巷でクレジットカードの現金化が問題になっているらしい。定食屋で晩飯を食べながらテレビを眺めていたら深刻そうに報道していた。それによると現金化には2パターンあって、1つは現金化したい客が新幹線の回数券を購入して、それを客と一緒についていった金券ショップの親父が買うというもの。ナニワ金融道かなんかで見た気がする手口。もう一つは電話で現金化したい金額を伝えるとそのうち85%くらいが振り込まれてくるというもの。その後一応買い物をしたという証拠にパチンコ玉やおもちゃの指輪が送られてくる。キャッシュバック付き商品買い取りとか言ってた。ちょっとパチンコの特殊景品を連想してクスッと来た。
利用者は改正貸金業法によって事業の資金繰りが厳しくなった経営者とか、仕事がなくて家賃が払えない人とか。そのあと弁護士かなにかが出てきて、「法の抜け穴を利用した新種の闇金ですよ」とか言ってた。まあ確かに年利で考えると相当なもんになるだろうから、言ってることもわからないではない。で、ハゲたアナウンサーがなんか説教してた。ハゲのくせに。昔ヅラとってカミングアウトしたときは評価したけどな。最近なんか偉そうだぞハゲ。
ぼんやり味噌汁を啜りながら見ていた俺は、返済能力を超えたクレジットカード利用によって貸し倒れになる可能性はあると思いつつも、まあこういうシステムがあれば利用する奴はいるよなあと思ってしまった。特に中小企業なんてのは今すぐ必要な金がないケースが多くて、仕事が舞い込んできてもすぐに動けなかったりする。そんなときにこんなサービスがあればつい使ってしまうのは仕方ない。銀行も金貸してくれないしな。実際、インタビュー受けてた利用者のおっさんも「被害者という認識はない。むしろ感謝している。」とか言ってたし。
それにしてもうまいこと考えたよなあ。これなら業者側のリスクはほぼないし、開業も簡単だ。金券ショップの親父なんて仕事の片手間にできる。キャッシュバック方式やってんのも元街金の連中が多いんだろう。そのうち取り締まられるのかな。そしたら金の都合がつかなくなった連中はどうすんだろうか。まあ新しい仕組みができるだけか。