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2020-07-19

ひきこもり家族です 修正しました。

anond:20200718215851

過去増田実家に引きこもっていた弟について何度かエントリを書いていたものです。

とりあえずうちの実家引きこもり問題は完結しました。ただうちのケースは完全な失敗例であり、今振り返っても「もっとマシな方法があったのでは?」「いや、結局同じ対応しかできなかったのでは?」と過去を振り返る毎日です。ただ同じ悩みを抱えていた者として、少しでも参考になる話ができたらと思い、このエントリも書かせてもらってます

まず増田さんのお兄さんのケースですが、現状でそこまで悲観的になる必要はないと思います。まぁうちの実家の弟に比べたら実親や祖母危害を加えない&金銭的に余裕もあるので超イージーモードじゃん!という気持ちもなくはないですが、増田増田のご両親も近年の引きこもり関連のニュース事件から、悲観的な将来を想定しすぎだと思います。あえてこう言わせてもらうのは、物事をあまりに悲観的に見すぎるあまり、それを打開するために短期間のうちに極端な対応をとってしまうと問題解決どころかさらにひどくなるだけだからです。不安気持ちはわかりますが、5年‘10年の長期戦で臨む覚悟をしてください。

正直な話、増田増田のご両親の心配事の大半は「金」ですよね。このままお兄さんの状況が変わらなければ、将来いくら金がかかるのか。負担はどれくらいになるのか。生活していけるのか。。。具体的な数字が想定しずらいか金銭不安けが増大してるんだと思います。これについてはですね、プロファイナンシャルプランナーにご実家金融シナリオ相談することである程度解決します。「お兄さんがこのまま引きこもりのまま70~80歳近くまで生きるかも」という最悪のシナリオを想定して、そのためにどれくらいの金融資産が必要なのか。貯金保険不動産などはどうやって運用すればいいのか。などなどを具体的な数字とともにシミュレーションしてもらいましょう。もしご両親があまり実家に執着がなければ、ある程度の段階で家をダウングレードするとか、とにかく早い段階から準備すれば心の準備もできます

もしご両親が他界した後に「お兄さんは正社員になるか、生活保護を受けないと暮らせない」という両極端な選択肢ではなく、「住まいを安い賃貸に移して、毎月3,4万ていどの副収入があったら生活できる」という選択肢もできれば、増田さんの将来への不安もかなり改善すると思います。(お金の余裕は心の余裕です)

さてここからはおそらく増田さんには一番難しいアドバイスかと思いますが、増田さんに頑張って試してほしいのは「現状のお兄さんのありのままを受け入れる」ことです。現状や将来が一番不安なのは当人のお兄さんです。「このままではダメだ、でもどうしたらいいかからない」という絶望の底で苦しんでいるはずです。そんな彼の人生の立て直しを手伝いたいのなら、せめて増田やご両親、祖母さんだけでもお兄さんの現状の気持ちに寄り添ってあげてください。20代でまだ若いので、まだ難しいとは思いますが、僕みたく40歳を超えると引きこもり以外の理由人生を大きく踏み外して大失敗する人がチラホラでてきます。いろんな人生があるんです。ですからお兄さんを他の同世代と比べるのではなく、あくまで数年前のお兄さんと比べて少しでも現状がマシになったら良しとしましょう。15年近く引きこもっていたんですから、これから数年じっくりかけてお兄さん含めて家族全員で談笑しながら夕食を食べられるくらいにできれば上出来です。

家族間の信頼関係が復活してから、お兄さんに少しづつでいいので成功体験を積んでもらってください。いきなり働けという話ではなく、家のゴミ捨てや買い物の際の荷物持ち、家族ファミレス外食など本当に少しずつです。増田さんとの関係改善したら、お勧めオンライン講座を(自分IT系なのでこういった発想になります)を進めるのもいいです。それも仕事につなげるとかでなく、あくまクラスを無事に終えること。学びの成功体験から自己肯定感を付けてもらうことです。

引きこもり支援センター公的民間も過度な期待を捨てましょう。公的サービスについては引きこもりで悩む本人が自発的に動いてくれないと何もできないものが大半です。でも仕方ないんです、基本的人権の尊重ってのがあるんで、他人強制して治療を受けさせたり寮にぶち込むなんてできないんです。そして民間サービスってのは法律で縛りのある公的サービスができないことをやろうとしてるわけです。あれはお兄さんの状態がひどくなって、高齢になったご両親や祖母に直接的・精神的・経済的DVなどをするようになって、「もう親か兄のどちらかを救うしかない」となった時点で検討するべき現代の姥捨て山です。現状のお兄さんを無理やりそんなところに任せたら酷い結果しか待ってません。やめときましょう。

ただ公的引きこもり支援サービスは、当人ではなく引きこもりに悩む家族情報交換としては有意義です。直接的な解決策は期待せず、あくまで長期的な視点で利用してみてください。

ブコメでも薦められてましたが、斎藤環著『中高年ひきこもり』は僕も読みましたがお勧めです。過去実家の弟の引きこもり問題がひどかったころは「なにを悠長なこと言っているんだコイツは」とキレてたものですが苦笑、すべてが終わってみると斎藤さんの言っている内容は正論でした。ただあれに書いてある内容を親御さんが実行するのは想像以上にキツイだろうし、多くの家庭はその途中で断念しているんだろうなとも思ってます

とりあえずあまり悲観的にならずに、少しずつ専門家公的サービスカウンセラー相談しながら少しずつ進めてください。何度も書きますが、公的サービスを利用するにもまず最初増田含めご家族がお兄さんのよき理解者になるのがスタート地点だと思います感情的に難しいことも多いでしょうが頑張ってみてください。

実家に居るクズ引きこもり(弟)を叩き出したい

https://anond.hatelabo.jp/20161019074216

逃げるは恥だが開き直ったクズからは逃げ切れない

https://anond.hatelabo.jp/20170201173533

心を折られた人間はどう立ち直ればいいのか

https://anond.hatelabo.jp/20181023041902

熊澤英一郎氏みたいな身内を抱えている方へ

https://anond.hatelabo.jp/20191231182933

リンクなおしました。id表示は完全にミスです。もちろん多少フェイクいれてます。見なかったことにしてくれると嬉しいです。

anond:20200718215851

ひきこもり相談員がやってきました。

 

>私の兄は13歳から15年間引きこもっている。

感覚として、28歳ならまだまだ色々な可能性があるかなと思う。ご本人の状態や関り方を知らないか確証ではないけど、でも28歳という情報だけでいくと「まだいける!」と希望を持って相談に挑んでる。

 

問題は、今後祖母や親が亡くなってからの彼の生活だ。

お金の面はファイナンシャルプランナー相談で目安を立てることはできるけど、40歳未満は両親にも覚悟がないので追い返すと畠中先生は言っていた。

畠中先生というのはひきこもりライフプランって本の著者。

https://survivallifeplan.com/

 

兄弟である私が支援しなければならない

いろんな人が書いているけど、兄弟にそこまで義務はない。将来も状態が変わらない場合自分生活が維持できた上で支援してくれるのは望ましいけれど義務ではない。

その前に、何年後に兄弟支援する必要性が発生すると想定されているのかが気になる。先になればなるほど何が起こるか本当に誰にも分からないので色んな意味杞憂に終わることも。

 

行政サポートが十分とは言えない

間違いない。税金でそこまで予算つけてくれないから。自治体によって全然できることが違う。自治体ガチャ

定期的な訪問をしているところもあるようだけど、それだけ人口に対する保健師訪問員に余力のある自治体さんどこー。

 

それ以上に、成人の人権が関わるようなことに誰がそこまで介入できるのか。

サポート十分って認識、多くの人が「何かをしてくれる」と思いがちだけれど、人権をもった、それも一人の成人に第三者が何をしろと。

 

で。何かをするのにおすすめは、まずはひきこもりの本人が住む環境を作っている同居されている方々が環境づくりに動くこと。

外に出ることに困難を抱えているご本人にどういう環境を作って、本人に影響を与えるかが何よりも勝負所

本人と家族の関りが全くわからないので何も言えないけれど、そういうところを行政でも民間でもいいかひきこもり相談相談してほしい。

まっとうな民間会社にお願いしても、結局最初は、本人の安心できる環境をどう作るか以外ないと思う。

お金出して知識ある人(これもとても重要知識ない人怖い)にたまに訪問きてもらっても、毎日時間接する同居する人が台無しにしたら何にもならないしね。

正直、引き出し業者みたいな人権無視予後の悪いやりかたをする以外の方法ってこれ以外あるなら教えてほしいぐらい。

 

ということで、ご同居の方々に相談お勧めしてください。そして、環境づくりに心が折れることは山のようにあると思うのでご同居の皆様を遠隔からサポートしていただけると、相談員としてありがたいです。

あと、斎藤環先生の「「ひきこもり」救出マニュアル 」はマニュアルとして分かりやすいのでお勧めです。

それと、ひきポスあたりを見ると、ご兄弟から見た世界垣間見れるかもしれません。

https://www.hikipos.info/

 

参考になれば。

2020-07-15

派遣社員同士のカップルのおもいで

この話はフィクションで、俺もこんな職場存在しないし、出てくる人たちも存在しなくて、これを読んでる君もどこにもいないです。

から5、6年ほど前に、俺はとある大型事務センター派遣社員をしていた。

就職できなかったというより、仕事が出来ない無能な上に人中りして人間関係が酷く疲れる気質なので、新卒短期間で蹴って逃げた俺は正社員として働きたくなかった。あんな思いをしながら生きるぐらいなら、いっその事死んだ方がマシだと真剣に思えた。pha中島義道斎藤環の本を布団の中でずっと読んでる様な、そんな時期だった。こんな社会不適合者にとって、ひたすらキーバンチャ―をするだけの派遣社員のこの仕事はまさに天職で、社会に出てからはじめて「俺は生きてても良いんだ。」と思えた。仕事帰りに出かける精神的余裕ができたのもこの時期だったと思う。社会不適合者にとって社会は厳しいけれども、俺でも受け入れてくれるぐらいには懐が広い。そう気づけた。

こういう誰でも出来て、なおかつ多くの人力を必要とする楽な仕事には、時給1000円そこらにも関わらず多くの人間が集まる。

主婦、他に働き口のない年配者、皮膚病がある人、身体障害がある人、精神疾患がある人、売れないバンドマン、社会生活を諦めた人。

みんな彼らを奇異な目で見る事も見られる事もない。若い女の子ちょっかいかけて迷惑がられる中年オヤジもいたが、主婦層が若い女の子が嫌な目に合わないように囲ってオヤジを寄せ付けないように庇うシーンなんかも観た。

生涯非正規雇用しかいたことのない年輩者。漫画映画サブカルチャーに異様な詳しさを見せる30後半の男性キャバクラに費やして借金を500万程背負って自己破産した躁鬱の中年ネトゲ経由で女子高生と付き合って会うたびにセックスに興じてる話を嬉しそうにする20代半ばの日焼けしてない小太りの男。通信大学勉強をすることだけを生きがいにしてる勉強好きな人。顔色の悪いその日ぐらしのデイトレーダーリーマンショック会社が潰れてからずっと派遣社員をしているこっちが心配になるぐらい優しくて人が良い男性派遣をしながらアート勉強をしていたが仕事に結びつかずそのまま派遣を続けてる女性HSP気質が強すぎて大きな音を聞くだけで目に見えて動揺する女性借金を抱えている上に子宮筋腫の手術を控えていて頭を抱えながらこれからの先を涙ながらに悲観する中年女性。本当にいろんな人がいた。当欠してもお咎めなし、生産性求められず、社交性無くてもウェルカム!この気楽さと中島らものような門戸と懐の広さに「派遣社員制度福祉」だとさえ感じた。もちろん突然消える人も多かった。

そんな中、俺が今でも一番印象に残っているのが派遣社員同士の一組のカップルだった。

彼らとは別の部署で直接接点はなかったが、休み時間に休憩室で勉強しているときに向かいに座っていたカップルの会話が耳に入ってきた。

どうやら二人は同棲しているようで、そろそろベランダミニトマトが食べれそうだの、そんな話をしていた。

穏やかな口調で静かに話す30前半ぐらい思われるスピッツ草野マサムネに似た男性と、化粧一つしてない新興宗教リトルぺブルのクララさんに似た20後半ぐらいの女性だった。

二人とも素朴な感じで、見栄とか恨みとか憎しみとか、そういうものとは無縁のような、表現は悪いが人畜無害そうな、植物の様な、そんな印象を受けた。二人の間には確かに静かな時間が流れていて、誰も傷つけず、誰にも傷つけられないような、そんな二人が纏う空気が俺はとても好きだった。もしも俺の半径内で彼らに危害を加える人間が居たら全力で守りたい。そんな庇護欲にさえ駆られた。

時給千円だと二人の手取りを合わせて月の可処分所得はおおよそ28万円ぐらいになる。交通費支給されない。二人が広げる手作りのお弁当を眺めながら、一体、どんな部屋に住んでいて、どんな生活をしているんだろう。と好奇心が湧いた。(が、最後まで接点はなかった。)

何も身につかない職場(しいて言うなら相手の眼を見れば躁鬱かどうかがわかるスキルは身についた。薬のせいか病気のせいか理屈はわからないが、躁鬱疾患者の目には特有のギラつきがある)で過ごし20代の貴重な数年を棒に振った俺は、月の半分が休みのような仕事正社員として採用されたので、天職だと言えた派遣職場を去った。

派遣時代に比べれば可処分所得は倍以上になったが、忙しさや疲労度は増した。仕事帰りに出かける気力もなくなってきた。休みの日が多くなったが、寝ている時間も増えた。LINE新卒時代に消したままだ。外部との連絡手段gmailのみ。SNS嫌いの俺にはそれが心地よかった。友人の誘いを断ることが多くなり、連絡も途絶えるようになった。

職場にいるキラキラとした女性たちやイケイケでエネルギーに溢れる男性を目にすると、その表裏を帯びた見栄や世間体を感じてしまい、とても息苦しくなってしまう。息がつまりそうになる。ドッと疲れる。どうしても派遣時代の、良くも悪くも何事に対しても無関心な、山野一漫画世界マイルドにした様なあの雰囲気が恋しくなってしまうのだ。

上司に「お前彼女はいるのか?」と聞かれた。素直に「いないです。」と答えた。

若いうちに良い女をみつけとけ、ここはキレイどころ多いだろ、金持ってる女も多いしな」と上司は笑った。

もしもここで交際相手を見つけるなら俺は自分をひん曲げてでも人格気質を変えていく必要がある。しかし、自分をひん曲げてまで彼女が欲しいと思える程のエネルギーは無かった。負け惜しみとかではなくて素直に交際相手が欲しいとは思えなかった。静かに寝ていたかった。

そういう時に、いつも派遣時代のあのカップルを思い出してしまう。

昇給もなく、雇用も切られやす派遣社員同士で生活していくのは将来不安なことだろう。両親から容認も難しいだろう。友人から理解も難しいだろう。きっと「将来どうするの?」とか水を差されたりするんだろう。男性は「もっと甲斐性を持て。給料もらえる仕事につけ。非正規とかやべえぞ」と尻を叩かれ、女性は「そんな将来性のない男と一緒にいるの辞めたほうが良いよ先が無いよ」と窘められるのだろう。それでも二人は一緒にいる事を選んだのだ。そこには見栄も、経済的な豊かさも、時間に追われる事も、仕事ストレスもない。二人でのんびりと過ごせる、二人で居られる時間を選んだのだ。今の職場で働き出して、ようやくそれに気づいた。

「だから彼らは幸せ」というのは些か短絡的ではある。そもそも俺には二人のパーソナル的なものは何一つわからない。ひょっとしたら二人とも重度の精神疾患を患っていて共依存の様な関係なのかもしれない。それでも、様々な障害差し置いても二人で居られる時間を二人で選べた彼らを、俺は心の底から羨ましく感じた。もしかしたら俺は二人の関係がずっとずっと羨ましかったのかもしれない。どれだけ金を詰もうが、どれだけ自分磨きをしようが、二人の様な関係性は簡単に築けるものではない。少なくとも彼らの人生における彼らの関係性はとても豊かな物だと、俺は思う。

今あの二人がどうしてるのかわからないけど、出来るなら今でも二人で幸せ暮らしていて欲しいと、時々ふと思う。上手くすべてが続いていけばいい。

PS. お外出たくないし通勤しないで寝ていたいので在宅で食っていける仕事おしえてください。

2020-03-14

斎藤環の本に「女性ひきこもり恋愛をはやいとこ諦めることができるけど男性は長いこと引きずる」みたいなこと書いてた記憶あるけど、この違いなんなんだろうな。

ひきこもりなんだから男女のモテ格差云々は関係ないだろうし

2019-11-03

anond:20191103012420

そもそもフェミの異常行動の果てにオタク所かフェミ以外の女性精神科医まで敵に回した時点で察しなのよね。)

この精神科医って誰? とりあえずリカちゃん斎藤環シロクマ先生ではないだろうけど…

2019-08-22

知識人読書量・知識ランキング

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クラス 中島岳志鎌田哲哉兵頭二十八内田樹森本敏村上龍西尾幹二仲正昌樹大江健三郎齋藤孝森岡正博富岡幸一郎小泉義之井沢元彦、桝添要一、中西寛中島義道鄭大均山内昌之村田晃嗣山形浩生林道義松本健一

クラス 斎藤環福岡伸一副島隆彦榊原英資梅原猛寺島実郎佐藤健志大塚英志五木寛之笠井潔潮匡人高橋源一郎岸田秀山田昌弘竹中平蔵池田信夫萱野稔人大川隆寛、大森望櫻田淳上田紀行手嶋龍一和田秀樹藤原正彦中野剛志

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2019-05-31

anond:20190531130225

斎藤環が言ってたろ

オタクという生き物は、自分言葉で話すと角が立ったときつらいから、他人アニメキャラ言葉引用するって

対してヤンキーも、同様の理由から自分言葉で話さないが、キャッチー新語を生み出しそれを自己意見表現系とする手法をとる

いずれも、通常の日本語でのコミュニケーションを好まないことは共通してる

重要なのは表現ではなくそ表現に至るまでの理由

2019-03-12

anond:20190312080156

引きこもり無職相手なら何か一言くらい言えるだろう、自分はそれに値する人生を送ってきたに違いないと思ってる良識のある人々ほんと醜いよね

斎藤環が「ひきこもり」に対するもっとも適切な態度は「無関心」。良識があるだけの他人説教したり罵倒したりするのはお節介しかないって言ってたけどほんとその通りなんだよな。

説教してるやつは無職おっさんオナニーしてる変態

2019-02-16

関係性を志向するファンダムのこれから 後

承前

https://anond.hatelabo.jp/20190216023228

3【オタクによって関係性を消費されるオタク

キャラクタ化するオタク

 本章では、オタク同士の関係性をテーマにした創作作品や、バーチャルYouTuber同士の関係性が消費されることについてより深く考察していく。

1章で述べたバーチャルYouTuber同士の関係性に視点を戻すが、バーチャルYouTuber現在6000人が活動している。その中で人気を得ている配信者こそ、関係性を構築し、バーチャル上での物語消費者提供しており、姿かたちや趣味嗜好こそ多様なものの、ひとくくりにいえば大体の生まれは「オタクである。つまり、「オタク」だからこそ萌えられるキャラクタ関係性をセルフプロデュースし、それをまた「オタク」が消費しているのだ。これがループのように連続することで、時には自らも憧れてバーチャル世界に踏み込んでいくためにバーチャルYouTuberは日々増え続けているのである自分人生趣味嗜好を、キャラクタというフィルターを通すことでシェアし、自らが創作物/キャラクタのものになるということは、自伝エッセイ執筆し、その読者と直接対談するようなことだ。「オタク人生」を物語として消費し、絶え間なく新たな物語関係性が発生していくというコンテンツに、オタク萌えることができる。たとえパーソンが基底現実においてどんな人物であったとしても、「生けるキャラクタ」としてのバーチャルオタクの魅力に、オタクシンパシーと巨大なエモーショナルを感じざるを得ないのだ。自分と近しい存在人生物語として消費することは、永久機関のような底の知れない魅力を持っている。

また、「このマンガがすごい!2019」*4 では、オンナ編第1位に鶴谷香央理「メタモルフォーゼの縁側」(2018)、第8位に町田 粥「マキとマミ」がランクインしており、この作品はどちらも腐女子同士の関係性を主題としたものである。2章で述べた「腐女子特有の親密さは、既に広く認知されており、さら創作物として女性からの支持を強く得ているということである。この背景にも、自らのオタク言動コミュニケーション「あるある」と思いながら読むような自伝エッセイ的な要素ももちろんのことだが、「腐女子特有の親密さへの愛着」や「登場する腐女子同士の関係性のリアリティに即した萌え」が確実に存在していると考えている。

・「関係性」の基底現実での実践

 上記のようにキャラクタ化したオタクや、親密さの自覚を持った腐女子は、基底現実においても関係するようになる。1章で述べた「バーチャルYouTuber同士が三次元で会った時の飲食物画像」や、腐女子特有の「なりきりアカウント文化の「背後交際」などが主な例だ。バーチャルYouTuberコラボ放送をしていた親密なパーソン同士が3次元でも会うようになり交際に至ったという例も、キャラクタとして表沙汰にならずとも存在する。また、腐女子コミュニティにおける「なりきりアカウント」とは、主にTwitterなどで作品キャラクタのロールプレイをし、自分の好きなカップリング相手ネット上で交際したり、同作品キャラクタ日常会話をする文化である。このアカウント運用主を「背後」と呼ぶのだが、彼女たちは基底現実でもオフ会をし、実際にロールプレイ交際していた相手現実でも交際に至ることがあるという。

 つまり関係性消費が加速し、自らもキャラクタ化したオタクは、パーソン同士としての基底現実でも「萌え関係性」を実践しているのである。この状況において、「わたしたち関係性は萌える」という自覚の有無はもはや必要ない。パーソンとキャラクタ境界あいまいになり、オタクは自らを自らで消費することが可能になっていくのだ。

4【関係性消費はどこに行きつくのか】

 本論では、関係性消費が牽引していくというトピックからオタクのものキャラクタ化、そして完全なる相互消費の永久機関にまで言説が行きついてしまった。しかし、現実での関係性消費において立ち上がってくる問題はやはりジェンダールッキズムである。これに対するアンサーは2つある。1つは、すべてのオタク理想バーチャルキャラクタとしての3Dモデルの肉体を手に入れることであるバーチャル空間での関係性の構築はYouTubeだけでなく、「VRchat」という果てしない多様性を持ったもう一つの世界ともいえるVR空間でも今まさに進行中だ。全オタク理想キャラクタとなり、主体的交流してその関係性すべてを消費することができれば、そこにはジェンダー格差ルッキズムによる格差存在しなくなるのではないだろうか。2つ目は、キャラクタ化しない、あるいは関係性に参入せずあくまでも傍観者としての消費・あるいは創作を貫く選択肢を選ぶことである。2章で述べたように、創作物と消費者セクシャリティ/あるいは創作物と作者のセクシャリティなどは分けて考えるべきというスタンスに基づく在り方である

これらの二つの未来像は両極端にも見えるが、しかしこれらが混じりあい議論が巻き起こっているのが現状であるしかし、バーチャル空間上でのルールマナー議論の末に整えば、それぞれが理想関係性を追い求めて基底現実バーチャル世界を横断していくようになるのではないだろうか。創作だけに留まらず、現実世界拡張現実侵食する「関係性消費」は、しか古典時代から物語として脈々と行われてきた文化であるオタク文化、双方がその形を変えて混じりあう瞬間に、今わたしは立ち会っていると思うと感慨深い。

関係性を志向するファンたちのこれからは、今後のオタク市場の動向と、バーチャル技術の発展にかかっていると感じた。これからジェンダーセクシャリティ論とカルチュラルスタディーズ、両方の視点からわたしも一当事者として今後の動向を研究していきたい。

引用文献】

*1 東園子,2015,「宝塚やおい、愛の読み替え 女性ポピュラーカルチャー社会学新曜社

*2 難波優輝,2018,「バーチャルYouTuberの3つの身体 パーソン、ペルソナキャラクタ」『ユリイカ』第50巻:117-125

*3 斎藤環,2009,「関係する女 所有する男」講談社現代新書

*4 このマンガがすごい!編集部,2018,「このマンガがすごい!2019」宝島社

【参考文献】

玉川博章,名藤多香子小林義寛,岡井孝之,東園子,辻泉,2007,「それぞれのファン研究 I am a fan」風塵社

吉澤夏子,2012,「『個人的もの』と想像力勁草書房

山岡重行,2016,「腐女子心理学 彼女たちはなぜBLを好むのか?」福村出版

塚田修一,松田聡平,2017,「アイドル論の教科書青弓社

2014,「ユリイカ 特集百合文化現在」第46巻第15号 青土社

2018,『ユリイカ 特集バーチャルYouTuber』第50巻第9号 青土社

美水かがみ,2004-,「らき☆すたKADOKAWA

なもり,2008-,「ゆるゆり一迅社

あとがき

期限ギリギリで提出したので粗も多いが、これをベースディスカッションできる地盤固めができたので良かったと思っている。オタク人生で遊んでいこうな!

2018-08-21

anond:20180821104210

まあ元のツイートはこれ。

2018-05-28

岩波ブックレットひきこもりライフプラン 「親亡き後」をどうするか』の斎藤環氏が書いた部分に、

ひきこもりの子供に対して父親上から目線権威的に話し、母親ストレート批判はしないもの皮肉や嫌味が自然に出てくる傾向があるとあった。

ではどのように話しかければ良いのかというと、個人的に素朴にまっすぐ伝えることだと。

そのやり方が分かって実行できれば何の苦労もないわと、さらっとした書き方に対して一通り僻んで苛立ったあと、

自分は心の能力が低い、未成熟で貧しいんだという感覚に飲み込まれて悲しくなってしまった。

 

新庄耕『ニューカルマ』に、主人公と先輩社員の会話が出てくる。

子供が出来たのでエロ本編集を辞めて今の会社に来たという先輩社員の話を聞きながら、主人公モノローグがある。

「まだ知り合って間もないにもかかわらず、自身過去を明け透けに伝えられる素直な態度と、それを足下で支えているだろう潔白さに、引け目を感じてしまう。」

「思わず頷きたくなる共感と、同じくらいの反発がない交ぜになって胸に去来する。」

主人公に対して、架空人物への距離感を失い、お前は俺かとなるモノローグだった。

「素直な態度に対する共感と引け目と反発」。自分の中にある感情言語化を代行してもらったみたいだ。

それが自分の中に起きているときは、とてもメタ視や冷静な言語化ができない。

胸の中に渦が生まれて息が詰まる。相対的剥奪感や被害者意識、暗くて攻撃的な気持ちに飲み込まれる。

同僚が「人に気持ちを聞いてもらうだけで違うようなところあるから」と自然に言っただけで、

気分が異様にざわついて喉がこわばって言葉が出てこなくなる、ということもあった。

同僚は職能の持ち主である前に人であり、私も人である、話を聞いて欲しいものだ、という一般的なはずのことにざわつく。

 

ここで書くと「腐かよ」と吊るされそうだけど、中村明日美子同級生』の草壁くんがとても好きだ。

支配的でも厭味ったらしくもない、私の欲しい素朴のイデアみたいなところが草壁くんにはある。

生きるために衣食住のほかに何が必要かといったら「草壁くんの素朴の概念」だ。

欲しく、取り込みたく、千尋に執着するカオナシのような情動があり、読んでいて泣いてしまった。

でも欲しいというのは支配に近くて、コントロールされた時点で私の欲しい素朴を失っている。

カオナシ×千尋のような、片方が片方をコントロールしようとする関係カップリングとしても推せない。

でも千尋に執着して、偽物を差し出して釣ろうとして、飢えてヤケクソになってなんでもかんでも食べようとするカオナシにはかなり自己投影やすい。

自己投影やすキャラクターはどこか、カップリングになって欲しくないと思う。

人とかかわるのに必要ものが足りてないから、人間関係において害を生み出す。

 

自分気持ち悪さや欠損感を問題視し『アサーション入門――自分相手も大切にする自己表現法 (講談社現代新書)』を読んだ。

物語を伴わない、私の思う「素朴」の「技法」のようなものがそこにはあった。

長年のコミュニケーションの手癖を矯正していく作業は地道なもので、ショック療法一発で治るようなものではない。

アサーティブでないコミュニケーションをしてくる上司の持つ、強烈な巻き戻し力に抗えないときもある。

子供の頃からうつ状態の再発を数年おきに繰り返している身でもある。未だに父親には脅迫まがいの言い方で人生コントロールしようとされる。

しか筋トレのように地道に自分を改良していくことを決めた。支配欲は本当に気持ち悪いものからだ。

無防備な素朴さに対する、引け目と反発と愛おしさと憎しみと、足下に「自分自分を許しているかのような」支えがあることへの僻み妬み、

そういう感情にかき乱されるのなら、もう自分自身がそうならない限り、技法として身に着けてそれが一時的な演技でなく本質・血肉にまでならない限り、

いつまで経っても人や概念に縋って不安定になり、近しい大事な人にほど害をもたらす。

オープンダイアローグとは何か』も読むべきかもしれない。

2017-12-26

私のオタク

最近聞かなくなってきた、ヤンキーマイルドヤンキー論。2014年くらいに一時期関連本がでて、斎藤環さんの言葉鵜呑みにしていた自分。我ながら滑稽。後出しじゃんけんっぽくてズルいんだが、この「ヤンキー論」ですらオタク達の一時の清涼剤に過ぎないんじゃなかろうかと、何処かでは思っていた。私も立派なオタクから言わせてほしいが、オタクはまず興味関心の占める範囲が、ヤンキーの人たちと比べて、狭い。物理的な意味視野が狭い。私の好奇心、私の興味関心、私の本棚、私のプレイリスト、私のベスト10など。あらゆる「私の」を所有しようとしている。私は例えば好きな作家のひとりの中島義道さんを、「私の先生」という意味付けを行っている。私だけの、というtagをつけて初めて安心して作品鑑賞に移れる。では自分中島さんの哲学領域であるカント哲学や、時間論が好きかと言われればそうではない。私は、私の先生というtag付けされた、特殊中島義道の語る「カント哲学」や「時間論」が好きなだけだ。もう一例上げると、町山智浩さんの映画評もそうだ。例えば私はターミネーターシリーズが好きだったが、町山さんの映画評を読んでから、私の好きな町山さんが好きなターミネーター、という特殊tagけがされたターミネーターが好きになってしまった。要するに、このtag付けという行為、私の所有であるという意味付け行為のものが、オタク的と呼ばれる要素なのではないだろうか。好奇心の向くものはすべて「私」という意味がなければならない。そんなmission自分に課して楽しんでいるのが、案外オタクの生態なのかもしれない。

2017-08-25

思春期が終わらない

最近持病の睡眠障害がよくなくって就寝時間がどんどん後ろにズレていってしまっている。もう空は白み始めて居てミンミンゼミが鳴き始めている、朝だ(今年引っ越してきたこの家は間取り関係なのか新聞配達カブエンジン音が聞こえないかいまいち昼夜逆転してしまったという感じがしないのだけど)

10年くらいは不定期でこんな生活をしている、なぜってそういう時は定職についてないからだ、引きこもりをしたり働いてみたりの繰り返しの人生って訳だ。

しかしここ数年は少し特殊な状況だ、結婚してパートナーが出来たのだ、きっかけはうつ病院生ネットのクソみたいなメンヘラカルチャーに触れてロクでもない処方薬遊びと自傷行為をしてて親も兄弟も手がつけられなくなってたところにたまたま入り込んでとりあえず刃物を取り上げてきちっと治療するために処方通り薬を飲ませるようにピルケースに詰めたりしてあといろいろ面倒を見てたらいつの間にか結婚してたっていう話だ。

運が良いことに相手の家はそこそこ稼げる仕事で、間をとりもってあげれば無理させることなパートナー治療に専念されられるし、さらにその間私に何か勉強させる余地があるというボーナスがついていた。

しかし、世の中そんなトントン拍子に物事は進まないもので、順調に回復していたパートナーうつ病は今年の夏は悪化に転じ、もとより勉強する習慣がなかった無気力学生(高卒)だった私は受験用のカリキュラムについて行けず、なんとなくお茶を濁した程度の勉強しかしないという状態に陥っている、腐敗の2文字そのまんまの生活のような気もする(一応まだ勉強してどうにかする方面は諦めてないのでそんな自分自分を腐したりはしないが)

ひきこもりを疾患として概念化した斎藤環社会的ひきこもりの副題は「終わらない思春期」だったがまさに今の私たちはそろってそんな感じでこのままだと親が働ける間はそうやって終わらない思春期を続けて、働けなくなったら撤退して親の持ち家に住んで最大限使える社会保障に頼りながら小遣い稼ぎ程度にバイトして……といったところが放っておけば来る未来だろう。

正直抜け出したい、やはり経済的に自立しているということは自由であることと同義だ、けれど色々戦略は練り直してはいもののその放っておけば来る未来から抜け出すだけの加速度を生み出すエネルギーが私にあるのだろうか。なんて思いながら33歳の夏休みは終わって行くのだった。

追記:本筋に上手く入れられなかったので分けて書くが最近パートナーが「学生の頃は私に本当に優秀だったのに」と愚痴っていてどうにもつらい、つらいというか自分はもう全盛期を過ぎた人間という思考に囚われてるのをみるのはあまりいいものじゃない。

その点私はずっと人生パッとしなかったしパッとしないなかで良いことがたまにあるみたいな生き方をしてきたからそういう悩みとは無縁で楽なのかもしれない(あれはあれで私なりの青春だったと思えることはいくつかあるけれど)

2014-08-08

知識人読書量・知識量ランキング

SSクラス 江藤淳柄谷行人、廣松歩、栗本慎一郎谷沢永一村上泰亮中村元

クラス 小室直樹浅田彰福田和也渡部昇一、呉英智蓮實重彦永井陽之助中村雄二郎すが秀実佐伯啓思高澤秀次筒井康隆小谷野敦菅野覚明養老孟司 見田宗介佐藤誠三郎大森荘蔵西部邁

クラス 丸山眞男吉本隆明長谷川三千子丸山圭三郎橋本治村上陽一郎佐藤優松岡正剛伊藤貫、猪木武徳坂部恵坂本多加雄大澤真幸中川八洋永井均野矢茂樹小浜逸郎飯田隆河合隼雄片岡鉄哉鎌田東二梅棹忠夫竹内洋山本夏彦山口昌哉、入江隆則

クラス 猪瀬直樹坪内祐三中沢新一御厨貴橋爪大三郎鷲田清一北岡伸一池田清彦中西輝政立花隆山本七平宮台真司桶谷秀昭宮崎哲弥司馬遼太郎古田博司市川浩東谷暁苅谷剛彦秋山駿関岡英之加藤尚武浅羽通明松原隆一郎東浩紀

クラス 中島岳志鎌田哲哉兵頭二十八内田樹森本敏村上龍西尾幹二仲正昌樹大江健三郎齋藤孝森岡正博富岡幸一郎小泉義之井沢元彦、桝添要一、中西寛中島義道鄭大均山内昌之村田晃嗣山形浩生林道義松本健一

クラス 斎藤環福岡伸一副島隆彦榊原英資梅原猛寺島実郎佐藤健志大塚英志五木寛之笠井潔潮匡人高橋源一郎岸田秀山田昌弘竹中平蔵池田信夫萱野稔人大川隆寛、大森望櫻田淳上田紀行手嶋龍一和田秀樹藤原正彦、中野剛志

クラス 佐々木中村上春樹三橋貴明田原総一郎木村太郎池上彰竹田恒泰切通理作島田雅彦酒井信、夏野剛苫米地英人上野千鶴子姜尚中、鷲田小爾太、竹田青嗣小阪修平佐藤亜紀

クラス 糸井重里加藤典洋中上健次勢古浩爾北田暁大藤原和博小熊英二佐々木俊尚西條剛央玄田有史城繁幸茂木健一郎岩田温千葉雅也、岡田斗司夫

クラス 小林よしのり宇野常寛勝谷誠彦荻上チキ鈴木謙介勝間和代伊坂幸太郎濱野智史赤木智弘坂本龍一いとうせいこう上杉隆酒井順子

クラス みのもんた久米宏古舘伊知郎ハマコー太田光水道橋博士テリー伊藤、リリー・フランキー、コシミズ、香山リカ森永卓郎、ホリエモン、津田大介ひろゆき中村うさぎ雨宮処凛桜井誠

異論がある人は修正版をトラバでどうぞ

2014-05-25

ヤンキーからマイルドヤンキー

全くの思いつきだけど軽くメモ

最近流行マイルドヤンキー、久しぶりにいくつかの記事やコメントを眺めたら全くわけがからなくなっていた。

どうやら僕が目を通していた斎藤環氏のヤンキー論と、原田曜平氏が提唱する「マイルドヤンキー」では内容が別、というか逆になってるようなのだ

シッカリ読んだわけじゃないけど、確か斎藤氏のヤンキー論は「日本にはヤンキー的なものが潜在していたのではないか?」という作業仮説のもと、ヤンキー文化リサーチするとともに丸山真男の「つぎつぎとなりゆくいきほひ」に代表される日本人論アクセスしていく……というものだったはず。

ここにはざっくばらんに言えば「日本人って昔からヤンキーだよね」「俺もお前も根っこはヤンキーだよね」というそ自体ヤンキー的な(?)直感があったはずだ。

他方、原田氏が唱える「マイルドヤンキー」では、地方在住で、酒・タバコ・車で消費を回し、地元や仲間を大事にする人々……といったように対象抽象的にせよ指し示されているようなのだ

これはどういうことなんだろう?

僕にとって、この斎藤氏のヤンキーから原田氏の「マイルドヤンキー」への移行はそれ自体興味深いように思える。

例えば(書いてていやになるくらいありがちだったけど)次のようなストーリーを考えてみるならばどうだろう?

近年、「ヤンキー的なもの」は僕たちの周りのあちこちに露出し始めている。橋下徹氏でもいいしワタミでもいい。

僕たちはこの動向を自覚的にせよ無自覚的にせよ不気味に思っている。

そこで一部の人間をピックアップして「マイルドヤンキー」とレッテルを貼ることによって、世界のあちこちに、あるいは自分の中にも潜んでいるヤンキー的なものをお祓いしているんじゃないだろうか?

……とはいえ、今の俺にとって大事なのは増田くねくねすることなんかじゃなくて自分研究だ。

先行研究を読んで、実験やって、パワポ作って論文を書く。シンプル実力主義世界

今日ラボに顔出さなきゃ。その前にレッドブル買ってくるか。

2014-02-05

匿名ダイアリー斎藤環を批判とかワロスwww http://anond.hatelabo.jp/20140204071818

承認欲求じたい馬鹿にしようとは思わんが、パクツイでファボもらって喜べる精神構造は全く理解できないんだが誰か教えてくれないか

2014-02-04

匿名ダイアリー斎藤環を批判とかワロスwww

承認欲求承認欲求うるせぇよ最近。腹にずぅんとくるような形で人を小馬鹿にするような概念もちだしてんじゃねぇよっておもう。なにかにポジティブな印象を抱いたり誰かのことばに共感したり納得したり感心したりしたらそっと本人にその旨つたえたらいいじゃん。なにもしてないのに承認欲求ばっか肥大してるのは不健康だけど、承認自体コミュニケーションて言うかコネクトっていうか(「繋がり」「ネットワーク」という言葉は語感と使われ方が嫌い)、基本的にいいことじゃん。他者承認、あたえましょうよ。ただしあんま人目につかないところでね。みんながみてるとこであんまりクネクネ(仲良く)してるとひがむ人が出てくるのは実際のとこそうだし、それ批判しても仕方ないし、隠れ気味になるよう気を付けながらお互い嬉しくなるような承認を与えてはたまに承認を受けたりすれば生産的だとおもいますね。

まり抽象化していえば、ひとさまの役に立ったりひとさまの気分よくしたりすることをよそさまの気分を害さないよう気を付けながらやりましょうよって話。他に言いたいことは、それやめろじゃなくてこうやろうぜってノリでいくのはいかがですかって話。

2013-11-24

反原発」という怪物と戦うために。

生まれてから福島県で生きてきて、これほど郷土愛というか、県民ナショナリズムを実感させられることはなかった。独立が脅かされる中小国もこんな感じなのだろうか。

元々震災前は影の薄い県(バカ日本地図では「謎」)だったし、福島を離れることになっても特に郷愁以外には感じないだろうと思っていた。

けれども、震災原発事故が起きて、福島が「フクシマ」と呼ばれる事態に至って、私は、私と私の家族と、私の愛する人を守るために、いろいろなものに悩まされ、そして戦わなければならなくなった。

本来味方であるところの(急進的)反原発派も含めて、だ。

私はあのお手紙事件があろうとなかろうと、山本太郎議員を支持していない。原発代替手段があればこだわらないし秘密保護法は現行では反対だが、彼の言う「脱被曝」とそれにまつわる政策、あと数々の陰謀論とその支持者には賛同しかねる。

未だに彼を支持する福島県民と話したことはないが、きっとそれは私の交友範囲の狭さに起因するということなのだろう。震災後に福島を離れ東京暮らし街頭演説を直に見た知り合いですら嫌っているのだから、私の見方は偏っていると思っていただいても構わない。けどまあ、反原発デモ東京ほど盛り上がらないこと、福島市で「自主避難者が安心して帰還できる」ことを政策に掲げた候補(非自民)が市長になったことは知ってほしい。

勿論、山本議員には情報開示やネット活用など評価すべき点もあるとは思うが、それが政党に属さない彼らの取り得るべき戦略なのだろうし、それを通してみた上でも、彼が東北国民ではなく杉並の支持者の方を向いているのだなとしか感じられない。

しかしながら、Togetter2chで素っ頓狂な発言をする急進的反原発派を嗤い、議員の言動をスクラップしているうちに、嫌いな奴のために一日の数時間を費やすのも阿呆らしくなってきた。

言動や政策をまとめサイトに粛々と更新したところで一銭にもならないのだし、それに斎藤環氏の「外傷性の絆」の話を持ち出すまでもなく、事実を述べたところで簡単に考えを変える人がいないことを痛感した。ただの燃料にすらならないのだ。

私は「反原発」という怪物を目の当たりにして、初めは理性的に振る舞おうとしながらも、結局は自分も怪物になりつつあった。

震災以後わかったことは酪王カフェオレの美味しさで、お手紙事件で再確認させられたのは海外から見た福島の評価だった。

これからどうするべきかと考えていて、「応援してます」と福島県産食品を送ったらナイフ銃弾のように扱われるのかと夢想するが、こんなに美味しい物をわざわざ金まで出して食わせてやるものかと思いとどまっている。

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