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はてなキーワード: 足音とは

2019-01-13

のらやん、あるいは

学生時代からの友人に金を貸していた。

やっと返せるとLINEがあったので、よく一緒に飲んでいた東梅田居酒屋まで足を運んだ。

「すまんな」と私の姿を見るなり彼は謝った。「これきっちり返す。ほんますまんかった」以前より痩せて、顔色が悪くなっていた。

目が血走っている。「東京行ってたんや」そういうとビールを飲み干した。

「そうか。まあ返してもらうつもりもなかったんやけど。仕事見つかったなら何よりや。今何してるん」

「あ、また仕事なくなってもたんやけど・・まあ当分金あるから・・」「いや金あるからって」なかなか本心を話さない男だ。昔からそうだけども。

退職金結構な額でな。」と薄く笑う。「いや、お前何してたん?東京で。」「あ、うん、俺、実は…やっててん…」「ハイボールお待ち!」どでかい声の店員に音声を消される。

ちょっと聞こえへんかった。何やってたん」「ん…単語ではわからんと思うから説明するわ」そういって彼はポツリポツリ話し始めた。

派遣先東京仕事があると言われ、彼は新幹線で向かったが数日でミスが多すぎてクビになってしまった。派遣会社とも揉めて、そのまま無職になり。

持ち合わせていたお金で酒を飲み、ゴールデン街入口で座り込んでいたという。

「ほなら、ええ服来た若いちゃん声かけてきたんや。君、うちにけえへんかって」

彼は、怪しいと思いながらも、男についていくことにしたのだった。

男はマンションの一室の鍵を開け、大声で叫んだという。

「大変だお母さん!てね。なにゆうとんねん思ったんやけど。ほなら女の人が出てきてな。手にぬいぐるみ抱えてるねん。ほんでな。裏声っていうんかなそれで、おかえりとかいいおるねん」

彼はどうふるまっていいのかわからなかったので突っ立っていた。すると、男に別室に連れて行かれた。

「今から約束を守ってもらう。君は一切彼女に話しかけてはならない。そしてぬいぐるみにもだ」

そして黒いぬぐるみを渡された。「これを私の言うとおりに動かしてくれ」と言われた。

意味が分からなかったが、男の言うとおりすれば、金ももらえる。

彼女はどうやらぬいぐるみ子供だと思い込んでいたらしい。そしてその子供にいろんな経験をさせてあげたいと考えているそうだ。

男は少し涙ぐんで彼に伝えた。

彼は男の指示どおりふるまった。ぬいぐるみを男の言うとおりセッティングする。時に男は写真を撮った。

しかしそれを何に使うのかは聞いてはいけなかった。スマホも取り上げられていたのだという。

そしてある日突然、帰っていいよと言われたのだった。男に聞いたが「ストーリー上の都合でね」という返事があったのみで、

ここでの出来事公言しないことを条件に、金とスマホを渡され、彼は大阪に帰ってきた。

「ほんでな、まあこないして自分に金返せたわけやねんけど」「ようわからんけど、なんやてんやろな」

「さあ…あ、ちょっと待って」そういうと彼は椅子から降りて廊下に出た。

しばらくして戻ってきた彼は支払いを済ませようとする。「ありがとうな、いやアニキが迎えに来たよってに」

「え、アニキって?」「うん、なんかごめんとかかっこええお兄ちゃんになるとかいうてる。入り口のとこで待ってるやん、ほら」

彼の指さす先は、立ち入り禁止のボイラー室への入口だった。

階下は真っ暗で人の気配もない。

彼は嬉しそうに階段下りて行く。

「おい、待てや、どこいくねん」返事がない。

「おい」私の声は闇に吸い込まれていく。

下の方から、ヒタヒタ…という音が聞こえた。

彼の足音もそれに同調する。

女性裏声がとぎれとぎれに響く。

「はぱ!」彼の元気な裏声が聞こえたようだが。

私はどうしても降りることができなかった。

コンビニから家まで100m

なのに夜は怖い。ランニングで通り過ぎる人の足音とか息も怖い。すぐ近くが駅なのに暗い。街灯が少ない。田舎のくせに痴漢ばっかりいる。死ねよ。ろくなことがない。

2019-01-11

家庭内さまぁ~ず

帰宅時、猫が外の階段を上ってくる自分足音を聞きつけて

家の奥の方からどっかどっかウマみたいな走り方で玄関まで迎えにくるのを見て馬かよ!と思い

構ってくれと甘えてまとわりついてはメーメー鳴くのを聴いて羊かよ!と思い

それに返事をしてやるとわん!と強く答えるのを見て犬かよ!と思い

しばらく遊んでやると突然飽きておやつを欲しがってニャーンとあざとく鳴くのを見ていややっぱ猫かよ!と思い

それらのツッコミが頭の中で三村の声ほぼそのままの精度で脳内再生されてるのに気がついて三村かよ!と思う

猫と暮らすのは定型ネタ漫才の繰り返しみたいで面白い

猫が面白すぎてずっとおかしくて笑ってる

2019-01-10

大学生で、ずっと不登校なんだけどさ、

こんなこと、面と向かって言えないから吐き出させてよ。

中学は、1年生の頃は行っていた。

2年のとき、家の都合で転校した。人と違うことが好きだった私は、みんなが寂しがってくれることも、新しい学校で『転校生』になれることも、非日常で嬉しかった。

田舎から都会に行けることも嬉しかった。スターバックスを初めて飲んだ。

2年の途中から学校に行けなくなった。いじめられたわけでもない、嫌な友達がいたわけでもない、急に学校に行かなくなった。理由は、自分でもわからない。悲劇転校生を演じたかったのかもしれない。勝手な都合で転校させられて、かわいそうな私と思っていたのかも。あんなにワクワクしていたのに。

一転、3年生はほぼ皆勤賞だった。

受験を頑張ったのは事実だ。正直、もともと頭は悪くなかった。1年間不登校しても、成績は中の上くらいだった。夏頃から塾にも行って、順調に成績をあげて、最終的にはほぼオール5。第一志望校に余裕で合格した。

高校は、結局1年の途中から全然行かなくなった。理由として、思い当たる節は、バカみたいな内容だけど2つある。ひとつは、受験燃え尽きたこと。もうひとつは、同じクラス女の子を好きになってしまたこと。

の子に会う度に、話しかけられる度に、笑顔を見せられる度に、後ろめたい気持ちになった。そんなつもりで仲良くしてくれているわけでは決してないのに、勝手性的興奮を覚える自分に嫌気が差した。彼女を裏切っている気持ちだった。

耐えきれなくなって、告白したのが2年の冬だった。そのときは、出席日数が足りなくて、留年することがほぼほぼ決まっていた。この際どうなってもいいからこの状況を抜け出したい、そんな気持ち告白した。

もちろん断られたけど、友達でいたいと言ってくれた彼女とは、今も交流がある。あの時はあんなに投げやりだったのに。本当に感謝している。

高校の方は、2年で留年したとき、退学して、予備校に通いながら高卒認定をとって、志望校にも合格、現役と同じタイミングで進学した。

今、大学2年生。結局大学にも行けていない。サボっていると言われたらそれまでだ。実際、サボっているのかもしれない、甘えているのかもしれない。でも、どうにもこうにも、身体が全く動かない。何をやろうにもやる気がわかない。理由もなく涙がでてくるし、世の中の全てがどうでもいい。無気力些細なことに苛ついてしまう、母親足音とか、同級生の何気ない一言とか。

これから先、将来なにも見えてこない。私のやりたいことってなんだろう。毎日学校に行く、なんてこともできない私に、なにならできるんだろう。この世界に私が居る意味って?居たいと思える理由を誰か頂戴よ。

2019-01-08

皆んな、住む家ってどうなの?

結論聞きたい事としては、コンクリートマンションて音の響きは仕方ない事なの?ということだけども、経験によって認知に誤りがあるかもしれないし、甘すぎるおかしい事を言っているのかもしれないので書いてみようと思い立った。

私は賃貸で色んな家を実家から経験してきた。

昔は学生時代は軽量鉄骨アパートから戸建まで経験したが、ガキだったからか隣近所から騒音の事を気にした事はなかった。

一人暮らしを始めて、最初は音の響きとかも分からず、親も結婚するまで、戸建や音響きのない会社寮に住んでいた事もあってかアドバイス特になく木造アパート最上階角部屋を選んで、よくあるうなぎの床寝と呼ばれる間取りだった。隣が1日中家にいて、時々笑ってるのか何なのか唸り声を上げる物件で反対隣は毎回半年持たず出て行く感じだったが、こういうものかなと思うのと、すぐ引っ越すのは良くないという謎の思い込みで何年か住んだ。

2軒目の物件コンクリート物件最上階角部屋、下が事務所だった。隣も水場、風呂とくっついているが音は少ししか聞こえず、多分料理しない人なんだと思ったけれども、下の事務所からの動きや音も何もなく、生きてきた中で一番快適に過ごせた。

3軒目は、コンクリートマンション最上階角部屋で下の住人がこちらが昼間に少し音を立てたり、宅配ダンボール開けたりすると布団を思い切り叩いたり、窓やドアを思い切り閉めたりしていた。自分嫌がらせぽく思えていたが、違う常識を持っている人だったのかもしれない。わからない。自分が悪いのか下が悪いのかもわからない。防音カーペットを床に敷き詰めて、無駄攻撃されるのを防ごうとした。夜10時くらいに何かわからないけれど爆笑する声が聞こえてきた。窓しめや戸閉めで床が揺れた時はあまり良くない手段(管理会社に言わず)床ドンをたまにしたりした。その時だけ静かになった。隣の音も聞こえたけども、まだ我慢できるレベルだけど、隣も床ドンしてたりしたんで同じ悩みを抱えてるのかなと思ったりした。床ドンしてるのに矛盾していると書いていて思ったけれど、管理会社に言ってさらなる戦いになるのが嫌だと思ってしまい言わなかった。下は頭おかしい人だと勝手に思ってしまっていて、刺されるかもしれないからと認識をされたくなかった。

4軒目は逃げるように引っ越しコンクリートマンションの中階角部屋だった。上の風呂を抜く音とかどうやったらこんな音出せるのかという何かを引きずる音とか前と同じく、引っ越しダンボール開封してると掃除機かけたりがあるのと、上の住人がたまに人を呼んでその足音が深夜1時まで異様にうるさい時があったり、住んでから少し床鳴りがする事に気付いたけれども、そこを踏みしめた瞬間下からドンが来る時がある。深夜の謎の上からドンで起きる事があるので耳栓して寝ている。

正直自分認識間違いも多々あるかもしれないし、自分が悪い部分もあるかもしれない。情報弱者かもしれない。神経質過ぎということかもしれない。

下や隣が事務所物件探せばと言われそうだけどなかなか見つからないので、見つかるまで探すしかないのか…。

戸建に住むべきか…。

分譲賃貸マンションに住むべきか…。ピンキリだとは思うけれども。

稼ぎを良くして、高い物件に住めるようになるべきか…。

やはり、ある程度は賭けなのか…。

普通に年収でも住めるコンクリート賃貸マンションはこんなものなんでしょうか。

皆さまの家はどんな感じでしょうか。あと探してる基準とかありますか。

2018-12-18

オリンピック応援禁止令?--ツイート禁止通知と「アンブッシュ規制

オリンピック応援禁止令?--ツイート禁止通知と「アンブッシュ規制法の足音 - (page 2)

https://japan.cnet.com/article/35087137/2/

 まず商標権だ。確かにIOCJOCは「オリンピック」や「がんばれニッポン!という言葉商標登録している。だから、誰かがオリンピック饅頭とか、「がんばれニッポン!」という期間限定ショップなんて始めると、商標権侵害になりそうだ。また、不正競争防止法という法律もあり、エンブレムオリンピックという言葉を無断で使うと不正競争にあたることもある。その意味で、度を超えた便乗商法は確かに危うい。

 だが、いずれも、登録商標エンブレムを「商標として使う」行為対象である。つまり商品名や店名としての使用典型例だ。「記述使用」と言って、単にオリンピックという競技を指し示すために、いわば主語ではなく目的語としてこれらの言葉を使うのは、基本的違法ではない。この点で、JOCが挙げた懸念例は、明らかに広すぎる。こうした言葉をよほど特殊な状況で使うと違法になり得るという程度であって、通常のオリンピック応援レベル違法になるとは考えにくい。

 そもそも世の中の事象は多かれ少なかれ互いに連関し合って活動しているので、相互言及を全て止めさせようとしたら、経済社会じたいが成り立たないだろう。

2018-12-10

よく見る夢

自分お腹を掻っ捌く夢。

痛みは感じない。むしろ流れ出てくる血や内臓が温かくて、穏やかな気持ちになる。

でもそこで親の足音が聞こえてくるの。

慌てて内臓お腹に詰めているところでいつも目が覚める。

あの人の面倒を見終わるまでは死ねないよなあと思うと胸が塞がるようで、その晩はもう寝付けないんだ。

2018-12-01

anond:20181201225604

恐らくこのニュースだろう。

批判的な立場弁護士意見を貼る。

オリンピック応援禁止令?--ツイート禁止通知と「アンブッシュ規制法の足音

https://japan.cnet.com/article/35087137/

 まず商標権だ。確かにIOCJOCは「オリンピック」や「がんばれニッポン!という言葉商標登録している。だから、誰かがオリンピック饅頭とか、「がんばれニッポン!」という期間限定ショップなんて始めると、商標権侵害になりそうだ。また、不正競争防止法という法律もあり、エンブレムオリンピックという言葉を無断で使うと不正競争にあたることもある。その意味で、度を超えた便乗商法は確かに危うい。

 だが、いずれも、登録商標エンブレムを「商標として使う」行為対象である。つまり商品名や店名としての使用典型例だ。「記述使用」と言って、単にオリンピックという競技を指し示すために、いわば主語ではなく目的語としてこれらの言葉を使うのは、基本的違法ではない。

2018-10-19

夜道で中途半端に歩く速度を落とす女ムカつく

夜道を歩いてると、たまに後ろに人の気配を感じて歩く速度を落とす女が世の中にはい

足音などで男であることを感知して、わざと先に行かせようとしているものと思われるが、

自分はあれが無性にムカつくのだ

レイプ強盗ひったくりなどを警戒しているものと思われるが、犯罪者と疑われたからではない

前を中途半端な速度で歩かれるとすげー鬱陶しいのである

後ろを歩いている人間は2種類しかいない

1.犯罪者

2.犯罪者ではない

1であるとしたら、むしろ速度を落とすのは逆効果

犯罪自分の手で招き寄せてると言えよう

2であるなら速度を落とす必要はない

必要はないのに、わざわざゆっくり歩かれるもんだから

こっちとしても、速度を上げて抜きにかかるか、合わせてゆっくり歩かなければならない

だいたい、夜道なんだから、そういうシチュエーションの時は決まって仕事帰りなのである

こっちは仕事で疲れて帰ってるのに、そんなことされたら、

早足になって更に疲れてしまうか、帰るのが遅くなって家でリラックスする時間が短くなり、次の日に疲れが残ってしまうではないか

従って、論理的に考えてこうしたケースでの最適解は女がダッシュすることである

そうすれば女も犯罪に合わないし、俺も自分のペースで帰宅できるのでwinwinなんである

世の女に言いたい。走れ。

2018-10-08

アパートの一階に住んでみた感想

anond:20180513195125

上のアパートの一階に住むかもしれないってやつを書いた増田です。

住んでみて半年経ったので簡単感想を書きます

まずコメントで言われてたデメリット点について思ったこといろいろ。

・湿気は言うほどひどくない

ものがカビたりとか、そういうのは全くない。ただ部屋に湿度も測れる時計とか置いとくと、80%超えてる時もあるんだけど、壁とかものとかそういうのはカビてないですね。

・虫はほとんど出てこない

ちっちゃーいクモぐらいですかね、虫らしい虫が部屋に入ってきたの。クモなら触れるので外に出してあげられるし、ゴキブリはお目にかかったことない。他の虫も同様。何か対策してたわけでもないけど、いませんでした。

洗濯物は取られない

ベランダがあるので、バリバリ外干ししてるけど今の所一回も取られたことない。まあまだ半年ってのもあるけど。流石に下着は干してないけど、服・布団・バスタオル普通に干すよ。

泥棒不審者らしき人もいない

SECOMに入ってるのでそのあたりもあるのかなあとは思うけど、そういう被害もないですねえ。

・上の音はそんなにうるさくない

たまーに足音がどんどん聞こえるけど、イライラして気が狂いそうになるほどじゃない。いるんだなあぐらい。

逆にここはちょっとというところもあげておく

・陽の光が入りづらい

ベランダまでは陽の光が入るんだけど、部屋の中には入って来にくいから、よっぽど晴れてる日とかじゃないと薄暗い部屋になりがち。

ぐらいですね…

<総括>

・一階に住むの、悪くない

やっぱり一階に住むの悪くない、というかそんなに他の階変わらない気がする。気になる人は気になるんだろうけど、自分全然だった。部屋の広さも立地も値段も何もかもがパーフェクトだったし、一階だからというマイナスポイントも今はほぼないのでサイコー物件に巡り会えたという気持ちですね。

もしこの先一階に住みたいけど勇気が…とか迷ってる…って人がいたら、何かの参考になればいいなと思います

2018-10-05

anond:20181005134028

やってみた。

やはり俺に足音は抑えられなかった。起こられた。

2018-09-25

くっ殺

くっ殺せって言うけどあえて殺さず手錠で繋いで暗くて窓のない地下牢に監禁

拷問や痛みの伴うことをひたすら続ける

だんだん足音を聞くだけでそれが拷問開始と結びついて泣き出す

もうやめてぇぇぇって絶叫したり誰か助けてって叫ぶ

もちろん助けは来ず、尊厳は踏み躙られる

最終的にはもう叫び声も出ず、涙さえも出ず、なぜ今自分がここにいるのか分からない

自分を守るために精神が壊れていく


みたいなイメージあるけど読んだことないから謎だな

男性向けだとリョナエロがごっちゃになるから好みじゃないんだよな

個人的エロはいらん

2018-09-24

anond:20180924102156

記載されている内容ではまだ直接的な被害は及んでいないようだが……

上の階の人の足音や隣の人の騒音がひどいとか、民泊に使われてていろんな人が出入りするとかはないのか?

2018-09-21

知的財産権侵害と便乗は別の問題では?

「祝!東京決定」

NGの恐れのあるオリンピック広告表現

http://www.jaro.or.jp/ippan/saikin_shinsa/20130913.html

上記記事に対する批判記事

オリンピック応援禁止令?--ツイート禁止通知と「アンブッシュ規制法の足音

福井健策(弁護士日本大学芸術学部 客員教授2016年08月09日 12時00分

https://japan.cnet.com/article/35087137/


福井健策弁護士批判には基本的同意だが別の視点から

知的財産権侵害と、「アンブッシュマーケティング」(便乗商法/便乗広告)は別の話だと思う。

知的財産権は守らなければならないけど、だからといって便乗するなは別の話だ。

例えば次のような文章広告掲載されたらどうだろうか。

テレビ広告「2020年の東京オリンピックを何々テレビで鑑賞しよう」

ジュース広告「2020年の東京オリンピックを何々ジュースを飲みながら応援しよう」

このような広告は便乗にはなっても商標権侵害とは言えないだろう。

出所表示機能または自他商品識別機能のどちらかを持っていなければ、商標権侵害要件に該当しないかである

便乗については意見が分かれるかもしれないが、「バズってなんぼだろう。」という批判に賛成する。

想像だがjaro意図的知的財産権侵害と便乗を一緒にしているのではないだろうか?

2018-09-17

anond:20160927193601

特許庁 「「商標」の定義への識別性の追加等について【概要】」

https://www.jpo.go.jp/shiryou/toushin/shingikai/pdf/t_mark21/sankou1.pdf

この点を解決するため、判例は、自他商品識別機能ないし出所表示機能

を発揮する態様使用しない場合商標侵害構成しないとの解釈(商

標的使用論)で対処しているところ、これを何らかの形で立法的に解決(明

確化)すべきとの指摘がある。

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日本弁理士会 近畿支部 「商標権の効力・存続期間・更新について 商標侵害とは何ですか。」

http://www.kjpaa.jp/qa/46505.html

 しかし、ここでいう「使用」と言えるためには、商標的に使用していることが必要になります。すなわち、商標として(自他商品役務識別標識として)使用していない場合には、商標侵害には該当しません。例えば、商品商品パッケージに使われている文字であっても、商標として使用されていないような単なる飾り文字説明語句などは商標侵害対象にはなりません。

 「業として」の使用商標侵害対象になります。よって、家庭内での商標使用商標侵害対象にはなりません。

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高橋弁護士 弁護士ドットコム 商標権・商号 : [企業法務] 商標権・商号のお悩み対処

https://www.bengo4.com/c_1015/c_17/c_1265/b_402149/

路上アンケート形式で、製品知名度調査を行いたいと考えています

アンケートイメージは以下の通りです。

-----

Q.この製品を知っていますか?知ってる製品に全てチェックしてください。

□AAAAA □BBBBB □CCCCC

□DDDDD □EEEEE □FFFFF

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アンケート作成するにあたり、他社の製品名を勝手に使ってもいいものでしょうか?

問題ありません。

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安高史朗(弁理士,公認会計士) 「商標使用商標機能論の関係商標侵害要件実体判断~」

http://ipfbiz.com/archives/trademark.html

そして、「商標」とは、業として商品生産等するものがその商品等について使用をする標章であり(2条1項)、

商標の「使用」とは、商品標章を付する行為、付したもの譲渡等する行為等として定義がされています(2条3項各号)。

他にも、たとえば、ペプシコーラ広告に「コカコーラより美味しい」と記載した場合

これも指定商品飲料」に標章コカコーラ」を表示する広告使用ではありますが、商品性質説明するための記載であり、「コカコーラ」という出所を示すための使用ではないため、商標使用には当たらず商標侵害ではないと考えられます

比較広告による諸問題はありますが)

また、商品パッケージ等に、「雑誌○○に紹介されました」とか「○○の検索結果一位」等が表示されている場合も、説明記載であり、商標としての使用とは認められないでしょう。

デパート等の小売店において、「ブランド○○の商品を取り扱っています」といった表示がある場合も、商標であるブランド○○」が小売店や小売役務出所を示すための態様とは認められず、説明記載であり商標侵害ではないと考えられそうです。

まとめると、形式的には商標使用に当たるとしても、それが商品等の説明のための記載等であり、商品出所を示す又は自他商品識別機能を発揮する態様使用でなければ、商標侵害に該当しないということになります

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福井健策弁護士 福井弁護士ネット著作権ここがポイント人名グループ名を作品タイトルに使ってはいけない? ~水曜日のカンパネラヒカシュー騒動と疑似著作権~」

https://internet.watch.impress.co.jp/docs/special/fukui/757708.html

 そこで通常、短い単語であれば商標登録して保護を図る。こちらは国ごと、かつ商品サービスジャンルごとに登録することで初めて認められる権利で、その保護範囲著作権よりはだいぶ狭い。だからこそ、短い単語にも認める訳だ。

 ところが「ヒカシュー」というバンド名はそもそも商標登録されていなかった。しかも、仮に商標登録されていたとしても、商標権とは、人の登録商標をいわば「トレードマーク」的に使う行為規制できる権利で、その言葉自体を独占するほどの力はない。そこで、登録商標でも曲名など「作品タイトル」に使うのは通常は商標侵害ではないとされている。

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金原商標登録事務所 「「ボランティア」「NPO」の商標登録の取消しは正しかったのか? -2006年08月11日

https://shohyo-toroku.com/blog/archives/940.html

(2)角川書店商標登録されていても、商標として使用しなければ商標侵害にはなりません。たとえば新聞雑誌での文章中での言葉使用や、書籍タイトル内での言葉使用は単なる著作物の内容であって、商標として使用しているわけではありません。また、角川書店雑誌名称として記載しても、角川書店以外の人のブランド名として記載しているわけではなく、問題ありません。

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ファーイースト国際特許事務所 「「阪神優勝」が使えないは勘違い商標無効審判とは?」

https://riskzero.fareastpatent.com/trademark-right/%E9%98%AA%E7%A5%9E%E5%84%AA%E5%8B%9D%E5%95%86%E6%A8%99%E7%84%A1%E5%8A%B9%E5%AF%A9%E5%88%A4.html

当時商標阪神優勝」の問題が大きく話題になった理由は、この第三者商標阪神優勝」の登録により、阪神球団をはじめ、デパート商店街などや一般需要者までが「阪神優勝」の表記を使えない、と誤解した点にあるのではないでしょうか。

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福井健策弁護士オリンピック応援禁止令?--ツイート禁止通知と「アンブッシュ規制法の足音 - (page 2)」

https://japan.cnet.com/article/35087137/2/

 だが、いずれも、登録商標エンブレムを「商標として使う」行為対象である。つまり商品名や店名としての使用典型例だ。「記述使用」と言って、単にオリンピックという競技を指し示すために、いわば主語ではなく目的語としてこれらの言葉を使うのは、基本的違法ではない。この点で、JOCが挙げた懸念例は、明らかに広すぎる。こうした言葉をよほど特殊な状況で使うと違法になり得るという程度であって、通常のオリンピック応援レベル違法になるとは考えにくい。

 そもそも世の中の事象は多かれ少なかれ互いに連関し合って活動しているので、相互言及を全て止めさせようとしたら、経済社会じたいが成り立たないだろう。五輪をめぐる過剰な言葉狩りは、法的根拠がないのに知的財産権を装う「疑似著作権」の最たるものに思える((疑似著作権についてはこちら参照)。

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弁護士弁理士 戸野部法律事務所 「同じ名前商標なら即アウト?」

http://ip-k.info/%E5%90%8C%E3%81%98%E5%90%8D%E5%89%8D%E3%81%AE%E5%95%86%E6%A8%99%E3%81%AA%E3%82%89%E5%8D%B3%E3%82%A2%E3%82%A6%E3%83%88%EF%BC%9F/

「そんなん、名前をパクってるなら即アウトだろ。」とならない理由は単純です。

そもそも商標法は「新しい名前」(を思いつくネーミングセンス)を保護する法律ではないからです。

商標というのは、メジャーな割に、「変な」知的財産権です。

「変な」というのは、一般の人が抱く知財イメージに反しているということです。


専門家解説もっと探せばこんなに出てくるんだな。固有名詞を書いて良いってこと。

2018-09-16

愛があふれる

迷い猫を保護し、「りゅうのすけ」という名をつけ、家族になってから一年が経過した。

「りゅうのすけ」と呼ぶと、視線こちらに向けてくれるまでの関係を築くことができ、私はとても嬉しく思っている。

ただ、気がかりなことが一つあった。

保護してから一度も、りゅうのすけの威嚇や怒りの感情を見たことがなかった。

最初は、「捨てられたらどうしよう」という不安から自分を抑えているのではと考えていたが、何やかんやで現在にまで至ってしまった。

りゅうのすけには、辛い思いも悲しい思いもして欲しくなかった。

まだ不安なのだろうか。

無理をしているのだろうか。

そんなことを考えると、鼻の奥がツンとした。

「りゅうのすけが威嚇したり、機嫌が悪いときって見たことがないよね?」

不安になり、リビングコーヒーを飲みながら休憩している母に尋ねてみると「ん~、そうね」と穏やかな口調で喋りだした。

基本的にりゅうは優しい性格っていうのもあるだろうけど、全く怒らないってわけではないわよ。私、りゅうが威嚇しているところ見たことがあるし」

「えっ!? いつ!?

衝撃の事実に驚きを隠せなかった。

「2ヶ月くらい前に野良猫リビングの窓から家を覗いていたことがあってね、聞いたことない低い声を上げながらりゅうは威嚇してたわ」

「知らなかった」

あなたが、家にいなかったときだし」

「そっか、見たかったな~」

「まぁ、よっぽどのことがないかぎりあなたがりゅうの威嚇や怒りの感情を見ることはないと思うけど」

母の言葉に、私は軽く泣きそうになった。

「ど、どうして」

動揺して声が震えた。

あなた気づいてないの?」

「なにに?」

「りゅうは、あなたのことが家族の中で一番好きなのよ」

「えっ…?」

まれているとは思っていたが、家族の中で一番だとは思ってもいなかった。

驚く私に、母も驚いているようであった。

「本当に、気づいてないの? あなた足音が聞こえると、耳をピンと立てて瞳をきらきらさせながら自分のところに来るの待っているのよ。それに、りゅうを保護したとき誰よりも世話をしたのはあなたじゃない。食事トイレ、体調のこと。りゅうことを家族の中で一番思っているのはあなたよ。あれだけ世話を焼いて、わからなかったの? 馬鹿ね~~、思えば思われるのよ」

愉快に笑う母に、言葉を返さなくてはと思うのに、私は涙が零れないようにすることしかできなかった。

「にゃー」

どこからともなく、りゅうのすけがしっぽをピンと立てながらリビングにやってきた。

私は膝を折り、何を言うわけでもなくりゅうのすけを撫でるとごろごろごろ、と喉が鳴る。

───世界いちばん、大好きだよ

口にはせず、胸の内でそう呟く。

りゅうのすけがゆっくりと瞬きを、二回した。

どうしよう。

愛があふれて止まらない。

2018-09-11

anond:20180911023125

子供って、狭い所に閉じ込めると明らかに嫌悪くなるんだよ。

タワマンの一室で夜泣きの声が隣に響いたら文句言われるとびくびくしながら子育てして、

長後足音響くから走り回るな!と子供を叱りつける生活してたら

田舎の広い一軒家で子供が走ろうが喚こうが何も支障なし、って環境で育てられたらなあ、と思うだろうさ。

勿論そういう人はそれ以上に都会に住むメリットがあるから都会に住んでるわけで

無いものねだりなんだけど。

0時過ぎると上からバンバン足音

なんだろうか?

可能性は三つ考えた

・夜のお仕事で起床

はいっても、さすがに遅すぎる

・営み

そういうのではない、どんどんいう音

洗濯乾燥機をまわしている

夜の方が電気代安いからね。迷惑まりないが

赤ちゃんがいる

この時間になって急にうるさくはならない

妄想

私の妄想である

2018-09-09

anond:20180909125629

 《先生の子供を孕む刑》それが麻衣ちゃんに下された罰です。麻衣ちゃんは二週間先生性交をし続けました。それも完全公開で。すぐさま実験施設ひとつが完全にふたりの閨房として改造されました。私たちはというと、先生麻衣ちゃんセックスを見届ける観客として一日中二人を見守る役をさせられました(先生は見られて興奮するタイプなのです)。誇り高い麻衣ちゃんがそんな恥辱に耐えられるはずもありません。しか麻衣ちゃんは二週間ひたすら先生性交をし続けました。プライドが高いがゆえにそのような恥辱には耐えられないはずですが、むしろプライドこそが彼女を支えていたのかもしれません。麻衣ちゃん先生に負けたくなかったか性交を受け切ったのです。実際先生は三日も経つと体力も限界に達してふらふらに見えました。しかし彼もまた国会議員として高いプライドを持つ者であり、ついに二週間耐久性交をやり遂げてみせたのです。憎しみ合うふたりの間には何か他のものが生まれていても不思議ではありません、が、それは私の勘違いです。訪問最後先生が車に乗り込むときになり、麻衣ちゃん先生男性器に隠し持っていたフォークを突き立てたのです。すぐに麻衣ちゃんは取り押さえられ独房に入れられました。スーツが血だらけになっていた先生がその後どうなったのかはわかりません。麻衣ちゃん独房自殺しました。私は彼女のことを忘れません。

 同居人がいなくなり寂しくなりました。美少女狩りは日本各地で行われているようですが、良質の絶頂エネルギーを産出できる美少女は限られているため、すこしかわいい程度ではいけないのです。日本人材はいつも乏しく、朝鮮半島超兵器危機は間近に迫っていると大人たちは焦っていました。

 本来なら私は高校三年生。私の青春兵器開発のために消えました。今更どうしようというのでしょう。失った時間は返ってきません。二学期が始まるな、そう思ってすぐのことです。先日、北海道大地震が襲いました。研究所も揺れに揺れてちょっとしたパニックになりました。研究所電気は完全に途絶えました。不安の中で私は麻衣ちゃんのことを思っていました。彼女ならどうするかと。彼女なら私に脱走しようというだろうと思いました。脱走防止用の入り口機関銃が起動しない今しかないと。私は大地震パニック状態と夜陰に乗じて研究所を抜け出しました。もちろんあのワンピースの姿でです。二年ぶりに壁の外に出てだんだん私は自分感情というものが復活してくるのを感じました。押し殺し、存在しないものとして扱っていた私の感情人間らしさ、尊厳というものが鬱勃と私に沸き起こってくるのを感じます

 私は山の中をひたすら走りました。真夜中でしたが、走って走って、転んで、また走って、とにかく走り続けました。涙が止まりません。とにかくがむちゃらに走って走って走りまくりました。やがて時間感覚がなくなったころ、私は前方にたいまつのような明かりを見ます。こんな山奥に人が、こんな時間に、と不思議に思いましたが、やっと見つけた手がかりなので明かりの方へ向かいました。近くまで来ると人影に呼びかけましたが、彼が振り向いたとき私はしまったと思いました。未開部族だったのです。毛皮をまとい奇妙なお面をかぶった未開人は私に気づくとうぉううぉうと唸り声を上げて警戒のポーズを取りました。私は早口で何かまくしたてますが、当然未開人には理解されません。未開人はたいまつを掲げて、大声で私に何かを訴えています。彼らの言語についての知識がまったくない私には何も理解できません。しかし、彼がこういったのだけは聞き取れました。

「さあたああんだあぎぃ!?

サーターアンダーギー!」

 私は全力で「サーターアンダーギー」と叫びました。未開人はぶるっと身震いすると、その場でひざまずいて私に対して祈りを捧げ始めました。顔を上げてとお願いしても彼は祈り言葉を唱えたままです。肩に手を乗せると、ふごぉという音を立てて未開人がひっくり返りました。彼の持っていたたいまつで山火事になりそうなところでしたが、なんとか私が奪い取ってやりました。

「さあたああんだあぎぃ!?

サーターアンダーギー!」

 未開人は手を振ってついてこいというようなジェスチャーしました。脱走の興奮も収まり、冷静になってみると体はもうぼろぼろで体力の限界が近づいていました。私はまた麻衣ちゃんのことを思いました。国会議員先生にも負けなかった麻衣ちゃんのことを。私も今倒れるわけにはいきません。自由になるんだ、そう強く念じました。闇夜の中をどれくらい歩いたのか、しばらくすると未開人の集落らしきところにたどり着いていました。まさか未開人がいるとは思ってもいませんでした。この辺りはもともと政府政府とつながりのある裏社会管理下に置かれていて、結社研究所が作られてからはなおさら一般人が立ち入ることはありませんでした。この時代にまだ未開部族日本にいたのかと、まさかこんなところに未開の土地があったのかととても驚きました。しかさらに驚いたことに、集落には文明人の先客がいたのです。黒のライダースジャケットデニムパンツ登山靴ではなくイタリア風の革靴、縦長の登山用のリュックという格好で、髭を蓄え、未開人とコミュニケーションを取っていました。話を聞くと彼は諸事情あって芸能界引退した後、旅に出てこの場所にたどり着いたとのこと。髭を蓄えだいぶ顔つきは変わっていましたが、私も彼をテレビで見たことがあります

「酒に酔った勢いトラブルを起こしてしまってね。とても反省しているよ」

 星がとてもきれいでした。未開人たちは粗末な小屋から出てくると私を取り囲みました。彼らが「さあたああんだあぎぃ!?」というと、私は「サーターアンダーギー」と答えます。すると彼らはひざまずいて私に祈りを捧げます。とにかく私は「サーターアンダーギー」といいました。私たちコミュニケーションはその程度のものでした。しかしすべてがそれで通じていたのです。

 元芸能人は今は佐藤と名乗っているといいました。

「いい名前ですね」

「いい名前だ」

 文明人がふたりと未開人が多数、原始的キャンプファイヤーのような火を囲んで私たちは穏やかなときを過ごしました。夏の夜は明けかかっていましたが、安心しきった私はいつの間にかその場で眠りに落ちていました。起きた頃には正午近かったでしょうか。佐藤さんのGPS時計によれば午前十一時近くになっていました。昨夜のうちに私の状況はなんとなく話してありました。佐藤さんも最初は信じてくれなかったようですが、事細かな説明を聞いていて、それに私の着ていたわいせつ衣装というのも説得力があったのでしょう、やがて佐藤さんは私の話を信じるといってくれました。

「これからどうする?」

警察に行きます

警察グルに決まってる。警察になんて行けばきみは研究所とんぼ返りさ」

「それじゃ、どうすれば」

「俺の別荘に行こう」

 佐藤さんは放浪生活の末に北海道のこの地が気に入り、莫大な資産を使って郊外に別荘を作ったのだそうです。山を降りると佐藤さん所有のベンツが停まっていました。私のこの格好では万が一人に見られたとき大変だからと、佐藤さんはレインコートを貸してくれました。大地震からまだ半日も経っていませんでしたが、ひと気のない道路平和のものといったように見えました。北海道全域が大停電だなんて私はそのときまだ知りませんでした。見送りに来た未開人たちが手を振ってくれました。屈強な男たちの数人は車を追いかけてきました。が、すぐに彼らの姿も見えなくなりました。田舎道をずっと行き、文明人の暮らす町を目指します。佐藤さんは地震のことが気がかりな様子でした。

「少しでも人の役に立って罪を償いたいんだ」

 うとうとしているといつの間にか周りの風景が変わっていました。そこここに人の気配、生活のにおいがします。人の世界に帰ってきたんだと思いました。佐藤さんは別荘に一人暮らしのようでした。地下一階、地上三階建ての独身男性ひとりには広すぎる豪邸です。居間には高そうなギターベースが飾ってあり、大型のテレビ映画館並みの音響設備が客人を圧倒します。もっと停電中なので電化製品はすべてガラクタ同然となってはいますけど。冷蔵庫ももちろん止まっていて、缶ビールチーズがぬるくなっていました。お酒はやめられなかったのだと知ると少し残念に思いました。

「行き先が決まるまでここを拠点にするといい。使っていない地下室はきみの自由にしなさい」

 佐藤さんは着替えを持ってくるといって螺旋階段を上がって行きました。数十万はしそうな白い革張りのソファに座ってほっと息をついて待ちます。思えば性奴隷としての二年間は私をすっかり変えてしまいました。この世の地獄を生き延びた人間として、これ以上悪いことは起こりえないという確信があるからです。もはや私は些細なことで動じる少女ではないのです。かといって自分大人かといわれればそれも違う気はしますが。特殊すぎる体験によって自分少女でも大人でもない何か非人間的な存在になってしまったように感じられます。少しずつ元の社会に順応していけたらと思います

 足音が聞こえてきました。螺旋階段から降りてきた佐藤さんは学ランに着替えていました。

「これに着替えなさい」

 手渡されたのは女子校の冬服と使用感のある白い下着でした。制服の方はよく見れば女の子なら一度は憧れる東京の名門女子校のものでした。なぜ佐藤さんがこんなものをと訝りながらも、今着ている衣服と呼ぶにはあまりにも特殊デザインである研究所の服よりはましであるというのも事実ですから、私は素直に制服に着替えました。佐藤さんは私の着替えを目の前で見ていました。本来なら私は男性の目を気にして着替える場所要求するべきだったでしょう。しかし私はまだそういった当たり前の羞恥心を取り戻すところまでは精神回復していませんでした。

「すごくいい……」

 佐藤さんの表情が変わりました。そして私ににじり寄ってきました。

佐藤さん……?」

 私は頭を両手で押さえられ、思いきりキスされました。佐藤さんの髭が当たってちくちくします。

佐藤さん!」

 佐藤さんは鼻息を荒くして口の中に舌を入れようと試みてきますわずかの抵抗はあったものの私は突入を許し、彼の舌と私の舌が絡み合いました。佐藤さんは獣のような激しい息遣いになり、慣れた脚の捌きで私を床に押し倒しました。馬乗りになった佐藤さんの日焼けした顔はまるで本物のヒグマのようでした。芸能人として現役だったとき肉体派として人気を博した佐藤さんの筋肉は見せかけではなく本物で、私はそれまで研究所の男たち相手では感じたことのない凄まじい力で蹂躙されました。抵抗無意味、ほんの少しの希望もない、体の内側から動きを止められている、そんな圧倒的な侵略でした。顔を舐めまわされた後、佐藤さんの舌は首を経由して鎖骨に向かいますそれから優しい手つきで、しか抵抗永遠に諦めさせる圧倒的な力で、私の上半身はむき出しにされました。佐藤さんはブラの上からかめるように乳房を揉み、やがて耐え難い欲望の高まりに動かされて荒々しくブラも外し(少し痛かったです)、乳首に噛み付いてきました。

「痛いです」

 左の乳に、右の乳に、行ったり来たりむしゃぶりついてくる佐藤さんはもう理性が吹き飛んでいるようでした。それから連続的な淀みない動きで佐藤さんの右手が私のスカートの中にするりと入り、下着の横から中指(だと思います)が膣へと入ってきました。

「ん、んっ」

 佐藤さんの右手の動きは熟練職人技といったもので、私の急所を的確に捉えてきます。獣としての本能に目覚めた佐藤さんは私の微妙息遣いの変化や体の動きからその場所を割り出しているようでした。素早く、的確に、効率的に私を攻め落としていきます自分の顔が真っ赤だとわかりました。体がほてって、頭がぼうっとしてきました。膣はじゅくじゅくで、私の頭の中もとろとろに融けてしまいそうです。

佐藤さん、佐藤さん」

 絶頂に達すると私は痙攣し、泥の中に沈みました。私が行動不能に陥っていると、佐藤さんはソックスを脱がせて指一本一本に多量の唾液を垂らしながらしゃぶりつき、それから下着を脚からするりと脱がせて、ちゃぷちゃぷ音を立てながら性器にむしゃぶりついてきました。私はもう声も出せません。されるがままで自分がどこまで行ってしまうのか、それはすべて佐藤さん次第でした。学ランを着ていた佐藤さんはついに脱ぎ始めました。といっても上半身そのままで下半身だけずり下げたという格好です。完全には脱ぎませんでした。佐藤さんのふるふると怒張した男性器が現れました。黒々した血管に野性味を感じる極太の一物でした。あんなに大きなもの身長百六十センチ程度の私に入ってきたら、私の股は裂けてしまうかもしれない、一瞬不安がよぎりました。しかし考える間もなく佐藤さんの男性器が私を貫いていました。

 感じたことのない衝撃でした。経験したことのないほど膣が押し広げられ、その刺激によって女性としての機能が目覚めたのか、膣もまた佐藤さんの一物に吸い付き、快楽を根こそぎ享受してやろうと超反応しました。私のすべてが脈打ち、快楽に耳を傾けています。どんな小さな快楽の芽もしっかり開花させてやろうと、私の全身のすべてに研ぎ澄まされた超鋭敏な感受性が宿りました。

 芸能界トップで鍛え続けてきた佐藤さんの腰振り運動はまさに本物。修羅場を潜り続けた一流の元芸能人からこそ、誰が相手でも最高の戦果を得るのです。妥協はありません。激しいコミュニケーションの中で私は何度も絶頂に達しました。最後佐藤さんは膣の中で射精するのではなく、紳士礼儀として顔にかけてくれました。私は佐藤さんの優しさに包まれていました。疲弊しきったふたりは荒々しい息遣いでしばらく床に横たわっていました。お互い全力を出し合って快楽を貪ったのです。

 その後、私たちはあまり会話をしませんでした。佐藤さんは私を地下室に連れて行くと、停電中で真っ暗な中に放置しました。鍵がかかる音が聞こえました。激しく愛し合ったふたりに何が起こったのか、理解が追いつきませんでした。佐藤さんはその日顔を見せませんでした。

 何時間経ったでしょうか、次に佐藤さんが顔を見せたとき、外は明るくなっていました。食事として渡されたのはカロリーメイト四箱と二リットルペットボトルでした。

佐藤さん」

炊き出しに行ってくる」

 そういって佐藤さんは地下室に鍵をかけて出て行ってしまいました。まだ電気は復旧していないので地下室は真っ暗です。カロリーメイトの箱を手探りで開けて、袋を切って、もさもさと食べ、二リットルペットボトルに直に口をつけて飲みます。食欲はあまりありませんでした。

 私はまた監禁されていると理解しました。佐藤さんは「行き先が決まるまでここを拠点にするといい。使っていない地下室はきみの自由にしなさい」といっていましたが、あれは私を安心させるための罠だったのでしょうか。拠点というのはそこから外へと行動し、補給や休息のために戻ってくるから拠点なのです。拠点に引きこもる場合、それを拠点はいわないでしょう。ここから出たい、私はそう思いました。しかし地下室には鍵がかかっていて私の力では脱出不可能です。まただ、どうして私の人生はこうなんだ、そう思って絶望しました。しかし涙は出ません。私はまた無意識のうちにこの状況に順応しようとしていました。

 真っ暗闇の中でうとうとして寝てしまったでしょうか。ふと気づくと激しい打撃音が聞こえます。何かを打ち壊すような荒々しい野蛮な音です。複数の巨漢が暴動を起こしているような、そんな音が地上から響いてきます。何か声が聞こえます。さあた、ぎぃ。あん、さあ。だあぎぃ。

サーターアンダーギー!」

 私は状況を理解しました。未開人たちが私を取り戻しに来たに違いありません。とてつもない嗅覚と体力、人間の潜在能力には恐れ入ります。私は力の限り「サーターアンダーギー!」と叫びました。すると文明人が失ってしまった身体能力を今でも保有している未開人の聴覚が聞き取ったのでしょうか、彼らもまた、あの舌足らずな「さあたああんだあぎぃ!?」で応答してくれたのです。未開人たちの声が大きくなり、打撃音も大きくなります。数分間の格闘の末、未開人たちは佐藤さんの別荘に突入しました。私は「サーターアンダーギー!」と叫び続け自分位置を知らせます。未開人たちは地下室への扉を見つけると石斧で破壊にかかりました。それはあっという間の出来事でした。すぐに扉は打ち壊され、光が差しました。すぐさま二十代と思われる三人の屈強な未開人が顔を出しました。彼らは部族の中でエリート戦士なのでしょう。着ている毛皮も一等のものです。

「さあたああんだあぎぃ!?

サーターアンダーギー!」

 戦士たちは私の前でひざまずき、祈りを捧げました。私は彼らをひとりひとり抱きしめました。

ありがとうあなたたちは恩人。とにかくここを出ましょう」

 佐藤さんの別荘を出た私たち四人は人目につかない場所を選んで移動しました。佐藤さんがいっていたように私は警察に出向いて事情説明保護を求めることもできません。文明人のすべてが敵に見えました。

 逃走の中で私はスマートフォンを拾いました。ブラウザを起動してみると「はてな匿名ダイアリー 名前を隠して楽しく日記。」とあります。これしかないと私は思いました。三人の未開の戦士たちに見張りを頼み、私は今この文章を書いています。私は誰かにこの事実を知ってほしいと思いました。日本では野蛮な人体実験が行われていて、美少女たちが日々絶頂エネルギーを抜き取られているということ。その結社には国会議員などが関わっているということ。朝鮮半島を消し去るほどの破壊兵器製造しているということ。

 味方はあまりにも少なく、敵は権力も数も備えています。私に勝ち目がないことはわかっていますしかしどこかの誰かにこの話が伝わってほしい、そして頭の片隅で覚えておいてほしいと願います日本平和未来のために犠牲になっている美少女たちがいるということを。

2018-09-04

また上の階に人が越してきてしまった

平穏な日々は早くも過ぎ去った。

つい先日、前の人が引っ越していったばかりなのに。

子供足音がうるさいのはある程度我慢できるが、大人がうるさいのは配慮に欠けてるとしか思えないし耐え難い…

自分が神経質なだけなのかな。どの程度なら管理会社に伝えていいんだろう。

2018-08-25

自由

母が入院した。

顔面麻痺だそうだ。

今治療しなければ今後治ることはないらしい。

家は一人になった。正確に言えば一人と一匹と、いくつかの植物だけ。

父親はいない。中学生を過ぎた辺りから姿が見えなくなった。

犬は毎日寂しそうにしている。窓の外から足音がするたびに嬉しそうにする姿に、母がいないという事実を改めて認識し悲しくなる。

親の死とはこういう事が永遠に続くのだろうか、と考えたら親孝行をしようと思った。

ただただ孤独感ばかりが心臓を包み込むように苦しめてくる。

スマホを開けばいつもと変わらないSNSアイコンが目に入り、一層惨めになる。

最近、人と疎遠になる境界線というのを何となく感じるようになってきた。

大抵の場合相手から、それもある日を境に、突然死んだように返信がなくなる。

そんなことがもう3回、それが普通なのか、俺が悪いのか、孤独に変わりはない。

いずれにしても、やる事はやらなくてはならない、その為に与えられた、きっと今は自由時間なんだろう。

2018-08-20

10人いた従兄弟は全員結婚した

年上の兄ちゃんも姉ちゃんも、年下の妹や弟みたいだったあの子達も、皆、結婚した。

そして皆それぞれの家庭の事で忙しくなっていく。

集まることも減ってきた。

孤独感が凄い。

あとは両親が居なくなったら、自分には親戚なんて言える相手はいなくなるのかも知れない。

いっそスッキリするような気もするけど、面倒臭さの解消と引き換えに手放すものに意外と価値があったような気が今更してきた。

孤独死の足音が聞こえる。

葬式を上げてくる人は行政の人なんだろうか。

寂しい。

せめて自分の好きな曲ぐらいかけて送り出してほしいものだ。

うん?

これビジネスになりそうだな。

孤独死しそうな奴と契約しておいて、死んだらソイツが気に入りそうな葬式を挙げる。

望んでいるならSNSにでも葬式映像を上げる。

こいつは意外と稼ぎを上げる?

でもなんか怖いなこのアイディア

そうだお前らこのネタあげる。

YO

YO

妖!

妖!

2018-08-19

星の王子さま問題を書きたいのかファシズムを書きたいのか

関係のない話をさも関係がありそうに混ぜるという【宣伝】をする人


https://hbol.jp/172998

ハーバービジネスオンライン > 社会 > 「星の王子さまバオバブ騒動象徴する「モラル劣化

星の王子さまバオバブ騒動象徴する「モラル劣化

主張に賛成するかしないか別にいいんだけど、嫌な記事だなというのが正直なところです。

文体乱暴なのはまだいいです。

最初は「星の王子さまバオバブ」の問題に書いているし、タイトルもそれなので、記事趣旨はこれだと思って読んでいくと。日本におけるファシズムという、星の王子さま関係のない話が始まります

 昨今の日本は、耳を澄ませばファシズム足音が聴こえてきます森友学園加計学園問題代表されるように、総理大臣のやりたい放題が目立つ時代になってきています官僚の人事も自由に決められ、安倍総理を守るために嘘をついた人が露骨出世する時代になっています

ここから、話が続き、LGBT憲法等のキーワードが登場します。

私は星の王子さまを知らないけど、1943年アメリカ出版された小説現代日本社会のことが登場するわけはないし、騒動無関係に単体でオリジナルの中身を論じる必要もないので、関係のない話が記事で書かれているという事ですよね。



このように、あるキーワードを使い、関係のない話をさも関係がありそうに混ぜるという【宣伝】をする人は昔からまれに見かけました。

有名なところでは、朝日新聞2006年の記事にあった、「そういえば、自らの国家や民族に固執する右翼系の若者が世界的に増えているという事実も、多少気になるところだが」 が挙げられます

関係のない話を混ぜることで、Aの話題に興味のある人に別のBという話題を読ませることが出来ます

Aの話題投稿するトピックに対してBという話題を一緒に無理矢理投稿できます。無理矢理なので注意を受けることは多いでしょうが


星の王子さま問題日本の情勢についてどのように評価するかは自由ですが、別の話なら記事を分けるべきではないでしょうか。

勿論、他のことに触れたか宣伝だというわけではありません。そんな事を言い出したら、例えも出来ませんし、関連のある事を紹介もできません、読みやす記事が逆に書きにくくなります。関連度や量や触れ方等総合で見る必要があります

今回の例でいえば、現代日本について扱った記事の中で、星の王子さまに触れ、バオバブ木の芽ファシズム象徴である事、星の王子さまが芽を抜いている事に触れ(導入部分なので、もちろんさらっと簡単に。星の王子さま面白さを説きたければまた別の記事で行う)、そこから日本ファシズムの芽抜きに話を展開していけば自然に書けると思います

もう一つの案は、最近筆者の気になることを幾つか挙げるという主旨で一つの記事を書く事です。

1 星の王子さま騒動

2 最近日本ファシズム

3 何々

このように、記事内で見出しを付けて分ける案はどうでしょうか。


少なくとも、今のような書き方は見苦しいと感じます

※このような観点で、話が脱線しないように記事を書いたつもりでしたが、これで読みやすかったでしょうか?

自分の育成失敗した感がすごい

ふだんはダラダラフラフラと生きているが、ふと、自分のものすごい育成失敗しちゃった感に気付いてしま死にたい気持ちになっている。

自分より若い中高生とか大学入りたての人が、

小さい頃からの夢とかを持ち続けていたり、目標を定めて邁進していたり、

何か語れるもの(いやみな感じではなくて、アイデンティティのようなもの)をちゃんと持っていたり、

とにかく健全人間性うまいこと獲得してきて今ここに彼/彼女存在しているんだろうなぁと思うとつらい。

人と比べてもしょうがないのはわかっている。

でも、自分はうまく成長できなくて、だからいつまでも人間性が未熟なままなのだという気持ちが拭いきれない。

そして、それを環境のせいにして、

こいつらがこんなに健康的で思いやりのある立派な人間になっているのは恵まれ環境にいたからだよなーと思ってしまう。

こんな風に考えて卑屈になるのも嫌だ。

教育実習に行った。

先生になろうかなと思ったのは、僕みたいなねじくれた子供を増やさないためだった。

僕は今都会の大学に通っているが、ド田舎出身で、母校の生徒たちは素朴でとても可愛く、新鮮だった。

たまたまいいクラスに当たったのかもしれないが、あるいは僕に見えていなかったのかもしれないが、

中学校特有陰湿雰囲気がいっさいなく、快活な子もおとなしい子もいたが、クラス全体が仲がよかった。ウェイな感じもない。

羨ましかった。僕もこのクラス中学時代を送りたかったと思うほどに。

教育実習に行った人は、だいたい「生徒が可愛い先生になりたい!!!」と熱く燃えて帰ってくる。

僕も半分はそうなった。

だけど、帰ってきてからずっと気持ちが沈んでいて、教員採用試験は受けなかった。

僕は、自分が救いたいのは子供たちではなく、小さい頃の僕自身だと気付いてしまった。

そして、担当した生徒たちの精神的育成が順調に成功しているのを見て焼け付くように羨ましくて、もうだめだった。


こんな風に感じてしまうのは、僕が精神的に未熟だからだ。そしてこれからもそのままなんだろうと思った。

僕は、いろいろなことを経験してきて知識も増えて、ちゃんとした大人になれたつもりでいた。

から子供の頃の僕自身に会う機会がもしあれば、支えになって導くことができるだろうと考えていた。

でも今はその自信がない。

中学校の帰り道、誰にも会わないようにトイレで人の足音がなくなるのを待って、

家まで倍以上の時間がかかる誰にも会わない道をわざわざ選んで、

こんなに空が青くてきれいで、川は澄んでいてさらさら流れていて、草いきれが風にのってやってきているのに、

どうしてこんなことしているんだろうな と泣きながら帰っている僕の背中に、

何の言葉もかけられずに立ち尽くしていることしかできないだろう。

2018-08-14

子供不寛容だった俺が寛容になった話

わず長文になったけどタイムリーな話だし書きたくなった。勘弁して。

2年ほど前、新しいマンション引っ越しをした。3LDK

なるべくしっかりした作りのマンションを選んだつもりだったけど

意外に天井・床が薄かったのか上の階の、おそらく子供のものと思われる足音がすごいのなんのって。

「ドスドス」っていう普通に歩く音じゃなくて「ドダダダダダダ!!!」みたいな。

どうやったらそんなリズムで音でんの?みたいな。しかもそれが20分とか30分とか続くんだよ。

さすがにイライラして仕事にも集中できないし、ハズレ部屋引いたなー、とか

もっとよく下調べしときゃよかったとか、最悪もう一回引っ越すかまで考えてた。

そんな中、数週間くらい経ったかな。イライラもそろそろピークで

もう数日も騒音が続くようなら管理会社クレーム入れようと思ってた頃

人夫婦が新居お披露目ということで遊びに来た。

長年の友人で、下世話な言いまわしになるが世間一般的には立派と言われるような職に就いており

俺にとっても常識があって信頼できる夫婦。子供が3人。たしか4歳・2歳・1歳ぐらいの構成だったと思う。

もちろんそのときも連れてきた。

そしたらもう、すごいのなんのって。

人夫婦の家は都心近くということもあり若干狭い。

うちの新居はリビングに2部屋隣接している構造で、仕切りを開けると結構な広さになる。

子供たちは広々空間テンション爆上げ。

奇声を上げながら延々と同じ場所を3人で走り回る。

マジで延々。すげぇ体力。

人夫婦は要所要所で「ほら!静かにして!」とか「ちゃんと座りなさい!」とか注意・叱責し

おやつオモチャを与えてみたりテレビで好きな動画再生してみたりするも、5分と持たずまた暴れだす。

せっかく会いに来たのに、効果のない叱責をずーっと続けるのも不毛大人の体力も持たない。

途中からは「うるさくてごめんねぇ…」「いいよいいよ苦笑」というやり取りをしながら、半ば放置

2時間くらい放置してたら子供たちは疲れ切ったのか3人とも汗だくで爆睡

ようやくゆっくり大人たちだけで談笑することができた。

奥さんが「寝顔はかわいいんだけどね…」とやつれた顔で言っていた。

子供3人もいれば当たり前だが、普段生活も相当ハードらしい。


前置き長くなって申し訳ないが、ここからが本題


その光景を見て、俺の感想としては

「噂には聞いてたけど、たしかにこれは制御不能だわ。大変だろうな」くらいのものだった。

いままであまり子供に接したことがなかったので面食らったもの

何か考え方が劇的に変わったというような実感はもちろんなかった。

だが、不思議なことに、本当に自分でも不思議なんだけど

それ以降、上の階の騒音が気にならなくなった。

マジだ。信じてくれと言うしかないが創作ではないです。マジなのです。

もちろん聞こえる。聞こえるんだけど「嫌悪感」がない。

特にイライラしない。仕事別に支障なく進む。問題ない。ホント不思議感覚だ。

大半の人には理解されないんじゃなかろうか。「はぁ?」って言われると思う。


自分感情心理を、なるべく冷静に分析してみた。

以前までの俺は、

「上の階の親は騒音を出すことを、悪びれもせず、開き直って、子供を走らせている」

もしくは

「下の階に騒音が発生していることに気付いていない」

この2つのどちらかだと思っていた。しかし友人夫の子供たちを見てからは、

「上の階の親も、騒音に気付きながら罪悪感を持ち、対策努力しながらも

 しかしどうにもできず疲れきった生活をしているのではないか

と考えるようになった。走り回る子供たちの足音リズム騒音と同じだった。

上の階の、顔を会わせたこともない人と、やつれた顔で謝罪する友人夫婦が重なった。

こちらの受け取り方が大きく変わった。

状況をイメージする材料が揃い、許せるか、許せないか、が180度変わった。

皆さんはこんなことはよくあるのだろうか?少なくとも自分にとっては結構な衝撃があった。

正直、お恥ずかしい話だと思っている。

今まで自分は、イメージ感情に流されず、事実から冷静に物事判断していると思っていた。

しかし蓋を開けてみれば、ちょっとした感情の差に振り回され考え方をゆがめてしま

浅ましい、まさしく人間らしい人間だったということだ。

さて、結論として勘違いして欲しくないんだが、子供騒音を許せと言うつもりはない。

しか子育ては大変だが、状況によってはクレームをつけなければいけない場合もある。

タイトルにしといてなんだが、寛容不寛容みたいな合言葉だけでは解決しない複雑な問題だろう。

ましてや「俺みたいな考えをしろ!」などと押し付けているつもりもない。くれぐれも。

俺のケースは一般化できるものじゃないと思うし、正しいかどうかもわからない。

こういうことがあったと報告したかっただけだ。

ただ、一つ悲しいのは、議論が噛み合わず嫌悪が増幅されること。

例えば、以前の俺と現在の俺が別の人格で、上の階の騒音について議論したとすると

絶対に絶っっっ対に噛み合わない。どちらも自分からわかる。

「なんて我儘な奴だ。全体のことを考えていない。あいつは頭が悪い」って

両方が言う。間違いない。両方自分なのに。

ブコメTwitterの様々な議論を見て、もちろん建設的な話をしてる人もいるんだけど

一部、お互いのポジションに対して嫌悪助長するようなことがあれば

今よりもっと子供騒音を許せなくなるし

今よりもっと子供不寛容な人を許せなくなるんじゃないかと思う。

それはそれはちょっと悲しいことですね。

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