はてなキーワード: 山菜とは
仮面ライダーシリーズはずっと続いているものと思われているが、実は空白期間があり、われわれの世代はライダーに見放された世代だった。空白期間後に久々に復活したのが仮面ライダースーパーワンである。仮面ライダースーパーワンは過去のライダーと違って虫のようなバイクにのったりはしない。でかいバイクででかい態度で高速道路をクルージングする。変身してもライダーキックのような泥臭い技を繰り出したりはしない。当時の世相は「軽薄短小」。電卓やデジタル時計がもてはやされた時代なのだ。当然仮面ライダースーパーワンもちまちまとした道具を繰り出す。レーダーを腕に装着したり、ミサイルを腕に装着したり。いまでいうところのガジェットオタクだな。とうぜん俺ら世代はスーパーワンに夢中になった。
そうだけど、納得できない回がひとつだけある。
スーパーワンがでかいバイクをこれみよがしに転がしてど田舎にいく。群馬県のイメージだな。昭和の群馬。人外魔境
それでスーパーワンはど田舎の蕎麦屋に入る。注文するのは山菜そば。スーパーワンは山菜そばを完食。蕎麦屋のばばあが会計を求めるのだが、スーパーワンは「こんなまずいものに金を払えるか!」と言い出して大暴れ。おまえ、完食してただろ。店を破壊し始めたので、当然、群馬県警が駆けつける。スーパーワンはミサイルなどの卑怯な道具をつかって群馬県警を瞬殺。群馬県警はショッカーだったんだがな。そしてボスキャラが登場するのだが、でかいバイクで体当りしてボスキャラも成敗。大円団。
いやいやいや。山菜そば食い逃げしようとしたスーパーワンが一方的に悪いだろ。ショッカーがなにかわるいことしたかよ。納得がいかん。
鹿が増えてて春になると楽しみにしていた山菜も全滅。田畑も2mくらいの柵をしないとなんぼでもやられる。
猟友会に入ってると有害鳥獣駆除として春から秋も狩猟ができる。目標捕獲頭数があって1頭捕まえると1〜2万円報奨金がでる。
鉄砲担いで山に入るのではなくて箱罠、くくり罠をしかけて餌撒いて見回りしてかかってたら12Vバッテリーに100Vインバーター繋いで
電気ショックで殺処分。写真撮って尻尾切って事務局に提出すると毎月口座にお金が振り込まれる。
定年退職した老人が年間100頭とったら100万円、いい小遣いだ。
その鹿をどうするかというと①食べる②ジビエの食肉加工場に持ち込む③焼却場で処分④穴掘って埋める⑤山にポイ
処分の手間も含めての報奨金だけど⑤が多い。背ロースだけ取る人、角だけカットする人はいるけど中途半端な穴掘って埋めても翌日には
獣に掘り返されてる。山にポイしても翌日にはきれいになくなってる。
他人の山に勝手にポイすると不法投棄だけど自分の山にポイしても違反でない。他人の山に罠しかけさせてもらって許可をもらってその場にポイ
しても違反ではない。モラル的にはアウトだけど自然循環で考えると燃やすよりはましかとも思う。
自治体もこの問題には悩まされていて冷凍庫で一時保管してまとめて焼却場に持ち込むとか食肉加工場に補助をだしたり菌で分解させる減量化施設を作ったりと試行錯誤してる。
けれども猟師にとっては山にポイが一番楽。お金くれるなら持ち込むけど。
ポイした鹿はたぬきやカラスやキツネが食べてるんだろうけど熊も食べてるはず。
そんな山奥の話ではない。車で通れる道のついた集落からそんなに離れていない山でそんなことになってる。
どんぐりが不作とか豊作で数が増えたとかもちろんその通りなんだろうけど猟師の後始末が原因でこれからもクマ被害が増えるのではないかと心配してる。
ちなみに猪は豚熱が流行ってて山には粉末ワクチン撒いたり対策してるけど養豚場はかなり神経質になってるはず。
インボイス制度ってなんか登録し始めて準備しておかなくちゃいけない雰囲気の昨今でいったい何したらいいのか分からないのそれなんてインボイス美味しいの?ってインボイスの郷のある山脈に向かってヤッホー!って叫びたいところよ。
ちなみに郷って郷と書いてさとと読ませるタイプの郷ね。
郷って美味しいものがあると言えば山菜とか筍とかキクラゲとか!
でね、
なんかどっかの立ち寄った道の駅で偶然見かけて生キクラゲが売ってたのよ!
いつも見るラーメンとかで刻んで細かくなったキクラゲしか見たことなかったので
ちびっこの子どもが魚の形を知らないで切り身のまま泳いでいると思っているかの如く、
私もキクラゲは細いまま海に漂っているクラゲの類いかと思ったら
山の幸なのね!
そんで忘れちゃったけど、
湯通ししたのかそのまま洗って食べたのかは忘れたけど、
生キクラゲをお刺身でいただいて美味しいキクラゲの郷の思い出はあるわ!
そんで私はインボイスの郷になにか美味しいものがあるのかそれは事業者にとって美味しくないのかも知れない噂があるので、
とりあえずはなにかしらの登録というかそう言うのはしなくてはいけないみたいなのよね。
どっちで採れるのか分からないキクラゲを海藻かと思っていた時代が私にもあったように、
ってそれは懐かしいにおいのした~だったわね。
すっかり買ったことを今の今まで読んだ形跡がないことも思い出したわ。
読んで勉強しなくちゃ、
私が買ったのは猿でも分かるシリーズじゃなくて、
鷲でも分かるシリーズなのよ!
デアゴスティーニ的な分冊のインボイスのシリーズがあるけど完結しているころはもうインボイス制度が始まっちゃうので間に合わないけれど
暴れん坊将軍ディーブイディーは買ってしまいそうだったけれど、
それはさすがにやめておいたわ。
あれの週刊分冊シリーズは1回でも買うの逃しちゃうともう集める気力が無くなっちゃうのよね。
笑っちゃうわね。
でも避けてられないので
毛利元就さんが言っていたように
分冊の1冊ではなんかよく分からないけど、
3冊ぐらい集まったらなんか集めてる雰囲気出るんじゃね?って逸話とも似ているわ。
あーもうインボイス面倒くさいと行っていて忘れたふりしていたけど、
私だって忙しいのよ!
昇格戦あんじゃない!昇格戦!
昇格戦控えてんのよ!
じゃないと枕を高くして寝ると案外首が痛いから良い枕って最初思いのほか高さが低いから、
え?これ良い枕なのにこんなに高さ低いの?ってちょっとビックリするぐらいだけど、
いつの間にか慣れてくるのよね。
枕を合わせるんじゃなくて人が枕に合わせに行くんだと思うのよね。
だから昇格戦が終わらないと
てーか昇格しないと
安心して眠れないわ寝ているけど。
今私の忙しいことは
うふふ。
おお!珍しく変わりダネサンドイッチね。
暑くなってきたので、
補給の水分はお水でもいいわよ!
すいすいすいようび~
今日も頑張りましょう!
すぐ近くにうるさい場所はあるけど、切り取られたように静まり返った場所、とても大好き。
なんだか安心する。
小中学生の頃は実家で居間にいずに、よく仏壇のある部屋や、階段に座っていた
なにをするわけでもなくボーッとしていたり、図鑑を読んでたりした。
そう考えると、ぽくは小さい頃からインキャの才能があったんだな、と思う。
高校に入ってから部活に入らなかったが、その分とても長い間教室にいた。
中でも一番好きな時間は、みんなが教室に集まる前の朝早くの時間だった。
高校までは90分ぐらいの割と遠いところに住んでいたが、よく先生が正門を朝に開けてくれるのを待機していた。
誰もいない教室に一番乗り。
なんだか、いつも賑やかな場所なのに朝イチで来た時はとても特別な空間に感じた
二番目に来る同じクラスの女の子と、いい感じになったりもした(何事もなく終わった)。
大学に入ってからは同じように、図書館に入り浸ったり、深夜の徘徊に勤しんだり相変わらずのインキャぶりを発揮していた。
やはり、普段はうるさかったり、すぐ外に出ればにぎやかになったりと、ワイワイしたところに時間、空間的にアクセスしやすくて静かなところが大好きなのである。
それ以前は単に静かなところが好きなのだと思っていた。
社会人になってから、コロナが蔓延し、フルリモートワークとなった。
東京にいる意味もなくなり、少し郊外の田舎の方に引っ越してみた。なんというか、リトルフォレストみたいな生活に憧れていた。
最初の頃は自然に触れ合うのが幸せで、菜園を始めたり山菜とりをしたりとても満喫していた。
が、やっていて虚しさを感じた。
なぞに丁寧な生活に憧れていたが、結局やりたかったことはこれだったのか?と思い始めた。
そこでやっと気づいた。そう、自分は寂しがり屋だったのである。
なんとも都合の良い人間だ。
自分的には、外に出たらうるさくて少しイラッとくるぐらいの環境が丁度よかったのである。
そんな空間だからこそ、家や図書館、教会みたいな静かな場所が輝く。
賑やかだからこそ、家にいる時間が愛おしい。今ぐらいがなんだかんだ丁度いい。
お母さん(実母)は田舎に暮らしてて、自分達が食べる野菜くらいは畑で取れる。季節ごとにこれが美味しいとか今はこれを食べたほうがいいとか言う。もうこの時期のぶどうはあかんなぁ~とか言う。
お義母さんは生まれも育ちも都会で、あそこのお店がおいしいよとかここは昔から通っててとか言う。新しくできたパン屋さんに寄ってからいくね~とか言う。
お母さんの作るごはんはシンプル。ふつうの野菜炒め。ふつうの煮物。ただ素材に仕事がしてある。かんぴょうをいちから干したり、山菜は取ってきて加工したり、梅干し漬け物は全部自作。そもそも野菜は育てるとこから全部自作。
お義母さんの作るごはんはとにかく美味しい。ひとつひとつ丁寧に作られている。煮物はそれぞれきっちり隠し包丁が入っているし、鳥は下味を付けてからじっくり煮込んでありホロホロなのにしっとりしている。
わたしはどちらも無理~。都会でシンプルな料理を作ったり作らなかったりして暮らしたい…ごめんねお母さん&お義母さん…
川釣り海釣りキャンプドライブツーリングBBQジンギスカン海水浴川泳ぎハイキングサイクリングスキースノボ山菜きのこ狩り…
近所でやっとったことが何一つできん。カネ払って遠くまで行かんと。そんでいちいち渋滞や。
何するにも予約予約って面倒くさ。外で肉焼くのにイチイチカネ払わなあかんのなんかホンマダルい。
博物館、美術館もあれこれ行ったけど仕事しとったら土日にしか行かれへん→車もバイクも全く停められへん・停めるのにめっちゃカネかかる・人も渋滞しとる→だんだん足が遠のいた。
歩いて電車乗ってまた歩いてとかシミったれたことみんなようやるわ…。オレはもういらん…。
パンダとかものすごい列並んで一瞬見て終了。白浜行ったらいっぱいおるのに…と思ってしまった。
あと東京の民はなんかのマゾなんか知らんけど何十分も足痛くなるまでボーっと並ぶんを愛好しとるやつ多いな。イラチには無理やわ。
街散策って、行けども行けども似たような店と家ばっかで何が楽しいのかようわからんよ…。谷根千とかええよとか言われたけど、どこが歴史的なんか分からんかった…。
無理やり復元しとるようなお仕着せ?川越?か。作ったような街に見えた。あと500年ぐらいは生活に使おうや…。
まあ東京はどこにでもある地方都市中心部の風景をひたすら凝縮して集めただけのように思ったな。だから東京生まれ育ちは「故郷がない」とか言うんやろうな。
母方の祖父が亡くなった。
入院したのは一昨日の夕方。叔母と従妹がたまたま顔を見に行ったら、起き上がるのがしんどい、とベッドに横になっていて、何度か手の痙攣があり、土曜も診察しているかかりつけに行ったらそこから救急車で総合病院へ。
もともと持病がいろいろあったけど、今回は肺炎(コロナではない)。血中酸素濃度がめちゃくちゃ低かったようで、酸素投与で少し楽になったのか、意識はしっかりしていて、「おい、今日は帰れねえのか」と文句を言っていたというう。とりあえずは抗生物質で肺炎の治療を進めるということになった、ということを聞いたのは11/19の夜、実家の母からの電話だった。
昨日、11/20の午後、「あまり状態が良くない」と家族LINEに母からのメッセージ。電話をすると、抗生物質が思ったほど効かず、血中酸素濃度が思ったほど上がらない、この2、3日で何が起きてもおかしくないと医者から言われたという。でもこの時も祖父はしっかり意識があり、カテーテルが嫌だの歩きたいだの帰りたいだの、散々わがままを言っていたらしい。夕方17時まで、祖母と叔母たちと母(この時直接面会を許されたのは1等親の間柄のみだったそうだ)がそばにいて、また明日、つまり今日の午前にはここまでやった検査の結果が出揃うから、それを基に抗生物質の選定や治療の方針を決める、という話をし、それぞれ帰宅したそうな。
それをわたしが電話で聞いたのは18時。また明日の午前に、医師との面談が終わったら連絡するから、と言われて、了承して電話を切った。
とりあえず職場に現状を連絡しておかねば。いつでも帰れるように荷造りをせねば。でもつまりそれはスーツケースに喪服をつめておけということか。嫌だなぁ。
そう思ってベッドに寝転んで天井を見上げていられたのは、しかし30分程度だった。
「おじいちゃん、旅立ちました」
おじいちゃんはせっかちな人だった。
孫には甘かったけど、たとえばおやつやお小遣いを渡そうとした時、わたしが「もらっても大丈夫なのか」と母の顔色を窺おうとすると、「それくらい自分で決められんのか。お前が欲しいんか欲しくないんかはっきり言え」と怒られた。
いつ遊びに行っても、だいたい畑にいた。トマト、とうもろこし、ナス、枝豆、かぼちゃ、玉ねぎ、葡萄、イチゴのハウスもあったかな。おばあちゃんとお茶の準備をしてると、泥まみれで勝手口や縁側から上がってきて、おばあちゃんに文句を言われながらも一緒にお茶を飲んだ。おじいちゃんの湯呑みは黒で、割れたものを一度金継ぎしてあってかっこよかった。
多くのお年寄りがそうであるように、おじいちゃんもお餅つきが大好きだった。自分はたいして食べないのに、年末は庭で餅米をふかして、臼と杵でついていた。さすがにもうここ数年は腰を悪くして出来なくなってしまって、サトウの切り餅を前にたいそう不満そうな顔をしていた。
わたしは関東に住んでいるので、コロナ禍ではなかなか会いに行くことが難しくて、最後に話したのはお盆に、実家に帰ったときにかけた電話だった。「次来たらおこわ炊いてやるからな」って言ってた。おじいちゃんが作る山菜おこわと、甘納豆を入れて作る、おやつみたいに甘いお赤飯が好きだった。
今、とりあえず地元に向かう高速バスに乗っている。最後が電話越しじゃなく、直接会えていたら、良かったなぁ。おじいちゃんちから帰る時はいつも握手をするのが小さい頃からのルールで、皮膚が厚く豆が凸凹したあったかい手とぎゅうと握手するのは大きくなってからは照れ臭かったけど、最後にそれが出来たのはコロナ禍の前だったから、もうその感覚は遠くて。仕方のないことだけど、それがとても寂しい。いろいろ対策をして、この年末年始は会いに行きたいって母と話していたんだ。
仕方のないことだった(持病があったから、コロナにかかったらそれこそたぶん一瞬だったろう)、でも、何か出来なかったのかな。そんなことをずっと考えてしまう。
まだ実感はない。88歳。昨日までわらって喋ってたひとが急にいってしまう。
わたしが歳をとる分、わたしを見守っていた大人は老いていく。そんな当たり前のことを急に突きつけられて、まだ気持ちの置き所がわからない。
あと2時間もすれば、わたしはもう動かなくなったおじいちゃんに会う。そうなったらきっと、いろんな気持ちにかき乱されそうだから、まだ変に冷静なうちに、おじいちゃんがどんな人だったかを、こうして書いておくことにした。
https://gyao.yahoo.co.jp/episode/636257de-a14f-41cf-a54d-26d3fe68c2d7
https://youtu.be/I84Y-mFG4Ls?t=401 上下同じ動画です。
※ネタバレ注意※
今年のM-1グランプリ東京予選3回戦で大事件が起きた。歴史的な無風を喫したコンビが現れたのだ。
M-1グランプリ3回戦といえば毎年300組前後しか進出しない狭き門。今年は参加組数が激増し7261組がエントリー。倍率が24倍を超えるという厳しい戦いだった。
しかし3回戦とは言えスベってしまうコンビも多数現れ、とりわけスベったコンビは毎年ネタにされる(2021年のEverybody、2019年のちゅんま等)。
そんな中これ以下は今まで無かったと言える驚異的なゼロ笑いを記録したコンビが今年現れた。ビクター所属のきつね日和である。
なんと無観客で行われた2020年の1回戦よりスベってる(5~6人の審査員は会場に入っていたので時々笑い声が入った)。
全体的に客が重く低調な会場だったとは言え、なぜこんな事になってしまったのか。ネタを考察する。
このネタはツッコミのおいなり達也(以下おいなり)が定番の質問である「遊びに行くなら海か、山か」という2択にウンザリし
「もう答えは決まってるんです!山っ!山一択です」と主張する。
即座にボケの松本が「海のほうがいいけどなぁ」と返し、おいなりは「お゛ーっ!?こんな近くに敵が居たか お゛ーっ!?」と急沸騰。
松本に対し「じゃあディベートで決着つけようじゃないか」と勝負を持ちかけるというものである。
以上が導入であり、ここまでの問題点はおいなりが2連続で甘噛した程度である。
おいなりはまず「山は頂上からの景色が綺麗」とアピール。松本は「景色が綺麗と言っても辺り一面 白一色。代わり映えしないでしょ?」と否定する。
条件を真冬の降雪時にしている。しかし、確かに今は11月。初冠雪を記録した山も既にあり違和感はあるが極端に変なことは言っていない。
おいなりも「あ、そう?」と相槌を打つ。
続いて「しかもその山さ、頂上に登るまで1ヶ月はかかるからね?」と言う。ここで条件が一気に海外の8000m~7000m峰になっている。
明らかに理不尽な条件のすり替えではあるが、何故かおりなりは「そんなにぃ?」と流す。
松本は何食わぬ顔で海をアピール。「一方海は綺麗に透き通っていて、サンゴ礁が見えて、海の周りにはハイビスカスの花が咲いているんだよね」と言う。
するとおいなりは「ダメだろー!!お前の海、多分、沖縄だなっ!お゛ーいっ!!!海の最高峰沖縄を出してくるなっ!こっちは平均的な山でやってんだ!!!!」と
叫喚の全力ツッコミ。視聴者は松本の言った条件が沖縄かどうか、なんてこと全く気にしていない。
そもそも海派が"沖縄の海"を挙げること自体なにも問題ないように思えるし、勝手においなりが自分ルールで沖縄を持ち出された事にキレている。
何より問題なのは松本が勝手に「その山は頂上まで1ヶ月はかかる」と不利な条件をすり替えた事、現時点で視聴者が抱く最大の違和感に対してはおいなりがノータッチな点だ。
「あとっ!山はですよ、空気がおいしい!とにかく空気が透き通っております!」とおいなりが山をアピール。
返す刀でまたしても松本「空気がおいしいと言ってもさ、氷点下だから肺が凍っちゃうよ。しかもその山さ、今まで300名以上が亡くなってるからね」と条件をすり替えながら否定。
この時点で松本が勝手に山派の条件をヒマラヤ山脈にしている事は全視聴者が察する。にも関わらずおいなりは「あそう?」「あそんなにぃ?」と特に関心を持たない。
そして松本、海の魅力主張のターン。「一方海は焼きそば、焼きとうもろこし。文字通り美味しい空気が楽しめるからね」と言う。
「ダメだろーっ!!!お前の海、海の家ついてるなっ!!!お゛ーいっ!!!!!」
なぜか海の家がある事についてブチギレるおいなり。意味がわからない。
「沖縄のビーチ」と「海の家がある海」なら圧倒的に後者の方が身近である。「一般的な海」を想像して海の家が無い情景を浮かべるほうがレアケースだろう。
むしろ松本はおいなりに「沖縄のビーチ」というリゾート地を最初に挙げた事にキレられたので、おいなりに合わせて庶民的な海の楽しいところを挙げたように思える。
なのにキレるおいなり。自分の条件をヒマラヤ山脈にされているという理不尽にはノータッチで、理不尽なツッコミ。視聴者の頭の中はぐちゃぐちゃである。
もうこの辺で「まさか終盤でこれを伏線回収してオチに使うつもりなのか…」と不安がよぎる。
恐ろしい事にこのブロックはまだ終わらない。
おいなり「人の手使うなよ!こっちは人の手使ってないんだからっ!!さあっ!!」
山が自然そのもので人の手は全く加わってないかのような言い様である。言うまでもなく、おいなりの主張する「平均的な山」の場合…
というかレジャーを前提にした「平均的な山」だからこそ、登山道が整備され安全に登山が楽しめるようになっている。
草木が登山客の妨げにならないように伸びたら随時刈ってるだろうし、第一「山小屋」や「自販機」は富士山の頂上でさえ置いてある。
違和感に次ぐ違和感。ここで視聴者はある可能性について考える。ヒマラヤ山脈の場合、おいなりの言う事の筋が通るからだ。
「エベレストなどには整備されてないルートもあるはずだ。山小屋も多分無い。まさか、おいなりが最大の違和感にツッコまないのも、おいなりもエベレストを想定して言っているのか…?」
などと想像を巡らせながら漫才を見ている。笑えるわけがない。そして怒涛の展開が始まる。
おいなり「あと山はですよっ!とにかく美味しいものが沢山っ!もう山菜とか取れますからねっ!」
おいなり「あそう?」
おいなり「そんなにぃ?」
松本「一方海はスパムむすび、ロコモコ丼、なんでも食べれますからね」
おいなり「ダメだろーっ!!!お前とうとう、ハワイで来たなっ!!お゛ーいっ!!!!!」
大問題である。ここで遂に「山派の条件がエベレストになっている」という可能性も崩れてしまった。
頂上まで1ヶ月、300名以上が死亡、入山料が100万円という条件は疑いようがなくエベレストだ。しかしこれらの条件に「フキノトウ」が加わってしまった。
一応、調べてみた。日本語だけではなく英語でエベレストにフキが生えているか。案の定なかった。
なお、ヒマラヤユキノシタというヒマラヤ山脈原産の植物があり、これは氷点下46℃でも生きていけるという事は分かったが分類上はフキと全く関係がない。
多分これは単純な情報のミス、リサーチ不足だろう。というより視聴者がすぐにウソか本当か判断できない情報を無闇に出すべきではない。
フキノトウという100%生えてないとは即座に判断できない植物を出してしまったせいで「エベレストにフキノトウってあるの?」と視聴者は思ってしまい、余計な想像をする。
違和感の蓄積と「まさかこのままエベレストオチで終わらないよな?」という不安で視聴者の緊張はピークである。
そして恐れていた事態が起きる。
おいなり「お゛いっ!!ハワイ行ったじゃないかお前は!海外の最高峰を出してくるんじゃないよ!こっちなんてフキノトウ一本なんですからねっ!」
おいなり「…ダメだろーっ!!!俺の山、ずっと、冬じゃないか!!!お゛ーいっ!!!!冷たい景色に冷たい空気にフキノトウ、なんで俺は冬で戦ってんだよ!!!!」
おいなり「…ダメだろーっ!!!俺の山もしかしてエベレストだな!!!お゛ーいっ!!!!入山料めちゃくちゃ掛かって人が死んで一ヶ月かかる、これエベレストしか無いんじゃないか!!!!」
間髪入れない連続ツッコミ。これが最大のネタバラシであり盛り上がりどころと想定したと思われるが、視聴者は全員エベレストである事に気づいている。
ここまで引っ張ってエベレストじゃないパターンを期待していた。そして問題のフキノトウも全く処理されていない。それどころか畳み掛けでフキノトウというワードが繰り返し出たことで
違和感がいっそう強まっている。「エベレストにフキノトウってあるの?」という疑問がチラついてしようがない。まだフキノトウが無ければ幾らかマシになっていた。
そして終盤30秒を切ってようやく条件をすり替えられた事においなりがキレる。
おいなり「世界一の山でもレジャーとして厳しすぎるぞっ!もう反則負け!海の負け!山の勝ちでいいですかっ!?」
松本「いや絶対海の勝ちですから。だって海は水着美女たくさん見れますよ」
おいなり「ダメだろーっ!!!じゃ~あ、海の、勝ちでーす!!!来年一緒に行こうなっ!!どうもありがとうございました!!」
ここまで異常なまでに山に熱量を見せていた男が水着美女でコロっと白旗を上げる妙に気持ち悪いサゲで漫才は終わる。
■結論
漫才はツッコミのテイストに関わらず、基本的にボケが違和感の残る発言をし、それをツッコミが適切に指摘・解消する事で笑いに繋げる。
きつね日和は一度も適切に違和感を解くことが出来ず、最後まで違和感が蓄積し続けて笑いにならなかった。
「的はずれなツッコミを続けるおいなり」に笑うというケースも考えられ、もしかしてそれを意図して作ったネタの可能性もあるがM-1予選で使うにはあまりにリスキーである。それにだとすれば松本の指摘も少なすぎる。
とは言え特徴的なツッコミや同じパターンの反復で多少の笑いが起きても良いと思うが… 板の上の魔物
■きつね日和はどうすればよかったのか
・おいなりが「俺の山もしかしてエベレストだなっ!」と言った後に松本が矛盾点をつつき追い詰める展開を作る(「エベレストにフキノトウなんて生えてないよ」「山好きなのにそんなことも知らないの」「一般的な山だって登山道は人の手で作られてるよ」「山一択のくせにアピールポイント弱いな」等)
おいなりが海の家にブチギレたくだりですが、20回ほど視聴したところで
もしかして、おいなりは 「山は空気がおいしい!とにかく空気が透き通っております!」と自然の空気の良さを主張したのに
松本が「焼きそば、焼きとうもろこし、文字通り美味しい空気を楽しめる」という人工的なものをアピールしたので「人の手を借りるんじゃないよ!!」と言った可能性に気づきました。
それならば「海派か山派か」という大きな括りの議題の他に「"自然を"堪能できるのは」といった細かが議題を冒頭で言う必要があります。
おいなりが主張する前にそれぞれ「どっちが綺麗か」「どっちが自然を堪能できるか」「どっちがグルメがおいしいか」といった議題を言ってけば混乱を免れる事ができました。