勝手に商売にしやがって、と思われている
1日空ければよかったかもしれないけれど、たぶん何日空いても言う人は言うと思う
炎上させないためには所有感を持たせたままマネタイズすればよかった
「グッズ作りのクラウドファンディング開始」
「有志によるお葬式の開催」
やり方なんていくらでもある
ただ、これまで応援してきた「ワシが育てた」と思っている人のことを思えばいいだけだった
「100日後に死ぬワニ」が炎上している原因はインターネットのルールに違反しているからだと思う
インターネットはそもそものはじまりがデファクトスタンダードで成り立っている
誰かが決めたルールじゃなくてみんなで決めたルールでインターネットは成り立っている
RFCはRequest for Commentsの略であることを考えても明らかで
押しつけられたルールじゃなくて自分たちで決めたルールで通信してる
みんなで決めたルールだから一人で考えるよりも良いものができるという考えで成り立っている
GoogleだろうがCiscoだろうがこのルールを犯すと叩かれる
IPv5がないのはこの辺も起因してる
この基本精神があるからWebのコンテンツも「みんなで作る」という精神がある
バズるとかバズらないとかはTwitter社やはてな社が決めるのではなくてそこにいるユーザが決める
みんなでバズらせたものだから誰かが流行らせたものより良いものができると考えている
だからこそクラウドファンディングが成り立つ
リツイートボタンを押すだけの作業かもしれないけれど、この10万リツイートのうちの1つは自分なのだと感じる
普通のドラマや映画でも周りに話したりグッズを買ったりして所有感を持つけれど
なのでネットコンテンツをマネタイズしようとするとこの所有感が問題になる
という気持ちが出てくる
そして所有権が明確なコンテンツであっても所有感は持つことになる
ワニは完全にこれに抵触した
100日かけてバズらせたのは自分たちなのに勝手に商売にしやがって、と思われている
1日空ければよかったかもしれないけれど、たぶん何日空いても言う人は言うと思う
炎上させないためには所有感を持たせたままマネタイズすればよかった
「グッズ作りのクラウドファンディング開始」
「有志によるお葬式の開催」
やり方なんていくらでもある
ただ、これまで応援してきた「ワシが育てた」と思っている人のことを思えばいいだけだった
こうして買出し組は1位の俺と弟、そして2位のウサクとなった。
「ああ、分かった」
「あ、そうだ。オイラのカードにポイント貯めてもらってもいいっスか?」
「お前が全額出すならいいぞ」
俺がそう返すと、カジマは黙ってポイントカードを財布に戻した。
道中、近年では珍しいものを見た。
酔っ払いだ。
「潰えた夢に乾杯~」
よほど美味い酒だったのか、互いに肩を組みながら、陽気に歌っている。
「飲めば思い出が蘇るが~飲みすぎたら忘れそう~」
ウサクはその様子を見ながら眉をひそめた。
酔っ払いは外出自体を取り締まられ、すぐに補導されることもあり、路上で見かけることはまずない。
販売店では、各人の飲酒量や許容量を調べる計測機器の設置義務がある。
飲酒についても免許制であり、定期的な健康診断と知識テストが必要だ。
このため酔っ払う人自体が滅多にいない。
それに義務教育の課程で耳たこレベルの啓蒙があるので、俺達の世代では飲酒そのものを避けたり、忌み嫌う人間も多いんだ。
「そういえば、また酒税が上がるんだっけ。いっそのこと禁止にすればいいのに」
「政府としては、酒は飲んでも飲まれない程度でいてほしいってことなのだろう」
「酒のせいで保険料とかに金はかけたくない、けれど酒で儲けたい。都合のいい話だな」
俺達はそんなことを話しながら、酔っ払いたちを横目に通り過ぎようとした。
その中に見知った、遠くからでも分かるほどノッポの人間が紛れ込んでいたからだ。
「え、シロクロ!?」
シロクロは弟の仲間で、色々と謎の多い人物だ。
「オレこそがオールシーズン! 雨にも風にも酒にも負けない最強の男!」
「シロクロって、酒飲める歳だったっけ」
弟たちも生まれや育ちすら知らず、訊ねても意味不明なことしか言わないらしい。
あの体格だから成人だとは思うが、仮にそうだとしても飲酒免許が取れないだろ、あいつの知能じゃ。
「……まあ、ほっとこう。七面倒くさい」
それにシロクロの場合、酒があってもなくても似たようなもんだ。
あいつの奇行は今に始まったことじゃないし、シロクロ基準でいえば正常とすら言ってもよく、一々かかずらっていては時間がいくらあっても足りない。
飲兵衛たちを一瞥し、俺達は競歩スタイルでコンビニに向かった。