はてなキーワード: ピースとは
NHKでも「うまぴょい伝説」を放送することが決まるなど、その人気は爆発的に高い。
私の評価でもウマ娘は「日本のソシャゲ」として最高傑作だと思っている。
だが、この評価は賛辞ではない。寧ろ揶揄である。結局ウマ娘は「日本のソシャゲ」という範疇から逸脱できていないのだ。
まずは「日本のソシャゲ」の第一印象ともいえるガチャ偏重。サイゲ産のウマ娘もご多分に洩れずキャラガチャが実装されている。
実際にレースに出るキャラ1枚に対しそれをサポートするキャラに分かれている。
そして最高レアを引く確率はどちらも同じで3%である。その中でお目当てのカードが出るかを争わなければならない。
ピックアップは0.75%であるため、80%の確率で少なくとも1枚出るようにするには約220回必要である。
幸いウマ娘には天井システムがあるのだが、それでも200回が必要となる。
ジュエルは1回につき150個なので、計30000ジュエル、デイリーパックを450日間購入して毎日欠かさず開け続ければ少なくとも1枚は保証される。
もちろん手っ取り早く手に入れたい場合は課金をするべきだろうが、話はここで終わらない。
キャラガチャで出てくるのは星3までだが、このゲームでは星5まである。
つまり星4以上には自力で育てなければならない。それにはキャラが被ったときなどに出てくるピースが必要なのだが、それもまた多い。星3→4へは200個、4→5へは300個必要である。
勿論これは無課金やデイリーパックでも地道に集め続ければその領域に達することが可能だろう。だがその道は凄まじく長い。
そしてよしんばキャラ素材を集めきったところで第二の問題が立ちはだかる。
キャラ育成イベントにランダム要素があることだ。プラススキルがつくのもランダム、マイナススキルがつくのもランダム、それが外れるのもランダムととにかくランダムだ。
これはゲームを解析して「完璧にプレイしたい」人たちからしたらストレス要因以外の何物でもない。
そしてそれらに勝ったところでレースに確実に勝てる保証などどこにもないほど、レースにもランダム要素が起きているのである。
そして第三の問題がウマ娘同士を掛け合わせることで能力を引き継ぐことができる「継承」である。
継承は親の持つ因子を引き継ぐことができるのだが、そもそもこの因子獲得の条件は「レースを勝って目標を達成し続け、ウマ娘としての最終目標であるURAファイナルで1着をとり続ける」ことである。
途中で失敗してもコンティニューすることができるが、それでも回数制限がある。
前述のランダム性も相まって、よしんば育成でいい具合に進んだとしても、レースにランダム性を持たせてしまっては、その努力も水の泡に終わってしまう可能性があることである。
そして例え最後のURAファイナルで優勝したとしても、良い因子が来る保証などない。
ゲームを知り尽くしてしまった人たちが良い結果を残すために何百回、何千回、何万回と作業みたいに繰り返すことの何が楽しいのだろうか?
結局、ウマ娘は針の穴に糸を通す以上の運要素で成り立っているため、そういう要素を嫌っている人が脱落していくのは事実であるし、
ビジュアルに全く興味のない私からしてみると育成のためにいちいち万単位の金をつぎ込むのが馬鹿馬鹿しくなる。
こんなんならHoI4でDLC全部買ってMODつけたりで遊んだ方が断然得である。
このゲーム性を根本から変えない限り、ウマ娘が5年以上続く保証はない。
それでもソシャゲからしたら成功の部類ではあろうが、ここまでの人気を誇っておきながら5年も持たないとあればさすがに面目が立たない。
それこそが「日本のソシャゲの限界」であると思い知らされるだろう。
一刻も早く日本式のソシャゲから手を切る必要があるのだが、ガチャが手っ取り早く稼ぐ方法になっている以上、
これからも日本のゲーム会社の大体は日本式のソシャゲに依存し続けるのだろう。
それはもう「ユーザーに『このゲーム面白い』と思わせる」ことが第一目標ではない。「会社の経済を維持するため」が第一目標となる本末転倒な状況である。
私史上最悪に第一印象の悪い新人バイトが欠勤っぽかったので、オーナーとのシフト。オーナーがイライラしておらずテンションあげあげになってもいなくて、なおかつ私が従順に言うことを聞きつつオーナー命令の聞き間違いをしなければ、オーナーとのシフトはすごく平和。(ただ、オーナーの機嫌が悪くない日はあまり多くないというのが問題だけど)
日曜日みたいに嫌な出来事が次々起こる訳でもなく、オーナーは主に事務所に込もって事務仕事をしているか、細々とした雑用に夢中になっていたので、ほんとピースフル。ただレジ対応だけしてればいいし、暇でぼんやりしていても怒られないの最高。
コンビニバイトを始めた三年前は、今より体力があったので、ただ立ってるだけっていうのはつまらなくて嫌だったのだけど、最近は体力が坂を転げるように激落ちしてるので、楽なら楽でまあいいかと思うようになってきている。
といっても棒立ちしてるだけでは脚が浮腫んで痛くなってくるので、客足が途絶えてしかもオーナーの見ていない隙に店内を歩き回って、商品のフェイスアップをした。その時ふと気づいたんだが、歩いているときに踵ばかりに体重が乗って姿勢が反り気味になっており、歩き方がドスドスしていた。見た目悪いし続けてると足腰悪くするし太るしでいいことないので、改めよう……。
ほんと最近、運動不足で姿勢悪くなってきている。近所の知り合いに見られて笑われたりとかせずに走れればいいんだけどなぁ、なんて、暇なときにボーッと考えた。
特に何事もなく帰れそうだなと思ったら、21時を回った頃から、オーナーが頻繁にトイレと事務所を行ったり来たりするようになった。そして、22時にはもう体調が悪すぎて駄目だぁーとオーナーがねを上げたので、残業が確定。45分以上残業した。オーナーはその間になんとか腹具合が持ち直したらしい。
コロナ禍でも頑張って働いたみんなへと、本部からボーナス的なものが店に届いていた。一人につき3000円ぶんのクオカード。オーナーは本部の指示通りに全従業員にそれを配った。もちろん私も貰った。
以前働いていた店でも、店舗の売上が上がったとか何かあるとクオカードのプレゼントが従業員あてであったはずなんだけど、その店のオーナーは本部の指示を無視してそれを従業員に分配せずに溜め込んでいて、恵方巻きや鰻などの販促で従業員を競争させて、優勝した人だけにクオカードをあるだけやる、ということをしていた。
そこで私が働いていた当時は23歳のフリーター女子バイトが、なんと恵方巻きの枕営業をやってぶっ飛びの営業成績1位を獲得。大量のクオカードを賞品として貰っていたが、それがまさかの枕営業の結果だと知らないのは、オーナー夫妻ばかりだったという(枕をやったというのは当の本人が言っていたこと)
今私が勤めている店は、お店として本部から貰ったボーナスのようなものは、ちゃんと平等に従業員に配ってくれるので、そういう所は良いのかもしれない。オーナー夫妻個人の取り分として本部から貰った何かは、溜め込んでたまに特に功労した人にこっそりあげてるという話。(私も年末年始のシフトの穴埋めをしてボーナス貰ったことがある)
出勤して、まずしないといけないことはレジ担当の人に挨拶して、事務所の鍵を開けてもらうか鍵束をこっちに投げてもらうかして事務所に裏口から入ること。なんだけど、レジ担当をしていたのは私史上最悪に第一印象の悪かった新人バイトの子で、やっぱりお願いしても事務所の鍵を開けてはくれず、無視してさっさとゴミの片付けに行ってしまった。
そのとき、私が「事務所の鍵開けてください」って言ったのが聴こえたらしくもう一人の昼勤の人が
「気づかなくてごめんねー、今開けるからねー!」
と駆けつけてきてくれたんだが、だ、誰なんだ一体!? なんか見たことのないすごく仕事をバリバリできそうな女性で、しかも名札がゴールド。なんか偉い人? 本部の人がヘルプに来たとか??? と思ったら、名札に載ってる写真にはめちゃめちゃ見覚えのある顔が。私が当店で働き始めた頃に、色々教えてくれた人で、しかもその人の末の息子さんはうちの長女の1学年上。そうなもんで、あまり深く関わったことはないのだが、私は十年前から彼女の顔だけは知っていた。のに、目の前にいる人はどう見ても別人。顔も違ければ声も違うんだが、話す口調だけは昔と全然変わらないという不思議。
コロナ禍のせいで学校行事がすべて潰れたせいで、彼女を見るのは二年ぶりくらいだったんだが、二年の間に彼女に一体何が……。
彼女を見て誰? と思ったのは、私だけでなくAさんもだったらしい。Aさんは手厳しく、
「一年ぶりに会いましたけど、たった一年で老けすぎだと思います」
なんて言った。老けすぎ!? っていうか、元々ギャルママとVERY系の中間のファッションだった人が、フライトアテンダントとかマナー講師的なかっちりしたメイクにイメチェンしたからというのもあるのでは……。年齢に関しては、そりゃ私よりもずっと歳上なので……。メイクに関して老けてるとか言われると、私も似たような方向性なので地味にショックだぞ。
ともかく、何がどうしたらあそこまで激変してしまうのかというのは、よくわからなかった。声まで変わるのはミラクルの領域。謎すぎる。
ちょっとした厄日だった。まず、常連とまではいかないけどたまに来る、アラフィフくらいの女性が、自動レジの操作を二重三重にミスったのを私のせいにしてキレた。
どういうことかというと、その人はまず千円札をレジに入れたが入れ方が悪かったらしくてお札が戻ってきた。それで小銭からレジに入れたらレジが反応せず、「OK」ボタンと「戻る」ボタンを見間違えて押したら小銭が出てきた。だが小銭が排出口から出てきていることに気づかず、レジがピーピー鳴り出して支払いが完了しないので、怒り出した。
私の方はというと、レジ画面がお支払いからスキャン画面に戻ってしまったので、年齢層ボタンを押してお支払い選択画面に戻そうとしても戻らない。お客様はすごい勢いでキレる。レジをバシバシ叩いて、
と怒鳴った。だが、そのお客様のお会計にはメルカリの支払いが含まれている。もしも私の誤操作で商品が二重登録されたとしても、メルカリの支払いだけはバーコードを読み取らなければいけないのだし、既に支払い済みのバーコードをスキャンすればエラーになる。ということはやっぱり、支払いは二重になったのではなく、未了なのだ。
私はレジカウンターを出てレジのお客様画面を直接確認した。そしたら排出口に小銭が溜まっていたので、まずそれをお客様に取ってもらう。お客様は、
「千円が入らないから小銭で払ったのになんなのよもーう!!!」
と怒りながら小銭の額を確認もせずに財布に放り込んでいたが、私が一瞬排出口を見たところ、小銭は本当に小銭なのである。何十何円かの。お支払い金額は1039円なのに。小銭を投入してもレジが反応しなかったのはそのせいだ。
私はレジカウンターに戻ったんだが、お客様はまだ怒っている。ふと見れば、お客様の手には長財布と一緒に千円札を一枚挟まれていた。やっぱり、小銭だけ入れて千円札をレジに入れ忘れていたようだ。お客様も財布と一緒に千円持ってたことに「あれっ」といって気づいて、今度はレジに千円を入れて、残りの39円は小銭で出さずに、財布からもう千円出してレジに入れた。
あんなに瞬間沸騰湯沸かし器みたいにガチギレしてたのに、まるでそんなことなどなかったかのようにお客様は、
「領収書くださーい♪」
と言ってテーブルにレシートを置いたのだが、私が領収書を切って出したら、レシートも一緒に持って去っていった。
嵐のように去っていったな……。Aさんが後で言ったことには、あのお客様はたまに来るのだけど、理不尽なことで凄い勢いでキレることがあって、機嫌のいい時と悪い時の差が激しいという。
50代くらいの女性客で、何か気に入らないことがあると狂ったようにキレて手のつけられなくなる人がしばしばいるのだが、あれって更年期障害なのだろうか。という話をAさんとしたのだが、Aさんのお母さんが現在更年期の真っ最中で、家の中でも外出先でも気に入らないことがあればあんな感じで凄い勢いでキレて周りに迷惑をかけているらしい。で、本人はキレて迷惑をかけたことをすぐに忘れてしまうとかで、「頭に親指の先っぽほどしか脳ミソが詰まってないみたい」とAさんは表現した。
家族にそう思われてるなんて、きっついなぁ。私だって更年期まであと十年もないけど、育児関係で知り合った少し歳上の女性が最近次々とキレキャラ化しているので、ほんともう絶望しかない。私の母なんか、更年期はキレキャラというよりお願いだから精神科を受診してくれ!! レベルの狂人(あるあるだが、本人はいたって正気のつもりだったから受診はしてくれなかった)だった。母方の祖母も姻族の伯母が言うには「増田ちゃんが生まれる少し前までは本当に恐い人で、うかつに話しかけることもできなかった」そうなので、私も高確率でヤバい奴に変貌するんだろうな……。周囲に迷惑かける前に病院へ行こう。
ところで昔、工場でパートをしていた頃に、パートの先輩に更年期障害で苦しみ中の人がいて、その人はよく「ホットフラッシュが本当に辛くて毎晩眠れないくらい」と言っていたが、性格はすごく穏やかで、突然キレて大騒ぎとかしない人だった。
その人の周りには同年代のやっぱり更年期障害の辛い仲間が集まっていたけど、同じく発狂して迷惑かける系ではなかったのだ。
もしかして、身体症状が辛いと病院を受診するインセンティブが働くから、一緒に精神症状も診てもらって薬でコントロールするとかできるのだろうか。いずれにせよ、更年期かな? と思ったら受診しよう。母なんか無駄に健康自慢の激しいタイプだったからどんなにおかしいことになってても更年期で受診なんか、考えなかった訳だし。
更年期障害で頭のおかしくなった母に私は力業で進路を妨害されてしまい、すっかり人生狂わされたので、母のようになって家族の人生まで狂わすのだけは避けたいと思う。
Aさんは、劇的にイメチェンしてもはや別人と化した昼勤のパートさんのことまで、更年期のせいでイメチェンしたとか言っていたが、そんなことってある……? 突然身だしなみを整えることが出来なくなったとかならともかく、方向性は違えども完璧な身だしなみをしているのは、メンタルの異常っぽくないけど。
ともあれ。自分のミスを私のせいにしてキレキレのお客様の他に、自宅のガスコンロに入れる電池がこれで合ってるのかわからないと言って癇癪を起こすお年寄りのお客様とか、バーコード決済のしかたがどうとかでレジ前で夫婦喧嘩をおっ始める老夫婦のお客様が二組とか、タバコの銘柄の発音が「ヒーツ」なのか「ピース」なのか不明瞭なお客様とか、昨日はすごく面倒くさいお客様が多くて、辛かった。起こった出来事そのものが辛いというのもあるが、老いというものの残酷さを思い知らされて絶望する日だった。
具体名挙げてしまって著者には申し訳ないのだが「未来からのホットライン」の核融合炉の施設内部の描写がてんで理解できない。説明が緻密なのがむしろネックになってる感じで、キャットウォークとかトンネルとか配線とかの位置関係が三次元的に脳内に構成されていかないんだよ。本当に上下左右という程度の確度でしか把握できない。
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小説は漫画とかと違ってイメージが押し付けられないのがいいという意見を聞くことがある。個人的にはこれはイメージという単語の前に「自分が気に食わない(特に人物の容姿)」という文言が省略されているように思える。
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想像することって、はっきりいえば単に手間でしょ。小説は想像することを楽しむものって手段と目的が逆転してる感じで、本来は「筋書きを楽しむもの」だと思う。筋書きさえ面白ければ、そして挿絵とかが適切なら、想像しなくて済むのならそれに越したことはない。
くだんの小説も建物の「構造」について図があるからといってイメージを押し付けられたと感じる人は例外的だと思うから、文章で全て言い尽くそうとしないで見取り図ぐらい添付してもよかったと思うんだよね。
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私と同じ考え方っぽい人を二つ挙げとく
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https://modernclothes24music.hatenablog.com/entry/2014/02/21/090746exit
https://matsuri.5ch.net/test/read.cgi/morningcoffee/1514063554/exit
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そしてどうしてもこれだけは抜粋しときたい(5chのレスから)
文章だけで考えてると「この馬はどこから走って来てどこに行ったの?
なんでそんなとこから馬が走ってくるの?」
みたいな変な部分が必ず出てくる
読む側からしてもまさしくそういう感じで、結論としては始点と終点が一致したループだと言っていても、今までも風景の説明から本当にそのことが導けるのだろうかという感覚になることがある。
各部分の描写から全体を統合できない感じで、整合性を認められないことがある。
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前記の小説の施設を見学するシーンでも各区画を主人公たちの足取りに沿って説明していってるのだが、いつのまにか前いたところが主人公達の頭上にあることになっている。
確かにエレベーターで地下に降りる描写はあったけど、上下の関係で足取りが立体交差できるような文章だったか。
区画という各部分の風景だけは十二分に頭に浮かび上がってくるんだけれど、ジグゾーパズルでいうならそれはピースの凹部や凸部があやふやになっている状態にたとえられる。
なのでそのパズルを組み合わせる=建物全体の構造を把握することもできないとなる。これが読後感にもやもやを生む。
そもそも自然言語というものはねじれの位置とか含めた抽象的な位相関係を表現するのに不向きなのかもしれない。
そうでないにしてもせめてPISAとかは単純な論理パズルで読解力を測るんじゃなくて風景の説明文に対して、少なくともこれは与えられている文に矛盾しないという図を選択させる問題も導入してほしい。
ネックが読者側にあるかもしれないかもしれないのにその問題が十分には剔出すらされていないように思われるから。
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「船べりに足をぶらぶらさせていた」文学事典に載ってるような作家の手になる表現だ。しかし「船べりに」とは一体どういう状況なのか。
「船べりで~」であれば人がデッキの手すりでも背にして寄りかかって片足をぶらつかせる風景が想定される。
この話は作家自身の航海記であって大西洋を横断できるような鉄の船の話だから「船べりに」何かをするにはへりは高すぎると思われる。和船の小舟のように足をへりに置けるような状況じゃない。
たとえれば無理に腰よりも高い塀の上に片方の足を足の裏を外側に向けて乗せるイメージでただでさえ不安定な姿勢だから、せいぜいへりをかかとで擦るようなことはできても、重力に逆らってぶらつかせるとは描写として不自然と言わざるをえない。
思い込みで文章を書くとそういうことになると聞いたことがあるから、ちゃんと正確に書いてほしい。
正確に書けば書くほど想像の余地が少なくなるから小説としてつまらなくなる、というものではない。
想像する楽しみと小説の楽しみ方としては二次的なものだとは前にも書いた。限定的で端的な例だが、泥のように眠るという慣用句を小石のように眠るとアレンジすることで生まれるような詩的な妙味を味わうことも小説の楽しみ方の一つだ。
酒などを希釈しないで飲むことを生一本といっても、水で薄めずにといっても、神の創りたもうたままにといっても、どれも全く「希釈しない」という全く同一の事態を指しているうえでにその同一性こそがその描写が正確であることを示す必要条件でもあるわけだが、こうした同義のフレーズが畳みかけられている箇所にも、同じ事態の概念への落とし込み方の多様さに面白みが認められるだろう。
俳句は小説じゃないけれど、あれなどは兼題写真があるのが普通だ。写真というこれ以上なく正確な像を前提としているからといって、そこから派生される俳句の数々に「想像の余地がないからつまらない」と批判する人間がいるだろうか。
むしろ想像の喚起を重視する人のブログとか見ると「容姿の描写ほとんどされてないのを逆手にとってわざと金髪美少女のイメージで読んだ」とか言ってるような人もいて、想像するのを楽しむというやり方は小説をカップ麺の重しにするのと同じぐらいひねくれた本の使用法なのではないかとさえ思えてくるわけだ。筋書きを楽しむ、表現そのものを味わうというのが文句なく一義的な意義であるとすればなおさらだ。
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必要だと思ったとこだけ読み込んで不必要だと思ったところは読み飛ばせばいい、授業だって教師の言うこと全部覚えてない、それと同じだというような人もある。
しかし授業内容と違って小説は内容を問い合わせることができない点で致命的に異なる。
不十分だと思って読み込もうとした箇所も独力では一生かかっても理解できないかもしれない。
作者は思い描いた風景を必死に文に落とし込もうとしたかもしれない。作者は情景を読者と共有したがってる。なのに十分に伝わらない。こんな悲惨なことがあっていいのだろうか。
小説には攻略本もITの専門書にありがちなサポートダイヤルもないんだ。
二重回しとか大島紬みたいな名詞の指すものが単に想像できないとかだったら画像検索すれば済むことだけど、実際に読んでてつまづくことが多いのは文や文章という総体がどういう具象や抽象を指し示しているかとことで、でもこうなったときには打つ手がない。
人工知能は与えられた文章をイメージに接地させずに意味を理解できるが、人間としてはイメージに還元できないことには文章を味わうことはできない。
もちろん読者側の能力の問題かもしれないからそこは見極めなければならない。
先述のようなPISAなどの結果によりそういう能力が不十分と分かれば、出版業界に小説には抽象的な構造に関して図解を挿入するよう働きかけるか、さもなくば教育を刷新するか、そういう判断の指針が得られる。
教育を刷新するというのは単に文章を多読すれば読解力を身に着けさせられるはずだという今の態度が不十分という意味で、一つ文を読ませたらその文が一般的に指し示すことになる図を提示するといった訓練を導入するべきだと思うということ。
単文が示す風景(あえて情景とはいわないでおく)すらもまともにイメージできないようでは複文や文章の指し示す風景もまたイメージできるはずがない。
基礎(単文)を固めることでしか応用(文章)を扱えるようにはならないということではむしろ数学と同じだ。そういう心持で読解の養成には取り組むべきだ。
たとえば百聞は一見に如かずといっても社会生活のうえでいつも文章が指し示す現物を持ってこさせられるとは限らないから、文章をイメージに還元する力は実務的な能力でもあるわけさ。
ある日の暮方の事である。一人の少年が、原宿駅の跡地で雨やみを待っていた。朽ちた柱に蔦の絡みついた、いまにも崩れ落ちそうな原宿駅跡地は、その昔、若人が大勢集う、たいそう賑やかな駅であったという。かつてこの地は「原宿」と呼ばれており、商いで栄えていたそうな。今は広大な荒れ地が広がり、かつての栄華は見る影もない。少年は荒野の真ん中でただ一人きりであった。ただ、所々地面から、かつてのビル群の瓦礫が顔を出している。少年は雨が止むまで、その瓦礫を見詰めて暇を潰すことにした。あれは、セシルマクビー、ピンクラテ、そして…Q-pot CAFE。少年は歴史がたいそう得意であった。
何故原宿がここまで荒れ果てたかと云うと、七十年ほど前、東京には、疫病とか五輪とか不況とか云う災がつづいて起った。そこで人々は住まいをこぞって京都に移し、それに続いて都も移された。およそ二百五十年ぶりの遷都であった。人の消えた東京のさびれ方は一通りではない。荒れ果てたのをよい事にして、狐狸が棲む。盗人が棲む。半グレがでかい顔をする。バニラの業者が日夜騒ぎ立てる。とうとうしまいには、行く当てのないジャニオタたちが夜ごとに集って、オフ会をしているという噂さえ立った。そこで、日の目が見えなくなると、誰でも気味を悪るがって、この近所へは足ぶみをしない事になってしまったのである。そうして七十年の時が経ち、いつしか「原宿」というと、平成・令和時代の亡霊が往来する呪われた場所としてひろく知られるようになったのだ。
少年も、ほかの大ぜいの若人と同じように、危ないので原宿には決して近づかぬよう、両親に硬く命じられていた。しかし、少年には原宿に来なければならぬ断固とした理由があった。病床に付している、かつて量産型女子であった少年の祖母が、「冥途の土産にAnk Rougeが着たい」と所望したのである。少年は、祖母が好きであった。特に、祖母のつけるジルスチュアートの香水の香りにつつまれて眠ることが大好きであった。その祖母が、いまはシンプルなアースカラーの入院着に身を包み、力なく微笑んでいる。入院着は、無印良品であった。少年は大好きな祖母のため、アンクルージュの服を見つけてくることを決意し、家をそっと抜け出してきたのだ。しかし、七十年も前の服を探し出すことは、とてつもなく困難であった。旧東京二十三区内を隅々まで探しても見当たらない。それもそのはず、量産型女子はとうの昔に、国の絶滅危惧種に指定されていたのだ。少年の祖母は、その数少ない生き残りであった。
歩き疲れた少年は、とうとう、禁じられていた原宿に足を踏み入れた。暗く、恐ろしい場所であった。荒野の真ん中にぽつねんと佇む原宿駅跡地には、多くの人の怨念が染みついているかのように思えた。少年は時計のある屋根の下に腰掛け、雨が止むのをぼんやりと待っていた。頭上には、どこからか集まってきた鴉が輪を描いて飛んでいた。
どうにもならない事を、どうにかするためには、手段を選んでいる暇はない。選んでいれば、大好きな祖母は悲しみのうちに死んでしまうばかりである。尤も、痴呆の入っている祖母は、たとい思い通りの恰好ができたとしても、何もわからず粗相をして汚すだけかもしれない。しかし、心持の優しい少年は、祖母のエンディングノートに書かれていたことはなるべく叶えてあげたいと思っていた。手段を選ばないとすれば―少年は、そのあとに来るべき言葉の余りの恐ろしさに小さく震えた。「盗人になるよりほかに仕方がない」などというおぞましい考えが一瞬でも頭をよぎったことが、信じられなかった。しかし、一度心に生まれたその思想は、少年の心にずっしりと居座り、どうにも振り払うことが出来ずにいた。
それから、何分かの後である。マツモトキヨシ原宿駅表参道口店跡の辺りをうろつく人影が見えた。少年は、こんな場所にも人がいたのかと大そう驚いた。夕闇によく目を凝らしてみると、どうやらひとりの老婆が何かを探しているようなのである。この雨の夕方に原宿をうろついている人間は、ただ者ではない。少年は両親の忠告を思い出し、身震いをした。しかし、老婆が何かてがかりを知っているかもしれぬ。少年は立ち上がると、小雨の降りしきる中、恐る恐る、老婆に声をかけに行った。
「おばあさん、すみません」
老婆はゆっくりと振り向いた。少年は、振り返った老婆の姿を見て、その余りの恐ろしさに、顔をしかめた。桑色のシャツを着た、背の低い、痩せた、白髪頭の老婆である。右の手に黄色のビニール袋を持ち、左の手に、大きな紙袋を持っていた。紙袋には、けばけばしい装飾が施されている。見るとそれは、山田涼介のイッピ袋であった。
ジャニオタだ。少年は歴史の資料集で良く学んでおり、ジャニオタを知っていた。日本史の安藤先生がいうところによると、ジャニオタは四十年ほど前に最後の一人が観測されて以来、日本から姿を消したという。まさかジャニオタに、生き残りがいたとは。少年は、大そう驚いた。
「なんだい…」
老婆は唸るように呟いた。地の底から響くような、恐ろしい声であった。少年は勇気を振り絞り、老婆に尋ねた。
「お忙しいところすみません、すこしお聞きしたいことがあるのですが。」
「他を当たっとくれ。私は急いでいるんだ。」
「違います。探し物をしておりまして。
ところでお婆さん、そんなに急いでどこに行かれるのです。」
「ライブ参戦前にジャニショに行くのさ…ケンティーのオフショを買いにね…」
そういうと老婆は、うつろな瞳で前方をじっと見た。そこには荒野が広がるばかりであった。それを見た少年は、腹の底から寒気が上がってくるのを感じた。ジャニショ。それはかつてこの地にあった多神教の神殿であったと聞く。かつては多くの信者が通い詰めたその神殿は、しかし、原宿から渋谷へと拠点を移し、遷都とともに東京からもなくなってしまったと聞いている。全て七十年前の出来事だ。今となっては跡形もない。この老婆は、いまでもジャニショの存在を信じ、この場所をうろついている。うわさに聞くジャニオタの亡霊だろうか。少年の身体は恐怖に震えた。
「おや…お前は」
何かに気が付いた老婆は、少年の顔をじつと見詰めた。その濁ったうつろな瞳には、真っ黒なカラコンが不自然に張り付いていた。少年は後ずさりをした。
ええ、もっとよく顔をみせておくれ」
そう叫び声をあげると老婆は、少年の顔をつかもうとした。少年はきゃあと叫び、踵を返して逃げようとした。しかし恐怖からか足がもつれ、少年の体は地面に叩きつけられた。何とかもんどりうって逃げようとする少年に、老婆が覆いかぶさる。
老婆はうわ言のように呟きながら、少年の腕や顔をベタベタと触った。少年の恐怖心は、次第に、老婆に対するはげしい憎悪に変わっていった。二人は荒野の中で、しばらく、つかみ合った。しかし勝敗は、はじめからわかっている。少年はとうとう、老婆の腕をつかんで、無理にそこへねじ倒した。老婆は細い体を大きく震わせ、肩で息を切りながら、ぴえんと泣き叫んだ。
「ファンに、ファンにそんなことをしていいと思っているのか。」
少年は老婆を見下ろし、吐き捨てるように言った。心のうちで、老婆に対する憎悪と侮蔑が、大きく燃え上がっていた。そうして、あることに気が付いた。老婆の纏っている布切れである。すっかり薄汚れていて気が付かなかったが、これはいつか歴史の資料集で見た、アンクルージュのフリルカラーチェックワンピースではないか。チェックの模様に、けばけばしいフリル。そうに違いない。それを見ると、少年の心にあるひとつの勇気が生まれた。それは、老婆に出会う前は決して存在しえなかった勇気であった。
「ファンにこんなことをして、貴様、アイドルとしての自覚が足りぬわ。」
「言いたいことは、それだけか」
老婆の話が終わると、少年は嘲るような声で念を押した。そうして、老婆の襟上をつかみながら、噛みつくようにこう云った。
「こんなことをする者は、ファンではない」
老婆はそれを聞くと、目をかっと見開き、呻き始めた。少年は、すばやく、老婆の着物を剥ぎとった。それから、足にしがみつこうとする老婆を、手荒く瓦礫の上へ蹴倒した。かわいそうな老婆の周りには、胸元に大事に仕舞われていたしわくちゃの青い振込用紙がはらはらと散らばった。少年はそれを一瞥すると、薄汚れたワンピースをわきにかかえ、またたく間に原宿の闇に駆けていった。
しかし、嗚呼、何と残酷なことだろう。老婆からはぎ取ったワンピがアンクルージュではなくミオレミューだということを、少年は知る由もない。
その後、原宿にうろつく亡霊の噂は、はたと途絶えたという。
俺は趣味探しが趣味の時期があって、毎月新しい趣味を始めてみて気に入ったら継続みたいなことをやってて遍歴はこんな感じ。今は大学院生で来春から社会人。
・折り紙
ユニット折り紙っていう、立方体とかの幾何学立体作ってた。ながら作業ができて優秀。後述の電子工作と併せてかっこいい置物ができた。ただ、やたら時間がかかる割に成果物が地味なので辞めた。
・DIY
父がDIY好きだったので、親の道具を使っていろいろ本棚を作成。市販の本棚の方が完成度も高く、安いことに気づいたので辞めた。
・天体観測
小学生の頃、地元の科学を学ぶ習い事をしていたので、星に興味は元々あり天体望遠鏡を買って本格的に始めてみた。月と土星くらいしか見るものはなく、望遠鏡を持ち出すのが億劫で辞めた。星を眺めるのは今もやっている。
・カメラ
姉からOLYMPUSのミラーレスカメラを貰ったので始めた。星撮りなどスマホにできないことができるので気に入っている。被写体は風景メインで広角単焦点いくつか買ったところで満足したので、レンズ沼には至っていない。旅行にはいつも持ち歩く、ごついカメラを持っていると住宅街でも旅人になれる。
・旅行
テレビで見た青春18きっぷというものが気になり、夏休みに友達をつれて、関西から東京に行った。東京は新幹線で何万もかかると思ってたのが、2000円程度で案外軽く行けたことに満足しハマる。18きっぷやフェリーを中心の激安旅が好き。47都道府県の県庁所在地をコンプリートした。コロナ明けたらまた旅行したい。
・秘境駅巡り
18きっぷ旅中に景色のきれいな駅で降り、そこにあった駅ノートの記述で秘境駅めぐりというものに出会う。秘境駅巡りをしていると、駅ノートにいつもと同じメンバーがいて勝手に親近感(とライバル心)を感じる。(図書カードの天沢 聖司みたいなものか。)駅寝とか敢行して、どこでも寝れるようになった。
姉の小さい頃に使っていたアイロンビーズを発見し創作意欲が沸いてきた。2000ピース入りのボックスの仕分けが辛かった。部屋の壁がマリオシリーズのキャラ(ほとんどが大量のテレサ)で埋まっている。
・おえかき
就活が嫌すぎて何か楽して稼げないかを考えていたとき、LINEスタンプが個人でも作れるようになったと聞いて始めた。1個30秒くらいで仕上げた絵だったが、リジェクトされつつ1ヶ月程度でなんとか承認。クラスの友達が買ってくれたが、ほとんど売れず承認欲求が満たされないので辞めた。
・プラモ
Joshinに売ってた、海洋開発研究機構の「ちきゅう」のプラモがカッコよくて始めた。色なんかも塗ろうと思って、筆セットなんかも併せて購入。時間のあるときにやろうと思って放置していたら何年も立ってしまった。いつかは作ろうと思っている。
・電子工作
高専の専攻が電気系だったので、電子工作くらいできるようになろうと始めた。最初はArduinoのLチカからスタート。学祭展示とかで発表できる作品を年1くらいで作るようになった。最近は家のIOT化を進めていて、オートロックで家のスイッチ類はほぼAlexaがやってくれるようになった。市販のスイッチボットなんかよりやすいが、はんだごて、3Dプリンタ、直流安定化電源などの出費がでかい。ハードオフが楽しくなる。MFTで出展するのが夢。
・キャンプ
ゆるキャンから。はじめはテントと寝袋だけからスタート。どんどん荷物が増えてきた。TC素材を集め始めて荷物が重い。今年は雪中キャンプにも挑戦した。楽しいけど、社会人になったら平日キャンプはきつそう。
・ドローン
中華通販でDJIのphantomが安かったので衝動買い。単純に飛ばしてるだけで楽しいのとキャンプと相性が良いので結構出番がある。ただ、(法律は順守してるつもりだが)逮捕事案も増えてきて怖かったので、dji miniに買い換えた。ほぼクイックショットしか使わない。
・地図
ブラタモリが好きで毎回欠かさず見てる有地に興味が沸いた。国土地理院の航空写真を見ながら、鉄道跡とかを探してる。
・駅スタンプ
ただでできる。田舎駅は駅員に出してもらう必要がある上、駅員がいる時間が限られているので秘境駅巡りとの相性は悪い。
・駅メモ
鉄道旅に併せて導入。5000駅ほど集めたが、景色に集中できないのとコロナで完全にやる気を削がれたので辞めた。
・切り絵
不器用すぎて無理だった。
・消ゴムはんこ
不器用すぎて無理だった。結局レーザーカッターでゴム印を作って、自分用のはんこをつくった。
・釣り
大学が海の近くだったので食費をケチろうと始めた。サビキから始めたがフグしか釣れなかったのと、しゃべりかけてきたおじさんがウザかったので辞めた。あと、海の近くなので魚も買った方が安かった。
・記念メダル集め
小学校時代から集めてる。東京タワーとかにある日付と名前を彫れるやつ。1枚500円程度でオリジナルのお土産が作れるので気に入っている。水族館、博物館が多く飽きてくるので、旅行においてはメインではなくサブミッション。
・ダムカード集め
普通に数が多すぎて、バイク趣味とかじゃないときつそうで断念。
ダムカード繋がり。観光案内所で貰えることが多いのでマンホールカードより難易度が低い。ただ、水道局でもらえる奴は平日限定が多く収集困難。旅行のサブ目的。
・漫画
小中学校とマンガを買って貰えなかったので高専でバイト代を得られるようになり買い出す。当時は駿河屋で数十円で中古マンガが買えたのでその時代に集めた漫画が1000冊ほど。今は推し作家の新刊を買うのと、年1でヴィレヴァンの株主優待で2万円分まとめ買いする(ヴィレヴァンは本屋なので取り寄せもできる)。コロナ前は東京のヴィレヴァン巡りをして表紙買いしてた。
・温泉
旅行中に温泉にハマり温泉目的で出掛けることが増えた。野湯だったり秘湯だったり、到達困難な温泉の方が気持ちいい。いつも混浴に若い女性が来ないかワクワクしているが、実際に女性に入って来られると気まずい。移動もできないし、目線も気を使う。
以前増田で読んだスパイスカレーRTAに感銘を受けて実践している。業務用スーパーに売ってるメイラード反応済み玉ねぎとトマトピューレを使うことで、コンスタントに10分を割れるようになった。最近はナンの自作にも挑戦している。
こうして、並べてみると高専から工学部編入で全く女性との接点がなく、趣味でも人に会うこともほぼないからみんなが異性に使っている時間とお金を趣味に使えるのかなぁとは思う。デートもしたことないし、飲み会とかもほぼいかない。
他に良い趣味あったら教えてください。
昨日書いた日記にたくさんの人がコメントをしてくれて嬉しかったです。ありがとう。
平成の米騒動あたりは記憶が曖昧だが、たしかに食堂でタイ米を食べてました。
多分、入隊してすぐくらいだったか…この辺りは、半年以上教育期間だったので、
TVも見られず、もちろんスマホも無い時代なので、世間がどうなっていたのか全く知りません。
マズかったメシ以外にも、自衛隊の楽しみだったり、心に残ったメシをつらつらと書いていこうと思う。
20年間で5回くらい転属してあちこち臨時勤務等もあったので、ひとつの食堂の話ではありません。
カレーライスは間違いなくアタリの日だった。どこの駐屯地でもうまかった。
だが、午前中の訓練のモチベーションを上げてくれるのもまたカレーだった。
新人の頃は午後、ウトウトして先輩からよくどつかれたものだが、
先輩になると、どつく側になった。
そしてまたそれを超える年になると、どつきどつかれしている後輩達を生暖かく見守る立場になった。
昔、料理長に聞いたカレーの隠し味「焼肉のたれ」は、今でも家でカレーを作るときに入れている。
12月24日だか25日の昼には可愛いクリスマスケーキ1ピースが出た。
恋人がいない隊員はあえてこの日に当直を入れ、寂しさを紛らわした。
この日あたりから年末休暇が始まるので、ウキウキと帰隊する既婚者がなかなか憎たらしかった。
ケーキはうまかった。
元旦の昼はおせちが出た。大皿に少しずつ黒豆とか、なます、田作りなんかが適当な感じに盛り付けられていた。
まあ、おせちは出来あいなので大してうまくはないし、おかずになりにくい。
数年に1回は元旦勤務があったが駐屯地にはたくさん人がいるので寂しくはなかった。
バレンタインデーには昼飯にチョコレートがついた。不二家のハート形のチョコレートが多かった気がする。
男女関係なくみんなにもらえるチョコレートはなんだか嬉しかった。
自衛隊の女性はモテるというが、頭が良くて優しくて素敵な、妙齢の独身の先輩はたくさんいた。
自衛隊の男の目が節穴だと思っていた。
少し年を取るとWACはモテなかった。常にすっぴんだし、男女平等階級社会なので言葉遣いも荒くなることもあった。
女性とみなされないのかもしれない。
3月になると、予算に余裕が出るのか使い切ろうとするのか、メニューがわりと豪華になった。
料理長が大きな鉄板で手のひらサイズの肉をジャンジャン焼き上げ、横にうずたかく積んでいく。
外で焼くパターンもあった。
もう焼きあがっているので熱々とまではいかないが、本当に美味しくて年に一度のパーティタイムだった。
その他、創立記念日には紅白饅頭が出ることもあったし、節分には小袋の豆が出た。
美味しいメシは本当に訓練のやる気に直結していた。
ただ、唯一不満があるとすれば、白米がまず出てこなかった。
健康に留意してか、常に玄米とか粟とかヒエとか謎の穀類が混入していたので、ただただ真っ白な白米が食べたかった。
同期なんかは「また鳥のエサが入ってる…」と、よくぶつぶつ言っていたことを思い出す。
あと、駐屯地食堂では目玉焼きが出ないので、外で食事をするときはひたすらベーコンエッグ定食を食べていた。
生の卵は出るので玉子かけご飯は出来るが、半熟目玉焼きに飢えていた。
あとはなぜかクリームシチューが出てこなかったなあ。
自分が除隊する前の数年で糧食班がなくなり、民間の業者が隊員食堂を切り盛りするようになった。
団塊の世代だった古い栄養士や糧食班長も定年を迎え、若くて新しい世代の栄養士さんに代替わりした。
男性の若い栄養士さんは、自衛官の心をグッとつかむ旨いガツンメニューが上手で、とても人気がある。