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2024-02-08

小学館に何か言えっつっても無理じゃないかな(追記した)

今回の芦原先生事件をとても悼ましく思っている。

それはそれとして、小学館への「もっと作家に寄り添え」の大合唱については、小学館しんどいだろうな…とも思う。

この辺の感想の内訳を、出版業界の端っこ(非漫画系)から自分知識に基づいて書く。

 

今回の原作脚本問題は、つきつめれば著作者人格権問題だと考えている。

仕事上、著作権について多少は調べているが、法律専門家ではないことは先に付言する)

 

著作権は、大きく「財産権」と「人格権」に分けられる。

財産権」とは、そのまま、著作者財産利益を守る法律である

著作物を複製すること、上演・上映・展示・頒布すること、

そして、今回でいうドラマにあたる「二次的著作物」を作る(翻案)/利用することなどは

すべて著作権者の権利であり、第三者が行う場合は許諾が必要だ。

 

対して「人格権」とは、著作者の「精神利益」を守る法律である

公表権・氏名表示権・同一性保持権、つまり著作物公表するかどうか、名前を出すかどうか、作品の改変を容認するかどうか。

これらは著作者本人のみに決める権利がある。

 

このふたつの違いは何かというと、

財産権」は譲渡相続もできる(著作者でなくても、著作権者にはなりえる)が、

人格権」は、だれにも譲渡相続もできない、「著作者本人のみ」にある権利だということだ。

 

個人的に「精神利益」とは、ネットスラングで言う「お気持ち」と同義であると考える。

軽んじる意味で言うのではない。

公表するか、名前を出すか、改変してもいいかどうか。つまり自分著作物が、自分の納得のいく形で扱われているかどうか。

それによって守られる作者の「気持ち」こそが、法律で守る価値のある、大切な「精神利益なのだと思っている。

 

以上を踏まえて今回の件を見ると、

今回、原作者がドラマ側に繰り返し要望したのは、自身著作者人格権尊重だと考える。

もちろんそれ以外にも、著作者には二次的著作物作成/利用の許諾を行う権利があるのだが、

ドラマの結末を自分に決めさせてほしい」「キャラクターを変えないでほしい」という要望は、作品世界のものを守りたい、言い換えれば「同一性保持権」を守りたいという願いのもとに出されたように、私には思える。

そして前述の通り、それは著作者本人の「精神利益」を守る重要権利だ。

してみると、小学館が出すべき声明は一つである

 

小学館は、クリエイター著作者人格権を最大限に尊重する。
そして、取引企業にも同等の尊重を求める」

 

 

法律で決められた権利をあたりまえに尊重する。

ごく当たり前のことである簡単じゃないか

 

 

簡単じゃないのである

 

ここまで書いた通り、著作者人格権とは作者の精神利益を守る大切な法律だ。

よくわかる。

しかし、出版物の種類によっては、

それ言ってると仕事が回らねえのである

 

今回のように著作者一人で本が一冊出来るような漫画単行本であれば、先生の納得を大切に

進めましょう、といえるだろう。

けれど、たとえば、子供向けの学習ドリルをつくることを想像してほしい。

問題文、解答解説文、ページ内のイラスト、すべて著作物であり、それぞれ著作者がいる。

たとえば「公表権」は著作者人格権ひとつだ。

なので、理屈上は、ドリルカットイラストを描いたイラストレーターさんが、あるひとつイラストを指して「このイラストをもう公開したくない」といえばそれは尊重されるべき、となる。

著作財産権ならばお金解決…つまりイラスト自体権利を買い取るという交渉もできるが、著作者人格権譲渡できない。著作者ダメと言ったらダメである

 

公表したくない…それは、どこまでの話なのか。もう印刷して積んである在庫は、書店に出回っている在庫は。シール対応か? 断裁か? 絶版か?

 

もちろん、そんなことになった例を私は知らないし、たいていのクリエーターさんはこちらの状況を汲んで、たとえば改訂するときに外してください、などの常識的要望におさめてくれる。

互いの常識良識のなかで私たちはどうにか仕事をしている。

 

ところで出版系は契約ルーズだなんて言われるが、最近結構まじめにやっている(少なくとも私の周りは)。

さて契約書を結ぼうとなると、この著作者人格権については悩ましいところがある。

何せ字義どおりに捉えたら強力すぎる。

 

著作者人格権を盾に、出版物全体に影響を及ぼすような運用ができるのか、それは判例が出ない限りわからない。わからない以上、我々は会社員なので、裁判沙汰になる芽はできるだけ摘まなければならない。

かくして契約書に、「著作者人格権行使しない」なんて文言を盛り込む羽目になる。

 

著作者人格権の不行使」は契約書では案外よく見る言葉である

たとえば会社ポスターパンフレットDM発注したとして、取引先の「公表権」で取り下げさせられたり、「同一性保持権」で修正できなかったりする可能性がある…となると、必要性が想像つく人もいるのではないか

 

個人的にはこんな文言できれば盛り込みたくない。

クリエイター本来持つ権利制限する契約は、誠意に欠けると思っている。

だが、強すぎる権利放置するのも難しいのだ。

 

今回の事件漫画作品なので、カットイラスト1つとはわけが違う…とも思うが、

けが違うか? ほんとうに? すべての著作物は同等に尊重されるべきでは??

という思いもある。

 

クリエイターさんにお仕事をお願いする側のすべての人間が、

100%くもりなく「著作者人格権尊重します!」と言い切れるかというと…権利の強さゆえに、あまり現実的でない、と思ってしまう。

 

今回の問題の根幹が「著作者人格権尊重」をめぐるものだと考えると、小学館全体として声明を出すのは苦しいだろうな…と想像している。

場面や状況によっては制限することさえあるのが現状だからだ。

 

逆に言えば、それ以外の事情……芦原先生小学館に対して寄せていた信頼が裏切られてい

た、というような経緯がないことを祈っている。

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ちまちま書いていたら小学館から著作者人格権言及した声明が出ていた。

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著作者人格権トレンドに入っている。

言葉けが先走りそうで、そして実際権利としてはかなり強いものなのでちょっと先が思いやられる。

なお「じゃあAI学習著作者人格権侵害なのでは!?」と盛り上がってる人を見たが、機械学習私的利用とかと同じ例外規定やで。

小学館許せない→わかる だから漫画家小学館に抗議しろ→わからない

このムーブだけで如何にオタクたちは漫画が好きでも漫画家のことは好きではないということがわかる。

まあそりゃあそうだよな、面白いところを楽しみたいか漫画読んでるだけで漫画家の生活なんて気にしながら読まないよな。商売相手小学館漫画連載以外の部分で喧嘩しようとさせるとか意味不明すぎる。

このムーブもっと面白かったのが小学館から出てる本の不買運動掲げてるオタク見た時だ。なんでこの騒動の流れで小学館出版してる漫画家の首を絞める行動に出るんだ。

anond:20240207223755

( ^ω^ )

https://ja.m.wikipedia.org/wiki/L%E3%83%BB%E3%82%B9%E3%83%97%E3%83%AC%E3%82%A4%E3%82%B0%E3%83%BB%E3%83%87%E3%82%A3%E3%83%BB%E3%82%AD%E3%83%A3%E3%83%B3%E3%83%97

( ・`д・´)

「若き考古学マーチィン・パッドウェイは、稲妻に打たれた瞬間、20世紀ローマから西暦535年の古代ローマの終末期にタイムスリップしてしまう! 生きるのが難しい時代だった。各宗派間の陰惨な対立抗争、熾烈化の一途をたどる領土紛争……暗澹たる暗黒時代の到来を食いとめようと、パッドウェイは出版技術を開発し、合理的な加算法を人々に教え、ローマ侵攻を企てるゴート人、ヴァンダル人と闘った。彼は歴史コースを変えるべく必死に生きたのだ、闇よ落ちるなかれと願いつつ……異色SF巨匠L・スプレイグ・ディ・キャンプ古典名作。」

https://honto.jp/netstore/pd-book_00164386.html

https://bf-www.ebookjapan.jp/mall/yahooej/title/372496/b00160661656

2024-02-06

時計仕掛けのオレンジ原作の作者が映画になったのを本当に後悔してて原作自体映画に合わせて改変されてアメリカ出版されたし犯罪が起きるたびにコメント求められたりして酷い目にあったみたいな話してるの見ると、実写化が素晴らしく評価されたからと言って原作者はなんにも報われないんだなと思ってしまった

2024-02-05

作家交渉代理人を雇うようになりゃいい

作家出版社メディアミックス関連企業関係で、作家の信頼が裏切られるのがどうの、業界問題がどうの、体質改善がどうのという議論をずっとやってるが、作家スポーツ選手みたいに交渉代理人を雇う必要があるんじゃないの。(サッカーならぬ作家選手、つってw)

作家スポーツ選手と同じ結局個人業だし、マクロではともかくミクロでは作家と他のところが微妙に利害が対立する場面もあるわけじゃん。

出版社作家代理人としての仕事をするべきとか言いたくなる人もいるだろうが、スポーツ選手だってチームに所属しつつも代理人を雇ってんだからさ。

企業子飼い名前も出てこないゲームシナリオライターみたいな、完全に会社勤めになるんだったらまた話は別かもだけど、そうじゃないし。

現時点では、スポーツほどには出版の状況に詳しい法律契約専門家は少ないだろうからすぐには無理だとしても、将来的には作家アシスタントを雇うように交渉代理人も雇うようになるのが、業界体質改善みたいなことよりも現実味があると思うわ。

2024-02-04

[]

休日も自宅から一歩も出ずに数学化学に勤しむ千葉大学医学部医学科落ち早稲田大学先進理工学部生命科学科卒おじさんです。

某国立大学の学長選挙にて、投票で負けているのにも関わらず医学部教授学長に選出されたというニュースを見ました。署名運動なども展開されているようです。

投票数以外にも学長選出の要件などが内規などで定められており、それに従って適正に選出された結果である可能性もあるため、実際のところはどうなのか外部の無関係人間である私には分かりません。

そのためこの件についても特にコメントしません。

ただ、SNSなどのコメントを見ていると「医学部教授なら良い」「(他候補学問を貶した上で)医学部教授学長になった方がいいでしょ」という意見も多々ありました。

やはり、医学部とそこで研究されている医学というのは他の学問に比べて優越しており、他の学問学部医学医学部に比べると数段劣るものなのでしょう。

私が学部で頑張ってきた学問卒研医学に比べればきっと世間一般からゴミクズのようなものなのではないでしょうか。

東大理三に子供を進学させた」という親や医学部出身予備校講師が書いた書籍は多くの人に興味を持たれ読まれますが、私の親が「早稲田大学先進理工学部生命科学科に子供を進学させた教育法」という本を出版したり、私が「早稲田大学先進理工学部生命科学科に合格した方法」という本を出版しても誰も興味を持ちませんし、よくてSNSインターネット嘲笑ネタにされるだけではないでしょうか。

どうしようもないFラン大学卒業するために親のお金と四年間の時間を浪費してしまった過去を深く悔やみます

しかし、必ずや国立大学医学部医学科に進学し、臨床医となり、多くの人々に医療提供することで自分人生を今の無価値ものから有意義価値のあるものに転換していきたいという決意を固めることができました。

頑張ります

それではまたノシ

妊活不妊治療

芸能人不妊治療の手記を出版した時、その中の旦那さん側の発言として「男はそんなに自由に立てたり出せたりするわけじゃない」と言う趣旨のものがあったように思う。

あそこまで行くと、産む機械ならぬ、種付機械で、本人の人格を踏みにじっている感じがする。セックス強制されるのは女に限らない話。

2024-02-03

三重交通キャラについて

https://b.hatena.ne.jp/entry/s/www.bengo4.com/c_23/n_17144/

これで思い出したのは「ヘタッピマンガ研究所R」の河下水希先生アドバイス

今手元に本がないのでうろ覚えだが、「女性のシルエットはひょうたん型を意識するといい」というものである

臭い言い方をすると「ボンキュッボン」という、ようはくびれを強調させるスタイルだ。

ただこれは「少年漫画ヒロイン」を描く際のものであり、「公共キャラクター」に当てはめてよいものかは出版年が10年以上前!?)ということとあわせて加味しないといけないことだと思われる。

個人的意見としては「可愛いけどギャルゲーキャラっぽいなあ」です。

2024-02-02

芦原先生の件で考えること

漫画家が命を削って描いた芸術作品

出版社テレビ局会社組織、それも大抵は大企業

出版社漫画家を守りたいわけじゃない」

という言葉を見るけど、

じゃあ勝手作品つくって自分で売ったら? って思う。

ビジネスルートに乗せて作品流通されているからこそ、多くの人の手に渡ることができているのではないのか。

絵画とかでなく一般漫画芸術ではなくて商業出版用の作品だし、どんな大企業であっても作者と向き合うのは担当編集ひとりだし、その1人がどんな気持ちでやっているか、どんなに作家のためを思って動いているかは、想像つかないんだな。

ここまでのヒットにするまで、どれだけ出版社担当者が頑張ったか

個人攻撃してないっていったって、当事者自分を責める。主語を大きくしたところで、何も事情も知らない外野が叩くことがそのものが、頑張ってるひとの心を折るんだよ。

マスコミってもう終わりなんだろうな

いわゆるオールドメディアと呼ばれる媒体をつくる仕事をしている

自分仕事を始めて何年目かはちょっと言えないが、まあ若手ではない

どこの社も新入社員研修やらインターンが始まる時期だ

先日ある内定者と会う機会があり、世間話ついでに仕事の話も軽くだがさせてもらった

面白そうですね!とか、入社までに何を勉強すればいいですか?とか

クワクした感じで色々聞かれた

正直、申し訳なかった

「今すぐにでも他の業界に行くべきだ」と言いたかった

だって君はすごく良い大学に通っていて、人当たりも良くて、多分頭の回転も早いんだろう

コンサルとかITとか、もっとガンガン金を稼げて社会にも沢山貢献できるような業界に行くべきだったよ

今話をしているこのオフィスだってボロボロ

たまに虫が湧いたとかで皆で大騒ぎするんだ

椅子も机も汚いし壁紙も剥れかけてる 床にはよくわからないシミがついているし、ちょっと強い地震がきたら一撃で崩れてしまうんじゃないか?という古い建物

仕事関係大企業オフィスを訪れることもよくあるが、どこも(この職場と比べれば)恐ろしく綺麗だ

それに、変わったものが売ってる自販機なんかがあって、ピカピカのよくわからない広場ラウンジ?もあってさ

今の高学歴はこういう場所で働いてるんだなっていつもしみじみ思うよ

マスコミ=高学歴エリートってのはもう古いイメージ

年配の人に俺の仕事の話をするとそれはもう興味津々に、「すごいねえ」なんて言って尊敬の目を向けられる

でも30代あたりかそれより若い人に話をするともう全然だな あーブラックっすね(笑)とかそれ古くないですか?(笑)とかそんなん

学歴も全国メディアなら旧帝大やら早慶やら出てる変わった奴が多いけど、うちはもう全然

部署国立文学部とか出てるおじさんもいるけど、それが最後の灯火ってとこかな

とにかく、20代社員は聞いたことない大学の子ばかりだ

会社知名度の割には……という感じだと思う

それでも採用試験受かってるんだから別にいいじゃんって?

いいんだけど、まあ難はあるわな

知識量がものを言う仕事でもあるから、うまくいかない場面も出てくる

学歴差別するわけじゃないけどやっぱある程度の学力は欲しいなと思うよ

こんなこと長々と書いてるけどさ、

まあ俺はいいんだ なんだかんだで仕事面白いし、気に入ってる 今更転職する気も能力もないしな

でも若い子はわざわざ来るべきじゃないと思うよ

出版とかならまだ分かるよ 大手出版社なんか皆の憧れだ、頑張って目指す子も多いだろう今でも

でも他は駄目だね もう沈みかけの船って感じで、これから好転するビジョンは全く見えない

大手の2、3社以外はロマンと少しの奉仕精神だけで回ってる業界だよ

まあすぐ消すと思う

この投稿にもある程度フェイクというかぼかしは入れてるけど、狭い界隈だから

すぐTwitterとかで広まるんだよ

これもマスコミしぐさだけど、マスコミの連中は業界悪口言う奴に対してめちゃくちゃ冷たいんだ

好きで選んだ仕事だろ(=嫌なら辞めろ)って簡単に言うんだよあいつら

好きでやってる仕事から批判してるのにな 本当に嫌なら黙って辞めるに決まってんだろ

2024-02-01

暇空さん、コレコレに出た時にあまりにも会話がおぼつかなさ過ぎて心配になった

https://www.youtube.com/watch?v=whuwiTpYRXo

はじめて暇空さんが喋ってるのを聞いた。コレコレさんの質問に対しての回答が少しずつズレていて、この人ちょっと大丈夫なのかな?過労とか鬱になっているのではないか心配になった。

コレコレさんの質問に対して「この人は何を聞きたいのか」の要点をまるで掴めていない。

例えばコレコレさんが「暇空さんが当日店にいたのではなくて、行った人から証言を聞いたというのはわかった。ではこの人が当日その場にいたということはどうやって確認したんですか?」と質問したときの流れ

「僕、この店に、この店ができた時くらいから通ってる人間ですね」

「いや、あなたの話を聞いてるんじゃなくて、あなた現場にいた人に確認をとったんですよね?」

「そうです」

「で、それは夫婦ですよね?」

「いや、違いますね。店側の人間です」

「店側の人間?」

「いや、店員の人に聞いた」

あなた店員さんとつながってるんですか?」

「あ、だから店ができたときくらいから通ってた客です。7年くらい」(なおよしだが開店したのは5年前)

「ほー。で、どうやって連絡をとったんですかちなみに」

「いや、普通にLINEで」

「ほー。じゃあLINEのやり取り見せてもらっていいですか」

・・・いや、失礼。ぼく店とはLINEで繋がってないです。直接電話で本人から聞きました」

(中略)

「じゃあ電話番号の履歴見せてもらっていいですか」

「それなら出せますよ。ちょっとまってくださいね

「わざわざ寿司屋電話をかけて、店員に聞いたら、店員がそう言ってたってことね」

(5分ほど電話をかけていたことが履歴から確認される)

はい確認できました。ではあなたはお店の方からこの話を聞いたということですね」

「そうです。なので、僕はお店側に贔屓してしまうので、そこは注意して中立に話ししたいと思います

相手が聞きたいことの要点をとらえられてないから話が長い。

そもそも最初は「店に行った人から話しを聞いた」だったのがなぜか店の人になっていて

さらに後で確認すると、店員というのはお店の大将御本人とのこと。

なんでちょくちょく話を変えてくるのかがよくわからなかった。

そのあとの話ぶりからしても嘘はついてないのは確定的に明らかなのだけれど

いちいち間違えてあとで訂正してくるので、情弱のコレコレキッズから信憑性を疑われてしまう始末。

話が流れ始めてからはそれなりにスムーズになってたので、話の立ち上げが下手なだけかもしれないが

さすがにもう少し準備してから臨んだほうがよかったと思われる。

暇空さんのことはうっすら応援している側なので、こんなつまらないことで足元を掬われるようなことにならないでほしかった。


なお、KADOKAWAからネトゲ戦記」が出版されるそうです。おめでとうございます

2024-01-31

AppBank業務縮小

Google検索アルゴリズム変更が要因らしいけど

よく見てたサイトも去年10月以降アクセス数激減してて閉鎖検討中らしい

テレビ出版だけじゃなくネットコンテンツビジネスも厳しい時代

anond:20240131005756

ぜんぜん無関係世界を覗き見するのっておもしろ

増田は話が上手いな

しかし暇の人は本当にはてなダイアリーでバズってたネトゲ戦記(角川から出版予定)のライターさんなのかよ?

時折ポエマー臭いは漂ってたけど、もうちょっと繊細で小賢しいイメージだったぞ

なんで秒でバレる嘘(LINE → LINEじゃない電話)ついてるの

脚本家のインスタの書き方ーーー!

漫画読んでたしドラマも見ていました

ちなみに私は執筆業をしている

まず言いたいことは、作品を作る者としてあのインスタグラムの表明はありえない。驕りと傲慢さが滲み出ている

 

ドラマの出来や原作との違いはとりあえず横に置いておく

残り2話が映像シナリオを書いたことがない原作者が書いたことで視聴者違和感を覚えることは仕方ない

事実から

 

じゃあその違和感に対してシナリオライターが書くべきことは単純に

原作者さんの意向もあり、シナリオ原作者さんにバトンタッチしました」

で良かったんだ

この内容であれば、まだ原作者の方がブログを書くことはなかったと思う

…いやシナリオライター、むしろお気持ちを書くんじゃないよ。ばかたれ。

 

そしてドラマが終わった後は、出版日テレ同士が裏でやりとりして終わり

 

自分作品を酷く扱われた」

と、原作者の中で昔話になっていたはずなんだ…

 

ここ数日、ショックで自分仕事も手につかない

高校生の時に読んだ「砂時計」、こういう話が書ける人が羨ましいと今でも思っています

 

まとまりがない文章でごめん

 

2024-01-30

作品の2次利用は、あらかじめ出版社に許諾されている

マンガ小説ドラマ化・映画化する2次利用は、ドラマ化・映画化が決まるずっと以前、出版する段階で出版社に許諾されている。

一般社団法人 日本出版協議会https://www.shuppankyo.or.jp)の出版協版「新・出版契約書」では次の条項がある。

第5条(二次使用等における乙の優先使用と甲の権利)甲は本著作物翻訳ダイジェスト等、また演劇映画放送・録音、録画等、その他二次使用について、乙が優先的に使用することを認める。

https://www.shuppankyo.or.jp/keiyakusho

一般社団法人 日本書籍出版協会(https://www.jbpa.or.jp)の①出版権設定契約ヒナ型1(紙媒体電子出版一括設定用)2017年版『出版契約書』(PDF)では、次のようになっている。

第 16 条(二次的利用)

契約有効間中に、本著作物翻訳ダイジェスト等、演劇映画放送・録音・録画等、その他二次的に利用される場合、甲はその利用に関する処理を乙に委任し、乙は具体的条件について甲と協議のうえ決定する。

https://www.jbpa.or.jp/publication/contract.html#pdf1

このひな形どおりに契約しているとは限らないけど、ひな形なのでこれに準じているんじゃないかな。

こういう契約があるので、ドラマ化などがあると出版社が交渉役になっているんだと思う。

anond:20240130153027

実写化をするのはテレビ局出版社の双方にメリットがあるからでしょう。

テレビ局は常に話題になるコンテンツを探しているのと、コンテンツ作りを一からする余裕がないから、

すでに出来上がっている漫画小説原作にするのが手っ取り早い。

出版社出版不況の中でも本を売らないといけないから、原作本が話題になることは何でもやりたい。

増田の書いた通り「既存読者以外の層にアピールしたい」はそうだけど、

俳優女優ファンのため」は違うと思う(テレビ局芸能事務所癒着問題)し、

放送の尺や予算の都合でストーリーを省略したり一部を変更することと、コンテンツ改ざんは別次元な気がする。

そして、実写化原作ファンのみならず、作者のために行われるものでもないのでしょう。

anond:20240130155401

出版に関わったことのないニワカもろ出しで草

anond:20240130155156

他のメディアで展開、他言語翻訳版とかを出版に際してはそれに関わる諸々は出版社に委任してください的な条文がある。多分どこの出版社でもそう。

単行本を出す際の契約書に記載されてる。権利を持ってるって理解は厳密には間違いかな、その権利を独占的に貸してください出版社が代行しますって感じ。

ついに原作レイプで人死にが出た

なんたることだ! 再発防止策が必要だ!

……とはいっても、『テラスハウス』で人死にが出てもリアリティショーをやめずに平気で『バチェラー』や『バチェロレッテ』を放映していた面の皮が京極夏彦の本くらい厚そうなTV業界の皆様に再発防止を求めるのは、タリバンの方々に女性尊重を求める以上の難事であることは間違いなく、今後とも安易ドラマ化による原作レイプは引き起こされ続けるだろうし、売上に目が眩んだとか最高級の桃のように押しに弱いとか赤ちゃんコウノトリが連れてくると信じているほどに純朴だとか色々な理由ドラマ化を承諾する原作者も後を絶たないだろう。この事件製作側に何がしかの変化をもたらす、ということは、明日ミナミノミナミノ』の続刊が出版されるくらいにはありえそうもないことだ。

ただし、読者の目線は、ファンの反発は、オタク実写化に対する態度は、変化するだろう。より正確に言うと、いっそう厳しく硬いものになっていくだろう。

これまでの原作レイプに対するオタクたちの反対というのは、イメージと違うとか原作ではそうじゃないとかこのキャラはこんなこと言わないとか先輩がスパゲティを食べてるなんておかしいとか、言ってしまえばお気持ち表明でしかなく、それによって引き起こされた悲劇といっても、原作者に眉を顰められたりなかったことにされたりするのがせいぜいで、最大の悲劇は裸になったアイドルがいいひとだったせいで連載が終了したことです、という、まあファンがグチグチ怨念ネットの海に垂れ流す程度のささやかものに過ぎなかった。

ところが、今回は、原作者が自ら生命を絶つという最悪の事態になってしまった。

好きなシリーズの続きが読めなくなったどころではない。もう二度と彼女の新作を読めなくなったのだ。

リアリティショーと同様に、原作レイプでも人が死ぬTV業界の人たちはそんな些事を気にも留めないのかもしれないが、業界の外にいる人間、ただ純粋作品を楽しんでいたいだけの人間からするとたまったものではないわけで、今リアリティショーに対して「なんでそんな死人が出るような番組やってんだよ」という声が徐々に高まっているように、今後、「なんでそんな死人が出るようなドラマ化やってんだよ」という批判の声はより大きくなっていくだろう。だって我々は、まさか人死にが出るなんて思ってもみなかったんだから

もちろん表現の自由というものがあり、ガイガーカウンターを使って女児を手籠めにする漫画出版自由であるべきなのと同じように、恋愛リアリティショーや原作レイプTVドラマといった類の下世話な番組を放映するのも自由であるべきで、自キャラ選挙に動員することに躊躇のない国会議員さんが「業界団体(や場合によっては議員チーム)で検討する組織体を作るべき」とか言ってたのはお前表現の自由はどこ行ったんだよという感じになってしまうのだが、原理原則論からいえばこれらの番組を法的・社会的咎め立てすることはできないだろう。

から。せめて我々は、彼らがやったことを忘れずにいよう。事あるごとに蒸し返そう。彼らが原作蔑ろにした作品を世に出す度に、「お前ら前に原作レイプ漫画家を死に追いやったよな。なんも反省してないの?」と言い続けよう。それは弔いのためではない。彼女はそれを望まないかもしれない。ただ、増田は、二度と原作が踏み躙られる光景を見たくはないし、原作者が苦悩する姿を仄聞するのは嫌なのだ

2024-01-29

anond:20240129001224

わりと最近出版された本みたいだけど、以前の著作エッセンスが詰まってるのかな?

2024-01-28

anond:20240128212350

あー

契約交わさないで支払いや出版バックれたりする話も聞いたね昔

2024-01-26

anond:20240126183251

9.「平和基本法から佐藤優現象〉へ

 〈佐藤優現象〉を支えている護憲派の中心は、雑誌としては『世界』であり、学者では山口二郎和田春樹である。この顔ぶれを見て、既視感を覚える人はいないだろうか。すなわち、「平和基本法である。これは、山口和田らが執筆し、共同提言として、『世界』一九九三年四月号に発表された。その後、二度の補足を経ている(56)。

 私は、〈佐藤優現象〉はこの「平和基本法からの流れの中で位置づけるべきだと考える。

 同提言は、①「創憲論」の立場、②自衛隊合憲化(57)、③日本経済的地位に見合った国際貢献必要性、④国連軍国連警察活動への日本軍の参加(58)、⑤「国際テロリスト武装難民」を「対処すべき脅威」として設定、⑥日米安保の「脱軍事化」、といった特徴を持つが、これが、民主党の「憲法提言」(二〇〇五年一〇月発表)における安全保障論と論理を同じくしていることは明白だろう。実際に、山口二郎は、二〇〇四年五月時点で、新聞記者の「いま改憲必要なのか」との問いに対して、「十年ほど前から護憲立場から改憲案を出すべきだと主張してきた。しかし、いまは小泉首相のもとで論理不在の憲法論議が横行している。具体的な憲法改正をやるべき時期ではないと思う」と答えている(59)。「創憲論」とは、やはり、改憲論だったのである

 同提言の二〇〇五年版では、「憲法九条の維持」が唱えられているが、これは、政権が「小泉首相のもと」にあるからだ、と解釈した方がいいだろう。「平和基本法」は、戦争をできる国、「普通の国」づくりのための改憲である。同提言軍縮を謳っているが、一九九三年版では、軍縮は「周辺諸国軍縮過程と連動させつつ」行われるとされているのだから北朝鮮中国軍事的脅威が強調される状況では、実現する見込みはないだろう(60)。また、「かつて侵略したアジアとの本当の和解」、二〇〇五年版では、周辺諸国への謝罪過去清算への誠実な取組みの必要性が強調されているが、リベラル過去清算は終わったと認識しているのであるから、これも実効性があるとは思えない。要するに、同提言には、論理内在的にみて、軍事大国化への本質的な歯止めがないのである

 佐藤が語る、愛国心必要性(61)、国家による市民監視(62)、諜報機関の設置等は、「普通の国」にとっては不可欠なものである佐藤饒舌から私たちは、「平和基本法」の論理がどこまで行き着くかを学ぶことができる。

 馬場は、小泉純一郎首相(当時)の靖国参拝について、「今後PKOなどの国際的軍事平和維持活動において殉死殉職した日本人の慰霊をどう処理し追悼するか、といった冷戦後平和に対する構想を踏まえた追悼のビジョンもそこからは得られない」と述べている(63)。逆に言えば、馬場は、今後生じる戦死者の「慰霊追悼施設必要だ、と言っているわけである。「普通の国」においては、靖国神社でないならば、そうした施設はもちろん、不可欠だろう。私は、〈佐藤優現象〉を通じて、このままではジャーナリズム内の護憲派は、国民投票を待たずして解体してしまう、と前に述べた。だが、むしろ、すでに解体は終わっているのであって、「〈佐藤優現象〉を通じて、残骸すら消えてしまう」と言うべきだったのかもしれない。

 ここで、テロ特措法延長問題に触れておこう(64)。国連本部政務官川端清隆は、小沢一郎民主党代表の、テロ特措法延長反対の発言について、「対米協調」一辺倒の日本外交批判しつつ、「もし本当に対テロ戦争への参加を拒絶した場合日本には国連活動への支援も含めて、不参加を補うだけの実績がない」、「ドイツ独自イラク政策を採ることができたのは、アフガニスタンをはじめ、世界の各地で展開している国連PKOや多国籍軍に参加して、国際社会を納得させるだけの十分な実績を積んでいたかである。翻って日本場合多国籍軍は言うに及ばず、PKO参加もきわめて貧弱で、とても米国国際社会理解を得られるものとはいえない」と述べている(65)。

 元国連職員吉田康彦は「国連憲章の履行という点ではハンディキャップなしの「普通の国」になるべきだと確信している。(中略)安保理決議による集団安全保障としての武力行使には無条件で参加できるよう憲法の条文を明確化するのが望ましい」と述べている(66)。川端吉田の主張をまとめれば、「対米協調一辺倒を避けるため、国連PKOや多国籍軍軍事活動積極的に参加して「国際貢献」を行わなければならない。そのためには改憲しなければならない」ということになろう。民主党路線と言ってもよい。今の護憲派ジャーナリズムに、この論理反論できる可能性はない。「8」で指摘したように、対北朝鮮武力行使容認してしまえば、改憲した方が整合性があるのと同じである

 なお、佐藤は、『世界』二〇〇七年五月号に掲載された論文山川均の平和憲法擁護戦略」において、「現実国際政治の中で、山川ソ連侵略性を警戒するのであるから、統整的理念としては非武装中立を唱えるが、現実には西側の一員の日本を前提として、外交戦略を組み立てるのである。」「山川には統整的理念という、人間努力によっては到底達成できない夢と、同時にいまこの場所にある社会生活改善していくという面が並存している」と述べている。私は発刊当初この論文を一読して、「また佐藤柄谷行人への点数稼ぎをやっている」として読み捨ててしまっていたが、この「9」で指摘した文脈で読むと意味合いが変わってくる。佐藤は、「平和憲法擁護」という建前と、本音が分裂している護憲派ジャーナリズムに対して、「君はそのままでいいんだよ」と優しく囁いてくれているのだ。護憲派ジャーナリズムにとって、これほど〈癒し〉を与えてくれる恋人もいるまい(67)。

10.おわりに

 これまでの〈佐藤優現象〉の検討から、このままでは護憲派ジャーナリズムは、自民党主導の改憲案には一〇〇%対抗できないこと、民主党主導の改憲案には一二〇%対抗できないことが分かった。また、いずれの改憲案になるにしても、成立した「普通の国」においては、「7」で指摘したように、人種差別規制すらないまま「国益」を中心として「社会問題」が再編されることも分かった。佐藤沖縄でのシンポジウムで、「北朝鮮アルカイダの脅威」と戦いながら、理想を達成しようとする「現実平和主義」を聴衆に勧めている(68)が、いずれの改憲案が実現するとしても、佐藤が想定する形の、侵略植民地支配反省も不十分な、「国益」を軸とした〈侵略ができる国〉が生まれることは間違いあるまい。「自分国家主義者じゃないから、「国益」論なんかにとりこまれるはずがない」などとは言えない。先進国の「国民」として、高い生活水準や「安全」を享受することを当然とする感覚、それこそが「国益」論を支えている。その感覚は、そうした生存の状況を安定的保障する国家先進国主導の戦争積極的に参加し、南北格差固定化を推進する国家―を必要とするからだ。その感覚は、経済的水準が劣る国の人々への人種主義、「先進国」としての自国を美化する歴史修正主義の温床である

 大雑把にまとめると、〈佐藤優現象〉とは、九〇年代以降、保守派大国路線に対抗して、日本経済的地位に見合った政治大国化を志向する人々の主導の下、謝罪補償必要とした路線が、東アジア諸国民衆の抗議を契機として一頓挫したことや、新自由主義の進行による社会統合破綻といった状況に規定された、リベラル左派危機意識から生じている。九〇年代東アジア諸国民衆から謝罪補償を求める声に対して、他国の「利益のためではなく、日本私たちが、進んで過ちを正しみずから正義回復する、即ち日本利益のために」(69)(傍点ママ歴史清算を行おうとする姿勢は、リベラル内にも確かにあり、そしてその「日本利益」とは、政治大国を前提とした「国益」ではなく、侵略戦争植民地支配可能にした社会のあり方を克服した上でつくられる、今とは別の「日本」を想定したものであったろう。私たちが目撃している〈佐藤優現象〉は、改憲後の国家体制に適合的な形で生き残ろうと浮き足立リベラル左派が、「人民戦線」の名の下、微かに残っているそうした道を志向する痕跡消失もしくは変質させて清算する過程、いわば蛹の段階である改憲後、蛹は蛾となる。

 ただし、私は〈佐藤優現象〉を、リベラル左派意図的計画したものと捉えているわけではない。むしろ無自覚的、野合的に成立したものだと考えている。藤田省三は、翼賛体制を「集団転向寄り合い」とし、戦略戦術的な全体統合ではなく、諸勢力からあいもつあいがそのまま大政翼賛会に発展したからこそ、デマゴギーそれ自体ではなく、近衛文麿のようなあらゆる政治立場から期待されている人物統合象徴となったとし、「主体が不在であるところでは、時の状況に丁度ふさわしい人物実態のまま象徴として働く」、「翼賛会成立史は、この象徴人物の未分性という日本政治特質をそれこそ象徴的に示している」と述べている(70)が、〈佐藤優現象〉という名の集団転向現象においては、近衛のかわりに佐藤が「象徴」としての機能果たしている。この「象徴」の下で、惰性や商売で「護憲」を唱えているメディア、そのメディア追従して原稿を書かせてもらおうとするジャーナリスト発言力を確保しようとする学者、無様な醜態晒す本質的には落ち目思想家やその取り巻き、「何かいいことはないか」として寄ってくる政治家や精神科医ら無内容な連中、運動に行き詰った市民運動家、マイノリティ集団などが、お互いに頷きあいながら、「たがいにからあいもつれあって」、集団転向は進行している。

 ところで、佐藤は、「仮に日本国家国民が正しくない道を歩んでいると筆者に見えるような事態が生じることがあっても、筆者は自分ひとりだけが「正しい」道を歩むという選択はしたくない。日本国家同胞日本人とともに同じ「正しくない」道を歩む中で、自分が「正しい」と考える事柄の実現を図りたい」と述べている(71)。佐藤は、リベラル左派に対して、戦争に反対の立場であっても、戦争が起こってしまたからには、自国国防、「国益」を前提にして行動せよと要求しているのだ。佐藤賞賛するような人間は、いざ開戦となれば、反戦運動を行う人間異端者扱いするのが目に見えている。

 この佐藤発言は、安倍晋三首相の目指していた「美しい国」づくりのための見解とも一致する。私見によれば、安倍の『美しい国へ』(新潮新書、二〇〇六年七月)全二三二頁の本のキモは、イランでのアメリカ大使館人質事件(一九七九年)をめぐる以下の一節である。「(注・反カーター陣営の)演説会で、意外に思ったことがある。人質事件に触れると、どの候補者もかならず、「私は大統領とともにある」(I am behind the President.)というのだ。ほかのことではカーターをこきおろす候補者が、そこだけは口をそろえる。/もちろん、人質にされている大使館員たちの家族配慮するという意図からだろうが、アメリカ一丸となって事件対処しているのだ、という明確なメッセージを内外に発しようとするのである国益からむと、圧倒的な求心力がはたらくアメリカ。これこそがアメリカの強さなのだ。」(八七~八八頁)

 文中の、「人質事件」を拉致問題に、「大統領」を安倍に、「アメリカ」を日本に置き換えてみよ。含意は明白であろう。安倍は辞任したとはいえ総連弾圧をめぐる日本言論状況や、〈佐藤優現象〉は、安倍の狙いが実現したこと物語っている。安倍政権は倒れる前、日朝国交正常化に向けて動きかけた(正確には米朝協議の進展で動かされたと言うべきだが)が、こうなるのは少なくとも今年春からは明らかだったにもかかわらず、リベラル左派の大多数は、「日朝国交正常化」を公然と言い出せなかった。安倍政権北朝鮮外交に敗北したのは明らかである。だが、日本リベラル左派安倍政権ときに敗北したのである

 〈佐藤優現象〉は、改憲後に成立する「普通の国」としての〈侵略ができる国〉に対して、リベラル左派の大部分が違和感を持っていないことの表れである侵略植民地支配過去清算在日朝鮮人人権擁護も、そこには含まれる)の不十分なままに成立する「普通の国」は、普通の「普通の国」よりはるかに抑圧的・差別的侵略的にならざるを得ない。〈佐藤優現象〉のもとで、対北朝鮮武力行使の言説や、在日朝鮮人弾圧の言説を容認することは、戦争国家体制に対する抵抗感を無くすことに帰結する。改憲に反対する立場の者がたたかうべきポイントは、改憲護憲(反改憲)かではない。対北朝鮮武力行使容認するか、「対テロ戦争」という枠組み(72)を容認するかどうかである容認してしまえば、護憲(反改憲)派に勝ち目はない。過去清算も不十分なまま、札束ではたいて第三世界諸国の票を米国のためにとりまとめ、国連民主的改革にも一貫して反対してきた日本が、改憲し、常任理事国化・軍事大国化して、(国連主導ではあれ)米軍中心の武力行使を容易にすることは、東アジア世界平和にとって大きな災厄である(73)。

改憲戦争国家体制拒否したい人間は、明確に、対北朝鮮武力行使の是非、対テロ戦争の是非という争点を設定して絶対的に反対し、〈佐藤優現象〉及び同質の現象を煽るメディア知識人等を徹底的に批判すべきである

(1)岩波書店労働組合「壁新聞」二八一九号(二〇〇七年四月)。

(2)ブログ「猫を償うに猫をもってせよ」二〇〇七年五月一六日付。

(3)ただし、編集者佐藤右翼であることを百も承知の上で使っていることを付言しておく。〈騙されている〉わけではない。

(4)「佐藤優という罠」(『AERA』二〇〇七年四月二三日号)中のコメントより。

(5)インターネットサイトフジサンケイ ビジネスアイ」でほぼ週一回連載中の〈 Permalink | 記事への反応(0) | 18:37

「全文引用

さっき出版業界の人までこの言葉を使ってるのを見たが、この言葉は成立しないよな。

言うなら「全文転載」とか「全文掲載」とかだよな。

2024-01-24

anond:20240123123652

フィルタリングは本人達がやってたわけですよね。ピクシブ投稿前画面で推奨してましたよ。

なんで外部からきた無知学生ゴミをたくさんひろえたという理由のみで勝手フィルタリング基準つくっておしつけやがったんです?

「すいませんみなくていいです外部の「あなた」には価値のないゴミですから。」それがファンアートの基本アーティチュードですよ。

お互いを尊重するための公表ルールタグ棲み分け)をガンガンふみしだいて悪用してまでやりとげてエロいとこだけ切り抜きまくって公表しやがったわけですからね。

嘲笑(単に笑いものにする)じゃなければこの内部秩序を踏みしだいての他罰行為をなんと表現していいかからないですね

より悪質なものかもしれませんが、そう、侮辱またはプライバシー侵害、あるいは劣化漫画村、ですかね

著作権の基本理念たる「創作者の尊重」「著作人格権尊重」どこにあります

著作者による作品の読まれコントローラビリティ基本的著作権たる著作人格権にかかわる問題ですがそれのみに被害がとどまりません。

単なる複製権侵害ではないです、ごく簡単表現すればいわゆるパクリとなりますが、ふくめてもっと根が深く複雑な問題創作生態系破壊する外部侵入者に関する問題です

創作から離れますがわかりやすいたとえでいえばやってることはアラブ人スパマーと同じですよ、猿まねマシンでヒトが読んだフリしてミームウイルスばらまく行為迷惑行為でありサイト禁止されています

bot教育したいなら他のちゃんとした商業出版を買い集るなり編集者に問い合わせるなりでやればいいじゃないですか。それもツリー内ですでに言いました。

からきて適当なクソなげてくんなクソ横学生レベル

文春ってイジメだよね

松本の笑いがイジメとか言って批判してる人って

文春みたいな週刊誌がやってるイジメ肯定的なのはどういう整理つけてるの?

言葉による暴力

権力を利用したハラスメント

って、まんま週刊誌がやってることだよね

この騒動自殺者が出たらどうすんの

てかジャニーズ問題でも死んでるよね

この手の週刊誌報道精神的に追い詰められる人結構いるのに

公益性があるなら言葉暴力自殺するまで追い込んでも問題無いっていうのはちょっと違うと思う

まぁそもそも証拠も無い証言だけの報道って公益性があるとは到底思えないけど

から週刊誌ってただのイジメなのに正義漢だしてるのが凄い不快なんだよね

あい記事出版する側も、読む側も、それを広める側もどういう気持ちでやってんだろう

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