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2018-06-15

国立大学の潰し方 (7つの行程)

日本国立大学は次のようにして潰すことができる。

1. 国の庇護から追い出す

国の手厚い保護があっては潰すことができない。

まずは、国から切り離す必要がある。

これは2004年独立行政法人化で実現した。

これが、国立大学を潰すための第一である

2. 継続的予算を減らす

大学が、潤沢な予算を持ち続けるようでは潰すことができない。

継続的予算を減らし、弱体化させる必要がある。

これは、運営費交付金を年率1%継続的に減らすことで実現する。

現在も順調に進行中であり、独立行政法人化後、10%近くの減額を達成している。

運営費交付金は、人件費施設維持費を含む大学運営の基盤となる予算であるため、10%の影響は甚大である

大学の弱体化は着実に実現できている。

3. 争わせて疲弊させる

国立大学間で互いに争わせることで、各大学疲弊させ、弱体化を加速させる。

取り上げた運営費交付金競争資金に振り分け、各大学間で申請作成評価報告書作成のためのリソースを浪費させる。

競争資金の増枠は、大学関連予算全体は減っていないという口実にも使える。

これは現在実施中であり、次項に述べる「研究以外のことにリソースを使わせる」ことによって効果を最大化できる。

4. 研究以外のことにリソースを使わせる

国立大学は、もはや競争資金によって限定される用途を選別する余地も無いほどに追い詰められている。

この事実を利用し、競争資金用途大学改革受験制度改革組織改革グローバル化などの名目で、研究以外の用途限定する。

日本から論文数が減少し、この成果は着実に上がっている。

5. 研究者の発想による自由研究を行わせない

学術の発展に不可欠な、幅広い研究実施を防止するために、「選択と集中」によって特定研究のみに取り組ませることを行う。

特定の分野のみに大型予算措置し、それ以外の研究を極力排除する。

6. 大学間の連携を絶つ

国立大学は、国立大学協会によって連携を保とうとしている。

国立大学の団結を阻止するために、これを早めに絶つ必要がある。

国立大学と言っても、都心地方では大きく事情が異なることを利用し、大学を「地域・特色・世界」に3分類し、互いの目指す方向を分散化させる。

国の補助も分類ごとに分け、さら指定国立大学など特定大学のみ扱いを別にするなどして、大学間の協調積極的に乱す施策実施する。

7. 民間企業から教員理事を送り込む

民間企業の実務者および経営者層を、積極的国立大学に送り込み、大学意思決定を混乱させ、最終的には傀儡とすることを目指す。

バブル崩壊経済停滞を実現した主体である日本経営思想を埋め込むことで、国立大学においても崩壊を実現する。

最終工程

上記方策により国立大学の弱体化を実現した際には、すべての責任国立大学自身に負わせ、

高らかに国立大学を減らすべきである」と宣言する。

(「国立大の数を適正に」経団連提言 - 産経ニュース https://www.sankei.com/economy/news/180613/ecn1806130036-n1.html )

2018-06-14

いま日本アカデミアのある界隈で起こっている悪循環

アカデミアにいるわけでもない人間酔った勢いで吐き出すので,間違っていたら寧ろ積極的否定してほしい.

今年度の科学技術白書話題を集めている.ブコメでは金がなくて雑務が多いんだから当然だという指摘が多くて,その指摘はある程度正しいように思える.僕は企業研究者だけれども,実際に日本大学先生方は(その分野の権威であっても!)たった100万の研究費を出すだけでもとても良くしてくださるし,100万円ぽっちにそれだけ頑張らないといけないのだから当然のごとく忙しい.(海外大学研究100万円なんて言ったら門前払い.少なくともその10からスタート

じゃあ国がもっとお金を出すようになれば技術力の低下が解決するのかというと,少なくとも自分がいる分野ではその段階を超えつつあるのではないかと思っている.一昔前に話題になったポスドク問題の印象で,金を出してポストを増やせば論文数が増加すると思っている人はそれなりにいるのではないかと思う.しかし今,僕がいる分野では寧ろアカデミックポストが余っているらしい.ポストは減っているのになぜそれが余るのか.答えは簡単で,アカデミック人材がそれを超える勢いで減っているのである.僕がいる分野では,文科省の狙いが成功したのかたまたまなのか博士卒が多く民間企業就職している.民間企業就職すれば給料は多いし,なによりも期間の定めなく働ける.研究自由にできないかもしれないが,大学にいても文科省様のおかげで好きな研究ができるわけではない.そして育てても育てても企業流出し,そして更に企業への就職志向が強まる悪循環によって,僕の観測範囲では博士新卒の6〜7割かそれ以上が企業就職している.

まりいまお金を多少投入されてもこの分野ではその研究費を投入できる人材がいない.企業から呼び戻せるほどの給与と安定したポストを用意できるだけの長期間かつ大きなの予算が与えられれば別だけど,流石にそれは現実的ではないだろう.ポスト空洞化がこのまま進めば教える人がいなくなるので,日本でこの分野はそのうち滅びるのかもしれない.博士卒の人材就職したこと産業界根付きつつある技術も,人材安定的供給されないのでは滅びるだけだろう.企業博士人材流出するのは一部の分野だけだから大丈夫!寧ろ殆どの分野では企業への進出が進んでいない!と主張する人もいるかも知れないが,そもそもそういう分野は博士取る人が減って同じ結果になるんじゃないかと思っている.

大学改革選択と集中必要だろう.でも日本エリート教育の根幹を支えるアカデミックポストの魅力を大幅に引き下げてしまったのは大きな失敗ではないかと思う.そりゃあ腹芸が得意な役人にとって大学先生方は扱いやすかっただろうけれども,日本の根っこを支えている人たちであるという敬意を失ってはいけなかったんじゃないだろうか.少なくとも研究計画説明中に寝てんじゃねえよ.

2018-06-07

出世だけ求める人はわりと意識が高いという話

https://anond.hatelabo.jp/20180606170440



自分価値を上げるっていうのはわりと大変だけど

目的簡素化すると簡単というお話

今の人は自分価値に対して理想が高すぎる

高い技術力、自己管理能力イノベーションを生み出す能力社会への影響力、生産性を高める組織力

全部やろうとするとすごいインプット量になる

その点出世だけの人は「会社内で高い地位を得る」だけに目標フォーカスしているからやることが簡単選択と集中

この会社では成果は特に求められないんだろうし、むしろそういう会社をある程度選んで入ってしまえばあとはコネクションだけ

高いコミュニケーション能力必要なく、ある程度ターゲットを絞ってその人向けのことをやり続ければいいだけ

本とかは読まないしとことん自分意識は低く持つ。部下をけなすの意識を低くもつには向いてる。そういう意味ではジャンプとか毎週欠かさず読むの意識高い。

意識を低く持ち続けるのはわりと大変ではなくて、本来人間保守的に動きやすようにできているので難しくない

問題他者の目や自分正義感などあるが、程度成功した人がよくいう「他者の目はきにしない!自分がいいと思うことをする!」と同じことをすればいいだけ

自分正義感常識などは、狭い枠組みに入り込んでしまえば見るものは少ないし見えないようにすることも自分意識の改変も簡単

会社ちゃんとしている限りこの簡単作業だけで自分利益がもたらされ続けるので賢いともいえるし、

もっと若い時にそういう成功体験を得たことある人なんだろうと思う

低いコストで最大限の利をもらう

ところで話は変わるが、人間楽しいと思うことは自分能動的に動いたことや考えたことや勉強することらしい

受動的にうけたもの消耗品として扱われるし、第三者提供するものなので難しさがなくより刺激的なことを求めやす

この出世の人は人生においてやることがかなりすくなく、多分暇だと思う。

しかし、自分を高めたりする意識の高いことをすると自分価値向上作戦弊害になるのでできない制約がある

意識を高めずに受動的にできることといえば、だれかの提供するソシャゲや決まりきった飲み会パチンコなどに興じするしかなさそう

そういう点で自分で稼いだお金をかなり持っていかれるがある意味自分意識を持ちづつける為の自己投資かもしれない

また、常識を改変するというのも実は楽しみを持つにはデメリットに働いていて、

自分価値向上の為に改変した常識の中だけで生き、それに自問自答はしちゃだめなので、単純に犯罪区別がつかなくなるリスクがある。

犯罪区別がつかない上に誰かから与えられるものだけで楽しんでいるとより刺激を求めるので、単純に犯罪まがいのことをで楽しみを見出したり、

倫理も向上するとだめなので、誰かをいじめて楽しんだり、女性をないがしろにして楽しんだりするかもしれない

上の人のように潰せるほどのちからのある人とコネクションを作っておくというので回避できるが、コネクション相手との信頼が価値の要なので、世間体が下がることは自分価値向上の為にはリスクであることには間違いない

自分価値自分の納得する複数の要素から得ようとしている人は、そもそも他者からなにかを提供してもらうベースではなく自分で作り上げていくので人生のものクリエイティブになる

クリエイト楽しいことであるので、生涯の人生仕事に関わることすべてが楽しみになるので楽しいことを別に求めなくても構わなくなる

エンジニア息抜きコードを書いているとか、絵かきが息抜きに絵を書いているような状態は、わりとクリエイティブ人生を生きている人はだれしもが近いことをしている)

組織内の出世のみを限定して目標にしている人は、他者会社から与えられるものを最大限にしようとする施策で基本受動的であり、楽しみにするには弱い。(そのために他の娯楽が必要になる)

結果、自分価値自分創造する人はお金を少ししかもらわなかったとしても、

価値創造するための努力自己投資も楽しみと同義になり、

楽しみにお金をかければかけるほど自分に知見として蓄積され価値に反映していき、

もらうお金自分価値に変換する能力を持つこともできるので生涯的に浪費だけに使うお金自然と少なくなる。

自分価値を社内の出世限定して最低限の手間で大量のお金をもらう人は、

価値を得るために楽しみを犠牲にし、

楽しみを見出す為にはある程度浪費用お金というもの必要になる上にそれは特に価値には影響しない(もしくはデメリット)ので

最終的に手元に残るお金は少なくなる、という結論になる。

浪費の制限や、もともとの目標値を高く持てばお金に関してはある程度出費はおさえられるかもしれないが、

楽しみに制限があることは変わらない(自分認識していなくても)

そうなると最終的にはさほどもらえるお金の差が飛び抜けて無いのであれば

のこりは、人生楽しい人か、人生を楽しくするのに制限がある人かのどちらかということになって

わたしは前者がいいなぁって思った

2018-05-19

3DCGアニメもっと大雑把に作るべきではねーのか

技術は凄いんだろうなと思うけどそれがアニメとしての面白さにつながってる作品が少ないと思う。

そりゃモデル破綻のなさとか質感表現とかリアルであればあるほど凄えとは思うけどさ、

どっちかといえばローポリでもいいかバンバンキャラが出てきてバンバン動いてくれた方が楽しいよね。

選択と集中っていうの?面白くなる要素にこだわって、関係ない要素は程々で見切りをつけるのが大事だと思う。

けもフレはそこがうまかったな。

2018-04-26

なんで金払って博士課程に行かなきゃならんのさ?

https://mainichi.jp/articles/20180426/ddm/016/040/014000c

ポスドクの将来が不安定だという話は10年前から言われ続けてるが、そもそも私のような博士課程の学生学費払って研究しているのが現状

学振採用される約2割の博士課程の学生もいるが、大抵はほぼ無給で学費支払って博士課程に在学

ご存知、博士の修了要件の一つは学術論文投稿

他国のPhDは、プロジェクトに雇われ給料もらいながら研究進め、結果をペーパーにする

一方日本博士学生には、科研費にも採用されない指導教員プロジェクトに関するテーマ研究を進めるやつもいる

そいつらは無給で学費支払い、ブラック環境で結果をなんとか出し、ほぼ見向きもされないジャーナル投稿

こんなの企業でやったら、余裕でコンプライアンスに引っかかる

最近海外のPhDと話す機会があった

そいつは言った

"ポスドクと同じ仕事してこんだけしか貰えないってホントハードワークだ"

こちとら無給どころか金払っとるわ!

"え、でも奨学金もらってんでしょ日本大学生は?"

返済義務のある奨学金っておい、教育ローンとなんら変わらんわ!



。。。まーなんでこんなにも金回りが悪いかっつったら、大学への寄付の不足

海外大学は、パブリックだとしても企業から寄付設備が充実

一方の日本は、設備屋根が崩落

行政選択と集中を進めているようだが、その結果がこれでは日本アカデミック修羅道

研究業績も欲しいが、なによりも早く欲しいよ企業内定

2018-04-09

anond:20180409100500

予算自体はそれほど少なくない。

問題は配分方法

大学への配分を控え競争資金を増やし、選択と集中に舵を切ったのが問題

残念ながらこれは政治家馬鹿なのではない。国民がこれを望んだのだ。

2018-03-03

大学で、「これやっとけ」ってこと

大学で、「これやっとけ」ってこと | ライフハックちゃんねる弐式

これにコメントするためにメモ帳しこしこ書いた。

けどどうせ向こうでは長文コメまれないだろうからこっちに残しとく。

文章がわかりにくかったらごめん。

下で使ってるポイントポイントっていうのは、大学生活で自由に使える全部の時間(1日16時間くらい)を100ポイントとして、だいたい1/2の時間(1日8時間くらい)を費やせば柱に50ポイント溜まって、1/3の時間(1日4-5時間くらい)費やせば30ポイント溜まって、3時間くらい費やせば20ポイント溜まるっていう空想ポイント制度のこと。

柱に大学に上がるより前から溜めたポイント(才能や高校までの努力)と足してどれか80ポイントになれば十分充実したライフが送れるので、全部80ポイントを目指す妥協として全部60ポイントを目指して不幸になるより、いくつか諦めて、限りある時間=ポイントを集中して費やすほうが今何も持たない凡人にとって幸せになれますよってことを伝えたかったんだけど伝わるかな。

それから単に時間を費やせば報われて幸せになれるわけじゃないのは分かった上で単純化して時間を割けと主張しているんだけど、それはまず時間を大量投入してからその中の効率のことを考えていこうということと、学生たちが卒業したらどうでもよくなること(自分の評判とか友達ゴシップとか、暇つぶしアプリとか最近流行とか)、そういう自分人生の柱以外の瑣末なことに時間を使いすぎなのを怪訝に思ったから、まず柱にポイントを貯める時間をどかっと投入して、それ以外のはみ出た時間友達との時間にすればいいんじゃないかしらと思ったから。

何にもやりたいことなかったら就職恋愛時間を割けばいいと思う。多くの人にとってそれが人生テーマになると思うから

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からアドバイス

全部努力してやろうと思わないこと

大学生活の柱を、勉強就職恋愛バイト趣味の五本柱だとする。

大学生のお前にはどれも重要でどれも充実させようと思うだろうが、それは愚策だ。

お前は100ポイントしかもっていない。それぞれの柱の最大値は100だ。

80以上を充実とし、59以下を不可とする。

お前はまず全部の柱を100にしようとするが、途中でできないと気づいたので全部80を目指し、

一つ諦め、二つ諦め、結局60が二つ、それ以下が三つ程度で充実感のないまま大学を去ることとなる。

お前の不幸は五つの柱すべてを満たそうとしたことだ。はっきり言って、一本でも充実したら

大学生活は成功だ。そして自分の柱を一本でも充実させたら、人生の柱になることにお前は気づかない。

バイトとは金の工面のことだ。親から生活に困らない仕送りがあったら、それだけで60だ。

生活20バイトに当てるだけで充実した生活が送れるが、別にしなくてもいい。

食うのに困る人は30-40以上の時間を割かなきゃいけいない。

もともと頭がいい人や、高校勉強の貯蓄がある人を50として、10頑張れば単位が取れる。

30頑張れば充実した学問ライフを送れる。生活の半分を犠牲にして頑張ればトップを取れる。

頭が悪い人は30-40の時間を割いてやっと単位がもらえる。

もともと顔がいい人や、会話が得意な人は、ちょっと努力すればいい彼女と付き合える。

顔も悪いし付き合いの悪い人は、40の時間を割いてやっと不細工でない彼女と付き合える。

学歴もあって資格やらコミュニケーションやらに問題ない人は少しの努力就職できる。

ない人は資格勉強時間を割き、自己改善時間を割くこととなる。

そうして残った時間でやっと趣味時間を割ける。お前が目指すのはこの道ではない。

お前には今何がある。100ポイント使う前に柱に何ポイント溜まってる。

顔が良かったら20だけ努力して他の柱を充実できる。頭が良かったら、金があったら、

学歴資格があったら。お前には今何がある。

とにかく100ポイントを全部60にする使い方はやめろ。一つを80にするように使え。

彼女がいて、スポーツ音楽を楽しんで、いい所に就職できる奴は、どうせ都会の金持ちの息子だ。

アドバンテージが違う。馬鹿みたいに全部に20ずつ割り振っても充実する。

お前がやることは今50あるものに1/3=30の時間を使うか、30あるものに1/2=50の時間を使うかだ。

やろうと思えばできた。その言い訳の源は他のことに時間を割いてできなかったからだ。

俺は恋愛就職を諦め、勉強20バイトに30を費やし、趣味というかスキル

大学の1/2の時間=50を費やした。もともとのポイントは40,30,20,30,30くらいだった。

時間資金を費やせば彼女もできただろうし、いい就職もできただろうけど、しなかった。

趣味を80にしたおかげで、今趣味で食えている。趣味バイト(仕事)がイコールになった。

お金も溜まると、身だしなみも気をつけるようになり、彼女もできた。学生時代程度には

学習もしているのでちょっとずつポイントが溜まっている。いい就職こそできなかったから、

今は70,0,70,80,80くらいだ。それもこれも学生時代に一つを80にしたからだ。

卒業時間をかければ他のことに回す余裕が生まれる。でも全部を60にすることを選んだお前は、

60以下になることを恐れ、80の柱を建てることがこのまま一生できない。

お前がやるのは選択と集中だ。さあ、やってごらん。

2018-02-12

日本だめポルノポルノがうざい

日本だめポルノかいってる連中と「選択と集中」「改革」とか言ってるネオリベがほぼ重なっているのはなぜなのか。

2018-02-07

選択と集中」は経営者言い訳だった

90年代前半に、日本会社の主力事業が軒並み苦戦に陥った。そこで、会社の主力事業を畳んで新しい主力商品を作る必要があった。

90年代後半になると、「選択と集中」という言葉流行しだす。どこの会社も、役人も、主力も含めた全ての部署から少しずつお金と人を削り、新しい事業にドカン投資した。これが選択と集中だった。

しか選択と集中はうまく行っていないようにみえる。その理由を私なりに考えてみた。

選択と集中イメージは、痛みを伴って不採算部門を大胆に潰し、今後成長の可能性が高い、新たな事業に集中的に投資する、というものだ。

そのため、上司も部下も苦しいけれど、ここで頑張ればきっと将来はもっと儲かるはずだ、というイメージを持たれている。

しかし実際は全く違う。

実際に行われた「選択と集中」では、「選択されていない」部署からリソースを集め、「選択された」部署につぎ込む。

選択されていない部署」の余裕を剥ぎ、みんなが少しずつ今より無理をすること、

そして新しい部署を作ってリーダーを増やすことが特徴のシステムだった。

これはみんなが上司になることを目指す日本型経営にとても合っていた。

選択と集中」のポイントは、儲からない仕事をたたむ必要が無いことだ。

会社調子が悪いからみんなが苦労する。そして新しい部署を立ち上げた人は功績を得る。

誰も責任を取る必要がない。しかも誰かが新しい功労者になることができる。

それが「選択と集中」だった。

問題は「畳むべき不採算事業」に責めを負わせない以上、「畳むべき事業」「芽が出始めた事業」「好調事業」の全てからリソースを少しずつ取り上げることだ。

すると「畳むべき事業」だけでなく、「芽が出始めた事業」「好調事業」にも余裕がなくなる。好調事業が伸びなくなる。

これが今の日本社会だ。

みんなが遅くまで働いてる。上司も部下の面倒を見ながら細かい書類作成し、会議も出るわ営業もするわ、もうなんでもやる。でもそんなんで本当に大切な仕事に集中できるのだろうか。

エースと呼ばれる人たちが、会社で言えばウェークマンやiPhone級、研究者で言えばノーベル賞級の仕事に集中できないのは「選択と集中」という危険イデオロギーが原因なのだ

またスケールメリットだけで勝負するために集中投資してもダメだ。

選択と集中は、みんなからちょっとずつ集めてドカン、というやり方だ。これはダメなんだ。

それではどうすればよかったのだろう。

事業を畳む必要はなかったのだろうか。もちろんそうではない。逆だ。儲からない事業を潰すんだ。万難を排して潰すんだ。それができないなら改革なんて何の意味もない。

そして、その空いたリソース分散するんだ。儲けゼロの新事業に集中投資したらダメだ。

から選択と集中に代わる正しいやり方は、バサッと切ってパッパッ、だ。

選択と集中成功したすべての企業は、何らかの事業バサッと切っている。そして失敗した会社は、集中した事業はわかりやすものの、切り捨てた事業がわからない。

日本企業の幾つかは、「これから投資する部門」を「選択」した。そしてそれは何の意味もなかった。

別の企業の幾つかは(日本企業も含まれる)、「切り捨てる部門」を「選択」した。それはとても意味があった。

そして「集中」は、企業の成長に何の意味もなかった。

こうして考えると、「選択と集中」が経営者の甘えであったことがよく分かる。

まり不採算部門バサッと切り捨てることこそが重要で、何らかの事業に集中することは、じつはどうでも良かった。

なのに、不採算部門を切り捨てることが出来ない経営者が、リソースを削ぐため「こっちに集中するから、少しだけ我慢して」と言った。

この言い訳こそが「選択と集中」だった。

言い訳だけしている分には良いけど、それじゃ「痛み」に耐えられなくて、実際に集中した事業を始めた会社が倒れた。

元々の強みに投資した会社は悪くなっていない。

2018-01-06

日本研究者など、さきがけ研究者だけでいい

さきがけ研究者勝ち組だ。

その他の研究者は結局、重要問題を解いてない。

この国には選択と集中が用いられている。さきがけ経験者だけを研究者として生き残るようにして、あとの研究者には補助を出さなければいいのでは。

2017-12-08

anond:20171208110342

00年ごろから新自由主義と、選択と集中書類いっぱい増やせば理想的研究環境が生まれるというのが全くの裏目に出てるようにしか見えないよね。

とにかく書類ばっかり増やすことはむしろ日本研究環境ベンチャー育成環境をトコトン悪化させるのにいい加減気付いてほしい。

anond:20171207204425

意図的に「予算の額に見合った」という部分をスルーしてんのかな。

入出力を定量評価して次の施策指標にするのは当たり前の話。原資は税金だし、それを含めた予算なのだから

何も研究者自身やらせ必要はないし、それで実施者が萎縮してしまうというなら、

根本的に政府事なかれ主義隠蔽体質問題があるということは前に書いた。

成功成功として、失敗は失敗として余さず評価して公開する。これが国民への還元

入り口はとんでもなく厳しいが、出口はゆるゆる。後に残るもの別にそれでなくても出てきた研究成果のみ。

外野からは途中の過程ほとんど見えてこない。予算の巨大さを妬み半分に遠巻きに眺めるだけ。

こういう点が日本ビッグサイエンスという選択と集中に対する不満だし、

実際問題として投資した金額の割には期待ほどの効果が得られずむしろ業界全体が萎縮してるのが事実でしょ。

2017-12-03

愛国云々するやつはいるけど、「アジアマジキテる」みたいなノリのやつ少ないよね。

でもまじでアジアは来ている。

Still 経済大国日本

四千年の眠りから目覚めた中国

眠りから目覚めたばかりのインド

まだ眠ってるタイベトナムフィリピンカンボジアミャンマー

眠り始めた韓国

そんな俺らを取りまとめるシンガポール

虎視眈々と眠りから覚めるタイミングを伺うインドネシアマレーシア

油売ってるブルネイ

選択と集中戦略炎上しつつも突き抜ける朝鮮民主主義人民共和国

眠ってる国が多くてもこの実力。

いわば今のアジア夜勤シフト状態だ。

眠ってる奴らを叩き起こしてフルシフトになったらもう誰も手がつけられねえ。

2017-11-27

多分これが一番悪だと思います、って何だろ?

なんだろうね?

世界征服を企むわかりやすい悪。ダース・ベイダーとかDIOとかバイキンマンとか、ああいうのがいれば、簡単な問いなんだけど、現実はそういかない

つくづく、わかりにく悪ばかりだからな、この世界

個人的には、金融業とか銀行とか、金のために金を稼いで、私利私欲のために不況起こして、たくさんの人を貧困に追いやっている連中が、多分これが一番悪だと思います、かな

その一番悪だと思いますのやつを選択と集中してやっつけた方が、いちいち些細な悪人文句言って各個撃破するより効率的世界平和になると思うんだよね

みんなはなんだと思う?そしてどうすればいいと思う?

多分これが一番悪だと思います、ってやつを、どうやって倒せばいいのか

正義の味方であるはてなの民ならわかるよね?

2017-07-18

武藤駐韓大使、「嫌韓本批判反論

ニュースソクラ編集長インタビュー武藤正敏駐韓大使に聞く

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170714-00010001-socra-int


知韓派として知られた武藤正敏駐韓国大使が著した『韓国人に生まれなくてよかった』(悟空出版、1250円税別、6月1日)が多くの韓国メディアから嫌韓本」と批判された。袋叩きのリスクを犯してまで、出版したのはなぜか。真意を聞いた。

――韓国の多くのメディアに、バッシングといえるような記事が載りましたね。

 見出しほとんどが「嫌韓本」というトーンでしたが、記事のなかでは冷静に内容を紹介してくれたところも多かったのです。中央日報記事などがそうでした。そのなかでは、「文政権の登場が韓国民全体を不幸にする方向に進めたように思えてならない」というこの本で訴えたかった点も取り上げてくれています

 主に保守系の方々からタイトルは刺激的だが、内容は納得できるものだという声もいただいています

 実は韓国から日本語の本なのに60部ほど注文がありました。韓国語翻訳したいというお話も3件ありました。しかし断りました。

――どうしてですか

 冷静に読んでもらえないことが分かっているからです。内容は、嫌韓派ではなく、ごくごく一般的日本人から視点意識してまとめていますしかし、文在寅政権が80%以上もの支持を得ている今、特に若い世代は読まずに嫌韓と反応しだします。韓国社会全体としても本を出せば「けしからん」という反応になることは明らかです。

 タイトルが少し刺激的に過ぎたとも正直感じてはいます。(タイトルで踏み込んだことで)私自ダメージを受けましたが、それでも文政権のありようや、韓国社会問題点は訴えておきたかった。

――先週から週末にかけ、文大統領は米、中、日本首脳会談しました、いわゆる外交デビューです。韓国メディア評価する論調が多かったようですが。

 メディアブリーフ政権側の説明)に引きづられます。確かに、安倍首相との会談では慰安婦問題への直接的な言及はないなど、日中米のどことも無難にこなした。しかし、よく発言分析すれば、新大統領の最大の関心事が浮き彫りになります北朝鮮問題です。韓国が主導権を取り、対話路線北朝鮮問題解決すると、各国首脳に伝えました。安倍首相トランプ米大統領習近平中国国家主席のいずれに対しても、対立は避けながら、北朝鮮との対話路線を主張しています

――対話北朝鮮の核・ミサイル開発を抑えられますか。

 対話北朝鮮の核・ミサイル開発を止めることができないのは過去20年の経緯から明らかです。しかし、文在寅大統領は本気で言っています。少なくとも中国ロシア対話路線の方が都合いいと思ったのかもしれません。韓国提案に乗る形で米韓軍事演習の規模縮小などを言い出しています。その一点では、文在寅外交は成果を上げています(苦笑)。

 文政権の対話路線で、北朝鮮圧力をかけていこうというムードが殺がれていますトランプ大統領がどう出るかが焦点です。

――オリンピックの共催提案はどうですか。

 現実感のなさには驚かされます。都鍾煥・文化体育観光相は来年平昌冬季五輪スキー競技の一部を北朝鮮スキー場で行う案を明らかにしました。兄を毒ガスで殺すような人物が治める国に、世界一流のアスリート世界メディアを入れ、各国の応援団も入れ、そこから世界生中継しようということです。

 IOC国際オリンピック委員会)も北朝鮮も、受け入れられるはずがありません。それを提案するわけです。

 経済政策財閥改革南北統一政策文在寅政権政策はいずれも現実感がありません。一人あたりGDP有効求人倍率日本より低いのに最低賃金東京以上に上げるなど、経済を知っていればありえないことですけどね。

――韓国国内でそのような指摘はないのですか?

 文在寅がすべて正しく、朴槿恵がすべて間違っているという「感情」が今、韓国を動かしています。文さん自身も、外交をうまくやっていると確信しているように見えます

 

――大使館総領事館の前の慰安婦像撤去を声高に言う段階ではないとお書きになっています

 それは戦術的な問題です。基本的慰安婦合意は断固として履行させるべきです。あの合意日韓政府が互いに譲歩してまとめた歴史的ものです。これまでの日韓交渉日本が譲歩ばかりしていましたが、その時代にはもう戻れない。日本がそれではもう持たないことをうまく伝える必要があります。彼らが理解するためにも合意からの譲歩はあり得ません。

――朝鮮半島をめぐる今後の展開をどう予想されていますか。

 文在寅大統領の対北朝鮮対話路線世界の流れになってしまうことを恐れています。その兆候はすでに出ています。肝心のアメリカがそちらの方向に向かっているのではないかと思わせるサインを、マティス国防長官発言などから感じています

――どうして韓国左翼勢力は力を維持してきたのでしょう。なぜ、左翼政権誕生したのでしょうか。

 政府財閥癒着が強く、コネ社会である韓国では、財閥批判政権批判に直結するからです。韓国IMF管理下になった時、大統領左派金大中だったことは韓国にはある意味幸いでした。金大統領財閥との関係が薄かったため、いわゆる「選択と集中」に成功したと言えます

――文在寅外交対話推し進めるなか、北朝鮮核実験をすれば、対話路線は失敗となるのでは。

 一時的には北朝鮮批判しても、文政権は対話路線を変えないでしょう。ある種の信念を持ってやっているのでしょう。それは人事にも表れていて、北朝鮮との実質的責任者である国家情報院長には、これまで2回の南北首脳会談を仕切ったソ・フン氏を、青瓦台大統領官邸)の秘書室長には、左翼学生運動の元議長国会議員のイム・ジョンソク氏を選んでいます。ほかにもありますが、どの人も対話派ばかりです。文政権は安倍政権以上に「お友達内閣」ですよ。

 仮に、核実験があっても彼は「外交的成功している」と主張するでしょうし、外交面で大統領批判する大きな流れは起きないと思います文在寅政権が崩れるとしたら、最大の要因は経済でしょう。もしくは北朝鮮統合する負担が大きいと分かったときです。対話路線への反対で政権が崩れる可能性は極めて低いと見ています

――北朝鮮の核・ミサイル問題解決の鍵は何でしょう

 米中が北朝鮮の将来についてビジョンを共有することでしょうね。その際には日本韓国蚊帳の外になるでしょう。それは文在寅大統領が最も嫌うところですけれど。

武藤正敏(むとう・まさとし) 横浜国大卒、外務省入省。韓国語研修の後、在大韓民国日本国大使館勤務。クウェート大使を経て2010-2012年韓国大使。著書に「日韓対立の真相」「韓国の大誤算」(悟空出版

聞き手 土屋直也(つちや・なおや) ニュースソクラ編集長

日本経済新聞社ロンドンニューヨーク特派員経験1991年の損失補てん問題で「損失補てん先リスト」をスクープし、新聞協会賞を受賞。2014年日本経済新聞社退職ニュースソクラを創設

構成 豊川博圭

2017-04-25

フェミニズムは金にならない

気がするから、逆に金になるようなフェミニズムシステムを考案すれば

気をつけようというところも出てくるかもしれない

でも一方で色々と手を出してもあまり意味がないから、フェミニズムに気を使うより

男性向けコンテンツへの選択と集中を行う方が専門化の利益もあるし

ジャンプとかにとってはいいのかもしれない

2017-03-14

大学軍事研究について

どう考えたって財政は逼迫してくるんだから

国家予算選択と集中戦略的に使うべきです。

軍事研究たからって戦争に結びつくわけじゃないです。

武器っていうのはブラフのためにあるんです。戦争をしないためにあるんです。

アメリカから高額な武器を買わされるより、自国生産したほうがいいです。

膨張する防衛費は抑えるべきです。

軍事技術転用できるものも多いです。

インターネットサランラップドローン軍事技術からまれたんです。

もうイデオロギーとか大学理念とか理想論は置いといて

戦略的政策として大学軍事研究予算つけてください。

理想論理念はもちろん素晴らしいけどそれでやっていける時代じゃないと思います

2017-01-21

有能経営者が叩かれる

無能経営者不採算部門放置しかブームかなんかでなんとかなっていた。勿論ブームなど長続きしないから、やがてはいよいよヤヴァくなる。

で、経営者が変わったら、不採算部門をバッサリ切り捨て、あるいは多少は縮小し、持ち直した。

こういう場合無能経営者放置していただけの不採算部門を縮小したのは、経営観点からするとむしろ有能だと、個人的には思うんだけど、「あの経営者のせいであ部門店舗がなくなった、前の経営者は維持していたのに、今度の経営者無能だ」と叩かれるというのはよくわからん選択と集中って、会社経営では駄目な行為なのか?

2016-10-07

科学者の敵は科学者

ノーベル賞の受賞で、毎度恒例の科研費叩きが今回も出てる。

科研費なんて止めちまえ、バラマキ研究費よもう一度というのも分かる。

しかし、別の点にも着目してほしい。

選択と集中で歪められた研究、その研究を「評価」しているのは誰か?

答えは、苦言を呈している科学者自身なんだよ!

文科省官僚文句を言う前に、まずテメーの科研費評価基準を変えたらどうか。ウケの良いテーマも地味なテーマ平等採用する評価をしてみたらどうだろうか。

匿名評価によって、お前たち科学者が分断されている。だが、分断の境界線を引いているのは、官僚じゃなく科学者自身だ。あんたらが望むなら、お得意の人間ネットワークとちっぽけな自尊心学会で満たす政治力科研費評価システムなんて骨抜きにできるはずだ。

科学者たちよ、悔改めよ。そして科研費に立ち向かえ。

2016-10-01

大学軍事研究するのはいいんだが軍事アレルギーアレルギーは黙れ

DARPA予算もらってる研究者と共同研究してる関係で,間接的に軍事予算使って軍事研究してる日本大学教員だ.さあ軍事アレルギーの皆様は存分に叩いてくれ.

軍事研究が嫌なら金をくれ

だがな,大学は増え大学教員も増え,文科省から降りてくる研究費は減り,そのくせ社会から大学への要求が増えている今,軍事予算でももらわねぇとやってられねぇんだよ.時間金もない.金で時間節約するためにも金がいる.そんな底辺大学は知らんって?タイムズ世界大学ランキング日本国内10位くらいのうちが底辺だってならそれもいいだろう.それにだ,自分で言うのもなんだが俺がやってる研究なんざ,どう軍事的に役に立つのわからん

DARPA無人爆撃機作ろうぜ」

ワイ「よっしゃ無人爆撃機に指示を出すための音声認識ソフト作るわ」

DARPA「ええで」

ワイ「ええんか」

ってぐらい目的とずれた研究テーマが許されてる(研究テーマ架空のものです).所詮共同研究者だってのもあるが,科研費なら確実に怒られるくらい研究者に広い裁量が委ねられてた.防衛省予算がどんな形で使われるか知らんが,NHK特集したのが船の抵抗を減らす研究だっけ?NHKが総力を上げて一番軍事に使えそうな技術を選んだ結果がそれか?普通に民間の役に立つ研究じゃねぇか.積極的支援されて然るべきだ.お前らそんなに科学技術の足引っ張りたいのか.だったら裸に腰蓑付けて日本アルプスの奥地で猪でも狩ってろ.

それでも嫌なら科研費増やしてくれ.なんなら民間財団法人作って助成金配ってくれても良い.そうだな,年200億くらいくれるなら防衛省予算選択する人間は減るんじゃないか?なんだかんだ言ってもやっぱり防衛省予算にはそれなりに規則や縛りってのはあるから研究者裁量で使いやす助成金があったら飛びつくぞ.

手柄を横取りすんな

あと逆に,「軍事戦争科学技術の発展に貢献した」とかい軍国主義者だか歴史修正主義者だか「軍事アレルギーアレルギーだかも黙っててくれ.そりゃまあ確かに,コンピュータインターネットスペースシャトルも大量の軍関連予算が投入されて今日の発展を遂げたよ.それは間違ってねぇ.だが,それは軍関連予算なしでは成し遂げられなかったのか?コンピュータインターネットスペースシャトルも,アイデアや試作品大学とかの研究者がすでに持っていたものだ.だったらそこに金と人を投入しさえすれば進歩はしただろうし,別にそれが軍関連予算である必要なんかない.別に軍事研究副産物として生まれたわけじゃねぇ(電子レンジ軍事副産物と言ってもいいが).黙って金だけ出してろ.手柄を横取りするんじゃねぇ.

そりゃ原子力爆弾を作るためのマンハッタン計画で得られた膨大な研究データ原子力発電所を作るために活用されたよ.でもだったら最初から原子力発電所を作るために研究費とマンパワーを投入したらもっといいものが出来てたんじゃないかV2ロケットロンドンにぶち込む手間を考えたら,最初からサターンロケットの試作機作ってたほうが良かったんじゃねぇか?そもそもマンハッタン計画アポロ計画もその予算捻出のために,他の科学技術関連予算削ってたんだぞ.お陰でどれだけのプロジェクトが潰れたことか.全体で見れば明らかに科学技術の発展の足を引っ張ったじゃねぇか.

科学技術を発展させたいなら何も言わずに金をくれ.縛りを付けたり歪な選択と集中をやった上に,科学技術わしが育てた,とか手柄の横取りすんじゃねぇ.

まあでも軍事必要

つっても国防必要で,そのための研究開発が必要だってところに異論はないよ.そのためにそれなりの予算を割くことも仕方ない.そのお溢れに与れるなら僥倖だ.デュアルユースってが落とし所として妥当だってのはわかる.分かるんで,今の流れに異論はねぇ.だが財務省はしっかり文科省予算つけろ.これで良いとか思うな.

軍関連という色の付いた1000万と民間財団助成金のような色のない1000万なら,色のない方が研究者目的に沿った研究ができて科学技術は発展するよ.軍事研究科学技術の発展に貢献したなんて寝言は寝て言え.

だが色の付いた1000万と色のない100万なら,色があっても1000万のほうが科学技術は発展するんだよ.だから軍事研究が嫌なら金をくれ.それだけだ.

2016-08-11

http://anond.hatelabo.jp/20160811030939

ネットで多数の選択肢が用意され、競争が起こり、選択と集中が起きるのは自然な成り行きだと思うけど。

リクルートがそれをしただけでしょ?

ネットで安売りする大手企業のせいで個人の電器屋は壊滅です」と似たようなイメージなんだけど、どこで買っても同じ家電よりもサービス差別化できる分美容室の方がまだマシじゃんとしか

個人の家電屋ですら必死地元に密着して様々なサービスをすることで高い家電買ってもらって生き残ってる。美容室も同じように地域で固定客を捕まえるサービス必死ですればいいだけなのに、何で美容室に対してこうも擁護の声があがるのかね。

いや、美容室擁護の声が上がってんじゃなくて、全ての仲介業者は何であろうがはてなプロレタリアート)の敵だから批判対象になってるって形なのかな。

2016-07-04

塵も積もれば山だけど、俺の一票は塵より軽く、政治ゴミの山

★9行でこの増田を短縮したものはこちら→ http://anond.hatelabo.jp/20160706230838

ああ、選挙カーとか名前連呼してうるさいだけだし。

駅でしゃべってる政治家も、本心なのか、口だけかわからんし。

ニュースは表面的なことばかりで、何も深まっていかないし。

あなたの一票で日本は変わる!」とか聞くけど、一票で結果は変わらないよ。村の選挙みたく人口が少なければ「一票差で落選」ってありうるけど、国の選挙からね。

投票へ行こう!」とか言うけど、投票だけ行きゃいいの?考えずに雰囲気投票するヤツが増えてもいいの?

なんか浅いよね、投げかけが。だからテンション下がるし投票にも行きたくなくなる。

そりゃさ、「民主主義で選ばれた」といって多数派がやりたい放題やる口実を与えてるのはシャクだよ。その一票分の責任は俺にあるよ。

けど、だからって選挙行かない人を目の敵にするヤツに対しては、「もっと前向きな提案できないの?」って思うよ。

一票じゃ何も変わらない、

行かなきゃ文句言われる、

考えずに行くのもいいと思わない、

でも時間かけて考えて投票しても影響力ないから消耗する、

それがわかってるから行かない、

そんな状況わかってて「国民に選ばれた」とか政府が言うのもシャク、

でもこの悩みをわからずに「選挙行け」と上から言われるのもシャク、

そんな状況に文句ばかり言ってる自分クズ

そんな、クズだらけの選挙

自分の一票は塵より軽いし、政治ゴミ山のようだ。

で、シラける奴が増え、投票率が年々下がってるんだろう。

そして、政治家不正しても、変な法律つくっても、選挙で落ちない。

だって政治が俺らの命や暮らしを大きく左右するってことも、何やら色々進んでるってこともわかる。「ヤバい」って言うヤツもいる。

でも何が進んでるかよくわからないし、政治ヤバいのか、そいつヤバいのかも判断つかない。気持ちいい状況ではない。

から、八方ふさがりに見える現状で、何か針の穴ほどでも希望が見えないか考えつつ、この選挙についても調べてみたりした。

そして、俺なりに答えが見えてきた。

■消耗しない選挙とのつきあい

結論を言うと、

大事なのは知るのを楽しむこと。投票はそのきっかけ』


そう。知らないことを知るって、楽しいことのはずだ。

なのに、なんで「苦痛」になるんだ?

それは「投票へ行こう!」って投票する(させる)ことが「目的」になるから

自分ベースになる意見がないまま、候補者のちまちました情報とか、コピペしたような政策とか知っても、違いがわからないしつまらない。

それよりも、「自分がいるのはどんな国で、どこへ向かおうとしてるのか」を知ることは、自分生き方を左右する。政治を知ることは、自分のためになる。

俺にとって投票は、そういうことをちょっとでも勉強する「いいきっかけ」にすぎない。

候補者についてはせいぜい、「与党野党か」「そいつが競ってるかどうか」だけでいい気がする。

「一票で変わる?」変わらねえし! 「一票の重み?」限りなく軽いし!

からこそ、勉強の機会として、勉強を形で示す場として、気軽に投票を利用すりゃいい。

勉強が楽しくなれば、選挙が終わっても勝手勉強するからな。

勉強を楽しむには、知りたいことに「選択と集中」するのはアリ。勉強対象を絞って深めれば、自分の血となり肉となる。

ここからは、じゃあ今回の選挙で何に「選択と集中」するかって話だ。俺は「自民党改憲案」を知るのがコスパ高いと思う。

■この選挙の争点は「改憲」だ、と数字証明してみた

自民党は今の憲法を変えたくて、4年前の2012年日本国憲法改正草案改憲案)を発表した。で、この参院選で大勝ちしたら、その改憲案を国会で通そうとしてるらしい。

今回、俺はアベノミクスより保育園より「改憲」がぶっちぎり最重要テーマだと思う。なぜなら今回の選挙によって「憲法」が変わることはあっても、今回の選挙によって「政策」が変わる可能性はほぼないからだ。

というのも、ざっくり説明すると、憲法を変えるには議席の「3分の2」が必要で、法律をつくるには議席の「2分の1」が必要。そんで、今回は与党自民公明)+与党寄りの党(維新など)あわせて「3分の2」に届くかどうかの勢いだ。ってことは「2分の1」は余裕で超えるから、どっちみち政策(=法律つくる必要がある)は与党の望むように通る。

から今回は「自民党改憲案でいいですか?」って選挙、そう言っていいと思う。

まあ勉強したいこと勉強すりゃいいんだけど、俺は「改憲」に注目する。

■それで、「憲法」ってなんだ?

俺、「憲法」って単なるお飾りかと思ってた。でもさ、全ての法律の上にあって、法律がつくられるベースになるのが憲法なんだってね。しかも、自民党改憲案には、安倍首相最高顧問の一人として関わっている。

国づくりのベースになる文書だし、自民党はそれを通したがってるから自民党のホンネの部分が出やすい。改憲案が通ったら「憲法」と「政府のやりたいこと」が一致するから、もう「お飾り」じゃなくて、その方向に一気に進むよね。

から、「俺の生きる国はどんな場所で、どこへ向かうのか」、改憲案を知ることで見えてくる部分は大きい。

その改憲案、自民党公式サイトに載ってる。

自民党日本国憲法改正草案

http://constitution.jimin.jp/draft/

開いてみた第一印象は「文字が多くて難しそう!」だ。

でも、右とか左とか○○党支持者とか、他人が言う意見に流されず、元の情報自分で見て判断できる、という充実感ある。

それに、このPDF文書、見ればわかるけどすげえ親切設計だ。「自民党改憲案」と「今の日本国憲法」とを上下に並べて対照させて、「変更する部分」にだけ線が引いてあるから、どこがどう変わるか一目瞭然。パソコンが見やすいけど、スマホでも読めなくはない。

■読んでみると、超面白いし、かなりコスパ高い。

さらに読んでみると・・・これ、掘り出し物じゃないか!?

「へえー、自民党こんなこと考えてたんだ!」って発見が次々とある

テレビとかでなかなか聞かない、かなり踏み込んだことが書いてある。

たとえるなら、歴史小説と、近未来SF小説と、暗号もの推理小説と、ノンフィクションを同時に読んでるみたいで、身震いがする。

憲法が変わればもちろん、憲法が変わらなくても自民党政権である限り、そっち方向に少しずつ動く。

そして、もし国会3分の2の「賛成」を得たら、改憲案は国民投票にかけられて、投票した人の半分以上が賛成すれば、新憲法は成立する。そのとき俺たち一人ひとりに問われる「改憲案」。どうせなら、この選挙のうちに勉強すれば、一石二鳥だ。

まとめると、改憲案よめば次のようなメリットがある。コスパ高し。

(1)かたよった意見じゃなく、客観的判断できる

(2)今の自民党安倍首相の「やりたい方向」が見える

(3)参院選もっと大事ポイントである改憲」がわかる

(4)今後もし改憲国民投票が行われたときに、判断できる自分になる

(5)もし改憲案が成立したとき日本が舵を切る方向をあらかじめ知れる

(6)日本人の基礎知識「日本国憲法もついでに見れる

しかも、難しいの全部読む必要ない。

とりあえず、変更する場所(線が引いてある)だけ見ればいいと思う。

ちなみに俺がびっくりしたところ、意外だったところを挙げると、

上段(=改憲案)の第一条第三条の2、第十二条、第二十四条、第二十五条の二、第三十六条、第百二条20分あれば見れる。

太字のところだけなら1時間くらいあれば見れる。

意見ができたら、意見の合う党や候補者投票すればいい

まず直接見てみるってことが大事。見てわからなければ、解釈してる色んなサイトがあるから自民党 改憲案」とかでググるとかね。

そんで、あるていど自分意見ができたら、意見が合う政党候補者投票すればいい。意見のないまま「誰にしようかな」って選ぶことに時間を使うより、意見をつくるために知ることに時間を使えば、消耗しない。

選挙はあと数日で終わる。一夜漬けでもいい。今が旬だ。

自民党日本国憲法改正草案

http://constitution.jimin.jp/draft/


★9行でこの増田を短縮したものはこちら→ http://anond.hatelabo.jp/20160706230838

2014-12-12

地方もっと衰退したら、大規模農業がやりやすくなって

http://anond.hatelabo.jp/20141211011047

国産作物が今よりもっと入手しやすい値段で手に入るんですよね。

地方の高齢農家逝去したあとに、本格的な動きが出る見通し。

地方はどの道、自家用自動車(マイカー)依存から卒業しなければ

人口減少、税収減が続くなかからの、道路インフラ維持費の捻出により

財政が危機的状況に陥っての破綻が待っていて、

破綻後は夕張のようにコンパクトシティを目指すことになるということから

どっちにしろコンパクトシティ化=選択と集中をやらざるを得ない。

市民力とコンパクトシティ化が再生の鍵に?寒風止まない夕張市で“太陽がいっぱい”になる日|相川俊英地方自治“腰砕け”通信記|ダイヤモンドオンライン

http://diamond.jp/articles/-/32147

NHKクローズアップ現代 わがまちを身の丈に

http://www.nhk.or.jp/gendai/kiroku/detail_3418.html

http://www.nhk.or.jp/gendai/kiroku/detail02_3418_1.html

コンパクトシティ限界集落を見捨てない

http://d.hatena.ne.jp/Dr-Seton/20080930/1222765022

道路を広げてはいけない 自滅する地方都市

http://d.hatena.ne.jp/Dr-Seton/20070626/1182849631

この道しか生き残れる策は無いのだから

自動車によって持続可能性の低い繁栄という幻を見続け、そして自動車によって自滅するだなんて、虚しい話ですよね。でもそれが現実

[自滅する地方]記事一覧 - シートン俗物

http://urx2.nu/f8er

国土交通省  今「まち」は薄く広がり、病院市役所郊外に立地し、車がなければ生活しにくい拡散型の都市構造となっています

このままで、大丈夫でしょうか?

http://www.mlit.go.jp/crd/index/pamphlet/01/index.html

2014-12-09

そこら辺は上手にやるでしょうね。

http://anond.hatelabo.jp/20141209192432

拳を上げられないように。

国も自治体もカネないカネないアピール合戦

日本はいくら経済大国といえども、無限に金があるわけじゃない。

田舎僻地インフラ維持ほど非効率ものは他にない。

http://www.nhk.or.jp/gendai/kiroku/detail_3418.html

http://www.nhk.or.jp/gendai/kiroku/detail02_3418_1.html

選択と集中をやらなきゃ先がないから、道筋は決まってる。

どこの中小地方都市も同じだ。

軽自動車税の値上げは、自家用自動車から公共交通へのシフトを促す第一歩と見てる。

コンパクトシティ化の最大の障壁は、他ならぬ自家用自動車なのだからね。

自家用自動車の維持費をがんがん上げれば、公共交通自然に選ばれるようになり、復活する。

ドイツにも似た例があったかな。

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