はてなキーワード: 全国大会とは
同アニメには、京都橘高等学校をモデルにした高校が出ていたと聞く。アニメは見ていないが、京都橘高等学校ならばわかる。
京都橘高等学校吹奏楽部は、昔からマーチングに力を入れている伝統校で、日本テレビ系列「笑ってコラえて」で数年前に取り上げられてから、マーチングの世界では珍しく一般にも人気がある。その証拠に、YouTubeでの再生回数も多い。
人気の秘訣は❶ほぼ女子生徒しかおらず、❷オレンジ色のミニスカートを履いていると言う点に尽きており、恐らくおじさんたちに人気なのだろう。私がかつて某関西の中学校のマーチングバンドで毎日血を滲む練習をしていた15年前からユニフォームは変わらない。同じ関西でマーチングをしていたのだが、同校はかつての実力を失い、全国大会には程遠い存在として、関西大会で毎回敗退していた。ただ、ミニスカートだったので、ごく一部のムッツリ男子生徒には人気があった。マーチングの世界ではいわゆる「イロモノ」扱いというか、少し変わったバンドであった。
その京都橘高等学校が近年(といっても約10年前から)は数年に一度程度は全国大会を狙えるレベルに生まれ変わったのは、その約10年前に、ビッグバンドジャズの名曲、シングシングシングを激しいダンスとともに演奏曲目に取り入れて以降である。(興味があれば、YouTubeで見てみてほしい。大会では毎年必ず最後にこの曲を演奏している。)当時のミュージカルを参考にしたと聞く。その曲での足のステップは激しく、演奏しながらかなりの運動をするので、それにつれてミニスカートがひらひら、ひらひら動いて煽情的である。
もっとも、単にエロいから全国を狙えるようになったわけではなく、演奏技術もかなり向上している。近年は全国大会のレベルがどんどん上がっているため、その中で京都橘高等学校が相対的にどの程度レベルアップしたか、と言う評価は難しいが、
この辺で書くのがめんどうになった。なんでこんな誰にも需要のないことを書いてるんだろう。もうやめよう。
「センター試験でいいじゃん?」
それは違う。
まず何が違うかと言うと、試験勉強や運動は生まれついての能力による影響が大きすぎる。
試験勉強の場合は科目分けがされてしまっていて総合力の戦いにならない所がよくないし、能力に上限が決められてしまうのがよくない。
スポーツの全国大会はマッチングが機能しておらず、多くの選手にとって単に上位チームが下位チームを轢き殺すだけにしかならず大切なことが学べない。
大事なのは「自分と同じランクのプレイヤー、自分とは別の形で総合力を鍛えた結果、同じランクのライバル・仲間であるのだ」という事実を学ぶことだ。
動体視力、記憶力、知識、戦略立案力、情報収集能力、コミュニケーション能力、ムードメイク、メンタル、行動力、冷静さ、ゲームで強くなるための手段は非常に多岐にわたり、多くのプレイヤーが得意な分野と不得意な分野を持っている。
逆に得意な分野も不得意な分野もないプレイヤーはそれこそが、強みであり弱みという形でプレイヤーとしての個性を獲得してしまうほどだ。
その中でランクアップを目指し戦い続けるウチに人は死の受容にも似た段階的変化を起こす。
否認と孤立「俺の仲間はクソ過ぎる!こんなプレイヤーと一緒に遊ぶことになるのは何かが間違っている!皆クソだ!死ね!NOOB死ね!」
怒り「味方が弱すぎて俺の良さを引き出せない!このゲームはマッチがおかしい!敵が強すぎる!チーターだ!」
取り引き「暴言吐くのもキレて抜けるのも辞めるからもっとマトモな奴らと遊ばせてくれ」
受容「結局こいつら俺と同じランクってことは能力のバランスが違うだけで俺と同じ程度の総合力ってことなんじゃん」
ハッキリ言うが、この過程を経て無い奴と一緒に何かをするのはマジでキツいものがある。
特に仕事で自分の強みの素晴らしさばかり主張して弱みはどうでもいいことであると抜かし過度に自己を評価して他社を批判するやつは、カスだ。
チームの士気がクソほど落ちる。
すごく優秀なのにしょぼい企業にいて、そして物凄く性格が悪いというタイプがいるのは、結局ソイツの総合力が低いからに他ならない。
逆に性格はいいけど能力がしょぼい奴であっても、自分の性格の良さに対して周りがクズすぎるのが総合力の低さから来ていることを自覚していない人間はチームメイトとして考えると微妙だったりする。
自分の価値を正しく判断する能力を現実で身につけるのは難しい。
結局、勉強やスポーツといった物は一部の能力が秀でていればその一本だけで勝負してしまえて、価値観がタコツボ化してしまうのだ。
自分の能力すべてをぶつけ、その上で自他の持ちうるスキルの多様さに気づく機会を現代社会でまともに得られるのは、ランクマッチ式の多人数PvPゲームくらいしかない。正直ゲームを義務化するなんて主張がイカれてるのはよく分かる……。
テストステロン階級制、これ言ってる奴らマジでスポーツやったことないでしょ。はてブの奴はほんと世間知らずで想像(もはや妄想のレベル)だけで語ってるんだな。
スポーツやったことあったら、スポーツの団体がどれだけ金がないかって身に染みて感じる。
マジでボランティアで成り立ってるようなものばっかりだからね。審判は昔やってたおじさん(無給)で器具は使いまわし。挙句の果てには選手やその親に寄付を募る始末。
こんなスポーツざら。
メジャースポーツである野球とかサッカーですら、地域大会はそのレベル。マイナースポーツは言うまでもない。
そんな団体でテストステロン値計測とかできると思ってる?そりゃプロなら金もあるし良いよ。でも学生レベルではまず無理。地方大会が上記の現状でそんなことやるのが無理だから。
全国大会からやるのもちょっと考えたら無理って分かるよね。集めてから階級別に分けるのも無理。「今年はテストステロン最下級が一人しかいなかったので試合無しで優勝です」なんて事が起こり得る。階級別でやるなら最初から階級つけなきゃダメ。
テストステロン高い奴弾くのも人権的な問題で無理。大会でいい成績残しました、今年の優勝候補です。「あなたの身体はテストステロン異常値なので大会出場できません。」あり得ないでしょ。本人は何も悪くなくて、能力もあるのに試合出れないって。
ボクシングとかが軽量性に出来るのは体重計一つで済むからなの。そして体重のコントロールはある程度個人で出来るから体重オーバーで出場できなくても自己責任で済ませられるから。
テストステロンはそうもいかない。血液検査は金も時間も必要でしょ。
うちの高校はガシ高と呼ばれている。東高校が変に略されてガシ高になったらしい。そしてこのガシ高には、「ガシ高のひょっこりさん」と呼ばれ、近所の学校でも有名な奇人がいるのだ。
ガシ高のひょっこりさんは私と同じ学年の女子生徒だ。でも、みんなにひょっこりさんと呼ばれていて本名を知らない。ひょっこりさんのあだ名の由来は非常に単純で、学校の中で交わされる会話にひょっこりと紛れ込んでいるからひょっこりさんと呼ばれている。私はまだひょっこりさんのひょっこりに遭遇したことはないけれど、噂話をまとめるとこうだ。
・ひょっこりさんは会話にひょっこりと紛れ込んでいる。
・みんなひょっこりさんが一言いうまでその場にひょっこりさんが紛れ込んでいることに気がつかない。
・ひょっこりさんに遭遇した人は幸運になる。
でも、ひょっこりさんがひょっこりしてくるまで誰も気がつかないのはどうやら本当らしい。彼氏の友達が遭遇したとか。
というわけで、私は学校の昼休みの今、お弁当をつつきながら彼氏からひょっこりさんの話を聞いている。
「で、ダチはテストのヤマカンが当たって今回学年一桁だったんだって。ひょっこりさんのおかげだって言ってたよ」
そう言ってくる彼氏に、私は疑わしい目を向ける。
「でもひょっこりさんって言っても普通の人のはずじゃん。だってクラスで授業も受けてるわけだし。私はまだ遭遇したことはないけど、噂の中でも幸運になるとかいうのが一番訳わからないよ」
「訳わからんって言っても、噂はそうだしそもそも会話にひょっこりさんが紛れ込んでいるのに誰も気づかない時点で意味わかんねぇじゃん」
「確かにそうだけど、やっぱり幸運になるってところは単なる偶然でしかないでしょ。ひょっこりさんに遭遇した後の幸運をひょっこりさんのおかげだと思い込んでるだけだって」
「そうでもないんですよ」
「だからそんな訳ないって、偶然……」
私はそこまで言ってハッとした。彼氏もびっくりしながらその人を見つめている。ひょっこりさんだ。ひょっこりさんが会話に紛れ込んできた!
本当に噂通りだ。今この瞬間までひょっこりさんがこの場にいることに気がつかなかった。そしてひょっこりさんの言葉はこの会話を把握していないと出てこない言葉だ。少なくとも、少し前からこの場にいたことはわかる。噂通りならこの後ひょっこりさんは去っていくのだろう。
でも、ひょっこりさんはこの場を去っていかなかった。何かに気がついた様な顔をしてこちらを見ている。
噂話にはなかった展開に、私と彼氏はびっくりしながら、ただ無言で頷いて彼女のいうことを聞くことにした。
私たちは美術室に連れて行かれた。そしてそこで、ひょっこりさんの秘密を見せてもらった。
彼女は全校生徒が描かれた絵を描いていたのだ。その絵のために人を観察することが必要で、それは決して見た目のことだけではないので、密かに会話に紛れ込み一通り話を聞いた後、盗み聞きにならない様に一言残していくということをしていたのだと。
そして、この絵の中心に男女を描きたいらしく、私と彼氏をモデルにしたいと言われた。
私も彼氏もびっくりしたけど、二人揃って二つ返事でオーケーをした。だって、見せてもらったその絵はあまりにも輝いてみえて、素晴らしい出来だったのだから。
そしてもう一つ。この絵のことは秘密にしてほしいと言われた。題材が題材だけに描くのに時間がかかっているが、完成するまでできるだけ人には知られたくないのだと。私たちはそれもオーケーした。
そこで午後の授業の開始チャイムがなり、私たちは各々の教室に帰っていった。
それから、私と彼氏は放課後になると美術室に通った。その間彼女は絵に集中してほとんど話をしない。一方で私と彼氏は他愛のない話をし続けた。ひょっこりさんによると、話の仕方の雰囲気などにその人らしさが出るということで、会話をすることもモデルとして必要だと言われたからだ。
この美術室には私たち以外の人は来なかった。ひょっこりさんが、美術部員は私だけなので、と言っていた。
そうして、ひょっこりさんの絵が完成に近づいた時、事件が起こった。ひょっこりさんが停学になったのだ。原因は、彼氏だった。
彼氏は放送部員だ。毎年ドキュメンタリーの撮影をしてコンテストに出場しており、今年の題材をひょっこりさんにしたのだという。
彼氏には勝ち目があった。ひょっこりさんの素晴らしい絵を知っているのは自分と私だけであり、ひょっこりさんの奇妙な噂話と自分が知っている事実、そしてひょっこりさんのすごい絵をちゃんとまとめれば、今年は全国大会に出れると思ったらしい。
そして彼氏がビデオカメラを持ってひょっこりさんのいる美術室に入ったところ、ひょっこりさんはペイントナイフを振り回して出ていけ!と彼氏に怒鳴りつけたそうだ。
何が悪かったって、ひょっこりさんのその様子が彼氏のビデオカメラにしっかり映ってしまったこと、その上その動画がSNSで出回ってしまったことが重なり、停学になってしまったのだ。それどころか、退学になるのかも、という噂まで流れてきていた。
その動画は私も見たし、彼氏からも話を聞いた。ひょっこりさんが怒っていたのは彼氏が秘密を破ったからだ。彼氏が言うには、あそこまで怒るとは思わなかったそうだ。そして動画が出回ったのは完全に不手際で、部活の備品に録画されていた映像をたまたま見た他の部員がすぐに流出させてしまったらしい。でも、それが誰なのかははっきりわからないと。そしてその動画にはひょっこりさんの絵は映ってなくて、SNSではなぜかキレてペイントナイフを振り回す危ない女としてひょっこりさんが認識されてしまった。
私はこの件で何よりも彼氏にがっかりした。なぜ、秘密の約束を守れなかったのか。ひょっこりさんの怒り方も確かにすごいものだったけど、でも、私たちはひょっこりさんと絵のことは秘密にすると約束していたのに。加えて、彼氏はこの件で自分がひょっこりさんを怒らせた理由について何も言っていなかった。ただ、ひょっこりさんを取材したくて、美術室に向かうのを見たからカメラを持っていったとしか説明していなかった。それも、ことが大きくなってしまったがための保身が理由で。
となると、私がするべきことは彼氏、いや、元彼と私、そしてひょっこりさんのことを白日の元にしてなんとかしてひょっこりさんの退学を避けるために努力することだと思った。
そのためにまずはひょっこりさんの絵を写真に撮るのが必要だと思い、放課後、美術室に向かった。そうしたら、そこにひょっこりさんがいた。
ひょっこりさんは学校を辞めると言った。今日はそのために荷物を取りに来たのだと。
私はひょっこりさんを引き留めようとしたが、ひょっこりさんはそれには答えず、ただ、私の絵をもう一度描きたいと言った。私はそれを断れなかった。
ひょっこりさんがイーゼルに向かう。そして、今日の私の話し相手はひょっこりさんになった。
ひょっこりさんがぽつりぽつりと話をする。
今回学校を辞める直接の原因は両親の離婚だという話。自分は父親にも母親にもついて行かず、ひとり立ちしたいから学校を辞めるのだと。
ひょっこりさんの両親はだいぶ前から仲が悪く、ひょっこりさんは絵を描くことで嫌な現実から逃げていたと言う。全校生徒を絵に描くという途方もない挑戦を始めたのも現実逃避だったと言っていた。
絵を描くこと自体は楽しく、そのポジティブな気持ちと元々の動機になるネガティブな気持ちが入り混じって、せめて完成するまではなるべく他人には絵を見られたくなかったらしい。
けれども元彼がビデオカメラを持って美術室にやってきたことで、秘密が暴かれたと思い、混乱してしまったそうだ。それが録画され、動画流出に繋がっていく。
そしてその件が両親の不仲への決定打となった。二人とも、ひょっこりさんを面倒な子どもとしか思ってないことが分かってしまい、ひょっこりさんは自立を決心し高校を辞めるという決断に至ったらしい。
私はひょっこりさんに学校を辞めて欲しくなかった。ここに至るまでのことをちゃんと先生たちにも説明する、元彼にも謝らせると言ったが、ひょっこりさんはもう決めたことだから大丈夫だと言った。そして、そのタイミングで私の絵が完成したらしい。
時間にして2時間弱。私は絵については詳しくないけど、ものすごく筆が速いと思った。その私が描かれた絵は、やっぱり輝いて見える絵だった。
「私、モデルさんとお話ししながら描くのって初めてでしたけど、お話を聞くだけよりもたくさんのものが見えますね。ありがとう」
ひょっこりさんはそんなことを言っていた。
そして荷物をまとめて帰ろうとするひょっこりさんに、私は何かを言わなければと思っていたけれど、何を言っていいのかわからなかった。
だけど、ふと初めてひょっこりさんと話をした時のことを思い出した。あの時、ひょっこりしながら彼女は「そうでもないんですよ」と言っていた。ひょっこりさんに遭遇すると幸運になるという噂話に対して、そう言っていた。だから、私はその噂は本当なのか?とひょっこりさんに訊いた。
ひょっこりさんは笑いながら答えた。
「本当ですよ。私、絵に描いた人に幸運を運べるんです。私に遭遇するってことは絵に描かれるってことだから、そんな噂になったんでしょうね」
そう言って、ひょっこりさんは去っていった。
ひょっこりさんの話は正直信じがたい。けれども、そうなのだと思うことにした。
それ以外、私にできることは何もないのだから。
https://anond.hatelabo.jp/20201101013516 へ。
思っていたひょっこりとは違うかもしれないけれど。
自分は大阪府下の決して裕福ではない家庭から公立小中高に通って、旧帝大を出た立場だけど、とても共感できた。
恵まれない環境に生れ落ちると、苦境や不都合を何とかすることを「努力」だと勘違いして、人生の大半をそこに費やしてしまって、人生をかけてやりたいことを探す時間を作れない恐れがある。
そして商社の名前や機能なんて大学に入るまで知ることも意識したこともなかった。
貧乏人救済の為の社会制度(奨学金制度も授業料免除制度)も自分で調べた。
(これは高校の進路指導で教えてくれよとも思ったが、多分こういう制度を必要とする家庭がその高校では少ないからかその手の制度には疎かったのだろう…)
そして大学で感じたのはやはり生まれの違いによるどうしようもない格差。
友達に、月の仕送りが30万円という学生がいた。親は地主で、弁護士もやってるらしい。その子は異性との出会い目的でスタバでバイトしていた。
その子にとっては僕がやっていた免許取得費用を稼ぐ為のバイトなんて馬鹿馬鹿しくて仕方なかっただろう。
英語は堪能ではないが、日常会話は難なくこなせるし、ビジネス英語への適応も難しくはないだろう。
自分は就職の為に必死で英語を勉強したが、「海外で暮らしたことがある」事実の前には足元にも及ばないだろう。
そもそも就職の為にそもそも仕事で使うかすらわからない英語に時間とお金をかけて勉強しているのが虚しかった。
スポーツで全国大会に出たことのあるバリバリの体育会系もいた。
自分は運動神経も悪くテストで良い点を取ることしか能のない人間だったので、大学に入ってその条件でふるいをかけられた後は、もはや何ひとつ取り柄のない人間だった。
他には、お金の勉強をするために親から出資を受けて投資をしている、という学生もいた。思い返すだけでも「恵まれた」エピソードは多種多様なネタがどんどん出てくる。
対して「恵まれなかった」エピソードはほとんど浮かばない。恵まれなかった、けど努力した、制度を利用した、受かった、だからここにいる。それだけ。でもそのルートに膨大な時間を割いていた。
何というか、自分が努力して勝ち得たと思っていた、貴重だと思っていた学歴が、彼らにとっては「ついで」でしかなくて、自分の受験人生は何だったのかと辛くなった。
自分が奨学金制度や授業料免除制度を調べ、金銭的に通える大学を探して、行きたい大学と行ける大学の間で悩んでいる間、「彼ら」は何をしていたんだろう?
入った大学の名前以外に何もない自分が、将来困らないように英語を勉強したり、親族で誰も着ていないスーツを選んで、ネクタイの巻き方をネットで調べて、就活に励んでいる間、「彼ら」は何をしていたんだろう?
が、恵まれなかった人間がその努力に多くの時間を割いている間に、恵まれた人間は別のスキルを身に着けたり、様々な魅力的な経験を積んだ上で、そのついでに学歴を手にしているのだった。
幸い、就職活動は景気の良さもあって(こればっかりは時代に恵まれた側だった)、結構良いところに就職できた。
でも、「それなり」の大学を出た以上、この先に待っているのも「それなり」以上の集団との競争が続くだけ。正直厳しかった。
人と人間関係を構築して信頼を勝ち取って良いビジネスを作る。これが仕事の基本。
他人に頼らず自分か行政機関に頼って何とかするしかなかった人生だったので、そういう人対人のコミュニケーションが致命的にできなかった。
何か困った時は「こんなこと頼んだら嫌がられるのでは?」という思考から始まるのがスタンダードだったので、仕事に時間がかかった。
恵まれた環境で、出来ないことは他人に任せて、その代わりに自分はできることに集中する。そういう健全な助け合いの生き方をできた人は仕事でも成果を挙げていたように思えた。そういう人たちが心底羨ましかった。
恵まれなかった自分は、自分にとって不利な条件で戦わせられ続ける競争がもう限界だった。
将来は、継ぐ財産のある人間を横目に家や車を買うために働き、嘘と妥協を重ねて「婚活」に励み、趣味を我慢して、老いた先には払い損の年金が返ってくるだけ。自分は死ぬ瞬間に何を思うのだろう?と考えると恐ろしくなった。
無事、うつ病になった。
他人と比べる人生は、上ばかり見て報われぬ競争に命を燃やすか、下を見てマウントを取る卑しい人間になるしかない。
高学歴の落ちこぼれに対して「大学で大したことなくても、世間一般では学歴があるだけマシ」と言う気持ちはわかるが、「世間一般」に対してマウントを取って生きていきたい訳ではない。
本当は、一々自分と他人と比べなければ幸せになれるのかもしれない。
でも、他人と比べなくてよいのだったら、自分は勉強なんてせず好きなテレビとかゲームばっかりして不相応な世界なんて知らずにテキトーに無責任に生きていたい。努力してもどうにもならないものは沢山ある。ほどほどに見切りをつけておくべきだった。
自分の人生のピークは間違いなく大学入学時だろう。世間を知らず、現実を知らず、健全な努力が何たるかを知らず、「自分は順調だ、努力は報われる」と勘違いしていたあの時が一番幸せだった。
将来は社会の役に立つ人間になりたい、世の為人の為に頑張ろう、かつてはそんな思いがあったが今はもうなくなってしまった。
でも、国が社会が憎いとも思わない。そしてこの現状を変えたい!とも思わない。もう何かの為に頑張ろうと思えなくなった。
まあ、これだけ格差の拡大した世の中で、しかも不景気だから、見渡せば自分よりもっと恵まれていない人間は沢山いるはずだし、そういう人から見れば自分は甘えにしか見えないと思う。
甘えでごめんね。
でもこれだけやって何も返って来なかった、なのにまだ盲目的に頑張ってくれると思う方が随分甘えた考えだと思う。
これから将来はもう、取り柄のない人間らしく適当に無責任に生きて適当に死のうと思う。
とりあえず生きて、貯金も何もかも失ってホームレス寸前になっても、そこで死にたくなったら死ぬし、そうでなければ、いざ死ぬのが怖くなったら生活保護がある。
今、自分が一歩一歩確実に「無敵の人」へと進んでいる実感があるが、それでも誰かを傷つけたり復讐してやろうという気は全くないので、そこは「いい子に育ったな」と自分を褒めてやりたいな。
僕は友達がいない。
学部は理系で女子率が5%だったので、「理系の割にはイケてる見た目をしている」というブランディングを確立した。
新歓期はいろいろなサークルのタダ飯を周り、いろいろな人にチヤホヤされた。
高校の同期と二人で新歓に行って、後日の飲み会に自分だけ誘われたりした。
いろいろな人に話しかけて、大学のミスコンに出るような人と知り合いになったりした。
高校はそこそこ知名度がある進学校で、同じ大学に行く人も多かった。田舎から上京してきてギリギリで受かったような他の新入生に対しては、言葉には出さないものの心の奥に小さな優越感を抱いていた。
なんとなくテニスやフットサルのサークルは斜めに見ていて、入る気はしなかった。
サークルは高校の時から続けていたマイナースポーツのサークルに入った。サークルは6割チー牛男、3割変人、1割女子という構成だった。
そのスポーツは個人スポーツだった。練習は自分とだけ対話すればよく、また自分一人で勝手に練習に行けるので、そこが魅力だった。1, 2年の頃は、暇さえあればずっと練習をしていた。
同じクラスの人たちが授業終わりに食堂でダラダラしているのに一回参加してみたものの、中身のない会話とただ過ぎる時間に飽きて、その場には行かなくなった。
サークルでの実力はメキメキ上達して、部内大会では3年連続で入賞した。
練習もまともにせず飲み会だけ参上する先輩を心底軽蔑していた。その先輩は飲み会に行くノリしかない一方、「自分は実力もあって飲み会に行くノリもある」と内心ずっと思っていた。時に飲み会で、その先輩の秘密を公にして喧嘩したりもした。内心、「お前なんかすぐにサークルやめるだろ」と思っていた。
練習しても上手くならずスランプに陥っていた同期は、物に当たる癖から他の人から嫌われていた。僕は彼に対する直接のバッシングには加わらなかったが、彼が嫌われていることは内心気味がよかった。
大学2年になると、サークル内で年下の彼女ができた。見た目はそんなに可愛いとは思えなかったが、自分のことを好きになってくれたので付き合った。
その彼女はサークルの中では男女問わずいろいろな先輩と仲が良かった。僕は彼女が男の先輩たちとの距離が近いことを口酸っぱく咎めた。僕は自分よりも格下の相手と仲良くしていることが心底気に入らなかった。
転機になったのは、大学3年の秋だ。サークルの仲間と行った海外旅行代を稼ぐために単発バイトに行き、そこで知り合った女の子と連絡先を交換した。
その女の子の顔はとてもタイプだった。ちょうどサークルの彼女に飽き飽きしていた頃だったので、その女の子をデートに誘った。
その後の話はトントン拍子に進んだ。
3回目のデートの前に、僕はサークルの彼女に別れを切り出した。
彼女は最初は動揺していたが、不誠実極まりない僕の行動を厳しく責め立てた。僕は自分が責められることが気に入らず、先輩との距離が近いことを粘着的に言い続けた。
これが仇となった。彼女は一連の経緯をサークルの有力な先輩や同期に言いふらした。
サークルの人たちは噂好きだったので、一連の経緯はOBから一女まで幅広く広まった。
また、サークルは陰の者の集まりだったので、他人の不貞には人一倍厳しかった。
OBの集まる飲み会に行くと、元カノと仲の良いOBの女の先輩から出会って1秒で罵倒された。同期女子からは無視され、サークルの練習に行った時の話し相手が消えた。
僕は自暴自棄になっていた。
物に当たる癖があった同期が、僕の悪口をtwitterに公然と書き込んでいた。僕は自分より格下の相手が僕の悪口を行っていることが許せなかった。
「今日も上手いね。そういえば膝の怪我は治った?どっちの膝を怪我してたんだっけ。」
彼は「左」と答えた。このスポーツでは膝を痛めることは致命的になりうる。
そいつは倒れこんだ。
再度掴みかかろうとした時、周りの人が全員がかりで止めにかかった。
他のコミュニティの友達を誘う気力もなく、昔仲の良かった人たちは次々に疎遠になった。
当然、サークルにも行けなくなった。
僕は自分が他人に暴力を振るったというショックから、いわゆる鬱状態になった。心療内科にも通い、投薬治療を受けた。
就活に乗り遅れた僕は、3社だけ受けて未内定に終わり、そのまま大学院に進学することになった。
唯一の救いは、新たに付き合った彼女だった。僕は一連の騒動のことを彼女には黙っていて、彼女はそのこともつゆも知らず僕を愛してくれていた。
友達のいなくなった僕にとって、休日に気軽に遊びに出かけられる唯一の存在が彼女だった。
この春、その彼女ともついに別れた。コロナ禍でしばらく会っていなかった中、zoomで別れを切り出された。それ以来、その人とは会っていない。
今僕は、週6で研究をしている。
研究以外にすることもないし、かと言って飲みに行くような友達もいない。一人で旅行に出かけられる金もない。
日曜日は16時間寝て、起きている時間をぼけーっとtwitterを眺めながら過ごしている。
ペアーズにも登録してみた。写真が微妙なので全然マッチしないし、会話も当たり障りのないことしか言えずメッセージを切られることの繰り返し。
twitterを見ると、あの時見下していた先輩は同期と仲良くしながら、なんだかんだでサークルに残っている。いざこざのあった同期はその後スランプを克服し、全国大会で優勝したりしているらしい。そして自分が振った元カノは、ゆるっとサークルに顔を出しながら、当時から仲の良かった人たちとゲームをしたり飲み会に行ったりして楽しそうにしている。
みんな楽しそうだ。
2020年、コロナ禍やコンテンツへの疲弊により同人活動を続けるモチベーションが右肩下がりの同人女が出会ったのはキャプテン翼でした。
今なお展開されている長寿巨大コンテンツにめちゃくちゃにされ救われた同人女の話です。
経緯
2020年9月、同人女は同人活動に対しての熱を失いかけていました。好きだったコンテンツに対する不信、疲弊、負の感情が大きくなるばかりで一時は創作意欲がなくなるほどでした。このまま惰性で続けていても疲れるだけでは?と同人活動そのものに対しても疑問を持ち始めたその時、友人に勧められたのがキャプテン翼でした。
何も知らない自分に散々壁打ちし今なら公式で小学生編が配信されていると情報を添えた友人、今では感謝の気持ちしかありません。
勧められたのが大型連休中だったのもあり、最初は暇つぶしに丁度いいと軽い気持ちで読み始めました。
これがすべてのはじまりでした。
まず最初に漫画そのものの質が高いことに驚きを隠せませんでした。
大胆なコマ割り、魅せるページ展開、秀逸な視線誘導、正直言って漫画がめちゃくちゃにうまい。漫画はこんな風にも描けるんだという感動がそこにありました。(連載開始時の作者のご年齢が20歳なのを最近知って膝から崩れ落ちました)
また、話の展開が自分がイメージしていた爽やか青春物語ではなく、サッカーにかける情熱や夢を抱き泥だらけになりながらも、ときには選手生命を絶たれるレベルの怪我を負っても前へ進む非常に泥臭い物語(を絵柄も相まって爽やかに描かれている)だったことが衝撃でした。
サッカーは夢である主人公、サッカーはひとを繋いでくれるものである親友、サッカーは家族を養うための手段であるライバルなど、様々な事情や信念を抱えたキャラ達が繰り広げる試合はアツくもあり、面白くもあり、感動させるものでした。
初期の絵柄は小学生がメインだったのもありすごーくかわいいです。みんなもちもちしてて本当にかわいい。主人公の大空翼(※1)は基本走り回っている。かわいい。
小学生達のかわいさにボディーブローを受けながらも正気を保ちつつ小学生編は作品そのものを純粋に楽しみ夢中で読みました。小学生編までは。
・予感する中学生編
小学生編を夢中で読破し、はやく続きが読みたい!という思いでここからは文庫本を揃えていきます。興奮を抑えつつ漫画を買ったのは本当に久しぶりでした。
中学生編は小学生編から3年経ち大空翼が中学最後の全国大会に前人未到のV3を臨むところからはじまります。
小学生時「ボールはともだち!」とチームメイトを励ましていた大空翼にその面影は薄く、ストイックに勝利を目指すキャプテンとして成長。大会前に気が緩んだチームメイトを紅白戦でボコボコにし叱咤激励する姿を序盤から見せられます。
空白の2年間彼は何を思ってどう過ごしてきたのか、公式の隙間を妄想するのが好きな同人女はここで「なるほどね」と訳知り顔になりました。
中学生編では数々のキャラクターにスポットが当てられ心情を丁寧に描かれています。小学生編でも登場したライバル達は個性とサッカー技術にさらに磨きをかけて再登場、元チームメイトだったキャラ達もライバル校として登場、個性溢れる新キャラも続々と登場します。
小学生編のアツい展開はそのままでありつつも精度は増し、さらには技名まで導入した中学生編(有名なスカイラブハリケーンはここで登場します)が織りなす数々のドラマは読むひとの感情許容範囲を容易に越し言葉では言い難い何か熱いものが溢れるばかりです。
大空翼の最大のライバルである日向小次郎(※2)のドラマは中学生編の成長ポジションとして大きく取り上げられ、笑いあり涙あり感動ありで気分はまさにジェットコースター。おれ(読者)を置いて行くな。
最後の試合である決勝戦では感情が高まりすぎて泣きました。なぜそうまでして今の試合に全力を出すのか。少年達がサッカーにかける情熱に思いを揺さぶられました。
少年達が試合を通して成長していく姿、情熱、絆、そのひとつひとつの描写に何かを予感しながらも中学生編では松山光(※3)が好きになりました。
中学編の全国大会が終わった数週間後、ジュニアユースの日本代表として選ばれた全国のサッカー少年が集まり世界に挑むのがジュニアユース編です。
これまで戦ってきたライバル達が同じチームメイトとして勝利を目指す、もはやこの時点で頭がおかしくなりました。
さらにそこに加わるのは小学生時代に大空翼と共に活躍し、その後は海外に渡った元チームメイト。もはやドリームチームと言わざるおえません。だってみんな好きだから。
最初は海外の壁に打ちひしがれる全日本、寄せ集めのチームでそのボコボコぶりには少年漫画ならではのものがありました。
各キャラの見事な役割に唸りつつも、全日本の「みんな同じチームにいる」という事実に慣れず刺激が強すぎて本を綴じることも増えました。どうしてみんな同じチームにいるんだ…(日本代表だからです)。
新キャラである海外勢も魅力溢れる子ばかりです。最大の敵であるドイツをはじめ、フランス、イタリア、アルゼンチンと国ごとに個性が違い魅了されてばかり。出てくるキャラ全員かわいくて本当に困る。
中でも情緒をかき乱されたのがフランス戦。強敵フランスに挑む全日、ひとつの目標に向かってみんなが一丸となって戦う姿には涙を誘うものがあります。
怪我により次の試合にはもう出られないと悟った選手は今この時を全力を出して戦うと覚悟を決め、死力を尽くすシーンはあまりにも痛々しく純粋で情熱的で胸を打たれました。
ジュニアユース編は読者の情緒を乱すだけ乱し爽やかに完結。完結の文字を見たときは「この作品に出会えてよかった」と、致命傷レベルの傷を抱えながら思いました。
ありがとう全日本ジュニアユース。最高のチームだった。みんなかわいすぎる…そんな狂気のジュニアユース編を経た同人女に出来ることはただひとつ、ペンを手に取ることだけでした。
・救済
アツい展開を見事な演出で盛り上げる、一冊一冊が持っているエネルギーが爆発的で毎巻読み終わるごとに息切れをしているかのような気分になりました。
キャプテン翼から受けたエネルギーは計り知れず、その有り余ったエネルギーは失いかけた創作意欲を取り戻し、いつかの自分が出来ていた作品を純粋に楽しみ、全力で遊び、片手間に創作をすることを思い出させてくれました。
もう少しはやくハマっていれば…と思うところはありますが逆に今だからこそハマれたのだと思います。今ハマれてよかった。
そしてキャプテン翼は今なお連載中の作品です。ここまで話したのは「無印」の話。ここから先も「サブタイトル付き」で大空翼達の物語は進んでいきます。
さらに今年8月に発売されたゲーム(通称RONC)も盛り上がりを見せるばかり。
自分はキャプテン翼という巨大コンテンツのほんの端くれしか味わっていないのだと思い知らされると同時に、まだまだ楽しめるんだというワクワクが止まりません。
ありがとうキャプテン翼。こんなに情緒をかき乱す作品だとは思いませんでした。
今後の展開も楽しみにしつつ、ジュニアユース編のアニメ化を心から期待しています。
・注釈
※1 大空翼:主人公。永遠のサッカー小僧。中学生編ではあまりの強さに調整(怪我)がはいる。
※2 日向小次郎:主人公最大のライバル。キャプテン翼では珍しい特訓シーン有。猛虎(にゃ〜ん)。
※3 松山光:北海道代表のキャプテン。ハチマキが印象的。粘りのキープ力と雪国で鍛えられた強靭な足腰、そこから繰り出す地を這うロングシュート、そして不屈の精神が売り。常にチームのことを考え仲間の思いを背負い戦っている。大空翼、日向小次郎などのサッカーの天才に比べて自分にはそのような才能はないと認めつつも卑屈にならず努力を重ねて勝利を目指した努力の男。その姿にチームメイトは常に励まされついてきた。あまりにも人間として出来ている。元は中盤のポジション(MF)だったが持ち味を買われて世界大会では守備の要(DF)としてポジション変えをしている。背番号は「10」であったが、大空翼に譲りさらに大空翼の親友に「11」を譲り自身は「12」となっている。気遣いの塊である。良さしかない。推しです。
お盆中だから、ということだ。お陰で今日の昼御飯は子供達をせっつきながら慌ただしく食べることはなく、のんびりできていい。
このご時世で親戚回りもできず、外に遊びにも行けず、ハイパー暇なので、最近の子ども囲碁事情をただの碁好きなだけで素人であり、我が子が子供囲碁教室(ボランティア運営)に通っているというだけの私がわかる範囲だけだけど書いていく。
県内の大会だけの話だけど、毎年参加人数記録を更新している。ただ、地方は少子化が進んでおり、県内に囲碁教室があまりなく大会も開かれないという県もあって、そういう所から子供達が越境してきて大会に参加しているという事情もある。囲碁人口の増加だけじゃなくて集約化されているようなのだ。
子ども囲碁大会は二つのセクションに別れている。棋力認定戦と全国大会予選である。どちらに参加するかは個人の自由なのだが、基本的には囲碁教室の先生に声を掛けられた子が予選に出場するって感じだ。
棋力認定戦でぶっちぎり優勝してもただ昇級・昇段できるだけである……というのを、保護者がちゃんと解っていないケースを見たことがあるんだが、そこで揉めると当の子供と教室の先生が可哀想なので、わきまえて欲しいところ。
数年前、全国大会予選会が開かれないことがあった。その時は大会主催者とかなんかお偉いさん達が協議した結果、推薦枠で一人の子が試合をせずに全国に進んだ。県内の有力選手の中に、その子に匹敵するような子がいなかったらしいと聞いた。なんだろう、プロの門下生だったのかな? ここら辺をズルいと保護者が思っちゃうとやっぱり辛いのは子供と囲碁教室の先生である。今の囲碁界の感じだとプロになれる子とただの囲碁を嗜む子供の間にはとても越えられない壁があると私は思う。
けど、親としてはやっぱり頑張ればプロになれると思っちゃうのかなあ。夫婦揃って教室や大会についてきては子供を右から左から激励して追い詰めている親がいるけど。
いきなり世界レベルの話をするけど、囲碁二大強豪国の中国と韓国では囲碁はスポーツと見なされていて、まだ幼い子供達の中で才能のある子供達を手厚く厳しく育成している。
日本の囲碁界も最近世界でめっきり通用しなくなってきたということで、子ども棋士の英才教育に乗り出しているけど、そういうのは基本的には都会だけの話で、私が住んでいる地方では、まず少子化甚だしい中で子供達に囲碁を普及することから頑張らないといけない状態。
多くの囲碁少年少女が囲碁を知るのは早くて保育園・幼稚園の年長さんで多くは小学生から、すーごいゆっくりペースで碁を覚えていくという状況で、英才教育を受けている子供達には到底敵わない状態だ。
スポーツとしての囲碁は陸上とか野球とかがそうであるように体力溢れる若いうちが強い時期なので、小学生から趣味の範囲内で頑張ってももう遅いのだ。
かつてフィギュアスケートでタラ・リピンスキーが五輪最年少優勝をしてその直後に引退したことが問題になり、五輪出場に年齢制限が設けられたが、囲碁にはそのような質の制限はまだない。ずっと制限のないままでは、これから囲碁は若さこそが強さであり若い頃しかやる価値のないスポーツになっていく。
囲碁強豪の韓国はすでにそんな状況になっているようだ。韓国内や世界でタイトルを若手棋士が取りまくることによって、プロ棋士は盛りを過ぎた途端に収入を得られなっているそうだ。これから自分の家族を持ち養っていかなければならないという時期に食えなくなるとなれば、態々囲碁棋士になろう、あるいは我が子を棋士にしようと思う人はそのうちいなくなるだろう。
日本において、子供がプロを目指して囲碁修行をするというのはそうとう特殊事例だと思うけど、いずれ日本囲碁界も世界の潮流に呑まれていくとすれば、将来棋士になって良いことはさしてないだろうと思う。
うちの子が通う囲碁教室は地域の囲碁好きなお年寄り達のサークルが面倒を見ている。ボランティアだから授業料がすごく安い。他の教室もだいたい似たような感じだと思う。ボランティアの人達がいなくなったら、囲碁教室もなくなってしまうだろう。だが、ボランティアの人達の年代は特定の年代に偏っていて、後から入ってくるひとは多くなさそうだ。
囲碁人口を絶やさないためにまずは子供達に囲碁を知ってもらうことから、ということで、ヒカルの碁ブームの頃から囲碁普及を頑張って来た人達が、ヒカ碁第二世代が小学生になるまで持つかどうかというのが問題。最近は中邑菫ちゃんの登場だったり、将棋の藤井聡太君の活躍にちょっと便乗できた(近場に子供が将棋を習える場所がないので仕方なく囲碁に流れて来たというケースがある)ので、少子化の酷さのわりに地域の子供囲碁人口は減っていないのが救いだけど。
趣味で囲碁を教えてくれる人がいなければプロ棋士やインストラクターの教室に通うしかないが、それはかなりお金がかかることだし、囲碁は少数の人の高等遊戯になるだろう。
我が子がお安く囲碁を習っていられる今の状況はもうすぐ終わるかもしれないというのに、ただの数ある習い事の選択肢のひとつとして厳しい目で保護者が選別しようとすれば、子ども囲碁教室の寿命は益々短くなると私は思っている。
楽しい四連休が終わっちゃうので、せめてやったことを書いて無駄じゃなかったと思いたい。
髪をきった
夏に向けてさっぱり。美容院はコロナ対策まったくしてなくてええんかいなと思ってしまった
政子殿と市川先生は話を聞かない老害って感じで良かった。グラフィックと演出がとても良かった
妻の白髪をピンセットでぬいた
ローストビーフ作って食べた
梅原大吾(海外ではその獣のような悪魔のようなプレイスタイルからDAIGO The Beastと呼ばれる)といえば日本のプロゲーマーの第一人者として有名であり、書籍『1日ひとつだけ、強くなる。』もベストセラーとなっており、日本においてはe-sportsといえばウメハラ、みたいなところがある。
その彼も最近は加齢による衰えかあまり活躍できていなかった。あまり活躍できていなかったといっても普通に他のプロゲーマーと勝ったり負けたりといい勝負をしている程度ではあったのだが、他のプロゲーマーが配信で言っていた「勝率60%もいけば勝ちすぎといわれるトッププレイヤー同士の対戦なのに、ウメさんだけはトーナメントで優勝以外許されないのハードル高すぎるでしょそらきついよ」という評の通り、我々一般人の動画勢からの期待が高すぎるところがあった。それは過去のウメちゃんが今より遙かにプレイヤーが多数いた時代に一発勝負のトーナメントで奇跡の勝利を何度も続けていたり、ストリートファイターシリーズのような単一のゲームだけではなくギルティなどの複数のゲームでトップ層に到達してきており、その時のイメージが動画などで残っているからであった。動画に興味がある方は『evo moment 2004』や『背水の逆転劇』などでお調べください。
一方、最近のウメちゃんは自分の主戦場としているストリートファイターV(そう、昔流行ったスト2の続編であるスト5で今はe-sportsしてます)ではなく、他のゲームの有名人を有名にする配信や、すでに有名な売れているゲーム(アンダーテイル、雪山人狼、東方etc)の配信で格闘ゲームのプロプレイヤーというよりはストリーマーとしての活動が多く一部のファンからは失望されてしまい、ウメハラ総合スレという名前で30000以上続いている格闘ゲームの話題を扱うスレからタイトルを剥奪されて、単なる数字だけカウントするスレッドになってしまっていた。これは格闘ゲーム業界ではかなり大きなトピックで、ウメちゃんの存在感が格闘ゲーム業界で圧倒的一番ではなくなってしまったということを意味していた。
最初に全国大会優勝(ヴァンパイアセイヴァー)したのが1997年で、2020年のいまだにトッププレイヤーなのは誰しも認める(というか賞金獲得期間がもっとも長いプロプレイヤーとしてギネスに認定されている)ところではあるが、もうレッドブルスポンサー(一生生活が保障されるとのこと)で人生上がりだしなんとなくダラダラやってるだけじゃない?という認識が強まっているところがあった。
特に最近はときどさん(東大卒プロゲーマー、同名の書籍を上梓済)のトーナメントの勝率が異常かつウメちゃんとの直接対決でも圧倒することが多く、直近のトパンガリーグという長期戦をフィーチャーした大会では7-0でウメちゃんを完封していたり、ゴールデンタイムのバラエティーである笑ってこらえてに出演するなど存在感が非常に増していたので、私もウメちゃんからときどさんへのゆるやかな世代交代の時期が来たんだなと思っていた。そしてときどさんはとにかく格闘ゲーム以外に対しても真面目でストイックなところも、格闘ゲーム以外はちゃらんぽらん気味(ダイエットはあきらめる、やたら酒を飲む、髭が不衛生etc)なウメちゃんと対比されて世代交代もやむなしかというところもあった。
そしてここにきて毎年一年のツアーの総合ポイント上位者が出られる(ゴルフみたいなイメージ)カプコンカップがコロナのため、ツアーがなくなり、全世界各地域で居住者のみでオンライントーナメントをしてその優勝者のみがでられる形式に変更されてしまった。サッカーのワールドカップみたいに実力で言うとヨーロッパや南米の方がもっと強い国はあるけど枠の関係である程度世界まんべんなく出る感じに変更されたのである。しかも過去の強さの優先枠とかそういう考慮は一切無かったため、日本勢は最大2名しか出られなくなってしまった。格闘ゲームは基本的に日本勢が圧倒的に層が厚く、毎年カプコンカップのプロツアーが終わると最終的に出場者32名の半分以上は日本人選手となる。それが今年のルールでは最大2名である。東アジア大会のため、韓国や台湾の強いプレイヤーが勝った場合はそこからさらに減ってしまう。
(キャラ相性が極端でなければ)トップ層の対戦は勝率50-55%程度に落ち着くため、はっきり言ってトップ層の短期戦トーナメントはじゃんけんとかわらないということも言われたりする。ウメちゃんは去年もぱっとしなかった(カプコンプロツアーが始まって以降、初めて一年通してプロツアーで優勝が一回もなかった)ので、今年のカプコンカップは全体的にレベルが低くなりそうだしウメちゃんは流石にみれないかなうーん残念と思っていたら、昨日は危なげなくtop8にのこり、今日はときどさんをまず倒し、韓国の攻めが強いVelorenを圧倒し、グラビアアイドルの倉持由香の旦那でありウメちゃんと同じストリームチームのチームメイトであるふ~どを倒し優勝ですよ。優勝ももちろん嬉しかったんだけど、画面をメチャクチャみている反応が良すぎるスーパープレイ連打からのウメちゃん優勝です。
小さい頃からいろんな記録を持っているそうです
でも全国レベルではありません
今年50歳
良いガードレールを見るとひょいひょい飛び越えていました
若い時は、かっこいい!と横で喜び
そのうち、ウザいこけろ!と思うようになって
今では歯磨きぐらいなんとも思いません
で先週
夫は良いガードレールを見つけ、いつものように飛び越えたつもりが
とうとう足が引っかかってしまいました
初めて見ました
もちろん体勢を直ぐに立て直して地面には転ばなかったのですが
危なかった
俺50だけど全国大会では勝てなかったけど
まだまだこんな事できるしと思って完全にガードレールに依存してきた夫
私は一瞬にしてそんな事を思い、夫を数十年ぶりにかわいそうだと思いました
大丈夫だった?
と言うと
夫は、やばいな
と一言だけ言って車の中であとは無言でした
久しぶりに優しい気持ちになり今は触れずにおこうと特にガードレール飛び失敗については何も言いませんでした
そして今日
買い物帰りに夫は丸い棒状のガードレールを見つけ
満面の笑みで私に
ちょっと見とれよ
と言い
片手をガードレールにかけ
跳馬のように見事に飛び越えました
ガードレールと足の間は余裕で30cm以上ありました
俺手使ったら全然いけるわー
と大喜びで2往復しました
少年野球の監督をしている父が、この時期に千葉に行くと言い出した。なんでも少年野球の全国大会があるそうだ。
心底がっかりした。そこまで家族よりも野球を大切にするのかと思った。
母は保育関係の仕事をしている。もし父が千葉に行ったら、数週間休まなければならないからと行って欲しくない旨を伝えたところ考えておくとだけ言われたらしい。少年野球ってそんなに大切なんだろうか。というかこの時期に千葉で大会をやるとはどういうことなのか。甲子園も中止になったのに、少年野球はいいのだろうか。父親が分からない。少年野球の子供がコロナにかかってもいいのだろうか。私たちの生活に影響を及ぼして良いと思っているのだろうか。
私は野球が大嫌いだ。
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【麻雀】福地誠presents 坊主マッチ2016 | FRESH LIVE(フレッシュライブ) - ライブ配信サービス
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棋士だけの持つメリーゴーランドの世界 | 将棋ペンクラブログ
…吉野家で晩酌をする団鬼六のエッセイ。出入りする人々との一期一会、死んだ男への追想。