はてなキーワード: 尊大とは
2匹目の猫を迎えた
もうすでに先住の7歳の猫がいるのだが、
以前から猫を2匹飼う夢を何度もみるので、引っ越して家が広くなったのをきっかけに2匹目の猫を迎えることにした。
新入りは8ヶ月の準子猫だ
迎えてから1ヶ月ほどたつが同じ猫でもここまで性格が違うのかと日々面白い
2匹とも保護猫なのだが、1匹目の先住は友人からの譲渡で生後半年程だった
初めての生き物の飼育だったので、いろんなことを友人から聞いておっかなびっくり触れ合っていった
ただ先住はとにかく警戒心が強く1ヶ月は狭いベッドと壁の隙間で小さく固くなっていて、俺が布団に寝付くとそろりそろりと出てきてトイレと飯を済ませていた
しばらく猫自身がさだめたテリトリーから出ない範囲で猫じゃらしにも食いつくようになり、もうしばらくたって猫の方から撫でられにくるようになった時は感動した、まともに撫でれるようになったのは3ヶ月かかっただろうか
今でも慣れた俺と二人だけなら先住の天下だが、他の人間が遊びにくると、玄関のチャイムが鳴った途端に物陰に隠れて存在を消すような猫だ。
新しいものが嫌いでおもちゃやクッションを買い与えても警戒心で寄りつこうとしないから俺が使ってる
新入りは全然違う
譲渡会で見たときはケージの中で静かにおとなしく事を過ぎるのを待っているように丸まっていて、それがすごく気に入ったので譲ってもらうことにしたが、家にきてみたら、すごく懐っこい
すぐに撫でさせてくれたし飯の催促をするし、体に対してでっかいうんちもする
今はケージから出して過ごす訓練をしているが、新入りはすぐにお気に入りの場所を見つけてへそてんで寝るし、先住の餌までもりもり食べる
新しいもの嫌いの先住がウルルルルシャーと唸るのを初めて聞いた、お前、そんな、猫には強気なのか
新入りは先輩に唸られても一旦は怯むがリラックスの姿勢はやめない、すごい大物がきた
先住は新入りをペンペン叩く、おまえ、猫相手にはそんなに好戦的だったのか
ASDに関連する脳の遺伝子異常の発現率は女性の方が男性より2倍多いって研究はある
もちろんだからといって女性の方がASDが多いとは限らないけども。女性ホルモンやらなんやらが上手くASD特性を抑制してるのかもしれないし
ただADHDは男性は多動型が多くて女性は不注意型が多いのは事実
当たり前だが授業中に立って歩き回だたりする多動型の子より、授業中にボーッとしてる不注意型の子の方が発達障害には気づかれないわけだ
そしてASDも男子は積極奇異型や尊大型(自分の好きなことを何時間も一方的に喋り続けたり、他人の気持ちを無視して強引に行動したりする古典的なアスペタイプ)が多く、女子は孤立型(内気で友達おらず教室の片隅で本読んでる静かな子みたいなタイプ)が多い
ASDに関連する脳の遺伝子異常の発現率は女性の方が男性より2倍多いって研究はある
もちろんだからといって女性の方がASDが多いとは限らないけども。女性ホルモンやらなんやらが上手くASD特性を抑制してるのかもしれないし
ただADHDは男性は多動型が多くて女性は不注意型が多いのは事実
当たり前だが授業中に立って歩き回だたりする多動型の子より、授業中にボーッとしてる不注意型の子の方が発達障害には気づかれないわけだ
そしてASDも男子は積極奇異型や尊大型(自分の好きなことを何時間も一方的に喋り続けたり、他人の気持ちを無視して強引に行動したりする古典的なアスペタイプ)が多く、女子は孤立型(内気で友達おらず教室の片隅で本読んでる静かな子みたいなタイプ)が多い
マタイ・マルコ・ルカ・ヨハネの四つの福音書を読み終えたところだけど、どれもなろう小説じゃん。
福音書は細かく章や節で分かれていて、一つ一つが読みやすい分量に収まっているところなんて、まるで毎日更新のなろう小説じゃん。
内容だって、神からチート能力を授かったり、チート能力で怪我や病気を治したり、チート能力で羨望の的になって仲間を集めたり、悪役を論破したり、なろう小説そのものじゃん。
チート能力で人の病気を治して「このことは、だれにも知らせてはいけない」と言っておきながら、話が広がってしまうけど満更でもなさそうなところなんて、やれやれ系主人公じゃん。
自分がいずれ死ぬことを予言したり「あなたは三度私のことを知らないと言う」と予言したりと、運命を予言するところは軍師系主人公じゃん。
処刑される段になっても抵抗せずに不暴力に徹するところなんて、達観した不殺系主人公じゃん。
そんなこんなでマタイの福音書を読み終えて次はマルコの福音書を読んだけど、内容はほとんど同じじゃん。
細かいところが違うだけで話の大筋がほとんど同じなんて、なろう小説の作品群そのものじゃん。
そして、ルカ・ヨハネと続けて読んだけど、同じような話を四つ連続で読むのはしんどかった。
まあ、同じ話を八連続で見させられるエンドレスエイトよりはましかな。
四連続で同じような話を読むと、それぞれの話の違いだったり優劣だったりが気になってくる。
描写の細かさやストーリー展開のスムーズさなど、小説としての完成度が最も高いと感じたからだ。
イエスの口調がやたらと尊大で、父が神であることを殊更に主張する権威主義者になっていて、「えっ、イエスってこんなキャラだっけ? 他三つの福音書とずいぶんと性格が違うけど」と読み始めたころは困惑した。
しかしながら、イエスがいけ好かない人物として描かれているからこそ、処刑されることの納得感が強かった。
他三つの福音書ではイエスが奇跡を起こしては「やっぱりイエスさんはすごいや」を繰り返すばかりでワンパターンだけど、ヨハネの福音書では奇跡を起こす回数はそこそこにして、ファリサイ派との論争を中心に描かれているのも良かった。
前 https://anond.hatelabo.jp/20231231221400
その年の秋だった。F君を見直す機会があった(良くも悪くも)。イベントの動員があったのだ。社会教育課という部署がやってる子ども向けの企画で、市内にいる英語圏出身の小学生と一緒に多言語で学習をしよう! というものだった。
イベント自体は年にたくさんあって、比較的若手の職員が動員されることが多い。そのイベントに、福祉課からは自分とF君が出ることになった。
人権学習センター兼文化ホールみたいな建物で、イベントは日曜日にあった。集合場所に行くとF君がいた。いつもの様子だった、ぶっきらぼうに突っ立ってる。でも、社会教育課の人から声をかけられると、にこやかに対応していた。設備業者なんかと窓口でやり取りする時も、F君はスマイル0円で対応していた。職員に接するのとは大違いだ。
で、だ。それから一時間もしないうちに、市内の英語圏出身の小学生約十人と、一般の児童も約十人と、職員約六人が集まった。ALTの人も何人かいたか。600㎡はあるホールを貸し切って、まずは英語圏の児童向けの遊び(日本でいうと『だるまさんが転んだ』レベルのやつ)をやろうということになったのだが……一般的な地方公務員は、英語を一切話すことができない。実際、この職員の中で英語が話せる者はいなかった。ALTを除いては。
それが災いしてか、英語圏のゲームルールは配布冊子で辛うじて理解できたのだが、日本の小学生の子どもに伝えることができなかった。これでは、英語圏の小学生と一般児童をつなげられるはずもなく。ALTも日本語がいまいちで。
ピンチだった。俺は英語が喋れない。昔、渋谷で若い外国人男性に話しかけられた際、しどろもどろになって「Are you money?」と反応するのが精一杯だった。「Sorry I'm money……and you?」みたいなことも言った。
社会教育課の職員も、「うわ、どうしよう。想定外」みたいになってた時、F君が後ろの入口からひょこっと出てきた。後ろにはALTの人が付いてる。するとだ、ヤツは小学生(英)に向かってさ、流暢な英語で話し始めたのだ。洋画で俳優が演じてるみたいな、ナチュラルチーズナチュラルボーンなやつだった。
あれには驚いた。英語を話せる地方公務員を見たことはなかった。普通は喋れない。まあ、F君の英語の腕前はわからないけどさ。
それから彼は、これからやろうとしている英語圏の遊びの内容について、ALT・スタッフ・参加者をつなげていって――最初のゲームは成功した。盛り上がったのだ。
それから、次のゲームや、また次のゲームも、最初こそF君やALTを介していたが、次第に参加した子ども同士のジェスチャーで対話ができるようになった。イベント自体は二時間程度だったと思うが、無事に終わった。
イベントが終わった後は、社会教育課のスタッフがF君に寄っていた。F君は、キャラクターや性格に人間味がない感じだったが、見た目の雰囲気は悪くない。いろんな職員からチヤホヤされていた。
それを見て、当時の俺はこう思っていた。「いや、おかしいだろ」って。F君に対して怒りが込み上げていた。というのも、F君が英語でのコミュニケーションを始めたのは、イベント開始からおよそ二十分後だった。
『どうしてすぐにヘルプに入らなかった? お前、英語できるんやろ』
と、当時の俺は考えた。つまり、彼は労力を使いたくなくて、あえてギリギリまで粘った。イベントがダメになる危険性が生じてから参戦したことになる。
この時ばかりは本人に伝えたよ。「なんで最初から英語使わなかった?」て。そしたら、「社会教育課が英語を話せる人を用意すべき。自分が手伝うのは間違ってる」だって。いい加減キレてしまって、F君と口論になったけど、社会教育課の人達に宥められてやめた。
いや、性格悪すぎだろ。漫画やアニメだったら絵になる可能性はあるが、現実世界だと害悪のひとつだ。土壇場で本気を出して物事を解決する人よりも、普段から本気でがんばってる人の方がゼッタイ偉いだろ。でも、俺達が助けられたのも事実だ。判断が難しい。若かりし頃の俺は悩んでいた。
上と同じく、F君の配属1年目のことだ。民間の福祉団体がバザー(フリマ)を企画した時に、福祉課職員がポスターやチラシを作ることになった。自力でやってもらうのが筋だが、その時は状況が特殊だった。
その福祉団体は立ち上げ当初だったし、市の新規事業にも関係しているし、よき関係を保っておきたかった……のだろう。上の人にとっては。
さあ、誰がそれを作るかとなって、自分がいた総務グループ(※仮称。福祉事業の統括をしてる)の比較的若手の職員がチャレンジすることになったのだが、どうもうまくいかない。福祉課長のところにポスター案を持って行くのだが、反応がひどかった。要約するとこんなところだ。
「読みにくい。読む気がしない」
「文字がいっぱいだ。絵、描けよ。絵」
その福祉課長は、デザイン会社はおろか企画系部署の経験すらなかった。ただ、言わんとしていることはわかる。公務員が作るチラシやポスターは、正直ダサい。文字上のわかりやすさを優先しているためだ。
それにしても、パワハラ全開の上司だった(※当時は2010年代半ば)。最初にこの人を見た時は、「こんな職員がいまだにいるのか?!」と驚いた。わかるだろうか。いかにも小役人というキャラクターだ。尊大で偉そうで、ふてぶてしい。(話し声が)ものすごくうるさくて、(距離感が)ありえないほど近い。
容姿はあまり書くつもりはないが、ぼってりとした見た目だった。ハムスターみたいだ。ついでに、最初の方に出てきたキレる先輩もそうだった。その人はもっと真ん丸とした体形だった。
その2人とも、俺が市役所を辞めるあたりでこの世界から消えていった。因果応報というやつだ。繰り返すが、自分がやったことは何らかの形で跳ね返ってくるのだ……。
そんなこんなで、何週間経ってもポスター作りは進まなかった。その彼は、何度も課長のところに行って、ダメ出しを食らう度にほかのグループメンバーに相談して、頼りになるリーダーにも相談して……いろいろやったが、結局ダメだった。最後は、課長からダメ出しを食らってる最中にギブアップ宣言した。
「すいません。もうこれ以上できないです」
「なっさけないな。お前!! ……おいF。考えてたんやが、お前広告代理店出身やったな。作れや」
すると、F君が席から立ち上がった。課長の方を向いてたかな。歩いて近くには行ってなかった。
「作るとは、何をですか?」
「作ったことがありません。無理かと」
「あ? どういうことやお前」
「スーパーで買う物が何かあるんか?」
「エビとイクラとさやえんどうはわかるのですが……。錦糸卵を作るのは逆立ちしても無理でしょう。酢飯もそうです」
「そっちかーーーーい!!」
というリアル感のある流れで、F君がポスター作製を命じられた。イベントまで残り二週間で、さすがにギリギリだった。F君は、その日は時間外勤務をしたようで……次の日の正午頃、A3サイズのポスターを持って俺達のところにやってきた。
「そちらの総務グループのご意見を聞かせてください。完成度は7割です。デザイン変更の余地はあります」
かしこまった様子だったよ。彼は、ふてぶてしかったり礼儀正しかったり、どっちつかずなところがあった。両極端というか。
ポスターは、なんかこう、すごく……シュッ!! としていた。オフィスソフト(パワポ?)で作ってるんだが、今時な感じの彩色で、白抜き文字で、読みやすくて、でも公務員っぽい感じで……よくわからないがすごかった。デザイン素人だけど、読みやすいかそうでないかはわかる。
それを見た福祉課長は、やはり「公務員っぽい……」と気になっているようだった。ここで、F君が言うのだった。細かい台詞まではメモってない。
・慣れない職員が頑張って作った感がいい
・それは人に伝わる
こんな感じだった。課長も時間がないとわかってるから、一応という感じで了承していた。ポスターを小さく圧縮した感じのA4ミニチラシは、さっき失敗した彼が担当することになった。F君の提案だった。
ここでもF君に怒りを感じた。なんで、もっと早く手を挙げなかったんだろう。失敗した彼が苦しんでるの、見てただろ? そうしてれば、もっと早くポスターを作れたのに。お前、広告代理店出身なんだろ? チラシ作ったことないって言ってたけど、どう見ても嘘だよな。絶対、作ったことあるよ。と、当時は考えていた。
でも、「福祉課」という単位で仕事を考えてほしかった。そりゃ、あっちは設備管理や財産管理をするグループで、仕事が違うのかもしれないが。
ちなみにF君は、広告代理店では営業の仕事をしていたそうだ。あのキャラで、よくそんなことができたな……と思ったが、彼は思いつきで突拍子もないことを言ったり、何食わぬ顔で嘘をつくところがあるのを知っていた。よく言えば、取り繕うのが上手い。だったら、営業の仕事も臨機応変に務めていたのかもしれぬ。
それで、福祉バザーなんだが、うちの近所の保育園であったので行ってみた。屋外の運動スペースを利用してやっていた。まあ、なんというか蚤の市だった。これが電子世界になるとメルカリになるんだな、という感じの。さすがに盗品や横流し品や偽ブランド品は並んでなかった笑
いいバザーだった。人がいっぱい来ていて、にぎやかだった。事故やトラブルは一切なかったし、参加者みんな幸せそうにしていた。まぎれもない良企画だった。
会場には福祉課長も来ていた。最初の開会挨拶だけすると、ちょっとだけ周って帰った。スリッパと、あと何かを買っていた。総務グループからは数人と、グループリーダーが来てたかな。F君はいなかった。
例のポスターが門扉のところに沢山掲示してあった。F君がバザーの会場まで観て作ってたかはわからないが、青と白の青空みたいな写真を基底としたデザインでバザー感を表現していた。
ワードアートとか一切使ってなかった。標準的なフォントの組み合わせだ。オフィスソフトでここまでいいのが作れるんだな。
もしかして、この日が晴れになるとか、そこまで予想してたんだろうか。さすがにしてないとは思うが、でも、バザーだったら青空が見えるはずだ。センスを感じた。
そんなことを色々考えながら、俺はワカメとエビ天の入ったうどんを食べてた。当時の日記には、そのバザーの様子と「支出 うどん400円」という文字が残っていた。うどん、美味かったな。あの頃は何にでも感動できていた20代後半だった。
当記事は、最初は五千字程度のはずだった。だがしかし、キーボードを叩いてるうちに記憶が蘇ってくる。今、この瞬間も市役所時代が懐かしい。目頭が熱くなってる。
今はしがないフリマアプリの事務スタッフ(カスタマーサポート)だが、昔は関東にある地方自治体で役人をしていた。年末ということで、その頃の思い出を振り返ってみたい。
ちょっと気になる同僚がいたのだ。その人をメインにしてエピソードを書いていく。できるだけ穏便に書かせてもらうが、かなり前のことだしぶっちゃけるかもしれない。
関東地方の比較的田舎にある自治体だった。当時の自分は、26才になる年だった。福祉の部署……『福祉課』としようか(もう少し洒落た名前)。俺はそこにいた。
4月の年度初めだった。同い年の新入職員が配属になった。民間企業に3年勤めて、地元に帰ってきたらしい。
その職員を観たことがあった。何を隠そう、彼と俺は同郷であり、大きい山の上にある公立中学校に通っていた。どちらも地元育ちだ。ただ、当時の彼のことはあまり思い出せなかった。見た目がもっさりしているのは変わらずで、ちょっと日に焼けたかなって感じだった。肥満ではないが、ガリガリというわけでもない。中ほどの体型だ。
自分はというと、専門学校を出て新卒採用後、福祉課に配属されて6年目だった。そろそろ中堅として難しい仕事を~というところにきてた。課のメンバー、という意味ではベテランだ(地方公務員は3,4年で異動が一般的。国家公務員は場合による)。社会福祉法人を指導する仕事の(先輩や上司の)お手伝いをしてたんだが、いよいよ自分が主担当になった。
前年度は、40代の主査級の職員がその仕事を担っていた。20代の自分に務まるか不安だったが、何とかしてやろうって気概に満ちていた。
ところが……上で話した同郷の職員というやつが、いわゆる問題職員だった。福祉課だから、F君としておく。彼は年度当初から、とにかく先輩や上司に怒られていた。同じ課でも違う業務グループだったから(※課の中に係ではなく業務グループがある制度。係制との違いはよくわからん)、そこまで状況は把握してないが、こんな行動傾向だった。
なお、これを書いている時は、はてな匿名ダイアリーで「Bさん」なる概念が流行っていた。Bさんというのは、葬送のフリーレンでいうところの『魔族』である。F君は、その仲間かもしれない。ただ、後で述べるがBさんとは違うような気がする。
・ほうれんそうしない
・判断がつかないことでも押し進める
・注意してきた先輩や上司を睨む
・ミスをしても謝らない
・会議や打ち合わせでしゃべらない。二言三言はしゃべる
・尊大というほどではないが、堂々としている
・飲み会に出たがらない
具体的なエピは、すまないが出せない――まあ、部分的にならいいか。F君が電話を受けて、必要な事項を先輩の人に共有しておらず、叱責を受けていたのを覚えてる。
「おいF。なんで共有しなかった?」
「別にフツーです」
「普通って何なん?」
「わかりません」
「あ!? もっぺん言ってみろや」
ここで先輩が立ち上がった。F君の椅子の前に行って、「きちんとしゃべれや、おい。もしかして、お前障害とかある? 俺のガイジーカウンターが反応してんだよ。正直に言われても、身障みたいには扱えんけどな」みたいなことを言った。そしたらF君は、「怒っても何も解決しないのではないですか?」と確かに言ってた。で、また先輩が「お前、このままやったら駆除すんぞ!! ゴキブリが……」と怒りの声を発した。
惜しむらくも、この当時は職場でのこういう記録をメモしてなかった。上のやり取りはうろ覚えだ。これ以降は、自分の身を守るためにも一応メモするようになった。
で、厳しいやり取りが続いていたが、誰も止めに入らなかった。単純に面倒くさかったのかもしれないし、関わり合いになりたくなかったのだと思う。ある1人の女性職員が、気持ち悪そうな顔をして席を立って、どこかに行った。おそらくストレスなのだろう。
よくキレることで知られた先輩だった。実をいうと……F君がいる施設グループというのは、問題職員が6人中4人(F君含む)を占めていた。人事課からマークされた職員が配属されやすい。
それらの先輩方は、仕事能力は問題なかったが、勤務中にキレたり怒鳴ったり、仕事道具を机の上に叩きつけたり、所得が少ない市民とか、病気や障害がある市民を侮辱する発言を繰り返していた。
いいかげん、上の2人がうるさくてしょうがなかった。先輩はやいのやいの騒いでいるし、F君は不気味なほど冷静にボールを撃ち返している。その内容は覚えてないけど、アドラー心理学の本(岸見一郎が書いた『嫌われる勇気』)みたいだった。「それはあなたの課題でしょ。私の課題じゃないでしょ」みたいな。
『嫌われる勇気』って、すでに嫌われてる人が自分を肯定するために読んでる印象がある。本の表題は『嫌われ続ける勇気』が妥当だろう。
あと、『エッセンシャル思考とか』とか『限りある時間の使い方』みたいな本ってさ、基本は自己中な人が書いて、同じく自己中な人が愛読してる印象がある。合理的なのがそんなに大事なんだろうか。人生には無駄が必要なんじゃないか。自分らしく生きるのが一番いいって、おかしくね? 自分らしくなくても、社会のために生きることって大事なんじゃないかな。こういう本が流行っていると、古来からの伝統的な価値観が解体されてるみたいで気分が悪い。
さて――この『先輩』というのはマジでキレやすい。役所内でも札付きだった。思ったことを何でも口に出す。例えば、福祉課の小さい事業で「特定の高齢者向け福祉用品を買うと2/3を市が負担~」みたいな制度があった。
そんな制度があるのはいいのだが、たまに悪質な業者がいて……社会人経験が豊富な増田読者なら想像がつくと思うが、例えば小売価格10万円の品を「自治体の補助金があるからお得!!」ということで、市民の人(高齢者が多い)に10万円……ではなく、なんと15万円で売るのだ。業者は補助金なしの場合と比べて5万円儲かっている。ひどい業者だと20万を超える。要するに、市のお金が業者にもっていかれている。
その『先輩』は、ある時そんな事案を見つけて、業者に電話してケンカになった。渡り廊下の向こう側まで聞こえるほどの声で、電話口で業者と争っていた。
これを三回くらい叫んでいた。凄まじい勢いだった。相手方の声は聞こえないが、ベイブレード同士がぶつける以上に激しい戦いなのはわかった。
戦いの最後になると、「お前。武蔵野市の会社だったな。都庁と武蔵野市に情報共有しとくからな。覚悟しとけよ、ボー―――――ケッ!!」と叫んだ。そして、ひと呼吸おいた後で、「……お前はもう申請しちゃだめ。申請があっても、受付せずに却下するから。市民の○○さんにはこっちから連絡しとくね」と告げて電話は終わった。
その後、先輩は本当に、同じ県内と都内の地方自治体で、うちと同じ制度をやってるところに注意喚起の電話をしていた。
※数年後にわかったのだが、その先輩は後天的な精神病だった。若手職員の頃に、反社対応の仕事で無理をしすぎて、頭がおかしくなったという話を年配職員から聞いた。現在は退職している。
それはさておき、F君と先輩職員のバトルに戻ろう。俺は、あまりにうるさかったので止めに行こうと思った。先輩職員はヒートアップしていて、口汚い言葉すら発していた。増田では書けないほどの。「お前みたいなゴミはゴミ処理場で引き取ってもらえや」くらいのことは言ってた。
「うるさいぞ、黙れ!」
ようやく止めに入ったのは、F君がいる部署のグループリーダー、係制でいうところの係長だった。民間企業でいうと課長くらいか。普段はマジメで寡黙な人だが、怒るとコワい。例えば、福祉課にいる若い女の子目当てで、弱者男性の職員とか、チャラい見た目の職員とか、おじさん職員とかが話しかけにくることがあるんだが、そのグループリーダーが「お前、職場になにしに来とるんだ。キモイんじゃ帰れ!」と一喝すると、みな一目散に逃げていく。
「ハラスメントですよ」とそんな人達の一部が言い返すと、「じゃあ、人事に行けや人事に。なあ、お前がキモイことしてたの、お前の上司に共有するからな。それでいいな?」と睨み返すのだ。
でも、基本は頼りになる上司だった。普段の事務仕事でも、打合せや会議でも、公式行事やイベントでもマジで頼りになるグループリーダーだった。
先輩職員は、そのグループリーダーから一喝されると押し黙った。F君に向かって「ボケ!!」と叫んでトイレに向かった。F君の顔を見ると、いつものぶっちょう面だった。よく言えばクールで、悪く言うと人間味がない。この時になって、F君の中学校時代を思い出したんだっけ。
当時もこんな感じだった。スポーツは◎で、勉強も○で、家柄も○なのだが、いかんせん、こいつ本当に人間か? というくらい協調性がない。言いたいことをストレートに言い過ぎるのだ……。それでいてわがまま。
先生もよく怒らせていた。もちろん生徒だってそうだ。彼はクラス中に嫌われていた。キャライメージで言うと、ひろゆきがもうちょっと謙虚になった感じのキャラクターだった。プチひろゆきだった。
しかし、本人自体は何かに本気で取り組んでいる。実際、F君は剣道が強かった。関東大会まで勝ち抜いていた。市役所内で後に聞いたところだと、大学の剣道部ではインカレに出場したらしい。
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官公庁が税金で追い出し部屋を作るのは実務上難しい。よって、いろんな部署にある程度の人数の問題職員を押し込めてバランスを取っている。現場に行くタイプの部署や、窓口対応をする部署に多い。優秀な職員は、企画政策室とか財政課とか人事課とか監査室とか議会事務局に行く。一般向けの窓口部署に配属されるのは稀だ。え……心当たりがある?
当時の福祉課は、『陸の孤島』に準ずる部署だった。陸の孤島というのは公務員業界の俗称で、いわゆる水道局とか教育委員会とか支所機関とか、こぢんまりとした事務所がポツンとあるタイプの職場だ。福祉課は、内部に福祉事務所を抱えてるから、本庁舎の中にあるが長い廊下で隔てられている。怒号もあまり市民には聞こえない。いや、福祉課に来客中の人には当然聞こえてしまうが、そこは愛嬌だ。
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F君は……今思えば、そこまで悪くなかった。あの当時は悪い奴だと思っていたが。実際、勤務態度は悪かったよ。ほうれんそうしないし、自分の判断とか解釈を押し通すスタイルだし、上司を上司とも思ってないし、仲間を仲間とも思ってない節すらあった。でも、彼なりに仕事にマジメに取り組んでるのはわかったし、広告代理店で働いてただけあって、公務員側の人間と感性が違うのはしょうがなかった。
ただ、やっぱり協調性はなかったな。人間味もなかった。あれは、なんというんだろう。発達障害とは違う気がする。というのも、職場がヤバい(※業務グループがピンチの意)となった時だと、ほかの職員以上にリーダーシップを発揮したり、イベント参加者を取りまとめたり、困難な事態を打破するような企画を考えたりしていた。その意味では、ちょっと前に増田で流行ったBさんとは違う存在だと思う。仕事ができるBさんだ。人格や人柄は悪いけど。
シロクマ先生のブログを読んでる限りだと、人格性パーソナリティ障害みたいな扱いになるのだろうか。
(当時のF君の印象)
・オフィスソフトの腕に覚えアリ。VBAやAccessもちょっとはイケる。
・窓口のお客さんと難しい局面になっても諦めない。
・彼をよく思わない職員はいたが、市民や取引業者とはトラブルを起こさない。
この時点のF君は、1年目でまだ実力がなかった。別の問題職員からロジハラみたいなのを受けることもあった。とある女性職員(30代半ば。未婚。以下♀とする)がいたのだが、これがまた辛辣だった。
公務員というのは、『様式の中に生きる動物』といっていい。F君の発した伺文書(民間でいう稟議書)を事細かに見て、ミスがあった時はF君を詰っていた。あとは、やっぱり意思決定か。F君の担当業務は、新人らしい、基本的かつ奥深い仕事だった。ジャンルでいうと設備管理とか財産管理だった。その関係で、F君の行動や意見に甘いものがあると、その♀職員が詰ったり、怒ったりするわけだ。
これらはメモに取っている。全部♀の発言にしてるけど、F君は相手にしてなかった。ポツリとは発言してたが、聞き取れなかった。方言は一応そのままにしている。
♀「どうして○○ができひんの?」
♀「それはなぜ?」※何度も繰り返し「なぜ」と訊く
♀「お前、今なにしてた?」
※F君が相手にしないとこう言うことが多い
♀「お前に指導して、金がもらえるんか! おい、私に金払え」
♀「お前の私に対するハラスメント、女性部で問題にしよか? いい?」
※労働組合の女性部。よからぬことをする職員がいると、組合内新聞でさらし者にする。ひどい時だと本人の写真付きで紙面を配布する。
♀「おい、今お前の仲間が来はったで。一緒に帰らんでええの?」
話を聞いてる途中、俺はずっとイライラしてた。繰り返すが、この人は女性だ。増田読者の溜飲を下げるために言わせてもらうと、この人には約二年後に罰が下った。後述。
繰り返すが、この福祉課は陸の孤島に準ずる存在だった。やりたい放題する職員が昔から一定数いたらしい。例えば、市内の製造メーカーが市役所に対して、専門機器や専門器具を卸売価格で売ってくれる制度があった。それを悪用して、自分が購入した後にヤフオクやメルカリで転売する人がいたり……あとは、行事・イベントで大量に余った弁当やお茶やコーラやアクエリアスを、箱単位で家に持って帰る人もいた。
自分が知ってる年配の男性職員にも、そういうことをしてる人がいた。でも、やっぱり天は見てるんだろうな。その人は、飲み会の帰りに酔っぱらって、どっかの店で万引きして捕まってた。で、その年度末に当市から消えることになった。
ところで、変な職員のことばかり書いてきたけど、もちろん大多数は普通の職員だ。人柄がキチンとしてる。あなたが過去に、市役所とかで接客を受けたことがあるような。そんな普通の人たちだ。これだけははっきり言わせてほしい。
序章の締めになるが、増田読者の皆様も、どうか悪いことはしないでほしい。世の中はうまくできている。天は見ている。ぜんぶ自分に跳ね返ってくるのだ。
ここから先は、F君と俺を中心に、記憶に残っているエピソードを述べていく。すまないが、全部で二万字以上はある。まさかこんな文章量になるとは思ってもみなかった。
労働者がどんどん減って獲得競争が激化する時代に「うちに入りたいならまともに使えるようになってから来い」なんてふんぞり返った態度で求人できるほどお前の会社はスゴいのか?
ホントにスゴいならどうぞお好きにすればいい。
ただ、日本の中小企業の大半や大企業の一部ですらそんな尊大な態度で求人なんかろくに出来ないから、時代に合わせて価値観アップデートしようね。
価値観アップデートしなくて困るのは、求職者側より求人する企業側だよ。今後短くとも50年くらいはね。
転職市場で唯一ダブついてる氷河期世代に手を出さざるを得ないところも沢山あるだろう。
高望みしたって何も変わらないよ。
まあ毎回タイトルだけ目にしたら本文はスルーしてた程度のヤツだな俺にとっては
正直だろ?
通りすがった見ず知らずのやつが空気を読んで「おめでとー」と返すようなものは、嫌いだ
その言葉は祝われた相手に贈られているものじゃなく、そもそも贈るべき何かを持ち合わせておらず、
では何かというと、発信者自身の人格誇示のためのものでしかない虚無の言葉そのものだと感じるからな
そこに驕りを感じるわけ
それと同じように、多少目にしていた程度で俺は誰かを顔見知りだと思うことはないし、理解者のフリもしない
相手の気持ちがどうであろうと、その振る舞いは自惚れに類するものであり、俺は驕ることに抵抗があるタチだからな
まあそれはともかく、終わるなら何よりだわ
何よりってのは別に嫌味じゃないぞ
俺はな、終わるってのは何より良い事だと思うんだよ
人類の存続とかそういうものですら、終わるのは良いことだと思う
逆に、この宇宙で、何かが続く、続いてるっていうのは、作為がないとそうならない
人間からみて自然法則のように見えるものは作為の判定が難しいが、少なくとも生命によって成されてる継続は作為だ
この宇宙において意味をもつように見えるものは、広い目で見ればすべてはいずれ拡散してランダム化され
続くという時点で、恣意的な意図をもつ主体が存在するということだ
そういう主体によるエゴを体現する在りようが、続くということだ
続くはエゴ
終わることでのみ、すべての境界を溶け合わせていくことができるんだよ
続くという尊大な在りようを誇る主体としての凝縮が、俺の感覚からすると賛美するべきものとは感じられない
ただそれだけの感覚的な話だ
コンベア上の寿司を食べると「何時間も前に作られたカピカピのネタを食べる情弱乙w寿司と一緒にその場で回っとけw」とか言われそうだし、
かといって注文すると「底辺のくせして自分だけの特別メニューを要求する高慢な人間め。大人しく目の前にやってくる皿を黙色しとけ」と思われそうと考えてしまう。
結局何も食べれなくなってしまう。
食べている人はどうやっているのだろうか。
現実的な話、ADHDと友人以上のレベルで関わって地獄を見たわ
遅刻しても金にルーズでも誰も困らない適当な友人関係程度なら面白くていいかもしれないが、それ以上の責任感を必要とするような関わり方をするとマジで地獄。
・責任感がない
・時間を全く守れない
・金にルーズ
・計画性がない
・約束を全く守れない
・やる気が一切ない
・言われたことを覚えてない
・努力はできない
・やるべきことはやらない
・その瞬間やりたいことをやってるので期限を守ることはできない
・上の自覚がない
・逆ギレする
・他人に苦労をかけても悪びれない
・やらないくせにやる気があるようなことだけは言う
・何も分かってないのに分かったと返事をする
・できると言い張るがやらせると全くできない
・自分に異常に甘い
「マウンティング」等を固めの日本語にすると、「威勢を誇示する」、「威圧的に振舞う」、「尊大な態度をとる」、「威勢を張る」(威張る)、「権勢をふるう」あたりだろうか。「見下す」、「軽蔑する」、「軽視する」も分かり易いが、これだと、される方に非があるようにも聞こえる。
ついでに英語ではこうだった。
ただ本論は、Passive-aggressive を「受動攻撃性パーソナリティ障害、拒絶性パーソナリティ障害」と名付けた怪しげな日本語医療サイトや、同様に障害が主張がされている判決記録を見てしまったことである。裁判用捏造論文サイトは異常。増田は暇人らしい。
弁護人側医師: 被告人の人格には偏りがあり,回避性人格障害,受動攻撃性人格障害等と重なる。
検察: しかし被告人は…周到な準備の後,予定を繰り上げて犯行に及んだ。本件犯行当時,是非善悪を弁識し,それに従って行動を制御する能力が喪失していたとか,著しく減弱した状態にはなかった。
弁護人曰く、被告人一級建築士で妻に国外別居され離婚されて病んでいた。ただ、全日空61便ハイジャック事件のあとタイミングよく起きた通り魔事件だった。
「自分が悪くないのに謝らない」という主義が原因で周囲とトラブルになる人って、謝ると謝らないがイチゼロなんだよ。実際にはその中間になるグラデーションがあって、そういうのが下手なんだと思う。
自分はクレーム対応の仕事してたことがあって、変に謝ると、「そちらも非を認めているのだからこの要求を飲め」jみたいなことを言い出すやつが出てきてややこしくなるから、「明らかにこちらに非がある場合以外は謝るな」ってルールになってた。
でも、その一方で怒ってる相手に対して尊大に見えるような表現をするとトラブルが拡大するから「謝ってはいないが相手に寄り添う表現」って結構あるわけよ。
「お困りのことと存じます」「恐縮ではございますがご容赦ください」みたいなやつね。ぶっちゃけ何も言ってないんだけど、こういう一文があるだけで相手の態度は軟化したりする。
増田も、怒ってる相手の感情に寄り添うってやつをやって、自分なりに落とし所となる「あんたが嫌な思いしたようでなんとも残念ッス」って表現を研究したほうがいいと思うわ。
あと、身内だったら、怒りの原因になるものを見つけて一緒に怒るってのがわりといい。
ていうか、たいていのトラブルは、どっちかに非があるというよりそうなる仕組みに問題があると思うので、カイゼンにつなげるのが一番建設的とも思う。
『ドピュッ』。白濁した液体がテッシュに吐き出される。あぁ最高だ。快楽に浸ってるのも束の間で、すぐに罪悪感が襲ってくる。いつもならそうなんだけど、この日は違った。
罪悪感が襲ってこないのだ。自慰行為に対する負い目というのは必ずある。この世に生み出させるはずだった命を無駄に扱ってしまった、といったどこでも聞くような倫理観が自分にも備わっている。だから、罪悪感を持たないまま終わるというのは珍しい。
なぜなのか。終わった後もしばらく高笑いを続けていた。自分がとことんクズみたいな人間だと自覚して笑っているのとも違う。スマホの向こうにいるAV女優に勝ち誇ったのだ。卑小な自分が悩んでいた劣等感や敗北感というものが射精とともに吹き飛んだ。
そのAV女優は多才だった。多才すぎるのだ。見下す対象のはずのAV女優であるにも関わらず、多方面のメディアから称賛を受けていたし、それに彼女自身も誇りを持っているかのようだった。立派だと思った。ちっぽけな何も持たないカスみたいな人間の一人にとって、社会で活躍してる人間というのは眩しすぎる。暗がりで過ごしている期間が長い人間は、急に光が差し込むと、目がそれに追いつかない。慣れるまでに少し時間がかかるのだ。そんないわゆる陰キャラみたいな自覚を持ってしまう人間にとってAV女優というのは一種の暗がりから光に集まったきた虫のような存在だと見下していた。いや、さもすれば同心かのような連帯感すら抱いていたのかもしれないが、急にその虫に刺されてしまった。思いがけず起こったコンプレックスの事故だった。それはトンネルから出てきた車の運転手が急な光に目が慣れず、そのまま前からくる自動車にぶつかってしまうかのように唐突に起きてしまった。
今の時代はAV女優とは言わずに、セクシー女優と言うらしい。見下しの対象ではなくなってきている。時代は変わっていくのに、自分の心は未だ旧時代のままだった。そういう悪意を持って接することは悪魔のやることなのかもしれない。天使であれば人を傷つけることはなく、ただ微笑み、全てのものを許してくれるだろう。自分は天使ではないのだと悟った。いや、表向きには天使であるかのように振る舞っていた分、というかそれを社会から強要されてきた分、それは理性で無理やりおさえつけていたのだとわかってしまっただけなのかもしれない。そんな自分にとってはAV女優はAV女優のままだった。多分この先もずっとAV女優と呼び続けていくのだろう、決して社会に向けることのないちっぽけな自分の心の中だけだけど。
これからもその小さくて弱々しい、少しの行為でもマウントを取られたと感じてしまう卑小な、それでも自分を保つためには必要な尊大なプライドを持った心と向き合っていくしかないのだろう。自慰行為というのはその名の通り、自分を慰める行為なのだから。活躍するAV女優をスマホの画面越しに見て、シコっていれば自分のプライドは傷つけられることはないのだから。そうやって複雑で多様な社会と折り合いをつけていくしかないのかもしれない。
https://anond.hatelabo.jp/20231013195131
古来からどの国でも戦争が始まると男は徴兵で戦地に駆り出され、生きるか死ぬかの役割を背負わされていた。
これは日本でもその精神は受け継がれており、武士道はいわば死ぬ覚悟を常に念頭に置く事を中心に据えた哲学だ。
いわば兵隊アリ、兵隊バチみたいなもので、我が村のコミュニティを脅かす敵が現れれば命を賭けて戦うリスクを常に背負っていた。
これは何も国同士の争いに限らず、村同士、果ては家同士の争いでも大黒柱たる父親が矢面に立って敵と交渉し、身内を守るという役割が大前提にあった。
父親は命を賭けて身内を守るから尊大に振る舞う。母親は子どもを産んで身内を増やす役割を背負っているから命を賭けてはならない。その代わりに子育てと家の中の雑事をこなす、という事に全員が納得できる制度だったのだ。
いわば男は捨て駒で、死んでも代わりは居る。母親こそ家の中で守るべき存在、ということだ。
しかし戦後長期に渡る平和ボケで命を賭ける機会は全く無くなり、欧米から持ち込んだ表層的な男女平等の煽りで男は全く弱腰になってしまった。家父長などほぼ壊滅的な状況で、共働きは当たり前、腑抜けのような父親は身内を守る、子どもを育てるリスクを背負う気概を失ってしまった。
父親となるべき人間が我が身可愛さに一人で生き永らえるという、コミュニティにとって何の価値も無い、むしろ迷惑な存在に成り果ててしまった。
母親はメンタル的にもフィジカル的にも身内を守る戦いには向かないのだ。そんな人間に家族を作る価値判断を押し付けてはならない。
家族というコミュニティを作る上で、それを交渉するのも決断するのも判断するのも守っていくのも父親となる男が背負うべきなのだ。脳の構造的にも身体的特徴においても全てにおいてそれが理にかなっている。
つまり少子化の原因は男が死ぬ役割を放棄し、保身に走ったからに他ならない。生物の役割としては男の命は軽い。軽いものを重宝してはならない。