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2022-01-12

遠藤さんの文章はいつみてもわかりやすく内容が豊富だなあ

習近平三期目は異例ではない――鄧小平神話から脱却せよ

遠藤誉

中国問題グローバル研究所所長、筑波大学名誉教授理学博士

1/12(水) 13:09

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習近平中共中央総書記写真:ロイター/アフロ

 今年秋に開催される第20党大会習近平の三期目が決まるが、建国以来の中国の動きから見れば異例ではなく、むしろ鄧小平個人指名による江沢民政権胡錦涛政権けが異例だった。鄧小平神話中国真相を見抜く目を曇らせている。

歴代指導者の君臨期間に関して

 1949年中国中華人民共和国)を誕生させた毛沢東は、事実上1976年9月逝去するまで実権を握っていた。途中で国家主席の座から降ろされてしまった時期があったが、それでも中共中央委員会主席現在中共中央総書記)と中央軍事委員会主席ポジションだけは維持し続けたので、27年間にわたって実権は毛沢東の手の中にあった。

 鄧小平は最終的には1977年7月に開催された第10党大会三中全会から復権し、職位としては中共中央副主席国務院常務委員会副総理中央軍事委員会副主席と、「副」でしかなかったが、1981年中共中央軍事員会主席、83年から国家中央軍事員会主席になるなどして「軍」だけはトップの職位を要求している。

 職位が何であろうと、実権を握っていたのは鄧小平で、鄧小平一言は「神の声」として恐れられていた。

 1994年健康を害して政治舞台から退いたが、それまでの17年間は、実際上の実権を握った最高指導者として君臨していた。

 恐るべきは、鄧小平の一存で天安門事件後の中国を統率する指導者江沢民とすると決めてしまい、その期限を10年と定めて、江沢民の次の代の指導者胡錦涛として決めてしまたことだ。

 こうして江沢民政権を基本10年間、胡錦涛政権を基本10年間と、鄧小平の「神の声」が決めてしまったのである

 もっとも、江沢民場合は、1989年6月4日天安門事件があったために指名しているので、1992年10月に開催された党大会まで3年間余分に中共中央総書記をしており、国家主席になったのは1993年である

 したがって江沢民中共中央総書記ポストに「13年間」就いており、国家主席だけ1993年から2003年まで「10年間」就いている。

 その意味で、中共中央総書記および国家主席就任期間「10年間」を正確に守ったのは、中国建国以来、「胡錦涛一人だけ」だったということが言える。

 中央軍事委員会に関しても1982年末の憲法改正により国家中央軍事委員会設立され83年からは「中共中央軍事員会と国家軍事委員会」が一つになり「中央軍事委員会」となったが、江沢民はこの中央軍事委員会主席1989年全人代では1990年から2004年(全人代では2005年)まで「15年間」も務めている。

 というのも、中共中央総書記にも中央軍事委員会主席にも任期期間に関する制限がないことを利用して、2002年に胡錦涛中共中央総書記になったというのに、江沢民中央軍事委員会主席の座を胡錦涛に譲らず、「駄々をこねて」降りようとしなかったからだ。

 しかし反対者が多く、中共中央委員会では2004年に、全人代では2005年にようやく中央軍事委員会主席の座を胡錦涛に明け渡したのである

 その意味で、中央軍事委員会主席に関しては、誰一人「10年間」という期限を守っていない。胡錦涛江沢民任期内に食い込んできたために、二期で合計「8年間」しか主席でいることができなかった。

習近平は、鄧小平によって指名された最高指導者ではない。

 その意味では、鄧小平によって指名されるという異様な事態を、「元に戻した」だけであるとも言えよう。

中国建国以来、鄧小平以上に独裁的だった者はいない

 では歴代指導者の中で、独裁度に関しては、どうだったのか?

 毛沢東の「鶴の一声」が法律となるというほど人治国家であったことは、今さら言うまでもないだろう。

 しかし、毛沢東はたった一人の国家主席劉少奇)を、その座から引きずり下ろすために、わざわざ文化大革命1966年1976年)を引き起こすということまでして、引きずり下ろす正当性を求めようとした点は注目すべきだ。

 それに比べて鄧小平はどうだろうか?

 いったい何名の国家主席あるいは総書記(当時は中共中央委員会主席)を、鄧小平の一存で引きずり降ろしたか、それをしっかり認識している人は少ない。

 拙著習近平 父を破滅させた鄧小平への復讐』に書いたように、建国後、鄧小平が、毛沢東生存中は陰謀により、毛沢東死後は一存により、失脚に追い込んだ国家指導層あるいはその予定者は数知れない。その名前と時期を以下に列挙してみよう。

1954年毛沢東後継者に考えていた高崗を、事実捏造により自殺に追い込んだ。 

 1962年毛沢東周恩来後継者として大事にしていた習仲勲を、冤罪により失脚させた(16年間、軟禁・投獄・監視)。

1980年華国鋒国務院総理辞任へと追い込んだ。

1981年華国鋒中共中央主席軍事委員会主席辞任)を失脚へ追い込んだ。

1981年華国鋒の代わりに自分の思い通りに動く胡耀邦中共中央主席就任させる(但し、1982年9月中央主席制度廃止中共中央総書記制度に)。

1986年胡耀邦中共中央総書記)を「気に入らない」として失脚させ、趙紫陽を後任に就ける。

1989年天安門事件とき言動が気に入らないとして、趙紫陽中共中央総書記)を失脚に追い込んだ。

1989年趙紫陽の代わりに、江沢民鄧小平の一存で中共中央総書記中央軍事委員会主席指名した。

1992年胡錦涛を隔代指導者に、鄧小平の一存で決定した。

 これだけの独裁ぶりを発揮した指導者がいただろうか。

 いずれも中共中央委員会常務委員会多数決議決制度がある中での出来事だ。この制度毛沢東時代からあった。そのような中での鄧小平独裁ぶりは群を抜いている。

 だというのに、鄧小平の老獪(ろうかい)な言動に騙されて鄧小平神格化した日本政府は、「中国孤立させてはならない」として天安門事件後の対中経済封鎖を積極的に解除させ、鄧小平応援して今日中国経済繁栄大国化を招いている。

鄧小平神格化が招いた中国経済繁栄

 何度も同じ図を持ち出して申し訳ないが、中国中央行政省庁の一つである商務部が『中国外資統計公報 2021』というのを出していて、その中に「対中投資企業数と外資実行額の変遷(1982-2020)」という図がある。

 それを日本語に訳して文字調整などをしたのが以下の図表1である

   図表1:対中投資企業数と外資実行額の変遷(1982年-2020年)

中国商務部データを作者が日本語訳し編成

 日本1989年天安門事件発生後の対中経済封鎖解除に動き、1992年には天皇訪中迄実現させた成果が、赤線で示した中国投資に参入した新規企業者数で如実に表れている(2018年の赤線ピークは香港関連)。

 恐るべきは、2017年にはトランプ政権中国制裁を加え始め、バイデン政権になってからも、あれだけ対中制裁叫びながら、何のことはない、投資額は年々増えているではないかコロナにもめげず増えている。

 いや、アメリカ日本はそんなことはしてないはずだと言う人のために、念のために2020年における国・地域別の対中投資企業と金額を見てみよう。

 上記公報にある当該図表を新規企業数の多い順に並び変え、日本語に訳したのが以下の図表2だ。

  図表2:対中投資新規企業数と実行額の国・地域トップ15(2020年)

中国商務部データから作者が日本語訳して編成

 ご覧の通り、アメリカ日本も、キチンと対中新規投資をし続けているのである。ここでは引用しないが、2019年も同じだ。

 これは鄧小平神格化し、その姿勢で習慣づいてしまった対中投資が、どんなにアメリカ制裁叫び日本が「アメリカと一体である」かのごときポーズを取ってみたところで、減少することはないのを如実に示したデータである

 ちなみに、香港マカオは「中華人民共和国特別行政区」なので新規企業数が多いのは仕方ないとしても、あれだけ日米に寄り添おうとしている台湾が、香港に次いで多いことも注目される(台湾に関しては別の機会に論じる)。

◆「習近平三期目は異例」より注目すべきは「鄧小平神話」の罪悪

 習近平は三期目以降を目指すため憲法改正まで行っているので、中国流ではあるものの、一応、憲法を重視しているということは言える。逆に憲法改正するところまで持って行っているので、三期目以降は既定路線と考えていいだろう。

 若者をはじめ中国庶民は、「中華民族の偉大なる復興」を政権スローガンとして経済的にアメリカに追いつこうとしている中国共産党政権を、悪くは思っていない。むしろ「強い中国経済」に自尊心を刺激され愛国主義が行き過ぎて、ネットナショナリズムに向けて燃えている若者習近平は手を焼いているくらいだ。

 しか日本は「習近平、異例の三期目」、「習近平独裁強化」、「習近平権力闘争路線対立」あるいは「中国経済は今度こそ崩壊する」といった類のセンセーショナル報道に飛びついて「安堵する」傾向にある。

 気持ちは分からないではないが、現実とかけ離れた情報に喜び虚実空間に酔いしれている間に、世界投資先は間断なく中国に向けて注がれており、中国共産党の一党支配体制強靭にすることに貢献しているのである

 現実マクロ視点で見るように、注意を喚起したい。

遠藤誉

中国問題グローバル研究所所長、筑波大学名誉教授理学博士

1941年中国まれ中国革命戦を経験1953年日本帰国中国問題グローバル研究所所長。筑波大学名誉教授理学博士中国社会科学院社会学研究所客員研究員教授などを歴任。著書に『裏切り陰謀中国共産党建党100年秘史  習近平 父を破滅させた鄧小平への復讐』、『ポストコロナの米中覇権デジタル人民元』、『激突!遠藤vs田原 日中習近平国賓』、『米中貿易戦争の裏側 東アジア地殻変動を読み解く』,『「中国製造2025」の衝撃 習近平はいま何を目論んでいるのか』、『毛沢東 日本軍と共謀した男』、『卡子 中国建国の残火』、『ネット大国中国 言論をめぐる攻防』など多数。

2021-07-23

悲報五輪反対派、なんとか五輪ケチをつけたくて意味不明なことをいいだす

出羽守で有名なTrinityNYCさん、NYTの記者に釣られてバッハ天皇と同格に扱ってる!とか意味不明なこといいだす




過去オリンピック写真で速攻で論破される

エリザベス女王の横にはジャック・ロゲIOC会長

胡錦涛の横にもジャック・ロゲIOC会長

アホのはてなーは既に釣られてしまっている模様

https://b.hatena.ne.jp/entry/s/twitter.com/TrinityNYC/status/1418536591769935873

2021-06-30

anond:20210630122917

いわれてみれば胡錦涛時代以前の中国人は、政治家の参拝だけを批判してたなあ

洗脳がうまくいってて純粋培養愛国者(という名の臓器摘出ロボット)が増えてるんでしょうな

2021-06-07

胡温体制

これを見るとやはり胡錦涛氏のような人物が続いていれば、中国はいまも大国の道を進んでいたと思う

そんな歴史を見ることができないのは残念である

しかしそれ(膨張・威圧非人主義)が最終的な中国人の民意なのであれば、しょうがないとも思う

理由なしにこの暗黒の8年間を導いたわけではないと思う

胡錦濤中華人民共和国国務院総理指名した温家宝とともに科学的発展観に基づき、1990年代以降に中国社会問題化した改革開放政策での高度経済成長に起因する格差の拡大や環境汚染による公害などに取り組み、「和諧社会」「小康社会」というスローガンを掲げて所得格差是正と安定成長に努めた。胡錦濤最高権力者になってからも、オリンピックとしても国際博覧会としても史上最大規模だった北京五輪上海万博代表されるように経済開発の重視は変わらなかったものの、輸出主導の大量生産社会から内需主導の大量消費社会に転換することを目指した[61]。また、胡錦濤体制では国有企業民営化の動きが停滞し、国家資本主義を支える国有公有経済管理と堅持が強調され、1990年代の「国退民進」と対照的な「国進民退」とも呼ばれた[62]。

胡温体制中国GDP国内総生産)は世界2位となり、2008年世界金融危機の際は当時の王岐山国務院副総理の主導で金融緩和とともに中国高速鉄道網の建設など4兆元の大規模な財政出動内需拡大十項措置英語版))を断行して世界最速のV字回復金融危機脱出させ[63][64][65][66]、中国は当時の世界GDP増加の過半数に関連したことからリーマンショック後の世界経済を救済したと評されるも[67][68]、この投資主導の政策人民元改革とともにバブル経済を加速させてバラマキ財政箱物行政のような無駄公共投資地方融資平台による不良債権などの課題も残したと批判する見方もある[69][70][71]。ただし、農村部住民の足かせとなっていた農村戸籍廃止地域限定で乗り出し、「新型農村合作医療制度」と「都市部住民基本医療保険」の導入で保険制度のなかった農村部都市部統合して2020年までの国民皆保険(全民医療保障)を目指した点は評価されている[72][73][74]。

就任当初多くのヨーロッパアメリカ為政者は胡に対して「隠れた自由主義者」という期待感を持っていた。実際に2002年発生した伝染病SARSに関して前任の江沢民政権ではほとんどの報道規制されていたが、胡就任後には感染経路等の詳細な報道がなされるようになり、胡耀邦の辞任や2008年に発生した四川大地震のような国民の関心の高い出来事に関する報道国内外わず江沢民政権時代に比べ開放路線へと向かった。

しかし、胡はインターネット監視と警告も行っており、江の時代よりも敏感な政治的検閲を行った。2008年チベット騒乱や2009年ウイグル騒乱の際は地域限定インターネット遮断も起きた[77][78][79][80][81]。

なお、2010年2月21日には人民日報運営するミニブログ人民微博」へ胡本人がアカウントを開設したと話題になったが、一言メッセージを残さぬまま、翌22日には非表示となった[82][83]。またことき、濤哥(胡錦濤アニキ、という意味)」という愛称で呼ばれている。

道徳規範

電光掲示板に掲げられた社会主義栄辱観

2006年3月中国国内における多数の社会問題への対応として、胡錦濤は、「8つの名誉と8つの恥」という題目の、中国国民に守らせる道徳規律・「社会主義栄辱観」を公開した[84]。「8つの名誉不名誉」として知られている代わりに、良き国民名誉と考えるものと、恥と考えるものとが要約された、8つの詩趣に富んだ政策が盛り込まれている。いよいよ脆弱になる社会構造の中で主に同世代中国人が関係している金と権力の掌握と、改革開放後の中国がもたらした、ますます増加する道徳心の欠如を、胡錦濤イデオロギー解決する方法として広く知られている。これは中国共産党指導者自身のための基準からマルクス主義者の理論に貢献するものへと変わった。また、各大学への「マルクス主義学院」の設置を推し進めた。

北京オリンピック上海国際博覧会の準備で教室に張られたポスター、街の通りにある旗、そして電子工学による展示板など、普及を促進している。胡錦濤政策は、前任者のイデオロギー、すなわち、江沢民の3つの代表鄧小平理論、そして、時代の中心であった毛沢東思想とは異なり、社会的・経済目標を課すことに反対して徳治主義的に道徳規範を成文化したものへ推移している。

外交軍事

2008年8月ジョージ・W・ブッシュ(右)、ジョージ・H・W・ブッシュ中央)と

2009年バラク・オバマ(右)と

2007年ウラジーミル・プーチン(右)と

2008年BRICsの首脳4人。左からマンモハン・シンドミートリー・メドヴェージェフ胡錦濤ルイス・イナシオ・ルーラ・ダ・シルヴァ

胡は外交政策として、後述する日本台湾の例にある通り江の外交政策修正に集中しており、世界のさまざまな国と関係を強化した[85][86]。

胡はアメリカ合衆国・中国朝鮮民主主義人民共和国三者協議さら近隣諸国韓国日本ロシアも加えた6カ国協議北京主催するなど北朝鮮問題積極的従事している点で、江とは異なる。北朝鮮にとって当時最大の貿易相手経済的に依存し[87]、中朝友好協力相互援助条約で唯一軍事同盟を結ぶ国であることから中国仲介要請した米国に対して江は二国間問題であるとして取り合わなかったが、胡はアメリカの起こしたイラク戦争の衝撃から仲介に乗り出したとされる[88]。当初金正日対話拒否するも、中国が3日間原油を禁輸したことで態度を翻したともされている[89][90][91]。胡は6カ国協議による多国間対話での平和解決基調としつつ北朝鮮への圧力必要性理解し、日米の提案した国連初の対北経済制裁である国際連合安全保障理事会決議1718にも賛成した[92]。

胡は中国和平崛起(英語版)を掲げて中国の台頭は平和安全寄与することを国際社会保証するとし、世界の様々な地域中国人民解放軍などから部隊派兵して平和維持活動(PKO)への参加を本格化させて中国国連常任理事国最大のPKO派遣国となり[93]、特にアフリカを重視してスーダンでの国際連合アフリカ連合ダルフール派遣団の成立に主導的な役割を果たし[94]、リベリアでは平和維持軍に参加する中国国連への影響力を利用して台湾中華民国)との国交断絶リベリアに行わせたと台湾政府から非難された[95][96]。ソマリア海賊対策では中国人民解放軍海軍艦隊派遣して建軍以来初の実任務外洋遠征を行って真珠の首飾り戦略に基づいた中国海洋進出推し進めた[97]。アフリカ諸国への援助も積極的に行い、アフリカ諸国の首脳を北京中国アフリカ協力フォーラムで集めて胡が行った提案アディスアベバアフリカ連合本部中国資金企業によって建設された[98]。さらに「アメリカの裏庭」ともされてきたラテンアメリカ諸国に影響力を拡大し、中国米州ボリバル同盟南米諸国連合を立ち上げて米国と対決姿勢を強めていたベネズエラエクアドルの最大の債権国になり[99][100]、中南米諸国の首脳が集められたカラカスラテンアメリカカリブ諸国共同体設立会議議長ベネズエラウゴ・チャベス大統領米国批判して胡の祝電を読み上げている[101]。

また、胡は中国の持つ世界最大の外貨準備高活用してアジアアフリカ中南米発展途上国G77)での資源権益獲得だけでなく、アメリカ欧州日本などの先進国G7)にも対外投資を行う走出去推し進めた。中国が最大のアメリカ国債保有国や最大の貿易赤字相手国となって無視できなくなったアメリカでは、中国とあらゆる世界的な問題において協力できるとするG2論が流行するなど中国世界にもたらす影響は胡錦濤の在職中に増大した[86]。

2020-02-24

誰でも100%出世する方法

誰でも100%出世する方法

先日、連休を利用してネットカフェに2泊したので、

ヤング 島耕作」「係長 島耕作」「社長 島耕作」「怪鳥 島耕作

読破してしまった。

そのころ、コロナウイルス流行ってきたので、Wikipedia中国関係記事を目にすることが増えたが、たまたま主席の「胡錦涛氏」の記事が目についた。

胡錦濤 - Wikipedia

https://ja.wikipedia.org/wiki/胡錦濤

ここにおいて、はからずも「島耕作」と「胡錦涛」の共通点を見出すこととなった。

そして「誰でも100%出世する方法」を見つけたので報告したい。

ちなみに私は10年ほどサラリーマン経験したが、

現在テクノロジー系の小規模事業主で、組織における出世とは無縁である

「外部」視点から分析として、ご参考にされたい。

島耕作胡錦涛共通点1:好かれる>

とにかく二人は「好印象を持たれる」ことが多い。

島耕作

女性と同僚、そして部下に好かれることが多い。

上司不正をした場合は反発することもあるが、基本的正義感が強く、言動が首尾一貫しているため、最終的には認められるパターんが多い。

・本人は「運がよかっただけさ」というが、明らかに他人に好かれる能力を持っている。

胡錦涛

Wikipedia抜粋

・このころの胡錦濤は、上司たちとの人間関係会社での評判も良好であり、このままでいけば将来の昇進が期待されていた。

・かつてインフラ整備の建設工事を宋平が視察した際にその案内役を務めたのが胡錦濤であり、宋平は胡錦濤に対して好印象を抱いたという。

・鄧楠は胡錦濤に良い印象を持ち、そのことを父・鄧小平に報告している。

島耕作胡錦涛共通点2:まじめ>

当たり前だが、仕事・勤務態度がまじめであることは出世において必須である

ただし、普通の真面目ではだめで、「上司が感心するくらい真面目」なのがいい。

島耕作

・庭課長今野係長というねちっこいキャラによって、不当な残業させられたり、正月出勤させられる。

・ただし島耕作仕事を愛しているので、それすら受け入れる。家族犠牲になったようだ。(バツ1)

専務時代から、万亀社長(のちに会長)と二人三脚初芝経営を行う。万亀の不倫問題なども、私物マンションを引き継ぐなどして従順対応した。

・50年近く、一貫して会社人生をささげている。

胡錦涛

Wikipedia抜粋

・張延青は胡錦濤半年間観察したのち、勤務態度がまじめで、上司に忠実で、同僚の評判もよい胡錦濤を、主任の単国棟に推薦し、

島耕作胡錦涛共通点3:さわやか>

さわやかというのは非常に概念であるが、けっきょく印象とはそうしたものだろう。

島耕作

係長時代から、数十個のバレンタインチョコをもらっている。それには一度出張しただけの地方営業所女子社員もふくまれる。

・ワイロや私服を肥やすことにまったく興味がない。このことが見た目や行動の清廉さに寄与しているのではないか

胡錦涛

Wikipedia抜粋

胡錦濤次長に昇進したのちも以前と変わらず仕事に精を出し、勤務時間を守り、同僚に愛想がよく、さわやかではきはきとした仕事ぶりで、中間管理職となったことを鼻にかけるような態度は少しも見せなかった

島耕作胡錦涛共通点4:公平さ・無私さ>

管理職にとって、公平さ・無私さというのは必須である

従業員バカではないので、上司の考えていることは手に取るようにわかっている。

たとえば、経営者が高級なスポーツカーを買ったりして見せびらかすのは愚の骨頂である

島耕作

・「俺にはこだわりがない」と本人も言っている通り、彼は自分欲望のために何かをすることがない。基本的他人が喜ぶことを無意識継続しているだけである。それで従業員数十万人の会長上り詰めた。

子供時代から貧乏な友人に片方のクツを貸してあげたりするエピソードがある。

胡錦涛

Wikipedia抜粋

・級長に選ばれた3年生のときには、「政治的自覚が強く、クラスメートをよくまとめ、各種の学習および学外活動自主的におこなった。まじめに学習し、率直な性格のもち主で、責任感が強く、何事も積極的かつ公平に進めるタイプである」と書かれている

・胡は、党総書記国家主席として最高権力者地位にあった江沢民後継者と見做されていたが、胡は自身でなく江沢民が注目されるように注意を払っていた。

島耕作胡錦涛共通点5:仕事以外の魅力>

「彼は仕事だけはできるが、人間性がない」「何を考えているかよくわからない」

こうした人は要注意である事務能力があっても出世しないタイプだ。

もし出世したいのなら、仕事以外のプラスアルファで、なんらかの人間的魅力を見せるべきである

島耕作

・めっぽう酒につよく、銀座クラブではママに「酔っても周りをしっかり見れている」と褒められている。

基本的に酒の誘いを断らない。酒の場では、それなりにふざけたり自分を崩すことができる。

ゴルフはアンダー40(だっけ?)で、かなり上手い。

胡錦涛

Wikipedia抜粋

同級生の回想によると、胡は歌とダンスが上手で、キャンパスで注目される存在であったという。

学生たちの唯一の楽しみとして、週末のダンスパーティーへの参加があり、踊れる者もそうでない者も、土曜日の夜になると学生クラブに集まった。ダンスに秀でていた胡錦濤は常にパーティーの主役であり、女子学生たちから王子様のように見られていた。

ざっくりと島耕作胡錦涛氏の共通点をまとめたが、

一貫しているものは「仕事への情熱」「真摯さ」「無私公平さ」のようである

とくに胡錦涛氏は「これといって目立つ特徴がないのが胡錦濤の最大の特徴」との評価があるが、まったく島耕作もそうである

といっても、中身がからっぽであるという意味ではない。本人には強い意志理念があり、それは自分の「個人的欲求」と直結していないだけである

まり自分意志企業(における他者)の意志と一致しているということである

これは企業における経営者・管理職に求められる素質であることは疑いがない。

お金権力を得たら高級な家を建てたり、車を買ったりするような人間は、個人意志を優先してしまうので、けっきょくそこまで上り詰めることがない。

中国という国の統治組織意識したことはこれまでなかったが、非常にサラリーマン出世構造に似ていて面白かった。

そうしてみると、胡錦涛氏に限らず、多くの中国官僚の中に島耕作がいることだろう。

あなたが100%出世する方法

1.社内のすべての人に好かれること。敵を作らないこと。

2.上司が驚くレベルでの「普通をこえた」真面目さを見せること。

3.常に笑顔でさわやかであること。女性からの印象がいいことが重要である

4.こだわらないこと。上司には従順であり、部下には自由に任せること。

5.アフター5の付き合いを得意とし、楽しむこと。

この5つを実践できれば、100%会社の中で上り詰めることができるだろう。

実際に取締役以上になっている人を見つけて、聞いてみるとよい。

ほぼこれらを実践しているはずである

そして彼らは1~5までを自分の心から欲求と一致させているのである

もしマイホームを買って車を買うことが心の欲求だったのであれば、部長まりである

最後に、この5点を実践するうえで重要なのは、体力である

健康管理に気を付けて頂くことがすべての基礎であると申し添えたい。

2010-10-30

11月横浜で開催されるAPECにおいて、中国代表胡錦涛の欠席が確定

東シナ海で領海外石油の盗掘を行い、他国の領土の尖閣諸島に侵略行為を仕掛けている側が、日本側が雰囲気を壊したから会談を止めると通告してきた。つまり、盗掘も尖閣諸島中国領有も認めなければ、日本とは話し合いすらしないという意味である。

ならば、話し合う必要は無いという事になる。APEC参加が難しい以上、中国側から拒絶したというポーズを取るには、ベトナムハノイにおける東アジアサミット日本側と決裂したするのはやむを得ない選択と言える。

これで、今回のAPEC目的は、対中包囲網の確認であり、世界経済秩序から中国をいかにして排除するかという話を進める事になるのだが、この目的に対して、日本民主党は完全に無能力なので、一部の官僚自民党議員との接触こそが、APEC参加国にとっての収穫となるであろう。

現在政府民主党情報的に遮断されている。これは、重大な情報民主党に知らせると、確実に中国北朝鮮漏れる事から、伝えるべき情報存在しないという事にして、ツンボ桟敷に置く以外に無いという判断が下った為である。

日本マスコミは、自分の足を使って情報を集める事も、公開情報を集積して分析を繰り返すといった、情報戦の基本すらできていない。記者クラブに投げ込まれる広報資料をメディア転載するだけの存在であり、外電すら読んでいない。

外電を読むのは、ソースロンダリングをする時だけとなっている。国民から見放されて情報を失った政府与党マスコミぐらいしか情報源を持たないが、そのマスコミが役に立たないばかりか、国際世論国内世論マスコミにとってのみ有利になるように取り違えた論説を流す為に、間違った努力を盛大に続けるだけとなっている。

中間選挙におけるアメリカ世論は、ものすごい勢いで反中に傾いており、もはやグローバリゼーション時代の蜜月に戻る事は無い。欧州においても、南米大陸においてもアフリカ大陸においても、中国中国人に対する反感はすさまじい。にもかかわらず、日本マスコミは、中国側の事情に配慮して日中関係の再構築をと、売国報道一色である。

これだけ世界とズレているのに、そのズレに気がつかないということは、政府与党世界の情勢を知る能力が無いという事であろう。そして政府与党に本当の事を伝えても喜ばれないどころか、間違った情報暴走していた事を指摘し、無能を指摘する事に等しいとなる。

権力を濫用し平然と人を恫喝する民主党の姿を見ていれば、感謝されるどころか恨まれ憎まれる確率の方が高いとなれば、任期が終わるまで放置するのが一番利口な対応となるのは当然だろう。

2009-12-11

http://anond.hatelabo.jp/20091211220117

本人的にはあってもなくてもどっちもいいんじゃね?

なんか本気で胡錦涛の部下になりきってるみたいだし。

2009-10-24

小鳩政権の「東アジア共同体」って、もはや時代遅れじゃありませんか?

注目の新語登場。「ASEAN+1」って何だ? 

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前にも書いたが、鳩山首相がNY国連総会出席のおり、到着してすぐに会ったのが胡錦涛主席だった。予定を一時間ちかくオーバーして、「東シナ海友愛の海に」とか、美辞麗句を並べた。

とりわけの注目は「東アジア共同体」である。

鳩山首相の説明を胡は「ふむふむ、聞いておるぞ」とひややか、その日、筆者は中国にいて中国報道ぶりを見ていたが、東アジア共同体論議は、すでに中国では「終わっている」という印象を抱いたのである。

おそらく中国日本の主導権を排斥し、独自のアイディアを抱いているに違いない、と踏んだ。

なにしろ2020年中国海軍空母二隻体制となれば、東シナ海南シナ海中国が支配し、いずれ半世紀もしないうちにハワイで東西を米中が分かち合う、と中国は本気で考えているのだから。

アジアの海は中国の海、そしてアジア中国通貨共同体へ。

やはりでてきた。

国際政治新語が登場したのだ。

人民日報10月22日)をご覧あれ。「温家宝首相は『東アジア首脳会議』へ出席」という見出しの下に、こう書いている。

東アジア諸国と協力基調を保ち、世界金融危機に積極的に対応している(中略)。今後の発展に道を開き、ASEAN(十ケ国)+1,ASEAN+3,および東アジアサミット。。。。。。。。」

ASEAN+1とは中国のことである。順位は次に「ASEAN+3(日中韓)」と来る。

衣の下の鎧が見えた。

ASEAN中国が主導し、域内の経済ヘゲモニー中国が握り、つぎに日本韓国も協力させようではないか。アジアは「中華共栄圏」としますよ、という宣言が、しずかに、なされているのである。

日本のいう東アジア共同体構想に、突如として中国が冷淡になった背景が、透き通るように見えてきた。

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  「宮崎正弘の国際ニュース・早読み」 

     平成21年(2009年)10月23日(金曜日

         通巻2748号  (増ページ特大号)

2009-09-27

OPS(おっと)! 台湾がここまで北京の露骨な圧力に屈するとは!

ラビア・カーディル女史の入国を「国家利益に反する」と禁止

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ウィグルの母、ノーベル平和賞目前。ラビア・カーディル女史の台湾入りを、台湾の馬政権は拒否する態度にでた。

唖然茫然、何なんだろう、台湾民主主義をやめたの?

先にも台湾を襲った台風被害の見舞いのためダライ・ラマ法王台湾を訪問したが、馬政権は黙認し、直後に北京からキツイお目玉を頂いて震えた。それで、今回は早めに「有り難迷惑」の態度を表明しておこうというわけである。

台湾内政部長の江宣樺は9月25日に台湾国会で演説し「ラビア・カーディルが率いる『世界ウィグル会議』とウィグル暴動のテロリスト組織とは密接な関係がある。彼女が十二月に台湾を訪問し各地で講演活動するなど、台湾国家利益を害する。したがって入国禁止を政府に提案する」。

これを受けて呉敦義・行政院院長(首相)はただちに「内政部の決定を支持する」とした。

カーディル女史の台湾訪問は十二月に予定され、台湾人権促進会議台湾青年反共救国団など民間団体が呼びかけ、米国へ代表者が赴いて、カーディル女史と面会、熱烈歓迎するので訪問を要請していた。

日本ですら民間団体の招聘に政府が介入することは有り得ず、最近ダライ・ラマ法王李登輝・元総統、カーディル世界ウィグル会議議長)らが来日し、講演会をひらいている。

一度、政局の熱気に押され魏京生の入国をヴィザがないという理由で差し止め、米国へ追い返す不名誉日本は演じたが、チャイナスクール全盛のころである。

民主主義国家」であるはずの台湾って、ときどき何を考えているのか分からない行動をとりますねぇ。そうそう、一週間前、北京古美術区「瑠璃蔽」で、ついに見つけました。胡錦涛連戦台湾国民党名誉主席)が握手している水墨画を!

第三次国共合作」は静かに始まっています。

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  「宮崎正弘の国際ニュース・早読み」 

     平成21年(2009年)9月27日(日曜日

        通巻第2722号 

2009-09-19

胡錦涛、土壇場のうっちゃり。習近平の軍事委入りを阻止

新彊ウィグル暴動の対応不手際糾弾か? 王楽泉留任と引き替え?

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第十七期四中総会で確実視された習近平の軍事委員会主席入りは実現しなかった。

多くの華字紙の予測もはずれた。

習近平は新彊ウィグル暴動の折、イタリアのG20に出発した胡錦涛の留守居役の責任者だった。

ところが適切な指示が出来ず、直後の政治会議糾弾された。評判の悪い王楽泉(新彊ウィグル自治区書記)が、血の弾圧を主張し、公安法規関係の周永康と孟建柱が事態の収拾に動き、同時に胡錦涛は部下の李克強のスキャンダル露呈を防いだ。

奥の院権力闘争は、こうしたバランスの上に成り立っており、香港誌『開放』九月号は、習近平が一時辞表を提出した動きがあったことを伝えている。

ともかく習近平が軍事委入り出来なかったのだ。これから、北京は荒れる。

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  「宮崎正弘の国際ニュース・早読み」 

     平成21年(2009年)9月19日(土曜日

       通巻第2720号  

2009-08-31

中国情勢 - 中国石油賄賂漬け体質、米国で発覚

中央紀律委員会が異常な関心、捜査チームを発足

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大公報によれば「CCI事件」なる汚職事件が勃発し、中国奥の院を揺らしているという。

中国石油ビジネス活動は全世界に跨るが、賄賂収賄汚職がつきものの企業ゆえに、外国で当該法律抵触するといきなり国際的な事件となる。

中央紀律委員会は専門チームを発足させて事件の全貌解明を急いでいる。チームは凄腕の摘発豪腕組が選抜され、まもなく捜査を開始するという。

容疑は166万元(邦貨換算で2500万円弱)の賄賂が下請け企業から中国石油幹部に渡ったとされるもので、米国捜査資料に基づく(多維新聞網、8月31日付け)。容疑のかかった企業には興中海油、大唐発電、華潤電力、東方電気中国石油物資装備公司など具体的な国有企業名があがっている。

しかしちょっと面妖な側面がある。汚職の大々的な捜査にしては賄賂の額面が少なすぎるのではないか。

すでに既報のように現在中南海権力闘争は十月一日の国慶節軍事パレートを前に「一時休戦」の観があるものの、本質的対立構造はかわらず、上海派太子党 vs 団派の次期権力掌握をめぐる果てしなき確執は留まるところを知らない。

団派とは胡錦涛主席が出身母体の「共産主義青年団」の略。

上海派が同派に属する周永康(政治局序列9位)、孟建柱(国務委員、公安を統括)などを通じて、胡錦涛の息子、李克強の手下どものスキャンダル漏洩すると、すかさず団派は上海派太子党の悪をあばく、いってみれば党内同士討ちだ。

舞台裏であやつるのは依然として江沢民と曽慶紅だ

上海派ボス江沢民だが、裏で指揮しているのは曽慶紅である。

曽は自らの引退と引き替えに子飼いの太子党=習近平を後継として政治常務委員へ送り込んだ仕掛け人

次期後継を決定的に印象づけようと、四川省地震では習近平に現地慰問に赴かせ、妻の膨麗媛(国民歌手)と娘を帯同させ歌唱演技などをさせたりもした。

ところが中国では家族を使う政治演出は不評を買い、団派のほうに得点があがる。また急に団派にすりよる太子党の薄!)来は、習近平なんぞより自分が上と思っているからバランス上、上海派の庇護を離れて、重慶マフィア一斉手入れという未曾有の政治劇を演出して名をあげ、一気にレースに後継加わってきた。

団派のホープのひとり、王洋(広東省書記)や李潮源らは一歩遅れた。

こうした中央の権力闘争が背後にあって、上海派中国石油賄賂スキャンダルを利用しようとしているわけだが、資源外交を積極的にすすめている団派、とくに李克強は豪州訪問の成果として空前のガス輸入契約を結んで外交実績をあげたばかりだけに、異様な捜査入りは、あきらかに団派への嫌がらせととれる。

2009-08-21

中国情勢 - 薄熙来(重慶市書記、前商務大臣)が政治力を背景に後継レースに参入 

やくざ団体を手入れし地元黒幕1400余名を逮捕、全国から拍手喝采

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薄熙来・重慶特別市党書記は、『重慶平和と安定』のためと獅子吼して同特別市域内にはびこるマフィアやくざ十四団体を一斉に手入れさせ、1544人を逮捕した。陳明亮、岳村、黎強らマフィアボスを含む67名の手配中の大物も捕縛、これで悪は一網打尽と旨を張った。党の高官とやくざはぐるの地域が多いだけに、この措置が本当なら政治家のお手本として庶民の絶大な人気を得るだろう。

薄熙来の遼寧省省長時代に同地域内の黒社会撲滅に辣腕を振るった王立軍を重慶公安局長に指名して、遼寧省から呼び押せた。王は着任早々からやくざへの手入れの機会をうかがっていた(香港紙『大公報』)。

重慶の十四の黒社会組織への捜索で、かれらのアジトからピストル48丁、弾丸900発、現金合計三億元を押収した(多維新聞網、8月17日付け)。このほか組織犯罪銀行口座を凍結し、総額十五億三千万人民元を封鎖した。

かれらはみかじめ料を支払わない商店レストラン放火したり、高利貸しで期日に遅れると見せしめの殺害など凶悪なことで知られ、麻薬、博打、凶器準備、売春など従来のマフィアの「ビジネス」を超えた商業活動は共産党の脅威でもあった。

とくに重慶中央政府の特別配慮による開発予算が300億ドル。あちこちにモノレール、立体交差、政府建物、駅舎などを突貫工事宇宙都市のような激甚な発展ぶりをみせ、同時に全土から儲かるとばかりマフィアが蝟集して利権をむさぼり、表向きは貿易商社銀行などを経営していた。

地域マフィア顔役は同時に地域全人代代表でもあった

就中建設土木が盛んで砂利、セメント、建材を扱う表向きの顔があった。巴南区などは黎強の組織が一手に支配しており、マフィアボスでありながら財閥大富豪としても知られる。なにしろ表の顔として黎強は重慶全人代代表。陳明亮は重慶古物商工会理事長兼地区人民代表だった。かれらの元には千もの企業がぶら下がり、不動産ビジネスの殆どを抑えていた。

また地下銀行高利貸しビジネスでこれまでに貸し付けた額面は三百億元とも。こうなると地元警察公安は買収されている可能性があり、アンタッチャブル土地にしがらみのない政治家にしか大鉈(なた)は振るえまいと言われた。

組織が縄張りを決め、組織構成員は軍隊のような訓練を受け、上下の序列にうるさく、なかには昼は公務員という『白道』、夜はやくざに早変わりの『黒道』を兼務する手合いもいて「重道(白黒兼務)社会」だから重慶と自嘲気味なところもあった。

さて薄熙来である。かれは共産党大幹部だった薄一波の息子、「太子党」の代表的人物として、大連市長遼寧省書記から胡錦涛の人事で重慶特別市書記に任ぜられた。直前までの商務大臣。来日回数も多く、かなりの日本通である。同時に世界貿易ネゴシエーターとしても活躍した。

辺地へ飛ばされて左遷かとおもいきや着々と政治的野心を秘めながらも中央への成績をあげた。

薄熙来の認識では次期総書記に有力とされる習近平よりも、自分がなる、ということだろう。野心を沸々と燃やしてきたことは華字紙でたびたび報道されてきた。

しかし薄熙来は「太子党」に勢力を扶植してはいても、上海派とはそりが悪い。だからポピュリズムに一気に打って出て、せめて次期首相くらいは射止めたい。おりしも次期首相後継最有力だった李克強に七月以降というもの、部下の汚職スキャンダルが多発し、任期急降下中でもある。

もし、薄熙来がそれらを計算に入れタイミングをはかったとすれば、それはそれなりに絶妙な政治的演出でもある。

2009-07-24

中国情勢 - 胡錦涛の長男(胡海峰)に汚職嫌疑と英紙テレグラフ報道

ナミビアEU捜査が拡大、賄賂ダンピング容疑

胡錦涛の長男は胡海峰(38歳)。精華大物理工学卒業

すぐに大企業・精華大学系の国有企業「精華ホールディング」の子会社副社長格で入社し、いまでは親会社の党書記。

この企業の傘下には、子会社、傍系を含め30もの企業がひしめくが、なかでも注目が威視公司(英文名NUCTECH)。核技術から転用した民生用器機を生産する。

同社はX線検査機のメーカーで港湾、飛行場での貨物ならびに荷物、手荷物検査に用いられる。中国の殆どの港湾と空港は、威視公司の製品が納入されている。中国国内のマーケットシェアは90%。

世界マーケットにも進出し、英国EUアフリカ諸国への納入実積も顕著である。最近フィリピンにも納品したばかり。

まず同社のダンピングEU委員会で問題視されたのは三月。

不当なる廉価のうえ、中国政府ソフトローンが付帯するという好条件で、英国港湾の入札に競りがち、競合メーカースミス社がEU委員会に訴えていた。

「これは不当な競争でありEU貿易ルール侵害している」と訴えたスミス社は英国最大のエンジニアリング企業である。

ナミビアでも同様な嫌疑が浮上。5600万ドルのX線機器の入札に、中国政府の特融(ソフトローン)が付帯し、条件は中国製を使うことだったので、ナミビア政府は1200万ドルを頭金で支払った。

ところが頭金を受け取った現地の代理店は、中国人の偽装だったことが判明した。

ナミビアは三名の「中国人」を賄賂などの容疑で逮捕した。

ナミビアの腐敗追及委員会は、「胡錦涛の息子が関与しているかどうか、訊きたいことが沢山あるので、ナミビアへ出廷すれば歓迎したい」(パウラス・ノア主任)。

ナミビアって、何処にアルか、ご存じですか。アンゴラ南アフリカの間に挟まった、旧ドイツ領南西アフリカのこと。ドイツが去ると南アが侵攻し保護下に。その後、独立。国土面積は日本の二・二倍もあるが、人口わずか210万人。オボンボ族など。

国内でも上海派太子党によって窮地に立たされる胡錦涛海外からも息子の汚職嫌疑で大いに信頼を失墜させられた格好である。

2009-07-21

中国情勢 - 習近平と李克強の権力闘争、つぎはリオ・テントをめぐるスパイ合戦

李克強訪豪を前に「上海派」と「太子党」が陰湿に胡錦涛執行部へ揺さぶり

前の共産党大会の人事をめぐる暗闘を想いだしていただきたい。

第十七回党大会は、江沢民の懐刀だった曾慶紅が「引退と引き替えに」、習近平を三階級特進させた。浙江省書記からまず上海市書記に栄転させ、ついで政治常務委員、国家主席と三段階を一気にまたいだ。

曾と、その背後にいる江沢民と意思である。

同時に曾慶紅は賀国強と周永康を法務公安規律のポストに送り込んだ。つまり習、周、賀の三人が政治局で「江沢民派」であり、同時に習近平は太子党利権を代弁する。

だから筆者は書いた。

中国では石川五右衛門長谷川平蔵は同一人物である」と。いうまでもなく利権汚職捜査の元締めが同じだから(呵々大笑)。

さて上海派太子党にとって「団派」(共産主義青年団)ほど疎ましくも邪魔の存在はない。胡錦涛、李克強、李源潮、王洋らが団派である。

共産主義理想を追求し、汚職にときに立ち向かい、政治改革獅子吼し、五月蠅いのだ。

したがって団派 vs 上海派太子党 の対決構造が、いまの中国権力構造の基軸にある。

さて、先週あたりに李克強の子分たちが、周永康の「捜査」により汚職で断罪されようとしている事は述べた。李克強のパワーを弱め、引いては胡錦涛の指導力を弱体化させるのが目的である。

▲豪中関係の円滑化を邪魔すれば李克強を失脚させられる

ここにリオ・テントスパイ事件が絡む。

リオ・テントは豪の鉱山会社だが、中国が買収をしかけ、豪政府資源ナショナリズム立脚して中国鋸業(チャナルコ)を退け、BHPとの提携に踏み切った。

リオとBHP合併世界最大の鉄鉱石鉱山企業誕生カルテルと実質は同じ。

買収直前まで交渉が進んでいたので、中国はこれを恨んだ。

いずれ、執拗中国のことだから、なにか政治意趣返しがあるだろうと予測されていた。

案の定、リオ・テント中国駐在社員四人をスパイだと言って拘束し、豪勢府はすっかり慌てた。豪中関係がにわかに緊張した。

もうひとつ背景があった。

このスパイ事件は背後に権力中枢の闘争が絡んでいると指摘したのは博訊新聞網(7月19日付け)である。同紙によれば来週から豪訪問を予定している李克強(副首相、次期首相候補に有力)への当てこすり、一番やっかいな外交を李が、どれほどの能力で処理できるかの試験にもなるとばかり上海派太子党が仕組んだ。

というのも、習近平は副主席になって一番目の訪問先は北朝鮮、つぎに北京五輪責任者に抜擢され、外国首脳とつぎつぎとあった。それからメキシコを訪問したが、評判は芳しくなかった。外交能力疑問符がつけられた。ならばライバル李克強いは外交もうまくこなせるのか、と団派への面当てが再開したわけである。

この事件で浮き彫りになったことは胡政権の脆さと、最高意思決定機関の内部闘争の深刻さ、要するに上海派の横暴に対して、適宜適切な対抗措置がとれない実態である。

同時に上海の勢力が独立王国のごとく、中央からアンタッチャブルであるという、星雲状況である。

胡の掲げた「小康」(社会の安定)はまだまだ遠き目標である。

2009-07-13

新彊ウィグル自治区の南方(南彊)に警備重点を移行

新彊ウィグル自治区の南方(南彊)に警備重点を移行

カシュガル、ホータン、イリを周永康(公安ボス)が緊急視察

カシュガル、ホータン、イリはイスラム教聖地をかかえ、多くの敬虔なウィグル人が住まう。北部ウィグルと異なり、工業化、近代化が進んでいない。

北部(北彊)はガス、原油などの生産基地があって石油化学金属冶金などの産業が発達したが、南彊は核実験場とされたり、砂漠地帯が北彊とを地形的に分けているためだ。

イリでは1997年「イリ暴動」が起こった。ホータンでも昨年は数百のデモがおこり、またカシュガル中世からのイスラム城が取り壊され、世界遺産の指定を自らはずし、住民を近郊のアパートに強制移住させた。

カシュガル城旧市内の破壊は文化と歴史破壊であり、「あれはまさにバーミャン石仏ミサイル破壊したタリバンの暴挙に匹敵する」と批判が強い。

さてウルムチでは騒擾から一週間を閲し、モスクの一部が再開され、街は平穏を回復した、かに見える。

モスクの再開を当局が許可したのは犠牲者の葬送をウィグル人が行うためであり、しかしモスクや周辺の壁には「密告奨励」のビラが貼られている。

ウルムチには6月に広東の玩具工場でおきた漢族との武力衝突以後、同工場で働いていた600名のウィグル労働者が帰っている。

在米華字紙の論調は「上は国家安全部から下は武装警察まで総力をあげて『テロ』に挑んだと言いながら、大規模な騒乱を防げず、これは政府無策による虐殺であり、政府責任がある」とするものが目立つ(たとえば博訊新聞網、7月12日)。同紙はつづけてこういう。

工業化で恩恵を受けたのは入植した漢族が殆どであり、石油企業金融、輸出企業などにウィグル人が雇用されておらず、教員北京語強要されて以来、30万人のウィグル教職員が追放され、貧富の差はますます拡大した。とくに王楽泉・書記とその家族は比べる者がないほどの富を得た。

中央政府は実態をみずして、胡錦涛は「『宗教指導者』『民族分裂主義』『テロリスト』の“三股勢力”が騒擾の原因である」などと言いつのり、団結を叫んだものの、『中華民族』の標語は虚ろであり、このあまりの少数民族への虐待に、かれらウィグル人が民族記憶を呼び覚まし、国際社会における汎トルコ主義に目覚め、独立を目ざすのは自然の流れと言える」。

7月11日には中央政治常務委員の周永康(政法委書記)は国務院ならびに軍の高官を引き連れて、急遽、ホータン、カシュガル、イリを視察し、「ウルムチはおさまったものの、これら三地域では暴動再発の危機は高まっている」とした。

カシュガルは嘗て短命に終わったとはいえ分離政権が存在した地域でもあり、『三股勢力』が猖獗している。ホータンもイスラム原理主義過激派が強いカシミール国境と近く、テロリスト密輸ルートである」などとして、特別警戒に入った(多維新聞、7月13日)

2009-07-11

新彊ウィグル自治区に駐屯の特殊兵団は百万人に増えていた

王楽泉・書記はこれまでの更迭説を跳ね返し「血の弾圧」を中央から評価された。

中国共産党のやり方は世界常識の百八十度反対側にある。血の弾圧をすればするほど、出世するのだから。胡錦涛チベットで民衆の不満を血の粛清のぞみとんとん出世階段を駆け上った。王楽泉は中央委員である。

さて中国はウィグル自治区の騒擾における死者の数を増やした。184名。犠牲者民族構成は漢族犠牲が74%だって!(新彊ウィグル自治区の最新の人口構成は漢族が73%)。この数字は信憑性が薄い。まるで語呂合わせではないか。

世界ウィグル会議」(カディール女史が代表。ワシントン)は直ちに声明を発表し、「死者は最大3000名に達するだろう」。またNYタイムズは「漢族ギャング団が武器を手にしてウィグル人を襲撃した」事実を明記した(7月11日付け、ネット早版)。

ウアルカイシ(吾爾開希)は台北記者会見し、「天安門事件の死者を中国共産党は最初から最後まで作為した。今度も数千の犠牲がいるはずである」(『自由時報』)蘇貞昌(前台湾首相)も同紙に寄稿して「自由と人権を尊重する立場から、われわれはウィグル人を支援するべきではないか」と訴えた。

さて、今時ウィグルの騒擾で長らく謎とされてきた「新彊兵団」(新彊に駐屯する特殊軍隊)の謎の一端が明らかになった。正式名称は「新彊生産建設兵団」という。

石油ブームが漢族人口を激増させ、ウィグル人を石油とガス産業から排除

既報のように毛沢東時代に中国人民解放軍という事実上の「侵略部隊」は山東浙江省からの部隊が主力だった。後年、これに上海からの若者が追加され、1960年代には五十万人といわれた。

簡単に言えば革命後、余力を新彊とチベットに侵略軍として派遣し、将棋のコマのように使い捨て、生き残っても中原に帰還して貰っても困る。食い扶持が減る。だから現地に残留させ、「生産」とか「建設」とかの美辞麗句で飾り、実際は自活せよ、というわけだった。これが『新彊生産建設兵団』発足の経緯である。

『新彊兵団』は独自の養鶏場養豚場、農場をもち、自作自給の食糧による駐屯を続けてきたため独立部隊の性格もあった。この兵団のなかに党細胞と独自の行政、独特の自治、検察司法どころか銀行大学も持ち、企業経営も展開してきた。『行政』は中央組織をまねて「台湾弁事処」まである。

現有は十四個師団、保有する農場は100以上、建設企業が500以上で社会事情単位は3000もある。100万人と推定される構成員の89%が漢族だという。

同期間、住民の強制移動により中国各地から新彊に300万人が移住したため漢族人口比がまたまた増えた。ウィグル人の怨嗟の的となった王楽泉(新彊ウィグル自治区党書記)はソ連崩壊直後に新彊に入ったが、おりからの石油ブームで採掘、輸送ビジネスを展開し、一族郎党を山東省から率いてきた。石油ブームにより200万人の新規移住があり、漢族人口が増えていた。

もともと王は石油技術に明るく、また共産主義青年団(団派)出身のため、一時は胡錦涛との関係が緊密だったという説もある(NYタイムズ、7月11日)。しかし十六年という長きに亘る駐在は珍しく、赴任地が長ければ長いほどに利権の独占状態が進んでいることもまた事実であろう。

2009-07-10

「7・5新彊事件」が暴いた権力闘争の醜態

新彊利権構造にメスを入れようとした団派を江沢民派が強く妨害

9・11テロ事件」に由来するかのように新彊ウィグル自治区騒擾を「7・5新彊事件」と多くの華字紙が命名し始めた。

民族対立の根深さが露呈したが、一方において中央の権力闘争がある。

その醜悪な側面はこうである。

すでに小誌が分析したように「新彊覇王」こと、王楽泉・党書記は腐敗の象徴、新彊のプロジェクト利権を総覧し、政敵をばったばったと倒し、山東省閥で周囲を固めた。北京五輪前後から、そのあまりの腐敗ぶりを「団派」(胡錦涛主席の出身母体)が攻撃目標としてきた。

胡の右腕・李克強(政治局員)は手勢の秘書軍団のなかで、ふたりの副官のスキャンダルを賀国強に握られ、胡錦涛が不在中に賀ら上海派は習近平ら太子党と組んで、李を追い詰める手はずが組まれていた(博訊新聞網、7月9日)。

このスキャンダル情報温家宝首相側近からもたらされ、内蒙古赤嶺山西省臨分、遼寧省本渓、黒竜江省鶏西などの銀行口座に李克強の手勢らの不正蓄財の口座の証拠が挙がっているという。

表面的には広東省書記の王洋と新彊ウィグル自治区の王楽泉との対立があり、このバランスを崩すためにも、不正蓄財の材料は、それがでっち上げであれ何であれ、重要ファクター、一気に政局を変えることが出来る。

かつて1979年、トウ小平四人組追い落としのために葉剣英、華国鋒の力を梃子とした。89年天安門事件は李鵬ら守旧派にとって、目の上のたんこぶ=趙紫陽追い落としの絶好の機会を与えてくれた。

上海江沢民残党」「広東の反王洋(アンチ団派)」が、この場合、呉越同舟した。

江沢民に近い王楽泉のポストを守り、むしろ厄介者の王洋を失脚させる。そのためにはスキャンダルでっち上げてでも、李克強の政治力を弱める。そして胡錦涛イタリアのG8サミットに出かけた隙を突いて、留守番チームが団派の政治力をそぎ落とすという筋書きだった。

公安筋を牛耳る周永庚も、どちらかと言えば上海派である。

上海派が張り巡らした利権構造上海メガロポリスから北京中南海をも猖獗し、正義より腐敗を、公正より不正を愛する権力亡者らが党の権威を嵩に、やりたい放題の金儲けに没頭してきた。

上海派のモットーは「何事も政治的事件がおこらず平穏にカネを稼ぐ」。

正義感の残る団派の若手にとっては許し難い奴らである。

王楽泉が蓄財した金額は天文学的であり、新彊ウィグル自治区の武警、軍はもとより党組織の末端細胞にまで腐敗のお裾分けが配られ、あたかも王楽泉の私党、私軍とまで言われるほどだった。

9日、胡錦涛北京に帰国し、九人の政治常務委員全員が出席するという異例の会議が開催された。

東トルキスタン独立は夢か

新彊ウイグル自治区歴史的にも文化的にも文明的にも、もともとウィグル人の土地であり、1944年から1949年まで「東トルキスタン」という独立国だった。

中国植民地獲得を目的東トルキスタンに侵略し、ウィグル指導者宗教指導者多数を殺戮し、新たに漢族の入植を政策的に進めた。

東トルキスタン独立死滅せられ、「新彊」という土地名がつけられた。新しい辺境、という意味である。

侵略軍は1949年から53年にかけて新彊に進駐し、農地を開墾してそこにどっかと居座る。この駐屯部隊は北京天津江蘇省湖南省そして山東省の兵隊から成り立っており、合計33万人の軍隊が駐屯を開始した。

以後、1962年から66年にかけては上海若者およそ十五万人が送られた。

他方、1949年から1984年にかけて、300万の漢族ほかの異民族が移住し、ウィグル自治区の北部一帯をしめる。シルクロードの北側、天山山脈の雪解け水に恵まれ、古くからオアシスが多い。当時、新彊ウィグル自治区人口は約1000万人。三分の一が漢族となった。

ただし新彊ウィグル自治区の南方は土着の民が多く、漢族の入植はきわめて少ない。理由は核実験場と、工業化に向かない土地だから。

98年からの西部開発政府プロジェクトは、この北部の漢族居住区が対象とされ、ガス、石油開発、高速道、橋梁鉄道、官舎、駅舎などのプロジェクト漢族企業が独占し、ウィグルの民は農業に従事しているだけだった。新田開発も、移住してきた漢族にのみ供与された。

ウィグル農民と漢族の都会生活者との所得格差はますます開いた。

警察、軍、金融銀行石油化学、ガス、行政組織教職等々、近代化に必要な職種はほぼ漢族が手中とした。

ウィグルの民には現場労働やリキシャ、個人商店、羊肉レストランいがい、進出できる職場もなく、まして教育現場北京語強要され、ウィグル語しか喋れないウィグル人は教師の職も追われた。

「とくに原油、ガス、石油化学従業員にはひとりのウィグル族もいない」(BOXUNNEWS、7月7日付け)。

アルカィーダやアラブイスラム原理主義過激派は、貧困が原因である。

ウィグルから多くの若者国境を越えてアフガニスタン入りし、アルカィーダの秘密軍事基地で訓練をうけていた。

新彊ウィグル自治区のウルムチ市内は戒厳令下、街は静寂を取り戻した。街のいたるところに軍隊が駐屯して目を光らせている。力による平定。これが平静である。

それが如何に表面的なことかは共産党自身が知っている。

ウイグル争乱 - ラビア・カディール女史は記者会見写真を見せながら言った。「偽物、合成です」。

華(はな)も(西側の批判の)嵐も踏み越えて行くが共産党のいき(のこる)道

G8で、胡不在の穴を埋めた国務委員、突如「ドル基軸体制」を攻撃した

「ウィグルの母」=ラビア・カディール女史は記者会見写真を見せながら言った。「偽物、合成です」。

あの南京大虐殺とかの、合成写真、偽物写真オンパレードを思いだした。新華社を通じてプレスに配給されたウィグル暴動の写真、多くは偽物、場所も時間も異なる明確な証拠を示してカディール女史が記者会見に臨んだ。

http://www.chinadaily.com.cn/

(↑ このサイト写真<1>を参照)

逆に漢族の優位を証明する写真もある。手に手に混棒、ぬんちゃく、スコップを凶器替わりにもった漢族の自警団(?)、みんな体格が言い。つまり軍の「便衣隊」である。漢族の軍は漢族を守り、かれらがウィグル族を殺傷する現場を傍観していた、という。孫子兵法は言う。「やられる前にやれ」。

そして場所はイタリア。西側先進国からウィグル弾圧、人権蹂躙を非難される前に中国は反撃攻勢を仕掛けた。

G8の晴れ舞台胡錦涛不在の代理演説をした国務委員は「ドル通貨基軸は不公平、ドル支配体制は代替通貨が必要だ」と、あたかも中国非難をすりかえるごとき先制攻撃にでた。

中国代表の演説は、オバマ大統領の目の前、ブラウン首相もいた。しかしブラウンは言った。「おっと、聞いていなかった。しかし大事なことは世界経済が回復軌道に乗りかけているときに重大な変化をもたらすような発言(は慎しむべきだ)」(フィナンシャルタイムズ7月9日)。

新彊ウィグル自治区の騒擾をおさめるために胡錦涛が言ったのは「一刻も早い治安回復」。公安担当の孟建柱が続けた。「責任者を(死刑を含む)厳罰に処す」。世界ウィグル会議は、拘束された1400名余りの殆どがウィグル人であり、漢族が武闘による殺害をしたが、その犯人は捕まえていない、と記者会見している。

▲新彊ウィグルレアメタル埋蔵を確保したあとはアフガニスタンへ照準

そして、この緊急事態をもろともせずに、中国国有企業アフガニスタンで銅山開発の大工事を始めた。CMGC(中国冶金集団)と江西銅業は、アフガニスタン歴史始まって以来の数十億ドルもの資本を投下し、カブール近郊のアイナク銅山開発を正式に開始した(チャイナディリー、7月10日)。

同銅山は1974年に発見され、ソ連技術者が試掘を繰り返した場所。埋蔵推定1300万トン。

中国はアイナク銅山に28億ドル強を投下し、ほかに毎年4億ドルアフガニスタン政府に操業費用として支払い、かわりに年産20万トンの銅を産出する。同銅山はほかに数億トンの鉄鉱石埋蔵があると見積もられている。

2009-07-09

ウイグル騒乱、胡錦涛主席イタリアサミットを中途退席して帰国

習近平(副主席)が事態の収拾に陣頭指揮。軍を増派、血の弾圧を正当化

あの「通州事件」は、おそらくこのような筋書きだったのだろう。

警備の任にある保安隊が在留邦人の名簿を密かに収集し、ある日突然、日本軍の手薄をついて襲撃を開始、これ以上の残忍な殺害方法があるかというほどの残虐な手法で、日本人二百数十を殺害した。

ウィグル族の東トルキスタン独立運動地下組織を炙り出す方法は、いったんデモを許可し、デモ隊に紛れ込んだ特殊部隊公安スパイ暴力行為にでる。

デモを呼びかけた「世界ウィグル会議」をテロを煽ったという罪をなすりつけ、カディール女史の西側のおける名声をおとしめようとする。ダライラマを口汚くののしる遣り方と同根である。

弾圧の口実をつくり、デモ隊に発砲して指導者を消し、さらには「ウィグル人は暴徒」と宣伝して、活動家を一斉に逮捕・拘束する。これは共産党常套手段であり、驚くには値しない。

漢族はウィグル族を奴隷としか認識していないので、この機会に便乗して徹底的な殺戮を繰り返す。

武装した漢族のウィグル人襲撃、ウィグル商店街破壊行為に軍も警察もみてみないフリをしている。

ついでウィグル思想指導者でもあるイルハム・トカティ(中央民族大学教授)を7月7日に拘束した模様(博訊新聞、7月8日)。イルハム教授は穏健派だが、ウィグル歴史的文化的価値を尊重することを呼びかけていた人物として知られる。

北京にもどった胡錦涛はどんな命令を下すか?

そして滑稽なことに中国外交部は「オランダドイツ中国大使館の安全と尊厳を守るように要請した」(人民網、7月8日)

オランダ中国大使館前には200名近いデモ隊が現れ、ウィグルの弾圧を許すなと訴えた。

ドイツでもミュンヘン領事館に火炎瓶が投げられた。

このように過剰に反応する手段も政治宣伝の一環。過剰な自己防衛は、在日朝鮮族がときおり不利な政治状況に陥ると、通学中の女子学生民族衣装ナイフで切られるという「年中行事」にも似ている。

一方、中国共産党指導部にはかなり深刻な動揺が拡がり、対策チームが発足した。

胡錦涛不在のことゆえに次期総書記に有力とされる習近平の「腕試し」にもなる。胡錦涛チベット自治区書記の時代に、徹底的に「暴乱を鎮圧した」功績によって、トウ小平に認められた。

習近平も、ウィグルの反乱を力で平定し、いかに「安定を確保するか」の政治的力量が問われる場面でもある。

対策チームは習近平を基軸に周永康(中央政治常務委員)、王楽泉・ウィグル自治区書記、孟建柱・公安部長らが出席して騒乱を「テロ」と位置づけた(多維新聞網、7月9日) 

2009-07-08

馬英九政権が強引にすすめるETFC(一中市場)、旅行業界はやくも暗雲

それでも国民党主席となって馬・胡錦涛会談で「ノーベル平和賞」目論む

台湾国民党主席にどうしても復帰したい馬英九台湾総統)は、いまの呉伯雄を五輪委員長祭り上げ、第三次国共合作の一方の主人公をどうしても演じたいらしい。

国家主席同士では北京台湾国家と認めていない以上無理だが、国民党共産党のトップ同士が話し合い、実際上の外交をなす、という中国史特有の手法を用いるわけだ。

馬英九はどうしても国民党主席に返り咲き、胡錦涛と党首同士の会談を行う。暫定の条約か何かを結び、金大中が見事に獲得したように、それでノーベル平和賞を獲得しようかと狙っているのでは? と書いたのである。

ところが7日発売の香港誌『開放』七月号(271号)が、まったく同じ分析をしている。『馬が党主席を狙うのはノーベル平和賞狙い』と。

ところが「一中市場」を急ぐ馬政権に暗雲が広がった。

中国資本が400もの分野に進出するが、台湾国防産業などは禁止区域。法的手続きが不備な支店開設や資格のない業者の暗躍など、予測された通り

予測を大きくはずれたのは大陸からの旅行客である。

台湾飛行場を八つ開放し、大陸から一般の観光客も待った。一日三千人が“とらぬ狸”だったが、過去一年間平均で一日二千人。当初の予測は年間45万人、現在32万人。観光客ひとりが台湾に落とすカネも見積もった予定額より遙かに小さく、「両岸旅客去多来少格差楡十倍」(『自由時報』、09年7月3日付け)。

台湾から大陸へ業務、観光で赴くのは346万人、大陸から来た人32万人。十倍以上の格差が開いた上、観光客がおとすカネたるや、予測の三割強という。

がっかりする業界、元からやめとけと言ってきた野党、こんな筈じゃないと焦る与党

2009-06-27

台湾民進党、馬政権の対中独走外交に深刻な危機感

ECFA(一中市場遂行には国民投票による同意が必要

新しい署名運動が始まった。

台湾国民党が暴走気味にすすめる「一中市場」(ECFA)は、国民の理解を超えた事態の到来であり、同意が必要。国民投票が必要とする運動が開始された。

民進党こうやって反撃に機会をうかがう。

しかし馬英九は、アクセルを踏み込んだ。

中国へのめり込み暴走のスピードを上げたのである。

まず馬は国民党党首に返り咲く。すでに既定方針であり米国に隠した資産などのスキャンダルは収まったとばかりに党内に異論はすくない。

ライバルの王金平(国会議長)は、いまや求心力に乏しい。

主席の呉伯雄はもともと飾りだが、党主席ゆえに北京に二回でむいて第三次国共合作共産党の『党主席』としての胡錦涛と会った)を実現、馬は臍を噛んだ。名誉主席連戦北京へ詣でて、二回、いや三回、胡と握手している。

馬英九は呉伯雄・現主席を党首からひきずり降ろすために、五輪委員会委員長という閑職を用意している。

 

実質的大陸との話し合いの窓口だった海峡基金会の江丙伸も、降ろされる前に機先を制して辞職を表明し、馬は仕方なく「慰留した」ため江は居残る。大陸との交渉の主導権を馬に渡すまいとする国民党内本土派の最後の抵抗とも囁かれる。

だが、馬はもはや直接交渉ギアチェンジしたようだ。

馬英九の狙いは何か。

次に国民党の『党首』として(台湾総統ではなく)、北京へ赴き、共産党『党首』の胡錦涛とあって、第三次国共合作を煮詰めることになる。

あわよくばノーベル平和賞

冗談は止めて欲しいと民進党ならびに野党関係者は大声をあげて、冒頭の「一中市場」反対、国民投票要請する署名活動を始めたのだ。

2009-05-19

顔を覗かせた中国第六世代は60年代生まれ

周強(湖南省省長)と胡春華(河北省省長)のふたりが急浮上

2012年の第十八回中国共産党大会で、おそらく習近平(国家主席)と李克強(副首相)が、それぞれ国家主席首相になるだろう。現在の胡―温体制が「習―李」体制に移行する。

現代中国政治は「保八」と「保穏」の二つに集約される。GDP8%成長死守と「安定化社会」、これに執権党の改革と強化、つまりリーダーシップ確立である。

さて、次の次の世代である。

現在の第四世代は党官僚エリート出身、次の第五世代「習―李」は太子党青年団との連立になる。青年団とは共産主義青年団。いわゆる「団派」(トァンパイ)。

胡錦涛は団派のボスでもあり、共産主義イデオロギー学習してチベットへ赴任し、トウ小平に見いだされた。だから団派重視である。

「団派」は党幹部の子弟という理由だけで利権がらみ、特権階級の維持が目的の「太子党」を嫌ううえ、思想を投げてビジネス志向の「上海派」とは肌が合わない。

だが胡錦涛は党総書記国家主席、党軍事委員会主席という最高ポストを三つも握りながら、その権力基盤はまだまだ弱く、上海派に妨害されて軍を掌握しきれないために、新しい人事は時間をかけて、徐々に徐々に第六世代のリーダーに団派出身を当てるのだ。

第六世代で注目は周強(湖南省省長)と胡春華(河北省省長)だろう、と世界的に有名なチャイナウォッチャーのウィリー・ラム予測する(『チャイナブリーフ』09年5月16日号)。

とくに周強(49歳)は胡錦涛とおなじ経歴を重ね、団派の第一書記もつとめた。胡春華も北京大学時代から青年団書記、それからチベットへ赴任、20年間をチベットですごし、08年に河北省省長代行、09年に省長。周と胡はともに河北省出身。

この列に第六世代の注目は努爾白克力(ヌルベクリ)新彊ウィグル自治区副書記、孫政才(農林大臣)、陸晃(北京副市長、団派書記)らが後を追う。

また欧米留学からの帰国組(海亀派という)は20万人もいるが、すでに12名ほどが閣僚級レベルに抜擢されている。

胡錦涛は『21世紀の中国のあり方』として、科学技術の発展により競争力の強化、経済運営の効率化を重点目標としている。

このため党官僚マンネリ化を克服するには政治能力の高い者を抜擢し、親の七光り(太子党)の無能力者を次第に排除してゆく方向にあるという。

(注:「陸晃」の晃は「日」の下は「天」)

2009-03-14

全人代最終日の夜、北京でなにが起きていたか

王府井の豪華ブランド店に大量のまとめ買いが殺到

北京銀座といえば王府井(ワンフーチン)。

一泊五百ドルのホテルはざら、レストランは目が飛び出るほど高く、着飾った男女でにぎわい、この風景はとても独裁共産主義国家の首都とは思えない。

全人代の期間中、とくに最終日前夜の12日夜、大変化が起きた。

この地区に集中しているルイビュトン、グッチディオール、イブサンローラン、フェルガモ、アルマーニエルメスの旗艦店目指して、どっと買い物客が訪れたのだ。

人民大会堂には五千人の「人民代表」が集い、経済発展目標8%などを謳った。

期間中、ブランド旗艦店には「代理人」やら「業者」、「高官秘書」が足繁く出入りし、品定めやら商品の予約やら。

時計中国人オメガより、ローレックスに圧倒的人気がある。一個3万ドル。

賄賂の受け取り方も贈り方も、中国ではスタイルが洗練されてきたという。

高級ブランド品を贈呈し、その豪華品を回しあったり、換金したり、直接現金を受け取ると賄賂、買収、汚職になるので、手口が巧妙になる。

最高幹部のご婦人は最新のファッショングッチエルメスのハンドバック、スカーフカルティエの宝飾品や靴をお召しになる。靴二百足まとめ買い、イメルダ夫人を批判したことを忘れて?

高官自身はダンヒルの黒い鞄が流行。理由は暗くてロゴが見えない(高級品と分からないところがミソらしい)。

最高幹部が逮捕されることはまず稀だが(過去十五年間に現職政治局員で逮捕起訴収監は政敵失脚のために二回だけ。北京書記の陳希同は江沢民の敵だった。上海書記だった陳良宇の失脚は胡錦涛の敵だった)、地方政府の副省長とか副市長クラスは、ときどき見せしめ逮捕され、十三年とか、結構長い刑をくらう。先週も重慶特別市の高官が逮捕、自宅から高級スーツ百着、靴貳約束、豪華自動車が押収されたそうな(IHI,3月14日)。

ところで中国独自の高級ブランド品って、無いのですかね。中華の「愛国者」の皆さん?

2009-03-02

中国軍幹部、依然として江沢民派が上層部を抑え込む

参謀本部、軍の動員を江沢民派の同意を待って命令

中国人民解放軍で、軍の移動、出動を命令するのは総参謀部である。

現在、総参謀部長は陳徳丙(上将、66歳)。胡錦涛辞令により、就任してから一年になるが、実際の権力をまだ発揮できない。前総参謀部長の梁光烈が、ことあるごとに出しゃばって、陳徳丙を妨害するからという。

 四川省大地震における災害派遣にしても、軍の出動要請温家宝首相から、胡錦涛主席(軍事委員会主席でもある)につたわり、胡が軍に出動を命令したが、総参謀本部高官らは、依然として江沢民派が多数を占め、そのトップだった前の部長(つまり梁光烈)の顔色を窺うため、指揮命令系統時間差が生じた、という(博訊新聞網、2月27日)。

梁がことあるごとに妨害するのも、陳徳丙とは僅か一歳しから年齢が違わず、人事に不満を抱いているのが原因という。梁は67歳、引退にはまだ早いと言うわけだ。

陳は江蘇省南通の出身で、上海に近いが、こうした理由で上海派の仲間には入れず、かといって軍の内部の影響力がいまも薄い胡錦涛に100%の忠誠を誓うのは危険という判断も働いているらしい。

党に従属するはずの軍でも、いまや指揮系統が迷走状態。軍内に反日タカ派が勢力を扶植中なのも当然といえば当然だろう。

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