はてなキーワード: プレゼントとは
父です。
お義父さんのために焼酎を買っておきました。
でも、それを嫁さんに伝えるのはなんだか催促してるみたいで気が引けました。
その日、君が実家に子どもたちを連れて帰ることは知っていたので、焼酎を用意してあることを伝えたのが迎えに行く朝だったのはそのためです。
当然父の日だからとはメールに書かなかったけど、普段買っていくことなんてない焼酎をどうして買ったのかを考えてくれても良かったと思います。
父の日はお義父さんの実家に行くことが決まっていたなら、べつにその時にしてくれても良かったと思います。
無理してまでやってほしいなんて言いません。ただちょっと、父であることを実感したいだけです。
気づかれないように用意した子どもたちからの手紙に加えて、一週間前からさりげなくリサーチをした君が欲しがっていたワイヤレスイヤホンをプレゼントしました。
子育ても少しずつ手が離れれてきて、しばらく楽しめなかった大好きな音楽をちょっとでも楽しめるようにと送ったものだけど、別にいいのにと言いながらも喜んでくれて良かったです。
僕が父の日に使った別にいいのには、君が「忙しいから何も用意できてなかった」に対する返答でした。
その後には何も言葉が続きませんでしたけど、今頃用意をしてくれているのでしょうか。
アイドルが突然の交際発覚どころか結婚発表。ひどく驚く気持ちはわかる。
でも、もともとファンがアイドルにお金を注ぎ込んだからと言って付き合ってくれるわけでもない。
お金を使ってくれれば直接何かをしてくれると約束されたわけでもない。
言うなればそういうファンは、勝手に何かを期待してお金を使っているわけだ。
なのに「金返せ!」みたいになるのはおかしくないだろうか。
たぶん置いてないだろうけど探しにいくんだと。
私は「あるといいね」と当たり障りない相槌を打った。
しばらく経って不意に「switch買うお金あるなら私に婚約指輪でも買ってくれてもいいのでは?」と思ってしまった。
別に高い指輪じゃなくていい。給料3ヶ月分なんて時代錯誤もいいところ。私はきちんとプロポーズしてほしいだけなんだ。
そもそもプロポーズすらされてないのに俺の実家に来る?とはどういうことだろうか。ただの挨拶なのかな?
そんなクソみたいな考えを持った自分に腹が立ってGoogle先生に聞いてみた。
ではドラマや映画で見る指輪を渡してのプロポーズシーンってあれはなんでしょうかね。よくわからない。
少し心配なことがある。
私の家族は、宝飾品は石の大きさと品質至上主義なので、もし指輪を頂いたとしても私の気持ちに水を差すようなことしか言わないんだろうな。
「石が小さい」
「えwどこについてるの?w」
「本当にダイヤ?ww」
「もっと大きいのもらえばいいのに」
「これ他はプラチナ?」
以上は私が誕生日プレゼントにダイヤのネックレスを貰ったときに言われた台詞である。
道のりが長くて途方に暮れている。
結婚するって大変なんだな。
5本2000円とかでうってるちゃっちいお土産感が凄い…。
SNS映え♡フォトジェニック♡なんて言ってるけどケースもちゃちいし全然映えない…。
好きじゃない…。
でも、大きな声で言うほどじゃない。だから友達が「欲しい、かわいい」ていうのに「そうだね〜、素敵だね〜」って答え続けてた。
それがよくなかった。
友達が、自分で買ったついでに私用にプレゼントしてくれちゃったんだ。
プレゼントしてくれる気持ちは嬉しいし、それにおそろいっていいよね!なんて。
あああああああ〜。
同価格帯だったら別のが欲しかった。しょうがないけど。しょうがないけど。
まぁ、使えたら使おうと試しにちょっと塗ったら臭い!!なんじゃーこりゃ!
「可愛すぎるから家に飾って眺めてるよ!ありがとう!」っていったけど飾る気にもならない!ちゃちすぎる!
田舎でも買えるようになって欲しくなかった…。
ヨコオタロウ×スクウェア・エニックス×ポケラボがおくる完全新作ファンタジーRPG
何の前情報もなく、ただみんながやっているからという理由で触ってみると
「馴染みのある童話の主人公が全員頭に障害を抱えた状態になって作者を探す物語」
である。
事前に情報を集めておかないと詰む。
それ以外にもやることがまだ多くないのでやりきってしまうと「面白くない」になるかもしれない。
現状のソシャゲでは「リセマラしないと後々詰むからリセマラをしておこう」というのが常識になりつつある。
Twitterで検索しても「リセマラしたほうがいい?」と聞く人が多い。もちろんリセマラしたほうが良い。
だが、何が当たりなのかわからない…。そう、新作ゲームでは何が当たりなのか全くわからないのだ。
有象無象の攻略サイトはあるもののリセマラで何が当たりかの真偽は不明である。
「束縛の杖」が出るまで引いた人はご愁傷様である。
アリス/クレリックは強いが、最初から引いてどうこうできるものでもない。
いっそ引く必要すらないものなのだ。(これについては後述する)
つまり、そういう理由で「どうしたら楽ができるか」を正しく選択できなかった者はやることが狭まり、面白さが一気に減るということだ。
そんだけ大々的にCM打っておいて貧弱ぅなサーバを用意した運営が悪いが徐々に減っていくユーザ数を考えれば増強もそうそう判断が出来ない。
ユーザが遊べなければ、徐々に減るどころか一気に減る。そして口々に「(遊べなくて)つまらない」という。
2017/06/16のメンテで増強した様子。安定するといいな。
所謂「クエスト」というものは「モノガタリ」という名前になっている。
メインシナリオ、イベントシナリオ、曜日クエスト、時限クエスト、と良くあるパターンは網羅している。
共闘という概念もあり、人のチャレンジしているモノガタリに入ることができる。
※つい先日までは共闘に入るとゲームが停止して進行しなくなるなどの問題が多発していたので共闘を避けている人は多い。
今は人が減ったのか避ける人が増えたおかげかわからないが、比較的快適に共闘が出来ている。
フレンドの共闘にはいって止まってゲームオーバーにさせるとかテロなので直ってよかったと思う。
武器の種類もあり、それぞれのジョブで得意武器や装備可能武器などがある。
「グッドでラグジュアリーでブルーでファンが多いあのソシャゲ」の対抗馬としては申し分がない。
「Fanが多くてGoodでOKなあのソシャゲ」の対抗馬ではない。
音楽もとても良い。
豪華な声優も起用している。
そう、我々は期待しすぎた。
ハッキリ言ってしまえば、世に出ている有象無象のソシャゲよりははるかに面白い。
ただ、対抗馬にしようと思ったゲームと比較すると如何せんテンポが悪いのだ。
「王道」と銘打つあっちは主人公達は全員性格が良い。そして会話もたくさんある。
強いていうならばあっちはFF5みたいなもの。みんなで頑張ろう!という、オッサンプレイヤーには見ていてこっ恥ずかしくなるシナリオである。
反面こちらはエゴイストの塊をキャラクターにしたようなもの。もちろんそういうコンセプトなのだから良い。
良いのだが、問題が一つだけ生じる。
キャラクターでもない。だからといってそれを指示する立場でもない。
シナリオを俯瞰して見ている「神の目線」あるいは、「童話の読者」に過ぎない。
RPG。一体何をロールすればよいのか。その設定を怠ったのだ。
リセマラで良い武器をゲットしなければ詰む、というわけではない。
しかし、そこまでこだわらなくてもいい。
オープン記念のプレゼントなどもあったが、比較的ガチャが引きやすく、最初の10連以外にも10連は何回かできた。
数日のうちに80連くらいできた。
が、使っていない。
まず、初期に必要なのは「敵を倒すことができるジョブ」である。
・ガンナー
初期に選択できるキャラは全員ブレイカーかクラッシャーである。
アリス/クレリックをリセマラで引いて最初からクレリックで行くと詰む。
・ミンストレル
この3種はサポートジョブなので、装備できる武器のうち、敵に攻撃できる武器が限られている。
お供のCPUに攻撃を任せればいい!と思うかもしれないが、CPUは自分の総合値依存である。
自分の総合値が低ければ低いCPUが選択され、のんびり攻撃する。ツラい。
アリス/クレリックは自分が強くなり敵も強くなる頃には活躍するが
そして、自分の強さはランクではない。武器をいかに強化したかで決定するが
武器強化に必要なアイテムを効率よく集めるのは時限クエのみである。
一応シナリオでも出るから、時間が合わないプレイヤーはコツコツシナリオで戦うしかない。大変だけどしょうがない。
攻撃系ジョブを育てるとサポート系ジョブはその武器を装備出来ないので雑魚サポートが生まれる。
サポート系ジョブを育てるとその武器を装備できない攻撃系ジョブが雑魚になる。
今のところはやることがあるし、楽しんでいるよ。
父の日ってことでプレゼントを購入しようとして手続き画面に移行してたら、
1クリック設定にもしてないし、プライム選択する場所もちゃんと避けて押してたはずなのに
プライム登録仕様になっててプライム無料登録のメールを送られてきて驚いてキャンセルした。
キャンセルしたら登録したことは取り消されなくて1ヶ月後に終了することになるって、
これで気づかずに初月が終了したら勝手に月額課金されていくのか?
たぶん父の日を狙って、わざと一般会員は有料の日時指定を選択させて
twitterで検索するとけっこう同じような人がいるみたいだけどAmazon大丈夫かよ・・・
Amazonは法的にグレーゾーンを攻めるプログラムで動いているってはてなでみたことが
あるけど本当にこれ法的に問題ないの?
PCデポでもやらなかったことをやっているわけで
やっと退院できた。
44年間生きてきたが、今まで経験した中で
1番痛かった。
正露丸を飲みまくってた。
プレゼント渡して早めに帰ってきた。
痛み止めの点滴を2時間してもらい楽になり自宅へ戻った。
その時は軽い腸炎って言われた。
痛み止めの点滴をしてもらい帰された。
とりあえず、痛み止めの点滴をすれば痛みがなくなるので
胃腸が疲れてるのかなと思った。
でも、次の日も痛みが・・・。
馴染みのクリニックへ行った。
ここ数日痛みの話をして、同じように痛み止めの点滴をした。
いつもなら痛みが引くはずが、点滴が効かない!!
痛みが引かないので先生が再度診察すると
「腹膜炎かもしれないから本院に行ってレントゲンとってもらって」
本院についた頃には痛みが酷くて、車椅子に乗せられ即レントゲン。
痛すぎてお腹を抱える格好で「ウーッ」って唸ることしか出来なくて
その本院の先生に「来るの遅かったら、臓器切除や死んじゃうかもしれないから
もっと早く来ようねー」ってにこやかに言われた。
病名がわかってホッとしたが、入院したらしたで大変だった。
炎症がおさまるまで、絶食9日間。
寝れない痛みと38度台の熱が一週間。
老人ばかりの大部屋しか空いてなかったので夜中に
「息子が蛇に食べられる。誰か助けて。」と叫ぶ、おばあちゃん。
バカか。
少なくとも、30年、長女として生きてきて、
例えば、私の母は、私を産んで、実家に里帰りした。
そして、子育てと時代遅れに亭主関白な夫の世話と元農家の姑の介護に疲れ切った体で、
親という威厳を保つために、
慈愛に満ちた母親の顔で、
母に説教をする。
世話になっておきながら、世話をしてくれる娘をけなす。
娘が怒ると、下手に出る。
機嫌をとる。
娘の娘、孫にいろんな贈り物をする。
そしてかわいそうな老人のふりをして、
親戚中に娘の不出来を嘆いたりする。
○○をしたのだからと娘の罪悪感を刺激して、
わがままを言ってべったり甘える。
実の娘にべったり甘えて生きるのだろうか?
実の親の娘に対する甘えはぞっとするほど深い。
本能で知っているのかもしれない。
えげつないぞ、実の親の娘に対する甘えは。
親に頼った分は、膨大な利子つきで返さなければならくなる。
少なくとも、私の親はそういうタイプだ、残念ながら。
このような親の恩という借金は目に見えない。
実は世話なんてほとんどしていなくても、
と言い続けて子の罪悪感を刺激すれば、
バカバカしい。
年老いた親は、仕事もなくなり、子どもも巣立ち、あとは死ぬだけ。
ただし、息子にはしない。
なぜか、息子に嫌われることを母親はとても嫌う。
父親は息子には無関心なことが多いようだ。
どちらにせよ、娘に対するほどの甘えは見えない。
娘にほど甘えないのかもしれない。
自立が遅れた分は十分返したと思う。
父が私を名指しで丸投げしなければ、
バカバカしい。
たかが3000円の出費で、
実家で当たり前のように押し付けられこなしてきた無償労働に比べて、
頑張ってきた私がひどく安っぽく感じるほどだ。
親を頼らないことは、今の日本で空気を読み続けて生きると、難易度が高いチャレンジになる。
私の両親は私に対し、子どもを産み育てて当たり前、一人前だと執拗に訴えてきた。
これは罠だ。
日本で子どもを産んでしまったら、とても夫婦2人では育てられない。
里帰り、里帰り出産といった形で、親を頼ることになる。
この時親を頼ったら詰みだ。
「孫育てを手伝った恩」を「老後の親の介護」で返さなければならない。
また無力な子どもの頃のような、もしくはそれ以下のなにもできない心身になる。
実の親であれば、こんな状態の娘など、簡単に洗脳することができる。
親の言うことを聞いていればいいいのよ、と。
バカバカしい。
死んでもごめんだ。
親や周囲からなんと言われようが、
親に頼らず子供を育てられる資金が貯まるまで子どもは産まない。
貯まらなかったら産まない。
正直、無理だ。
なんと言われて脅されようと、
夫婦2人が生きていくだけで大変なのに、
リスクが高すぎる。
また、こんな歪んだ家族を持っている私のもとに、
と思う。
歪んだ家庭で子育てをしてくれた親が持っているのは、
見返りを期待した何かを愛と呼んでいるだけ。
上等な親のふりをして、
理解のある親のふりをして、
常識のあるふりをして、
こんなバカバカしい嘘を言うくらいなら、
正直に「やばくなったら頼らせてくれないか?」と頼めばいいのに。
断られる可能性がある言い方なんて、怖くてできないんだろうな。
私は30代前半、既婚の女です。今は結婚数ヶ月目、旦那さんと2人で暮らしています。
27歳のときに2年ほど一人暮らしをしましたが、そのあとまた実家に戻って、結婚するまで住んでいました(ちなみに一人っ子です)。
(といっても、大学生ごろから少しずつほころびは見えていたのですが…)
もう30歳にもなろうとする私に対して、母は、
彼氏の連絡先を入手するやいなや、デートで私の帰りが遅くなると、SMSで、
「こんなに夜遅くまで出歩かせて、申し訳ないという気持ちはないんですか」
「親だから心配なんです、私の気持ちをわかってくれますよね?」
「あなたはまだ子供ですね、人の気持ちをもっと考えられるようになってください」
10万円もする健康器具(正直私は使いたくない)を「あなたのために買ってあげるね!」と言うので断ると、
「感謝を知らない冷たい子」となじられたうえ、
「あんたは気づいてないけど、あんたのためになるんだから使いなさい」
と結局渡されたり(しかも「嫁入り道具に持って行け」と…新居狭いのに…)、
と、これらは一例ですが、とにかく私への依存・過干渉がエスカレートしていきました。
私の結婚が決まると、寂しさからかその態度はいっそう強くなり、
私が「半年後くらいには引っ越しして、そこから2人で結婚式の準備をしたい」と無邪気に伝えると、すごい剣幕で叩かれ、
「結婚式と入籍と引っ越しは同じ日にやるのが常識でしょ!!!!!!!!」
「プロポーズされてから最低1年は花嫁修行の期間として家にいなさい!!!!!!」
「友達の娘はお母さんにそういうの相談しながらやってるのに、なんであなたは勝手に決めるの!!!!!!!」
とまくしたてられたり(当然大げんかになった&話し合いは平行線のままだったが、私の理想スケジュールは、申し訳程度だが伸ばすことになった)、
「当然うちの近くに住むでしょ? 女の子はそうするものだもの」
と言われ、答えに窮していると(当然私は離れたいと思っているが、言うと大変な事態になるので言えない)
「あんたはほかの女の子と違う!!!!!!」と泣き叫ばれたり、
あまりに聞き続けるのが苦しかったし、だからといって応戦するのも馬鹿らしいと思って自分の部屋で声を出さずに泣いていたら、部屋に勝手に入ってきて、「こんなことで泣くなんて嫌味な子!」とまたマシンガン罵倒がはじまり、
もうだめだ壊れてしまうと思って「やめてーー!」と言って耳を塞いだら、「やだお父さん、〇〇が頭おかしくなったみたい」と父親を呼んで2人でヒソヒソしだしたり、
私たちの新居を見て「火事になりやすそうなとこね」「空気も悪い」とだけ言いすてたり、
彼氏(夫)もそういう様子を私から聞いたり、結婚挨拶のときに目の当たりにしているので私の実家に寄り付かず、
「短時間だけ!」と私が頼み込んで、義理を果たすためお正月に夫を連れて実家に遊びに行き、お昼ご飯を食べて15時ごろに「今日はそろそろ帰るよ。夫くん、個人の仕事が忙しいみたいだからさ」と帰ろうとすると、
母親が、今度は私に対するのと同じような剣幕で夫に「〇〇(私)の幸せを考えたら、もっと奥さんの実家に通うのが夫のつとめでしょ!?」
「思いやりがない!!!」「あなたは子供!!!」と迫ったり(結局その日は夫と私、2人で応戦したが話通じず「興奮してるみたいだから帰るね」と帰った)、
あげくの果てに、
結婚式の前日に私と両親でご飯を食べることになったのですが、母親は正月のことを根に持っていて、食事中ずっと無言&口を開いたと思ったら
とだけ言われ、
もうなにもかも嫌で結婚式の日は一言も会話をかわしませんでしたが、式のなかで、両親にギフト(私の手作りです)を渡すと「なにこれ、かわいくない…」と言われ、
なんかもうダメだなと思いました。
連絡も、向こうからきたものに「ふーん」「そうだね」とかひとこと返すだけで、まったくとっていません(一人暮らしの時は、ほぼ毎日連絡しないと怒られたので、こんなことは初めて)。
そんな母親に対して(父はそこまで実害はありませんが、裏で母親と一緒に私の悪口を言って火に油をそそぐ係をしているので、あまり信頼していません)、
まぁ、ここまで書いてきて、「結構ひどいことされてきてるな」とは思いましたが・・、DVや無視はされなかったし、小さいころはけなされなかったし、風邪をひくと一生懸命看病してくれるし、「子供の母親」としてはいい母なんです、本当に。
「大人になった子供の母親」として、ちょっと未熟だっただけなんじゃないかな・・と。
だから、「毒親」と呼ぶにはちょっとためらうんですよね。「微毒親」ぐらいかな、と。
正直、今は連絡をとるのが怖いです。コンタクトとると大体何かしらの形で傷つけられるので。しかも、親だからか、めちゃめちゃ一言一言の攻撃力が高いんですよ。立ち直るのにも時間がいります。それが怖い。
じゃあ絶縁すればいいじゃん!とも思うんですが、「絶縁したいのか?」と自分に問いかけると、そうしたいわけではないんです。
超超超理想を言えば、親と仲良くしたいです。
理解はされなくてもいい、でも、軽めの家族の交流ができる程度にはつながっていたい。私がなにか態度を工夫することでそれが可能になるなら、そうしてみたい。
もちろんそれが甘いってことはわかっています。
でも、「微毒」だったら、絶縁以外でもなんとか付き合っていける方法はあるんじゃないか、と、思っている・・・。
で、ようやく本題ですよ。
母の誕生日が迫ってきました。
会いにいけば、これまで会いにいかなかったことを罵倒されるだろうし、
メッセージやプレゼントを送れば、それに対する返信で「会いにもこないでひどい子ね」とねちねち嫌味を言われそう。
だからと言って何もしないと、きっとすんごく悲しむのが目に見えているし、後々すごい恨みになって返ってきそう。
昨日の晩、そろそろ結論を出さねばと思ってぐるぐる考えていると、すごく辛くなってきて、ひとしきり泣いたあとに寝込んでしまいました。
「ごめん、具合悪くてなにもできてないんだ」と返信すると、
1時間後、私の好物を買って夫が帰ってきました。
私は、セブンイレブンのレアチーズどらやきを食べながら、夫に本当のこと(具合が悪いんじゃなくて親のことで落ち込んでたこと)を話し、
その時点で導き出していた、一番答えに近そうな考えを伝えてみました。
「私ね、自分の状況を客観的にとらえるために、別の似たケースを探してみたんだ。そしたら『ダイエット』と似ているなって思ったの」
「例えば私がダイエットをしているとしよう。
そんな私の目の前に、すごく美味しそうなケーキがあって、私はそれをすごく食べたいとする。
でも、ダイエットの目的は、『痩せたい、もしくはこれ以上太りたくない』だよね。そのためには、おそらくケーキは食べないほうがいい」
『ストレスをためるほうがダイエットに悪いとも言うじゃない。自分の気持ちに素直になった方がいいよ、食べちゃいな! その代わり、そのカロリー分運動で消費しよう!』」
「これを今の私の状況に置き換えてみると」
「目の前に、親にコンタクトすべき機会が迫っているんだけど、私は何もしたくないと思ってる。
でも、最終的な理想は、『親と仲良くなりたい、もしくはこれ以上仲を悪くしたくない』。そのためには、おそらくなにかしたほうがいい」
『長い目で見たら今は連絡しないほうがいい可能性だってある。自分の気持ちに素直になった方がいいよ、連絡しなくても大丈夫! その代わり、別の方法でコンタクトしよう!』」
「こんな感じだと思うんだよね、でもその『別の方法』がわからないんだよ・・・」
夫は「意外と面白い話だったw」と笑っていました。
そして、
「お母さんの好きな食べ物はなに?それを贈るのはどう?」
と。
「エビかな。でもそれだけ贈るのって、やっぱなんか『冷たい子』『よそよそしい』ってぐちぐち言われそうじゃない?」
そう答えると、夫はうーんうーんと何やら考え始め、「エビのグッズとかないの?」と言いました。
私「えっどういうこと」
夫「なんかさ、エビ贈るだけだと、真面目っていうか、形式的な堅い印象やん。
でも、送られてきたのがエビなんだけどアクセサリーだったり役にたたなそうなものだったりとかしたら、『何これww』ってなりそうじゃない?」
私「たしかに・・それを先に送りつけて、後日『本物もあるから』って言って本物送ればフォローもできるしね」
夫「プレゼントへの返答も、自然と『何これw』にならざるを得ないから、心配してた返信メッセージの怖さも軽減するよね」
そうして2人でエビグッズを探したところ、見つかったのがこれ
[rakuten:http://item.rakuten.co.jp/wishorder/a520065011384s/]
私「これなら、使用シーンの写真とか自然と送りたくなるし、『責める(親)』『避ける(私)』以外のコミュニケーションが生まれそう!これなら親が望んでいる、『私とのコミュニケーション』が私にとっても嫌じゃない形で実現できる。めっちゃいいじゃん!!」
夫「よし、じゃあ次は本物のエビを探そう!」
・
・
・
とまあこんな感じで、
結果はまだわからないけど、ダイエットのたとえのところで書いた「連絡しない、会わないで済む別の方法」が見つかったなという気持ち。
あと思ったのは、日常のなかにもっと「ユーモア」が必要なんだな、ということ。
普段子供に接することのない生活なのだけれど、先日偶然、道で転んだ子供を助け起こしたら、はっきりありがとうと言われて、なんだかびっくりして涙してしまった。
あまりにもまっすぐだったのと、そしてありがとうの聞こえない生活をしている自分に気づかされ。
ひとまわり以上歳の違う50代の夫は先週誕生日を迎えた。
お祝いするなといつも言われているけれど、ケーキとろうそくと、小さなプレゼント。
ありがとうはなし。ま、祝うなということだから、ありがとうなくてもいいんだけど。
しばらくまともに話していなかったからか、照れ隠しなのか、ボソボソと話し出したけれど、誕生日なんてクソだ、俺もそろそろ引退だという愚痴が1時間続いた。
暮らし始めて9年だけど、ほんとうにありがとうとごめんを言わない。
言ったら負けだと思っているんだろう。
ものすごく辛い幼少期だったのは聞いている。アル中の父と育児ネグレクトの母。父が母殴りまくりとか、ご飯作ってもらえなかったとか。
そんななかで生き抜くには家族にも弱みを見せられなかったとか。
ほとんど面倒見てもらえないなかで自力で院まで行って専門職ついてバリバリやっているのは偉いよ。私には無理だ。
尊敬してる。でもありがとうとごめんを絶対言わないところは、ごめん、やっぱり我慢できないしどこか馬鹿にしている。そのせいで年々歳々尊敬がだだ減り。
頭のいいあなたのことだもの、気づいていないはずはない。それでもなおせないってことだよね。
二人で出かけて道に迷う。路上で切れて、すごい剣幕で私に言う「お前探してこいよ」。私が方々のコンビニや店で尋ね回る間、建物に寄りかかってむすっとしている。結構探してようやく場所が見つかっても、ありがとうはなし。
こんなもの買ったと楽しそうに話していた途中で、割引券忘れて数千円損したことに気付いて私にブチ切れ。私何も悪いことしてないのに。ただ話聞いてただけなのに。でもその後ごめんはなし。謝ってなんて言えばさらなる罵倒で目も当てられない。
他人からすれば大したことじゃないのだろうし、私も他の家庭のことなら笑って済ませてしまうと思う。
私も歳をとったのか、ちっちゃな不満が溜まりに溜まってしまったのか。
死に水取るまでと思ってたけれど。
ありがとうをください。ごめんねをください。
http://over30past20s.hatenadiary.jp/entry/2016/11/27/180642
恐らく茶の間ちゃんに世代も性格も近いであろう私からの意見。
もちろん、茶の間ちゃんは茶の間ちゃんで悪いところもありますよね。私も年上のオタク友達に多岐にわたって、何かとたくさんお世話になる茶の間ちゃんタイプ。多分、私はそれに見合ったお返しなんて全く出来ていないです。出来る限り色々とするんだけど、果たして相手からの分と同等になるかと言われれば、確実に同等ではないでしょう。
当たり前だけど、してもらったことに関してはとても感謝しています。されて当たり前って思うほど神経図太くないです。けれども相手から「こんなにしてあげたのに気遣いもできないなんて」って憤怒されるのは甚だお門違いだし突拍子もないと思います。
そもそも友達って先輩後輩とは違って対等な関係性で、どちらか片方が尽くさなければいけない関係性ではないはず。それでも尽くしたのは若作りおばさんですよね。何かと色々してあげてしまう人って年上として頼られることに喜びを感じるタイプではないでしょうか。恐らく、若作りおばさんも茶の間ちゃんを助けてあげる中で、満足感や優越感も得ていたのではないでしょうか。(もし若作りおばさんがこれを読んでいて、本当はそうじゃなかったらごめんなさい)
それを突然手のひらをひっくり返されたように怒られると、言葉は悪いしまるで思春期の子供のようなことを言うけれど「正直な話、あなたがしたくてしたことでしょう?」という感じです。
恋人関係における、「あんなに尽くしたのに彼氏が○○してくれない」「あんなにプレゼントしてあげたのに彼女がヤラせてくれない」などというものと同じです。人間関係に費用対効果のような図式を持ち込むこと自体に不自然さを感じませんか。
私は茶の間ちゃんも若作りおばさんを知らないし、若作りおばさんの人格自体を否定するつもりもないです。これはただの茶の間ちゃんと同タイプの人間の一意見です。
日本人男性のこまめなプレゼントとかアプローチって、なんかひねくれてる人がいるのが実際なんだよね。
プレゼントしながら「こんな俺、カッコイイだろ?(チラッチラッ)」みたいな、察して立ててくれる前提でやってる感じがクセーって人が大半。
えいやと風俗行ったら最高だった。
そんで賢者モードになったら「あれ、もう彼女要らないんじゃないか?」と考えた。
風俗は
・自分がやりたい時に出来る、終わればパッと自分の用事や趣味に戻る事が出来る
・高くない(2万円とか)
・ご機嫌伺わなくてオッケー、何なら愛想までくれる
なのに何だこの満足感は…?
・ホテルあたりで知り合いにあったら気まずい
・風俗行ってるのを隠すのが大変…?
あれ、他にあるっけ?無いよね。つまり出会い系を使うより、嬢を定期的に性病検査行かせてる風俗店の利用がベターとなる。今時素人の方が怖い。
これまで20人くらいの女性と付き合ってきた。結婚までいきそうだったのは4人。残念ながら縁が無かった、もちろん自分の甲斐性の無さもある。そして今後収入が上がるかどうかと言うと、正直心配である。
アラフォーになってしまったし、今更家庭や子供が持ちたいと思わない。
今の収入じゃ子育ては辛いだろうし、何より生まれてくる子供が可哀想だ。子育ては自己実現の方法や趣味じゃない。
1人で生きていくには困らないし、ちょっと遊ぶくらいのお金と時間も欲しい。
自分からすると綺麗事。これが人として普通ならば、不妊の人や同性愛者はどうだろうか。
爽やかに子供を育てられる階級に許される事。残念ながら自分はもっと下層にいる。
「寂しく無いか?」
口説き無しの遊びに行ったりも出来る。
所帯持ちも一人で飲みに来てる。
セックスしたくなる衝動を風俗で抑えられれば気持ちに余裕が出来るから、
周りの女性から信頼度が上がる。更にみんなで遊ぶのが楽しくなる。
子供を設けるのは、先述したが自己満足も少なからずあると思う。自分には必要無いし、アラフォーだからもう遅い。
浮気だ何だと束縛されない。
どの女性とも付き合っていないから、風俗で毎回相手を変えてもオッケー。必要なのはお金だけ。
やれ誕生日だの記念日だの、ディズニーだのリョコウだの言わない。
予定を合わせてデートしたり、プレゼントを悩んだり、以前は楽しかったけど、しがない会社の社畜だから休み少ないし、付き合う人の年が上がっていくとプレゼントも高額になってくるし、風俗行くよりよっぽどお金が掛かる。
結婚しなくていい。
20代後半あたり、女性から結婚をチラつかされたり、こっちから結婚したくなったりするようになった。
30代あたりには、女性からのお願いで真面目に結婚を考えさせられる事もあって、お金無いのに結婚式したいとか、やっぱり子供欲しいとか言われて「(正直、重いな…)」と思った。
自分の両親は今でも仲が良さそうだが、社会に出て、色々な人と関わる中、こんなに人は離婚するものなのか、と驚いた。大きな世代の変化を感じる。
自分は甲斐性が無いし、人の失敗をなかなか許す事が出来ないし、結婚しても離婚するような気がする。
自分の経験からちょっと書かせてもらおうかな。全然的はずれだったら申し訳ない。
女性とか一般的な人のことはよくわからんけど、オタクにはご飯にお金をかけるって考えがない人が割といる。
そんな飯すらまともに食わないような人にいきなり800円のデザートなんて言ったら驚くに決まってる。3食分の飯代だよ!みたいな。
あと、プレゼントするってのがよくわからない人もいるのよ。今まで自発的にやったことがないから。もちろんお返ししなきゃいけないって考えもない。
プレゼントしたほうがいいのかもしれないけど何も言われない。何を買えばいいかわからない。どこに売ってるのかもわからない。そんな感じじゃないかと。
価値観が合う合わない以前に、彼氏は増田と同じ文化を持ち合わせていない。デカルチャー。
六月。陽が紫陽花色の残滓を残し沈んだ直後、入れ替わりに空へ現れた低く大きな月と、
明滅する黄ばんだ街灯に照らされる薄暗がりの中、セーラー服を着た少女が廃品工場の敷地に積みあがった錆びたガラクタの山を睨み付けていた。
帰宅途中、自転車で通りかかってその様子を見つけ、なんとなく立ち止まって彼女を眺めている私に気付いたのか、
彼女は一度、背後に停めてある彼女の銀の自転車越しに私の方を振り向いたが、すぐに興味を失ったように視線をガラクタの山へと戻した。
肩までかかるまっすぐな黒髪と、やや度の強い眼鏡をかけた彼女について、名前はわからなかったが、私は自分が彼女の同級生だという事をなぜか知っていた。
私は、人気のない工場の入り口で自転車に跨ったまま、声をかけるでもなく、しばらく彼女の背を眺めていた。
「ねえ。」
不意に彼女が口を開いた。
その言葉が私に向けられたものなのか確かめる間もなく、聞いていようがいまいが関係ない一方的な様子で、彼女は続けた。
「ユキのこと、覚えてる?」
ユキという名前には聞き覚えがあった。タニムラユキ。緩くパーマのかかった、明るい栗色の髪が印象的な少女。
タニムラさんは、私と彼女の前年度の同級生で、明るく活発で誰にでも分け隔てなく接するタイプの、少し勉強が苦手な子だった。
成績が良く控えめな性格の目の前で背を向けている彼女とは好対照な性格ながら、傍から見ても二人は特に仲の良い友人関係だったように見受けられた。
タニムラさんは、五ヶ月前、ちょうど冬休みが明ける頃に亡くなった。
朝、ご家族が起こしに行くと自室で首を吊って亡くなっていたそうだ。
遺書のなかった彼女の死は、二年生への進級を控え、進路や勉強についての悩みが原因の突発的な自殺として片づけられた。
私も通夜に参列し、学校では命の大切さを説く授業が行われ、現在も一部の生徒にはカウンセラーによる面談が継続的に実施されているはずだ。
もちろん覚えている、と私が口を開きかけた途端、彼女が先に口を開いた。
「ユキ、自殺する前日に『明日先輩に告白する』って言ってたんだ。」
「先輩?」
間抜けな私が、今夜初めて声を発して聞き返した。タニムラさんの死は、実は失恋によるものだったのか。
聞き返されたことが不快だとでも言いたげに少しの間を置いて、彼女は続けた。
「……シュート先輩。サッカー部の。このことは多分……ユキのご両親も知らないと思う。」
シュート先輩について、名前を聞いても顔が思い浮かぶほどの接点はなかったが、
私はその名前が、スポーツがとても得意で容姿の整った、女子生徒から人気のある一学年上の男子生徒だという断片的な情報は持ち合わせていた。
「ユキが死んだ少し後、私、シュート先輩のところに話を聞きに行ったの。
少しでも、亡くなる前のユキの様子を聞きたくて。
そしたら、部室の中から『マワしたのがバレるかと思って焦った』『まさか死ぬとは』って……。アイツら、笑ってた。」
ごくありふれた、思春期の精神的な揺らぎに勢いが付きすぎて死んでしまったのだとばかり思っていたタニムラさんが、
彼女の気持ちを踏みにじる、俄かには信じがたいような乱暴を受けたことを苦にして亡くなっていた、ということか。
「許せないって思った。絶対に、絶対にこいつらに復讐して、ユキの仇を取ってやるんだって……。」
絞り出すようにそう言うと、彼女は手に持っていた、どこかのご当地ものらしいキャラクターのマスコットを、潰れるほど強く握りしめた。
マスコットを歪め、ガラクタの山の頂上を睨み付けたまま、彼女はさらに語る。
「その後、シュート先輩やサッカー部の事を調べたら、結構いろんな噂があった。
だから、アイツらに近づいて、油断させて、証拠をタップリ掴んで、
卒業まであと少しの……そう、ユキの一周忌に秘密を全部バラ撒いて、あいつらの人生をグッチャグチャにしてやろうと思った。」
「……そのために私は、都合のいい女になろうと思った。
無条件に愛して、尽くして、学校でも街でも家でも、いつでも呼び出せて、身体を使わせる、そんな女……。
男って面白いのね、最初は皆に使わせていたのに、何度も繰り返して、それでも私が離れないとわかると、
段々情がわいてきたみたいに、逆に独占したがって、優しくするようになるの。」
シュート先輩のその行為はとても認められるものではなかったが、その心情がどこか理解できるような気もしてしまった後ろめたさを、私は沈黙で隠した。
「それで、これからは、部活を引退して、私が勉強をサポートして、いい大学に入学を決めて……その後、その後全部台無しにしてやるつもりだったのに……!」
彼女の語気が強くなり、嗚咽が混じり始める。不意に振りかぶるように上げられた右手に握られたマスコットが、更に変形した。
「なのに……なんであっさり死ぬのよ!なによ、遠征帰りのバスが事故って!!」
「なんで、遠征先で私に、プレゼントなんか買ってんのよ……!!!」
事故?サッカー部のバスが?そんな話を、私はまだ聞いていなかった。
しかし言われてみれば、昼間救急車が妙にたくさん走っていて、学校の教師陣の様子が慌ただしかったような気がする。
驚き、展開を吞み込めないでいる私を置き去りにするように、彼女は続けた。
「夕方、病院で先輩のお母さんに会って渡されたの、この人形。『あの子が、あなたに。いつもありがとう。』って。」
「何よそれ!!ざまあみろ!自業自得だ!死んで当然だ!因果応報だって!
私が!ユキのために!言って……!笑って……!こんなもの、投げ捨ててやらなきゃいけないのに!!」
腕を振り上げたまま髪を振り乱す彼女の声は、最早完全に泣き叫んでいた。
「どうして、捨てられないのよ……!こんな……ものが……!!」
泣きじゃくり、肩を震わせながら、力なく彼女の右手が降ろされていく。歪んだマスコットを握りしめたまま。
「どうして……」
うなだれ、小刻みに震える彼女の背と、同年代の人物から発せられたあまりに強烈な感情を前にして、
己の幼稚さが急に恥ずかしくなり、かける言葉も見つけられずただただ見つめるばかりの私を、
先ほどよりも濃さを増した夜と、少し高くなった月が見降ろしていた。
昨日風邪をひいて20時間ぐらい寝ていたら色々な夢を見たのだけれど、その中でも印象に残っているものを文章におこしてみた。
でも頭の中の映像ではもっと迫力あったんだよなー。うーん。やはり夢の話はしょうもないか。
でも、正直言うと「お金をかけなきゃいけない」っていう固定概念でやってることで、内心出費がしんどい。勝手にやってることって言えばそれまでだが。
んだけど、大昔に付き合った腐女子の彼女は、1500円の時計やネックレスでも死ぬほど喜んでくれた。仕事終わりに「お疲れ様」ってメッセージカード添えたクッキーとか置いてあったりして、お金をかけないささやかな贈り合いが楽しかったよ。その子からの誕プレは、ゲーセンのグルーミーのぬいぐるみと、マフラー。後に付き合った金持ち女がそれを「そんな程度のプレゼント」と馬鹿にしてたけど、プレゼントってそういうことじゃねーだろと。
その子にとって初めての彼氏が自分だったから何されても嬉しいっていうのもあっただろうし、金銭感覚慎ましい性格もあるし、そもそも学生だったからっていうのもあるだろうとは思う。んだけど、多分、ヲタで「グッズにかけるお金が最優先」だから、「プレゼントにかけるお金」の価値感覚が、他の人よりハードル低かったんだろうなぁ。
デートでミスドは「ねーわ」って思うけど、800円のパフェに高っ!って思える感性は欲しい。「高いから嫌だ」じゃなくて、そこに特別感を感じて楽しい時間を共有できる相手であってほしいけど。
お互いの拠点に立ち入ったことはなく、長期休暇で帰省したときのみ会う。
連絡は週1。週末、お互い翌日に講義が無い日の夜に私の方からLINEを送り、近況報告などをする。
このような感じで3年ほど交際を続けてきた。
彼はとても勤勉で誠実な優しい人間だ。
日々勉学に励み、単位を落とすことなく良い成績を保っている。この姿勢は学生として見習うべきものであると感じる。
また、遠距離なのに女遊びもせず、私の冗長な話を遮らずに聞いてくれる。
すごく、良い人なのだ。
しかし、その人に対して怒りたい気持ちになることもある。愚痴という形にはなるが、いくつか綴っていきたいと思う。
数年前。その日は二人で可愛いお店にパフェを食べに行く予定だった。普段行かないところだったので私はたいへん楽しみにしていた。だが、お店の前に着いたとき、「いちごパフェ800円」と書かれた看板を見て彼はこう言い放ったのだ。
「うわ……高っ」
仕方のないことだ。金銭感覚、お財布事情は人それぞれ。ましてや学生だし、パフェなんぞにお金をかけたくなかったのだろう。
このことについてはきちんと話し合った。でも私の中ではずっと残り続けていて、事あるごとに脳裏をよぎる。
私とパフェを食べることより、限定ウエディング神崎蘭子SSRのほうが彼にとって価値があったのだ。
仕方のないことだ。真面目だけでは生きられない。人生には息抜きが必要である。それが趣味。だから、趣味に費やすお金に関して外野が口出しするのも良くないだろう。
私は彼氏に毎年誕生日プレゼントを贈っている。予算はだいたい3〜6kくらい。誕生日の時期に会えないときは郵送した。
しかし、それはこちらが勝手にしていることであって、モノを貰うために付き合っているわけではないし、見返りを求めることは好ましくない。
でも何かあってもよくない!?
私が今までの誕生日で彼から貰ったものといえばなんか……どこの本屋にもある、よくわからないバースデーブックみたいなやつと、あと1500円の指輪くらいだ。指輪に至ってはせびったようなものだった。
まあいいけど、いいけどさ、学費等でお金がきついとか言ってるわりには……と思わなくもない。私にお金をかけろという気持ちが間違ってるのはわかっている。
でも、オタク活動費にそれだけ使えるならもう少し私に何かあってもいいのではないだろうか。わがままなのかなあ、そうだよなあ……。私には、お金をかけようと思えるだけの価値がある人間になるための努力が足りていないのかもしれない。
あれは去年の冬、僕が22歳の時だった。大学が嫌になってしまって実家に帰省していた僕は地元でバイトをしたりしながら、フラフラしていた。課題もたまっていたしやるべきことが溜まっていたけれど、そう言うことから逃げるために実家に帰っていた。そして毎日毎日意味もなくバイトをする中でインターネットだけが僕の癒しで、特にSNSを楽しんでいた。
そんなある日、僕の元に知らないアカウントから連絡が来た。なんでも自分の高校の5つ下、17歳の後輩の女子らしかったけども、プロフィールに出身校など書いていない僕をどこで知ってなぜ連絡が来たのかはっきりわからなかった。けれども、とりあえず連絡を取り合って見た。
そして彼女から話を聞いていく中で、僕は驚きの事実を知った。高校の同期の非リア非モテ童貞だと思っていた友人が実はその5つ下の後輩と付き合っていた上にすでにセックスをしていたと言うことが明らかになったのだ。リア充非童貞だったわけだ。ただ彼は彼女に対し自分の高校時代について多くを語ろうとしなかった。だから親友である僕に彼の高校時代などについて一度話を聞いて見たいと連絡が来たのだ。
正直彼は容姿がいいわけではなく、オタクの権化みたいな見た目で、彼自身も非リア芸をSNSで展開していたし、それは疑うことのない事実だと思っていた。しかしそうではなかったんだ。正直裏切られたと同時に、やることやってんだな、とも思った。
高校の同期が女子高生と交際している上にセックスまでしている、それだけなら同期で集まった時にみんなで話して盛り上がるゴシップの一つに過ぎなかったのかもしれない。でも話を聞いていくと同期のクズっぷりが少しずつ明らかになった。
初のセックスに関しても彼の童貞卒業、そして彼女の初体験にもかかわらず全く愛がないセックスでげんなりしてそれ以来セックスはしていないと聞いたし、記念日にプレゼントもなければ普段の愛情表現もなくて、一方的に彼女が彼に奉仕している、そういう関係だった。髪型も彼氏の指定する髪型を強制させられていて、彼女はなぜ自分が彼氏のことを好きなのか理解できないとすら言っていた。それを聞いた僕は奴隷だな、と言うのが素直な感想で、僕は義憤に駆られたけれども、どうすればいいかわからなかった。そんな折、彼女から二人でカラオケにでも行って一度彼氏の愚痴を聞いて欲しいとの誘いが来た。
行くべきか悩んだ末、興味本位で僕は行くことにした。
カラオケボックスで彼女から話を聞くにつれ、彼女の健気さに僕は惹かれた。正直可愛かった。可愛いと言う感情は弱い生き物に対して抱く感情のそれであると以前聞いたことがあるんだが、まさにそれだ。それに僕と彼女は本当に馬が合った。本当に盛り上がって、かなり長時間カラオケボックスに居たものの全く飽きることなく、そしてカラオケにもかかわらず全く歌を歌うことなく終わった。
でもその中で、彼女と僕は盛り上がりすぎた。最初ソファの端と端に座っていた僕らは少しずつ距離が縮まっていって、いつしか隣同士になった。健気な彼女の努力と、彼氏の愚痴を聞いていく中で彼女の努力を褒めるために彼女の頭を撫でると、彼女は甘えた声を出し始めて、一気に触れ合う面積が増えた。少しずつ彼女の息も荒くなって、彼女は「キスしよ?」と禁断の提案をして来た。
その頃僕は東京に彼女が居た。でもその彼女とはただ単に互いに異性が欲しいから仕方なく繋がっていただけの、愛のない関係だった。実際実家に帰省していたからといって寂しいと言う感情もなく、こまめに連絡を取り合うこともなかった。そういうある意味冷めた距離感というのが居心地が良かったのでもあるが、まあとにかくそういう関係だった。
それでも僕は彼女持ちだ。僕は迷うべきだっただろう。しかし僕は全く迷わなかった。正直に言うが全く迷うことなく、僕は彼女と唇を重ねた。彼女は小刻みに震えながら、僕と濃密なキスをした。いろんな女性とキスをして来たが、今までで最高のキスだった。もう僕は止まることはできなかった。彼女の小さな体を抱きしめ、何度も何度もキスをした。
22歳にして、17歳の女子高生をカラオケボックスで抱きしめ、キスをした。彼女は親友の恋人でもある。でも僕はもう、彼女が好きになっていた。たった数時間会っただけにもかかわらず。禁断の関係だった。もはや漫画か小説かと言うレベルの話である。
そして彼女も、「もし先輩に先に出会っていたら、先輩を好きになってたと思う」と言って来た。もう僕たちは停車位置を大きくオーバーランして、暴走していた。
最後に彼女は「これは『共犯』だからね」と言って、互いに今日のカラオケボックスで何があったかは互いの恋人に対してだけでなく、多くの関係者や友人に対しても秘密にすることを約束した。
そして僕たちは『共犯』という名の元に、互いに恋人がいるにもかかわらず、いわば「セックス抜きのセフレ」として、今後もイチャイチャして行くことにした。僕たちは互いに本命の恋人がいるから本気にならないようにしながらも、イチャイチャしていこうという約束だった。でも僕はすでに本気だった。しかし同時に彼女は親友の彼女でもある。
この感情を相談するのに適切な人間はなかなかいない。高校同期の友人に相談しても手を出すことを制止されるに決まっている。そんなわかりきった綺麗事なんて僕は欲してないんだ。ただ、この複雑な状況において、この僕の走り出した熱情に対し、手を出しちゃいけないならなぜいけないのかを納得させてくれる、そう言う人間が必要だった。
だから僕は恋愛経験の豊富な年上の知人男性にどうすべきかを聞いた。その時その人は「その女子高生を落とすしかない」と言った。その知人は僕と東京の彼女の冷めた関係についても知っていたので、そこまで本気で好きになったのなら、いくところまでいくべきだと言った。そして両方を目指すのはダメだ、どっちかにしないといけないとも言われた。
僕はそれを聞いた数日後に、東京の彼女に対して別れ話を提示した。色々あったけれども、互いに冷めた関係でもあったので大きく揉めることもなく、すんなりと別れた。
また同じ時期に東京で飲み会に参加した時のこと。普段占いなんて気にしない僕だったけれども、飲みの席で占いを勉強していると言うとある女性に自分の運勢を占ってもらった。すると、恋愛運はあまり良くない。そして運命の人とはまだ出会っていないと出た。ちょっと参ったな、と思いつつもその時はあまり気にしなかった。
そして実家に戻った僕は、「高校同期と彼女の関係の健全化を図る」という名目のもと、彼女と会合を重ねた。その時の僕は同期との友情も維持しつつ、あわよくばJKと仲良くしたい、付き合いたい、そういう感情だった。ただ僕はまだ本気で彼女のことを狙っていることを明かしていないのでそこまでガツガツ行くこともなかった。
JKの彼氏(そして僕の高校同期)のことをここでKと呼ぶことにする。
バイトの合間を縫って彼女の家に行ったり、カフェで待ち合わせしたりして僕は彼女の愚痴を聞いたり、彼女がKにどういうことを求めているのかなどを聞いて、Kと彼女の関係を取り持とうとした。とにかく僕は目的だけは真面目だったので彼女の家に行く際もマナーや態度にも最大限を気を使っていて、彼女のご両親からも認められていた。今の彼氏(K)よりも僕の方がいいんじゃないか、みたいなジョークすら言われていた。
そんな後ろ盾を得た状況だったので今思えばKに対してなかなかひどいことも言って、申し訳ないことをしたとは思う。でもあの時僕は義憤に駆られていたし、間違ったことを言ったとは思っていない。ただもう少し表現の方法は色々あったかもしれないなと今反省している。
しかし僕はいずれ彼女のことを本気で好きであることを明かさねばならないとは思っていた。そして彼女もある程度察していたのか素直に自分の欲求を言ってみて、と聞いてきた。だから僕は素直に彼女のことが好きであると言うこと、そして東京の彼女と別れたことを説明した。彼女は特に驚くことはなく、「それなら奪い取るために頑張ってみて」と、対立構造を明確化させた。こうなった以上僕も男だ。やるしかない。
僕は彼女の家にしょっちゅう通った。行くのは彼女から来て欲しいと言う相談がある時だけで、僕から行きたいと言い出すことはない。もちろん目的は彼女と話をしてKのどういうところが問題なのかを聞き、そしてより良いKと彼女の関係の構築を目指してどこを着地点にするのかということを僕が第三者的視点から検討するという目的だった。
役人が出会い系バーに行って問題になったりもしているけれど、僕の場合は本当に調査目的だった。それは事実。
でもカラオケボックスで燃え上がった僕と彼女の関係は簡単に消え去るほど弱い火ではなかった。
彼女と会うたびに僕は彼女を抱いた。とにかく抱いた。それは彼女から求めて来た。僕が先に手を出すのは良心の呵責に堪えなかったからだ。でも僕が彼女に求めていたことでもある。互いに『共犯』という名目のもと、とにかくイチャイチャした。それに僕は少なくともKよりはセックスが上手いという自信があった。実際彼女は僕とイチャイチャしてる時、ものすごく感じていた。そしてある時には一緒にホテルに泊まってイチャイチャすらした。
体の相性って存在するんだな、と思った。多分体の相性が良かったんだと思う。とにかく楽しくて、正直離れられそうになかった。
肉体関係だけじゃなく、普通に喋っていても楽しかった。しょうもないことから大事なことまで、いろんなことを話している中で僕と彼女の考えは非常に近かったし、話していて本当に楽しかった。ここまで女性と話していて楽しかったことはない。彼女は聡明で年上の僕の話にもついてきて自分なりの考えを臆することなく話すので、話していて楽しかった。女の子と話しているのではなく、一人の大人と会話している感覚だった。正直尊敬の念すら抱いた。
イマドキのJKみたいなくだらないこと、当たり障りのないことをグダグダ喋るようなタイプではなかった。例えるならPulp Fictionのミアみたいな女性だった。気まずい沈黙は嫌うけれど、それを回避するためのつまらない話も好まない。そう言う、少しめんどくさいタイプではあったけれど、考えが近かったぶん色々話しやすかった。
やがて僕は彼女とKと僕の3人で集まって話す機会を何度かセッティングし、関係改善の突破口としようとした。表向き僕はレフェリーとしてその場に存在していた。その中でKは幾度となく彼女を泣かせた。僕の目の前で僕の好きになった女を泣かせるKという男が僕は憎かった。幾度となく傷つけ、そして傷つけたことへのリカバリーも十分ではなく、それがまた彼女を傷つけた。なんで、なぜ、そんなにも無神経になれるんだと。なぜわかってあげることができないんだと。本当に僕は怒りで体が震えた。
そんな状況だから僕と彼女は本当の意味で互いに好きになり始めていた。最初は僕が一方的に本気になっていただけなのに、彼女の方も本気になりかけていた。本当に幸せな時間だったし、僕は彼女のあらゆるものを欲した。
そうして僕たちは幸せにイチャイチャし続けていた。でもそれと同時に僕はKと彼女の関係改善のための努力も続けていて、Kは確実に良い方向へと変化し始めていた。僕は完全な悪にはなりきれなかったから、Kと僕との関係も守りたかったし、Kと彼女の関係も最初の対等じゃない関係を改めて改善するつもりだったし、僕と彼女の関係に関してもこのまま幸せになりたいと思っていた。
しかしその3つは最初からどうあがいても両立できないものだと今ならわかる。でもあの時の僕はとにかく今Kと彼女の関係がマイナスになっているのでそれを僕の努力で0にまで戻してやり、その間に僕が彼女との関係で大きくプラスを稼げば彼女は確実に僕を好きになるだろうと。そしてその結果僕とKとの関係が多少冷え込んだとしても僕の努力についてKは僕に感謝するだろうし、長い付き合いだから関係が切れることはないと考えていた。それにもしKとの関係が切れたとしても彼女を手に入れることができればそれでいいとすら思っていた。
そうして僕の計画が軌道に乗り始めたところで僕は年度末が迫って来て忙しくなり、東京に戻って大学や職場関連の手続きなどに追われ、彼女にあまり会えなくなった。それでも僕はずっと彼女のことは好きだったし、片時も忘れることはなかった。
そして僕がつらい時期を乗り越えることができたのも、彼女のおかげだと今も思う。彼女からもらった励ましの言葉や時には彼女に叱責されたことも思い出して、そうして僕はつらい時期を乗り越えた。ただ優しくするだけなら誰にでもできる。僕のためを思って叱ってすらくれる彼女を僕は本当に心の支えにして、必死に生きた。必死だった。
僕はその頃メンタル面に問題を抱えていて、父からもそのことについてよく怒られていた中で、彼女が本当に僕のメンタル面の改善において決め手となる後押しをしてくれた。これが僕の中では本当に嬉しくて、Kも変わっただろうけども僕も変わったぞと、はっきり胸を張って言えると思っていた。
そうしていつしか冬が終わり、春になった頃。Kと彼女の関係改善に関しては僕の努力によりある程度目処が立って、一時かなり冷え込んでいた二人の関係も多少回復していた。
それでも僕は絶対に彼女が選ぶのは僕に違いないと信じていた。そこに根拠はない。でも僕は絶対にKよりも僕の方が彼女を幸せにできると確信していた。それは内面もそうだし、就職も決まっていて収入もそこそこ確保されていて、より現実的な選択肢だと自分のことを思っていたからだ。
しばらく会えなかった中で彼女と3月末に久々に会うことになり、一緒に花見をしながら互いの話をする中で僕と彼女はやっぱり馬が合うなと確信したし、彼女も公園であるにもかかわらず僕にすり寄ってきて、僕のことを好きだと言った。僕はほぼ勝利を確信した。
そして新年度が始まり、ある程度忙しさの峠を越えて、先日僕が久々に彼女とまとまった時間話す機会を得た。と言うより彼女から話したいと言って来た。久しぶりだ。「今話しても大丈夫?」と聞いて来たので僕は少し嫌な予感がした。でも僕は大丈夫だと答えた。
↓続き
リア恋、ガチ恋、になったことはない。「好きな人はいないけど応援してる人はいます」みたいな状態だった。
アイドルが好きだから同じクラスの男子がちっぽけに見えてしまうし、ていうかアイドルアイドル言ってる女モテないし(笑)なかなか好きな人は出来なかった。好きでもない男の子にご飯に誘われたとしてもその時間を家で自担の番組を編集したり見返したりする時間に使いたくて断ってた。
好き、いいな、と思う人はたまに現れたけど、だいたい私みたいなミーハーなアイドルオタクが付き合えるような人じゃなくて、かっこよくて優しくて、憧れの君。みたいな存在で終わってしまってた。まともな恋をしないで学生時代が過ぎてった。
アイドルを応援してる毎日は楽しいけど、それは恋じゃなかった。いっそのことガチ恋とかになれればよかったのかも。自担に知って欲しいとかそういう感情は全くないから、男性欲は満たされなくて、当たり前だけど、あー自担は抱きしめてくれないんだな、でも自担に抱きしめられたい訳じゃない、でも私は抱きしめられたいなって思った。現実に目を向けようと思った。
憧れの「好き」しかわからなかったので恋がなかなかわからない。一方的な好意を寄せることしかしてなかったから、好意を寄せられると逃げたくなる。今も。
付き合うってどういう事なんだろうか、付き合ったら記念日に会わないといけないんどろうか、クリスマスや誕生日に何万円かのプレゼントをあげないといけないんだろうか。ずっと一緒にいなきゃいけないんだろうか。
私は会いたい時に会えれば良くて会ったとき優しく抱きしめてくれて尚且つ顔がかっこいい彼が欲しかった。
そんな虫がいい話が……あった。
私は顔がいいセフレが出来た。
無理に合わせて会ったりする必要もない、お互いが会いたい時に会って、お酒飲んで、ホテル行って、一晩経ったら、じゃあまたね、会える日あったら連絡するね。
私のアイドルオタクとしての生活も守られるし、程よく欲も満たされて、これが私の1番楽な方法なのではって思った。
でもなんか、虚しい。相手は私以外にも私みたいな相手がいるんじゃないかとか考えてしまう。アイドルなら向こうが隠れて彼女がいたってよかった。そういうものだから。実際自担は既婚者だ。でも、現実の男となると期待してしまう。私も何人かセフレを作って取っ替え引っ替えすればいいのかもしれない。でもそれは本末転倒だ。私はアイドルオタクとしての生活も守りたいから。私は掛け持ちオタクだから現在の男も掛け持ちしてる場合ではない。
セフレとケーキをたくさん食べた時があった。量が多くて最後の方は無理矢理食べた。
「お腹いっぱい、美味しく感じる量だけ食べたい」と私が言ったら彼は「なんでも程よくが1番だよ」と誰かからのLINEを返しながら言っていた。私もそう思った。自分の欲しい時だけ欲しい分をくれる、「私だけの」顔がいい男なんて都合がいい話はないのだ。
彼は毎回20分くらい遅刻してくるし、連絡もマメじゃないし、言ったことなかなか覚えてくれないし、ちょっとダメな子なのかなーって思ってる。でもそこが好きだし、指摘したりはしない。あと顔がいいから許せる。でもちゃんと、付き合うってなるとちょっと違うのかもしれない。向こうもそう思ってるのかもしれない。だから私達はずっとこのままだ。
最近ふと気付くと自担より彼のことを考えてる、好きってなんだろう、幸せってなんだろうって思ってる。好きとか付き合うとか、わかんなくて中学生みたいだ。でも今のうまく自分のものにならないこの感覚が好きなのかもしれない。こんな自分が好きなだけなのかもしれない。