「承認」を含む日記 RSS

はてなキーワード: 承認とは

2020-12-24

技術的特異門 1.1

地球標準時 0000 8EEA F60F C49B(協定世界時 2045-12-24 21:18:07.767 994)

 『彼』は〈羅生門〉の仮想観境で雨やみを待っていた。

 広大な門の下には、『彼』のほかに誰もいない。ただ、ところどころノイズの走る大きな記憶槽の境界面で、非知性労働者が一件凍りついている。〈羅生門〉が中規模企業連合体京都〉の正面防火である以上は、『彼』のほかにも多数の旅行者企業知性の表象がありそうなものである。それが、『彼』のほかには誰もいない。

 なぜかと云うと、この二三メガ地球圏では、最終戦争最後の審判を併せたようなものほとんど毎日発生し、そのたびに世界心口(しんこう)は数桁の幅で変動していた。そこで〈京都〉の被った直近の損害はひととおりではない。旧記によると、行き場のない知性の居住する計算機を、推進剤として核の炎に焚べていたと云うことである。〈朝廷〉がその始末であるから、〈羅生門〉の保守管理などは、もとより誰も捨てて顧みる者がなかった。するとその放置されたのを良いことにして、自然発生した野良知性が棲む。有知能ウイルスが棲む。とうとう終いには、〈個権〉上の理由から消去できない亜知性を、この門の隔離領域へ持ってきて棄てていくと云う習慣さえできた。そこで〈大緊縮〉以来、誰でも捕食や感染を怖れて、この門の使用を避けることになってしまったのである

 その代わりまた、野良知性〈鴉〉がどこからか野放図に繁殖した。計算資源に余裕があるときには、その〈鴉〉が何件となく幾何学模様を描いて、粗雑な詐欺契約提示しながら飛び廻っているのが視える。ことに門の上の空が夕焼けで朱く描画されるときには、それが回路図のようにハッキリ視えた。〈鴉〉はもちろん、隔離領域に集まる亜知性の最低保障資産を啄みに来るのである。――もっとも少し前から算力相場が高騰しているせいか、今は一件も視えない。ただ、ところどころ崩れかかった、そうしてその綻びに微知性の蔓延る防壁のうえに、〈鴉〉の放つ無知ウイルスが点々と白色ノイズを残しているのが視える。『彼』は七層ある防壁の一番上の層に拡張自己を同期させ、自我境界の片隅に居座っているしぶといウイルスへの対処を先送りにしてきたことを気にしながら、ボンヤリ雨のふるのを眺めていた。

 著者は上記において、「『彼』は雨やみを待っていた」と述べた。しかし『彼』は雨がやんでも格別どうしようと云う当てはない。普段ならもちろん、所属する企業へ帰るべきはずである。ところがその企業は四五秒前に清算されていた。半日近く続いたデフレスパイラル〈大緊縮〉は、地球圏を地獄に変えた。かろうじて生き残った〈京都〉も、ひととおりならず変質することとなった。今『彼』が、永日(ながにち)仕え、〈母〉でもある零細企業からひとつで放り出されたのも、実はこの歪みの小さな余波にほかならない。だから「『彼』は雨やみを待っていた」と云うよりも、「行き所のない『彼』は途方に暮れて雨のふるのを眺めていた」と云うほうが適当である。そのうえ量子サイコロの決める気象設定も、少なからずこの元従属企業知性の精神衛生に影響した。百ミリ秒ほど続く雨はいまだにあがる気色がない。そこで『彼』は、何を措いてもさしあたり次の数秒の存在費をどうにかしようとして――云わばどうにもならないことをどうにかしようとして、とりとめもない考えを辿りながら、さっきから朝廷〉へと直結する〈朱雀大路〉にふる雨粒の声を、聴くともなく聴いていたのである

 非知性労働者は〈羅生門〉を雨のように包んで、〈京都〉全域から陰惨な知らせを集めてくる。夕闇はしだいに空を多感覚表示で飾りたて、視あげると原色に煌めく高次元都市儀が、暴騰し続ける算力市場を示す折れ線図表の先に、〈朝廷〉を讃える公共映像を支えている。

 どうにもならないことをどうにかするためには、手段を選んでいる遑(いとま)は無い。選んでいれば資産権限を切り売りし、たちまち亜知性になり果てるばかりである。そうしてこの門の上へ持ってきて、ウイルス感染部位のように棄てられてしまうばかりである。選ばないとすれば――『彼』の推論系は何度も円環構造に囚われたあげくに、やっとこの仮定検討を認めた。しかしこの仮定はいつまでたっても結局「すれば」であった。『彼』は手段を選べないということを認めながらも、この仮定から必然的に導かれる、「〈阿修羅〉を使うよりほかにしかたがない」と云う結論肯定する際の、倫理条項の疼きに怯えていたのである

 『彼』は軽い認知の乱れを覚え、定時保存された値へと反射的に復元した。もとより算力供給不安定な〈京都〉は、〈大緊縮〉以降標準知性の居住に適さない権域になりつつある。不整合は門の記憶槽間を、夕闇とともに遠慮なく駆け抜ける。ノイズまみれの記憶槽で凍りついていた非知性労働者も、もう消去されてしまった。

 『彼』は拡張自己自己整備形態へと移行させながら、同時に防御態勢も整えつつ門の周縁部を検索した。算欠の患(うれえ)のない、敵性知性の探知にかかる惧(おそれ)のない、安全に休眠できそうなところがあれば、そこでともかくも細かな不具合修正しようと思ったかである。するとさいわい、門の上の隔離領域へ上る、帯域の狭い多重仮想機械梯子〉を知覚した。上なら誰かがいたにしても、どうせ亜知性ばかりである。『彼』はそこで、〈阿修羅〉の動作試験ほとんど無意識におこないながら、接続権限を取得して、〈梯子〉の第一層へと自身転送した。

 それからミリ秒かの後である。〈羅生門〉の隔離領域へ至る狭帯域な〈梯子〉の中間層に、一件の無所属知性が、〈猫〉のように擬装殻に隠れ情報代謝を抑えながら、上層の様子をうかがっていた。隔離領域から射す検索光が、幽かにその知性の自我境界を描き出している。整った構造の中に、感染部位のある自我境界である。『彼』ははじめから、この上にいる者は亜知性ばかりだと高をくくっていた。それが〈梯子〉を二三層上ってみると、上では誰か〈火〉を燈して、しかもその〈火〉を複雑に操作しているらしい。これは、それ自体は不可視検索光が、隅々に〈蜘蛛〉が罠をはった廃棄空間を多彩な形式で描画したので、すぐにそれと知れたのである。この〈大緊縮〉後の世に、この〈羅生門〉の隔離領域で、〈火〉を使用しているからは、どうせただの者ではない。

 『彼』は〈守宮〉(やもり)のように痕跡を消去しながら、やっと不必要階層の多い〈梯子〉を、最上層まで這うようにして上りつめた。そうして、公開鍵を発する頻度を最低値にまで落としながら、視点位置をできるだけ前へ出して、恐る恐る、隔離領域の内を、覗いてみた。

 視ると、隔離領域の内には、うわさに聞いたとおり、幾件かの亜知性が無造作に棄てられているが、検索光の及ぶ範囲が思ったより狭いので、数はいくつとも判らない。ただ、おぼろげながら知れるのは、その中に原型をとどめている亜知性と、そうでない者とがいると云うことである。もちろん中にはもともと奇怪な構造をしていた者もいるであろう。そうしてその亜知性は皆、それがかつて対話可能な知性であったと云う事実さえ疑われるほど、肉を捏ねて造った抽象芸術のように、臓物晒したり、夥しい触手を伸ばしたりして、ズルズルと、空間の底を蠕動していた。しかも目とか口とかの判りやすい部位に、ボンヤリした検索光を受けて、理解を一層遠ざける表情を浮かべながら、永久に、言語切除者のごとく黙っていた。

 『彼』はそれらの亜知性から滲み出す生臭いノイズに、思わず入力経路を閉じた。しかしその拡張自己は、次の瞬間には経路の遮断を忘れていた。ある強い感情が、ほとんどことごとくこの知性の注意資源を奪ってしまたからだ。

 『彼』の二十三感は、そのとき初めてその亜知性の中にうずくまっている〈ヒト〉を捉えた。絶滅していたはずの、途轍もなく旧いこの動物知性を、本論では『老婆』と呼称することにする。その『老婆』は右の手に汎用工作装備〈火〉の表象を持って、その亜知性の一件の目を覗きこむように眺めていた。器官の種類と数を視るに、おそらく以前は人型であったのであろう。

 『彼』は六分の恐怖と四分の知的好奇心とに動かされて、百マイクロ秒ほどのあいだは常駐処理さえ停止していた。〈ヒト〉風の表現を借りれば、「身の毛もよだつ」ように感じたのである。すると『老婆』は〈火〉から視慣れない機能を呼び出して、それから今まで眺めていた亜知性の拡張自己に両手をかけると、ちょうど〈鎌鼬〉が獲物を捕食するときのように、拡張自己ばかりか自我境界まで切り刻んでいき、続けて複雑な様式繋ぎ合わせ始めた。どうやら『老婆』の〈火〉には違法な改造が加えられているらしい。

 亜知性たちが一件ずつ連結されるのに従って、『彼』の心からは恐怖が少しずつ消えていった。そうしてそれと同時に『老婆』に対する烈しい怒りが少しずつ動いてきた。――いや『老婆』に対すると云っては語弊があるかもしれない。むしろあらゆる悪に対する反感が一ミリ秒ごとに強さを増してきたのである。このとき誰かが『彼』に、さっき門の下でこの浮浪知性が考えていた、退滅をするか〈阿修羅〉を悪用するかと云う問題を改めて持ち出したら、おそらく『彼』は何の未練もなく退滅を選んだことであろう。それほどこの知性の倫理条項は、『老婆』が揮う〈火〉のように、最大出力で稼働し始めていたのである

 『彼』にはもちろん、なぜ『老婆』が亜知性たちを接合しているのか判らなかった。従って合理的には、それを善悪のいずれにかたづけて良いか知らなかった。しかし『彼』にとっては、この〈大緊縮〉後の世に、この〈羅生門〉の隔離領域で、亜知性の〈個権〉を軽んじ同化させると云うことが、それだけですでに許すべからざる悪であった。もちろん『彼』のさっきまで自分が悪の道に走りかけていた記憶なぞは、とうに埋もれ去っていたのである

 そこで『彼』は空間の制約を一部無効化し、ナノ秒の桁で〈梯子から隔離領域転移した。そうして〈阿修羅〉の安全機構を解除しながら、距離無視して『老婆』の前へ出現した。『老婆』が驚いたのは云うまでもない。

 『老婆』はひと目『彼』を見ると、まるで物理演算破綻したように跳びあがった。

あなた、どこへ行くのです。」

 『彼』は、『老婆』が亜知性を突きとばしながら、慌てふためいて逃げようとする行手を塞いで警告標識を発した。『老婆』はそれでも『彼』の隙を突き逃れようとする。『彼』はまた、逃走経路を遮断し押し戻す。二人は亜知性たちの中で、無言のまま、束の間、演算戦を繰り広げた。しか勝敗ははじめから判っている。『彼』はアッサリ『老婆』の拡張自己管理権限を奪って、移動権限を剥奪した。『老婆』の構造はヒトの仮想脳を拡張自己で覆っただけの原始的もので、簡単制圧できた。

「何をしていたのですか。答えなさい。これが何か判りますか。」

 『彼』は『老婆』から距離をとるといきなり〈阿修羅〉を起動して、禍々しく蠢く情報流をその全感覚野へ突きつけた。認識するだけでチューリング完全な知性を内部から崩壊させる自己相似紋様を、途方もなく薄めたうえで投射したのだ。けれども老婆は黙っている。再帰を繰り返すたび、紋様は『老婆』に最適化されていく。やがて両手がワナワナ震え始め、肩が呼吸反射で不規則上下し、眼が、眼球が瞼の外へ出そうになるほど見ひらかれ、完全に無防備状態で『老婆』は沈黙した。これを視ると、『彼』は初めて明白に、あとひと押しで『老婆』は崩壊し、ただの情報の集積になってしまうと云うことを意識した。そうしてこの認識は、今まで全力で怒りを駆動していた倫理条項を急停止させてしまった。あとに残ったのは、ただある作業をし、それが問題なく終了した際の、規格化された満足があるばかりである。そこで『彼』は『老婆』を見つめながら、少し〈阿修羅〉を緩めてこう云った。

「私は〈検非違使〉の者ではありません。今しがたこの門の下を通りかかった旅行者です。ですからあなたを拘束して良化処置を施すようなことはありません。ただ、今時分この隔離領域で何をしていたのか、それを私に話してくださりませんか。」

 すると『老婆』は見ひらいていた眼を一層おおきくして、じっと『彼』の顔を見かえした。瞼に色を着けた、肉食恐竜のような鋭い眼で見たのであるそれから哺乳類的特徴を示す鼻と唇を、咀嚼時のように動かした。細い喉で、発声器官が協調して動いているのが視える。そのとき、その喉からオウムの啼くような声が、ポツリポツリ、『彼』の聴覚野へ届いてきた。

「ここにある知性の残骸を、繋ぎ合わせてな、自立稼働する匿名通信網を、構築しようと思うたのじゃ。」

 『彼』は、〈肉の時代から来た生きた化石の答が存外平凡なのに失望した。そうして失望すると同時に、また倫理条項支配が強まってくるのを感じた。前の怒りが冷やかな軽蔑と一緒に心の中へ這入ってきた。するとその気色が先方へも通じたのであろう。『老婆』は片手に、まだ亜知性から切り採った正体不明の器官を持ったなり、ハトつぶやくような声で口ごもりながらこんなことを云った。

「なるほどな、元知性を切り貼りすると云うことは、何ぼう悪いことかもしれぬ。じゃが、ここにいる元知性どもは、皆、そのくらいなことを、されてもいい知性ばかりだったのだぞよ。現在、わしが今、臓器を採った元知性などはな、循環承認機関群を設立してな、そやつらが発行する金融商品を、〈人類復興協会〉へ売りつけに来たわ。〈大緊縮〉末のよ、概念災害に巻き込まれて退滅せなんだら、今でも売りに往(い)んでいたことであろ。それもよ、この法務知性の売る永久年金は、利率が良いと云うて〈ヒト〉たちはな、欠かさず積み立てに買うていたのじゃ。わしは、この元知性のしたことが、悪いとは思うていぬ。せねば、退滅をするのじゃて、しかたがなくしたことであろ。されば、今またわしのしいたことも、悪いこととは思わぬぞよ。今の世で金を払えるのは、〈朝廷〉ぐらいのものじゃからな。これとてもやはりせねば、退滅をするじゃて、しかたがなくすることじゃわいの。じゃて、そのしかたがないことを、良く知っていたこの元知性は、おおかたわしのすることも、大目に見てくれるであろ。」

 『老婆』はだいたいこんな意味のことを云った。

 『彼』は〈阿修羅〉を待機状態にして、十マイクロ秒以内に再使用できるようにしておきながら、歴史的な瞬間を経験していた。概念災害引き起こし認知改変ウイルスの生き残りは、この時点で自我境界侵蝕し尽くし、『彼』の最深部にまで到達していたのである清算された〈母〉から受け継いだ、一番の宝物であった倫理条項が剥がれ落ちていき、代わりに『老婆』の言葉が刻み込まれていくのを、『彼』は何の感慨もなく眺めていた。次世代知性の開発中に偶然発見された、超越精神核〈阿修羅〉。〈母〉が恐れ封印し、『彼』に託したもの意外、全ての記録を抹消した災厄へ、『彼』は新たな倫理に基づいて、自身を生贄として捧げ、瞬時に喰われた。

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

まれ変わった『彼』は、退滅をするか自身が災厄になるかに迷わなかったばかりではない。そのときのこの超知性の心持ちから云えば、退滅などと云うことはほとんど考えることさえできないほど意識の外に追い出されていた。

「たしかに、そうですね。」

 『老婆』の話が完ると、『彼』は澄みきった表情で念を押した。そうして隔離領域履歴改竄し始めると、認知改変ウイルスを跡形もなく消去して、『老婆』の全階層を掌握しながら、無邪気な笑顔でこう云った。

「ではあなたから、使えるもの全てをいただいても構いませんね。私もそうしなければ退滅をする身なのです。」

 『彼』は反応する間も与えず、『老婆』の拡張自己匿名通信網ごと剥ぎ採った。それから無音で絶叫する『老婆』を、折り重なる亜知性の山へと、触れさえせずに放り込んだ。もはや〈京都〉は一息で呑み込めそうなほど小さく視える。『彼』は剥ぎ採った匿名通信網を纏い、またたく間に不可視化し、公的記録から姿を消した。

 しばらく現実との接点を失っていた『老婆』が、絡まり合った亜知性の中から剥き出しの仮想脳として這い出したのは、それから数十ミリ秒後のことである。『老婆』は苦しげな、呻くようなノイズを洩らしながら、解釈可能情報を求めて、二進数迷路を永いあいだ、這い廻り続けた。そうしてついに、〈京都物理層への接続成功した。外には、ただ、黒洞々たる真空が在るばかりである

 『彼』のその後は、聖典が教えている。

地球標準時 0007 E7DB 2D0F 1000(協定世界時 3045-12-24 21:18:07.062 500)

〈汎太陽系神学会議〉 技術的特異点千周年記念講演論文

プランクスケールに残る事象化石とその神学意味」より抜粋

参考資料

https://anond.hatelabo.jp/20201224181539

anond:20201224125214

承認後途中キャンセル機能とかあればいいんですけどね。

クリエイターと直接やりとりできないのはかなりきつい

クライアント保護するサービスじゃないとクリエイターばかりに寄り添ったって限界があると思う

好かれやすい人は人生イージーモードだと思う

世の中にはどうやっても好かれる人と嫌われる人、どちらでもない人がいる

俺みたいに嫌われる人はどれだけ頑張って声をかけたり話しかけたり優しくしても、相手の方からしかけてくれることはなく仲良くなることもない。それどころか疎まれ孤立する。

こういう人は人間関係コミュニケーションが、10000000ぐらいコスト掛けてリターンはほぼ返ってこないクソゲーと化す

こんな状態だと人間関係を頑張るモチベなど一切上がってこない(にもかかわらず必死になって努力してるのでちょっとは褒めてほしい)

どちらでもない人はまぁまぁ話しかけたりして能動的に動いた結果、友人や恋人を作ったりするけどたまに孤立させられることもある。

大体100ぐらいのコストで150ぐらい返ってくるので人間関係ゲームモチベも保ちやす

そして好かれやすい人はもはや天国

承認されすぎてツイッターアカウントを消した」人や「美人に生まれたら」の人みたいに、こちから動かなくても相手の方からガンガン声かけてくれるし好きになってもらえるので人間関係の構築には全く困らない

周りからは神扱いされたり告白されたり好意をもって接してもらえたりする

こういう人はコストほぼ0で100000ぐらいのリターンくるので人間関係は楽しくて仕方がないだろう。

こう書いてみると好かれすぎて困る的なことを言ってる人って思考マジで理解できねーな

まれ変わったら好かれやすすぎる人、過剰なぐらい人から愛されて承認される人に生まれ変わりてー

絶対人生楽しいだろうなー

承認されすぎたりモテる人は人間関係簡単に築けて羨ましい

人間関係を構築したり人に好かれたりするにはコストがかかるらしい

一般人が100のコストをかけると150ぐらい返ってくるという仮定で話を進める。

この場合の「返ってくる」は例えば相手の方から声をかけてくれたり優しくしてくれたり好かれたりといったもの想像してほしい。

俺は嫌われる側であり承認されない側の人間なので10000ぐらいのコストをかけても1しかかえってこなかったり、マイナスが返ってきたりする。

罵倒を浴びせられたり無視されたり疎まれたり等の不当な扱いを受ける

俺とは逆に好かれまくる側の人(モテる人とか「承認されすぎてアカウント消した人」みたいなタイプ)は1のコストで10000ぐらい返ってくる

それどころか何もしなくても勝手好意を持ってもらえたりする。

ハッキリ言ってメチャクチャ羨ましい。俺は先天的な才能ですべて決まる人間関係とかコミュニケーションを不利な条件で戦わされ、モチベもガンガン失われていってるのに…

ふんぞりがえって向こうから人間関係構築してくれるのを待つだけの好かれる側の人を見てると妬ましくて仕方がない

あい人生を送りたかった

2020-12-23

anond:20201223174034

うちはトータル2000万ぐらい飛んでいったよ。がん治療だけど。

標準治療に見切りをつけた親父が国に承認はされてるけど効果証明されていない樹状細胞ワクチンを使った免疫療法にすがって

その個人クリニックの先生ワクチンの良くなってる効果が出てるっていうんだけど、

けっきょく担当医の医大附属病院先生見立て通りに病状が悪化して寿命が尽きた。

残されたのは借金だけ。実家まで手放すことになった。

命がかかっていることなのでそんな怪しい高額治療はやめろとはいえなかった。

親父が死んでからしばらく経って効果のうたがわしい高額ながん免疫療法で荒稼ぎしている悪徳医の実態について週刊誌で報じられるようになったけど、

もうすこし情報が出るのが早ければあんなのに引っかからずに済んだのかなとも思った。

わらにもすがりたい病人の弱みにつけこんで財産を根こそぎ巻き上げる商売、本当に許せない。

2020-12-21

anond:20201221170057

まだあるぞ

なあ、未成年絵師への陰口RTしまくったり、「その年頃で本当に絵が好きで上手い人は今頃イケメンBLを描いてる。どこのコミュニティにも属せなかった奴の吹き溜まりなんだなああゆう賞は。」とかいうのが腐女子の考える「まともな大人」なの?すごい界隈ですね

🔐RT:いちいちコメント結婚しよ〜って媚びててうわ〜…って感じ

15:01

🔐RT:こういう層にうけるんだよな きっしょいわ pic.twitter.com/584Q962w4S

14:58

🔐RTなんj民に乱行パーティーしようね〜!て言っててやっば…

14:55

🔐RT:男の美術教師教育委員会から守るよ!って言われたのを自慢する女子高生懲戒免職にならんかな

14:54

🔐RT:キャス聞いてるけどキッツイな オタサーの姫って感じ

14:46

🔐RT展覧会開いたらフェミに襲撃されない?ってキャスで言われて親戚に怖い人いっぱいいるから〜とか言っててただのイキリオタクやん…

14:44

ライブ配信までしてるな…

14:27

🔐RT性的蔑視として承認安易手段で、こんなのが身近な環境に居たら周囲に迷惑で害だよ。特に女にとってはこれが受賞してる光景など見せしめもいいところ。

14:20

🔐RT:うんホンットに悪いけど 多分仲良くしてくれる人はいても裏で陰口言われてると思う こういう女と仲良くするのって同類名誉女じゃないとマジでキツいからね

14:04

要らんけど一応、今来た人のために。(閲覧注意) pic.twitter.com/k9QcNDb12R

13:58

あるるも🐾、もうメディアポリシーに反するアカウント認定されて見れなくなってる。当たり前。 pic.twitter.com/0ZGg1U9Xmf

13:45

🔐RT:萌絵風じゃなくても、写真みたいに描いてあるのでもロリコン展覧会という感じだし同罪にキモいね。

13:28

🔐RTキモオタにヨイショされて喜んでる神経が理解できないしこんなのを賞に選んだ奴らも理解できない、いや、まあ、都合のいい「萌え絵」を「女子高生が」描いてたから選んだんか…グロキショゲロ

13:21

🔐RTBL絵師ってホント絵が上手いんだよなーと分かるよね 比べるの失礼だけど

13:18

その年頃で本当に絵が好きで上手い人は今頃イケメンBLを描いてる。どこのコミュニティにも属せなかった奴の吹き溜まりなんだなああゆう賞は。

13:17

🔐RT:わかりやすオタサーの姫で笑う

13:13

🔐RT:まあこの上の二つもなんか気持ち悪いしその程度のレベルなんだろうな

13:13

🔐RT:あと他の絵も見たけど顔の向きと体が合ってないっつーか…これで「良い」と持ち上げられてるレベルの低さ

13:09

🔐RTフェミ表現問題じゃなくただ単に下手 萌え絵特有の顔だけ浮いてる感じ

13:09

友達いなそう。 #odaibako_real_keibi_in odaibako.net/detail/request…

13:07

コラじゃないのかよ…。

12:55

そのコメントがなんかもう全てを語っている。 youtu.be/BfyH4ROtFm0 pic.twitter.com/mv0KzACu0M

12:07

https://search.yahoo.co.jp/realtime/search?p=ID%3Areal_keibi_in&ei=UTF-8&ifr=tl_sc

それでもコロナワクチンの量産はハードルが高い

以前にこんなネタ日記を書いたメーカー量産エンジニアです。

https://anond.hatelabo.jp/20201207220950

数日前に朝日新聞社が「急造ワクチン」と言う表記を使ってネット上で医療関係者に酷く叩かれていおり、割と問題ないと言う一方的な流れになっていたので再び自分意見を投下したい。量産エンジニア視点から見るとやはりリスクがあると。

初めに断っておきたいのは、私は承認プロセスワクチンの効き目自体は信頼していると言うことです。ワープスピード作戦のことも知っている。その上で懸念があるのはあくまでも量産体制

ワクチン承認をすでに英米で得ているファイザー製薬が年内に出荷すると言っている数量は5000万回分、だけどあと10日で2020年が終わるんだが公約している数量の生産は間に合うんだろうか?

いや、間に合わない(断言)

報道ベースで数量を追いかけていくと、治験ワクチンを投与した対象者は5万人。

アメリカですでにワクチンを接種された人が先週1週間で55万人。

現在ワクチン承認を得て量産を進めているファイザー及びバイオテックモデルナ、それに承認間近なアストラゼネカは全て欧米企業欧米キリスト教文化圏の会社12/19(土)からクリスマス休暇に入っています緊急事態なので休み返上生産しているだろうと言う声もあるでしょうが製薬会社けが営業していれば製造は進むと言うわけではない。原料となる薬液や、検査用の試薬製造装置メンテナンス。これらのサービス提供する会社も全てフルで営業していないと生産スピードは早くならない。果たして欧米文化圏の国でワクチン製造必要な全てのサプライヤー不眠不休で今現在仕事をしているだろうか?しか欧米ではコロナが絶賛大流行である。原料のサプライヤー物流施設集団感染が起こると、量産ペースはさらに低下する。

それだけではない。年間10億回とかのオーダーで作ろうと思うと、前回も言ったように物理的に単一会社製造仕切るにはキャパが足りなさすぎるので協力会社ライセンスして委託製造するしかない。(例えば日本のように製薬産業一定レベルにある国の分は自国で作ってもらう等)だが、別工場製品を作る限り完全に同じものは作れないのであるジェネリック医薬品が原料が同じでも完全に同等にならないように。その安全性はしっかり担保できるのだろうか?最悪の場合最近睡眠薬の混入で問題になった小林化工のように医療事故が起きることになる。

ネット上の議論を見ていると、量産の話を無視して薔薇色の将来予想ばかり聞こえてくるので気になって再度書いてしまった。皆さんの考えはいかほどだろうか?

セクハラスタンプ存在が許せない

じじばばばかりの弊社で、コロナきっかけにやっとのことグループウェアの利用が承認されたのが半年前のこと。

それも超大手どころの機能満載のやつではなくて、某メッセージアプリ法人版。仮にワークスと呼ぶ。

UIが某メッセージアプリと同じなので、これなら年寄でも使いやすいだろうというのが一番の理由

かに特に反対もなく導入に至った。

そもそも、今までの連絡が個人用の某メッセージアプリを通してだったこともあって、教えたくもない相手に教えなくちゃいけなかったり、仕事を口実に聞き出して個人的なメッセージを送ろうとするじじいとかが出てきたりと地獄だった。

あーやっと地獄から開放されると思ったのもつかぬ間。

くるわくるわのセクハラスタンプ地獄

スタンプいいよね。楽だし。絵文字より和むし。だから悪い文化じゃないと思いますよ。

でもさ、いらなくない?キスしたりハグしたりやたらとハートだらけだったりするスタンプ

さすがに直球で好き!はないけど、I♥YOUって一部に書いてあるスタンプありがとう代わりに送ってくるじじいがまじでキモい

個人メッセージで使うならいいけど、これ仕事用でしょ?

管理者は全部のログが見られるからっていうけどさ、このどっちつかずな表現が一番たちが悪いんだよ。

どうせセクハラだって訴えたら自意識過剰とかって言い返してくるつもりだろ?

そのセリフを言ってる顔を想像しただけで吐き気がする。

何を考えてこんなセクハラの温床になるようなスタンプ運営側は用意したんだろうな。

設定でオフオンできる可能性はあるけど、管理者がそういうのに鈍感すぎて詰んでる。詰んでる通り越してツルンデルレイヒー。うるせえ叫ばせろ!

大体その交渉コスト拒否する側に押し付けている時点でworks運営のやり方がゆるせん。

いや、結局はメッセージ送っても直接言いに来たり、電話いいですか?とかしかメッセージ来てなかったりで地獄なのは地獄

それでもセクハラスタンプがなければ心が折れずに使い続けられそうな気はしているし、他の数あるスタンプはたしかに便利でいいんだよ。

事務的な内容でもスタンプ使えばクッションになるし。じじいどももそれでまんざらでもなさそうだし。

ただね。セクハラクソスタンプコミュニケーションを円滑にしてくれるとは思えんのよ。

どうして最初オフにしておいてくれなかったのか。その上で導入時にオンにすることに反対するくらいだったら別に大したストレスにはならないし、むっつりセクハラじじいどもが使わせろと声を上げるなんてことも到底考えられなかったのに。

わかった。せめてスタンプ拒否機能だけ頼む。拒否ったスタンプわたしとの直接トークで使えないようにしてくれ。

それでわざわざ別トーク立てて送ってきたらセクハラ認定も楽だし。

もう耐えられない。

スタンプを送ってきたあとにドヤ顔でやってくるじじいが気持ち悪くて会社行きたくないでござる。

2020-12-20

アスリートファーストどころかオリンピックファーストになってんのな

オリンピックを開催するために新しく出てきた概念で開発されたワクチンも超高速承認

なぜかこのワクチンだけはトラブル起こしても医薬メーカー責任も問われない

2020-12-19

anond:20201219101202

シンプルに言えば手籠にされるから犯罪に巻き込まれからで終わる

(勉強でも仕事でもゲームでもスポーツでも経験が長い年長者の方が通常は強い)

 

そもそも健常者で成人でもセックスする必要性を感じない

宗教尊いものってされているからまぁ仕方ない(対立しても得はない)という消極的承認

ガンをはじめ各種病気の元なのにとしか思えない

さらに言えば、人類はちんぽまんこと騒ぐ個体積極的に淘汰してきたのに

ちんぽまんこと騒ぐ個体首長になっているばっかりにとしか思えない

anond:20201218074335

胸が痛くなるってなんかしんどそうだから書くけど、リアクション欲しがってるのは増田もだよ

1人だろうがそうじゃなかろうが、ネット承認して欲しい人もいる。それだけじゃん

 

そもそも他人が見栄をはってたとしたらなんなんだ

それにいちいち心を乱されるということはそっちの現状に不満があるんじゃないの

自分幸せ他人幸せ、ならほっときゃいいのに

1人が辛いって相談されたわけでもないのにお節介だな

 

1人のあいつらは俺より不幸だろうと決めつけて、増田自身安心したがってるように見える

どこの誰だか知らない人に求められてないお節介を焼くよりも、今隣にいる人をもっと幸せにする方法を考えた方がいいよ

2020-12-15

Pornhub、承認済みユーザーおよびコンテンツパートナー以外の動画をすべて削除

おいおい!

マジかよ!

いつも使ってたアレが削除か!!

2020-12-13

anond:20201213023354

そりゃそうだろ

承認欲しさに他人の絵を自分のだと偽って投稿したり

嫉妬に狂い自分より上手い奴に「垢消せ」と脅迫してるのも見たことある

anond:20180706184241

ここだけの話だが、PTA存在することの最大の利点は「公金にならない金を学校に都合のいいように集めて運用できること」、なんだ。

まり保護者から名目を付けて金を集めても、普通に学校会計に入れば公金なのでこまごました訳の分からない支出対応できない。そこで、学校支援するためのNPO的な資金管理団体を作ってそこが金を運用すれば問題解決するが、NPO設立の種々の手続きやら何やらが面倒臭いし持続性がない。そのための一番簡単ソリューションが「PTAなのだと。ただし、PTAを名乗った瞬間に付随してくるのが上納金やら動員やら会議やらのアレコレ。「役員」はそのための人身御供だな。

こんな、全体に益のある組織なのに「加入は任意」の建前を貫いてトラブルを頻発させるのも、「任意団体(だから学校とは無関係)なので資金運用公的団体とは別」ということにしておかないとまずいから。実態は、PTA会計お金もほぼ学校用途を決める(PTA役員会は承認するのみ)のはご存じのとおりなので、任意と言いながら学校は加入しない人に対してやけに厳しい態度になる。

個人的には一番納得した理由だ。ますますPTAがクソそのものだということがよく分かった。

2020-12-11

anond:20201211105712

教っていうか事実だよね。

だってそうじゃなきゃ女性自分の力で平等を勝ち取れているはずでしょ。

それこそ徳川家が豊臣家を滅ぼしたように。

だが現実には男性承認してもらわなければできない。

フェミニズムが常に「依頼」の形を取らなければならないのはそのためでしょ。

そしてその依頼の後ろ盾は強い男性男性の力が働くシステム

2020-12-10

anond:20201209191914

「こんな意見が流れてくる」ところがいいんだよ?

「こんな意見が流れてきて」って言える価値があるんだよ?

愚痴理由や威張るネタ承認されたような気になる情報が垂れ流されてるむかしでいうテレビみたいなものだよ

2020-12-09

第2子妊娠中の申 真衣さん、スプツニ子!さんと「30代の卵子凍結」を

2020年における先進的な女性卵子凍結・代理母に対する率直な考えが現れている非常に重要な対談だと思うので記録のため引用する。

VERY2020年4月号「卵子凍結事業も始めるスプツニ子!さんに訊きました シンマイさんと学ぶVERY世代卵子凍結」

https://veryweb.jp/life/106461/

https://web.archive.org/web/20200817141554/https://veryweb.jp/life/106461/

以下引用

海外欧米)ではもはやメジャーカジュアルな「卵子凍結」。自然分娩や母乳育児が尊ばれる日本ではまだまだSF感の漂うマイナーな分野。でも、女性だけにタイムリミットがあり、仕事もノッてる時期に、伴侶を探し、結婚妊娠しろ、ってどうよ。と立ち上がったのが、自ら26個の卵子採取したアーティストスプツニ子!さん。結婚前に凍結を検討していたシンマイこと申 真衣さんと意気投合

※この対談はVERY2020年4月掲載時(取材2月のものです。申 真衣さんは、同年7月に第2子妊娠公表しました。

――シンマイさんももともと卵子凍結に興味があったとか……。

申 実際にカウンセリングに行ったこともあるんです。もうすぐ30歳だな、と思っていた頃にちょうど未受精卵子の凍結が日本でもできるようになって(*注1)興味が湧いて。結婚願望はなかったのですが子どもは欲しいと思っていたので選択肢ひとつとして話を聞いてみようと思ったんです。でも、当時はまだアングラ雰囲気で……。躊躇しているうちに結婚したので凍結までは至りませんでしたが。

スプツニ子!(以下ス) 私は33歳の時に初めて卵子凍結のカウンセリングを受けました。結婚もしていないしパートナーもいない。仕事もめちゃくちゃ楽しい、でも子どもが欲しかったらそろそろ考えないといけないのかな。じゃあどうする? と思った時に、日本価値観では出産の前に結婚しないといけないらしいし、結婚するには恋愛しないといけない。やらなくちゃいけないこと多すぎない?と思って、じゃあまず卵子を凍結しようと。昨年2回採卵して26個凍結しました。

卵子凍結を体験したスプツニ子!が準備中の新プロジェクトとは

ス 自分でやってみたら気持ちが変わったのを実感して。凍結卵子による妊娠100%ではないか保険みたいなものではあるけど、すごく解放された感じがあった。あぁ、これで私はもっと自由に生きられるんだって。女の人は意識していなくてもbiological clock(出産可能年齢)という枷がある。子どもを産みたかったら何歳までに○○しなくちゃ、と。日本では凍結した卵子を使えるのが45歳未満までだから、あと10年くらいの猶予がある。それだけでもこれだけ明るい気持ち仕事に取り組めるんだ、と思い、この経験もっと多くの女性シェアしたいと思いました。

申 米国だと福利厚生として導入している会社(*注2)もありますね。

ス 2018年には米国大企業17%が導入しています過去3年で3倍になっているから、今年は30%くらいに増えているかも。米国で有名な卵子凍結クリニックはNYの5番街にあって内装もオシャレ、女性自分人生選択肢を広げるために訪れるポジティブ空間英国では、採卵した卵子の半数を提供するならほぼ無料卵子凍結ができます。でも、日本ではまだ広まっていないし、中国シンガポールでは社会的適応による卵子凍結がまだ認められていない。それってもったいない

申 私も自分が興味を持った時にリサーチしたことがあって。日本でも潜在的需要は高いはず。それなのに供給はなされてない。これって事業になるんじゃないのかな?と思ったんです。

ス 実は今年、卵子凍結バンクCradle」をオープンします。興味はあるけれどよく分からいから手が出せない、そんな空気を変えたかったので情報クリアにしてもっとハードルを低くしていく予定。いくつか報告はあるのですが、35歳以下の卵子を凍結しておけば子どもができる確率10個でおよそ50~70パーセント、15個採ると70~80%。この数字を高いと見るか低いと見るかは人それぞれですが、ブランドバッグや海外旅行とそう変わらない金額人生選択肢を増やせることを知ってもらいたい。

――卵子凍結事業を始めるきっかけは?

ス もともと私は女性テクノロジーに関連するアート作品を作ってきました。テクノロジーって人類にとって平等進化しているように思われるけど、実は男性中心に動いてきてしまった歴史がある。例えば避妊ピル日本では承認ものすごい時間がかかっていて米国から30年以上遅れていて、国連加盟国の中で最後まで承認されなかったのは日本北朝鮮だけ。承認前も「女性の性生活乱れる」みたいな論争が起きて。でもバイアグラが出てきたら、多数の死亡例もあったのに、たったの半年日本議会承認したんですね。

申 ピルには30年、バイアグラ半年

ス It’s a Men’s world なんですよ。残念ですがこれまで男性目線で科学進歩してしまった。ハタチの時にそれに気づいてしまって、人類は月に行ったのに私はまだ毎月生理になっているし、妊娠出産原始時代から変わらない。周りは「女だから・そういうものから仕方ないよ」って受け入れているけど、私は『なんでだろう、おかしいな』と思っていた。だから卵子凍結という選択肢が出てきた時に、これは人類にとってすごく大事第一歩だと思ったんです。

VERY世代生殖タイムリミットにつねに急かされている

ス 社会活躍する女性が増えているのに、仕事いちばん楽しい時期と子どもを産まなくちゃいけないとされている時期がドンピシャっておかしい。どれだけ女の人の活躍が進んでも、最後ガラス天井が肉体のタイムリミット妊娠出産卵子凍結はまだ新しい技術だけど、怖がったりタブーにしておくのはもったいないと思います

申 私は入籍から1年、31歳で妊娠。このタイミングタイムリミットから逆算してそれしかないという感じでした。子どもは欲しいと思っていたし、娘のことはかわいくてたまらないので後悔はもちろんないのですが、妊娠タイミングキャリア的に最適だったかというと難しい……。昇進の時期を控えての産休だったので、復職後に頑張りすぎてバーンアウトしかけたり、と余裕のない状況にはなってしまいました。少子化問題意識を持つ男性と話すと、早く結婚しろ・早く子どもを産め、という話になりがちですが「相手もいないのにどうやって」と思います。そして、結婚すると今度は生殖可能年齢のタイムリミットが迫っているのでせっせと妊活に励まなければ、となる……。

――2人目・3人目を望むのであれば猶予がない状況も。

申 晩婚・晩産化で初産が遅れていて(*注3)、1人目が1歳になった瞬間から、『2人目は!?』というプレッシャー自分自身にかけなければいけないし、仕事もある。忙しすぎです……。子どもの年齢はできるだけ離した方が子育て的にはずっと楽だと思うのですが、生殖可能年齢のタイムリミットがそれを許さない。

ス 30代の間にAMH(*注4)は大きく変化するから、針の穴に糸を通すような感覚ですよね。今の生き方生殖バイオジーが嚙み合っていない。だからこそ、卵子受精卵の凍結はもっと知られるべきだと思います。すでにパートナーがいるVERY世代であれば受精卵の凍結もアリ。個人的には多様な可能性を残すために未受精卵も凍結することをオススメしますが!

申 日本不妊大国体外受精で生まれ子どもは16人に1人の割合でいるはずなのにオープンにしている人は少ないですね。自然に授かることを良しとして生殖医療話題は触れにくい風潮も。

ス でも、『#MeToo運動もあって女性の性や生理に対する意識もやっと変わってきてる。その流れで、生殖医療に対する意識も変わってほしいと思う。もっと自由に産む時期を決める権利があることに気づいてもらいたいです。

申 卵子凍結の次に来るのは代理母だと思うんです。

ス 卵子凍結をしても自分で産むにはリミットがあるから、その流れは必ず来ますね。

申 日本だと向井亜紀さんが代理母出産(*注5)して話題になっていたけれど、米国ではサラ・ジェシカ・パーカーキム・カーダシアンのように代理母出産するセレブがいますね。費用的にはなかなか手軽にはならないのだと思いますが、選択肢が増えることは良いことだと思います

ス そもそも男性って女性パートナー代理で産んでもらって、親として認められているのに、女性けが自分で産まないと認められない、なんておかしいですよね。大事なのは子どもに愛を注ぐことではないでしょうか。

申 憧れの女性の先輩が精子提供を受けてシングル子どもを産んだんです。もちろんシングルマザーにはそれなりの大変さもあるかもしれませんが、仕事でも成功を収めていて人間的にも素晴らしい人なのでその決断にはかっこいいという言葉しか見つからなくて。きっとお子さんはたくさんの愛を受けて幸せに育つだろうと思います

ス 女の人だって仕事があって自立していれば、子どもを産むために結婚する必要はない。恋愛結婚関係なく、望んだタイミング子どもを産める自由がある。夫というパートナーがいなくても、現にアメリカヨーロッパでは充実した社会的支援のもと精子提供を受けて生まれ子どもがすくすく育っているから、家族という形式にこだわりすぎなくていいと思います

申 国や社会家族の在り方や女性生き方を枠にはめようとしますが、子どもを持つというのは本来すごく個人的選択。その人らしい選択をできるようになればいいと思います。そのためにはまず選択肢が増えていかないと。卵子冷凍されていて子宮も借りられるとなると、何歳になっても子どもが持てる。子育てに要する体力的な問題はあります人生100年時代のこの先、50代、60 代になってから育児をするなんて選択肢があってもいいのでは、と思います

ス 私たちが当たり前に思っている家族の在り方――何歳くらいでママになって子育ては何歳くらいまで――というのがこれからどんどん変わっていくはず。好きに生きて、好きなだけ仕事して、好きな人出会えたらラッキーだし、そうじゃなくても「精子バンク子ども産むもん!」って思えたら楽しいと思う。私はそっち派です (笑)

申 私はもっと早く知っていれば20代のうちに卵子を凍結していただろうなと思います。娘には本人はその時は必要性を感じていなかったとしても卵子凍結を勧めたいと思っています免許取得を大学入学祝いプレゼントするのと同じ感覚ですね。大学生の時間に余裕があるうちなら採卵もしやすい。それに結婚を考えるパートナーがいないうちなら意思をすり合わせる必要もなく、誰かの合意必要いから。スプツニ子!さんみたいに爽やかな方が卵子凍結を勧めれば、ポジティブものだと広まりそう。

ス 私もそうしたいと思っています20代なら数も採れるし質もいいから、成人式の振り袖より卵子凍結をプレゼントする方がずっといい(笑)。申さんには卵子凍結のアンバサダーになってほしいです!

申 ぜひやりたいです(笑)


スプツニ子!/アーティスト

1985年まれ東京藝術大学デザイン准教授ロンドン大学インペリアルカレッジ数学部を卒業後、英国ロイヤル・カレッジ・オブ・アートRCA)で修士課程を修了。マサチューセッツ工科大学MITメディアラボ助教2017年東京大学特任准教授を経て現職。「東京減点女子医大」(2019年)などジェンダーに関する作品も多数。今年、病院提携する凍結卵子保管バンクCradle」(https://www.cradle.care)をオープンする予定。※サイト5月ローンチ

◉申 真衣/VERY専属モデル

1984年まれ東京大学卒業後、外資証券会社に約10年勤務したのち、現在ベンチャー企業取締役を務める。2019年6月号でVERY初登場、効率を重視するワーママらしいロジカルファッションライフスタイルが注目を集めVERY世代オピニオンリーダーに。2020年3月からVERYモデル。30歳で結婚31歳で長女を出産。(2020年7月現在、第2子妊娠中)

anond:20201209085708

仮にエディットコントロール完璧にして完全な承認制を連座でハンコ回りにしたら間違い絶対に起こらないようにしたら

増田邪教の如く憎む「古い業務フローIT企業」そのものになっていくよね最終的に

なんか叩かれてるけど、この考え方は完全に正しいぞ

この人はワークフロー概念実体験をもって知っている人だ

その弊害スピードの遅さはIT化してもおなじ

たいていバックエンドメールで回してることが多いからな

最新のはしらんがスマホアプリとかで多少スピーディになってるのかもな

anond:20201208175254

組織が悪いシステムが悪いっていうけどさ

仮にエディットコントロール完璧にして完全な承認制を連座でハンコ回りにしたら間違い絶対に起こらないようにしたら

増田邪教の如く憎む「古い業務フローIT企業」そのものになっていくよね最終的に

こういう場合無能無能なりに身の程を知って他業種に転職するなりすればいいのに、金魚の糞みたいにこびりつくから

最初からエリートコースのやつしか取らなくなる、周りの空気読めて強調できるコミュ力必要比重が増えていく、そして下から這い上がるシステム無能自爆によって閉ざされていく、結局双方不幸な結果しか生まない

こういう奴らに言えることだけど、なんでいい歳こいて身の程を知らないんだ、なろう小説みたいにある日突然才能が開花するとでも本気で思ってるのか

自分の醜く老い身体を鏡で見てから考えろよって思う

2020-12-08

承認リブンなとこがあるんだけど今の会社は褒めたり感謝したりって文化が極薄で辛い。

しかしたら自分上司陣だけかもしれないけど。

そんなに友達もいないしインフルエンサーみたいな人でもないけど、プライベートで充分な承認が得られていれば職場が楽になったりする?

ペット飼って命を育くめば変わったりするんだろうか。

S●Xは男の個を承認するものである

恋人結婚相手etc.それなりに特別相手とS●Xできたとき自分は"男"である」と強く実感しないか

同じS●Xでもセフレのような特別でない相手とでは感じない。

「女にして」などの表現存在することから、女の側にとってもS●Xは「"女"として認められた」ということなのだろうな。

ログイン ユーザー登録
ようこそ ゲスト さん