はてなキーワード: 貸金業法とは
で、売り掛けなんだけど、これって法的に裏付けが無いんだよね。つまり売り掛けというのが対価を伴う消費取引ではなく、金銭の貸借となるとすると、
消費貸借とは当事者の一方(借主)が相手方(貸主)から金銭その他の代替性のある物、後に同種、同等、同量の物を返還することを約して交付する契約です(民法第587条、587条の2参照)。
飲食代金を立て替えた場合にする立て替え払いをしてもらった者が立て替えた者に対して負う返済義務は、返還目的物(と同種の物)の交付を伴わずに発生する債務なので、「金銭の貸付け」(貸金業法2条)に当たらず、立て替えをするのも立て替え金を取り立てるのにも貸金業登録は不要です。ちなみに、こうした立て替え金や売掛金を、さらに業として譲渡を受けて買い取り管理回収をする行為(ファクタリング)すら脱法的なものでなければ貸金業登録は不要であることを想起すれば、よりいっそう納得いただけるはずです。
ホストと客の「貸し借り」とか「借金」という一般的な言い方から勘違いしたのだと思いますが、明確な誤りがあったので訂正させていただきました。
結論からいうと「昔は多少の効果があったが、今は政府系(公庫など)にのみ効果有り」「民間の金融機関に対しては効果が無いどころかむしろ逆効果」というのが私の経験上の答えだ。
一昔前は監督官庁としての大蔵省の権限があまりに絶大であったため、各銀行はMOF担を置き、検査等の情報収集に努めていた。
銀行検査は資産査定(正常先・要注意先・破綻懸念先・破綻先 ランクが下がる毎に引当金を積み増す必要有り)が主であり、大蔵省の匙加減ひとつで決算が大きく振れてしまう。
監督官庁が金融庁に変わったのちも暫くは従来のやり方を踏襲した検査が行われていたが、邦銀の不良債権処理が一段落したこともあり、金融庁検査も以前のような資産査定を主としたスタイルから、顧客本位の業務運営(フィデューシャリー・デューティー)やシステム障害等のリスク管理体制をチェックするスタイルへと変化していった。
その結果として、(政府系を除いて)金融機関は昔ほどに監督官庁や政治家を警戒する必要がなくなったというわけである。
民間の金融機関に至っては、仮に政治家の介入があった場合、「口利きがあったから審査を緩めた」と疑われるのを回避するために通常よりも厳しく審査するケースすらある。
しかし残念なことに地方の中小企業を中心に、いまだに政治家の口利きの神通力を信じ続けている社長連中は大勢おり、彼らは毎年お布施のように献金を行い続けている。
長年に渡って献金を行い、必要なときだけ口利きを依頼するというやり方なので、これを立件するのはほぼ不可能だろう。
お互いが「これは一般的な政治献金だ」と言い張ってしまえば、検察側が立証するのは非常に難しい。
今回公明党の国会議員が政策金融公庫に対する口利きで立件されかかっているが、これに関しては特例中の特例だと思う。
現金を渡した側のテクノシステムを太陽光案件にかかる融資金詐欺(SBIのソーシャルレンディング事業を自主廃業に追い込んだアレ)の件で捜査していたら一部資金が議員側に流れていることが判明→贈収賄ではなく無資格の融資斡旋という貸金業法違反で立件という流れになったわけだ。
ちなみに今回この口利きが行われたのは政策金融公庫のコロナ特別融資(無利息無保証のいわゆるゼロゼロ融資)で、非常に審査が緩い。
しかも最大で5年間の返済据置が可能なので、無利息の資金を3~5年程度自由に使うことが出来る。目端が利く経営者ならこの融資の賢い使い方をすぐに思いついただろう。
日本政府が「軍資金はこっちで用意してやるからコロナバブルで一儲けしろ」と暗に言ってきているわけだから、それに乗っからない手はない。
私の知る限りでもかなりの数の企業が本来なら調達する必要のない資金をゼロゼロ融資で借入し、その資金を株式やら債券やらで運用している。
実例としてどこかの地方病院がWAM(福祉医療機構)から調達したコロナ融資を有価証券で運用しているのが発覚して問題になっているというニュース報道も先日あった。
ゼロゼロ融資の融資総額は政府系(公庫とか商工中金とか)だけでも約18兆円に上る。このうちのかなりの部分がマーケットで運用され、今の株価を支えているのだと私は思っている。
(私見だが、ゼロゼロ融資の返済がスタートする2023~2025年頃はマーケットから結構な額の資金が流出し株価が下落すると予想している)
話が大分遠回りしてしまったが、つい先日私の勤務先でも久しぶりに露骨な政治介入案件があったので、参考までに紹介しておく。
舞台となったのは某県議会議員のファミリー企業。中核企業は地方の大手総合建設会社であり、政治力を背景に公共・民間の工事を受注し、経営は安定していた。
そこが新会社を設立し、地元に観光客を呼ぼうと温泉・ホテル・土産物屋などが入る大型複合施設を新規開業したあたりから雲行きが怪しくなった。
開業以降客足は伸びず赤字続き、そこへ新型コロナの流行が重なり資金繰りは一気に逼迫し、主力行である当社へゼロゼロ融資を申込してきた。
黒字企業がたまたまコロナの影響で赤字になっているのならともかく、コロナ前からずっと赤字、というか創業以来ずっと赤字の先に追加融資など出せるはずがない。
「一応検討はするがかなりハードルが高い」という旨をオブラートに四重くらいに包んで伝えたところ、そこから露骨な政治介入が始まった。
市長からの陳情を皮切りに、地元選出の衆議院議員、参議院議員の秘書からの電話。少し間を空けて議員本人からも電話連絡があった。
最後には地元で一番の大物とされる大臣経験者から当社トップに連絡が入り、「金融庁からコロナに配慮した支援を行えという示達が行ってるだろ」というとても有難い言葉を頂戴した。
当社の中では本件は当初から「採り上げ不可」という方針であったが、度重なる政治介入を受けて「後からどんなクレームを受けても問題無い様、非の打ち所がない完璧な否決稟議を作成すること」という指示が上から出たため、私と部下たちは恐ろしく後ろ向きな業務に連日没頭した。
そして「この企業はコロナの影響に関係なく赤字、どこをどうやっても返済原資は捻出出来ない」という結論をまとめた資料を作成し、先方へ案件謝絶となったことを正式に通知した。
その後融資申込当初からの一連の経緯を報告書としてまとめ本部へ送付して本件は完結。連日の不毛な作業からようやく解放された私は部下たちを連れ夜の街へと繰り出した。
以前からの行きつけの店はコロナのせいで閉店してしまったため、駅近くの適当な居酒屋でとりあえず呑むこととした。
「しかし本当に1円にもならない最悪な案件でしたね」「こういうのって検察にリークして立件してもらえないんですか」と口々に愚痴を言い合う部下たち。
しかしこれと同じようなことは全国各地で起きているはず・・・国会議員を挙げられるなら検察も本腰を入れて捜査するだろうが・・・
私は飲み物を注文しながら部下たちに笑ってこう答えた。「相手が地方議員程度の小物じゃね、告発したところでどうせ県議不十分で不起訴だよ」
知人男性宅に押し入り、暴行を加えて現金などを奪ったとして、警視庁組織犯罪対策2課は6日、強盗致傷容疑で準暴力団「チャイニーズドラゴン」幹部の趙成龍(ちょうせいりゅう)容疑者(35)=中国籍、東京都墨田区=ら30~38歳の男女4人を逮捕した。捜査関係者への取材で分かった。趙容疑者は、以前から知人男性と金銭をめぐってトラブルになっており、犯行を計画したとみられる。
逮捕容疑は7月14日午前0時過ぎ、荒川区東日暮里の30代中国人男性宅に複数人で押し入り、結束バンドで両手首を縛ったほか、頭部や腕を警棒で殴るなどの暴行を加えて脅し、現金約90万円と携帯2台を奪ったとしている。男性は全治約4週間のけがをした。
捜査関係者によると、趙容疑者らは現金を奪った後、男性とともに台東区内の銀行まで車で移動し、現金を引き出すよう要求。1人で入店した男性が、隙を見て銀行員に助けを求めたため、趙容疑者らはその場から逃走していた。
組対2課は、4人のほかにも実行役が2人いるとみて、行方を追っている。
◇
中国残留孤児2世らで構成されるチャイニーズドラゴンは、みかじめ料の徴収や薬物の密売などで資金を得ているとみられる。殺人や強盗などの凶悪犯罪に関与したとしてメンバーが逮捕されるケースは後を絶たず、警察当局との攻防が続いている。
平成26年7月には東京都豊島区池袋の喫茶店で、グループの男が妻を拳銃で射殺する事件が発生。同12月には港区六本木の飲食店で知人男性の背中を刃物で刺したとして関係者の男が殺人未遂容疑で逮捕された。給与を担保に現金を貸し付ける「給与ファクタリング」を悪用した事件では、幹部の男が首謀者として関与。昨年10月に貸金業法違反容疑で逮捕された。
チャイニーズドラゴンは中国残留孤児の子弟らが昭和60年代に結成した暴走族「怒羅権(ドラゴン)」がルーツ。その後、暴力を用いて集団犯罪を繰り返すようになり、警察庁が平成25年に準暴力団に認定。捜査員らの間でチャイニーズドラゴンと呼ばれるようになった。警視庁幹部は「カネのためなら手段を選ばない集団」とみる。
警視庁が認定するメンバーは400人以上。東京では歌舞伎町や上野、池袋などに支部を持ち、それぞれに総長を置く。指定暴力団・住吉会の2次団体「幸平一家」との〝二足のわらじ〟を履くメンバーもいるとされる。
オリガミペイが行き詰まってメルペイに吸収されたりして、そういうニュースを見た外野は後からいろいろと分析をするものだ。曰く「あのとき売却すべきだった」とか「うまく行かないのはわかってた」とか。そういうのは楽しいし気持ちはわかるんだけど、自分はそういうコメントをする気になれない。金融業界の中にいると、自分の職場は業態も違うしスタートアップではないけれど、明日は我が身ではないかと思ってしまう。
決済をはじめ金融業はスタートアップにはあまり向いていない分野だとは思う。何かと金も手間もかかるし、一気に業界をひっくり返すようなことが起こりにくい。社会的にインフラであることを求められるから変化は少なめだ。
金融では「ぼくのかんがえた最強の○○」をそのまま実現することは難しい。だいたい何かの法律やガイドラインにひっかかる。金融業は規制産業で、基本的に免許制で監督官庁の指導も厳しい。企業によっては金融をやっているつもりがなかったけれど自分たちのビジネスが金融業の規制対象であることに気づいていないことなどもある。C向けの気軽なサービスの感覚しか持たないまま金融業に参入してまず躓きやすいのはこの点が多いように思う。当たり前だが適法かどうかはちゃんと見ておかなくてはいけない。個人向けに決済をやるならとりあえず資金決済法は抑えておこう。金融商品を売るなら金商法、お金を貸すなら貸金業法なども。犯収法などの不正対策関連の知識も必要になる。あとは金融庁がいろんな資料をwebで公開しているのでそれらを読むのもいい。結構親切なガイドラインもある。当局の見解も時代に合わせて変わっていくから、継続的に確認する。システムをやる人はFISCやPCI DSSなどの業界の基準もある。一人ですべてを知っている必要はないけれど、知っている人が誰もいないと困ったことになる。
決済をはじめ金融業は単独の企業だけではサービスができないという点も、自社のアイデアをそのまま実現することを難しくする。金融の世界にはすでに様々なプレイヤーがいて、そのプレイヤーたちと連携してビジネスをすることが非常に多い。決済をやるなら銀行や様々な決済ネットワークと無関係ではいられない。相手の都合に合わせなくてはならず、自分たちだけでなんとかできないことは多い。かといって、では周りに頼らず自分たちでそれらを用意できるかというと、時間や金の面も鑑みれば現実的な選択肢になりにくい。
金融業には不正対策もかかせないが、これもスタートアップにはハードルが高い。技能として難しいという以前に、そこまで手が回せていないように感じる。スタートアップのような何かとリソースが不足しがちな組織で不正対策に積極的になるのは難しいだろう。サービスのアップサイドにあまり影響を与えない後ろ向きの仕事にリソースを割く決断をしにくいのは理解できる。だめだけど。
そもそも不正対策の必要性を十分にわかっていないというのも新規参入者にはありがちだ。自分たちのキラキラ輝くアイデアの実現するのに一所懸命で、ダークサイドには目が向きにくい。残念ながら、金融業では悪いことする人によく出会ってしまう。貸金を始めたら金を借り逃げしようとする人が寄ってくる。決済を始めたらいろんなものを現金化をしようと企む人がいっぱい寄ってくる。金融サービスを始めるとこうした連中が、本当に、すぐ寄ってくる。一番悪いのはもちろん不正をする人たちだが、不正対策が不十分だと金融庁や警察から怒られるのは金融機関だ。昨年から今年にかけてはFATFや金融庁から詰められた人たちが業界にはいっぱいいるだろう。マネロン対策などは当局の指導で年々厳しくなっていっており、それは良いことだが対応する金融機関はたいへんだ。既存の銀行には不正対策コストが重くのしかかる一方で、新興のスタートアップは基本的な対策すらしていない場合もある。
不正対策の必要性は理解しても、一体なにをどうやればいいのか新規参入者にはわからないこともあるし、体制を作るのも難しい。不正対策の専門家は見つけるのが大変だ。社外に丸投げしようにもコンサルやベンダーは高価だし、その目利きをできる人もいない。自社で採用しようと思っても専門家はもともと数が少ないから見つけるのが難しく、採用も人づてで一本釣りするしかなかったりで、業界に明るくない新規参入者だと人脈がないのでそれも難しい。
金融ドメインの専門家はニッチで採用が難しいが、エンジニアのような比較的一般的な職でも採用は苦しい。望んでこの業界に来るエンジニアは多くないし金融業に理解のある人材は貴重。カネの扱いなんて地味で面倒そうだし業界の体質も古そうだしと、魅力的に見えないのは理解できる。ITベンダーのSEやプロジェクトマネージャーをやってましたみたいな人はときどき来るものの、技術がわかる人は少ない。決済のクリティカルな世界をわかってシステムを作れる人はさらに少ない。軽いwebサービスのノリで決済系をやるのは勘弁してほしい。それなりの設計をしよう。技術と金融ドメイン知識を兼ね備えた人なんて望むべくもないので諦めている。いるなら高給を出しても雇いたいけど。金融業界で仕事をしていてゼネラリストのありがたみがわかった。事業や企画、法律、財務、セールス、テクノロジーなど自分の専門分野を持ちながら他の分野にもある程度の見識がある人はとても貴重だ。そういう人がいるとチームが強くなって仕事も捗る。
閑話休題。金融業は表から見えやすい部分に比べてその裏の仕組みが多い業種の一つで、スタートアップの小さく早くという方向性とはマッチしにくい。裏側の仕組みを作るのに人も金も時間も必要になる上に、儲からない。あるいは儲かるようになるまでの道のりは長い。たとえば決済は装置産業であって、他の装置産業がそうであるように、決済も薄利多売が原則なので面を取ってボリュームを出さなくては商売にならない。SNSのようにネットワーク効果で一気にサービスが成長することも期待できないので地味なことを地道にやっていく覚悟がいる。個人向けの貸金は金融業の中でも儲けを出しやすい商売のひとつだが(だから金利差による収益が望めなくなった銀行は個人向けのカードローンに勤しんでいる)、やはり金とノウハウが必要で新興企業には手を出しにくいだろう。
メディアがFinTechだと騒いでも、実際はふつうの金融業で、だいたいどれも古くて枯れたサービスである。海外での盛り上がりを持ち出されたところで、金融業は基本的に自国内に閉じた産業なので、規制や環境が違いすぎる他国の例をそのまま持ち込むことは難しい(とはいえ参考にはなる)。スタートアップや他業からの参入は楽ではないし、わざわざ自分で金融業をやる必要性も高くない。そんなわけで旧態依然の部分が多く残る業界だとは思うけれども、だからこそ良い新規参入者が新しい風を吹き込んで業界が盛り上がってほしいと思っている。今回は残念だったけど、オリガミの関係者はお疲れさまでした。
もう10年くらい前のこと。家賃取り立て規制法案が提出された。不動産業者や家主などの団体が「家賃の督促ができなくなる」と、猛烈に反対していた。その時の反対意見は今もネットにいくらでも転がっている。
問題の条文はこれ。
家賃債務保証業者その他の家賃債務を保証することを業として行う者若しくは賃貸住宅を賃貸する事業を行う者若しくはこれらの者の家賃関連債権(家賃債務に係る債権、家賃債務の保証により有することとなる求償権に基づく債権若しくは家賃債務の弁済により賃貸人に代位して取得する債権又はこれらに係る保証債務に係る債権をいう。以下この条及び第六十三条において同じ。)を譲り受けた者又はこれらの者から家賃関連債権の取立てを受託した者は、家賃関連債権の取立てをするに当たって、面会、文書の送付、はり紙、電話をかけることその他のいかなる方法をもってするかを問わず、人を威迫し、又は次に掲げる言動その他の人の私生活若しくは業務の平穏を害するような言動をしてはならない。
一 賃貸住宅の出入口の戸の施錠装置の交換又は当該施錠装置の解錠ができないようにするための器具の取付けその他の方法により、賃借人が当該賃貸住宅に立ち入ることができない状態とすること。
二 賃貸住宅から衣類、寝具、家具、電気機械器具その他の物品を持ち出し、及び保管すること(当該物品を持ち出す際に、賃借人又はその同居人から同意を得た場合を除く。)。
三 社会通念に照らし不適当と認められる時間帯として国土交通省令・内閣府令で定める時間帯に、当該時間帯以外の時間帯に連絡することが困難な事情その他の正当な理由がある場合を除き、賃借人若しくは保証人を訪問し、又は賃借人若しくは保証人に電話をかけて、当該賃借人又は保証人から訪問し又は電話をかけることを拒まれたにもかかわらず、その後当該時間帯に連続して、訪問し又は電話をかけること。
四 賃借人又は保証人に対し、前三号のいずれか(保証人にあっては、前号)に掲げる言動をすることを告げること。
http://www.shugiin.go.jp/internet/itdb_gian.nsf/html/gian/honbun/houan/g17409036.htmより
これと同じような条文は、すでに貸金業法に定められている。
第二十一条 貸金業を営む者又は貸金業を営む者の貸付けの契約に基づく債権の取立てについて貸金業を営む者その他の者から委託を受けた者は、貸付けの契約に基づく債権の取立てをするに当たつて、人を威迫し、又は次に掲げる言動その他の人の私生活若しくは業務の平穏を害するような言動をしてはならない。
一 正当な理由がないのに、社会通念に照らし不適当と認められる時間帯として内閣府令で定める時間帯に、債務者等に電話をかけ、若しくはファクシミリ装置を用いて送信し、又は債務者等の居宅を訪問すること。
二 債務者等が弁済し、又は連絡し、若しくは連絡を受ける時期を申し出た場合において、その申出が社会通念に照らし相当であると認められないことその他の正当な理由がないのに、前号に規定する内閣府令で定める時間帯以外の時間帯に、債務者等に電話をかけ、若しくはファクシミリ装置を用いて送信し、又は債務者等の居宅を訪問すること。
三 正当な理由がないのに、債務者等の勤務先その他の居宅以外の場所に電話をかけ、電報を送達し、若しくはファクシミリ装置を用いて送信し、又は債務者等の勤務先その他の居宅以外の場所を訪問すること。
四 債務者等の居宅又は勤務先その他の債務者等を訪問した場所において、債務者等から当該場所から退去すべき旨の意思を示されたにもかかわらず、当該場所から退去しないこと。
五 はり紙、立看板その他何らの方法をもつてするを問わず、債務者の借入れに関する事実その他債務者等の私生活に関する事実を債務者等以外の者に明らかにすること。
六 債務者等に対し、債務者等以外の者からの金銭の借入れその他これに類する方法により貸付けの契約に基づく債務の弁済資金を調達することを要求すること。
七 債務者等以外の者に対し、債務者等に代わつて債務を弁済することを要求すること。
八 債務者等以外の者が債務者等の居所又は連絡先を知らせることその他の債権の取立てに協力することを拒否している場合において、更に債権の取立てに協力することを要求すること。
九 債務者等が、貸付けの契約に基づく債権に係る債務の処理を弁護士若しくは弁護士法人若しくは司法書士若しくは司法書士法人(以下この号において「弁護士等」という。)に委託し、又はその処理のため必要な裁判所における民事事件に関する手続をとり、弁護士等又は裁判所から書面によりその旨の通知があつた場合において、正当な理由がないのに、債務者等に対し、電話をかけ、電報を送達し、若しくはファクシミリ装置を用いて送信し、又は訪問する方法により、当該債務を弁済することを要求し、これに対し債務者等から直接要求しないよう求められたにもかかわらず、更にこれらの方法で当該債務を弁済することを要求すること。
十 債務者等に対し、前各号(第六号を除く。)のいずれかに掲げる言動をすることを告げること。
2 貸金業を営む者又は貸金業を営む者の貸付けの契約に基づく債権の取立てについて貸金業を営む者その他の者から委託を受けた者は、債務者等に対し、支払を催告するために書面又はこれに代わる電磁的記録を送付するときは、内閣府令で定めるところにより、これに次に掲げる事項を記載し、又は記録しなければならない。
一 貸金業を営む者の商号、名称又は氏名及び住所並びに電話番号
二 当該書面又は電磁的記録を送付する者の氏名
三 契約年月日
四 貸付けの金額
五 貸付けの利率
六 支払の催告に係る債権の弁済期
七 支払を催告する金額
3 前項に定めるもののほか、貸金業を営む者又は貸金業を営む者の貸付けの契約に基づく債権の取立てについて貸金業を営む者その他の者から委託を受けた者は、貸付けの契約に基づく債権の取立てをするに当たり、相手方の請求があつたときは、貸金業を営む者の商号、名称又は氏名及びその取立てを行う者の氏名その他内閣府令で定める事項を、内閣府令で定める方法により、その相手方に明らかにしなければならない。
それでも、賃貸住宅オーナーや管理業者たちは反対運動をしていた。
つまり、賃貸住宅の大家や不動産業者、管理会社はヤミ金まがいの取り立てを続けたかったわけだね。大家・不動産屋・管理会社≒ヤミ金と言ってよさそうだ。
今回は思うところあって借金の話を書く。
ようするに銀行カードローンの『即日融資』が2018年1月から取りやめになるってことがきっかけだ。
少し昔の話だと、
銀行カードローンの申し込みの機械(証明写真を撮る機械を一回り大きくしたようなあれ)に入ると、
最初は銀行カードローンの申し込みになるけれど、審査が通らないと(この場合信用情報が綺麗じゃないと)
(信用を引受するところ。例えると部屋を借りるときの保証会社みたいなもんだと思えばいい)の消費者金融(サラ金)に誘導される。
たとえば
三井住〇カードローン→アッ〇ローン→プ〇ミス、という誘導をされた。
10%以下→15%程度→30%程度 と分かれていたので、金利が低いほど信用力が高く、金利が高いほど信用力がアレになる。
現在は貸金業法が厳しくなって消費者金融(サラ金)の金利も15%程度になったので、真ん中のアッ〇ローンはなくなった。
もう少し説明をすると、
三井住〇カードローンは〇MBCコンシューマーファイナンス=プ〇ミスが保証会社で、
企業にお金を貸しても全然もうからない(1%とかそんなレベル)、だったら小口でも15%集めた方が早いじゃん。
そんな感じで、サラ金とか信販会社がお金を貸せなくなった分、ここで貸してるわけ。
ちなみに、借りた人が返せなくなったときは、金利の中に保証料も含まれているので、
返してくれない→じゃあこの保証を使って(保険みたいなもんだね)穴埋めしましょ、となっている。
じゃあなんで銀行は良くてサラ金と信販会社は貸せなくなったかっていうと、
『総量規制』っていう規制が2010年に完全施行されたからです。
これはつまり「その人の収入の三分の一以上は借りられないよ!」っていう内容で、
規制の対象はサラ金、クレカのキャッシング、信販会社の貸付の大きく三つ。
対象外は銀行カードローンとか住宅ローンとかクレカのショッピング。個人向けの話だから法人は関係ない。
お金借りられなくなった人がクレカの現金化とかでだまされるのはこれが原因。
※ちなみに悪名高いショッピングのリボ払いも対象外。金利はサラ金と同じくらい。絶対にやめとけ。
そしてこの総量規制が行われた結果サラ金がドカドカ倒れて、一部が銀行の傘下になった。
それで、繰り返すけど、サラ金を保証会社にして銀行はカードローンを貸している。
金利にそこまで(特に50万以下とか少額なら)違いはない。でもサラ金ってまあ…行きにくいし借りにくい。
ともかく、貸しまくれる。
具体的にはサラ金関連の貸し付けが2.3兆円になって2010年から半減して、
もうこれ何がなんだか、って感じで。
まあね、企業が儲けることは違法でもないし、どちらかというとそりゃ頑張れよって感じなんだけどさ。
頭いいやつらがぽやっとしてるやつらに善人面してサービス提供するのが腹立つわけ。
銀行は特にこれまで何十年もかけて培ってきた信用を武器に貸すわけ。
借りるなよ、とも思うし、貸すなよ、とも思う。
「イノベーションの為なら法律的に多少グレーでもかまわない。」
cashのニュースで盛り上がってた頃、ブコメで堂々とそんなことを主張してる輩がいて驚いた。こんなコメント書いてる奴やこれに星付けてる奴らって反社会的存在だよね?普通にドン引きなんだけど。
例えばITを使ったスマートな殺しTechが出来たとして、それを「イノベーションガー」っていって持ち上げてるのと何ら変わりがないってこと分かってんの?それとも法律違反の人殺しはNGだけど、出資法違反や貸金業法違反はOKって言い出すの?何その自分ルール。
みんな法律というルールの中でもがき苦しみながら新しいことを生み出そうとしてるんだよ。そのルールが邪魔なら、まずルールを変えるように動いてみろよ。社会のルールを無視しながら「社会にイノベーションを起こしたい」って何の冗談だよそれ。
続けようと思ってjt_noSke氏と被ってるのに気がついてスマンナ
んで、「情弱が」とか「サブプライム狙い」とか「弱者を食い物に」とかに並んで、
法律的には「譲渡担保」扱いで、貸金業法に引っ掛るんじゃねーのってのが合ったんだけど、
はてなブックマーク - マイクロレンディングサービスと貸金関連法規 | 弁護士吉井和明(福岡県弁護士会所属)
裁判所は実態に即した「紙の上で何言ってっかは別として、実質的にソレってアレだよね」と判断するってのは実体験からしてもそんな気がする。
それからすると、72769回キャッシュ化されたうち、7512個がキャッシュを返さないを選んだってことは、
紙の上とかUIとかがどうとかとは関係なく、コレって古物取引だよな。
この10%ちょいの数字がどこまで上がるかワカンナイけど、まあ古物商営業許可取っといて良かったね、という感じ。
質屋アプリCASHが査定停止、開始16時間で3.6億円以上のアイテムをキャッシュ化ーー集荷依頼アイテム数は7500個に - THE BRIDGE(ザ・ブリッジ)
(ちなみに、譲渡担保とか買戻特約とかは、不動産取引でもしないとあんま目にしないと思うなあ。や、他の業界はワカンナイけど)
この件で一番オレの教訓になったのは、はてブで普段馬鹿にされてるDQNみたいなカテゴリーの友人の言葉ね。
(DQNみたいな友人が判らんヤツは、鬼頭莫宏の『のりりん』読め。アレだよ)
『そりゃ使うでしょ、ノーリスクで2万手に入るなら。買取高いみたいだし。メルカリと違って文句言わないんだろ?』
「危なそうだとか思わないの?様子見ようとか」
至極ごもっとも。
インターネット質屋さんのCASHを開設した株式会社BANKさんの様子です。
2008年10月、STORES.jpを運営するブラケットを創業し、2013年8月にZOZOTOWNを運営するスタートトゥデイへ売却。
2016年10月にスタートトゥデイ社よりMBO実施、ブラケット社の取締役会長に就任。
2017年2月に株式会社バンクを創業し代表取締役に就任し現在に至る。
つまり一旦自社(ブラケット社)を売ることでスタートトゥデイ傘下に入り、スタートトゥデイからもう一度ブラケット社を買い直した経緯がある。
それとMBOした経緯はこの辺が詳しそう。
http://mercan.mercari.com/entry/2017/02/03/111425
光本:おもしろいね!似てる気がするんだけど、僕もインターネットで息してない。
僕ね、ビジネスが大好きで、いやらしい言い方するとお金を稼ぐ手段が好きなんだよね。
経済として成り立たせるためにはお金を稼ぐしかないし、株式会社である以上は、どれだけイケてるお金の稼ぎ方のしくみを作るか、に一番興味があるんだよね。
まとめると「調子のいいSTORES.jpは別の人に託してバンクで新しいことをする」みたい。主にお金稼ぎの。
リリースされたCASHは2ヶ月後にキャッシュ返金か現物回収を要求するスキームだが、ZOZOTOWNがあの有名なツケ払いシステムを導入したのが16年11月。そしてこのツケ払いの支払期限日も2ヶ月後。
CASHがこのツケ払いのシステムを参考にしてるは想像に難くない。
余談だがこの2ヶ月というのが絶妙で、1ヶ月だと支払い者の給料日に間に合わないかもしれず、3ヶ月以降だと回収が遅すぎて運営にならない。2ヶ月なら個人が1ヶ月働いて当月締めて、翌月の給与払いのタイミングでちょうど回収できる。
BtoC/CtoCサービス運用する上でこの2ヶ月というタームは一種の基準になりそう。
そしてZOZOTOWNと違うのが飽くまでツケ払いが売買取引のサービスの一貫であるのに対して、CASHは資金回収それ自体が売上や利益になる。
この点については下記の記事で「弁護士と相談して問題ない」としている。
http://jp.techcrunch.com/2017/06/28/bank-cash/
ただ普通の質屋や消費者金融と違うのは、CASHでは次のようなスキームを用いていること。これによって貸金業法や質屋営業法といった法律を回避してサービスを提供するのだという。
まずアプリ上でキャッシュにするという処理を行うタイミングで、CASHがユーザーからアイテムの買い取りを行う。そのために、買取アイテムのキャッシュを即座に支払いする。実際の買い取りまでには2カ月の猶予を置いており、その期間内に商品を送る(キャッシュを返さない)か、買取をキャンセル(手数料をつけてキャッシュを返す)するか、ということなのだという。このスキームを実現するために、バンクは古物商許可を取得している。
このスキームについて「監督省庁とは話していない」(バンク)そうだが、弁護士とも法律上問題ないことを確認した上でサービスを提供しているという。
で、この「弁護士」というのが面白くて、冒頭の会社概要に顧問弁護士事務所として森・濱田松本法律事務所という国内4大法律事務所の名前をわざわざ出している。
この事務所には電子マネーの業務分野を担当している部門があるので、当該の顧問弁護士はこの中のパートナーかアソシエイトの誰かだと思う。
そもそも普通会社概要に顧問弁護士事務所の名前を載せる必要はない。
「大手の弁護士と相談してうちのサービス問題ないから」という強い意志をありありと感じられる素晴らしい1行だと思う。
それにCASHがユーザの規約違反で取り立てする時は、もちろん森濱田松本監修の取り立てスキームを運用する手筈でしょう。
ユーザ各位に置かれましては大手弁護士からの取り立てに注意しながら当該サービスで遊んでください。
森濱田の名前が消えたそうですが、おそらく現場担当レベル以上のパートナーからストップかかったんでしょう。
普通に考えてグレーゾーンかいくぐりまくってできあがってるサービスの担保者として事務所名出すなんて事務所の信用度考えるとリスク高すぎます。
どういう法人契約になっているか不明ですが、CASH的にはサービスのトランザクション処理できないことより、万一、森濱田が契約打ち切って手を引かれたときのほうがヤバいんじゃないでしょうか。
他の事務所が手を挙げるなんてこと考えにくいですし、外部から突っ込まれた時に法律カバーしてくれる人がいないとやっていけない気がします。
「なんで年収の5倍で住宅ローンダメなの!アナタ借金あるんでしょ!」とかやらないようにな。
(http://anond.hatelabo.jp/20161018145001は、○イの店頭バイトだとしてもチットどーかなー)
おう暇人か。
金貸しっていうと、みんな同じに見えるだろうけど、違うから。
ざっくり「バンク(銀行)」と「ノンバンク(貸金業)」に分かれてんのね。
貸金業法上の違いとかワカンねぇだろうけど、関係しそうな分類は、こんな感じ。
まあこれにリースだなんだとあるけど、とりあえずはこんなもん。
調査が雑だのイレギュラーに対応できないだの色々言われてるが、
で、「相談会」レベルならニコニコ3000万ぐらい余裕ですよとか言われてたのに、
実際に家買うために審査したら一族郎党丸裸にされた挙句ハネられる屈辱もありうる。
割賦販売法って法律で規制されてることから判る通り、基本は「販売」なのね。
これを「金貸し」って言うのは言葉の使い方としてもチョットどーかなー。
(「根拠法がどうあれクレカは借金だ!」とハッスルする人が分割払いとか、へそで茶が沸きそう)
あたりまえだが「ブラック」の定義がブレると困るんで、基準がある。
JICC(日本信用情報)なら3ヶ月以上入金されてない、CICなら61日以上 or 3ヶ月以上の支払延滞。
コレね-、勘違いしてる人が結構いるけど、法律で2日以内の登録が定められてるので、登録必須。
借入金額変えるとか、手心を加えるとか、嫌がらせで登録とか、出来ないのね。
延滞解消の情報は1年保持なんだけど、気にしてる人多いよね。
まあだから、月跨ぎとか一ヶ月とか、どーでも良くて、
「こいつ遅れてるぜ」って情報共有されるのは、
最短でも入金予定日の61日後な。
これは「金貸し」ってんで間違ってない。総量規制もかかるし。
一般人には、そんなに馴染み無いと思うがなー
一般人が、消費するためにお金借りるっつったらまあコレでしょー
オマエラやっぱりプ○ミスだ!みたいなヤツね。ご利用は計画的に。
魔境なんでノータッチで。
連帯保証人にはなるな。
せっかくなんでコレだけは覚えて帰って下さい。
(ググるときはブラックリストじゃなくて、異動や異動参考とかがイイヨ)
簡易裁判所から特別送達で支払督促があるような「激おこ」状態じゃない限り、
信用情報機関に何をどれだけ保管してるかって公開されてるから。
(個別社内の情報共有はワカンねぇけど、そんなメンドウなことやるかね?)
なんで、「彼氏 or 彼女がクレカ作れないんだー」は、こんな感じ。
クレカ以外でのアリガチなヤラカシとしては、ケータイの強制解約かな?
アレも信用情報に残る上に、フツーに激おこ扱いなので5年残る。
つーかさ、もしマジで結婚考えてたりするなら、銀行ローン相談会とかチンタラ行ってないで、
JICCに情報開示申込しといたほうがエエで。間違って登録が絶無とは言わネェし。
サラ金の金利がまた元に戻ろうとしているというニュースを目にしました。
http://www.nikkei.com/article/DGXNASFS1400W_Y4A410C1PP8000/
http://b.hatena.ne.jp/entry/www.nikkei.com/article/DGXNASFS1400W_Y4A410C1PP8000/
当たり前の話ですが、サラ金に勤めた人間の給料は、利用者から巻き上げた金です。
サラ金に勤める卑しい人間どうしのDNAから僕は生まれました。
そしてその卑しいやり方で集めたお金で僕は育ちました。
そういう言説を聞くたびに、僕は虫唾が走ります。
基本、そういう人たちはサラ金なんぞ利用もしない高等な人間たちだからです。
ブコメを見ましょう。
いかにも、卵の側に立っている風に読み取れる、模範的解答です。100点ですね。素晴らしいです。
ひとつ、僕が否定されました。
死んでいった人間の金で僕は育ちました。父は休日も、テレビを見ながらいつも眉間にしわを寄せていました。
とにかく、そうやって死んでいった人間の金で僕は育ったんです。
gonzales66 どう理屈をつけても貸金業者の為なのが丸分かり。消えたと思っていたのに。貸金業法改正の提言|河野太郎 http://www.taro.org/2011/07/post-1049.php 2014/04/19Add Star
そもそも僕が生まれてこないような社会であれば、より多くの人が幸せになれたんでしょうね。
サラ金があったから僕が生まれ、サラ金のおかげで僕は健康に育ったんです。
それを悪し様に言うのは僕が生まれてこなければよかったというのと同義です。
何も気に病む必要はありません。世界には70億の人間がいて、僕の命の価値は高く見積もって70億分の1です。
僕が死んだところで悲しむのはせいぜい人口の0.0000001%程度です。
僕の代わりは世界のあちらこちらにあって、それならどうせ、より真っ当なDNAから生まれ、きれいなお金で育った人のほうが有益でしょう。
ともかく、父母は汚い仕事に手を染め、汚い職場で出会い、結婚して汚い僕が生まれて、自殺していった汚い人間の金で僕が育った事実はゆるぎません。
リボ払いの件だけどよ、まああんま笑えねえやな。
でもよ、フールペナルティ商売って簡単に言うわけにもイカンよな。
大人は、理解できねぇ契約は絶対にするな。
カネの絡む話は、必ず定期的に確認しろ。
リボ払い、つまりリボルビング払いってのは、revolving repaymentのことな。
これ、名は体を表す典型例で綺麗事を言いがちな借金関連では素晴らしい名前なので、ぜひ意訳したのを覚えておきたい。
「雪だるま式借金」。はい、みなさんご一緒に、「雪だるま式借金」。
雪だるまのように残債がどんどん大きくなって、返済は外側の一定量だけが溶けていくイメージな。
ちっと無茶しすぎだろって話で、まあ色々あった結果、自主規制として30万以下なら3年、30万越えても5年以内が返済期限って事になった。
さらに、年収の3分の1以下に借金を制限するイワユル総量規制がかかったので、まー、リボ払いの消費者金融での多重債務地獄ってのはカナリ減った。
クレジットカードのショッピング枠ってのは、「貸金業法の規制を受けない」。
要は、ありゃ「借金じゃ無い」のよ。このへんは複雑な。
伝統的に消費者金融に行っちゃうのはカネがなくてオカネ借りに行く人で、
ショッピングする人ってのは、カネは持ってて買い物する人ってのが差であるわけだ。
だから、消費者金融側では規制がかかるような状況であっても、ショッピング枠では規制がかからん、みたいなことになってる。
定額、定率、残高スライドとまあ沢山ある。細かく分けると山ほどある。
ざっくり言えば、毎月一定額返すか、毎月一定割合返すかの違いな。
いずれにしても、「分割払いとの違い」だけ抑えておけば問題ない。
どういうことか判りやすく言うとだ、
分割払いってのは、こういうことだ。
リボ払いで定額方式なら、こうなるな。
分割金利手数料その他諸々をジャパネットが負担している場合は、後者のほうが毎月の払いが少なくて済むな。
でも、世の中そうは甘くねえ。
毎月の給料よりも大きい買い物を結構頻繁にしたくて、でも毎月の負担は一定額に抑えたい奴。
……聞くだに詰みそうだな。
まあ、「結婚出産転勤みたいな一時期だけわーっとカネを使うが、後はあんまり使わない」人なら便利かも知れんな。
分割払いができないような買い物でも、擬似的に分割に出来るのがメリットといえばメリットになる。
そもそも月賦払いボーナス払いってのは、「ある物を分割して買う」という意識を持ちやすい。
冷蔵庫と洗濯機を買った。だから分割1万+分割1万の、払いは毎月2万だ!ってのは、理解しやすい。
分割払いが増えれば増えただけ、毎月の払いも増えるから、ヤベーとか感覚的に掴みやすい。
リボ払いだと、一定金額づつ毎月引かれ続けるから「ちゃんと残債を確認しない奴」は、エライことになる。
ここまで言えば分かる通り、リボ払いを使ってイイ人間ってのは、
「毎月ちゃんと残債を確認して、余裕が有るときに多めに返すヤツ」だけだな。
めんどくさがりほど、使っちゃダメな返済方式ってコトだ。
だって、内訳を気にせずに定額定率で払うのがポイントなんだもの。
冷蔵庫を買った、洗濯機も買った、でも、取り敢えず気にせずに毎月1万円で払いまーすって方式なワケだ。
根本的なことを言うとな、信用で買い物しといて、残債を確認しないとかアリエナイわけだ。
http://d.hatena.ne.jp/feather_angel/20131226/1388058744
突如100万借金が見つかった!てな気分なんだろうけど、実際には100万以上買い物してるわけだよ。
2011年から2013年の3年間で100万積み上がるってことは、おそらくざっくり150万くらいの買い物をしてる。
平均毎月4万くらい使ってて、一括払いをした記憶はあるのに月の請求が5千とか1万とかで、一度もオカシイと思わないっていうのは、相当どうかしているわけだ。
これさ、オーバーしたから発覚したけど、例えば上限300万だったらしばーらく気がつかないワケだ。
そもそも限度額が100万円ってのもどうかとは思うけど、そりゃまた別の話だな。
例えば、消費者金融っていうのは、恐らくその全てが馬鹿から小銭を巻き上げる商売なわけだ。
「ちょっとお金が足りないときに助かるじゃないか!」ッて言うかもしれないが、
カネがねぇときに合コン行くな。病気の時は保険に頼れ。出産結婚は親兄弟に借りろ。
そもそも、「予定外の出費」で「ちょっとカネを借りる」ってのがオカシイわけだ。
銀行から商売で金借りたことがある奴なら解るんだろうが、返済計画とかナンデ借りるんだとか異様に聞かれる。
商売で儲かるメドが立ってるが、まとまったカネがいるんで3年で返すからカネ貸してくれヨ。
ってのが、マトモな借金なワケだ。
じゃあ、クレジットカードのショッピング枠ってのはどうなのかっていうとだ、
こりゃ「代わりに払っといて」システムなわけだ。
クレジットカード会社が代わりに店に払っといてくれる。信用してくれてるから。
だから、クレジットカード会社に対して、払うわけだ。(詳しく知りたきゃ、アクワイアラーとかイシュアーでググれ)
つうことはだ、「代わりに10万払っといて」って言って、「あん時のカネ1万払ってくれよ」って言われたら、
「ん?おかしくね?なんで9万足りねえの?」って聞かなきゃイカンわけだ。
ソレが出来ない奴が、カードを持ってるのが問題だというならば、多分世の中はもっとマジメになるべきだ。
クレジットカードとか、ほとんどすべてのモノの、契約とか約款とかをな、
文字が小さいし何書いてあるか判んねえし、読まねえよフツーって思ってるとするならな、
「ソレ」を使うにゃ、オマエさんにはまだ早い。
携帯電話の契約とか読んだことがない?じゃあオマエはケータイを使う資格が無い。
クレジットカード申し込みの契約見てない?オマエはクレジットカードを持つには幼すぎる。
毎月請求書が届くのは、地球に打撃を与えたい破滅主義者が契約相手の会社に居るからじゃ無え。
例えばだ、口座引落ってのは、「相手の言い値で振替してくれて良いッス」って契約なわけだ。
オマエの口座から全部カネを引っこ抜かねえって保証は、相手の会社をどれだけ信用してるかにかかってる。
だがな、どんなに信用してたって、ちゃんと確認するのがマトモな大人の基本動作なワケだ。
まあ、つまるところだな、
法はカナーリ消費者に対して甘いが、「ヨクワカンネ」で通るほど世の中甘くねぇ。
禁治産者って呼ばれたくなきゃ、イイオトナが理解できねぇ契約しちゃならねぇ。
カネが絡む話はな、ちゃんと毎回確認しなきゃなんねぇ。
良く判んねぇモノにハンコつくな。請求書は必ず読め。
世の中の鉄則だ。
巷でクレジットカードの現金化が問題になっているらしい。定食屋で晩飯を食べながらテレビを眺めていたら深刻そうに報道していた。それによると現金化には2パターンあって、1つは現金化したい客が新幹線の回数券を購入して、それを客と一緒についていった金券ショップの親父が買うというもの。ナニワ金融道かなんかで見た気がする手口。もう一つは電話で現金化したい金額を伝えるとそのうち85%くらいが振り込まれてくるというもの。その後一応買い物をしたという証拠にパチンコ玉やおもちゃの指輪が送られてくる。キャッシュバック付き商品買い取りとか言ってた。ちょっとパチンコの特殊景品を連想してクスッと来た。
利用者は改正貸金業法によって事業の資金繰りが厳しくなった経営者とか、仕事がなくて家賃が払えない人とか。そのあと弁護士かなにかが出てきて、「法の抜け穴を利用した新種の闇金ですよ」とか言ってた。まあ確かに年利で考えると相当なもんになるだろうから、言ってることもわからないではない。で、ハゲたアナウンサーがなんか説教してた。ハゲのくせに。昔ヅラとってカミングアウトしたときは評価したけどな。最近なんか偉そうだぞハゲ。
ぼんやり味噌汁を啜りながら見ていた俺は、返済能力を超えたクレジットカード利用によって貸し倒れになる可能性はあると思いつつも、まあこういうシステムがあれば利用する奴はいるよなあと思ってしまった。特に中小企業なんてのは今すぐ必要な金がないケースが多くて、仕事が舞い込んできてもすぐに動けなかったりする。そんなときにこんなサービスがあればつい使ってしまうのは仕方ない。銀行も金貸してくれないしな。実際、インタビュー受けてた利用者のおっさんも「被害者という認識はない。むしろ感謝している。」とか言ってたし。
それにしてもうまいこと考えたよなあ。これなら業者側のリスクはほぼないし、開業も簡単だ。金券ショップの親父なんて仕事の片手間にできる。キャッシュバック方式やってんのも元街金の連中が多いんだろう。そのうち取り締まられるのかな。そしたら金の都合がつかなくなった連中はどうすんだろうか。まあ新しい仕組みができるだけか。
消費者金融から借りる人の大半が「ある男」氏のように「計画的なご利用」ができる人が大半だったら、そもそも改正貸金業法なんかいらなかったのにな。
今回の法律は本来マーケットに任せとくべきところ、あまりにあまりなケースが多すぎたんで、国が介入するのもやむを得なかったのかなあ、と思うけど、それって今後たくさんの「ある男」がホームレスになるってことだよなあ。その将来のホームレス氏達のかなりの部分は、これまで「計画的にご利用」できなかった一部の人の犠牲者ってことになっちゃうのかなあ。
昔話をしようかとおもう。
改正貸金業法は色々あるけど、年収の1/3を越えて貸し付けてはいけないっていうのが一番大きい。
しかもこれ合算。まあ、普通に考えたらそうだろう。良い事だと思う。
さて、これから書く話は、もう出来ない。改正される前の貸金業法に関わる話だからだ。
特定は色々と面倒だし迷惑かけそうなのでぼかして書く。ある男から聞いた話風に書こうと思う。
工場勤めで寮住まい。手取り15万ちょい。娯楽はネットとはいえ、たまに飲みにでてれば金は貯まらない。
運が良かったのは、クビになったのが夏だったことだ。
どうすれば良いか途方に暮れた。さほど危機感がなかったのは、貯金が10万はあったからだ。
しかし、家は借りられない。友達は少なく、迷惑はかけられない。故郷には帰れない。
男はそのとき知らなかったが、親族に頼れずいったん貯金をなくすと、人はすぐホームレスになるそうだ。
今なら判るが、探し方が悪かったのもあるんだろう。見つからなかった。
金はすぐ底をつく。正確には、底をつきそうになった。
男はすごく怖くなった。
二度と抜け出せないんじゃないか。
たまたまだった。
借りられるはずはなかったが、借りられたらいいなと思ってアパートを見ていた。
びっくりする家賃のアパートがあった。ぼろいのに130万円。なんだこれ。
4畳半が2つ。トイレバス別。二階建て。テラスハウスとあった。
いくら二階建てでも築30年オーバーでそりゃないだろと思って目を疑った。
売り物なのだこの家。たった130万円で。
もちろん今の自分からは望むべくも無い金額だが、それでも家だ。
いくつかのサイトを見て、一着しか持っていなかったスーツをクリーニングに出した。
床屋に行った。
そして、消費者金融に行った。免許を持っていたのは運が良かった。
一カ所あたり10万〜15万貸してくれた。全部で40万くらいになった。
その金を元手に、漫画喫茶に本格的に居着くことにした。
スーパーのバイトを見つけて、その男はその男なりに懸命に働いた。
一カ所あたり1万円〜3万円の返済日。
30万に減っていた所持金から、返済。また幾日か立ち、やっとバイト代が5万入った。
うまくいくかは判らなかったが、ここで25万になった。
うまくいくという根拠のない自信だけが心の支えだった。
所持金が5万になったところで、さらに借りに行ってみた。
「限度額を引き上げませんか?まじめに返していただけているようですし」
あの頃は本当に甘かったのだ。半年経っていないのに。
常に限界まで借りて、毎月一定額で返し続ける。
そして、一年経ったところで、やっと達成できた。
完済まで5年かかった。
バイトも何度かクビになったり、店が無くなったりもした。
それでも、帰る家があることは大きな支えになった。
本当に大きな支えになった。
日本は豊かだ。
節約すれば、毎日シャワーを浴びて自炊をしたところで、食費に電気ガス水道で4万くらいだ。
生きていくのに、家があればたいした苦労はない。
ほんとうに。
家が無くなるのは嫌だったので、税金もまじめに払った。今も払っている。
立て替えは出来ない。立て直しも出来ない。
それでも、家があるだけで全く違うのだ。
これである男の話はおしまいだ。
消費者金融を礼賛する気も、借りづらい家を非難する気もない。
ずいぶん多く払った気がする。もちろん、助かったから文句はない。
結構怖い人だったが、色々教えてくれた不動産屋のおっちゃんにもずいぶん助けてもらった。
いまあの男がこうしてあるのは、いろんな偶然や運があったからだと思う。
それでも年収100万以下だったある男に、無謀な金額を貸し付ける金貸しが居たからだというのは事実だ。
その男には出来なかったが、家族が居る人は、親戚が居る人は、仲直りをして頼れるようにしておくべきだ。
さっき現役の闇金業者がNHKにインタビューされてたんだけど、ああいうのって倫理的にどうなの?
闇金業者は年利700%で貸し付けられてウハウハだよんってことらしい。
天下のNHK様が、さもごくありふれた仕事のように闇金業者のように扱うのを見て、
「そうだ、闇金業者になろう。」って若者がいっぱいでてくるじゃん。
こういうのってインタビュー終わった後にNHKは警察に連絡したりするの?
もし現役の痴漢が、
「痴漢するときは黒髪の大人しい子を狙うんですよ。
最初はスカートの上から触って、次にスカートの中に手を入れて、
それでも声を上げずに僕に体を許してくれるんですよ。本当は女性は痴漢を喜んでるんじゃないんですかねぇ」
とか行ってたらヤバイだろ?
貸金業法改正とか公共事業減少とか省庁にメスは自民党時代からやってたし児童手当もあったし、郵政普天間は自民のままならここまでの迷走はなかっただろうから、民主に変えたからよかったんだと言えるのかは微妙だが、中道左派じゃない人には悪い方向にかわったとも言えるのでは?それに世論調査でも政権交代前から民主への支持は高かったが、高速や手当てやら各政策への賛成は少なかったので多くの国民が望んだ方向ともいえないだろう。
いやいや、あれほど糞法だと言っていた派遣法は改正されたし、貸金業法も変わったし、子ども手当は始まったし、公共事業は減ったし、省庁にメスが入ったし、望みどおりになっている。それ以外のところでヘマやっているだけで、郵政とか、普天間とか、政治と金とか、政権内の意思統一とか、高速道路無料化とか、望んでもいない部分での失点が支持率低下に繋がったけど、基本的に望んだどおりになっている。行動した結果、望んだどおりになったから、とりあえず今は粛々とやってくれたまえ、という地点なのだと思うのだが。あと勝手なことすんなというのはあるけど。左よりの人は一仕事すんだので、まずは執行されるのを待っている状況。次は税制。消費税を上げて、法人税を下げて、高所得者への課税を強化する(40%→50%)。中道左派的にはこれで大まかな修正は完了という認識だと思われる。
誰かが変えてくれるのを待っているのではなくて、変わったんだよ、そして変えたんだよ。