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はてなキーワード: ファンタジーとは

2021-03-21

ゆるキャンファンタジー

ゆるキャンが好きだったんだけど最近はなんでこいつらはこんなに金と時間があって仲間に恵まれてるんだよ、と嫉妬してしまって楽しく見ることが出来なくなってしまった。

2021-03-20

BLフジョシのファンタジーで書かれるよりも、AVとかでぬける構図を理解してる人のほうが良い作品になる

2021-03-19

なろう小説で探している…

前に読んだ小説をもう一度読み直そうとしたらお気に入りにもいれておらず、検索するにも昔よりも膨大になったデータから探すのも…!となっている。

VRMMOもの。だが、デスゲームではない

主人公男の子やれやれ系…でもないけど、該当ゲームをやりこんでいてできるプレイヤー

中学高校生くらい

・一人しかいないクランにずっと入っている(クランメンバーログインを待っている?)

オフラインオンライン描写がある(主人公のやっているゲームを、クラスメイトがやっているみたいな描写がある)

ストーリーの後半に猫がキーワードになり、VRにの待ち人の残骸があった、みたいな感じ。

2016年2019年位に読んだからそれより前に書かれている。

・完結済。

キーワードは覚えてるのにストーリー全然覚えていないし、羅列すると結構よくある設定しかないのでほんまみつからん…。

追記

ちょっと反応をいただいた!ありがとうありがとう

ブラウザ

定期的に消してるんだ…なかったよ…

・もうちょっと情報

それよね。システムあんまり覚えてないんだよなあああ。

クランと青いクランがなんか対立して戦ってた気がするんだけどすごくよくあるよね…。あとはランク戦。

スキルもしれない…主人公がいやに革をスキル生産職してたよーな。

追記2

あったよ!履歴じゃなくてちゃんお気に入りにいれてたよ!ちゃんと掘ったらでました。お気に入り大切。

Zwei Rondo

https://ncode.syosetu.com/n0634bk/

VRゲーム現実バランスもよく、その中に少しだけファンタジーというかSFすこしふしぎ)の合わさった作品で、少年青年に成長していく雰囲気が良かったような気がする。読み返しますけど!

わりと富士見ファンタジアぽさもあるよーな気がする。

何十年も前からそうなんだが anond:20210319143314

時代を築いた あかほりさとる なんかはまんまト書きファンタジー

1990年代ノリに乗ってた富士見文庫は叩かれつつも売れてるので正義だった。というか小学校図書室にあった

富士見の中でもライト表現異端だった 神坂 一 も売れてるので正義だった。というか小学校図書室にあった

 

しか女性向けだけは商業誌揶揄されることが多かった

講談社X文庫ティーンズハートなる、少女小説バカ売れだった時期、GS美神の「紙の砦!!」で、

少女小説漢字は少なく。改行はこまめに。でないと読者がついて来れないのよ。

      あんたたちが芸術ぶって文学マニア向けの作品ばっかり書いてきたせいで、

      日本小説若い世代に読まれなくなってるのよ!!」


文豪悪霊「笑わせるなー! このアホな文章で、読者がついてくるとでも言うのかーッ!?


少女小説「私の本は1冊平均10万部、売れてるわっ!!」


文豪悪霊「こんなものを、10万人も・・・文学は死んだーッ!!」

 

とかやってたよ

 

個人的には、ラノベ(笑)は、とあるシリーズあたりからじゃないかなという気がしている

とあるシリーズの文は様々なサイトで弄られてるやで

2021-03-18

大学時代童貞捨てた人が多いかアニメラノベ舞台になりにくい

高校の時に彼女作ってセックスたかったな~

初めて射精したのは中学クラスメイト女子水着姿でシコった時だったな~

そういう青春の未練や青い性の目覚めの追体験を満たしてくれるのがアニメラノベなんだと思う。

大学でのセックス現実高校以下でのセックスファンタジー

から僕は老人になっても死ぬまでJCJK放課後教室や校舎の屋上セックスする妄想オカズにして抜く自信がある。

大学舞台アニメ

https://anond.hatelabo.jp/20210318075905

anond:20210318075905

30年前は大学生主人公漫画が多かった。そういう漫画アニメ化されるので、必然的舞台大学になった。

進学率は今より低かった時代だ。

大学生は、バイトサークル飲酒喫煙留年就活、等の設定の自由度が高く、面白い話を作りやすいという傾向は確かにあった。

だが、そこに就職氷河期がやってきたおかげで、大学生活を夢と希望世界とするのは難しくなってしまった。

現実絶望した若者が逃避する先はファンタジー世界しかなかった。

大学舞台アニメ

何故少ないんだろうか

進学率が半分くらいで共感性に乏しいという意見がある

だがファンタジー世界体験なんて誰もが経験したことがないだろう

ワンピースを読むのは海賊経験者だけなのだろうか

大学のほうが高校より設定の自由度が高くてネタが被り難いのでいいと思うのだけど

ここまで深夜アニメ社会認知されても増える気配がないのはやっぱりアニオタロリコンが多いからなんじゃないか

2021-03-16

anond:20210316014518

排除はされてないよ。

ジャンルの一つとして凌辱猟奇リョナ綿々と生き続けている。

ファンタジー寄りだけどキルタイムコミニュケーションアンリアルアンソロジーとか今も精力的に出してるし、

単行本新刊ラインナップを見ても割合が減っただけで猟奇凌辱系の系譜はしっかり受け継がれている。

アンリアルアンソロジーラインナップを見てもらえばわかるけど、

女体を性処理の道具として扱うコンテンツはむしろ先鋭化していると思うね。

2021-03-15

anond:20210315155629

「初めからベストパートナー存在する」というファンタジーに縋り付いてるのか?

お前にとってベスト相手ベスト相手がお前じゃないことを想定してないのか?

anond:20210315154937

結婚してから好きになる、付き合ってから大事になるってのもリアルで良いと思う

ファンタジーを追い現実の男女関係を知らない可愛そうなオジサンリアルを突きつけるのが残酷だって話であれば同意

2021-03-14

anond:20210314041210

浦沢直樹のことかい

だとしたらそれはまあそうなんだが、そもそも西洋からアニメ日本人もっとアジア人顔にしろ」みたいなポリコレ要求って本当にあるの?

それに

西洋文化に生まれ育って、西洋感覚で書いているわけではなさげな以上

日本文化に生まれ育って日本感覚で描いている以上出てきたもの日本人の顔だと思うんだよな

日本西洋ファンタジー黒人があまり出てこないというのは、それはまあそうですねと思うんだが

2021-03-12

長期作品キャラクターの無毒化

10年以上継続しているファンタジー作品を追っている

その作品の中で、暗殺者キャラクター不老不死キャラクターが登場する

初期において、暗殺者は、少女を殺したり、保身の為に悪あがきしたりしていた

また不死のキャラについても、メインキャラを凍結させたり、攻撃的な物言いが多かった

どちらも描写としては「悪人」の比率が多かった

ただ、最近では、その二者について多くのフォローが入れられている

暗殺者は一度死にそうな目に遭って以来、達観者として周囲の人物アドバイスを送る立場になった

不死のキャラは、本来は優しい人格だと描写され、実際にメインキャラの一人を救助するという活躍を見せた

作品も終わりが見えてきて、恐らく登場人物全員に大団円を迎えさせたいんだろう

自分としては、キャラクターは汚点も魅力だと思っているので、そこについては作者と相容れないなと感じた

モルカーにひたすら失望したという話

モルカー流行ってるよね私も見たよモルカー

可愛かったし人類は愚かだったしでドハマりした

たった2分半でも毎週楽しみにしていたし

途中から監督趣味が隠せなくなったのか

最初路線からかなりジャンルが変わってきたけどどれも面白かったから気にならなかった

9話までは。

10話をまだ見ていない人はyoutubeで見てきて2分半だし

それで何が言いたいのかと言うとこのありきたりなオタク賛歌に失望したのね

モルカーを美少女化するだけでもげんなりなのにその上に痛車として仕上げたオタクには何もないんだもん

痛車にしたおかげで奇跡が起きてめでたしめでたしハッピー じゃないんだよ

あそこでやるべきだったのは猫を助ける為なら痛車という見た目でもお構いなしに木に登るべきだったんだよ

それこそ周囲の目を恐れないで助けに行くのがヒーローなの ファンタジーに助けられましたじゃ意味ないの

それを勘違いしたオタクTwitterで良い気になってるのも気に入らないし

その上調子に乗って更にオタクっぽい絵柄にして動画にしたり他のモルカーの美少女イラストまでアップしたりと

モルカーが一気に汚された オタクっぽくないからこそモルカーは素晴らしかったのに

将来は子供に見せてあげたかったのに10話だけはとても見せたくないし円盤が出ても10話をカットする機能が欲しい

一番愚かなのはモルカーの監督 あんただったんだね

悲しいよ

2021-03-11

anond:20210311175811

すっげーわかる

周囲に迷惑をかける社員をどうやって辞めさせるか。

すごく慎重に進めていかないといけない。

「クビだ~!」って叫んでる社長なんてもうファンタジー世界しかいないよ。

anond:20210310234951

EDENちゃんと続けてほしかったなあ

格闘技みたいなリアル路線より、即打ち切られた完全ファンタジーより、

EDENみたいなリアルよりは10倍強い程度の優秀戦闘員近未来路線がいい

あずみ程度の戦闘力絶対死なないけど超能力者って程でもない程度のやつが主人公か仲間がいい

2021-03-10

それより監督不行届

モヨコに運動させられるポッコリお腹監督くんだったわけだけど、

なんかの記者会見写真で二人並んでて、

失礼ながら、監督くんが若返って、モヨコが老けて見えたんだけど、

荒木飛呂彦の類いなのかわからんが、

やはりみやむーに告ってふられたショックから立ち直らせてくれたのがモヨコであって、

未見だが、そのモヨコへの感謝の気持を劇場アニメにしたかったということなのではないだろうか

KKO自分だって幸せ結婚して、今日はキミへの感謝の気持を映像にして映画館も貸し切りしたんだ(キラーン

みたいに言ってみたい気もしたけど、自分ペドフィリアから無理なのだった

なんか成人女性性的興味を完全に抱かないペドフィリア人類の5%らしいのだけど、

自分はその5%側なんだろうか、ちょっとよくわからない

多くは成人女性性的対象として見られない、興味を持たれない、とかがあって、

成人女性代替として未成年とか初潮前の女性性的興味の対象としての方向性が変わるというものらしいのだけど、

中学生とき公民館図書館沢渡朔の「少女アリス」を観たのが最初なのかなあ

今の御時世では写ってはいけないものも写ってたわけだけど、自分中学時代ネットもない時代だったから、

なんというかショックではあったんだよなあ

ペドフィリアだってカミングアウトしたら、近寄るな、氏ね、うちには子供もいるし関わりたくない、怖い、

みたいに言われたり殴られたりするんだろうけど、

それってゲイカミングアウトしたら、同性の男性に引かれたり、俺には興味持つなよ、みたいに言われたり、

逆にそれが切っ掛けで殴られたり蹴られたりするようになるのと同じなんではないか

と思ったりもするのだけど、ゲイレズビアン結婚とか成就するけど、ペドフィリアネクロフィリア成就しないからなあ

シュタゲの比屋定みたいな人に告ったこともあったけど、振られてしまったしなあ

俺もみやむーからその反動正反対のモヨコに走った庵野氏を見習って、

自分のモヨコ氏を探すべきなんだろうか

でも、そんな人いないし、いたとしてもバレたら○されかねないだろうなあ

まあでも、岡田斗司夫自分の娘のおむつを替えていて勃起したようなことを語ってたけど、

自分場合、それは絶対ないと思う、そこだけは自信があるんだよなあ

自分の血を受け継いでいると考えるだけで、仮に性的ものを感じても一瞬で冷めてしまうというか

親戚同士で結婚する人もいるけど、どうなんだろうなあ

正直言えば、子供の頃、小学生の低学年の頃ぐらいか性的対象として好き?な親戚の女性はいたんだよなあ

でも、兄弟姉妹は完全にありえないというか、

リアル姉とかリアル妹がいると、ファンタジーしか知らん奴に小一時間問い詰めたいぐらいなんだよなあ

とりあえず、婚活絶望的なので、とんかつ買ってこようかな…

そういえばウスターソースも切らしていたのだった

anond:20210309175404

敢えてキツいこと書くけど、

現実を見てないのは庵野氏の方なのではないのかなあ、

と俺は思ってるんだけど

まあ、自分は未見なんで勘違いしているのかもしれんけど…

というか、宮崎駿氏にしても坂本龍一氏にしても安易に、原発なくせ、だの「たか電気」だの、

人類なんか滅びちゃえばいいんです、だの、コンピュータとかゲームは頭がおかしい人が作ったもんなんです、だの、

マクロスアクエリオン河森正治氏も地球少女アルジュナみたいなエコロハスでスピな新興宗教アニメ?みたいなの作っちゃうし、

そういうのにどことな違和感を感じることがあったのだけど

例えば、オネアミスとかロケットの話だけど、やっぱり庵野氏というかガイナックスというかアニメーターなわけで、

自分のような理系視点から見た宇宙ロケットの壮大さに対する感動とは同じようで異なっているのではないか

まり、彼らは理系というより文系視点というか、センス・オブ・ワンダーなところに惹かれているのであって、

からピラミッドのレンガを積み上げるような泥臭い本当の開発現場感が、

アニメーターはアニメ制作に関しては当然あるのだろうけど、別の世界のそういう地に足のついた視点には欠けていて、

というのも、リアル研究や開発を脚色なく描いてもドラマがないというか物語として面白くなくなる可能性がある

まり天才的な科学者とか理系女性が登場したり、こんなこともあろうかとミラクル超兵器がいつの間にか登場したり、

実際の研究や開発は、たしか歴史的天才偉人と呼ぶべき人々も存在するのだけれど、

ほとんどは凡人、サラリーマンの集合であって、地味でつまらない日々の仕事ベースになっていると自分は思っていて、

ちょっとした思いつきや閃きで壮大な宇宙艦隊戦の形勢が逆転したりとか、そんなことはありえないと思うのです

三国志だってフィクションを多く含むはずです

でも、リアルすぎる研究や開発、リアルすぎる戦争を描いても面白くならない

からビジュアルとして美しい部分だけを切り取るのはアニメというか映像を作る側としては当然の選択なわけです

しかし、敢えてキツい言い方をするなら、アニメ作ってる人もスタジオの中に閉じ込もって、その世界しか知らないのではないか

恐れ多いのだけど、宮崎駿だってから晩までスタジオにこもってアニメを作ってる

もちろん、通勤の途中に障害のある人に出会って云々みたいな話もあった気がするのだけど、

でも、これは個人思想とか価値観問題でもあるのかなあ、

電気なくても構わないか原発なくせみたいな主張をされても、電気なければアニメは作れない、作曲や録音もできない、

アルジュナには水中分娩の話があるらしいけど、なんの資格もない助産師が水中分娩をさせて死亡事故が起きたりしてたと思うのだけど、

まあ、理系でも同じなのかなあ、現代社会に疲れてるのかなあ、

そういった左翼的というか、極端な自然回帰というか、そういったエコロハススピリチュアルなのに走っていってしまうのは

そういえば最近だと膣にパワーストーンだのジェムリンガだのもあったけど、膣の声に従って、仕事辞めて、孤島に集まってしまうとか、

SFというか、どちらかというとSF寄りのファンタジーを描いてる人たちってオウムみたいなのと親和性がある気がするんだよなあ

SF寄りのファンタジーって何のことを言ってるのかというと、スターウォーズ、そしてガンダムのことだったりするのだけど、

宇宙宇宙船が登場してるけど、一方で超能力とか、それが宇宙空間で開花するとか、

こういった話はLSDとかアイソレーションタンクとかアルタード・ステーツとか、ジョン・C・リリーティモシー・リアリー

それとジョン・レノンとかヒッピーメリープランクターズ、フラワー・チルドレンとかサマー・オブ・ラブとか、

LSDのような幻覚剤がなにか人類の発展に寄与するのではないか、そういう時代背景だったというのもあるけど、

結局は理系研究者でさえ幻覚剤に溺れ、なんでか自然を超常的なものとして扱うスピリチュアルな方向へ走ってしま

人間には何か根源的にそういうところがあるのだろうか

考えてみればユナ・ボマーことセオドア・カジンスキー天才的な数学能力がありながら、

世捨て人のように山奥で自給自足生活を送るようになり、しかしながら当然その生活は長く続かず、

将来的にテクノロジー人類破滅的に不幸にすると思ったこから

だったら将来性がある科学者爆弾で○せば、悲劇的な未来回避できるんでないの?と考えたんだかどうなんだか定かでないが、

これはターミネーター2ストーリーベースになっているが、フィクションなら面白いが、現実なら単なる爆弾魔の犯罪である

話が大幅に脱線したが、エヴァは終わっても就職氷河期が救われない、というのは言い得て妙であって、

エヴァリアルタイムで放映していたとき就職氷河期近辺ではなかっただろうか

その時期に庵野氏は、今は飽食時代なので心の問題を描いた、アニメではなく現実を見ろ、みたいに語っていたわけだが、

こちとら現実就活戦線は異常ありというか悲惨な状況だったわけで、

庵野氏はエヴァを作っているときちゃんニュースとか新聞とか世相を眺めてましたか

なんだかんだ、バブル世代自分価値観アニメを作ることしか考えてなかったんじゃないですか?

と恐れ多いながらも思ってしまうのが正直なところであって

まあ、たしか現実を見ずにアニメだとかフィクションに没入しているだけの人というのもいるのかもしれない

というか、そういう人たちに人生出会たこともあるが、自分がいうのもなんだが、たしかちょっとおかしいというか、

差別的になるけど軽度の知的障害ケーキを切れない非行少年少女?みたいなタイプも多かったし、

そういうところで昨今のDQNヤンキーの方がアニメ親和性がある状況というのを理解できる気もする

自分で言うのもなんだが、昔は良かった話みたいになるが、

SFとかサイエンスフィクションなわけだけど、どちらかというと理系との親和性というか、

理系からするとそのフィクションに野暮なツッコミを入れるのがネタとして話が盛り上がるというか、

自分大学時代にみんなで誰かの家に集まって、アニメとか映画の上映会というか、

どちらかというと映像を流しっぱなしにして、各自やりたいことを黙々とやるみたいなことをやってたわけだけど、

テレビに映ってるアニメ登場人物女性が、

「このディスクには地球誕生からの全てのことが記録されてます

とか言うと、「すっげー、どういう原理だよw」みたいにツッコミを入れる奴が現れ、

その後に真面目な記録媒体の話とかネタが続いたりするという、そんな日常だったわけだけど、

多分、大阪芸術大学とか偏差値も低いし、そういう視点では観てない気がするんだよなあ

やっぱり根底にあるのはビジュアルとしてのセンス・オブ・ワンダーであって、それはチャイナさんみたいなもんであって、

電子工学科、情報工学科、機械工学科、バイオなどのオタクが集まって話すツッコミとはちょっと異なるのだと思う

まあ、ストーリー本質技術ではなく、結局は人間関係なわけで、

今回のケンケンアスカではないが、そういうところにツッコミを入れるのは理系文系偏差値関係ないのだけど、

まあ、でも、やっぱりなんか違う世界に生きてるんだなあ、

当たり前だけど、恐れ多いけど、庵野氏と自分の関心の距離感みたいなのがあるとしたら、

リアルタイムでエヴァを観ていたときは近いのかと思っていたのに、

シンエヴァは未見だけど、シンゴジラ観たときでも、意外と遠いというか、同じものを見ているようで違うものを見ていたのではないか

まり庵野氏と自分が同じ赤いバラを見ているのに、互いに赤いと認識しているのに、脳内の赤はまったく異なっていた、

みたいな、まあ、勝手自分が同じような価値観を持ってるのかな、と思って勘違いしていただけなんだろうけど

そんな感じで、最近自分アニメゲームへの興味が皆無になりつつあるし、

アニメとかフィクション現実が完全に追い越してしまった、

それは東日本大震災だったり、原発事故だったり、コロナだったり、自分個人的な人生イベントだったり色々なわけだけど、

そう考えると、シンエヴァは未見だけど、同窓会みたいなもんなんだろうかと思ったり、

同窓会と考えるとやっぱり劇画オバQだよなあと思ったり、

自分は死んでも大学大学院以外の同窓会には出ないと心に決めてるので、

大人になれよって言われても、同窓会でしみじみしはじめたらもう老人だと思うし、

老人になってもゲーテみたいに二十代女性に振られたり、若いつもりで技術趣味に打ち込んで、さっさと死にたい

anond:20210309221648

そこまで的確に列挙出来るとか、かなり男向けエロ精通しているとお見受けしました。

生理的に受け付けないものでも言及するからには、読み込まないと!ってことなんですかね?見習いたい姿勢です。

何で男向けエロあんなに汚らしいか?ってことだけど、本来セックスって汁まみれで臭くて汚いものからじゃないかな。

エロマンガってフィクションだしファンタジーからさ、誇張表現の極まった形なんだよきっと。女性向けエロさらっとした清潔感も、セックスキレイ精神性の部分を抽出して誇張しているんだろうね。

同じ人間の描くものなのに、男女の違いとは面白いものだよね。

それにしても竿役がショタでもキモいおっさんでもイケメンでもダメだなんて増田ワガママだなあ。

2021-03-09

若者恋愛離れとベトコン戦略

ベトナム戦争時代に大暴れしたベトコンアメリカが一番嫌で怖かったのが

「弓矢や安価な旧式銃しか持ってなくても明確に戦う意志があって攻撃含む戦争に関する活動行ってる奴らがその辺にいっぱいいる」ということだったらしい

このせいで装備的に負けるはずのない超強い米軍兵でもいつ攻撃されるか分からないので大胆な行動とれないで釘付けにされたと言う

なんかこれ見てるとさ、付き合ったり恋愛をしようとしても

おいそれと恋愛に挑戦できない理由相手相手の交友関係親族意味不明基地外とか半グレがいて被害になるかもしれないとか

卓球水谷選手美人局仕掛けて速攻捕まった万能感こじらせたイキリ大学生バカ二匹みたいな

付き合ったら横恋慕して嫉妬した脳味噌摩訶不思議ファンタジーレベルバカ自爆テロ戦法で攻撃してきたりする危険性もあったりとか

冷静に考えたら1パーセント可能性ないんだけど実際にあるしもしかしたら…っていうリスクを感じさせるテロ行為みたいなのって

スッゲェ厄介だなと思う

2021-03-08

宇崎ちゃんポスター問題の再整理

腐女子の話などで赤十字の宇崎ちゃんポスター問題が再度持ち出されてたので、批判派のおかしかった点などを改めて整理しておく。

「単純に性的から嫌だよ派」

これは個人不快感として尊重すべきである

批判派と擁護派で意見をぶつけ合うべきポイントだと思う。

ただ、「なにを性的と取るか」は個人によって違い、時代によっても変化することには留意してほしい。

一歩間違うと「ミニスカートははしたない」と同じである


アングル問題だ派」

「単純に性的から嫌だよ派」の分派

「胸を強調するためのアングルだ」という批判があったが、あの絵はどちらかといえば「先輩を見下すうざキャラ」という意味での煽りアングルだと思う。

(胸を強調する意図ゼロとは言わないが)

なにより「胸を強調したいだけ」なら、他に適したアングルポーズいくらでも開発されているのだ。

二次元18禁文化に親しんでいる世代からすれば当たり前の事なのだが、そうじゃない人にはわからないのかも知れない。

これも尊重すべき意見とは思うが、ある程度具体的な批判なので少し反論しておく。


「顔を赤らめているアヘ顔から問題だ派」

まずアヘ顔意味理解しろ理解できてない言葉を使うな。

説明するのも馬鹿らしいが、例えばマッサージ広告リラックスしている表情を「感じてる!アヘ顔だ!」と非難するのと同じである

頭が悪すぎる。


セリフ問題だ派」

セリフ問題あんなに炎上したと、あなた本気で言ってます


性的搾取問題だ派」

正直微妙である

問題意識自体はわかるのだが、宇崎ちゃんポスターに当てはめるべきかは別だ。

意見の分かれるところだと思う。

そもそも性的搾取」という単語曖昧なくせにレッテルを貼りやすい物なので、別の言葉問題点を整理した方がいいとは思う。

誰かが定義説明していたが、それでは結局「男性芸能人が起用されること」だって十分な性的搾取である


・「男女で権力勾配があるよ派」

そして性的搾取の話で「男の場合はどうなるのか」という流れになると出てくるのがこの「権力勾配があるから性的搾取は成り立たない」論だが、これは雑。すごく雑。

男と女」という(雑な)二分法の「男」の中にはゲイトランスもいるし、あえて言えば女性に虐げられる弱者男性だっているのだ。

権力勾配を問題視する「人権派」や「リベラル」が、そういう「少数者の存在」を邪険に扱ってどうする。

この論はそうした雑さを元にしていて、本末転倒である

雑さに甘えることを「マジョリティ特権」と批判していたのではないか


・「男性弱者の声を聞きたい派」

これに絡んで、最近は「男性弱者の声を私はもっと聞きたい」などと宣う怪物もいるのだが、他の被差別問題に置き換えて考えれば、どれほどグロテスク発言をしているか理解できるだろうか。

平気でこんな台詞を吐ける人間には無理か。

一見理解を示しているようで、今上がっている声には向き合おうともしない、かなり糞な論法だと思う。


巨乳公共にふさわしくない派」

論外。

論外だが、理由をつけて巨乳モデルまで叩きだす勢力もそれを支持する人もいた。

改めて言うが、論外。


献血ボイコット派」

論外パート2。

今ではそんな奴らはいなかったぐらいの勢いで矮小化されているが、実際にいた。

声を大にしてボイコットを諫めたポスター批判派は、自分は見ていない。


献血とき派」

献血を「ごとき」扱いしてしまった論外さんパート3。

献血ポスターはどうでもよくてオタクを叩きたいだけの本音が、ヒートアップするうちに漏れ出てしまったのだと思われる。

コミケ時期の献血数が多い」という話題でよく見た。


公共広告ゾーニングTPO問題だ派」

一見聞くに値する意見のようだが、その他の広告が同じように批判炎上していないので、「それだけが理由ではない」ことが自明だ。

公共ゾーニング問題だというなら、他の広告も同じように批判してください。

anan広告

有名なものではananセックス特集がある。

地下鉄の駅内や車内」で「セックス丸出し」の非常にセンシティブ広告を毎年出しているのだが、宇崎ポスターと同じように炎上しているだろうか。

そのことを指摘されても「whataboutismだ」「ようやく男が性的搾取されることの不快感に気づいた」「男が自分被害の声を上げろ」と意味不明な意見ばかりであった。

公共」や「ゾーニング」は何処へいった。

(それに、「男が自分被害の声を上げろ」の理屈だと女性が被る問題も「女だけで勝手にやってろ」となってしまう。非常によくない論だと思う)


長野県警ポスター

長野県警では「BLカップリング」を押し出していたが、これは「ゲイ性的搾取」を「公共機関が行った」と問題にならないのだろうか。

イラストエロじゃないか性的搾取や消費じゃないという反論は、「腐女子は性行為ではなく関係性を消費している」という言説で封殺されると思うのだが)

※(例に出しただけで個人的には長野県警ポスター問題だとは思っていないが)もし実際にゲイ搾取された場合にも、上記の人たちは「ゲイ自分被害の声を上げろ」と言うのだろうか。


追記

この長野県警の例はわかりにくかったようで反省しているが、上記のややこしい「性的搾取」の部分に絡む話でした。

県警ポスターが「直接的に性的な絵だ!」ということではないし、県警ポスター批判したいわけでもない。

BLは、(主に)女性ゲイ性的に消費している

偏見ではなく、女性の「セックスファンタジー」のためにゲイが使われている(ゲイ漫画BL漫画は違う)ので、一般的にそう説明して差し支えないと思う

・宇崎ちゃんポスターが「公共の場での女性性的搾取」(だからアウト)なら、BL押しのポスターも「公共の場でのゲイ性的搾取」でアウトになるはず

・なのに触れないのはダブスタ

という話。

また、ダブスタだよねって指摘であって、「長野県警含めすべての性的搾取を許すな!」という主張ではない。

追記終わり。


・「公共」の概念自由過ぎない?

また、こうした意見を言うひとの「公共」の概念は「コンビニからネット」まで伸縮自在すぎるので、そこも整理してください。


わたしanan広告批判してますけど派」

最近よく見るやつ。

先ほども書いたように、「宇崎ちゃんポスターと同じように炎上していない」話をしているのであって、その言い訳には意味がない。

ただ自分ダブスタ批判から逃れたいだけだろ。

ダブスタだとわかっていて言い訳しているのだから、すごい卑怯者ですという自己紹介しかない。


「とにかくオタクを叩きたい派」

今見返しても、「ポスター問題視してるはずなのに」それを作った赤十字よりも「ポスター擁護するオタク」の方を叩く意見がやたらと目につく。どういう思考回路じゃ。

発言の総数ではこれが一番多いんじゃないだろうか。

知らんけど。


「景品の宇崎ちゃんポスターで釣っているか赤十字問題だ派」

他の景品の時点で言え。


「幼い顔に巨乳がついてるから宇崎は児童ポルノだ派」

理解不能。(本当にいました)


とりあえず以上。


追記 「さえぼう姉さん支持派」

主張がばらばらでまとめるのが難しいし、他の派閥にもかぶってるしめんどくさかったのだが、指摘があったので。

でも、指摘にもあったこリンク先がすべてだと思う。

https://togetter.com/li/1428213

saebou先生の反倫理的な「すごく高い倫理」と献血における倫理安全性:「宇崎ちゃん献血ポスター

特に最後のこれ



要は論外パート4。

追記

しつこいな。アンタが好きな分には構わないから密かに楽しんでればいいのに、何で「この素晴らしさがわからない奴はバカ」と主張するのか。まあそのピントのズレ方が「オタク」の定義なんだけどさ。

オタクを叩きたいだけの論外さんのご登場だが、しかし圧倒されるなこの壊れ方は。

「この素晴らしさがわからない奴はバカ」なんて主張はしてないし、「性的から嫌だ派は尊重すべき」と一番最初に書いてるのだが。

このピントのずれ方は一体「何の」定義になるんでしょうねえ。

ていうか、「アンタが好きな分には構わないから」の「アンタ」が(この人の脳内と違って)現実にたくさんいるから、ああしたコラボが成り立つんでしょう。

なんで「密かに楽しめ」とか強要してんの。

他人の楽しみ方や現実の在り方を決める権利があると本気で思ってるんだろうか。

どれだけやばいことを書いてるか、少し客観的に振り返るのがオススメです。


追記 「ただの批判にいちいち規制ダー燃ヤサレターて泣きわめくな見苦しい派」

ブコメにて登場。はっきり言って狂ってる。

そうやってあの騒ぎを矮小化するってことは、「巨乳公共にふさわしくない」「献血ボイコット」「赤十字売血」というやばい派生ムーブメントに対しても、「ただの批判」「いちいち騒ぐな」「黙ってろ」と擁護してるってことだぞ。

ありえないわ。

それらも含めた一連の問題だったのに、いま総括して言うことが「ただの批判」かよ。目と耳をふさいで生きてるのかこいつは。

逆にそんな奴が何でこの話題に食いつくんだ。

そもそも炎上なんて1週間ももてばいい世の中なのに、ただの批判が原因であの規模の炎上が何か月も続くわけがないだろ。

ポスター批判派はこういう頭のおかしい人が結構いて、議論どころか会話すら成り立ちようがないのが困りものなのだ

本人が馬鹿なのは構わないが、健全議論邪魔してくるから本当に害悪


追記

あいポージング・強調が公共活動使用許可されてお墨付きを得ると、他の所でも、女性がそういう内容を押し付けられそうだっていう危機感があったな。常に見る側の人にはわからないと思うけど…。



この感覚説明されればわかる。

だけど、じゃあananのこういう広告は…?と疑問も湧くんだよね。この写真の車内広告で「おいしい胸」ってかなり露骨だと思う。

http://adgra-tokyo.blogspot.com/2017/09/anan.html

http://sax5.hatenablog.com/?page=1471532400

いや、だからお前は間違ってる!って否定したいわけじゃないけど。

もちろんこの人がananOKでも別に問題ではない。

女性雑誌広告から危機感を抱かないということもあるのかも知れないけど、そうじゃない人もいるわけだし。

anan広告に顔をしかめる女性は、自分の中でも結構思い当たる

逆に、宇崎ちゃん擁護する女性も知ってる。

そうなると、じゃあ「宇崎ちゃんポスターだけあれほど騒がれた理由って、何?」となるんです。

別にこの人に答えを求めて詰め寄ってるわけじゃなくて、なんていうか、単純に決められる話じゃないよねっていう。

からそもそもの発端である環境セクハラのようなもの」って決めつけは(のようなもの、って逃げ方も酷い言い種だ)悪質だった。

多分、宇崎ちゃんポスター擁護派の中には、宇崎よりもanan広告の方が際どいものに感じる人もいると思う。

で、それは個人感覚の話だし、どちらかが絶対正しい!なんてことはなくて、意見をぶつけ合うしかない。

それであーでもないこーでもないと議論するのは健全なことだと思うんだよな。

でも、しつこいけどこの騒動では「不健全な」方向に話がどんどん転がっていったか問題なわけです。

広告不快感とか危機感を抱いた人も、「胸の大きいモデル広告に使うな」とか「献血ボイコットしよう」って話には「なんだそれ?」ってなるでしょ。

なんだかんだでアスカ理解のある彼君が登場するぞ

キモヲタギャル共依存みたいなファンタジー描くなよそんなんだからキモイって言われるんだゾ

必読書コピペマジレスしてみる・やっぱりオススメの21冊編 (1)

思い出してどうしても書きたくなったので書く。

前回→ anond:20210301080225

小野不由美魔性の子

ベストセラー十二国記シリーズエピソード0なのだけれど、独立して読めるのでこれにした。

この作品に魅了された理由は二つある。一つは、二つの異世界出会うことで起きる惨劇SF的に面白いということ。こちらの常識が向こうには全く通じず、逆もまたしかり。ホラーではあるが、コミュニケーション不全の悲しみもある。作中の大量死の原因は、たった一つの誤解が原因なのだ

もう一つは、主人公の未熟さが残酷なほど明らかになっていくことだ。ある意味ファンタジーに逃避しようとする読者に喧嘩を売る態度で、後述するが僕は作者に喧嘩を売られるのが好きである

ヤスミナ・カドラ「昼が夜に負うもの」。

貧困による家族との別離恋愛もつれや政治的立場の相違によってばらばらになっていく幼なじみ人妻による少年の誘惑、昔の知人との思いがけぬ場所での劇的な再会などなど、個人的に好きな要素が濃密に詰め込まれている。それは安易な娯楽に堕しそうでいて、何とか踏みとどまっている。

カミュ小説では背景に過ぎなかった人々を主役にしているのもいい。「異邦人」のアラブ人はまったくの他者というか、理解できない原理で動く人格を描かれない、あるいはそもそも持たない存在だったように記憶している。

同著者の「カブールの燕たち」も面白かった。イスラーム原理主義者により公衆面前で恥をかかされたことで、妻は夫を軽蔑し、憎むようになる。タリバン政権下の苛烈描写は読んでいて苦しく、告発の書としても読めるのだが、同時に、ストーリー自体オペラのように派手なのだ。わざとだろうか?

小松左京「果てしなき流れの果に」

壮大な時間空間の中で行われる追跡劇で、歴史改変タイムパラドックス進化の階梯など、テーマスケールが大きすぎてこの長さでそれをやろうとするのは完全な蛮勇なんだけど、でもたぶん小松左京作品では一番好き。この作品にはエピローグが二つあり、そのうちの片方は比較的序盤に現れる。失踪していたある登場人物が帰ってくる場面だ。これを、小説最後まで読んでからもう一度読むと、深いため息が出る。本当に果てしない旅を経て、帰ってきたのだなあと。

扱われた科学技術は古びるかもしれない。未来世界女性観や社会描写も今では受け入れられないかもしれない。でも、表現しようとしたテーマは古びていない。SFはいだって宇宙時間の果てに手を伸ばそうと愚直なまでの試みなのだ

フリオコルタサル「石蹴り遊び」

冒頭で、パリのどこを歩いていてもお互いに出会ってしま恋人の話で始まったので、どんなロマンチックな話になるのかな、と期待したのだが、友人が服毒自死未遂したり恋人赤ちゃんが死んだりしてもひたすらマテ茶や酒で飲んだくれている、こじらせ芸術家ワナビを含む)たちのお話だった。

しかし、この作品には仕掛けがある。通常の順番通りに読む「第一の書」という方法と、著者に指定された順番で、巻末にまとめられた付録の章を挟みながら読む「第二の書」という方法、この二通りで読めるのだ。第二の書では章の番号が飛び飛びになり、まさに石蹴り遊びのようになる。そこでは第一の書で省かれていたいくつかの事実や、登場人物の秘めた行動原理が明かされる。そればかりか新聞から脈絡ない切り抜きや、この本の著者と思しき人物の晦渋な文学論を含んだ独白が含まれ、そこでは一貫性を過剰に求め、受動的にしか読もうとしない者が批判される。要するに読者に喧嘩を売ってくるわけだ。

読者に喧嘩を売る芸術が好きだ。なぜなら偉大な作家と同じ土俵に立てた錯覚を持てるから

シドニー=ガブリエル・コレット青い麦

「ダフニスクロエー」並にこっぱずかしいイチャラブもの。誰だって一緒に育ってきた少年少女が迎える性の目覚め的なシチュエーション萌えしまう時期があるのだと思う。もっとも、村上春樹作品場合、一緒に育ってきた幼馴染の男女は不幸な結末を迎えるのが常套なのだけれど。

少年人妻に誘惑され先に性体験をするというのも、王道でいい気もする。とはいえ、昨今は少女が先に目覚めるパターンも読んでみたいと思うのである

沢木耕太郎深夜特急

北杜夫の「どくとるマンボウ航海記」とか妹尾河童インド旅行記にしようかとも思ったが、終着地のロンドンについてからオチが笑えたのでこれにした(興味があったらこの二つも読んでください)。

元々はデリーからロンドンまでバスで行けるかどうかという賭けが旅のきっかけだが、「一人旅海外は二十六歳くらいがちょうどいい、それよりも若い経験値が少なすぎて、あまりにもすべてを吸収してしまおうとする」なんて趣旨のくだりがあり、初めての一人旅を読んでそうかもしれないとうなずいた。

少し前の時代旅行記面白い。今では身近なフォーケバブがすごく珍しいものとして書かれているし、天然痘が根絶されていない時代の怖さもある。一方、アフガニスタンイランが今ほど物騒ではなく書かれており、政変を身近な危険として感じることができる。

それはさておき、ほんと、スマホができて一人旅はずいぶんと楽になった。

アントワーヌ・ド・サン=テグジュペリ夜間飛行

強くてかっこいいことや、くじけずに挑むことに背を向けていた自分が気に入った数少ない強い人間物語。「星の王子様」が気に入った人は、ぜひぜひこちらを読んでほしい。いや、星の王子様子供向けに感じられた人や、表現が簡潔すぎたり抽象的過ぎたりしていると感じた人にこそ読んでほしい。あの物語の背後にあった、サンテグジュペリ飛行機乗りとしての経験がそこにある。

ウラジーミルソローキン「青い脂」。

はるか未来の、中国の影響下にあるロシア。そこでは文豪クローン物語執筆させることで、謎の空色物質を生成する、錬金術プロジェクトが稼働していた! この神秘物質をめぐって繰り広げられる陰謀の周囲には、ロシア文豪文体パロディあり、フルシチョフ×スターリンのイチャラブセックスあり、ナチス同盟を結んだ並行宇宙ソ連あり。

筒井康隆高橋源一郎矢作俊彦を足して三で割らずに、ロシア権威文学暴力セックスでぶっ飛ばす。ちなみにラストは爆発オチループオチだ。

筒井康隆残像に口紅を

章が進むごとに使える文字を一つずつ減らしていく趣向で、たとえば最初の章から「あ」の含まれ言葉を使えなくなっている。表現の自由と不自由について体を張って考える作品であり、使えない文字が増えるにつれ、新しい表現開拓しなければならない。その中で語られる文学論や自伝は、片言だからこそ重い。また、使える文字制限がある中での官能表現も、表現の自由について鋭く問う。

筒井康隆のすごいところは、狂っているように見える文章を書く才能だ。それがなんですごいのかっていうと、正気を失った人をそれらしく演じるのがとても難しいからだ。というのも、精神を病んだ人のなかにも、本人の中では一貫した理屈があり、全くのでたらめではないからだ。また、倫理観の壊れた人間を書くのがめちゃくちゃうまい。かなりグロ耐性のある自分も「問題外科」だけは気持ち悪くて読めなかった。これも、人間常識についてかなり深く考えないとできないことだ。

ちなみに、ジョルジュ・ペレックの「煙滅」はイ段の文字を一回も使わないで翻訳された小説で、これもただの遊びにとどまらない。語りえないホロコーストという事件モチーフにしていて、あるべきものが不在なのにそれが何かわからない居心地の悪さをテーマにしている。これが気に入ったらオススメしたい。

レフ・トルストイアンナ・カレーニナ

ドストエフスキーヤバいやつだが、トルストイもそれ以上にヤバいやつだ。家庭を顧みずに財産を国に残そうとする狂信者だ。正直、妻や子供たちがかわいそうだ。後期の「光あるうち光の中を歩め」もはっきり言って宗教の勧誘パンフレットであり、読んでいて内容が完全に予想できる。ヤバい新興宗教パンフレットのほうが何が書いてあるか予想できなくてある意味でまだ興味深い。

しかし、そんな将来そこまで頭の固くなる人間不倫の話を書いたのだから面白い。確かに、清純な愛を貫くいい子ちゃんカップル不倫カップルの対比はわざとらしい。けれども、まじめカップル愛情の細やかさと、一時の感情に負けた罪のあるカップル、どちらも美しい文章で書かれている。物事は正しくあるべきと考えている人間が、罪を犯してしまう悲しみを描いているのがいい。

これは、プロット道徳に完全に屈従させてしまう前のトルストイのすばらしさが詰まっている(そういうわけで好きな長篇の順番は年代順に「アンナ・カレーニナ」、「戦争と平和」、「復活」)。

あ、今思い出したけど、ソルジェニーツィンも好きだったんだった。

星新一「つねならぬ話」

作品根底には人間性への諦念が横たわっているのだけれども、初期の頃はそれが明確な暴力となって描かれていた。表現淡々としているが、殺人人類滅亡なんてよくある話だった。けれども、このころになるともっと表現が静かになっていった。悟りを開いた、というのとは違う。間違いなく諦念はある。けれども、苦い絶望とはまた別の感情がこもっている気もする。非SFのものが多いのも面白いので、星新一の芸風に飽きた頃に改めて手に取ってほしい。

続く→ anond:20210308082031

anond:20210307172731

おっ、「蒼天のソウラ」は中島諭宇樹の連載作なんだな

中島諭宇樹には俺は思い出があるので語らせてくれ

20年ほど前、赤マルジャンプ少年ジャンプの連載予備軍が読切を載せる季刊増刊号)で読切の名手として名を馳せていたのが中島諭宇樹だった

彼の読切には舞台設定だけでとにかくワクワクさせられた

移動型コロニーとして荒野を何百年も走り続ける巨大列車舞台にした「ホライズンエクスプレス」や、浮遊する都市支配者として君臨する鳥人間抗う「天上都市」…

魅力的な舞台設定で読者を釘付けにして、そのまま練られた展開とカタルシスのあるクライマックスで唸らせるファンタジーを連発していた

もう読んだのは昔なのにこんな鮮明に思い出せることから俺がどれだけ楽しんで読んだのか察してくれ

その後、週刊ジャンプ本誌で「切法師」の連載が始まった

が、人気が奮わずわずか18話で打ち切り

けっして悪い話ではなかったんだけどな

和風ファンタジーのバトル漫画なんだが、とにかく「そこに生きる者たちの生活」を厚く描いていた

鬼に襲われた村では「疎開すべきかどうか」の議論が丁寧に描かれ、その鬼にも生活があることを示し、時には倒すことより説得を選ぶような、そんな地味だけど真摯な筋書きだった

とはいえキャラが命といわれるジャンプではそこの弱さがネックになったんだろう

正直読切の頃から、設定や展開は鮮烈なのに対してキャラの印象はほとんど残っていない

本誌を去ってからの動向を追えないままここまで来てしまった

蒼天のソウラ」という漫画を描いてるらしいという話は耳にしたことはあったが、そうか、もう16巻も続いてるのか…すごいじゃないか

しかも俺が好きだった作風もそのまま残ってると知ってとても嬉しい

いい機会なので全巻買って読んでみたいと思う

書いてくれてありがとう

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