はてなキーワード: 捕獲とは
食用作物41品目の収穫物として,世界全体で総計9.46×1015(9.46兆)カロリーが生産された。この55%が人間の食用,36%が家畜飼料,9%がその他(工業利用やバイオ燃料)に利用された(表1)。飼料に利用された熱量の89%がロスされ,畜産物に保持されたのは12%,つまり,4%(36×0.12=4.32%)が人間の食料に変換されただけであった。換言すると,食用作物41品目中の熱量の59%(55%+4%)だけが,作物と畜産物として人間の食料として利用され,41%が非食用に利用されたりロスされたりしたことになる。
したがって,飼料や他用途に使用された食用作物を人間の直接消費用に振り向ければ,食料中のカロリー量が3.89×1015カロリー分増加し,5.57×1015から9.46×1015に,約70%増加する。1000兆(1000×1015)の食料カロリーは10億人の人間に,1日当たり2,700カロリーの食事を1年間(年間985,500カロリー)供給するのに十分である。それゆえ,飼料や他の利用に使用されている作物カロリーを人間直接消費にシフトさせると,養える人口を約40億人増やせる可能性があると計算される。
また,41品目の食用作物で生産された植物性蛋白質総量のうち,40%が直接人間に摂食され,53%が飼料として利用され,7%が他用途利用された(表1)。そして,飼料利用されて畜産物に保持された分が9%で,直接摂食された40%と合わせた49%だけが,植物性および動物性蛋白質として食料システムに供給されているだけであった。それゆえ,生産された食用作物を全て人間の直接消費にシフトさせれば,蛋白質の人間による利用可能性が2倍になる。
ブラジルは,食用作物熱量の46%を直接食料,41%を飼料,残りの14%をバイオ燃料などの他用途に仕向けた。食用作物中の蛋白質でみると,16%だけを人間の直接摂食,79%を飼料に配分した。これは,ブラジルで生産されたダイズの半分超が飼料に配分されているためで,ダイズ粕を大量に中国に飼料として輸出しているからである。
アメリカは,食用作物中の熱量の27%だけを人間の直接食料,67%を飼料,6%を他用途利用に仕向けている。また,食用作物中の植物性蛋白質については,14%を直接食料,80%を飼料,6%を他用途利用に仕向けている。アメリカは,世界の主要飼料作物であるトウモロコシの生産量1位である。しかし,トウモロコシの利用は,経時的に急速に変化してきている。2000年から2010年は,エタノール生産に仕向けられたトウモロコシの割合が増えてきており,2000年の6%から,2010年には38%に増加している。
中国は,2000年においてコメの生産量が世界1位で,コメ熱量の82%を人間直接消費用に使用した。また,中国は,主要飼料作物であるトウモロコシの世界2位の生産国だが,生産されたトウモロコシの熱量の77%を家畜飼料に配分した。全体として,中国は食用作物中の熱量の58%,植物性蛋白質の50%を直接食料として利用し,熱量の33%,植物性蛋白質の42%を飼料に利用した。
インドは大部分コムギとコメを生産し,これらを主に直接食料として利用している。つまり,生産した食用作物中の熱量の89%を直接食料,7%を飼料,5%を他用途利用した。
以下,キャシディらは論文の本文では言及していないが,ヨーロッパやアジアの代表的な国について触れる。
ヨーロッパの国々は飼料利用の割合が高いのに対して,表1に示したアジアの国々は飼料利用の割合が低く,直接食料として摂食する割合が高い傾向がある。表1では,インドネシアとタイも飼料利用の割合が比較的高いが,これらの国の家畜生産用に多量の食用作物が配分されているからではなく,両国とも多量のキャッサバやトウモロコシなどを飼料として輸出しているためと理解される。また,日本では生産した食用作物の熱量の94%が直接食料として摂食され,飼料利用は2%にすぎない。これは,日本で家畜生産がほとんどなされていないことを意味するのではない。日本の家畜飼料は輸入飼料に大きく依存しており,その飼料利用分は,飼料の輸出国に計上されているからである。表1の右欄に,参考のために,農林水産省が試算した2009年の熱量ベースの食料自給率を示した。これをみて分かるように,日本の食料自給率は40%と低く,多量の食料・飼料を輸入している。その輸入分は,表1では輸出国に計上されているだけのことである。
1日当たりの適切な供給熱量を2,700カロリーとして,食用作物41品目の栽培面積である耕地9億4700万haで生産した食用作物を,現状のように家畜飼料やバイオ燃料にも利用していると,世界平均でha当たり6人しか扶養できないが,食用作物を全て人間が直接摂食するようにすれば,ha当たり10.1人を養える計算になる。
表1で食用作物を飼料や他用途に利用している割合が高い国では,それらを直接人間が摂食すれば,扶養力が大きく向上することになる。例えば,アメリカでは耕地ha当たり現状の5.4人が16.1人に,ブラジルでは現状の5.2人が10.6人に,中国では現状の8.4人が13.5人を養えるようになると計算される。
全ての食用作物を人間の食料用にすることは,世界の人々が,畜産物の消費を草で飼養した家畜や,捕獲した野生の鳥獣からのものに限定することを意味する。しかし,そこまでの変更をしなくても,別のシナリオとして,穀物給餌の肉牛生産を止めて,その分を豚と鶏の生産に変更すれば,飼料転換効率を12%から23%に高めて,世界のカロリー供給量を6%(3.52×1014カロリー)増すことができ,1日2,700カロリーの食事を食べられる人を,3億5700万人増やせることになる。また別のシナリオとしては,肉生産に振り向けられている飼料を,全てミルクと卵の生産(乳と卵を食べるベジタリアン食事)に切り替えれば,飼料転換効率を35%に高めることになり,カロリー供給を14%(8.04×1014カロリー)増やして,8億1500万人の扶養を増やせることになる。
こうした計算では,植物性蛋白質と動物性蛋白質とを栄養学的に同等としている。しかし,動物性蛋白質は,人体では生成できない必須アミノ酸を全て含有している。穀物やマメ類の組合せによって必須アミノ酸を適切に供給することも可能であるが,現在では多量のダイズ粕が飼料に振り向けられているため,その利用の仕方を変更するとともに,マメ類の生産を増やすことが必要になろう。https://lib.ruralnet.or.jp/nisio/?p=2979
1946 年の内閣告示により 1948 年に制定された「当用漢字」は、
1973 年に改訂され、1981年に「常用漢字」の制定にともない廃止されました。
1973 年の改訂では、添付文書で改訂の趣旨について以下のように述べています:
・改定に当たっては,昭和23年内閣告示の当用漢字音訓表の持つ制限的色彩を改め,当用漢字改定音訓表をもって,漢字の音訓を使用する上での目安とすることを根本方針とした。
これは、1946年~1948 年に制定された「当用漢字」には制限的な意味合いがあった
ということを公式に認めたものだ、と読むこともできます(表現規制だぁーww)。
では何故、「制限的色彩」があったかというとあったかというと、
わが國において用いられる漢字は、その数がはなはだ多く、その用いかたも複雑であるために、教育上また社会生活上、多くの不便があつた。
大本営発表をはじめとする政府(特に軍部)から出てくる公式文書や、
戦中の御用メディア(当時の新聞)の文章が大袈裟で難解な漢語表現ばかりで
「なんかスゴそうだけど、よく考えたら意味不明だった」「あの表現に騙された」という感覚だったんだろう。
つまり、大きな流れとしては、1946 年に戦中の反省から「当用漢字」ができて、
1973 年に「そろそろ戦争の反省より実用性かな」というノリになり、
中曽根康弘が総理大臣になる(1982年)ような時代になって廃止されたということですね。
というようなことを週末に家族と話してたんだけど、
月曜の朝にミリタリークラスタが「鹵獲」なる言葉を使ってるのを見てモヤった次第です。
英語だと「キャプチャー」という日常の言葉と地続きのフツーの言葉なのに、
日本語の「鹵獲」はどの辞書を引いても戦争や軍隊という文脈限定の
自分は(他人もだけど)専門用語を多用したくなったら要注意だと思ってる。
専門用語を多用したがる「気持ち」はどこからやって来るんだろう?
あのさ、
こんなに大きな星があります!ってのあるじゃない。
もうそのイラストの中では太陽がごま粒みたいなセサミストリートもを彷彿させるような感じで、
そう言うページを思い浮かべてイメージして欲しい印象なんだけど、
私ってたまに大きなサティーやらジャスコやらイオンやら旅するように巡りたい時ってあるの。
近所のイオンモールもとてつもなくシャッター商店街をもうイオンモールの中に作れば焦点が痛い勝利必至必勝!ってぐらい大きいんだけど、
私の近所のイオンモールというか、
そのイオンモールは大概デカい!と思っていた私の近所のそのイオンモールなんだけど
それをも凌ぐ広さ且つデカさ且つ大きさの三拍子揃い持ち合わせている
そこでさっきの
宇宙の図鑑の太陽よりデカい星があるイメージを思い出して欲しいんだけど、
そういう感じで、
うちの近所のイオンモールよりさらにデカいイオンモールあるんかーい!って
私の近所のそのショッピングモール的なところも
本当にたいがいにデカいと思っていたけど、
それをも上回るショッピングモールが有ることにクリビツギョウテンだわ!
その宇宙の図鑑の太陽より大きな星の紹介ページを私が喰らった感じなのよ。
とにかくスゴい自信なのよ!
そのデカさは!
だから、
私がいつも行く近所のショッピングモール以外に
旅気分でちょっと行ったことのない太陽よりもデカいイオンモールに行ってみたいところなのよ。
でさー、
結局近所の行き慣れたショッピングモールでしか買わん!しか勝たん!ってなるじゃない結局のところ。
逆にどこ行っていいのか分からないし、
今いるお店の一番遠いお店に行ってまた戻ってきたり、
ただただ旅目的のついでに
旅した気分になるから
今旅出来ない昨今の中、
旅したと思ったらショッピングモールへ行く!って言うことぐらいしか今現実逃避することが出来なくて、
とりあえず捕まえるかー!って
なんだかデカいポケモンだからヘビーボールを投げようと思って投げたら全然飛距離が伸びなくて目の前にボトッと落ちて笑っちゃったわ。
そんで、
あのヘビーボールが遠くまで投げられる鍛錬はどうやってつけたらいいのかしら?って
もうなにごとにも
そいで、
普通のさ
ノーマルボールを投げてもデカいからぜんぜん捕まえられなくて笑っちゃうわ。
なんの話をしていたか忘れちゃったけど
まあ
旅の恥はかきすてって事かしら?
旅するように息をしたいってことかしら。
うふふ。
まあ朝はヒーコーぐらいは飲みたいじゃない。
朝さ、
起きて頑張ってお湯を沸かすところまで行ったらもう起きたも同然なので、
眠たい目を擦って這い上がって湯を沸かすと沸いた頃には
なんかもう目覚めちゃってるわ。
早く暖かくなってほしいものね。
すいすいすいようび~
今日も頑張りましょう!
企業の選定にあたっては、「入社後の新卒研修がオンラインであるか」も重要なファクターです。この4月からも、この期に及んでまだ、自社の研修施設やレンタル会議室に3か月、新卒数十人を集めて、長机に横並びで9時17時、座学を受けさせようとする会社があります。名の知れた大企業であってもです。むしろ、誰でも知っている企業のほうが、集合研修を嗜好する傾向にあるかもしれません。
人事や研修を担当する研修会社は「万全の感染対策を」と言いますが、長机はアクリル板で仕切られているわけでもなく、高層オフィスビルの一室ですから窓も開きません。空気清浄機が部屋にひとつふたつ設置してありますが、そもそもウイルスのサイズの粒子を捕獲した実績はない、とメーカーのページで明記されています。毎日検温を、と言いますが誰もチェックしていない検温機を素通りするだけです。そして、新人研修では密な空間での発話が多くあります。朝会での社訓の唱和 (パナソニックさんとか、公表してますし)、何十人に聞こえるように声を張る3分間スピーチ、何かあれば「疑問点を周りの人と共有しましょう」というディスカッション、とにかく飛沫を飛ばしたがります。
そして、みなさんの同期になる人たちが、必ずしも衛生意識があるとも限りません。トイレに行って手を洗わない、指先をぬらすだけ、教室入り口の消毒液も使わない。息が苦しいからとウレタンマスクをつける人、顎マスクのまま戻すことを忘れる人もいます。人事や研修講師だってそうかもしれません。集まれば、そういう人の数も増えます。
感染症が収まっていたとしても、そもそも「出社」の多くは不要であるとわかったわけですから、これからのビジネスはテレワーク、非対面が中心になります。それに適応できない企業が、「対面で同期の絆を」「教室にみんなが揃うと、人事やってよかったなぁと思うよ」などと、勝手な都合で不要なリスクを押し付けます。今求められるビジネスマナーは、お辞儀の角度や名刺交換のしかたよりも、Zoomでクリアな映像、音声をどう配信するか、オンラインで印象よく見えるにはどう映るかなのに、彼らは靴のつま先に泥がついているだの、書類のホッチキスの止め方だのを「指導」します。
結局のところ、それは人事の質が原因です。彼らは、そもそも本業で役に立たなくて人事に回された人たちです。幹部候補として実績を積むためのステップとして人事部長を経ることも多いので、上層部は優秀かもしれませんが。また、ベンチャーや成長企業では、そこで実績を作りたい、という思いで優れた中途入社の人材がいるかもしれませんが。しかし大企業では、モノを作る、サービスを作る、売る、そういった本業で活躍できない、でも簡単に辞めさせられない、そういう人たちが集う部署です。そして、彼らが評価される基準は「定着率」です。新卒が1年、3年辞めずに残っていれば、彼らの点数になります。だから、人を集めて、何となく友達付き合いさせて、辞めにくい雰囲気を作っているだけなのです。
みなさんを「Z世代」とか「〇〇ネイティブ」とか、レッテルでひとくくりにする気はありませんが、みなさんたちはそれぞれ、オンライン中心の世界での友達の作り方、というのを知っているはずです。それが前世代の人から見て濃いか薄いかは知りませんが、みなさんにとって「ちょうど良い」距離感の作り方を知っているはずです。それを理解できずに、とにかく集めてワイワイ喋らせれば友達になって、ひとりでは辞めにくくなるはずだ、と考える人事のもとで、みなさんは時代に適応したスキルを身に着け、成長ができるでしょうか。
IT企業だからきっと時代に合わせたスキルを身に着けられるはずだ、グローバルな大企業だからきっと世の中の変化に対応した環境があるはずだ、という幻想は、4月に入ってすぐの集合研修で打ち砕かれます。だからこそ、そこで貴重な「新卒カード」を失ってしまわないように、企業選定の段階で、「新卒研修すらオンライン化できないヤバい会社」を見極めることが重要です。
議論がすっ飛んで聞こえると思うけど
如何に効率良くそのゲームを攻略するかという意味でのハッキングは3種類に分かれるのね
ポケモンで言うとさ
その1. 捕獲厳選や孵化厳選:ゲーム外のツール等を用いずに手作業で完結する攻略法。 手作業・人力で再現できることのみ行う
その2. 乱数調整:ゲーム外のツールを用いるが、ゲーム自体には侵襲しない攻略法。 「手作業・人力で再現することは理論上可能だが現実的には不可能」なことを再現する
その3. 改造:ゲーム外のツールによってゲーム自体に侵襲する攻略法。 ツール無しで再現することが理論的に不可能な状態を再現する
通常ガチャマクロに関しての侃侃諤諤の議論は、要は「その2を許容するか否か」が論点だと思うのね。
その1を論難する人は居ないと思う。ゲームが好きな人はみんなそうする
その3を許容する人も居ないと思う。改造apkとかBANされるし
じゃあその2はどうかと言うと、俺は許容されるべきだと考えてる
なぜなら、可能な努力は全て行われるべきだから。ゲームに真剣になれ
もちろんマクロやBOTが、サーバーに大きな負担を掛けたり、他のプレイヤーの迷惑になったり、ゲームバランスを大きく毀損するならその努力は行われるべきでないけど、通常ガチャマクロに関してはセーフだと思う。誰か迷惑した?
直感的にその2に嫌悪を覚える向きも分かる。俺もゲーマーだからその感情は知ってる。
でも「俺が嫌だから、それを公式に禁止させ、他のプレイヤーから努力の選択肢を奪う」って態度がゲーマーとしてフェアで健全かと言われると、そうじゃないだろ?
まあ今回は公式に禁止されるので、運営が想定していなかった遊び方なんだろう、恐らく。それにしては禁止が遅いが。
じゃあな
アルセウスがSwitchのポケモンで最高の売り上げを記録するらしい
しかし自分はバサギリを倒すところで一旦やめて、そのあともドレディア討伐までは進むことができたが、やはり没入できなくて積みつつある
Twitterで友達のクリア報告や、RTで回ってくるプレイ動画やスクショの盛り上がりに対して、自分の冷めた目がなんだか置いてかれているようで悔しい
あくまで子供向けゲームなので30を過ぎた自分がハマらないのは実はもう自然なのかもしれないが、評価されているなりに楽しみたかったという思いが残る
以下自分なりにハマらなかった原因をまとめようと思う
今作はプロモーションの映像の段階から、BotWっぽい雰囲気が見てとれたのは誰しも感じたことだと思うし、その要素を期待する人も多かったのではと思う
実際にプレイしてみるとモーションのシステムなども流用しているのを感じる
しかし、BotWっぽさ?だけを比べると演出や探索要素の密度で大きく開きができてしまっているので初見で肩透かしを食らった
BotWはローンチながら上手いことハードの限界をこだわった演出などでカバーしていたのに対して、アルセウスのフィールドの見せ方にはお世辞にも上手いとはいえない
拠点となる街が一つで、ゲームがほぼ自然フィールドの中で行われるというデザインに対してこれは致命的だと思った
Switchというハードの限界はわかるが、アクションRPGという世界に飛び出すなら、ローンチのゲームに負けないほどには世界の見せ方にはもっとこだわってほしかったと思う
第二に、バトルがつまらない
今作の捕獲システムは以前のポケモンから一線を画すステルスアクションとなったが、肝心のバトルはほぼ変わらないポチポチバトルだ
フィールドやポケモンの捕獲がシームレスになったのに、バトルを挟むことでテンポが悪くなっている
ストーリーでのバトルがある程度つまらないゲームなのはずっと変わらないことなのだが、剣盾は大幅に進化してカメラワークなどで臨場感をうまく伝えていた
今作はバトルへの移行を中途半端にシームレスにしてプレイヤーを操作できるようにしたが故に、カメラワークがフリーになり、棒立ちのポケモンが技を繰り出しあうのをただ見るだけに劣化したと言わざるを得ない
ポケモンに対する捕獲orバトルというオペレーションの選び方が、バトルが相対的につまらな過ぎるので頑張ってステルス捕獲するという一辺倒なパターンになってしまい、結果的に捕獲のアクションにもすぐ飽きてしまうというシステムへの注力のバランスの悪さを感じた
ことに集約されている(しまっている)と思うのだが、肝心のポケモンたちには、生きているというより「配置」されているという印象を受けた
レンダリング負荷かからか、ポケモンのグラフィックも剣盾から落ちてなんだかのっぺりしているように感じる
残された観察・捕獲の楽しみの可能性についても、こだわって作り込まれているようには感じられず、最終的にはどこに没入すればいいのかわからないゲームになってしまった
まとめると
これらの要素をうまく隠蔽できてなかったのがハマらない要因なのかなと思った
今までのポケモンもポケモンであることに依存してたのはそうなのだが、圧倒的なポケモン本編の伝統を保っていたために、思い出もあってそれを感じることはなかった
今作はシステムやゲームデザインを大幅に変えて、新しい要素を追加したものの、それらの土俵ではゲーム全体として大きく遅れをとっている
ポケモンとしての進化以上に、ただのゲームとして見た時の粗やつまらなさが、ポケモンでは隠蔽できないほどに自分には目立ってしまった
この点で、自分にとってはポケモンらしさで全てをごまかせていた剣盾のほうがストレスなくプレイできたと感じる
ただ、やはり作品として圧倒的に評価されていて、SNSや YouTubeが盛り上がっているのを見ると、ポケモンの新作としては傑作であり、俺が新しいものを受け入れられなかったり他のゲームと比べてしまうのが良くないのだと思う(対象年齢もあってはない)
とはいえ次回作では、ただただポケモンというキャラを愛する人たちだけでなく、単純にゲームがしたい冒険がしたい人にもやりごたえを感じられるように改善して欲しいものである
本編最新作のポケットモンスターソードシールドの世界では、ポケモンが巨人化する
ムゲンダイナという古代生物のような神話のようなポケモンの放つエネルギー、ガラル粒子を浴びるとポケモンは巨人化してしまう
アニメだと巨人化したポケモンは無垢の巨人のようにさまよって人を傷つけていた
ダイマックスバンドを持つトレーナーのみ、自由にポケモンを巨人化、再縮小化が可能だった
今回出た外伝の最新作、ポケモンLEGENDSアルセウスでは、ポケモンは人を襲う危ない生物として描かれている
野生のポケモンから身を守るため、村は柵で覆われており、門番が村を守っている
ポケモンを調査、研究し、利用、使役するなんて危険だしやめるべき、私はポケモンなんて嫌い、という村人が多数派の様相
そこで、人類がさらに土地を開拓し発展するためにはポケモンの捕獲研究が必要、ということで、村を治めるギンガ団は村の外で活動する「調査隊」を組織し、主人公は村外で調査活動を行う、というのが今作
これさー
https://death6coin.hatenablog.com/entry/2022/01/19/141740
オオカミを仲間にしたくて島を走り回った。
ブログが味わい深い。
キビヤック、キビャック、キビヤ(kiviakやgiviakと音写されることが多い)とは、グリーンランドのカラーリット民族やカナダのイヌイット民族、アラスカ州のエスキモー民族が作る伝統的な漬物の一種、発酵食品である。海鳥(ウミスズメ類)をアザラシの中に詰めこみ、地中に長期間埋めて作る。
キビヤックの材料となるのは、現地でアパリアス(グリーンランド語:Appaliarsuk)と呼ばれる海鳥[1]の一種とアザラシである。北極圏の短い夏の間、繁殖のため飛来したアパリアスの群れを捕虫網のような道具で捕獲する。
捕獲したアパリアスを直射日光の当たらない涼しい場所に1日ほど放置して冷やす(内臓が早く傷まないようにするため)。
アザラシの腹を裂き、皮下脂肪のみ残して内臓と肉をすべて取り出す(皮下脂肪も取り除くという説もある[2])。
袋状の空になったアザラシの内部にアパリアスを(羽などをむしらず)そのままの形で数十羽程詰め込み(資料によれば700羽とする記述もある)、アザラシの腹を縫い合わせる。縫合口にハエが卵を産み付けるのを防ぐために、日干ししたアザラシの脂(プヤ)を塗ったりもする。アザラシの袋に空気が残らないようぎゅうぎゅうに詰める。空気を抜かないとうまく発酵せず腐ってしまう。
これを地面に掘った穴に埋め、日光で温度が上がって腐ることがないように日除けと空気抜きを行ない、キツネなどに食べられないようにするために上に石を積んで覆い、2ヶ月から数年間放置・熟成する。
食べ方
食べるときはアパリアスの尾羽を除去した後、総排出口に口をつけて発酵して液状になった内臓をすする。肉も、皮を引き裂きながらそのまま食べる。歯で頭蓋骨を割り中身の脳味噌も食する。
また、液状になった内臓を調味料として焼いた肉などにつけて食べることもある。発酵により生成されたビタミンを豊富に含むため加熱調理で酸化・分解してしまった生肉中のビタミンを補う機能があるとされ、かつては極北地域において貴重なビタミン源の一つであった。
誕生日、クリスマス、結婚式や成人式などの祝宴の席でよく供される。
強い臭気
今なら心の整理がついたので、獣医学部に行って後悔した話を書きつづる。
学力的に言えば、国公立のかなりいいところを狙えるくらいの偏差値ではあったものの、思った通りの合格は勝ち取ることは出来ず、とはいえ資格さえもらえればどこでもいいかと滑り止めの私立大学に進学した。
もちろん、一握りのすごいお金持ちというわけではないが、安定して世帯年収1千万は超えていて、とくに浪費しない家だったので、私立大学の獣医学部の学費と、一人暮らしの生活費を与えられる幸運に恵まれた。
私は、昔からソロバンをはじいて行動する可愛くない子供だったので、浪人して1年分の年収が失われる損失、10代の1年が受験勉強に浪費されるという損失などを秤にかけて、資格を得られるなら食いっぱぐれることはないだろうということも計算にいれて(入れたつもりだった)、私立大学に進学した。
いや、違うかもしれない。
お金を出してくれるという安心があって、獣医になれれば私立でもまあいいや。と思ってたから、たいして勉強しなかった。
塾にも行ったことがない。
今あの頃に戻れるなら、もう少し勉強して、一浪してでも東大京大かに入っておけと自分に言いたい。
が、医学部なんかとは違って、一般家庭でも出せないこともない額ではある。
私立理系の大学の学費が120万くらいのところ、200万。高いといえば高いし、卒業まで6年だ。
といっても、理系は修士まで進学する人が多いので、獣医以外の理系なら4年で済むというわけでもないかもだが。
さて、入学して早々(正確には入学式の数日前から)、私はまた人生設計の続きを始めた。
とりあえず入学は果たした。たぶん、ストレートに卒業できるだろう。さて、卒業後どうする。
求人票をみてビックリしたのが、週休二日の社会保険完備が半分くらいだったこと。
社会保険完備だと初任給が数万安く、逆に初任給が高いところは代わりに社会保険が完備されてないか、あるいはボーナスがない。
今考えれば、個人事業主のところに就職するというのは、そんなもんなんだと思うけれども、当時は動揺した。
給与も、全体的に、当時の大卒初任給より1割くらいは高いような気がしたが、正直がっかりした。
そして、卒業を控えたと思われる6年生らの会話を盗み聞き、動物病院の勤務医を選んだということは、いつかは独立を考えなければいけないもの(少なくとも当時は)ということを知った。
考えてみれば当たり前だ。動物病院のほとんどは個人事業主で、終身雇用はあり得ない。
この、中小企業サラリーマンより少しいい程度の給与水準で、開業資金が数千万、無理ではないがかなり苦労するのは18歳でも解った。
自分のような奨学金の返済もないボンボンなら十分可能ではあるけれど、やりたいかと言われたらやりたくはない。
皆が喜びにあふれてるなか、将来への不安で悶々として新入生オリエンテーションに参加。
実際、知らないわけではなかった。
獣医といっても皆が動物の治療で生計をたててるわけではなく、公務員として公衆衛生や家畜衛生分野で生きる獣医が多いらしい。
そうはいっても、誰がなるんだ?と思っていた。
この記事を読む人にもご存じない人もいるかもしれないので、軽く説明すると、公務員として獣医が働く先は大きく二つ。
自治体によって部署の名称は違うのだけど、農業関係の部と、ヒトの衛生に関わる部のどちらかに配属される。
農業関係の部だと、家畜保健所に配属されて、自治体のなかの家畜保健所を数年ごと点々とする。
公衆衛生分野、つまりヒトの衛生に関わる部で獣医が活躍する場所というと、食肉検査所と保健所の二種類。
食肉検査所というのは、屠畜場で流れてくる肉にオーケーを出す仕事。
保健所というのは、スーパーのバックヤードの指導とか、食中毒が出たらその調査とかなんだけど、なぜそこに獣医なのかというと、もともとは、野良犬の捕獲の仕事が多かった時代に、狂犬病予防員野良犬捕獲の陣頭指揮という肩書で獣医の枠が用意されていたことに由来してて。
今だったらコロナでそれどころじゃないんだけども。
さてさて、仕事内容はとにかくとして、オリエンテーションを終えてからさっそくリサーチ。
給料はやっぱり高くない。6年出てるのに、修士よりも低い。このへんも自治体によるけども。
またまた落ち込む。
就職氷河期で仕事があるだけで勝ち組みたいなムードの時代ではあったけども、なまじ高校時代の偏差値に己惚れていたため、
「仕事があるだけラッキーじゃねーよ!年収1千万は目指してーわ!」
と泣きたくなる。
単純に、親の年収は超えたかったってのもありますけども。親よりは学校の勉強が出来た自負があったので。
さてさて、獣医学部を卒業しても、思った以上に楽な人生は送れなそうということに気づいて、いよいよ一年次の学生生活が始まった。
続く(まだ本題には入れてない)
自分の見たそれぐらいの年齢でそれなりに稼いでいて結婚している奴は趣味の集まりで捕獲されている感じがする。
女子も可能だったり、女子チームとの交流があるようなスポーツチーム(サポーター含む)とか、ゲームの集まりとか、同人の集まりとか。
女子のほうもそういうのが大好きでやってきている奴もいれば、婚活目的で来ているような奴もいると思う。
それなりに収入があるやつを捕獲しようと考えたら、男が集まりそうな場所に行って選ぶというのは合理的な戦略なわけだよな。
あと、今時は恋愛結婚が多いからそんなに年が離れた奴とくっつかない。
30歳くらいが生活パターンが確立して、一人で生きていくことになるか、結婚するかを決める目安なんだと思う。
だから、増田もあと数年で決めないとそういう浮いた話はなくなるかもなと思った。
ほかの増田が料理教室に行けと言っているのを見て思ったが、料理教室で直接若い子に手を出すは無いと思う。
でも、50代以上のマダムと知り合いになって、結婚願望があるけれど独身というアピールをするというのはありかなって思った。
将を射んとする者はまず馬を射よじゃないが、行き遅れの娘を持って苦々しく思っている親やその友人もそれなりにいると思うんだ。
そういう人にリーチできると、うちの娘誰かもらってくれないかなっていう人とマッチングされるだろう。
未読の方向けにストーリーを簡単に説明すると、いじめや虐待などの被害にあっている少女の元に、「ドラえもん」的なひみつ道具を持つ謎の宇宙人「タコピー」がやってきて、少女の境遇を変えようと奮闘する──というもの。
ただしこの作品、ひとつだけ欠点があります。それは作中で描写される「宇宙人」の描写に全くリアリティがないことです。
なんというか、「そこそこ」はリアルなんですよ。ネットニュース等で報じられる宇宙人目撃情報のキーワードはしっかり勉強しているというか。
しかし全体的な整合性が致命的に欠けており、ある程度実情に詳しい人が読めば首を傾げたくなるシーンが3ページに1回くらいの頻度で出てきます。これを「タコピー鬼つええ!」と評していた方がいましたが、秀逸な表現だと思います。なまじっかリアリティを重視した結果、かえって違和感が膨らんでしまっている。
"よねんせい"という種類の"にんげん"しずかちゃんと遭遇し運命が大きく変わってしまった不遇なる宇宙人ことタコピー。本作の主人公であり、最も悲惨な境遇にあるハッピー星人です。
…などなど。タコピーは第四話のラストで"にんげん"をハッピーするわけですが、まぁそうなっても仕方ないよねと思わせるようなラインナップです。
ただ、残念ながら「ありがち」な要素を詰め込んだ結果として、全体の整合性が全く取れなくなっちゃってるんですよね。ハッピー星は(遠い星系にあるハッピー星までひとっ飛びの)ハッピー船の描写もありますから、決して技術水準が低いとは思われません。"にんげん"ごときが捕獲するのは不可能でしょう。作中にはハッピーカメラもあり、危害など加えようものなら即座にハッピーされそうです。
さらにスペースシャトルが大気圏突入するときの底面部分の温度は1000℃程度ですが、機首先端部の最高温度は1600℃以上にはなると言われています。まりなちゃんの平手打ちにすら痛みと恐怖を感じるのにタコピーが生身で大気圏突入するのはかなり不自然な描写と言わざるを得ません。(三枚とは言え)大気圏内まで降りてこないハッピー船に翼がついているのも違和感しかない。
宇宙人描写もかなり不自然で、タコピーは全身足だらけ、目が点にタコ口で丸くてコロコロ…という悲惨なビジュアルなのですが、今どきこんな「わかりやすい」宇宙人描写ってあり得ないんですよね。
宇宙人の怖さ・悲惨さというのは技術から隔絶された未開星が秘密裏に支配され続けることにあるわけで、星系間航行が可能な技術レベルともなればこんな「わかりやすい」形で現れる宇宙人は存在しません。
なんというか、タコピーの苦境のほとんどは「わかりやすい」宇宙人や未来技術やタコ型火星人の記号のパッチワークで作られているんですよね。その結果それぞれの要素が他の要素と相互矛盾を起こし、ほとんどあり得ない境遇が生まれてしまっています。
以下は購読者に向けた余談として、筆者が「この宇宙人描写はすごいな」と圧倒的リアリティを感じたいくつかの作品のお話をさせて頂こうと思います。
DAIGO は成れの果て
何者少女を拉致してはレイする旅を続ける一行そんな日々に次第に慣れてきた原の支店から送る非常に非日常な日常回ルーティンとかした少女の補足捕獲ホーロー2章3 H までの一連の流れまず沼がノート PC を使い移動先の地域を Google ストリートビュー津曰く宝の地図できじ散策しつつ人目につきにくいが少女が通りそうな場所にいくつか目星をつけるメンバーたちが車から降りて各場所に分かれて実際に散策スマホのグループチャットで状況を報告しあい少女が現れるのを待つ成果がない日も多いが場所を再検討しつつ望めば23日で必ず症状を細くすることができる細く市大草野が車でメンバーを回収し少女を追跡タイミングを見定めてひじまた指原の二人で少女を深くし車に押し込むその後はそんな堕落した日々を送る笹原だがハルヒキジマがとある畑を目指していることを知るどうやら出会ったあの日に入っていたいつか黒髪ロングに帽子の白いワンPの女の子とと言う弓は本当だったらしいその時ふと木が花火離さず身につけている古めかしい帽子のサイズが小さいことに気づく子供用その帽子を女の子にかぶせるつもりなのだろうかところ変わってとある捜査本部スクリーンに映し出された監視カメラの映像をながめるスーツ姿の男たち現在日本中を騒がせている連続少女誘拐事件がとある一組のグループによる犯行であることを突き止めたようだ半角と思われる男が帽子は身につけていることから今後はグループを麦わらと呼ぶことにする一刻も早く逮捕せよ絶対的正義の名のもとに隠して一味は懸賞金をかけられて全国指名手配となった指による考察各々が陰毛むしりその本数の多さでイプする順番を決める儀式通称チンゲン菜オーク虫れた次の回はあまりも知れなかったりとバランスの取れた秀逸な方法だしかし好みの子に一番乗りする時のために日々抜け落ちた陰毛を潜めておいてチンゲン菜時にパンツの中に忍ばせておくというちょんぼを津がやらかし会えなく廃止になった女を媒介にして男達でキャッキャウフフするホモソーシャルの極致とも言うべき地獄の世界だ少女を弄ぶことに慣れてきた笹の独白彼は少女を支配することで得られる自信を圧倒的雄星と呼んだいわく今の日本人男性に圧倒的に欠けているものだと言うがそれが少女レイという形でしかいられないのだとしたらその歪みの終着点はやかましいわ実際に何人かの少女を玩具のように扱ってみてわかったことがある命令は割と聞いてくれるパニック状態だと少し時間がかかるが少女たちは皆生き残るために必死で従うのだセック中に笑顔でピースさせることも可能その弱々しい微笑みがニスをより一層硬くさせる抱きつかせたりキスさせたりどうやら俺は強制議事は管が好きみたいだ喘ぎ声のようなものは一応出るが体が圧迫されて勝手に出てしまうものなのだろうそれでも少女の黄色い声はオスの本能に響くのでついつい激しく腰を打ち付けてしまうセリフを言わせるのが一番楽しい例えばこのひなたちゃん本当なら夏休みの宿題や自由研究に疲れるはずだった大脳を 叡智 な台詞を覚えるのに一生懸命使ってくれている間違えるたびに二の腕をつねられるからなのだがまだツルツルで柔らかくて吸収力のある健全な脳みそに 叡智 な単語や台詞柏として刻み込まれていくんだと思うとたまらない感動を覚えるちゃんと言えたらよく言えましたって頭をなでなでしてあげてご褒美にお***をいっぱい苛め抜いて凝縮した大量の液を氏宮の奥に注いであげる
https://note.com/kuma1206/n/n9a5bf1261462
を読んだので勝手に補足する。
"行政は野良犬やネズミの対策も必要でしょう。「プラジクアンテル」を混ぜた餌の散布も必要になるかもしれません。"
主にこの部分について。
・言いたいこと
キツネ・イヌに対する駆虫薬の投与ではエキノコックスの根絶(清浄化)はできない。
以下本文
・エキノコックスについて
エキノコックスの幼虫はノネズミ類(北海道では主にエゾヤチネズミ、愛知県ではまだ不明であろう)の肝臓で成長し、キツネ・イヌにネズミごと捕食され、キツネ・イヌの消化管で成虫になる。
成虫は消化管で虫卵を生み、キツネ・イヌの糞の中に虫卵が混ざる。その虫卵をネズミが食べ、ネズミ体内で幼虫が孵化する。
キツネ糞便に虫卵、ネズミに幼虫、キツネに成虫。この話を読んでいる間だけでも覚えておいてほしい。
キツネ・イヌ体内のエキノコックス成虫に対する寄生虫用薬としてプラジクアンテルがあり、これはキツネ・イヌのエキノコックスに対してはほぼ100%の駆虫効果がある。
具体的には、経口投与を行うと、感染している成虫が死に、糞便と一緒に排出される。いわゆる虫下しだ。
1.虫卵に対する効果がない
2.ネズミに投与しても幼虫には効かない
という問題がある。
1.虫卵に対する効果がない
については、この薬は虫卵を殺す(感染性を失わせる)ことはできない。
虫卵を十分形成している成虫をプラジクアンテルで駆虫した際にも、成虫ごと虫卵が糞便中に排出され、それは感染性を持つ。
なので、元記事にもあるように、プラジクアンテル投与後には、糞便の適切な処理が必要になる。
投与してしばらく(次に感染したネズミを食べ、体内で成虫が育つまで)は、虫卵の排出が一定期間抑えられる。
プラジクアンテルは経口投与が可能なため、この効果を期待して、定期的にプラジクアンテルをキツネの嗜好性の高い餌に混ぜて散布する事業(ベイト散布)が北海道の一部地域では行われている(後述)。
ちなみに、エキノコックスの虫卵は耐性がそもそもめちゃめちゃに高く、そこらの洗浄剤、消毒薬はほとんど効果がない。
実験的にエキノコックスを扱う施設では、消毒に高温水を用いて熱で殺している。
一般家庭であやしい糞を処理する場合は、糞に触らず袋で何重かにつつみ、燃えるゴミだろうか。廃棄物の扱いについては詳しくないのでこれ以上は言及しない。
手についた場合は石鹸と水でよく洗い、物理的に流すのが最も効果的だと思われる。アルコールをかけても駄目。
水分が多い環境(川・泥・雪上など)では感染性を数か月失わないという研究もあったはず。
2.ネズミに投与しても幼虫には効かない
については、現在のところ、ネズミ体内の幼虫を駆虫する手段は存在しない。
少し話がそれるが、エキノコックスのヒトへの感染は、「ネズミの代わりに間違ってヒトに感染する」というルートと考えてよい。
つまり、キツネの糞の中の虫卵をネズミの代わりに食べることで、ヒトは感染しているのだ。
ネズミと同様、ヒトでも薬による駆虫はあまり成功していない(というか、ヒトに対する治療の研究の方が盛んにされている。)
1.2.を踏まえて、キツネ・イヌに対するプラジクアンテルを投与を行うと、どうなるかというと……
・投与した飼いイヌについては、エキノコックスの成虫が駆虫される。定期的な投与によって、その後も虫卵の排出を防げる。
(そもそもネズミを食べなければ感染しないのだが、散歩中に意外と食べてるみたいな話もあるので……)
・ベイト散布によって投与したキツネについては、エキノコックスの成虫が駆虫される。定期的な投与も人手があれば可能。
・ノネズミに感染したエキノコックスの幼虫は、駆虫できない。(ネズミ寿命の1~数年は残存)
このようになり、卵と幼虫が残ってしまうのだ。
この卵と幼虫は、もちろんネズミやキツネが摂食することで、再び感染環が成立する。
また、別の問題として、すべてのキツネにプラジクアンテルの投与ができないという問題もある。
キツネは縄張りをもつ動物で、同じシーズンに限っては同じ場所に同一個体(同一家族)がいるとみなせ、個体数が確認しやすい方ではある。
何十個かのプラジカンテル入りのベイト散布を縄張り内で行うことで、狙ったキツネへの投与は可能である。
しかし、人里離れた地域のキツネの数をすべて把握するのは実際のところ無謀であり、すべてのキツネの駆虫は難しい。
しかし、逆に言えば、決まった地域で駆虫を行い、ある地域での虫卵の排出を抑えることはできる。
これを目的として北海道の一部で行われているのが、大学キャンパスや公園等のキツネと人が接しやすい場所でのベイト散布だ。
嗜好性の高い餌にプラジクアンテルを混ぜた餌を、範囲内に定期的にまくことで、その場所での虫卵からヒトへの感染を防ぐことができる。
別の地域には依然としてエキノコックスは残るし、ベイト散布をやめればネズミやキツネの移動によりエキノコックスがまた浸潤することとなるが、対処療法的には実績を残している方法のようである。
・結論
イヌ・キツネに対するプラジクアンテルの投与を行っても、卵と幼虫がときには年単位で残ってしまい、再び感染環が成立する可能性がある。
また、投与漏れがあれば、そこで感染環が維持される可能性がある。一般的に、投与漏れを防ぐのは難しいのではないか。
一部地域にプラジクアンテル入りのベイトを散布する方法は、エキノコックスの根絶こそはできないものの、
(余談)
・愛知県はどうすべきか?
愛知で確認されているエキノコックスは野犬からのみの検出であるが、同じ地域にキツネもいるため、キツネの検査を行うことが望ましい。当然動いてるとは思うが。
ちなみに、エキノコックスはネコ、タヌキに感染しても感染性のある虫卵を形成できないことが知られている。(ネコは一例だけ例外があるが、基本は安全とみてよい)
また、中間宿主のノネズミの種が不明であるため、ネズミの捕獲調査も必要。
北海道では、街中にはいないエゾヤチネズミが感染環のメインなので、都市部に住むキツネは比較的感染環が成立しづらいという意見を聞いたことがある。
しかし、愛知での状況は不明であるので、確認したい。また、都市部に住むネズミ(ドブネズミ等)もエキノコックスの感染例はある。
感染の範囲が狭いのであれば、もしかするとベイト散布だけで清浄化できる可能性もある。
理論上、すべてのイヌ・キツネに定期的にプラジクアンテルを投与し続けることで、
成虫を排除し続け、虫卵とネズミ体内の幼虫の絶滅を待つという形はとれるかもしれない。
これは単なる想像で、実績があるわけではない。
十分感染が広がってしまっている場合は、現状では清浄化は難しい。
例えば、イヌ・キツネのエキノコックスワクチンの開発等が必要であろう。
・愛知県民はどうすべきか?
元記事にもあるが、エキノコックスは北海道中に広がっているのに、年間の感染者は20人程度に過ぎず、発症したものを放っておけば死亡するにもかかわらず、死亡例もほとんどない。
これは疫学的にはなかなかすごいことで、wikipediaによるとエキノコックス症の全世界での発生率が10万人あたり1人程度であるにもかかわらず、
北海道での感染率が10万人当たり0.5人以下しかないということになる。なんとエキノコックス症が発生していない地域も含めた全体より低いのである。
(発生と感染を同等に扱っているので厳密には違うが、エキノコックスの場合はそんなに変わらない数字になるはず)
これについての主な理由としては、北海道民のエキノコックスへの理解の高さがあるとされている。
つまり、沢水を飲まない、キツネに触らない、山菜などはしっかり洗う、といった啓蒙が成功している例である。
また、スクリーニング検査が自治体によっては無料で受けられ、山に入るような人は検査を受けているようだ。
検査の精度は高く、エキノコックス症のヒトでの経過が非常にゆっくりであることから、10年に1回程度検査をすれば問題ない。
愛知県民も同様に、正しい知識の取得と啓蒙が現状では最も重要であろう。
手を洗おう。